JPH081311A - 取鍋の耐火敷の施工方法 - Google Patents

取鍋の耐火敷の施工方法

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JPH081311A
JPH081311A JP13037694A JP13037694A JPH081311A JP H081311 A JPH081311 A JP H081311A JP 13037694 A JP13037694 A JP 13037694A JP 13037694 A JP13037694 A JP 13037694A JP H081311 A JPH081311 A JP H081311A
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ladle
hole
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refractory
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JP13037694A
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English (en)
Inventor
Toshiharu Takebayashi
俊治 武林
Kazunori Mizukami
一徳 水上
Tatsuya Ikoma
龍弥 生駒
Masaaki Kobayashi
正明 小林
Yutaka Okada
豊 岡田
Tsutomu Masuda
力 増田
Atsushi Tomioka
篤 富岡
Toshiro Korenobu
敏朗 是信
Takayuki Kamioka
隆行 上岡
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Kobe Steel Ltd
KOA TAIKA KOGYO KK
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
KOA TAIKA KOGYO KK
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Publication date
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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
  • Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノズル用孔およびポーラスプラグ孔を備える
取鍋の耐火敷を施工するについて、施工および部分補修
の容易な流し込み耐火材を用いてなお、取鍋内での流し
込み耐火材の施工量を低く抑えて乾燥時の収縮量を小さ
くし、亀裂のない健全な耐火敷を形成する。 【構成】 予め形成され、ノズル用孔(6) とポーラスプ
ラグ孔(7) に対応する部位に円形マス孔(9a),(9b) を設
けた円盤状のプレキャストブロック(9) を、取鍋(1) 内
底に配置すると共に、その外周に流し込み耐火材(11)を
充填する一方、円形マス孔(6),(7) 内にノズル用孔(6)
およびポーラスプラグ孔(7) に対応する形状のダミー(N
D),(PD) を配し、このダミー(ND),(PD) 回りの円形マス
孔(6),(7)内に高耐火性の流し込み耐火材(10)を充填し
て耐火敷(8) を形成する。 【効果】 取鍋内での施工時間を短縮でき、かつ溶損し
たノズル部の部分補修も可能となり、補修に伴う廃棄耐
火物の発生量を低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属溶湯の鋳造に用い
られる取鍋の耐火敷の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、金属溶湯の鋳造に用いられる
取鍋の周壁および敷の内張り耐火材には、MgO-C煉瓦、
Al2O3-MgO-C煉瓦が主に使用され、それらの煉瓦積み構
築は、特殊技能を持った熟練工によってなされてきた
が、その施工には比較的多くの工数を要するという問題
があり、更に近い将来、熟練工の高齢化および後継者難
による人手不足が生じるという懸念もある。また、煉瓦
積みによる耐火敷では、受湯の繰り返しにより、煉瓦の
目地に亀裂が生じ易く、ノズル部の溶損が進展した場
合、その補修のためにノズル部のマス煉瓦や周辺の耐火
煉瓦だけを交換すると、他の部位の耐火煉瓦間に緩みが
生じて目地の亀裂が進展するため、一般的に、溶損した
ノズル部の更新に併せて耐火敷の耐火煉瓦の全てを再構
築しているが、その使用済煉瓦の廃棄場所の確保が難し
くなりつつあるのが現状である。
【0003】そこで、施工および部分補修の容易な不定
形耐火物や流し込み耐火材の利用が注目され、現在、周
壁部については、それら取鍋内に金枠を配し、これに現
地で混練したアルミナ−スピネル質の流し込み材等を流
し込んだ後、棒状バイブレータ等で充填する施工方法が
既に実施され、これによって施工時間の短縮と省力化が
図られつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】また、それら取鍋の耐
火敷についも同様の観点より、例えば、次に述べるよう
な流し込み施工方法が試みられているが、取鍋の耐火敷
では、その構造上から流し込み後の乾燥時に、流し込み
耐火材に混練した水分が抜け難く、かつその乾燥時およ
び使用時の収縮差により、施工した耐火敷に亀裂が生
じ、実用に充分に耐えるものが未だ得られていないのが
実情である。
【0005】すなわち、従来試みられた取鍋の耐火敷の
流し込み施工例では、その説明図である〔図4〕の (a)
図に示すように、鉄皮(31)内の周壁および内底にパーマ
煉瓦(32)および準パーマ煉瓦(33)を構築し、かつその周
壁上にウエア耐火材(34)を煉瓦積みないしは流し込み法
で施工した後に、その取鍋(30)のノズル(30a) 部に、従
来の煉瓦積み構築に用いられていたマス煉瓦(36)を配置
し、このマス煉瓦(36)と周壁との間の平面部に、現場で
混練した流し込み耐火材(37)を流し込むと共に乾燥させ
ることで、該取鍋(30)の内底に耐火敷(35)を形成してい
る。しかし、このような耐火敷(35)では、比較的広い面
積に流し込み施工するため、乾燥時の収縮量が大きくな
り、その収縮時に発生した応力によって、一体に形成さ
れた耐火敷(35)に亀裂が生じ易い。更にまた、ノズル部
に配置するマス煉瓦(35)は、一般的に外郭形状が直方体
のプレキャストブロックまたはプレス成形体とされてい
るため、同 (b)図に示すように、そのコーナ部の耐火敷
(33)に、応力集中部が形成されて大きな亀裂(C) が入り
易い。そのため、受湯時に、それら亀裂を通して溶湯が
耐火敷(35)の背面に侵入し、準パーマ煉瓦(33)との間隙
を通り、またはコーナ部の亀裂から直接的に、ノズルマ
ス煉瓦(36)の外周部に流れ、その外周部を通して漏洩す
るという懸念が生じ、実用に充分に耐えるものが得られ
なかった。
【0006】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、
施工および部分補修の容易な流し込み耐火材を用いてな
お、取鍋内における流し込み耐火材の施工量を低く抑え
ることができ、よって、その乾燥時の収縮量を小さくし
て亀裂のない健全な耐火敷を形成できると共に、施工時
間および工数を短縮して施工効率の向上が達成でき、更
には、受湯により溶損したノズル部の部分補修も可能と
なり、その補修に伴う廃棄耐火物の発生量の低減も図れ
る取鍋の耐火敷の施工方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は以下の構成とされている。すなわち、本
発明に係る取鍋の耐火敷の施工方法は、ノズル用孔、な
いしはノズル用孔およびポーラスプラグ孔を備える取鍋
の耐火敷を施工するに際し、予め前記取鍋外で、流し込
み耐火材を金型に鋳込んだ後に乾燥させて、前記取鍋内
底の内径よりもやや小さな外径の円盤状とされ、かつ前
記ノズル用孔、ないしはノズル用孔およびポーラスプラ
グ孔に対応する部位に、それら孔よりも大きな内径で貫
通させた円形マス孔を設けたプレキャストブロックを成
形し、このプレキャストブロックを前記取鍋内底に配置
して、その外周と取鍋内周壁との間隙に流し込み耐火材
を充填して固定する一方、円形マス孔内に前記ノズル用
孔およびポーラスプラグ孔の断面形状に対応する断面形
状のダミーを配し、このダミー回りの円形マス孔内に高
耐火性の流し込み耐火材を充填して耐火敷を形成するこ
とを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明の施工方法では、予め取鍋外で成形した
流し込み耐火材からなる円盤状のプレキャストブロック
を取鍋内底に配置すると共に、このプレキャストブロッ
クに設けた円形マス孔内にダミーを配し、そのプレキャ
ストブロックの外周と取鍋内周壁との間隙に流し込み耐
火材を充填して固定する一方、ダミー回りの円形マス孔
内に高耐火性の流し込み耐火材を充填して、当該取鍋内
底に耐火敷を形成するので、取鍋内における流し込み耐
火材の流し込み施工量を低く抑え、その乾燥時の収縮量
を小さくできると共に、施工時間および工数を短縮でき
る。また、施工時にプレキャストブロックの円形マス孔
内に配するダミーは、ノズル用孔およびポーラスプラグ
孔の断面形状に対応する断面形状のものとしているの
で、その回りに充填した流し込み耐火材が硬化した後に
抜き取ることで、当該取鍋内底に、内周壁が高耐火性の
流し込み耐火材からなる所定断面形状のノズル用孔およ
びポーラスプラグ孔を形成することができる。一方、プ
レキャストブロックは、従来試みられた耐火敷の施工方
法のように、構造上水分の抜き取りの困難な取鍋内底へ
の直接的な流し込みでなく、取鍋外で、流し込み耐火材
を金型に鋳込んだ後に乾燥させることで成形するので、
その成形および乾燥は最適な条件下で、例えば、専門の
煉瓦工場等で行うことができ、よって亀裂等がなくて健
全かつ安定なものを容易に得ることができる。更に、こ
のプレキャストブロックの外周および円形マス孔内に
は、該プレキャストブロックの流し込み耐火材と同種で
親和性の高い流し込み耐火材を充填するので、かつまた
円形マス孔にはコーナ部が存在していないので、取鍋内
で施工された流し込み耐火材の乾燥時に、相互間に亀裂
が生じることを防ぐことができ、これらの複合効果によ
って、当該取鍋内底に亀裂のない安定した耐火敷を効率
良く形成することができる。
【0009】更にまた、このように施工された取鍋の耐
火敷では、受湯の繰り返しによって、ノズル部周辺の溶
損が進展した場合、溶損したノズル部周辺の耐火材の表
面をハツリ清掃しても、その主体部をなすプレキャスト
ブロックが一体に成形されているので、従来の煉瓦積み
による耐火敷の場合のように、その他の部位に緩みや亀
裂が生じることがないので、このノズル部周辺の耐火材
を適宜ハツリ清掃すると共に、そのノズル用孔に前記ダ
ミーを配し、該ダミー回りに初期施工時の流し込み耐火
材と同材質または近似な材質の流し込み耐火材を充填す
ることで、当該耐火敷の全てを再施工することなく、部
分補修して受湯を継続することができ、またこれによ
り、補修に伴う廃棄耐火物の発生量を低く抑えることが
できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係る耐火敷の施工方法の実施
例を図面を参照して説明する。〔図1〕は、本発明の実
施例の耐火敷の施工方法の説明図であって、 (a)図は施
工方法の説明断面図、 (b)図は (a)図の要部断面図、
(b)図は耐火敷用のプリキャストブロックの形状を示す
斜視図、 (d)図および (e)図は施工時に用いるダミーの
概要形状を示す斜視図である。
【0011】本実施例では、〔図1〕の (a)図に示すよ
うに、取鍋(1) の鉄皮(2) 内の周壁および内底にパーマ
煉瓦(3) および準パーマ煉瓦(4) を構築し、かつその内
周壁にウエア耐火材(5) を流し込み、もしくは煉瓦積み
によって施工した後に、その取鍋(1) の内底の準パーマ
煉瓦(4) 上に、次に述べる手順にて、スライドノズル等
の注湯ノズルを装着するノズル用孔(6) およびガス送給
用のポーラスプラグを装着するポーラスプラグ孔(7) を
備える耐火敷(8) を施工する。
【0012】まず、その施工に先立ち、当該取鍋(1) 外
の煉瓦工場等において、流し込み耐火材を混練し、これ
を予め準備された上解放式の金型に流し込むと共に、棒
状バイブレータあるいは振動成形により充填して、所定
形状に均密に鋳込んで硬化させた後、脱型して乾燥させ
ることで、 (c)図に示すように、外郭形状を円盤状とし
たプレキャストブロック(9) を製造する。ここで、その
流し込み耐火材は、Al2O3:70〜80wt%、Al2O3-MgO:15〜
25wt%、MgO: 0〜 5wt%を主成分とし、これに結合剤を
外掛けで 1〜10wt%およびステンレスファイバーを 0.5
〜 3wt%配合した一般的なアルミナ−スピネル質のもの
である。また、これによるプレキャストブロック(9)
は、当該取鍋(1) 内底の内径よりもやや小さな外径で、
かつノズル用孔(6) およびポーラスプラグ孔(7) に対応
する部位それぞれに、それら孔(6),(7) よりも大きな内
径で貫通させた円形マス孔(9a),(9b) を設けてなるもと
される。
【0013】また、その一方で、 (d)図に示すように、
当該取鍋(1) のノズル用孔(6) の断面形状に対応する断
面形状に成形された鼓形状のノズルダミー(ND)と、 (e)
図に示すように、ポーラスプラグ孔(7) の断面形状に対
応する断面形状に成形された円錐台状のプラグダミー(P
D)とを準備する。ここで、これらダミー(ND),(PD) は、
木質材ないしは硬質樹脂材からなる軽量なもので、かつ
下端に保持用軸(NDa),(PDa) を突設してなる。更にま
た、ノズルダミー(ND)は、中央の小径部でネジ接合ない
しは嵌合接合されて、上下方向に分離できるものとされ
る。
【0014】そして、当該取鍋(1) 内底の準パーマ煉瓦
(4) の表面を清掃すると共に、その表面に MgOモルタル
あるいは MgOミル粉を数%の水で混練したものを敷きつ
めて平滑にした後、続いてその上に、上記プレキャスト
ブロック(9) を、クレーン等によって搬入して、下面を
密着させて配置する。またこのとき、このプレキャスト
ブロック(9) の2つの円形マス孔(9a),(9b) を、この取
鍋(1) 内底に既に設けられているノズル用およびポーラ
スプラグ用の孔部の位置に合致させる。
【0015】次いで、 (b)図に示すように、このプレキ
ャストブロック(9) の一方の円形マス孔(9a)内に、上記
ノズルダミー(ND)を、他の一方の円形マス孔(9b)内に、
上記プラグダミー(PD)を、それぞれ同芯に配すると共
に、ここでは図示を省略した保持具によって下端の保持
用軸(NDa),(PDa) を保持させて固定する。
【0016】またこれと平行して、Al2O3:90〜95wt%、
Cr2O3: 2〜10wt%、F.C: 2〜 5wt%を主成分とし、これ
に結合剤等を外掛けで 3〜10wt%配合してなるアルミナ
−クロム質の高耐火性の流し込み耐火材(10)と、前記プ
レキャストブロック(9) の流し込み耐火材と同材質の流
し込み耐火材(11)とをそれぞれ現場で混練する。そし
て、まず後者の流し込み耐火材(11)を、プレキャストブ
ロック(9) の外周と取鍋(1) 内周壁との間隙に流し込む
と共に、これを棒状バイブレータ等により均密に充填し
て、このプレキャストブロック(9) を取鍋(1) 内底に固
定する一方、前者の高耐火性の流し込み耐火材(10)を、
(b)図に示すように、プレキャストブロック(9) の2つ
の円形マス孔(9a),(9b) 内それぞのノズルダミー(ND)お
よびプラグダミー(PD)回りに流し込むと共に、これらを
棒状バイブレータ等により均密に充填する。また、それ
ら流し込み耐火材(10),(11) が硬化した後に、ノズルダ
ミー(ND)を上下2方向に、プラグダミー(PD)を下方向
に、それぞれ取り外す。
【0017】次いで、プレキャストブロック(9) の円形
マス孔(9a),(9b) 内と外周部に充填した流し込み耐火材
(10),(11) を、従来と同様にして乾燥し、これによって
当該取鍋(1) の内底に、プレキャストブロック(9) と、
この取鍋(1) 内で充填した流し込み耐火材(10),(11) と
が一体化され、かつ所定断面形状のノズル用孔(6) およ
びポーラスプラグ孔(7) を備えた耐火敷(8) の形成を完
了させる。なお、この取鍋(1) は、ノズル用孔(6) にス
ライドノズル等の注湯ノズルを装着し、またポーラスプ
ラグ孔(7) 内に通気性を有するポーラスプラグを装着し
た上で、受湯および鋳造を行う。
【0018】以上のようにして、耐火敷を施工する本実
施では、その耐火敷の大部分を予め取鍋外で製造したプ
レキャストブロックで構成するので、取鍋内における流
し込み耐火材の施工量を低く抑え、その乾燥時の収縮量
を小さくできると共に、従来の煉瓦積み方法と比べて、
取鍋内での施工時間および工数を大幅に短縮できる。ま
た、プレキャストブロックは、従来試みられた耐火敷の
流し込み施工方法のように、取鍋内底への直接的な流し
込みではなく、取鍋外の煉瓦工場等で予め製造するの
で、低添加水量で混練して成形できると共に、充分な時
間を取った加熱乾燥を行うことができ、よって圧縮強さ
の高強度化および見掛け気孔率の低下が図れて、その健
全性を確かなものとすることができる。更に、このプレ
キャストブロックの外周および円形マス孔内には、該プ
レキャストブロックと同材質および主成分が同じで親和
性の高い流し込み耐火材を充填し、かつまた円形マス孔
の外周にはコーナ部が存在していないので、取鍋内で施
工された流し込み耐火材の乾燥時に、亀裂が生じること
を防ぐと共に、相互間の接着性を確かなものとすること
ができ、これらの複合効果によって、当該取鍋内底に亀
裂のない安定した耐火敷を効率良く形成することができ
る。
【0019】更にまた、このように施工した耐火敷で
は、受湯の繰り返しによって、ノズル部周辺の溶損が進
展した場合、溶損したノズル部周辺の耐火材の表面をハ
ツリ清掃しても、その主体部をなすプレキャストブロッ
クが一体に、かつ健全に成形されているため、従来の煉
瓦積みによる耐火敷の場合のように、その他の部位に緩
みや亀裂が生じることがないので、その耐火敷の全てを
巻き直すことなく部分補修して受湯を継続することがで
き、またこれにより、補修に伴う廃棄耐火物の発生量を
低く抑えることができる。このことを具体例によって以
下に述べる。
【0020】上記本実施例の手順で耐火敷(8) を施工し
た20屯V.H.F(Vacuum Hold Furnace)用の取鍋(1) で、45
〜50チャージの溶鋼受湯の繰り返し後に、その耐火敷
(8) のプレキャストブロック(9) を解体せずに、次の手
順によって、焼損したノズル部周辺を部分補修した。
【0021】まず、その耐火敷(8) の作業面に付着して
いるスラグ地金を除去すると共に、焼損したノズル部周
辺の耐火材、つまりプレキャストブロック(9) の円形マ
ス孔(9a)内に充填・硬化されてノズル用孔(6) を形成し
ている流し込み耐火材(10)と該円形マス孔(9a)回りを、
その補修手順の説明断面図である〔図2〕の (a)図に示
すように、ハツリ清掃すると共に、該ノズル用孔(6) に
装着されていた図示省略のスライドノズルを除去した。
なおこのとき、本例では、円形マス孔(9a)内に充填・硬
化されている流し込み耐火材(10)は、その作業面から少
なくとも 100mm程度の厚みの範囲をハツリ除去して、受
湯熱による特性劣化部を確実に除去し、これにより、続
く補修時に再充填する流し込み耐火材(10)との接着性を
確かなものとした。
【0022】次いで、同 (b)図に示すように、そのハツ
リ清掃部、つまり円形マス孔(9a)内に、初期施工時に用
いたノズルダミー(ND)を、同様に同芯に配して固定し、
続いて、このノズルダミー(ND)回りに、初期施工時と同
材質の高耐火性の流し込み耐火材(10)を流し込み、同様
に棒状バイブレータ等により均密に充填した。なおこの
とき、プレキャストブロック(9) の円形マス孔(9a) 回
りのハツリ清掃した部位については、このプレキャスト
ブロック(9) と同材質の流し込み耐火材を充填しても良
く、またこの場合には、ノズルダミー(ND)回りへの充填
の前に、その円形マス孔(9a)と同径のダミー円筒を該円
形マス孔(9a)に配し、その回りに同材質の流し込み耐火
材を充填・硬化させると共にダミー円筒を取り外した後
に、上記のノズルダミー(ND)回りへの充填を行えば良
い。次いで、その流し込み耐火材(10)が硬化した後に、
ノズルダミー(ND)を上下2方向に取り外すと共に、その
流し込み耐火材(10)を乾燥させて、当該取鍋(1) の耐火
敷(8) の部分補修を完了させた。そして、当該取鍋(1)
の補修されたノズル用孔(6) に新たなスライドノズルを
装着し、受湯および鋳造を継続させた。
【0023】本例では、この取鍋で、前述と同様に45〜
50チャージの受湯を繰り返した後に、上記と同手順で焼
損したノズル部周辺の部分補修を行った。そして、その
受湯と補修のサイクルを繰り返して受湯および鋳造を継
続し、4回目に達した時点で、この耐火敷を解体し、前
述の初期施工時と同手順で再施工した。また、それら補
修の都度に耐火敷の状態を確認したが、その主体をなす
プレキャストブロックには、受湯チャージ数に対応する
減厚の進展は認められるものの、亀裂の発生は無く、ま
た、補修時に充填された流し込み耐火材との間の接着性
が良く、その継ぎ目からの溶湯の侵入も全く認められな
かった。従って、この耐火敷の解体、再施工までに、約
200チャージの受湯を安定して繰り返すことができた。
【0024】これに対して、本例の取鍋と同用途、同容
量で、その耐火敷をAl2O3-MgO-C質の煉瓦で構築した従
来の取鍋では、45〜50チャージ使用すると、溶湯が煉瓦
の目地を通って、その耐火敷の煉瓦と 準パーマ煉瓦と
の間隙に侵入し始めるので、その過程で溶損したノズル
部のマス煉瓦の更新に併せて、その耐火敷の煉瓦の全て
を再構築していた。従って、その耐火敷を煉瓦で構築し
た従来の取鍋に比べて、本例の取鍋では、〔表1〕に対
比して示すように、廃棄耐火物の発生量を大幅に低減で
き、また、使用耐火物の原単位指数も、〔図3〕のグラ
フに示すように、大幅な改善を図ることができた。な
お、〔図3〕は本例の耐火敷での使用耐火物の原単位指
数を従来の煉瓦積み耐火敷での原単位指数と対比して示
すグラフであって、同グラフ中の一点鎖線の曲線Aは本
例、実線の曲線Bは従来のものそれぞれの値を示す。
【0025】
【表1】
【0026】なお、以上に述べた実施例では、溶鋼の受
湯および鋳造を行い、かつポーラスプラグを備えて、脱
ガスや脱炭処理ないしはバブリングのためのガスを吹き
込むことのできる形態の取鍋を例にして述べたが、本発
明方法は、これに限定されるものでなく、例えば、ポー
ラスプラグを備えていないものについても適用でき、ま
た、鋼以外の金属溶湯の受湯および鋳造を行う取鍋の耐
火敷に適用されて同様に優れた効果を得ることができ、
かつその場合に用いる流し込み耐火材の種別は、受湯の
対象とする金属溶湯の特性に対応した材質が選定されれ
ば良い。また、上記実施例の耐火敷の補修例では、ノズ
ル部の補修手順のみを述べたが、同例のように、ポーラ
スプラグを備えるものでは、そのポーラスプラグ部が溶
損した場合、ノズル部と同様の手順で部分補修できるこ
とは言うまでもない。
【0027】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明に係る耐火
敷の施工方法によれば、施工および部分補修の容易な流
し込み耐火材を用いてなお、取鍋内における流し込み耐
火材の施工量を低く抑えることができ、よって、その乾
燥時の収縮量を小さくして亀裂のない健全な耐火敷を形
成できると共に、施工時間および工数を短縮して施工効
率の向上が達成でき、しかも、受湯により溶損したノズ
ル部の部分補修も可能となり、その補修に伴う廃棄耐火
物の発生量を大幅に低減することができると言う大きな
効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の耐火敷の施工方法の説明図で
あって、 (a)図は施工方法の説明断面図、 (b)図は (a)
図の要部断面図、 (b)図は耐火敷用のプリキャストブロ
ックの形状を示す斜視図、 (d)図および (e)図は施工時
に用いるダミーの概要形状を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施例の耐火敷に関わるノズル部の補
修手順の説明断面図である。
【図3】本発明の実施例の耐火敷に関わる使用耐火物の
原単位指数を従来の煉瓦積み耐火敷での原単位指数と対
比して示すグラフである。
【図4】従来の耐火敷の流し込み施工例の説明図であ
る。
【符号の説明】
(1)---取鍋、(2)---鉄皮、(3)---パーマ煉瓦、(4)---準
パーマ煉瓦、(5)---ウエア耐火材、(6)---ノズル用孔、
(7)---ポーラスプラグ孔、(8)---耐火敷、(9)---プレキ
ャストブロック、(9a),(9b)---円形マス孔 (10)--- 流
し込み耐火材、(11)--- 流し込み耐火材、(ND)--- ノズ
ルダミー、(PD)--- プラグダミー。
フロントページの続き (72)発明者 生駒 龍弥 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内 (72)発明者 小林 正明 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内 (72)発明者 岡田 豊 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内 (72)発明者 増田 力 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内 (72)発明者 富岡 篤 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内 (72)発明者 是信 敏朗 岡山県備前市穂浪3904の7番地 興亜耐火 工業株式会社内 (72)発明者 上岡 隆行 岡山県備前市穂浪3904の7番地 興亜耐火 工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル用孔、ないしはノズル用孔および
    ポーラスプラグ孔を備える取鍋の耐火敷を施工するに際
    し、予め前記取鍋外で、流し込み耐火材を金型に鋳込ん
    だ後に乾燥させて、前記取鍋内底の内径よりもやや小さ
    な外径の円盤状とされ、かつ前記ノズル用孔、ないしは
    ノズル用孔およびポーラスプラグ孔に対応する部位に、
    それら孔よりも大きな内径で貫通させた円形マス孔を設
    けたプレキャストブロックを成形し、このプレキャスト
    ブロックを前記取鍋内底に配置して、その外周と取鍋内
    周壁との間隙に流し込み耐火材を充填して固定する一
    方、円形マス孔内に前記ノズル用孔およびポーラスプラ
    グ孔の断面形状に対応する断面形状のダミーを配し、こ
    のダミー回りの円形マス孔内に高耐火性の流し込み耐火
    材を充填して耐火敷を形成することを特徴とする取鍋の
    耐火敷の施工方法。
JP13037694A 1994-06-13 1994-06-13 取鍋の耐火敷の施工方法 Pending JPH081311A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008164255A (ja) * 2006-12-29 2008-07-17 Nippon Steel Corp 円筒容器内面のライニング材の施工方法、施工装置、並びにライニング材施工用目地スペーサ
CN105333735A (zh) * 2015-12-04 2016-02-17 攀枝花钢企米易白马球团有限公司 链篦机隔热墙
CN111893244A (zh) * 2020-07-30 2020-11-06 武汉科技大学 一种用于钢包精炼的底吹微细氩气泡的透气砖

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