JPH0813338B2 - 残油の水素化分解触媒 - Google Patents
残油の水素化分解触媒Info
- Publication number
- JPH0813338B2 JPH0813338B2 JP63047589A JP4758988A JPH0813338B2 JP H0813338 B2 JPH0813338 B2 JP H0813338B2 JP 63047589 A JP63047589 A JP 63047589A JP 4758988 A JP4758988 A JP 4758988A JP H0813338 B2 JPH0813338 B2 JP H0813338B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- catalyst
- residual oil
- oil
- present
- hydrocracking catalyst
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Catalysts (AREA)
- Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は残油、特に減圧蒸留残油から沸点範囲170〜3
60℃程度の中間留分の収率が高く、また360℃以上の留
分の製品性状も良好なものが得られる水素化分解触媒に
関するものである。
60℃程度の中間留分の収率が高く、また360℃以上の留
分の製品性状も良好なものが得られる水素化分解触媒に
関するものである。
[発明の背景] 最近の石油動向として生産される原油の重質化と需要
の軽質化が挙げられる。そのため重質留分とりわけ残油
を分解することが重要な問題となっている。
の軽質化が挙げられる。そのため重質留分とりわけ残油
を分解することが重要な問題となっている。
そこで一つの分解方法として流動接触分解法(FCC)
が広く行われ、有効な手段となっている。しかし流動接
触分解の場合、ガソリンやLPGを製造するのには適して
いるが、コークの生成も多く、また一般に中間留分と呼
ばれる灯油や軽油の収率は低く、同時に芳香族分の割合
が多いため好ましい製品性状を有しない。また得られる
重質留分に関しても同様である。
が広く行われ、有効な手段となっている。しかし流動接
触分解の場合、ガソリンやLPGを製造するのには適して
いるが、コークの生成も多く、また一般に中間留分と呼
ばれる灯油や軽油の収率は低く、同時に芳香族分の割合
が多いため好ましい製品性状を有しない。また得られる
重質留分に関しても同様である。
そこで中間留分を得るための方法として、減圧軽油を
水素化分解することが考えられ、実際に取り入れられて
いる。しかしながら、減圧軽油のみを利用すればそれだ
け残油も増えるので、この処理の問題は解決されるわけ
でなく、残油から中間留分を得ることの出来る水素化分
解技術の確立の重要度は高い。
水素化分解することが考えられ、実際に取り入れられて
いる。しかしながら、減圧軽油のみを利用すればそれだ
け残油も増えるので、この処理の問題は解決されるわけ
でなく、残油から中間留分を得ることの出来る水素化分
解技術の確立の重要度は高い。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題] 残油中にはバナジウム、ニッケルなどの金属分が多く
含有され、またアスファルテン等の大きな分子が含ま
れ、これがコーク生成の原因となる。金属分や生成コー
クにより触媒上の活性点が覆われたり、細孔の閉塞が起
こるため触媒は劣化しやすく寿命が短くなる。
含有され、またアスファルテン等の大きな分子が含ま
れ、これがコーク生成の原因となる。金属分や生成コー
クにより触媒上の活性点が覆われたり、細孔の閉塞が起
こるため触媒は劣化しやすく寿命が短くなる。
一方、分解率の向上のために分解活性点として固体酸
性を担体に付与することが通常行われる。分解活性を保
有する固体酸担体としては、シリカ・アルミナ、ゼオラ
イト、アルミナ・ボリア、アルミナ・ジルコニア等が挙
げられる。しかしながら、我々の研究によれば、どの様
な種類の固体酸担体を用いても残油を原料とした場合、
分解活性は短期間のうちに消失し担体による分解率の差
はなくなる事が解っている。
性を担体に付与することが通常行われる。分解活性を保
有する固体酸担体としては、シリカ・アルミナ、ゼオラ
イト、アルミナ・ボリア、アルミナ・ジルコニア等が挙
げられる。しかしながら、我々の研究によれば、どの様
な種類の固体酸担体を用いても残油を原料とした場合、
分解活性は短期間のうちに消失し担体による分解率の差
はなくなる事が解っている。
そのため分解率向上のため反応温度を高く設定するこ
とが通常行われ、これによって分解率、脱硫率、脱窒素
率、脱メタル率等が向上する。しかしながら、その際得
られる製品性状、特に360℃以上の沸点を有する留分の
性状が悪くなることが知られている。つまりこの留分は
スラッジが生じやすく操作、輸送あるいは貯蔵などの際
にトラブルの原因となる。スラッジについては定量化方
法として、トルエン不溶分を測定することが行われる。
これが0.05wt%、好ましくは0.03wt%以下なら問題はな
いとされる。通常の触媒を用いて高温で高分解率を得る
場合、例えば分解率が50〜60%の場合、トルエン不溶分
は0.1wt%となることもある。
とが通常行われ、これによって分解率、脱硫率、脱窒素
率、脱メタル率等が向上する。しかしながら、その際得
られる製品性状、特に360℃以上の沸点を有する留分の
性状が悪くなることが知られている。つまりこの留分は
スラッジが生じやすく操作、輸送あるいは貯蔵などの際
にトラブルの原因となる。スラッジについては定量化方
法として、トルエン不溶分を測定することが行われる。
これが0.05wt%、好ましくは0.03wt%以下なら問題はな
いとされる。通常の触媒を用いて高温で高分解率を得る
場合、例えば分解率が50〜60%の場合、トルエン不溶分
は0.1wt%となることもある。
該留分の製品性状は主にトルエン不溶分によって良否
が決まり、トルエン不溶分が多いほど製品として好まし
くない。重質油の水素化分解は厳しい条件(高温、低LH
SV)が必要なためコークの生成割合も多く、ラインの閉
塞の問題から長期間の運転に支障を来す。そこで重質油
の水素化分解を行うためには高分解率でコークが少な
く、また製品性状の好ましいものを与える触媒の開発が
必要である。
が決まり、トルエン不溶分が多いほど製品として好まし
くない。重質油の水素化分解は厳しい条件(高温、低LH
SV)が必要なためコークの生成割合も多く、ラインの閉
塞の問題から長期間の運転に支障を来す。そこで重質油
の水素化分解を行うためには高分解率でコークが少な
く、また製品性状の好ましいものを与える触媒の開発が
必要である。
重質油の水素化分解に関しては、これまでにも数多く
方法が提案されている。例えば、固体酸を利用するもの
として、特開昭57−103588号公報、特開昭57−207546号
公報、特開昭58−207949号公報、特開昭59−92026号公
報、特開昭59−105844号公報等やこれ以外にも多くみら
れる。しかしながら、前述したように残油を原料とする
場合には効果はない。また、ホウ素、リン等の成分を担
体に添加したり、担体の細孔制御をしているものとし
て、特開昭61−4533号公報、特開昭61−126196号公報、
特開昭62−74455号公報、特公昭62−25418号公報等があ
る。ホウ素やリンを添加すると水素化活性、脱硫活性の
向上に効果があると言われている。一方、細孔制御をす
ることで残油に適した反応場を提供することは好まし
く、同時にまた閉塞等を防止し寿命の延長に効果があ
る。しかしながら、これまでに好ましい添加物と好まし
い細孔構造、例えば細孔直径で100Å以上のものを兼ね
備えているものはなく、更に得られる製品性状を考慮し
たものは見あたらない。
方法が提案されている。例えば、固体酸を利用するもの
として、特開昭57−103588号公報、特開昭57−207546号
公報、特開昭58−207949号公報、特開昭59−92026号公
報、特開昭59−105844号公報等やこれ以外にも多くみら
れる。しかしながら、前述したように残油を原料とする
場合には効果はない。また、ホウ素、リン等の成分を担
体に添加したり、担体の細孔制御をしているものとし
て、特開昭61−4533号公報、特開昭61−126196号公報、
特開昭62−74455号公報、特公昭62−25418号公報等があ
る。ホウ素やリンを添加すると水素化活性、脱硫活性の
向上に効果があると言われている。一方、細孔制御をす
ることで残油に適した反応場を提供することは好まし
く、同時にまた閉塞等を防止し寿命の延長に効果があ
る。しかしながら、これまでに好ましい添加物と好まし
い細孔構造、例えば細孔直径で100Å以上のものを兼ね
備えているものはなく、更に得られる製品性状を考慮し
たものは見あたらない。
本発明は、残油から沸点範囲170〜360℃程度の中間留
分の収率が高く、また360℃以上の留分の製品性状も良
好なものが得られる残油の水素化分解触媒を提供するこ
とを目的とする。
分の収率が高く、また360℃以上の留分の製品性状も良
好なものが得られる残油の水素化分解触媒を提供するこ
とを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは前記の課題を解決するために鋭意検討を
行った結果、担体の細孔制御を行い平均細孔径をある程
度以上にすると共に、添加物としてホウ素化合物を加え
ることで残油の水素化分解において、高い中間留分の収
率と重質留分の製品性状が好ましいものが得られる触媒
を見い出した。
行った結果、担体の細孔制御を行い平均細孔径をある程
度以上にすると共に、添加物としてホウ素化合物を加え
ることで残油の水素化分解において、高い中間留分の収
率と重質留分の製品性状が好ましいものが得られる触媒
を見い出した。
すなわち本発明は、アルミナ担体にNi、Co、W、Mo、
Vから選ばれた少なくとも1種類の活性金属を酸化物と
して1〜30wt%およびホウ素化合物を酸化物として1〜
10wt%担持してなる表面積が150m2/g以上、全細孔容積
が0.4ml/g以上、平均細孔直径が100Å以上であり、直径
100〜200Åの細孔が占める容積が、全細孔容積の少なく
とも70%であることを特徴とする残油の水素化分解触媒
を提供するものである。
Vから選ばれた少なくとも1種類の活性金属を酸化物と
して1〜30wt%およびホウ素化合物を酸化物として1〜
10wt%担持してなる表面積が150m2/g以上、全細孔容積
が0.4ml/g以上、平均細孔直径が100Å以上であり、直径
100〜200Åの細孔が占める容積が、全細孔容積の少なく
とも70%であることを特徴とする残油の水素化分解触媒
を提供するものである。
本発明に使用されるアルミナ担体は公知の調製法によ
り調製出来る。例えば、硫酸アルミニウム等のアルミニ
ウム塩をアンモニア等のアルカリで中和し、あるいはア
ルミン酸ソーダ等のアルミン酸塩で中和し、生成したア
ルミナ水和物に適当なアルカリを添加しアルミナ水和物
のスラリーのpHを8〜10の弱アルカリ性に調製し、60〜
100℃で熟成して擬ベーマイトを生成し、該擬ベーマイ
トを混練して成形後、乾燥、焼成することにより得られ
る。ただし、熟成が不十分であったりすると本発明で言
う担体は得られないこともある。また市販されているベ
ーマイトの粉末を用い、酸等で解膠し成形後、乾燥、焼
成することで得られる。
り調製出来る。例えば、硫酸アルミニウム等のアルミニ
ウム塩をアンモニア等のアルカリで中和し、あるいはア
ルミン酸ソーダ等のアルミン酸塩で中和し、生成したア
ルミナ水和物に適当なアルカリを添加しアルミナ水和物
のスラリーのpHを8〜10の弱アルカリ性に調製し、60〜
100℃で熟成して擬ベーマイトを生成し、該擬ベーマイ
トを混練して成形後、乾燥、焼成することにより得られ
る。ただし、熟成が不十分であったりすると本発明で言
う担体は得られないこともある。また市販されているベ
ーマイトの粉末を用い、酸等で解膠し成形後、乾燥、焼
成することで得られる。
本発明で用いる金属はNi、Co、W、Mo、Vから選ばれ
た少なくとも1種類を含めば良く、複合化する場合、Ni
−Mo、Co−Mo、Ni−Co−Mo、Ni−W、Co−W、Ni−Co−
W、Ni−V、Co−V、Co−V−Mo等が考えられる。好ま
しいものとして、Co−Mo、Ni−Mo、Ni−Co−Mo、Co−
W、Ni−Wが挙げられる。これ以外の活性金属も少量で
あれば含んでもよい。活性金属の担持量は、触媒の全重
量を基準に金属酸化物として計算し、1〜30wt%、好ま
しくは5〜20wt%の範囲が適当である。また複合化する
場合、Coが0.5〜10wt%、Niが0.5〜10wt%、Moが2〜20
wt%、Wが2〜20wt%、Vが2〜20wt%の範囲が好まし
い。活性金属の担持法は特に限定しないが、通常行われ
る水溶液による含浸担持が好ましい。
た少なくとも1種類を含めば良く、複合化する場合、Ni
−Mo、Co−Mo、Ni−Co−Mo、Ni−W、Co−W、Ni−Co−
W、Ni−V、Co−V、Co−V−Mo等が考えられる。好ま
しいものとして、Co−Mo、Ni−Mo、Ni−Co−Mo、Co−
W、Ni−Wが挙げられる。これ以外の活性金属も少量で
あれば含んでもよい。活性金属の担持量は、触媒の全重
量を基準に金属酸化物として計算し、1〜30wt%、好ま
しくは5〜20wt%の範囲が適当である。また複合化する
場合、Coが0.5〜10wt%、Niが0.5〜10wt%、Moが2〜20
wt%、Wが2〜20wt%、Vが2〜20wt%の範囲が好まし
い。活性金属の担持法は特に限定しないが、通常行われ
る水溶液による含浸担持が好ましい。
本発明で用いるホウ素化合物としてはホウ素の無機化
合物あるいは有機化合物のどちらでもよく、触媒を焼成
した際に酸化ホウ素に転化しうるものである。例えばホ
ウ酸、ホウ酸アンモニウム、ホウ酸ソーダ、過ホウ酸ナ
トリウム、オルトホウ酸、四ホウ酸、五硫化ホウ素、三
塩化ホウ素、重ホウ酸アンモニウム、ホウ酸カルシウ
ム、ジボラン、ホウ酸マグネシウム、ホウ酸メチル、ホ
ウ酸ブチル、ホウ酸トリシクロヘキシル等が挙げられ
る。
合物あるいは有機化合物のどちらでもよく、触媒を焼成
した際に酸化ホウ素に転化しうるものである。例えばホ
ウ酸、ホウ酸アンモニウム、ホウ酸ソーダ、過ホウ酸ナ
トリウム、オルトホウ酸、四ホウ酸、五硫化ホウ素、三
塩化ホウ素、重ホウ酸アンモニウム、ホウ酸カルシウ
ム、ジボラン、ホウ酸マグネシウム、ホウ酸メチル、ホ
ウ酸ブチル、ホウ酸トリシクロヘキシル等が挙げられ
る。
このホウ素化合物の担持に関しては公知の方法が用い
られる。例えば、アルミナを製造する際のアルミナ水和
物にホウ素化合物を加えて成形する方法、焼成したアル
ミナにホウ素化合物を水に溶かし含浸する方法、さらに
は活性金属を含む含浸液にホウ素化合物を溶かし込み一
挙に担持する方法等が挙げられる。
られる。例えば、アルミナを製造する際のアルミナ水和
物にホウ素化合物を加えて成形する方法、焼成したアル
ミナにホウ素化合物を水に溶かし含浸する方法、さらに
は活性金属を含む含浸液にホウ素化合物を溶かし込み一
挙に担持する方法等が挙げられる。
本発明においてはホウ素化合物の添加量は触媒の全重
量を基準に酸化物として計算し、1〜10wt%、好ましく
は2〜8wt%の範囲である。ホウ素化合物の添加量が1wt
%未満であると添加効果がなく、ホウ素化合物の添加量
が10wt%を越えると得られる触媒の細孔直径が小さく、
かつ酸量が多くなるためコーク生成が増加するのみなら
ず、触媒からホウ素化合物が反応中に損失する。
量を基準に酸化物として計算し、1〜10wt%、好ましく
は2〜8wt%の範囲である。ホウ素化合物の添加量が1wt
%未満であると添加効果がなく、ホウ素化合物の添加量
が10wt%を越えると得られる触媒の細孔直径が小さく、
かつ酸量が多くなるためコーク生成が増加するのみなら
ず、触媒からホウ素化合物が反応中に損失する。
添加物としてホウ素化合物が好ましい理由は不明だ
が、本発明の場合、アルミナ・ボリアの生成による酸点
のため分解活性が向上することは前述の理由から考えに
くく、活性金属成分とホウ素化合物の相互作用のためと
思われる。
が、本発明の場合、アルミナ・ボリアの生成による酸点
のため分解活性が向上することは前述の理由から考えに
くく、活性金属成分とホウ素化合物の相互作用のためと
思われる。
本発明の触媒は表面積が少なくとも150m2/g、好まし
くは150〜250m2/g、平均細孔直径が100Å以上、好まし
くは120〜300Å、全細孔容積が0.4ml/g以上、好ましく
は0.5ml/g以上であり、細孔分布は直径100〜200Åの細
孔の容積が全細孔容積の少なくとも70%、行ましくは75
%以上である。触媒の表面積が150m2/g未満であると十
分な活性が得られない。平均細孔直径が100Å未満であ
ると細孔の閉塞が起こり易く触媒寿命が短くなる。全細
孔容積が0.4ml/g未満であると、原料油中の金属の触媒
への蓄積量が少ない。また直径100〜200Åの細孔の容積
が全細孔容積の70%未満であると、残油中の分子の転化
に必要な反応場が少なく有効に活性が発現しない。
くは150〜250m2/g、平均細孔直径が100Å以上、好まし
くは120〜300Å、全細孔容積が0.4ml/g以上、好ましく
は0.5ml/g以上であり、細孔分布は直径100〜200Åの細
孔の容積が全細孔容積の少なくとも70%、行ましくは75
%以上である。触媒の表面積が150m2/g未満であると十
分な活性が得られない。平均細孔直径が100Å未満であ
ると細孔の閉塞が起こり易く触媒寿命が短くなる。全細
孔容積が0.4ml/g未満であると、原料油中の金属の触媒
への蓄積量が少ない。また直径100〜200Åの細孔の容積
が全細孔容積の70%未満であると、残油中の分子の転化
に必要な反応場が少なく有効に活性が発現しない。
本発明の触媒の細孔構造は通常の窒素ガス吸着法や水
銀圧入法等で測定する。本発明においては好ましい細孔
構造が示してあり、これにより外れた場合、例えば細孔
直径が小さいと触媒寿命が短く、また得られる製品性状
も良好でない。細孔直径が大きすぎる場合、活性が低く
好ましい分解率や脱硫活性が期待できない。本発明の触
媒は球状、錠剤または円柱状等の所望の形状で用いるこ
とが出来る。また、本発明の触媒は固定床、流動床、移
動床の形で用いることが出来る。
銀圧入法等で測定する。本発明においては好ましい細孔
構造が示してあり、これにより外れた場合、例えば細孔
直径が小さいと触媒寿命が短く、また得られる製品性状
も良好でない。細孔直径が大きすぎる場合、活性が低く
好ましい分解率や脱硫活性が期待できない。本発明の触
媒は球状、錠剤または円柱状等の所望の形状で用いるこ
とが出来る。また、本発明の触媒は固定床、流動床、移
動床の形で用いることが出来る。
本発明の触媒は単独でリアクターに充填して用いるこ
とも出来るが、上段に前処理触媒として脱メタル触媒を
充填してもよい。またその割合は1:3〜1:1が好ましい。
とも出来るが、上段に前処理触媒として脱メタル触媒を
充填してもよい。またその割合は1:3〜1:1が好ましい。
本発明で言う残油とは、バナジウム、ニッケル等の重
金属成分が多く含有され、またアスファルテン等の大き
な分子が含まれる油であり、例えば原油の常圧あるいは
減圧蒸留によって得られる残油、オイルサンドまたはタ
ールサンド抽出原油の常圧あるいは減圧蒸留によって得
られる残油等、もしくはこれらの混合油が挙げられる。
本発明では減圧蒸留残油が好ましく用いられる。
金属成分が多く含有され、またアスファルテン等の大き
な分子が含まれる油であり、例えば原油の常圧あるいは
減圧蒸留によって得られる残油、オイルサンドまたはタ
ールサンド抽出原油の常圧あるいは減圧蒸留によって得
られる残油等、もしくはこれらの混合油が挙げられる。
本発明では減圧蒸留残油が好ましく用いられる。
本発明の触媒を用いて水素化分解する反応条件は非常
に広い範囲に及ぶが、一般的には反応圧力は20〜200kg/
cm2で好ましくは50〜150kg/cm2、反応温度は300〜500
℃、好ましくは350〜450℃、LHSVは0.1〜2.0、好ましく
は0.1〜1.0、水素/原料油比は100〜2000Nl/Nlである。
に広い範囲に及ぶが、一般的には反応圧力は20〜200kg/
cm2で好ましくは50〜150kg/cm2、反応温度は300〜500
℃、好ましくは350〜450℃、LHSVは0.1〜2.0、好ましく
は0.1〜1.0、水素/原料油比は100〜2000Nl/Nlである。
本発明の触媒を用いて残油を分解することにより、分
解率は50〜60%で、中間留分の収率は13〜20%程度であ
る。また、360℃以上の沸点を有する留分のトルエン不
溶分は0.05wt%以下である。
解率は50〜60%で、中間留分の収率は13〜20%程度であ
る。また、360℃以上の沸点を有する留分のトルエン不
溶分は0.05wt%以下である。
[発明の効果] 以上に示した本発明のように細孔径を大きくした触媒
を用いる減圧残油等の水素化分解をすることで、残油中
の大きな分子を触媒内部に拡散し転化でき、また同時に
過分解を抑制しナフサやガスの生成を抑え高い分解率で
しかも中間留分を多く得る事が出来ると同時に高沸点留
分中のトルエン不溶分が少ないものが得られた。
を用いる減圧残油等の水素化分解をすることで、残油中
の大きな分子を触媒内部に拡散し転化でき、また同時に
過分解を抑制しナフサやガスの生成を抑え高い分解率で
しかも中間留分を多く得る事が出来ると同時に高沸点留
分中のトルエン不溶分が少ないものが得られた。
[実施例] 次に、実施例等によって本発明を更に詳しく述べる。
実 施 例 ベーマイト粉末100gを3の蒸留水に分散し、硝酸を
加えてpHを1とした。さらにアンモニア水を加えpHを7
〜8で中和した。得られたアルミナ水和物ゲルをよく蒸
留水で洗浄しろ過しニーダーで加熱混練し水分量75%の
混練物を得た。これを押し出し成形の後、110℃で3時
間乾燥後550℃で3時間焼成しアルミナ担体80gを得た。
加えてpHを1とした。さらにアンモニア水を加えpHを7
〜8で中和した。得られたアルミナ水和物ゲルをよく蒸
留水で洗浄しろ過しニーダーで加熱混練し水分量75%の
混練物を得た。これを押し出し成形の後、110℃で3時
間乾燥後550℃で3時間焼成しアルミナ担体80gを得た。
以上のようにして調製したアルミナ担体250gを、硝酸
ニッケル240g、モリブデン酸アンモニウム220g、クエン
酸250g、ホウ酸90gを1の蒸留水に40〜50℃で溶かし
込んだ溶液に、その温度を保ったまま2時間含浸した。
その後、該担体を取り出し、一昼夜室温で放置乾燥し、
さらに110℃で3時間乾燥し、550℃で3時間焼成し触媒
Aを得た。
ニッケル240g、モリブデン酸アンモニウム220g、クエン
酸250g、ホウ酸90gを1の蒸留水に40〜50℃で溶かし
込んだ溶液に、その温度を保ったまま2時間含浸した。
その後、該担体を取り出し、一昼夜室温で放置乾燥し、
さらに110℃で3時間乾燥し、550℃で3時間焼成し触媒
Aを得た。
比 較 例 実施例と同じアルミナ担体を用い、オフ酸を加えない
点を除いて実施例と全く同様の方法で触媒Bを得た。
点を除いて実施例と全く同様の方法で触媒Bを得た。
評 価 例 得られた触媒AおよびBの性状を第1表に示す。それ
ぞれの触媒を内径20mmφのマイクロリアクターに充填
し、硫化後、第2表の性状を持つ減圧残油で次の条件で
水素化処理した。
ぞれの触媒を内径20mmφのマイクロリアクターに充填
し、硫化後、第2表の性状を持つ減圧残油で次の条件で
水素化処理した。
温度:400℃ LHSV:0.2 圧力:115kg/cm2・G 水素/油:700Nl/Nl 反応結果を第3表にまとめて示す。本発明の触媒A
は、触媒Bに比べ脱硫率、脱金属率に優れ、中間留分の
収率も高い。また転化率が高いのにもかかわらず、高沸
点留分のトルエン不溶分は少なく、製品として好ましい
ものであった。
は、触媒Bに比べ脱硫率、脱金属率に優れ、中間留分の
収率も高い。また転化率が高いのにもかかわらず、高沸
点留分のトルエン不溶分は少なく、製品として好ましい
ものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10G 47/12 2115−4H (72)発明者 井上 章 神奈川県横浜市神奈川区三ッ沢東町3―27 (56)参考文献 特開 昭56−133035(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】アルミナ担体にNi、Co、W、Mo、Vから選
ばれた少なくとも1種類の活性金属を酸化として1〜30
wt%およびホウ素化合物を酸化物として1〜10wt%担持
してなる表面積が150m2/g以上、全細孔容積が0.4ml/g以
上、平均細孔直径が100Å以上であり、直径100〜200Å
の細孔が占める容積が、全細孔容積の少なくとも70%で
あることを特徴とする残油の水素化分解触媒。 - 【請求項2】前記残油が減圧蒸留残油であることを特徴
とする特許請求の範囲第1項記載の水素化分解触媒。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63047589A JPH0813338B2 (ja) | 1988-03-02 | 1988-03-02 | 残油の水素化分解触媒 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63047589A JPH0813338B2 (ja) | 1988-03-02 | 1988-03-02 | 残油の水素化分解触媒 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01224049A JPH01224049A (ja) | 1989-09-07 |
| JPH0813338B2 true JPH0813338B2 (ja) | 1996-02-14 |
Family
ID=12779439
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63047589A Expired - Lifetime JPH0813338B2 (ja) | 1988-03-02 | 1988-03-02 | 残油の水素化分解触媒 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0813338B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003340281A (ja) * | 2002-05-24 | 2003-12-02 | Inst Fr Petrole | 触媒を使用して炭化水素原料装入物の水素化精製および/または水素化転化の処理方法 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1089277C (zh) * | 1997-04-24 | 2002-08-21 | 中国石油化工集团公司 | 含镍和硼的非晶态合金催化剂、其制备方法及应用 |
| US9796932B2 (en) * | 2013-12-19 | 2017-10-24 | Basf Corporation | FCC catalyst compositions containing boron oxide and phosphorus |
| US9895680B2 (en) * | 2013-12-19 | 2018-02-20 | Basf Corporation | FCC catalyst compositions containing boron oxide |
-
1988
- 1988-03-02 JP JP63047589A patent/JPH0813338B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003340281A (ja) * | 2002-05-24 | 2003-12-02 | Inst Fr Petrole | 触媒を使用して炭化水素原料装入物の水素化精製および/または水素化転化の処理方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01224049A (ja) | 1989-09-07 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4455390A (en) | Catalyst and method for impregnating at a pH less than one | |
| US20070175797A1 (en) | Hydrodesulfurization Catalyst for Petroleum Hydrocarbons and Process for Hydrodesulfurization Using the Same | |
| US8795513B2 (en) | Hydrocracking catalyst for heavy oil and method for hydrotreating heavy oil using same | |
| JP7321790B2 (ja) | 重質油の水素化処理方法 | |
| US9669396B2 (en) | Hydrocracking catalyst and process using a magnesium aluminosilicate clay | |
| JP2003299960A (ja) | 軽油の水素化処理触媒及びその製造方法並びに軽油の水素化処理方法 | |
| US20060249429A1 (en) | Hydrodesulfurization Catalyst for Petroleum Hydrocarbons and Process for Hydrodesulfurization Using the Same | |
| JPH0239305B2 (ja) | ||
| EP0159705B1 (en) | Catalyst for the hydrotreating of heavy hydrocarbon oils | |
| US20110086755A1 (en) | Hydrocracking catalyst for heavy oil | |
| EP1027156B1 (en) | Hydrocracking catalyst, producing method thereof, and hydrocracking method | |
| JPH08501113A (ja) | 中間留分の水素化分解製法 | |
| JPH03273092A (ja) | 残油の水素化処理触媒 | |
| JPH0661464B2 (ja) | 重質炭化水素油の水素化脱硫脱窒素用触媒 | |
| JPH0593190A (ja) | 残油の水素化処理方法 | |
| JPH01224049A (ja) | 残油の水素化分解触媒 | |
| JPS6244974B2 (ja) | ||
| JP2006035052A (ja) | 石油系炭化水素の水素化脱硫触媒および水素化脱硫方法 | |
| JP2022074937A (ja) | 重質炭化水素油の水素化処理触媒及びその製造方法ならびに水素化処理方法 | |
| JPH06210182A (ja) | 炭化水素油の水素化脱硫脱窒素用触媒及びその製造方法 | |
| JP3457080B2 (ja) | 炭化水素油中の芳香族化合物の水素化処理方法 | |
| JP2789489B2 (ja) | 炭化水素油用水素化脱硫触媒組成物およびその製法ならびにそれを用いる水素化脱硫法 | |
| JPS6225418B2 (ja) | ||
| JPH03292394A (ja) | 残油の水素化処理方法 | |
| JPH0117414B2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080214 Year of fee payment: 12 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090214 Year of fee payment: 13 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090214 Year of fee payment: 13 |