JPH08141107A - ハロゲン化有機化合物の分解方法 - Google Patents

ハロゲン化有機化合物の分解方法

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JPH08141107A
JPH08141107A JP30423894A JP30423894A JPH08141107A JP H08141107 A JPH08141107 A JP H08141107A JP 30423894 A JP30423894 A JP 30423894A JP 30423894 A JP30423894 A JP 30423894A JP H08141107 A JPH08141107 A JP H08141107A
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JP
Japan
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organic compound
halogenated organic
decomposing
boiling point
boiling
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JP30423894A
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English (en)
Inventor
Seiji Iimura
誠司 飯村
Takaharu Uchida
隆治 内田
Shin Taniguchi
紳 谷口
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Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 触媒を使用せずに安全性に優れ短時間に効率
よく分解でき、しかも分解処理物の廃棄処分も容易にで
きるハロゲン化有機化合物の化学的分解処理方法を提供
する。 【構成】 ハロゲン化有機化合物を高沸点炭化水素油に
溶解し、アルカリ性物質を加えて加熱することによって
脱ハロゲン化するハロゲン化有機化合物の分解方法であ
り、前記ハロゲン化有機化合物としては、ポリ塩化ビフ
ェニル類(PCBs)、ジベンゾダイオキシン類(PC
DDs)、ジベンゾフラン類(PCDFs)に適用で
き、前記高沸点炭化水素油は、C重油から沸点300℃
以下の低沸点成分を除いた残渣を使用するのがよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン化有機化合物
の分解方法に係り、特に、ハロゲン化有機化合物中のハ
ロゲンをアルカリで脱離して無害化するハロゲン化有機
化合物の分解方法に関する。
【0002】
【従来の技術】PCB(ポリ塩化ビフェニル)、ダイオ
キシン類、ハロゲン化農薬などのハロゲン化有機化合物
は環境汚染物質として大きな問題となっている。特にP
CBは優れた絶縁性を持ち難燃性であることから主とし
て電気絶縁油及び熱媒体などとして日本国内で約6万ト
ン生産され広く使われてきた。しかし環境中に出たPC
Bが人体に蓄積され、カネミ油症に代表される強い毒性
を呈することが判明して、1972年に生産及び新たな
使用が禁止された。現在使用済PCB使用機器は単に保
管が義務ずけられているのみである。しかしPCB使用
機器の7%が既に行方不明となっているという報告があ
り、また容器の老朽化によってPCBが漏れ出す危険性
も生じている。従ってPCBの無害化処理は緊急且つ重
要な課題となっている。
【0003】PCBは難分解性のためにその処分が困難
であり、種々の処分方法が検討されている。例えば高温
燃焼法、微生物による分解法、化学的分解法など様々な
処理法が考案されている。高温燃焼法は1988〜89
年にカネカ(高砂市)によって実施され、自社所有の約
5,500トンが約1400℃で燃焼処理されたが、排
ガスに対する周辺住民の不安のためにその後は実施され
ていない。微生物による分解は安全性の高い方法である
と思われるが、高塩素化物を分解しにくいこと、分解に
時間がかかることが欠点である。化学的分解処理方法は
低温、短時間で分解できるという特徴を持っている。
【0004】化学的分解処理方法としては、貴金属触
媒、水素ガスを使用する方法が最も一般的であるが、高
価な貴金属触媒を使用すること、爆発性気体である水素
ガスを使用するという欠点を持っている。金属ナトリ
ウムを使用する方法も種々考案されているが金属ナトリ
ウムは水と爆発的に反応するために取り扱い上非常に危
険である。本法に類似する方法としては国際特許出願
番号PCT/US91/01112に炭素触媒体を使用
し高沸点炭化水素を水素供与体としてPCBなどを還元
的に分解する方法が開示されている。前記特許において
は炭素触媒体としては炭水化物(スクロース)があげら
れている。すなわち炭水化物を熱分解して炭素触媒を生
成させる過程を含んでいる。しかしこの過程には爆発的
な激しい現象をともない工業的規模では行いにくい。ま
た生成する炭素触媒はタール状になってしまい溶剤中に
分散しにくく、触媒としての効率が悪い。また高沸点炭
化水素としてはC重油が最も好ましいが、そのまま使用
すると分解反応が非常に遅い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点を解消し、触媒を使用せずに、安全性に優れ
短時間に効率よく分解でき、しかも分解処理物の廃棄処
分も容易にできるハロゲン化有機化合物の化学的分解処
理方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、ハロゲン化有機化合物を高沸点炭化水
素油に溶解し、アルカリ性物質を加えて加熱することに
よって脱ハロゲン化することを特徴とするハロゲン化有
機化合物の分解方法としたものである。本発明におい
て、ハロゲン化有機化合物としては、ポリ塩化ビフェニ
ル類(PCBs)、ジベンゾダイオキシン類(PCDD
s)、ジベンゾフラン類(PCDFs)等の難分解性の
ものを挙げることができ、これらのハロゲン化有機化合
物の分解に好適に適用できる。そして、本発明において
は、ハロゲン化有機化合物、例えばポリ塩化ビフェニル
(PCB)又はPCBを含んでいる媒体を高沸点炭化水
素油、例えばC重油から沸点300℃以下の低沸点成分
を除いた残渣に混合して使用する。PCBを含んだ媒体
とはトランス油又はコンデンサー油などを意味する。こ
の際急激な反応を避けるために、PCBの濃度は10%
以下であることが望ましい。
【0007】アルカリ性物質としてはアルカリ金属又は
アルカリ土類金属水酸化物、酸化物、炭酸塩及び重炭酸
塩であり、好ましくは水酸化ナトリウム及び水酸化カリ
ウムである。アルカリ性物質は固体又は水溶液として使
用することができる。アルカリ性物質の添加量は当該P
CBの塩素に対して1〜30当量で、好ましくは3〜5
当量である。反応温度は270〜400℃であり、好ま
しくは300〜350℃である。この温度において2〜
3時間反応させれば充分である。当該反応は、還元雰囲
気にするため、及び引火を防ぐために不活性ガス雰囲気
で行うことが好ましい。不活性ガスとしては窒素、アル
ゴンなどが使用できる。
【0008】
【作用】C重油をそのまま使用した場合には脱塩素の反
応速度が非常に遅く、例えば数%のPCBを1ppm以
下にまで分解するためには6時間以上の加熱時間を要す
る。一方、C重油の前処理として300℃以下の低沸点
成分を除き、残渣を使用する場合には2〜3時間の加熱
時間で充分である。その理由は、この際C重油中の低沸
点成分が反応を妨害しているか、あるいは加熱によりC
重油中に有効成分が生成するものと考えられる。従っ
て、本発明では、C重油の300℃以下の低沸点成分を
蒸留によって分離した後、残渣を使用して加熱し、特別
に触媒を加えることなく有害ハロゲン化有機化合物を安
全に脱ハロゲン化して無害化したものである。この際窒
素を主成分とする排ガスは極めて微量である。また、本
法によって処理した生成物を含んだC重油は、ジベンゾ
ダイオキシン類、ジベンゾフラン類等の有害物を発生す
ることなく、容易に燃焼処理することができるものであ
る。
【0009】次に本発明による反応式を示す。 C重油残渣の加熱 → H・ H・+ハロゲン化有機化合物+NaOH→脱ハロゲン化
物+NaCl+H2 O上式に示したように、本反応にお
いては、C重油残渣が水素供与体として作用し生成する
遊離の水素によって、ハロゲン化物のハロゲンと置換反
応を行って有害ハロゲン化有機化合物を無害化するもの
である。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。 実施例1 PCB(3ml)を沸点が300℃以上のC重油残渣
(150ml)に溶解し、水酸化ナトリウム(10g)
を加えて窒素雰囲気下330〜340℃で2時間加熱攪
拌した。GC/MSによって反応液を分析したところP
CBは1ppm以下まで分解した。
【0011】実施例2 PCBを0.5%含むトランス油(60ml)を沸点が
300℃以上のC重油残渣(90ml)と混合し、水酸
化ナトリウム(3.5g)を加えて窒素雰囲気下330
〜340℃で2時間加熱攪拌した。GC/MSによって
反応液を分析したところPCBは1ppm以下まで分解
した。
【0012】実施例3 ポリクロロジベンゾダイオキシン類(10mg)を沸点
が300℃以上のC重油残渣(150ml)に溶解し、
水酸化ナトリウム(1.0g)を加えて窒素雰囲気下3
30〜340℃で3時間加熱攪拌した。GC/MSによ
って反応液を分析し、ポリクロロジベンゾダイオキシン
類が1ppm以下まで分解したことを確認した。
【0013】実施例4 ポリクロロジベンゾフラン類(10mg)を沸点が30
0℃以上のC重油残渣(150ml)に溶解し、水酸化
ナトリウム(1.0g)を加えて窒素雰囲気下330〜
340℃で3時間加熱攪拌した。GC/MSによって反
応液を分析し、ポリクロロジベンゾフラン類が1ppm
以下にまで分解したことを確認した。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、ハロゲン化有機化合物
を沸点が300℃以上のC重油残渣を用いることによ
り、触媒を使用せずにアルカリ性物質を加えるだけで分
解処理でき、安全性に優れ短時間に効率よく分解できる
ハロゲン化有機化合物の化学的分解方法が提供できた。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン化有機化合物を高沸点炭化水素
    油に溶解し、アルカリ性物質を加えて加熱することによ
    って脱ハロゲン化することを特徴とするハロゲン化有機
    化合物の分解方法。
  2. 【請求項2】 前記ハロゲン化有機化合物が、ポリ塩化
    ビフェニル類(PCBs)、ジベンゾダイオキシン類
    (PCDDs)、ジベンゾフラン類(PCDFs)から
    選ばれた一種以上からなる請求項1記載のハロゲン化有
    機化合物の分解方法。
  3. 【請求項3】 前記アルカリ性物質は、アルカリ金属又
    はアルカリ土類金属の水酸化物、酸化物、炭酸塩、重炭
    酸塩から選ばれた一種以上からなり、前記ハロゲン化有
    機化合物中の塩素に対して1〜30当量用いる請求項1
    又は2記載のハロゲン化有機化合物の分解方法。
  4. 【請求項4】 前記高沸点炭化水素油は、C重油から沸
    点300℃以下の低沸点成分を除いた残渣を使用する請
    求項1、2又は3記載のハロゲン化有機化合物の分解方
    法。
JP30423894A 1994-11-15 1994-11-15 ハロゲン化有機化合物の分解方法 Pending JPH08141107A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002126715A (ja) * 2000-10-26 2002-05-08 Petroleum Energy Center 有機ハロゲン化物汚染固形物の処理方法
JP2006257034A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Nippon Oil Corp ハロゲン化芳香族化合物の脱ハロゲン化用溶媒、及びハロゲン化芳香族化合物の脱ハロゲン化方法
JP2006257035A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Nippon Oil Corp ハロゲン化芳香族化合物の脱ハロゲン化用溶媒、及びハロゲン化芳香族化合物の脱ハロゲン化方法
US7196240B2 (en) 2003-02-10 2007-03-27 Ueda Textile Science Foundation Method and equipment for making polychlorobiphenyl nontoxic

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JP2002126715A (ja) * 2000-10-26 2002-05-08 Petroleum Energy Center 有機ハロゲン化物汚染固形物の処理方法
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