JPH08140523A - 活甲殻類の保存方法およびその装置 - Google Patents

活甲殻類の保存方法およびその装置

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JPH08140523A
JPH08140523A JP28285394A JP28285394A JPH08140523A JP H08140523 A JPH08140523 A JP H08140523A JP 28285394 A JP28285394 A JP 28285394A JP 28285394 A JP28285394 A JP 28285394A JP H08140523 A JPH08140523 A JP H08140523A
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spraying
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Yukinobu Nakamura
行延 中村
Yoichi Moji
洋一 門司
Hiroshi Hatano
浩 波多野
Toshiki Nakayama
歳喜 中山
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KYUSHU MEDICAL KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 容器内に収容した活甲殻類に循環水を噴霧す
るにあたり、前記循環水中にpH上昇剤を含ませると共
に前記活甲殻類に間接的に噴霧することを特徴とする活
甲殻類の保存方法である。容器内の湿度は80〜100
%の範囲とし、かつ循環水中のpHは8〜9の範囲とす
る。この方法は、活甲殻類保持容器11を内装した保存
槽10と、同保存槽10内にpH上昇剤を含む循環水を
噴霧する噴霧装置40とを備えた保存装置を使用して実
施できる。 【効果】 循環水中のpHを8〜9の範囲とすることに
より、アンモニア、浮遊懸濁物を減少させ、また、循環
水を間接的に噴霧することによって、活甲殻類のストレ
ス軽減となり、活甲殻類の保存期間を延ばすことが可能
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クルマエビや蟹等の活
甲殻類を活きたまま長期間保存する方法およびそれに用
いる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】クルマエビ、蟹、ウシエビ等の甲殻類を
活きたままの状態で長期間にわたって保存することは、
採取場所から蓄養池への移動、採取場所から消費地への
搬送や、多量に採取した甲殻類を需要時期に応じて市場
に提供するために必要不可欠の技術であり、水産業界に
おいて従来より強く要望されている。
【0003】このための手段として、例えば活甲殻類の
搬送の場合、海水を満載した活魚輸送車のタンク中に活
甲殻類を収容する方法、すなわち、海水中とほぼ同じ条
件とする方法や、また、おがくずを入れた容器中に活甲
殻類を納める方法などがとられている。
【0004】活魚運搬車は、甲殻類の生育条件と略同じ
条件であるため、比較的長期間活きの良い状態に保つこ
とが可能であるが、大量の海水を必要とする割には、ク
ルマエビで20Kg/トン程度しか輸送できず、また海
水の汚れも激しく、コスト上の問題点がある。また、活
甲殻類の排泄物その他による海水の汚染について浄化処
理、酸素の補充、温度の調節上の問題点がある。
【0005】さらには、おがくずを使用する方法におい
ては、甲殻類の本来の生育条件と大きく相違するため、
おがくずの温度上昇に伴って死亡率が高くなり、長期間
の保存輸送には不向きである。
【0006】このような問題点を解消するため、例え
ば、特開平5−244861号公報には、活甲殻類に常
時または間欠的に水滴を垂らすか或いは水分を噴霧する
活甲殻類の保存技術が開示されている。
【0007】この技術は、一般に甲殻類は、脚部のつけ
根にある器官から水分を導入して鰓によって呼吸するも
ので、陸に上げても鰓は水分を蓄える機能があるため、
直接海水に浸さなくても外部から少量ずつ水分を供給す
ることにより、新しい水分を鰓に導入して生存すること
ができる点に着目して案出されたものである。
【0008】このように海水を滴状または霧状にして少
量ずつ散布することによって、甲殻類の鰓に蓄えられて
いる水分を少量ずつ交換させることができ、少ない海水
で比較的長期間の保存が可能可能となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな保存方法においても、必ずしも充分に満足いく結果
を得られるものではなく、本発明者の実験によれば、条
件によっては数日でへい死が見られる状況であった。
【0010】そこで、本発明の目的は、保存槽内に霧状
に海水を噴霧する上記技術を改良し、さらに活甲殻類の
保存期間を延ばすことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】短期間でのへい死の原因
について本発明者は種々の実験を重ねた結果、上記した
ような鰓呼吸に必要な水分の補給や温度管理の外、容器
内に含まれるバクテリアの繁殖、海水中への病原菌の混
入、活甲殻類自体の排泄物、体液によるアンモニア、浮
遊懸濁物(有機物)の発生、さらには体粘液の剥離が原
因であることが判った。
【0012】本発明はかかる知見に基づいて完成したも
ので、容器内に収容した活甲殻類に循環水を噴霧する活
甲殻類の保存方法において、前記循環水を噴霧するにあ
たり、前記循環水中にpH上昇剤を含ませると共に前記
活甲殻類に間接的に噴霧することを特徴とする。
【0013】ここで、pH上昇剤とは、活甲殻類からの
排泄物、体液から出てへい死の原因となるアンモニアや
浮遊懸濁物を減少しやすくするもので、例えば炭酸水素
ナトリウムや石灰などのアルカリ源を使用することがで
きるが、特に甲殻類への毒性がなく、軽量で簡単に手に
入ることから、炭酸水素ナトリウムが望ましい。
【0014】その際、前記容器内の湿度は80〜100
%の範囲とし、かつpHを8〜9の範囲とすることが望
ましい。
【0015】循環水中のpHを上昇させることにより、
循環水中のアンモニウムイオン(NH4 −N)は非解離
アンモニア(NH3 )に変わっていく。この非解離アン
モニアは、曝気、攪拌などの物理的刺激により容易に空
気中に飛散する。非解離アンモニアは、水温、pHなど
により影響を受け、pHが6以下ではほとんどがアンモ
ニウムイオンであり、pHが11以上ではほとんどが非
解離アンモニアになるが、pHが10を超えると活甲殻
類の生理に影響を及ぼすため、pHは8〜9が望まし
い。
【0016】一方、海水中の急激な環境の変化を防止す
るためには、緩衝能力を有する海水中のアルカリ度を一
定以上に保つことが望ましいことが知られているが、活
甲殻類の排泄物などを分解する硝酸菌の代謝過程で、海
水中の重炭酸(H2 CO3 )が消費されてpHが低下
し、アルカリ度が減少する結果となる。これに対し、炭
酸水素ナトリウム等のpH上昇剤を添加することによ
り、pH上昇剤中の弱酸によって海水中の弱酸の量が増
加しアルカリ度の低下を防止するという効果もある。
【0017】また、本発明者の試験によれば、特にクル
マエビの場合、冷却した海水を直接クルマエビに噴霧す
ることにより、甲殻類の表面を覆った病害の感染から守
る体粘液が物理的に剥がれ落ちたり、水滴の滴下による
ストレスから粘液の分泌機能が低下して菌が甲殻類の内
部へ侵入し、これがへい死の原因となっており、このこ
とは、循環水を間接的に噴霧することによって解決でき
る。
【0018】さらには、活甲殻類の場合、温度が高過ぎ
ると新陳代謝が活発となり、かつ動き回るようになり、
循環海水を激しく汚すとともに、海水中の酸素を大量に
消費して甲殻類の活力を弱め、また温度が低過ぎると甲
殻類はその生命を維持できない。このため、温度は10
〜13°Cが望ましい。
【0019】上記の保存方法は、活甲殻類保持容器を内
装した保存槽と、前記保存槽内にpH上昇剤を含む循環
水を噴霧する噴霧装置とを備えた活甲殻類の保存装置に
よって実施できる。
【0020】ここで保存槽は、塩化ビニール、FRPな
どの合成樹脂製で、その基本的な構造は、外気の侵入を
防止でき、かつ気化したアンモニアを排出できる構造
で、内部に甲殻類を保持する容器と循環水の噴霧装置を
備えたものである。
【0021】さらに、保存装置の使用目的によって、保
存槽に適宜な構造を付加することができる。たとえば甲
殻類を釣り餌として保存する場合は、合成樹脂製で、内
部が見えるように正面を透明にしたり、甲殻類の出し入
れが頻繁に行われるので、扉を開けたときには循環水の
噴霧が止まるようにするなどの構造を採用することがで
きる。また、船により保存装置ごと搬送する場合は、循
環水としての海水を交換することができるので、海水交
換の際の冷却装置を保存槽に付加することが望ましい。
また、甲殻類を市場調整のために保存する場合には、保
存量を大きくするために高さの高い保存槽とすることが
望ましい。
【0022】また前記噴霧装置として、収容された活甲
殻類に間接的に循環水を噴霧するノズル機構を備えた
り、循環水を噴出する水噴出装置と、噴出した水と交差
する方向からエアーを吹き出させて水を霧状に散乱させ
るエアーノズルとを備えたり、さらには、循環水を殺菌
する殺菌装置、および/または前記エアー中のバクテリ
アを濾過するフィルターを備えることができる。
【0023】ここで、活甲殻類に間接的に循環水を噴霧
するノズル機構としては、ノズルの方向を保存槽の内壁
側へ向けたり、ノズルの噴出方向に活甲殻類への直射を
遮る仕切り板を設けることによって構成することができ
る。
【0024】水噴出装置の水噴出方向とエアーノズルの
エアー吹き出し方向は、水噴出速度が最大になるよう
に、互いに直角に交差させることが望ましい。この水噴
出装置は、保存槽の内側に複数個設けて、保存槽内で対
流が生じるようにすることが望ましい。
【0025】また、循環水の殺菌装置としては、バクテ
リアが滅菌できるものであればオゾン、フィルターなど
のようなものでも用いることができるが、特に取付けが
簡単で、安価な点から、紫外線照射装置が望ましい。
【0026】エアー中のバクテリアを濾過するフィルタ
ーは、エアー中の塵、ほこり、雑菌を濾過して、微生物
の自然発生を防ぐためのものであり、オゾンなどを使用
することもできるが、簡易に設置できることから、フィ
ルターが望ましい。
【0027】また、循環水に含まれる浮遊懸濁物、植物
プランクトン、動物プランクトンなどの有機物を、装着
自在で洗浄可能な簡易濾材(商品名:エスプランソイ
ル)を用いて濾過することにより、有機物を減少させ、
水噴出装置を詰まらせないようにすることができる。
【0028】
【作用】循環水中にpH上昇剤を含ませることにより、
アンモニア、浮遊懸濁物を減少させ、アルカリ度を維持
する。とくに、循環水のpHを8〜9に維持することに
より、循環水中のアンモニウムイオンが非解離アンモニ
アに変わっていく。この非解離アンモニアは、曝気、攪
拌などの物理的刺激により容易に空気中に飛散するの
で、循環水中のアンモニアが減少する。
【0029】また、pH上昇剤として使用される重炭酸
ナトリウムは、活甲殻類の排泄物などの有機物を分解す
る硝酸菌の代謝過程で消費される重炭酸ナトリウムを補
充して、アルカリ度を維持する作用をする。
【0030】循環水の噴霧を間接的に行うことによっ
て、甲殻類の表面を覆う体粘液の物理的な剥離、及びス
トレスからくる体粘液の分泌異常を阻止し、バクテリア
からの防護手段である体粘液を確保することができる。
【0031】循環水の温度が高いと活甲殻類の新陳代謝
が活発となり、かつ動き回ることにより循環水が汚れる
が、循環水の温度を10〜13°Cに維持することによ
り、循環水の汚れを防止するとともに、循環水中の酸素
の消費を抑制して活甲殻類の活力を高める。
【0032】
【実施例】以下本発明の特徴を図面に示す実施例に基づ
いて具体的に説明する。
【0033】図1は本発明の一実施例である活甲殻類保
存装置の側面図、図2は同じく平面図、図3は同じく正
面図であり、保存槽内は断面図のかたちで内部構造を示
している。
【0034】10はFRP製の保存槽、20はこの保存
槽10内にエアーを導入するためのエアー吹き出し装
置、30は保存槽10の底部に溜まった海水を循環して
保存槽10内に噴出させる水噴出装置である。
【0035】保存槽10は、水滴が滴らないように上部
に傾斜を設け、外気の侵入を防ぎ、かつ、気化したアン
モニアを外部に排出することができる構造で、内部に多
段式の活甲殻類保持容器11を有し、その外周部には噴
霧水が直接活甲殻類に触れるのを防止する仕切り板12
が設けられている。13は活甲殻類保持容器11の下方
位置に配置され、海水中に含まれる有機物を濾過する簡
易濾材(商品名:エスプランソイル)で、取り外して洗
浄することができる。
【0036】また、活甲殻類を入れるカゴ14は、活甲
殻類が重なり合わないように、底面積が広く、高さは低
いものであり、このカゴ14を、図4に示すように、支
持枠15で斜めに支持する。これによって、カゴ14に
付着した水滴はカゴ14の傾斜に沿って外側に移動して
支持枠15から下方に流れだし、直接甲殻類への滴下を
防止できる。
【0037】16は保存槽10の上部位置に設けられた
排出口であり、保存槽10内で気化したアンモニアを排
出するためのものである。
【0038】エアー吹き出し装置20は、ブロワ21、
保存槽10内へのバクテリアの混入を防ぐためのフィル
ター(図示せず)を備えた空気滅菌装置22を備え、空
気滅菌装置22の先端は、保存槽10内に設けられたエ
アーパイプ23に接続されている。
【0039】水噴出装置30は、保存槽10底部の水溜
に接続されたポンプ31、この上流側に設けられた紫外
線照射の滅菌装置32、さらに、循環水の水温を10〜
13℃に保持する水温管理装置33を備え、水温管理装
置33は保存槽10内に設けられた海水パイプ34に接
続されている。
【0040】また、35は循環水中にpH上昇剤を混入
させるためのpH上昇剤混入装置である。このpH上昇
剤混入装置35内には炭酸水素ナトリウムが入れられて
おり、これが自動的に循環水に混入される。混入量は、
図示しないセンサーによって循環水のpHが測定され、
pHが8〜9の範囲となるように自動制御される。
【0041】図5は噴霧装置40の要部を示す図で、同
図に示すように、海水パイプ34の側面に、内部から外
部に通じるホース34aが設けられ、また、海水パイプ
34に隣接するエアーパイプ23の上面にエアー吹き出
し口23aが穿設されている。このような構造によっ
て、エアー吹き出し口23aから吹き出されるエアーに
よってホース34aの海水吹き出し口34bの圧力が低
下し、海水パイプ34中の海水が海水吹き出し口34b
に移動し、エアーに吹き飛ばされて細かい霧状となって
保存槽10内に供給される。
【0042】ここで、海水が海水パイプ34から押し上
げられやすいように、海水吹き出し口34bは狭くなっ
ているほうがよい。また、エアー吹き出し口23aのエ
アー吹き出し方向と海水吹き出し口34bの海水吹き出
し方向との交差角は、海水吹き出し口34b付近で水噴
出速度が速くなるように、90°としている。
【0043】この噴霧装置40は、保存槽10内で対流
が生じるように、保存槽10の内側に複数個設けるのが
よく、本実施例では保存槽10の四隅に1基づつ配置し
ている。
【0044】上記構成において、多段式の活甲殻類保持
容器11に、カゴ14に入れた活甲殻類がそれぞれ収容
され、海水が循環水として保存槽10内に噴霧されるこ
ととなる。その際、循環水中にはpH上昇剤である炭酸
水素ナトリウムが混入されているため、活甲殻類の排泄
物などから発生したアンモニアを気化させ、排気口16
から排出することができる。これによってアンモニア、
有機物は減少し、アルカリ度が維持され、活甲殻類の生
存期間を大幅に延ばすことが可能となる。
【0045】また、噴霧された循環水は、仕切り板12
によって噴霧水が直接活甲殻類に触れるのを防止され、
これによって、体粘液の物理的な剥離、及び活甲殻類の
ストレスが軽減され、体粘液を良好な状態に保持するこ
とができる。
【0046】なお、このような保存装置は、倉庫内等に
設置することも可能であるし、また活魚運搬者に搭載す
ることもできる。
【0047】上記装置を用いて実際にクルマエビの保存
実験を行った。
【0048】〔実験例1〕上記の保存装置を用いて、簡
易濾材を用いず、pH上昇剤を添加しない状態で、循環
水のpH、アンモニアを測定した。本実験によって、直
接噴霧の影響を確認した。
【0049】また、砂に潜っているクルマエビを手で直
接捕り、このクルマエビを10尾づつ2個のカゴに入
れ、70リットル水槽内に上段と下段に設置した。海水
噴霧口を上段に向けて上段に噴霧が直接かかるようにし
た。使用海水は、20°C、17°C、14°Cの順に
冷却した。結果を表1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】表1に示すように、循環水中のアンモニア
の上昇がみられた。また、直接噴霧水があたっている上
段では、へい死が下段より多くみられ、直接噴霧が悪影
響を及ぼすことが判った。
【0052】〔実験例2〕上記の保存装置を用いて、ク
ルマエビを入れないで、簡易濾材を入れ、pH上昇剤を
添加して、循環水のアンモニアを測定した。なお、循環
水は、予め塩化アンモニウムを添加してアンモニアが2
0ppmになるように調整した。結果を表2に示す。
【0053】
【表2】
【0054】表2に示すように、簡易濾材、pH上昇剤
を入れることで、アンモニアは48時間後には検出され
なくなった。
【0055】〔実験例3〕電気棒を用いて砂に潜ってい
るクルマエビを手で直接捕り、このクルマエビを、70
リットル水槽内の上段のカゴに34尾入れ、下段のカゴ
に22尾入れた。使用海水は冬季で気温が低かったので
冷却はしていない。結果を表3に示す。
【0056】
【表3】
【0057】表3に示すように、1週間程度ならばほと
んどへい死することなく経過した。また、へい死は上
段、下段とも1週間過ぎてから同じように起こった。
【0058】〔実験例4〕使用したクルマエビは水温1
6°Cの水槽に保存していたもので、実験開始前の前処
理として、クルマエビを低温に馴化させるため、海水の
水温を15°C、13°Cの2段階で冷却し、その後、
水温13°Cで24時間おいた。クルマエビは58尾を
1個のカゴに入れた。結果を表4に示す。
【0059】
【表4】
【0060】表4に示すように、実験例3と同様、1週
間程度ならほとんどへい死することはなかった。
【0061】〔実験例5〕使用したクルマエビは水温2
8°Cの水槽に保存していたもので、実験開始前の前処
理として、クルマエビを低温に馴化させるため、海水の
水温を26°C、22°C、18°C、15°Cの4段
階で冷却し、その後、水温13°Cで24時間おいた。
クルマエビは73尾を1個のカゴに入れた。結果を表5
に示す。
【0062】
【表5】
【0063】表5に示すように、2日目からへい死がみ
られ、以後断続的に続いた。
【0064】以上の実験結果から、コンテナー内のへい
死は、池の水温が20°C以下では1週間程度、28°
C以上では2日目ぐらいからみられることがわかった。
【0065】
【発明の効果】本発明によって以下の効果を奏すること
ができる。
【0066】(a)噴霧する循環水中にpH上昇剤を含
ませることにより、アンモニア、浮遊懸濁物を減少さ
せ、アルカリ度を維持させ、活甲殻類の保存期間を延ば
すことが可能となる。
【0067】(b)循環水を活甲殻類に間接的に噴霧す
ることによって、活甲殻類のストレス軽減となり、活甲
殻類の生存期間を延ばすことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である活甲殻類保存装置の
側面図である。
【図2】 図1の活甲殻類保存装置の平面図である。
【図3】 図1の活甲殻類保存装置の内部構造を示す正
面図である。
【図4】 活甲殻類を収容するカゴの設置状況を示す図
である。
【図5】 噴霧装置の要部を示す図である。
【符号の説明】
10 保存槽 11 活甲殻類保持容器 12 仕切り板 13 簡易濾材 14 カゴ 15 支持枠 16 排気口 20 エアー吹き出し装置 21 ブロワ 22 空気滅菌装置 23 エアーパイプ 23a エアー吹き出し口 30 水噴出装置 31 ポンプ 32 滅菌装置 33 水温管理装置 34 海水パイプ 34a ホース 34b 海水吹き出し口 35 pH上昇剤混入装置 40 噴霧装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 歳喜 福岡県北九州市小倉北区大手町13番4号 株式会社九州バイオ内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器内に収容した活甲殻類に循環水を噴
    霧する活甲殻類の保存方法において、前記循環水を噴霧
    するにあたり、前記循環水中にpH上昇剤を含ませるこ
    とを特徴とする活甲殻類の保存方法。
  2. 【請求項2】 前記容器内に収容した活甲殻類に前記循
    環水を間接的に噴霧することを特徴とする請求項1記載
    の活甲殻類の保存方法。
  3. 【請求項3】 前記循環水のpHを8〜9の範囲とする
    ことを特徴とする請求項1,2記載の活甲殻類の保存方
    法。
  4. 【請求項4】 前記循環水の温度を10〜13℃とする
    ことを特徴とする請求項1,2,3記載の活甲殻類の保
    存方法。
  5. 【請求項5】 活甲殻類保持容器を内装した保存槽と、
    前記保存槽内にpH上昇剤を含む循環水を噴霧する噴霧
    装置とを備えた活甲殻類の保存装置。
  6. 【請求項6】 前記噴霧装置は、収容された活甲殻類に
    間接的に前記循環水を噴霧するノズル機構を備えている
    ことを特徴とする請求項5記載の活甲殻類の保存装置。
  7. 【請求項7】 前記噴霧装置は、前記循環水を噴出する
    水噴出装置と、噴出した水を霧状に散乱させるエアー吹
    き出し装置とを備えていることを特徴とする請求項5,
    6記載の活甲殻類の保存装置。
  8. 【請求項8】 前記循環水を殺菌する殺菌装置、および
    /または前記エアー中のバクテリアを濾過するフィルタ
    ーを備えていることを特徴とする請求項7記載の活甲殻
    類の保存装置。
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