JPH08138537A - 陰極線管の製造方法 - Google Patents
陰極線管の製造方法Info
- Publication number
- JPH08138537A JPH08138537A JP27879494A JP27879494A JPH08138537A JP H08138537 A JPH08138537 A JP H08138537A JP 27879494 A JP27879494 A JP 27879494A JP 27879494 A JP27879494 A JP 27879494A JP H08138537 A JPH08138537 A JP H08138537A
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- JP
- Japan
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- grid electrode
- cathode ray
- ray tube
- grid
- coating film
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- Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】グリッド電極からの無用な電子放出を抑制する
ために形成された金被覆膜の能力をより効果的に活か
し、より高性能な陰極線管を提供する。 【構成】グリッド電極表面に金被覆膜を形成した後か
ら、低仕事関数物質を含む部位の加熱によりグリッド電
極表面に低仕事関数物質が付着する前までの間に、グリ
ッド電極を550℃以上に加熱しないようにする。
ために形成された金被覆膜の能力をより効果的に活か
し、より高性能な陰極線管を提供する。 【構成】グリッド電極表面に金被覆膜を形成した後か
ら、低仕事関数物質を含む部位の加熱によりグリッド電
極表面に低仕事関数物質が付着する前までの間に、グリ
ッド電極を550℃以上に加熱しないようにする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は陰極線管の製造方法に関
する。
する。
【0002】
【従来の技術】高電圧を印加される陰極線管では、その
高電圧に伴う高電界により本来電子放出を生じてはなら
ないグリッド電極表面からのグリッドエミッションと呼
ばれる無用な電子放出が発生することがある。このグリ
ッドエミッションは、例えば、陰極を550℃以上に加
熱した後に、より多く発生するようになる。これは陰極
表面の仕事関数を低くするために用いられている物質が
蒸発し、グリッド電極表面に付着するために生じる。陰
極の他にも管内の真空度を向上させるために用いられる
ゲッタにも同様の物質が用いられており、ゲッタを加熱
した後にもグリッドエミッションが発生するようにな
る。
高電圧に伴う高電界により本来電子放出を生じてはなら
ないグリッド電極表面からのグリッドエミッションと呼
ばれる無用な電子放出が発生することがある。このグリ
ッドエミッションは、例えば、陰極を550℃以上に加
熱した後に、より多く発生するようになる。これは陰極
表面の仕事関数を低くするために用いられている物質が
蒸発し、グリッド電極表面に付着するために生じる。陰
極の他にも管内の真空度を向上させるために用いられる
ゲッタにも同様の物質が用いられており、ゲッタを加熱
した後にもグリッドエミッションが発生するようにな
る。
【0003】このグリッドエミッションを抑制するため
の従来技術が、例えば特開昭63−184240号公報に記載さ
れている。この従来技術では、真空管に用いられるグリ
ッド電極表面に金被覆膜を形成している。この効果は、
金被覆膜が表面に付着したバリウムを内部に拡散させて
合金化して、グリッド電極表面に存在するバリウム量を
少なくしていることによるものである。このため加熱し
た陰極から蒸発してグリッド電極表面に付着したバリウ
ムがグリッド電極表面の仕事関数を下げる効果を抑制す
ることができ、グリッド電極からの不要な電子放出の発
生を抑制することができる。
の従来技術が、例えば特開昭63−184240号公報に記載さ
れている。この従来技術では、真空管に用いられるグリ
ッド電極表面に金被覆膜を形成している。この効果は、
金被覆膜が表面に付着したバリウムを内部に拡散させて
合金化して、グリッド電極表面に存在するバリウム量を
少なくしていることによるものである。このため加熱し
た陰極から蒸発してグリッド電極表面に付着したバリウ
ムがグリッド電極表面の仕事関数を下げる効果を抑制す
ることができ、グリッド電極からの不要な電子放出の発
生を抑制することができる。
【0004】また、通常の陰極線管の製造方法では、例
えば、「実用真空技術総覧」実用真空技術総覧編集委員
会編集(株)産業技術サービスセンタ1990年11月
26日発行の521頁に記載されているように、高い真
空度を得るために真空排気中に電子銃の電極を700℃
程度に加熱することが行われていた。
えば、「実用真空技術総覧」実用真空技術総覧編集委員
会編集(株)産業技術サービスセンタ1990年11月
26日発行の521頁に記載されているように、高い真
空度を得るために真空排気中に電子銃の電極を700℃
程度に加熱することが行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では金被
覆膜を形成したグリッド電極の熱処理過程に関してはな
んら制限しておらず、陰極線管の製造方法の従来例に示
されているように主に脱ガスを目的として予め高温での
熱処理が行われていた。しかし、グリッド電極表面に真
空蒸着や鍍金等の手法により形成した金被覆膜が550
℃以上の高温に加熱された後には、バリウムが金被覆膜
内部に拡散する効果が低下してしまう。従来技術はこの
点に関する対応がなんら考慮されていなかった。
覆膜を形成したグリッド電極の熱処理過程に関してはな
んら制限しておらず、陰極線管の製造方法の従来例に示
されているように主に脱ガスを目的として予め高温での
熱処理が行われていた。しかし、グリッド電極表面に真
空蒸着や鍍金等の手法により形成した金被覆膜が550
℃以上の高温に加熱された後には、バリウムが金被覆膜
内部に拡散する効果が低下してしまう。従来技術はこの
点に関する対応がなんら考慮されていなかった。
【0006】本発明の目的は、グリッド電極からの無用
な電子放出を抑制するように形成した金被覆膜の能力を
より効果的に活かし、より高性能な陰極線管を得ること
ができる陰極線管の製造方法を提供することにある。
な電子放出を抑制するように形成した金被覆膜の能力を
より効果的に活かし、より高性能な陰極線管を得ること
ができる陰極線管の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】目的を達成するため、本
発明は金被覆膜を形成した電極の処理過程で、金被覆膜
を形成した後、かつ低仕事関数物質が付着する前には5
50℃以上に加熱しない。
発明は金被覆膜を形成した電極の処理過程で、金被覆膜
を形成した後、かつ低仕事関数物質が付着する前には5
50℃以上に加熱しない。
【0008】
【作用】陰極線管は、例えば、図1に示したような構成
であり、複数のグリッド電極11〜16および陰極1等
から構成される電子銃により収束および加速された電子
線2をパネル3内面に形成した蛍光膜4にシャドーマス
ク5を通して照射して画像を表示する。この目的のた
め、電子銃内の第2グリッド電極12,第3グリッド電
極13付近では、数十kV/mmにも達する強電界が電極
表面に印加される。この強電界のため、特に第2グリッ
ド電極12の表面からはグリッドエミッションと呼ばれ
る不要電子放出が発生することがある。また、第1グリ
ッド電極11の表面には第2グリッド電極12と比較し
て弱い電界しか印加されないものの、陰極1からの放射
熱により加熱されるためにやはりグリッドエミッション
が発生することがある。
であり、複数のグリッド電極11〜16および陰極1等
から構成される電子銃により収束および加速された電子
線2をパネル3内面に形成した蛍光膜4にシャドーマス
ク5を通して照射して画像を表示する。この目的のた
め、電子銃内の第2グリッド電極12,第3グリッド電
極13付近では、数十kV/mmにも達する強電界が電極
表面に印加される。この強電界のため、特に第2グリッ
ド電極12の表面からはグリッドエミッションと呼ばれ
る不要電子放出が発生することがある。また、第1グリ
ッド電極11の表面には第2グリッド電極12と比較し
て弱い電界しか印加されないものの、陰極1からの放射
熱により加熱されるためにやはりグリッドエミッション
が発生することがある。
【0009】これらのグリッドエミッションは陰極1や
高真空を得るために用いているゲッタ6を加熱した後に
発生しやすい。これは陰極1やゲッタ6を加熱すること
により、これらに含まれているバリウム等の低仕事関数
物質がグリッド電極に付着するためである。特に陰極1
に関しては、陰極線管内部を真空排気した後に行う活性
化処理時に多くの低仕事関数物質が蒸発し、通常動作中
にはわずかの量しか蒸発しない。また、ゲッタ6に関し
ても、製造時の加熱により低仕事関数物質が蒸発するの
みで、通常動作時にはもはや加熱されることはない。こ
のため、グリッドエミッションの発生を抑制するために
は、陰極1の活性化処理の際にグリッド電極表面に付着
した低仕事関数物質への対応が重要である。
高真空を得るために用いているゲッタ6を加熱した後に
発生しやすい。これは陰極1やゲッタ6を加熱すること
により、これらに含まれているバリウム等の低仕事関数
物質がグリッド電極に付着するためである。特に陰極1
に関しては、陰極線管内部を真空排気した後に行う活性
化処理時に多くの低仕事関数物質が蒸発し、通常動作中
にはわずかの量しか蒸発しない。また、ゲッタ6に関し
ても、製造時の加熱により低仕事関数物質が蒸発するの
みで、通常動作時にはもはや加熱されることはない。こ
のため、グリッドエミッションの発生を抑制するために
は、陰極1の活性化処理の際にグリッド電極表面に付着
した低仕事関数物質への対応が重要である。
【0010】また、図2のようなグリッド電極上に形成
した金被覆膜が550℃以上の加熱により再結晶化する
ことが電子顕微鏡観察により判明した。さらに金被覆膜
表面に低仕事関数物質として陰極線管に一般に用いられ
ているバリウムを付着させた際の仕事関数変化測定を行
った結果、再結晶化していない金被覆膜にバリウムを付
着させた場合には約1eVしか仕事関数が低下しないの
に対して、例えば700℃の加熱により予め再結晶化した
金被覆膜表面にバリウムを付着させた場合には約2eV
も低下することがわかった。
した金被覆膜が550℃以上の加熱により再結晶化する
ことが電子顕微鏡観察により判明した。さらに金被覆膜
表面に低仕事関数物質として陰極線管に一般に用いられ
ているバリウムを付着させた際の仕事関数変化測定を行
った結果、再結晶化していない金被覆膜にバリウムを付
着させた場合には約1eVしか仕事関数が低下しないの
に対して、例えば700℃の加熱により予め再結晶化した
金被覆膜表面にバリウムを付着させた場合には約2eV
も低下することがわかった。
【0011】つまり、再結晶化した金被覆膜表面にバリ
ウムを付着させた場合には、再結晶化していない金被覆
膜の場合よりも仕事関数が低くなりやすく、グリッドエ
ミッションが発生しやすい。したがって、本発明のよう
に、金被覆を施したグリッド電極に低仕事関数物質が付
着する前には、グリッド電極を550℃以上に加熱しな
いようにすることにより、低仕事関数物質が付着した際
のグリッド電極表面の仕事関数低下を抑制することがで
きる。これにより、金被覆膜を形成したグリッド電極表
面に低仕事関数物質が付着することによるグリッドエミ
ッションの発生を抑制することができる。陰極線管でグ
リッドエミッションが発生するのはグリッド孔近傍の高
電界が印加される領域であるので、この領域のみに金被
覆膜を形成した場合でもグリッド電極表面全体に金被覆
膜を形成した場合と同様の効果を得ることができ、グリ
ッド電極表面全体に金被覆膜を形成する必要はない。
ウムを付着させた場合には、再結晶化していない金被覆
膜の場合よりも仕事関数が低くなりやすく、グリッドエ
ミッションが発生しやすい。したがって、本発明のよう
に、金被覆を施したグリッド電極に低仕事関数物質が付
着する前には、グリッド電極を550℃以上に加熱しな
いようにすることにより、低仕事関数物質が付着した際
のグリッド電極表面の仕事関数低下を抑制することがで
きる。これにより、金被覆膜を形成したグリッド電極表
面に低仕事関数物質が付着することによるグリッドエミ
ッションの発生を抑制することができる。陰極線管でグ
リッドエミッションが発生するのはグリッド孔近傍の高
電界が印加される領域であるので、この領域のみに金被
覆膜を形成した場合でもグリッド電極表面全体に金被覆
膜を形成した場合と同様の効果を得ることができ、グリ
ッド電極表面全体に金被覆膜を形成する必要はない。
【0012】また、ゲッタ6の加熱や陰極1の活性化処
理により金被覆膜を形成したグリッド電極にバリウムが
付着した後に電極を600℃以上に加熱することによ
り、表面に付着したバリウムを金被覆膜内に拡散させる
ことができ、より高いグリッドエミッション抑制効果を
得ることができる。この加熱の後は金被覆膜へのバリウ
ムの拡散によるグリッドエミッション抑制効果は低下す
るものの、ゲッタ6はもはや加熱することはなく、通常
動作中の陰極1からは活性化処理中と比較して少量のバ
リウムしか蒸発しないためにグリッドエミッションが新
たに発生する可能性は少ない。
理により金被覆膜を形成したグリッド電極にバリウムが
付着した後に電極を600℃以上に加熱することによ
り、表面に付着したバリウムを金被覆膜内に拡散させる
ことができ、より高いグリッドエミッション抑制効果を
得ることができる。この加熱の後は金被覆膜へのバリウ
ムの拡散によるグリッドエミッション抑制効果は低下す
るものの、ゲッタ6はもはや加熱することはなく、通常
動作中の陰極1からは活性化処理中と比較して少量のバ
リウムしか蒸発しないためにグリッドエミッションが新
たに発生する可能性は少ない。
【0013】
【実施例】高電界が印加されてグリッドエミッションが
発生しやすい第2グリッド電極12に金被覆膜を形成し
た陰極線管の本発明に従った製造法の一実施例を以下に
示す。本実施例では図3に示した本発明による陰極線管
の製造方法に従って図1に示したカラー表示用陰極線管
を作製した。また、同様に図3中に示した従来例の製造
方法に従って製造した同構成の陰極線管を作製し、本発
明によるものと比較した。
発生しやすい第2グリッド電極12に金被覆膜を形成し
た陰極線管の本発明に従った製造法の一実施例を以下に
示す。本実施例では図3に示した本発明による陰極線管
の製造方法に従って図1に示したカラー表示用陰極線管
を作製した。また、同様に図3中に示した従来例の製造
方法に従って製造した同構成の陰極線管を作製し、本発
明によるものと比較した。
【0014】本実施例で用いた第2グリッド電極12
は、下地素材として42重量%Ni−Fe合金を用いた
カラー表示用陰極線管の物である。厚さ0.4mm のNi
−Fe薄板から打ち抜き加工およびプレス加工により図
2のような所定の形状に加工し、脱脂洗浄の後に脱ガス
を目的とした700℃,10分の熱処理を行った。金被
覆膜は真空蒸着法により、グリッド孔内部および第3グ
リッド電極13側に厚さ5μmの被覆膜を形成した。第
2グリッド電極12の表面のうち第3グリッド電極13
側のみに高電界が印加されるため、第1グリッド電極1
1側の面には金被覆膜を形成しなかった。
は、下地素材として42重量%Ni−Fe合金を用いた
カラー表示用陰極線管の物である。厚さ0.4mm のNi
−Fe薄板から打ち抜き加工およびプレス加工により図
2のような所定の形状に加工し、脱脂洗浄の後に脱ガス
を目的とした700℃,10分の熱処理を行った。金被
覆膜は真空蒸着法により、グリッド孔内部および第3グ
リッド電極13側に厚さ5μmの被覆膜を形成した。第
2グリッド電極12の表面のうち第3グリッド電極13
側のみに高電界が印加されるため、第1グリッド電極1
1側の面には金被覆膜を形成しなかった。
【0015】金被覆膜を形成した第2グリッド電極12
を他のグリッド電極11,13〜16や酸化物陰極1と
組み合わせて電子銃を組み立て、電子銃を蛍光膜4やシ
ャドーマスク5等を組み込んだパネル3およびファンネ
ル部と溶着して陰極線管を形成した。この際、内部には
バリウム−アルミニウム合金にニッケル粉末を混合した
ゲッタ6を装着した。
を他のグリッド電極11,13〜16や酸化物陰極1と
組み合わせて電子銃を組み立て、電子銃を蛍光膜4やシ
ャドーマスク5等を組み込んだパネル3およびファンネ
ル部と溶着して陰極線管を形成した。この際、内部には
バリウム−アルミニウム合金にニッケル粉末を混合した
ゲッタ6を装着した。
【0016】その後、この陰極線管全体を約350℃に
加熱しながら油拡散ポンプによる真空排気を行った。数
mPa程度の圧力に到達した時点で陰極1を約1000
℃に加熱して炭酸バリウムを炭酸ガスと金属バリウムに
分解して、低仕事関数表面を形成した。この熱分解の際
に炭酸ガスが放出されて真空度が悪化するとともに、バ
リウムの一部が蒸発して各グリッド電極の表面に付着し
た。真空度が回復した後、排気管のチップオフを行い、
さらにゲッタ6を加熱してバリウムを蒸発させ、陰極線
管内壁にバリウム膜を形成して、管内の残留ガスを吸着
させた。ゲッタ加熱の際にもゲッタ剤であるバリウムの
一部が各グリッド電極の表面に付着した。
加熱しながら油拡散ポンプによる真空排気を行った。数
mPa程度の圧力に到達した時点で陰極1を約1000
℃に加熱して炭酸バリウムを炭酸ガスと金属バリウムに
分解して、低仕事関数表面を形成した。この熱分解の際
に炭酸ガスが放出されて真空度が悪化するとともに、バ
リウムの一部が蒸発して各グリッド電極の表面に付着し
た。真空度が回復した後、排気管のチップオフを行い、
さらにゲッタ6を加熱してバリウムを蒸発させ、陰極線
管内壁にバリウム膜を形成して、管内の残留ガスを吸着
させた。ゲッタ加熱の際にもゲッタ剤であるバリウムの
一部が各グリッド電極の表面に付着した。
【0017】ゲッタ剤を蒸発させた後、真空度が安定し
た状態で、この陰極線管に対して耐電圧評価を行った。
この測定は第2グリッド電極12と第3グリッド電極1
3の間の印加電圧を次第に高くし、蛍光面上に第2グリ
ッド電極12から発生したエミッションによる輝点が発
生するときの電圧、つまりはグリッドエミッション発生
電圧を測定するものである。
た状態で、この陰極線管に対して耐電圧評価を行った。
この測定は第2グリッド電極12と第3グリッド電極1
3の間の印加電圧を次第に高くし、蛍光面上に第2グリ
ッド電極12から発生したエミッションによる輝点が発
生するときの電圧、つまりはグリッドエミッション発生
電圧を測定するものである。
【0018】この測定によれば、本実施例の陰極線管の
通常動作時のこれらグリッド電極への印加電圧が18k
Vであるのに対して、グリッドエミッション発生電圧も
18kVであった。
通常動作時のこれらグリッド電極への印加電圧が18k
Vであるのに対して、グリッドエミッション発生電圧も
18kVであった。
【0019】比較のために、従来の陰極線管の製造方法
に従って油拡散ポンプによる排気途中で下記に示す電極
焼きと同様の方法による700℃,30秒の加熱処理を
した第2グリッド電極12を用いて作製した陰極線管に
ついて同様の測定したところ、17kVでグリッドエミ
ッションの発生が認められた。この時点で動作時の印加
電圧に対して十分な耐圧があるとは言えないものの、本
発明の製造方法に従って作製した陰極線管の方が、より
高い耐電圧を得ることができた。
に従って油拡散ポンプによる排気途中で下記に示す電極
焼きと同様の方法による700℃,30秒の加熱処理を
した第2グリッド電極12を用いて作製した陰極線管に
ついて同様の測定したところ、17kVでグリッドエミ
ッションの発生が認められた。この時点で動作時の印加
電圧に対して十分な耐圧があるとは言えないものの、本
発明の製造方法に従って作製した陰極線管の方が、より
高い耐電圧を得ることができた。
【0020】さらに、高周波コイルを両ブラウン管の第
2グリッド電極12の近くに設置して高周波誘導加熱に
より、電極に対して約600℃,30秒の電極焼きを行
った。比較用の第2グリッド電極12を用いた陰極線管
では電極焼きを行っても、グリッドエミッション発生電
圧は18kVにしか改善されなかったのに対して、本発
明に従って550℃以上の加熱を予め行わなかった第2
グリッド電極12を用いた陰極線管ではグリッドエミッ
ション発生電圧が22kV以上に改善され、通常動作時
の印加電圧に対して十分な耐電圧特性を得ることができ
た。
2グリッド電極12の近くに設置して高周波誘導加熱に
より、電極に対して約600℃,30秒の電極焼きを行
った。比較用の第2グリッド電極12を用いた陰極線管
では電極焼きを行っても、グリッドエミッション発生電
圧は18kVにしか改善されなかったのに対して、本発
明に従って550℃以上の加熱を予め行わなかった第2
グリッド電極12を用いた陰極線管ではグリッドエミッ
ション発生電圧が22kV以上に改善され、通常動作時
の印加電圧に対して十分な耐電圧特性を得ることができ
た。
【0021】
【発明の効果】本発明に従い陰極やゲッタのような低仕
事関数物質の放出源を加熱する前に、金被覆膜を形成し
たグリッド電極を550℃以上に加熱しないようにする
ことによりグリッドエミッション発生を抑制できるよう
になる。これにより、さらに高い電圧をグリッド電極に
印加できるようになるために、高精細,高輝度等の高性
能な陰極線管を得ることができるようになる。
事関数物質の放出源を加熱する前に、金被覆膜を形成し
たグリッド電極を550℃以上に加熱しないようにする
ことによりグリッドエミッション発生を抑制できるよう
になる。これにより、さらに高い電圧をグリッド電極に
印加できるようになるために、高精細,高輝度等の高性
能な陰極線管を得ることができるようになる。
【図1】陰極線管の説明図。
【図2】第2グリッド電極の形状の説明図。
【図3】本発明の陰極線管の製造方法の従来例との比較
の説明図。
の説明図。
1…陰極、2…電子線、3…パネル、4…蛍光膜、5…
シャドーマスク、6…ゲッタ、11…第1グリッド電
極、12…第2グリッド電極、13…第3グリッド電
極、14…第4グリッド電極、15…第5グリッド電
極、16…第6グリッド電極。
シャドーマスク、6…ゲッタ、11…第1グリッド電
極、12…第2グリッド電極、13…第3グリッド電
極、14…第4グリッド電極、15…第5グリッド電
極、16…第6グリッド電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 成清 正 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 天野 勇人 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 楠 敏明 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 山田 絵実子 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】低仕事関数物質を含む部位を有し、前記部
位から放出された低仕事関数物質が付着する恐れがあ
り、かつ表面の少なくとも一部に金被覆膜を形成した電
極を有する陰極線管の製造方法において、前記金被覆膜
を形成した後、低仕事関数物質が前記金被覆膜の表面に
付着する前に、前記電極を550℃以上に加熱しない陰
極線管の製造方法。 - 【請求項2】請求項1において、前記低仕事関数物質の
中にバリウムを含む陰極線管の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27879494A JPH08138537A (ja) | 1994-11-14 | 1994-11-14 | 陰極線管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27879494A JPH08138537A (ja) | 1994-11-14 | 1994-11-14 | 陰極線管の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08138537A true JPH08138537A (ja) | 1996-05-31 |
Family
ID=17602274
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27879494A Pending JPH08138537A (ja) | 1994-11-14 | 1994-11-14 | 陰極線管の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08138537A (ja) |
-
1994
- 1994-11-14 JP JP27879494A patent/JPH08138537A/ja active Pending
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