JPH08138615A - イオン注入装置及びその排気方法 - Google Patents

イオン注入装置及びその排気方法

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JPH08138615A
JPH08138615A JP6302762A JP30276294A JPH08138615A JP H08138615 A JPH08138615 A JP H08138615A JP 6302762 A JP6302762 A JP 6302762A JP 30276294 A JP30276294 A JP 30276294A JP H08138615 A JPH08138615 A JP H08138615A
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JP
Japan
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mounting table
processing chamber
ion
particles
surface side
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JP6302762A
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English (en)
Inventor
Kenji Tanaka
賢二 田中
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Tel Varian Ltd
Original Assignee
Tel Varian Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被処理体の表面側と裏面側の双方から真空
引きしてパーティクルの付着を防止することができるイ
オン注入装置を提供する。 【構成】 処理室4内の載置台6に載置した被処理体
Wの表面に、イオン源40から引き出されたイオンビー
ムB1を注入するようにしたイオン注入装置36におい
て、前記処理室内の前記載置台の載置面側と、裏面側に
それぞれ排気ポート74,82を設ける。これにより、
粗引き時は、それぞれの排気ポートから吸引することに
より載置台を略境として処理室内の雰囲気を前後に2分
して排出し、パーティクルP1,P2を含んだ雰囲気が
被処理体の表面近傍を通過しないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体ウエハ等にイオ
ンを打ち込むイオン注入装置及びその排気方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体デバイスの製造工程にお
ける不純物導入を行う装置として、不純物導入量の精密
な制御が可能であり、しかもイオンの数を把握しながら
処理できるという理由からイオン注入装置が用いられて
いる。
【0003】このイオン注入装置は、ハロゲン化合物な
どのガスをプラズマ状態にし、これに途中に設けた電極
により電界を加えることによりイオンを引き出して、そ
して、引き出されたイオンビームに所定の磁界をかける
ことにより不純物イオンを排除して所定のイオンのみを
取り出す質量分析を行い、更に取り出したイオンのエネ
ルギを上げたり、下げたりして被処理体へ注入するよう
になっている。このイオン注入操作においては、イオン
ビーム経路途中に不要なガスが存在するとこの不要ガス
にイオンビームが散乱等させられてしまい、適正なイオ
ン注入ができなくなることから、装置内を高真空に維持
して不要なガスを排除することが行なわれている。
【0004】図4はイオン注入装置の主要部と真空排気
系を示す断面図であり、図示しないターミナルモジュー
ルより加速されて選択されたイオンビームB1は高真空
状態に維持されたエンドステーションモジュール2の処
理室4内の載置台6に載置された半導体ウエハWに打ち
込まれることになる。上記載置台6は、例えば円板状に
成形されて、駆動モータ8により回転可能になされてお
り、その周縁部に例えば全部で13枚のウエハWを保持
できるようになっている。処理室4は、イオンビーム注
入側の前側容器10とこの反対側の後側容器12を接合
することにより外部より気密に仕切られ、これらの下端
部を接合するヒンジ部14を中心として後側容器12は
載置台6と共に展開可能になされている。
【0005】載置台6の各ウエハWの載置部に対応する
ところには、スプリングシャフト16に巻装したスプリ
ング18とクランプリング(図示せず)とリフタプレー
ト20よりなるクランプ機構が設けられ、後側容器12
に設けたリフタシリンダ22により、上記リフタプレー
ト20を押圧したり解除したりし、これにより、ウエハ
をクランプしたり開放したりできるようになっている。
尚、ウエハWの載置台6への受け渡しは、一点鎖線で示
したように後側容器12を展開して水平に倒した状態で
図示しない搬送アームを用いて行なう。前側容器10に
は、ターミナルモジュールにつながるイオン導入室24
が設けられ、この部分には、不活性ガス、例えば窒素ガ
スを内部に導入する不活性ガス導入ノズル26及びター
ボ分子ポンプやドライポンプ等の粗引きポンプ28に接
続された排気ポート30が設けられている。
【0006】また、前側容器10には、ゲートバルブ3
2を介して高真空用のクライオポンプ34が取り付けら
れ、処理室内を粗引き後、このクライオポンプ34を駆
動することにより内部を高真空に真空引きできるように
なっている。このような装置を用いてイオン注入操作を
行なうには、まず、後側容器12を展開して載置台6を
水平に倒した状態でこの上に未処理の半導体ウエハWを
例えば13枚載置し、そして、後側容器12を起立させ
てこれを前側容器10と接合させて処理室4内を密閉空
間とする。
【0007】次に、粗引きポンプ28を駆動させて、処
理室4内を真空引きし、内部雰囲気と共に浮遊している
パーティクルPも室外へ排出する。所定の真空度になっ
たならば、次にゲートバルブ32を開いてクライオポン
プ34を駆動させて、所定の高真空度まで到達させる。
そして、所定の高真空度に達したならば、ターミナルモ
ジュールよりイオンビームを飛ばしてイオン注入を行な
う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、周知のよう
に半導体ウエハの製造工程においては、歩留まり低下の
原因となることからパーティクルがウエハに付着するこ
とを極力避けねばならない。しかるに、この装置にあっ
ては、載置台6の裏面側にスプリングシャフト16、ス
プリング18、リフタプレート20等のよりなるクラン
プ機構を設けてあるが、このクランプ機構の動作に伴っ
て多量のパーティクルが発生することは避けることがで
きない。例えば、特にリフトシリンダ22の出没に伴っ
てスプリング18が伸縮してこれとスプリングシャフト
16が摩擦を生じてパーティクルの発生原因となってい
る。
【0009】この摩擦によって発生したパーティクル
は、載置面側に設けた排気ポート30の粗引きによって
処理室4内の雰囲気に乗って後側容器12内からウエハ
面を通って前側容器10内に移動する。このため、上記
したようにスプリング等にて発生したパーティクルPが
ウエハ面に付着したりする場合も生じ、歩留まり低下の
原因となっていた。発生するパーティクルの量を抑制す
るために、スプリングシャフト16の表面にゴミの発生
を抑制するテフロンコーティングを被覆することも行な
われてはいるが、これでもパーティクルの抑制には限界
があり、根本的な解決には至ってはいない。
【0010】本発明は、以上のような問題点に着目し、
これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明
の目的は、被処理体の表面側と裏面側の双方から真空引
きしてパーティクルの付着を防止したイオン注入装置及
びその排気方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するために、処理室内の載置台に載置した被処理体
の表面に、イオン源から引き出されたイオンビームを注
入するようにしたイオン注入装置において、前記処理室
内の前記載置台の載置面側と、裏面側にそれぞれ排気ポ
ートを設けるように構成したものである。
【0012】
【作用】上記装置において、処理室内を真空引きする場
合には、載置台の載置面側に設けた排気ポートと裏面側
に設けた排気ポートの双方から処理室内の雰囲気を粗引
きする。これにより、表面側に浮遊するパーティクルは
表面側の排気ポートから吸引され、裏面側の駆動部にて
発生したパーティクルは、そのまま裏面側の排気ポート
から排出されてしまい、これが被処理体表面を通過して
表面側に流れることがないので被処理体表面にパーティ
クルが付着することを防止することができる。また、あ
る程度、処理室内の圧力が低下したならば、上記した粗
引き操作を行ないつつ、裏面側の駆動部、例えば被処理
体を保持するクランプ手段に臨ませて設けた不活性ガス
導入ノズルから窒素ガス等の不活性ガスをクランプ手段
に吹き付け、これに付着しているパーティクルを吹き飛
ばすと同時に吹き飛ばしたパーティクルを裏面側の排気
ポートから排出する。
【0013】これにより、処理室内のパーティクルをほ
とんど排除してクリーン度を一層高くすることが可能と
なる。そして、駆動部のパーティクルを排除して粗引き
操作が終了したならば、クライオポンプを駆動して残留
する雰囲気ガスを排除し、高真空を得る。
【0014】
【実施例】以下に、本発明に係るイオン注入装置及びそ
の排気方法の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。
図1は本発明に係るイオン注入装置を示す概略構成図、
図2は図1に示すイオン注入装置の主要部であるエンド
ステーションモジュールを示す断面図、図3は駆動部で
あるクランプ手段を示す断面図である。尚、図4に示す
従来装置と同一部分については同一符号を付す。
【0015】このイオン注入装置36は、イオンビーム
を発生させるターミナルモジュール38とビームが打ち
込まれる被処理体、例えば半導体ウエハWを保持するエ
ンドステーションモジュール2とにより主に構成されて
いる。このターミナルモジュール38は、所定の原料ガ
スからプラズマによりイオンを発生させるイオン源4
0、発生したイオンを引き出すための引き出し電極4
2、イオンビームから所望のイオンのみを例えば90度
進行方向を曲げて選択的に取り出す質量分析器44、選
択後のイオンを加速する加速管46等を有しており、発
生させたイオンを例えば2〜200KeVで加速してイ
オンビームB1とし、選択されたイオンをエンドステー
ションモジュール2内に導入するようになっている。
【0016】エンドステーションモジュール2は、回転
可能になされた円板状の載置台6を有しており、この表
面の周縁部に多数枚、例えば13枚の半導体ウエハWを
リング状に載置保持し得るようになっている。この載置
台6は、容器状に形成されたイオンビーム注入側の前側
容器10と、反対側に位置されてこれに開閉可能に接合
される容器状の後側容器12とにより外部より気密に区
画される処理室4内に収容される。これらの2つの容器
10、12は、その下端部にてヒンジ部14により開閉
可能に接合されており、図示例では後側容器12がヒン
ジ部14を中心として垂直方向と水平方向との間で起倒
自在になされている。この後側容器12の起倒操作は、
側部に設けた回動機構50(図1参照)により行なわれ
る。そして、これら2つの容器10、12の接合部に
は、処理室4内の気密性を保持するOリング等のシール
部材48が介設されている。
【0017】上記処理室4内に収容される載置台6は、
後側容器12に取り付けた駆動モータ8に回転軸52を
介して連結されており、前述のように回転可能になされ
ている。従って、後側容器12が起倒するときには、こ
の載置台6も一体的に起倒することになる。上記載置台
6のウエハ載置部に対応する部分には、ウエハを載置面
に保持したり解除したりする図3に示すような駆動部と
してのクランプ手段54が設けられている。具体的に
は、凹部状に成形された載置部56の周線部には、ウエ
ハWの周線部を保持する、例えばリング状のクランプリ
ング58が配置されており、このクランプリング58
は、載置面6の裏面側に配置した板状のリフタプレート
20に、載置台6を貫通して摺動自在に設けたリングロ
ッド60を介して取り付けられている。図示例では、リ
ングロッド60は1本しか記していないが、実際には複
数本形成されている。
【0018】上記載置台6の裏面には、上記リフタプレ
ート20に向けて複数のスプリングシャフト16が延び
ており、各シャフト16にはスプリング18が巻装され
ると共に各シャフト16の先端はリフタプレート20に
設けたシャフト孔62に挿通されている。また、このリ
フタプレート20には、載置台6に向けて延びるリフタ
ピン64が設けられており、この先端は載置台6の載置
部56に向けて貫通するリフタピン挿通孔66に収容さ
れている。このリフタピン64の長さは、上記リングロ
ッド60よりも例えば数cm程度短くされており、突き
上げ時にクランプリング58がウエハWを解除した後
に、このリフタピン64の先端がウエハ裏面に当接して
これを突き上げるようになっている。尚、このリフタピ
ン64も複数本、例えば3本程度設けられる。
【0019】そして、後側容器12には、上記リフタプ
レート20を上記スプリング18の弾発力に抗して上記
リフタプレート20を載置台6側へ押し付けるためのリ
フトシリンダ22が設けられており、載置台6を水平に
した状態でリフトシリンダ22を駆動することにより、
ウエハWのクランプ及びその解除を行なうようになって
いる。
【0020】一方、上記処理室4の後方側には、屈曲自
在になされた多関節アーム68を有するウエハ搬送機構
70及び上下動可能になされたカセット載置台72が設
けられており、このカセット載置台72上に載置したカ
セット74内と処理室4内の載置台4との間でウエハの
受け渡しを行なうようになっている。また、上記前側容
器10には、ターミナルモジュールにつながるイオン導
入室24が設けられており、このイオン導入室24の壁
には、処理室4内の前側雰囲気を前方から吸引するため
の第1の排気ポート74が設けられ、このポート74に
は排気管76が接合されると共に、この排気管76に
は、第1の開閉弁80及びターボ分子ポンプやドライポ
ンプ等よりなる粗引き用ポンプ28が介設されている。
【0021】また、後側容器12には、上記処理室4内
の後側雰囲気を後方から吸引するための第2の排気ポー
ト82が設けられて、この排気ポート82には排気管8
4が接続されると共にこの排気管84には第2の開閉弁
86及び載置台6の起倒時にこの排気管84の屈曲を許
容するフレキシブル管88が順次介設されて上記粗引き
ポンプ28に接続されている。また、この排気管84の
上流側には、内部圧力を計測する真空計90が設けられ
ている。一方、上記イオン導入室24の壁には、載置台
6の前面空間側へ不活性ガスを導入する第1の不活性ガ
ス導入ノズル92が設けられ、このノズル92にはガス
供給管94が接続される。この供給管94は、途中に第
3の開閉弁96が介設されて、不活性ガス源である例え
ば窒素ボンベ98に接続されている。
【0022】また、前記容器、図示例にあって前側容器
10の側部壁には、前記載置台6に設けたクランプ手段
54、具体的にはスプリング18に臨ませて第2の不活
性ガス導入ノズル100が設けられ、このノズル100
には第4の開閉弁102を途中に介設したガス供給管1
04が接続され、この供給管104にも窒素ボンベ98
から窒素ガスを供給し得るようになっている。また、上
記前側容器10の下部には、ゲートバルブ32を介して
高真空引き用のクライオポンプ34が設けられており、
粗引き後にこのポンプ34を駆動することにより処理室
4内を高真空に維持できるようになっている。そして、
このように構成されたエンドステーションの各部の動作
は、マイクロコンピュータ等よりなる制御部(図示せ
ず)により予めプログラムされたように駆動制御され
る。
【0023】次に、以上のように構成された本実施例の
動作について説明する。まず、図2中の一点鎖線で示す
ように処理室4を区画する後側容器12を、載置台6と
一体に開方向へ展開し、これを水平状態に維持する。そ
して、カセット載置台72上のカセット74内の未処理
のウエハWを屈曲及び旋回可能になされた多関節アーム
68を用いて図3に示すように載置台6上に移載する。
【0024】この移載に際しては、リフトシリンダ22
のピストン22Aを延ばすと、クランプ手段54のスプ
リング18の弾発力に抗して、リフタプレート20及び
これにリングロッド60を介して取り付けられるリング
状のクランプリング58が上昇し、これと同時に長さの
短いリフタピン64も一点鎖線に示すように上昇する。
クランプリング58がある程度上昇し、且つリフタピン
先端がまだ下方に位置している時に、ウエハWを保持し
た多関節アーム68を延ばし、ウエハを載置部56の上
方に位置させ、更に、リフタピン64を上昇させてこの
先端でウエハWを突き上げてウエハの受け渡しを行な
う。そして、多関節アーム68を縮退させて退避させ、
その後、リフタシリンダ22のピストン22Aを縮める
ことによって、スプリング18の復帰力によってリフタ
プレート20は押し下げられて、ウエハWは載置台6に
載置されると共にクランプリング58によってその周縁
部が保持される。
【0025】一枚のウエハWの移載が終了したら、後側
容器12に設けた駆動モータ8を駆動させて載置台6を
所定の角度ずつ回転させて上記した操作を行なえば、所
定の枚数、例えば13枚のウエハを載置台6に保持させ
ることができる。このように全ウエハの載置が終了した
ならば、載置台6と後側容器12を一体的に起立させて
垂直状態として処理室4内を密閉する。
【0026】次に、粗引きポンプ28を駆動させて処理
室4内の雰囲気を前後から、すなわち第1及び第2の排
気ポート74、82から吸引して排出する。処理室4内
には全体に亘ってパーティクルが存在しており、特にク
ランプ手段54の部分にはスプリング18とスプリング
シャフト16との摩擦等により比較的多くのパーティク
ルが発生する。ここで第1及び第2の排気ポート74、
82の双方より粗引きを行なっていることから、処理室
4内の載置面側、すなわちイオンビーム注入方向側に存
在する雰囲気及びパーティクルP1は第1の排気ポート
74から吸引されて排出され、また、処理室4内の裏面
側に存在する雰囲気及びパーティクルP2は第2の排気
ポート82から排出されることになる。
【0027】従って、処理室4内の雰囲気の流れが、載
置台6の載置面付近を境界として表側と裏面側に分かれ
てしまい、ウエハ表面にパーティクルを含んだ雰囲気が
流れ込むことがなく、これにパーティクルが付着するこ
とを防止することができる。この場合、特に駆動部であ
るクランプ手段54の付近で発生したパーティクルP2
は、表側のウエハ表面側に流れることなく後方に設けた
第2の排気ポート82から排出されるので、パーティク
ルのウエハへの付着を確実に防止することができる。
【0028】このように粗引き操作を行なっている過程
において、処理室4内が所定の圧力、例えば1Torr
程度まで低下したならば、駆動モータ8により載置台6
を回転させながら、第1及び第2の不活性ガス導入ノズ
ル92、100から窒素ガスを処理室4内へ噴射し、供
給する。尚、この場合にも、粗引き用ポンプ78を引き
続き駆動させておき、第1及び第2の排気ポート74、
82からの吸引は継続して行なう。
【0029】この時第1の不活性ガス導入ノズル92か
ら噴射した窒素ガスは主に第1の排気ポート74から排
出され、第2の不活性ガス導入ノズル100から噴射し
た窒素ガスは主に第2の排気ポート82から排出される
ようにそれぞれのノズルからの供給量や各排気ポートの
排気量を制御する。ここで、第2の不活性ガス導入ノズ
ル100は、クランプ手段54のスプリング18に臨ま
せて設けてあるので、これより噴射された窒素ガスは、
スプリング18やスプリングシャフト16等に付着して
いるパーティクルP2を吹き飛ばしてしまい且つこのパ
ーティクル含有雰囲気は後方の第2の排気ポート82か
ら排出されてしまうことになる。従って、この点よりも
ウエハ表面にパーティクルが付着することを略確実に防
止することが可能となる。また、この時、前述のように
載置台6を回転させているので、全てのクランプ手段5
4に付着しているパーティクルを排除することができ
る。尚、この場合、第1の不活性ガス導入ノズル92か
らのガスの供給を停止すると、第2の不活性ガス導入ノ
ズル100からの窒素ガスがウエハ表面を通過して、第
1の排気ポート74側にも流れるため、好ましくない。
【0030】このようにして一定の時間、不活性ガスの
噴射を行なったならば、両ノズル92、100からのガ
スの噴射を停止し、粗引きによって処理室4内が所定の
圧力、例えば10-2Torr程度になったならば粗引き
用ポンプ78の駆動を停止して粗引き操作を完了する。
そして、前後容器10に設けたゲートバルブ32を開い
て非開閉型のクライオポンプ34を駆動させる。これに
より、処理室4内に残留する雰囲気はクライオポンプ3
4により吸着排除され、処理室内を例えば10-7Tor
r程度の所定の高真空に維持することができる。
【0031】このように所定の高真空に達したならば、
ターミナルステーション側を駆動させてイオンビームB
1を形成し、載置台6を回転させながらウエハWにイオ
ンを注入する。イオン注入操作が完了すると、ウエハ交
換のために処理室4内を開放するのであるが、開放に先
立って処理室4内を大気圧近傍まで復帰させるために第
1及び第2の不活性ガス導入ノズル92、100から窒
素ガスを供給する。この場合、2ヵ所からガスを導入す
るのでパーティクルを巻き上げる乱流も生じ難く、また
クランプ手段54の部分に付着していたパーティクルは
前述のような粗引き操作時の不活性ガス噴射により略取
り除かれてしまっているので、再度パーティクルが浮遊
することを抑制することができる。
【0032】このように、イオン注入操作全般に亘って
ウエハにパーティクルが付着する可能性を大幅に減少さ
せたので、製品の歩留まりを大幅に向上させることがで
きる。上記説明では、パーティクルを吹き飛ばす窒素ガ
スの噴射は、連続的に行なうようにしたが、これに限ら
ず、例えば処理室内の圧力を真空計90によりモニタし
ながら、これが一定圧を略維持するようにガス噴射と停
止を間欠的に繰り返すようにしてもよい。また、第2の
排気ポート82は、後側容器12の中央部でなく、下方
に設けても良く、この場合には重力で落下してくるパー
ティクルも効率的に排除することができる。また、第2
の排気ポート82や第2の不活性ガス導入ノズル100
はそれぞれ1つではなく、複数個設けるようにしてもよ
い。
【0033】また、図示例にあっては、ウエハ搬送機構
70やカセット載置台72を清浄雰囲気に晒した状態と
なっているが、これら全体を区画壁で被い、更にカセッ
ト載置台72をロードロック室内に収容するようにした
装置にも本発明を適用できる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るイオ
ン注入装置及びその排気方法によれば、次のように優れ
た作用効果を発揮することができる。載置台の載置面側
と裏面側に排気ポートを設けて、処理室内の真空引き時
に双方から真空引きするようにしたので、内部に浮遊す
るパーティクルを略載置台を境として前後に分けて吸引
排除することができる。従って、パーティクルが被処理
体の表面近傍を通過する可能性が少なくなり、その分、
パーティクルが被処理体に付着することを抑制でき、製
品の歩留まりを向上させることができる。また、載置台
を回転させつつ不活性ガス導入ノズルから駆動部に不活
性ガスを噴射することにより、ここに付着していたパー
ティクルを被処理体に付着させることなく、排除するこ
とができる。従って、パーティクルの付着を大幅に抑制
することができることから、製品の歩留まりを大幅に向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るイオン注入装置を示す概略構成図
である。
【図2】図1に示すイオン注入装置の主要部であるエン
ドステーションモジュールを示す断面図である。
【図3】駆動部であるクランプ手段を示す断面図であ
る。
【図4】従来のイオン注入装置の主要部であるエンドス
テーションモジュールを示す断面図である。
【符号の説明】
2 エンドステーション 4 処理室 6 載置台 10 前側容器 12 後側容器 16 スプリングシャフト 18 スプリング 20 リフタプレート 22 リフトシリンダ 28 粗引き用ポンプ 34 クライオポンプ 36 イオン注入装置 38 ターミナルモジュール 40 イオン源 44 質量分析器 54 クランプ手段(駆動部) 58 クランプリング 74 第1の排気ポート 78 粗引き用ポンプ 82 第2の粗引きポンプ 88 フレキシブル管 92 第1の不活性ガス導入ノズル 98 窒素ボンベ 100 第2の不活性ガス導入ノズル B1 イオンビーム P,P1,P2 パーティクル W 半導体ウエハ(被処理体)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理室内の載置台に載置した被処理体の
    表面に、イオン源から引き出されたイオンビームを注入
    するようにしたイオン注入装置において、前記処理室内
    の前記載置台の載置面側と、裏面側にそれぞれ排気ポー
    トを設けるように構成したことを特徴とするイオン注入
    装置。
  2. 【請求項2】 前記処理室内の前記載置台の載置面側
    と、前記載置台の裏面側の駆動部側にそれぞれ不活性ガ
    ス導入ノズルを設けるように構成したことを特徴とする
    請求項1記載のイオン注入装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動部は、前記被処理体の保持と解
    除を行なうクランプ手段であることを特徴とする請求項
    2記載のイオン注入装置。
  4. 【請求項4】 処理室内の載置台に載置した被処理体の
    表面に、イオン源から引き出されたイオンビームを注入
    するようにしたイオン注入装置の、前記処理室内を排気
    する方法において、前記載置台の載置面側と裏面側の双
    方から粗引きを行なう粗引き工程と、前記粗引きを行い
    つつ前記載置台を回転させて、前記載置台の載置面側に
    不活性ガスを噴射すると共に前記載置台の裏面側の駆動
    部に向けて不活性ガスを噴射するパーティクル除去工程
    とを備えるように構成したことを特徴とするイオン注入
    装置の排気方法。
  5. 【請求項5】 前記パーティクル除去工程の後に、前記
    処理室内が所定の圧力になった時に高真空用のクライオ
    ポンプにより真空引きを行なう高真空引き工程を行なう
    ように構成したことを特徴とする請求項4記載のイオン
    注入装置の排気方法。
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