JPH0813948A - 引戸の電気機器への給電装置 - Google Patents

引戸の電気機器への給電装置

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JPH0813948A
JPH0813948A JP16603794A JP16603794A JPH0813948A JP H0813948 A JPH0813948 A JP H0813948A JP 16603794 A JP16603794 A JP 16603794A JP 16603794 A JP16603794 A JP 16603794A JP H0813948 A JPH0813948 A JP H0813948A
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JP
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sliding door
electric wire
electric
wire
fixed
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JP16603794A
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Haruo Morita
治夫 森田
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Goal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 引戸に設けた電気機器に安定して電力を供給
できるだけでなく、引戸を開放又は閉鎖するいずれの場
合でも電線が垂れ下がることがなく、構造が簡単で取付
スペースも小さくできる。 【構成】 電線Kに接続された電気機器13を備えた引
戸1の上方には、一方を引戸1又は前記電気機器13側
に固定すると共に他方を戸枠側に固定した電線Kと、該
電線Kを張架した可動滑車2と、該可動滑車2を電線K
の張り方向へ付勢する付勢部材23と、前記可動滑車2
を引戸1の往復移動方向へガイドするガイド部材5とを
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、横方向に移動自在な引
戸に設けた電気錠やインターホーン等の電気機器に接続
される電線を、戸枠側から引き込むための引戸の電気機
器への給電装置に関する。なお、前記電線とは、本明細
書においては、電気機器に駆動電流を供給するリード
線、制御用の信号線、上記リード線や信号線等を纏めた
ケーブル、或いはコードなどの広義のものをいう。
【0002】
【従来の技術】引戸に、電気錠やインターホーンや自動
開閉用の操作ボタン等の電気機器を配設する場合、この
電気機器に接続する電線を戸枠側から引戸に引き込まな
ければならない。しかるに、引戸は左右横方向に移動す
るので、前記電線を電気機器までの最短距離に合わせた
長さに設定すると、引戸を移動するのに支障を生じ、逆
に最長距離に合わせた長さに設定すると、該電線が垂れ
下がって引戸と戸枠の間に挟まってしまうなどといった
不都合が発生する。
【0003】そこで、上記不都合を解消することを目的
として、本願出願人は、特願平6−55229号の明細
書及び図面に記載の如き引戸の電気機器への給電装置を
先に出願している。この給電装置は、引戸の側部にケー
シングで囲まれた電線の収納装置を設けたものであり、
該収納装置には複数の可動滑車と複数の固定滑車を配設
し、これらの複数の固定滑車と複数の可動滑車の間に電
線を交互に掛け渡し、前記可動滑車に錘の役割を有する
スライダーを連結したものである。すなわち、昇降移動
するスライダーによって可動滑車の位置を変換して、可
動滑車と固定滑車の相対距離を変更し、これにより引戸
の移動に合わせ、前記可動滑車と固定滑車の間に掛け渡
された電線の長さを変え、電線を弛みを生じないように
収納するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
願平6−55229号の引戸の電気機器への給電装置で
は、複数の固定滑車と複数の可動滑車をそれぞれ重ねて
ケーシング内に配設しているため、装置全体の厚さが厚
くなり、取付スペースを大きくとってしまうという問題
点があった。また、少なくとも4つ以上の滑車と、それ
らの滑車を枢支する複数の軸を必要とするため、部品点
数も多く構造が複雑となるなどの欠点があった。
【0005】本発明は、前記の点に鑑み、引戸に設けた
電気機器に安定して電力を供給できるだけでなく、構造
が簡単で取付スペースも小さくて済み、しかも引戸が支
障なく開閉できる引戸の電気機器への給電装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の引戸の電気機器
への給電装置は、引戸に設けた電気機器に戸枠側から電
線を介して給電する引戸の電気機器への給電装置であっ
て、引戸の上方には、一方を引戸又は前記電気機器に固
定すると共に他方を戸枠側に固定した電線と、該電線を
張架した可動滑車と、該可動滑車を電線の張り方向へ付
勢する付勢部材と、前記可動滑車を引戸の往復移動方向
へガイドするガイド部材とを備えていることを特徴とす
る。
【0007】上記の電気機器としては、ソレノイドやモ
ータなどの電動施解錠機構や、戸の開閉や電気錠の施解
錠を確認する確認信号又は施解錠制御信号等を取り出す
マイクロスイッチなどを内蔵し施解錠を電気的に行なう
ようにしたいわゆる電気錠や、電気的に自動開閉される
オートドアにおける操作ボタン、或いはインターホーン
などが用いられる。電気機器に接続される電線は前述し
たように電源用の電線及び確認用や制御用の電線を含
む。
【0008】付勢部材は、可動滑車を引き方向に付勢す
るもの、又は押し方向に付勢するもののいずれであって
も良く、引き方向に付勢するものとしては引張コイルば
ね、ゴム部材、錘付きのワイヤなどが挙げられ、押し方
向に付勢するものとしては圧縮コイルばね、ガスやオイ
ルスプリング、パンタグラフ形の板ばねなどが挙げられ
る。
【0009】ガイド部材は、金属製のワイヤ、繊維製の
紐、金属製または合成樹脂製の棒材又はパイプ材、或い
は戸枠を構成するサッシの一部に一体成形したものであ
っても構わない。また、ガイド部材の形状は断面が円
形、角形等その他任意である。
【0010】可動滑車は回転自在な滑車を備え、ガイド
部材に懸架されるものである。可動滑車は、ケーシング
と該ケーシング内に回転自在に軸支された滑車とからな
り、該滑車の外周の一部に沿って電線が掛けられるとと
もに、前記ケーシングにはガイド部材により案内される
ガイド部と、付勢部材の一端部を支持する付勢部材支持
部とが設けられているものが好ましい。しかし、このよ
うな構造に限定されるものではない。
【0011】ガイド部材の両端は固定部材によって支持
固定され、一方の固定部材には付勢部材の他端部が支持
されると共に、他方の固定部材には電線の一部が固定さ
れるものであることが好ましい。しかし、前記両固定部
材の少なくとも一方は、ガイド部材の少なくとも一端を
戸枠側に取り付けることにより、省略する構成も実施で
きる。
【0012】ガイド部材はワイヤによって構成され、該
ワイヤは2つの固定部材の間で引張状態で支持固定され
ることが好ましく、一方の固定部材にはガイド部材の他
端と付勢部材の他端を支持すると共に、他方の固定部材
にはガイド部材の一端と電線の一部を支持固定する構造
であることが望ましい。
【0013】また、ガイド部材は引戸の往復移動方向と
平行に配設され、該ガイド部材の長さは、少なくとも前
記引戸の最大移動距離の2分の1以上に形成されること
が好ましい。
【0014】付勢部材は、引張コイルばね等の引きばね
によって構成され、該引きばねは可動滑車を挟んで電線
の配設位置と対峙する位置に配設される方が好ましい。
【0015】引戸の上部に形成された開口部に電線が挿
通され、該開口部の上方に設けた固定具によって前記電
線の一部が押圧固定されるようにした方が好ましい。こ
のような固定具を用いることなく、前記開口部に電線を
挿通するとともに電線の他端部は前記電気機器部分で固
定する構成も実施できる。
【0016】少なくとも、可動滑車とガイド部材と付勢
部材とは、戸枠の上枠の内部に収納されているようにし
た方が好ましい。
【0017】
【作用】一方を引戸又は電気機器側に、他方を戸枠側に
それぞれ固定した電線は、その弛む虞れのある両固定部
の間に可動滑車を掛けて、該可動滑車を電線の張り方向
へ付勢部材によって付勢して、同電線に所望の張力を掛
けた状態で引っ張っているため、該電線は常時張り状態
に維持されている。しかも、可動滑車は上記電線に所望
の張力を掛けた状態でガイド部材に沿って決まったスト
ローク間を正逆方向へ移動される。そのため、引戸を開
放または閉鎖するいずれの場合でも、電線が垂れ下がる
ことがなく、引戸と戸枠の間に挟まるということもな
い。
【0018】図2に沿って説明すると、引戸1の最大移
動ストロークL2は設置しようとする戸枠の開口部の開
閉戸量に応じて決定され、且つ電線Kは可動滑車2によ
って折り返されているため、電線Kを掛けて移動する可
動滑車2の移動ストロークL1は、上記引戸1の最大移
動ストロークL2の2分の1となる。そのため、可動滑
車及び電線の使用範囲が少なくなり耐久性が向上する
し、取付スペースも小さくできる。また、ガイド部材5
は少なくともこの2分の1の長さがあれば、支障なく可
動滑車2を案内できる。このとき付勢部材23の変位量
は当然、上記引戸1の移動ストロークの2分の1の長さ
を必要とする。
【0019】
【実施例】本発明の一実施例を図1から図7に基づいて
以下に説明する。図1は引戸の開戸状態を示す一部切欠
き正面図、図2は図1の引戸を手動または電動によって
矢印イ方向に移動させて閉戸した状態の一部切欠き正面
図、図3は一方の固定部材3の斜視図、図4は他方の固
定部材4の斜視図、図5は可動滑車の分解斜視図、図6
は固定具6の一部破断斜視図、図7はたるみ防止部材5
1の一例を示す斜視図である。
【0020】Fは任意大きさからなる戸枠であって、こ
の戸枠Fは左縦枠F1と右縦枠F2と上枠F3と下枠F
4で囲んで開口を形成し、該開口の左側は引戸1の開戸
状態で出入口となる開口部Pとしている。上枠F3の下
部には凹溝(図示せず)を有する引戸のガイド部が設け
てあるとともに、下枠F4にもレールや凹溝の引戸のガ
イド部が設けてあり、上下両ガイド部間に引戸1を収納
し、引戸1の上端部を上部ガイド部の凹溝に案内させ、
下枠F4のガイド部上を転動体11、11が転動して、
該引戸1が左右に走行するようになっている。
【0021】本発明は、この実施例では1つの引戸1に
よる片開き方式に適用しているが、引戸1を2つ以上設
けた引違い戸式にも採用できる。また、引戸1は、戸枠
Fの上枠F3下部に例えばレールや凹溝のガイド部を設
け、このガイド部に、上部を吊持した引戸1の上部を左
右方向に移動させて戸を開閉するようにてなるいわゆる
吊戸、あるいは折り畳み自在とした折り畳み戸にも採用
することができる。
【0022】引戸1の一部には電気錠、インターホー
ン、または操作ボタンなどの電気機器13(本実施例で
は電気錠を採用している)が取り付けられている。
【0023】前記電気機器13には電線Kの一端が接続
されているとともに、該電線Kの他端側には電源Mが接
続されている。従って、引戸1に設けた電気機器13に
は、戸枠F側から上記電線Kを介して給電されるように
なっている。
【0024】引戸1の上方には、少なくとも一方を引戸
1又は電気機器13側に、他方を戸枠F側にそれぞれ固
定した電線K(電源用電線や確認用や制御用の電線など
で構成される)と、該電線Kの固定部同士間を張架した
可動滑車2と、該可動滑車2を電線Kの張り方向へ付勢
する付勢部材23と、前記可動滑車2を引戸1の往復移
動方向へガイドするガイド部材5とを設けている。これ
らの電線K、可動滑車2、付勢部材23及びガイド部材
5並びに後述する固定部材3、4は、この実施例では戸
枠Fの上枠F3(この実施例では上枠F3ともなるケー
シング8)に内装して、ケーシング蓋8aで被蓋するよ
うにしており、これら各構成部材に対し防塵効果をもた
せるとともに、外観が美麗となるようにしている。上記
ケーシング蓋8aをなくした構成も実施できるのは勿論
である。
【0025】電線Kとしては、この実施例では、電気機
器13である電気錠のモータやソレノイドに駆動電流を
供給するリード線や、電気錠の施解錠を検出して送信す
る信号線等をまとめたケーブルを用いているが、狭義の
絶縁電線だけ或いはコード等からなるものでよく、任意
である。
【0026】ガイド部材5としては金属製のワイヤを用
い、該ワイヤは両端を左右2つの固定部材3、4で固定
して、両固定部材3、4の間の電線部分を引張状態で張
設している。一方の固定部材3には付勢部材23である
引きばね(実施例では引張コイルばねを採用している)
の他端部が支持され、他方の固定部材4には電線Kの一
部が固定されている。この固定された電線Kはコネクタ
C1を介して戸枠F外の電源Mなどへ引き出される。
【0027】可動滑車2は、後で詳述するように、ケー
シング22の内部に滑車21を回転自在に軸支すると共
に、該ケ−シング22にはガイド部材5たるワイヤを挿
通して左右横方向へ移動自在に構成し、また同ケーシン
グ22には付勢部材23たる引きばねの一端を支持す
る。可動滑車2は付勢部材23により常時は固定部材3
側(図の左側に向かって)に付勢されている。
【0028】電線Kの一方は引戸1の上部に固定具6に
よって固定し、他方は戸枠Fの上枠F3に固定してい
る。前記他方の固定部材4と固定具6の間にある電線K
は前記滑車21の外周の一部に沿うように掛けて折り返
されている。従って、可動滑車2は引きばね23に引っ
張られことにより、可動滑車2を挟んでその反対側に対
峙された位置にある電線Kは張り状態に維持され、垂れ
下がることがない。
【0029】固定具6より下方の電線Kは引戸1の内部
に引き込まれて、コネクタC2を介して電気機器13に
接続される。また付勢部材23たる引きばねの引張強さ
は電線Kに張力をかける程度に設定され、引戸1を図1
で示す矢印イ方向へ移動するに及ばない強さとすること
が望ましい。しかし、引戸1をこの付勢部材23の付勢
力によって閉戸状態に保持することもでき、その場合に
は引きばね23の引張強さを高く設定するとよい。ま
た、ワイヤ5には後述するたるみ防止部材51を設け、
このたるみ防止部材51により電線Kの一部も支持し、
これによってワイヤ5及び電線Kのたるみを防止する方
が好ましい。
【0030】図1の開戸状態から図2の閉戸状態とする
には、引戸1を手動又は自動により、図2の符号L2で
示す最大移動距離を移動させるとよい。このとき、可動
滑車2は引きばね23の付勢力と外部からの閉戸力とに
よたり引っ張られて、図1の実線及び図2の破線で示す
位置から図2の実線で示す位置まで移動し、その移動長
さは図2で符号L1で示されている。電線Kは滑車21
に張架して折り返されているので、L1はL2の2分の
1の長さに相当する。従って、ガイド部材5たるワイヤ
は少なくともL2の2分の1以上の長さがあれば、電線
Kの弛みや長さ不足を生じることはない。引戸1を図1
の如く開戸状態とするときは、引戸1を付勢部材23の
付勢力に抗して開放することにより、上記可動滑車2は
図2の実線位置から破線位置に至り開口部Pを通行でき
るようになる。このように引戸1の開閉動作のいずれの
場合でも、固定部材4と固定具6間の電線Kは、可動滑
車2を介して付勢部材23によって付勢されているの
で、たるむことがない。
【0031】これら引戸1の開閉動作において、固定部
材4の外側の電線K(固定部材4の右側部分)および固
定具6より下方の電線K(引戸1の内部の電線)は、前
記固定部材4と固定具6によって固定されているので、
弛みや引き込みが発生せず、安定して保持される。
【0032】一方の固定部材3は、図3に示されている
ように、断面凹形状の本体31と、該本体31の上部に
支持ピン33を介して連結されたアーム材34とから構
成されており、前記アーム材34の先端には長手方向に
挿通孔35が形成され、該挿通孔35に交差する方向に
ねじ孔36、36が形成されている。前記挿通孔35に
はガイド部材5たるワイヤの一端を通して引張状態と
し、さらにねじ孔36に固定ねじ37を螺合してワイヤ
の端部を固定する。上記アーム材34は本体31に対し
て揺動自在に軸支することが好ましく、これによってワ
イヤ5の小さな動きを許容すると共に、ワイヤ5の張設
を行い易くする。なお、図3で34aは凹部である。
【0033】本体31の下部には、付勢部材支持部とし
てばね支持ピン32を設け、該ばね支持ピン32に引き
ばね23の末端のフック部を引っかけて支持する。図3
で鎖線で示しているアングル材38を、本体31の上下
部に設けた締結用孔31a,31aにボルト止めやかし
めピン等の締結部材によって連結して、アングル材38
をケーシング8、戸枠F(F3)、建具枠であるサッシ
材または壁面などに固定用ボルト38a,38aにより
固定する。
【0034】他方の固定部材4は、図4に示されている
ように、主として断面凹形状の本体41により構成され
ている。該本体41は上記本体31と同じ形状のものを
使用して部品種類を少なくすることが好ましい。本体4
1の上部にはワイヤ支持ピン42を配設し、該ワイヤ支
持ピン42にワイヤ5の先端を折り返してリング部分を
引っ掛け、ワイヤ先端5a部分をかしめ具52、52に
よって連結固定する。前記本体41の右側板の中央部分
には電線Kを挿通する開口部41aを形成するととも
に、本体41の正面板と背面板とに1対のビス孔41
b、41bを形成している。各ビス孔41bに、電線固
定具43に形成したビス孔43cを一致させて、ビス4
3bをねじ込んで電線固定具43、43を取り付ける。
該電線固定具43の凹部43aと本体41の壁面の間に
電線Kを挟んでこれを本体41に固定する。なお、電線
Kの他方側の固定はこの例に限らず、戸枠F、ケーシン
グ8、壁面の任意の位置に他の固定部材によって固定さ
れたものであってもよい。
【0035】前記本体41は、上下部に設けた締結用孔
41c,41cにビス43d、43dをねじ込んで鎖線
に示すアングル材48を連結し、該アングル材48を固
定用孔48a,48aを介してケーシング8又は戸枠F
或いは壁面などに固定用ボルトによって固定する。上記
固定部材3、4は上述したものに限定されず、ガイド部
材5、付勢部材23および電線Kの種類に合わせて、そ
の形状および構造を変更したものであっても構わない。
【0036】可動滑車2は,この実施例では図5に示す
構造のものを採用している。すなわち、上下に2分割で
きる2つ割り型のケーシング22a,22bと、このケ
ーシング22a,22bの間に中心ピン24を介して回
転自在に軸支された滑車21とからなっている。ケーシ
ング22a,22bと滑車21には、上記中心ピン24
を嵌挿するピン軸受24a,24aとピン孔21aがそ
れぞれ形成され、またケーシング22a,22bには両
者を固定ビス26によって固定するためのねじ孔26
a,26bが形成されている。
【0037】滑車21は、環状凹溝部21bの周囲に鍔
部21c,21cを形成し、該滑車21の環状凹溝部2
1bに電線Kが張架される。
【0038】下部側のケーシング22bには、ガイド部
材5たるワイヤにより案内されるガイド部25が横方向
に形成され、このガイド部25は上部側のケーシング2
2aによって閉蓋される。また、両ケーシング22a,
22bにはピン支持部23bが形成され(上部側のケー
シング22aは図例においては表れない)、該ピン支持
部23bに引きばね23の末端のフック部を支持したば
ね支持ピン23aを嵌合する。上記ばね支持ピン23a
とピン支持部23bとは付勢部材支持部を構成する。
【0039】上記構造によって、可動滑車2はガイド部
材5であるワイヤの長さ方向に沿って往復移動自在に構
成されると共に、電線Kを張架した滑車21は回転自在
に保持され、電線Kが弛んだときは付勢部材23である
引きばねに引っ張られて移動する。
【0040】固定具6は、図6に示すように、引戸1の
天板1aには開口部1bが形成され、ここから引戸1内
へ電線Kが導入される。前記開口部1bを形成した引戸
1の天板1aに、図6に示すような固定具6が着脱自在
に取り付けられる。この固定具6は、引戸の開口部1b
と連通する連通孔60aを有する基板60と、この基板
60に固定され、かつ前記連通孔60aを挿通する電線
Kの一部を押圧固定できるように該基板60とは少し離
間して設けた略L字状の固定具本体61とからなってい
る。基板60と固定具本体61との固定手段は種々設計
できるが、この実施例では、固定具本体61の四隅にビ
ス孔62、62、62、62を形成するとともに、基板
60にも該ビス孔62…62に対向する位置にビス孔
(図示せず)を形成し、これらのビス孔に固定ビス63
をねじ込むことによって結合する。この結合状態におい
て、前記連通孔60aを通した電線Kは、基板60の連
通孔60a縁部と固定具本体61とで形成される隙間6
4に通されて、この隙間64において電線Kが固定され
る。前記連通孔60aの縁部で電線Kが損傷されるのを
防止するため、この縁部には弾性を有するパッキン等の
保護具65を予め配設しておくことが好ましい。
【0041】なお、固定具本体61は、図6では基板6
0とは別体に形成しているが、固定具本体61を折り曲
げ成形により基板60と一体成形することもできる。ま
た、基板60なしで固定具本体61だけで構成すること
もできる。
【0042】図7は、電線Kとガイド部材5の垂みやね
じれを防止するたるみ防止部材51の一例を示してい
る。このたるみ防止部材51の設置の要否および配設数
は任意に設定できるものである。たるみ防止部材51は
金属素材やプラスチック素材によって一体に成形され、
その上部にはワイヤ5を挿通するワイヤ挿通孔54が形
成されると共に、その下部には一部を切り欠いた筒状の
支持片53、53が対向して形成され、この各支持片5
3の挿通部に電線Kが嵌挿される。各支持片53に外向
きに形成された切欠きは通し開口部53aとされ、電線
Kをこの開口部53aにより嵌め込むことによって電線
Kを着脱自在とする。なお、上記支持片53の形状は電
線の形状に合わせて任意に設定し、この支持片53の配
設数も任意に設定する。また、ワイヤ挿通孔54の外周
壁の一部に長さ方向に、前記通し開口部53aと同様の
切欠き(図示せず)を形成して、ワイヤ5の嵌挿を自在
に行えるようにしても良い。
【0043】
【変形例等】図8と図9は、それぞれ付勢部材23の第
1、第2の変形例を示す概略説明図である。図8に示す
付勢部材23は可動滑車2を引き付勢するものの1つで
あり、付勢部材23は吊りワイヤ55、固定滑車57お
よび錘56によって構成され、可動滑車2には吊りワイ
ヤ55の一端が固定され、該吊りワイヤ55は固定滑車
57に掛けられ、その一端には錘56が接続される。す
なわち、この錘56の重量を可動滑車2に作用して矢印
方向に付勢するものである。
【0044】図9の付勢部材23は、可動滑車2を押し
付勢するものの1つを示し、付勢部材23は引張コイル
ばね等の引張ばね58によって構成される。すなわち、
棒状のガイド部材5の一方にはストッパ59を設け、該
ストッパ59と可動滑車2の間に前記引張ばね58を設
けたものであり、該引張ばね58の弾発力によって可動
滑車2を矢印方向に付勢する。このように押し付勢する
タイプの付勢部材は電線の配設位置と同方向に配設され
ることになる。
【0045】付勢部材23は、前述したもののほか、ガ
ス式のばね、パンタグラフ形の板ばね、天然ゴム、合成
ゴムなどの弾性部材を使用したものであっても良い。
【0046】図10と図11は、それぞれ可動滑車2の
第1、第2の変形例を示す斜視図である。図10に示す
ものは、滑車21は鍔部を設けないドラム形のものを使
用し、下部ケーシングに突設された中心ピン24に滑車
21を回転自在に設けたものである。またケーシング2
2には、付勢部材支持部としてばね支持ピン23aを立
設して引きばね23のフック部を支持してなるものであ
る。
【0047】図11に示すものは、ケーシング22に付
勢部材支持部として突起部22cを形成し、これに貫通
孔22dを設け、該貫通孔22dに引きばね23のフッ
ク部を直接引っかける構造ものであり、これによって支
持ピンを要せず部品数を減らすことができる。
【0048】前記実施例では、電線Kの一方は引戸1に
固定しているが電気機器13側で固定することもでき
る。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、一方を
引戸又は電気機器側に、他方を戸枠側に固定した電線
は、その弛む虞れのある固定部間に可動滑車を掛けて、
該可動滑車を電線の張り方向へ付勢部材によって付勢し
て、同電線に所望の張力を掛けた状態で引っ張っている
ため、該電線は常時張り状態に維持されている。しか
も、可動滑車は上記電線に所望の張力を掛けた状態でガ
イド部材に沿って決まったストローク間を正逆方向へ移
動される。そのため、引戸を開放または閉鎖するいずれ
の場合でも、電線が垂れ下がることがなく、引戸と戸枠
の間に挟まるということもない。また、付勢部材が可動
滑車を電線の張り方向つまり閉戸方向へ付勢しているか
ら、戸が円滑に閉鎖できる。さらに、本発明装置は、該
付勢部材を付勢力の大きいものを用いることによって戸
を自動閉鎖できる自動閉鎖装置としても兼用することが
できる。
【0050】また、電線は可動滑車によって折り返され
ているため、電線を掛けて移動する可動滑車の移動スト
ロークは、上記引戸の最大移動ストロークの2分の1と
なる。そのため、可動滑車及び電線の使用範囲が少なく
なり耐久性が向上するし、取付スペースも小さくでき
る。さらに、ガイド部材は少なくともこの2分の1の長
さがあれば、支障なく電線を案内できる。
【0051】請求項2により、電線を張架して回転する
滑車は分解または組立ての容易なケーシング内に回転自
在に保持でき、且つケーシングに設けられたガイド部に
ガイド部材を案内させることにより、該可動滑車をガイ
ド部材に沿ってスムーズに往復移動できる。また該ケー
シングと付勢部材は相互に揺動できるように支持軸や支
持ピンを使って支持できるので、可動滑車が移動したと
きに付勢部材に無理な力が作用されるようなことはな
く、この可動滑車のスムーズな往復移動を達成すること
ができる。
【0052】請求項3により、ガイド部材を固定する固
定部材が、付勢部材及び電線の固定をも兼用する利点が
ある。しかもガイド部材は固定部材を介して戸枠または
壁などに簡単な作業で固定でき、電線が付勢部材に絡ま
るといったこともなく、故障やトラブルの発生も少なく
なる。
【0053】請求項4により、ガイド部材はワイヤから
なるので部品自体が嵩張ずしかも安価であり、且つこれ
を引張状態で設置することは簡単であり、取付け作業が
し易い。
【0054】請求項5により、ガイド部材の長さは短く
形成され、装置全体の大きさもコンパクトにできるの
で、装置設置後の取付状態が見苦しくなくなる。
【0055】請求項6により、引きコイルばね等の引き
ばねはこれ自体は安価に手に入れることができるので、
装置のコスト低減を図れる。
【0056】請求項7により、引戸の上部に設けた固定
具により電線の一部を固定するので、引戸内の電線が引
っ張られたり、弛まされたりすることがないため、電線
が引戸内で安定的に保持できる。
【0057】請求項8により、可動滑車やガイド部材や
付勢部材等が戸枠の上枠の内部に収容されて隠蔽される
ので、外観上も見苦しくない給電装置が提供できるばか
りか、それらの構成部品に異物が侵入するといった不都
合も解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の開戸状態の一部切欠き正面
図である。
【図2】図1の閉戸状態の一部切欠き正面図である。
【図3】一方の固定部材の斜視図である。
【図4】他方の固定部材の斜視図である。
【図5】可動滑車の斜視図である。
【図6】固定具の一部破断斜視図である。
【図7】たるみ防止部材の一例を示す斜視図である。
【図8】付勢部材の第1の変形例を示す概略説明図であ
る。
【図9】付勢部材の第2の変形例を示す概略説明図であ
る。
【図10】可動滑車の第1の変形例の斜視図である。
【図11】可動滑車の第2の変形例の斜視図である。
【符号の説明】
1 引戸 2 可動滑車 3 固定部材 4 固定部材 5 ガイド部材(ワイヤ) 13 電気機器 21 滑車 22 ケーシング 22a、22b ケーシング 23 付勢部材(引きばね) C1,C2 コネクタ F 戸枠 K 電線

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引戸に設けた電気機器に戸枠側から電線
    を介して給電する引戸の電気機器への給電装置であっ
    て、引戸の上方には、一方を引戸又は前記電気機器側に
    固定すると共に他方を戸枠側に固定した電線と、該電線
    を張架した可動滑車と、該可動滑車を電線の張り方向へ
    付勢する付勢部材と、前記可動滑車を引戸の往復移動方
    向へガイドするガイド部材とを備えていることを特徴と
    する引戸の電気機器への給電装置。
  2. 【請求項2】 可動滑車はケーシングと該ケーシング内
    に回転自在に軸支された滑車とからなり、該滑車の外周
    の一部に沿って電線が掛けられるとともに、前記ケーシ
    ングにはガイド部材により案内されるガイド部と、付勢
    部材の一端部を支持する付勢部材支持部とが設けられて
    いる請求項1記載の引戸の電気機器への給電装置。
  3. 【請求項3】 ガイド部材の両端は固定部材によって支
    持固定され、一方の固定部材には付勢部材の他端部が支
    持されると共に、他方の固定部材には電線の一部が固定
    されている請求項1または2記載の引戸の電気機器への
    給電装置。
  4. 【請求項4】 ガイド部材はワイヤによって構成され、
    該ワイヤは2つの固定部材の間で引張状態で支持固定さ
    れている請求項3記載の引戸の電気機器への給電装置。
  5. 【請求項5】 ガイド部材は引戸の往復移動方向と平行
    に配設され、該ガイド部材の長さは、少なくとも前記引
    戸の最大移動距離の2分の1以上に形成されている請求
    項1から4のいずれかに記載の引戸の電気機器への給電
    装置。
  6. 【請求項6】 付勢部材は引きばねによって構成され、
    該引きばねは可動滑車を挟んで電線の配設位置と対峙す
    る位置に配設されている請求項1から5のいずれかに記
    載の引戸の電気機器への給電装置。
  7. 【請求項7】 引戸の上部に形成された開口部に電線が
    挿通され、該開口部の上方に設けた固定具によって前記
    電線の一部が押圧固定されている請求項1から6のいず
    れかに記載の引戸の電気機器への給電装置。
  8. 【請求項8】 少なくとも、可動滑車とガイド部材と付
    勢部材とは、戸枠の上枠の内部に収納されている請求項
    1から7のいずれかに記載の引戸の電気機器への給電装
    置。
JP16603794A 1994-06-25 1994-06-25 引戸の電気機器への給電装置 Pending JPH0813948A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100460540B1 (ko) * 2002-09-18 2004-12-14 강태원 자동문의 전선 가이드구
WO2018143367A1 (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社新川 配線構造

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