JPH081340A - 溶接トーチ及びそれを備えた肉盛溶接装置 - Google Patents
溶接トーチ及びそれを備えた肉盛溶接装置Info
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- JPH081340A JPH081340A JP6136170A JP13617094A JPH081340A JP H081340 A JPH081340 A JP H081340A JP 6136170 A JP6136170 A JP 6136170A JP 13617094 A JP13617094 A JP 13617094A JP H081340 A JPH081340 A JP H081340A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 各粉体噴射孔より噴射される金属粉体の流束
の径を収束させることができ、したがって、肉盛溶接す
る場合に溶接材料が溶接箇所の周囲に広がるおそれのな
い溶接トーチ及びそれを備えた肉盛溶接装置を提供す
る。 【構成】 ガス供給路と、ガス供給路の先端部に配置さ
れ供給されるガスに高電圧を印加しプラズマアークとす
る電極と、ガス供給路の先端部近傍に配置され、溶接用
金属粉体を搬送ガスと共にプラズマアーク中に供給する
粉体供給路とを備えたノズル本体と、ノズル本体の先端
部に設けられ、中央部にプラズマアークを噴射するプラ
ズマアーク噴射孔13が形成されるとともに噴射孔13
の周囲のノズル本体側の一主面に環状の溝15が形成さ
れ、溝15に金属粉体を噴射する複数の粉体噴射孔72
が形成されたチップとを備え、粉体噴射孔72は、プラ
ズマアーク噴射孔13に対してねじれの位置に形成され
ていることを特徴とする。
の径を収束させることができ、したがって、肉盛溶接す
る場合に溶接材料が溶接箇所の周囲に広がるおそれのな
い溶接トーチ及びそれを備えた肉盛溶接装置を提供す
る。 【構成】 ガス供給路と、ガス供給路の先端部に配置さ
れ供給されるガスに高電圧を印加しプラズマアークとす
る電極と、ガス供給路の先端部近傍に配置され、溶接用
金属粉体を搬送ガスと共にプラズマアーク中に供給する
粉体供給路とを備えたノズル本体と、ノズル本体の先端
部に設けられ、中央部にプラズマアークを噴射するプラ
ズマアーク噴射孔13が形成されるとともに噴射孔13
の周囲のノズル本体側の一主面に環状の溝15が形成さ
れ、溝15に金属粉体を噴射する複数の粉体噴射孔72
が形成されたチップとを備え、粉体噴射孔72は、プラ
ズマアーク噴射孔13に対してねじれの位置に形成され
ていることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶接用金属粉末材料を
プラズマアークにより溶融させて被加工物の表面に肉盛
溶接する溶接トーチ及びそれを備えた肉盛溶接装置に係
り、特に、内燃機関の給気弁又は排気弁のバルブのバル
ブヘッドに溶接用金属を肉盛溶接する際に用いて好適な
溶接トーチ及びそれを備えた肉盛溶接装置に関するもの
である。
プラズマアークにより溶融させて被加工物の表面に肉盛
溶接する溶接トーチ及びそれを備えた肉盛溶接装置に係
り、特に、内燃機関の給気弁又は排気弁のバルブのバル
ブヘッドに溶接用金属を肉盛溶接する際に用いて好適な
溶接トーチ及びそれを備えた肉盛溶接装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関の給気弁または排気弁の
バルブ(被加工物)のバルブヘッドは、バルブシートと
高速で当接を繰り返しているので、該バルブヘッドには
高い耐摩耗性が要求される。そこで、図4に示すよう
に、肉盛溶接すべきバルブ(以下、素材バルブとい
う。)1のバルブヘッド2の外縁部に、例えば、Co−
Cr−W−C系合金等の耐摩耗性の高い溶接材料3を肉
盛溶接し、その後、該肉盛溶接部3に研削加工等の機械
加工を施して所望の形状とするようにしている。
バルブ(被加工物)のバルブヘッドは、バルブシートと
高速で当接を繰り返しているので、該バルブヘッドには
高い耐摩耗性が要求される。そこで、図4に示すよう
に、肉盛溶接すべきバルブ(以下、素材バルブとい
う。)1のバルブヘッド2の外縁部に、例えば、Co−
Cr−W−C系合金等の耐摩耗性の高い溶接材料3を肉
盛溶接し、その後、該肉盛溶接部3に研削加工等の機械
加工を施して所望の形状とするようにしている。
【0003】図5は、前記肉盛溶接に用いられる溶接ト
ーチのノズル本体の先端部を示す断面図であり、図にお
いて、4は内面にディストリビュータ4aが設けられ、
プラズマ化するアルゴンガスを供給するガス供給路、5
はガス供給路4の先端部に配置され、該ガス供給路4に
より供給されるアルゴンガスに高電圧を印加しプラズマ
アークとする電極、6はガス供給路4が挿入される孔が
中心軸に沿って形成された略円錐台状のトーチボディヘ
ッド、7はトーチボディヘッド6の周縁部に形成され、
溶接材料3となる金属粉体をアルゴン等のキャリアガス
(搬送ガス)と共に供給する一対の粉体供給路、8はト
ーチボディヘッド6の側面を囲む様に設けられたノズ
ル、9はアルゴンガス等のシールドガスを噴射するシー
ルドガス搬送路、10はトーチボディヘッド6の先端部
にネジ止めされたチップである。前記粉体供給路7の先
端部7aは、ガス供給路4に向かって漸次近接する様に
直線状に形成されている。
ーチのノズル本体の先端部を示す断面図であり、図にお
いて、4は内面にディストリビュータ4aが設けられ、
プラズマ化するアルゴンガスを供給するガス供給路、5
はガス供給路4の先端部に配置され、該ガス供給路4に
より供給されるアルゴンガスに高電圧を印加しプラズマ
アークとする電極、6はガス供給路4が挿入される孔が
中心軸に沿って形成された略円錐台状のトーチボディヘ
ッド、7はトーチボディヘッド6の周縁部に形成され、
溶接材料3となる金属粉体をアルゴン等のキャリアガス
(搬送ガス)と共に供給する一対の粉体供給路、8はト
ーチボディヘッド6の側面を囲む様に設けられたノズ
ル、9はアルゴンガス等のシールドガスを噴射するシー
ルドガス搬送路、10はトーチボディヘッド6の先端部
にネジ止めされたチップである。前記粉体供給路7の先
端部7aは、ガス供給路4に向かって漸次近接する様に
直線状に形成されている。
【0004】チップ10は、図6に示すように、円盤状
のチップ本体11の中央部が筒部12とされ、該筒部1
2にはプラズマアークを噴射するプラズマアーク噴射孔
13が軸線に沿って形成されるとともに、外周部にネジ
止め用のネジ部14が形成されている。そして、チップ
本体11の筒部12の周囲には環状の溝15が形成さ
れ、当該溝15には、前記粉体供給路7よりキャリアガ
スと共に供給される金属粉体を噴射する断面楕円状の6
つの粉体噴射孔16が同一円周上に等間隔に形成されて
いる。この粉体噴射孔16は、入口側から出口側に向か
って前記プラズマアーク噴射孔13に漸次近接する様に
直線状に形成されている。
のチップ本体11の中央部が筒部12とされ、該筒部1
2にはプラズマアークを噴射するプラズマアーク噴射孔
13が軸線に沿って形成されるとともに、外周部にネジ
止め用のネジ部14が形成されている。そして、チップ
本体11の筒部12の周囲には環状の溝15が形成さ
れ、当該溝15には、前記粉体供給路7よりキャリアガ
スと共に供給される金属粉体を噴射する断面楕円状の6
つの粉体噴射孔16が同一円周上に等間隔に形成されて
いる。この粉体噴射孔16は、入口側から出口側に向か
って前記プラズマアーク噴射孔13に漸次近接する様に
直線状に形成されている。
【0005】前記溶接トーチを用いて素材バルブ1のバ
ルブヘッド2の外縁部に溶接材料3を肉盛溶接するに
は、ガス供給路4によりアルゴンガスをプラズマアーク
噴射孔13内に供給すると共に、電極5に高電圧を印加
して供給されるアルゴンガスをプラズマ化させてプラズ
マアークとする。同時にシールドガス搬送路9からアル
ゴンガス等のシールドガスを高速で噴射させ、プラズマ
アークが外部の気流を巻き込まない様に該プラズマアー
クをシールドする。次いで、粉体噴射孔16より前記プ
ラズマアーク中にキャリアガスと共に供給される金属粉
体を噴射させて溶融させ、該溶融金属をバルブヘッド2
の外縁部に肉盛溶接する。その後、該肉盛溶接部3に研
削加工等の機械加工を施し所望の形状とする。
ルブヘッド2の外縁部に溶接材料3を肉盛溶接するに
は、ガス供給路4によりアルゴンガスをプラズマアーク
噴射孔13内に供給すると共に、電極5に高電圧を印加
して供給されるアルゴンガスをプラズマ化させてプラズ
マアークとする。同時にシールドガス搬送路9からアル
ゴンガス等のシールドガスを高速で噴射させ、プラズマ
アークが外部の気流を巻き込まない様に該プラズマアー
クをシールドする。次いで、粉体噴射孔16より前記プ
ラズマアーク中にキャリアガスと共に供給される金属粉
体を噴射させて溶融させ、該溶融金属をバルブヘッド2
の外縁部に肉盛溶接する。その後、該肉盛溶接部3に研
削加工等の機械加工を施し所望の形状とする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の溶接
トーチでは、粉体噴射孔16は前記プラズマアーク噴射
孔13に漸次近接する様に直線状に形成されているため
に、各粉体噴射孔16より噴射される金属粉体は前記プ
ラズマアーク噴射孔13下方で互いに衝突して拡散する
こととなり、該溶融した金属粒の流束の径が広がってし
まうという問題点があった。この様な溶接トーチを用い
てバルブヘッド2の外縁部に溶接材料3を肉盛溶接する
場合、溶接材料3が溶接箇所の周囲に広がってしまい該
溶接材料3が無駄になるとともに該広がった溶接材料3
を除去するために機械加工工程が必要になり、特に高価
な金属粉体を用いた場合には、金属材料の歩留まりの低
下が製品のコストに跳ね返り、製品のコストダウンが困
難になるという問題が発生する。
トーチでは、粉体噴射孔16は前記プラズマアーク噴射
孔13に漸次近接する様に直線状に形成されているため
に、各粉体噴射孔16より噴射される金属粉体は前記プ
ラズマアーク噴射孔13下方で互いに衝突して拡散する
こととなり、該溶融した金属粒の流束の径が広がってし
まうという問題点があった。この様な溶接トーチを用い
てバルブヘッド2の外縁部に溶接材料3を肉盛溶接する
場合、溶接材料3が溶接箇所の周囲に広がってしまい該
溶接材料3が無駄になるとともに該広がった溶接材料3
を除去するために機械加工工程が必要になり、特に高価
な金属粉体を用いた場合には、金属材料の歩留まりの低
下が製品のコストに跳ね返り、製品のコストダウンが困
難になるという問題が発生する。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、各粉体噴射孔より噴射される金属粉体の流束
の径を収束させることができ、したがって、肉盛溶接す
る場合に溶接材料が溶接箇所の周囲に広がるおそれのな
い溶接トーチ及びそれを備えた肉盛溶接装置を提供する
ことを目的とする。
であって、各粉体噴射孔より噴射される金属粉体の流束
の径を収束させることができ、したがって、肉盛溶接す
る場合に溶接材料が溶接箇所の周囲に広がるおそれのな
い溶接トーチ及びそれを備えた肉盛溶接装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次の様な溶接トーチ及びそれを備えた肉盛
溶接装置を採用した。すなわち、請求項1記載の溶接ト
ーチは、プラズマ化するガスを供給するガス供給路と、
該ガス供給路の先端部に配置され、該ガス供給路により
供給されるガスに高電圧を印加しプラズマアークとする
電極と、前記ガス供給路の先端部近傍に配置され、溶接
用金属粉体を搬送ガスと共に前記プラズマアーク中に供
給する粉体供給路とを備えたノズル本体と、該ノズル本
体の先端部に設けられ、中央部にプラズマアークを噴射
するプラズマアーク噴射孔が形成されるとともに、該プ
ラズマアーク噴射孔の周囲の前記ノズル本体側の一主面
に環状の溝が形成され、当該溝に前記プラズマアーク中
に溶接用金属粉体を噴射する複数の粉体噴射孔が形成さ
れたチップとを備え、当該チップの粉体噴射孔は、前記
プラズマアーク噴射孔に対してねじれの位置に形成され
ていることを特徴としている。
に、本発明は次の様な溶接トーチ及びそれを備えた肉盛
溶接装置を採用した。すなわち、請求項1記載の溶接ト
ーチは、プラズマ化するガスを供給するガス供給路と、
該ガス供給路の先端部に配置され、該ガス供給路により
供給されるガスに高電圧を印加しプラズマアークとする
電極と、前記ガス供給路の先端部近傍に配置され、溶接
用金属粉体を搬送ガスと共に前記プラズマアーク中に供
給する粉体供給路とを備えたノズル本体と、該ノズル本
体の先端部に設けられ、中央部にプラズマアークを噴射
するプラズマアーク噴射孔が形成されるとともに、該プ
ラズマアーク噴射孔の周囲の前記ノズル本体側の一主面
に環状の溝が形成され、当該溝に前記プラズマアーク中
に溶接用金属粉体を噴射する複数の粉体噴射孔が形成さ
れたチップとを備え、当該チップの粉体噴射孔は、前記
プラズマアーク噴射孔に対してねじれの位置に形成され
ていることを特徴としている。
【0009】また、請求項2記載の溶接トーチは、請求
項1記載の溶接トーチにおいて、前記粉体噴射孔の前記
チップの底面上の射影は、前記プラズマアーク噴射孔の
径方向に対して傾斜していることを特徴としている。
項1記載の溶接トーチにおいて、前記粉体噴射孔の前記
チップの底面上の射影は、前記プラズマアーク噴射孔の
径方向に対して傾斜していることを特徴としている。
【0010】また、請求項3記載の溶接トーチは、請求
項1記載の溶接トーチにおいて、前記粉体噴射孔の少な
くともその先端部は、前記プラズマアーク噴射孔に対し
て螺旋状に形成されていることを特徴としている。
項1記載の溶接トーチにおいて、前記粉体噴射孔の少な
くともその先端部は、前記プラズマアーク噴射孔に対し
て螺旋状に形成されていることを特徴としている。
【0011】また、請求項4記載の肉盛溶接装置は、溶
接用金属粉体をプラズマアークにより溶融させて被加工
物の表面に肉盛溶接する装置であって、前記被加工物を
保持し、該被加工物をその軸線を中心として回転させる
回転台と、請求項1ないし3のいずれか1項記載の溶接
トーチとを備え、該溶接トーチが、そのチップのプラズ
マアーク噴射孔を前記回転台に保持される被加工物の肉
盛溶接すべき位置に対向して配置されていることを特徴
としている。
接用金属粉体をプラズマアークにより溶融させて被加工
物の表面に肉盛溶接する装置であって、前記被加工物を
保持し、該被加工物をその軸線を中心として回転させる
回転台と、請求項1ないし3のいずれか1項記載の溶接
トーチとを備え、該溶接トーチが、そのチップのプラズ
マアーク噴射孔を前記回転台に保持される被加工物の肉
盛溶接すべき位置に対向して配置されていることを特徴
としている。
【0012】
【作用】本発明の請求項1記載の溶接トーチでは、当該
チップの粉体噴射孔を、前記プラズマアーク噴射孔に対
してねじれの位置に形成したことにより、搬送ガスと共
に供給された溶接用金属粉体は、プラズマアークの中心
軸に対してねじれの位置の方向に噴射され旋回流とな
る。したがって、該旋回流の発生により供給された溶接
用金属粉体はプラズマアークの中心軸に案内されて収束
することとなる。これより、肉盛溶接の際に溶融した金
属粉体が溶接箇所の周囲に広がってしまうおそれがなく
なり、該金属粉体の供給歩留まりが向上する。また、肉
盛溶接部の肉盛の厚みや面積が均一になり、製品の品質
が向上する。また、該金属粉体を除去する機械加工工程
も不必要になり、肉盛溶接した製品のコストダウンが可
能になる。
チップの粉体噴射孔を、前記プラズマアーク噴射孔に対
してねじれの位置に形成したことにより、搬送ガスと共
に供給された溶接用金属粉体は、プラズマアークの中心
軸に対してねじれの位置の方向に噴射され旋回流とな
る。したがって、該旋回流の発生により供給された溶接
用金属粉体はプラズマアークの中心軸に案内されて収束
することとなる。これより、肉盛溶接の際に溶融した金
属粉体が溶接箇所の周囲に広がってしまうおそれがなく
なり、該金属粉体の供給歩留まりが向上する。また、肉
盛溶接部の肉盛の厚みや面積が均一になり、製品の品質
が向上する。また、該金属粉体を除去する機械加工工程
も不必要になり、肉盛溶接した製品のコストダウンが可
能になる。
【0013】また、請求項2記載の溶接トーチでは、前
記粉体噴射孔の前記チップの底面上の射影を、前記プラ
ズマアーク噴射孔の径方向に対して傾斜させたことによ
り、搬送ガスと共に供給された溶接用金属粉体は、プラ
ズマアークの中心軸に近接した位置に斜めに噴射され流
束径の小さな旋回流となる。したがって、該旋回流の発
生により供給された溶接用金属粉体はプラズマアークの
中心軸に速やかに案内されて収束することとなり、肉盛
溶接の際に溶融した金属粉体が溶接箇所の周囲に広がっ
てしまうおそれがなく、該金属粉体の供給歩留まりがさ
らに向上する。また、プラズマアーク中の金属粉体の供
給量のバラツキがさらに小さくなることにより、肉盛溶
接部の肉盛の厚みや面積がさらに均一になり、製品の品
質がさらに向上する。
記粉体噴射孔の前記チップの底面上の射影を、前記プラ
ズマアーク噴射孔の径方向に対して傾斜させたことによ
り、搬送ガスと共に供給された溶接用金属粉体は、プラ
ズマアークの中心軸に近接した位置に斜めに噴射され流
束径の小さな旋回流となる。したがって、該旋回流の発
生により供給された溶接用金属粉体はプラズマアークの
中心軸に速やかに案内されて収束することとなり、肉盛
溶接の際に溶融した金属粉体が溶接箇所の周囲に広がっ
てしまうおそれがなく、該金属粉体の供給歩留まりがさ
らに向上する。また、プラズマアーク中の金属粉体の供
給量のバラツキがさらに小さくなることにより、肉盛溶
接部の肉盛の厚みや面積がさらに均一になり、製品の品
質がさらに向上する。
【0014】また、請求項3記載の溶接トーチでは、前
記粉体噴射孔の少なくともその先端部を、前記プラズマ
アーク噴射孔に対して螺旋状に形成したことにより、搬
送ガスと共に供給された溶接用金属粉体は、プラズマア
ーク中に螺旋形を描くように噴射され流束径の小さな旋
回流となる。したがって、該旋回流の発生により供給さ
れた溶接用金属粉体はプラズマアークの中心軸に速やか
に案内されて収束することとなり、肉盛溶接の際に溶融
した金属粉体が溶接箇所の周囲に広がってしまうおそれ
がなく、該金属粉体の供給歩留まりがさらに向上する。
また、プラズマアーク中の金属粉体の供給量のバラツキ
がさらに小さくなることにより、肉盛溶接部の肉盛の厚
みや面積がさらに均一になり、製品の品質がさらに向上
する。
記粉体噴射孔の少なくともその先端部を、前記プラズマ
アーク噴射孔に対して螺旋状に形成したことにより、搬
送ガスと共に供給された溶接用金属粉体は、プラズマア
ーク中に螺旋形を描くように噴射され流束径の小さな旋
回流となる。したがって、該旋回流の発生により供給さ
れた溶接用金属粉体はプラズマアークの中心軸に速やか
に案内されて収束することとなり、肉盛溶接の際に溶融
した金属粉体が溶接箇所の周囲に広がってしまうおそれ
がなく、該金属粉体の供給歩留まりがさらに向上する。
また、プラズマアーク中の金属粉体の供給量のバラツキ
がさらに小さくなることにより、肉盛溶接部の肉盛の厚
みや面積がさらに均一になり、製品の品質がさらに向上
する。
【0015】また、請求項4記載の肉盛溶接装置では、
請求項1ないし3のいずれか1項記載の溶接トーチのチ
ップのプラズマアーク噴射孔を、前記回転台に保持され
る被加工物の肉盛溶接すべき位置に対向して配置したこ
とにより、該被加工物の肉盛溶接すべき位置に供給され
る金属粉体の量が増加し、該金属粉体が溶接箇所の周囲
に広がってしまうおそれもなくなり、したがって、該金
属粉体の供給歩留まりが向上し、肉盛溶接された製品の
コストダウンが可能になる。また、プラズマアーク中の
金属粉体の供給量のバラツキが小さくなることにより、
被加工物の肉盛溶接部の肉盛の厚みや面積が均一にな
り、品質が向上する。
請求項1ないし3のいずれか1項記載の溶接トーチのチ
ップのプラズマアーク噴射孔を、前記回転台に保持され
る被加工物の肉盛溶接すべき位置に対向して配置したこ
とにより、該被加工物の肉盛溶接すべき位置に供給され
る金属粉体の量が増加し、該金属粉体が溶接箇所の周囲
に広がってしまうおそれもなくなり、したがって、該金
属粉体の供給歩留まりが向上し、肉盛溶接された製品の
コストダウンが可能になる。また、プラズマアーク中の
金属粉体の供給量のバラツキが小さくなることにより、
被加工物の肉盛溶接部の肉盛の厚みや面積が均一にな
り、品質が向上する。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例の肉盛溶接装置につ
いて図面を参照して説明する。図1は、本実施例の溶接
トーチが搭載された肉盛溶接装置の正面図であり、肉盛
溶接すべき素材バルブAが貯蔵される素材バルブストッ
ク手段19と、素材バルブAのバルブヘッドに肉盛溶接
を行う溶接手段20と、該溶接手段20のトーチ25に
素材バルブAのバルブヘッドが対向するように素材バル
ブAを所定の角度傾けた状態で保持するとともにその軸
線を中心として回転させる素材バルブ保持手段30と、
前記溶接手段20により肉盛溶接が成された製品バルブ
Bを貯蔵する製品バルブストック手段50と、前記素材
バルブストック手段10から前記素材バルブ保持手段3
0に向けて素材バルブAを搬送するとともに、製品バル
ブBを素材バルブ保持手段30から前記製品バルブスト
ック手段50に向けて搬送するバルブ搬送手段60と、
溶接手段20の溶接トーチ25の位置やプラズマガス条
件等の溶接条件、粉体供給条件、素材バルブAの回転条
件等を制御する制御系を指令するための操作盤70とを
備えている。
いて図面を参照して説明する。図1は、本実施例の溶接
トーチが搭載された肉盛溶接装置の正面図であり、肉盛
溶接すべき素材バルブAが貯蔵される素材バルブストッ
ク手段19と、素材バルブAのバルブヘッドに肉盛溶接
を行う溶接手段20と、該溶接手段20のトーチ25に
素材バルブAのバルブヘッドが対向するように素材バル
ブAを所定の角度傾けた状態で保持するとともにその軸
線を中心として回転させる素材バルブ保持手段30と、
前記溶接手段20により肉盛溶接が成された製品バルブ
Bを貯蔵する製品バルブストック手段50と、前記素材
バルブストック手段10から前記素材バルブ保持手段3
0に向けて素材バルブAを搬送するとともに、製品バル
ブBを素材バルブ保持手段30から前記製品バルブスト
ック手段50に向けて搬送するバルブ搬送手段60と、
溶接手段20の溶接トーチ25の位置やプラズマガス条
件等の溶接条件、粉体供給条件、素材バルブAの回転条
件等を制御する制御系を指令するための操作盤70とを
備えている。
【0017】前記素材バルブ保持手段30は、素材バル
ブAのバルブヘッド2側の端面が当接する回転テーブル
(回転台)31と、該回転テーブル31の斜め上方向に
離間して設けられ素材バルブAのバルブステムを上方か
ら押圧して前記回転テーブル31との間に素材バルブA
を着脱自在に保持するバルブ着脱手段32と、素材バル
ブAを前記回転テーブル31の回転軸とほぼ同軸に位置
決めして取り付けるバルブ取付位置決め手段33とを備
えている。
ブAのバルブヘッド2側の端面が当接する回転テーブル
(回転台)31と、該回転テーブル31の斜め上方向に
離間して設けられ素材バルブAのバルブステムを上方か
ら押圧して前記回転テーブル31との間に素材バルブA
を着脱自在に保持するバルブ着脱手段32と、素材バル
ブAを前記回転テーブル31の回転軸とほぼ同軸に位置
決めして取り付けるバルブ取付位置決め手段33とを備
えている。
【0018】前記バルブ取付位置決め手段33は、素材
バルブAを斜めに支持する支持部材34と、該支持部材
34を素材バルブAの軸線方向に移動させる軸方向移動
手段35と、前記支持部材34を素材バルブAの径方向
に移動させる径方向移動手段36とを備えている。前記
バルブ搬送手段60は、固定側61の一点62を中心と
して前記素材バルブストック手段10から素材バルブ保
持手段30に向け、さらに前記素材バルブ保持手段30
から製品バルブストック手段50に向け、さらに前記製
品バルブストック手段50から素材バルブストック手段
10に向けて、揺動可能に取り付けられた揺動アーム6
3と、該揺動アーム63の先端側に回転自在に取り付け
られた回転部材64と、該回転部材64の外周部の回転
部材64の回転軸をはさんだ2位置に取り付けられ、素
材バルブA又は製品バルブBのバルブステムを側面から
挟持する2個のチャック手段65,66とを備えてい
る。
バルブAを斜めに支持する支持部材34と、該支持部材
34を素材バルブAの軸線方向に移動させる軸方向移動
手段35と、前記支持部材34を素材バルブAの径方向
に移動させる径方向移動手段36とを備えている。前記
バルブ搬送手段60は、固定側61の一点62を中心と
して前記素材バルブストック手段10から素材バルブ保
持手段30に向け、さらに前記素材バルブ保持手段30
から製品バルブストック手段50に向け、さらに前記製
品バルブストック手段50から素材バルブストック手段
10に向けて、揺動可能に取り付けられた揺動アーム6
3と、該揺動アーム63の先端側に回転自在に取り付け
られた回転部材64と、該回転部材64の外周部の回転
部材64の回転軸をはさんだ2位置に取り付けられ、素
材バルブA又は製品バルブBのバルブステムを側面から
挟持する2個のチャック手段65,66とを備えてい
る。
【0019】前記溶接手段20は、鉛直方向に立設され
たガイド柱21と、このガイド柱21に鉛直方向に移動
可能に取り付けられた移動台22と、この移動台22上
に水平方向に移動可能に取り付けられた移動台23と、
この移動台23の下端に固定されたブラケット24と、
このブラケット24の先端に鉛直方向を向けて取り付け
られた溶接トーチ25と、この溶接トーチ25にアルゴ
ンガス流により粉体状となった溶接材料を供給するホッ
パ26とを備えている。
たガイド柱21と、このガイド柱21に鉛直方向に移動
可能に取り付けられた移動台22と、この移動台22上
に水平方向に移動可能に取り付けられた移動台23と、
この移動台23の下端に固定されたブラケット24と、
このブラケット24の先端に鉛直方向を向けて取り付け
られた溶接トーチ25と、この溶接トーチ25にアルゴ
ンガス流により粉体状となった溶接材料を供給するホッ
パ26とを備えている。
【0020】前記回転テーブル31は、前記ガイド柱2
1に支持部37aにより回転自在に保持された揺動ブロ
ック37と、この揺動ブロック37に回転自在に取り付
けられた回転台38と、揺動ブロック37に固定され、
その回転軸が回転台38にベルト39aを介して連結さ
れたモータ39とを備えている。
1に支持部37aにより回転自在に保持された揺動ブロ
ック37と、この揺動ブロック37に回転自在に取り付
けられた回転台38と、揺動ブロック37に固定され、
その回転軸が回転台38にベルト39aを介して連結さ
れたモータ39とを備えている。
【0021】前記溶接トーチ25は、従来の溶接トーチ
のチップ10を変えたものであり、それ以外の構成要素
については従来の溶接トーチと全く同一である。図2
は、この溶接トーチ25の先端部を示す側面図、図3は
溶接トーチ25のチップ71の平面図であり、図におい
て、72はチップ71の溝15から底面73に向かって
貫通する様に形成され、前記粉体供給路7よりキャリア
ガスと共に供給される金属粉体を噴射する断面楕円状の
粉体噴射孔であり、当該溝15の同一円周上に等間隔に
計6個形成されている。この粉体噴射孔72の底面73
上の射影cは、前記プラズマアーク噴射孔13の径方向
rに対して所定の傾斜角θで傾斜されている。この場
合、該傾斜角θは5〜10°である。
のチップ10を変えたものであり、それ以外の構成要素
については従来の溶接トーチと全く同一である。図2
は、この溶接トーチ25の先端部を示す側面図、図3は
溶接トーチ25のチップ71の平面図であり、図におい
て、72はチップ71の溝15から底面73に向かって
貫通する様に形成され、前記粉体供給路7よりキャリア
ガスと共に供給される金属粉体を噴射する断面楕円状の
粉体噴射孔であり、当該溝15の同一円周上に等間隔に
計6個形成されている。この粉体噴射孔72の底面73
上の射影cは、前記プラズマアーク噴射孔13の径方向
rに対して所定の傾斜角θで傾斜されている。この場
合、該傾斜角θは5〜10°である。
【0022】次に、本実施例の肉盛溶接装置を用いて素
材バルブ1のバルブヘッド2の外縁部に溶接材料3を肉
盛溶接する方法について説明する。まず、ガス供給路4
によりアルゴンガスをプラズマアーク噴射孔13内に供
給すると共に、電極5に高電圧を印加して供給されるア
ルゴンガスをプラズマ化させてプラズマアークとする。
同時にシールドガス搬送路9からアルゴンガス等のシー
ルドガスを高速で噴射させ、プラズマアークが外部の気
流を巻き込まない様に該プラズマアークをシールドす
る。次いで、粉体噴射孔72より前記プラズマアーク中
にキャリアガスと共に供給される金属粉体を噴射させて
溶融させ、該溶融金属をバルブヘッド2の外縁部に肉盛
溶接する。
材バルブ1のバルブヘッド2の外縁部に溶接材料3を肉
盛溶接する方法について説明する。まず、ガス供給路4
によりアルゴンガスをプラズマアーク噴射孔13内に供
給すると共に、電極5に高電圧を印加して供給されるア
ルゴンガスをプラズマ化させてプラズマアークとする。
同時にシールドガス搬送路9からアルゴンガス等のシー
ルドガスを高速で噴射させ、プラズマアークが外部の気
流を巻き込まない様に該プラズマアークをシールドす
る。次いで、粉体噴射孔72より前記プラズマアーク中
にキャリアガスと共に供給される金属粉体を噴射させて
溶融させ、該溶融金属をバルブヘッド2の外縁部に肉盛
溶接する。
【0023】この場合、搬送ガスと共に供給された金属
粉体は、プラズマアークの中心軸に近接した位置に斜め
に噴射され流束径の小さな旋回流となる。したがって、
該旋回流の発生により該金属粉体はプラズマアークの中
心軸に速やかに案内されて収束することとなる。したが
って、肉盛溶接の際に金属粉体が溶接箇所の周囲に広が
ってしまうおそれがなくなり、該金属粉体の供給歩留ま
りが向上する。
粉体は、プラズマアークの中心軸に近接した位置に斜め
に噴射され流束径の小さな旋回流となる。したがって、
該旋回流の発生により該金属粉体はプラズマアークの中
心軸に速やかに案内されて収束することとなる。したが
って、肉盛溶接の際に金属粉体が溶接箇所の周囲に広が
ってしまうおそれがなくなり、該金属粉体の供給歩留ま
りが向上する。
【0024】また、プラズマアーク中の金属粉体の供給
量のバラツキがさらに小さくなるので、肉盛溶接部3の
肉盛の厚みや面積が均一になり、製品の品質が向上す
る。
量のバラツキがさらに小さくなるので、肉盛溶接部3の
肉盛の厚みや面積が均一になり、製品の品質が向上す
る。
【0025】その後、該肉盛溶接部3に研削加工等の機
械加工を施し所望の形状とする。以上により、肉盛溶接
部3の肉盛の厚みおよび面積を均一にした、高品質のバ
ルブを製造することができる。
械加工を施し所望の形状とする。以上により、肉盛溶接
部3の肉盛の厚みおよび面積を均一にした、高品質のバ
ルブを製造することができる。
【0026】以上説明したように、本実施例の溶接トー
チによれば、粉体噴射孔72の底面73上の射影cを、
前記プラズマアーク噴射孔13の径方向rに対して所定
の角度θ傾斜させるように構成することとしたので、搬
送ガスと共に供給された溶接用金属粉体を、プラズマア
ークの中心軸に近接した位置に斜めに噴射させて流束径
の小さな旋回流とすることができ、該旋回流の発生によ
り供給された金属粉体をプラズマアークの中心軸に速や
かに案内させて収束させることができ、したがって、肉
盛溶接の際に溶融した金属粉体が溶接箇所の周囲に広が
ってしまうおそれがなくなり、該金属材料の歩留まりを
向上させることができ、肉盛溶接した製品のコストダウ
ンを図ることができる。
チによれば、粉体噴射孔72の底面73上の射影cを、
前記プラズマアーク噴射孔13の径方向rに対して所定
の角度θ傾斜させるように構成することとしたので、搬
送ガスと共に供給された溶接用金属粉体を、プラズマア
ークの中心軸に近接した位置に斜めに噴射させて流束径
の小さな旋回流とすることができ、該旋回流の発生によ
り供給された金属粉体をプラズマアークの中心軸に速や
かに案内させて収束させることができ、したがって、肉
盛溶接の際に溶融した金属粉体が溶接箇所の周囲に広が
ってしまうおそれがなくなり、該金属材料の歩留まりを
向上させることができ、肉盛溶接した製品のコストダウ
ンを図ることができる。
【0027】また、プラズマアーク中の金属粉体の供給
量のバラツキを小さくするので、肉盛溶接部3の肉盛の
厚みおよび面積を均一にすることができ、得られた製品
の品質を向上させることができる。
量のバラツキを小さくするので、肉盛溶接部3の肉盛の
厚みおよび面積を均一にすることができ、得られた製品
の品質を向上させることができる。
【0028】また、本実施例の溶接トーチを備えた肉盛
溶接装置によれば、溶接トーチ25のチップ71のプラ
ズマアーク噴射孔13を、前記回転テーブル31に保持
される素材バルブAのバルブヘッド2の肉盛溶接すべき
位置に対向して配置したので、該素材バルブAのバルブ
ヘッド2の表面に供給される金属粉体の供給歩留まりを
向上させることができ、バルブ1を低価格で製造するこ
とができる。また、チップ71の金属粉体の供給量のバ
ラツキが小さくなるので、肉盛溶接部3の肉盛の厚みお
よび面積の均一性に優れたバルブ1を製造することがで
きる。
溶接装置によれば、溶接トーチ25のチップ71のプラ
ズマアーク噴射孔13を、前記回転テーブル31に保持
される素材バルブAのバルブヘッド2の肉盛溶接すべき
位置に対向して配置したので、該素材バルブAのバルブ
ヘッド2の表面に供給される金属粉体の供給歩留まりを
向上させることができ、バルブ1を低価格で製造するこ
とができる。また、チップ71の金属粉体の供給量のバ
ラツキが小さくなるので、肉盛溶接部3の肉盛の厚みお
よび面積の均一性に優れたバルブ1を製造することがで
きる。
【0029】なお、本実施例の溶接トーチ25の粉体噴
射孔72の底面73上の射影cは、前記プラズマアーク
噴射孔13の径方向rに対して所定の角度θ傾斜させた
ものとしたが、上述した形状以外に様々な形状に変形可
能である。例えば、前記粉体噴射孔72の少なくともそ
の先端部を、前記プラズマアーク噴射孔13に対して螺
旋状となる様に形成しても、全く同様の作用・効果を奏
することができる。
射孔72の底面73上の射影cは、前記プラズマアーク
噴射孔13の径方向rに対して所定の角度θ傾斜させた
ものとしたが、上述した形状以外に様々な形状に変形可
能である。例えば、前記粉体噴射孔72の少なくともそ
の先端部を、前記プラズマアーク噴射孔13に対して螺
旋状となる様に形成しても、全く同様の作用・効果を奏
することができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の肉盛溶接装置の溶接トーチによれば、当該チップ
の粉体噴射孔を、前記プラズマアーク噴射孔に対してね
じれの位置となるように形成したので、搬送ガスと共に
供給された金属粉体はプラズマアークの中心軸に案内さ
れて収束し、肉盛溶接の際に溶融した金属粉体が溶接箇
所の周囲に広がってしまうおそれがなくなり、該金属粉
体の供給歩留まりを向上させることができる。また、プ
ラズマアーク中の金属粉体の供給量のバラツキが小さく
なるので、肉盛溶接部の肉盛の厚み及び面積を均一にす
ることができ、製品の品質を向上させることができる。
また、該金属粉体を除去する機械加工工程も不必要にな
るので、肉盛溶接した製品のコストダウンを図ることが
できる。
記載の肉盛溶接装置の溶接トーチによれば、当該チップ
の粉体噴射孔を、前記プラズマアーク噴射孔に対してね
じれの位置となるように形成したので、搬送ガスと共に
供給された金属粉体はプラズマアークの中心軸に案内さ
れて収束し、肉盛溶接の際に溶融した金属粉体が溶接箇
所の周囲に広がってしまうおそれがなくなり、該金属粉
体の供給歩留まりを向上させることができる。また、プ
ラズマアーク中の金属粉体の供給量のバラツキが小さく
なるので、肉盛溶接部の肉盛の厚み及び面積を均一にす
ることができ、製品の品質を向上させることができる。
また、該金属粉体を除去する機械加工工程も不必要にな
るので、肉盛溶接した製品のコストダウンを図ることが
できる。
【0031】また、請求項2記載の溶接トーチによれ
ば、前記粉体噴射孔の前記チップの底面上の射影を、前
記プラズマアーク噴射孔の径方向に対して傾斜させたの
で、搬送ガスと共に供給された金属粉体がプラズマアー
クの中心軸に速やかに案内されて収束し、該金属粉体の
供給歩留まりをさらに向上させることができる。また、
プラズマアーク中の金属粉体の供給量のバラツキがさら
に小さくなるので、肉盛溶接部の肉盛の厚み及び面積を
さらに均一にすることができ、製品の品質をさらに向上
させることができる。
ば、前記粉体噴射孔の前記チップの底面上の射影を、前
記プラズマアーク噴射孔の径方向に対して傾斜させたの
で、搬送ガスと共に供給された金属粉体がプラズマアー
クの中心軸に速やかに案内されて収束し、該金属粉体の
供給歩留まりをさらに向上させることができる。また、
プラズマアーク中の金属粉体の供給量のバラツキがさら
に小さくなるので、肉盛溶接部の肉盛の厚み及び面積を
さらに均一にすることができ、製品の品質をさらに向上
させることができる。
【0032】また、請求項3記載の溶接トーチによれ
ば、前記粉体噴射孔の少なくともその先端部を、前記プ
ラズマアーク噴射孔に対して螺旋状に形成したので、搬
送ガスと共に供給された金属粉体がプラズマアークの中
心軸に速やかに案内されて収束し、該金属粉体の供給歩
留まりをさらに向上させることができる。また、プラズ
マアーク中の金属粉体の供給量のバラツキがさらに小さ
くなるので、肉盛溶接部の肉盛の厚み及び面積をさらに
均一にすることができ、製品の品質をさらに向上させる
ことができる。
ば、前記粉体噴射孔の少なくともその先端部を、前記プ
ラズマアーク噴射孔に対して螺旋状に形成したので、搬
送ガスと共に供給された金属粉体がプラズマアークの中
心軸に速やかに案内されて収束し、該金属粉体の供給歩
留まりをさらに向上させることができる。また、プラズ
マアーク中の金属粉体の供給量のバラツキがさらに小さ
くなるので、肉盛溶接部の肉盛の厚み及び面積をさらに
均一にすることができ、製品の品質をさらに向上させる
ことができる。
【0033】また、請求項4記載の肉盛溶接装置によれ
ば、溶接用金属粉体をプラズマアークにより溶融させて
被加工物の表面に肉盛溶接する装置であって、前記被加
工物を保持し、該被加工物をその軸線を中心として回転
させる回転台と、請求項1ないし3のいずれか1項記載
の溶接トーチとを備え、該溶接トーチが、そのチップの
プラズマアーク噴射孔を前記回転台に保持される被加工
物の肉盛溶接すべき位置に対向して配置する構成とした
ので、被加工物の表面に供給される金属粉体の供給歩留
まりを向上させることができ、肉盛溶接された製品を低
価格で製造することができる。また、プラズマアーク中
の金属粉体の供給量のバラツキが小さくなるので、肉盛
溶接部の肉盛の厚みおよび面積の均一性に優れた製品を
製造することができる。
ば、溶接用金属粉体をプラズマアークにより溶融させて
被加工物の表面に肉盛溶接する装置であって、前記被加
工物を保持し、該被加工物をその軸線を中心として回転
させる回転台と、請求項1ないし3のいずれか1項記載
の溶接トーチとを備え、該溶接トーチが、そのチップの
プラズマアーク噴射孔を前記回転台に保持される被加工
物の肉盛溶接すべき位置に対向して配置する構成とした
ので、被加工物の表面に供給される金属粉体の供給歩留
まりを向上させることができ、肉盛溶接された製品を低
価格で製造することができる。また、プラズマアーク中
の金属粉体の供給量のバラツキが小さくなるので、肉盛
溶接部の肉盛の厚みおよび面積の均一性に優れた製品を
製造することができる。
【図1】本発明の一実施例の溶接トーチを搭載した肉盛
溶接装置を示す正面図である。
溶接装置を示す正面図である。
【図2】本発明の一実施例の溶接トーチのノズル本体の
先端部を示す断面図である。
先端部を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施例のチップを示す平面図であ
る。
る。
【図4】肉盛溶接が成されたバルブを示す一部破断側面
図である。
図である。
【図5】従来の溶接トーチのノズル本体の先端部を示す
断面図である。
断面図である。
【図6】従来の溶接トーチのチップを示す平面図であ
る。
る。
1 バルブ 2 バルブヘッド 3 肉盛溶接部 4 ガス供給路 5 電極 7 粉体供給路 11 チップ本体 12 筒部 13 プラズマアーク噴射孔 15 溝 71 チップ 72 粉体噴射孔 73 底面 c 粉体噴射孔の底面上の射影 r プラズマアーク噴射孔の径方向 θ 傾斜角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野口 修身 埼玉県桶川市上日出谷1230番地 三菱マテ リアル株式会社桶川製作所内 (72)発明者 江森 治義 埼玉県桶川市上日出谷1230番地 三菱マテ リアル株式会社桶川製作所内
Claims (4)
- 【請求項1】 プラズマ化するガスを供給するガス供給
路と、該ガス供給路の先端部に配置され、該ガス供給路
により供給されるガスに高電圧を印加しプラズマアーク
とする電極と、前記ガス供給路の先端部近傍に配置さ
れ、溶接用金属粉体を搬送ガスと共に前記プラズマアー
ク中に供給する粉体供給路とを備えたノズル本体と、 該ノズル本体の先端部に設けられ、中央部にプラズマア
ークを噴射するプラズマアーク噴射孔が形成されるとと
もに、該プラズマアーク噴射孔の周囲の前記ノズル本体
側の一主面に環状の溝が形成され、当該溝に前記プラズ
マアーク中に溶接用金属粉体を噴射する複数の粉体噴射
孔が形成されたチップとを備え、 当該チップの粉体噴射孔は、前記プラズマアーク噴射孔
に対してねじれの位置に形成されていることを特徴とす
る溶接トーチ。 - 【請求項2】 前記粉体噴射孔の前記チップの底面上の
射影は、前記プラズマアーク噴射孔の径方向に対して傾
斜していることを特徴とする請求項1記載の溶接トー
チ。 - 【請求項3】 前記粉体噴射孔の少なくともその先端部
は、前記プラズマアーク噴射孔に対して螺旋状に形成さ
れていることを特徴とする請求項1記載の溶接トーチ。 - 【請求項4】 溶接用金属粉体をプラズマアークにより
溶融させて被加工物の表面に肉盛溶接する肉盛溶接装置
であって、 前記被加工物を保持し、該被加工物をその軸線を中心と
して回転させる回転台と、 請求項1ないし3のいずれか1項記載の溶接トーチとを
備え、 該溶接トーチが、そのチップのプラズマアーク噴射孔を
前記回転台に保持される被加工物の肉盛溶接すべき位置
に対向して配置されていることを特徴とする肉盛溶接装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6136170A JPH081340A (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | 溶接トーチ及びそれを備えた肉盛溶接装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6136170A JPH081340A (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | 溶接トーチ及びそれを備えた肉盛溶接装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH081340A true JPH081340A (ja) | 1996-01-09 |
Family
ID=15168966
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6136170A Withdrawn JPH081340A (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | 溶接トーチ及びそれを備えた肉盛溶接装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH081340A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000188200A (ja) * | 1998-12-21 | 2000-07-04 | Sulzer Metco Ag | プラズマト―チ用ノズル |
| CN113909646A (zh) * | 2021-11-03 | 2022-01-11 | 北京石油化工学院 | 一种同轴送粉tig焊接装置及其应用 |
-
1994
- 1994-06-17 JP JP6136170A patent/JPH081340A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000188200A (ja) * | 1998-12-21 | 2000-07-04 | Sulzer Metco Ag | プラズマト―チ用ノズル |
| CN113909646A (zh) * | 2021-11-03 | 2022-01-11 | 北京石油化工学院 | 一种同轴送粉tig焊接装置及其应用 |
| CN113909646B (zh) * | 2021-11-03 | 2023-03-10 | 北京石油化工学院 | 一种同轴送粉tig焊接装置及其应用 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010904 |