JPH08134725A - 綿層剥離ローラの剥離綿巻上がり防止装置 - Google Patents

綿層剥離ローラの剥離綿巻上がり防止装置

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JPH08134725A
JPH08134725A JP27877594A JP27877594A JPH08134725A JP H08134725 A JPH08134725 A JP H08134725A JP 27877594 A JP27877594 A JP 27877594A JP 27877594 A JP27877594 A JP 27877594A JP H08134725 A JPH08134725 A JP H08134725A
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JP
Japan
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roller
cotton layer
cotton
peeling
peeling roller
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JP27877594A
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English (en)
Inventor
Keiji Fujiwara
慶治 藤原
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FUJI TEKUNIKA KK
Fuji Technica Inc
Original Assignee
FUJI TEKUNIKA KK
Fuji Technica Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で、綿層の加圧を伴い、綿層剥離
ローラで剥離綿が巻上がるのを確実に防止して安定に移
送でき、前記加圧にて綿層中に残留する葉かす等の異物
を破砕して後工程で除去されやすくする。 【構成】 綿層剥離ローラ5を、表面の螺旋状凹溝7内
に巻き付けた回転方向に背角が向くメタリックワイヤ4
の歯先4aがローラ表面より少し低くローラ表面での綿
層担持力をなくし、綿層担持ローラ2が回転方向に背角
が向くメタリックワイヤ1にて担持し移送する綿層3を
自身の下側へ剥離し引き出させ、綿層剥離ローラ5と綿
層移送上協働するガイドローラ6を、綿層剥離ローラ5
よりも表面速度が遅く、表面の粗い摩擦面にて、綿層剥
離ローラ5の表面で移送される剥離綿3を反対の側から
遅らせ、綿層剥離ローラ5からの剥離を図る剥離綿巻上
がり防止ローラ兼用とし、ガイドローラ6との間で剥離
綿を加圧する加圧手段8を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は綿層剥離ローラの剥離綿
巻上がり防止装置に関するものであり、繊維機械で繊維
の開繊や櫛梳を行った綿層を、綿層担持ローラの回転方
向に背角が向くようにメタリックワイヤを巻付けたロー
ラ表面にて担持して移送するのに、この綿層担持ローラ
に担持され移送されている綿層を剥離して引出し、次工
程へ送るための綿層剥離ローラに利用される。
【0002】
【従来の技術】綿層剥離ローラは回転することにより、
綿層担持ローラから綿層を連続に安定して剥離し引き出
すもので、ますます高速化する繊維機械に最適なものと
して注目されている。
【0003】例えば特公昭48−25007号公報や
特公昭51−11211号公報、あるいは実公昭50
−42172号公報は、下引出しの綿層剥離ローラを
用いた綿層剥離装置を開示している。、の公報に開
示のものは、綿層剥離ローラの表面に巻付けたメタリッ
クワイヤの歯先に丸みを持たせるとともに、歯の両側の
最小作用角が90°以上であることにより、歯のローラ
表面での綿層担持力を弱くして、綿層剥離ローラによっ
て綿層担持ローラから剥離した剥離綿が、綿層剥離ロー
ラの回転による遠心力によって綿層剥離ローラからも剥
離されやすく、綿層剥離ローラの下側に配置したガイド
ローラとの協働により次工程へ移送できるようにしてい
る。
【0004】またに開示のものは、綿層剥離ローラの
メタリックワイヤを、ローラ表面の螺旋状の凹溝内に、
歯先がローラ表面へ少し突出するように設けることによ
り、綿層剥離ローラの綿層担持力を弱くして、綿層担持
ローラから剥離した剥離綿が綿層剥離ローラから剥離さ
れやすく、綿層剥離ローラの下側に配置したガイドロー
ラとの協働により次工程へ移送できるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、綿層剥離ロ
ーラを用いた綿層剥離装置は未だ実用化されていない。
【0006】上記〜の公報に開示のものは、綿層剥
離ローラによって綿層担持ローラから剥離した剥離綿
が、綿層剥離ローラのメタリックワイヤによる綿層担持
力から逃げ切れず、綿層剥離ローラに沿って巻上がって
しまうトラブルが頻繁に生じるからである。しかも、綿
層が薄い場合や、厚い綿層でも局部的に増厚した部分が
あると、前記巻上がりはさらに起きやすくなる。
【0007】これに対処するものとして、特公昭40−
12253号公報に開示された気流吹出し手段や、実
公昭55−20772号公報に開示の今1つの剥離ロ
ーラやスクレーパを採用することも考えられる。しか
し、これでも完全ではないし、繊維機械において綿層担
持ローラ回りの部材が多くなると、それだけ多くの風綿
が付着し蓄積する原因になるので、管理が困難になる。
いずれにしても、これらを採用して実用されているもの
はない。
【0008】一方、特公平3−57213号公報は、
綿層担持ローラに近接してこれと逆向きに回転され、メ
タリックワイヤの歯の背角が前記逆向きの回転方向に向
いた第1の剥離ローラと、この第1の剥離ローラに近接
してこれと同じ向きに回転され、メタリックワイヤの歯
が放射方向に向いた第2の剥離ローラと、この第2の剥
離ローラに対向しメタリックワイヤの歯が放射方向に向
いたガイドローラとを備えた綿層剥離装置を開示してい
る。
【0009】このものでは、綿層担持ローラまわりの部
材の多いのが問題であるし、第1の剥離ローラは綿層担
持ローラよりも表面速度を遅くした相対回転状態での、
前記の回転方向と歯の向きとによって、綿層担持ローラ
の回転方向に背角が向くメタリックワイヤに担持され移
送されている綿層を、第1の剥離ローラ表面の歯で実質
的に掻き取るようにして担持し自身の上側に引き出す形
に限ってしか、綿層担持ローラ上の綿層を剥離すること
はできない。
【0010】このため、第1の剥離ローラが綿層担持ロ
ーラから綿層を剥離する際、剥離する綿層の繊維をカー
ルさせてしまう嫌いがあり、前記平行度が低下する。し
たがって、綿層担持ローラが開繊や櫛梳を終えた繊維の
平行度のよい綿層を担持していて、これを剥離してその
まま次工程に供給したいような場合には向かない。
【0011】しかも、第1の剥離ローラは剥離する綿層
をメタリックワイヤで掻き取り担持するもので、綿層を
強く担持しているが、この強く担持された綿層を第2の
剥離ローラで剥離するために、これを高速で回転させる
と、第2の剥離ローラに巻き付きやすくなる上、第1の
剥離ローラとの間で必ずドラフトが掛かってしまうし、
第2の剥離ローラに巻き付く綿層を剥離するのに、ガイ
ドローラをさらに高速に駆動すると、前記ドラフトの問
題が増大する上、ガイドローラにも繊維が巻き付きやす
くなり、綿層を剥離し移送する機能が今1つ安定しな
い。
【0012】結局の公報に開示のものは、この公報の
第3欄第39行〜第4欄第1行に記載しているように、
第2の剥離ローラとガイドローラとの直後に配置した上
下一対のプレッシャローラを通すことでしか、安定した
移送を確保することができず、剥離した綿層をプレッシ
ャローラに通すまでが問題で実用に耐えないものであ
る。
【0013】以上で明らかなように、構造が簡単で、綿
層担持ローラが担持し移送している綿層を綿層剥離ロー
ラによって連続して剥離しながら、巻上がりなく次工程
へ確実に移送する、実用的な綿層剥離装置はなく、これ
の提供が強く望まれている。
【0014】本発明は、下引出しの綿層剥離ローラによ
る綿層担持ローラからの綿層の十分な剥離を保証しなが
ら、綿層剥離ローラに1本のガイドローラを対向させる
か、これに1本のローラメンバを追加する簡単な構造
で、綿層に対する加圧を伴い、綿層剥離ローラでの剥離
綿の巻上がりを確実に防止して、次工程へ安定して移送
でき、しかも、前記加圧により綿層中に残留する葉かす
等の異物を破砕して後工程で除去されやすくしておける
品質の向上にも役立つようにした、綿層剥離ローラの剥
離綿巻上がり防止装置を提供することを目的とするもの
である。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような目
的を達成するために、回転方向に背角が向くようにメタ
リックワイヤを巻付けた綿層担持ローラのローラ表面に
担持して移送される綿層を、綿層担持ローラの綿層巻上
げ側で、綿層担持ローラと同じ方向に回転しこの回転方
向に背角が向くようにメタリックワイヤを巻付けたロー
ラ表面にて、自身の下側へ剥離し引き出す綿層剥離ロー
ラと、この綿層剥離ローラがこれの下側に剥離して引き
出してくる剥離綿を、綿層剥離ローラと協働して移送す
るガイドローラとを備え、前記綿層剥離ローラは、メタ
リックワイヤを、平滑なローラ表面に形成した螺旋状の
凹溝内に、歯先がローラ表面より少し低くローラ表面で
の綿層担持力のないものとして設けるとともに、ガイド
ローラは、綿層剥離ローラよりも遅い表面速度を持ち、
かつ粗い摩擦面としたローラ表面にて、綿層剥離ローラ
の表面速度で移送されようとする剥離綿を綿層剥離ロー
ラとは反対の側から遅らせて綿層剥離ローラからの剥離
を図る剥離綿巻上がり防止ローラ兼用のものとして設
け、ガイドローラ表面を通り移送される綿層を、このガ
イドローラとの間で加圧する加圧手段を設けたことを特
徴とするものである。
【0016】
【作用】本発明の上記構成によれば、綿層担持ローラは
これの表面の回転方向に背角が向くメタリックワイヤの
歯によって綿層を担持し移送してくるが、この移送され
る綿層が綿層担持ローラの綿層巻き上げ側に設けられた
綿層剥離ローラの部分に到達したとき、この綿層剥離ロ
ーラと綿層担持ローラとの互いに逆向きに移動する表面
間のゲージ部に進入しようとして綿層剥離ローラの周面
に摺接する。綿層剥離ローラはローラ表面の螺旋状の凹
溝内に歯先がローラ表面よりも少し低くしたメタリック
ワイヤを設けられており、ローラ表面に綿層が単に接す
るだけではこれにメタリックワイヤの歯は働かないが、
前記ゲージ部に移送されてくる綿層の先端部は綿層担持
ローラの表面によって綿層剥離ローラの表面に押付けら
れるので、この綿層の先端部は凹溝と対向した部分で凹
溝内へ膨れ出るようにして入り込み、回転する綿層剥離
ローラの凹溝のエッジ間に把持されるのに加え、メタリ
ックワイヤの凹溝内に少し引っ込みローラ表面での担持
力を持たない歯先に引っ掛かることにより、一時的に担
持されて確実に下方に掻き落とされ綿層担持ローラの表
面から確実に剥離される。このとき綿層の先端部は綿層
担持ローラ表面に沿う上方への移送軌跡を下向きに急転
換され、後続の綿層は綿層担持ローラと綿層剥離ローラ
とのゲージ部で上向き状態から下向き状態に折り返され
ながら先端部に続いて綿層担持ローラの表面から剥離さ
れ綿層剥離ローラの表面の側に移行される。
【0017】綿層剥離ローラの表面に移行した綿層は、
綿層剥離ローラの回転と、綿層の前記折り返しに伴う綿
層剥離ローラ側に向く反力とが影響した、繊維の前記凹
溝の両側エッジおよび凹溝内メタリックワイヤの歯との
絡み性によって、メタリックワイヤの担持力がローラ表
面には働かない綿層剥離ローラでも十分に随伴しガイド
ローラとのゲージ部にまで確実に移送されて到達する。
本発明の綿層剥離ローラの綿層を随伴させ、移送する能
力は、綿層剥離ローラの表面速度を高め、凹溝やメタリ
ックワイヤがなす螺旋リードのピッチを小さくし、凹溝
のローラ長手方向に対する傾き角を小さくし、メタリッ
クワイヤの凹溝内での数を増し、歯先のローラ表面から
の引っ込みをより小さくする、どの方法によっても増大
させることができる。十分な剥離特性が得られる条件設
定にて、従来通りのガイドローラと組み合わせ使用した
場合、綿層は綿層剥離ローラのメタリックワイヤによる
担持力の働かないローラ表面にもなお随伴して巻上が
る。
【0018】本発明のガイドローラは剥離綿巻上がり防
止ローラ兼用のものであって、綿層剥離ローラよりも遅
い表面速度を持ち、かつ粗い摩擦面としたローラ表面に
て、綿層剥離ローラの表面速度で移送されようとする剥
離綿を綿層剥離ローラとは反対の側から遅らせる働き
を、綿層剥離ローラおよびガイドローラが綿層を加圧す
る状態にて強い摩擦力を発生させながら行うことによ
り、綿層剥離ローラ上メタリックワイヤの回転方向に背
角が向く歯を、移送される綿層が綿層剥離ローラの平滑
なローラ表面との間の滑りを伴って前記遅れの影響を受
ける分だけ、この綿層よりも先行させて繊維との引っ掛
かりのない歯の基部側に向け綿層から難なく抜け出させ
るのに併せ、綿層剥離ローラおよびガイドローラの間を
通る綿層は、このローラ間より出た途端に両ローラによ
る押圧を解除されて膨らみ状態に復元するのと同時に凹
溝から抜け出して凹溝との引っ掛かりを無くされるとと
もに、綿層のガイドローラの表面に接する側の縮みを他
の部分よりも大きくしてガイドローラ側への曲がり癖を
与え綿層自体が綿層剥離ローラの表面から剥離するよう
になるので、綿層担持ローラから綿層剥離ローラにより
剥離した剥離綿を綿層剥離ローラ部で巻上がるのを、ガ
イドローラと協働するだけの構造が簡単で小さく安価な
装置により確実に防止して次工程へ安定して送り出せる
ようにする。また、構造が簡単で設置部材が少ないこと
により風綿等の付着に対する管理の容易なものとするこ
とができる。
【0019】しかも綿層剥離ローラおよびガイドローラ
の間を通る綿層は、加圧手段の働きによって両ローラ間
で加圧され、なお残存している葉かす等の異物を、綿層
担持ローラの平滑面と綿層剥離ローラの凹溝のない粗い
摩擦面部分との間で破砕して微粒子とするので、二次工
程(高速練條工程)で高速ドラフトされるときの気流の
吹きつけによって、前記微粒子となっている葉かす等の
異物が自然落下や振り落とし、あるいは吹き飛ばしによ
って除去されやすくなり、品質の向上を図ることができ
る。
【0020】加圧手段が、綿層剥離ローラとガイドロー
ラとの間で加圧力を働かせるものである構成では、加圧
のための特別なローラ部材も不要で、構造の簡略化を図
ることができる。
【0021】加圧手段が、ガイドローラとこれに対向す
る今1つの補助ローラとの間で加圧力を働かせるもので
ある構成では、一本のローラが増えるだけで、凹溝によ
る逃げのないローラ表面同志により加圧を行い、異物の
破砕をさらに効率よく達成することができる。
【0022】
【実施例】本発明の綿層剥離ローラの剥離綿巻上がり防
止装置を図に示す実施例に基づいて、以下詳細に説明す
る。
【0023】図1〜図4は本発明の一実施例を示してい
る。本実施例は図1の(a)に示すように、矢印Aで示
す回転方向に背角が向くようにメタリックワイヤ1を巻
付けた綿層担持ローラ2のローラ表面に担持して移送さ
れる綿層3を、綿層担持ローラ2の綿層巻上げ側で、綿
層担持ローラ2と同じ方向に矢印Bで示すように回転し
この回転方向に背角が向くようにメタリックワイヤ4を
巻付けたローラ表面にて、自身の下側へ剥離し引き出す
綿層剥離ローラ5と、この綿層剥離ローラ5がこれの下
側に剥離して引き出してくる剥離綿3を、綿層剥離ロー
ラ5と協働して移送するガイドローラ6とを備えてい
る。
【0024】前記綿層剥離ローラ5は、図3に示すよう
なメタリックワイヤ4を、平滑なローラ表面に形成した
図2に示すような螺旋状の凹溝7内に、歯先4aがロー
ラ表面より図1の(b)、(c)、図4に示すように少
し低くローラ表面での綿層担持力のないものとして設け
るとともに、ガイドローラ6は、綿層剥離ローラ5より
も遅い表面速度S2を持ち、かつ粗い摩擦面としたロー
ラ表面にて、綿層剥離ローラ5の表面速度S1で移送さ
れようとする剥離綿3を綿層剥離ローラ5とは反対の側
から遅らせて、綿層剥離ローラ5からの剥離を図る剥離
綿巻上がり防止ローラ兼用のものとして設け、ガイドロ
ーラ6表面を通り移送される綿層3を、このガイドロー
ラ6との間で加圧する加圧手段8を設けてある。
【0025】綿層剥離ローラ5の凹溝7は螺旋状である
ことによって、綿層剥離ローラ5の長手方向に対して図
2に示すように、あるいは螺旋状凹溝7のリードのピッ
チが大きい図5に示す他の実施例のように傾斜してい
る。凹溝7は、一条に限定されるものではなく、必要に
応じて複数条設けてもよい。凹溝7を複数条設けたと
き、1つの凹溝7についての螺旋のリードが大きい場合
にも、隣接する凹溝7、7の間隔は小さく設定すること
が容易となる。また、凹溝7内には図4に示すように一
本のメタリックワイヤ4を巻き付けたが、これを複数本
にすることもできる。
【0026】本実施例での剥離ローラ5の凹溝7は、図
4に示すように螺旋方向に直角な断面がほぼ長方形の形
状をしている。また、螺旋条の凹溝7の底壁に沿って設
けられた嵌合溝7aには、図3に示すような働き角と背
角がそれぞれ75°、52°のメタリックワイヤ4を用
いている。メタリックワイヤ4の歯先4aは、繊維長に
よって異なるが剥離ローラ5の外周面より0.5〜1.
5mm(この値は繊維長の長いものほど大きくでき
る。)低くなるようにした場合が最も好ましくなる。
【0027】本実施例のガイドローラ6のローラ表面
は、ブラスト加工により梨地仕上げして粗面化した平坦
な摩擦面とし、この表面に硬質クロムメッキを施したも
のとしてある。しかし、これに限られることはなく、軸
線方向に細かい三角形状の溝を多数形成して粗面化した
フリューテッドローラ等他のものを採用することもでき
る。
【0028】加圧手段8は、本実施例の場合、図1の
(a)に示すように綿層剥離ローラ5をフローティング
支持し、これにガイドローラ6の側に向けばね17によ
り付勢するようにしてある。このため、本実施例では綿
層剥離ローラ5の軸受15をスライドガイド16にて上
下動できるように支持し、スライドガイド16の上部蓋
18と軸受15との間に前記ばね17を働かせてある。
【0029】両ローラ5、6間での綿層3に対する加圧
は、両ローラ5、6同志が圧着ないしは密接し合うよう
に設定してもよいし、双方間に所定のギャップを保証す
るようにしてもよい。また、ガイドローラ6の側だけ、
あるいはローラ5、6の双方をフローティング支持し
て、他方側への付勢力を働かせてもよい。もっともこれ
らの場合、上側にある綿層剥離ローラ5の付勢について
はこれの自重を利用することもできる。
【0030】綿層担持ローラ2はこれの表面の回転方向
に背角が向くメタリックワイヤ1の歯1aによって綿層
3を担持し図1の矢印Aで示す方向に移送してくるが、
この移送される綿層3が綿層担持ローラ2の綿層巻き上
げ側に設けられた綿層剥離ローラ5の部分に到達したと
き、この綿層剥離ローラ5と綿層担持ローラ2との互い
に逆向きに移動する表面間のゲージ部11に進入しよう
として綿層剥離ローラ5の周面に摺接する。
【0031】綿層剥離ローラ5はローラ表面の螺旋状の
凹溝7内に歯先4aがローラ表面よりも少し低くしたメ
タリックワイヤ4を設けられており、ローラ表面に綿層
3が単に接するだけではこれにメタリックワイヤ4の歯
4aは働かないが、前記ゲージ部11に移送されてくる
綿層3の先端部は綿層担持ローラ2の表面によって綿層
剥離ローラ5の表面に押付けられるので、この綿層3の
先端部は凹溝と対向した部分で凹溝内へ膨れ出るように
して図1の(b)に示すように入り込んで、回転する綿
層剥離ローラ5の凹溝7のエッジ7b、7b間に把持さ
れるのに加え、メタリックワイヤ4の凹溝7内に少し引
っ込みローラ表面での担持力を持たない歯先4aに図1
の(b)に示すように引っ掛かることにより、一時的に
担持されて確実に下方に掻き落とされ綿層担持ローラ2
の表面から確実に剥離される。
【0032】このとき綿層3の先端部は綿層担持ローラ
2表面に沿う上方への移送軌跡を下向きに急転換され、
後続の綿層3は綿層担持ローラ2と綿層剥離ローラ5と
のゲージ部11で上向き状態から下向き状態に折り返さ
れながら先端部に続いて綿層担持ローラ2の表面から剥
離され綿層剥離ローラ5の表面の側に移行される。
【0033】綿層剥離ローラ5の表面に移行した綿層3
は、綿層剥離ローラ5の矢印Bの方向への回転と、綿層
3の前記折り返しに伴う綿層剥離ローラ5側に向く反力
とが影響した、繊維の前記凹溝7の両側エッジ7b、7
bおよび凹溝7内メタリックワイヤ4の歯4aとの絡み
性によって、メタリックワイヤ4の担持力がローラ表面
には働かない綿層剥離ローラ5でもこれに十分に随伴し
ガイドローラ6とのゲージ部11にまで確実に移送され
て到達する。
【0034】綿層剥離ローラ5の綿層3を随伴させ、移
送する能力は、綿層剥離ローラ5の表面速度S1を高
め、凹溝7やメタリックワイヤ4がなす螺旋リードのピ
ッチを小さくし、凹溝7のローラ長手方向に対する傾き
角を小さくし、メタリックワイヤ4の凹溝7内での数を
増し、歯先4aのローラ表面からの引っ込みをより小さ
くする、どの方法によっても増大させることができる。
【0035】本実施例での十分な剥離特性が得られる上
記のような条件設定にて、従来通りのガイドローラと組
み合わせ使用した場合、本発明者等の実験によると綿層
3は綿層剥離ローラ5のメタリックワイヤ4による担持
力の働かないローラ表面にもなお随伴して巻上がる。
【0036】ガイドローラ6は剥離綿巻上がり防止ロー
ラ兼用のものであって、綿層剥離ローラ5との協働によ
る綿層3の移送のために、綿層剥離ローラ5とは逆に矢
印Cで示す方向に回転されるが、綿層剥離ローラ5より
も遅い表面速度S2を持ち、かつ粗い摩擦面としたロー
ラ表面にて、綿層剥離ローラ5の表面速度S1で移送さ
れようとする剥離綿3を綿層剥離ローラ5とは反対の側
から遅らせる働きを、綿層剥離ローラ5およびガイドロ
ーラ6が綿層3を加圧する状態にて強い摩擦力を発生さ
せながら行うことにより、綿層剥離ローラ5上メタリッ
クワイヤ4の回転方向に背角が向く歯先4aを、移送さ
れる綿層3が綿層剥離ローラ5の平滑なローラ表面との
間の滑りを伴って前記遅れの影響を受ける分だけ、この
綿層3よりも先行させて繊維との引っ掛かりのない歯4
aの基部側に向け綿層3から難なく抜け出させるのに併
せ、綿層剥離ローラ5およびガイドローラ6の間を通る
綿層3は、このローラ5、6間より出た途端に両ローラ
5、6による押圧を解除されて膨らみ状態に復元するの
と同時に凹溝7から図1の(c)に示すように抜け出し
て凹溝7との引っ掛かりを無くされるとともに、図1の
(d)に矢印の長さの違いによって表した、綿層3の綿
層剥離ローラ5側表面での移送量T1>ガイドローラ6
側での移送量T2の関係から、ガイドローラ6の表面に
接する側の縮みを他の部分よりも大きくしてガイドロー
ラ6側への曲がり癖を与え綿層3自体が綿層剥離ローラ
5の表面から剥離するようになるので、綿層担持ローラ
2から綿層剥離ローラ5により剥離した剥離綿3を綿層
剥離ローラ5部で巻上がるのを、ガイドローラ6と協働
するだけの構造が簡単で小さく安価な装置により確実に
防止して次工程へ安定して送り出せるようにする。本発
明者等の実験によれば、ガイドローラ6の表面速度S2
は綿層剥離ローラ5の表面速度S1に対し、4%〜5%
遅くするのが好適であった。
【0037】また、本実施例のように構造が簡単で設置
部材が少ないと、風綿等の付着に対する管理の容易なも
のとすることができる。
【0038】しかも綿層剥離ローラ5およびガイドロー
ラ6の間を通る綿層3は、加圧手段8の働きによって両
ローラ5、6間で加圧され、なお残存している葉かす等
の異物を、綿層担持ローラ2の平滑面と綿層剥離ローラ
5の凹溝7のない粗い摩擦面部分との間で破砕して微粒
子とするので、二次工程で高速ドラフトされるときの気
流の吹きつけによって、前記微粒子となっている葉かす
等の異物が自然落下や振り落とし、あるいは吹き飛ばし
によって除去されやすくなり、品質の向上を図ることが
できる。
【0039】本実施例のように加圧手段8が、前記のよ
うに綿層剥離ローラ5とガイドローラ6との間で加圧力
を働かせるものであると、加圧のための特別なローラ部
材が不要で、構造の簡略化を図ることができる。
【0040】また、前記のように凹溝7から突出しない
メタリックワイヤ4を持った綿層剥離ローラ5では、メ
タリックワイヤ4の歯先4aは損傷を受け難く、綿層担
持ローラ2と綿層剥離ローラ5とのゲージ、および綿層
剥離ローラ5とガイドローラ6とが前記加圧手段8の働
きにより圧着されても何も問題が生じないので、前記異
物の破砕に有効である。
【0041】ところで、綿層担持ローラ2がドッファで
ある場合、二次工程は高速練條機であり、この高速練條
機には綿層3をスライバとして供給するので、図1に示
すように、綿層3はトランペット12、カレンダローラ
13を通して得たスライバ19を、図示しないコイラを
経てコイル状にしながらケンスに収容することになる。
【0042】高速練條機では多数のスライバ19に高速
ドラフトを掛けながら、これらを引き揃えることを複数
段行うが、前記ドラフトによる繊維の引き延ばし時に前
記破砕されている微細な異物を気流の噴きつけによる自
然落下や振り落とし等によって効率良く除去することが
できる。
【0043】図6は本発明の加圧手段8の他の実施例を
示すものであり、ガイドローラ6とこれに対向する今1
つの補助ローラ21との間で加圧力を働かせるものであ
り、補助ローラ21の軸受22をフローティング支持
し、これとスライドガイド16の上部蓋18との間にば
ね17を働かせてある。このような構成では、一本のロ
ーラ21が増えるだけで、凹溝7による逃げのないロー
ラ表面同志により加圧を行い、異物の破砕をさらに効率
よく達成することができる。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、綿層剥離ローラはロー
ラ表面の螺旋状の凹溝内に歯先がローラ表面よりも少し
低くしたメタリックワイヤを設けられており、ローラ表
面に綿層が単に接するだけではこれにメタリックワイヤ
の歯は働かないが、綿層担持ローラの表面の回転方向に
背角が向くメタリックワイヤの歯によって担持され巻き
上げ側にまで移送されくる綿層と、互いの逆向きに移動
する表面間のゲージ部にて押付けられることにより、綿
層が凹溝と対向した部分で凹溝内へ膨れ出るようにして
入り込み、回転する綿層剥離ローラの凹溝のエッジ間に
把持されるのに加え、メタリックワイヤの凹溝内に少し
引っ込みローラ表面での担持力を持たない歯先に引っ掛
かることにより、これを一時的に担持して確実に下方に
掻き落として綿層担持ローラの表面から確実に剥離する
ことができる。また、剥離綿は、綿層剥離ローラの回転
と、綿層の巻上げ状態から掻き落とし状態への折り返し
に伴う綿層剥離ローラ側に向く反力とが影響した、繊維
の前記凹溝の両側エッジおよび凹溝内メタリックワイヤ
の歯との絡み性によって、メタリックワイヤの担持力が
ローラ表面には働かない綿層剥離ローラにも十分に随伴
しガイドローラとのゲージ部にまで確実に移送すること
ができる。
【0045】綿層剥離ローラの綿層を随伴させ、移送す
る能力は、綿層剥離ローラの表面速度を高め、凹溝やメ
タリックワイヤがなす螺旋リードのピッチを小さくし、
凹溝のローラ長手方向に対する傾き角を小さくし、メタ
リックワイヤの凹溝内での数を増し、歯先のローラ表面
からの引っ込みをより小さくする、どの方法によっても
増大させることができ、十分な剥離特性が得られる条件
設定にて、従来通りのガイドローラと組み合わせ使用し
た場合、綿層は綿層剥離ローラのメタリックワイヤによ
る担持力の働かないローラ表面にもなお随伴して巻上が
るが、本発明のガイドローラは剥離綿巻上がり防止ロー
ラ兼用のものであって、綿層剥離ローラよりも遅い表面
速度を持ち、かつ粗い摩擦面としたローラ表面にて、綿
層剥離ローラの表面速度で移送されようとする剥離綿を
綿層剥離ローラとは反対の側から遅らせる働きを、綿層
剥離ローラおよびガイドローラが綿層を加圧する状態に
てより強い摩擦力を発生させながら行うことにより、綿
層剥離ローラ上メタリックワイヤの回転方向に背角が向
く歯を、移送される綿層が綿層剥離ローラの平滑なロー
ラ表面との間の滑りを伴って前記遅れの影響を受ける分
だけ、この綿層よりも先行して繊維との引っ掛かりのな
い歯の基部側に向け綿層から難なく抜け出させるのに併
せ、綿層剥離ローラおよびガイドローラの間を通る綿層
は、このローラ間より出た途端に両ローラによる押圧を
解除されて膨らみ状態に復元するのと同時に凹溝から抜
け出して凹溝との引っ掛かりを無くされるとともに、綿
層のガイドローラの表面に接する側の縮みを他の部分よ
りも大きくしてガイドローラ側への曲がり癖を与え綿層
自体が綿層剥離ローラの表面から剥離するようになるの
で、綿層担持ローラから綿層剥離ローラにより剥離した
剥離綿を綿層剥離ローラ部で巻上がるのを、ガイドロー
ラと協働するだけの構造が簡単で小さく安価な装置によ
り確実に防止して次工程へ安定して送り出せるようにす
る。また、構造が簡単で設置部材が少ないことにより風
綿等の付着に対する管理の容易なものとすることができ
る。
【0046】しかも綿層剥離ローラおよびガイドローラ
の間を通る綿層は、加圧手段の働きによって両ローラ間
で加圧され、なお残存している葉かす等の異物を、綿層
担持ローラの凹溝のない平滑面と綿層剥離ローラの粗い
摩擦面との間で破砕して微粒子とするので、繊維が延ば
されたり振動を受けたり、気流の吹きつけがあったりす
る次工程がある場合に、微粒子となっている葉かす等の
異物が自然落下や振り落とし、あるいは吹き飛ばしによ
って除去されやすくなり、品質の向上を図ることができ
る。
【0047】加圧手段が、綿層剥離ローラとガイドロー
ラとの間で加圧力を働かせるものである構成では、加圧
のための特別なローラ部材も不要で、構造の簡略化を図
ることができる。
【0048】加圧手段が、ガイドローラとこれに対向す
る今1つの補助ローラとの間で加圧力を働かせるもので
ある構成では、一本のローラが増えるだけで、凹溝によ
る逃げのないローラ表面同志により加圧を行い、異物の
破砕をさらに効率よく達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の綿層剥離ローラの剥離面巻上がり防止
装置の一実施例を示す側面図、綿層移送状態および剥離
面巻上がり防止状態を示す側面図である。
【図2】綿層剥離ローラの正面図。
【図3】綿層剥離ローラに巻き付けられるメタリックワ
イヤの一例を示す側面図。
【図4】綿層剥離ローラの凹溝へのメタリックワイヤの
巻き付け状態を示す要部断面図。
【図5】綿層剥離ローラの異なった実施例を示す側面
図。
【図6】本発明の綿層剥離ローラの剥離面巻上がり防止
装置の別の実施例を示す側面図である。
【符号の説明】
1、4 メタリックワイヤ 2 綿層担持ローラ 3 綿層 4a 歯先 5 綿層剥離ローラ 6 ガイドローラ 7 凹溝 8 加圧手段 21 補助ローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転方向に背角が向くようにメタリック
    ワイヤを巻付けた綿層担持ローラのローラ表面に担持し
    て移送される綿層を、綿層担持ローラの綿層巻上げ側
    で、綿層担持ローラと同じ方向に回転しこの回転方向に
    背角が向くようにメタリックワイヤを巻付けたローラ表
    面にて、自身の下側へ剥離し引き出す綿層剥離ローラ
    と、 この綿層剥離ローラがこれの下側に剥離して引き出して
    くる剥離綿を、綿層剥離ローラと協働して移送するガイ
    ドローラとを備え、 前記綿層剥離ローラは、メタリックワイヤを、平滑なロ
    ーラ表面に形成した螺旋状の凹溝内に、歯先がローラ表
    面より少し低くローラ表面での綿層担持力のないものと
    して設けるとともに、 ガイドローラは、綿層剥離ローラよりも遅い表面速度を
    持ち、かつ粗い摩擦面としたローラ表面にて、綿層剥離
    ローラの表面速度で移送されようとする剥離綿を綿層剥
    離ローラとは反対の側から遅らせて、綿層剥離ローラか
    らの剥離を図る剥離綿巻上がり防止ローラ兼用のものと
    して設け、 ガイドローラ表面を通り移送される綿層を、このガイド
    ローラとの間で加圧する加圧手段を設けたことを特徴と
    する綿層剥離ローラの剥離綿巻上がり防止装置。
  2. 【請求項2】 加圧手段は、綿層剥離ローラとガイドロ
    ーラとの間で加圧力を働かせるものである請求項1に記
    載の綿層剥離ローラの剥離綿巻上がり防止装置。
  3. 【請求項3】 加圧手段は、ガイドローラとこれに対向
    する今1つの補助ローラとの間で加圧力を働かせるもの
    である請求項1に記載の綿層剥離ローラの剥離綿巻上が
    り防止装置。
JP27877594A 1994-11-14 1994-11-14 綿層剥離ローラの剥離綿巻上がり防止装置 Pending JPH08134725A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006214053A (ja) * 2005-02-07 2006-08-17 Sanyu:Kk 開繊機
JP2009013564A (ja) * 2007-06-29 2009-01-22 Truetzschler Gmbh & Co Kg 織物繊維から成る繊維束を特にコーミングのために繊維分類もしくは繊維選択する装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006214053A (ja) * 2005-02-07 2006-08-17 Sanyu:Kk 開繊機
JP2009013564A (ja) * 2007-06-29 2009-01-22 Truetzschler Gmbh & Co Kg 織物繊維から成る繊維束を特にコーミングのために繊維分類もしくは繊維選択する装置

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