JPH08134752A - 色見栄えに優れた丸編物 - Google Patents

色見栄えに優れた丸編物

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JPH08134752A
JPH08134752A JP27483594A JP27483594A JPH08134752A JP H08134752 A JPH08134752 A JP H08134752A JP 27483594 A JP27483594 A JP 27483594A JP 27483594 A JP27483594 A JP 27483594A JP H08134752 A JPH08134752 A JP H08134752A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 極めて容易かつ低コストで得られる、シルク
の薄起毛布帛のようなヌメリ感、反撥感、ソフトな風合
を有しつつ、表面の白化が少ない色見栄えに優れた丸編
物の提供。 【構成】 ポリエステル長繊維またはポリアミド長繊維
が5 %以上、35%以下含まれた再生セルロース長繊維の
丸編物であって、該丸編物表面の40%以上の面積を再生
セルロース長繊維が占めており、かつ、該丸編物のル−
プを形成する最外表面部の再生セルロース長繊維がフィ
ブリル化され、更に、その切断数が最外表面部を構成す
る再生セルロース長繊維のフィラメント数の40%以下、
好ましくは20%以下であり、かつ、ル−プを形成する糸
束から外れた変形大ル−プの数が表面1cm2 当り80個
以下である丸編物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、丸編物に関する。さら
に詳しくは、シルクの薄起毛加工布帛のようなヌメリ
感、反撥感、ソフトな風合を有しつつ、表面の白化が少
ない色見栄えに優れた丸編物に関する。
【0002】
【従来の技術】シルクの薄起毛加工布帛に似た合繊の丸
編物としては、例えば海島繊維や割繊糸等の特殊糸によ
る0.1 デニ−ル程度の極細繊維を用いて製編し、かつ、
起毛処理を施すことによって得られるが、極細用の特殊
糸の製造及び製編、特に極細化工程や起毛工程といった
複雑かつ高度な技術が要求されるため生産性が低く、か
つコスト高のものである。しかも、起毛しても立毛性が
少ないことから反撥感が減少し、ソフトな表面触感が減
少する。また、丸編物を構成するヤ−ン中の単糸を切断
するので強度が低下し、ラダリング等の欠点を生じ実用
に耐えないものとなる。
【0003】かかる問題を解決するために特開平5-1636
63号公報に特殊な風合を有する布帛が提案されている
が、フィブリル化繊維で島状凸部を形成させた場合、非
常に乱反射が強く表面が白化し、色見栄えに問題があっ
た。特に、再生セルロ−スをベ−スとした編物の起毛化
は大変難しく、従来より殆ど開発が進展していないのが
現状である。最近の特開平6-220769号公報に開示される
技術も合繊糸ベ−スの織編物の加工に留まっており、デ
リケ−トなセルロ−ス系繊維に必然の白化欠点を防止す
るものではなかった。かかる課題の解決が望まれてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、極めて容易
かつ低コストでシルクの薄起毛加工布帛のようなヌメリ
感、反撥感、ソフトな風合を有しつつ、表面の白化が少
ない色見栄えに優れた丸編物を提供することを目的とす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ポ
リエステル長繊維またはポリアミド長繊維が5重量%以
上35重量%以下含まれた再生セルロース長繊維の丸編
物であって、該丸編物の表面の40%以上の面積を再生
セルロース長繊維が占めており、かつ、該丸編物のル−
プを形成する最外表面部の再生セルロース長繊維がフィ
ブリル化され、更に、その切断数が最外表面部を構成す
る再生セルロース長繊維のフィラメント数の40%以
下、かつ、ル−プを形成する糸束から外れた変形大ル−
プの数が表面1cm2 当り80個以下であることを特徴
とする色見栄えに優れた丸編物、である。
【0006】以下に本発明を詳細に説明する。本発明に
用いる再生セルロース長繊維とは、キュプラ、ビスコー
スレーヨン、ポリノジックレ−ヨン(特に平均重合度40
0 〜600 が好ましい)のフィラメント糸、及びリオセル
(LYOCELL;例えば、繊維学会誌(繊維と工業)
48〔11] P.584 〜591(1992) ,に記載されているコ−ト
ルズ社の商品名テンセルが相当する)の紡糸方法で得ら
れるフィラメントをいう。
【0007】本発明の色見栄えに優れた丸編物は、特に
スキン、コア構造をもたないキュプラ、ポリノジックレ
−ヨン、リオセルのフィラメント糸が好ましい。単糸デ
ニ−ルは通常0.7 〜3デニ−ルのものが好ましく用いら
れるが、さらに好ましくは1〜2デニ−ルで、ト−タル
デニ−ルは40〜200 デニ−ルが好ましく、さらに好まし
くは75〜150 デニ−ルであり、ソフトタッチを得るのに
優れている。
【0008】本発明において再生セルロース長繊維は、
必要に応じて撚糸したり仮撚加工を行ってもよい。ま
た、他の再生セルロース長繊維やポリエステル長繊維ま
たはポリアミド長繊維と混繊、交撚、カバ−リング等、
糸の段階で混用してもよい。これらの混用した長繊維も
必要に応じて撚糸したり仮撚加工を行ってもよい。本発
明の色見栄えに優れた丸編物は、表面の40%以上、好ま
しくは60%以上の面積が主に再生セルロース長繊維で構
成され、再生セルロース長繊維とポリエステル長繊維ま
たはポリアミド長繊維を混用、交編した丸編物である。
【0009】また、本発明の色見栄えに優れた丸編物
は、再生セルロース長繊維が該丸編物表面の40%以上、
好ましくは60%以上の面積を占めていれば、ポリエステ
ル長繊維またはポリアミド長繊維以外の他の素材と混
用、交編されていてもよく、糸の段階で混用されていて
もよい。再生セルロース長繊維が丸編物表面の40%未満
であると、ソフトタッチ、ヌメリ感は再生セルロ−ス長
繊維のフィブリル化繊維によるので、これらの効果が得
られ難い。
【0010】混用、交編する素材としては、好ましくは
ポリエステル長繊維またはポリアミド長繊維であり、該
繊維の重量比率が5%以上、35%以下であり、更に好
ましくは7%以上、30%以下である。重量%(Y)は
次式により算出される。 Y(%)=(丸編物中のポリエステル繊維またはポリア
ミド繊維の重量)÷(丸編物の全重量)×100 本発明において、ポリエステル長繊維とは、分子鎖中に
エチレンテレフタレ−ト繰り返し単位を好ましくは85モ
ル%以上、さらに好ましくは90モル%以上、特に好まし
くは95モル%以上含むポリエステルを溶融紡糸して得ら
れる長繊維をいう。
【0011】かかるポリエステル長繊維とは、ポリエチ
レンテレフタレ−トが好適であるが、15モル%未満の割
合で他の共重合成分を含んでいても差し支えない。この
ような共重合成分としては、例えば、イソフタル酸、フ
タル酸、シュウ酸、コハク酸、スルホイソフタル酸、ナ
フタレンジカルボン酸、ジフェニルメタンジカルボン
酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、アジピン酸、オ
キシ安息香酸、ジエチレングリコ−ル、1,4-ブタンジオ
−ル等が挙げられる。
【0012】また、これらのポリエステルには、通常添
加される添加剤、例えば艶消剤、安定剤、静電剤、着色
剤等を含んでいてもよい。本発明に用いるポリエステル
長繊維は、単糸デニ−ルが、通常0.1〜5デニ−ルの
ものが好ましく用いられるが、さらに好ましくは1〜3
デニ−ルであり、ト−タルデニ−ルが10〜200 デニ−ル
のマルチフィラメント糸が好ましく、更に好ましくは20
〜75デニ−ルのものがソフト感に優れている。
【0013】また、本発明に用いるポリエステル長繊維
は、沸騰水に30分浸漬した場合の収縮率が7%以上のも
のが好ましく、更に好ましくは15%以上である。これは
再生セルロ−ス長繊維と交編したり、混繊したりした場
合、準備や染色等の処理中においてポリエステル長繊維
が収縮し、再生セルロ−ス繊維が丸編物表面に出やすく
なり、再生セルロ−ス長繊維のフィブリル化繊維による
ソフトタッチに優れたものとなる。
【0014】本発明に用いるポリアミド長繊維とは、ポ
リアミドポリマ−を溶融紡糸して得られる長繊維をい
う。ポリアミドポリマ−としては、ヘキサメチレンジア
ミンとアジピン酸を重合させて得られるポリヘキサメチ
レンアジパミドを95重量%以上含むホモポリマ−、或い
はε−カプロラクタムの重合から得られるポリカプラミ
ドよりなるポリマ−を好ましく用いることができる。
【0015】また、本発明におけるポリアミドポリマ−
は、従来公知の重合方法で得られるものでよく、単独重
合体あるいは共重合体のいづれをも用いることができる
し、またこれた重合体の混合物であってもよい。更に、
本発明に於けるポリアミドポリマ−の重合度は、ポリア
ミド繊維を形成し得るような範囲であれば特別に制限さ
れるものではない。
【0016】また、本発明に於けるポリアミドポリマ−
は、通常添加される添加剤、例えば艶消剤、安定剤、静
電剤等を含んでいてもよい。また、本発明に用いるポリ
アミド長繊維は、単糸デニ−ルが、通常0.3 〜5デニ−
ルのものが好ましく用いられるが、さらに好ましくは1
〜3デニ−ルであり、ト−タルデニ−ルが10〜200 デニ
−ルのマルチフィラメント糸が好ましく、更に好ましく
は20〜75デニ−ルのものがソフト感に優れている。
【0017】また、本発明に用いるポリアミド長繊維
は、沸騰水に30分浸漬した場合の収縮率が7%以上のも
のが好ましく、更に好ましくは15%以上である。これ
は、再生セルロ−ス長繊維と交編したり、混繊したりし
た場合、準備や染色等の処理中に於いてポリアミド長繊
維が収縮し、再生セルロ−ス長繊維が丸編物表面に出や
すくなり、再生セルロ−ス長繊維のフィブリル化繊維に
よるソフトタッチに優れたものとなる。
【0018】再生セルロ−ス長繊維を使用した丸編物
は、再生セルロ−ス長繊維が水により容易に膨潤するこ
と、また丸編物は織物や経編物に比べて組織がル−ズな
ため寸法安定性、形態安定性は元来良好ではなく、特
に、吊り干し等を実施すると非常に伸びやすい傾向にあ
る。更に、湿潤時では再生セルロ−ス長繊維の強度が低
下するので取扱い上の損傷が起こりやすい傾向にある。
かかる欠点を解消するにはポリエステル長繊維またはポ
リアミド長繊維との混用が効果的であるが、再生セルロ
ース長繊維のフィブリル化繊維によるソフトタッチ、ヌ
メリ感を維持するにはその混用率が重要なファクタ−と
なる。
【0019】本発明者らは鋭意検討の結果、ソフトタッ
チ、ヌメリ感を維持しつつ、寸法安定性、形態安定性、
強度が良好なポリエステル長繊維またはポリアミド長繊
維の混用率は、5%以上、35%以下であり、好ましく
は7%以上、30%以下である。混用率が35%を越え
ると,寸法安定性、形態安定性、強度は良好となるが、
ソフトタッチ、ヌメリ感が得られず、目的とする丸編物
は得られない。また、5%未満になるとソフトタッチ、
ヌメリ感は向上するが、寸法安定性、形態安定性、強度
が低下する。
【0020】本発明において、ル−プを形成する最外表
面部の再生セルロース長繊維がフィブリル化されること
が必要である。ここでいうフィブリル化繊維とは、再生
セルロース繊維の単繊維側面あるいは末端部が割れて超
極細繊維になっているものであって、かつ、少なくとも
一端は単繊維に接続しているものである。このフィブリ
ル化繊維の立毛性によりソフトタッチやヌメリ感が得ら
れるが、フィブリル化繊維が多すぎると生地表面で乱反
射が生じ、表面が白く見え、色見栄えが悪くなる原因と
なる。
【0021】本発明者らは、従来のものが風合的には非
常に良好であるが商品価値が著しく減少する色見栄えの
悪さに鑑み、鋭意検討の結果、フィブリルの発生状態を
制御することで風合を損ねることなく、色見栄えの良好
な丸編物を得ることができることを見出だした。フィブ
リル化繊維で島状凸部を形成させた場合、ル−プ表面の
再生セルロース長繊維の単糸が切断し、切断面から発生
する多量のフィブリル化繊維が絡み合った状態となる。
島状凸部がル−プ表面に散在することからル−プが隠れ
ることと多量の発生したフィブリル化繊維の乱反射が強
いものとなる。色見栄えが良好であるためには少なくと
もル−プが見える程度にフィブリル化繊維の発生を制御
することが必要であることがわかった。更に、島状凸部
の発生を制御するためには最外表面部を構成する再生セ
ルロース長繊維のフィラメント数の40%以下、好ましく
は20%以下に制御することが必要であることがわかっ
た。
【0022】また、乱反射の発生はフィブリル化繊維に
よるものだけではなく、ル−プを形成する糸束から外れ
た変形大ル−プも関係していることがわかった。ここで
いう変形大ル−プとは、単糸の切断等によりル−プを形
成する糸束から外れた繊維のことをいい、図1に規定さ
れるル−プ径dの0.6 倍(0.6d)以上の長さをもつもの
である。この変形大ル−プが色見栄えに影響を及ぼすの
は、変形大ル−プの数が表面1cm2 当り80個を越えた
場合であり、80個以下、好ましくは50個以下に制御する
必要がある。
【0023】以下に本発明の丸編物の製造方法の一例を
示すが、製造方法は特に限定されるものではない。丸編
物を作成するに当っては、20ゲ−ジ〜40ゲ−ジのものが
好ましく、特に好ましくは24ゲ−ジ〜32ゲ−ジの丸編機
を使用する。この範囲外では単糸切れによる変形大ル−
プが増加し、色見栄えが悪くなる。
【0024】丸編物の組織は特に限定されるものではな
いが、ダブル編機でダイヤル、シリンダ−側ともに天竺
組織で編成し、それらをタック編で結節するダブル天竺
組織はフラットでラダリングが発生しづらいので好まし
い。特に、タック編をポリエステル長繊維またはポリア
ミド長繊維の高収縮糸、沸水収縮率7%以上を使用する
と、ポリエステル長繊維またはポリアミド長繊維の収縮
により再生セルロース長繊維のル−プが表面に浮くので
表面が再生セルロ−ス繊維リッチになり、ソフトタッ
チ、ヌメリ感に優れたものとなる。
【0025】また、ダブル丸編機によるスム−ス、モッ
クロディ組織の場合、表糸を再生セルロース長繊維、裏
糸を他の繊維で構成すればリバ−シブルの丸編物ができ
るので好ましい。更に、タック糸を用いたシングルピ
ケ、ダブルピケ組織では片面が鹿の子調になり、柄表現
ができる。同様にシングルブリスタ、ダブルブリスタ組
織で凹凸を出しても柄表現ができる。
【0026】本発明において再生セルロース長繊維のフ
ィブリル化繊維を形成させる方法としては、例えば、常
圧ワッシャ−、連続リラックス機、液流染色機、ウィン
ス染色機、気流染色機中で湿潤状態に於いて揉布処理し
たり、スト−ンウォッシュ法により編物表面を摩擦する
方法があるが、常圧ワッシャ−、連続リラックス機、液
流染色機、ウィンス染色機、気流染色機中で湿潤状態に
於いて揉布処理する方法が好ましい。これは、スト−ン
ウォッシュ法により編物表面を摩擦するとル−プを形成
する単糸を切断しやすく、白化の原因である変形大ル−
プを生じさせやすいためである。
【0027】尚、再生セルロース繊維の膨潤剤として、
例えば水酸化ナトリウム等の強アルカリ水溶液や液体ア
ンモニア中で揉布処理を行うと繊維の強度低下を抑えて
フィブリル化繊維を発生させることができるので好まし
い。色見栄えは再生セルロース繊維のフィブリルの発生
状態で変化するので、これを制御することが必要であ
る。制御の方法としては例えば、常圧ワッシャ−、連続
リラックス機、液流染色機、ウィンス染色機、気流染色
機中での揉布時間、処理温度、生地の回転速度、再生セ
ルロース繊維の膨潤剤の濃度を制御する。
【0028】例えば、液流染色機の場合、膨潤剤として
の水酸化ナトリウムの濃度は10g/リットル以上100 g
/リットル以下が好ましく、さらに好ましくは20g/リ
ットル以上80g/リットル以下に制御し、揉布時間は、
1時間以上12時間以下が好ましく、さらに好ましくは
1.5 時間以上6時間以下に制御し、処理温度は、40℃以
上100 ℃以が好ましく、さらに、好ましくは60℃以上、
90℃以下に制御し、生地の回転速度は、100 m/分以上
300 m/分以下が好ましく、さらに、好ましくは150 m
/分以上、250 m/分以下に制御する。
【0029】これらの条件の組み合わせにより、再生セ
ルロース繊維のフィブリル化繊維が島状凸部を形成する
ことなく、ソフト感、反発感が良好で、色見栄えが良好
な丸編物が得られる。また、揉布処理の前処理としてセ
ルラ−ゼ酵素等で処理を行い、再生セルロース繊維の表
面を荒れさせることも有効な手段である。
【0030】更に、揉布処理の後処理としてセルラ−ゼ
酵素等で処理を行い、再生セルロース繊維のフィブリル
化繊維を若干脱落させることも有効な手段である。本発
明に用いられるセルラ−ゼとしては、例えばメイセラ−
ゼ(明治製薬(株)製、菌体トリコデルマ属)、オノズ
カ3S(近畿ヤクルト(株)製、菌体トリコデルマ属
商品名)、セルラ−ゼA3(天野製薬(株)製、菌体ア
スペルギルス属 商品名)、セルラ−ゼT−AP4(天
野製薬(株)製、菌体トリコデルマ属 商品名)、セル
ラ−ゼXP−425(長瀬産業(株)製、菌体トリコデ
ルマ属 商品名)、セルソフト−L(ノボノルディスク
ジャパン(株)製 商品名)、エンチロンCM−40L
(洛東化成(株)製 商品名)が例示される。これらの
セルラ−ゼは通常0.01〜10.0重量%の水溶液として使用
するのが好ましく、水溶液のpHは用いられるセルラ−
ゼの種類によって随時選択される。
【0031】特に、酢酸、酢酸塩等を用いてpHを3〜6
に調整してセルラ−ゼ処理液とするのが好ましい。処理
温度は30℃以上60℃以下が好ましく、さらに好ましくは
40℃以上、50℃以下に設定する。揉布処理の前処理とし
てセルラ−ゼ酵素処理を行う場合は下記に規定される減
量率が0.1 %以上、5%以下が好ましく、さらに好まし
くは0.5 %以上、3%以下であると再生セルロース繊維
のフィブリル化繊維が発生しやすくなる。この範囲外、
例えば減量率が0.1 %未満ではセルラ−ゼ酵素処理を行
わないものと大差はなく、5%を越えると生地の強度が
低下し、フィブリル化繊維の発生でも単糸切れが多発す
るので実用に耐えないことと表面が白化し、色見栄えが
悪くなる。
【0032】揉布処理の後処理としてセルラ−ゼ酵素処
理を行う場合は、減量前(A)と減量後(B)の生地重
量から下記の式で算出される減量率(X)を好ましくは
0.01%以上、3%以下、さらに好ましくは0.1 %以上、
2%以下に制御すると色見栄えが良好でソフトタッチ、
ヌメリ感、反発感良好なものが得られる。減量率(X)
が高すぎると、再生セルロース繊維のフィブリル化繊維
が減量され過ぎて、色見栄えは良好となるが、ソフトタ
ッチ、ヌメリ感、反発感が減少する。
【0033】 減量率(X)(%) =(A−B)/(A)×100 フィブリル化繊維を形成させた後、染色を行う。仕上加
工としては、例えばペ−パ−カレンダ−処理やシリコン
系柔軟剤、ウレタン系加工剤等によって柔軟仕上加工
や、セルロ−ス用の樹脂加工剤、例えば、1,3-ジメチル
グリオキザ−ルウレイン等を併用して仕上加工を行って
もよい。更に、仕上加工の前または後の工程でタンブラ
−や気流乾燥機等で揉布処理を行ってもよい。
【0034】また、本発明に於ける丸編物の密度は、35
コ−ス以上、90コ−ス以下が好ましく、さらに好ましく
は40コ−ス以上、70コ−ス以下であり、かつ、35ウェル
以上、90ウェル以下が好ましく、さらに好ましくは40ウ
ェル以上、70ウェル以下であり、かつ、コ−ス数をウェ
ル数で除した数が0.7 以上、1.4 以下が好ましく、さら
に好ましくは0.8 以上、1.3 以下である。
【0035】コ−スとは丸編物の長さ方向1インチ当り
のル−プの数であり、ウェルとは丸編物の幅方向1イン
チ当りのル−プの数である。この範囲外では生地が透け
ることによって色見栄えが悪くなったり、ル−プ形態が
変形して表面にいらつきが発生し、色見栄えが悪くな
る。本発明の丸編物は、特に外衣衣料として利用した場
合、その表面の外観や風合により極めて高級感のあるも
のとなる。尚、外衣として用いる場合、必要に応じて適
当な部位に芯地を用いてもよいが、芯地は極力薄くてソ
フトなものがよく、好ましくはいわゆるニット芯地がよ
い。また、接着芯地を用いる場合はドット状接着剤を2
段に積層したいわゆるダブルドットタイプが好ましい。
【0036】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。
【0037】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。なお、物性の評価方法は下記の通りに行った。 (1)色見栄え 丸編物を水平板の上に編み終り方向を上に向けて置き、
北窓自然光で水平板から45度の角度で北窓に向かって
編物を見てJIS染色堅牢度用変退色用グレ−スケ−ル
を用いて表面の白化の程度を3段階で評価した。
【0038】◎:色見栄えが非常に良好(白化 小) ○:色見栄えが良好(白化 中) ×:色見栄えが不良(白化 大) (2)再生セルロース繊維の面積比率 丸編物の表面1cm×1cmを写真に撮り、30倍に拡大し
て再生セルロース繊維、複合された合成繊維の部分を切
り取り、その重量を測定した。再生セルロース繊維の部
分の重量(A)、複合された合成繊維の重量(B)より
再生セルロース繊維の面積比率(X)を次式により算出
し、ランダムに100ケ所測定した平均値で求めた。
【0039】再生セルロース繊維面積比率(X)(%) =
A/(A+B)×100 (3)最外表面の再生セルロース繊維の糸数 丸編物の表面を写真に撮り、30倍に拡大して再生セル
ロース繊維のフィラメント数を数え、100ル−プの平
均値を最外表面の再生セルロース繊維の糸数とした。 (4)フィブリル化繊維を形成する再生セルロース繊維
の切断数 丸編物の表面を写真に撮り、30倍に拡大して再生セル
ロース繊維のフィラメントの切断している数を数え、1
00ル−プの平均値をフィブリル化繊維を形成する再生
セルロース繊維の切断数とした。 (5)変形大ル−プの数 丸編物の表面1cm×1cmを写真に撮り、30倍に拡大し
て変形大ル−プ数を数え、ランダムに100か所測定し
た平均値で求めた。 (6)外観 丸編物を水平板の上に編み終り方向を上に向けて置き、
北窓自然光で水平板から45度の角度で北窓に向かって
編物を見て外観を評価した。
【0040】◎:外観に問題なし ×:外観に問題あり(部分的なスレが発生、穴、ラダリ
ングの発生等) (7)風合 丸編物の風合を10人でヌメリ感、反発感、ソフト感に
ついて3段階にランクづけし、これらの平均により評価
した。
【0041】<ヌメリ感> 5:シルクの薄起毛布帛のようなヌメリ感がある 3:シルクの薄起毛布帛のようなヌメリ感が若干ある 1:シルクの薄起毛布帛のようなヌメリ感があまりない <反撥感> 5:反撥感がある 3:反撥感が若干ある 1:反撥感があまりない <ソフト感> 5:非常にソフト感がある 3:ソフト感が若干ある 1:ソフト感があまりなく、硬い 風合はヌメリ感、反撥感、ソフト感の評価の平均値で下
記のごとく3段階にランクづけした。
【0042】◎:ヌメリ感、反撥感、ソフト感の平均値
が4以上 ○:ヌメリ感、反撥感、ソフト感の平均値が3以上4未
満 ×:ヌメリ感、反撥感、ソフト感の平均値が3未満 (8)総合評価 総合評価は色見栄え、外観、風合の最も低いものを評価
値とした。
【0043】◎:非常に良好 ○:良好 ×:問題点がある
【0044】
【実施例1】100d/70fのキュプラマルチフィラメント
糸を表糸、裏糸に、30d/12fのポリエステルマルチフ
ィラメント糸をタック糸の用いた28ゲ−ジのダブル天竺
組織の丸編物を常法に従いリラックス精練後、液流染色
機でNaOH、60g/リットル水溶液にて浴比1:10で60℃で5
時間の揉布処理を行い、水洗、中和後、セルラ−ゼ酵素
オノズカ3Sを0.1 重量%、酢酸と酢酸ナトリウムにて
pH4.7 に調整した状態で50℃で1時間の処理を行った。
この時の減量率は0.6 %であった。
【0045】この後、分散染料にてポリエステルを、反
応染料にてキュプラを一浴二段法にて染色し、ネット型
乾燥機にて乾燥し、柔軟仕上加工を行った。この丸編物
は密度が52コ−ス、44ウェルでコ−ス数をウェル数で除
した数は1.2 であった。再生セルロ−ス繊維の重量比率
は86%であり、表面の再生セルロ−ス繊維の面積比率は
77%であり、ポリエステルの混用率は14%であった。再
生セルロ−ス繊維のフィブリル化繊維は該丸編物のル−
プが見える程度にまばらに存在していた。
【0046】フィブリル化繊維を形成する最外表面部の
再生セルロース長繊維は平均14本であり、切断数は平均
7%であった。また、最大切断数は5本であり、40%以
下を満足していた。また、ル−プを形成する糸束から外
れた変形大ル−プの数は表面1cm2 当り平均30個であ
り、最大でも65個であった。風合の評価値はヌメリ感が
4.2 、反撥感が4.2 、ソフト感が4.0 であり、風合平均
値は4.1 であった。
【0047】
【比較例1】揉布処理時にNaOHを含まない液にて1時間
揉布処理した以外は実施例1と同様にして丸編物を得
た。この丸編物は密度が52コ−ス、44ウェルで、再生セ
ルロ−ス繊維の重量比率は86%であり、表面の再生セル
ロ−ス繊維の面積比率は77%であり、ポリエステルの混
用率は14%であった。この丸編物は部分的にスレが発生
しており、再生セルロース長繊維の切断数、変形大ル−
プ数は測定できなかった。風合の評価値はヌメリ感が2.
6 、反撥感が3.0 、ソフト感が2.2 であり、風合平均値
は2.6 であった。
【0048】
【比較例2】揉布処理時間を15時間実施し、セルラ−ゼ
処理を行わなかった以外は実施例1と同様にして丸編物
を得た。この丸編物は密度が52コ−ス、44ウェルでコ−
ス数をウェル数で除した数は1.2 であった。再生セルロ
−ス繊維の重量比率は86%であり、表面の再生セルロ−
ス繊維の面積比率は77%であり、ポリエステルの混用率
は14%であった。再生セルロ−ス繊維のフィブリル化繊
維は島状凸部を形成しており、該丸編物のル−プは見え
ない部分が存在していた。フィブリル化繊維を形成する
最外表面部の再生セルロース長繊維は平均14本であり、
切断数は平均70%であった。
【0049】また、最大切断数は14本であり、40%以下
を満足していなかった。また、ル−プを形成する糸束か
ら外れた変形大ル−プの数は表面1cm2 当たり平均13
0 個であり、最大で200 個であった。更に、生地表面の
再生セルロース長繊維がほとんど無く、穴が開き、ラダ
リングが若干発生していた。風合の評価値はヌメリ感が
4.2 、反撥感が4.0 、ソフト感が4.4 であり、風合平均
値は4.2 であった。
【0050】色見栄えは丸編物を水平板の上に編み終り
方向を上に向けて置き、北窓自然光で水平板から45度
の角度で北窓に向かって編物を見てJIS染色堅牢度用
変退色用グレ−スケ−ルを用いて白化の評価を行った。
比較例1で得られた丸編物部分的にスレが発生していな
い部分を基準として実施例1で得られた丸編物と比較例
2で得られた丸編物の穴及びラダリングの発生していな
い部分とを評価すると実施例1で得られた丸編物は4
級、比較例2で得られた丸編物は3級であり比較例2に
比べると色見栄えに優れていた。
【0051】従って、実施例1で得られた丸編物はシル
クの薄起毛加工品のようなヌメリ感、反撥感、ソフトな
風合を有しつつ、表面の白化が少ない色見栄えの優れた
物であった。これに対して比較例1で得られた丸編物は
色見栄えは良好であるが、表面に部分的にスレが発生し
外観品位が悪く、風合はソフト感がなく、シルクの薄起
毛加工品のようなヌメリ感、反撥感、ソフトな風合とは
ほど遠い物であり、比較例2で得られた丸編物はシルク
の薄起毛加工品のようなヌメリ感、反撥感、ソフトな風
合は有しつつも、表面の白化が強く色見栄えの全くしな
い物であった。さらに、穴及びラダリングの発生によ
り、商品価値の全く無い物であった。
【0052】
【実施例2】75d/45fのキュプラマルチフィラメント
糸と30d/12fポリエステルフィラメント糸の混繊糸と
100d/70fのキュプラマルチフィラメント糸を1:1 の比
率で用いた28ゲ−ジのスム−ス組織の丸編物を実施例1
と同様の処理を行い、風合仕上として、100 ℃、1時間
の条件でタンブラ−処理を行った。この丸編物は密度が
45コ−ス、43ウェルでコ−ス数をウェル数で除した数は
1.0 であった。再生セルロ−ス繊維の重量比率は85%で
あり、表面の再生セルロ−ス繊維の面積比率は85%であ
り、ポリエステルの混用率は15%であった。再生セルロ
−ス繊維のフィブリル化繊維は該丸編物のル−プが見え
る程度にまばらに存在していた。
【0053】フィブリル化繊維を形成する最外表面部の
再生セルロース長繊維は平均12本であり、切断数は平均
17%であった。また、最大切断数は3本であり、40%以
下を満足していた。また、ル−プを形成する糸束から外
れた変形大ル−プの数は表面1cm2 当り平均20個であ
り、最大でも42個であった。風合の評価値はヌメリ感が
4.4 、反撥感が4.4 、ソフト感が4.4 であり、風合平均
値は4.4 であった。
【0054】
【実施例3】75d/45fのキュプラマルチフィラメント
糸と30d/12fポリエステルフィラメント糸の混繊糸と
100d/70fのキュプラマルチフィラメント糸を1:2 の比
率で用いた28ゲ−ジのスム−ス組織の丸編物を用いた以
外は実施例2と同様の処理を行った。この丸編物は密度
が45コ−ス、43ウェルでコ−ス数をウェル数で除した数
は1.0 であった。再生セルロ−ス繊維の重量比率は90%
であり、表面の再生セルロ−ス繊維の面積比率は90%で
あり、ポリエステルの混用率は10%であった。
【0055】フィブリル化繊維を形成する最外表面部の
再生セルロース長繊維は平均14本であり、切断数は平均
21%であった。また、最大切断数は5本であり、40%以
下を満足していた。また、ル−プを形成する糸束から外
れた変形大ル−プの数は表面1cm2当り平均31個であ
り、最大で56個であった。風合の評価値はヌメリ感が4.
2 、反撥感が4.6 、ソフト感が4.8 であり、風合平均値
は4.5 であった。
【0056】
【比較例3】75d/45fのキュプラマルチフィラメント
糸と30d/12fポリエステルフィラメント糸の混繊糸と
100d/70fのキュプラマルチフィラメント糸を1:1 の比
率で用いた28ゲ−ジのスム−ス組織の丸編物を液流染色
機でNaOH、60g/リットル水溶液にて浴比1:10で60℃で7
時間の揉布処理を行った以外は実施例2と同様の処理を
行った。この丸編物は密度が45コ−ス、43ウェルでコ−
ス数をウェル数で除した数は1.0 であった。再生セルロ
−ス繊維の重量比率は85%であり、表面の再生セルロ−
ス繊維の面積比率は85%であり、ポリエステルの混用率
は15%であった。
【0057】フィブリル化繊維を形成する最外表面部の
再生セルロース長繊維は平均12本であり、切断数は平均
42%であった。また、最大切断数は8本であり、40%以
下を満足できなかった。また、ル−プを形成する糸束か
ら外れた変形大ル−プの数は表面1cm2 当り平均58個
であり、最大で76個であった。風合の評価値はヌメリ感
が4.4 、反撥感が4.2 、ソフト感が4.4 であり、風合平
均値は4.3 であった。
【0058】
【比較例4】75d/45fのキュプラマルチフィラメント
糸と30d/12fポリエステルフィラメント糸の混繊糸と
100d/70fのキュプラマルチフィラメント糸を1:1 の比
率で用いた28ゲ−ジのスム−ス組織の丸編物をワッシャ
−染色機でNaOH、60g/リットル水溶液にて浴比1:20で60
℃で4時間の揉布処理を行った以外は実施例2と同様の
処理を行った。この丸編物は密度が45コ−ス、43ウェル
でコ−ス数をウェル数で除した数は1.0 であった。再生
セルロ−ス繊維の重量比率は85%であり、表面の再生セ
ルロ−ス繊維の面積比率は85%であり、ポリエステルの
混用率は15%であった。
【0059】フィブリル化繊維を形成する最外表面部の
再生セルロース長繊維は平均12本であり、切断数は平均
29%であった。また、最大切断数は4本であり、40%以
下を満足していた。また、ル−プを形成する糸束から外
れた変形大ル−プの数は表面1cm2 当り平均92個であ
り、最大で 124個であった。風合の評価値はヌメリ感が
4.4 、反撥感が4.0 、ソフト感が4.4 であり、風合平均
値は4.3 であった。
【0060】色見栄えは実施例2が最も良好であり、実
施例2を基準に実施例3、比較例3、比較例4を評価す
ると実施例3は4.5 級、比較例3は3級、比較例4は3.
5 級であり、実施例2、3が色見栄えが優れていた。従
って、実施例2の丸編物はシルクの薄起毛加工品のよう
なヌメリ感、反撥感、ソフトな風合を有しつつ、表面の
白化が少ない色見栄えの優れた物であり、実施例3の丸
編物はシルクの薄起毛加工品のようなヌメリ感、反撥
感、ソフトな風合は有しつつ、従来品に比べて表面の白
化が少ない色見栄えの優れた物であった。これに対して
比較例3の丸編物はシルクの薄起毛加工品のようなヌメ
リ感、反撥感、ソフトな風合は有していたが、表面の白
化が強く色見栄えには劣ったものであり、比較例4の丸
編物は若干ざらついており、局部的にいらつき、表面の
白化が強く色見栄えには劣ったものであった。
【0061】
【実施例4】75d/45fのキュプラマルチフィラメント
糸と30d/12fポリエステルフィラメント糸の混繊糸を
用いた28ゲ−ジのスム−ス組織の丸編物を用いた以外は
実施例2と同様の処理を行った。この丸編物は密度が45
コ−ス、43ウェルでコ−ス数をウェル数で除した数は1.
0 であった。再生セルロ−ス繊維の重量比率は71%であ
り、表面の再生セルロ−ス繊維の面積比率は70%であ
り、ポリエステルの混用率は29%であった。フィブリル
化繊維を形成する最外表面部の再生セルロース長繊維は
平均10本であり、切断数は平均10%であった。
【0062】また、最大切断数は2本であり、40%以下
を満足していた。また、ル−プを形成する糸束から外れ
た変形大ル−プの数は表面1cm2 当り平均14個であ
り、最大で31個であった。風合の評価値はヌメリ感が4.
0 、反撥感が4.6 、ソフト感が4.2 であり、風合平均値
は4.3 であった。色見栄えを実施例2の丸編物と比較す
ると実施例4の丸編物が0.5 級良好であり色見栄えに優
れていた。
【0063】従ってこの丸編物はシルクの薄起毛加工品
のようなヌメリ感、反撥感、ソフトな風合は有しつつ、
表面の白化が少ない色見栄えの優れた物であった。
【0064】
【実施例5】沸騰水に30分浸漬した場合の収縮率が6%
の75d/45fのキュプラマルチフィラメント糸と沸騰水
に30分浸漬した場合の収縮率が7%の30d/12fポリア
ミドフィラメント糸の混繊糸を用いた28ゲ−ジのスム−
ス組織の丸編物を用い、常法に従いリラックス精練後、
液流染色機でNaOH、60g/リットル水溶液にて浴比1:10で
60℃で6時間の揉布処理を行い、水洗、中和後、セルラ
−ゼ酵素オノズカ3Sを0.1 重量%、酢酸と酢酸ナトリ
ウムにてpH4.7 に調整した状態で50℃で1時間の処理を
行った。この時の減量率は0.6 %であった。
【0065】この後、分散染料にてポリアミドを、反応
染料にてキュプラを一浴二段法にて染色し、ネット型乾
燥機にて乾燥し、柔軟仕上加工を行った。この丸編物は
密度が52コ−ス、44ウェルでコ−ス数をウェル数で除し
た数は1.2 であった。再生セルロ−ス繊維の重量比率は
71%であり、表面の再生セルロ−ス繊維の面積比率は48
%であり、ポリアミドの混用率は29%であった。再生セ
ルロ−ス繊維のフィブリル化繊維は該丸編物のル−プが
見える程度にまばらに存在していた。
【0066】フィブリル化繊維を形成する最外表面部の
再生セルロース長繊維は平均9本であり、切断数は平均
22%であった。また、最大切断数は3本であり、40%以
下を満足していた。また、ル−プを形成する糸束から外
れた変形大ル−プの数は表面1cm2 当り平均36個であ
り、最大でも49個であった。風合の評価値はヌメリ感が
4.0 、反撥感が3.6 、ソフト感が3.6 であり、風合平均
値は3.7 であった。
【0067】従ってこの丸編物はシルクの薄起毛加工品
のようなヌメリ感、反撥感、ソフトな風合は有しつつ、
実施例2で得られた丸編物に比べると若干表面に白化が
見られるが従来品と比べると格段に表面の白化が少なく
色見栄えが優れており、十分に商品価値のある物であっ
た。
【0068】
【実施例6】75d/45fのキュプラマルチフィラメント
糸と70d/34fポリアミドフィラメント糸を2:1 で交編
した28ゲ−ジのスム−ス組織の丸編物を用い、実施例5
と同様の方法で処理した。この丸編物は密度が52コ−
ス、44ウェルでコ−ス数をウェル数で除した数は1.2 で
あった。再生セルロ−ス繊維の重量比率は68%であり、
表面の再生セルロ−ス繊維の面積比率は68%であり、ポ
リアミドの混用率は32%であった。再生セルロ−ス繊維
のフィブリル化繊維は該丸編物のル−プが見える程度に
まばらに存在していた。フィブリル化繊維を形成する最
外表面部の再生セルロース長繊維は平均16本であり、切
断数は平均31%であった。また、最大切断数は6本であ
り、40%以下を満足していた。また、ル−プを形成する
糸束から外れた変形大ル−プの数は表面1cm2 当り平
均56個であり、最大でも72個であった。風合の評価値は
ヌメリ感が4.6 、反撥感が4.2 、ソフト感が3.8 であ
り、風合平均値は4.2 であった。
【0069】この丸編物はシルクの薄起毛加工品のよう
なヌメリ感、反撥感、ソフトな風合は有しつつ、実施例
2で得られた丸編物に比べると若干表面に白化が見られ
るが従来品と比べると格段に表面の白化が少なく色見栄
えが優れており、十分に商品価値のある物であった。
【0070】
【比較例5】沸騰水に30分浸漬した場合の収縮率が6%
の75d/45fのキュプラマルチフィラメント糸と沸騰水
に30分浸漬した場合の収縮率が2%の30d/12fポリエ
ステルフィラメント糸の混繊糸を用いた28ゲ−ジのスム
−ス組織の丸編物を常法に従いリラックス精練後、更に
リラックス状態で 100℃で40分処理した以外は実施例2
と同様の処理を行った。この丸編物は密度が45コ−ス、
43ウェルでコ−ス数をウェル数で除した数は1.0 であっ
た。再生セルロ−ス繊維の重量比率は71%であり、表面
の再生セルロ−ス繊維の面積比率は再生セルロ−ス繊維
が収縮し、ポリエステル繊維が表面に出るため37%であ
り、ポリエステルの混用率は29%であった。った。
【0071】フィブリル化繊維を形成する最外表面部の
再生セルロース長繊維は平均8本であり、切断数は平均
13%であった。また、最大切断数は2本であり、40%以
下を満足していた。また、ル−プを形成する糸束から外
れた変形大ル−プの数は表面1cm2 当り平均8個であ
り、最大でも26個であった。風合の評価値はヌメリ感が
2.6 、反撥感が3.0 、ソフト感が1.2 であり、風合平均
値は2.3 であった。この丸編物は再生セルロ−ス繊維の
フィブリル化繊維から得られるヌメリ感、反撥感、ソフ
ト感は感じられず、ポリエステル特有のドライ感が強
く、かなり硬い風合であり、表面の白化が少ないものの
商品価値の低いものであった。
【0072】
【比較例6】40d/24fのキュプラマルチフィラメント
糸と30d/12fポリエステルフィラメント糸の混繊糸を
用いた28ゲ−ジのスム−ス組織の丸編物を用いた以外は
実施例2と同様の処理を行った。この丸編物は密度が50
コ−ス、48ウェルでコ−ス数をウェル数で除した数は1.
0 であった。再生セルロ−ス繊維の重量比率は57%であ
り、表面の再生セルロ−ス繊維の面積比率は67%であ
り、ポリエステルの混用率は43%であった。再生セルロ
−ス繊維のフィブリル化繊維は該丸編物のル−プが見え
る程度にまばらに存在していた。フィブリル化繊維を形
成する最外表面部の再生セルロース長繊維は平均8本で
あり、切断数は平均25%であった。また、最大切断数は
3本であり、40%以下を満足していた。また、ル−プを
形成する糸束から外れた変形大ル−プの数は表面1cm
2 当り平均14個であり、最大でも33個であった。風合の
評価値はヌメリ感が4.0 、反撥感が3.2 、ソフト感が1.
4 であり、風合平均値は2.9 であった。
【0073】この丸編物は再生セルロ−ス繊維のフィブ
リル化繊維から得られる反撥感は感じられず、ポリエス
テル特有の反撥感が強く、かなり硬い風合であり、表面
の白化が少ないものの商品価値の低いものであった。
【0074】
【比較例7】100d/70fのキュプラマルチフィラメント
糸を用いた28ゲ−ジのスム−ス組織の丸編物を用いた以
外は実施例2と同様の処理を行った。この丸編物は密度
が45コ−ス、43ウェルでコ−ス数をウェル数で除した数
は1.0 であった。再生セルロ−ス繊維の重量比率は 100
%であり、表面の再生セルロ−ス繊維の面積比率は 100
%であった。フィブリル化繊維を形成する最外表面部の
再生セルロース長繊維は平均16本であり、切断数は平均
31%であった。また、最大切断数は6本であり、40%以
下を満足していた。また、ル−プを形成する糸束から外
れた変形大ル−プの数は表面1cm2 当り平均42個であ
り、最大でも56個であった。
【0075】しかし、部分的に穴の開いたところが存在
し、ラダリングが発生していた。風合の評価値はヌメリ
感が4.4 、反撥感が4.0 、ソフト感が4.6 であり、風合
平均値は4.3 であった。 この丸編物はシルクの薄起毛
加工品のようなヌメリ感、ソフトな風合はあるが、反撥
感が少なく、表面の白化が少ないものの穴、及びラダリ
ングの発生により商品価値の全くないものであった。
【0076】
【表1】
【0077】
【表2】
【0078】
【発明の効果】本発明の色見栄えに優れた丸編物は、シ
ルクの薄起毛加工品のようなヌメリ感、反撥感、ソフト
な風合を有しつつ、表面の白化が少ない色見栄えに優れ
た丸編物であり、極めて容易かつ低コストで得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ル−プ径dを模式的に示す説明図。
【図2】100d/70fのキュプラマルチフィラメント糸を
表糸と裏糸に、30d /12fのポリエステルマルチフィラ
メント糸をタック糸に用いた28ゲ−ジのダブル天竺組織
の丸編物の表面電子顕微鏡写真の一例。
【符号の説明】
d:ループ径
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステル長繊維またはポリアミド長
    繊維が5重量%以上35重量%以下含まれた再生セルロ
    ース長繊維の丸編物であって、該丸編物の表面の40%
    以上の面積を再生セルロース長繊維が占めており、か
    つ、該丸編物のル−プを形成する最外表面部の再生セル
    ロース長繊維がフィブリル化され、更に、その切断数が
    最外表面部を構成する再生セルロース長繊維のフィラメ
    ント数の40%以下、かつ、ル−プを形成する糸束から
    外れた変形大ル−プの数が表面1cm2 当り80個以下
    であることを特徴とする色見栄えに優れた丸編物。
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CN114929962A (zh) * 2020-01-14 2022-08-19 旭化成株式会社 原纤维化的再生纤维素纤维及使用其而成的布帛

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