JPH08132436A - 透明ポリカーボネート樹脂成形材料の製法 - Google Patents
透明ポリカーボネート樹脂成形材料の製法Info
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- JPH08132436A JPH08132436A JP27386194A JP27386194A JPH08132436A JP H08132436 A JPH08132436 A JP H08132436A JP 27386194 A JP27386194 A JP 27386194A JP 27386194 A JP27386194 A JP 27386194A JP H08132436 A JPH08132436 A JP H08132436A
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- polycarbonate resin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 黄着色のない透明なポリカーボネート樹脂成
形材料を提供することにある。 【構成】 ベント付き押出機にポリカーボネート樹脂粉
体を連続的に供給し、押出機バレル内の樹脂温度がガラ
ス転移温度±20℃以内の温度帯域に下記式(1)で表
される量(T)の1〜5倍量の窒素ガスを供給し、ポリ
カーボネート樹脂粉体中の酸素濃度を実質的に零として
250〜320℃で溶融押出してペッレット化する。 (l/F)−(l/P)=T (式中Fは、ポリカーボネート粉体の嵩密度(kg/
l)、Pは溶融ペッレット密度(kg/l≒1.2kg
/l)、Tは押出吐出量1kg当たりの窒素量(l/k
g)
形材料を提供することにある。 【構成】 ベント付き押出機にポリカーボネート樹脂粉
体を連続的に供給し、押出機バレル内の樹脂温度がガラ
ス転移温度±20℃以内の温度帯域に下記式(1)で表
される量(T)の1〜5倍量の窒素ガスを供給し、ポリ
カーボネート樹脂粉体中の酸素濃度を実質的に零として
250〜320℃で溶融押出してペッレット化する。 (l/F)−(l/P)=T (式中Fは、ポリカーボネート粉体の嵩密度(kg/
l)、Pは溶融ペッレット密度(kg/l≒1.2kg
/l)、Tは押出吐出量1kg当たりの窒素量(l/k
g)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶融押出時に黄色変色の
少ない透明ポリカーボネート樹脂成形材料の製法に関す
る。
少ない透明ポリカーボネート樹脂成形材料の製法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネートは耐熱性、透明性に優
れた樹脂であるが、それ故、成形温度が高く、溶融押出
時に着色し易すいため透明性が劣る場合がある。この着
色問題を解決する手段として、リン系、ヒンダードフェ
ノール系等の安定剤を添加することは公知であるが、着
色や変色防止のため多量の安定剤を用いるとコストアッ
プにつながるだけでなく、耐加水分解性や成形性に影響
を与えるため使用は限定される。(特公昭38−162
40、特公昭51−21430)
れた樹脂であるが、それ故、成形温度が高く、溶融押出
時に着色し易すいため透明性が劣る場合がある。この着
色問題を解決する手段として、リン系、ヒンダードフェ
ノール系等の安定剤を添加することは公知であるが、着
色や変色防止のため多量の安定剤を用いるとコストアッ
プにつながるだけでなく、耐加水分解性や成形性に影響
を与えるため使用は限定される。(特公昭38−162
40、特公昭51−21430)
【0003】一方、ディスク体用ポリカーボネート樹脂
押出時に、熱溶融時褐色異物の発生を抑制するために押
出機ホッパーに窒素を封入する技術が知られている。
(特開昭60−184813)この窒素封入技術では、
窒素封入押出では褐色異物発生は抑制できても黄色変色
は抑制できないことが述べられおり、しかも380℃の
高温下での結果であり、ディスク体以外の通常品の押出
成形温度での結果は満足いくものではなかった。
押出時に、熱溶融時褐色異物の発生を抑制するために押
出機ホッパーに窒素を封入する技術が知られている。
(特開昭60−184813)この窒素封入技術では、
窒素封入押出では褐色異物発生は抑制できても黄色変色
は抑制できないことが述べられおり、しかも380℃の
高温下での結果であり、ディスク体以外の通常品の押出
成形温度での結果は満足いくものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、透明ポリカ
ーボネート樹脂の押出時における黄色着色や変色を抑制
する技術を提供するものである。
ーボネート樹脂の押出時における黄色着色や変色を抑制
する技術を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは従来の課題
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ポリカーボネート
押出成型時に樹脂のガラス転移温度付近で、特定量の窒
素ガスを押出機バレル内に供給することにより、特に黄
色着色の少ない透明ポリカーボネートが得られる事を見
いだし、この知見に基づいて本発明を完成するに至っ
た。
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ポリカーボネート
押出成型時に樹脂のガラス転移温度付近で、特定量の窒
素ガスを押出機バレル内に供給することにより、特に黄
色着色の少ない透明ポリカーボネートが得られる事を見
いだし、この知見に基づいて本発明を完成するに至っ
た。
【0006】すなわち、本発明はベント付き押出機にポ
リカーボネート樹脂粉体を連続的に供給し、押出機バレ
ル内の樹脂温度がガラス転移温度±20℃以内の温度帯
域に、下記式(1)で表される窒素ガス量(T)の1〜
5倍量を連続的に供給し、樹脂温度250〜320℃で
溶融押出してペレット化することを特徴とする透明ポリ
カーボネート樹脂成形材料の製法を提供するものであ
る。
リカーボネート樹脂粉体を連続的に供給し、押出機バレ
ル内の樹脂温度がガラス転移温度±20℃以内の温度帯
域に、下記式(1)で表される窒素ガス量(T)の1〜
5倍量を連続的に供給し、樹脂温度250〜320℃で
溶融押出してペレット化することを特徴とする透明ポリ
カーボネート樹脂成形材料の製法を提供するものであ
る。
【0007】
【式1】 (1/F)−(1/P)=T −−−−(1)
【0008】(式中Fは、ポリカーボネート粉体の嵩密
度(kg/l)、Pは溶融ペレット密度(kg/l)、
Tは押出吐出量1kg当たりの窒素量(l/kg)
度(kg/l)、Pは溶融ペレット密度(kg/l)、
Tは押出吐出量1kg当たりの窒素量(l/kg)
【0009】以下本発明の構成について説明する。本発
明のポリカーボネート樹脂の製法としては、二価フェノ
ールからポリカーボネートを製造する際に用いられてい
る公知の方法、例えば二価フェノールとホスゲンとの直
接反応(ホスゲン法、界面重合法)、あるいは二価フェ
ノールとビスアリールカーボネートとのエステル交換反
応(エステル交換法)などの方法を採用することができ
るが、ポリカーボネート粉体が得られやすいホスゲン法
より製造されることが望ましい。
明のポリカーボネート樹脂の製法としては、二価フェノ
ールからポリカーボネートを製造する際に用いられてい
る公知の方法、例えば二価フェノールとホスゲンとの直
接反応(ホスゲン法、界面重合法)、あるいは二価フェ
ノールとビスアリールカーボネートとのエステル交換反
応(エステル交換法)などの方法を採用することができ
るが、ポリカーボネート粉体が得られやすいホスゲン法
より製造されることが望ましい。
【0010】ポリカーボネートを誘導する二価フェノー
ル系化合物としては、具体的にはビス(4 −ヒドロキシ
フェニル)メタン、ビス(4 −ヒドロキシフェニル)エ
ーテル、ビス(4 −ヒドロキシフェニル)スルホン、ビ
ス(4 −ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)スルファイド、ビス(4 −ヒド
ロキシフェニル)ケトン、1,1-ビス(4 −ヒドロキシフ
ェニル)エタン、2,2-ビス(4 −ヒドロキシフェニル)
プロパン(ビスフェノ−ルA;BPA )、2,2-ビス(4 −
ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1-ビス(4 −ヒドロキ
シフェニル)シクロヘキサン(ビスフェノ−ルZ ;BPZ
)、1,1-ビス(4 −ヒドロキシフェニル)-3,3,5- ト
リメチルシクロヘキサン、1,4-ビス(1-メチル-1-4'-ヒ
ドロキシフェニルエチル)ベンゼン(ビスフェノ−ルP
;BPP )、2,2-ビス(4 −ヒドロキシ−3,5-ジブロモ
フェニル)プロパン、2,2-ビス(4 −ヒドロキシ−3,5-
ジクロロフェニル)プロパン、2,2-ビス(4 −ヒドロキ
シ−3-ブロモフェニル)プロパン、2,2-ビス(4 −ヒド
ロキシ−3-クロロフェニル)プロパン、2,2-ビス(4 −
ヒドロキシ−3-メチルフェニル)プロパン(ジメチルビ
スフェノ−ルA ;DMBPA)、2,2-ビス(4 −ヒドロキシ
−3,5-ジメチルフェニル)プロパン、1,1-ビス(4 −ヒ
ドロキシフェニル)-1- フェニルエタン、ビス(4 −ヒ
ドロキシフェニル)ジフェニルメタン、α, ω- ビス
[3-(O-ヒドロキシフェニル)プロピル]ポリジメチル
シロキサン等が例示され、これらを2種類以上併用して
使用する事も可能である。これらの中でも2,2-ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパンが透明性、機械特性よ
り好ましい。また本発明中に使用されるポリカーボネー
トには、ポリスチレンやポリエステル等の他樹脂と透明
性を失わない範囲で、任意でブレンド、共重合したもの
も含まれる。
ル系化合物としては、具体的にはビス(4 −ヒドロキシ
フェニル)メタン、ビス(4 −ヒドロキシフェニル)エ
ーテル、ビス(4 −ヒドロキシフェニル)スルホン、ビ
ス(4 −ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)スルファイド、ビス(4 −ヒド
ロキシフェニル)ケトン、1,1-ビス(4 −ヒドロキシフ
ェニル)エタン、2,2-ビス(4 −ヒドロキシフェニル)
プロパン(ビスフェノ−ルA;BPA )、2,2-ビス(4 −
ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1-ビス(4 −ヒドロキ
シフェニル)シクロヘキサン(ビスフェノ−ルZ ;BPZ
)、1,1-ビス(4 −ヒドロキシフェニル)-3,3,5- ト
リメチルシクロヘキサン、1,4-ビス(1-メチル-1-4'-ヒ
ドロキシフェニルエチル)ベンゼン(ビスフェノ−ルP
;BPP )、2,2-ビス(4 −ヒドロキシ−3,5-ジブロモ
フェニル)プロパン、2,2-ビス(4 −ヒドロキシ−3,5-
ジクロロフェニル)プロパン、2,2-ビス(4 −ヒドロキ
シ−3-ブロモフェニル)プロパン、2,2-ビス(4 −ヒド
ロキシ−3-クロロフェニル)プロパン、2,2-ビス(4 −
ヒドロキシ−3-メチルフェニル)プロパン(ジメチルビ
スフェノ−ルA ;DMBPA)、2,2-ビス(4 −ヒドロキシ
−3,5-ジメチルフェニル)プロパン、1,1-ビス(4 −ヒ
ドロキシフェニル)-1- フェニルエタン、ビス(4 −ヒ
ドロキシフェニル)ジフェニルメタン、α, ω- ビス
[3-(O-ヒドロキシフェニル)プロピル]ポリジメチル
シロキサン等が例示され、これらを2種類以上併用して
使用する事も可能である。これらの中でも2,2-ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパンが透明性、機械特性よ
り好ましい。また本発明中に使用されるポリカーボネー
トには、ポリスチレンやポリエステル等の他樹脂と透明
性を失わない範囲で、任意でブレンド、共重合したもの
も含まれる。
【0011】これらの、重合で得られたポリカーボネー
ト樹脂液を十分精製した後、公知の方法で固形化し、押
出用粉体を得る。
ト樹脂液を十分精製した後、公知の方法で固形化し、押
出用粉体を得る。
【0012】得られたポリカーボネート樹脂液は、精製
されたポリカーボネート樹脂液とするため、通常、ポリ
カーボネート樹脂重合液から溶媒溶液を分離し、触媒の
除去、中和、水洗、濃縮等を行い、さらに遠心分離又は
精密濾過等のダスト除去を行うことにより製造される。
また、ポリカーボネート樹脂濃度は5〜27重量%とす
るのが好ましい。
されたポリカーボネート樹脂液とするため、通常、ポリ
カーボネート樹脂重合液から溶媒溶液を分離し、触媒の
除去、中和、水洗、濃縮等を行い、さらに遠心分離又は
精密濾過等のダスト除去を行うことにより製造される。
また、ポリカーボネート樹脂濃度は5〜27重量%とす
るのが好ましい。
【0013】ポリカーボネート樹脂粉体を得るための、
ポリカーボネート樹脂液固形化方法としては、ポリカー
ボネート溶液からの急速溶媒除去方法、ポリカーボネー
ト溶液に貧溶媒を加えてポリカーボネートを沈澱させる
方法、ポリカーボネートを結晶化させて粉砕する方法、
ポリカーボネート溶液を温水中、または熱す意中で粒状
化および溶媒除去を行う方法等があげられる。
ポリカーボネート樹脂液固形化方法としては、ポリカー
ボネート溶液からの急速溶媒除去方法、ポリカーボネー
ト溶液に貧溶媒を加えてポリカーボネートを沈澱させる
方法、ポリカーボネートを結晶化させて粉砕する方法、
ポリカーボネート溶液を温水中、または熱す意中で粒状
化および溶媒除去を行う方法等があげられる。
【0014】上記で得られたポリカーボネート粉体は、
気流乾燥機、パドル型乾燥機、さらには、螺旋状の金属
板が攪拌軸に接続され、かつ回転させることによって粉
末を鉛直上向方向へ移動させることができる攪拌機を有
し、伝熱面を介して粉末を加熱することができる構造を
有する竪型乾燥機を用いて乾燥することが好ましい。
気流乾燥機、パドル型乾燥機、さらには、螺旋状の金属
板が攪拌軸に接続され、かつ回転させることによって粉
末を鉛直上向方向へ移動させることができる攪拌機を有
し、伝熱面を介して粉末を加熱することができる構造を
有する竪型乾燥機を用いて乾燥することが好ましい。
【0015】本発明のポリカーボネート粉体は、押出成
形が容易であることや着色防止効果が顕著に現れること
を考慮した場合、粘度平均分子量20,000〜40,
000であることが好ましく、さらに粘度平均分子量2
3,000〜40,000のものが好ましい。分子量が
20,000未満の場合、溶融押出時の成形温度が低く
て済むことや低溶融粘度によるせん断が少ないため、黄
色着色自体が少ないため着色防止効果は少なく、分子量
が40,000を越えると通常の押出条件では押出が困
難で、押出ペレット化したものをポリカーボネートペレ
ットの主用途である射出成形原料ペレットとして使用す
るには粘度が高すぎて適当ではない。
形が容易であることや着色防止効果が顕著に現れること
を考慮した場合、粘度平均分子量20,000〜40,
000であることが好ましく、さらに粘度平均分子量2
3,000〜40,000のものが好ましい。分子量が
20,000未満の場合、溶融押出時の成形温度が低く
て済むことや低溶融粘度によるせん断が少ないため、黄
色着色自体が少ないため着色防止効果は少なく、分子量
が40,000を越えると通常の押出条件では押出が困
難で、押出ペレット化したものをポリカーボネートペレ
ットの主用途である射出成形原料ペレットとして使用す
るには粘度が高すぎて適当ではない。
【0016】通常のポリカーボネートの押出成形では、
溶融時の脱気(溶媒、水分等排出)のために減圧ベント
を設けた押出成形が一般的であり、ベントがない場合素
材粉体を十分に乾燥しなければ、ストランド切れやバッ
クフローなど押出困難な場合が多い。通常のベントの真
空度は、200mmHg〜0.01Torrと用途やベントの数によっ
て任意に設定可能である。
溶融時の脱気(溶媒、水分等排出)のために減圧ベント
を設けた押出成形が一般的であり、ベントがない場合素
材粉体を十分に乾燥しなければ、ストランド切れやバッ
クフローなど押出困難な場合が多い。通常のベントの真
空度は、200mmHg〜0.01Torrと用途やベントの数によっ
て任意に設定可能である。
【0017】ポリカーボネートの成形加工温度は通常2
50〜320℃程度で、この範囲において押出成形加工
が容易に行える。320℃を越えるような場合は、ポリ
カーボネートの分解や着色が著しくなるため、光ディス
ク用ポリカーボネートのように純度の高いポリカーボネ
ートでなければ成形加工が困難である。また、250℃
未満であると、熱履歴による着色はかなり抑えられるも
のの分子量20,000のポリカーボネートであっても
溶融粘度が高く、押出機への負荷が大きくなり、安定し
た押出は難しい。
50〜320℃程度で、この範囲において押出成形加工
が容易に行える。320℃を越えるような場合は、ポリ
カーボネートの分解や着色が著しくなるため、光ディス
ク用ポリカーボネートのように純度の高いポリカーボネ
ートでなければ成形加工が困難である。また、250℃
未満であると、熱履歴による着色はかなり抑えられるも
のの分子量20,000のポリカーボネートであっても
溶融粘度が高く、押出機への負荷が大きくなり、安定し
た押出は難しい。
【0018】押出時に、バレルへ導入される窒素ガス
は、式(1)に示されるT量の1〜5倍量が設定される
が、例えば通常最もよく使用されるビスフェノールA型
ポリカーボネート樹脂粉体の嵩密度は固形化方法にもよ
るが0.5〜0.9g/cm3 程度であるので、溶融ペレッ
ト密度がおよそ1.2g/cm3 であることから計算する
と、Tは0.3〜1.2 l/kg 程度となる。窒素供給量
がT量の1倍未満では押出機に導入される空気量より窒
素供給量が少なくなり、酸素が残存し着色防止効果が劣
る。T量の5倍を越えると、ホッパー内で素材のバック
フローが生じ、サージングによるストランド切れや吐出
量不安定などの問題が生じる。窒素ガスは乾燥状態で、
純度は99%以上、好ましくは99.99%以上であり
ることが好ましい。本発明における押出状態では、T値
範囲内では、最終的にバレル内ポリカーボネート樹脂粉
体中の酸素濃度は0.1%未満となり、T値以下では
0.1%以上になりやすく着色に影響を与える。
は、式(1)に示されるT量の1〜5倍量が設定される
が、例えば通常最もよく使用されるビスフェノールA型
ポリカーボネート樹脂粉体の嵩密度は固形化方法にもよ
るが0.5〜0.9g/cm3 程度であるので、溶融ペレッ
ト密度がおよそ1.2g/cm3 であることから計算する
と、Tは0.3〜1.2 l/kg 程度となる。窒素供給量
がT量の1倍未満では押出機に導入される空気量より窒
素供給量が少なくなり、酸素が残存し着色防止効果が劣
る。T量の5倍を越えると、ホッパー内で素材のバック
フローが生じ、サージングによるストランド切れや吐出
量不安定などの問題が生じる。窒素ガスは乾燥状態で、
純度は99%以上、好ましくは99.99%以上であり
ることが好ましい。本発明における押出状態では、T値
範囲内では、最終的にバレル内ポリカーボネート樹脂粉
体中の酸素濃度は0.1%未満となり、T値以下では
0.1%以上になりやすく着色に影響を与える。
【0019】窒素ガスを供給する際のポリカーボネート
樹脂温度は、該ポリカーボネート樹脂ガラス転移温度の
±20℃以内が好ましい。ガラス転移温度より20℃低
い温度では着色防止効果は小さくなり、ガラス転移温度
より20℃を越える高い温度ではほとんど着色防止効果
はなくなる。この理由は、多孔性粉体中の酸素が樹脂と
反応し着色するのは、ポリカーボネートのセグメントが
ミクロブラウン運動を始め、反応性が高まった時点すな
わち、ガラス転移温度付近であるためと推測される。
樹脂温度は、該ポリカーボネート樹脂ガラス転移温度の
±20℃以内が好ましい。ガラス転移温度より20℃低
い温度では着色防止効果は小さくなり、ガラス転移温度
より20℃を越える高い温度ではほとんど着色防止効果
はなくなる。この理由は、多孔性粉体中の酸素が樹脂と
反応し着色するのは、ポリカーボネートのセグメントが
ミクロブラウン運動を始め、反応性が高まった時点すな
わち、ガラス転移温度付近であるためと推測される。
【0020】本発明のポリカーボネート樹脂押出成形法
は、透明グレードつまり光線透過率を有するものについ
て評価されるものであり、カーボンブラックや着色顔料
を多量に用いた不透明品に適用するものではない。透明
グレードには、安定剤(熱安定剤)や離型剤、UV吸収
剤等の添加剤の他、透明性性を損なわない範囲で、ブル
ーイング剤等の染料、顔料の添加が可能である。また、
窒素ガス供給による着色防止効果が高いため、安定剤添
加量を削減する事が可能であり、特に加水分解性の悪い
安定剤を削減できる場合、ポリカーボネート成形品の耐
加水分解性が向上する。
は、透明グレードつまり光線透過率を有するものについ
て評価されるものであり、カーボンブラックや着色顔料
を多量に用いた不透明品に適用するものではない。透明
グレードには、安定剤(熱安定剤)や離型剤、UV吸収
剤等の添加剤の他、透明性性を損なわない範囲で、ブル
ーイング剤等の染料、顔料の添加が可能である。また、
窒素ガス供給による着色防止効果が高いため、安定剤添
加量を削減する事が可能であり、特に加水分解性の悪い
安定剤を削減できる場合、ポリカーボネート成形品の耐
加水分解性が向上する。
【0021】
【実施例】次に実施例により、本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。
【0022】実施例1 粘度平均分子量24,000、嵩密度0.61g/cm
3 (溶融ペレット密度1.2g/cm3 )、ガラス転移温度
145℃のビスフェノールA型ポリカーボネート樹脂粉
末(三菱ガス化学(株)製ユーピロンS-2000)をベント
付き50mm押出機(吐出量36kg/hr)のホッパ
ーに投入し、ホッパーとベント間のバレル内部の樹脂温
度が145℃の部位に、窒素量を吐出量1kg当たり
1.6リットル(T値×2)で、ホッパーとベント間のバレ
ル部に連続供給し、酸素濃度計でバレル内粉体(半溶
融)中酸素濃度が0.1%未満であることを確認後、2
80℃で粉体を押出しペレット化を行った。押出したペ
レットは、射出成形機(1 次圧100Kg/cm2 、2次圧5Kg/
cm2 )を用い、290℃にて厚さ3mm (90mm×50mm)の
射出成形品を製造し、色差計を用いてYI値(黄色指
数)を測定し、ポリカーボネートの着色について評価し
た。
3 (溶融ペレット密度1.2g/cm3 )、ガラス転移温度
145℃のビスフェノールA型ポリカーボネート樹脂粉
末(三菱ガス化学(株)製ユーピロンS-2000)をベント
付き50mm押出機(吐出量36kg/hr)のホッパ
ーに投入し、ホッパーとベント間のバレル内部の樹脂温
度が145℃の部位に、窒素量を吐出量1kg当たり
1.6リットル(T値×2)で、ホッパーとベント間のバレ
ル部に連続供給し、酸素濃度計でバレル内粉体(半溶
融)中酸素濃度が0.1%未満であることを確認後、2
80℃で粉体を押出しペレット化を行った。押出したペ
レットは、射出成形機(1 次圧100Kg/cm2 、2次圧5Kg/
cm2 )を用い、290℃にて厚さ3mm (90mm×50mm)の
射出成形品を製造し、色差計を用いてYI値(黄色指
数)を測定し、ポリカーボネートの着色について評価し
た。
【0023】実施例2 押出時の窒素量を吐出量1kg当たり、4.0リットル(T
値×5)で行った以外は、実施例1と同様に行った。
値×5)で行った以外は、実施例1と同様に行った。
【0024】実施例3 押出時の窒素量を吐出量1kg当たり、0.8リットル(T
値×1)で行った以外は、実施例1と同様に行った。
値×1)で行った以外は、実施例1と同様に行った。
【0025】実施例4 押出時の樹脂温度を320℃にした以外は、実施例1と
同様に行った。
同様に行った。
【0026】実施例5 押出時の樹脂温度を250℃にした以外は、実施例1と
同様に行った。
同様に行った。
【0027】実施例6 窒素供給部を粉体温度が128℃である部位とした以外
は、実施例1と同様に行った。
は、実施例1と同様に行った。
【0028】実施例7 窒素供給部を粉体温度が162℃である部位とした以外
は、実施例1と同様に行った。
は、実施例1と同様に行った。
【0029】実施例8 粘度平均分子量36,000、ガラス転移温度145
℃、嵩密度0.70g/cm 3 (溶融ペレット密度1.2g/
cm3 )のポリカーボネートを用い、窒素量吐出量1kg
当たり1.2リットル(T値×2)、押出時の樹脂温度を3
10℃、射出成形時の樹脂温度を320℃にした以外
は、実施例1と同様に行った。
℃、嵩密度0.70g/cm 3 (溶融ペレット密度1.2g/
cm3 )のポリカーボネートを用い、窒素量吐出量1kg
当たり1.2リットル(T値×2)、押出時の樹脂温度を3
10℃、射出成形時の樹脂温度を320℃にした以外
は、実施例1と同様に行った。
【0030】実施例9 ダイヤレジンブルーG(三菱化成(株)製)染料を0.
83ppm添加ブレンドした以外は実施例1と同様に行
った。
83ppm添加ブレンドした以外は実施例1と同様に行
った。
【0031】比較例1 押出時の窒素供給をまったく行わなかった以外は、実施
例1と同様に行った。このときのバレル内粉体中酸素濃
度20.9%であった。
例1と同様に行った。このときのバレル内粉体中酸素濃
度20.9%であった。
【0032】比較例2 押出時の窒素供給量を吐出量1kg当たり0.5リットルに
した以外は、実施例1と同様に行った。このときのバレ
ル内粉体中酸素濃度0.3%であった。
した以外は、実施例1と同様に行った。このときのバレ
ル内粉体中酸素濃度0.3%であった。
【0033】比較例3 押出時の窒素供給量を吐出量1kg当たり5リットルにした
以外は、実施例1と同様に行った。押出中溶融樹脂スト
ランドが不安定になり、何度もストランド切れを起こし
安定した運転はできなかった。
以外は、実施例1と同様に行った。押出中溶融樹脂スト
ランドが不安定になり、何度もストランド切れを起こし
安定した運転はできなかった。
【0034】比較例4 押出時の樹脂温度340℃にした以外は、実施例1と同
様に行った。
様に行った。
【0035】比較例5 押出時の樹脂温度235℃にした以外は、実施例1と同
様に行った。樹脂粘度が高く、押出機負荷が大きくな
り、ストランド冷却時応力変形が大きく、カッティング
時にペレターザー閉塞現象が発生、安定した運転ができ
なかった。
様に行った。樹脂粘度が高く、押出機負荷が大きくな
り、ストランド冷却時応力変形が大きく、カッティング
時にペレターザー閉塞現象が発生、安定した運転ができ
なかった。
【0036】比較例6 粘度平均分子量43,000、ガラス転移温度146
℃、嵩密度0.72g/cm 3 (溶融ペレット密度1.2g/
cm3 )のポリカーボネートを用い、押出時の窒素量吐出
量1kg当たり1.1リットル(T値×2)、押出時の樹脂
温度を320℃にした以外は、実施例1と同様に行っ
た。押出機の負荷が大きく、樹脂吐出が不十分であり押
出ができなかった。
℃、嵩密度0.72g/cm 3 (溶融ペレット密度1.2g/
cm3 )のポリカーボネートを用い、押出時の窒素量吐出
量1kg当たり1.1リットル(T値×2)、押出時の樹脂
温度を320℃にした以外は、実施例1と同様に行っ
た。押出機の負荷が大きく、樹脂吐出が不十分であり押
出ができなかった。
【0037】比較例7 押出時の窒素供給を全く行わなかった以外は、実施例8
と同様に行った。このときのバレル内粉体中酸素濃度2
0.9%であった。
と同様に行った。このときのバレル内粉体中酸素濃度2
0.9%であった。
【0038】比較例8 押出時の窒素供給を全く行わなかった以外は、実施例9
と同様に行った。このときのバレル内粉体中酸素濃度2
0.9%であった。
と同様に行った。このときのバレル内粉体中酸素濃度2
0.9%であった。
【0039】比較例9 押出時の窒素供給を全く行わず、安定剤トリ(2,4−
ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト(旭電化工業
(株)製アデカスタブ2112)を1000ppm 添加した以外は
実施例1と同様に行った。このときのバレル内粉体中酸
素濃度20.9%であった。
ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト(旭電化工業
(株)製アデカスタブ2112)を1000ppm 添加した以外は
実施例1と同様に行った。このときのバレル内粉体中酸
素濃度20.9%であった。
【0040】比較例10 押出時の窒素供給部樹脂温度が115℃の部位とした以
外は実施例1と同様に行った。
外は実施例1と同様に行った。
【0041】比較例11 押出時の窒素供給部樹脂温度が170℃の部位とした以
外は実施例1と同様に行った。
外は実施例1と同様に行った。
【0042】実施例1〜9、比較例1〜11の結果を表
1に、実施例1と比較例9の射出成形品を120℃、2
Kgf/cm2、飽和蒸気下100時間後の粘度平均分子量変
化を表2に示す。
1に、実施例1と比較例9の射出成形品を120℃、2
Kgf/cm2、飽和蒸気下100時間後の粘度平均分子量変
化を表2に示す。
【0043】
【表1】 表 1 実施例 T値倍率 N2口樹脂 押出温度 分子量 YI値 押出状態 その他比較例 温度 (℃) (℃) ×104 実施例1 2.0 145 280 2.4 1.07 良好 2 5.0 145 280 2.4 1.04 〃 3 1.0 145 280 2.4 1.09 〃 4 2.0 145 320 2.4 1.21 〃 5 2.0 145 250 2.4 1.04 〃 6 2.0 128 280 2.4 1.12 〃 7 2.0 162 280 2.4 1.15 〃 8 2.0 145 310 3.6 1.53 〃 9 2.0 145 280 2.4 -0.31 〃 染料あり 比較例1 0.0 145 280 2.4 1.78 良好 2 0.6 145 280 2.4 1.29 〃 4 2.0 145 340 2.4 1.38 良好 7 0.0 --- 310 3.6 2.19 良好 8 0.0 --- 280 2.4 -0.06 〃 染料あり 9 0.0 --- 280 2.4 1.42 〃 安定剤あり 10 2.0 115 280 2.4 1.16 〃 11 2.0 170 280 2.4 1.20 〃
【0044】
【表2】 表 2 実施例及び 加水分解試験前 加水分解試験後 比較例 分子量(0hr) 分子量(100hr) 実施例1 2.4×104 2.3×104 比較例9 2.4×104 1.6×104
【0045】
【発明の効果】本発明のポリカーボネート樹脂成形材料
の製法は、押出成形時に黄色変色が少なく、透明感のあ
るクリアーな透明ポリカーボネート樹脂ペレット連続的
にを得ることを可能とする。しかも、熱安定剤を添加す
るよりも着色防止効果は高く、熱安定剤を削減できるの
で、耐加水分解性やコスト面で従来のポリカーボネート
透明品より優れている。
の製法は、押出成形時に黄色変色が少なく、透明感のあ
るクリアーな透明ポリカーボネート樹脂ペレット連続的
にを得ることを可能とする。しかも、熱安定剤を添加す
るよりも着色防止効果は高く、熱安定剤を削減できるの
で、耐加水分解性やコスト面で従来のポリカーボネート
透明品より優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 雄二 大阪府豊中市神州町2丁目12番 三菱瓦斯 化学株式会社大阪工場内
Claims (2)
- 【請求項1】 ベント付き押出機にポリカーボネート樹
脂粉体を連続的に供給し、押出機バレル内の樹脂温度が
ガラス転移温度±20℃以内の温度帯域に下記式(1)
で表される窒素ガス量(T)の1〜5倍量を連続的に供
給し、樹脂温度250〜320℃で溶融押出してペレッ
ト化することを特徴とする透明ポリカーボネート樹脂成
形材料の製法。 (1/F)−(1/P)=T −−−−(1) (式中Fは、ポリカーボネート粉体の嵩密度(kg/
l)、Pは溶融ペレット密度(kg/l)、Tは押出吐
出量1kg当たりの窒素量(l/kg)を表す。) - 【請求項2】 ポリカーボネート樹脂がビスフェノール
Aより誘導されたポリカーボネートである請求項1記載
の透明ポリカーボネート樹脂成形材料の製法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27386194A JPH08132436A (ja) | 1994-11-08 | 1994-11-08 | 透明ポリカーボネート樹脂成形材料の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27386194A JPH08132436A (ja) | 1994-11-08 | 1994-11-08 | 透明ポリカーボネート樹脂成形材料の製法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08132436A true JPH08132436A (ja) | 1996-05-28 |
Family
ID=17533584
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27386194A Pending JPH08132436A (ja) | 1994-11-08 | 1994-11-08 | 透明ポリカーボネート樹脂成形材料の製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08132436A (ja) |
-
1994
- 1994-11-08 JP JP27386194A patent/JPH08132436A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050223 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050629 |