JPH08134571A - ごみ焼却施設用耐食耐熱合金 - Google Patents
ごみ焼却施設用耐食耐熱合金Info
- Publication number
- JPH08134571A JPH08134571A JP27333494A JP27333494A JPH08134571A JP H08134571 A JPH08134571 A JP H08134571A JP 27333494 A JP27333494 A JP 27333494A JP 27333494 A JP27333494 A JP 27333494A JP H08134571 A JPH08134571 A JP H08134571A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ストーカ式ごみ焼却炉のロストル(火格子)、
その周辺設備であるごみ発電用廃熱ボイラの過熱蒸気発
生器管等の材料として使用される改良された高温腐食抵
抗性にすぐれた耐食耐熱合金を提供する。 【構成】C:0.5〜2.0%,Si:1.5〜4.0
%,Cr:25.0〜30.0%,W:2.0〜6.0
%、残部実質的にCoからなる。2.0%以下のMn,
5.0%以下のNi,5.0%以下のMo,5.0%以
下のFeの混在が許容される。この合金からなる部材
は、Co酸化物皮膜とCr酸化物皮膜とSiO2 皮膜の
3層構造の皮膜が表面に形成され、腐食性の高温燃焼排
ガス,焼却灰,溶融灰等から効果的に保護される。
その周辺設備であるごみ発電用廃熱ボイラの過熱蒸気発
生器管等の材料として使用される改良された高温腐食抵
抗性にすぐれた耐食耐熱合金を提供する。 【構成】C:0.5〜2.0%,Si:1.5〜4.0
%,Cr:25.0〜30.0%,W:2.0〜6.0
%、残部実質的にCoからなる。2.0%以下のMn,
5.0%以下のNi,5.0%以下のMo,5.0%以
下のFeの混在が許容される。この合金からなる部材
は、Co酸化物皮膜とCr酸化物皮膜とSiO2 皮膜の
3層構造の皮膜が表面に形成され、腐食性の高温燃焼排
ガス,焼却灰,溶融灰等から効果的に保護される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ごみ焼却施設用耐熱合
金、詳しくはストーカ式ごみ焼却炉のロストル(火格
子)や、焼却炉に付設される廃熱ボイラの過熱蒸気発生
器管の管材等として有用な耐高温腐食性に優れたCo基
耐熱合金に関する。
金、詳しくはストーカ式ごみ焼却炉のロストル(火格
子)や、焼却炉に付設される廃熱ボイラの過熱蒸気発生
器管の管材等として有用な耐高温腐食性に優れたCo基
耐熱合金に関する。
【0002】
【従来の技術】連続燃焼式ごみ焼却炉は、燃焼方式によ
りストーカ式と流動床式とに大別され、ストーカ式は、
燃焼が安定で管理し易く、大型の焼却施設に適してお
り、現今の都市ごみ焼却施設の主流を占めている。スト
ーカ式焼却炉は、可動列と固定列とを階段状に交互に配
置して構成されたロストル(火格子)を備えている。ロ
ストルは、図1に示すように、ガス流路11を有し、前
端側にガス吐出孔12が設けられた筐体10を配列して
構成される。炉内に投入されたごみは、ロストルの駆動
運転により、乾燥,燃焼,および後燃焼の各段階を順次
通過して焼却処理される。
りストーカ式と流動床式とに大別され、ストーカ式は、
燃焼が安定で管理し易く、大型の焼却施設に適してお
り、現今の都市ごみ焼却施設の主流を占めている。スト
ーカ式焼却炉は、可動列と固定列とを階段状に交互に配
置して構成されたロストル(火格子)を備えている。ロ
ストルは、図1に示すように、ガス流路11を有し、前
端側にガス吐出孔12が設けられた筐体10を配列して
構成される。炉内に投入されたごみは、ロストルの駆動
運転により、乾燥,燃焼,および後燃焼の各段階を順次
通過して焼却処理される。
【0003】ロストルは、ごみ焼却により生成するHC
l,Cl2 等の腐食成分を含む高温燃焼排ガス,アルカ
リ硫酸塩等を含む焼却灰、溶融灰等の接触による腐食作
用を受ける。従来より、そのロストル材料として、SC
H1(Fe−0.3 C−2 Si−13Cr)、SCH2(F
e−<0.4 C−26Cr)SCH11(Fe−<0.4 C−
26Cr−5 Ni)、SCH13(Fe−<0.4 C−26C
r−12Ni)、SCH22(Fe−0.4 C−25Cr−20
Ni)等の耐熱鋳鋼が使用されてきた。他方、ごみ焼却
炉から発生する熱の有効利用の一環として、燃焼排ガス
のエネルギを廃熱ボイラで回収し、蒸気タービンで発電
するごみ焼却発電設備が多く建設され、電源としての位
置づけも年々高まっている。その廃熱ボイラの過熱蒸気
発生器管(スーパヒータ)の管材等として、炭素鋼鋼管
のSTB35のEG材やS材等が使用されている。
l,Cl2 等の腐食成分を含む高温燃焼排ガス,アルカ
リ硫酸塩等を含む焼却灰、溶融灰等の接触による腐食作
用を受ける。従来より、そのロストル材料として、SC
H1(Fe−0.3 C−2 Si−13Cr)、SCH2(F
e−<0.4 C−26Cr)SCH11(Fe−<0.4 C−
26Cr−5 Ni)、SCH13(Fe−<0.4 C−26C
r−12Ni)、SCH22(Fe−0.4 C−25Cr−20
Ni)等の耐熱鋳鋼が使用されてきた。他方、ごみ焼却
炉から発生する熱の有効利用の一環として、燃焼排ガス
のエネルギを廃熱ボイラで回収し、蒸気タービンで発電
するごみ焼却発電設備が多く建設され、電源としての位
置づけも年々高まっている。その廃熱ボイラの過熱蒸気
発生器管(スーパヒータ)の管材等として、炭素鋼鋼管
のSTB35のEG材やS材等が使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】都市ごみは、塩化ビニ
ール系等のプラスチックや、OA機器からの排出紙等を
含み、近年これらの構成比が増大するに伴って、ごみ質
の高カロリー化が進んでいる。ロストル等の構成部材
は、通常約400℃以下の温度に管理されているが、燃
焼排ガスの高温化により、特に主燃焼域のロストル等
は、局部的に約500℃以上に加熱され、約600℃に
達する場合もあることが、使用後の金属組織の変化から
推定されている。また、アルカリ塩化物の加水分解に伴
う燃焼排ガス中のHCl等の増加によるハロゲン化腐食
や、低NOX 化のための低酸素燃焼に伴う硫化腐食等も
強まっている。従来より使用されている耐熱鋼(SCH
1,2,11,13,22等)では、酸化、HCl等に
よるハロゲン化腐食、アルカリ硫酸塩等による溶融塩腐
食、硫化腐食反応等の相互作用や、焼却灰や金属片・土
砂等の摺動摩耗が加わって、部材の腐食減肉が加速さ
れ、炉の保守管理を困難としている。更に、燃焼排ガス
の腐食成分の増加は、ごみ発電施設における過熱蒸気発
生器管やボイラ水管等の腐食減肉を加速する原因ともな
り、その高温耐食性の改良が要請されている。また、発
電効率を高めるには、蒸気温度を上げることが必要であ
り、その場合にも管材の高温腐食抵抗性を強化すること
が前提として要求される。本発明は、ごみ焼却施設に関
する上記問題を解決するための改良された高温腐食抵抗
性を有する耐熱合金を提供するものである。
ール系等のプラスチックや、OA機器からの排出紙等を
含み、近年これらの構成比が増大するに伴って、ごみ質
の高カロリー化が進んでいる。ロストル等の構成部材
は、通常約400℃以下の温度に管理されているが、燃
焼排ガスの高温化により、特に主燃焼域のロストル等
は、局部的に約500℃以上に加熱され、約600℃に
達する場合もあることが、使用後の金属組織の変化から
推定されている。また、アルカリ塩化物の加水分解に伴
う燃焼排ガス中のHCl等の増加によるハロゲン化腐食
や、低NOX 化のための低酸素燃焼に伴う硫化腐食等も
強まっている。従来より使用されている耐熱鋼(SCH
1,2,11,13,22等)では、酸化、HCl等に
よるハロゲン化腐食、アルカリ硫酸塩等による溶融塩腐
食、硫化腐食反応等の相互作用や、焼却灰や金属片・土
砂等の摺動摩耗が加わって、部材の腐食減肉が加速さ
れ、炉の保守管理を困難としている。更に、燃焼排ガス
の腐食成分の増加は、ごみ発電施設における過熱蒸気発
生器管やボイラ水管等の腐食減肉を加速する原因ともな
り、その高温耐食性の改良が要請されている。また、発
電効率を高めるには、蒸気温度を上げることが必要であ
り、その場合にも管材の高温腐食抵抗性を強化すること
が前提として要求される。本発明は、ごみ焼却施設に関
する上記問題を解決するための改良された高温腐食抵抗
性を有する耐熱合金を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のごみ焼却施設用
耐食耐熱合金は、 C:0.5〜2.0%,Si:1.5〜4.0%,C
r:25.0〜30.0%,W:2.0〜6.0%を含
有し,Mn:2.0%以下,Fe:5%以下,Ni:5
%以下,Mo:5%以下の混在が許容され、残部は実質
的にCoからなる化学組成を有するCo基合金である。
耐食耐熱合金は、 C:0.5〜2.0%,Si:1.5〜4.0%,C
r:25.0〜30.0%,W:2.0〜6.0%を含
有し,Mn:2.0%以下,Fe:5%以下,Ni:5
%以下,Mo:5%以下の混在が許容され、残部は実質
的にCoからなる化学組成を有するCo基合金である。
【0006】
【作用】ごみ焼却により生成する高温燃焼排ガス、焼却
灰,溶融灰等に対するロストル等の高温腐食抵抗性は、
その表面に緻密で安定な保護性スケール皮膜が形成され
ることにより強化される。従来より使用されている耐熱
鋳鋼(SCH1,2,11,13等)からなる部材は、
表面にCr酸化物からなる緻密な皮膜が形成されるが、
その皮膜は、Cl- を含む高温雰囲気下で破損し易く安
定性に乏しい。これに対し、上記化学組成を有する本発
明の耐食合金においては、Cr酸化物皮膜の他に、緻密
なSiO2 皮膜がCr酸化物皮膜の内側に生成し、外側
にはCo酸化物からなる皮膜が生成する。SiO2 皮膜
は、Cl- イオンが存在する高温雰囲気下でも損傷を受
けず安定な保護皮膜として機能し、またCo酸化物皮膜
は、Cr酸化物皮膜やSiO2 皮膜に比べて溶融・蒸発
し易いものの、Fe酸化物からなる皮膜に比し緻密質で
耐摩耗性に富む皮膜である。本発明合金からなる部材
は、この3層構造の保護性皮膜で被覆されることによ
り、前述の過酷な高温腐食環境に対する改良された腐食
抵抗性を示す。
灰,溶融灰等に対するロストル等の高温腐食抵抗性は、
その表面に緻密で安定な保護性スケール皮膜が形成され
ることにより強化される。従来より使用されている耐熱
鋳鋼(SCH1,2,11,13等)からなる部材は、
表面にCr酸化物からなる緻密な皮膜が形成されるが、
その皮膜は、Cl- を含む高温雰囲気下で破損し易く安
定性に乏しい。これに対し、上記化学組成を有する本発
明の耐食合金においては、Cr酸化物皮膜の他に、緻密
なSiO2 皮膜がCr酸化物皮膜の内側に生成し、外側
にはCo酸化物からなる皮膜が生成する。SiO2 皮膜
は、Cl- イオンが存在する高温雰囲気下でも損傷を受
けず安定な保護皮膜として機能し、またCo酸化物皮膜
は、Cr酸化物皮膜やSiO2 皮膜に比べて溶融・蒸発
し易いものの、Fe酸化物からなる皮膜に比し緻密質で
耐摩耗性に富む皮膜である。本発明合金からなる部材
は、この3層構造の保護性皮膜で被覆されることによ
り、前述の過酷な高温腐食環境に対する改良された腐食
抵抗性を示す。
【0007】本発明のCo基耐熱合金の成分限定理由は
次のとおりである。 Cr:25.0〜30.0% Crは、合金の耐熱性を高める元素であり、また低酸素
燃焼雰囲気で合金表面にクロム酸化物からなる緻密質の
皮膜を形成し、高温燃焼雰囲気から合金を保護する。含
有量を25.0%以上とするのは、合金の耐熱性および
保護性皮膜の形成効果を確保するためである。しかし、
30.0%を越えると、高温使用過程で、σ相等の脆化
層が生成し、割れ等の損傷を生じ易くなるので、これを
上限とする。
次のとおりである。 Cr:25.0〜30.0% Crは、合金の耐熱性を高める元素であり、また低酸素
燃焼雰囲気で合金表面にクロム酸化物からなる緻密質の
皮膜を形成し、高温燃焼雰囲気から合金を保護する。含
有量を25.0%以上とするのは、合金の耐熱性および
保護性皮膜の形成効果を確保するためである。しかし、
30.0%を越えると、高温使用過程で、σ相等の脆化
層が生成し、割れ等の損傷を生じ易くなるので、これを
上限とする。
【0008】W:2.0〜6.0% Wは、W炭化物を形成する。このものは著しく硬質であ
り、合金中に微細分散して合金強度を高めると共に、表
面に生成する皮膜の高温域における摩耗抵抗性を高め、
その保護機能を安定化する。この効果は、2.0%以上
の添加により得られる。6.0%を上限とするのは、こ
れを越えると、合金の靱性の不足をきたし、また皮膜が
脆化し剥離損傷を生じ易くなるからである。
り、合金中に微細分散して合金強度を高めると共に、表
面に生成する皮膜の高温域における摩耗抵抗性を高め、
その保護機能を安定化する。この効果は、2.0%以上
の添加により得られる。6.0%を上限とするのは、こ
れを越えると、合金の靱性の不足をきたし、また皮膜が
脆化し剥離損傷を生じ易くなるからである。
【0009】Si:1.5〜4.0% Siは、Cr酸化物の皮膜の内側にSiO2 からなる緻
密な保護性皮膜を形成する。SiO2 皮膜は、Cr酸化
物皮膜と異なって、Cl- を含む高温環境においても破
損することがなく、保護膜として安定に機能する。この
皮膜形成効果を確保するためには、少なくとも1.5%
の含有量を必要とする。しかし、4.0%を越えると、
その効果はほぼ飽和し、また合金の溶接性や靱性の低下
をきたすので、これを上限とする。
密な保護性皮膜を形成する。SiO2 皮膜は、Cr酸化
物皮膜と異なって、Cl- を含む高温環境においても破
損することがなく、保護膜として安定に機能する。この
皮膜形成効果を確保するためには、少なくとも1.5%
の含有量を必要とする。しかし、4.0%を越えると、
その効果はほぼ飽和し、また合金の溶接性や靱性の低下
をきたすので、これを上限とする。
【0010】C:0.5〜2.0% Cは、合金結合しW炭化物を形成し、合金の強度、保護
皮膜の摩耗抵抗性を高める。この効果を得るために、
0.5%以上が必要である。2.0%を上限とするの
は、これを越えると、靱性が低下し、また鋳造割れを生
じ易くなるからである。
皮膜の摩耗抵抗性を高める。この効果を得るために、
0.5%以上が必要である。2.0%を上限とするの
は、これを越えると、靱性が低下し、また鋳造割れを生
じ易くなるからである。
【0011】Co:バランス成分 Coは、本発明合金の基地を構成し、ロストル等の高温
燃焼環境に必要な耐熱性、耐食性をもたらす。また合金
表面に保護性皮膜として、Co酸化皮膜を形成する。
燃焼環境に必要な耐熱性、耐食性をもたらす。また合金
表面に保護性皮膜として、Co酸化皮膜を形成する。
【0012】本発明の合金は、2.0%以下のMn,
5.0%以下のNi,5.0%以下のMo,5.0%以
下のFe等を付随してもよい。これらの元素の混在によ
って本発明の趣旨が損なわれることはなく、Mnは合金
の溶解・鋳造性を良好化するのに有効であり、Moは粒
界腐食抵抗性を高め、Niは低温域(約500℃以下)
での耐食性を高める効果を有する。Feは耐食性の点か
ら少ない程よいが、5.0%以下であれば実質的な悪影
響はない。
5.0%以下のNi,5.0%以下のMo,5.0%以
下のFe等を付随してもよい。これらの元素の混在によ
って本発明の趣旨が損なわれることはなく、Mnは合金
の溶解・鋳造性を良好化するのに有効であり、Moは粒
界腐食抵抗性を高め、Niは低温域(約500℃以下)
での耐食性を高める効果を有する。Feは耐食性の点か
ら少ない程よいが、5.0%以下であれば実質的な悪影
響はない。
【0013】本発明合金は、鋳造,鋳包み鋳造,溶射等
の種々の方法により、ごみ焼却施設の構成部材に適用す
ることができる。例えば、図示のロストルにおいては、
筐体10の肉厚の全体を本発明合金からなる鋳造品とし
て製作されるほか、図3に示すように、筐体10を基材
部15と表層部16,16とからなる積層構造とし、基
材部15は、従来材(SCH1,2,11,12等の耐
熱鋳鋼)で形成し、表層部16に本発明合金を適用した
積層構造とすることができる。このような積層構造を採
用することは、材料コストを節減しながら、高温腐食抵
抗性を改善する方法として有効である。基材部15を被
覆する表層部16の形成には、鋳包み鋳造法や、溶射法
等を適用すればよい。また、筐体10の最も焼損の激し
い部分の一つであるガス吐出孔12のノズル部材に本発
明合金を適用することもロストルの耐久性の改善に有効
である。廃熱ボイラの過熱蒸気発生器管やボイラ水管等
に適用する場合は、その肉厚全体を本発明合金からなる
鋳造管として製造する方法のほか、従来材種の管体を基
材とし、その表面に本発明合金からなる表層を、鋳包み
鋳造や溶射法等により形成した積層構造体として製造す
ることができる。
の種々の方法により、ごみ焼却施設の構成部材に適用す
ることができる。例えば、図示のロストルにおいては、
筐体10の肉厚の全体を本発明合金からなる鋳造品とし
て製作されるほか、図3に示すように、筐体10を基材
部15と表層部16,16とからなる積層構造とし、基
材部15は、従来材(SCH1,2,11,12等の耐
熱鋳鋼)で形成し、表層部16に本発明合金を適用した
積層構造とすることができる。このような積層構造を採
用することは、材料コストを節減しながら、高温腐食抵
抗性を改善する方法として有効である。基材部15を被
覆する表層部16の形成には、鋳包み鋳造法や、溶射法
等を適用すればよい。また、筐体10の最も焼損の激し
い部分の一つであるガス吐出孔12のノズル部材に本発
明合金を適用することもロストルの耐久性の改善に有効
である。廃熱ボイラの過熱蒸気発生器管やボイラ水管等
に適用する場合は、その肉厚全体を本発明合金からなる
鋳造管として製造する方法のほか、従来材種の管体を基
材とし、その表面に本発明合金からなる表層を、鋳包み
鋳造や溶射法等により形成した積層構造体として製造す
ることができる。
【0014】
【実施例】表1に記載した化学組成を有する各合金につ
いて、ストーカ式ごみ焼却炉の実缶で採取した焼却灰を
使用し、ごみ焼却施設用耐熱合金の特性試験法としてよ
く知られている灰中埋没試験およびノズルの灰充填試験
を行った。 (1)灰中埋没試験 図4に示すように、るつぼ1に実缶灰2を充填し、円柱
形状の試験片3(直径10mm×長さ15mm) を埋め込み、7
00℃に500Hr加熱保持(雰囲気:大気)した後、試
験片の腐食減量(g/m 2 h )を測定。表2にその測定結
果を示す。
いて、ストーカ式ごみ焼却炉の実缶で採取した焼却灰を
使用し、ごみ焼却施設用耐熱合金の特性試験法としてよ
く知られている灰中埋没試験およびノズルの灰充填試験
を行った。 (1)灰中埋没試験 図4に示すように、るつぼ1に実缶灰2を充填し、円柱
形状の試験片3(直径10mm×長さ15mm) を埋め込み、7
00℃に500Hr加熱保持(雰囲気:大気)した後、試
験片の腐食減量(g/m 2 h )を測定。表2にその測定結
果を示す。
【0015】(2)ノズル孔の灰充填試験 図5に示すように、ノズル孔41 を形成した円柱状ブロ
ック4(外径25mm×長さ30mm,ノズル孔径8mm)のノズ
ル孔41 に実缶灰2を充填し、開口端部にカオール5を
詰めて閉じる。700℃に500Hr加熱保持した後、ノ
ズル孔内面の変化を目視観察する。試験結果を表3に示
す。
ック4(外径25mm×長さ30mm,ノズル孔径8mm)のノズ
ル孔41 に実缶灰2を充填し、開口端部にカオール5を
詰めて閉じる。700℃に500Hr加熱保持した後、ノ
ズル孔内面の変化を目視観察する。試験結果を表3に示
す。
【0016】発明例(No.1およびNo.2)は、従来材であ
るNo.12 (SCH2),No.13 (HK40)等の耐熱合
金鋼や、No.14 (インコロイ625 合金)等の比較材に比
べ、700℃の過酷な高温腐食環境においても、腐食減
量が著しく少なく(表2)、また従来材と異なって剥離
性スケールの生成もなく、健全な表面状態を維持してお
り(表3)、高温腐食抵抗性の改善効果は歴然である。
なお、発明例に類似したCo基合金であるNo.11 (ステ
ライト合金)は、他の比較例No.12 〜14に比べて腐食減
量は少ないが、発明例の耐食性改善効果に及ばない。
るNo.12 (SCH2),No.13 (HK40)等の耐熱合
金鋼や、No.14 (インコロイ625 合金)等の比較材に比
べ、700℃の過酷な高温腐食環境においても、腐食減
量が著しく少なく(表2)、また従来材と異なって剥離
性スケールの生成もなく、健全な表面状態を維持してお
り(表3)、高温腐食抵抗性の改善効果は歴然である。
なお、発明例に類似したCo基合金であるNo.11 (ステ
ライト合金)は、他の比較例No.12 〜14に比べて腐食減
量は少ないが、発明例の耐食性改善効果に及ばない。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【表3】
【0020】
【発明の効果】本発明の合金は、ごみ焼却炉の高温燃焼
排ガスや焼却灰、溶融灰に対する改良された腐食抵抗性
を有し、連続燃焼式ストーカ炉のロストル材料等とし
て、また焼却炉の周辺施設であるごみ発電用廃熱ボイラ
の過熱蒸気発生器管やボイラ水管等の構成材料として有
用であり、その改良された耐高温腐食性により、構成部
材の耐用寿命の向上、施設の保守管理の改善等を可能に
するものである。
排ガスや焼却灰、溶融灰に対する改良された腐食抵抗性
を有し、連続燃焼式ストーカ炉のロストル材料等とし
て、また焼却炉の周辺施設であるごみ発電用廃熱ボイラ
の過熱蒸気発生器管やボイラ水管等の構成材料として有
用であり、その改良された耐高温腐食性により、構成部
材の耐用寿命の向上、施設の保守管理の改善等を可能に
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ストーカ式ごみ焼却炉のロストルの例を示す斜
視図である。
視図である。
【図2】ロストルを構成する筐体の例を示す断面図であ
る。
る。
【図3】ロストルを構成する筐体の他の例を示す断面図
である。
である。
【図4】実施例関係の腐食試験要領を示す説明図であ
る。
る。
【図5】実施例関係の腐食試験要領を示す説明図であ
る。
る。
10:ロストル、 12:ガス流路、 13:ガス吐出孔、 15:基材部、 16:表層部、
Claims (1)
- 【請求項1】 C:0.5〜2.0%,Si:1.5〜
4.0%,Cr:25.0〜30.0%,W:2.0〜
6.0%を含有し,Mn:2.0%以下,Fe:5%以
下,Ni:5%以下,Mo:5%以下の混在が許容さ
れ、残部は実質的にCoからなるごみ焼却施設用耐食耐
熱合金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27333494A JPH08134571A (ja) | 1994-11-08 | 1994-11-08 | ごみ焼却施設用耐食耐熱合金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27333494A JPH08134571A (ja) | 1994-11-08 | 1994-11-08 | ごみ焼却施設用耐食耐熱合金 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08134571A true JPH08134571A (ja) | 1996-05-28 |
Family
ID=17526446
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27333494A Pending JPH08134571A (ja) | 1994-11-08 | 1994-11-08 | ごみ焼却施設用耐食耐熱合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08134571A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100980332B1 (ko) * | 2008-04-04 | 2010-09-06 | 정찬육 | 소각로용 화격자 및 그 제조 방법 |
| JP2017078534A (ja) * | 2015-10-20 | 2017-04-27 | 株式会社タクマ | 耐火物被覆火格子 |
-
1994
- 1994-11-08 JP JP27333494A patent/JPH08134571A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100980332B1 (ko) * | 2008-04-04 | 2010-09-06 | 정찬육 | 소각로용 화격자 및 그 제조 방법 |
| JP2017078534A (ja) * | 2015-10-20 | 2017-04-27 | 株式会社タクマ | 耐火物被覆火格子 |
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