JPH08132630A - インクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録装置Info
- Publication number
- JPH08132630A JPH08132630A JP30135894A JP30135894A JPH08132630A JP H08132630 A JPH08132630 A JP H08132630A JP 30135894 A JP30135894 A JP 30135894A JP 30135894 A JP30135894 A JP 30135894A JP H08132630 A JPH08132630 A JP H08132630A
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- JP
- Japan
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- recording
- ejection port
- wiping
- ejection
- ink
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】複雑な形状の吐出口面でも高い拭き取り性能を
維持し、吐出口からのインク滴の引き出しを無くし、長
期間にわたって高い拭き取り性能を維持することが可能
なワイパーブレードを提供する。 【構成】板状のゴム状弾性材から成るワイパーブレード
18を、吐出口面81の形状に倣うように該吐出口面と
の当接面を湾曲させた状態で、該吐出口面の吐出口82
列と平行に摺擦させる。必要に応じて、ワイパーブレー
ド18の湾曲部の位置をずらす手段を設ける。
維持し、吐出口からのインク滴の引き出しを無くし、長
期間にわたって高い拭き取り性能を維持することが可能
なワイパーブレードを提供する。 【構成】板状のゴム状弾性材から成るワイパーブレード
18を、吐出口面81の形状に倣うように該吐出口面と
の当接面を湾曲させた状態で、該吐出口面の吐出口82
列と平行に摺擦させる。必要に応じて、ワイパーブレー
ド18の湾曲部の位置をずらす手段を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録手段から被記録材へ
インクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置に
関する。
インクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】プリンター、複写機、ファクシミリ等の
機能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワー
ドプロセッサ等を含む複合機やワークステーションの出
力機器として用いられる記録装置は、画像情報に基づい
て用紙やプラスチック薄板(OHP用シートなど)等の
被記録材(記録媒体)に画像(文字や記号なども含む)
を記録していくように構成されている。前記記録装置
は、使用する記録手段の記録方式により、インクジェッ
ト式、ワイヤドット式、感熱式、熱転写式、レーザービ
ーム式等に分けることができる。
機能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワー
ドプロセッサ等を含む複合機やワークステーションの出
力機器として用いられる記録装置は、画像情報に基づい
て用紙やプラスチック薄板(OHP用シートなど)等の
被記録材(記録媒体)に画像(文字や記号なども含む)
を記録していくように構成されている。前記記録装置
は、使用する記録手段の記録方式により、インクジェッ
ト式、ワイヤドット式、感熱式、熱転写式、レーザービ
ーム式等に分けることができる。
【0003】被記録材の搬送方向(副走査方向)と交叉
する方向に主走査する記録方式を採るシリアルタイプの
記録装置においては、被記録材を所定の記録位置にセッ
トした後、被記録材に沿って移動(主走査)するキャリ
ッジ上に搭載した記録手段(記録ヘッド)によって画像
(文字や記号等を含む)を記録し、1行分の記録を終了
した後に所定量の紙送り(副走査)を行ない、その後に
次の行の画像を記録(主走査)するという動作を繰り返
すことにより、被記録材の所望範囲に画像が記録され
る。一方、被記録材を搬送方向に送る副走査のみで記録
するラインタイプの記録装置においては、被記録材を所
定の記録位置にセットし、一括して1行分の記録を連続
的に行ないながら所定量の紙送り(ピッチ送り)を行な
い、被記録材の全体に画像が記録される。
する方向に主走査する記録方式を採るシリアルタイプの
記録装置においては、被記録材を所定の記録位置にセッ
トした後、被記録材に沿って移動(主走査)するキャリ
ッジ上に搭載した記録手段(記録ヘッド)によって画像
(文字や記号等を含む)を記録し、1行分の記録を終了
した後に所定量の紙送り(副走査)を行ない、その後に
次の行の画像を記録(主走査)するという動作を繰り返
すことにより、被記録材の所望範囲に画像が記録され
る。一方、被記録材を搬送方向に送る副走査のみで記録
するラインタイプの記録装置においては、被記録材を所
定の記録位置にセットし、一括して1行分の記録を連続
的に行ないながら所定量の紙送り(ピッチ送り)を行な
い、被記録材の全体に画像が記録される。
【0004】そのうち、インクジェット式(インクジェ
ット記録装置)は、インクジェット記録手段(記録ヘッ
ド)から被記録材にインクを吐出して記録を行なうもの
であり、記録手段のコンパクト化が容易であり、高精細
な画像を高速で記録することができ、普通紙に特別の処
理を必要とせずに記録することができ、ランニングコス
トが安く、ノンインパクト方式であるため騒音が少な
く、しかも、多色のインクを使用してカラー画像を記録
するのが容易であるなどの利点を有している。中でも、
紙幅方向に多数の吐出口を配列したラインタイプの記録
手段を使用するライン型の記録装置は、記録の一層の高
速化が可能である。
ット記録装置)は、インクジェット記録手段(記録ヘッ
ド)から被記録材にインクを吐出して記録を行なうもの
であり、記録手段のコンパクト化が容易であり、高精細
な画像を高速で記録することができ、普通紙に特別の処
理を必要とせずに記録することができ、ランニングコス
トが安く、ノンインパクト方式であるため騒音が少な
く、しかも、多色のインクを使用してカラー画像を記録
するのが容易であるなどの利点を有している。中でも、
紙幅方向に多数の吐出口を配列したラインタイプの記録
手段を使用するライン型の記録装置は、記録の一層の高
速化が可能である。
【0005】特に、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、
エッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロ
セスを経て、基板上に製膜された電気熱変換体、電極、
液路壁、天板などを形成することにより、高密度の液路
配置(吐出口配置)を有するものを容易に製造すること
ができ、一層のコンパクト化を図ることができる。ま
た、IC技術やマイクロ加工技術の長所を活用すること
により、記録手段の長尺化や面状化(2次元化)が容易
であり、記録手段のフルマルチ化および高密度実装化も
容易である。一方、被記録材の材質に対する要求も様々
なものがあり、近年では、通常の被記録材である紙や樹
脂薄板などの他に、薄紙や加工紙(ファイリング用のパ
ンチ孔付き紙やミシン目付き紙、任意な形状の紙など)
などを使用することが要求されるようになってきた。
出するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、
エッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロ
セスを経て、基板上に製膜された電気熱変換体、電極、
液路壁、天板などを形成することにより、高密度の液路
配置(吐出口配置)を有するものを容易に製造すること
ができ、一層のコンパクト化を図ることができる。ま
た、IC技術やマイクロ加工技術の長所を活用すること
により、記録手段の長尺化や面状化(2次元化)が容易
であり、記録手段のフルマルチ化および高密度実装化も
容易である。一方、被記録材の材質に対する要求も様々
なものがあり、近年では、通常の被記録材である紙や樹
脂薄板などの他に、薄紙や加工紙(ファイリング用のパ
ンチ孔付き紙やミシン目付き紙、任意な形状の紙など)
などを使用することが要求されるようになってきた。
【0006】上記インクジェット記録装置は、記録情報
に応じて記録ヘッドの微細な吐出口からインクを吐出し
て飛翔インク滴を形成し、該インク滴を被記録材に付着
させてドットパターンから成る画像を記録していくよう
に構成されている。このようなインクジェット記録装置
においては、高速記録、高解像度、高画像品質などの性
能を満たすためには、記録ヘッドのインク吐出の安定化
およびインク吐出量の安定化が要求される。すなわち、
インクジェット記録ヘッドにおいては、吐出口内でのイ
ンクの乾燥増粘、塵埃の侵入、インク内での気泡発生な
どに起因して吐出不良(不吐出を含む)を生じることが
あり、この吐出不良を予防または解消(回復)すること
により記録ヘッドに常に安定したインク吐出機能を維持
させることが要求される。
に応じて記録ヘッドの微細な吐出口からインクを吐出し
て飛翔インク滴を形成し、該インク滴を被記録材に付着
させてドットパターンから成る画像を記録していくよう
に構成されている。このようなインクジェット記録装置
においては、高速記録、高解像度、高画像品質などの性
能を満たすためには、記録ヘッドのインク吐出の安定化
およびインク吐出量の安定化が要求される。すなわち、
インクジェット記録ヘッドにおいては、吐出口内でのイ
ンクの乾燥増粘、塵埃の侵入、インク内での気泡発生な
どに起因して吐出不良(不吐出を含む)を生じることが
あり、この吐出不良を予防または解消(回復)すること
により記録ヘッドに常に安定したインク吐出機能を維持
させることが要求される。
【0007】そこで、インク吐出の安定化を図るための
吐出回復手段の一つとして、先ず、記録ヘッドの吐出口
面に密着されて吐出口を密封(キャッピング)するため
のキャップが設けられる。通常、前記キャップの内部は
吸引ポンプ等の負圧吸引手段に接続されている。そし
て、このキャップは、記録ヘッドの吐出口からインクを
吸引して吐出不良を解消する吸引回復動作を行う際に使
用されたり、吐出口におけるインクの乾燥防止を図るた
めに使用されている。
吐出回復手段の一つとして、先ず、記録ヘッドの吐出口
面に密着されて吐出口を密封(キャッピング)するため
のキャップが設けられる。通常、前記キャップの内部は
吸引ポンプ等の負圧吸引手段に接続されている。そし
て、このキャップは、記録ヘッドの吐出口からインクを
吸引して吐出不良を解消する吸引回復動作を行う際に使
用されたり、吐出口におけるインクの乾燥防止を図るた
めに使用されている。
【0008】また、吐出するにしたがって吐出口近傍に
被記録材(用紙等)から跳ね返ってきたインクや吐出時
に発生するミスト等が蓄積してしまい、この蓄積したイ
ンクが吐出口につながって不吐出やヨレ等の吐出不良を
引き起こす場合がある。これを防ぐために、記録ヘッド
のフェイス面(吐出口面)をウレタンゴム等の弾性部材
でワイピング(掻き取り、拭き取り)することにより、
吐出口面上のインクを除去する動作が行われている。そ
の場合、前記弾性部材の拭き性能は、その材質や機械的
な設定条件などに大きく依存しており、拭き性能を決め
る要因として、ワイピング速度、当接角度、当接圧力の
三つの要素が挙げられる。
被記録材(用紙等)から跳ね返ってきたインクや吐出時
に発生するミスト等が蓄積してしまい、この蓄積したイ
ンクが吐出口につながって不吐出やヨレ等の吐出不良を
引き起こす場合がある。これを防ぐために、記録ヘッド
のフェイス面(吐出口面)をウレタンゴム等の弾性部材
でワイピング(掻き取り、拭き取り)することにより、
吐出口面上のインクを除去する動作が行われている。そ
の場合、前記弾性部材の拭き性能は、その材質や機械的
な設定条件などに大きく依存しており、拭き性能を決め
る要因として、ワイピング速度、当接角度、当接圧力の
三つの要素が挙げられる。
【0009】上記ワイピング速度は、前記弾性部材が記
録ヘッドの吐出口面に圧接している状態での相対的な移
動速度である。ワイピング速度が大き過ぎると、弾性部
材は吐出口面をすり抜けてしまい、大きなインク滴が残
ってしまう。一方、ワイピング速度が小さ過ぎると、吐
出口以外での拭き性能は良いが、弾性部材が吐出口を離
れる際に該吐出口と同等またはそれ以下の大きさのイン
ク滴を該吐出口から引き出してしまう。引き出されたイ
ンク滴は吐出口近傍に位置し、濡れインクに起因する吐
出不良の原因となってしまう。
録ヘッドの吐出口面に圧接している状態での相対的な移
動速度である。ワイピング速度が大き過ぎると、弾性部
材は吐出口面をすり抜けてしまい、大きなインク滴が残
ってしまう。一方、ワイピング速度が小さ過ぎると、吐
出口以外での拭き性能は良いが、弾性部材が吐出口を離
れる際に該吐出口と同等またはそれ以下の大きさのイン
ク滴を該吐出口から引き出してしまう。引き出されたイ
ンク滴は吐出口近傍に位置し、濡れインクに起因する吐
出不良の原因となってしまう。
【0010】上記当接角度は、弾性部材が記録ヘッドの
吐出口面に圧接している状態で、吐出口に当接している
時の該吐出口面に対する該弾性部材の入射角度である。
当接角度が高過ぎると(大き過ぎると)、弾性部材はス
テックスリップ状態となり、断続的な飛び越しを引き起
こして細かな拭き残しが生じてしまう。また、吐出口か
らのインク滴の引き出しを起こしてしまうが、インク滴
そのものに対する拭き性能は高角度の方が良く、吐出口
以外の部位をワイピングするには高角度の方が好まし
い。当接角度が低過ぎると(小さ過ぎると)、弾性部材
は腹当たり状態になり、先端部でインク滴を掻き取るこ
とができなくなるため、インク滴をすり抜けてしまい、
拭き残しとなってしまう。
吐出口面に圧接している状態で、吐出口に当接している
時の該吐出口面に対する該弾性部材の入射角度である。
当接角度が高過ぎると(大き過ぎると)、弾性部材はス
テックスリップ状態となり、断続的な飛び越しを引き起
こして細かな拭き残しが生じてしまう。また、吐出口か
らのインク滴の引き出しを起こしてしまうが、インク滴
そのものに対する拭き性能は高角度の方が良く、吐出口
以外の部位をワイピングするには高角度の方が好まし
い。当接角度が低過ぎると(小さ過ぎると)、弾性部材
は腹当たり状態になり、先端部でインク滴を掻き取るこ
とができなくなるため、インク滴をすり抜けてしまい、
拭き残しとなってしまう。
【0011】上記当接圧力は、弾性部材が記録ヘッドの
吐出口面に圧接している状態で、該弾性部材が吐出口面
を押す力である。当接圧力が高過ぎると吐出口面に塗布
されている揆水剤が摩擦力によって剥がされてしまう。
揆水性が低下すると、インク滴を残す確率が高くなり、
それに起因する吐出不良を引き起こしてしまう。当接圧
力が低過ぎると(小さ過ぎると)、吐出口面に付着して
いるゴミや紙粉等の異物を除去する性能が落ちてしま
う。特に、吐出口に付着している異物は直接吐出不良の
原因となるので、必要最低限の回数で回復する必要があ
る。よって、当接圧力は異物の除去性能を落とさない範
囲で設定しなければならない。以上の三つの要素を最適
な範囲に設定することにより高度な拭き性能を得ること
が可能となる。
吐出口面に圧接している状態で、該弾性部材が吐出口面
を押す力である。当接圧力が高過ぎると吐出口面に塗布
されている揆水剤が摩擦力によって剥がされてしまう。
揆水性が低下すると、インク滴を残す確率が高くなり、
それに起因する吐出不良を引き起こしてしまう。当接圧
力が低過ぎると(小さ過ぎると)、吐出口面に付着して
いるゴミや紙粉等の異物を除去する性能が落ちてしま
う。特に、吐出口に付着している異物は直接吐出不良の
原因となるので、必要最低限の回数で回復する必要があ
る。よって、当接圧力は異物の除去性能を落とさない範
囲で設定しなければならない。以上の三つの要素を最適
な範囲に設定することにより高度な拭き性能を得ること
が可能となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、記録ヘ
ッドの吐出口面は全て同じ状態ではなく、吐出口とその
他の部位とでは形状的に異なっており、当然最適なワイ
ピングの設定条件は異なってくる。更に、吐出口面は必
ずしも平面とは限らず、窪んでいる所に吐出口があった
り、吐出口面が複雑な傾斜を持っていたり、吐出口面の
状態は様々である。したがって、吐出口面の形状に応じ
たワイピング機構が必要になってくる。
ッドの吐出口面は全て同じ状態ではなく、吐出口とその
他の部位とでは形状的に異なっており、当然最適なワイ
ピングの設定条件は異なってくる。更に、吐出口面は必
ずしも平面とは限らず、窪んでいる所に吐出口があった
り、吐出口面が複雑な傾斜を持っていたり、吐出口面の
状態は様々である。したがって、吐出口面の形状に応じ
たワイピング機構が必要になってくる。
【0013】従来、複数の弾性部材でワイピングを行う
ことで複雑な吐出口面に対応させたり、局部的な拭き性
能だけを確保して他の部位の拭き性能は割り切るような
設定にしていることもあるが、これらは、コストの面で
問題があったり、全体的な拭き性能があまり良くなかっ
たりする。現在、吐出口面の形状に左右されずに高度な
拭き性能を吐出口面全体にわたって発揮できるワイピン
グ機構は未だ確立されていない。
ことで複雑な吐出口面に対応させたり、局部的な拭き性
能だけを確保して他の部位の拭き性能は割り切るような
設定にしていることもあるが、これらは、コストの面で
問題があったり、全体的な拭き性能があまり良くなかっ
たりする。現在、吐出口面の形状に左右されずに高度な
拭き性能を吐出口面全体にわたって発揮できるワイピン
グ機構は未だ確立されていない。
【0014】本発明はこのような技術的課題に鑑みてな
されたものであり、本発明の目的は、低コストで、記録
手段の吐出口面全体に対して高度な拭き取り性能を発揮
することができ、吐出口近傍のインク滴の引き出しを防
止することができ、複雑な形状の吐出口面に対しても高
度な拭き取り性能を維持することができ、さらに長期間
にわたって高い拭き取り性能を維持することができるワ
イピング機構を備えたインクジェット記録装置を提供す
ることである。
されたものであり、本発明の目的は、低コストで、記録
手段の吐出口面全体に対して高度な拭き取り性能を発揮
することができ、吐出口近傍のインク滴の引き出しを防
止することができ、複雑な形状の吐出口面に対しても高
度な拭き取り性能を維持することができ、さらに長期間
にわたって高い拭き取り性能を維持することができるワ
イピング機構を備えたインクジェット記録装置を提供す
ることである。
【0015】
【課題解決のための手段】請求項1の発明は、記録手段
から被記録材へインクを吐出して記録を行うインクジェ
ット記録装置において、記録手段の吐出口面に当接して
相対移動することにより該吐出口面の吐出口近傍をワイ
ピングする弾性部材は、前記吐出口面との当接面を湾曲
させた状態でワイピングする部材である構成とすること
により、上記目的を達成するものである。
から被記録材へインクを吐出して記録を行うインクジェ
ット記録装置において、記録手段の吐出口面に当接して
相対移動することにより該吐出口面の吐出口近傍をワイ
ピングする弾性部材は、前記吐出口面との当接面を湾曲
させた状態でワイピングする部材である構成とすること
により、上記目的を達成するものである。
【0016】請求項2および請求項3の発明は、上記請
求項1の構成に加えて、前記弾性部材は前記吐出口面の
形状に倣うように当接面を湾曲させてワイピングする構
成、あるいは前記吐出口面と当接する前記弾性部材の湾
曲部をずらすためのずらし手段を有する構成とすること
により、一層効率よく、上記目的を達成するものであ
る。
求項1の構成に加えて、前記弾性部材は前記吐出口面の
形状に倣うように当接面を湾曲させてワイピングする構
成、あるいは前記吐出口面と当接する前記弾性部材の湾
曲部をずらすためのずらし手段を有する構成とすること
により、一層効率よく、上記目的を達成するものであ
る。
【0017】本発明の具体的な実施態様においては、記
録ヘッドの吐出口面に対して弾性部材を湾曲させた状態
で当接させるとともに、吐出口とその他の部位での該弾
性部材の侵入量を変えることにより当接角度を変えるよ
うに構成される。吐出口では侵入量を大きくして当接角
度を小さくし、その他の部位では侵入量を小さくしてそ
れぞれに適切な当接角度とすることにより、前記弾性部
材の拭き取り性能の向上が図られている。
録ヘッドの吐出口面に対して弾性部材を湾曲させた状態
で当接させるとともに、吐出口とその他の部位での該弾
性部材の侵入量を変えることにより当接角度を変えるよ
うに構成される。吐出口では侵入量を大きくして当接角
度を小さくし、その他の部位では侵入量を小さくしてそ
れぞれに適切な当接角度とすることにより、前記弾性部
材の拭き取り性能の向上が図られている。
【0018】また、弾性部材を吐出口面の形状に合うよ
うに湾曲させてワイピングを行うことにより、吐出口面
の形状に左右されない安定した拭き取り性能を得てい
る。これによって、単一の弾性部材を用いて湾曲させる
ことで、吐出口面の形状に左右されない高度な拭き取り
性能を発揮することができる低コストのワイピング機構
を備えたインクジェット記録装置を実現している。
うに湾曲させてワイピングを行うことにより、吐出口面
の形状に左右されない安定した拭き取り性能を得てい
る。これによって、単一の弾性部材を用いて湾曲させる
ことで、吐出口面の形状に左右されない高度な拭き取り
性能を発揮することができる低コストのワイピング機構
を備えたインクジェット記録装置を実現している。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明を適用したインクジェット記録装置
の一実施例の模式的斜視図である。図1において、記録
用紙やプラスチック薄板等の被記録材1をバックアップ
するプラテン2の前方には、これと平行に設置されたガ
イドレール3、4に沿って左右に往復移動可能に案内支
持されたキャリッジ5が設けられている。
する。図1は本発明を適用したインクジェット記録装置
の一実施例の模式的斜視図である。図1において、記録
用紙やプラスチック薄板等の被記録材1をバックアップ
するプラテン2の前方には、これと平行に設置されたガ
イドレール3、4に沿って左右に往復移動可能に案内支
持されたキャリッジ5が設けられている。
【0020】前記キャリッジ5には、ホストコンピュー
タ等のホスト機器から転送されてくる記録データに従っ
て、シート状の前記被記録材1に画像を記録する記録ヘ
ッド6が搭載されている。この記録ヘッド6の前面(被
記録材1と対面する吐出口面)には縦方向に複数(例え
ば64個)の吐出口が配列されている。キャリッジ5
は、キャリッジモータ7により回転駆動されるモータプ
ーリ8とその反対側に軸支された従動プーリ9とに巻回
されたタイミングベルト10に連結され、キャリッジモ
ータ7の回転により主走査方向(両矢印F方向)に往復
移動する。そして、この主走査移動の間に記録ヘッド6
を記録データに基づいて駆動することにより、被記録材
1上に1ライン分の画像が記録される。
タ等のホスト機器から転送されてくる記録データに従っ
て、シート状の前記被記録材1に画像を記録する記録ヘ
ッド6が搭載されている。この記録ヘッド6の前面(被
記録材1と対面する吐出口面)には縦方向に複数(例え
ば64個)の吐出口が配列されている。キャリッジ5
は、キャリッジモータ7により回転駆動されるモータプ
ーリ8とその反対側に軸支された従動プーリ9とに巻回
されたタイミングベルト10に連結され、キャリッジモ
ータ7の回転により主走査方向(両矢印F方向)に往復
移動する。そして、この主走査移動の間に記録ヘッド6
を記録データに基づいて駆動することにより、被記録材
1上に1ライン分の画像が記録される。
【0021】ペーパーパン11に沿って挿入された被記
録材1は、搬送モータ(紙送りモータ)12により回転
駆動される不図示の搬送ローラ(紙送りローラ)によっ
て記録ヘッド6とプラテン2との間の記録部へ送り込ま
れる。この記録部へ送り込まれる被記録材1は、紙押さ
え板13によってプラテン(固定式の平プラテン)2に
密着されている。記録部を通過した被記録材1は、搬送
ローラ(不図示)と同期駆動される排紙ローラ14およ
びローラ15によって搬送され排紙される。
録材1は、搬送モータ(紙送りモータ)12により回転
駆動される不図示の搬送ローラ(紙送りローラ)によっ
て記録ヘッド6とプラテン2との間の記録部へ送り込ま
れる。この記録部へ送り込まれる被記録材1は、紙押さ
え板13によってプラテン(固定式の平プラテン)2に
密着されている。記録部を通過した被記録材1は、搬送
ローラ(不図示)と同期駆動される排紙ローラ14およ
びローラ15によって搬送され排紙される。
【0022】前記記録ヘッド(記録手段)6は、熱エネ
ルギーを利用してインクを吐出するインクジェット記録
手段であって、熱エネルギーを発生するための電気熱変
換体を備えたものである。また、前記記録ヘッド6は、
前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーによ
り生じる膜沸騰による気泡の成長、収縮によって生じる
圧力変化を利用して、吐出口よりインクを吐出させ、記
録を行なうものである。
ルギーを利用してインクを吐出するインクジェット記録
手段であって、熱エネルギーを発生するための電気熱変
換体を備えたものである。また、前記記録ヘッド6は、
前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーによ
り生じる膜沸騰による気泡の成長、収縮によって生じる
圧力変化を利用して、吐出口よりインクを吐出させ、記
録を行なうものである。
【0023】図2は、前記記録ヘッド6のインク吐出部
の構造を模式的に示す部分斜視図である。図2におい
て、被記録材1(図1)と所定の隙間(例えば、約0.
5〜2.0ミリ程度)をおいて対面する吐出口形成面8
1には、所定のピッチで複数の吐出口82が形成され、
共通液室83と各吐出口82とを連通する各液路84の
壁面に沿ってインク吐出用のエネルギーを発生するため
の電気熱変換体(発熱抵抗体など)85が配設されてい
る。本例においては、記録ヘッド6は、前記吐出口82
がキャリッジ5の走査方向と交叉する方向に並ぶような
位置関係で、該キャリッジ5に搭載されている。こうし
て、画像信号または吐出信号に基づいて対応する電気熱
変換体85を駆動(通電)して、液路84内のインクを
膜沸騰させ、その時に発生する圧力によって吐出口82
からインクを吐出させる記録ヘッド6が構成されてい
る。
の構造を模式的に示す部分斜視図である。図2におい
て、被記録材1(図1)と所定の隙間(例えば、約0.
5〜2.0ミリ程度)をおいて対面する吐出口形成面8
1には、所定のピッチで複数の吐出口82が形成され、
共通液室83と各吐出口82とを連通する各液路84の
壁面に沿ってインク吐出用のエネルギーを発生するため
の電気熱変換体(発熱抵抗体など)85が配設されてい
る。本例においては、記録ヘッド6は、前記吐出口82
がキャリッジ5の走査方向と交叉する方向に並ぶような
位置関係で、該キャリッジ5に搭載されている。こうし
て、画像信号または吐出信号に基づいて対応する電気熱
変換体85を駆動(通電)して、液路84内のインクを
膜沸騰させ、その時に発生する圧力によって吐出口82
からインクを吐出させる記録ヘッド6が構成されてい
る。
【0024】図1において、記録ヘッド6の記録範囲を
外れた所定位置に設定されたホームポジションまたはそ
の近傍には、記録ヘッド6のインク吐出不良を解消して
吐出性能を維持するための吐出回復系16が配設されて
いる。この吐出回復系16は、ホームポジションに位置
する記録ヘッド6の吐出口面81に密着して吐出口82
を密封するためのキャップ17と、該キャップ17に接
続された不図示のインク吸引手段(負圧吸引ポンプ等)
と、所定位置にある記録ヘッドの吐出口面81に摺擦し
てその吐出口近傍をワイピング(拭き取り)する弾性部
材としてのワイパーブレード18と、を備えている。
外れた所定位置に設定されたホームポジションまたはそ
の近傍には、記録ヘッド6のインク吐出不良を解消して
吐出性能を維持するための吐出回復系16が配設されて
いる。この吐出回復系16は、ホームポジションに位置
する記録ヘッド6の吐出口面81に密着して吐出口82
を密封するためのキャップ17と、該キャップ17に接
続された不図示のインク吸引手段(負圧吸引ポンプ等)
と、所定位置にある記録ヘッドの吐出口面81に摺擦し
てその吐出口近傍をワイピング(拭き取り)する弾性部
材としてのワイパーブレード18と、を備えている。
【0025】前記キャップ17は、ホームポジションに
ある記録ヘッド6の吐出口面81に対して密着離反する
ように移動可能(駆動可能)に設けられている。また、
前記ワイパーブレード18はブレードホルダー19に装
着されている。そして、このワイパーブレード18は、
ブレードホルダー19を記録ヘッド6に対して接近(前
進)させることにより吐出口面81と摺擦可能な侵入位
置にセットすることができ、さらに、該侵入位置で前記
ブレードホルダー19を垂直方向(複数の吐出口82の
配列方向)に移動させることにより吐出口面81の吐出
口82近傍をワイピング(拭き取り)し得るように構成
されている。前記ワイパーブレード18は、板状のゴム
状弾性体から成る弾性部材で形成されている。
ある記録ヘッド6の吐出口面81に対して密着離反する
ように移動可能(駆動可能)に設けられている。また、
前記ワイパーブレード18はブレードホルダー19に装
着されている。そして、このワイパーブレード18は、
ブレードホルダー19を記録ヘッド6に対して接近(前
進)させることにより吐出口面81と摺擦可能な侵入位
置にセットすることができ、さらに、該侵入位置で前記
ブレードホルダー19を垂直方向(複数の吐出口82の
配列方向)に移動させることにより吐出口面81の吐出
口82近傍をワイピング(拭き取り)し得るように構成
されている。前記ワイパーブレード18は、板状のゴム
状弾性体から成る弾性部材で形成されている。
【0026】記録に際しては、キャリッジ5の移動(主
走査)に伴い、前記ガイドレール4と平行に設置された
不図示のリニアエンコーダから出力される信号に同期し
て、記録ヘッド6のインク吐出手段(電気熱変換体8
5)を記録データに基づいて駆動し、対応する吐出口8
2から吐出されて飛翔するインク滴を被記録材1に着弾
させることにより、ドットパターンから成る画像を記録
していく。
走査)に伴い、前記ガイドレール4と平行に設置された
不図示のリニアエンコーダから出力される信号に同期し
て、記録ヘッド6のインク吐出手段(電気熱変換体8
5)を記録データに基づいて駆動し、対応する吐出口8
2から吐出されて飛翔するインク滴を被記録材1に着弾
させることにより、ドットパターンから成る画像を記録
していく。
【0027】キャリッジ5の主走査によって1ライン分
の記録が終了すると、搬送モータ12により搬送ローラ
(不図示)を所定量だけ回転させることにより、被記録
材1を1ライン分だけ紙送り(副走査)し、そして、前
述のようにキャリッジ5の移動に同期して記録ヘッド6
を記録データに基づいて駆動することにより、次のライ
ンの記録を行う。以下、上記の副走査(紙送り)および
主走査(記録)を繰り返し実行することにより、被記録
材1全体の記録が行われる。記録終了後、記録ヘッド6
はホームポジションに停止させられ、吐出回復系16の
キャップ17を記録ヘッド6の吐出口面81に密着させ
て吐出口82を密封(キャッピング)する。
の記録が終了すると、搬送モータ12により搬送ローラ
(不図示)を所定量だけ回転させることにより、被記録
材1を1ライン分だけ紙送り(副走査)し、そして、前
述のようにキャリッジ5の移動に同期して記録ヘッド6
を記録データに基づいて駆動することにより、次のライ
ンの記録を行う。以下、上記の副走査(紙送り)および
主走査(記録)を繰り返し実行することにより、被記録
材1全体の記録が行われる。記録終了後、記録ヘッド6
はホームポジションに停止させられ、吐出回復系16の
キャップ17を記録ヘッド6の吐出口面81に密着させ
て吐出口82を密封(キャッピング)する。
【0028】図3は図1中の湾曲したワイパーブレード
(弾性部材)18の第1実施例の構成および動作を示す
模式的斜視図であり、図4は湾曲したワイパーブレード
18で吐出口面をワイパーしている状態を示す模式図で
あり、図5は湾曲したワイパーブレード18およびブレ
ードホルダー19の第1実施例の構成を示す模式的断面
図である。図3〜図5において、弾性部材から成るワイ
パーブレード18を矢印A方向(ワイピング方向)に移
動させることにより、記録ヘッド6の吐出口面81をワ
イピング(拭き取り)している。ワイパーブレード18
は湾曲した状態で吐出口面81に当接(摺擦)する。
(弾性部材)18の第1実施例の構成および動作を示す
模式的斜視図であり、図4は湾曲したワイパーブレード
18で吐出口面をワイパーしている状態を示す模式図で
あり、図5は湾曲したワイパーブレード18およびブレ
ードホルダー19の第1実施例の構成を示す模式的断面
図である。図3〜図5において、弾性部材から成るワイ
パーブレード18を矢印A方向(ワイピング方向)に移
動させることにより、記録ヘッド6の吐出口面81をワ
イピング(拭き取り)している。ワイパーブレード18
は湾曲した状態で吐出口面81に当接(摺擦)する。
【0029】図3〜図5において、湾曲しているブレー
ド18が吐出口面81に当接することにより、当接面で
ある該ブレード18のエッジ部21は、ワイピング方向
Aに対して垂直であることを保持しようとするため、湾
曲の頂点部分22では吐出口面81に対する侵入量が大
きくなり、ブレード18の吐出口面81に対する当接角
度は図4中の線Bで示すように低角度に(小さく)な
る。よって、湾曲の頂点部分22が吐出口(吐出口列)
82に当接するように配置すれば、ワイピングによる吐
出口82からのインク滴の引き出しを抑えることができ
る。
ド18が吐出口面81に当接することにより、当接面で
ある該ブレード18のエッジ部21は、ワイピング方向
Aに対して垂直であることを保持しようとするため、湾
曲の頂点部分22では吐出口面81に対する侵入量が大
きくなり、ブレード18の吐出口面81に対する当接角
度は図4中の線Bで示すように低角度に(小さく)な
る。よって、湾曲の頂点部分22が吐出口(吐出口列)
82に当接するように配置すれば、ワイピングによる吐
出口82からのインク滴の引き出しを抑えることができ
る。
【0030】一方、ワイパーブレード18の前記頂点2
2以外の部位(吐出口以外の部位)では、吐出口面81
に対する侵入量が小さくなり、ブレード18の吐出口面
81に対する当接角度は図4中の線Cに示すように大き
く(高角度に)なる。ブレード18の両側の端部23に
近づくほど当接角度が高く(大きく)なるので、キャッ
プ17が密着する領域のように比較的大きなインク滴が
付着してしまう可能性のある所に高角度のブレード部分
が接触するようにすれば、通常のワイピングでは拭き切
れない大きなインク滴を除去することができる。
2以外の部位(吐出口以外の部位)では、吐出口面81
に対する侵入量が小さくなり、ブレード18の吐出口面
81に対する当接角度は図4中の線Cに示すように大き
く(高角度に)なる。ブレード18の両側の端部23に
近づくほど当接角度が高く(大きく)なるので、キャッ
プ17が密着する領域のように比較的大きなインク滴が
付着してしまう可能性のある所に高角度のブレード部分
が接触するようにすれば、通常のワイピングでは拭き切
れない大きなインク滴を除去することができる。
【0031】図4において、湾曲ブレード18で吐出口
面81をワイピングしている状態では、ブレード18の
端部23では線Cで示すように高い(大きい)当接角度
を維持ししおり、該ブレードの吐出口当接部(湾曲の頂
点部分)22では湾曲しているので線Bで示すように該
ブレード18の根元(図示の上部)が進行方向Aの前方
にある。よって、ブレード18の吐出口当接部22で
は、同じ自由長でも吐出口面81に対する侵入量が大き
くなり、当接角度は低く(小さく)なる。
面81をワイピングしている状態では、ブレード18の
端部23では線Cで示すように高い(大きい)当接角度
を維持ししおり、該ブレードの吐出口当接部(湾曲の頂
点部分)22では湾曲しているので線Bで示すように該
ブレード18の根元(図示の上部)が進行方向Aの前方
にある。よって、ブレード18の吐出口当接部22で
は、同じ自由長でも吐出口面81に対する侵入量が大き
くなり、当接角度は低く(小さく)なる。
【0032】図5において、弾性部材であるワイパーブ
レード18は、ブレードホルダー19に設けられている
一対の支持部材24、24に嵌め込むことにより湾曲し
た状態で取り付けられている。この湾曲した状態では、
ワイパーブレード18には、ブレードホルダー19と接
触している部分だけに力が作用する。記録ヘッド6の吐
出口面81に当接するエッジ部21等の他の部分には全
く力が作用することはない。
レード18は、ブレードホルダー19に設けられている
一対の支持部材24、24に嵌め込むことにより湾曲し
た状態で取り付けられている。この湾曲した状態では、
ワイパーブレード18には、ブレードホルダー19と接
触している部分だけに力が作用する。記録ヘッド6の吐
出口面81に当接するエッジ部21等の他の部分には全
く力が作用することはない。
【0033】ワイピング時におけるワイパーブレード1
8の吐出口面81に対する当接圧力は、侵入量や自由長
などの機械的条件および硬度などの弾性部材の固有値に
依存している。図5の取付け状態では、ワイパーブレー
ド18をワイピングしない面から複数点で押さえ付ける
ことにより湾曲させているが、これに代えて、ブレード
ホルダー19自身を湾曲した形状にし、これにブレード
18を圧接させるだけで湾曲させてもよい。
8の吐出口面81に対する当接圧力は、侵入量や自由長
などの機械的条件および硬度などの弾性部材の固有値に
依存している。図5の取付け状態では、ワイパーブレー
ド18をワイピングしない面から複数点で押さえ付ける
ことにより湾曲させているが、これに代えて、ブレード
ホルダー19自身を湾曲した形状にし、これにブレード
18を圧接させるだけで湾曲させてもよい。
【0034】以上説明したように、湾曲しているブレー
ド18を用いることにより、単一のブレードの当接面で
あっても、その場所によって侵入量および当接角度を異
なる値に設定することができる。つまり、当接角度を、
本実施例のように、吐出口当接部(湾曲の頂点部分)2
2では低い(小さい)角度に、その他の部位では高い
(大きな)角度に設定することができる。
ド18を用いることにより、単一のブレードの当接面で
あっても、その場所によって侵入量および当接角度を異
なる値に設定することができる。つまり、当接角度を、
本実施例のように、吐出口当接部(湾曲の頂点部分)2
2では低い(小さい)角度に、その他の部位では高い
(大きな)角度に設定することができる。
【0035】特にキャップ17との接触部では、インク
残りが多く、当接角度を高く(大きく)する必要があ
る。一方、吐出口当接部22では、吐出口82からのイ
ンク滴の引き出しを抑えるために当接角度を低く(小さ
く)する必要がある。本実施例によれば、このように場
所によって当接角度を異ならせて行うワイピング動作
を、単一のワイパーブレード18で行うことが可能であ
る。これにより、記録ヘッド6の吐出口面81全体を拭
き取るために複数のブレードを用いることなく、また、
全体の拭き取り性能を劣化させることなく、1回のワイ
ピングで最適な拭き取り性能を発揮し得るワイピング機
構が提供される。
残りが多く、当接角度を高く(大きく)する必要があ
る。一方、吐出口当接部22では、吐出口82からのイ
ンク滴の引き出しを抑えるために当接角度を低く(小さ
く)する必要がある。本実施例によれば、このように場
所によって当接角度を異ならせて行うワイピング動作
を、単一のワイパーブレード18で行うことが可能であ
る。これにより、記録ヘッド6の吐出口面81全体を拭
き取るために複数のブレードを用いることなく、また、
全体の拭き取り性能を劣化させることなく、1回のワイ
ピングで最適な拭き取り性能を発揮し得るワイピング機
構が提供される。
【0036】次に、図6〜図8を参照して本発明を適用
したワイピング機構の第2実施例を説明する。本実施例
では、記録ヘッドの吐出口面の形状に追従して湾曲する
ワイパーブレードが使用される。また、本実施例では、
記録ヘッドの吐出口面が部分的に窪んでおり、この窪ん
だ部分に吐出口が配置されている。図6は吐出口面が部
分的に窪んでいる記録ヘッドと通常のワイパーブレード
との関係を示す模式図である。
したワイピング機構の第2実施例を説明する。本実施例
では、記録ヘッドの吐出口面の形状に追従して湾曲する
ワイパーブレードが使用される。また、本実施例では、
記録ヘッドの吐出口面が部分的に窪んでおり、この窪ん
だ部分に吐出口が配置されている。図6は吐出口面が部
分的に窪んでいる記録ヘッドと通常のワイパーブレード
との関係を示す模式図である。
【0037】図6において、記録ヘッド6の吐出口82
は、該吐出口を形成する際の製造プロセス上の理由か
ら、吐出口面81に対して約10度の傾きを持ってい
る。また、キャップ17が当接する際に吐出口面81が
平面である方が密閉性は高くなる。よって、吐出口82
の配列領域だけ部分的に窪んでおり、その他の部分が平
面である構成が採られている。
は、該吐出口を形成する際の製造プロセス上の理由か
ら、吐出口面81に対して約10度の傾きを持ってい
る。また、キャップ17が当接する際に吐出口面81が
平面である方が密閉性は高くなる。よって、吐出口82
の配列領域だけ部分的に窪んでおり、その他の部分が平
面である構成が採られている。
【0038】このような記録ヘッド6の吐出口面81を
吐出口82列方向と平行にワイピングする場合、通常の
ブレードを使用すると、図6からも明らかなように、吐
出口82当接部では侵入量が小さくなり、当接角度が高
くなり、吐出口82からのインク滴の引き出しが多くな
ってしまう。この引き出し量を抑えるために侵入量を大
きくすることは可能であるが、キャップ17が当接する
平面部では、侵入量が大きくなり過ぎるために拭き取り
性能が極端に低下してしまう。
吐出口82列方向と平行にワイピングする場合、通常の
ブレードを使用すると、図6からも明らかなように、吐
出口82当接部では侵入量が小さくなり、当接角度が高
くなり、吐出口82からのインク滴の引き出しが多くな
ってしまう。この引き出し量を抑えるために侵入量を大
きくすることは可能であるが、キャップ17が当接する
平面部では、侵入量が大きくなり過ぎるために拭き取り
性能が極端に低下してしまう。
【0039】また、窪んでいる部分とその他の平面部と
を別個のブレードでワイピングすることもできるが、こ
れではコストアップになってしまう。更に、一枚のブレ
ードを使用し、窪んでいる部分とその他の平面部とをそ
れぞれ異なる条件で複数回にわたってワイピングを実行
してもよいが、これでは、制御的に複雑になるばかり
か、時間的にも不利になってしまう。
を別個のブレードでワイピングすることもできるが、こ
れではコストアップになってしまう。更に、一枚のブレ
ードを使用し、窪んでいる部分とその他の平面部とをそ
れぞれ異なる条件で複数回にわたってワイピングを実行
してもよいが、これでは、制御的に複雑になるばかり
か、時間的にも不利になってしまう。
【0040】図7は本発明を適用したワイピング機構の
第2実施例で使用されるワイパーブレードと吐出口面が
部分的に窪んでいる記録ヘッドとの関係を示す模式図で
ある。図7において、ワイパーブレード18は、吐出口
面81の形状に追従するように、特に吐出口82近傍の
形状に追従するように湾曲している。これにより、窪ん
でいる部分とその他の平面部とを同等の侵入量でワイピ
ング(矢印A方向)することができる。湾曲の度合いは
吐出口面81の形状に合わせてある。しかし、各箇所で
より最適な拭き取り性能を得るため、湾曲の度合いは吐
出口面81の形状より若干大きくしてもよい。つまり、
吐出口当接部(湾曲の頂点部)22では、侵入量が大き
く、当接角度が低く(小さく)なるように選定してもよ
い。
第2実施例で使用されるワイパーブレードと吐出口面が
部分的に窪んでいる記録ヘッドとの関係を示す模式図で
ある。図7において、ワイパーブレード18は、吐出口
面81の形状に追従するように、特に吐出口82近傍の
形状に追従するように湾曲している。これにより、窪ん
でいる部分とその他の平面部とを同等の侵入量でワイピ
ング(矢印A方向)することができる。湾曲の度合いは
吐出口面81の形状に合わせてある。しかし、各箇所で
より最適な拭き取り性能を得るため、湾曲の度合いは吐
出口面81の形状より若干大きくしてもよい。つまり、
吐出口当接部(湾曲の頂点部)22では、侵入量が大き
く、当接角度が低く(小さく)なるように選定してもよ
い。
【0041】図8は本発明を適用したワイピング機構の
第2実施例で使用される湾曲ワイパーブレードの構成を
示す模式的断面図である。図8において、弾性部材であ
るワイパーブレード18は、ブレードホルダー19に取
り付けられた一対の支持部材24、24で押さえ付ける
ことにより、湾曲した状態で取り付けられている。ワイ
ピング方向は矢印Aで示されている。
第2実施例で使用される湾曲ワイパーブレードの構成を
示す模式的断面図である。図8において、弾性部材であ
るワイパーブレード18は、ブレードホルダー19に取
り付けられた一対の支持部材24、24で押さえ付ける
ことにより、湾曲した状態で取り付けられている。ワイ
ピング方向は矢印Aで示されている。
【0042】図8において、左右の支持部材24、24
はバネ25により接続され、そのバネ力により内側に引
き付けられている。そして、中央部に設けられたカム2
6により、左右の支持部材24、24の間隔が規制され
ている。前記カム26は楕円形状をしており、該カム2
6が回転することにより各支持部材24の位置が変わ
り、ワイパーブレード18の湾曲の度合いが変化する。
したがって、記録ヘッド6の吐出口面81の形状に合わ
せてブレード18の湾曲度を制御することができ、高度
な拭き取り性能を吐出口面81の全体で維持することが
できる。
はバネ25により接続され、そのバネ力により内側に引
き付けられている。そして、中央部に設けられたカム2
6により、左右の支持部材24、24の間隔が規制され
ている。前記カム26は楕円形状をしており、該カム2
6が回転することにより各支持部材24の位置が変わ
り、ワイパーブレード18の湾曲の度合いが変化する。
したがって、記録ヘッド6の吐出口面81の形状に合わ
せてブレード18の湾曲度を制御することができ、高度
な拭き取り性能を吐出口面81の全体で維持することが
できる。
【0043】図9は本発明を適用したワイピング機構の
第2実施例で使用される湾曲ワイパーブレードの別の構
成を示す模式的断面図である。図9のブレード構成は、
吐出口面81の形状に合わせてワイパーブレード18の
湾曲度を制御し、且つワイパーブレード18そのものの
位置を変化させることを可能にするものである。例えば
吐出口82の位置が異なるような形状的変化に対して
も、適正に対応して優れた拭き取り性能を発揮すること
ができる。ワイピング方向は矢印Aで示す。
第2実施例で使用される湾曲ワイパーブレードの別の構
成を示す模式的断面図である。図9のブレード構成は、
吐出口面81の形状に合わせてワイパーブレード18の
湾曲度を制御し、且つワイパーブレード18そのものの
位置を変化させることを可能にするものである。例えば
吐出口82の位置が異なるような形状的変化に対して
も、適正に対応して優れた拭き取り性能を発揮すること
ができる。ワイピング方向は矢印Aで示す。
【0044】図9において、弾性部材であるワイパーブ
レード18は、ブレードホルダー19に取り付けられた
一対の支持部材24、24で押さえ付けることにより、
湾曲した状態で取り付けられている。左右の支持部材2
4、24は、それぞれのバネ27、27により両側の枠
部材29、29に接続され、それぞれのバネ力により外
側に引き付けられている。そして、各支持部材24、2
4と対応する側の枠部材29、29との間に設けられた
各カム28、28により、各支持部材24、24と対応
する側の枠部材29、29との間隔が規制されている。
レード18は、ブレードホルダー19に取り付けられた
一対の支持部材24、24で押さえ付けることにより、
湾曲した状態で取り付けられている。左右の支持部材2
4、24は、それぞれのバネ27、27により両側の枠
部材29、29に接続され、それぞれのバネ力により外
側に引き付けられている。そして、各支持部材24、2
4と対応する側の枠部材29、29との間に設けられた
各カム28、28により、各支持部材24、24と対応
する側の枠部材29、29との間隔が規制されている。
【0045】したがって、左右のカム28、28の回転
位置を調整することにより、左右の支持部材24、24
の位置をそれぞれ独立に制御することができる。この場
合、前記カム28、28は、楕円形のものでも良いし、
偏心カムでも良く、さらに左右で異なる形状構造のもの
でも良い。こうして左右の支持部材24、24の位置を
制御することにより、ワイパーブレード18の湾曲度お
よび湾曲形状の位置をそれぞれ同時に所定の調整状態に
設定することができる。
位置を調整することにより、左右の支持部材24、24
の位置をそれぞれ独立に制御することができる。この場
合、前記カム28、28は、楕円形のものでも良いし、
偏心カムでも良く、さらに左右で異なる形状構造のもの
でも良い。こうして左右の支持部材24、24の位置を
制御することにより、ワイパーブレード18の湾曲度お
よび湾曲形状の位置をそれぞれ同時に所定の調整状態に
設定することができる。
【0046】図7〜図9に示した本発明を適用したワイ
ピング機構の第2実施例によれば、ワイパーブレード1
8の湾曲度を吐出口面81の形状に合わせて制御するこ
とができ、複雑な形状の記録ヘッド6に対しても正確に
追従できるワイピング機構を実現することができる。ま
た、単一のインクジェット記録装置において様々な吐出
口面形状の記録ヘッドを使用する場合でも、単一のワイ
パーブレード18でこれらの記録ヘッドのワイピング処
理に対応することができ、応用性および汎用性に優れた
ワイピング機構を構成することができる。
ピング機構の第2実施例によれば、ワイパーブレード1
8の湾曲度を吐出口面81の形状に合わせて制御するこ
とができ、複雑な形状の記録ヘッド6に対しても正確に
追従できるワイピング機構を実現することができる。ま
た、単一のインクジェット記録装置において様々な吐出
口面形状の記録ヘッドを使用する場合でも、単一のワイ
パーブレード18でこれらの記録ヘッドのワイピング処
理に対応することができ、応用性および汎用性に優れた
ワイピング機構を構成することができる。
【0047】なお、前述の第2実施例では、吐出口82
の列と平行な方向にワイピングを行う場合について説明
したが、本発明は、吐出口部が窪んでいる記録ヘッドに
対しては吐出口列と垂直な方向にワイピングする場合に
も適用することができる。
の列と平行な方向にワイピングを行う場合について説明
したが、本発明は、吐出口部が窪んでいる記録ヘッドに
対しては吐出口列と垂直な方向にワイピングする場合に
も適用することができる。
【0048】図10は本発明を適用したワイピング機構
の第3実施例で使用される湾曲ワイパーブレードの構成
を示す模式的断面図である。本実施例は、高耐久性の湾
曲ブレードを提供するものである。図10において、弾
性部材であるワイパーブレード18は、ブレードホルダ
ー19に装着された一対の支持部材24、24で押さえ
付けることにより、湾曲した状態で取り付けられてい
る。左右の支持部材24、24は、それぞれに設けられ
たバネ31およびカム32の組合せにより、独立して上
下方向位置調整可能に装着されている。また、下部に設
けられたバネ33およびカム34の組合せにより、左右
の支持部材24、24の左右方向位置を同時に(一緒
に)調整できるように構成されている。
の第3実施例で使用される湾曲ワイパーブレードの構成
を示す模式的断面図である。本実施例は、高耐久性の湾
曲ブレードを提供するものである。図10において、弾
性部材であるワイパーブレード18は、ブレードホルダ
ー19に装着された一対の支持部材24、24で押さえ
付けることにより、湾曲した状態で取り付けられてい
る。左右の支持部材24、24は、それぞれに設けられ
たバネ31およびカム32の組合せにより、独立して上
下方向位置調整可能に装着されている。また、下部に設
けられたバネ33およびカム34の組合せにより、左右
の支持部材24、24の左右方向位置を同時に(一緒
に)調整できるように構成されている。
【0049】図10において、左右のカム32、32の
回転位置をそれぞれ独立に制御することにより左右の支
持部材24、24のそれぞれを独立に上下させることが
でき、それによってワイパーブレード18の湾曲形状を
変化させることができる。すなわち、左右のカム32、
32の回転位置の制御により、ブレード18の湾曲の先
端(頂点)22をワイピング方向(矢印A方向)前方に
ある支持部材24の側(図示の右側)へずらすことがで
きる。また、下部に取り付けられているカム34の回転
位置を制御することにより、湾曲ブレード18および左
右の支持部材24、24を左右位置を制御することがで
きる。
回転位置をそれぞれ独立に制御することにより左右の支
持部材24、24のそれぞれを独立に上下させることが
でき、それによってワイパーブレード18の湾曲形状を
変化させることができる。すなわち、左右のカム32、
32の回転位置の制御により、ブレード18の湾曲の先
端(頂点)22をワイピング方向(矢印A方向)前方に
ある支持部材24の側(図示の右側)へずらすことがで
きる。また、下部に取り付けられているカム34の回転
位置を制御することにより、湾曲ブレード18および左
右の支持部材24、24を左右位置を制御することがで
きる。
【0050】図10の構成によれば、湾曲の先端(頂
点)22位置とブレード18そのものの位置を同時に制
御することができ、それによって、ブレード18の吐出
口(またはその近傍)に当接するエッジ部21を変える
ことができる。これは、吐出口82列と平行にワイピン
グしている場合に非常に有効である。その理由を以下に
説明する。
点)22位置とブレード18そのものの位置を同時に制
御することができ、それによって、ブレード18の吐出
口(またはその近傍)に当接するエッジ部21を変える
ことができる。これは、吐出口82列と平行にワイピン
グしている場合に非常に有効である。その理由を以下に
説明する。
【0051】吐出口82(またはその近傍)に当接する
ブレード18のエッジ部は吐出口82を摺擦するため、
他の平面部に当接している部分よりも早期に磨耗または
劣化してしまう。通常、ブレード18のエッジ部21の
耐久性は記録装置本体の寿命に合わせて決められる。そ
こで、ブレード18単体の性能で高耐久性を実現しよう
とすると、ブレード18が高価なものになってしまい、
記録装置のコストアップを招いてしまう。
ブレード18のエッジ部は吐出口82を摺擦するため、
他の平面部に当接している部分よりも早期に磨耗または
劣化してしまう。通常、ブレード18のエッジ部21の
耐久性は記録装置本体の寿命に合わせて決められる。そ
こで、ブレード18単体の性能で高耐久性を実現しよう
とすると、ブレード18が高価なものになってしまい、
記録装置のコストアップを招いてしまう。
【0052】これに対して、本実施例では、吐出口82
に当接する湾曲先端部22の位置を変えてやることによ
り、コストアップを生じることなく、高耐久性を実現し
ている。また、湾曲ブレードであるため、湾曲先端部に
は通常より高い圧接力がかかってしまうことが予測され
るので、この点でも、本実施例のように湾曲先端部の位
置をずらすような制御はかなり有効である。さらに、図
10の実施例は図9の構成と組み合わせて湾曲の度合い
も変更できるような態様で実施することもでき、このよ
うな実施態様によって第2実施例の場合の効果を同時に
達成することもできる。
に当接する湾曲先端部22の位置を変えてやることによ
り、コストアップを生じることなく、高耐久性を実現し
ている。また、湾曲ブレードであるため、湾曲先端部に
は通常より高い圧接力がかかってしまうことが予測され
るので、この点でも、本実施例のように湾曲先端部の位
置をずらすような制御はかなり有効である。さらに、図
10の実施例は図9の構成と組み合わせて湾曲の度合い
も変更できるような態様で実施することもでき、このよ
うな実施態様によって第2実施例の場合の効果を同時に
達成することもできる。
【0053】次に、吐出口82に当接する湾曲先端部の
位置のずらし制御を行うタイミングについて説明する。
湾曲ブレードの先端部は、ワイピングを行うことにより
磨耗または劣化していく。したがって、ワイピング回数
に応じて位置のずらし制御を実行することが好ましい。
そのため、ワイピング回数をRAM等に記憶させてお
き、所定の回数、例えば10000回に到達したら、本
体が自動的に位置のずらし制御を行うように構成する。
このような動作は、本体のLED表示等により、ユーザ
ーが行うようにしてもよい。
位置のずらし制御を行うタイミングについて説明する。
湾曲ブレードの先端部は、ワイピングを行うことにより
磨耗または劣化していく。したがって、ワイピング回数
に応じて位置のずらし制御を実行することが好ましい。
そのため、ワイピング回数をRAM等に記憶させてお
き、所定の回数、例えば10000回に到達したら、本
体が自動的に位置のずらし制御を行うように構成する。
このような動作は、本体のLED表示等により、ユーザ
ーが行うようにしてもよい。
【0054】また、上記の位置ずらし制御は、前述のワ
イピング回数ではなく、電源オンの回数や電源オン状態
の経過時間などに基づいて実行してもよい。更にはこれ
らを組合せて行うことにより、一層効果的なワイピング
を行うこともできる。また、前記位置ずらし制御は、記
憶部材を使用して定期的に行うのではなく、全くランダ
ムに行ってもよい。ランダムにずらすことにより、局部
的な磨耗や劣化を防ぐことができ、さらに、湾曲先端部
22をずらし得る範囲内を均等に当接させて磨耗や劣化
を分散させることができる。
イピング回数ではなく、電源オンの回数や電源オン状態
の経過時間などに基づいて実行してもよい。更にはこれ
らを組合せて行うことにより、一層効果的なワイピング
を行うこともできる。また、前記位置ずらし制御は、記
憶部材を使用して定期的に行うのではなく、全くランダ
ムに行ってもよい。ランダムにずらすことにより、局部
的な磨耗や劣化を防ぐことができ、さらに、湾曲先端部
22をずらし得る範囲内を均等に当接させて磨耗や劣化
を分散させることができる。
【0055】吐出口82に当接する湾曲先端部22の位
置のずらし量は、該吐出口の大きさ以上であればよく、
0.1mm程度でも充分である。以上説明したように、
吐出口に当接する湾曲先端部の位置をずらし、同時にブ
レード18そのものの位置を変えるような制御を行うこ
とにより、高耐久性の湾曲ワイパーブレードを実現する
ことができる。
置のずらし量は、該吐出口の大きさ以上であればよく、
0.1mm程度でも充分である。以上説明したように、
吐出口に当接する湾曲先端部の位置をずらし、同時にブ
レード18そのものの位置を変えるような制御を行うこ
とにより、高耐久性の湾曲ワイパーブレードを実現する
ことができる。
【0056】以上説明した実施例によれば、記録ヘッド
6の吐出口面81の形状に応じた拭き取り性能を有する
湾曲ブレード18でワイピングを行うことにより、吐出
口面81全体に対して低コストで高度な拭き取り性能を
発揮できるワイピング機構が得られる。これにより、吐
出口82近傍のインク滴の引き出しを防止することがで
き、吐出口面81上のキャップ17当接部の大きなイン
ク滴も除去することができ、さらに、複雑な吐出口面8
1の形状に対応して高度な拭き取り性能を維持すること
ができ、耐久性にも優れているワイピング機構が提供さ
れる。
6の吐出口面81の形状に応じた拭き取り性能を有する
湾曲ブレード18でワイピングを行うことにより、吐出
口面81全体に対して低コストで高度な拭き取り性能を
発揮できるワイピング機構が得られる。これにより、吐
出口82近傍のインク滴の引き出しを防止することがで
き、吐出口面81上のキャップ17当接部の大きなイン
ク滴も除去することができ、さらに、複雑な吐出口面8
1の形状に対応して高度な拭き取り性能を維持すること
ができ、耐久性にも優れているワイピング機構が提供さ
れる。
【0057】なお、前述の実施例では、記録手段(記録
ヘッド)を主走査方向に移動させるシリアル記録方式の
場合を例に挙げて説明したが、本発明は、被記録材の全
幅または一部をカバーする長さのライン記録手段を用い
て副走査のみで記録するライン記録方式の場合にも、同
様に適用することができ、同様の効果を達成し得るもの
である。また、本発明は、単色記録を行うインクジェッ
ト記録装置の他、1個または複数個の記録ヘッドを有し
異なる色のインクで記録するカラーインクジェット記録
装置、同一色彩で異なる濃度のインクを用いる階調イン
クジェット記録装置、さらには、これらを組み合わせた
インクジェット記録装置などの場合にも、同様に適用す
ることができ、同様の効果を達成し得るものである。
ヘッド)を主走査方向に移動させるシリアル記録方式の
場合を例に挙げて説明したが、本発明は、被記録材の全
幅または一部をカバーする長さのライン記録手段を用い
て副走査のみで記録するライン記録方式の場合にも、同
様に適用することができ、同様の効果を達成し得るもの
である。また、本発明は、単色記録を行うインクジェッ
ト記録装置の他、1個または複数個の記録ヘッドを有し
異なる色のインクで記録するカラーインクジェット記録
装置、同一色彩で異なる濃度のインクを用いる階調イン
クジェット記録装置、さらには、これらを組み合わせた
インクジェット記録装置などの場合にも、同様に適用す
ることができ、同様の効果を達成し得るものである。
【0058】さらに、本発明は、記録手段が記録ヘッド
部とインク貯留部を一体化した交換可能なインクジェッ
トカートリッジ(ヘッドカートリッジ)である場合、あ
るいは記録手段がパーマネント式である場合など、記録
手段が種々の形態を採る場合にも同様に適用することが
でき、同様の作用効果を達成し得るものである。
部とインク貯留部を一体化した交換可能なインクジェッ
トカートリッジ(ヘッドカートリッジ)である場合、あ
るいは記録手段がパーマネント式である場合など、記録
手段が種々の形態を採る場合にも同様に適用することが
でき、同様の作用効果を達成し得るものである。
【0059】なお、本発明は、インクジェット記録装置
であれば、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を
用いる記録手段(記録ヘッド)を使用するものに適用で
きるが、中でも、熱エネルギーを利用してインクを吐出
する方式の記録手段を使用するインクジェット記録装置
において優れた効果をもたらすものである。かかる方式
によれば、記録の高密度化、高精細化が達成できるから
である。
であれば、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を
用いる記録手段(記録ヘッド)を使用するものに適用で
きるが、中でも、熱エネルギーを利用してインクを吐出
する方式の記録手段を使用するインクジェット記録装置
において優れた効果をもたらすものである。かかる方式
によれば、記録の高密度化、高精細化が達成できるから
である。
【0060】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、請求項
1の発明によれば、記録手段から被記録材へインクを吐
出して記録を行うインクジェット記録装置において、記
録手段の吐出口面に当接して相対移動することにより該
吐出口面の吐出口近傍をワイピングする弾性部材は、前
記吐出口面との当接面を湾曲させた状態でワイピングす
る部材である構成としたので、低コストで、記録手段の
吐出口面全体に対して高度な拭き取り性能を発揮するこ
とができ、吐出口近傍のインク滴の引き出しを防止する
ことができ、複雑な形状の吐出口面に対しても高度な拭
き取り性能を維持することができ、さらに長期間にわた
って高い拭き取り性能を維持することができるワイピン
グ機構を備えたインクジェット記録装置が提供される。
1の発明によれば、記録手段から被記録材へインクを吐
出して記録を行うインクジェット記録装置において、記
録手段の吐出口面に当接して相対移動することにより該
吐出口面の吐出口近傍をワイピングする弾性部材は、前
記吐出口面との当接面を湾曲させた状態でワイピングす
る部材である構成としたので、低コストで、記録手段の
吐出口面全体に対して高度な拭き取り性能を発揮するこ
とができ、吐出口近傍のインク滴の引き出しを防止する
ことができ、複雑な形状の吐出口面に対しても高度な拭
き取り性能を維持することができ、さらに長期間にわた
って高い拭き取り性能を維持することができるワイピン
グ機構を備えたインクジェット記録装置が提供される。
【0061】請求項2および請求項3の発明によれば、
上記請求項1の構成に加えて、前記弾性部材は前記吐出
口面の形状に倣うように当接面を湾曲させてワイピング
する構成、あるいは前記吐出口面と当接する前記弾性部
材の湾曲部をずらすためのずらし手段を有する構成とし
たので、一層効率よく、低コストで、記録手段の吐出口
面全体に対して高度な拭き取り性能を発揮することがで
き、吐出口近傍のインク滴の引き出しを防止することが
でき、複雑な形状の吐出口面に対しても高度な拭き取り
性能を維持することができ、さらに長期間にわたって高
い拭き取り性能を維持することができるワイピング機構
を備えたインクジェット記録装置が提供される。
上記請求項1の構成に加えて、前記弾性部材は前記吐出
口面の形状に倣うように当接面を湾曲させてワイピング
する構成、あるいは前記吐出口面と当接する前記弾性部
材の湾曲部をずらすためのずらし手段を有する構成とし
たので、一層効率よく、低コストで、記録手段の吐出口
面全体に対して高度な拭き取り性能を発揮することがで
き、吐出口近傍のインク滴の引き出しを防止することが
でき、複雑な形状の吐出口面に対しても高度な拭き取り
性能を維持することができ、さらに長期間にわたって高
い拭き取り性能を維持することができるワイピング機構
を備えたインクジェット記録装置が提供される。
【図1】本発明を適用したインクジェット記録装置の一
実施例の概略構成を示す模式的斜視図である。
実施例の概略構成を示す模式的斜視図である。
【図2】図1中の記録手段のインク吐出部の構造を模式
的に示す部分斜視図である。
的に示す部分斜視図である。
【図3】図1中の弾性部材によって記録手段の吐出口面
をワイピングする動作を示す模式的斜視図である。
をワイピングする動作を示す模式的斜視図である。
【図4】記録ヘッドの吐出口面をワイピングしている時
の図3中の弾性部材の状態を示す模式図である。
の図3中の弾性部材の状態を示す模式図である。
【図5】本発明による弾性部材およびその取付け構造の
第1実施例を示す模式的断面図である。
第1実施例を示す模式的断面図である。
【図6】部分的に窪んだ吐出口面を通常のワイパーブレ
ードでワイピングする動作を示す模式図である。
ードでワイピングする動作を示す模式図である。
【図7】図1中の弾性部材によって記録手段の窪み形状
の吐出口面をワイピングする動作を示す模式的斜視図で
ある。
の吐出口面をワイピングする動作を示す模式的斜視図で
ある。
【図8】本発明による弾性部材およびその取付け構造の
第2実施例を示す模式的断面図である。
第2実施例を示す模式的断面図である。
【図9】本発明による弾性部材およびその取付け構造の
第2実施例の他の構造例を示す模式的断面図である。
第2実施例の他の構造例を示す模式的断面図である。
【図10】本発明による弾性部材およびその取付け構造
の第3実施例を示す模式的断面図である。
の第3実施例を示す模式的断面図である。
1 被記録材 2 プラテン 3 ガイドレール 4 ガイドレール 5 キャリッジ 6 記録手段(記録ヘッド) 7 キャリッジモータ 10 タイミングベルト 12 搬送モータ 14 排紙ローラ 16 吐出回復系 17 キャップ 18 弾性部材(ワイパーブレード) 19 ブレードホルダー 21 エッジ部(弾性部材) 22 湾曲の頂点(弾性部材) 23 両端部(弾性部材) 24 支持部材 25 バネ 26 カム 27 バネ 28 カム 31 バネ 32 カム 33 バネ 34 カム 81 吐出口面 82 吐出口 84 液路 85 電気熱変換体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢野 健太郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 岩崎 督 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 錦織 均 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 兼松 大五郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 記録手段から被記録材へインクを吐出
して記録を行うインクジェット記録装置において、記録
手段の吐出口面に当接して相対移動することにより該吐
出口面の吐出口近傍をワイピングする弾性部材は、前記
吐出口面との当接面を湾曲させた状態でワイピングする
部材であることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項2】 前記弾性部材は前記吐出口面の形状に
倣うように当接面を湾曲させてワイピングすることを特
徴とする請求項1のインクジェット記録装置。 - 【請求項3】 前記吐出口面と当接する前記弾性部材
の湾曲部をずらすためのずらし手段を有することを特徴
とする請求項1または2のインクジェット記録装置。 - 【請求項4】 前記記録手段がインクを吐出するため
に利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体を備
えているインクジェット記録手段であることを特徴とす
る請求項1〜3のインクジェット記録装置。 - 【請求項5】 前記記録手段が前記電気熱変換体が発
生する熱エネルギーによりインクに生じる膜沸騰を利用
して吐出口よりインクを吐出させることを特徴とする請
求項4のインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30135894A JPH08132630A (ja) | 1994-11-10 | 1994-11-10 | インクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30135894A JPH08132630A (ja) | 1994-11-10 | 1994-11-10 | インクジェット記録装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08132630A true JPH08132630A (ja) | 1996-05-28 |
Family
ID=17895914
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30135894A Pending JPH08132630A (ja) | 1994-11-10 | 1994-11-10 | インクジェット記録装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08132630A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011161845A (ja) * | 2010-02-12 | 2011-08-25 | Konica Minolta Ij Technologies Inc | ワイプユニット及び該ワイプユニットを備えたインクジェットプリンタ |
| JP2015168198A (ja) * | 2014-03-10 | 2015-09-28 | セイコーエプソン株式会社 | ワイパー装置および液体吐出装置 |
-
1994
- 1994-11-10 JP JP30135894A patent/JPH08132630A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011161845A (ja) * | 2010-02-12 | 2011-08-25 | Konica Minolta Ij Technologies Inc | ワイプユニット及び該ワイプユニットを備えたインクジェットプリンタ |
| JP2015168198A (ja) * | 2014-03-10 | 2015-09-28 | セイコーエプソン株式会社 | ワイパー装置および液体吐出装置 |
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