JPH09294501A - 甲殻類の長期保存方法及び装置 - Google Patents
甲殻類の長期保存方法及び装置Info
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- JPH09294501A JPH09294501A JP8139397A JP13939796A JPH09294501A JP H09294501 A JPH09294501 A JP H09294501A JP 8139397 A JP8139397 A JP 8139397A JP 13939796 A JP13939796 A JP 13939796A JP H09294501 A JPH09294501 A JP H09294501A
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Abstract
を長期間有効に保存することができる、甲殻類の長期保
存方法及びそのための装置を提供する。 【解決手段】 甲殻類が収納された収容器内に粒径1〜
60μmの海水の細霧を充満させて間接的に甲殻類の体
表を濡らし、且つ前記収容器内の湿度を90〜100%
に保つようにした長期保存方法である。また、前記収容
器内の温度を10〜13°Cとしている。また、前記細
霧は、超音波振動子の振動により発生させるようにす
る。また、前記海水はPHが7.5〜9のものとする。
また、甲殻類の長期保存装置は、超音波振動子により海
水から細霧を発生させるための噴霧装置と、甲殻類が収
容され、前記噴霧装置から細霧が供給される収容器とを
備るようにする。
Description
殻類を活きたまま長期間保存する方法及びそれに用いる
装置に関する。
活きたままの状態で長期間に渡って保存することは、採
取場所から蓄養池への移動、採取場所から消費地への搬
送、多量に採取した甲殻類を需要時期に応じて市場に提
供するために必要不可欠の技術であり、水産業界におい
て従来より強く要望されているものである。
活甲殻類の搬送の場合、海水を満載した活魚輸送車のタ
ンク中に活甲殻類を収容して海水中とほぼ同じ条件にし
て甲殻類を保存する方法や、また、おがくずを入れた容
器中に活甲殻類を納める方法などが知られている。
中に活甲殻類を収容する方法では、甲殻類の生育条件と
略同じ条件であるため、比較的長期間、魚などを活の良
い状態に保つことが可能である。しかし、この方法で
は、大量の海水を必要とする割にはクルマエビで20K
g/トン程度しか輸送出来ず、運送コスト上の問題が大
きい。またこの方法では、活甲殻類の排出物その他によ
る海水の汚染が激しいため、大量の海水について、その
浄化処理、酸素の補充、温度の調整などをしなければな
らないという問題がある。
殻類を納める方法では、おがくずと甲殻類の本来の生育
条件とは大きく相違しているため、おがくずの温度上昇
に伴って死亡率が高くなり長期間の保存輸送には不向き
であるという問題がある。
ば特開平5−244861号公報には、活甲殻類に対し
て常時または間欠的に、水滴を垂らすかあるいは水分を
直接噴霧するようにした、活甲殻類の保存技術が開示さ
れている。
類は脚部のつけ根にある器官から水分を導入してえらに
よって呼吸するもので、陸にあげてもえらは水分を蓄え
る機能があるため、直接海水に浸さなくても外部から少
量ずつ水分を供給することにより、新しい水分をえらに
導入して生存できる点に着目して案出されたものであ
る。
たは霧状にして少量ずつ散布することによって、甲殻類
のえらに蓄えられている水分を少量ずつ交換させること
ができ、少ない水で比較的長期間の保存が可能となる。
を滴状または霧状にして少量ずつ直接散布する保存方法
においても、必ずしも充分に満足いく結果が得られるも
のではなく、本発明者がクルマエビにこの方法を適用し
た実験によれば、条件によっては数日でへい死が見られ
る状況であった。それは、この海水を滴状または霧状に
して少量ずつ散布する方法が、海水をクルマエビに対し
て「直接に」散布する方法であるため、クルマエビの体
表にストレスを与えてしまい、クルマエビがへい死する
確率が大きくなってしまうためである。
したクルマエビなどの甲殻類を長期間有効に保存するこ
とができる、甲殻類の長期保存方法及びそのための装置
を提供することを目的とする。
るための本発明によるクルマエビなどの甲殻類の長期保
存方法は、甲殻類が収納された収容器内に粒径1〜60
μmの海水の細霧を充満させて間接的に甲殻類の体表を
濡らし、且つ前記収容器内の湿度を90〜100%に保
つ、ことを特徴としている。
では、前記収容器内の温度を10〜13°Cとすること
が望ましい。
では、前記細霧は、超音波振動子の振動により発生させ
られるものである、ことが望ましい。
では、前記海水はPHが7.5〜9である、ことが望ま
しい。
本発明によるクルマエビなどの甲殻類の長期保存装置
は、超音波振動子により海水から細霧を発生させるため
の噴霧装置と、甲殻類が収容され、前記噴霧装置から細
霧が供給される収容器とを備えたことを特徴としてい
る。
では、前記噴霧装置内には、PHが7.5〜9の海水が
備えられている、ことが望ましい。
では、前記収容器には、L-トリプトファンが添加され
て、甲殻類の新陳代謝が抑制されている、ことが望まし
い。
では、前記細霧を前記収容器から回収して海水に戻す回
収装置と、この回収された細霧から戻された海水を濾過
又は浄化するための濾過装置と、をさらに備えることが
望ましい。
では、前記噴霧装置は、超音波振動子と真水とを収容す
る第1の容器と、海水を収容しており、前記第1の容器
内に前記真水と接するように入れられたプラスチック製
の第2の容器と、を含むものである、ことが望ましい。
よるクルマエビなどの甲殻類の長期保存方法では、甲殻
類が収納された収容器内に粒径1〜60μmの海水の細
霧を充満させて間接的に甲殻類の体表を濡らし、且つ前
記収容器内の湿度を90〜100%に保つようにしてい
るので、甲殻類の体表にストレスを与えることもなく、
甲殻類を長期に保存できるようになる。
Cとすれば、甲殻類の活動を抑制して、より長期の保存
が可能になる。
り発生させるようにすれば、従来のエアー式(霧吹き
式)の噴霧装置に比べて、より粒子の小さい細霧をより
効率的に発生させられるようになる。
を、そのPHが7.5〜9となるように調整することに
より、アンモニアや浮遊懸濁物を減少させてアルカリ度
を維持させ、甲殻類の保存期間をより延ばすことが可能
になる。すなわち、海水のPHを下げるとクルマエビな
どの甲殻類の免疫物質が甲殻類の体表から剥離してしま
い弱ってしまう。そのため、本発明のように海水のPH
を上げるようにするのがよい。ただ、海水のPHを上げ
ると、アンモニアがバクテリアに分解されて生物に有害
なNH3(アンモニアガス)になってしまうので、この
NH3は収容器の外に排出するか活性炭又は高分子吸着
剤などに吸着させる必要がある。
類の長期保存装置では、超音波振動子により海水から細
霧を発生させているので、従来のエアー式(霧吹き式)
の噴霧装置に比べて、より粒子の小さい細霧をより効率
的に発生させられるようになる。
5〜9になるように調整することにより、アンモニアや
浮遊懸濁物を減少させてアルカリ度を維持させ、甲殻類
の保存期間をより長期に延ばすことが可能になる。すな
わち、海水のPHを下げるとクルマエビなどの甲殻類の
免疫物質が甲殻類の体表から剥離してしまい弱ってしま
う。そのため、本発明のように海水のPHを上げるよう
にするのがよい。ただ、海水のPHを上げると、アンモ
ニアがバクテリアに分解されて生物に有害なNH3(ア
ンモニアガス)になってしまうので、このNH3は収容
器の外に排出するか活性炭又は高分子吸着剤などに吸着
させる必要がある。
添加して、甲殻類の新陳代謝を抑制することにより、甲
殻類の保存期間をより長期に延ばすことが可能になる。
て海水に戻して、この戻された海水を濾過又は浄化する
ことにより、海水をきれいな状態に保ちながら循環させ
て、甲殻類をより長期に保存することが可能になる。
では、前記噴霧装置を、超音波振動子と真水とを収容す
る第1の容器と、海水を収容しており、前記第1の容器
内に前記真水と接するように入れられたプラスチック製
の第2の容器とから構成することにより、超音波振動子
に直接海水が接触しないようにしている。超音波振動子
は海水に直接接すると腐食してしまう可能性があるが、
本発明ではそれが防止されている。また本発明では、超
音波振動子からの振動は、前記真水及び前記プラスチッ
ク製の第2の容器を介して前記海水に伝えられ、海水が
微小な細霧に変換させられる。
究から導かれたものである。すなわち、従来の方法によ
ると、いずれの方法でも、比較的短期間でクルマエビな
どの甲殻類がへい死してしまうが、その原因について、
本発明者は種々の実験を重ねた結果、上記のようなえら
呼吸に必要な水分の補給や温度管理の外、容器内に含ま
れるバクテリアの繁殖、海水中への病原菌の混入あるい
は活甲殻類自体の排出物、体液によるアンモニア、浮遊
懸濁物(有機物)の発生が原因であることが判った。
ので、収容器内に収容した活甲殻類に細霧を充満する活
甲殻類の保存方法において、使用水にPH上昇剤、L−
トリプトファンを含ませると共に前記活甲殻類に間接的
に細霧をかけることをも含むものである。
排出物、体液から出てへい死の原因となるアンモニアや
浮遊懸濁物を減少し易くするもので、例えば炭酸水素ナ
トリウムや石灰などのアルカリ源を使用することができ
るが、特に甲殻類への毒性がなく、軽量で簡単に手に入
ることから炭酸水素ナトリウムが望ましい。
%の範囲とし、かつPHを7.5〜9の範囲とすること
が望ましい。
水中のアンモニウムイオン(NH4−N)は非解離アン
モニア(NH3)に変わってゆく。このNH3はばっき、
かくはん等の物理的刺激により容易に空気中に飛散す
る。非解離アンモニアは水温、PH等により影響を受
け、PHが6以下ではほとんどがアンモニウムイオンで
あり、PH11以上ではほとんどが非解離アンモニアに
なる。しかし、PHが10を越えると甲殻類の生理に影
響を及ぼすため、PHは7.5〜9が望ましい。
する硝酸菌の代謝過程で消費される重炭酸ナトリウムに
より、PH低下、アルカリ度減少につながる。PH上昇
剤によりアルカリ度維持効果もある。本発明者の試験に
よれば、特にクルマエビの場合、冷却した海水を直接ク
ルマエビに噴霧するとその生理活性が落ち活甲殻類のへ
い死が増加する傾向がある。
ると新陳代謝が活発となり、かつ動きまわるようになり
循環海水を激しく汚すと共に海水中の酸素を大量に消費
し甲殻類の活力を弱め、また低すぎると甲殻類はその生
命を維持できない。このため、甲殻類を収容する収容器
内の温度範囲は、10〜13°Cが望ましい。
た保存槽と、前記保存槽内にPH上昇剤を含む循環水を
噴霧する噴霧装置とを備えた活甲殻類の活甲殻類の保存
装置によって実施できる。
なる。例えば、甲殻類を釣り餌として保存する場合、保
存槽の素材としては塩ビで製造され、ただ中の様子が見
えるように正面だけは透明であることが望ましい。ま
た、出し入れが頻繁に行われるため、噴霧は戸を開ける
と自動的に止まるようにしておく。甲殻類を船で搬送す
るときの長期保存装置として使用する場合は、船の外と
の間で海水の交換が行えるため、冷却設備が保存槽と一
体と成っていることが望ましい。また甲殻類を市場調整
のために保存する場合には、施設の大きさが限られてい
るため最大量を保存できるよう高さのある施設であるこ
とが望ましい。
部は水滴が滴らないよう傾斜をもたせることが望まし
い。また、保存槽には、気化したアンモニアが排出され
るような排出口が必要である。
殻類に間接的に前記循環水を噴霧するノズル機構を備え
たり、循環水を噴出する水噴出装置と、噴出した水分と
交差する方からエアー吐出し水分を霧状に散乱させるエ
アー吹き出し装置とを備えたり、さらには、循環水を殺
菌する殺菌装置、及び/または前記エアー中のバクテリ
アを濾過するフィルターを備えることが出来る。
霧するノズル機構としては、ノズルの方向を容器の内壁
側へ向けたり、ノズルの噴出方向に活甲殻類への直射を
遮る仕切りを設けることによって構成することができ
る。
の「流れの速いところほど圧力が小さくなる」に従っ
て、エアーを吹きつけることにより、海水噴出口の圧力
が低下し、海水が噴出口に移動し、エアーに吹き飛ばさ
れて霧となる。このことから海水が押し上げられ易いよ
うに、海水噴出口は狭くなっていた方がよく、エアーの
交差角は、より速度が速くなるように海水噴出口と直角
に位置することが望ましい。
保存槽内で対流が起こるようにする。なお、この噴射口
は状況に応じて増減できる。
アが滅菌できるものであればオゾン、フィルターなどの
ようなものでも用いることが出来るが、特に取り付けが
簡単で、安価な点から紫外線照射装置が望ましい。
を防げば微生物が自然発生しないと証明している。この
ことからエアー中の塵ほこり、雑菌をフィルターを使用
して濾過することで、微生物の自然発生を防ぐもので、
オゾン等を使用することができるが、簡易に設置できる
ことからフィルターが望ましい。
物プランクトン、動物プランクトンなどの有機物を、装
着自在で洗浄可能な簡易濾材(例えば商品名「エスプラ
ンソイル」)を用いて濾過することにより、有機物を減
少させ、海水噴出口を詰まらせないようにすることがで
きる。
り、アンモニア、浮遊懸濁物を減少させ、アルカリ度を
維持する。すなわち長期間海水を循環しながら活きた状
態で保存する場合、甲殻類からの排出物、体液によるア
ンモニア及び浮遊懸濁物(有機物)が循環水中に蓄積
し、甲殻類に対して毒性を示す。このため、アンモニア
や浮遊懸濁物の除去が問題となる。効率的な水質浄化の
システム構成をその機能面から考えた場合、浮遊懸濁物
質の除去技術とアンモニアの除去技術を分離、併用する
ことが必要である。
障害となる。すなわち硝酸は硝化菌の代謝の過程で重炭
酸イオンを消費することで、循環水のPHを低下させ、
アルカリ度を減少させる。
に」噴霧することによって甲殻類に特別なストレスを与
えないようにすることができる。すなわち、甲殻類、魚
類等は病害の感染に対して体粘液を分泌する防除機構を
もっている。体粘液には抗菌活性物質が含まれている。
体粘液は、直接及び間接的なストレスにより剥がれ落ち
る。例えば、取り揚げの際は、甲殻類、魚類等の暴れに
よって体粘液を剥さないよう柔らかいネットを使用する
などいろいろ試みられている。また、保存環境が悪化す
ると体粘液を分泌しなくなる。甲殻類に直接循環水を噴
霧することで、直接または間接的に体粘液が剥がれ落
ち、それが菌の侵入につながり、へい死していく。本発
明のように、活甲殻類に対して細霧を「間接的に」噴霧
するようにすれば、甲殻類に特別なストレスを与えずに
済み、へい死を防ぐことができる。
る。図1は本発明の実施例1によるクルマエビなどの甲
殻類の長期保存装置を示す断面図である。図1におい
て、1はプラスチック製の収容器、2はこの収容器1の
開口部全体を覆う蓋である。前記収容器1は仕切板3に
より、その内部が左右の2つに仕切られている。すなわ
ち、前記収容器1は、前記仕切板3により、図示右側の
クルマエビを収容するためのクルマエビ収容部4と、図
示左側の海水から細霧を発生させるための噴霧装置5
と、に分けられている。なお、この仕切板3は、噴霧装
置5で噴霧された細霧が直接にクルマエビなどに当たら
ないようにするために設けられたものである。またこれ
らのクルマエビ収容部4と噴霧装置5との間において
は、前記仕切板3の上方の空間10を介して細霧が移動
できるようになっている。
りの弾性マット6が載置され、その上に吸水剤を含む吸
水シート7が載置され、さらにその上に、複数のクルマ
エビ8が載置されている。なお、この実施例1におい
て、前記弾性マット6に含まれる活性炭や吸水シート7
に含まれる吸水剤は、アンモニアがバクテリアに分解さ
れてできる生物に有害なNH3(アンモニアガス)など
を吸着するために用いられるものである。
入れられ、その海水11の底部に、超音波振動子12が
備えられている。またこの容器内壁には、海水11によ
る腐食を防ぐためにアルミニウム薄膜(図示せず)が張
られている。また、図1の噴霧装置5において、13は
海水11の海水面のレベルを検出するためのレベルセン
サである。また14は制御装置15を含むコントロール
ボックスである。制御装置15は、コントロールボック
ス14に収容され、前記超音波振動子12、レベルセン
サ13、電源装置(図示せず)、電源装置用冷却装置1
6、タイマ17、送風機18、及び海水11用冷却装置
(海水が超音波振動子12の振動により高温になるのを
防ぐための冷却装置で、例えば電気ヒーター式の冷却装
置)19などに接続されている。
を収容部4に収容して、ユーザーが電源をONにする。
すると、制御装置15は前記レベルセンサ13からの信
号を受けて、海水11のレベルが超音波振動子よりも所
定の距離だけ上にあることを確認した上で、前記超音波
振動子12を作動させる(海水面のレベルが超音波振動
子12よりも下なのに超音波振動子12を振動させると
超音波振動子12の故障の原因になるため)。またこれ
とほぼ同時に、前記制御装置15は、前記電源装置用冷
却装置16、タイマ17、送風機18、及び海水11用
冷却装置19をも作動させる。
り、海水11から細霧が発生する。この発生した細霧
は、前記送風機18により、図1の矢印αに示すよう
に、噴霧装置5から、前記仕切板3の上方の空間10を
介してクルマエビ収容部4の方へ移動する。この移動し
た細霧は、いったん収容器1の内壁などに当たって、ク
ルマエビ収容部4内の湿度を90〜100%に保つ。よ
って、この実施例1では、発生した細霧は、クルマエビ
8に「直接に」吹き付けられることなく、「間接的に」
クルマエビ8の体表を濡らすことになる。
は、例えば15分などの予め設定された時間の経過を計
測し、その時間が経過した時点で制御装置15に経過信
号を出力する。制御装置15は、この経過信号を受け
て、前記前記超音波振動子12、前記電源装置用冷却装
置16、送風機18、及び海水11用冷却装置19の作
動を停止させる。そして、タイマ17は、さらに予め設
定された時間の経過を計測し、その時間が経過したと
き、その経過信号を制御装置15に出力する。すると、
制御装置15は、再び、前記前記超音波振動子12、前
記電源装置用冷却装置16、送風機18、及び海水11
用冷却装置19の作動を開始させ、以後同様の動作を繰
り返す。このように、タイマ17を使用して、所定時間
毎に前記超音波振動子12などの作動を停止させても、
細霧はクルマエビ収容部4内に所定時間は残存するの
で、特に不都合はない。このように、タイマ17を使用
して、所定時間毎に間欠的に、前記超音波振動子12な
どを作動させるようにすれば、装置全体のランニングコ
ストを大幅に低減させることができる。また、このよう
に間欠的に超音波振動子12を作動させることにより、
海水11が振動の継続により沸騰してしうことが防止で
きるようになる。
置を用いて実際にクルマエビの保存実験を行ったので、
その結果を報告する。
用いず、PH上昇剤を添加しない状態で、循環海水のP
H、アンモニアを測定した。また、クルマエビを2つの
カゴにいれ、それぞれ上段と下段に設置した。海水噴霧
口を上段に向け、上段に噴霧が直接かかるようにした。
マエビを手で直接捕ったものである。使用海水は20、
17、14°Cの順に冷却した。クルマエビは70リッ
トルの水槽内にカゴを2段重ね、各々に10尾ずつ入れ
た。実験結果は、次表1のとおりである。
の上昇がみられる。また、直接霧が当たっている上段で
はへい死が下段より多くみられる。
を入れないで、簡易濾材を入れ、PH上昇剤を添加し
て、循環海水のアンモニアを測定した。なお、循環海水
は、予め塩化アンモニウムを添加して20ppmになる
ように調整した。実験結果は、次表2のとおりである。
材、PH上昇剤を入れることで、48時間後には検出さ
れなくなった。
った。使用したクルマエビは、電気棒を用いて砂に潜っ
ているクルマエビを手で直接捕ったものである。使用海
水は気温が低く冷却しなかった。クルマエビは70リッ
トルの水槽内にカゴを2段重ね、各々に34尾(750
g)、22尾(500g)を入れた。実験結果は次表3
のとおりである。
週間程度ならほとんどへい死することなく経過した。ま
た、へい死は上段、下段とも1週間過ぎてから同じよう
に起こった。
温16°C)で行った。使用したクルマエビは、平成2
年に取り揚げ5トン水槽にストックしていたものを実験
に用いた。実験開始前の前処理としてクルマエビを低温
に馴化させるため、海水の水温を15、13°Cの2段
階で冷却し、その後水温13°Cで24時間おいた。開
始尾数は58尾(540g)とし、カゴ1つに入れた。
実験結果は次表4のとおりである。
に、1週間程度ならほとんどへい死することはなかっ
た。
(水温28°C)に行った。使用したエビは、平成2年
に取り揚げ5トン水槽にストックしていたものを実験に
用いた。クルマエビを低温に馴化させるため、水温を、
26、22、18、15°Cの4段階冷却を行った。そ
の後水温13°Cで24時間おいた。開始尾数は73尾
とし、カゴ1つに入れた。実験結果は次表5のとおりで
ある。
に、へい死が2日目よりみられ、以後断続的に続いた。
死は、池の水温が20°C以下では1週間程度、28°
C以上では2日目位から見られることが分かった。
ルマエビなどの甲殻類の長期保存装置を図2に基づいて
説明する。この実施例2は、実施例1のクルマエビの長
期保存装置と、次の点で異なっている。すなわち、この
実施例2の噴霧装置5の構成においては、噴霧装置5の
容器底部に真水20を入れ、この真水20に接触し且つ
この真水20を容器内に図の上方から密閉するように、
プラスセック製容器21を載置し、このプラスセック製
容器21内に海水11を収容している。このような構成
で、超音波振動子12を振動させると、その振動は、真
水20からプラスセック製容器21を介して海水11に
伝わり、海水11の表面から細霧を発生させるようにな
る。
いるので、超音波振動子12は真水20と接するのみ
で、海水11と接しないようになる。一般に、超音波振
動子12が海水11と接すると腐食してしまい故障の原
因となることが多いが、この実施例2では、超音波振動
子12が海水11と接しないので、超音波振動子12の
故障の確率を大幅に低減できるメリットがある。
ルマエビなどの甲殻類の長期保存装置を図3及び図4に
基づいて説明する。図3において、31は超音波振動子
により海水を噴霧する噴霧装置、32はこの噴霧された
細霧を10°〜15°Cに冷却する冷却装置(前記噴霧
装置31で噴霧された細霧は超音波振動子の振動により
約40°C前後まで温度が上昇してしまうためこの冷却
装置が使用される)、33は複数のクルマエビが収容さ
れ、前記の冷却された細霧が入れられて間接的にクルマ
エビの体表を濡らすクルマエビ収容器、34はこのクル
マエビ収容器33内の細霧を吸入して海水に戻すための
アスピレータ、35はこの戻された海水を濾過又は浄化
するための濾過装置である。この濾過装置35で濾過又
は浄化された海水は、再び噴霧装置31で噴霧されて前
記クルマエビに間接的に供給される。
動作を説明するための図である。図4において、33a
は収容器33を構成する容器、33bは容器33aの
蓋、33cは容器33aの底部に載置された活性炭入り
弾性マット、33dは弾性マット33cの上に載置され
た吸水シート、8はこの吸水シートの上に載置されたク
ルマエビである。また、41は前記アスピレータ34を
構成する容器、43は前記収容器33内の細霧をパイプ
42を介して吸入するための水中ポンプである。図4に
示すように、水中ポンプ42で吸入された細霧は、海水
44中に吐き出されて、海水44に戻されるようになっ
ている。
活甲殻類保存装置の側面図、図6は同じく平面図、図7
は同じく内部構造を示す正面図である。
FRP製の保存槽、120はこの保存槽110内にエア
ーを導入するためのエアー吹き出し装置、130は保存
槽110の底部に溜った海水を循環して保存槽110内
に噴出させる水噴出装置、140は海水を保存槽110
内に噴霧する噴霧装置である。
滴が滴らないようにしたコンテナーから成り、外気の混
入を防ぎ、かつ気化したアンモニアを外部に排出するこ
とができる構造になっている。また、保存槽110は、
その内部に多段式の活甲殻類保存容器111を有し、そ
の外周部には噴霧水が直接甲殻類に触れるのを防止する
仕切り板112が設けられている。113は活甲殻類保
持容器111の下方位置に配置され、海水中に含まれる
有機物を濾過する簡易濾材(商品名:エスプランソイ
ル)で、取り外して洗浄することができる。
8に示すように、甲殻類が重なり合わないように底面積
が広く、高さは低いものであり、このようなカゴ114
を底面が傾斜した活甲殻類保持容器111に置くことに
よって、カゴ114に付いた水滴が活甲殻類に直接当た
るのを防止することができるようになっている。なお、
図8に示す排気口115は保存槽110の上部位置に設
けられ、気化したアンモニアのための排出口である。
ブロワ121、保存槽110内へのバクテリアの混入を
防ぐためのフィルターを備えた空気滅菌装置122を備
え、空気滅菌装置122の先端は、保存槽110内に設
けられたエアーパイプ123に接続されている。
水溜りに接続されたポンプ131、この上流側に設けら
れた紫外線照射の滅菌装置132、さらに循環水の水温
を10〜13℃に保持する水温管理装置133を備え、
水温管理装置133は保存槽110内に設けられた海水
パイプ134に接続されている。また、薬液注入器13
5は、循環水中にPH上昇剤を混入させるPH上昇剤混
入装置である。このPH上昇混入装置135内には炭酸
水素ナトリウムが入れられており、これが自動的に循環
水に混入される。混入量は図示しないセンサーによって
海水のPHが測定され、PHが8〜9の範囲となるよう
に自動制御されている。
で、同図に示すように、海水パイプ134の側面に先が
細くなっている吹き出し口134aが穿設され、また海
水パイプ134に隣接されたエアーパイプ123の上面
に吹き出し口123aが穿設されている。このような構
造によって、海水吹き出し口134aに、吹き出し口1
23aから吹き出されるエアーによって、海水吹き出し
口134aの圧力が低下し、海水が海水吹き出し口13
4aに移動し、エアーに吹き飛ばされて細かい霧状とな
って保存槽110内に供給される。
上げられ易いように、海水吹き出し口134aは狭くな
っていた方がよく、エアーの交差角としては、海水吹き
出し口134a付近で速度が速くなるように、海水噴出
口と直角に位置することが望ましい(この実施例でも直
角に位置させている)。また、海水吹き出し口134a
は、4周に1個ずつ設置し、保存槽110内で対流が起
こるようにする。なお、この噴射口は状況に応じて増減
できる。なお図9において、134bはノズルである。
容器111にカゴ114を入れた活甲殻類がそれぞれ収
容され、海水が循環水として保存槽110内に噴霧され
るようになる。その際、循環水中にはPH上昇剤である
重炭酸ナトリウムが混入されているため、活甲殻類の排
出物などから発生したアンモニアを気化させ、排気口1
15から排出することができる。これによって、アンモ
ニア、有機物は減少し、アルカリ度は維持され、活甲殻
類の生存期間を大幅に延ばすことが可能となる。また、
噴霧された循環水は、仕切り板112によって噴霧水が
直接活甲殻類に触れるのを防止され、これによって、甲
殻類のストレス軽減となり、活甲殻類の生存期間を延ば
すことが可能となる。
ような保存装置は、倉庫内等に設置することも可能であ
るし、また活魚運搬車に搭載することもできる。
マエビなどの甲殻類の長期保存方法では、甲殻類が収納
された収容器内に粒径1〜60ミクロンの海水の細霧を
充満させて間接的に甲殻類の体表を濡らし、且つ前記収
容器内の湿度を90〜100%に保つようにしているの
で、甲殻類の体表にストレスを与えることもなく、甲殻
類を長期に保存できるようになる。
Cとすれば、甲殻類の活動を抑制して、より長期の保存
が可能になる。
り発生させるようにすれば、従来のエアー式(霧吹き
式)の噴霧装置に比べて、より粒子の小さい細霧をより
効率的に発生させられるようになる。
PHが7.5〜9となるように調整することにより、ア
ンモニアや浮遊懸濁物を減少させてアルカリ度を維持さ
せ、甲殻類の保存期間をより延ばすことが可能になる。
すなわち、本発明では、噴霧する循環水中にPH上昇剤
を含ませることにより、アンモニア、浮遊懸濁物を減少
させ、アルカリ度を維持させ、活甲殻類の保存期間を延
ばすことが可能となる。
類の長期保存装置では、超音波振動子により海水から細
霧を発生させているので、従来のエアー式(霧吹き式)
の噴霧装置に比べて、より粒子の小さい細霧をより効率
的に発生させられるようになる。
5〜9になるように調整することにより、アンモニアや
浮遊懸濁物を減少させてアルカリ度を維持させ、甲殻類
の保存期間をより長期に延ばすことが可能になる。すな
わち、本発明では、噴霧する循環水中にPH上昇剤を含
ませることにより、アンモニア、浮遊懸濁物を減少さ
せ、アルカリ度を維持させ、活甲殻類の保存期間を延ば
すことが可能となる。
添加して、甲殻類の新陳代謝を抑制することにより、甲
殻類の保存期間をより長期に延ばすことが可能になる。
て海水に戻して、この戻された海水を濾過又は浄化する
ことにより、海水をきれいな状態に保ちながら循環させ
て、甲殻類をより長期に保存することが可能になる。
では、前記噴霧装置を、超音波振動子と真水とを収容す
る第1の容器と、海水を収容しており、前記第1の容器
内に前記真水と接するように入れられたプラスチック製
の第2の容器とから構成することにより、超音波振動子
に直接海水が接触しないようにしている。超音波振動子
は海水に直接接触すると腐食してしまう可能性がある
が、本発明ではそれが防止されている。また本発明で
は、超音波振動子からの振動は、前記真水及び前記プラ
スチック製の第2の容器を介して前記海水に伝えられ、
海水が微小な細霧に変換させられる。
類の長期保存装置を示す断面図である。
類の長期保存装置を示す断面図である。
類の長期保存装置を示す断面図である。
図である。
側面図である。
平面図である。
す正面図である。
容するカゴの設置状況を示す図である。
詳細を示す説明図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 クルマエビなどの甲殻類の長期保存方法
であって、甲殻類が収納された収容器内に粒径1〜60
μmの海水の細霧を充満させて間接的に甲殻類の体表を
濡らし、且つ前記収容器内の湿度を80〜100%に保
つ、ことを特徴とする甲殻類の長期保存方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の甲殻類の長期保存方法に
おいて、前記収容器内の温度を10〜13°Cとする、
ことを特徴とする甲殻類の長期保存方法。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の甲殻類の長期保
存方法において、前記細霧は、超音波振動子の振動によ
り発生させられるものである、ことを特徴とする甲殻類
の長期保存方法。 - 【請求項4】 請求項1,2又は3に記載の甲殻類の長
期保存方法において、前記海水はPHが7.5〜9であ
る、ことを特徴とする甲殻類の長期保存方法。 - 【請求項5】 クルマエビなどの甲殻類を長期保存する
ための装置であって、 超音波振動子により海水から細霧を発生させるための噴
霧装置と、 甲殻類が収容され、前記噴霧装置から細霧が供給される
収容器と、を備えたことを特徴とする甲殻類の長期保存
装置。 - 【請求項6】 請求項5に記載の甲殻類の長期保存装置
において、前記噴霧装置内には、PHが7.5〜9の海
水が備えられている、ことを特徴とする甲殻類の長期保
存装置。 - 【請求項7】 請求項5又は6に記載の甲殻類の長期保
存装置において、前記収容器には、L−トリプトファン
が添加されて、甲殻類の新陳代謝が抑制されている、こ
とを特徴とする甲殻類の長期保存装置。 - 【請求項8】 請求項5,6又は7に記載の甲殻類の長
期保存装置において、 前記細霧を前記収容器から回収して海水に戻す回収装置
と、 この回収された細霧から戻された海水を濾過又は浄化す
るための濾過装置と、をさらに備えたことを特徴とする
甲殻類の長期保存装置。 - 【請求項9】 請求項5から8までのいずれかに記載の
甲殻類の長期保存装置において、前記噴霧装置は、 超音波振動子と真水とを収容する第1の容器と、 海水を収容しており、前記第1の容器内に前記真水と接
するように入れられたプラスチック製の第2の容器と、
を含むものである、ことを特徴とする甲殻類の長期保存
装置。 【0001】
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8139397A JPH09294501A (ja) | 1996-05-08 | 1996-05-08 | 甲殻類の長期保存方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8139397A JPH09294501A (ja) | 1996-05-08 | 1996-05-08 | 甲殻類の長期保存方法及び装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09294501A true JPH09294501A (ja) | 1997-11-18 |
Family
ID=15244337
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8139397A Pending JPH09294501A (ja) | 1996-05-08 | 1996-05-08 | 甲殻類の長期保存方法及び装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09294501A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002054861A1 (fr) * | 2001-01-11 | 2002-07-18 | Japantechno Ltd.,Co. | Procede pour traiter le poisson frais |
| JP2008518637A (ja) * | 2004-11-09 | 2008-06-05 | コンソリデイテッド・マリーン・プロプライエタリー・リミテッド | バルク製品輸送コンテナ |
| CN103081848A (zh) * | 2013-02-07 | 2013-05-08 | 刘富来 | 鱼类休眠诱导的无水运输装置及其实施方法 |
| WO2016034901A1 (en) * | 2014-09-05 | 2016-03-10 | Lobster Pod Limited | Storage apparatus for storing live aquatic animals |
| CN115644127A (zh) * | 2022-11-11 | 2023-01-31 | 上海海洋大学 | 一种提高克氏原螯虾幼虾高温运输成活率的方法 |
-
1996
- 1996-05-08 JP JP8139397A patent/JPH09294501A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| GB2549395A (en) * | 2014-09-05 | 2017-10-18 | Lobster Pod Ltd | Storage apparatus for storing live aquatic animals |
| GB2549395B (en) * | 2014-09-05 | 2021-03-10 | Lobster Pod Ltd | Storage apparatus for storing live aquatic animals |
| CN115644127A (zh) * | 2022-11-11 | 2023-01-31 | 上海海洋大学 | 一种提高克氏原螯虾幼虾高温运输成活率的方法 |
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