JPH08140680A - 組換え型ヒトcrfレセプター蛋白質、その製造法および用途 - Google Patents
組換え型ヒトcrfレセプター蛋白質、その製造法および用途Info
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- JPH08140680A JPH08140680A JP6287638A JP28763894A JPH08140680A JP H08140680 A JPH08140680 A JP H08140680A JP 6287638 A JP6287638 A JP 6287638A JP 28763894 A JP28763894 A JP 28763894A JP H08140680 A JPH08140680 A JP H08140680A
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- human crf
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】ヒトCRFレセプターアゴニスト/アンタゴニ
ストのスクリーニングに有用なヒトCRFレセプター蛋
白質を高発現できるCHO細胞の提供。 【構成】ヒトCRFレセプター蛋白質をコードするDN
Aを保持する発現ベクター、発現ベクターを含有するC
HO細胞またはその細胞膜画分、CHO細胞から製造さ
れる組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質またはその部
分ペプチド。該CHO細胞もしくはその細胞膜画分また
は組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質もしくはその部
分ペプチドを用いるヒトCRFレセプターアゴニスト/
アンタゴニストのスクリーニング方法。 【効果】本発明のスクリーニング方法によれば、例え
ば、種々のストレス不適応症、不安を伴う神経症、心身
症、および関節リウマチなどの免疫系疾患の予防・治療
剤などの医薬品を早期に開発する。
ストのスクリーニングに有用なヒトCRFレセプター蛋
白質を高発現できるCHO細胞の提供。 【構成】ヒトCRFレセプター蛋白質をコードするDN
Aを保持する発現ベクター、発現ベクターを含有するC
HO細胞またはその細胞膜画分、CHO細胞から製造さ
れる組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質またはその部
分ペプチド。該CHO細胞もしくはその細胞膜画分また
は組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質もしくはその部
分ペプチドを用いるヒトCRFレセプターアゴニスト/
アンタゴニストのスクリーニング方法。 【効果】本発明のスクリーニング方法によれば、例え
ば、種々のストレス不適応症、不安を伴う神経症、心身
症、および関節リウマチなどの免疫系疾患の予防・治療
剤などの医薬品を早期に開発する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒトCRFレセプター
蛋白質をコードするDNAを保持する発現ベクター、該
発現ベクターを含有するCHO細胞またはその細胞膜画
分、該CHO細胞から製造される組換え型ヒトCRFレ
セプター蛋白質またはその部分ペプチド、該CHO細胞
または組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質を用いるC
RFレセプターアゴニスト/アンタゴニストのスクリー
ニング方法、該スクリーニング方法で得られるアゴニス
トまたはアンタゴニストおよび該アゴニストまたはアン
タゴニストを含有する医薬組成物に関する。
蛋白質をコードするDNAを保持する発現ベクター、該
発現ベクターを含有するCHO細胞またはその細胞膜画
分、該CHO細胞から製造される組換え型ヒトCRFレ
セプター蛋白質またはその部分ペプチド、該CHO細胞
または組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質を用いるC
RFレセプターアゴニスト/アンタゴニストのスクリー
ニング方法、該スクリーニング方法で得られるアゴニス
トまたはアンタゴニストおよび該アゴニストまたはアン
タゴニストを含有する医薬組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】Corticotropin-Releasing Factor(以
下、CRFと略称する)は、はじめ1981年にヒツジ
視床下部から単離されたアミノ酸41個から成るペプチ
ドで、下垂体からACTH/β-endorphin 分泌を促進
する活性を有する。その作用機構は、CRFが下垂体前
葉のACTH産生細胞(Corticotroph)などのCRF標
的細胞の細胞膜表面に存在するCRFレセプターに結合
後、guanine nucleotide protein を介して adenylate
cyclase-cyclic AMP-protein kinase 系を活性化す
ることによることが明らかにされている〔Vale, W. et
al.、サイエンス(Science)213巻、1394頁、1981
年〕。臨床的にも、合成CRFが下垂体機能低下症や C
ushing 症候群の診断に広く応用されている。一方、C
RFレセプターは下垂体のみならず、大脳皮質灰白質、
大脳基底核、視床下部室傍核、中央隆起外層、脳幹大脳
神経核、オリーブ核、小脳神経核、小脳皮質、嗅索、前
障、扁桃、脊髄角など中枢神経系内に広く分布している
〔Vale, W.、コルチコトロピン・リリージング・ファク
ター(Corticotropin Releasing Factor)、172巻、1-2
1頁、1993年〕。この分布はCRFニューロン終末の分
布とほとんど一致しており、CRFがこれらの部分で n
eurotransmitter あるいは neuromodulater として作用
しているものと考えられている。その他、CRFレセプ
ターは、副腎髄質、交感神経節、前立腺、脾臓、肝臓、
腎臓、睾丸、赤血球膜、脾マクロファージにも存在し、
ストレス時には、下垂体ACTH/β-endorphin 分泌
促進作用のみならず、これらのレセプターを介して、行
動、自律神経あるいは免疫系の反応などすべてのストレ
ス適応反応に関与しているものと推測されている。
下、CRFと略称する)は、はじめ1981年にヒツジ
視床下部から単離されたアミノ酸41個から成るペプチ
ドで、下垂体からACTH/β-endorphin 分泌を促進
する活性を有する。その作用機構は、CRFが下垂体前
葉のACTH産生細胞(Corticotroph)などのCRF標
的細胞の細胞膜表面に存在するCRFレセプターに結合
後、guanine nucleotide protein を介して adenylate
cyclase-cyclic AMP-protein kinase 系を活性化す
ることによることが明らかにされている〔Vale, W. et
al.、サイエンス(Science)213巻、1394頁、1981
年〕。臨床的にも、合成CRFが下垂体機能低下症や C
ushing 症候群の診断に広く応用されている。一方、C
RFレセプターは下垂体のみならず、大脳皮質灰白質、
大脳基底核、視床下部室傍核、中央隆起外層、脳幹大脳
神経核、オリーブ核、小脳神経核、小脳皮質、嗅索、前
障、扁桃、脊髄角など中枢神経系内に広く分布している
〔Vale, W.、コルチコトロピン・リリージング・ファク
ター(Corticotropin Releasing Factor)、172巻、1-2
1頁、1993年〕。この分布はCRFニューロン終末の分
布とほとんど一致しており、CRFがこれらの部分で n
eurotransmitter あるいは neuromodulater として作用
しているものと考えられている。その他、CRFレセプ
ターは、副腎髄質、交感神経節、前立腺、脾臓、肝臓、
腎臓、睾丸、赤血球膜、脾マクロファージにも存在し、
ストレス時には、下垂体ACTH/β-endorphin 分泌
促進作用のみならず、これらのレセプターを介して、行
動、自律神経あるいは免疫系の反応などすべてのストレ
ス適応反応に関与しているものと推測されている。
【0003】一般に、内因性生理活性物質に対する拮抗
薬(アンタゴニスト)や作動薬(アゴニスト)は、内因
性生理活性物質の異常に起因するさまざまな病気に対す
る医薬として利用することができる。これらアンタゴニ
ストやアゴニストを開発しようとするとき、一般には最
初に膨大な数の化合物、発酵生産物、天然物などから特
定のレセプター蛋白質に親和性を持つ物質をスクリーニ
ングして、リード化合物を選び出すことが行われてい
る。CRFレセプターとしては、現在ウシあるいはラッ
トの下垂体膜画分、マウス由来のAtT20細胞などが
用いられているが、動物種が異なるため、これらを用い
たスクリーニングで得られた化合物がヒトに効くという
保証はない。ヒトCRFレセプターcDNAはクローニ
ングされており、動物細胞(COS 7細胞〔Natalio V
ita et al.、フェブス・レターズ(FEBS Letters)、33
5巻、1-5頁、1993年〕、COS 6M細胞〔Ruoping Che
n et al.、プロシージング・オブ・ザ・ナショナル・ア
カデミー・オブ・サイエンス・ユーエスエー(Proc. Na
tl.Acad. Sci. USA)、90巻、8967-8971頁、1993年〕)
での発現も報告されているが、発現量は極めて低く、ま
た一過性の発現であるためスクリーニングに用いるため
のレセプター標品としては不十分で、より実用的なヒト
CRFレセプターの産生方法およびそれを用いたスクリ
ーニング方法の確立が望まれていた。
薬(アンタゴニスト)や作動薬(アゴニスト)は、内因
性生理活性物質の異常に起因するさまざまな病気に対す
る医薬として利用することができる。これらアンタゴニ
ストやアゴニストを開発しようとするとき、一般には最
初に膨大な数の化合物、発酵生産物、天然物などから特
定のレセプター蛋白質に親和性を持つ物質をスクリーニ
ングして、リード化合物を選び出すことが行われてい
る。CRFレセプターとしては、現在ウシあるいはラッ
トの下垂体膜画分、マウス由来のAtT20細胞などが
用いられているが、動物種が異なるため、これらを用い
たスクリーニングで得られた化合物がヒトに効くという
保証はない。ヒトCRFレセプターcDNAはクローニ
ングされており、動物細胞(COS 7細胞〔Natalio V
ita et al.、フェブス・レターズ(FEBS Letters)、33
5巻、1-5頁、1993年〕、COS 6M細胞〔Ruoping Che
n et al.、プロシージング・オブ・ザ・ナショナル・ア
カデミー・オブ・サイエンス・ユーエスエー(Proc. Na
tl.Acad. Sci. USA)、90巻、8967-8971頁、1993年〕)
での発現も報告されているが、発現量は極めて低く、ま
た一過性の発現であるためスクリーニングに用いるため
のレセプター標品としては不十分で、より実用的なヒト
CRFレセプターの産生方法およびそれを用いたスクリ
ーニング方法の確立が望まれていた。
【0004】一方、効率よくCRFアゴニストやアンタ
ゴニストをスクリーニングするためには、感度がよく、
しかも大量処理が可能なスクリーニング系の構築が不可
欠である。しかし、CRFは41個のアミノ酸残基から
なる比較的分子量の大きいペプチドであるため、結合実
験の際の反応容器やピペットなどに吸着しやすく、正確
で感度の高い測定は容易ではなかった。そのために、C
RFレセプターに対するCRFの特異的結合量を容易に
評価できる測定方法が求められていた。ヒトCRFレセ
プター蛋白質を使用してCRFレセプターのアゴニスト
/アンタゴニストをスクリーニングすることができれ
ば、実験動物を用いることの欠点(例えば、種が異なる
ことにより、ヒトに対して効果を発揮できない化合物が
得られる可能性があることなど)を克服することがで
き、ヒトに対して有効な医薬の開発が効率よく行えるよ
うになると期待される。
ゴニストをスクリーニングするためには、感度がよく、
しかも大量処理が可能なスクリーニング系の構築が不可
欠である。しかし、CRFは41個のアミノ酸残基から
なる比較的分子量の大きいペプチドであるため、結合実
験の際の反応容器やピペットなどに吸着しやすく、正確
で感度の高い測定は容易ではなかった。そのために、C
RFレセプターに対するCRFの特異的結合量を容易に
評価できる測定方法が求められていた。ヒトCRFレセ
プター蛋白質を使用してCRFレセプターのアゴニスト
/アンタゴニストをスクリーニングすることができれ
ば、実験動物を用いることの欠点(例えば、種が異なる
ことにより、ヒトに対して効果を発揮できない化合物が
得られる可能性があることなど)を克服することがで
き、ヒトに対して有効な医薬の開発が効率よく行えるよ
うになると期待される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ヒトCRF
レセプター蛋白質をコードするDNAを保持する発現ベ
クター、該発現ベクターを含有するCHO細胞またはそ
の細胞膜画分、該CHO細胞から製造される組換え型ヒ
トCRFレセプター蛋白質またはその部分ペプチド、該
CHO細胞または組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質
を用いるCRFレセプターアゴニスト/アンタゴニスト
のスクリーニング方法、該スクリーニング方法で得られ
るアゴニストまたはアンタゴニストおよび該アゴニスト
またはアンタゴニストを含有する医薬組成物を提供する
ことを目的とする。
レセプター蛋白質をコードするDNAを保持する発現ベ
クター、該発現ベクターを含有するCHO細胞またはそ
の細胞膜画分、該CHO細胞から製造される組換え型ヒ
トCRFレセプター蛋白質またはその部分ペプチド、該
CHO細胞または組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質
を用いるCRFレセプターアゴニスト/アンタゴニスト
のスクリーニング方法、該スクリーニング方法で得られ
るアゴニストまたはアンタゴニストおよび該アゴニスト
またはアンタゴニストを含有する医薬組成物を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題に鑑み、ヒトに有効なCRFレセプターアゴニスト/
アンタゴニストをスクリーニングする方法につき鋭意研
究した結果、ヒトCRFレセプター蛋白質を高発現する
CHO細胞株を製造することに成功し、そして該CHO
細胞株を用いることにより効率よく確実にCRFレセプ
ターアゴニスト/アンタゴニストをスクリーニングでき
ることを見いだした。さらに、本発明者らは、CRFレ
セプターアゴニスト/アンタゴニストのスクリーニング
方法の至適条件を明らかにすることに成功した。本発明
者らは、これらの知見に基づいてさらに研究を重ねた結
果、本発明を完成するに至った。
題に鑑み、ヒトに有効なCRFレセプターアゴニスト/
アンタゴニストをスクリーニングする方法につき鋭意研
究した結果、ヒトCRFレセプター蛋白質を高発現する
CHO細胞株を製造することに成功し、そして該CHO
細胞株を用いることにより効率よく確実にCRFレセプ
ターアゴニスト/アンタゴニストをスクリーニングでき
ることを見いだした。さらに、本発明者らは、CRFレ
セプターアゴニスト/アンタゴニストのスクリーニング
方法の至適条件を明らかにすることに成功した。本発明
者らは、これらの知見に基づいてさらに研究を重ねた結
果、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、(1)ヒトCRFレ
セプター蛋白質をコードするDNAを保持することを特
徴とするpAC02で標示される発現ベクター、(2)
第(1)項記載の発現ベクターを含有することを特徴と
するCHO細胞またはその細胞膜画分、(3)CHO細
胞がジヒドロ葉酸還元酵素遺伝子を欠損しているCHO
細胞である第(2)項記載のCHO細胞、(4)第
(2)項記載のCHO細胞を、ヒトCRFレセプター蛋
白質をコードするDNAの発現が可能な条件下で培養す
ることを特徴とする組換え型ヒトCRFレセプター蛋白
質の製造法、(5)組換え型ヒトCRFレセプター蛋白
質を含有するCHO細胞またはその細胞膜画分、(6)
第(5)項記載の組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質
を含有するCHO細胞から単離され得る組換え型ヒトC
RFレセプター蛋白質、その部分ペプチドまたはそれら
の塩、(7)第(5)項記載のCHO細胞またはその細
胞膜画分を用いることを特徴とするヒトCRFレセプタ
ーアゴニストまたはアンタゴニストのスクリーニング方
法、
セプター蛋白質をコードするDNAを保持することを特
徴とするpAC02で標示される発現ベクター、(2)
第(1)項記載の発現ベクターを含有することを特徴と
するCHO細胞またはその細胞膜画分、(3)CHO細
胞がジヒドロ葉酸還元酵素遺伝子を欠損しているCHO
細胞である第(2)項記載のCHO細胞、(4)第
(2)項記載のCHO細胞を、ヒトCRFレセプター蛋
白質をコードするDNAの発現が可能な条件下で培養す
ることを特徴とする組換え型ヒトCRFレセプター蛋白
質の製造法、(5)組換え型ヒトCRFレセプター蛋白
質を含有するCHO細胞またはその細胞膜画分、(6)
第(5)項記載の組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質
を含有するCHO細胞から単離され得る組換え型ヒトC
RFレセプター蛋白質、その部分ペプチドまたはそれら
の塩、(7)第(5)項記載のCHO細胞またはその細
胞膜画分を用いることを特徴とするヒトCRFレセプタ
ーアゴニストまたはアンタゴニストのスクリーニング方
法、
【0008】(8)第(6)項記載の組換え型ヒトCR
Fレセプター蛋白質、その部分ペプチドまたはそれらの
塩を用いることを特徴とするヒトCRFレセプターアゴ
ニストまたはアンタゴニストのスクリーニング方法、
(9)第(5)項記載のCHO細胞もしくはその細胞膜
画分、または第(6)項記載の組換え型ヒトCRFレセ
プター蛋白質、その部分ペプチドもしくはそれらの塩を
含有することを特徴とするヒトCRFレセプターアゴニ
ストまたはアンタゴニストのスクリーニング用キット、
(10)第(7)項もしくは第(8)項記載のスクリー
ニング方法または第(9)項記載のスクリーニング用キ
ットを用いて得られるヒトCRFレセプターアゴニスト
またはその塩、(11)第(7)項もしくは第(8)項
記載のスクリーニング方法または第(9)項記載のスク
リーニング用キットを用いて得られるヒトCRFレセプ
ターアンタゴニストまたはその塩、(12)第(10)
項記載のヒトCRFレセプターアゴニストまたはその塩
を含有することを特徴とするストレスに対する適応促進
剤、ACTH,β−エンドルフィン,β−リポトロピン
もしくはα−MSFの分泌促進剤、血圧降下剤、気分や
行動の調節剤、胃腸機能の調節剤、自律神経系の調節
剤、または下垂体,心血管系,消化管もしくは中枢神経
の機能検査薬、および(13)第(11)項記載のヒト
CRFレセプターアンタゴニストまたはその塩を含有す
ることを特徴とするストレスからくる鬱病・不安・頭
痛、炎症性疾患、免疫抑制、AIDS、アルツハイマー
病、胃腸障害、食欲不振、出血性ストレス、薬物・アル
コールの禁断症状、薬物依存症、生殖障害、クッシング
病または低血圧症の予防・治療剤を提供する。
Fレセプター蛋白質、その部分ペプチドまたはそれらの
塩を用いることを特徴とするヒトCRFレセプターアゴ
ニストまたはアンタゴニストのスクリーニング方法、
(9)第(5)項記載のCHO細胞もしくはその細胞膜
画分、または第(6)項記載の組換え型ヒトCRFレセ
プター蛋白質、その部分ペプチドもしくはそれらの塩を
含有することを特徴とするヒトCRFレセプターアゴニ
ストまたはアンタゴニストのスクリーニング用キット、
(10)第(7)項もしくは第(8)項記載のスクリー
ニング方法または第(9)項記載のスクリーニング用キ
ットを用いて得られるヒトCRFレセプターアゴニスト
またはその塩、(11)第(7)項もしくは第(8)項
記載のスクリーニング方法または第(9)項記載のスク
リーニング用キットを用いて得られるヒトCRFレセプ
ターアンタゴニストまたはその塩、(12)第(10)
項記載のヒトCRFレセプターアゴニストまたはその塩
を含有することを特徴とするストレスに対する適応促進
剤、ACTH,β−エンドルフィン,β−リポトロピン
もしくはα−MSFの分泌促進剤、血圧降下剤、気分や
行動の調節剤、胃腸機能の調節剤、自律神経系の調節
剤、または下垂体,心血管系,消化管もしくは中枢神経
の機能検査薬、および(13)第(11)項記載のヒト
CRFレセプターアンタゴニストまたはその塩を含有す
ることを特徴とするストレスからくる鬱病・不安・頭
痛、炎症性疾患、免疫抑制、AIDS、アルツハイマー
病、胃腸障害、食欲不振、出血性ストレス、薬物・アル
コールの禁断症状、薬物依存症、生殖障害、クッシング
病または低血圧症の予防・治療剤を提供する。
【0009】より具体的には、本発明は、(14)CH
O/HC2−1、CHO/HC4−1またはCHO/H
C14−3で標示される第(3)項記載のCHO細胞、
(15)CHO細胞が、第(2)項記載のCHO細胞を
ヒトCRFレセプター蛋白質をコードするDNAの発現
が可能な条件下で培養することにより製造され得る組換
え型ヒトCRFレセプター蛋白質を含有するCHO細胞
またはその細胞膜画分である第(5)項記載のCHO細
胞、(16)組換え型CRFレセプター蛋白質が、配列
番号:2で表わされるアミノ酸配列、配列番号:2で表
わされるアミノ酸配列中の1または2個以上のアミノ酸
が欠失したアミノ酸配列、配列番号:2で表わされるア
ミノ酸配列に1または2個以上のアミノ酸が付加したア
ミノ酸配列、または配列番号:2で表わされるアミノ酸
配列中の1または2個以上のアミノ酸が他のアミノ酸で
置換されたアミノ酸配列を含有する蛋白質である第
(6)項記載の組換え型CRFレセプター蛋白質、(1
7)組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質の部分ペプチ
ドが、第(6)項記載の組換え型ヒトCRFレセプター
蛋白質の分子のうち、細胞膜の外に露出している部分ペ
プチドである第(6)項記載の部分ペプチド
O/HC2−1、CHO/HC4−1またはCHO/H
C14−3で標示される第(3)項記載のCHO細胞、
(15)CHO細胞が、第(2)項記載のCHO細胞を
ヒトCRFレセプター蛋白質をコードするDNAの発現
が可能な条件下で培養することにより製造され得る組換
え型ヒトCRFレセプター蛋白質を含有するCHO細胞
またはその細胞膜画分である第(5)項記載のCHO細
胞、(16)組換え型CRFレセプター蛋白質が、配列
番号:2で表わされるアミノ酸配列、配列番号:2で表
わされるアミノ酸配列中の1または2個以上のアミノ酸
が欠失したアミノ酸配列、配列番号:2で表わされるア
ミノ酸配列に1または2個以上のアミノ酸が付加したア
ミノ酸配列、または配列番号:2で表わされるアミノ酸
配列中の1または2個以上のアミノ酸が他のアミノ酸で
置換されたアミノ酸配列を含有する蛋白質である第
(6)項記載の組換え型CRFレセプター蛋白質、(1
7)組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質の部分ペプチ
ドが、第(6)項記載の組換え型ヒトCRFレセプター
蛋白質の分子のうち、細胞膜の外に露出している部分ペ
プチドである第(6)項記載の部分ペプチド
【0010】(18)(i)標識したCRFを、第
(5)項記載のCHO細胞またはその細胞膜画分に接触
させた場合と、(ii)標識したCRFおよび試験化合物
を第(5)項記載のCHO細胞またはその細胞膜画分に
接触させた場合における、標識したCRFの該CHO細
胞またはその細胞膜画分に対する結合量を測定し、比較
することを特徴とする第(7)項記載のヒトCRFレセ
プターアゴニストまたはアンタゴニストのスクリーニン
グ方法、(19)(i)CRFを、第(5)項記載のC
HO細胞またはその細胞膜画分に接触させた場合と、
(ii)CRFおよび試験化合物を第(5)項記載のCH
O細胞またはその細胞膜画分に接触させた場合におけ
る、組換え型ヒトCRFレセプターを介した細胞刺激活
性(例えば、アラキドン酸遊離、アセチルコリン遊離、
細胞内Ca2+濃度の変動、細胞内cAMP生成、細胞内
cGMP生成、イノシトールリン酸産生、細胞膜電位変
動、細胞内蛋白質のリン酸化、c−fosの活性化、p
Hの低下、細胞遊走活性などを促進する活性または抑制
する活性など)を測定し、比較することを特徴とする第
(7)項記載のヒトCRFレセプターアゴニストまたは
アンタゴニストのスクリーニング方法、(20)(i)
第(6)項記載の組換え型ヒトCRFレセプター蛋白
質、その部分ペプチドまたはそれらの塩に、CRFを接
触させた場合と(ii)第(6)項記載の組換え型ヒトC
RFレセプター蛋白質、その部分ペプチドまたはそれら
の塩に、CRFおよび試験化合物を接触させた場合との
比較を行なうことを特徴とする第(8)項記載のヒトC
RFレセプターアゴニストまたはアンタゴニストのスク
リーニング方法、
(5)項記載のCHO細胞またはその細胞膜画分に接触
させた場合と、(ii)標識したCRFおよび試験化合物
を第(5)項記載のCHO細胞またはその細胞膜画分に
接触させた場合における、標識したCRFの該CHO細
胞またはその細胞膜画分に対する結合量を測定し、比較
することを特徴とする第(7)項記載のヒトCRFレセ
プターアゴニストまたはアンタゴニストのスクリーニン
グ方法、(19)(i)CRFを、第(5)項記載のC
HO細胞またはその細胞膜画分に接触させた場合と、
(ii)CRFおよび試験化合物を第(5)項記載のCH
O細胞またはその細胞膜画分に接触させた場合におけ
る、組換え型ヒトCRFレセプターを介した細胞刺激活
性(例えば、アラキドン酸遊離、アセチルコリン遊離、
細胞内Ca2+濃度の変動、細胞内cAMP生成、細胞内
cGMP生成、イノシトールリン酸産生、細胞膜電位変
動、細胞内蛋白質のリン酸化、c−fosの活性化、p
Hの低下、細胞遊走活性などを促進する活性または抑制
する活性など)を測定し、比較することを特徴とする第
(7)項記載のヒトCRFレセプターアゴニストまたは
アンタゴニストのスクリーニング方法、(20)(i)
第(6)項記載の組換え型ヒトCRFレセプター蛋白
質、その部分ペプチドまたはそれらの塩に、CRFを接
触させた場合と(ii)第(6)項記載の組換え型ヒトC
RFレセプター蛋白質、その部分ペプチドまたはそれら
の塩に、CRFおよび試験化合物を接触させた場合との
比較を行なうことを特徴とする第(8)項記載のヒトC
RFレセプターアゴニストまたはアンタゴニストのスク
リーニング方法、
【0011】(21)(i)標識したCRFを第(6)
項記載の組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質、その部
分ペプチドまたはそれらの塩に接触させた場合と、(i
i)標識したCRFおよび試験化合物を第(6)項記載
の組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質、その部分ペプ
チドまたはそれらの塩に接触させた場合における、標識
したCRFの該組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質、
その部分ペプチドまたはそれらの塩に対する結合量を測
定し、比較することを特徴とする第(8)項記載のヒト
CRFレセプターアゴニストまたはアンタゴニストのス
クリーニング方法、(22)スクリーニング方法におい
て使用するCRFとヒトCRFレセプターとの反応バッ
ファーが、約0.01〜0.2% CHAPS、約0.01
〜0.3% ジギトニン、約0.01〜5% BSAまたは
(および)約0.01〜5% ゼラチンを含有する反応バ
ッファーであることを特徴とする第(18)項、第(2
0)項または第(21)項記載のスクリーニング方法、
(23)スクリーニング方法における反応温度が約25
℃である第(18)項、第(20)項、第(21)項ま
たは第(22)項記載のスクリーニング方法、および
(24)スクリーニング方法における反応時間が約2時
間である第(18)項、第(20)項、第(21)項、
第(22)項または第(23)項記載のスクリーニング
方法を提供する。
項記載の組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質、その部
分ペプチドまたはそれらの塩に接触させた場合と、(i
i)標識したCRFおよび試験化合物を第(6)項記載
の組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質、その部分ペプ
チドまたはそれらの塩に接触させた場合における、標識
したCRFの該組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質、
その部分ペプチドまたはそれらの塩に対する結合量を測
定し、比較することを特徴とする第(8)項記載のヒト
CRFレセプターアゴニストまたはアンタゴニストのス
クリーニング方法、(22)スクリーニング方法におい
て使用するCRFとヒトCRFレセプターとの反応バッ
ファーが、約0.01〜0.2% CHAPS、約0.01
〜0.3% ジギトニン、約0.01〜5% BSAまたは
(および)約0.01〜5% ゼラチンを含有する反応バ
ッファーであることを特徴とする第(18)項、第(2
0)項または第(21)項記載のスクリーニング方法、
(23)スクリーニング方法における反応温度が約25
℃である第(18)項、第(20)項、第(21)項ま
たは第(22)項記載のスクリーニング方法、および
(24)スクリーニング方法における反応時間が約2時
間である第(18)項、第(20)項、第(21)項、
第(22)項または第(23)項記載のスクリーニング
方法を提供する。
【0012】本発明において、ヒトCRFレセプター蛋
白質をコードするDNAを保持する発現ベクターを作製
する場合、ヒトCRFレセプター蛋白質をコードするD
NAとしては、例えば、ヒトCRFレセプター蛋白質を
コードするcDNAやゲノムDNAなどが用いられてい
るが、ヒトCRFレセプター蛋白質またはヒトCRFレ
セプター蛋白質と実質的に同等のリガンド結合活性を有
する部分ペプチドをコードする塩基配列を有するもので
あれば、必ずしもこれに制約されるものではない。例え
ば、公知のヒトCRFレセプター蛋白質をコードするc
DNAやゲノムDNAなどを用いることができるが、合
成DNAなどであってもよい。具体的には、配列番号:
2で表わされるアミノ酸配列を有するヒトCRFレセプ
ター蛋白質をコードするDNAが挙げられ、具体的に
は、配列番号:1で表わされる塩基配列を有するcDN
A〔図1〕などが挙げられる。これらのDNAは、それ
自体公知の遺伝子工学的手法を用いてクローニングする
ことができるし、あるいはヌクレオチド合成装置を用い
て製造することもできる。例えば、後述する参考例1の
方法あるいはそれに準ずる方法に従ってクローニングす
ることもできる。
白質をコードするDNAを保持する発現ベクターを作製
する場合、ヒトCRFレセプター蛋白質をコードするD
NAとしては、例えば、ヒトCRFレセプター蛋白質を
コードするcDNAやゲノムDNAなどが用いられてい
るが、ヒトCRFレセプター蛋白質またはヒトCRFレ
セプター蛋白質と実質的に同等のリガンド結合活性を有
する部分ペプチドをコードする塩基配列を有するもので
あれば、必ずしもこれに制約されるものではない。例え
ば、公知のヒトCRFレセプター蛋白質をコードするc
DNAやゲノムDNAなどを用いることができるが、合
成DNAなどであってもよい。具体的には、配列番号:
2で表わされるアミノ酸配列を有するヒトCRFレセプ
ター蛋白質をコードするDNAが挙げられ、具体的に
は、配列番号:1で表わされる塩基配列を有するcDN
A〔図1〕などが挙げられる。これらのDNAは、それ
自体公知の遺伝子工学的手法を用いてクローニングする
ことができるし、あるいはヌクレオチド合成装置を用い
て製造することもできる。例えば、後述する参考例1の
方法あるいはそれに準ずる方法に従ってクローニングす
ることもできる。
【0013】発現ベクターとしては、例えば、pAKK
O1.11、pXT1、pRc/CMV、pRc/RS
V、pcDNAINeoなどが用いられ、なかでもpA
KKO1.11などが好ましい。プロモーターとして
は、宿主となる細胞で効率よく機能するものであれば何
でもよく、SV40プロモーター、CMVプロモータ
ー、HSV-TKプロモーター、SRαプロモーター、
RSVプロモーターなどが挙げられ、なかでもCMVプ
ロモーター、SRαプロモーター、RSVプロモーター
などが好ましく、特にSRαプロモーターが好ましい。
発現ベクターには、以上の他にエンハンサー、スプライ
シングシグナル、ポリA付加シグナル、選択マーカー等
を含有しているものを用いるのが好ましい。選択マーカ
ーとしては、ジヒドロ葉酸還元酵素(以下、DHFRと
略称する場合がある)遺伝子、ネオマイシン耐性遺伝子
〔G418耐性〕などが挙げられ、なかでもDHFR遺
伝子などが好ましい。特に、DHFR遺伝子が欠損して
いるCHO細胞を用いて、DHFR遺伝子を選択マーカ
ーとして使用する場合、チミジンを含まない培地によっ
ても選択できる。
O1.11、pXT1、pRc/CMV、pRc/RS
V、pcDNAINeoなどが用いられ、なかでもpA
KKO1.11などが好ましい。プロモーターとして
は、宿主となる細胞で効率よく機能するものであれば何
でもよく、SV40プロモーター、CMVプロモータ
ー、HSV-TKプロモーター、SRαプロモーター、
RSVプロモーターなどが挙げられ、なかでもCMVプ
ロモーター、SRαプロモーター、RSVプロモーター
などが好ましく、特にSRαプロモーターが好ましい。
発現ベクターには、以上の他にエンハンサー、スプライ
シングシグナル、ポリA付加シグナル、選択マーカー等
を含有しているものを用いるのが好ましい。選択マーカ
ーとしては、ジヒドロ葉酸還元酵素(以下、DHFRと
略称する場合がある)遺伝子、ネオマイシン耐性遺伝子
〔G418耐性〕などが挙げられ、なかでもDHFR遺
伝子などが好ましい。特に、DHFR遺伝子が欠損して
いるCHO細胞を用いて、DHFR遺伝子を選択マーカ
ーとして使用する場合、チミジンを含まない培地によっ
ても選択できる。
【0014】本発明のヒトCRFレセプター蛋白質をコ
ードするDNAを保持する発現ベクターとしては、具体
的には、ヒトCRFレセプター蛋白質をコードするDN
Aの上流に前記のプロモーター(特に、CMVプロモー
ター、SRαプロモーター、RSVプロモーターなど)
を挿入し、ヒトCRFレセプター蛋白質をコードするD
NAの下流にポリA付加シグナルを挿入し、その下流に
DHFR遺伝子、ネオマイシン耐性遺伝子などの選択マ
ーカーを挿入し、さらにその下流にアンピシリン耐性遺
伝子を挿入したものなどが好ましい。より具体的には、
例えばヒトCRFレセプター蛋白質をコードするDNA
の上流にSRαプロモーターを挿入し、ヒトCRFレセ
プター蛋白質をコードするDNAの下流にポリA付加シ
グナルを挿入し、その下流にDHFR遺伝子を挿入し、
さらにその下流にアンピシリン耐性遺伝子を挿入したp
AC02で標示される発現ベクター〔図2〕、ヒトCR
Fレセプター蛋白質をコードするDNAの上流にCMV
プロモーターを挿入し、ヒトCRFレセプター蛋白質を
コードするDNAの下流にポリA付加シグナルを挿入
し、その下流にネオマイシン耐性遺伝子を挿入し、さら
にその下流にアンピシリン耐性遺伝子を挿入したpAC
02−CMVで標示される発現ベクター〔図3〕、ヒト
CRFレセプター蛋白質をコードするDNAの上流にR
SVプロモーターを挿入し、ヒトCRFレセプター蛋白
質をコードするDNAの下流にポリA付加シグナルを挿
入し、その下流にネオマイシン耐性遺伝子を挿入し、さ
らにその下流にアンピシリン耐性遺伝子を挿入したpA
C02−RSVで標示される発現ベクター〔図4〕など
が好ましく、なかでもpAC02で標示される発現ベク
ター〔図2〕などが好適である。
ードするDNAを保持する発現ベクターとしては、具体
的には、ヒトCRFレセプター蛋白質をコードするDN
Aの上流に前記のプロモーター(特に、CMVプロモー
ター、SRαプロモーター、RSVプロモーターなど)
を挿入し、ヒトCRFレセプター蛋白質をコードするD
NAの下流にポリA付加シグナルを挿入し、その下流に
DHFR遺伝子、ネオマイシン耐性遺伝子などの選択マ
ーカーを挿入し、さらにその下流にアンピシリン耐性遺
伝子を挿入したものなどが好ましい。より具体的には、
例えばヒトCRFレセプター蛋白質をコードするDNA
の上流にSRαプロモーターを挿入し、ヒトCRFレセ
プター蛋白質をコードするDNAの下流にポリA付加シ
グナルを挿入し、その下流にDHFR遺伝子を挿入し、
さらにその下流にアンピシリン耐性遺伝子を挿入したp
AC02で標示される発現ベクター〔図2〕、ヒトCR
Fレセプター蛋白質をコードするDNAの上流にCMV
プロモーターを挿入し、ヒトCRFレセプター蛋白質を
コードするDNAの下流にポリA付加シグナルを挿入
し、その下流にネオマイシン耐性遺伝子を挿入し、さら
にその下流にアンピシリン耐性遺伝子を挿入したpAC
02−CMVで標示される発現ベクター〔図3〕、ヒト
CRFレセプター蛋白質をコードするDNAの上流にR
SVプロモーターを挿入し、ヒトCRFレセプター蛋白
質をコードするDNAの下流にポリA付加シグナルを挿
入し、その下流にネオマイシン耐性遺伝子を挿入し、さ
らにその下流にアンピシリン耐性遺伝子を挿入したpA
C02−RSVで標示される発現ベクター〔図4〕など
が好ましく、なかでもpAC02で標示される発現ベク
ター〔図2〕などが好適である。
【0015】このようにして作製したヒトCRFレセプ
ター蛋白質をコードするDNAを保持する発現ベクター
を宿主細胞に導入することによって、ヒトCRFレセプ
ター蛋白質をコードするDNAを高発現できる細胞を作
製することができる。宿主細胞としては、動物細胞が好
ましく、例えばVero細胞、CHO細胞、L細胞、ミ
エローマ細胞、C127細胞、BALB/c3T3細
胞、Sp-2/O細胞などが挙げられ、なかでもCHO
細胞またはSp-2/O細胞などが好ましく、特にCH
O細胞などが好適である。さらに、CHO細胞のなかで
も、特にDHFR遺伝子が欠損しているCHO細胞(以
下、CHO(dhfr-)細胞と略称する場合があ
る)、CHO K−1細胞などが好ましい。特に、発現
ベクター中にDHFR遺伝子を選択マーカーとして挿入
する場合は、CHO(dhfr-)細胞が好適である。
発現ベクターと宿主細胞の組み合わせとしては、適宜好
ましい組み合わせを選択することができるが、例えば、
pAC02で標示される発現ベクター〔図2〕の宿主細
胞としてはCHO(dhfr-)細胞などが好適であ
り、pAC02−CMVで標示される発現ベクター〔図
3〕およびpAC02−RSVで標示される発現ベクタ
ー〔図4〕の宿主細胞としてはCHO K−1細胞など
が好適である。
ター蛋白質をコードするDNAを保持する発現ベクター
を宿主細胞に導入することによって、ヒトCRFレセプ
ター蛋白質をコードするDNAを高発現できる細胞を作
製することができる。宿主細胞としては、動物細胞が好
ましく、例えばVero細胞、CHO細胞、L細胞、ミ
エローマ細胞、C127細胞、BALB/c3T3細
胞、Sp-2/O細胞などが挙げられ、なかでもCHO
細胞またはSp-2/O細胞などが好ましく、特にCH
O細胞などが好適である。さらに、CHO細胞のなかで
も、特にDHFR遺伝子が欠損しているCHO細胞(以
下、CHO(dhfr-)細胞と略称する場合があ
る)、CHO K−1細胞などが好ましい。特に、発現
ベクター中にDHFR遺伝子を選択マーカーとして挿入
する場合は、CHO(dhfr-)細胞が好適である。
発現ベクターと宿主細胞の組み合わせとしては、適宜好
ましい組み合わせを選択することができるが、例えば、
pAC02で標示される発現ベクター〔図2〕の宿主細
胞としてはCHO(dhfr-)細胞などが好適であ
り、pAC02−CMVで標示される発現ベクター〔図
3〕およびpAC02−RSVで標示される発現ベクタ
ー〔図4〕の宿主細胞としてはCHO K−1細胞など
が好適である。
【0016】発現ベクターの宿主細胞への導入方法とし
ては、公知の方法、例えばリン酸カルシウム法〔Graha
m, F. L. and van der Eb, A. J. ヴィロロジー(Virolo
gy) 52, 456-467 (1973)〕、電気穿孔法〔Neumann, E.
et al. エンボ・ジャーナル(EMBO J.) 1, 841-845 (198
2)〕等が用いられる。ヒトCRFレセプター蛋白質を高
発現できる細胞は、上記の発現ベクターが染色体に組込
まれた細胞をクローン選択によって選択することによっ
て得ることができる。具体的には、まず、上記の選択マ
ーカーを指標として形質転換体を選択する。さらに、こ
のようにして選択マーカーを用いて得られた形質転換体
に対して、繰り返しクローン選択を行うことにより、ヒ
トCRFレセプター蛋白質の高発現能を安定に有する細
胞株を得ることができる。また、DHFR遺伝子を選択
マーカーとして用いた場合、メソトレキセート(MT
X)の濃度を漸次上げて培養して耐性細胞を選択するこ
とにより、導入遺伝子を細胞内で増幅することにより、
さらに高発現の細胞株を得ることもできる。なお、宿主
としてCHO(dhfr-)細胞を用いた場合であって
も、例えばpAC02で標示される発現ベクターにはD
HFR遺伝子が導入されているので〔図2〕、pAC0
2で標示される発現ベクターを含有するCHO(dhf
r-)細胞は、結果として、DHFR遺伝子を有してい
ることになる。本願明細書においては、DHFR遺伝子
を含有する発現ベクター(例えば、pAC02など)を
CHO(dhfr-)細胞に含有せしめて得られるCH
O細胞を「CHO(dhfr+)細胞」と表記する場合
がある。
ては、公知の方法、例えばリン酸カルシウム法〔Graha
m, F. L. and van der Eb, A. J. ヴィロロジー(Virolo
gy) 52, 456-467 (1973)〕、電気穿孔法〔Neumann, E.
et al. エンボ・ジャーナル(EMBO J.) 1, 841-845 (198
2)〕等が用いられる。ヒトCRFレセプター蛋白質を高
発現できる細胞は、上記の発現ベクターが染色体に組込
まれた細胞をクローン選択によって選択することによっ
て得ることができる。具体的には、まず、上記の選択マ
ーカーを指標として形質転換体を選択する。さらに、こ
のようにして選択マーカーを用いて得られた形質転換体
に対して、繰り返しクローン選択を行うことにより、ヒ
トCRFレセプター蛋白質の高発現能を安定に有する細
胞株を得ることができる。また、DHFR遺伝子を選択
マーカーとして用いた場合、メソトレキセート(MT
X)の濃度を漸次上げて培養して耐性細胞を選択するこ
とにより、導入遺伝子を細胞内で増幅することにより、
さらに高発現の細胞株を得ることもできる。なお、宿主
としてCHO(dhfr-)細胞を用いた場合であって
も、例えばpAC02で標示される発現ベクターにはD
HFR遺伝子が導入されているので〔図2〕、pAC0
2で標示される発現ベクターを含有するCHO(dhf
r-)細胞は、結果として、DHFR遺伝子を有してい
ることになる。本願明細書においては、DHFR遺伝子
を含有する発現ベクター(例えば、pAC02など)を
CHO(dhfr-)細胞に含有せしめて得られるCH
O細胞を「CHO(dhfr+)細胞」と表記する場合
がある。
【0017】本発明において、ヒトCRFレセプター蛋
白質をコードするDNAを高発現できる細胞としては、
例えば、後述する実施例1で得られるpAC02で標示
される発現ベクターをCHO(dhfr-)細胞に含有
せしめて得られるCHO(dhfr+)細胞などが挙げ
られる。具体的には、CHO/HC2−1で標示される
CHO(dhfr+)細胞、CHO/HC4−1で標示
されるCHO(dhfr+)細胞、CHO/HC14−
3で標示されるCHO(dhfr+)細胞などが挙げら
れ、なかでもCHO/HC2−1で標示されるCHO
(dhfr+)細胞などが好適である。これらのCHO
(dhfr+)細胞は、天然のCRFレセプター蛋白質
を含有する組織(例えば、ラットの脳など)に比べて約
10〜300倍、好ましくは約200倍〜300倍のレ
セプター活性(例えば、リガンド結合活性など)を有す
るものである。本発明のヒトCRFレセプター蛋白質を
コードするDNAを保持する発現ベクターを含有する細
胞を、ヒトCRFレセプター蛋白質をコードするDNA
の発現が可能な条件下で培養することにより組換え型ヒ
トCRFレセプター蛋白質を製造することができる。
白質をコードするDNAを高発現できる細胞としては、
例えば、後述する実施例1で得られるpAC02で標示
される発現ベクターをCHO(dhfr-)細胞に含有
せしめて得られるCHO(dhfr+)細胞などが挙げ
られる。具体的には、CHO/HC2−1で標示される
CHO(dhfr+)細胞、CHO/HC4−1で標示
されるCHO(dhfr+)細胞、CHO/HC14−
3で標示されるCHO(dhfr+)細胞などが挙げら
れ、なかでもCHO/HC2−1で標示されるCHO
(dhfr+)細胞などが好適である。これらのCHO
(dhfr+)細胞は、天然のCRFレセプター蛋白質
を含有する組織(例えば、ラットの脳など)に比べて約
10〜300倍、好ましくは約200倍〜300倍のレ
セプター活性(例えば、リガンド結合活性など)を有す
るものである。本発明のヒトCRFレセプター蛋白質を
コードするDNAを保持する発現ベクターを含有する細
胞を、ヒトCRFレセプター蛋白質をコードするDNA
の発現が可能な条件下で培養することにより組換え型ヒ
トCRFレセプター蛋白質を製造することができる。
【0018】ヒトCRFレセプター蛋白質をコードする
DNAを保持する発現ベクターを含有する細胞を培養す
る際、培地としては約0.5〜20%のウシ胎児血清を
含むEMEM培地、DMEM培地、RPMI1640培
地、α-MEM培地などが挙げられる。特に、CHO
(dhfr-)細胞およびDHFR選択マーカー遺伝子
を用いる場合、チミジンを含まない透析ウシ胎児血清を
含むDMEM培地あるいはα-MEM培地を用いるのが
好ましい。pHは約6〜8であるのが好ましい。培養
は、通常約30〜40℃で、約15〜200時間行い、
必要に応じて培地の交換、通気、撹拌などを加える。こ
のようにして、ヒトCRFレセプター蛋白質をコードす
るDNAを保持する発現ベクターを含有する細胞から組
換え型ヒトCRFレセプター蛋白質を含有する細胞を製
造することができる。
DNAを保持する発現ベクターを含有する細胞を培養す
る際、培地としては約0.5〜20%のウシ胎児血清を
含むEMEM培地、DMEM培地、RPMI1640培
地、α-MEM培地などが挙げられる。特に、CHO
(dhfr-)細胞およびDHFR選択マーカー遺伝子
を用いる場合、チミジンを含まない透析ウシ胎児血清を
含むDMEM培地あるいはα-MEM培地を用いるのが
好ましい。pHは約6〜8であるのが好ましい。培養
は、通常約30〜40℃で、約15〜200時間行い、
必要に応じて培地の交換、通気、撹拌などを加える。こ
のようにして、ヒトCRFレセプター蛋白質をコードす
るDNAを保持する発現ベクターを含有する細胞から組
換え型ヒトCRFレセプター蛋白質を含有する細胞を製
造することができる。
【0019】組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質を含
有する細胞の細胞膜画分は、上記の組換え型ヒトCRF
レセプター蛋白質を含有する細胞を破砕した後、それ自
体公知の方法で得られる細胞膜が多く含まれる画分のこ
とをいう。細胞の破砕方法としては、例えば、Potter−
Elvehjem型ホモジナイザーで細胞を押し潰す方法、ワー
リングブレンダーやポリトロン(Kinematica社製)によ
る破砕、超音波による破砕、フレンチプレスなどで加圧
しながら細胞を細いノズルから噴出させることによる破
砕などが挙げられる。細胞膜の分画には、分画遠心分離
法や密度勾配遠心分離法などの遠心力による分画法が主
として用いられる。例えば、細胞破砕液を低速(500
rpm〜3000rpm)で短時間(通常、約1分〜1
0分)遠心し、上清をさらに高速(15000rpm〜
30000rpm)で通常30分〜2時間遠心し、得ら
れる沈澱を膜画分とする。該膜画分中には、発現したヒ
トCRFレセプター蛋白質と細胞由来のリン脂質や膜蛋
白質などの膜成分が多く含まれる。本発明の組換え型ヒ
トCRFレセプター蛋白質を含有する細胞やその細胞膜
画分中のヒトCRFレセプター蛋白質の量は、1細胞当
たり103〜108分子であるのが好ましく、105〜1
07分子であるのが好適である。なお、発現量が多いほ
ど膜画分当たりのリガンド結合活性(比活性)が高くな
り、高感度なスクリーニング系の構築が可能になるばか
りでなく、同一ロットで大量の試料を測定できるように
なる。
有する細胞の細胞膜画分は、上記の組換え型ヒトCRF
レセプター蛋白質を含有する細胞を破砕した後、それ自
体公知の方法で得られる細胞膜が多く含まれる画分のこ
とをいう。細胞の破砕方法としては、例えば、Potter−
Elvehjem型ホモジナイザーで細胞を押し潰す方法、ワー
リングブレンダーやポリトロン(Kinematica社製)によ
る破砕、超音波による破砕、フレンチプレスなどで加圧
しながら細胞を細いノズルから噴出させることによる破
砕などが挙げられる。細胞膜の分画には、分画遠心分離
法や密度勾配遠心分離法などの遠心力による分画法が主
として用いられる。例えば、細胞破砕液を低速(500
rpm〜3000rpm)で短時間(通常、約1分〜1
0分)遠心し、上清をさらに高速(15000rpm〜
30000rpm)で通常30分〜2時間遠心し、得ら
れる沈澱を膜画分とする。該膜画分中には、発現したヒ
トCRFレセプター蛋白質と細胞由来のリン脂質や膜蛋
白質などの膜成分が多く含まれる。本発明の組換え型ヒ
トCRFレセプター蛋白質を含有する細胞やその細胞膜
画分中のヒトCRFレセプター蛋白質の量は、1細胞当
たり103〜108分子であるのが好ましく、105〜1
07分子であるのが好適である。なお、発現量が多いほ
ど膜画分当たりのリガンド結合活性(比活性)が高くな
り、高感度なスクリーニング系の構築が可能になるばか
りでなく、同一ロットで大量の試料を測定できるように
なる。
【0020】上記で得られた組換え型ヒトCRFレセプ
ター蛋白質を含有する細胞から組換え型ヒトCRFレセ
プター蛋白質を単離するには、例えば下記の方法により
行なうことができる。組換え型ヒトCRFレセプター蛋
白質を細胞から抽出するのに際しては、培養後、公知の
方法で細胞を集め、これを適当な緩衝液に懸濁し、超音
波、ホモジナイザーまたは凍結融解などによって細胞を
破壊したのち、遠心分離やろ過により組換え型ヒトCR
Fレセプター蛋白質の粗抽出液を得る方法などが適宜用
いられる。緩衝液の中にPMSF、ペプスタチン、ロイ
ペプチンなどの蛋白分解酵素阻害剤や、CHAPS、ジ
ギトニン、トリトンX−100(登録商標。以下、TM
と省略することがある。)などの界面活性剤が含まれて
いてもよい。得られた抽出液中に含まれる組換え型ヒト
CRFレセプター蛋白質の精製は、自体公知の分離・精
製法を適切に組み合わせて行なうことができる。これら
の公知の分離、精製法としては、塩析や溶媒沈澱法など
の溶解度を利用する方法、透析法、限外ろ過法、ゲルろ
過法、およびSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動
法などの主として分子量の差を利用する方法、イオン交
換クロマトグラフィーなどの荷電の差を利用する方法、
アフィニティークロマトグラフィーなどの特異的新和性
を利用する方法、逆相高速液体クロマトグラフィーなど
の疎水性の差を利用する方法、等電点電気泳動法などの
等電点の差を利用する方法などが用いられる。
ター蛋白質を含有する細胞から組換え型ヒトCRFレセ
プター蛋白質を単離するには、例えば下記の方法により
行なうことができる。組換え型ヒトCRFレセプター蛋
白質を細胞から抽出するのに際しては、培養後、公知の
方法で細胞を集め、これを適当な緩衝液に懸濁し、超音
波、ホモジナイザーまたは凍結融解などによって細胞を
破壊したのち、遠心分離やろ過により組換え型ヒトCR
Fレセプター蛋白質の粗抽出液を得る方法などが適宜用
いられる。緩衝液の中にPMSF、ペプスタチン、ロイ
ペプチンなどの蛋白分解酵素阻害剤や、CHAPS、ジ
ギトニン、トリトンX−100(登録商標。以下、TM
と省略することがある。)などの界面活性剤が含まれて
いてもよい。得られた抽出液中に含まれる組換え型ヒト
CRFレセプター蛋白質の精製は、自体公知の分離・精
製法を適切に組み合わせて行なうことができる。これら
の公知の分離、精製法としては、塩析や溶媒沈澱法など
の溶解度を利用する方法、透析法、限外ろ過法、ゲルろ
過法、およびSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動
法などの主として分子量の差を利用する方法、イオン交
換クロマトグラフィーなどの荷電の差を利用する方法、
アフィニティークロマトグラフィーなどの特異的新和性
を利用する方法、逆相高速液体クロマトグラフィーなど
の疎水性の差を利用する方法、等電点電気泳動法などの
等電点の差を利用する方法などが用いられる。
【0021】かくして得られる組換え型ヒトCRFレセ
プター蛋白質が遊離体で得られた場合には、自体公知の
方法あるいはそれに準じる方法によって塩に変換するこ
とができ、逆に塩で得られた場合には自体公知の方法あ
るいはそれに準じる方法により、遊離体または他の塩に
変換することができる。なお、組換え体が産生する組換
え型ヒトCRFレセプター蛋白質を、精製前または精製
後に適当な蛋白修飾酵素を作用させることにより、任意
に修飾を加えたり、ポリペプチドを部分的に除去するこ
ともできる。蛋白修飾酵素としては、トリプシン、キモ
トリプシン、アルギニルエンドペプチダーゼ、プロテイ
ンキナーゼ、グルコシダーゼなどが用いられる。以上の
ごとく、ヒトCRFレセプター蛋白質をコードするDN
Aを保持する発現ベクターを含有する細胞を、ヒトCR
Fレセプター蛋白質をコードするDNAの発現が可能な
条件下で培養することにより製造され得る組換え型ヒト
CRFレセプター蛋白質は、天然型のヒトCRFレセプ
ター蛋白質と実質的に同質の活性を有するものである。
実質的に同質の活性としては、例えばリガンド結合活
性、シグナル情報伝達などが挙げられる。リガンド結合
活性としては、ヒトCRF、ヒツジCRF、またはα−
helical CRF(9−41)などのアンタゴニストなど
との結合活性が挙げられる。実質的に同質とは、リガン
ド結合活性などが性質的に同質であることを示す。した
がって、リガンド結合活性の強さなどの強弱、レセプタ
ー蛋白質の分子量などの量的要素は異なっていてもよ
い。
プター蛋白質が遊離体で得られた場合には、自体公知の
方法あるいはそれに準じる方法によって塩に変換するこ
とができ、逆に塩で得られた場合には自体公知の方法あ
るいはそれに準じる方法により、遊離体または他の塩に
変換することができる。なお、組換え体が産生する組換
え型ヒトCRFレセプター蛋白質を、精製前または精製
後に適当な蛋白修飾酵素を作用させることにより、任意
に修飾を加えたり、ポリペプチドを部分的に除去するこ
ともできる。蛋白修飾酵素としては、トリプシン、キモ
トリプシン、アルギニルエンドペプチダーゼ、プロテイ
ンキナーゼ、グルコシダーゼなどが用いられる。以上の
ごとく、ヒトCRFレセプター蛋白質をコードするDN
Aを保持する発現ベクターを含有する細胞を、ヒトCR
Fレセプター蛋白質をコードするDNAの発現が可能な
条件下で培養することにより製造され得る組換え型ヒト
CRFレセプター蛋白質は、天然型のヒトCRFレセプ
ター蛋白質と実質的に同質の活性を有するものである。
実質的に同質の活性としては、例えばリガンド結合活
性、シグナル情報伝達などが挙げられる。リガンド結合
活性としては、ヒトCRF、ヒツジCRF、またはα−
helical CRF(9−41)などのアンタゴニストなど
との結合活性が挙げられる。実質的に同質とは、リガン
ド結合活性などが性質的に同質であることを示す。した
がって、リガンド結合活性の強さなどの強弱、レセプタ
ー蛋白質の分子量などの量的要素は異なっていてもよ
い。
【0022】本発明の組換え型ヒトCRFレセプター蛋
白質の具体例としては、例えば配列番号:1で表わされ
る塩基配列を有するcDNAを発現させて製造される配
列番号:2で表わされるアミノ酸配列を有する組換え型
ヒトCRFレセプター蛋白質などが挙げられる。さら
に、配列番号:2で表わされるアミノ酸配列中の1また
は2個以上のアミノ酸が欠失したもの、配列番号:2で
表わされるアミノ酸配列に1または2個以上のアミノ酸
が付加したもの、配列番号:2で表わされるアミノ酸配
列中の1または2個以上のアミノ酸が他のアミノ酸で置
換されたものなどが挙げられる。さらに、これら組換え
型ヒトCRFレセプター蛋白質は、N末端のシグナルペ
プチドが切断されていてもよいし、分子内のアミノ酸の
側鎖が適当な保護基(例えば、ホルミル基、アセチル基
などのC1-6アシル基など)で保護されていてもよい
し、あるいは糖鎖などが結合していてもよい。
白質の具体例としては、例えば配列番号:1で表わされ
る塩基配列を有するcDNAを発現させて製造される配
列番号:2で表わされるアミノ酸配列を有する組換え型
ヒトCRFレセプター蛋白質などが挙げられる。さら
に、配列番号:2で表わされるアミノ酸配列中の1また
は2個以上のアミノ酸が欠失したもの、配列番号:2で
表わされるアミノ酸配列に1または2個以上のアミノ酸
が付加したもの、配列番号:2で表わされるアミノ酸配
列中の1または2個以上のアミノ酸が他のアミノ酸で置
換されたものなどが挙げられる。さらに、これら組換え
型ヒトCRFレセプター蛋白質は、N末端のシグナルペ
プチドが切断されていてもよいし、分子内のアミノ酸の
側鎖が適当な保護基(例えば、ホルミル基、アセチル基
などのC1-6アシル基など)で保護されていてもよい
し、あるいは糖鎖などが結合していてもよい。
【0023】本発明の組換え型ヒトCRFレセプター蛋
白質の塩としては、とりわけ生理学的に許容される酸付
加塩が好ましい。この様な塩としては、例えば無機酸
(例えば、塩酸、リン酸、臭化水素酸、硫酸)との塩、
あるいは有機酸(例えば、酢酸、ギ酸、プロピオン酸、
フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酒石酸、クエン酸、
リンゴ酸、蓚酸、安息香酸、メタンスルホン酸、ベンゼ
ンスルホン酸)との塩などが用いられる。本発明の組換
え型ヒトCRFレセプター蛋白質の部分ペプチドとして
は、例えば、本発明の組換え型ヒトCRFレセプター蛋
白質の分子のうち、細胞膜の外に露出している部位など
が用いられる。具体的には、疎水性プロット解析におい
て細胞外領域(親水性(Hydrophilic)部位)であると
分析された部分ペプチドである。また、疎水性(Hydrop
hobic)部位を一部に含むペプチドも同様に用いること
ができる。さらに、個々のドメインを個別に含むペプチ
ドも用い得るが、複数のドメインを同時に含む部分ペプ
チドでもよい。本発明の組換え型ヒトCRFレセプター
蛋白質の部分ペプチドの塩としては、とりわけ生理学的
に許容される酸付加塩が好ましい。この様な塩として
は、例えば無機酸(例えば、塩酸、リン酸、臭化水素
酸、硫酸)との塩、あるいは有機酸(例えば、酢酸、ギ
酸、プロピオン酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、
酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、蓚酸、安息香酸、メタン
スルホン酸、ベンゼンスルホン酸)との塩などが用いら
れる。
白質の塩としては、とりわけ生理学的に許容される酸付
加塩が好ましい。この様な塩としては、例えば無機酸
(例えば、塩酸、リン酸、臭化水素酸、硫酸)との塩、
あるいは有機酸(例えば、酢酸、ギ酸、プロピオン酸、
フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酒石酸、クエン酸、
リンゴ酸、蓚酸、安息香酸、メタンスルホン酸、ベンゼ
ンスルホン酸)との塩などが用いられる。本発明の組換
え型ヒトCRFレセプター蛋白質の部分ペプチドとして
は、例えば、本発明の組換え型ヒトCRFレセプター蛋
白質の分子のうち、細胞膜の外に露出している部位など
が用いられる。具体的には、疎水性プロット解析におい
て細胞外領域(親水性(Hydrophilic)部位)であると
分析された部分ペプチドである。また、疎水性(Hydrop
hobic)部位を一部に含むペプチドも同様に用いること
ができる。さらに、個々のドメインを個別に含むペプチ
ドも用い得るが、複数のドメインを同時に含む部分ペプ
チドでもよい。本発明の組換え型ヒトCRFレセプター
蛋白質の部分ペプチドの塩としては、とりわけ生理学的
に許容される酸付加塩が好ましい。この様な塩として
は、例えば無機酸(例えば、塩酸、リン酸、臭化水素
酸、硫酸)との塩、あるいは有機酸(例えば、酢酸、ギ
酸、プロピオン酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、
酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、蓚酸、安息香酸、メタン
スルホン酸、ベンゼンスルホン酸)との塩などが用いら
れる。
【0024】本発明の組換え型ヒトCRFレセプター蛋
白質の部分ペプチドまたはその塩は、自体公知のペプチ
ドの合成法に従って、あるいは本発明の組換え型ヒトC
RFレセプター蛋白質を適当なペプチダーゼで切断する
ことによって製造することができる。ペプチドの合成法
としては、例えば固相合成法、液相合成法のいずれによ
っても良い。すなわち、本発明の蛋白質を構成し得る部
分ペプチドもしくはアミノ酸と残余部分とを縮合させ、
生成物が保護基を有する場合は保護基を脱離することに
より目的のペプチドを製造することができる。公知の縮
合方法や保護基の脱離としてはたとえば、以下の〜
に記載された方法が挙げられる。 M. Bodanszky および M.A. Ondetti、ペプチド シン
セシス (Peptide Synthesis), Interscience Publisher
s, New York (1966年) SchroederおよびLuebke、ザ ペプチド(The Peptide),
Academic Press, New York (1965年) 泉屋信夫他、ペプチド合成の基礎と実験、 丸善(株)
(1975年) 矢島治明 および榊原俊平、生化学実験講座 1、 タン
パク質の化学IV、 205、(1977年) 矢島治明監修、続医薬品の開発 第14巻 ペプチド合成
広川書店 また、反応後は通常の精製法、たとえば、溶媒抽出・蒸
留・カラムクロマトグラフィー・液体クロマトグラフィ
ー・再結晶などを組み合わせて本発明の部分ペプチドを
精製単離することができる。上記方法で得られる部分ペ
プチドが遊離体である場合は、公知の方法によって適当
な塩に変換することができるし、逆に塩で得られた場合
は、公知の方法によって遊離体に変換することができ
る。
白質の部分ペプチドまたはその塩は、自体公知のペプチ
ドの合成法に従って、あるいは本発明の組換え型ヒトC
RFレセプター蛋白質を適当なペプチダーゼで切断する
ことによって製造することができる。ペプチドの合成法
としては、例えば固相合成法、液相合成法のいずれによ
っても良い。すなわち、本発明の蛋白質を構成し得る部
分ペプチドもしくはアミノ酸と残余部分とを縮合させ、
生成物が保護基を有する場合は保護基を脱離することに
より目的のペプチドを製造することができる。公知の縮
合方法や保護基の脱離としてはたとえば、以下の〜
に記載された方法が挙げられる。 M. Bodanszky および M.A. Ondetti、ペプチド シン
セシス (Peptide Synthesis), Interscience Publisher
s, New York (1966年) SchroederおよびLuebke、ザ ペプチド(The Peptide),
Academic Press, New York (1965年) 泉屋信夫他、ペプチド合成の基礎と実験、 丸善(株)
(1975年) 矢島治明 および榊原俊平、生化学実験講座 1、 タン
パク質の化学IV、 205、(1977年) 矢島治明監修、続医薬品の開発 第14巻 ペプチド合成
広川書店 また、反応後は通常の精製法、たとえば、溶媒抽出・蒸
留・カラムクロマトグラフィー・液体クロマトグラフィ
ー・再結晶などを組み合わせて本発明の部分ペプチドを
精製単離することができる。上記方法で得られる部分ペ
プチドが遊離体である場合は、公知の方法によって適当
な塩に変換することができるし、逆に塩で得られた場合
は、公知の方法によって遊離体に変換することができ
る。
【0025】本発明の組換え型ヒトCRFレセプター蛋
白質を含有するCHO細胞またはその細胞膜画分、ある
いは単離した組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質、そ
の部分ペプチドまたはそれらの塩は、ヒトCRFレセプ
ターアゴニストまたはアンタゴニストのスクリーニング
に有用である。すなわち、本発明は、 (1)(i)本発明の組換え型ヒトCRFレセプター蛋
白質、その部分ペプチドまたはそれらの塩に、CRFを
接触させた場合と(ii)本発明の組換え型ヒトCRFレ
セプター蛋白質、その部分ペプチドまたはそれらの塩
に、CRFおよび試験化合物を接触させた場合との比較
を行なうことを特徴とするヒトCRFレセプターアゴニ
ストまたはアンタゴニストのスクリーニング方法、およ
び (2)(i)本発明の組換え型ヒトCRFレセプター蛋
白質を含有するCHO細胞またはその細胞膜画分に、C
RFを接触させた場合と(ii)本発明の組換え型ヒトC
RFレセプター蛋白質を含有するCHO細胞またはその
細胞膜画分に、CRFおよび試験化合物を接触させた場
合との比較を行なうことを特徴とするヒトCRFレセプ
ターアゴニストまたはアンタゴニストのスクリーニング
方法を提供する。 具体的には、本発明のスクリーニング方法においては、
(i)と(ii)の場合における、例えば該組換え型ヒト
CRFレセプター蛋白質、その部分ペプチドもしくはそ
れらの塩、または組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質
を含有するCHO細胞もしくはその細胞膜画分に対する
CRFの結合量、細胞刺激活性などを測定して、比較す
ることを特徴とするものである。
白質を含有するCHO細胞またはその細胞膜画分、ある
いは単離した組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質、そ
の部分ペプチドまたはそれらの塩は、ヒトCRFレセプ
ターアゴニストまたはアンタゴニストのスクリーニング
に有用である。すなわち、本発明は、 (1)(i)本発明の組換え型ヒトCRFレセプター蛋
白質、その部分ペプチドまたはそれらの塩に、CRFを
接触させた場合と(ii)本発明の組換え型ヒトCRFレ
セプター蛋白質、その部分ペプチドまたはそれらの塩
に、CRFおよび試験化合物を接触させた場合との比較
を行なうことを特徴とするヒトCRFレセプターアゴニ
ストまたはアンタゴニストのスクリーニング方法、およ
び (2)(i)本発明の組換え型ヒトCRFレセプター蛋
白質を含有するCHO細胞またはその細胞膜画分に、C
RFを接触させた場合と(ii)本発明の組換え型ヒトC
RFレセプター蛋白質を含有するCHO細胞またはその
細胞膜画分に、CRFおよび試験化合物を接触させた場
合との比較を行なうことを特徴とするヒトCRFレセプ
ターアゴニストまたはアンタゴニストのスクリーニング
方法を提供する。 具体的には、本発明のスクリーニング方法においては、
(i)と(ii)の場合における、例えば該組換え型ヒト
CRFレセプター蛋白質、その部分ペプチドもしくはそ
れらの塩、または組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質
を含有するCHO細胞もしくはその細胞膜画分に対する
CRFの結合量、細胞刺激活性などを測定して、比較す
ることを特徴とするものである。
【0026】より具体的には、本発明は、 (1a)(i)標識したCRFを、本発明の組換え型ヒ
トCRFレセプター蛋白質、その部分ペプチドまたはそ
れらの塩に接触させた場合と、(ii)標識したCRFお
よび試験化合物を、本発明の組換え型ヒトCRFレセプ
ター蛋白質、その部分ペプチドまたはそれらの塩に接触
させた場合における、標識したCRFの該レセプター蛋
白質、その部分ペプチドまたはそれらの塩に対する結合
量を最適化した方法で測定し、比較することを特徴とす
るヒトCRFレセプターアゴニストまたはアンタゴニス
トのスクリーニング方法 (2a)(i)標識したCRFを、本発明の組換え型ヒ
トCRFレセプター蛋白質を含有するCHO細胞または
その細胞膜画分に接触させた場合と、(ii)標識したC
RFおよび試験化合物を、本発明の組換え型ヒトCRF
レセプター蛋白質を含有するCHO細胞またはその細胞
膜画分に接触させた場合における、標識したCRFの該
CHO細胞またはその細胞膜画分に対する結合量を最適
化した方法で測定し、比較することを特徴とするヒトC
RFレセプターアゴニストまたはアンタゴニストのスク
リーニング方法、および
トCRFレセプター蛋白質、その部分ペプチドまたはそ
れらの塩に接触させた場合と、(ii)標識したCRFお
よび試験化合物を、本発明の組換え型ヒトCRFレセプ
ター蛋白質、その部分ペプチドまたはそれらの塩に接触
させた場合における、標識したCRFの該レセプター蛋
白質、その部分ペプチドまたはそれらの塩に対する結合
量を最適化した方法で測定し、比較することを特徴とす
るヒトCRFレセプターアゴニストまたはアンタゴニス
トのスクリーニング方法 (2a)(i)標識したCRFを、本発明の組換え型ヒ
トCRFレセプター蛋白質を含有するCHO細胞または
その細胞膜画分に接触させた場合と、(ii)標識したC
RFおよび試験化合物を、本発明の組換え型ヒトCRF
レセプター蛋白質を含有するCHO細胞またはその細胞
膜画分に接触させた場合における、標識したCRFの該
CHO細胞またはその細胞膜画分に対する結合量を最適
化した方法で測定し、比較することを特徴とするヒトC
RFレセプターアゴニストまたはアンタゴニストのスク
リーニング方法、および
【0027】(2b)(i)CRFを、本発明の組換え
型ヒトCRFレセプター蛋白質を含有するCHO細胞ま
たはその細胞膜画分に接触させた場合と、(ii)CRF
および試験化合物を、本発明の組換え型ヒトCRFレセ
プター蛋白質を含有するCHO細胞またはその細胞膜画
分に接触させた場合における、ヒトCRFレセプターを
介した細胞刺激活性(例えば、アラキドン酸遊離、アセ
チルコリン遊離、細胞内Ca2+濃度の変動、細胞内cA
MP生成、細胞内cGMP生成、イノシトールリン酸産
生、細胞膜電位変動、細胞内蛋白質のリン酸化、c−f
osの活性化、pHの低下、細胞の遊走活性などを促進
する活性または抑制する活性など)を測定し、比較する
ことを特徴とするヒトCRFレセプターアゴニストまた
はアンタゴニストのスクリーニング方法を提供する。 上記の(1a)または(2a)のスクリーニング方法に
おいて、組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質に結合し
て、CRFと組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質との
結合を阻害する化合物がヒトCRFレセプターアゴニス
トまたはアンタゴニストとして選択できる。
型ヒトCRFレセプター蛋白質を含有するCHO細胞ま
たはその細胞膜画分に接触させた場合と、(ii)CRF
および試験化合物を、本発明の組換え型ヒトCRFレセ
プター蛋白質を含有するCHO細胞またはその細胞膜画
分に接触させた場合における、ヒトCRFレセプターを
介した細胞刺激活性(例えば、アラキドン酸遊離、アセ
チルコリン遊離、細胞内Ca2+濃度の変動、細胞内cA
MP生成、細胞内cGMP生成、イノシトールリン酸産
生、細胞膜電位変動、細胞内蛋白質のリン酸化、c−f
osの活性化、pHの低下、細胞の遊走活性などを促進
する活性または抑制する活性など)を測定し、比較する
ことを特徴とするヒトCRFレセプターアゴニストまた
はアンタゴニストのスクリーニング方法を提供する。 上記の(1a)または(2a)のスクリーニング方法に
おいて、組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質に結合し
て、CRFと組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質との
結合を阻害する化合物がヒトCRFレセプターアゴニス
トまたはアンタゴニストとして選択できる。
【0028】さらに、上記(2b)のスクリーニング方
法において、ヒトCRFレセプターに結合し、該レセプ
ターを介して細胞刺激活性(例えば、アラキドン酸遊
離、アセチルコリン遊離、細胞内Ca2+濃度の変動、細
胞内cAMP生成、細胞内cGMP生成、イノシトール
リン酸産生、細胞膜電位変動、細胞内蛋白質のリン酸
化、c−fosの活性化、pHの低下、細胞の遊走活
性、ホルモン分泌などを促進する活性または抑制する活
性など)を有する化合物をヒトCRFレセプターアゴニ
ストとして選択することができる。一方、上記の(1
a)または(2a)のスクリーニング方法において、C
RFと組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質との結合を
阻害する活性が認められた試験化合物の中で、該細胞刺
激活性を有しない化合物をヒトCRFレセプターアンタ
ゴニストとして選択することができる。アゴニストまた
はアンタゴニスト活性の指標となるホルモンとしては、
例えば、ACTH、β−エンドルフィン、α−MSHな
どが挙げられる。本発明の組換え型ヒトCRFレセプタ
ー蛋白質を含有するCHO細胞が得られる以前は、ヒト
CRFレセプター蛋白質を高発現できる動物細胞がなか
ったため、ヒトCRFレセプターアゴニストまたはアン
タゴニストを効率良くスクリーニングすることができな
かった。
法において、ヒトCRFレセプターに結合し、該レセプ
ターを介して細胞刺激活性(例えば、アラキドン酸遊
離、アセチルコリン遊離、細胞内Ca2+濃度の変動、細
胞内cAMP生成、細胞内cGMP生成、イノシトール
リン酸産生、細胞膜電位変動、細胞内蛋白質のリン酸
化、c−fosの活性化、pHの低下、細胞の遊走活
性、ホルモン分泌などを促進する活性または抑制する活
性など)を有する化合物をヒトCRFレセプターアゴニ
ストとして選択することができる。一方、上記の(1
a)または(2a)のスクリーニング方法において、C
RFと組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質との結合を
阻害する活性が認められた試験化合物の中で、該細胞刺
激活性を有しない化合物をヒトCRFレセプターアンタ
ゴニストとして選択することができる。アゴニストまた
はアンタゴニスト活性の指標となるホルモンとしては、
例えば、ACTH、β−エンドルフィン、α−MSHな
どが挙げられる。本発明の組換え型ヒトCRFレセプタ
ー蛋白質を含有するCHO細胞が得られる以前は、ヒト
CRFレセプター蛋白質を高発現できる動物細胞がなか
ったため、ヒトCRFレセプターアゴニストまたはアン
タゴニストを効率良くスクリーニングすることができな
かった。
【0029】本発明のスクリーニング方法の具体的な説
明を以下にする。本発明のスクリーニング方法におい
て、ヒトCRFレセプター蛋白質を含有するCHO細胞
を用いる場合、該CHO細胞をグルタルアルデヒド、ホ
ルマリンなどで固定化することができる。固定化方法
は、それ自体公知の方法に従って行うことができる。リ
ガンドとして使用するCRFとしては、市販のものなど
を用いることができる。また、CRFの代わりに、公知
のCRFレセプターアゴニストやアンタゴニストなどを
使用することもできる。標識したCRFとしては、例え
ば、〔3H〕、〔125I〕、〔14C〕、〔35S〕などで標
識したCRFなどを用いることができ、さらには、〔3
H〕、〔125I〕、〔14C〕、〔35S〕などで標識した
公知のCRFアゴニストやアンタゴニストなどを用いる
こともできる。例えば、〔125I〕で標識されたヒツジ
・CRF(NEN Research Products社、NEX−21
7)やヒト・CRF(NEN Research Products社、N
EX−216)などが好適である。試験化合物として
は、例えばペプチド、タンパク、非ペプチド性化合物、
合成化合物、発酵生産物、細胞抽出液、植物抽出液、動
物組織抽出液などが挙げられ、これら化合物は新規な化
合物であってもよいし、公知の化合物であってもよい。
明を以下にする。本発明のスクリーニング方法におい
て、ヒトCRFレセプター蛋白質を含有するCHO細胞
を用いる場合、該CHO細胞をグルタルアルデヒド、ホ
ルマリンなどで固定化することができる。固定化方法
は、それ自体公知の方法に従って行うことができる。リ
ガンドとして使用するCRFとしては、市販のものなど
を用いることができる。また、CRFの代わりに、公知
のCRFレセプターアゴニストやアンタゴニストなどを
使用することもできる。標識したCRFとしては、例え
ば、〔3H〕、〔125I〕、〔14C〕、〔35S〕などで標
識したCRFなどを用いることができ、さらには、〔3
H〕、〔125I〕、〔14C〕、〔35S〕などで標識した
公知のCRFアゴニストやアンタゴニストなどを用いる
こともできる。例えば、〔125I〕で標識されたヒツジ
・CRF(NEN Research Products社、NEX−21
7)やヒト・CRF(NEN Research Products社、N
EX−216)などが好適である。試験化合物として
は、例えばペプチド、タンパク、非ペプチド性化合物、
合成化合物、発酵生産物、細胞抽出液、植物抽出液、動
物組織抽出液などが挙げられ、これら化合物は新規な化
合物であってもよいし、公知の化合物であってもよい。
【0030】具体的には、上記の(1a)または(2
a)のスクリーニング方法を実施するには、まず、本発
明の組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質を含有するC
HO細胞またはその細胞膜画分、あるいは組換え型ヒト
CRFレセプター蛋白質またはその部分ペプチドを、ス
クリーニングに適した反応バッファーに懸濁することに
よりレセプター標品を調製する。反応バッファーには、
pH約4〜10(望ましくは、pH約6〜8)で約1m
M〜200mM(好ましくは、約10mM〜50mM)
のリン酸バッファー、トリス−塩酸バッファーなどの、
CRFとレセプターとの結合を阻害しないバッファーで
あればいずれでもよい。また、非特異的結合を低減させ
る目的で、約0.01〜0.2%(好ましくは、約0.0
1〜0.05%)のCHAPS、約0.01〜0.3%
(好ましくは、約0.05%)のジギトニンなどの界面
活性剤をバッファーに加えることもできる。また、これ
とは別に、Tween−80TM(花王−アトラス社)、
デオキシコレートなどの界面活性剤を加えてもよい。さ
らに、プロテアーゼによるレセプターやリガンドの分解
を抑える目的で、PMSF、ロイペプチン、バシトラシ
ン、アプロチニン、E−64(ペプチド研究所製)、ペ
プスタチンなどのプロテアーゼ阻害剤を添加することも
できる。さらに、蛋白質成分として、約0.01〜5%
(好ましくは、0.1〜1%)のBSA、約0.01〜
5%(好ましくは、0.05〜0.5%)のゼラチンなど
を加えることもできる。
a)のスクリーニング方法を実施するには、まず、本発
明の組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質を含有するC
HO細胞またはその細胞膜画分、あるいは組換え型ヒト
CRFレセプター蛋白質またはその部分ペプチドを、ス
クリーニングに適した反応バッファーに懸濁することに
よりレセプター標品を調製する。反応バッファーには、
pH約4〜10(望ましくは、pH約6〜8)で約1m
M〜200mM(好ましくは、約10mM〜50mM)
のリン酸バッファー、トリス−塩酸バッファーなどの、
CRFとレセプターとの結合を阻害しないバッファーで
あればいずれでもよい。また、非特異的結合を低減させ
る目的で、約0.01〜0.2%(好ましくは、約0.0
1〜0.05%)のCHAPS、約0.01〜0.3%
(好ましくは、約0.05%)のジギトニンなどの界面
活性剤をバッファーに加えることもできる。また、これ
とは別に、Tween−80TM(花王−アトラス社)、
デオキシコレートなどの界面活性剤を加えてもよい。さ
らに、プロテアーゼによるレセプターやリガンドの分解
を抑える目的で、PMSF、ロイペプチン、バシトラシ
ン、アプロチニン、E−64(ペプチド研究所製)、ペ
プスタチンなどのプロテアーゼ阻害剤を添加することも
できる。さらに、蛋白質成分として、約0.01〜5%
(好ましくは、0.1〜1%)のBSA、約0.01〜
5%(好ましくは、0.05〜0.5%)のゼラチンなど
を加えることもできる。
【0031】従来、CRFは41個のアミノ酸からなる
比較的分子量の大きいペプチドであるため、リガンド結
合実験の際の反応容器やピペットなどに吸着しやすく、
正確で感度の高い測定は容易ではなかった。そこで、本
発明の上記(1a)および(2a)のスクリーニング方
法において、CRFの特異的結合量を測定するための反
応条件としては、本発明の組換え型ヒトCRFレセプタ
ー蛋白質またはその部分ペプチド、あるいは本発明の組
換え型ヒトCRFレセプター蛋白質を含有するCHO細
胞またはその細胞膜画分にCRFを接触させる際の反応
バッファーの組成、反応時間、反応温度などをそれぞれ
適切に設定することが望ましい。後述の実施例4および
実施例5に記載したとおり、反応バッファーの組成中に
非特異的結合を低減させる目的で、界面活性剤や蛋白質
を添加することが効果的で、特に界面活性剤としては、
例えば約0.01〜0.05%のCHAPS、約0.05
%のジギトニンを添加することが望ましい。また、蛋白
質成分としては、例えば、約0.2%のBSAまたは約
0.3%のゼラチンを添加することが望ましい。また、
反応温度と反応時間としては、それぞれ約25℃、約2
時間であることが望ましい。
比較的分子量の大きいペプチドであるため、リガンド結
合実験の際の反応容器やピペットなどに吸着しやすく、
正確で感度の高い測定は容易ではなかった。そこで、本
発明の上記(1a)および(2a)のスクリーニング方
法において、CRFの特異的結合量を測定するための反
応条件としては、本発明の組換え型ヒトCRFレセプタ
ー蛋白質またはその部分ペプチド、あるいは本発明の組
換え型ヒトCRFレセプター蛋白質を含有するCHO細
胞またはその細胞膜画分にCRFを接触させる際の反応
バッファーの組成、反応時間、反応温度などをそれぞれ
適切に設定することが望ましい。後述の実施例4および
実施例5に記載したとおり、反応バッファーの組成中に
非特異的結合を低減させる目的で、界面活性剤や蛋白質
を添加することが効果的で、特に界面活性剤としては、
例えば約0.01〜0.05%のCHAPS、約0.05
%のジギトニンを添加することが望ましい。また、蛋白
質成分としては、例えば、約0.2%のBSAまたは約
0.3%のゼラチンを添加することが望ましい。また、
反応温度と反応時間としては、それぞれ約25℃、約2
時間であることが望ましい。
【0032】一方、上記スクリーニング方法に組換え型
ヒトCRFレセプター蛋白質を含有するCHO細胞を用
いる場合、培養器に付着させたまま、つまりCHO細胞
を生育させた状態で、あるいはグルタルアルデヒドやパ
ラホルムアルデヒドで固定化した細胞を用いて、CRF
とCRFレセプター蛋白質を結合させることができる。
この場合、該反応バッファーとしては、例えば培地やハ
ンクス液などが用いられる。そして、0.01ml〜1
0mlの該レセプター溶液に、一定量(例えば、220
0Ci/mmolの場合、約10000cpm〜100
0000cpm)の標識したCRF(例えば、
〔125I〕CRF)を添加し、同時に10-4M〜10-10
Mの試験化合物を共存させる。非特異的結合量(NS
B)を知るために大過剰の未標識のCRFを加えた反応
チューブも用意する。反応は0℃から50℃、望ましく
は4℃から37℃で20分から24時間、望ましくは3
0分から3時間行なう。反応後、ガラス繊維濾紙等で濾
過し、適量の洗浄用バッファーで洗浄した後、ガラス繊
維濾紙に残存する放射活性(例えば、〔125I〕の量)
を液体シンチレーションカウンターまたはγ−カウンタ
ーで測定する。濾過には、マニホールドやセルハーベス
ターを用いることができるが、セルハーベスターを用い
ることが大量の試験化合物を処理するためには望まし
い。拮抗する物質がない場合のカウント(B0)から非特
異的結合量(NSB)を引いたカウント(B0−NS
B)を100%とした時、試験化合物を入れた時の特異
的結合量(B−NSB)が、例えばカウント(B0−N
SB)の50%以下になる試験化合物をアゴニストまた
はアンタゴニスト候補化合物として選択することができ
る。
ヒトCRFレセプター蛋白質を含有するCHO細胞を用
いる場合、培養器に付着させたまま、つまりCHO細胞
を生育させた状態で、あるいはグルタルアルデヒドやパ
ラホルムアルデヒドで固定化した細胞を用いて、CRF
とCRFレセプター蛋白質を結合させることができる。
この場合、該反応バッファーとしては、例えば培地やハ
ンクス液などが用いられる。そして、0.01ml〜1
0mlの該レセプター溶液に、一定量(例えば、220
0Ci/mmolの場合、約10000cpm〜100
0000cpm)の標識したCRF(例えば、
〔125I〕CRF)を添加し、同時に10-4M〜10-10
Mの試験化合物を共存させる。非特異的結合量(NS
B)を知るために大過剰の未標識のCRFを加えた反応
チューブも用意する。反応は0℃から50℃、望ましく
は4℃から37℃で20分から24時間、望ましくは3
0分から3時間行なう。反応後、ガラス繊維濾紙等で濾
過し、適量の洗浄用バッファーで洗浄した後、ガラス繊
維濾紙に残存する放射活性(例えば、〔125I〕の量)
を液体シンチレーションカウンターまたはγ−カウンタ
ーで測定する。濾過には、マニホールドやセルハーベス
ターを用いることができるが、セルハーベスターを用い
ることが大量の試験化合物を処理するためには望まし
い。拮抗する物質がない場合のカウント(B0)から非特
異的結合量(NSB)を引いたカウント(B0−NS
B)を100%とした時、試験化合物を入れた時の特異
的結合量(B−NSB)が、例えばカウント(B0−N
SB)の50%以下になる試験化合物をアゴニストまた
はアンタゴニスト候補化合物として選択することができ
る。
【0033】また、上記(2b)のスクリーニング方法
を実施するためには、ヒトCRFレセプター蛋白質を介
する細胞刺激活性(例えば、アラキドン酸遊離、アセチ
ルコリン遊離、細胞内Ca2+濃度の変動、細胞内cAM
P生成、細胞内cGMP生成、イノシトールリン酸産
生、細胞膜電位変動、細胞内蛋白質のリン酸化、c−f
os活性化、pHの低下、細胞の遊走活性などを促進す
る活性または抑制する活性など)を公知の方法または市
販の測定用キットを用いて測定することができる。具体
的には、まず、組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質を
含有するCHO細胞をマルチウェルプレート等に培養す
る。スクリーニングを行なうにあたっては前もって新鮮
な培地あるいは細胞に毒性を示さない適当なバッファー
に交換し、試験化合物などを添加して一定時間インキュ
ベートした後、細胞を抽出あるいは上清液を回収して、
生成した産物をそれぞれの方法に従って定量する。細胞
刺激活性の指標とする物質(例えば、cAMPやアラキ
ドン酸など)の生成が、細胞が含有する分解酵素によっ
て検定困難な場合は、該分解酵素に対する阻害剤を添加
してアッセイを行なってもよい。
を実施するためには、ヒトCRFレセプター蛋白質を介
する細胞刺激活性(例えば、アラキドン酸遊離、アセチ
ルコリン遊離、細胞内Ca2+濃度の変動、細胞内cAM
P生成、細胞内cGMP生成、イノシトールリン酸産
生、細胞膜電位変動、細胞内蛋白質のリン酸化、c−f
os活性化、pHの低下、細胞の遊走活性などを促進す
る活性または抑制する活性など)を公知の方法または市
販の測定用キットを用いて測定することができる。具体
的には、まず、組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質を
含有するCHO細胞をマルチウェルプレート等に培養す
る。スクリーニングを行なうにあたっては前もって新鮮
な培地あるいは細胞に毒性を示さない適当なバッファー
に交換し、試験化合物などを添加して一定時間インキュ
ベートした後、細胞を抽出あるいは上清液を回収して、
生成した産物をそれぞれの方法に従って定量する。細胞
刺激活性の指標とする物質(例えば、cAMPやアラキ
ドン酸など)の生成が、細胞が含有する分解酵素によっ
て検定困難な場合は、該分解酵素に対する阻害剤を添加
してアッセイを行なってもよい。
【0034】本発明のスクリーニング用キットは、本発
明の組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質を含有するC
HO細胞またはその細胞膜画分、あるいは本発明の組換
え型ヒトCRFレセプター蛋白質、その部分ペプチドま
たはその塩を含有するものである。本発明のスクリーニ
ング用キットの例としては、次のものが挙げられる。 〔スクリーニング用試薬〕 測定用緩衝液および洗浄用緩衝液 Hanks' Balanced Salt Solution(ギブコ社製)に、0.
05%のウシ血清アルブミン(シグマ社製)を加えたも
の。孔径0.45μmのフィルターで濾過滅菌し、4℃
で保存するか、あるいは用時調製しても良い。 組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質標品 組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質を含有するCHO
細胞を、12穴プレートに5×105個/穴で継代し、
37℃、5%CO2、95%airで2日間培養したも
の。 標識CRF 市販の〔3H〕、〔125I〕、〔14C〕、〔35S〕などで
標識したCRF溶液の状態のものを4℃あるいは−20
℃にて保存し、用時に測定用緩衝液にて5nMに希釈す
る。 CRF標準液 CRFを0.1%ウシ血清アルブミン(シグマ社製)を
含むPBSで0.1mMとなるように溶解し、−20℃
で保存する。
明の組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質を含有するC
HO細胞またはその細胞膜画分、あるいは本発明の組換
え型ヒトCRFレセプター蛋白質、その部分ペプチドま
たはその塩を含有するものである。本発明のスクリーニ
ング用キットの例としては、次のものが挙げられる。 〔スクリーニング用試薬〕 測定用緩衝液および洗浄用緩衝液 Hanks' Balanced Salt Solution(ギブコ社製)に、0.
05%のウシ血清アルブミン(シグマ社製)を加えたも
の。孔径0.45μmのフィルターで濾過滅菌し、4℃
で保存するか、あるいは用時調製しても良い。 組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質標品 組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質を含有するCHO
細胞を、12穴プレートに5×105個/穴で継代し、
37℃、5%CO2、95%airで2日間培養したも
の。 標識CRF 市販の〔3H〕、〔125I〕、〔14C〕、〔35S〕などで
標識したCRF溶液の状態のものを4℃あるいは−20
℃にて保存し、用時に測定用緩衝液にて5nMに希釈す
る。 CRF標準液 CRFを0.1%ウシ血清アルブミン(シグマ社製)を
含むPBSで0.1mMとなるように溶解し、−20℃
で保存する。
【0035】〔測定法〕 12穴組織培養用プレートにて培養した組換え型ヒト
CRFレセプター蛋白質を含有するCHO細胞を、測定
用緩衝液1mlで2回洗浄した後、490μlの測定用
緩衝液を各穴に加える。 10-3〜10-10Mの試験化合物溶液を5μl加えた
後、5nM標識CRFを5μl加え、室温にて1時間反
応させる。非特異的結合量を知るためには試験化合物の
かわりに10-4MのCRFを5μl加えておく。 反応液を除去し、1mlの洗浄用緩衝液で3回洗浄す
る。細胞に結合した標識CRFを0.5mlの0.2N
NaOH−1%SDSで溶解し、4mlの液体シンチ
レーターA(和光純薬製)と混合する。 液体シンチレーションカウンター(ベックマン社製)
を用いて放射活性を測定し、Percent Maximum Binding
(PMB)を次の式〔数1〕で求める。なお、
〔1 25I〕で標識されている場合は、液体シンチレータ
ーと混合することなしに直接ガンマーカウンターで測定
できる。
CRFレセプター蛋白質を含有するCHO細胞を、測定
用緩衝液1mlで2回洗浄した後、490μlの測定用
緩衝液を各穴に加える。 10-3〜10-10Mの試験化合物溶液を5μl加えた
後、5nM標識CRFを5μl加え、室温にて1時間反
応させる。非特異的結合量を知るためには試験化合物の
かわりに10-4MのCRFを5μl加えておく。 反応液を除去し、1mlの洗浄用緩衝液で3回洗浄す
る。細胞に結合した標識CRFを0.5mlの0.2N
NaOH−1%SDSで溶解し、4mlの液体シンチ
レーターA(和光純薬製)と混合する。 液体シンチレーションカウンター(ベックマン社製)
を用いて放射活性を測定し、Percent Maximum Binding
(PMB)を次の式〔数1〕で求める。なお、
〔1 25I〕で標識されている場合は、液体シンチレータ
ーと混合することなしに直接ガンマーカウンターで測定
できる。
【0036】
【数1】 PMB:Percent Maximum Binding B :検体を加えた時の値 NSB:Non-specific Binding(非特異的結合量) B0 :最大結合量
【0037】本発明のスクリーニング方法またはスクリ
ーニング用キットを用いて得られる化合物またはその塩
は、CRFと本発明の組換え型ヒトCRFレセプター蛋
白質との結合を阻害する化合物であり、具体的には、ヒ
トCRFレセプターを介して細胞刺激活性を有する化合
物またはその塩(いわゆる、ヒトCRFレセプターアゴ
ニスト)、あるいは該細胞刺激活性を有しない化合物ま
たはその塩(いわゆる、ヒトCRFレセプターアンタゴ
ニスト)である。ヒトCRFレセプターアゴニストは、
CRFが有する生理活性の全部または一部を有している
ので、該生理活性に応じて安全で低毒性な医薬組成物と
して有用である。例えば、ストレスに対する適応促進
剤、ACTH,β−エンドルフィン,β−リポトロピン
もしくはα−MSFの分泌促進剤、血圧降下剤、気分や
行動の調節剤、胃腸機能の調節剤、自律神経系の調節
剤、下垂体,心血管系,消化管もしくは中枢神経の機能
検査薬などとして有用である。一方、ヒトCRFレセプ
ターアンタゴニストは、CRFが有する生理活性の全部
または一部を抑制することができるので、該生理活性を
抑制する安全で低毒性な医薬組成物として有用である。
例えば、ストレスからくる鬱病・不安・頭痛、炎症性疾
患、免疫抑制、AIDS、アルツハイマー病、胃腸障
害、食欲不振、出血性ストレス、薬物・アルコール等の
禁断症状、薬物依存症、生殖障害、クッシング病、低血
圧症の予防・治療剤などとして有用である。
ーニング用キットを用いて得られる化合物またはその塩
は、CRFと本発明の組換え型ヒトCRFレセプター蛋
白質との結合を阻害する化合物であり、具体的には、ヒ
トCRFレセプターを介して細胞刺激活性を有する化合
物またはその塩(いわゆる、ヒトCRFレセプターアゴ
ニスト)、あるいは該細胞刺激活性を有しない化合物ま
たはその塩(いわゆる、ヒトCRFレセプターアンタゴ
ニスト)である。ヒトCRFレセプターアゴニストは、
CRFが有する生理活性の全部または一部を有している
ので、該生理活性に応じて安全で低毒性な医薬組成物と
して有用である。例えば、ストレスに対する適応促進
剤、ACTH,β−エンドルフィン,β−リポトロピン
もしくはα−MSFの分泌促進剤、血圧降下剤、気分や
行動の調節剤、胃腸機能の調節剤、自律神経系の調節
剤、下垂体,心血管系,消化管もしくは中枢神経の機能
検査薬などとして有用である。一方、ヒトCRFレセプ
ターアンタゴニストは、CRFが有する生理活性の全部
または一部を抑制することができるので、該生理活性を
抑制する安全で低毒性な医薬組成物として有用である。
例えば、ストレスからくる鬱病・不安・頭痛、炎症性疾
患、免疫抑制、AIDS、アルツハイマー病、胃腸障
害、食欲不振、出血性ストレス、薬物・アルコール等の
禁断症状、薬物依存症、生殖障害、クッシング病、低血
圧症の予防・治療剤などとして有用である。
【0038】本発明のスクリーニング方法またはスクリ
ーニング用キットを用いて得られるアゴニストまたはア
ンタゴニストを上述の医薬組成物として使用する場合、
常套手段に従って実施することができる。例えば、必要
に応じて糖衣を施した錠剤、カプセル剤、エリキシル
剤、マイクロカプセル剤などとして経口的に、あるいは
水もしくはそれ以外の薬学的に許容し得る液との無菌性
溶液、または懸濁液剤などの注射剤の形で非経口的に使
用できる。例えば、該化合物またはその塩を生理学的に
認められる担体、香味剤、賦形剤、ベヒクル、防腐剤、
安定剤、結合剤などとともに一般に認められた製薬実施
に要求される単位用量形態で混和することによって製造
することができる。これら製剤における有効成分量は指
示された範囲の適当な容量が得られるようにするもので
ある。錠剤、カプセル剤などに混和することができる添
加剤としては、例えばゼラチン、コーンスターチ、トラ
ガント、アラビアゴムのような結合剤、結晶性セルロー
スのような賦形剤、コーンスターチ、ゼラチン、アルギ
ン酸などのような膨化剤、ステアリン酸マグネシウムの
ような潤滑剤、ショ糖、乳糖またはサッカリンのような
甘味剤、ペパーミント、アカモノ油またはチェリーのよ
うな香味剤などが用いられる。調剤単位形態がカプセル
である場合には、前記タイプの材料にさらに油脂のよう
な液状担体を含有することができる。注射のための無菌
組成物は注射用水のようなベヒクル中の活性物質、胡麻
油、椰子油などのような天然産出植物油などを溶解また
は懸濁させるなどの通常の製剤実施にしたがって処方す
ることができる。
ーニング用キットを用いて得られるアゴニストまたはア
ンタゴニストを上述の医薬組成物として使用する場合、
常套手段に従って実施することができる。例えば、必要
に応じて糖衣を施した錠剤、カプセル剤、エリキシル
剤、マイクロカプセル剤などとして経口的に、あるいは
水もしくはそれ以外の薬学的に許容し得る液との無菌性
溶液、または懸濁液剤などの注射剤の形で非経口的に使
用できる。例えば、該化合物またはその塩を生理学的に
認められる担体、香味剤、賦形剤、ベヒクル、防腐剤、
安定剤、結合剤などとともに一般に認められた製薬実施
に要求される単位用量形態で混和することによって製造
することができる。これら製剤における有効成分量は指
示された範囲の適当な容量が得られるようにするもので
ある。錠剤、カプセル剤などに混和することができる添
加剤としては、例えばゼラチン、コーンスターチ、トラ
ガント、アラビアゴムのような結合剤、結晶性セルロー
スのような賦形剤、コーンスターチ、ゼラチン、アルギ
ン酸などのような膨化剤、ステアリン酸マグネシウムの
ような潤滑剤、ショ糖、乳糖またはサッカリンのような
甘味剤、ペパーミント、アカモノ油またはチェリーのよ
うな香味剤などが用いられる。調剤単位形態がカプセル
である場合には、前記タイプの材料にさらに油脂のよう
な液状担体を含有することができる。注射のための無菌
組成物は注射用水のようなベヒクル中の活性物質、胡麻
油、椰子油などのような天然産出植物油などを溶解また
は懸濁させるなどの通常の製剤実施にしたがって処方す
ることができる。
【0039】注射用の水溶液としては、例えば生理食塩
水、ブドウ糖やその他の補助薬を含む等張液(例えば、
D−ソルビトール、D−マンニトール、塩化ナトリウム
など)などがあげられ、適当な溶解補助剤、たとえばア
ルコール(たとえばエタノール)、ポリアルコール(た
とえばプロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル)、非イオン性界面活性剤(たとえばポリソルベート
80(TM)、HCO−50)などと併用してもよい。
油性液としてはゴマ油、大豆油などがあげられ、溶解補
助剤として安息香酸ベンジル、ベンジルアルコールなど
と併用してもよい。また、緩衝剤(例えば、リン酸塩緩
衝液、酢酸ナトリウム緩衝液)、無痛化剤(例えば、塩
化ベンザルコニウム、塩酸プロカインなど)、安定剤
(例えば、ヒト血清アルブミン、ポリエチレングリコー
ルなど)、保存剤(例えば、ベンジルアルコール、フェ
ノールなど)、酸化防止剤などと配合してもよい。調整
された注射液は通常、適当なアンプルに充填される。こ
のようにして得られる製剤は安全で低毒性であるので、
例えば温血哺乳動物(例えば、ラット、ウサギ、ヒツ
ジ、ブタ、ウシ、ネコ、イヌ、サル、ヒトなど、特にヒ
ト)に対して投与することができる。該化合物またはそ
の塩の投与量は、症状などにより差異はあるが、経口投
与の場合、一般的に成人(60kgとして)において
は、一日につき約0.1〜100mg、好ましくは約
1.0〜50mg、より好ましくは約1.0〜20mg
である。非経口的に投与する場合は、その1回投与量は
投与対象、対象臓器、症状、投与方法などによっても異
なるが、たとえば注射剤の形では通常成人(60kgと
して)においては、一日につき約0.01〜30mg程
度、好ましくは約0.1〜20mg程度、より好ましく
は約0.1〜10mg程度を静脈注射により投与するの
が好都合である。他の動物の場合も、60kg当たりに
換算した量を投与することができる。
水、ブドウ糖やその他の補助薬を含む等張液(例えば、
D−ソルビトール、D−マンニトール、塩化ナトリウム
など)などがあげられ、適当な溶解補助剤、たとえばア
ルコール(たとえばエタノール)、ポリアルコール(た
とえばプロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル)、非イオン性界面活性剤(たとえばポリソルベート
80(TM)、HCO−50)などと併用してもよい。
油性液としてはゴマ油、大豆油などがあげられ、溶解補
助剤として安息香酸ベンジル、ベンジルアルコールなど
と併用してもよい。また、緩衝剤(例えば、リン酸塩緩
衝液、酢酸ナトリウム緩衝液)、無痛化剤(例えば、塩
化ベンザルコニウム、塩酸プロカインなど)、安定剤
(例えば、ヒト血清アルブミン、ポリエチレングリコー
ルなど)、保存剤(例えば、ベンジルアルコール、フェ
ノールなど)、酸化防止剤などと配合してもよい。調整
された注射液は通常、適当なアンプルに充填される。こ
のようにして得られる製剤は安全で低毒性であるので、
例えば温血哺乳動物(例えば、ラット、ウサギ、ヒツ
ジ、ブタ、ウシ、ネコ、イヌ、サル、ヒトなど、特にヒ
ト)に対して投与することができる。該化合物またはそ
の塩の投与量は、症状などにより差異はあるが、経口投
与の場合、一般的に成人(60kgとして)において
は、一日につき約0.1〜100mg、好ましくは約
1.0〜50mg、より好ましくは約1.0〜20mg
である。非経口的に投与する場合は、その1回投与量は
投与対象、対象臓器、症状、投与方法などによっても異
なるが、たとえば注射剤の形では通常成人(60kgと
して)においては、一日につき約0.01〜30mg程
度、好ましくは約0.1〜20mg程度、より好ましく
は約0.1〜10mg程度を静脈注射により投与するの
が好都合である。他の動物の場合も、60kg当たりに
換算した量を投与することができる。
【0040】本明細書および図面において、塩基やアミ
ノ酸などを略号で表示する場合、IUPAC−IUB
Commision on Biochemical Nomenclature による略号あ
るいは当該分野における慣用略号に基づくものであり、
その例を下記する。またアミノ酸に関し光学異性体があ
り得る場合は、特に明示しなければL体を示すものとす
る。 DNA :デオキシリボ核酸 cDNA :相補的デオキシリボ核酸 A :アデニン T :チミン G :グアニン C :シトシン RNA :リボ核酸 mRNA :メッセンジャーリボ核酸 dATP :デオキシアデノシン三リン酸 dTTP :デオキシチミジン三リン酸 dGTP :デオキシグアノシン三リン酸 dCTP :デオキシシチジン三リン酸 EDTA :エチレンジアミン四酢酸 SDS :ドデシル硫酸ナトリウム EIA :エンザイムイムノアッセイ Gly :グリシン Ala :アラニン
ノ酸などを略号で表示する場合、IUPAC−IUB
Commision on Biochemical Nomenclature による略号あ
るいは当該分野における慣用略号に基づくものであり、
その例を下記する。またアミノ酸に関し光学異性体があ
り得る場合は、特に明示しなければL体を示すものとす
る。 DNA :デオキシリボ核酸 cDNA :相補的デオキシリボ核酸 A :アデニン T :チミン G :グアニン C :シトシン RNA :リボ核酸 mRNA :メッセンジャーリボ核酸 dATP :デオキシアデノシン三リン酸 dTTP :デオキシチミジン三リン酸 dGTP :デオキシグアノシン三リン酸 dCTP :デオキシシチジン三リン酸 EDTA :エチレンジアミン四酢酸 SDS :ドデシル硫酸ナトリウム EIA :エンザイムイムノアッセイ Gly :グリシン Ala :アラニン
【0041】Val :バリン Leu :ロイシン Ile :イソロイシン Ser :セリン Thr :スレオニン Cys :システイン Met :メチオニン Glu :グルタミン酸 Asp :アスパラギン酸 Lys :リジン Arg :アルギニン His :ヒスチジン Phe :フェニルアラニン Tyr :チロシン Trp :トリプトファン Pro :プロリン Asn :アスパラギン Gln :グルタミン BSA :ウシ血清アルブミン
【0042】後述の実施例1で得られたプラスミドpA
C02を保持する形質転換体 エシェリヒア コリ
(Escherichia coli)JM109/pAC02は、平
成6年11月11日から通商産業省工業技術院生命工学
工業技術研究所(NIBH)に寄託番号FERM BP
−4889として寄託されており、また平成6年11月
11日から財団法人発酵研究所(IFO)にIFO 1
5759として寄託されている。後述の実施例2で得ら
れた形質転換体 CHO/HC2−1は、平成6年11
月11日から通商産業省工業技術院生命工学工業技術研
究所(NIBH)に寄託番号FERM BP−4887
として寄託されており、また平成6年11月15日から
財団法人発酵研究所(IFO)にIFO 50448と
して寄託されている。
C02を保持する形質転換体 エシェリヒア コリ
(Escherichia coli)JM109/pAC02は、平
成6年11月11日から通商産業省工業技術院生命工学
工業技術研究所(NIBH)に寄託番号FERM BP
−4889として寄託されており、また平成6年11月
11日から財団法人発酵研究所(IFO)にIFO 1
5759として寄託されている。後述の実施例2で得ら
れた形質転換体 CHO/HC2−1は、平成6年11
月11日から通商産業省工業技術院生命工学工業技術研
究所(NIBH)に寄託番号FERM BP−4887
として寄託されており、また平成6年11月15日から
財団法人発酵研究所(IFO)にIFO 50448と
して寄託されている。
【0043】
【実施例】以下に参考例および実施例を挙げて本発明を
さらに具体的に説明するが、本発明がそれに限定される
ものではない。なお、大腸菌を用いての遺伝子操作法
は、成書(Maniatisら、モレキュラー・クローニング
〔Molecular Cloning〕、ColdSpring Harbor Laborator
y、1989年)に記載されている方法に従った。
さらに具体的に説明するが、本発明がそれに限定される
ものではない。なお、大腸菌を用いての遺伝子操作法
は、成書(Maniatisら、モレキュラー・クローニング
〔Molecular Cloning〕、ColdSpring Harbor Laborator
y、1989年)に記載されている方法に従った。
【0044】
【参考例1】ヒトCRFレセプター蛋白質cDNAのク
ローニング 公知のヒトCRFcDNAの塩基配列〔Chen, R. et a
l. プロシージング・オブ・ザ・ナショナル・アカデミ
ー・オブ・サイエンス・ユーエスエー(Proc. Natl. Ac
ad. Sci., USA)、90巻、8967-8971頁、1993年〕に基づ
き、DNAオリゴマーPT-5およびPT-6を合成し
た。PT-5は、5'−GGTCGACCGAGGATG
GGAGGGCAC−3'(配列表の配列番号:3)で
あり、5'末端に制限酵素SalIの認識配列と−5〜
+12(翻訳開始部位を+1とする)のセンス配列を含
むオリゴマーである。PT-6は、5'−GGTCGAC
GACCTGCCAGCTCAGACTGC−3'(配
列表の配列番号:4)であり、5'末端に制限酵素Sa
lIの認識配列と+1264〜+1283のアンチセン
ス配列を含むオリゴマーである。ヒト下垂体cDNA
(クロンテック社、カタログ番号7173-1)を鋳型として
用いた。該cDNA1ngに上記DNAオリゴマーをそ
れぞれ25pmolずつ加え、TaqDNAポリメラーゼ
(宝酒造(株))2.5単位を用いてポリメラーゼ連鎖
反応を行なった。反応液組成は、TaqDNAポリメラ
ーゼに添付された指示書に従った。
ローニング 公知のヒトCRFcDNAの塩基配列〔Chen, R. et a
l. プロシージング・オブ・ザ・ナショナル・アカデミ
ー・オブ・サイエンス・ユーエスエー(Proc. Natl. Ac
ad. Sci., USA)、90巻、8967-8971頁、1993年〕に基づ
き、DNAオリゴマーPT-5およびPT-6を合成し
た。PT-5は、5'−GGTCGACCGAGGATG
GGAGGGCAC−3'(配列表の配列番号:3)で
あり、5'末端に制限酵素SalIの認識配列と−5〜
+12(翻訳開始部位を+1とする)のセンス配列を含
むオリゴマーである。PT-6は、5'−GGTCGAC
GACCTGCCAGCTCAGACTGC−3'(配
列表の配列番号:4)であり、5'末端に制限酵素Sa
lIの認識配列と+1264〜+1283のアンチセン
ス配列を含むオリゴマーである。ヒト下垂体cDNA
(クロンテック社、カタログ番号7173-1)を鋳型として
用いた。該cDNA1ngに上記DNAオリゴマーをそ
れぞれ25pmolずつ加え、TaqDNAポリメラーゼ
(宝酒造(株))2.5単位を用いてポリメラーゼ連鎖
反応を行なった。反応液組成は、TaqDNAポリメラ
ーゼに添付された指示書に従った。
【0045】反応条件は、94℃で30秒間、52℃で
20秒間、72℃で60秒間を1サイクルとして、30
サイクル繰り返した。反応液を1%アガロースゲルで電
気泳動したところ、目的とするサイズ(約1.3kb)
のDNA断片が特異的に増幅されていた。該DNA断片
をアガロースゲルから常法にしたがって回収し、Hin
cIIサイトで開裂したpUC118に接続し、宿主細胞
であるエシェリヒアコリ(Escherichia coli)JM10
9に形質転換した。該DNA断片を含むプラスミドを有
する形質転換体を2株(No.48およびNo.49)選
抜し、蛍光色素を用いた自動塩基配列解析装置373A
(アプライドバイオシステムズ社)で挿入DNA断片の
塩基配列を確認したところ、No.48株のBsrGI-AccII
I断片の配列中に2カ所の点変異が存在したので、該D
NA断片には変異がなかったNo.49株のBsrGI-AccII
I断片、およびNo.48株のBsrGI-AccIII断片を除いた
残りの断片を、それぞれアガロースゲル電気泳動で精製
し、これらをライゲーション反応で繋げたプラスミドを
構築した。該プラスミドの挿入DNA断片の塩基配列を
確認したところ、前記のChenらの報告に記載されたヒト
CRFcDNAの塩基配列と完全に一致するDNA断片
を有するクローン(No.4849)が得られた。No.
4849の塩基配列およびそれから推定されるアミノ酸
配列を〔図1〕に示した。
20秒間、72℃で60秒間を1サイクルとして、30
サイクル繰り返した。反応液を1%アガロースゲルで電
気泳動したところ、目的とするサイズ(約1.3kb)
のDNA断片が特異的に増幅されていた。該DNA断片
をアガロースゲルから常法にしたがって回収し、Hin
cIIサイトで開裂したpUC118に接続し、宿主細胞
であるエシェリヒアコリ(Escherichia coli)JM10
9に形質転換した。該DNA断片を含むプラスミドを有
する形質転換体を2株(No.48およびNo.49)選
抜し、蛍光色素を用いた自動塩基配列解析装置373A
(アプライドバイオシステムズ社)で挿入DNA断片の
塩基配列を確認したところ、No.48株のBsrGI-AccII
I断片の配列中に2カ所の点変異が存在したので、該D
NA断片には変異がなかったNo.49株のBsrGI-AccII
I断片、およびNo.48株のBsrGI-AccIII断片を除いた
残りの断片を、それぞれアガロースゲル電気泳動で精製
し、これらをライゲーション反応で繋げたプラスミドを
構築した。該プラスミドの挿入DNA断片の塩基配列を
確認したところ、前記のChenらの報告に記載されたヒト
CRFcDNAの塩基配列と完全に一致するDNA断片
を有するクローン(No.4849)が得られた。No.
4849の塩基配列およびそれから推定されるアミノ酸
配列を〔図1〕に示した。
【0046】
【実施例1】ヒトCRFレセプター蛋白質cDNAの発
現プラスミドの構築 CHO細胞での発現ベクターとしては、pAKKO1.
11を用いた。pAKKO1.11は次のようにして構
築した。特開平5−076385公報に記載のpTB1
417からHindIIIおよびClaI処理によってS
RαプロモーターおよびpolyA付加シグナルを含む
1.4kbのDNA断片を得た。また、pTB348
〔Naruo, K. et al. バイオケミカル・アンド・バイオ
フィジカル・リサーチ・コミュニケーションズ(Bioche
m. Biophys. Res. Commun.)128巻,256-264頁(1985)〕
からClaIおよびSalI処理によりジヒドロ葉酸還
元酵素(DHFR)遺伝子を含む4.5kbのDNA断
片を得た。これらのDNA断片をT4ポリメラーゼ処理
により末端を平滑末端にした後、T4リガーゼにより連
結し、pAKKO1.11プラスミドを構築した。次
に、参考例1で得られたヒトCRFレセプターcDNA
断片を有するプラスミド 5μgを制限酵素SalIで
消化した後、1%アガロースゲル電気泳動を行い、ヒト
CRFレセプターをコードする1.3kbのDNA断片
を回収した。そして、上記の発現ベクターpAKKO
1.11(5.5kb)1μgをSalIで消化し、ヒ
トCRFレセプターcDNA断片を挿入するためのクロ
ーニング部位を作製した。該発現ベクター断片と1.3
kbのDNA断片をT4DNAリガーゼを用いて結合
し、反応液を塩化カルシウム法にて大腸菌JM109に
導入し、形質転換体の中からヒトCRFレセプターcD
NA断片がプロモーターに対して順方向に挿入された発
現プラスミドpAC02を得た〔図2〕。この形質転換
体をエシェリヒア コリ(Escherichia coli)JM10
9/pAC02と標示する。
現プラスミドの構築 CHO細胞での発現ベクターとしては、pAKKO1.
11を用いた。pAKKO1.11は次のようにして構
築した。特開平5−076385公報に記載のpTB1
417からHindIIIおよびClaI処理によってS
RαプロモーターおよびpolyA付加シグナルを含む
1.4kbのDNA断片を得た。また、pTB348
〔Naruo, K. et al. バイオケミカル・アンド・バイオ
フィジカル・リサーチ・コミュニケーションズ(Bioche
m. Biophys. Res. Commun.)128巻,256-264頁(1985)〕
からClaIおよびSalI処理によりジヒドロ葉酸還
元酵素(DHFR)遺伝子を含む4.5kbのDNA断
片を得た。これらのDNA断片をT4ポリメラーゼ処理
により末端を平滑末端にした後、T4リガーゼにより連
結し、pAKKO1.11プラスミドを構築した。次
に、参考例1で得られたヒトCRFレセプターcDNA
断片を有するプラスミド 5μgを制限酵素SalIで
消化した後、1%アガロースゲル電気泳動を行い、ヒト
CRFレセプターをコードする1.3kbのDNA断片
を回収した。そして、上記の発現ベクターpAKKO
1.11(5.5kb)1μgをSalIで消化し、ヒ
トCRFレセプターcDNA断片を挿入するためのクロ
ーニング部位を作製した。該発現ベクター断片と1.3
kbのDNA断片をT4DNAリガーゼを用いて結合
し、反応液を塩化カルシウム法にて大腸菌JM109に
導入し、形質転換体の中からヒトCRFレセプターcD
NA断片がプロモーターに対して順方向に挿入された発
現プラスミドpAC02を得た〔図2〕。この形質転換
体をエシェリヒア コリ(Escherichia coli)JM10
9/pAC02と標示する。
【0047】
【実施例2】ヒトCRFレセプター蛋白質cDNAのC
HO(dhfr-)細胞への導入と発現 CHO(dhfr-)細胞1×106細胞を、直径8cmの
シャーレを用いて、10%ウシ胎児血清を含むハムF1
2培地で24時間培養し、この細胞に実施例1で得たヒ
トCRFレセプターcDNA発現プラスミドpAC02
10μgをリン酸カルシウム法(Cell Phect Transfec
tion Kit;Pharmacia)で導入した。導入24時間後、
培地を10%透析ウシ胎児血清を含むDMEM培地に換
えて、本培地でコロニーを形成する細胞(すなわち、D
HFR+細胞)を選択した。さらに、選択された細胞を
限界希釈法によって単一細胞からクローニングし、ヒト
CRFレセプターを発現する細胞株を複数得た。上記の
細胞株のうち、CHO/HC2−1、CHO/HC4−
1、CHO/HC14−3株のCRFレセプター蛋白質
活性を以下の方法で測定した。ヒトCRFレセプターc
DNA発現細胞株(HC2−1、4−1、14−3株)
を測定用緩衝液〔10mM トリス-塩酸、1mM EG
TA、5mM 塩化マグネシウム、0.3% ゼラチン、
4μg/ml E−64、20μg/ml ロイペプチ
ン、1μg/ml ペプスタチン、0.1mM PMS
F、0.03% NaN3、0.1%CHAPS(pH7.5)〕で希
釈し、細胞数を200μlあたり2×104個に調整し
た。200μlをチューブに分注し、5nM〔125I〕-
ヒツジCRF(2200Ci/mmol,NEN Research
Products)2μlを添加し、25℃、60分間インキ
ュベーションした。また、非特異的結合量(NSB)を
測定するために、ヒトCRF(10-4M)2μlを加え
たチューブもインキュベーションした。洗浄用緩衝液
〔50mM トリス-塩酸、1mM EDTA、5mM 塩
化マグネシウム(pH7.5)〕(1.5ml)を添加
し、GF/Fガラス繊維濾紙(Whatman社)で濾過、さ
らに同緩衝液(1.5ml)で洗浄した。濾紙の
〔125I〕をγ-カウンターで測定した。結果を〔表1〕
に示す。
HO(dhfr-)細胞への導入と発現 CHO(dhfr-)細胞1×106細胞を、直径8cmの
シャーレを用いて、10%ウシ胎児血清を含むハムF1
2培地で24時間培養し、この細胞に実施例1で得たヒ
トCRFレセプターcDNA発現プラスミドpAC02
10μgをリン酸カルシウム法(Cell Phect Transfec
tion Kit;Pharmacia)で導入した。導入24時間後、
培地を10%透析ウシ胎児血清を含むDMEM培地に換
えて、本培地でコロニーを形成する細胞(すなわち、D
HFR+細胞)を選択した。さらに、選択された細胞を
限界希釈法によって単一細胞からクローニングし、ヒト
CRFレセプターを発現する細胞株を複数得た。上記の
細胞株のうち、CHO/HC2−1、CHO/HC4−
1、CHO/HC14−3株のCRFレセプター蛋白質
活性を以下の方法で測定した。ヒトCRFレセプターc
DNA発現細胞株(HC2−1、4−1、14−3株)
を測定用緩衝液〔10mM トリス-塩酸、1mM EG
TA、5mM 塩化マグネシウム、0.3% ゼラチン、
4μg/ml E−64、20μg/ml ロイペプチ
ン、1μg/ml ペプスタチン、0.1mM PMS
F、0.03% NaN3、0.1%CHAPS(pH7.5)〕で希
釈し、細胞数を200μlあたり2×104個に調整し
た。200μlをチューブに分注し、5nM〔125I〕-
ヒツジCRF(2200Ci/mmol,NEN Research
Products)2μlを添加し、25℃、60分間インキ
ュベーションした。また、非特異的結合量(NSB)を
測定するために、ヒトCRF(10-4M)2μlを加え
たチューブもインキュベーションした。洗浄用緩衝液
〔50mM トリス-塩酸、1mM EDTA、5mM 塩
化マグネシウム(pH7.5)〕(1.5ml)を添加
し、GF/Fガラス繊維濾紙(Whatman社)で濾過、さ
らに同緩衝液(1.5ml)で洗浄した。濾紙の
〔125I〕をγ-カウンターで測定した。結果を〔表1〕
に示す。
【0048】
【表1】 〔表1〕より、HC2−1株が最も高い発現量を示すこ
とが判明した。
とが判明した。
【0049】
【実施例3】ヒトCRFレセプター蛋白質を含有するC
HO細胞膜画分の調製およびCRF結合活性の測定 実施例2で得たヒトCRFレセプター発現CHO細胞
(CHO/HC2-1)、150cm2のフラスコ4枚分
を0.02% EDTAを添加したリン酸緩衝生理食塩水
(PBS-EDTA)で回収し、3,000rpmで5分
間遠心した。細胞のペレットに細胞用ホモジネートバッ
ファー〔10mM NaHCO3,1mMEDTA,0.
5mM PMSF,20μg/ml ロイペプチン,4μ
g/mlE-64,1μg/ml ペプスタチン〕を5m
l加え、ポリトロンホモジナイザーを用いて細胞を破砕
(20,000rpm、20sec×3回)した。次に、
3,000rpmで10分間遠心し、その上清をさらに
30,000rpmで1時間遠心した。膜画分の沈殿物
に懸濁バッファー〔20mM トリス-塩酸(pH7.
4),0.25M シュクロース,2mM EDTA,0.
5mM PMSF,20μg/ml ロイペプチン,1μ
g/ml ペプスタチン〕を5ml加え、分注して、−8
0℃で保存し、使用の都度、解凍して用いた。
HO細胞膜画分の調製およびCRF結合活性の測定 実施例2で得たヒトCRFレセプター発現CHO細胞
(CHO/HC2-1)、150cm2のフラスコ4枚分
を0.02% EDTAを添加したリン酸緩衝生理食塩水
(PBS-EDTA)で回収し、3,000rpmで5分
間遠心した。細胞のペレットに細胞用ホモジネートバッ
ファー〔10mM NaHCO3,1mMEDTA,0.
5mM PMSF,20μg/ml ロイペプチン,4μ
g/mlE-64,1μg/ml ペプスタチン〕を5m
l加え、ポリトロンホモジナイザーを用いて細胞を破砕
(20,000rpm、20sec×3回)した。次に、
3,000rpmで10分間遠心し、その上清をさらに
30,000rpmで1時間遠心した。膜画分の沈殿物
に懸濁バッファー〔20mM トリス-塩酸(pH7.
4),0.25M シュクロース,2mM EDTA,0.
5mM PMSF,20μg/ml ロイペプチン,1μ
g/ml ペプスタチン〕を5ml加え、分注して、−8
0℃で保存し、使用の都度、解凍して用いた。
【0050】該細胞膜画分のCRFレセプター活性は、
以下の方法で測定した。測定用緩衝液〔10mM トリ
ス-塩酸(pH7.5),1mM EGTA,5mM 塩化
マグネシウム,0.3% ゼラチン,20μg/ml ロ
イペプチン,1μg/ml ペプスタチン,4μg/m
l E-64,0.1mM PMSF,0.03% Na
N3,0.1% CHAPS〕で膜画分を懸濁し、同緩衝
液で希釈して蛋白量が200μl当たり1μgから10
0μgになるように調製した。各200μlをチューブ
に分注し、5nMの〔125I〕-ヒツジCRFを2μl添
加し、25℃、60分間インキュベーションした。非特
異的結合(NSB)を測定するために同時に100μM
のヒトCRFを2μl添加したチューブもインキュベー
ションした。洗浄用緩衝液〔50mM トリス-塩酸(p
H7.5),1mM EDTA,5mM塩化マグネシウ
ム〕を1.5ml加え、GF/Fガラス繊維濾紙(Whatm
an 社)で濾過し、さらに同緩衝液(1.5ml)で洗浄
した。γ-カウンターを用いて、濾紙に残存する
〔125I〕-ヒツジCRFの放射活性を測定した。その結
果を〔図5〕に示す。〔図5〕において、−○−は全結
合量を、−□−は非特異的結合量を、−●−は特異的結
合量をそれぞれ示す。この結果、ヒトCRFレセプター
がCHO細胞の膜表面に十分量発現していることが確認
された。
以下の方法で測定した。測定用緩衝液〔10mM トリ
ス-塩酸(pH7.5),1mM EGTA,5mM 塩化
マグネシウム,0.3% ゼラチン,20μg/ml ロ
イペプチン,1μg/ml ペプスタチン,4μg/m
l E-64,0.1mM PMSF,0.03% Na
N3,0.1% CHAPS〕で膜画分を懸濁し、同緩衝
液で希釈して蛋白量が200μl当たり1μgから10
0μgになるように調製した。各200μlをチューブ
に分注し、5nMの〔125I〕-ヒツジCRFを2μl添
加し、25℃、60分間インキュベーションした。非特
異的結合(NSB)を測定するために同時に100μM
のヒトCRFを2μl添加したチューブもインキュベー
ションした。洗浄用緩衝液〔50mM トリス-塩酸(p
H7.5),1mM EDTA,5mM塩化マグネシウ
ム〕を1.5ml加え、GF/Fガラス繊維濾紙(Whatm
an 社)で濾過し、さらに同緩衝液(1.5ml)で洗浄
した。γ-カウンターを用いて、濾紙に残存する
〔125I〕-ヒツジCRFの放射活性を測定した。その結
果を〔図5〕に示す。〔図5〕において、−○−は全結
合量を、−□−は非特異的結合量を、−●−は特異的結
合量をそれぞれ示す。この結果、ヒトCRFレセプター
がCHO細胞の膜表面に十分量発現していることが確認
された。
【0051】
【実施例4】ヒトCRFレセプター蛋白質の結合実験の
至適化(チューブ法) 組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質を用いて、高感度
なスクリーニング系を構築するために、反応溶液として
チューブを使用する時の結合実験の至適化を行った。結
合反応の条件として、測定用緩衝液のpH、界面活性
剤、反応温度と時間を検討した。pHの検討は次のよう
にして行った。実施例3に記載の測定用緩衝液でトリス
-塩酸のpHを5.5から9まで変えた緩衝液で膜画分を
懸濁し、同緩衝液で希釈して蛋白量が200μl当たり
2μgになるように調製した。各200μlをチューブ
に分注し、5nMの〔125I〕-ヒツジCRFを2μl添
加し、25℃で60分間インキュベーションした。非特
異的結合(NSB)を測定するために同時に100μM
のヒトCRFを2μl添加したチューブもインキュベー
ションした。反応後、実施例3に記載の方法でGF/F
ガラス繊維濾紙(Whatman 社)で濾過した後に、γ-カ
ウンターを用いて、濾紙に残存する〔125I〕-ヒツジC
RFの放射活性を測定した。その結果を〔図6〕に示
す。〔図6〕において、−●−は特異的結合量を示す。
この結果、pH6から7の弱酸性がヒトCRFレセプタ
ーの特異的結合量の至適範囲であった。よって、弱酸性
付近では緩衝能の弱いトリス-塩酸バッファーに変え
て、緩衝能の強い20mM リン酸バッファー(pH7.
0)を使用することとした。界面活性剤の検討は次のよ
うに行った。測定用緩衝液〔20mM Na-リン酸バッ
ファー,1mM EGTA,5mM 塩化マグネシウム,
0.3% ゼラチン,20μg/ml ロイペプチン,1
μg/ml ペプスタチン,4μg/ml E-64,0.
1mM PMSF,0.03% NaN3(pH7.0)〕
にCHAPSまたはジギトニンまたはその両方を加え、
実施例3に記載の方法でヒト・CRFレセプターを含有
する膜画分に対する〔125I〕-ヒツジCRFの結合量を
求めた。その結果を〔表2〕に示す。
至適化(チューブ法) 組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質を用いて、高感度
なスクリーニング系を構築するために、反応溶液として
チューブを使用する時の結合実験の至適化を行った。結
合反応の条件として、測定用緩衝液のpH、界面活性
剤、反応温度と時間を検討した。pHの検討は次のよう
にして行った。実施例3に記載の測定用緩衝液でトリス
-塩酸のpHを5.5から9まで変えた緩衝液で膜画分を
懸濁し、同緩衝液で希釈して蛋白量が200μl当たり
2μgになるように調製した。各200μlをチューブ
に分注し、5nMの〔125I〕-ヒツジCRFを2μl添
加し、25℃で60分間インキュベーションした。非特
異的結合(NSB)を測定するために同時に100μM
のヒトCRFを2μl添加したチューブもインキュベー
ションした。反応後、実施例3に記載の方法でGF/F
ガラス繊維濾紙(Whatman 社)で濾過した後に、γ-カ
ウンターを用いて、濾紙に残存する〔125I〕-ヒツジC
RFの放射活性を測定した。その結果を〔図6〕に示
す。〔図6〕において、−●−は特異的結合量を示す。
この結果、pH6から7の弱酸性がヒトCRFレセプタ
ーの特異的結合量の至適範囲であった。よって、弱酸性
付近では緩衝能の弱いトリス-塩酸バッファーに変え
て、緩衝能の強い20mM リン酸バッファー(pH7.
0)を使用することとした。界面活性剤の検討は次のよ
うに行った。測定用緩衝液〔20mM Na-リン酸バッ
ファー,1mM EGTA,5mM 塩化マグネシウム,
0.3% ゼラチン,20μg/ml ロイペプチン,1
μg/ml ペプスタチン,4μg/ml E-64,0.
1mM PMSF,0.03% NaN3(pH7.0)〕
にCHAPSまたはジギトニンまたはその両方を加え、
実施例3に記載の方法でヒト・CRFレセプターを含有
する膜画分に対する〔125I〕-ヒツジCRFの結合量を
求めた。その結果を〔表2〕に示す。
【0052】
【表2】 この結果から、0.05% CHAPSと0.05% ジギ
トニンを測定用緩衝液に添加することが感度よく結合活
性を評価するのに有効であることが判明した。特に、ジ
ギトニンはCRFが反応チューブに吸着するのを抑制
し、正確な測定値を得るために効果的であった。
トニンを測定用緩衝液に添加することが感度よく結合活
性を評価するのに有効であることが判明した。特に、ジ
ギトニンはCRFが反応チューブに吸着するのを抑制
し、正確な測定値を得るために効果的であった。
【0053】レセプターを含有する該CHO細胞膜画分
を用いた結合実験における反応温度と反応時間の検討
は、以下の方法で行った。測定用緩衝液〔20mM N
a-リン酸バッファー,1mM EGTA,5mM 塩化
マグネシウム,0.3% ゼラチン,20μg/ml ロ
イペプチン,1μg/ml ペプスタチン,4μg/m
lE-64,0.1mM PMSF,0.03% NaN3,
0.05% CHAPS,0.05% ジギトニン(pH
7.0)〕で膜画分を懸濁し、同緩衝液で希釈して蛋白
量が200μl当たり2μgになるように調製した。各
200μlをチューブに分注し、5nMの〔125I〕-ヒ
ツジCRFを2μl添加し、反応温度は4℃、25℃、
37℃で、反応時間は10分間から300分間インキュ
ベーションした。非特異的結合(NSB)を測定するた
めに同時に100μMのヒトCRFを2μl添加したチ
ューブも同様にインキュベーションした。反応後、実施
例3に記載の方法でGF/Fガラス繊維濾紙(Whatman
社)で濾過し、γ-カウンターを用いて、濾紙に残存す
る〔125I〕-ヒツジCRFの放射活性を測定した。その
結果を〔図7〕に示す。〔図7〕において、▲は4℃、
●は25℃、□は37℃の特異的結合量をそれぞれ示
す。この結果、反応温度は25℃が適していることが判
明した。また、反応時間は60分間のインキュベーショ
ンではヒトCRFレセプターの特異的結合量は一定にな
らず、2時間以上必要であることが明らかになった。以
上の結果から、チューブ法で測定する場合は、測定用緩
衝液として〔20mM Na-リン酸バッファー,1mM
EGTA,5mM 塩化マグネシウム,0.3% ゼラチ
ン,20μg/ml ロイペプチン,1μg/ml ペプ
スタチン,4μg/ml E-64,0.1mM PMS
F,0.03% NaN3,0.05%CHAPS,0.0
5% ジギトニン(pH7.0)〕を用い、反応を25℃
で2時間行うこととした。
を用いた結合実験における反応温度と反応時間の検討
は、以下の方法で行った。測定用緩衝液〔20mM N
a-リン酸バッファー,1mM EGTA,5mM 塩化
マグネシウム,0.3% ゼラチン,20μg/ml ロ
イペプチン,1μg/ml ペプスタチン,4μg/m
lE-64,0.1mM PMSF,0.03% NaN3,
0.05% CHAPS,0.05% ジギトニン(pH
7.0)〕で膜画分を懸濁し、同緩衝液で希釈して蛋白
量が200μl当たり2μgになるように調製した。各
200μlをチューブに分注し、5nMの〔125I〕-ヒ
ツジCRFを2μl添加し、反応温度は4℃、25℃、
37℃で、反応時間は10分間から300分間インキュ
ベーションした。非特異的結合(NSB)を測定するた
めに同時に100μMのヒトCRFを2μl添加したチ
ューブも同様にインキュベーションした。反応後、実施
例3に記載の方法でGF/Fガラス繊維濾紙(Whatman
社)で濾過し、γ-カウンターを用いて、濾紙に残存す
る〔125I〕-ヒツジCRFの放射活性を測定した。その
結果を〔図7〕に示す。〔図7〕において、▲は4℃、
●は25℃、□は37℃の特異的結合量をそれぞれ示
す。この結果、反応温度は25℃が適していることが判
明した。また、反応時間は60分間のインキュベーショ
ンではヒトCRFレセプターの特異的結合量は一定にな
らず、2時間以上必要であることが明らかになった。以
上の結果から、チューブ法で測定する場合は、測定用緩
衝液として〔20mM Na-リン酸バッファー,1mM
EGTA,5mM 塩化マグネシウム,0.3% ゼラチ
ン,20μg/ml ロイペプチン,1μg/ml ペプ
スタチン,4μg/ml E-64,0.1mM PMS
F,0.03% NaN3,0.05%CHAPS,0.0
5% ジギトニン(pH7.0)〕を用い、反応を25℃
で2時間行うこととした。
【0054】
【実施例5】ヒトCRFレセプター蛋白質の結合実験の
至適化(プレート法) 実施例4で決定したチューブ法での測定用緩衝液では、
反応溶液に96穴マルチタイタープレートをプレート法
でのセルハーベスター(PHPセルハーベスターモデル
290;Cambridge Technology 社)による吸引濾過が
十分できないことが判明したため、プレート法での測定
用緩衝液の組成を検討した。セルハーベスターによる吸
引速度を指標にして検討した結果、チューブ法の測定用
緩衝液中のCHAPSとゼラチンが吸引を阻害している
ことが判明したため、これらを変更した。すなわち、プ
レート法での測定用緩衝液の組成は、〔20mM Na-
リン酸バッファー,1mM EGTA,5mM 塩化マグ
ネシウム,0.2% BSA,20μg/ml ロイペプ
チン,1μg/ml ペプスタチン,4μg/mlE-6
4,0.1mM PMSF,0.03% NaN3,0.01
% CHAPS,0.05% ジギトニン(pH7.0)〕
とした。該測定用緩衝液を用いて膜画分を懸濁し、蛋白
量が200μl当たり0.5〜10μgになるように調製
した。各200μlを96穴マルチタイタープレートの
ウェルに分注し、5nMの〔125I〕-ヒツジCRFを2μ
l添加し、25℃で2時間反応させた。非特異的結合
(NSB)を測定するために同時に100μMのヒト・
CRFを2μl添加したウェルも用意した。反応後、セ
ルハーベスターを用いてGF/Bガラス繊維濾紙(What
man 社)で濾過し、濾紙に残存する[125I]-ヒツジC
RFをγ-カウンターで測定した。その結果、プレート
法でも十分な特異的結合が検出できることが判明した
〔図8〕。
至適化(プレート法) 実施例4で決定したチューブ法での測定用緩衝液では、
反応溶液に96穴マルチタイタープレートをプレート法
でのセルハーベスター(PHPセルハーベスターモデル
290;Cambridge Technology 社)による吸引濾過が
十分できないことが判明したため、プレート法での測定
用緩衝液の組成を検討した。セルハーベスターによる吸
引速度を指標にして検討した結果、チューブ法の測定用
緩衝液中のCHAPSとゼラチンが吸引を阻害している
ことが判明したため、これらを変更した。すなわち、プ
レート法での測定用緩衝液の組成は、〔20mM Na-
リン酸バッファー,1mM EGTA,5mM 塩化マグ
ネシウム,0.2% BSA,20μg/ml ロイペプ
チン,1μg/ml ペプスタチン,4μg/mlE-6
4,0.1mM PMSF,0.03% NaN3,0.01
% CHAPS,0.05% ジギトニン(pH7.0)〕
とした。該測定用緩衝液を用いて膜画分を懸濁し、蛋白
量が200μl当たり0.5〜10μgになるように調製
した。各200μlを96穴マルチタイタープレートの
ウェルに分注し、5nMの〔125I〕-ヒツジCRFを2μ
l添加し、25℃で2時間反応させた。非特異的結合
(NSB)を測定するために同時に100μMのヒト・
CRFを2μl添加したウェルも用意した。反応後、セ
ルハーベスターを用いてGF/Bガラス繊維濾紙(What
man 社)で濾過し、濾紙に残存する[125I]-ヒツジC
RFをγ-カウンターで測定した。その結果、プレート
法でも十分な特異的結合が検出できることが判明した
〔図8〕。
【0055】
【実施例6】ヒトCRFレセプター蛋白質を含有するC
HO細胞を用いた結合阻害実験 実施例3で得られたヒトCRFレセプターcDNA発現
細胞株HC2−1の細胞膜画分を用いて、〔125I〕-ヒ
ツジCRFに対するヒツジCRF、α−helicalCRF
(9−41)、ソマトスタチンおよびGHRHの結合阻
害実験をチューブ法で行なった。1μgの膜蛋白を含む
200μlの測定用緩衝液をチューブに分注し、5nM
〔125I〕-ヒツジCRFを2μl添加し、同時に1n
Mから100μMの可変量の競合物を2μl加え、25
℃、2時間インキュベーションした。次に、実施例3に
記載の方法で細胞膜画分に結合した〔125I〕活性を測
定し、下記の〔数2〕の計算式にしたがって、Percent
Maximum Binding(PMB)を求めた。
HO細胞を用いた結合阻害実験 実施例3で得られたヒトCRFレセプターcDNA発現
細胞株HC2−1の細胞膜画分を用いて、〔125I〕-ヒ
ツジCRFに対するヒツジCRF、α−helicalCRF
(9−41)、ソマトスタチンおよびGHRHの結合阻
害実験をチューブ法で行なった。1μgの膜蛋白を含む
200μlの測定用緩衝液をチューブに分注し、5nM
〔125I〕-ヒツジCRFを2μl添加し、同時に1n
Mから100μMの可変量の競合物を2μl加え、25
℃、2時間インキュベーションした。次に、実施例3に
記載の方法で細胞膜画分に結合した〔125I〕活性を測
定し、下記の〔数2〕の計算式にしたがって、Percent
Maximum Binding(PMB)を求めた。
【0056】
【数2】 B :結合量 NSB:非特異的結合量 B0 :最大結合量 その結果を〔図9〕に示す。〔図9〕から、ヒトCRF
レセプターcDNA発現細胞株HC2−1由来の組換え
型ヒトCRFレセプター蛋白質は、天然のCRFレセプ
ター蛋白質と同等のリガンド特異性を有することが明ら
かになった。
レセプターcDNA発現細胞株HC2−1由来の組換え
型ヒトCRFレセプター蛋白質は、天然のCRFレセプ
ター蛋白質と同等のリガンド特異性を有することが明ら
かになった。
【0057】
【実施例7】ヒトCRFレセプター蛋白質の発現量およ
び解離定数の測定 実施例2で得られたヒトCRFレセプターcDNA発現
細胞株HC2−1由来の細胞膜画分を用いてリガンド飽
和実験を行なった。実施例4に記載の測定用緩衝液で該
CHO細胞膜画分を希釈して蛋白量が2.5μg/ml
になるように調製した。これを200μlずつチューブ
に分注し、〔125I〕-ヒツジCRFまたは〔125I〕-ヒ
トCRFの終濃度が5pMから400pMまでの9段階
になるように加え、25℃、2時間インキュベーション
した。各段階での非特異的結合量(NSB)を測定する
ためにヒツジCRFを1μM加えたチューブも同時にイ
ンキュベーションした。インキュベーション後、実施例
3に記載の方法で膜画分に結合した〔125I〕活性を測
定した。これに基づきスキャッチャード解析を行った結
果、〔125I〕-ヒツジCRFの最大結合量は膜蛋白質1
mgあたり16.8pmol、およびその解離定数(K
d)は97pMであった。結果を〔図10〕に示す。〔
125I〕-ヒトCRFを用いた場合も同様の結果を得た。
〔図10〕から、HC2−1由来の細胞膜画分は、CR
Fレセプター蛋白質の比活性が極めて高く、しかもCR
Fに対する親和性が極めて高いことが判明した。これら
のことから、HC2−1由来の細胞膜画分は、結合阻害
実験のためのレセプター標品として最適であることが分
かった。
び解離定数の測定 実施例2で得られたヒトCRFレセプターcDNA発現
細胞株HC2−1由来の細胞膜画分を用いてリガンド飽
和実験を行なった。実施例4に記載の測定用緩衝液で該
CHO細胞膜画分を希釈して蛋白量が2.5μg/ml
になるように調製した。これを200μlずつチューブ
に分注し、〔125I〕-ヒツジCRFまたは〔125I〕-ヒ
トCRFの終濃度が5pMから400pMまでの9段階
になるように加え、25℃、2時間インキュベーション
した。各段階での非特異的結合量(NSB)を測定する
ためにヒツジCRFを1μM加えたチューブも同時にイ
ンキュベーションした。インキュベーション後、実施例
3に記載の方法で膜画分に結合した〔125I〕活性を測
定した。これに基づきスキャッチャード解析を行った結
果、〔125I〕-ヒツジCRFの最大結合量は膜蛋白質1
mgあたり16.8pmol、およびその解離定数(K
d)は97pMであった。結果を〔図10〕に示す。〔
125I〕-ヒトCRFを用いた場合も同様の結果を得た。
〔図10〕から、HC2−1由来の細胞膜画分は、CR
Fレセプター蛋白質の比活性が極めて高く、しかもCR
Fに対する親和性が極めて高いことが判明した。これら
のことから、HC2−1由来の細胞膜画分は、結合阻害
実験のためのレセプター標品として最適であることが分
かった。
【0058】
【発明の効果】本発明のヒトCRFレセプター蛋白質を
コードするDNAを保持する発現ベクターpAC02
は、ヒトCRFレセプター蛋白質を高発現するように構
築された発現ベクターである。該発現ベクターpAC0
2を含有するCHO細胞は、ヒトCRFレセプター蛋白
質を高発現することができる。また、本発明の組換え型
ヒトCRFレセプター蛋白質を含有するCHO細胞もし
くはその細胞膜分画または組換え型ヒトCRFレセプタ
ー蛋白質もしくはその部分ペプチドを用いて、ヒトCR
Fレセプターアゴニストまたはアンタゴニストを効率良
くスクリーニングすることができる。本発明のスクリー
ニング方法によれば、アゴニストまたはアンタゴニスト
を有利に、かつ早期に選択することができる。該アゴニ
ストは、例えば、ストレスに対する適応促進剤、ACT
H,β−エンドルフィン,β−リポトロピンもしくはα
−MSFの分泌促進剤、血圧降下剤、気分や行動の調節
剤、胃腸機能の調節剤、自律神経系の調節剤、下垂体,
心血管系,消化管もしくは中枢神経の機能検査薬などと
して有用であり、該アンタゴニストは、例えば、ストレ
スからくる鬱病・不安・頭痛、炎症性疾患、免疫抑制、
AIDS、アルツハイマー病、胃腸障害、食欲不振、出
血性ストレス、薬物・アルコール等の禁断症状、薬物依
存症、生殖障害、クッシング病、低血圧症などの予防・
治療剤などとして有用であるの医薬品を早期に開発する
ことができる。
コードするDNAを保持する発現ベクターpAC02
は、ヒトCRFレセプター蛋白質を高発現するように構
築された発現ベクターである。該発現ベクターpAC0
2を含有するCHO細胞は、ヒトCRFレセプター蛋白
質を高発現することができる。また、本発明の組換え型
ヒトCRFレセプター蛋白質を含有するCHO細胞もし
くはその細胞膜分画または組換え型ヒトCRFレセプタ
ー蛋白質もしくはその部分ペプチドを用いて、ヒトCR
Fレセプターアゴニストまたはアンタゴニストを効率良
くスクリーニングすることができる。本発明のスクリー
ニング方法によれば、アゴニストまたはアンタゴニスト
を有利に、かつ早期に選択することができる。該アゴニ
ストは、例えば、ストレスに対する適応促進剤、ACT
H,β−エンドルフィン,β−リポトロピンもしくはα
−MSFの分泌促進剤、血圧降下剤、気分や行動の調節
剤、胃腸機能の調節剤、自律神経系の調節剤、下垂体,
心血管系,消化管もしくは中枢神経の機能検査薬などと
して有用であり、該アンタゴニストは、例えば、ストレ
スからくる鬱病・不安・頭痛、炎症性疾患、免疫抑制、
AIDS、アルツハイマー病、胃腸障害、食欲不振、出
血性ストレス、薬物・アルコール等の禁断症状、薬物依
存症、生殖障害、クッシング病、低血圧症などの予防・
治療剤などとして有用であるの医薬品を早期に開発する
ことができる。
【0059】
【配列番号:1】 配列の長さ:1245 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列 ATGGGAGGGC ACCCGCAGCT CCGTCTCGTC AAGGCCCTTC TCCTTCTGGG GCTGAACCCC 60 GTCTCTGCCT CCCTCCAGGA CCAGCACTGC GAGAGCCTGT CCCTGGCCAG CAACATCTCA 120 GGACTGCAGT GCAACGCATC CGTGGACCTC ATTGGCACCT GCTGGCCCCG CAGCCCTGCG 180 GGGCAGCTAG TGGTTCGGCC CTGCCCTGCC TTTTTCTATG GTGTCCGCTA CAATACCACA 240 AACAATGGCT ACCGGGAGTG CCTGGCCAAT GGCAGCTGGG CCGCCCGCGT GAATTACTCC 300 GAGTGCCAGG AGATCCTCAA TGAGGAGAAA AAAAGCAAGG TGCACTACCA TGTCGCAGTC 360 ATCATCAACT ACCTGGGCCA CTGTATCTCC CTGGTGGCCC TCCTGGTGGC CTTTGTCCTC 420 TTTCTGCGGC TCAGGAGCAT CCGGTGCCTG CGAAACATCA TCCACTGGAA CCTCATCTCC 480 GCCTTCATCC TGCGCAACGC CACCTGGTTC GTGGTCCAGC TAACCATGAG CCCCGAGGTC 540 CACCAGAGCA ACGTGGGCTG GTGCAGGTTG GTGACAGCCG CCTACAACTA CTTCCATGTG 600 ACCAACTTCT TCTGGATGTT CGGCGAGGGC TGCTACCTGC ACACAGCCAT CGTGCTCACC 660 TACTCCACTG ACCGGCTGCG CAAATGGATG TTCATCTGCA TTGGCTGGGG TGTGCCCTTC 720 CCCATCATTG TGGCCTGGGC CATTGGGAAG CTGTACTACG ACAATGAGAA GTGCTGGTTT 780 GGCAAAAGGC CTGGGGTGTA CACCGACTAC ATCTACCAGG GCCCCATGAT CCTGGTCCTG 840 CTGATCAATT TCATCTTCCT TTTCAACATC GTCCGCATCC TCATGACCAA GCTCCGGGCA 900 TCCACCACGT CTGAGACCAT TCAGTACAGG AAGGCTGTGA AAGCCACTCT GGTGCTGCTG 960 CCCCTCCTGG GCATCACCTA CATGCTGTTC TTCGTCAATC CCGGGGAGGA TGAGGTCTCC 1020 CGGGTCGTCT TCATCTACTT CAACTCCTTC CTGGAATCCT TCCAGGGCTT CTTTGTGTCT 1080 GTGTTCTACT GTTTCCTCAA TAGTGAGGTC CGTTCTGCCA TCCGGAAGAG GTGGCACCGG 1140 TGGCAGGACA AGCACTCGAT CCGTGCCCGA GTGGCCCGTG CCATGTCCAT CCCCACCTCC 1200 CCAACCCGTG TCAGCTTTCA CAGCATCAAG CAGTCCACAG CAGTC 1245
【0060】
【配列番号:2】 配列の長さ:415 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク 配列 Met Gly Gly His Pro Gln Leu Arg Leu Val Lys Ala Leu Leu Leu Leu 1 5 10 15 Gly Leu Asn Pro Val Ser Ala Ser Leu Gln Asp Gln His Cys Glu Ser 20 25 30 Leu Ser Leu Ala Ser Asn Ile Ser Gly Leu Gln Cys Asn Ala Ser Val 35 40 45 Asp Leu Ile Gly Thr Cys Trp Pro Arg Ser Pro Ala Gly Gln Leu Val 50 55 60 Val Arg Pro Cys Pro Ala Phe Phe Tyr Gly Val Arg Tyr Asn Thr Thr 65 70 75 80 Asn Asn Gly Tyr Arg Glu Cys Leu Ala Asn Gly Ser Trp Ala Ala Arg 85 90 95 Val Asn Tyr Ser Glu Cys Gln Glu Ile Leu Asn Glu Glu Lys Lys Ser 100 105 110 Lys Val His Tyr His Val Ala Val Ile Ile Asn Tyr Leu Gly His Cys 115 120 125 Ile Ser Leu Val Ala Leu Leu Val Ala Phe Val Leu Phe Leu Arg Leu 130 135 140 Arg Ser Ile Arg Cys Leu Arg Asn Ile Ile His Trp Asn Leu Ile Ser 145 150 155 160 Ala Phe Ile Leu Arg Asn Ala Thr Trp Phe Val Val Gln Leu Thr Met 165 170 175 Ser Pro Glu Val His Gln Ser Asn Val Gly Trp Cys Arg Leu Val Thr 180 185 190 Ala Ala Tyr Asn Tyr Phe His Val Thr Asn Phe Phe Trp Met Phe Gly 195 200 205 Glu Gly Cys Tyr Leu His Thr Ala Ile Val Leu Thr Tyr Ser Thr Asp 210 215 220 Arg Leu Arg Lys Trp Met Phe Ile Cys Ile Gly Trp Gly Val Pro Phe 225 230 235 240 Pro Ile Ile Val Ala Trp Ala Ile Gly Lys Leu Tyr Tyr Asp Asn Glu 245 250 255 Lys Cys Trp Phe Gly Lys Arg Pro Gly Val Tyr Thr Asp Tyr Ile Tyr 260 265 270 Gln Gly Pro Met Ile Leu Val Leu Leu Ile Asn Phe Ile Phe Leu Phe 275 280 285 Asn Ile Val Arg Ile Leu Met Thr Lys Leu Arg Ala Ser Thr Thr Ser 290 295 300 Glu Thr Ile Gln Tyr Arg Lys Ala Val Lys Ala Thr Leu Val Leu Leu 305 310 315 320 Pro Leu Leu Gly Ile Thr Tyr Met Leu Phe Phe Val Asn Pro Gly Glu 325 330 335 Asp Glu Val Ser Arg Val Val Phe Ile Tyr Phe Asn Ser Phe Leu Glu 340 345 350 Ser Phe Gln Gly Phe Phe Val Ser Val Phe Tyr Cys Phe Leu Asn Ser 355 360 365 Glu Val Arg Ser Ala Ile Arg Lys Arg Trp His Arg Trp Gln Asp Lys 370 375 380 His Ser Ile Arg Ala Arg Val Ala Arg Ala Met Ser Ile Pro Thr Ser 385 390 395 400 Pro Thr Arg Val Ser Phe His Ser Ile Lys Gln Ser Thr Ala Val 405 410 415
【0061】
【配列番号:3】 配列の長さ:24 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GGTCGACCGA GGATGGGAGG GCAC 24
【0062】
【配列番号:4】 配列の長さ:27 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GGTCGACGAC CTGCCAGCTC AGACTGC 27
【0063】
【図1】参考例1で調製したヒトCRFレセプターcD
NAの塩基配列およびそれから推定されるアミノ酸配列
を示す。
NAの塩基配列およびそれから推定されるアミノ酸配列
を示す。
【0064】
【図2】ヒトCRFレセプターcDNAを保持する発現
ベクターpAC02の構築図を示す。黒塗りの部分はヒ
トCRFレセプターcDNAを示す。PolyA signalは
ポリA付加シグナルを示す。DHFRはジヒドロ葉酸還
元酵素遺伝子を示す。Aprはアンピシリン耐性遺伝子
を示す。
ベクターpAC02の構築図を示す。黒塗りの部分はヒ
トCRFレセプターcDNAを示す。PolyA signalは
ポリA付加シグナルを示す。DHFRはジヒドロ葉酸還
元酵素遺伝子を示す。Aprはアンピシリン耐性遺伝子
を示す。
【0065】
【図3】ヒトCRFレセプターcDNAを保持する発現
ベクターpAC02−CMVを示す。黒塗りの部分はヒ
トCRFレセプターcDNAを示す。PolyA signalは
ポリA付加シグナルを示す。Neoはネオマイシン耐性
遺伝子を示す。Aprはアンピシリン耐性遺伝子を示
す。
ベクターpAC02−CMVを示す。黒塗りの部分はヒ
トCRFレセプターcDNAを示す。PolyA signalは
ポリA付加シグナルを示す。Neoはネオマイシン耐性
遺伝子を示す。Aprはアンピシリン耐性遺伝子を示
す。
【0066】
【図4】ヒトCRFレセプターcDNAを保持する発現
ベクターpAC02−RSVを示す。黒塗りの部分はヒ
トCRFレセプターcDNAを示す。PolyA signalは
ポリA付加シグナルを示す。Neoはネオマイシン耐性
遺伝子を示す。Aprはアンピシリン耐性遺伝子を示
す。
ベクターpAC02−RSVを示す。黒塗りの部分はヒ
トCRFレセプターcDNAを示す。PolyA signalは
ポリA付加シグナルを示す。Neoはネオマイシン耐性
遺伝子を示す。Aprはアンピシリン耐性遺伝子を示
す。
【0067】
【図5】チューブ法によるヒトCRFレセプター蛋白質
を含有するCHO/HC2−1の細胞膜画分に対する〔
125I〕-ヒツジCRFの結合実験の結果を示す。縦軸は
〔125I〕-ヒツジCRFの結合量を示し、横軸は細胞膜
画分の蛋白量を示す。●は特異的結合量を示し、○は全
結合量は、□は非特異的結合量を示す。
を含有するCHO/HC2−1の細胞膜画分に対する〔
125I〕-ヒツジCRFの結合実験の結果を示す。縦軸は
〔125I〕-ヒツジCRFの結合量を示し、横軸は細胞膜
画分の蛋白量を示す。●は特異的結合量を示し、○は全
結合量は、□は非特異的結合量を示す。
【0068】
【図6】ヒトCRFレセプター蛋白質を含有するCHO
/HC2−1の細胞膜画分に対する〔125I〕-ヒツジC
RFの結合実験の最適pHを調べた結果を示す。縦軸は
〔125I〕-ヒツジCRFの特異的結合量を示し、横軸は
反応液のpHを示す。
/HC2−1の細胞膜画分に対する〔125I〕-ヒツジC
RFの結合実験の最適pHを調べた結果を示す。縦軸は
〔125I〕-ヒツジCRFの特異的結合量を示し、横軸は
反応液のpHを示す。
【0069】
【図7】ヒトCRFレセプター蛋白質を含有するCHO
/HC2−1の細胞膜画分に対する〔125I〕-ヒツジC
RFの結合実験の最適反応時間および最適反応温度を調
べた結果を示す。縦軸は〔125I〕-ヒツジCRFの特異
的結合量を示し、横軸は反応時間を示す。▲は4℃、●
は25℃、□は37℃を示す。
/HC2−1の細胞膜画分に対する〔125I〕-ヒツジC
RFの結合実験の最適反応時間および最適反応温度を調
べた結果を示す。縦軸は〔125I〕-ヒツジCRFの特異
的結合量を示し、横軸は反応時間を示す。▲は4℃、●
は25℃、□は37℃を示す。
【0070】
【図8】プレート法によるヒトCRFレセプター蛋白質
を含有するCHO/HC2−1の細胞膜画分に対する〔
125I〕-ヒツジCRFの結合実験の結果を示す。縦軸は
〔125I〕-ヒツジCRFの結合量を示し、横軸は細胞膜
画分の蛋白量を示す。●は特異的結合量を示し、○は全
結合量は、□は非特異的結合量を示す。
を含有するCHO/HC2−1の細胞膜画分に対する〔
125I〕-ヒツジCRFの結合実験の結果を示す。縦軸は
〔125I〕-ヒツジCRFの結合量を示し、横軸は細胞膜
画分の蛋白量を示す。●は特異的結合量を示し、○は全
結合量は、□は非特異的結合量を示す。
【0071】
【図9】ヒトCRFレセプター蛋白質を含有するCHO
/HC2−1の細胞膜画分と〔125I〕-ヒツジCRFの
結合に対する各種化合物の結合阻害実験を調べた結果
を、リガンド結合阻害曲線で示したものである。縦軸は
〔125I〕−ヒツジCRF単独の場合の結合量を100
%とした時の相対的結合量を示す。横軸は各種化合物の
濃度を示す。○はCRF、△はα-helicalCRF、□は
ソマトスタチン、●はGHRHを示す。
/HC2−1の細胞膜画分と〔125I〕-ヒツジCRFの
結合に対する各種化合物の結合阻害実験を調べた結果
を、リガンド結合阻害曲線で示したものである。縦軸は
〔125I〕−ヒツジCRF単独の場合の結合量を100
%とした時の相対的結合量を示す。横軸は各種化合物の
濃度を示す。○はCRF、△はα-helicalCRF、□は
ソマトスタチン、●はGHRHを示す。
【0072】
【図10】ヒトCRFレセプター蛋白質を含有するCH
O/HC2−1の細胞膜画分のスキャッチャード解析を
示す。B(pM)はレセプターに結合したリガンドの濃度を
示す。B/Fはレセプターに結合したリガンド量と遊離
したリガンド量の比を示す。
O/HC2−1の細胞膜画分のスキャッチャード解析を
示す。B(pM)はレセプターに結合したリガンドの濃度を
示す。B/Fはレセプターに結合したリガンド量と遊離
したリガンド量の比を示す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 38/00 AAM ABC ABE ACL ACV C07H 21/04 B C07K 14/705 8318−4H C12N 5/10 C12P 21/02 C 9282−4B G01N 33/53 D 33/566 //(C12P 21/02 C12R 1:91) A61K 37/02 AAL AAM ABC ABE ACL ACV 7729−4B C12N 5/00 B
Claims (13)
- 【請求項1】ヒトCRFレセプター蛋白質をコードする
DNAを保持することを特徴とするpAC02で標示さ
れる発現ベクター。 - 【請求項2】請求項1記載の発現ベクターを含有するこ
とを特徴とするCHO細胞。 - 【請求項3】CHO細胞がジヒドロ葉酸還元酵素遺伝子
を欠損しているCHO細胞である請求項2記載のCHO
細胞。 - 【請求項4】請求項2記載のCHO細胞を、ヒトCRF
レセプター蛋白質をコードするDNAの発現が可能な条
件下で培養することを特徴とする組換え型ヒトCRFレ
セプター蛋白質の製造法。 - 【請求項5】組換え型ヒトCRFレセプター蛋白質を含
有するCHO細胞またはその細胞膜画分。 - 【請求項6】請求項5記載の組換え型ヒトCRFレセプ
ター蛋白質を含有するCHO細胞から単離され得る組換
え型ヒトCRFレセプター蛋白質、その部分ペプチドま
たはそれらの塩。 - 【請求項7】請求項5記載のCHO細胞またはその細胞
膜画分を用いることを特徴とするヒトCRFレセプター
アゴニストまたはアンタゴニストのスクリーニング方
法。 - 【請求項8】請求項6記載の組換え型ヒトCRFレセプ
ター蛋白質、その部分ペプチドまたはそれらの塩を用い
ることを特徴とするヒトCRFレセプターアゴニストま
たはアンタゴニストのスクリーニング方法。 - 【請求項9】請求項5記載のCHO細胞もしくはその細
胞膜画分、または請求項6記載の組換え型ヒトCRFレ
セプター蛋白質、その部分ペプチドもしくはそれらの塩
を含有することを特徴とするヒトCRFレセプターアゴ
ニストまたはアンタゴニストのスクリーニング用キッ
ト。 - 【請求項10】請求項7もしくは請求項8記載のスクリ
ーニング方法または請求項9記載のスクリーニング用キ
ットを用いて得られるヒトCRFレセプターアゴニスト
またはその塩。 - 【請求項11】請求項7もしくは請求項8記載のスクリ
ーニング方法または請求項9記載のスクリーニング用キ
ットを用いて得られるヒトCRFレセプターアンタゴニ
ストまたはその塩。 - 【請求項12】請求項10記載のヒトCRFレセプター
アゴニストまたはその塩を含有することを特徴とするス
トレスに対する適応促進剤、ACTH,β−エンドルフ
ィン,β−リポトロピンもしくはα−MSFの分泌促進
剤、血圧降下剤、気分や行動の調節剤、胃腸機能の調節
剤、自律神経系の調節剤、または下垂体,心血管系,消
化管もしくは中枢神経の機能検査薬。 - 【請求項13】請求項11記載のヒトCRFレセプター
アンタゴニストまたはその塩を含有することを特徴とす
るストレスからくる鬱病・不安・頭痛、炎症性疾患、免
疫抑制、AIDS、アルツハイマー病、胃腸障害、食欲
不振、出血性ストレス、薬物・アルコールの禁断症状、
薬物依存症、生殖障害、クッシング病または低血圧症の
予防・治療剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6287638A JPH08140680A (ja) | 1994-11-22 | 1994-11-22 | 組換え型ヒトcrfレセプター蛋白質、その製造法および用途 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6287638A JPH08140680A (ja) | 1994-11-22 | 1994-11-22 | 組換え型ヒトcrfレセプター蛋白質、その製造法および用途 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08140680A true JPH08140680A (ja) | 1996-06-04 |
Family
ID=17719824
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6287638A Pending JPH08140680A (ja) | 1994-11-22 | 1994-11-22 | 組換え型ヒトcrfレセプター蛋白質、その製造法および用途 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08140680A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999000497A1 (fr) * | 1997-06-30 | 1999-01-07 | Taisho Pharmaceutical Co., Ltd. | Proteines susceptibles de se lier au facteur liberateur de corticotrophine |
-
1994
- 1994-11-22 JP JP6287638A patent/JPH08140680A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999000497A1 (fr) * | 1997-06-30 | 1999-01-07 | Taisho Pharmaceutical Co., Ltd. | Proteines susceptibles de se lier au facteur liberateur de corticotrophine |
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