JPH08137054A - ハロゲン化銀写真感光材料用の固形処理剤 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料用の固形処理剤

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JPH08137054A
JPH08137054A JP27226094A JP27226094A JPH08137054A JP H08137054 A JPH08137054 A JP H08137054A JP 27226094 A JP27226094 A JP 27226094A JP 27226094 A JP27226094 A JP 27226094A JP H08137054 A JPH08137054 A JP H08137054A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】耐湿性に優れ、かつ溶解性の高い固形処理剤を
提供することにある。 【構成】チオスルフォン酸化合物を含有するハロゲン化
銀写真感光材料用の固形処理剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀カラ−写真
感光材料用の固形処理剤に関し、詳しくは耐湿性と溶解
性が改良された固形処理剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀カラ−写真感光材料の処理
には、発色現像液、漂白液、定着液、漂白定着液、安定
液などの種々の処理液が使用されている。これらの処理
液の簡便な調製のために、必要な成分を予め調合した
上、濃厚な液体、あるいは粉末、顆粒、錠剤などのコン
パクトな形態に加工した処理剤が市販されている。使用
者は、これらの加工された処理剤を水や温水に溶解する
だけで処理液を簡便に調製することができる。
【0003】上記の処理剤の形態については、それぞれ
利害得失があるが、近年、当業界においては物流経費と
廃棄物の減少を計る目的から、より軽量で嵩が小さく、
またポリエチレン容器などのプラスチック包装材料を減
量できる粉末、顆粒、錠剤などの固形処理剤の利点が注
目されている。しかしながら、固形処理剤には、液体処
理剤に比べて溶解に時間が掛かるために作業能率が落ち
る、吸湿性が強いために潮解したりブロック化して取り
扱えなくなる、あるいは吸湿により含有成分が相互に反
応して劣化する欠点があり、適用分野が限定されている
のが現状である。
【0004】これらの固形処理剤の欠点を軽減するため
に従来から種々の提案がなされており、特開昭51−6
1837号には、錠剤状処理剤の溶解を速めるために水
溶性ポリマーを崩壊剤としてを含有させる方法が提案さ
れている。また特開平2−109042号、2−109
043号、4−221951号には、各種の顆粒状処理
剤をプラスチックとアルミの複合材などの公知の防湿包
装材料で密封包装して吸湿を防止する方法が開示されて
いる。さらに、特開平4−19655号、4−2307
48号には、反応しやすい成分の間に双方にイナートな
成分を層状に配置し、減圧下で防湿材料で包装して保存
性を高める方法が開示され、特開平5−88302号、
5−100368号には吸湿による錠剤状処理剤の変質
を防止するために、水溶性ポリマーシートで包装した上
に、PETなどの防湿包装材料で外装する方法が開示さ
れている。
【0005】しかしながら、特開昭51−61837号
に記載されたような水溶性ポリマーを固形処理剤に含有
させると、固形処理剤の液中における崩壊は速まるもの
の、塩濃度が高い処理液においてはポリマー自体が析出
して溶解せず、処理する感材やプロセサーのタンク内
壁、ラック、ローラーなどに付着してトラブルを生じる
問題がある。また固形処理剤を防湿材料で密封していて
も、これらの材料にはかなりの確率でピンホールが存在
したり、包装材料の接着加工の際に接着不良による僅か
な間隙が発生する。しかも、このようなピンホールや接
着不良を事前に検出することは非常に困難である。その
ため、防湿材料で包装していても、短期間に固形処理剤
が吸湿してしまう問題が起きることも明らかになった。
さらに、防湿包装を開封すると直ちに固形処理剤が吸湿
してしまうため、処理剤を1回の調製分ごとに防湿材料
で分包せねばならず、包装材料の十分な減量が計れない
ことも判明した。
【0006】一方、固形処理剤の溶解を速めるには、こ
れを添加した液の攪拌を強化することが有効であるが、
溶解時の液跳ねや空気の巻き込みによる処理液成分の酸
化の問題があって、攪拌を強化することは好ましくな
い。従って、実際の溶解作業時に行われる緩やかな攪拌
条件下では、従来技術で製造された固形処理剤は、依然
として溶解に長時間を要することも判明した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の第一
の目的は、耐湿性に優れ、かつ溶解性の高い固形処理剤
を提供することにある。また第二の目的は、固形処理剤
の利点を生かし、物流経費、保管スペース、包材廃棄物
を減少させることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を鋭意検討した結果、以下の固形処理剤によって課題が
達成できることを見出した。
【0009】1.下記一般式(I)で表される化合物に
少なくとも一つを含有することを特徴とするハロゲン化
銀写真感光材料用の固形処理剤。 一般式(I) RSO2 SM (式中、Rは脂肪族基、芳香族基または複素環基を表
し、Mは水素原子またはカチオン基を表す。) 2.下記一般式(I)で表される化合物の少なくとも一
つと、下記一般式(II)で表される化合物の少なくとも
一つを含有を含有することを特徴とするハロゲン化銀写
真感光材料用の固形処理剤。 一般式(I) RSO2 SM (式中、Rは脂肪族基、芳香族基または複素環基を表
し、Mは水素原子またはカチオン基を表す。) 一般式(II) R’SO2 M’ (式中、R’は脂肪族基、芳香族基または複素環基を表
し、M’は水素原子またはカチオン基を表す。) 3.上記1または2において、固形処理剤が粉末及び/
又は顆粒状の処理剤成分を加圧して得られる錠剤状処理
剤であることを特徴とするハロゲン化銀カラ−写真感光
材料用の固形処理剤。
【0010】次に本発明の一般式(I)及び(II)につ
いて詳細に説明する。一般式(I)及び(II)中、Rま
たはR’で表わされる脂肪族基は好ましくは、炭素数1
〜30のものであって特に炭素数1〜20の直鎖、分岐
または環状のアルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、アラルキル基である。アルキル基、アルケニル基、
アルキニル基、アラルキル基としては例えば、メチル
基、エチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、n−オ
クチル基、n−デシル基、n−ヘキサデシル基、シクロ
プロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、ア
リル基、2−ブテニル基、3−ペンテニル基、プロパル
ギル基、3−ペンチニル基、ベンジル基等である。
【0011】一般式(I)及び(II)中、RまたはR’
で表わされる芳香族基は好ましくは、炭素数6〜30の
ものであって、特に炭素数6〜20の単環または縮環の
アリール基であり、例えばフェニル基、ナフチル基等で
ある。
【0012】一般式(I)及び(II)中、RまたはR’
で表わされる複素環基は、窒素原子、酸素原子及び硫黄
原子のうち少なくとも一つを含む3〜10員環の飽和も
しくは不飽和の複素環基である。これらは単環状であっ
てもよいし、さらに他の芳香環と縮合環を形成してもよ
い。複素環基としては、好ましくは5〜6員環の芳香族
複素環基であり、例えばピリジル基、イミダゾリル基、
キノリル基、ベンズイミダゾリル基、ピリミジル基、ピ
ラゾリル基、イソキノリニル基、チアゾリル基、チエニ
ル基、フリル基、ベンゾチアゾリル基等である。
【0013】また、一般式(I)及び(II)中、Rまた
はR’で表わされる各基は置換基を有していてもよい。
置換基としては以下のものが挙げられる。
【0014】ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子等)、アルキル基(例えば、メチル基、
エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、t−ブチ
ル基、n−オクチル基、シクロペンチル基、シクロヘキ
シル基等)、アルケニル基(例えば、アリル基、2−ブ
テニル基、3−ペンテニル基等)、アルキニル基(例え
ば、プロパルギル基、3−ペンチニル基等)、アラルキ
ル基(例えば、ベンジル基、フェネチル基等)、アリー
ル基(例えば、フェニル基、ナフチル基、4−メチルフ
ェニル基等)、ヘテロ環基(例えば、ピリジル基、フリ
ル基、イミダゾリル基、ピペリジル基、モルホリノ基
等)、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ
基、ブトキシ基等)、アリールオキシ基(例えば、フェ
ノキシ基、2−ナフチルオキシ基等)、アミノ基(例え
ば、無置換アミノ基、ジメチルアミノ基、エチルアミノ
基、アニリノ基等)、アシルアミノ基(例えば、アセチ
ルアミノ基、ベンゾイルアミノ基等)、ウレイド基(例
えば、無置換ウレイド基、N−メチルウレイド基、N−
フェニルウレイド基等)、ウレタン基(例えば、メトキ
シカルボニルアミノ基、フェノキシカルボニルアミノ基
等)、スルホニルアミノ基(例えば、メチルスルホニル
アミノ基、フェニルスルホニルアミノ基等)、スルファ
モイル基(例えば、無置換スルファモイル基、N,N−
ジメチルスルファモイル基、N−フェニルスルファモイ
ル基等)、カルバモイル基(例えば、無置換カルバモイ
ル基、N,N−ジエチルカルバモイル基、N−フェニル
カルバモイル基等)、スルホニル基(例えば、メシル
基、トシル基等)、スルフィニル基(例えば、メチルス
ルフィニル基、フェニルスルフィニル基等)、アルキル
オキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、
エトキシカルボニル基等)、アリールオキシカルボニル
基(例えば、フェノキシカルボニル基等)、アシル基
(例えば、アセチル基、ベンゾイル基、ホルミル基、ピ
バロイル基等)、アシルオキシ基(例えば、アセトキシ
基、ベンゾイルオキシ基等)、リン酸アミド基(例え
ば、N,N−ジエチルリン酸アミド基等)、アルキルチ
オ基(例えば、メチルチオ基、エチルチオ基等)、アリ
ールチオ基(例えば、フェニルチオ基等)、シアノ基、
スルホ基、チオスルホン酸基、カルボキシ基、ヒドロキ
シ基、メルカプト基、ホスホノ基、ニトロ基、スルフィ
ノ基、アンモニオ基(例えばトリメチルアンモニオ基
等)、ホスホニオ基、ヒドラジノ基等である。これらの
基はさらに置換されていてもよい。また置換基が二つ以
上あるときは同じでも異なっていてもよい。
【0015】一般式(I)及び(II)中、MまたはM’
で表わされるカチオン基としてはアルカリ金属イオン
(例えば、ナトリウムイオン、カリウムイオン、リチウ
ムイオン、セシウムイオン)、アルカリ土類金属イオン
(例えば、カルシウムイオン、マグネシウムイオン)、
アンモニウム基(例えば、無置換アンモニウム基、メチ
ルアンモニウム基、トリメチルアンモニウム基、テトラ
メチルアンモニウム基、ジメチルベンジルアンモニウム
基)、グアニジニウム基等があげられる。
【0016】一般式(I)において好ましくは、Rは脂
肪族基、芳香族基、複素環基であり、Mは水素原子、ア
ルカリ金属イオンまたはアンモニウム基を表わす。一般
式(I)においてより好ましくは、Rは炭素数1〜6の
脂肪族基を表わし、Mはナトリウムイオン、カリウムイ
オンまたは無置換アンモニウム基を表わす。一般式
(I)において最も好ましくは、Rは炭素数1〜6のア
ルキル基を表わし、Mはナトリウムイオン、カリウムイ
オンまたは無置換アンモニウム基を表わす。
【0017】一般式(II)において好ましくは、R’は
脂肪族基、芳香族基であり、M’は水素原子、アルカリ
金属イオンまたはアンモニウム基を表わす。一般式(I
I)においてより好ましくは、R’は炭素数1〜6の脂
肪族基、炭素数6〜12の芳香族基を表わし、M’はナ
トリウムイオン、カリウムイオンまたは無置換アンモニ
ウム基を表わす。一般式(II)において最も好ましく
は、R’は炭素数1〜6のアルキル基またはカルボキシ
基、スルホ基、ヒドロキシ基、アミノ基の少なくとも一
つで置換された炭素数6〜10のアリール基を表わし、
M’はナトリウムイオン、カリウムイオンまたは無置換
アンモニウム基を表わす。
【0018】以下に本発明の一般式(I)及び(II)の
化合物の具体例を示すが、本発明の化合物はこれに限定
されるものではない。
【0019】
【化1】
【0020】
【化2】
【0021】
【化3】
【0022】
【化4】
【0023】
【化5】
【0024】
【化6】
【0025】
【化7】
【0026】
【化8】
【0027】
【化9】
【0028】一般式(I)で表わされる化合物はスルホ
ニルクロリド化合物とアルカリ金属硫化物、硫化アンモ
ニウム等の硫化物との反応やスルフィン酸化合物と単体
硫黄との反応によって合成出来、古くから知られてい
る。例えばジャーナル・オブ・アナリティカル・ケミス
トリー(J. Anal. Chem. USSR),20巻,1701(1
950)、ドイツ特許第840,693号(1952)
等を参考にして合成出来る。一般式(II)で表わされる
化合物はスルホニルクロリド化合物の還元により合成す
る方法が一般的であり、還元剤としては亜鉛末、亜硫酸
イオン、アルカリ金属硫化物等が用いられる。また、そ
の他の方法も知られている。また、前述のように一般式
(II)の化合物は一般式(I)の化合物の合成中間体と
しても利用される。一般式(II)の化合物の一般的合成
方法としては、例えばケミカル・レビュー(Chem. Rev.
),48巻,69(1951)、オーガニック・シンセ
シス(Organic Synthesis, Collective Vol. I, 492
(1941)、ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカ
ル・ソサイアティー(J. Am. Chem. Soc.),72巻,1
215(1950)、ibid,50巻,792,274
(1928)等があげられる。
【0029】次に本発明の固形処理剤について説明す
る。本発明において、固形処理剤とは、粉末状、顆粒
状、錠剤などの塊状のものであって、2種類以上の成分
から構成されるものを指す。これらの処理剤は、処理液
に必要な成分をすべて含有した1パート型でもよいし、
複数のパートで構成したセパレート型でもよいが、溶解
の簡便性と誤操作の防止の上から、1パートに構成する
ことが好ましい。ここで粉末とは形成粒子の平均粒径が
100μm未満のものを指し、顆粒とは前記粉末を造粒
して得られる平均粒径100〜3000μmのものを指
す。また錠剤とは、粉末または顆粒を加圧して得られ
た、円筒、球、直方体、立方体などの塊状のものを指
す。本発明の目的を効果的に達成する観点から、固形処
理剤は、造粒物を加圧して得られる錠剤状処理剤である
ことが好ましい。錠剤状処理剤の大きさは、溶解を速め
る上から、取扱い性を損なわない範囲で小さい方が好ま
しく、重量で表示すれば1g〜30gが好ましく、特に
は2g〜20gが好ましい。
【0030】造粒物の製造方法は、転動造粒、押し出し
造粒、圧縮造粒、解砕造粒、攪拌造粒、流動層造粒、噴
霧乾燥造粒等公知の方法を用いることができる。
【0031】また、造粒に際して、固形処理剤成分全て
を混合して造粒する一剤造粒法、固形処理剤成分のパー
ト毎に造粒する分別造粒法等、固形処理剤成分の配合の
仕方により様々な混合形態を伴った造粒方法を用いるこ
とができるが、本発明の効果の観点からは前述の分別造
粒法が好ましい。
【0032】得られた造粒物の平均粒径は100〜80
0μm のものを用いることが好ましく、より好ましくは
200〜750μm である。平均粒径が100μm より
小さかったり、あるいは800μm より大きいと、上記
の造粒物を混合し、加圧圧縮する際、成分の不均一化、
いわゆる偏析あるいは重量偏差が起こり好ましくはな
い。更に粒度分布は造粒物粒子の60%以上が±100
〜150μm の偏差内にあるものが好ましい。
【0033】次に得られた造粒物を加圧圧縮する際に
は、公知の圧縮機、例えば油圧プレス機、単発式打錠
機、ロータリー式打錠機、プリケッティングマシンを用
いることができる。加圧圧縮されて得られる固形処理剤
は任意の形状をとることが可能であるが、生産性、取扱
い性の観点から、円筒型、いわゆる錠剤が好ましい。
【0034】加圧圧縮する場合の成形圧力は、300〜
2,000kg/cm2 が好ましく、より好ましくは500
〜1,500kg/cm2 であり、更に好ましくは650〜
1,200kg/cm2 である。300kg/cm2 より小さい
と得られる固形物の強度が不足し、2,000kg/cm2
を越えると得られる固形物の溶解性が悪化する。
【0035】一般式(I)および(II)で表される化合
物は、固形処理剤中に1種類だけ含有せしめてもよい
し、2種類以上を併用して含有せしめてもよい。固形処
理剤中に含有せしめる一般式(I)の化合物の量は、固
形処理剤全体に対する重量比率で1〜30%が好まし
く、特には2〜20%が好ましい。また一般式(II)の
化合物は、一般式(I)の化合物に対し、モル比で1:
9〜9:1の範囲で含有せしめるのが好ましく、特には
2:8〜8:2が好ましい。一般式(I)及び(II)で
表される化合物は、発色現像液、黒白現像液、漂白液、
定着液、漂白定着液、リンス液、安定液など、いかなる
処理液用の固形処理剤にも含有できるが、好ましくは定
着液、漂白定着液、安定液、リンス液用の固形処理剤で
あり、特に好ましくは定着液及び漂白定着液用の固形処
理剤である。
【0036】本発明において固形処理剤が顆粒または錠
剤である場合、バインダーとして可溶性澱粉、デキスト
リン、マニトール、ヒドロキシメチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、ポ
リエチレングリコールなどの水溶性高分子化合物を、重
量比で0.1〜20%含有せしめることが好ましく、特
には可溶性澱粉、デキストリン、マニトールを含有せし
めることが好ましい。また、固形処理剤の溶解速度を向
上させるために、パラトルエンスルホン酸ナトリウム、
ポリエチレンオキサイド系のノニオン界面活性剤、アル
キルベンゼンスルホン酸系のアニオン界面活性剤を含有
せしめることが好ましく、特に発色現像液用において
は、発色現像主薬の溶解速度の向上に、パラトルエンス
ルホン酸ナトリウムを発色現像主薬に対し、10〜20
0モル%の量比で含有せしめることが好ましい。一方、
固形処理剤が粉末及び/又は顆粒である場合、特開平4
−19655号及び4−230748号に記載された真
空包装形態にすることが好ましい。
【0037】また本発明の固形処理剤は、特開平2−1
09042号、2−109043号、4−221951
号、4−19655号、4−230748号、5−88
302号、5−100368号に記載された防湿性材料
で包装することが好ましい。さらに本発明の固形処理剤
には、上記の公開公報に記載された固形処理剤に適用可
能な技術を、そのまま適用することができる。また、特
開平6−161084号公報に記載された固形処理剤の
組成、製造方法、包装方法、処理における使用方法、固
形処理剤を使用する自動現像機に関する内容は、本発明
においても、そのまま適用することができる。本発明の
固形処理剤は、予め水や温水に溶解したのち、処理タン
クに供給されてもよいし、水と処理剤を別々にダイレク
トに処理タンク供給する方法で用いてもよいが、粉末及
び顆粒の場合は前者が好ましく、錠剤においては後者の
方法が好ましい。
【0038】本発明が適用できる好ましい処理液は、公
開技報、公技番号94−4992(発明協会発行、19
94年)の第3頁右欄の第15行から第4頁右欄の第7
行に記載されており、特に発色現像液の保恒剤として
は、特開平3−158849号及び3−174152号
に記載のスルホアルキル置換ヒドロキシルアミンが好ま
しく、定着液や漂白定着液の保恒剤としてはp−トルエ
ンスルフィン酸やm−カルボキシベンゼンスルフィン酸
などのスルフィン酸誘導体が好ましく、漂白液や漂白定
着液のpH緩衝剤としてはコハク酸やマレイン酸などの
固体有機酸が好ましい。さらに安定液としては1、2−
ベンゾイソチアゾリン−3−オンなどの防黴剤を含有す
ることが好ましい。
【0039】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明の実施の態様がこれに限定されるも
のではない。 実施例1 以下の操作に従って漂白定着用処理錠剤を作製した。 1)錠剤試料の作製 操作(1) エチレンジアミン四酢酸第2鉄アンモニウム550g、
エチレンジアミン四酢酸2アンモニウム25g、マレイ
ン酸200gを市販のハンマーミル微粉砕機中で平均粒
径10μm になるまで粉砕する。この微粉末を市販の流
動層噴霧造粒機中で室温にて約5分間、10.0mlの水
を噴霧することにより造粒後、造粒物を80℃で10分
間乾燥する。得られた造粒物を市販の振蘯機を用いて2
00μm未満の微小な粒子及び1000μm を越える過
大な粒子を篩過する。
【0040】操作(2) チオ硫酸アンモニウム700g、亜硫酸アンモニウム2
00g、臭化アンモニウム150g、化合物(α)20
0g、水溶性澱粉100gを操作(1) と同様、粉砕、造
粒する。水の噴霧量は20.0mlとし、造粒後、60℃
で15分間乾燥して水分をほぼ完全に除去する。得られ
た造粒物を操作(1) と同様、篩過する。
【0041】操作(3) 上記操作(1) 、(2) で調整した造粒物を25℃で40%
RH以下に調湿された部屋で混合機を用いて10分間均
一に混合する。次に混合物を菊水製作所製タフプレスト
コレクト1527HUを改造した打錠機により直径25
mmの臼に1錠当りの充填量を7.5gにして圧縮圧力:
800kg/cm2 で打錠を行い、各100個の漂白定着補
充用錠剤試料−1〜12を作製した。
【0042】2)耐湿性の評価 上記操作で得られた錠剤試料各25個を、高温多湿保存
条件である30℃、相対湿度80%に調節した恒温恒湿
室内に2ヵ月間保存し、保存前後の重量変化(%)から
吸湿性を評価して表−1に掲載した。次に、保存前後の
錠剤各20錠を水各1リットルに溶解し、溶液中のチオ
硫酸塩濃度を測定して保存前に対する保存後のチオ硫酸
の残存率(%)を測定して同様に表−1に掲載した。
【0043】3)溶解速度の評価 上記操作で得られた錠剤試料各10個を35℃の温水各
1リットル中に添加し、温度を保ちながら50rpm の速
度で攪拌機のプロペラを回転させつつ、全ての錠剤が完
全に溶解するまでの時間を測定した。この溶解方法は、
市場における実際的な作業条件に近づけたものである。
この測定を3回ずつ繰り返し、3回の平均値を溶解時間
として表−1に掲載した。 2)耐湿性の評価 上記の操作で得られた錠剤試料各25個を高温多湿保存
条件である30℃、相対湿度80%に調節した恒温、恒
湿室内に2ヶ月間保存し、保存前後の重量変化(%)か
ら吸湿性を評価して表−1に掲載した。
【0044】
【表1】
【0045】表−1に示した様に、本発明の一般式
(I)で表わされる化合物は、保存前後の重量変化が小
さいことからわかる様に、本発明の化合物未添加及び比
較化合物添加に比べて吸湿性が小さく、更にチオ硫酸塩
の残存率も高い。また、溶解時間につていも、比較例に
比べ大巾に短くなっており、溶解性が向上していること
が明らかである。また、本発明において、一般式(I)
で表わされる化合物と一般式(II)で表わされる化合物
を併用することにより、チオ硫酸塩の残存率が高く、吸
湿性、溶解性にも優れており、より好ましい結果が得ら
れた。以上の結果から、吸湿性防止、溶解性向上という
これまで両立できなかったことが、本発明の一般式
(I)で表わされる化合物の使用により、可能となった
ことがわかる。
【0046】実施例2 以下の操作に従って、漂白定着用処理顆粒剤を作製し
た。 1)顆粒試料の作製 操作(1) 実施例−1と同様 操作(2) 実施例−1と同様 操作(3) 上記操作(1) 、(2) で調整した造粒物を25℃40%R
H以下に調湿された部屋で混合機を用いて10分間均一
に混合し、漂白定着補充用顆粒剤1〜12を作製した。
【0047】2)耐湿性の評価 上記の操作で得られた顆粒剤試料各1000gを実際的
な保存条件である25℃、相対湿度70%に調節した恒
温、恒湿室内に2ヶ月間保存し、実施例1と同様に重量
変化(%)を測定した。また、保存後の顆粒剤の全量及
び保存前の顆粒剤1000gを水10リットル中に溶解
し、溶液中のチオ硫酸塩の濃度を測定して、実施例1と
同様に残存率(%)を測定した。以上の結果を表−2に
掲載した。 3)溶解速度の評価 上記操作で得られた顆粒剤試料各200gを35℃の温
水2リットルに添加し、温度を保ちながら50rpm の速
度で回転させつつ、全ての顆粒が完全に溶解するまでの
時間を測定した。この測定を2回ずつ繰り返し、2回の
平均値を溶解時間として表−2に掲載した。
【0048】
【表2】
【0049】表−2に示した様に、本発明の一般式
(I)で表わされる化合物は、保存前後の重量変化が小
さいことからわかる様に、本発明の化合物未添加及び比
較化合物添加に比べて吸湿性が小さく、更にチオ硫酸塩
の残存率も高い。また、溶解時間につていも、比較例に
比べ大巾に短くなっており、溶解性が向上していること
が明らかである。また、本発明において、一般式(I)
で表わされる化合物と一般式(II)で表わされる化合物
を併用することにより、チオ硫酸塩の残存率が高く、吸
湿性、溶解性にも優れており、より好ましい結果が得ら
れた。以上の結果から、吸湿性防止、溶解性向上という
これまで両立できなかったことが、本発明の一般式
(I)で表わされる化合物の使用により、可能となった
ことがわかる。
【0050】実施例3 以下の操作に従って定着用処理錠剤を作製した。 1)錠剤試料の作製 操作(1) チオ硫酸アンモニウム1000g、チオシアン酸アンモ
ニウム200g、亜硫酸ナトリウム100g、炭酸カリ
ウム100g、化合物(α)200g、水溶性澱粉10
0g、イミダゾール50gを市販のリンマーミル微粉砕
機中で平均粒径10μm になるまで粉砕する。この微粉
末を市販の流動層噴霧造粒機中で室温にて約5分間、2
0mlの水を噴霧することにより造粒後、造粒物を55
℃、30分間乾燥して水分をほぼ完全に除去する。得ら
れた造粒物を市販の振蘯機を用いて200μm 未満の微
小な粒子及び1000μm を越える過大な粒子を篩過す
る。
【0051】操作(2) 上記操作(1) で調整された造粒物を25℃で40%RH
以下に調湿された部屋で菊水製作所製タフプレストコレ
クト1527HUを改造した打錠機により、直径25mm
の臼に1錠当りの充填量を7.5gにして圧縮圧力:8
00kg/cm2 で打錠を行い、100個の定着補充用錠剤
試料1〜12を作製した。
【0052】2)耐湿性、溶解速度の評価 上記操作で得られた錠剤試料を用い、実施例1と同様に
して耐湿性、溶解速度の評価を行ない、結果を表−3に
示した。
【0053】
【表3】
【0054】表−3に示した様に、本発明の一般式
(I)で表わされる化合物は、保存前後の重量変化が小
さいことからわかる様に、本発明の化合物未添加及び比
較化合物添加に比べて吸湿性が小さく、更にチオ硫酸塩
の残存率も高い。また、溶解時間につていも、比較例に
比べ大巾に短くなっており、溶解性が向上していること
が明らかである。また、本発明において、一般式(I)
で表わされる化合物と一般式(II)で表わされる化合物
を併用することにより、チオ硫酸塩の残存率が高く、吸
湿性、溶解性にも優れており、より好ましい結果が得ら
れた。以上の結果から、吸湿性防止、溶解性向上という
これまで両立できなかったことが、本発明の一般式
(I)で表わされる化合物の使用により、可能となった
ことがわかる。
【0055】
【発明の効果】固形処理剤の耐湿性を向上し、同時に溶
解性を向上したものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表される化合物に少
    なくとも一つを含有することを特徴とするハロゲン化銀
    写真感光材料用の固形処理剤。 一般式(I) RSO2 SM (式中、Rは脂肪族基、芳香族基または複素環基を表
    し、Mは水素原子またはカチオン基を表す。)
  2. 【請求項2】 下記一般式(I)で表される化合物の少
    なくとも一つと、下記一般式(II)で表される化合物の
    少なくとも一つを含有を含有することを特徴とするハロ
    ゲン化銀写真感光材料用の固形処理剤。 一般式(I) RSO2 SM (式中、Rは脂肪族基、芳香族基または複素環基を表
    し、Mは水素原子またはカチオン基を表す。) 一般式(II) R’SO2 M’ (式中、R’は脂肪族基、芳香族基または複素環基を表
    し、M’は水素原子またはカチオン基を表す。)
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、固形処理剤
    が粉末及び/又は顆粒状の処理剤成分を加圧して得られ
    る錠剤状処理剤であることを特徴とするハロゲン化銀カ
    ラ−写真感光材料用の固形処理剤。
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