JPH08133844A - セラミック成形用組成物 - Google Patents
セラミック成形用組成物Info
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- JPH08133844A JPH08133844A JP6266521A JP26652194A JPH08133844A JP H08133844 A JPH08133844 A JP H08133844A JP 6266521 A JP6266521 A JP 6266521A JP 26652194 A JP26652194 A JP 26652194A JP H08133844 A JPH08133844 A JP H08133844A
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- ceramic
- parts
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- molding
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Abstract
(57)【要約】
【目的】いずれの成形方法にも適用できるセラミック成
形用組成物であって、常温でも流動性が良く成形性が良
好で、成形型中に充填して反応硬化した後は、収縮によ
るクラックもなく離型性も良好であり、脱バインダーが
極めて容易で、焼結体にもクラックや変形等が発生せず
量産効果に優れること。 【構成】セラミック粉末と不飽和重合体にビニル基又は
アクリレート基を含む架橋結合体を主成分とするバイン
ダー混合物を反応硬化させて成形体を得るための組成物
で、セラミック粉末100重量部に対して0.05〜5
重量部のカルボン酸系界面活性剤を含有する。
形用組成物であって、常温でも流動性が良く成形性が良
好で、成形型中に充填して反応硬化した後は、収縮によ
るクラックもなく離型性も良好であり、脱バインダーが
極めて容易で、焼結体にもクラックや変形等が発生せず
量産効果に優れること。 【構成】セラミック粉末と不飽和重合体にビニル基又は
アクリレート基を含む架橋結合体を主成分とするバイン
ダー混合物を反応硬化させて成形体を得るための組成物
で、セラミック粉末100重量部に対して0.05〜5
重量部のカルボン酸系界面活性剤を含有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセラミック成形用の組成
物に関するものである。
物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子部品は勿論、各種化学産業用
装置等の構成部品をはじめ、各種エンジンやガスタービ
ン機関等の機構部品、更には時計やアクセサリー等の装
飾部品にも、その特性からセラミック部品が多用される
ようになってきた。
装置等の構成部品をはじめ、各種エンジンやガスタービ
ン機関等の機構部品、更には時計やアクセサリー等の装
飾部品にも、その特性からセラミック部品が多用される
ようになってきた。
【0003】しかしながら、前記化学産業装置用構成部
材や各種熱機関用機構部品、装飾部品等は、複雑な三次
元構造をした形状のものが多く、セラミック材料は金属
材料に比べて耐熱性、耐食性、耐摩耗性等に優れた特性
を有するにも関わらず、加工性に難点があり、複雑な三
次元構造をした形状品を量産することが困難なことか
ら、製品コストが高価となり、セラミック製各種部品の
実用化を阻んでいた。
材や各種熱機関用機構部品、装飾部品等は、複雑な三次
元構造をした形状のものが多く、セラミック材料は金属
材料に比べて耐熱性、耐食性、耐摩耗性等に優れた特性
を有するにも関わらず、加工性に難点があり、複雑な三
次元構造をした形状品を量産することが困難なことか
ら、製品コストが高価となり、セラミック製各種部品の
実用化を阻んでいた。
【0004】そこで、前述の様な複雑な形状品を精度良
く量産し得る方法として、従来よりセラミック泥漿を石
膏製の成形型中に注入してセラミック成形体を得る泥漿
鋳込み成形法や、セラミック粉末に熱可塑性物質から成
るバインダーを加熱混練した熱可塑化物を、金型中に高
圧注入してセラミック成形体を成形する射出成形法が採
用されていた。
く量産し得る方法として、従来よりセラミック泥漿を石
膏製の成形型中に注入してセラミック成形体を得る泥漿
鋳込み成形法や、セラミック粉末に熱可塑性物質から成
るバインダーを加熱混練した熱可塑化物を、金型中に高
圧注入してセラミック成形体を成形する射出成形法が採
用されていた。
【0005】しかしながら、前記泥漿鋳込み成形法で
は、反復使用による成形型の摩耗や、目詰まり等によ
り、寸法精度の低下や成形体の乾燥時にクラックを生じ
る等、量産には不適当であるという問題があった。
は、反復使用による成形型の摩耗や、目詰まり等によ
り、寸法精度の低下や成形体の乾燥時にクラックを生じ
る等、量産には不適当であるという問題があった。
【0006】一方、前記射出成形法は複雑な形状のセラ
ミック製各種部品を量産できるものの、得られた成形体
は多量の有機系バインダーを含有するため、肉厚が異な
る複雑な三次元構造の形状品では脱バインダーが均一に
できず、成形体にクラックを生じる他、成形体表面にフ
ローマークが残留したり、また、高圧で射出成形するた
め成形体内部の残留応力が大きく、焼成後のセラミック
体の特性を劣化させる原因となり、歩留まり良く信頼性
の高いセラミック成形体を生産することが難しいという
欠点があった。
ミック製各種部品を量産できるものの、得られた成形体
は多量の有機系バインダーを含有するため、肉厚が異な
る複雑な三次元構造の形状品では脱バインダーが均一に
できず、成形体にクラックを生じる他、成形体表面にフ
ローマークが残留したり、また、高圧で射出成形するた
め成形体内部の残留応力が大きく、焼成後のセラミック
体の特性を劣化させる原因となり、歩留まり良く信頼性
の高いセラミック成形体を生産することが難しいという
欠点があった。
【0007】そこで、セラミック粉末に混合する有機系
バインダーとして、多官能基のアクリレートまたはメタ
クリレートを有する重合性単量体結合剤を用いて硬化さ
せる反応射出成形法が、特表平3−502670号公報
に提案されている。
バインダーとして、多官能基のアクリレートまたはメタ
クリレートを有する重合性単量体結合剤を用いて硬化さ
せる反応射出成形法が、特表平3−502670号公報
に提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記成
形方法で使用される有機系バインダーは、該有機系バイ
ンダー自体の流動性が劣るのに加え、組成物が一分子内
にアクリレート又はメタクリレート反応性官能基を少な
くとも二つ以上含有しているので、極めて三次元構造重
合体を形成し易く、その結果、調製・保管時に容易に半
硬化状態(ゲル化)と成り、特に、酸化物系セラミック
スであるアルミナ(Al2 O3 )やジルコニア(ZrO
2 )等の表面付着水により簡単に半硬化状態になって流
動特性が悪化し、フローマークが発生し易いという課題
があった。
形方法で使用される有機系バインダーは、該有機系バイ
ンダー自体の流動性が劣るのに加え、組成物が一分子内
にアクリレート又はメタクリレート反応性官能基を少な
くとも二つ以上含有しているので、極めて三次元構造重
合体を形成し易く、その結果、調製・保管時に容易に半
硬化状態(ゲル化)と成り、特に、酸化物系セラミック
スであるアルミナ(Al2 O3 )やジルコニア(ZrO
2 )等の表面付着水により簡単に半硬化状態になって流
動特性が悪化し、フローマークが発生し易いという課題
があった。
【0009】
【発明の目的】本発明は上記課題を解決せんとしてなさ
れたもので、その目的は、従来の鋳込み成形や射出成
形、あるいはテープ成形、押し出し成形等のそれぞれの
成形用組成物の長所を併せ持ち、その何れにも適用でき
るセラミック成形用組成物であって、調製・保管時にも
半硬化状態となり難く、かつ常温でも流動性が良好で、
成形型中に充填して反応硬化した後は、フローマークや
収縮によるクラック等の欠陥もなく、離型性も良好であ
り、焼成後のセラミック体にクラックや変形等が発生し
ない量産効果に優れたセラミック成形用組成物を提供す
ることにある。
れたもので、その目的は、従来の鋳込み成形や射出成
形、あるいはテープ成形、押し出し成形等のそれぞれの
成形用組成物の長所を併せ持ち、その何れにも適用でき
るセラミック成形用組成物であって、調製・保管時にも
半硬化状態となり難く、かつ常温でも流動性が良好で、
成形型中に充填して反応硬化した後は、フローマークや
収縮によるクラック等の欠陥もなく、離型性も良好であ
り、焼成後のセラミック体にクラックや変形等が発生し
ない量産効果に優れたセラミック成形用組成物を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のセラミック成形
用組成物は、セラミック粉末に不飽和重合体とビニル基
又はアクリレート基を含む架橋結合体を主成分とするバ
インダーを混合した組成物で、該組成物がセラミック粉
末100重量部に対して0.05〜5重量部のカルボン
酸系界面活性剤を含有し、成形に際し、前記バインダー
を反応硬化させてセラミック成形体を得るのに用いるも
のである。
用組成物は、セラミック粉末に不飽和重合体とビニル基
又はアクリレート基を含む架橋結合体を主成分とするバ
インダーを混合した組成物で、該組成物がセラミック粉
末100重量部に対して0.05〜5重量部のカルボン
酸系界面活性剤を含有し、成形に際し、前記バインダー
を反応硬化させてセラミック成形体を得るのに用いるも
のである。
【0011】とりわけ、前記カルボン酸系界面活性剤
が、セラミック粉末100重量部に対して0.1〜2重
量部の割合で含有することが好ましいものであり、ま
た、前記組成物が、少なくとも不飽和重合体と架橋結合
体との反応硬化により生成する温度以上の沸点を有する
エステル基又は水酸基を有する溶媒を含有することがよ
り望ましいものである。
が、セラミック粉末100重量部に対して0.1〜2重
量部の割合で含有することが好ましいものであり、ま
た、前記組成物が、少なくとも不飽和重合体と架橋結合
体との反応硬化により生成する温度以上の沸点を有する
エステル基又は水酸基を有する溶媒を含有することがよ
り望ましいものである。
【0012】本発明の不飽和重合体とは、多官能酸と多
官能アルコールとの縮合物であって、分子中に不飽和二
重結合を有する高分子化合物のことで、例えば不飽和ポ
リエステルや不飽和ポリエポキシ、ポリジエン系の高分
子が該当する。
官能アルコールとの縮合物であって、分子中に不飽和二
重結合を有する高分子化合物のことで、例えば不飽和ポ
リエステルや不飽和ポリエポキシ、ポリジエン系の高分
子が該当する。
【0013】なかでも、不飽和ポリエステルが熱分解性
及び重合反応性の点から好ましく、その含有量は、粘性
が高くならないようにするために、セラミック粉末10
0重量部に対して0.5重量部以上で、かつ反応硬化さ
せるという点からは、35重量部以下が望ましく、成形
体のハンドリングの容易さからは、1〜20重量部が最
も好適である。
及び重合反応性の点から好ましく、その含有量は、粘性
が高くならないようにするために、セラミック粉末10
0重量部に対して0.5重量部以上で、かつ反応硬化さ
せるという点からは、35重量部以下が望ましく、成形
体のハンドリングの容易さからは、1〜20重量部が最
も好適である。
【0014】また、本発明のビニル基又はアクリレート
基を含む架橋結合体は、一分子内に一基以上のビニル基
又はアクリレート基を含む架橋結合体であれば良い。
基を含む架橋結合体は、一分子内に一基以上のビニル基
又はアクリレート基を含む架橋結合体であれば良い。
【0015】例えば、ビニル基を含む架橋結合体として
は、エチルジビニルエーテルやプロピルジビニルエーテ
ル、ネオペンタンジビニル等のアルキルジビニル、ジ
(ペンタンエリスリビニルエーテル)ヘキサン、トリ
(メチルビニルエーテル)プロパン、ビスフェノールA
ジビニルエーテル等を挙げることができる。
は、エチルジビニルエーテルやプロピルジビニルエーテ
ル、ネオペンタンジビニル等のアルキルジビニル、ジ
(ペンタンエリスリビニルエーテル)ヘキサン、トリ
(メチルビニルエーテル)プロパン、ビスフェノールA
ジビニルエーテル等を挙げることができる。
【0016】また、アクリレート基を含む架橋結合体
は、プロピルジアクリレート、ネオペンタンジアクリレ
ート等のアルキルジアクリレート、ジ(ペンタンエリス
リアクリレート)ヘキサン、トリ(メチルアクリレー
ト)プロパン、ジエチレンオキシド−ジアクリレート等
を挙げることができる。
は、プロピルジアクリレート、ネオペンタンジアクリレ
ート等のアルキルジアクリレート、ジ(ペンタンエリス
リアクリレート)ヘキサン、トリ(メチルアクリレー
ト)プロパン、ジエチレンオキシド−ジアクリレート等
を挙げることができる。
【0017】とりわけ、前記架橋結合体としては、ジエ
チレンオキシド−ジアクリレートが最適である。
チレンオキシド−ジアクリレートが最適である。
【0018】また、その含有量は、前記混合物の流動性
と成形性を維持するために、粘性が高くならないように
することが望ましく、セラミック粉末100重量部に対
して0.5重量部以上で、かつ縮合反応による成形体の
収縮という点からは、35重量部以下が望ましく、特に
1〜20重量部が最適である。
と成形性を維持するために、粘性が高くならないように
することが望ましく、セラミック粉末100重量部に対
して0.5重量部以上で、かつ縮合反応による成形体の
収縮という点からは、35重量部以下が望ましく、特に
1〜20重量部が最適である。
【0019】尚、前記ビニル基またはアクリレート基と
は、ラジカル重合をおこなう官能基であり、具体的に
は、ビニル基、アクリレート基、メタアクリレート基、
エタクリレート基等が挙げられる。
は、ラジカル重合をおこなう官能基であり、具体的に
は、ビニル基、アクリレート基、メタアクリレート基、
エタクリレート基等が挙げられる。
【0020】一方、本発明の必須成分であるカルボン酸
系界面活性剤には、アクリル酸系重合体があり、ここで
示すアクリル酸系重合体とは、アクリル酸、メタクリル
酸、又はエタクリル酸モノマーを重合体中に共重合して
あれば良く、具体的には、アクリル酸/メタクリル酸エ
ステル共重合体、メタクリル酸/エタクリル酸エステ
ル、アクリル酸/エタクリル酸共重合体が挙げられ、更
に、ビニルアルコール、酢酸ビニル、塩化ビニルを共重
合してあっても良い。
系界面活性剤には、アクリル酸系重合体があり、ここで
示すアクリル酸系重合体とは、アクリル酸、メタクリル
酸、又はエタクリル酸モノマーを重合体中に共重合して
あれば良く、具体的には、アクリル酸/メタクリル酸エ
ステル共重合体、メタクリル酸/エタクリル酸エステ
ル、アクリル酸/エタクリル酸共重合体が挙げられ、更
に、ビニルアルコール、酢酸ビニル、塩化ビニルを共重
合してあっても良い。
【0021】又、前記共重合体中に含まれるアクリル
酸、メタクリル酸、エタクリル酸の共重合量は、分散効
率の点から1モル%以上、50モル%以下が好ましい。
酸、メタクリル酸、エタクリル酸の共重合量は、分散効
率の点から1モル%以上、50モル%以下が好ましい。
【0022】また、前記カルボン酸系界面活性剤の含有
量は、セラミック粉末100重量部に対して0.05重
量部未満では、組成物の流動特性が悪く、フローマーク
発生の原因となり、逆に、5重量部を超えると反応性が
劣り、成形体強度が低下することから、0.05〜5重
量部の範囲となり、とりわけ0.1〜2重量部が最も望
ましい。
量は、セラミック粉末100重量部に対して0.05重
量部未満では、組成物の流動特性が悪く、フローマーク
発生の原因となり、逆に、5重量部を超えると反応性が
劣り、成形体強度が低下することから、0.05〜5重
量部の範囲となり、とりわけ0.1〜2重量部が最も望
ましい。
【0023】一方、本発明のセラミック成形用組成物に
は、セラミック粉末の分散性をより向上させるために任
意に溶媒を用いることができ、その溶媒としては本発明
のセラミック成形用組成物の有機添加剤と相溶すること
が可能ならば特に限定されないが、少なくとも不飽和重
合体と架橋結合体との反応硬化により生成する温度以上
の沸点を有するエステル基又は水酸基を有する溶媒がよ
り望ましい。
は、セラミック粉末の分散性をより向上させるために任
意に溶媒を用いることができ、その溶媒としては本発明
のセラミック成形用組成物の有機添加剤と相溶すること
が可能ならば特に限定されないが、少なくとも不飽和重
合体と架橋結合体との反応硬化により生成する温度以上
の沸点を有するエステル基又は水酸基を有する溶媒がよ
り望ましい。
【0024】尚、ここで述べる反応生成温度とは、重合
開始温度ではなく、硬化時の成形体内部が不飽和基のラ
ジカル重合により発熱した時の成形体温度である。
開始温度ではなく、硬化時の成形体内部が不飽和基のラ
ジカル重合により発熱した時の成形体温度である。
【0025】前記エステル基を有する溶媒としては、例
えば、フタル酸エステル等の芳香族溶剤や、酢酸エステ
ル、グリセライド等のエステル類を用いることができ、
とりわけ、フタル酸エステルが、不飽和重合体との相溶
性から最適な溶媒である。
えば、フタル酸エステル等の芳香族溶剤や、酢酸エステ
ル、グリセライド等のエステル類を用いることができ、
とりわけ、フタル酸エステルが、不飽和重合体との相溶
性から最適な溶媒である。
【0026】一方、水酸基を有する溶媒としては、ヘキ
サノール、オクタノール、デカノール、オキシアルコー
ル等の高級アルコール類が挙げられ、なかでもオクタノ
ールが不飽和重合体との相溶性から最適である。
サノール、オクタノール、デカノール、オキシアルコー
ル等の高級アルコール類が挙げられ、なかでもオクタノ
ールが不飽和重合体との相溶性から最適である。
【0027】また、前記溶媒の含有量は、いずれも成形
性の点からは前記組成物の粘性を低くすることが望まし
く、セラミック粉末100重量部に対して0.1重量部
以上含有させるのが良く、かつ成形体の強度を高くして
保形性を維持するためには、35重量部以下がより望ま
しく、とりわけ成形体のハンドリングの容易さからは、
1〜20重量部であることが最も好適である。
性の点からは前記組成物の粘性を低くすることが望まし
く、セラミック粉末100重量部に対して0.1重量部
以上含有させるのが良く、かつ成形体の強度を高くして
保形性を維持するためには、35重量部以下がより望ま
しく、とりわけ成形体のハンドリングの容易さからは、
1〜20重量部であることが最も好適である。
【0028】また、前記溶媒は、公知の方法で0.1%
以下まで脱水処理をしていることが望ましく、更に、セ
ラミック成形体から緩やかに揮散させるために2種類以
上併用することもできる。
以下まで脱水処理をしていることが望ましく、更に、セ
ラミック成形体から緩やかに揮散させるために2種類以
上併用することもできる。
【0029】尚、本発明のバインダーには、硬化反応促
進剤または重合開始剤等と称される硬化触媒や、分散剤
等、その他の有機性添加物を用いることもできる。
進剤または重合開始剤等と称される硬化触媒や、分散剤
等、その他の有機性添加物を用いることもできる。
【0030】
【作用】本発明のセラミック成形用組成物によれば、該
組成物は不飽和重合体とビニル基又はアクリレート基を
含む架橋結合体を主成分とするバインダーに、カルボン
酸系界面活性剤がセラミック粉末100重量部に対して
0.05〜5重量部含有していることから、該界面活性
剤がセラミック粉末の粒子表面に配向して流動性が向上
し、前記組成物の粘度を低くすることができ、更に、エ
ステル基又は水酸基を有する溶媒を含有させれば、より
低い加圧力で成形型中に熱可塑化物を注入をすることが
可能となる。
組成物は不飽和重合体とビニル基又はアクリレート基を
含む架橋結合体を主成分とするバインダーに、カルボン
酸系界面活性剤がセラミック粉末100重量部に対して
0.05〜5重量部含有していることから、該界面活性
剤がセラミック粉末の粒子表面に配向して流動性が向上
し、前記組成物の粘度を低くすることができ、更に、エ
ステル基又は水酸基を有する溶媒を含有させれば、より
低い加圧力で成形型中に熱可塑化物を注入をすることが
可能となる。
【0031】また、前記界面活性剤がセラミック粒子表
面のH2 O分子を吸収するので、組成物が半硬化状態に
なることが防止されると考えられる。
面のH2 O分子を吸収するので、組成物が半硬化状態に
なることが防止されると考えられる。
【0032】更に、前記組成物は少なくとも不飽和重合
体と架橋結合体の反応生成温度以上の沸点を有するエス
テル基又は水酸基を有する溶媒を含んだ状態でも重合架
橋硬化することから、脱バインダー時に架橋した前記バ
インダーが熱分解する前に、沸点または熱分解温度の低
い溶媒が先だって揮散して揮散孔を形成するために、硬
化したバインダーが熱分解する際には前記揮散孔を通っ
て分解ガスが揮散し、脱バインダーが容易となる。
体と架橋結合体の反応生成温度以上の沸点を有するエス
テル基又は水酸基を有する溶媒を含んだ状態でも重合架
橋硬化することから、脱バインダー時に架橋した前記バ
インダーが熱分解する前に、沸点または熱分解温度の低
い溶媒が先だって揮散して揮散孔を形成するために、硬
化したバインダーが熱分解する際には前記揮散孔を通っ
て分解ガスが揮散し、脱バインダーが容易となる。
【0033】
【実施例】以下、本発明のセラミック成形用組成物につ
いて実施例に基づき詳細に説明する。
いて実施例に基づき詳細に説明する。
【0034】本発明のセラミック成形用組成物は、セラ
ミック粉末に不飽和重合体とビニル基又はアクリレート
基を含む架橋結合体を主成分とするバインダーを混合し
たもので、該混合物がセラミック粉末100重量部に対
して0.05〜5重量部のカルボン酸系界面活性剤を含
有し、該組成物を充填後の成形型中で反応硬化させてセ
ラミック成形体を得るのに用いるものであり、とりわ
け、前記カルボン酸系界面活性剤が、セラミック粉末1
00重量部に対して0.1〜2重量部であること、ある
いは、前記組成物が、少なくとも不飽和重合体と架橋結
合体との反応生成温度以上の沸点を有するエステル基又
は水酸基を有する溶媒を含有することがより好ましいも
のである。
ミック粉末に不飽和重合体とビニル基又はアクリレート
基を含む架橋結合体を主成分とするバインダーを混合し
たもので、該混合物がセラミック粉末100重量部に対
して0.05〜5重量部のカルボン酸系界面活性剤を含
有し、該組成物を充填後の成形型中で反応硬化させてセ
ラミック成形体を得るのに用いるものであり、とりわ
け、前記カルボン酸系界面活性剤が、セラミック粉末1
00重量部に対して0.1〜2重量部であること、ある
いは、前記組成物が、少なくとも不飽和重合体と架橋結
合体との反応生成温度以上の沸点を有するエステル基又
は水酸基を有する溶媒を含有することがより好ましいも
のである。
【0035】前記不飽和重合体は、一般には飽和二塩基
酸、多価アルコール及び不飽和二塩基酸から公知の製法
により得られるものであるが、これらの原料は特に制限
されるものではない。
酸、多価アルコール及び不飽和二塩基酸から公知の製法
により得られるものであるが、これらの原料は特に制限
されるものではない。
【0036】具体的には、オルソフタル酸、イソフタル
酸、無水フタル酸、コハク酸、ジアジピン酸、セバシン
酸、無水エントメチレンテトラヒドロフタル酸、無水メ
チルテトラヒドロフタル酸、クロレンディック酸または
マレイン酸とピレリレンとの付加物の如き飽和2塩基
酸、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコール、ネオペン
チルグリコール、水素添加ビスフェノールAまたはビス
フェノールAのエチレンオキサイドもしくはプロピレン
オキサイド付加物、1.3ブタンジオール、1.4ブタ
ンジオール、1.6ヘキサンジオールのような多価アル
コール、および無水マレイン酸、フマル酸またはイタコ
ン酸の如き不飽和2塩基酸等を160〜240℃程度に
加熱することにより得られるものが挙げられる。
酸、無水フタル酸、コハク酸、ジアジピン酸、セバシン
酸、無水エントメチレンテトラヒドロフタル酸、無水メ
チルテトラヒドロフタル酸、クロレンディック酸または
マレイン酸とピレリレンとの付加物の如き飽和2塩基
酸、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコール、ネオペン
チルグリコール、水素添加ビスフェノールAまたはビス
フェノールAのエチレンオキサイドもしくはプロピレン
オキサイド付加物、1.3ブタンジオール、1.4ブタ
ンジオール、1.6ヘキサンジオールのような多価アル
コール、および無水マレイン酸、フマル酸またはイタコ
ン酸の如き不飽和2塩基酸等を160〜240℃程度に
加熱することにより得られるものが挙げられる。
【0037】他に、12ヒドロキシステアリン酸、12
ヒドロキシリノール酸等のモノ塩基酸およびモノ水酸基
を有する分子を単体または上記塩基酸およびアルコール
に共重合させてもよい。
ヒドロキシリノール酸等のモノ塩基酸およびモノ水酸基
を有する分子を単体または上記塩基酸およびアルコール
に共重合させてもよい。
【0038】これらの高分子重合体の分子量は、セラミ
ック成形用組成物の粘性を低減させ流動性を向上させる
目的から100万以下の分子量が好ましいが、成型時の
固化収縮を大きくさせないためには1万以上の分子量が
好ましいことから、その分子量は1万〜100万が適当
である。
ック成形用組成物の粘性を低減させ流動性を向上させる
目的から100万以下の分子量が好ましいが、成型時の
固化収縮を大きくさせないためには1万以上の分子量が
好ましいことから、その分子量は1万〜100万が適当
である。
【0039】更に、本発明のセラミック成形用組成物に
用いることができる溶媒としては、先に述べたもの以外
にも、例えば、ヘキサン、ノナン、デカン、オクタデカ
ン等の直鎖アルキル類や、蟻酸、酢酸、吉草酸等のカル
ボン酸類、および酢酸メチル、酢酸エチル、蟻酸プロピ
ル等のエステル類、グリセライト、蓚酸メチル等の多価
エステル類、又は高級アルコール類等の各種溶剤を用い
ることができる。
用いることができる溶媒としては、先に述べたもの以外
にも、例えば、ヘキサン、ノナン、デカン、オクタデカ
ン等の直鎖アルキル類や、蟻酸、酢酸、吉草酸等のカル
ボン酸類、および酢酸メチル、酢酸エチル、蟻酸プロピ
ル等のエステル類、グリセライト、蓚酸メチル等の多価
エステル類、又は高級アルコール類等の各種溶剤を用い
ることができる。
【0040】また、成形後の脱バインダーを均一に行う
ために、少なくとも不飽和重合体の硬化温度以上の沸点
を有するエステル基又は水酸基を有する溶媒であれば、
いくつかの沸点または蒸発係数の異なる溶媒を任意に混
合して使用しても良く、とりわけ直鎖アルキル溶媒の混
合物および高級アルコール等は、好適に用いることがで
きる。
ために、少なくとも不飽和重合体の硬化温度以上の沸点
を有するエステル基又は水酸基を有する溶媒であれば、
いくつかの沸点または蒸発係数の異なる溶媒を任意に混
合して使用しても良く、とりわけ直鎖アルキル溶媒の混
合物および高級アルコール等は、好適に用いることがで
きる。
【0041】尚、本発明のセラミック成形用組成物に
は、任意に硬化反応促進剤または重合開始剤といわれる
硬化触媒や、分散剤等のその他の有機添加物を用いるこ
とができる。
は、任意に硬化反応促進剤または重合開始剤といわれる
硬化触媒や、分散剤等のその他の有機添加物を用いるこ
とができる。
【0042】前記硬化触媒としては、有機過酸化物やア
ゾ化合物があり、例えばケトンパーオキサイド、パーオ
キシケタール、パーオキシエステル、ハイドロパーオキ
サイド、パーオキサイドカーボネート、ターシャルブチ
ルパーオキシ2エチルヘキサノエート、ビス(4ターシ
ャルブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネー
ト、ジクミルパーオキサイド等の有機過酸化物や、アゾ
ビス、シオブチニトリル等のアゾ化合物が挙げられる。
ゾ化合物があり、例えばケトンパーオキサイド、パーオ
キシケタール、パーオキシエステル、ハイドロパーオキ
サイド、パーオキサイドカーボネート、ターシャルブチ
ルパーオキシ2エチルヘキサノエート、ビス(4ターシ
ャルブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネー
ト、ジクミルパーオキサイド等の有機過酸化物や、アゾ
ビス、シオブチニトリル等のアゾ化合物が挙げられる。
【0043】また、前記硬化反応促進剤あるいは重合開
始剤である硬化触媒の添加量は、成型法により必要なポ
ットライフ時間や、不飽和化合物およびモノマーの反応
速度が異なることから一概に決定できないが、通常は有
機成分100重量部に対して0.01〜0.5重量部が
好ましい。
始剤である硬化触媒の添加量は、成型法により必要なポ
ットライフ時間や、不飽和化合物およびモノマーの反応
速度が異なることから一概に決定できないが、通常は有
機成分100重量部に対して0.01〜0.5重量部が
好ましい。
【0044】一方、本発明が適用できるセラミック粉末
は、アルミナ、ジルコニア、ムライト、ガラス等の酸化
物系セラミックスは勿論、窒化ケイ素、窒化アルミニウ
ム、炭化ケイ素等の非酸化物系セラミックス等のいずれ
も可能であり、原料粉末の違いによる依存性は認められ
ず、どのようなセラミックスも任意の混合率で使用でき
る。
は、アルミナ、ジルコニア、ムライト、ガラス等の酸化
物系セラミックスは勿論、窒化ケイ素、窒化アルミニウ
ム、炭化ケイ素等の非酸化物系セラミックス等のいずれ
も可能であり、原料粉末の違いによる依存性は認められ
ず、どのようなセラミックスも任意の混合率で使用でき
る。
【0045】また、焼結助剤として、例えばアルミナ
(Al2 O3 )を主成分とする原料粉末にはシリカ(S
iO2 )や、カルシア(CaO)、イットリア(Y2 O
3 )、マグネシア(MgO)等を、ジルコニア(ZrO
2 )を主成分とする原料粉末にはイットリア(Y
2 O3 )等の安定化剤を、更に窒化珪素(Si3 N4 )
を主成分とする原料粉末には希土類元素酸化物を、炭化
ケイ素(SiC)を主成分とする原料粉末にはホウ素
(B)とカーボン(C)を添加する等、任意に用いるこ
とができる他、電気特性の向上や改善の目的で、例えば
モリブデン(Mo)やタングステン(W)等の高融点金
属を添加することも可能である。
(Al2 O3 )を主成分とする原料粉末にはシリカ(S
iO2 )や、カルシア(CaO)、イットリア(Y2 O
3 )、マグネシア(MgO)等を、ジルコニア(ZrO
2 )を主成分とする原料粉末にはイットリア(Y
2 O3 )等の安定化剤を、更に窒化珪素(Si3 N4 )
を主成分とする原料粉末には希土類元素酸化物を、炭化
ケイ素(SiC)を主成分とする原料粉末にはホウ素
(B)とカーボン(C)を添加する等、任意に用いるこ
とができる他、電気特性の向上や改善の目的で、例えば
モリブデン(Mo)やタングステン(W)等の高融点金
属を添加することも可能である。
【0046】尚、前記セラミック粉末の粒径は、数十ミ
クロンからサブミクロンのものを用いることができる
が、本発明のセラミック成形用組成物の混合と同時にセ
ラミック粉末の粉砕を行うこともでき、更に、本発明の
セラミック成形用組成物の各成分の一部または全部と、
過剰の任意の溶媒とを混合・粉砕し、その後、過剰の溶
媒を公知の方法で乾燥除去して本発明のセラミック成形
用組成物を得ることもできる。
クロンからサブミクロンのものを用いることができる
が、本発明のセラミック成形用組成物の混合と同時にセ
ラミック粉末の粉砕を行うこともでき、更に、本発明の
セラミック成形用組成物の各成分の一部または全部と、
過剰の任意の溶媒とを混合・粉砕し、その後、過剰の溶
媒を公知の方法で乾燥除去して本発明のセラミック成形
用組成物を得ることもできる。
【0047】また、粉体のぬれ性向上のために前記セラ
ミック粉末にはシランカップリング剤や、チタネートカ
ップリング剤、アルミネートカップリング剤等のカップ
リング剤およびアセチルアルコール系の化合物等の表面
処理剤を用いて表面改質を行うことも可能であり、とり
わけ反応速度に優れたチタネート系カップリング剤が好
適である。
ミック粉末にはシランカップリング剤や、チタネートカ
ップリング剤、アルミネートカップリング剤等のカップ
リング剤およびアセチルアルコール系の化合物等の表面
処理剤を用いて表面改質を行うことも可能であり、とり
わけ反応速度に優れたチタネート系カップリング剤が好
適である。
【0048】次に本発明のセラミック成形用組成物を評
価するために、αーアルミナ(Al2 O3 )及びジルコ
ニア(ZrO2 )を主成分とし、前記公知の焼結助剤を
添加混合したものを酸化物系のセラミック粉末とし、窒
化珪素(Si3 N4 )及び窒化アルミニウム(AlN)
を主成分とし、前記公知の焼結助剤を添加混合したもの
を非酸化物系のセラミック粉末とし、表1に示すような
バインダー組成を種々の割合で添加混合して評価用のセ
ラミック成形用組成物を調製した。尚、表1中に示す各
バインダーの種類は、表2に記載した物質名の通りであ
る。
価するために、αーアルミナ(Al2 O3 )及びジルコ
ニア(ZrO2 )を主成分とし、前記公知の焼結助剤を
添加混合したものを酸化物系のセラミック粉末とし、窒
化珪素(Si3 N4 )及び窒化アルミニウム(AlN)
を主成分とし、前記公知の焼結助剤を添加混合したもの
を非酸化物系のセラミック粉末とし、表1に示すような
バインダー組成を種々の割合で添加混合して評価用のセ
ラミック成形用組成物を調製した。尚、表1中に示す各
バインダーの種類は、表2に記載した物質名の通りであ
る。
【0049】また、ビニル基又はアクリレート基を含む
架橋結合体を含有しない試料番号1と、界面活性剤を含
まない試料番号2及びカルボン酸系以外の界面活性剤を
含有する試料番号21、22を比較例とした。
架橋結合体を含有しない試料番号1と、界面活性剤を含
まない試料番号2及びカルボン酸系以外の界面活性剤を
含有する試料番号21、22を比較例とした。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】先ず、前記評価用のセラミック成形用組成
物は、各セラミック粉末に焼結助剤を加えて湿式混合し
た後、該混合物を乾燥して整粒したセラミック粉末に、
表1に示すバインダーをそれぞれ添加して12時間撹拌
混合して調製する。
物は、各セラミック粉末に焼結助剤を加えて湿式混合し
た後、該混合物を乾燥して整粒したセラミック粉末に、
表1に示すバインダーをそれぞれ添加して12時間撹拌
混合して調製する。
【0053】また、ここでは前記溶液にセラミック粉末
を添加してセラミック成形用組成物を調製したが、セラ
ミック粉末の添加方法は特に限定するものではなく、最
終的に前記組成物が均一になる公知の各種手段を用いる
ことができる。
を添加してセラミック成形用組成物を調製したが、セラ
ミック粉末の添加方法は特に限定するものではなく、最
終的に前記組成物が均一になる公知の各種手段を用いる
ことができる。
【0054】次に、セラミック成形体中に気泡が残留す
るのを防止するために、前記セラミック成形用組成物を
真空装置等で十分に脱泡処理するが、必要によっては、
消泡剤、破泡剤等を添加することもでき、十分に撹拌し
た後、同様の脱泡処理を併用しても良い。
るのを防止するために、前記セラミック成形用組成物を
真空装置等で十分に脱泡処理するが、必要によっては、
消泡剤、破泡剤等を添加することもでき、十分に撹拌し
た後、同様の脱泡処理を併用しても良い。
【0055】その後、前記セラミック成形用組成物を、
高さ50mm、直径35mmの円柱に最大厚さ5mm、
長さ30mmのストレートな羽根を4枚、互いに直交す
るように設けた簡易ラジアル型ローター成形用成形型に
注入し、充填後、該成形型を100℃未満の温度に所定
時間加熱保持して反応硬化させた後、セラミック成形体
を成形型から取り出した。
高さ50mm、直径35mmの円柱に最大厚さ5mm、
長さ30mmのストレートな羽根を4枚、互いに直交す
るように設けた簡易ラジアル型ローター成形用成形型に
注入し、充填後、該成形型を100℃未満の温度に所定
時間加熱保持して反応硬化させた後、セラミック成形体
を成形型から取り出した。
【0056】尚、前記成形型は、後述する種々の反応硬
化方法に適するものであれば、材質は特に限定されず、
例えば、反応硬化させる場合には、加熱に耐えられるも
のであれば何れの材質でも良く、具体的には金属型、樹
脂型等を用いることができ、更に、離型性向上のためや
摩耗防止のために、テフロン被覆等の表面処理を施すこ
とも可能である。
化方法に適するものであれば、材質は特に限定されず、
例えば、反応硬化させる場合には、加熱に耐えられるも
のであれば何れの材質でも良く、具体的には金属型、樹
脂型等を用いることができ、更に、離型性向上のためや
摩耗防止のために、テフロン被覆等の表面処理を施すこ
とも可能である。
【0057】また、前記反応硬化させる場合、加熱した
成形型にセラミック成形用組成物を充填することもでき
る。
成形型にセラミック成形用組成物を充填することもでき
る。
【0058】更に、反応硬化の方法としては、前記反応
硬化の他に、紫外線硬化やX線硬化方法等を用いること
もでき、反応硬化方法は、複雑形状品に好適であり、紫
外線硬化やX線硬化方法は、肉厚が薄い形状品に好適で
ある。
硬化の他に、紫外線硬化やX線硬化方法等を用いること
もでき、反応硬化方法は、複雑形状品に好適であり、紫
外線硬化やX線硬化方法は、肉厚が薄い形状品に好適で
ある。
【0059】かくして得られたセラミック成形体各10
個についてその外観を目視検査し、成形体表面のフロー
マーク等の欠陥の有無、及び成形型角部までの充填性を
調査して成形性の評価を行い、10個全数に欠陥も充填
不良も認められないものを○、10個中1個に欠陥また
は充填不良のいずれかが認められるものを△、10個中
1個以上に欠陥および充填不良のいずれも認められる
か、2個以上に欠陥または充填不良のいずれかが認めら
れるものを×とした。
個についてその外観を目視検査し、成形体表面のフロー
マーク等の欠陥の有無、及び成形型角部までの充填性を
調査して成形性の評価を行い、10個全数に欠陥も充填
不良も認められないものを○、10個中1個に欠陥また
は充填不良のいずれかが認められるものを△、10個中
1個以上に欠陥および充填不良のいずれも認められる
か、2個以上に欠陥または充填不良のいずれかが認めら
れるものを×とした。
【0060】また、離型時に成形体の強度不足から発生
する成形体角部の欠けや割れ等の欠陥の有無を前記同様
に目視検査し、10個中全数に欠陥がないものを○、1
個のみに欠陥が認められるものを△、2個以上に欠陥が
認められるものを×として、離型性を評価した。
する成形体角部の欠けや割れ等の欠陥の有無を前記同様
に目視検査し、10個中全数に欠陥がないものを○、1
個のみに欠陥が認められるものを△、2個以上に欠陥が
認められるものを×として、離型性を評価した。
【0061】次いで、前記評価用のセラミック成形体が
酸化物系セラミックスの場合には大気中で、また非酸化
物系セラミックスの場合には、窒素ガス等の非酸化性雰
囲気中で、500℃まで昇温して脱バインダーした後、
脱バインダーのし易さを評価するために燃焼法により前
記脱バインダー体中に残留する炭素をCO2 として赤外
線吸収法にて定量し、炭素残留率を算出した。
酸化物系セラミックスの場合には大気中で、また非酸化
物系セラミックスの場合には、窒素ガス等の非酸化性雰
囲気中で、500℃まで昇温して脱バインダーした後、
脱バインダーのし易さを評価するために燃焼法により前
記脱バインダー体中に残留する炭素をCO2 として赤外
線吸収法にて定量し、炭素残留率を算出した。
【0062】以上の結果に基づき、最も望ましいバイン
ダー組成を○、望ましいバインダー組成を△、望ましく
ないバインダー組成を×として総合評価した。以上の結
果を表3に示す。
ダー組成を○、望ましいバインダー組成を△、望ましく
ないバインダー組成を×として総合評価した。以上の結
果を表3に示す。
【0063】
【表3】
【0064】以上の結果から明らかなように、比較例で
ある試料番号1、2、21、22及び本発明の請求外で
ある試料番号3、12では、可塑化しなかったり、フロ
ーマークや充填不良等の成形性不良を生じたり、あるい
は離型性不良を生じて成形体が割れたり、脱バインダー
後の炭素残留率が高くなるなど安定した成形体が得られ
ず、総合的に望ましくないのに対して、本発明のセラミ
ック成形用組成物を用いた成形体は、安定した成形体が
得られていることがわかる。
ある試料番号1、2、21、22及び本発明の請求外で
ある試料番号3、12では、可塑化しなかったり、フロ
ーマークや充填不良等の成形性不良を生じたり、あるい
は離型性不良を生じて成形体が割れたり、脱バインダー
後の炭素残留率が高くなるなど安定した成形体が得られ
ず、総合的に望ましくないのに対して、本発明のセラミ
ック成形用組成物を用いた成形体は、安定した成形体が
得られていることがわかる。
【0065】また、本発明のセラミック成形用組成物と
して、窒化珪素粉末を主成分とし、複雑な三次元構造を
有する最大直径約50mm、羽根の最小肉厚約1mmの
ラジアル型ターボロータを成形したところ、肉厚の薄い
羽根の先端まで充分に充填され、成形体表面にもフロー
マーク等の欠陥はなく、また、成形体に欠けや割れを生
じることなく複雑な成形型から極めて容易に離型でき、
脱バインダー性も良好であることが確認できた。
して、窒化珪素粉末を主成分とし、複雑な三次元構造を
有する最大直径約50mm、羽根の最小肉厚約1mmの
ラジアル型ターボロータを成形したところ、肉厚の薄い
羽根の先端まで充分に充填され、成形体表面にもフロー
マーク等の欠陥はなく、また、成形体に欠けや割れを生
じることなく複雑な成形型から極めて容易に離型でき、
脱バインダー性も良好であることが確認できた。
【0066】更に、前記ラジアル型ターボロータの成形
体を、窒素ガス雰囲気中で焼成したところ、得られた焼
結体にはクラックや変形等は全く認められなかった。
体を、窒素ガス雰囲気中で焼成したところ、得られた焼
結体にはクラックや変形等は全く認められなかった。
【0067】尚、本発明は前記詳述した実施例に何等限
定されるものではない。
定されるものではない。
【0068】
【発明の効果】叙上の如く、本発明のセラミック成形用
組成物は、反応硬化させてセラミック成形体を得るのに
用いるセラミック粉末と、不飽和重合体にビニル基又は
アクリレート基を含む架橋結合体を主成分とするバイン
ダーの混合物が、セラミック粉末100重量部に対して
0.05〜5重量部のカルボン酸系界面活性剤を含有す
ることから、常温でも流動性が極めて良好で成形性が良
く、表面欠陥及び充填不良が解消され、成形型中に充填
して反応硬化した後は、収縮によるクラックもなく、離
型時に欠けやクラック等を発生せず、脱バインダーが極
めて容易なセラミック成形体を得ることができる。
組成物は、反応硬化させてセラミック成形体を得るのに
用いるセラミック粉末と、不飽和重合体にビニル基又は
アクリレート基を含む架橋結合体を主成分とするバイン
ダーの混合物が、セラミック粉末100重量部に対して
0.05〜5重量部のカルボン酸系界面活性剤を含有す
ることから、常温でも流動性が極めて良好で成形性が良
く、表面欠陥及び充填不良が解消され、成形型中に充填
して反応硬化した後は、収縮によるクラックもなく、離
型時に欠けやクラック等を発生せず、脱バインダーが極
めて容易なセラミック成形体を得ることができる。
【0069】しかも、本発明のセラミック成形用組成物
は、従来の鋳込み成形法や、射出成形法、あるいは押し
出し成形法等のいずれにも適用できることから、セラミ
ック部品全般の成形に使用することができ、例えば、電
子部品は勿論、複雑な三次元構造を有するガスタービン
やターボロータ、人工関節等、あるいは大型の半導体製
造装置用部品やその他各種構成部品、または単純形状の
薄物品および時計、アクセサリー等の装飾用部品等にも
好適であり、量産効果に優れたセラミック成形用組成物
を提供することができる。
は、従来の鋳込み成形法や、射出成形法、あるいは押し
出し成形法等のいずれにも適用できることから、セラミ
ック部品全般の成形に使用することができ、例えば、電
子部品は勿論、複雑な三次元構造を有するガスタービン
やターボロータ、人工関節等、あるいは大型の半導体製
造装置用部品やその他各種構成部品、または単純形状の
薄物品および時計、アクセサリー等の装飾用部品等にも
好適であり、量産効果に優れたセラミック成形用組成物
を提供することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】不飽和重合体とビニル基又はアクリレート
基を含む架橋結合体を主成分とするバインダーと、セラ
ミック粉末との混合物を成形型中に充填した後、反応硬
化させて成形体を得るのに用いる組成物であって、該組
成物がセラミック粉末100重量部に対して0.05〜
5重量部のカルボン酸系界面活性剤を含有することを特
徴とするセラミック成形用組成物。 - 【請求項2】前記カルボン酸系界面活性剤が、セラミッ
ク粉末100重量部に対して0.1〜2重量部であるこ
とを特徴とする請求項1記載のセラミック成形用組成
物。 - 【請求項3】前記組成物が、少なくとも不飽和重合体と
架橋結合体との反応生成温度以上の沸点を有するエステ
ル基又は水酸基を有する溶媒を含有することを特徴とす
る請求項1記載のセラミック成形用組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6266521A JPH08133844A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | セラミック成形用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6266521A JPH08133844A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | セラミック成形用組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08133844A true JPH08133844A (ja) | 1996-05-28 |
Family
ID=17432053
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6266521A Pending JPH08133844A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | セラミック成形用組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08133844A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008163314A (ja) * | 2006-12-07 | 2008-07-17 | Nippon Carbide Ind Co Inc | ポリプロピレングリコールジビニルエーテル |
| JP2009030061A (ja) * | 2000-03-22 | 2009-02-12 | Ngk Insulators Ltd | 粉体成形体の製造方法 |
-
1994
- 1994-10-31 JP JP6266521A patent/JPH08133844A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009030061A (ja) * | 2000-03-22 | 2009-02-12 | Ngk Insulators Ltd | 粉体成形体の製造方法 |
| JP2008163314A (ja) * | 2006-12-07 | 2008-07-17 | Nippon Carbide Ind Co Inc | ポリプロピレングリコールジビニルエーテル |
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