JPH08132002A - 有機廃棄物ガス化処理方法 - Google Patents

有機廃棄物ガス化処理方法

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JPH08132002A
JPH08132002A JP6277427A JP27742794A JPH08132002A JP H08132002 A JPH08132002 A JP H08132002A JP 6277427 A JP6277427 A JP 6277427A JP 27742794 A JP27742794 A JP 27742794A JP H08132002 A JPH08132002 A JP H08132002A
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organic waste
treatment
water
treatment tank
gas
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JP6277427A
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Yuuji Misemura
悠爾 店村
Nobuo Yasui
信夫 安井
Jun Tamashima
純 玉島
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Original Assignee
TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、空気を導入しつつ好気性微生物の
働きで有機廃棄物を分解ガス化処理して消滅させるに際
し、担体に含有される水成分が水蒸気として排出され担
体の含水率が低下し、処理能力が低下することに着目
し、担体の最適含水率を長く保つことで処理能力を向上
させる方法を提供するものである。 【構成】 処理槽内に空気を導入し、好気性微生物の働
きで有機廃棄物を分解ガス化処理して消滅させる有機廃
棄物ガス化処理方法において、ガス化処理によって発生
した水蒸気を水成分に転換し処理槽に還流させる有機廃
棄物ガス化処理方法。 【効果】 処理能力を向上させ、処理装置を小型化出来
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は工場や各家庭から排出さ
れる有機廃棄物、特に生ゴミを好気性微生物の働きでガ
ス化して除外、消滅させる有機廃棄物処理方法に関し、
その処理の為の最適条件を長く維持することで、処理方
法を簡便にし、かつ処理時間を短縮化することにより有
機廃棄物の処理を産業界のみならず広く一般家庭まで広
げるものである。
【0002】
【従来の技術】工場や各家庭から排出される有機廃棄物
特に料理屑、残飯等の生ゴミの処理は社会問題となって
いる。生ゴミの処理としては焼却又は埋め立て方式が一
般に行われている。生ゴミの焼却の場合、焼却に要する
エネルギー消費、焼却に伴う環境汚染等、省エネルギ
ー、環境汚染問題から社会問題になりつつある。又埋め
立て方式においては、埋め立てのスペース確保がますま
す困難となっている。
【0003】生ゴミを再利用する見地より、生ゴミを土
壌中に埋設し土壌中の微生物によって堆肥化する野積み
方法、更には生ゴミに微生物を添加し処理容器中で堆肥
化(有機肥料化)する方法が提案されている(特開平5
−146769号公報)。
【0004】しかしながら、これらの方法は、発酵を完
了するまでに長時間を要し、毎日発する生ゴミを処理す
る為には処理装置を数台準備するか、又は処理装置を大
型化しなければならないという欠点を有していた。
【0005】処理時間の短縮化として生ゴミを処理槽内
で撹拌し、通気孔を設けて好気性微生物を活性化し、処
理時間を短縮化する装置(特開平2−56290号公
報)、また、生ゴミを破砕器によって粉砕し、有機物分
解微生物と生ゴミを撹拌混合させて生ゴミを分解消滅さ
せる装置が提案されている(特開平4−4084号公
報)。更に、高温、好気性微生物により、担体の含水
率、導入空気量及びBOD負荷量を最適に維持すること
により、微生物の働きを活性化し有機廃棄物を短日時で
発酵、分解ガス化して消滅させることが提案されている
(化学工業、Vol.11、52〜58、1993、第
3回廃棄物学会研究発表講演論文集、83〜86、19
92)。
【0006】しかしながら、かかる有機廃棄物を最適に
処理する為には、微生物の働き、分解、消滅化過程を理
解した専門知識を有する人が、刻々と変化する処理状況
を把握し、例えば処理中の担体の含水率を65%前後に
維持する為に、有機廃棄物の投入時に、有機廃棄物の含
水量及び担体の含水量等を考慮して水分添加量を決めな
ければならないという不便さと、専門知識を必要とする
ものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、各家庭より
排出される生ゴミ、人や家畜よりの排泄物である有機廃
棄物等を微生物の働きで発酵、分解させて消滅させるに
際し、特殊な処理条件を設定しなくても、一般的な知識
を有する誰もが、簡便に有機廃棄物を処理出来る方法及
び処理時間を短縮化出来る方法を提案するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、有機廃棄物特
に家庭や工場から排出される生ゴミ、汚泥および/又は
人や家畜よりの排泄物を、空気を多量に処理装置に導入
しつつ好気性微生物の働きによって発酵、分解させてガ
ス化し、有機廃棄物を消滅させる際に、有機廃棄物、微
生物及び微生物担持用担体が収容された処理装置内での
分解ガス化で発生するガス成分の内、水蒸気を水成分と
して処理装置内へ還流することにより、処理装置の処理
最適条件を還流しない場合に比べて格段に長く維持し、
分解ガス化処理時間の短縮と処理装置の運転の簡便化及
び処理装置の小型化を計るものである。
【0009】上記目的は、下記の(1)〜(7)のいず
れかにより達成される。
【0010】(1) 処理槽内に空気を導入し、微生物
の働きで有機廃棄物を分解ガス化し有機廃棄物を消滅さ
せる有機廃棄物ガス化処理方法において、ガス化処理に
よって発生した雰囲気ガスに含有される水蒸気を水成分
として処理槽内に還流させる有機廃棄物ガス化処理方
法。
【0011】(2) 水成分を処理槽内に還流させる手
段は、処理槽内上部に設けた空気または水配管の外壁温
度と、ガス化処理によって発生した処理槽内よりの雰囲
気ガスの温度との温度差による雰囲気ガス中の水蒸気の
水成分への転換による上記(1)記載の有機廃棄物ガス
化処理方法。
【0012】(3) 水成分を処理槽内に還流させる手
段は、ガス化処理によって発生した処理槽内雰囲気ガス
をガス配管によって処理槽外に導出し、該ガス配管温度
と該雰囲気ガス温度との温度差による雰囲気ガス中の水
蒸気の水成分への転換水を水溜に保留し、U字管を有す
る別配管により処理槽内へ還流させることによる上記
(1)記載の有機廃棄物ガス化処理方法。
【0013】(4) 水成分を処理槽内に還流させる手
段は、ガス化処理によって発生した処理槽内雰囲気ガス
をガス配管によつて処理槽外に導出し、脱臭剤を含有す
る溶液と気液接触させて脱臭と水蒸気成分を水成分へ転
換させ、増加した水成分に相当する該脱臭剤を含有する
溶液を処理槽内に還流させることによる上記(1)記載
の有機廃棄物ガス化処方法。
【0014】(5) 脱臭剤として、フルフラールとカ
セイアルカリと水との反応で得られる低分子量フルフラ
ール重合体を用いた上記(4)記載の有機廃棄物ガス化
処理方法。
【0015】(6) 発酵、分解ガス化処理する温度
は、30〜80℃である上記(1)〜(5)記載のいず
れかの有機廃棄物ガス化処理方法。
【0016】(7) 微生物は、バチルス属および/ま
たはテルムス属細菌である上記(1)〜(6)記載のい
ずれかの有機廃棄物ガス化処理方法。
【0017】
【具体的構成】空気を導入しつつ好気性微生物(細菌)
を用いて有機物を発酵、分解ガス化する過程は、以下の
如く反応が逐次起っているとされている。
【0018】炭水化物は、 Cm(H2O)n+mO2 → mCO2+nH2O タンパク質、脂肪は、 Cxyp+aO2 → Cuvwq+bCO2+dH2
O+eNH3 従って、主に発生するガスは、炭酸ガス、水蒸気、アン
モニアであるが、これに何らかの形で結合している硫黄
分が分解されて硫化水素ガス、又一部分発酵に伴うアミ
ン、アミノ酸、酢酸等の発酵ガスが発生して独特の悪臭
と発酵臭を呈している。
【0019】図2(A)、(B)及び(C)は、本発明
者等が先に提案した図3に示す有機廃棄物処理装置(特
願平6−147471号)を用いて得られた特性を示
す。
【0020】分解ガス化処理条件は、15リットル容積
の処理槽2内に木くずからなる担体(直径約2mm、長さ
約5mm)を4kg(含水率15%)充填し、データの再現
性を見る為に顆粒状ペットフード(株式会社ペットルー
ト社製特別フード)を1.5kg投入し、配管4’より4
リットル/分で空気を処理槽2の下部より処理槽2内に
導入し、ポンプ8により排気して好気性微生物の働きに
よりペットフードを分解ガス化した。
【0021】なお、ペットフードの投入量は、上記処理
装置の1日の処理能力の約6倍の投入量に相当し、生ゴ
ミに換算すると生ゴミの水分含水率を約80%として、
ぺットフードの1kgは生ゴミの約8kgに相当する。
【0022】従って、実際に行われる1日の最適有機廃
棄物投入量を越えた状況での分解ガス化処理操作となっ
ている。
【0023】図2(A)は、処理槽2内への水累積投入
量を示し、図2(B)は、水投入量に伴う担体の含水率
(((担体の湿重量−担体の乾重量)/(担体の湿重
量))×100)を示し、図2(C)は処理槽2中間層
での好気性微生物による分解ガス化処理による発熱に伴
う担体の温度を示す。なお、水添加時には、担体の撹拌
を充分に行い、含水率の均一化を充分行った。水添加に
伴い、当然に担体の含水率は増加するが、ある一定時間
経過後には、含水率は減少傾向を示し、これに対応して
担体中間層の温度は上昇し、温度上昇中は分解ガス化が
活発に行われていることが、雰囲気ガスのガス分析より
確認された。そして一定時間経過後には温度は下降を始
め分解ガス化が終わっていることが確認された。
【0024】上述の事実は、有機成分の分解によって水
成分が生成しているが、担体の温度上昇に伴い、水成分
は水蒸気として処理装置外へ排出され、又同時に担体中
の水成分も同様に水蒸気として排出されていることを示
している。
【0025】更に、温度下降後更に水成分を添加する
と、有機物を更に添加していないにも関わらず、同様の
温度上昇を示すことが確認された。
【0026】この事実は、好気性微生物を用いた有機廃
棄物の分解、ガス化処理において、担体の含水率を65
%前後と維持する場合最大の処理能力が得られるとされ
ている報告とよく合致する。一方現実の処理において投
入可能な有機廃棄物量、及び処理時間は処理中の担体の
含水率によって決定されてしまうということを示してい
る。そこで担体の含水率変動を極力抑える為には、担体
の量を増やして対応することも考えられるが、処理槽を
不必要に大きくしてしまうという欠点が生じる。
【0027】本発明は、分解処理の最適時間が担体の含
水率の低下に基づき想定よりも短く低下していること、
更に、処理槽内に有機廃棄物が残存していても、見掛け
上分解ガス化処理が終了してしまうという知見に基づき
なされたものである。
【0028】すなわち、本発明は、分解ガス化処理によ
って発生した水蒸気成分、担体から蒸発した水蒸気成分
を水成分として処理槽に還流させ、単体最適含水率を長
く一定に保つことを特長とするもので、処理能力の向
上、更には処理装置を小型化出来ることを見出したもの
である。以下に具体的に構成を述べる。
【0029】本発明の対象となる有機廃棄物としては、
家庭から排出される料理屑、残飯等の生ゴミのみなら
ず、人や家畜の排泄物、更には工場から排出される農水
産加工廃棄物や廃液にも適用可能である。
【0030】本発明に用いられる好気性微生物として
は、分解型細菌が好ましく、分解型細菌のうち好熱性放
射菌及び好熱性糸状菌を用いる事ができ、更に40〜7
0℃の高温にて活発な好気性菌であるバチルス属(Ba
cillus)、テルムス属(Thermus)細菌等
の分解型細菌を菌株保存機関より純粋培養の形で入手し
たものを、単独又は種々混合したものを、担体に担持さ
せて用いることができる。
【0031】更に、バチルス属(Bacillus)細
菌のうち、好熱性細菌として最近注目されている特にメ
ナキノン基を有する細菌の働きを活発にさせる60℃前
後の高温、好気性状態での発酵、分解による生ゴミの発
酵、分解によるガス化処理を適用し処理時間を短縮する
ことが出来る(化学工業、Vol.11、52−58、
1993;第3回廃棄物学会研究発表会講演論文集、8
3−86、1992)。
【0032】このメナキノン基を有する細菌の培養は、
処理槽内に生ゴミと担体、例えば、木質細片やゼオライ
トを収容し、空気を導入して自然発生的に3〜4日でメ
ナキノン基を有する細菌を特に培養し、この働きで30
〜70℃好ましくは40〜65℃の酸化分解温度で、生
ゴミを完全ガス化消滅させることが出来る。
【0033】当然にメナキノン基を有する微生物を担体
に初めから担持させて発酵、分解、ガス化させることも
可能であるが、前述の自然発生的な培養の方が、処理の
管理上好適である。
【0034】担体としては、多孔質無機材であるゼオラ
イト、又は天然資材である木質細片いわゆるおがくず
等、平均粒径1〜100mm、長さ5〜100mmで通気性
と適当な含水率を保証するために、平均細孔直径が50
μm前後を有している担体を用いることが好ましい。処
理槽への担体の充填量は、処理槽容積の1/3〜2/
3、好ましくは1/2程度が最適であり、担体の含水率
は好気性微生物の活動で活性化する為に40〜80wt
%、特に50〜70wt%前後とすることが好ましい。
【0035】なお、処理槽内へ有機廃棄物を投入する
際、担体と有機廃棄物を充分混合し、通気性を確保する
ことが好ましい。その際、処理槽内への空気導入量は好
気性微生物の種類、菌株にもよるが処理槽内の容積1m
3当たり10〜150リットル/分、好ましくは、30
〜100リットル/分の範囲で行うことが微生物の活性
化の為に好ましい。
【0036】発酵、分解、ガス化の為の処理温度は、微
生物の生ゴミ発酵、分解に伴い発生する熱量による温度
上昇での30〜90℃の温度範囲特に40〜70℃の温
度範囲が最適であり、温度上昇が期待値に達成しない場
合は、補助的に処理槽を加熱し、最適温度に維持するこ
とが好ましい。
【0037】更に、発酵、分解ガス化に伴い発生するガ
スは炭酸ガス、水蒸気、及び悪臭源となるアンモニア、
メチルメルカプタンが主たるガスであるが、これに何ら
かの形で有機廃棄物に結合している硫黄分が分解されて
硫化水素ガス、又一部発酵に伴うアミン、アミノ酸、酢
酸等の発酵ガスが発生して独特の悪臭と発酵臭を呈して
いる。かかる悪臭及び発酵臭を脱臭剤として先の提案
(特願平6−147471号)の如くフルフラールとカ
セイアルカリと水との反応で得られる低分子量フルフラ
ール重合体を用いこれの希釈水溶液と気液接触させて脱
臭し、脱臭後雰囲気ガスを大気中に放出することが、悪
臭源の公害対策上好ましい。
【0038】又、脱臭剤として市販の化学的中和脱臭
液、例えば、商標名エポリオン(エポリオン株式会社)
を用いてもよい。いずれの場合であっても、希釈度合い
は脱臭液1に対し水5〜100容量、好ましくは、10
〜80容量が脱臭効果、水溶液の粘度より好ましい。
【0039】
【実施例】次に本発明を実施例により更に詳細に説明す
る。
【0040】(実施例1)図1は、本発明の一実施例を
説明するための装置断面図である有機廃棄物処理装置2
00の主要構成は断面形状略U字形の外箱1、同じく処
理槽2(容積15リットル)、密閉用ふた3からなり、
形状は円形、角形等形状には限定がなく、又その材質は
金属製、合成樹脂製いずれで構成してもよい。ただし、
金属製外箱を採用した場合には、保温部材を外箱1の内
側に貼付することが好ましい。
【0041】ふた3の内側には処理槽内の温度が最適処
理温度に達しない場合の補助手段として生ゴミ処理槽内
の発酵処理温度を40〜70℃の範囲内に設定するため
に温風循環ファン付ヒータ5及び温度コントロール用サ
ーモスタット6が固着されている(図示せず)。なお、
温風循環ファンに設けるヒータは、ニクロムヒータ又は
ハニカム状ヒータ等が用いられ、処理槽2内雰囲気ガス
を循環温風ガスとする。温風循環ファン付ヒータの代わ
りに、処理槽2の外壁をニクロム線ヒータで加熱するこ
とも可能である。
【0042】処理槽2の下部には、生ゴミから発生する
処理液透過用小孔が複数個設けられており、処理液は処
理水受15に液だめされ適時ドレン弁16より排出され
る構造となっている。 処理槽2の上部には、本発明の
雰囲気ガス中の水蒸気成分を水成分に転換し、水成分を
処理槽2へ落下還流させる為の環状冷却管21が設けら
れている。冷却方法は例えば空気ポンプによる室温空気
冷却又は、液ポンプによる水冷却が用いられる。
【0043】外箱1には、低分子量フルフラール重合体
含有溶液と分解、ガス化によつて発生した雰囲気ガスと
を気液接触させて脱臭する脱臭塔100が設置されてい
る。
【0044】ガス脱臭塔100はステンレス又は樹脂製
筒状体からなり、低分子量フルフラール重合体含有溶液
を収容する液溜130と脱臭塔100内の上部に設けら
れた液分散器111へ液溜130よりの低分子量フルフ
ラール重合体含有溶液を揚水する液ポンプ120と液循
環用配管110からなっている。
【0045】分解、ガス化処理によって発生した悪臭を
含んだ雰囲気ガスは、処理槽2に設けられた空気ポンプ
8の働きで配管108を介して脱臭塔下部に導入され、
また、空気は配管4を介して処理槽2の下部から導入さ
れて処理槽内を通過し、更に配管108を介して脱臭塔
下部に導入される。この時処理槽内で発生した炭酸ガ
ス、水蒸気、悪臭源は空気と共に雰囲気ガスとして気液
接触によって脱臭された後、配管109より大気中へ放
出される構成となっている。なお、空気導入配管4は処
理槽下部に設ける必要性は特になく、処理槽2の上部に
設けて空気を処理槽2の上部より供給してもよい。この
場合担体中への空気の導入を充分とする為に、担体を撹
拌することが好ましい。
【0046】なお、脱臭塔100の中央部には気液接触
による脱臭効率をあげる為に充填物140が設けられて
おり、雰囲気ガス流量100に対し低分子量フルフラー
ル重合体含有溶液の落下流量10〜80好ましくは20
〜60で悪臭源であるアンモニア、アミン類、メルカプ
タンが官能検査で殆ど知覚されず、特に数ppb単位の
メルカプタンは殆ど零まで除去されるものである。
【0047】かかる構成において好気性微生物を担持し
た木くずからなる担体含有量4kg(乾重量)の処理槽
2内に肉100g、野菜100g、魚の内臓300g及
び水500ccを投入して撹拌し、担体の含水率が約65
%となっていることを確認後ふた3を閉とし、電動式空
気ポンプ8を作動させて、配管4よりの空気導入量を2
リットル/分に調節した。更に液ポンプ120を稼働さ
せて、低分子量フルフラール重合体を含有する溶液を5
0cc/分の流量で脱臭塔100内を循環させ気液接触さ
せて悪臭を除去後配管109より排気した。更に、配管
21内に空気ポンプにより室温空気を1リットル/分の
流量で導入し配管21の外壁温度を室温に維持した。
【0048】好気性微生物の働きを測定する為に処理槽
2内の中間層に設けた熱電対の温度計モニタは、有機廃
棄物投入初期に30℃を示していたが、2時間後には約
68℃を示し、12時間経過後徐々に温度下降を示し、
24時間経過後には約45℃を示した。又処理槽内の有
機廃棄物は殆ど目視できなかった。
【0049】水蒸気の水成分への転換、及び処理槽内へ
の還流が想定通り行われ、処理槽中間層温度を68℃と
いう高温に維持出来る時間を約4割延長でき、本処理方
法は高温による高速処理を可能とするものである。
【0050】(実施例2)図4は、本発明の他の実施例
を説明する為の装置断面図である。同図において、図1
と同一番号が付された機構は同一機構を示し、改めて説
明することは省略し、実施例1との違いを主として説明
する。
【0051】図4において、処理槽2より発生した水蒸
気を含んだ雰囲気ガスの導出用配管108の途中には、
液溜容器140が設けられており、液溜容器140には
U字状形状を有する配管142によって処理槽2と連通
されている。
【0052】処理槽2よりの雰囲気ガスは、空気ポンプ
8の働きで配管108を介して導出され、途中、配管1
08内で水蒸気成分が水成分へと温度差に基づき転換さ
れ除湿された雰囲気ガスは脱臭塔100へ導入され脱臭
される。一方転換された水成分141は、液溜容器14
0の下部に設けられた液還流用配管142を介して処理
槽2内へ還流される構造となっている。
【0053】以上の様な構成において、実施例1と同様
分解ガス化処理操作を行ったところ、実施例1と同様の
効果が得られた。なお、配管108の出口で高感度湿度
計で相対湿度を測定したところ、水蒸気の水成分への転
換前に100%近傍を示した湿度が約75%近傍へと除
湿されていることが確認された。
【0054】(実施例3)図5は、本発明の更に他の実
施例を説明する為の装置断面図である。同図において、
図1と同一番号が付された機構は同一機構を示し、改め
て説明することは省略し、実施例1との違いを主として
説明する。図5において、処理槽2より発生した水蒸気
を含んだ雰囲気ガスはポンプ8の働きで、ガス導出配管
108を介してガス吸収塔100の下部に導入され、脱
臭剤を含んだ水溶液と気液接触して脱臭され、脱臭後配
管109より大気中に放出される様になっている。
【0055】この際、水蒸気を含んだ雰囲気ガスは、脱
臭剤を含んだ水溶液と接触することで、水溶液の温度と
雰囲気ガスの温度との温度差に基づき水蒸気は水成分と
転換され、転換に基づく水溶液の増加分はオーバフロー
分としてU字管を有する配管118を介して処理槽2内
へ還流される。
【0056】なお、本発明者等が先に提案した図3に示
す処理方法との相違は、図2においてこのU字管を有す
る配管11は、処理水受15に導入されており、ガス吸
収塔100よりのオーバフロー分は処理水受に液溜され
るだけであり、本発明の如く効果を十分に達成し得ない
ものであったことである。
【0057】以上の様な構成において、実施例1と同
様、分解ガス化処理操作を行ったところ、実施例1と同
様の効果が得られた。なお本実施例による場合、オーバ
フロー分として脱臭剤を含有する水溶液が処理槽2内へ
還流されるため、処理槽2内の悪臭除去にも効果があっ
た。 以上の実施例は、水蒸気成分を個々に水成分に転
換する方法について述べたが、複数の転換方法を同時に
適用してもよく、更に実施例にて説明した小型の有機廃
棄物処理装置に限らず、大型化した有機廃棄物分解ガス
化処理装置に本発明を適用しても、本発明の効果は同様
に得られることは言うまでもない。
【0058】以上は好気性微生物の働きによる分解、ガ
ス化処理について主として述べたが、通気嫌気性菌、嫌
気性菌が処理槽に含まれる場合であっても、同様の効果
が得られることは言うまでもない。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、空気を導入しつつ好気
性微生物の働きで有機廃棄物を分解ガス化処理して消滅
させる場合において、分解ガス化処理よって発生した水
蒸気成分、担体から蒸発した水蒸気成分を水成分として
処理槽に還流させ、担体の最適含水率を長く一定にたも
つことで処理能力を向上させ、更には処理装置を小型化
出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明するための有機廃棄物
処理装置の断面図である。
【図2】図3に示す有機廃棄物処理装置を用いて得られ
た特性を示す。
【図3】先に提案した有機廃棄物処理装置の断面図であ
る。
【図4】本発明の他の実施例を説明するための有機廃棄
物処理装置の断面図である。
【図5】本発明の更に他の実施例を説明するための有機
廃棄物処理装置の断面図である。
【符号の説明】
1 外箱 2 処理槽 3 密閉用ふた 8 空気ポンプ 100 吸収塔 120 液ポンプ 200 処理装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理槽内に空気を導入し、微生物の働き
    で有機廃棄物を分解ガス化し有機廃棄物を消滅させる有
    機廃棄物ガス化処理方法において、ガス化処理によって
    発生した雰囲気ガスに含有される水蒸気を水成分として
    処理槽内に還流させる有機廃棄物ガス化処理方法。
  2. 【請求項2】 水成分を処理槽内に還流させる手段は、
    処理槽内上部に設けた空気または水配管の外壁温度と、
    ガス化処理によって発生した処理槽内よりの雰囲気ガス
    の温度との温度差による雰囲気ガス中の水蒸気の水成分
    への転換による請求項1記載の有機廃棄物ガス化処理方
    法。
  3. 【請求項3】 水成分を処理槽内に還流させる手段は、
    ガス化処理によって発生した処理槽内雰囲気ガスをガス
    配管によって処理槽外に導出し、該ガス配管温度と該雰
    囲気ガス温度との温度差による雰囲気ガス中の水蒸気の
    水成分への転換水を水溜に保留し、U字管を有する別配
    管により処理槽内へ還流させることによる請求項1記載
    の有機廃棄物ガス化処理方法。
  4. 【請求項4】 水成分を処理槽内に還流させる手段は、
    ガス化処理によって発生した処理槽内雰囲気ガスをガス
    配管によつて処理槽外に導出し、脱臭剤を含有する溶液
    と気液接触させて脱臭と水蒸気成分を水成分へ転換さ
    せ、増加した水成分に相当する該脱臭剤を含有する溶液
    を処理槽内に還流させることによる請求項1記載の有機
    廃棄物ガス化処方法。
  5. 【請求項5】 脱臭剤として、フルフラールとカセイア
    ルカリと水との反応で得られる低分子量フルフラール重
    合体を用いた請求項4記載の有機廃棄物ガス化処理方
    法。
  6. 【請求項6】 発酵、分解ガス化処理する温度は、30
    〜80℃である請求項1〜5記載のいずれかの有機廃棄
    物ガス化処理方法。
  7. 【請求項7】 微生物は、バチルス属および/またはテ
    ルムス属細菌である請求項1〜6記載のいずれかの有機
    廃棄物ガス化処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010094612A (ja) * 2008-10-17 2010-04-30 Enzyme Kk 油分解処理槽

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