JPH0814061B2 - 繊維質材料およびその製造方法 - Google Patents
繊維質材料およびその製造方法Info
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- JPH0814061B2 JPH0814061B2 JP61111694A JP11169486A JPH0814061B2 JP H0814061 B2 JPH0814061 B2 JP H0814061B2 JP 61111694 A JP61111694 A JP 61111694A JP 11169486 A JP11169486 A JP 11169486A JP H0814061 B2 JPH0814061 B2 JP H0814061B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、繊維質材料およびその製造方法に関する。
さらに詳しくは本発明は、自動車内装材、衣料用資材、
靴・鞄用資材などに好適に使用しうる、耐摩耗性および
伸縮性に優れた繊維質材料およびその製造方法に関す
る。
さらに詳しくは本発明は、自動車内装材、衣料用資材、
靴・鞄用資材などに好適に使用しうる、耐摩耗性および
伸縮性に優れた繊維質材料およびその製造方法に関す
る。
[従来の技術] 従来より、自動車内装材や靴・鞄用資材などに用いら
れている繊維質材料としては、ニードルパンチ不織布に
染色加工を施したもの、原着繊維を用いた、片面にバイ
ンダーを含浸せしめたニードルパンチ不織布、原着の高
潜在捲縮性ポリプロピレン繊維からなる、収縮処理を施
した不織布などが用いられている。
れている繊維質材料としては、ニードルパンチ不織布に
染色加工を施したもの、原着繊維を用いた、片面にバイ
ンダーを含浸せしめたニードルパンチ不織布、原着の高
潜在捲縮性ポリプロピレン繊維からなる、収縮処理を施
した不織布などが用いられている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記ニードルパンチ不織布に染色加工
を施したものは、優れた伸度を呈し、ソフトな風合を有
するものであるが、繊維は緻密には絡んでいないため、
この不織布を伸長させたばあい、もとの形状に回復せ
ず、耐摩耗性がわるいという欠点があり、また上記原着
繊維を用いた、片面にバインダーが含浸されたニードル
パンチ不織布は耐摩耗性には優れているが、モジュラス
が大きく、伸縮性がわるく、しかも風合が硬く、折り曲
げると折れじわが出るという欠点がある。また上記原着
の高潜在捲縮性ポリプロピレン繊維からなる、収縮処理
を施した不織布は、優れた伸度を呈し、ソフトな風合を
有するものであるが、繊維が緻密に絡んでいないばかり
か、その表面にはパンチ跡が残っており、さらには耐摩
耗性や耐候性がわるいという欠点がある。
を施したものは、優れた伸度を呈し、ソフトな風合を有
するものであるが、繊維は緻密には絡んでいないため、
この不織布を伸長させたばあい、もとの形状に回復せ
ず、耐摩耗性がわるいという欠点があり、また上記原着
繊維を用いた、片面にバインダーが含浸されたニードル
パンチ不織布は耐摩耗性には優れているが、モジュラス
が大きく、伸縮性がわるく、しかも風合が硬く、折り曲
げると折れじわが出るという欠点がある。また上記原着
の高潜在捲縮性ポリプロピレン繊維からなる、収縮処理
を施した不織布は、優れた伸度を呈し、ソフトな風合を
有するものであるが、繊維が緻密に絡んでいないばかり
か、その表面にはパンチ跡が残っており、さらには耐摩
耗性や耐候性がわるいという欠点がある。
そこで本発明者らは、上記のような従来の技術の問題
点を解決するべく鋭意研究を重ねた結果、優れた伸度、
耐摩耗性および耐候性を呈するとともにソフトな風合を
有し、折り曲げたばあいであっても折れじわが生じない
ばかりか、従来の繊維質材料にはみられない、スエード
調の外観を呈するというまったく新しい繊維質材料を見
出し、本発明を完成するに至った。
点を解決するべく鋭意研究を重ねた結果、優れた伸度、
耐摩耗性および耐候性を呈するとともにソフトな風合を
有し、折り曲げたばあいであっても折れじわが生じない
ばかりか、従来の繊維質材料にはみられない、スエード
調の外観を呈するというまったく新しい繊維質材料を見
出し、本発明を完成するに至った。
[問題点を解決するための手段] すなわち、本発明は捲縮発現時の捲縮数が20〜60山/2
5mmの高潜在捲縮性ポリエステル繊維を少なくとも70重
量%含有するウェブにニードリングを施し、ついで加熱
したのち染色し、前記高潜在捲縮性ポリエステル繊維を
捲縮させてなり、かつ該ウェブが10%以上収縮されてな
る耐摩耗性が3級以上、たておよびよこ方向の20%モジ
ュラスがともに0.1〜2.0kg/cmである繊維質材料および
その製造方法に関する。
5mmの高潜在捲縮性ポリエステル繊維を少なくとも70重
量%含有するウェブにニードリングを施し、ついで加熱
したのち染色し、前記高潜在捲縮性ポリエステル繊維を
捲縮させてなり、かつ該ウェブが10%以上収縮されてな
る耐摩耗性が3級以上、たておよびよこ方向の20%モジ
ュラスがともに0.1〜2.0kg/cmである繊維質材料および
その製造方法に関する。
[実施例] 本発明の繊維質材料は、捲縮発現時の捲縮数が20〜60
山/25mmの高潜在捲縮性ポリエステルを少なくとも70重
量%含有するウェブにニードリングを施し、ついで無押
圧下で加熱したのちにさらに染色して前記高潜在捲縮性
ポリエステル繊維を捲縮させることによりえられる。
山/25mmの高潜在捲縮性ポリエステルを少なくとも70重
量%含有するウェブにニードリングを施し、ついで無押
圧下で加熱したのちにさらに染色して前記高潜在捲縮性
ポリエステル繊維を捲縮させることによりえられる。
本発明で使用される高潜在捲縮性ポリエステル繊維
は、融点の異なる2種類の成分を複合した、サイド−バ
イ−サイド型あるいは偏心型と称されている、複合繊維
があげられるが、捲縮性を発現せしめるための加熱処理
を施した際に前記融点の異なる2種類の成分がともに溶
融しないものを使用するのが好ましい。かかる高潜在捲
縮性ポリエステル繊維の具体例としては、融点が265℃
のポリエチレンテレフタレートからなるポリエステル
と、これと同一成分で重合度を下げるか、もしくは重合
時に第3成分としてイソフタル酸、アジピン酸、セバシ
ン酸、ジエチレングリコール、ネオペンチルグルコー
ル、スルホイソフタール酸などを共重合させて、融点を
235℃程度としたポリエステルとを並列に紡糸した、い
わゆるサイド−バイ−サイド型ポリエステル繊維などが
あげられるが、本発明においてはこれらのみに限定され
ず、上記の要件を満足しうるものであれば他のものをも
使用しうる。
は、融点の異なる2種類の成分を複合した、サイド−バ
イ−サイド型あるいは偏心型と称されている、複合繊維
があげられるが、捲縮性を発現せしめるための加熱処理
を施した際に前記融点の異なる2種類の成分がともに溶
融しないものを使用するのが好ましい。かかる高潜在捲
縮性ポリエステル繊維の具体例としては、融点が265℃
のポリエチレンテレフタレートからなるポリエステル
と、これと同一成分で重合度を下げるか、もしくは重合
時に第3成分としてイソフタル酸、アジピン酸、セバシ
ン酸、ジエチレングリコール、ネオペンチルグルコー
ル、スルホイソフタール酸などを共重合させて、融点を
235℃程度としたポリエステルとを並列に紡糸した、い
わゆるサイド−バイ−サイド型ポリエステル繊維などが
あげられるが、本発明においてはこれらのみに限定され
ず、上記の要件を満足しうるものであれば他のものをも
使用しうる。
前記高潜在捲縮性ポリエステル繊維の繊度は、0.5デ
ニール未満のばあい、繊維自体の有する機械的性質が低
下するとともにその製造が困難であり、また10デニール
をこえるとえられるシートの緻密化が困難となるばかり
ではなく、スエード調の外観を呈するものがえられなく
なり、さらには折り曲げた際にツノが出やすくなるの
で、0.5〜10デニール、なかんづく0.5〜5デニールであ
るのが好ましい。
ニール未満のばあい、繊維自体の有する機械的性質が低
下するとともにその製造が困難であり、また10デニール
をこえるとえられるシートの緻密化が困難となるばかり
ではなく、スエード調の外観を呈するものがえられなく
なり、さらには折り曲げた際にツノが出やすくなるの
で、0.5〜10デニール、なかんづく0.5〜5デニールであ
るのが好ましい。
また、前記高潜在捲縮性ポリエステル繊維の捲縮形状
は、たとえばスパイラル状、コイル状などのような3次
元的な捲縮形状であるばあい、えられる繊維質材料は過
度な伸縮性を呈するとともに外力による歪を吸収し、た
とえばシートを折り曲げても折れじわが生じず、また成
形を施すばあいにはその成形型に沿いやすいので、上記
のような3次元的な捲縮形状であるのが好ましい。
は、たとえばスパイラル状、コイル状などのような3次
元的な捲縮形状であるばあい、えられる繊維質材料は過
度な伸縮性を呈するとともに外力による歪を吸収し、た
とえばシートを折り曲げても折れじわが生じず、また成
形を施すばあいにはその成形型に沿いやすいので、上記
のような3次元的な捲縮形状であるのが好ましい。
前記高潜在捲縮性ポリエステル繊維の捲縮発現時の捲
縮数(繊維長25mmあたりの捲縮した繊維の山の数)は、
20山/25mm未満ではシートの緻密化が困難となり、耐摩
耗性、伸縮性が低下するばかりではなく、スエード調の
外観を呈するものがえられなくなり、また60山/25mmを
こえると繊維の収縮が大きくなりすぎて繊維質材料の生
産性は不安定なものとなるので、20〜60山/25mmである
のが好ましい。
縮数(繊維長25mmあたりの捲縮した繊維の山の数)は、
20山/25mm未満ではシートの緻密化が困難となり、耐摩
耗性、伸縮性が低下するばかりではなく、スエード調の
外観を呈するものがえられなくなり、また60山/25mmを
こえると繊維の収縮が大きくなりすぎて繊維質材料の生
産性は不安定なものとなるので、20〜60山/25mmである
のが好ましい。
なお、繊維質材料に用いられる繊維には前記高潜在捲
縮性ポリエステル繊維がシートの緻密化、耐摩耗性およ
び伸縮性の面で少なくとも70重量%含有されるのが好ま
しい。前記高潜在捲縮性ポリエステル繊維以外の繊維と
しては、捲縮性を発現せしめるために加熱処理を施した
際に溶融しない、たとえばポリエステル繊維、ポリアミ
ド繊維、アクリル繊維などの合成繊維、レーヨン繊維な
どの半合成繊維、綿、羊毛などの天然繊維などがあげら
れ、これらの繊維は30重量%をこえない範囲で使用され
る。
縮性ポリエステル繊維がシートの緻密化、耐摩耗性およ
び伸縮性の面で少なくとも70重量%含有されるのが好ま
しい。前記高潜在捲縮性ポリエステル繊維以外の繊維と
しては、捲縮性を発現せしめるために加熱処理を施した
際に溶融しない、たとえばポリエステル繊維、ポリアミ
ド繊維、アクリル繊維などの合成繊維、レーヨン繊維な
どの半合成繊維、綿、羊毛などの天然繊維などがあげら
れ、これらの繊維は30重量%をこえない範囲で使用され
る。
つぎに前記高潜在捲縮性ポリエステル繊維を少なくと
も70%含有するウェブが形成されたのち、ニードリング
が施されるが、その針密度は150本/cm2未満のばあい、
引張り強度などの耐久性が不足し、また500本/cm2をこ
えると伸縮性が低下するので、150〜500本/cm2で、また
その針深さは3〜15mmであるのが好ましい。
も70%含有するウェブが形成されたのち、ニードリング
が施されるが、その針密度は150本/cm2未満のばあい、
引張り強度などの耐久性が不足し、また500本/cm2をこ
えると伸縮性が低下するので、150〜500本/cm2で、また
その針深さは3〜15mmであるのが好ましい。
なお、表面をスエード調外観とするためには、ニード
リングは一方の面から施されるのが好ましい。
リングは一方の面から施されるのが好ましい。
ニードリングが施されたウェブを加熱することにより
高潜在捲縮性ポリエステル繊維は捲縮され、ウェブが収
縮されるが、かかる加熱は通常ウェブに張力や押圧力が
できるだけかからないようにするためにたとえば加熱収
縮機などを用いて行なわれる。ウェブの加熱温度は、高
潜在捲縮性ポリエステル繊維の捲縮を充分に発現させる
ためには高いのが好ましいが、あまりにも高すぎるばあ
いには高潜在捲縮性ポリエステル繊維の低融点成分が溶
融するので、160〜200℃、なかんづく170〜190℃である
のが好ましい。
高潜在捲縮性ポリエステル繊維は捲縮され、ウェブが収
縮されるが、かかる加熱は通常ウェブに張力や押圧力が
できるだけかからないようにするためにたとえば加熱収
縮機などを用いて行なわれる。ウェブの加熱温度は、高
潜在捲縮性ポリエステル繊維の捲縮を充分に発現させる
ためには高いのが好ましいが、あまりにも高すぎるばあ
いには高潜在捲縮性ポリエステル繊維の低融点成分が溶
融するので、160〜200℃、なかんづく170〜190℃である
のが好ましい。
なお、加熱によるウェブの収縮率は、シートの緻密化
を充分なものとし、また耐摩耗性および伸縮性を向上さ
せるためには5%以上、望ましくは10%以上であるのが
よい。
を充分なものとし、また耐摩耗性および伸縮性を向上さ
せるためには5%以上、望ましくは10%以上であるのが
よい。
上記のようにして加熱処理が施されたウェブには以下
に詳述する方法により、染色が施される。
に詳述する方法により、染色が施される。
すなわち、分散染料、分散剤およびpH調整剤からなる
液温120〜130℃の染浴にウェブを約60分間浸漬したの
ち、水洗し、還元浴で還元し、ついで再度水洗したのち
乾燥することにより、染色が施される。
液温120〜130℃の染浴にウェブを約60分間浸漬したの
ち、水洗し、還元浴で還元し、ついで再度水洗したのち
乾燥することにより、染色が施される。
前記分散染料としてはモノアゾ、ジスアゾ、アントラ
キノン、ニトロ、スチリル、メチン、キノナフタリン、
アミノナフチルイミド、ナフトキノンイミンおよびクマ
リン誘導体など、分散剤としてはドデシルベンゼンスル
ホン酸塩、ドデシル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレ
ンドデシルエーテルおよびその硫酸エステル塩など、pH
調整剤としては、酢酸、酢酸/酢酸ナトリウム、硫酸ア
ンモニウム/酢酸、酢酸アンモニウム/蟻酸など一般に
使用されているものを例示することができ、これらの分
散染料、分散剤およびpH調整剤の添加量は、たとえば分
散染料の種類などによって異なるので、一概に決定する
ことはできないが、通常、染浴中にそれぞれ分散染料1
〜10重量%、分散剤0.5〜4重量%、pH調整剤0.01〜0.1
重量%含有されるように調整されるのが好ましい。
キノン、ニトロ、スチリル、メチン、キノナフタリン、
アミノナフチルイミド、ナフトキノンイミンおよびクマ
リン誘導体など、分散剤としてはドデシルベンゼンスル
ホン酸塩、ドデシル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレ
ンドデシルエーテルおよびその硫酸エステル塩など、pH
調整剤としては、酢酸、酢酸/酢酸ナトリウム、硫酸ア
ンモニウム/酢酸、酢酸アンモニウム/蟻酸など一般に
使用されているものを例示することができ、これらの分
散染料、分散剤およびpH調整剤の添加量は、たとえば分
散染料の種類などによって異なるので、一概に決定する
ことはできないが、通常、染浴中にそれぞれ分散染料1
〜10重量%、分散剤0.5〜4重量%、pH調整剤0.01〜0.1
重量%含有されるように調整されるのが好ましい。
前記染浴に浸漬されたウェブに含浸された染料を還元
させるために用いられる還元浴としては、通常使用され
ているたとえば水酸化ナトリウム1〜3g/、ハイドロ
サルファイト1〜3g/、非イオン界面活性剤0.1〜2g/
を含む溶液などを用いることができる。
させるために用いられる還元浴としては、通常使用され
ているたとえば水酸化ナトリウム1〜3g/、ハイドロ
サルファイト1〜3g/、非イオン界面活性剤0.1〜2g/
を含む溶液などを用いることができる。
本発明においては上記のような染色方法のみに限定さ
れず、通常ポリエステル繊維を染色するための方法であ
るキャリア染色、サーモゾル染色、パッド染色などを採
用することができるが、上記染色方法によれば、染浴中
で長時間かけてウェブ中の潜在捲縮性繊維の捲縮の発現
を進め、ウェブを再収縮させることができるので、とく
に好適に採用することができる。
れず、通常ポリエステル繊維を染色するための方法であ
るキャリア染色、サーモゾル染色、パッド染色などを採
用することができるが、上記染色方法によれば、染浴中
で長時間かけてウェブ中の潜在捲縮性繊維の捲縮の発現
を進め、ウェブを再収縮させることができるので、とく
に好適に採用することができる。
なお染浴中でのウェブの収縮率は、シートの緻密化を
充分なものとし、また耐摩耗性および伸縮性を向上させ
るためには3%以上、望ましくは5%以上であるのがよ
い。ウェブの収縮率は加熱時および染色時の収縮を合わ
せて全製造工程中において、10%以上、望ましくは15%
以上であるのがよい。
充分なものとし、また耐摩耗性および伸縮性を向上させ
るためには3%以上、望ましくは5%以上であるのがよ
い。ウェブの収縮率は加熱時および染色時の収縮を合わ
せて全製造工程中において、10%以上、望ましくは15%
以上であるのがよい。
上記のようにしてえられる繊維質材料は、たておよび
よこ方向の20%モジュラスが0.1〜2.0kg/cm、耐摩耗性
3級以上を満足するものである。
よこ方向の20%モジュラスが0.1〜2.0kg/cm、耐摩耗性
3級以上を満足するものである。
前記20%モジュラスとは、基布を20%伸長させるのに
要する応力をいい、以下に詳述する方法によって求めら
れる。繊維質材料の20%モジュラスは、0.1kg/cm未満の
ばあい、強度面で劣り、また2.0kg/cmをこえると伸長性
が低下する。
要する応力をいい、以下に詳述する方法によって求めら
れる。繊維質材料の20%モジュラスは、0.1kg/cm未満の
ばあい、強度面で劣り、また2.0kg/cmをこえると伸長性
が低下する。
前記耐摩耗性とは、JIS L 1021 5.12に準じて試験を
行ない、以下に詳述する判定基準に基づいて評価され
る。耐摩耗性は3級未満であるばあい、たとえば繊維質
材料を自動車内装材として用いたときに実用に耐えるこ
とができないので、3級以上であるのが好ましい。
行ない、以下に詳述する判定基準に基づいて評価され
る。耐摩耗性は3級未満であるばあい、たとえば繊維質
材料を自動車内装材として用いたときに実用に耐えるこ
とができないので、3級以上であるのが好ましい。
なお、繊維質材料には撥水加工処理および帯電防止処
理を施し、撥水性や帯電防止性などの機能を向上させて
もよい。
理を施し、撥水性や帯電防止性などの機能を向上させて
もよい。
つぎに本発明の繊維質材料およびその製造方法を実施
例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる
実施例のみに限定されるものではない。
例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる
実施例のみに限定されるものではない。
実施例1 単繊維状態で180℃、3分間の熱処理を施すと捲縮数
が平均50山/25mmとなる繊度2.5デニール、繊維長51mmの
高潜在捲縮性ポリエステル繊維(ユニチカ(株)製、ポ
リエステルC−81、初期捲縮数10山/25mm)100重量%か
らなるウェブ200g/m2に片面よりニードリング(針密度2
80本/cm2、針深さ10mm)を施した。つぎにこのウェブに
加熱収縮機により温度180℃で処理し、繊維の潜在捲縮
を発現させると同時にウェブのたておよびよこの長さを
約13%収縮せしめた。この後、分散染料(長瀬産業
(株)製ND Auto Blue E502 1.2重量%およびND Auto R
ed E302 5重量%)、アニオン系分散剤(サンソルトRM
−40)1g/、酢酸0.2g/、硫安2g/を含む染浴にウ
ェブを浸漬し、40分間で130℃まで昇温した後、さらに1
30℃で60分間浸染した。この間にウェブはさらに約8%
収縮された。
が平均50山/25mmとなる繊度2.5デニール、繊維長51mmの
高潜在捲縮性ポリエステル繊維(ユニチカ(株)製、ポ
リエステルC−81、初期捲縮数10山/25mm)100重量%か
らなるウェブ200g/m2に片面よりニードリング(針密度2
80本/cm2、針深さ10mm)を施した。つぎにこのウェブに
加熱収縮機により温度180℃で処理し、繊維の潜在捲縮
を発現させると同時にウェブのたておよびよこの長さを
約13%収縮せしめた。この後、分散染料(長瀬産業
(株)製ND Auto Blue E502 1.2重量%およびND Auto R
ed E302 5重量%)、アニオン系分散剤(サンソルトRM
−40)1g/、酢酸0.2g/、硫安2g/を含む染浴にウ
ェブを浸漬し、40分間で130℃まで昇温した後、さらに1
30℃で60分間浸染した。この間にウェブはさらに約8%
収縮された。
つぎにこのウェブを水洗し、水酸化ナトリウム2g/
、ハイドロサルファイト2g/および非イオン界面活
性剤2g/を含む溶液からなる還元浴にウェブを浸漬し
て還元し、さらに水洗、乾燥を行なって繊維質材料をえ
た。
、ハイドロサルファイト2g/および非イオン界面活
性剤2g/を含む溶液からなる還元浴にウェブを浸漬し
て還元し、さらに水洗、乾燥を行なって繊維質材料をえ
た。
えられた繊維質材料の物性として、引張り強度、引張
り伸度、20%モジュラス、耐摩耗性、耐候性および外観
について下記の方法にしたがって調べた。その結果を第
1表に示す。
り伸度、20%モジュラス、耐摩耗性、耐候性および外観
について下記の方法にしたがって調べた。その結果を第
1表に示す。
(引張り強度および引張り伸度) たて5cm、よこ20cmの試験片を5枚採取し、JIS L 106
8に準じて引張り試験機により引張り速度20cm/分で引張
り、破断時の強度(kg)および伸度(%)を測定し、そ
の平均値を求める。
8に準じて引張り試験機により引張り速度20cm/分で引張
り、破断時の強度(kg)および伸度(%)を測定し、そ
の平均値を求める。
(20%モジュラス) たて5cm、よこ20cmの試験片5枚採取し、JIS L 1068
に準じて引張の試験機により引張り速度20cm/分で引張
り、延び率が20%となったときの応力(kg)を測定し、
その平均値を求める。
に準じて引張の試験機により引張り速度20cm/分で引張
り、延び率が20%となったときの応力(kg)を測定し、
その平均値を求める。
(耐摩耗性) JIS L 1021 5.12に準じて直径約13cmの円形試験片を
テーバー形摩耗試験機の試験ホルダのゴムマット上に取
り付け、摩耗輪CS−10に500gのおもりをのせ、約60rpm
の速度で試験片を150回転摩耗させたのち、試験片の表
面状態をみて判定する。判定基準は以下のとおりであ
る。
テーバー形摩耗試験機の試験ホルダのゴムマット上に取
り付け、摩耗輪CS−10に500gのおもりをのせ、約60rpm
の速度で試験片を150回転摩耗させたのち、試験片の表
面状態をみて判定する。判定基準は以下のとおりであ
る。
(等 級) (判定基準) 5級 摩耗がみられない 4級 摩耗がわずかにみられる 3級 摩耗があきらかにみられる 2級 変化がやや著しい 1級 変化が著しい (耐候性) スガ試験機(株)製のスタンダード・ユー・ブイ・ロ
ングライフフェードメーター(Standard UV longlife F
ade meter)で温度83℃、200時間照射後、グレースケー
ル(JIS L 1045 3.12参照)により等級を示す。
ングライフフェードメーター(Standard UV longlife F
ade meter)で温度83℃、200時間照射後、グレースケー
ル(JIS L 1045 3.12参照)により等級を示す。
(外観) 試験片の表面状態を観察し、スエード調の外観を呈す
るものを良、スエード調の外観を呈さなかったものを不
良と判定する。
るものを良、スエード調の外観を呈さなかったものを不
良と判定する。
実施例2 実施例1で用いた高潜在捲縮性ポリエステル繊維70重量
%と繊度2.5デニール、繊維長51mmの通常のポリエステ
ル繊維(捲縮数15山/25mm)30重量%とからなるウェブ2
00g/m2を用いたほかは実施例1と同様にして繊維質材料
をえた。えられた繊維質材料の加熱収縮機による収縮率
は約9%、染色処理による収縮率は約6%であった。
%と繊度2.5デニール、繊維長51mmの通常のポリエステ
ル繊維(捲縮数15山/25mm)30重量%とからなるウェブ2
00g/m2を用いたほかは実施例1と同様にして繊維質材料
をえた。えられた繊維質材料の加熱収縮機による収縮率
は約9%、染色処理による収縮率は約6%であった。
つぎにえられた繊維質材料の物性を実施例1と同様に
して調べた。その結果を第1表に示す。
して調べた。その結果を第1表に示す。
実施例3 単繊維状態で180℃、3分間の熱処理を施すと捲縮数
が平均30山/25mmとなる繊度6デニール、繊維長51mmの
高潜在捲縮性ポリエステル繊維(初期捲縮数10山/25m
m)100重量%からなるウェブ200g/m2を用いたほかは実
施例1と同様にして繊維質材料をえた。えられた繊維質
材料の加熱収縮機による収縮率は約10%、染色処理によ
る収縮率は約6%であった。
が平均30山/25mmとなる繊度6デニール、繊維長51mmの
高潜在捲縮性ポリエステル繊維(初期捲縮数10山/25m
m)100重量%からなるウェブ200g/m2を用いたほかは実
施例1と同様にして繊維質材料をえた。えられた繊維質
材料の加熱収縮機による収縮率は約10%、染色処理によ
る収縮率は約6%であった。
つぎにえられた繊維質材料の物性を実施例1と同様に
して調べた。その結果を第1表に示す。
して調べた。その結果を第1表に示す。
比較例1 繊度2.5デニール、繊維長51mmの通常のポリエステル
繊維(捲縮数15山/25mm)100重量%からなるウェブ200g
/m2に片面からニードリング(針密度280本/cm2、針深さ
10mm)を施した。つぎにこのウェブを実施例1と同じ染
浴中に同じ条件で浸漬し、浸染し、繊維質材料をえた。
繊維(捲縮数15山/25mm)100重量%からなるウェブ200g
/m2に片面からニードリング(針密度280本/cm2、針深さ
10mm)を施した。つぎにこのウェブを実施例1と同じ染
浴中に同じ条件で浸漬し、浸染し、繊維質材料をえた。
えられた繊維質材料の物性を実施例1と同様にして調
べた。その結果を第1表に示す。
べた。その結果を第1表に示す。
比較例2 繊度2.5デニール、繊維長51mmの原着ポリエステル繊
維(捲縮数15山/25mm)100重量%からなるウェブ180g/m
2に片面からニードリング(針密度280本/cm2、針深さ10
mm)を施した。つぎにこのウェブの片面にアクリル樹脂
エマルジョン20g/m2(固形分付着量)を含浸せしめたの
ち、バッキング処理を施して繊維質材料をえた。
維(捲縮数15山/25mm)100重量%からなるウェブ180g/m
2に片面からニードリング(針密度280本/cm2、針深さ10
mm)を施した。つぎにこのウェブの片面にアクリル樹脂
エマルジョン20g/m2(固形分付着量)を含浸せしめたの
ち、バッキング処理を施して繊維質材料をえた。
えられた繊維質材料の物性を実施例1と同様にして調
べた。その結果を第1表に示す。
べた。その結果を第1表に示す。
比較例3 単繊維状態で130℃、3分間の熱処理を施すと捲縮数
が平均30山/25mmとなる繊度2.5デニール、繊維長51mmの
潜在捲縮性の原着ポリプロピレン複合繊維(サイド・バ
イ・サイド型、ポリプロピレン−ポリエチレン繊維)10
0重量%からなるウェブ200g/m2に片面からニードリング
(針密度280本/cm2、針深さ10mm)を施した。つぎにこ
のウェブに加熱収縮機により温度130℃で処理し、繊維
の潜在捲縮を発現させると同時にウェブのたておよびよ
この長さを約15%収縮せしめて繊維質材料をえた。
が平均30山/25mmとなる繊度2.5デニール、繊維長51mmの
潜在捲縮性の原着ポリプロピレン複合繊維(サイド・バ
イ・サイド型、ポリプロピレン−ポリエチレン繊維)10
0重量%からなるウェブ200g/m2に片面からニードリング
(針密度280本/cm2、針深さ10mm)を施した。つぎにこ
のウェブに加熱収縮機により温度130℃で処理し、繊維
の潜在捲縮を発現させると同時にウェブのたておよびよ
この長さを約15%収縮せしめて繊維質材料をえた。
えられた繊維質材料の物性を実施例1と同様にして調
べた。その結果を第1表に示す。
べた。その結果を第1表に示す。
実施例1でえられた繊維質材料は優れた伸度および耐
摩耗性を呈し、ソフトな風合を有するとともに、その表
面は豊かなスエード調を呈するものであった。
摩耗性を呈し、ソフトな風合を有するとともに、その表
面は豊かなスエード調を呈するものであった。
実施例2および実施例3でえられた繊維質材料は、実
施例1でえられた繊維質材料と比較すると耐摩耗性およ
び繊維の緻密性がやや劣るがその外観はスエード調を呈
し、実用上まったく問題のないものであった。
施例1でえられた繊維質材料と比較すると耐摩耗性およ
び繊維の緻密性がやや劣るがその外観はスエード調を呈
し、実用上まったく問題のないものであった。
比較例1でえられた繊維質材料はニードルパンチ不織
布を染色したものであり、優れた伸度を呈するか、この
伸度はいわゆる繊維のずれによって生じたものであり、
その形状の回復性がなく、また耐摩耗性が全くないので
実用性に乏しいものであった。
布を染色したものであり、優れた伸度を呈するか、この
伸度はいわゆる繊維のずれによって生じたものであり、
その形状の回復性がなく、また耐摩耗性が全くないので
実用性に乏しいものであった。
比較例2でえられた繊維質材料は原着繊維を用いた、
片面にバインダーを含浸せしめたニードルパンチ不織布
であり、耐摩耗性3級を満足するものであるが、20%モ
ジュラスが大きく、伸縮性のある材料とはいえず、また
風合も硬く、折り曲げるとツノが出るものであった。
片面にバインダーを含浸せしめたニードルパンチ不織布
であり、耐摩耗性3級を満足するものであるが、20%モ
ジュラスが大きく、伸縮性のある材料とはいえず、また
風合も硬く、折り曲げるとツノが出るものであった。
比較例3でえられた繊維質材料は原着の高潜在捲縮性
ポリプロピレン繊維からなる、収縮処理を施した不織布
であり、優れた伸度を呈し、ソフトな風合を有するもの
であるが、繊維が緻密には絡んでおらず、パンチ跡が残
っており、またその外観はスエード調になっておらず、
さらには耐摩耗性がわるいものであった。しかもこの繊
維質材料は耐候性に劣り、変色や劣化を生じやすいので
実用には不適当であった。
ポリプロピレン繊維からなる、収縮処理を施した不織布
であり、優れた伸度を呈し、ソフトな風合を有するもの
であるが、繊維が緻密には絡んでおらず、パンチ跡が残
っており、またその外観はスエード調になっておらず、
さらには耐摩耗性がわるいものであった。しかもこの繊
維質材料は耐候性に劣り、変色や劣化を生じやすいので
実用には不適当であった。
[発明の効果] 本発明の繊維質材料は、スエード調の外観を呈し、か
つ大きな伸度を有する従来の繊維質材料にはみられない
まったく新しいものであり、バインダーが使用されてい
ないにもかかわらず、優れた表面耐性を有するものであ
る。
つ大きな伸度を有する従来の繊維質材料にはみられない
まったく新しいものであり、バインダーが使用されてい
ないにもかかわらず、優れた表面耐性を有するものであ
る。
また本発明の繊維質材料は風合がソフトでかつしなや
かであり、折り曲げた際には折れじわ(ツノ)がまった
く出ない。
かであり、折り曲げた際には折れじわ(ツノ)がまった
く出ない。
さらには成形材料として使用したばあいであっても成
形型への沿いが良好であり、しかも通常のポリエステル
繊維よりも融点の低い成分を含有し、繊維がスパイラル
状あるいはコイル状であることから、熱セット性がよ
く、保形性にも優れている。
形型への沿いが良好であり、しかも通常のポリエステル
繊維よりも融点の低い成分を含有し、繊維がスパイラル
状あるいはコイル状であることから、熱セット性がよ
く、保形性にも優れている。
Claims (2)
- 【請求項1】捲縮発現時の捲縮数が20〜60山/25mmの高
潜在捲縮性ポリエステル繊維を少なくとも70重量%含有
するウェブにニードリングを施し、ついで加熱したのち
染色し、前記高潜在捲縮性ポリエステル繊維を捲縮させ
てなり、かつ該ウェブが10%以上収縮されてなる耐摩耗
性が3級以上、たておよびよこ方向の20%モジュラスが
ともに0.1〜2.0kg/cmである繊維質材料。 - 【請求項2】捲縮発現時の捲縮数が20〜60山/25mmの高
潜在捲縮性ポリエステル繊維を少なくとも70重量%含有
するウェブに、針密度が150〜400本/cm2となるようにニ
ードリングを施し、ついで無押圧下で160〜200℃に加熱
したのちさらに染色して前記高潜在捲縮性ポリエステル
繊維を捲縮させることを特徴とする繊維質材料の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61111694A JPH0814061B2 (ja) | 1986-05-15 | 1986-05-15 | 繊維質材料およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61111694A JPH0814061B2 (ja) | 1986-05-15 | 1986-05-15 | 繊維質材料およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62268860A JPS62268860A (ja) | 1987-11-21 |
| JPH0814061B2 true JPH0814061B2 (ja) | 1996-02-14 |
Family
ID=14567797
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61111694A Expired - Fee Related JPH0814061B2 (ja) | 1986-05-15 | 1986-05-15 | 繊維質材料およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0814061B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101871154A (zh) * | 2010-06-11 | 2010-10-27 | 绍兴市恒盛新材料技术发展有限公司 | 汽车内用装饰材料及其加工工艺 |
| JP6091313B2 (ja) * | 2013-04-24 | 2017-03-08 | 日本バイリーン株式会社 | 成形用表皮材 |
| JP6294726B2 (ja) * | 2014-03-27 | 2018-03-14 | 日本バイリーン株式会社 | 不織布及びその製造方法 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5953388B2 (ja) * | 1976-11-05 | 1984-12-25 | 三菱レイヨン株式会社 | 不織製シ−トの製造方法 |
| JPS6279970A (ja) * | 1985-09-30 | 1987-04-13 | Achilles Corp | 研磨基布及びその製造方法 |
| JPS62110989A (ja) * | 1985-11-06 | 1987-05-22 | Kuraray Co Ltd | 皮革様の風合いを有する繊維質シ−トの製造法 |
-
1986
- 1986-05-15 JP JP61111694A patent/JPH0814061B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62268860A (ja) | 1987-11-21 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |