JPH08136224A - 寸法測定器 - Google Patents

寸法測定器

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Publication number
JPH08136224A
JPH08136224A JP27479194A JP27479194A JPH08136224A JP H08136224 A JPH08136224 A JP H08136224A JP 27479194 A JP27479194 A JP 27479194A JP 27479194 A JP27479194 A JP 27479194A JP H08136224 A JPH08136224 A JP H08136224A
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JP
Japan
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measured
dimension
casing
slit light
gap
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Application number
JP27479194A
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English (en)
Inventor
Yukio Kano
幸雄 狩野
Takaaki Kishida
任晤 岸田
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容易かつ迅速に位置決めし、正確な寸法を測
定することができる寸法測定器を提供する。 【構成】 Z軸回転機構16及びY軸回転機構14によ
りケーシング11の姿勢を変更しつつ、被測定面20B
に照射されたスリット光18の反射光を受光し輝線22
に対応したデジタル信号に基づいて隙間及び段差の寸法
を演算する。そして演算装置は段差寸法の演算結果が最
小であるか否かの判断及び隙間寸法の演算結果が最小で
あるか否かの判断を行い、演算結果が最小である時の段
差寸法及び演算結果が最小である時の隙間寸法を液晶デ
ィスプレイ12に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、寸法測定器に係り、よ
り詳しくは、スリット光を被測定物に照射することによ
り被測定物の寸法を測定する寸法測定器に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、被測定物に対し所望の部位の寸法を測定する場合、
その簡便さからノギス等を用いて行うことが一般的であ
る。ノギスは小型軽量で携帯性に優れており、かつ所望
の部位に当接させることにより、所望の部位の寸法を容
易に測定できる。
【0003】しかしながら、上記のようなノギス等を用
いた測定では、単一の被測定物に対し同一の部位を繰り
返し測定したとしても、そのときの被測定物に対するノ
ギス等の当接状態の違いや測定者の目の錯覚等に起因す
る誤差により、測定値が異なってしまうことが多々あっ
た。更に、被測定物の材質が軟質である場合には、ノギ
ス等を被測定物に接触させると被測定物に変形が生じる
ので、正確な測定は殆ど不可能であった。
【0004】また、上記に関連して、被測定物に接触す
ることなく、被測定面にスリット状の光ビーム(以下、
スリット光という)を照射し、照射したスリット光の光
軸と所定の角度をもって設けられた光検出センサにて被
測定面からの反射光を受光し、その受光位置から三角測
量原理を用いて被測定面の形状を2次元又は3次元の座
標にて測定する形状測定装置が提案されている(特公昭
50−36374号公報、特開昭56−138204号
公報、特開昭57−22508号公報、特開昭58−5
2508号公報等参照)。しかし、上記の形状測定装置
では、測定を行うにあたって測定における座標系の基準
となる測定基準面上に被測定物を載置する必要があるた
め、サイズが大きすぎて載置不可能な物の寸法を測定す
ることができず、被測定物が限定されていた。更に、上
記の形状測定装置は大規模かつ高価であり、演算処理が
複雑であった。
【0005】一方、被測定物の被測定面にスリット光を
照射し、照射したスリット光の反射光を受光し、その受
光位置から三角測量原理を用いて被測定面の隙間・段差
等の寸法を測定する、上記の形状測定装置よりも小型の
寸法測定器が存在する。但し、上記のように被測定面に
照射されたスリット光の反射光を受光し、その受光位置
から三角測量原理を用いて被測定面の隙間・段差等の寸
法を測定するには、寸法測定器と被測定面との距離を所
定の範囲内とし、スリット光を被測定面の隙間・段差等
の適切な寸法測定方向に沿って照射する必要があった。
例えば、寸法測定器が被測定面に対して遠すぎて寸法測
定器と被測定面との距離が所定の範囲内でない場合、図
4に示すように信号出力手段としての二次元CCDセン
サの受光面35上に結像されたスリット像38の一部が
欠落してしまい、正確な寸法測定ができなくなる。ま
た、図6(A)に示すようにスリット光18が被測定面
20Bの段差Lの適切な寸法測定方向に沿って照射され
ていない場合も、図6(B)に示すように二次元CCD
センサの受光面35上に結像されたスリット像38にお
いて段差に対応する線分38Cが被測定面における段差
Lに対応しなくなり、正確な寸法測定ができなくなる。
【0006】そこで、この寸法測定器で被測定面の隙間
や段差等の寸法を測定する際に、例えば図10(A)及
び図10(B)に示す被測定面92上に載置され柱状の
支持部90Aで寸法測定器10のケーシング11を支持
する治具90を用いていた。即ち、オペレータは個々の
被測定物に対し都度、この治具90を用いて被測定面9
2とケーシング11との距離Hが一定となるようにし、
更にスリット光18が被測定面92の隙間・段差等の適
切な寸法測定方向に沿って照射されるように位置決めし
ていた。
【0007】しかしながら、工業製品の出荷前の検査等
において多数の被測定物を測定する場合、個々の被測定
物の測定においてその都度上記のような位置決めを行う
のは非常に面倒であった。また、上記のような位置決め
には時間がかかるため、工場のコンベアラインに乗って
搬送される製品や部品等の移動する被測定物を対象とし
た測定は困難であった。
【0008】そこで、本発明は上記事実を考慮し、容易
かつ迅速に位置決めし、正確な寸法を測定することがで
きる寸法測定器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、スリット光を被測定物に
向けて射出する射出手段と、被測定物からのスリット光
の反射光を受光し、被測定物表面上の輝線に対応した信
号を出力する信号出力手段と、がケーシングに収納され
て構成され、スリット光を被測定物に照射することによ
り被測定物の寸法を測定する寸法測定器であって、前記
ケーシングの姿勢を変更可能に前記ケーシングを支持す
る支持手段と、前記信号出力手段から出力された輝線に
対応した信号に基づいて、輝線を構成する線分の各々に
対応する被測定物の部位の寸法を演算する演算手段と、
前記演算手段による演算結果に基づいてスリット光が被
測定物の部位の適切な寸法測定方向に沿って照射されて
いるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により
スリット光が被測定物の部位の適切な寸法測定方向に沿
って照射されていると判断された時の演算手段による演
算結果を出力する出力手段と、を備えている。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記支持手段は、前記射出手段から
射出されたスリット光が被測定物に対し垂直に照射さ
れ、かつケーシングが被測定物に対して垂直な軸を中心
として回転可能なようにケーシングを支持することを特
徴とする。
【0011】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記支持手段は、ケーシングが被測
定物に対して垂直な軸及び平行な軸を中心として回転可
能なようにケーシングを支持することを特徴とする。
【0012】更に、請求項4記載の発明は、請求項1乃
至請求項3の何れか1項に記載の発明において、ケーシ
ングの姿勢を変更する変更手段と、前記変更手段により
ケーシングの姿勢を変更させ、前記判断手段によりスリ
ット光が被測定物の部位の適切な寸法測定方向に沿って
照射されていると判断された時に前記変更手段によるケ
ーシングの姿勢の変更を停止させる制御手段と、を更に
備えたことを特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明では、射出手段により射出
されたスリット光が被測定物に照射されるようにケーシ
ングが支持手段により支持されると、信号出力手段はこ
のスリット光の被測定物からの反射光を受光し、スリッ
ト光を反射した被測定物表面上の輝線に対応した信号を
出力する。そして演算手段が信号出力手段から出力され
た信号に基づいて、輝線を構成する線分の各々の寸法を
演算する。
【0014】また、ケーシングは姿勢を変更可能に支持
手段により支持されているので、スリット光の被測定物
への照射角を変更することができる。そこで、支持手段
によりケーシングの姿勢を変更することにより、スリッ
ト光の被測定物への照射角を変更した場合、スリット光
を反射した被測定物表面上の輝線が変化し、上記の演算
手段により演算された輝線を構成する線分の各々の寸法
も変化する。
【0015】ところで、スリット光が被測定物の部位の
適切な寸法測定方向に沿って照射されるようにケーシン
グの姿勢を変更した場合について以下に述べる。
【0016】スリット光が被測定物の部位の適切な寸法
測定方向に沿って照射されていない場合、例えば図6
(A)に示すように段差を有する被測定面20Bにスリ
ット光18が被測定面20Bに対し垂直に照射されてい
ない場合は、段差Lよりも大きな寸法Mに対応する線分
のスリット像38C(図6(B)参照)に対応する信号
が信号出力手段により出力され、段差Lよりも大きな寸
法Mが演算手段により求められる。また、スリット光が
被測定物の部位の適切な寸法測定方向に沿って照射され
た場合、例えば図6(C)に示すようにスリット光18
が被測定面20Bに対し垂直に照射された場合は、段差
Lに対応する線分のスリット像38D(図6(D)参
照)に対応する信号が信号出力手段により出力され、段
差Lが演算手段により求められる。更に、スリット光の
照射角が被測定物の部位の適切な寸法測定方向に沿った
照射角を越えた場合、例えば図6(E)に示すようにス
リット光18の照射角が被測定面20Bに対して垂直で
なくなった場合は、上記の図6(A)に示す場合と同様
に段差Lよりも大きな寸法Nに対応する線分のスリット
像38E(図6(F)参照)に対応する信号が信号出力
手段により出力され、段差Lよりも大きな寸法Nが演算
手段により求められる。
【0017】同様に図5(A)に示すように隙間を有す
る被測定面20Bに輝線22が隙間の測定方向(図5
(A)において上下方向)に生じるようにスリット光1
8が照射されていない場合は、隙間Qよりも大きな寸法
Vに対応する線分のスリット像38C(図5(B)参
照)に対応する信号が信号出力手段により出力され、隙
間Qよりも大きな寸法Vが演算手段により求められる。
また、図5(C)に示すように輝線22が隙間の測定方
向(図5(C)において上下方向)に生じるようにスリ
ット光18が照射された場合、隙間Qに対応する線分の
スリット像38D(図5(D)参照)に対応する信号が
信号出力手段により出力され、隙間Qが演算手段により
求められる。更に、図5(E)に示すように輝線22の
生じる方向が隙間の測定方向(図5(E)において上下
方向)を越えた場合は、上記の図5(A)に示す場合と
同様に隙間Qよりも大きな寸法Wに対応する線分のスリ
ット像38E(図5(F)参照)に対応する信号が信号
出力手段により出力され、隙間Qよりも大きな寸法Wが
演算手段により求められる。
【0018】従って、スリット光が被測定物の部位の適
切な寸法測定方向に沿って照射された場合、演算手段に
よる演算結果は最小となる。これにより、演算手段によ
る演算結果が最小となった場合に、判断手段はスリット
光が被測定物の部位の適切な寸法測定方向に沿って照射
されていると判断することができる。
【0019】そして、判断手段によりスリット光が被測
定物の部位の適切な寸法測定方向に沿って照射されてい
ると判断された時の演算手段による演算結果が出力手段
により出力されることにより、容易かつ迅速に位置決め
し、正確な寸法を測定することができる。
【0020】請求項2記載の発明では、ケーシングが被
測定物に対して垂直な軸を中心として回転可能なように
支持手段により支持されているので、被測定物の表面に
平行な部位の寸法、例えば隙間や穴の直径等の寸法を測
定する場合に容易かつ迅速に位置決めすることができ
る。特に、寸法測定方向が異なった複数の隙間等の寸法
を測定する場合にはその効果が顕著に現れる。
【0021】また、請求項3記載の発明では、ケーシン
グが被測定物に対して垂直な軸を中心として回転可能な
ように支持手段により支持されているので、被測定物の
表面に平行な部位の寸法、例えば隙間や穴の直径等の寸
法を測定する場合に容易かつ迅速に位置決めすることが
できる。更に、ケーシングが被測定物に対して平行な軸
を中心として回転可能なように支持手段により支持され
ているので、被測定物の表面に垂直な部位の寸法、例え
ば段差や穴の深さ等の寸法を測定する場合に容易かつ迅
速に位置決めすることができる。特に、被測定物の表面
が曲面であったり、表面が傾斜している場合等にも表面
の状態に応じた位置決めを行うことができ、その効果が
顕著に現れる。
【0022】上記発明において、ケーシングの姿勢は手
動で変更するようにしても良いが、請求項4に記載した
ように、制御手段が変更手段によりケーシングの姿勢を
変更させ、判断手段によりスリット光が被測定物の部位
の適切な寸法測定方向に沿って照射されていると判断さ
れた時に変更手段によるケーシングの姿勢の変更を停止
させることにより、位置決め及び寸法の測定を自動的に
行うことができる。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の寸法測定器
の一実施例を説明する。なお、以下の実施例では図1に
示すように上面に深さが一定の溝部20Aが形成された
略直方体の被測定物20を対象として、溝部20Aの段
差L及び隙間Qを測定する例を示す。
【0024】図1に示すように、寸法測定器10は、外
形が胴長の略直方体であるケーシング11、ケーシング
11を被測定面20Bに対し垂直な軸Zを中心として回
転させるZ軸回転機構16、ケーシング11を被測定面
20Bに対し平行な軸Yを中心として回転させるY軸回
転機構14、Z軸回転機構16とY軸回転機構14とを
連結する連結部15、及び被測定面20B上に載置され
上記のケーシング11等を支持する支持台13により構
成される。
【0025】支持台13は、その最下部に位置する脚部
13Bと、脚部13Bに接合され高さ方向に延直する柱
部13Aと、柱部13Aの上端付近の側面に接合された
薄板状の支持部13Cと、から構成されている。このう
ち脚部13Bは被測定面20Bと接する面が略コ字状と
され、その2本の足に対応する部位13C、13Dは上
記の支持部13Cが延直している方向と反対方向に延直
している。また寸法測定器10を被測定面20B上に載
置した場合、支持部13Cの厚み方向は被測定面20B
に対し略平行となる。この支持部13Cには略円筒状の
Y軸回転機構14が固定されており、このY軸回転機構
14の軸Yは被測定面20Bに対し平行になる。Y軸回
転機構14は連結部15の薄板15Aにも固定されてお
り、連結部15を構成するもう一方の薄板15Bには略
円筒状のZ軸回転機構16が固定されている。なお、薄
板15Aと薄板15Bとは互いに垂直に接合されてい
る。Z軸回転機構16の下端部にはケーシング11が固
定されており、その固定された面と反対側の面(図1に
おいて下面、以下、ヘッドと称す)からスリット光18
が射出される。また、ケーシング11の側面には寸法の
測定結果等を表示する出力手段としての液晶ディスプレ
イ12が設けられている。
【0026】図2に示すように寸法測定器10は、光源
としての半導体レーザー26、球面レンズで構成された
コリメータレンズ28、及び入射されたレーザービーム
を一方向にスリット状に発散させるロッドレンズ30を
備えた光源装置24と、受光レンズ34及び2次元CC
Dセンサ36を備えた受光装置32と、2次元CCDセ
ンサ36に接続された演算装置40と、寸法測定器10
による寸法の開始又は停止を指示するためのスイッチ5
8と、上述した液晶ディスプレイ12と、Y軸回転機構
14と、Z軸回転機構16と、を備えており、これらは
全て図1のケーシング11内に収納されている。なお、
上記のうち、2次元CCDセンサ36は本発明の信号出
力手段に、光源装置24は本発明の射出手段に、それぞ
れ対応している。
【0027】この寸法測定器10によれば、ロッドレン
ズ30から射出されたスリット光が被測定物20の被測
定面20Bに照射される。この時、被測定面20B上に
は輝線22(輝線)が生じる。被測定面20Bに照射さ
れて反射されたスリット光は、受光レンズ34によっ
て、2次元CCDセンサ36の受光面(結像領域)に結
像される。従って、この2次元CCDセンサ36の結像
領域には、被測定面20B上の輝線22の像(以下、ス
リット像という)38が結像される。また、2次元CC
Dセンサ36は、このスリット像38の位置及び光強度
に応じた電気信号を演算装置40に出力するようになっ
ている。上記の受光装置32の光軸は光源装置24の光
軸と所定の角度をもって設置されている。このため、輝
線22上の点(以下、光点と称す)の位置が、段差や変
位に応じて光源装置24の光軸方向(図2の矢印R方
向)に変位することにより、図7(A)に示したように
2次元CCDセンサ36の結像領域に結像されるスリッ
ト像38において前記変位した光点に対応する部分は、
前記光点の変位量に応じて所定方向(図7(A)の矢印
Tに沿った方向)に変位した位置に現れることとなる。
【0028】演算装置40は、増幅回路(AMP)42
を備えており、増幅回路42の入力端は2次元CCDセ
ンサ36に接続されている。増幅回路42は2次元CC
Dセンサ36から出力された信号を所定の増幅率で増幅
して出力する。増幅回路42の出力端はアナログデジタ
ル変換器(以下、A/D変換器と称す)44の入力端に
接続されており、A/D変換器44の出力端は、被測定
面20B上の光点の2次元座標値等の演算を行うマイク
ロコンピュータ(マイコン)46に接続されている。こ
のマイコン46は、CPU50、ROM52、RAM5
4、及び外部の装置との入出力を行なう入出力ポート
(以下、I/Oと称す)48を備えており、これらはバ
ス56によって接続されデータ及びコマンドを相互にや
りとり可能になっている。
【0029】また、Y軸回転機構14には、ケーシング
11がY軸の回りに回転するための駆動力を供給するY
軸回転駆動モータ14BとY軸回転駆動モータ14Bに
パルス信号を供給する駆動回路14Aとが設けられてお
り、Z軸回転機構16には、ケーシング11がZ軸の回
りに回転するための駆動力を供給するZ軸回転駆動モー
タ16BとZ軸回転駆動モータ16Bにパルス信号を供
給する駆動回路16Aとが設けられている。上記の駆動
回路14A、駆動回路16A、スイッチ58及び液晶デ
ィスプレイ12はI/O48に接続されている。
【0030】以下、本実施例の作用として、被測定面2
0Bに形成された隙間及び段差の寸法を測定する場合に
関して説明する。
【0031】図1に示すようにケーシング11がそのヘ
ッドを被測定面20Bに向けてオペレータにより保持さ
れ、寸法測定器10のスイッチ58がオンされると、半
導体レーザー26からレーザービームが射出される。射
出されたレーザービームは、コリメータレンズ28で平
行光束とされ、ロッドレンズ30でスリット状に発散さ
れて、スリット光18として被測定面20Bに照射され
る。これにより、被測定面20B上には輝線22が現れ
る。被測定面20Bで反射されたスリット光は、受光レ
ンズ34により2次元CCDセンサ36の結像領域に、
被測定面20Bの凹凸に応じて変化する輝線22の像
(スリット像38)として結像される。そして、2次元
CCDセンサ36はこのスリット像38の位置及び光強
度に応じた検出信号を演算装置40へ出力する。
【0032】演算装置40に入力されたスリット像38
の検出信号は、増幅回路42によって所定の増幅率で増
幅されてA/D変換器44に入力される。そして、A/
D変換器44によって所定時間毎にサンプリングされて
デジタル信号に変換され、マイコン46に出力される。
【0033】ここでデジタル信号がマイコン46に入力
されたことを、CPU50が検出することにより、図3
に示すCPU50による制御ルーチンが開始される。以
下、この制御ルーチンの流れを説明する。
【0034】ステップ100においてRAM54に記憶
された段差寸法及び隙間寸法の各々を所定の非常に大き
な値に初期化し、Y軸回転機構14及びZ軸回転機構1
6にケーシング11を以下に述べる初期姿勢にする。即
ち、初期姿勢とはY軸回転機構14及びZ軸回転機構1
6の各々の回転可能角度範囲の予め定められた一方の最
大角度となるようにした場合の姿勢である。ここではY
軸回転駆動モータ14B及びZ軸回転駆動モータ16B
を駆動するための指示信号をI/O48を介して駆動回
路14A、16Aへ送信することにより、駆動回路14
A、16Aの各々からY軸回転駆動モータ14B、Z軸
回転駆動モータ16Bへパルス信号が供給され、Y軸回
転駆動モータ14B、Z軸回転駆動モータ16Bの各々
が上記の最大角度まで回転し、ケーシング11が上記の
初期姿勢となる。
【0035】次のステップ102では上記のデジタル信
号、即ち2次元CCDセンサ36により出力されたスリ
ット像38の位置及び光強度に応じた検出信号を増幅し
アナログデジタル変換した信号を取り込み、次のステッ
プ104ではスリット像38に基づいた段差寸法の演算
を行う。この段差寸法及び後述する隙間寸法の演算に関
して、以下に説明する。
【0036】図7(A)に示すように2次元CCDセン
サ36の結像領域35に結像されたスリット像38は、
被測定面20Bの中央部に形成された凹部に対応して、
矢印S方向に沿った中央部のみが矢印Tと反対方向に変
位した像となる。更に、その矢印Tと反対方向の変位量
は上記の凹部の段差の大きさと相関がある(正比例)。
また、上記の矢印Tと反対方向に変位した部位(段差の
底部に対応する部分)38Aの矢印S方向の長さは上記
の凹部の隙間の大きさと相関がある(正比例)。
【0037】一方、結像領域35の図7(A)の矢印T
方向に対応する任意の走査線37A、37Bの出力信号
は、図7(B)、(C)に示したようになる。2次元C
CDセンサ36は、このような信号を演算装置40に出
力する。この出力信号の振幅が大きい部位が走査線上の
スリット部分、即ちスリット像の位置になる。
【0038】従って、入力された信号に基づいて演算装
置40により結像領域35上の全ての走査線上のスリッ
ト像38の位置を求め、その求めた位置からスリット像
38における矢印Tと反対方向の変位量と上記の凹部の
段差との相関関係及びスリット像38における矢印Tと
反対方向に変位した部位(段差の底部に対応する部分)
38Aの矢印S方向の長さと上記の凹部の隙間との相関
関係に基づいて、被測定面20Bの隙間及び段差を求め
ることができる。
【0039】次のステップ106では段差寸法の演算結
果がRAM54に記憶された段差寸法よりも小さいか否
かを判定する。最初はRAM54に記憶された段差寸法
が所定の非常に大きな値に初期設定されているため、肯
定判定されステップ108へ進む。
【0040】ステップ108ではRAM54に記憶する
段差寸法の記憶値を今回の演算結果の段差寸法に更新
し、Y軸回転駆動モータ14Bを駆動するための指示信
号をI/O48を介して駆動回路14Aへ送信する。こ
の指示信号は駆動回路14Aにより受信され、駆動回路
14AはY軸回転駆動モータ14Bにパルス信号を供給
する。そして、パルス信号を供給されたY軸回転駆動モ
ータ14Bは上記の初期姿勢の状態にあるケーシング1
1をY軸を中心として矢印K方向に回転させる。
【0041】その後ステップ102以降の処理が再び行
われ、上記のステップ104、106、108を繰り返
すことによりRAM54には次第に段差Lに近い値が記
憶されていく。そして、図6(C)に示すようにRAM
54に記憶された段差寸法が段差Lに至った時、記憶さ
れた段差寸法は段差寸法として最小の値なので、次回ス
テップ106の判定を行うと、否定判定されステップ1
10へ進む。
【0042】ステップ110ではY軸回転駆動モータ1
4Bを停止するための指示信号をI/O48を介して駆
動回路14Aへ送信する。この指示信号は駆動回路14
Aにより受信され、駆動回路14AはY軸回転駆動モー
タ14Bへのパルス信号の供給を停止する。そして、パ
ルス信号の供給を停止されたY軸回転駆動モータ14B
は停止し、ケーシング11のY軸を中心とした回転は停
止する。
【0043】次のステップ112ではステップ102で
取り込んだデジタル信号に基づいて、上記のようにして
隙間寸法を演算し、次のステップ114では隙間寸法の
演算結果がRAM54に記憶された隙間寸法よりも小さ
いか否かを判定する。最初はRAM54に記憶された隙
間寸法が所定の非常に大きな値に初期設定されているた
め、肯定判定されステップ120へ進む。
【0044】ステップ120ではRAM54に記憶する
隙間寸法の記憶値を今回の演算結果の隙間寸法に更新
し、Z軸回転駆動モータ16Bを駆動するための指示信
号をI/O48を介して駆動回路16Aへ送信する。こ
の指示信号は駆動回路16Aにより受信され、駆動回路
16AはZ軸回転駆動モータ16Bにパルス信号を供給
する。そして、パルス信号を供給されたZ軸回転駆動モ
ータ16Bはケーシング11をZ軸を中心として矢印J
方向に回転させる。
【0045】次のステップ122においてデジタル信号
を取り込んだ後は、ステップ112以降の処理を再び行
う。上記のステップ122、112、114、120を
繰り返すことによりRAM54には次第に隙間Qに近い
値が記憶されていく。そして、図5(C)に示すように
RAM54に記憶された隙間寸法が隙間Qに至った時、
記憶された隙間寸法は隙間寸法として最小の値なので、
次回ステップ114の判定を行うと、否定判定されステ
ップ116へ進む。
【0046】ステップ116ではZ軸回転駆動モータ1
6Bを停止するための指示信号をI/O48を介して駆
動回路16Aへ送信する。この指示信号は駆動回路16
Aにより受信され、駆動回路16AはZ軸回転駆動モー
タ16Bへのパルス信号の供給を停止する。そして、パ
ルス信号の供給を停止されたZ軸回転駆動モータ16B
は停止し、ケーシング11のZ軸を中心とした回転は停
止する。
【0047】次のステップ118においてその時RAM
54に記憶されている段差寸法及び隙間寸法を表形式に
して液晶ディスプレイ12に表示させる。ここで、オペ
レータは液晶ディスプレイ12に表示された段差・隙間
寸法を見て、正しい段差・隙間寸法を得ることができ
る。
【0048】なお、本実施例では段差・隙間寸法は1組
だけであるが、段差や隙間が複数形成された被測定面を
対象として測定した場合には、ケーシング11との相対
的な位置関係において予め定められた方向から順に第1
の段差(又は隙間)、第2の段差(又は隙間)、・・・
というように複数の段差・隙間を識別した上で、上記の
ように各々の段差・隙間寸法を表形式にして液晶ディス
プレイ12に表示させる。
【0049】その後、段差・隙間寸法を得たオペレータ
により寸法測定器10のスイッチ58がオフされると、
半導体レーザー26からのレーザービームの射出も停止
される。
【0050】以上説明したように、本実施例の寸法測定
器10は、隙間寸法の測定結果及び段差寸法の測定結果
の各々が最小であることを判断することにより、スリッ
ト光18が被測定物20の隙間及び段差の各々の適切な
寸法測定方向に沿って照射されていると判断し、その判
断結果に基づいて正しい段差・隙間寸法を求め、正しい
段差・隙間寸法を液晶ディスプレイ12に表示するの
で、容易かつ迅速な位置決め及び正確な寸法測定を行う
ことができる。
【0051】また、支持台13の脚部13Bは略コ字状
であるため、図8に示すようにスリット光18がコンベ
アライン70に乗って搬送される被測定物72の測定部
位に照射されるように脚部13Bをコンベアライン70
に沿って載置することにより、上記のような移動する被
測定物を対象とした寸法測定に寸法測定器10を適用す
ることができる。
【0052】また、寸法測定器10ではケーシング11
をZ軸回りに回転させることができるので、被測定物の
表面に平行な部位の寸法、例えば隙間や穴の直径等の寸
法を測定する場合に容易かつ迅速に位置決めすることが
できる。特に、寸法測定方向が異なった複数の隙間等の
寸法を測定する場合にはその効果が顕著に現れる。
【0053】更に、寸法測定器10ではケーシング11
をY軸回りにも回転させることができるので、被測定物
の表面に垂直な部位の寸法、例えば段差や穴の深さ等の
寸法を測定する場合に容易かつ迅速に位置決めすること
ができる。特に、被測定物の表面が曲面であったり、表
面が傾斜している場合等にも表面の状態に応じた位置決
めを行うことができ、その効果が顕著に現れる。
【0054】なお、本実施例の寸法測定器10の簡易版
として、図9に示すような寸法測定器80が考えられ
る。この寸法測定器80の支持台83はスリット光88
が被測定面20Bに対し垂直に照射されるようにケーシ
ング81を支持し、Z軸回転機構86はケーシング81
を被測定面20Bに対し垂直なZ軸回りにのみ回転させ
ることができる。この寸法測定器80は、被測定物の表
面が曲面であったり、表面が傾斜している場合等には適
用が困難であるが、被測定物の表面が平坦な面である場
合には段差・隙間寸法の測定に適用することができ、上
記実施例で述べた被測定面に平行なY軸回りの位置決め
を行うことなく、容易かつ迅速な位置決め及び正確な寸
法測定を行うことができる。
【0055】また、本実施例では被測定面の隙間または
段差を測定する例を示したが、本発明はそれら以外の局
部的な部位の寸法、例えば突起の高さや円孔の直径等の
測定にも適用でき、また微小な被測定物の外形寸法の測
定にも適用できる。
【0056】また、本実施例では隙間または段差の測定
値を液晶ディスプレイ12に表示する例を示したが、本
発明の出力手段はこれに限定されるものではなく、例え
ばプリンタ等により紙等の記録媒体に印刷することによ
って測定値の出力したり、スピーカ等の音声出力装置か
ら測定値を音声出力したり、寸法測定器に通信ケーブル
等を介して接続されたコンピュータシステムに設けられ
た端末ディスプレイ等に測定値を表示しても良い。
【0057】また、本実施例ではケーシング11の姿勢
を変更するためのY軸回転機構14及びZ軸回転機構1
6の駆動手段として、パルスモータであるY軸回転駆動
モータ14B及びZ軸回転駆動モータ16Bを用いた例
を示したが、本発明はこれらに限定されるものではな
く、例えばオペレータによる手回しやDCモータによる
駆動等の他の駆動手段を用いても良い。
【0058】また、本実施例ではロッドレンズを利用し
てスリット状の光を得る例について説明したが、スリッ
ト状の光を得る素子としてシリンドリカルレンズ、シリ
ンドリカルミラー等を用いることもでき、回転多面鏡等
のレーザービームをスキャンすることによりスリット状
の光を得ることもできる。
【0059】更に、本実施例では受光素子として2次元
CCDセンサを用いた場合について説明したが、2次元
CCDセンサに限定されるものではなく、1次元CCD
センサ、撮像管を用いたテレビジョンシステムによる位
置検出方法を用いてセンサ上で2次元の位置を出力する
ことのできる素子を利用してもよい。
【0060】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、容易かつ
迅速に位置決めし、正確な寸法を測定することができる
という優れた効果を有する。
【0061】また、請求項2記載の発明によれば、被測
定物の表面に平行な部位の寸法、例えば隙間や穴の直径
等の寸法を測定する場合に容易かつ迅速に位置決めする
ことができるという優れた効果を有する。
【0062】また、請求項3記載の発明によれば、被測
定物の表面に平行な部位の寸法、例えば隙間や穴の直径
等の寸法を測定する場合に容易かつ迅速に位置決めする
ことができ、更に、被測定物の表面に垂直な部位の寸
法、例えば段差や穴の深さ等の寸法を測定する場合に容
易かつ迅速に位置決めすることができるという優れた効
果を有する。
【0063】更に、請求項4記載の発明によれば、寸法
測定器の位置決め及び寸法の測定を自動的に行うことが
できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る寸法測定器の外観を示す
斜視図である。
【図2】寸法測定器の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図3】マイクロコンピュータによる制御ルーチンを示
すフローチャートである。
【図4】寸法測定器が被測定面に対し遠すぎる場合の二
次元CCDセンサの結像領域における反射光の照射状態
を示す線図である。
【図5】(A)及び(E)はスリット光が隙間寸法の測
定方向に対しずれて照射されている状態を、(C)はス
リット光が隙間寸法の測定方向に沿って照射されている
状態を、各々示す模式図であり、(B)、(D)、
(F)は、それぞれ(A)、(C)、(E)の場合の2
次元CCDセンサの結像領域における反射光の照射状態
を示す線図である。
【図6】(A)及び(E)はスリット光が被測定面に対
し傾いている状態を、(C)はスリット光が被測定面に
対し垂直である状態を、各々示す模式図であり、
(B)、(D)、(F)は、それぞれ(A)、(C)、
(E)の場合の2次元CCDセンサの結像領域における
反射光の照射状態を示す線図である。
【図7】(A)は2次元CCDセンサの結像領域におけ
るレーザービームの照射状態を、(B)及び(C)は2
次元CCDセンサの出力信号を、各々示す線図である。
【図8】本実施例の寸法測定器をコンベアラインにより
搬送される被測定物の寸法測定に適用した例を示す斜視
図である。
【図9】ケーシングを被測定面に対し垂直な軸を中心と
した回転のみ可能とした寸法測定器の外観を示す斜視図
である。
【図10】(A)は従来寸法測定する際に用いられた治
具の正面図であり、(B)は(A)に示された治具の側
面図である。
【符号の説明】
10 寸法測定器 11 ケーシング 12 液晶ディスプレイ(出力手段) 13 支持台 14 Y軸回転機構(変更手段の一部) 16 Z軸回転機構(変更手段の一部) 18 スリット光 20 被測定物 24 光源装置(射出手段) 36 2次元CCDセンサ(信号出力手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スリット光を被測定物に向けて射出する
    射出手段と、被測定物からのスリット光の反射光を受光
    し、被測定物表面上の輝線に対応した信号を出力する信
    号出力手段と、がケーシングに収納されて構成され、ス
    リット光を被測定物に照射することにより被測定物の寸
    法を測定する寸法測定器であって、 前記ケーシングの姿勢を変更可能に前記ケーシングを支
    持する支持手段と、 前記信号出力手段から出力された輝線に対応した信号に
    基づいて、輝線を構成する線分の各々に対応する被測定
    物の部位の寸法を演算する演算手段と、 前記演算手段による演算結果に基づいてスリット光が被
    測定物の部位の適切な寸法測定方向に沿って照射されて
    いるか否かを判断する判断手段と、 前記判断手段によりスリット光が被測定物の部位の適切
    な寸法測定方向に沿って照射されていると判断された時
    の演算手段による演算結果を出力する出力手段と、 を備えた寸法測定器。
  2. 【請求項2】 前記支持手段は、前記射出手段から射出
    されたスリット光が被測定物に対し垂直に照射され、か
    つケーシングが被測定物に対して垂直な軸を中心として
    回転可能なようにケーシングを支持することを特徴とす
    る請求項1記載の寸法測定器。
  3. 【請求項3】 前記支持手段は、ケーシングが被測定物
    に対して垂直な軸及び平行な軸を中心として回転可能な
    ようにケーシングを支持することを特徴とする請求項1
    記載の寸法測定器。
  4. 【請求項4】 ケーシングの姿勢を変更する変更手段
    と、 前記変更手段によりケーシングの姿勢を変更させ、前記
    判断手段によりスリット光が被測定物の部位の適切な寸
    法測定方向に沿って照射されていると判断された時に前
    記変更手段によるケーシングの姿勢の変更を停止させる
    制御手段と、 を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    何れか1項に記載の寸法測定器。
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