JPH08141113A - ゴルフボール - Google Patents

ゴルフボール

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JPH08141113A
JPH08141113A JP6309894A JP30989494A JPH08141113A JP H08141113 A JPH08141113 A JP H08141113A JP 6309894 A JP6309894 A JP 6309894A JP 30989494 A JP30989494 A JP 30989494A JP H08141113 A JPH08141113 A JP H08141113A
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JP
Japan
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glass transition
transition temperature
golf ball
measured
cover
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Application number
JP6309894A
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English (en)
Inventor
Kohei Takemura
光平 竹村
Akihiro Nakahara
章裕 中原
Yoshinori Sano
喜則 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バラタカバーボールと同等の優れた打球感を
有し、かつ耐久性および生産性を向上させたゴルフボー
ルを提供する。 【構成】 コアと該コアを被覆するカバーを有するゴル
フボールにおいて、上記カバーの基材ポリマーとして、
動的粘弾性測定による23℃の弾性率が1000〜25
000kgf/cm2 である熱可塑性樹脂と、動的粘弾
性測定によるガラス転移温度であって23℃以下で最も
高温にあるガラス転移温度が−90℃〜0℃であるジエ
ン系ゴムとを重量比95:5〜30:70で混合してな
り、動的粘弾性測定による23℃の弾性率が1000〜
10000kgf/cm2 で、かつ動的粘弾性測定によ
るガラス転移温度であって23℃以下で最も高温にある
ガラス転移温度が−90℃〜0℃である熱可塑性エラス
トマー組成物を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴルフボールに関し、
さらに詳しくは、バラタカバーボールと同等の優れた打
球感(打球時のフィーリング)を有し、かつ耐久性およ
び生産性を向上させたゴルフボールに関する。
【0002】
【従来の技術】バラタ(トランスポリイソプレン)を基
材ポリマーとするバラタカバーで被覆したゴルフボール
は、打球感やコントロール性が優れているが、耐久性が
悪く、また、バラタは、ゴムの一種であることから、架
橋処理を行わないと形くずれなどが生じるため、硫黄や
過酸化物などの架橋剤を配合して、低温で長時間架橋を
行わなければならず、そのため、生産性が低く、しかも
架橋後の再利用ができないので、コストが高くなるとい
う問題を有していた。
【0003】そこで、従来からも、バラタカバーの耐久
性を向上させる試みが特公平4−50028号公報、特
開平3−128072号公報、特開平6−54928号
公報などに提案されているが、それらは、いずれもバラ
タを基材ポリマーとし、それに合成ゴムあるいは天然ゴ
ムなどを添加することによって耐久性を向上させる方法
を採用している。
【0004】しかし、上記の方法では、マトリクスがバ
ラタであるため、成形後の再利用ができないという問題
がある。また、動的粘弾性測定はゴルフボールのように
動的に使用される材料の特性を見出すために非常に有用
な方法であって、バラタと同等の特性を持たせようとす
る材料にはバラタと同等の動的粘弾性特性を持たせるこ
とが必要であるが、上記方法によって得られる組成物の
動的粘弾性特性はバラタとはかけ離れたものであり、耐
久性での若干の向上が見られるものの、反撥性能がバラ
タカバーに比べて劣っている。
【0005】ところで、ゴルフボールを大別すると、糸
巻きゴルフボールとソリッドゴルフボールとがあり、糸
巻きゴルフボールには主としてバラタカバーが用いら
れ、ソリッドゴルフボールにはアイオノマーがカバーの
基材ポリマーとして用いられることが多い。このアイオ
ノマーは加工方法がバラタに比べて格段に簡便であり、
耐久性も良いが、高剛性であるため、打球感がバラタカ
バーに比べて悪く、打球感を重視するプロやトップアマ
などのように上級者になるほどバラタカバーを好む傾向
があり、バラタカバーが前記のような耐久性の悪さや生
産性の低さにより高コストであるという問題点を抱えて
いるにもかかわらず、バラタカバーは根強い人気を有し
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、バラタ
カバーは、耐久性の悪さや生産性の低さによる高コスト
という問題点を有しているにもかかわらず、その優れた
打球感によって、上級者になるほど好まれる傾向にあ
り、根強い人気を有している。
【0007】したがって、本発明は、バラタカバーの有
する問題点を解決し、バラタカバーボールと同等の優れ
た打球感を有し、かつ耐久性および生産性を向上させた
ゴルフボールを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、特定の弾性率
を有し再利用可能な熱可塑性樹脂と、ある特定の温度に
ガラス転移温度を持つジエン系ゴムとを特定割合で混合
することによって、動的粘弾性測定による特性がバラタ
と同等で、動的物性(特に耐久性)がバラタ以上の特性
を有し、ゴルフボールのカバーに用いたときに打球感が
バラタカバーと同等またはそれ以上の優れた特性を有す
る熱可塑性エラストマー組成物が得られることを見出
し、それに基づいて完成されたものである。
【0009】すなわち、本発明は、カバーの基材ポリマ
ーとして、動的粘弾性測定による23℃の弾性率が10
00〜25000kgf/cm2 である熱可塑性樹脂と
動的粘弾性測定によるガラス転移温度であって23℃以
下で最も高温にあるガラス転移温度が−90℃〜0℃で
あるジエン系ゴムとを重量比95:5〜30:70で混
合してなり、動的粘弾性測定による23℃の弾性率が1
000〜10000kgf/cm2 で、動的粘弾性測定
によるガラス転移温度であって23℃以下で最も高温に
あるガラス転移温度が−90℃〜0℃である熱可塑性エ
ラストマー組成物を用いたことを特徴とするゴルフボー
ルに関するものである。
【0010】本発明において、バラタと同様の特性を有
する熱可塑性エラストマー組成物を得るにあたり、その
特性評価を動的粘弾性測定の低温域のデータによって行
う理由は、打球時のような高周波領域の特性を表すため
には、一定周波数で動的粘弾性の温度依存性を測定した
場合の低温域のデータが高周波領域のデータに一致する
という温度周波数換算則が成立するからである。
【0011】また、本発明において、熱可塑性エラスト
マー組成物の特性として、動的粘弾性測定による23℃
の弾性率が1000〜10000kgf/cm2 で、動
的粘弾性測定によるガラス転移温度であって23℃以下
で最も高温にあるガラス転移温度が−90℃〜0℃であ
ることを必要としているのは、熱可塑性エラストマー組
成物がバラタと同等の特性を持つようにするためであ
り、上記弾性率としては特に1500〜5000kgf
/cm2 が好ましく、また上記ガラス転移温度としては
特に−60℃〜−20℃であることが好ましい。
【0012】すなわち、熱可塑性エラストマー組成物の
弾性率が上記範囲より低い場合は、機械的物性が低下
し、ゴルフボールのカバーに用いたときに耐久性が低下
し、熱可塑性エラストマー組成物の弾性率が上記範囲よ
り高くなると、打球時の衝撃力が大きくなり、また脆性
破壊が起こりやすくなって、耐久性が低下する。また、
熱可塑性エラストマー組成物のガラス転移温度が上記範
囲より低い場合は、打球感が軟らかくなりすぎ、熱可塑
性エラストマー組成物のガラス転移温度が上記範囲より
高くなると、打球時の周波数ではガラス状態に相当し
て、打球感が硬くなる。なお、本発明において、弾性率
の特定を23℃で行っているが、この23℃という温度
は測定条件を一定にするためのものであり、温度が23
℃以外になれば、弾性率が23℃のものと異なることは
起こり得るが、そのような他の温度で測定した弾性率が
1000〜10000kgf/cm2 の範囲内に入らな
いものであっても、23℃で測定すれば弾性率が100
0〜10000kgf/cm2の範囲内に入るものは、
当然、本発明の範囲内に属している。
【0013】上記熱可塑性エラストマー組成物の調製
は、熱可塑性樹脂とジエン系ゴムとを混合することによ
って行われるが、その熱可塑性樹脂としては、動的粘弾
性測定による23℃の弾性率が1000〜25000k
gf/cm2 であるものが必要であり、特に2000〜
10000kgf/cm2 であるものが好ましく、材質
的には、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
塩化ビニル、ポリアミド、アイオノマーなどが挙げられ
る。
【0014】すなわち、熱可塑性樹脂の弾性率が100
0kgf/cm2 より低い場合は、得られる熱可塑性エ
ラストマー組成物がバラタよりもかなり軟らかくなり、
機械的強度が極端に低下する。逆に熱可塑性樹脂の弾性
率が25000kgf/cm2 以上より高くなると、ジ
エン系ゴムと混合しても熱可塑性樹脂の特性が強く出て
高剛性になり、バラタと同等な物性が発現せず、しかも
脆くなって特に耐久性などが低下する。
【0015】つぎに、上記熱可塑性樹脂に混合するジエ
ン系ゴムは、動的粘弾性測定によるガラス転移温度であ
って23℃以下で最も高温にあるガラス転移温度が−9
0℃〜0℃であることが必要であり、特に−80℃〜−
20℃であることが好ましく、材質的には、例えば、ブ
タジエンゴム(BR)、イソプレンゴム(IR)、スチ
レンブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルブタ
ジエンゴム(NBR)、エチレンプロピレンジエンゴム
(EPDM)などが挙げられ、それらのなかで上記ガラ
ス転移温度の条件を満たすものが用いられる。
【0016】上記熱可塑性樹脂とジエン系ゴムとの混合
割合は重量比で95:5〜30:70にされる。熱可塑
性樹脂の割合が上記範囲より多くなると(すなわち、ジ
エン系ゴムの割合が上記範囲より少なくなると)、得ら
れる熱可塑性エラストマー組成物の弾性率が熱可塑性樹
脂の弾性率とほとんど変わらないため、打球感が悪く、
かつ脆性破壊が起こりやすく、また、熱可塑性樹脂の割
合が上記範囲より少ない場合は(すなわち、ジエン系ゴ
ムの割合が上記範囲より多い場合は)、熱可塑性樹脂の
有する強度が極端に低下し、反撥性能も悪くなる。
【0017】上記熱可塑性樹脂とジエン系ゴムとの混合
は、通常の方法で行うことができ、例えば、ニーダー、
バンバリー、押出機、ロールなどを用いて通常の方法で
混合すればよいし、また架橋剤を配合して動的架橋する
方法を採用してもよい。上記熱可塑性樹脂とジエン系ゴ
ムとの混合によって得られる熱可塑性エラストマー組成
物を再利用可能でかつ射出成形などが可能なものとする
には、ジエン系ゴム粒子ができるだけ微細に熱可塑性樹
脂中に分散していることが望ましいので、動的架橋を採
用することが好ましい。このように動的架橋を行う場
合、熱可塑性樹脂とジエン系ゴムとの混合物にあらかじ
め架橋剤を混合しておいて、動的架橋に付してもよい
し、熱可塑性樹脂とジエン系ゴムとの混合中に架橋剤を
投入混合してもよい。また、混合方法のいかんにかかわ
らず、相溶化剤や可塑剤などを添加してもよい。
【0018】上記のようにして得られるエラストマー組
成物は、熱可塑性であって、プレス成形はもとより、射
出成形なども可能であり、架橋を要することなく、ゴム
と同等あるいはそれ以上の物性を持ち得る成形物を得る
ことができる。
【0019】本発明において、カバーを形成するための
カバー用組成物の調製にあたっては、上記熱可塑性エラ
ストマー組成物を基材ポリマーとし、必要に応じて、そ
れに二酸化チタンなどの顔料や、老化防止剤、紫外線吸
収剤などの各種の添加剤を添加することができる。ま
た、上記熱可塑性エラストマー組成物にその特性を損な
わない範囲内で他の樹脂を添加してもよい。ただし、そ
の場合、上記熱可塑性エラストマー組成物が少なくとも
80重量%以上であることが必要である。上記熱可塑性
樹脂とジエン系ゴムとの混合物からなる熱可塑性エラス
トマー組成物は、熱可塑性樹脂とジエン系ゴムとがカバ
ー中で混合状態にあればよく、あらかじめ混合しておい
てもよいし、また、カバー用組成物の調製時に顔料など
と一緒に混合してもよい。
【0020】上記熱可塑性エラストマー組成物を基材ポ
リマーとするカバーは、ソリッドゴルフボール用コア
(ソリッドコア)および糸巻きゴルフボール用コア(糸
巻きコア)のいずれの被覆にも適用することができる。
【0021】ソリッドコアとしては、1層構造のコアは
もとより、2層以上の多層構造のコアであってもよく、
例えば、ツーピースボール用コアとしては、ブタジエン
ゴム100重量部に対して、アクリル酸、メタクリル酸
などのα,β−不飽和カルボン酸またはその金属塩や、
トリメチロールプロパントリメタクリレートなどの官能
性モノマーなどの加硫剤(架橋剤)を単独または合計で
10〜60重量部、酸化亜鉛、硫酸バリウムなどの充填
剤を10〜30重量部、ジクミルパーオキサイドなどの
過酸化物を0.5〜5重量部配合し、要すれば、さらに
老化防止剤を0.1〜1重量部配合したゴム組成物をプ
レス加硫(架橋)により、例えば140〜170℃の温
度で10〜40分間加熱圧縮して、球状加硫物に成形す
ることによって得られたものを用いることができる。
【0022】糸巻きコアは、センターとそれに巻き付け
た糸ゴムとからなり、センターとしては液系、ゴム系の
いずれも用いることができる。ゴム系のセンターとして
は、例えば、前記ソリッドコアと同様のゴム組成物を加
硫することによって得られたものを用いることができ
る。
【0023】糸ゴムは、従来から使用されているものを
用いることができ、例えば、天然ゴムまたは天然ゴムと
合成ポリイソプレンとの混合物に老化防止剤、加硫促進
剤、硫黄などを配合したゴム組成物を加硫することによ
って得られたものを用いることができる。ただし、これ
らのソリッドコア、糸巻きコアは単なる例示であって、
これら例示のもののみに限定されることはない。
【0024】コアにカバーを被覆する方法は、特に限定
されるものではなく、通常の方法で行うことができる。
例えば、前記特定の熱可塑性エラストマー組成物を基材
ポリマーとし、他の必要な添加剤を適宜配合したカバー
用組成物をあらかじめ半球殻状のハーフシェルに成形
し、それを2枚用いてコアを包み、100〜170℃で
1〜15分間加圧成形するか、または上記カバー用組成
物を直接コア上に射出成形してコアを包み込む方法など
が採用される。カバーの厚みは通常1〜4mm程度であ
る。そして、カバー成形時、必要に応じて、ボール表面
にディンプルの形成が行われ、また、ぺイント仕上、ス
タンプなども必要に応じて施される。
【0025】つぎに、本発明のゴルフボールの構造を図
面を参照しつつ説明する。図1は本発明のゴルフボール
の一例を模式的に示す断面図である。この図1に示すゴ
ルフボールは糸巻きゴルフボールであり、図中、1はセ
ンター1aと糸ゴム1bとからなるコアであり、2はカ
バーで、2aはディンプルである。
【0026】上記センター1aや糸ゴム1bは、特に特
定のものに限られることなく、従来同様のものも用いる
ことができ、このセンター1aとしては、液系、ゴム系
のいずれであってもよく、糸ゴム1bは上記センター1
aの周囲に延伸状態で巻き付けられ、それによって糸巻
きコアと呼ばれるコア1が形成されている。カバー2は
上記コア1を被覆するものであり、このカバー2は前記
特定の熱可塑性エラストマー組成物を基材ポリマーとす
るカバー用組成物から形成されたものである。
【0027】上記図1に示すゴルフボールは、糸巻きコ
アを用いた糸巻きゴルフボールであるが、本発明のゴル
フボールは、上記糸巻きコアに代えて、ソリッドコアを
用いたソリッドゴルフボールであってもよい。上記ソリ
ッドコアは、たとえば前記のようなブタジエンゴムを主
材とするゴム組成物の加硫成形体で形成した1層構造の
コアでもよいし、また、たとえばブタジエンゴムを主材
とするゴム組成物の加硫成形体からなる内部コアの周囲
にさらにブタジエンゴムを主材とするゴム組成物の加硫
成形体からなる外部コアを形成した2層構造のソリッド
コアであってもよい。
【0028】上記ディンプル2aは、必要に応じ、ある
いは所望とする特性が得られるように、適した個数、態
様でゴルフボールのカバー2に設けられるものであり、
また、これらのゴルフボールには、必要に応じ、ボール
表面にペイントやマーキングが施される。
【0029】
【実施例】つぎに、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに限
定されるものではない。
【0030】実施例1〜17および比較例1〜9 つぎの〜に示す工程を経て、実施例1〜17および
比較例1〜9の糸巻きゴルフボールを作製した。
【0031】糸巻きコアの作製:硫酸バリウムを水に
分散させたペーストと該ペーストを包被する厚さ1.7
mmの加硫天然ゴムのカバーゴムからなる外径28.1
mmの液系センターに、基材ゴムが天然ゴム/低シスイ
ソプレンゴム〔シェルIR−309(商品名)、シェル
化学社製〕=50/50(重量比)のブレンドゴム製の
糸ゴムを巻き付け、外径39.5mmの糸巻きコアを作
製した。
【0032】まず、熱可塑性エラストマー組成物を調製
するのに使用する熱可塑性樹脂のポリマー種、商品名、
弾性率を表1に示し、ジエン系ゴムのポリマー種、商品
名、ガラス転移温度を表2に示す。なお、スペース上の
関係で、表1において、ポリエチレンテレフタレートは
PETで、表2において、ブタジエンゴムはBR、エチ
レンプロピレンジエンゴムはEPDM、アクリロニトリ
ルゴムはNBR、スチレンブタジエンゴムはSBRで示
す。また、製造業者名も表中での記載が困難なので、そ
れぞれの表の後に示す。そして、表1中の弾性率は後記
条件下での動的粘弾性測定において23℃で測定したも
のであり、表2中のガラス転移温度も後記条件下での動
的粘弾性測定で測定したものである。
【0033】
【表1】
【0034】※1:三井デュポンポリケミカル(株) ※2:三井デュポンポリケミカル(株) ※3:住友化学工業(株) ※4:三井デュポンポリケミカル(株) ※5:三井デュポンポリケミカル(株) ※6:住友化学工業(株) ※7:東レ(株) ※8:住友化学工業(株) ※9:東洋紡績(株)
【0035】
【表2】
【0036】※10:信越化学工業(株) ※11:日本合成ゴム(株) ※12:昭和電工デュポン(株) ※13:住友化学工業(株) ※14:日本合成ゴム(株) ※15:日本合成ゴム(株) ※16:日本合成ゴム(株) ※17:日本合成ゴム(株) ※18:(株)クラレ
【0037】上記表1に示す熱可塑性樹脂と表2に示す
ジエン系ゴムとを表3〜表10に示す割合(重量比)で
混合し、得られた熱可塑性樹脂の弾性率、ガラス転移温
度、引張強さを測定した。その結果をそれぞれの組成に
応じて表3〜表10に示す。また、得られた熱可塑性エ
ラストマー組成物100重量部に対して二酸化チタン2
重量部を配合して、カバー用組成物を調製した。ただ
し、比較例9のカバー用組成物は、標準的なバラタカバ
ー用の組成物であり、バラタ〔TP−301(商品
名)〕100重量部に対して、天然ゴム10重量部、ハ
イスチレンレジン10重量部、二酸化チタン10重量
部、酸化亜鉛5重量部、硫黄2重量部および加硫促進剤
0.5重量部を配合することによって調製した。
【0038】弾性率、ガラス転移温度などの動的粘弾性
測定は、「島津粘弾性スペクトロメータDVE200」
を用い、動歪0.25%で温度分散測定を行った。測定
温度範囲は−150℃〜100℃、昇温速度は4℃/m
in、測定周波数は10Hzで、測定用サンプルには、
2mm厚、4mm幅、30mm長の短冊状のものを用い
た。そして、引張強さの測定は、得られた熱可塑性エラ
ストマー組成物を、その融点+20℃の温度で15分間
シートプレスして、2mm厚のスラブシートを作製し、
JIS−K6301に規定される引張試験に準じて行っ
た。
【0039】ゴルフボールの作製:上記で調製した
カバー用組成物から、それぞれ半球殻状のハーフシェル
を成形し、それを2枚用いて前記の糸巻きコアを包
み、ゴルフボール用の金型内で150℃で6分間プレス
成形し、成形後、その表面にペイントを塗装することに
よって、外径42.7mmの糸巻きゴルフボールを作製
した。ただし、比較例9のゴルフボールは、バラタカバ
ーを用いる関係で、90℃で6分間プレス成形した後、
35℃で48時間架橋することを経て、糸巻きゴルフボ
ールを作製した。
【0040】得られたゴルフボールの重量、耐久性、衝
撃力および飛距離を測定した。耐久性、衝撃力、飛距離
の測定方法は次の通りである。
【0041】耐久性:エアーガンにてボールを金属板に
45m/sの測定で衝突させ、ボールが割れるまでの回
数を測定し、その結果をバラタカバーを用いた比較例9
のゴルフボールを100とした指数で示す。測定は各ボ
ールとも8個ずつについて行い、結果はその平均で示
す。
【0042】衝撃力:ツルーテンパー社製スイングロボ
ットに、加速度ピックアップメーターを取り付けたウッ
ド1番クラブを取り付け、ボールを45m/sのヘッド
スピードで打撃したときの最大衝撃力を測定する。測定
は各ボールとも8個ずつについて行い、結果はその平均
で示す。この衝撃力は打球感の判断に適用されるもので
あり、この衝撃力が小さいほど、打球感がよいことを示
す。
【0043】飛距離:ツルーテンパー社製スイングロボ
ットにウッド1番クラブを取り付け、ボールを45m/
sのヘッドスピードで打撃することによって測定する。
測定は各ボールとも8個ずつについて行い、結果はその
平均で示す。
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】
【表5】
【0047】
【表6】
【0048】
【表7】
【0049】
【表8】
【0050】
【表9】
【0051】
【表10】
【0052】表3〜表10に示す結果から明らかなよう
に、実施例1〜17のゴルフボールは、衝撃力がバラタ
カバーを用いた比較例9のゴルフボールより小さく、打
球感がバラタカバーを用いた比較例9のゴルフボールと
同等またはそれ以上であることを示していた。また、実
施例1〜17のゴルフボールは、耐久性を示す指数が高
く、バラタカバーを用いた比較例9のゴルフボールに比
べて、耐久性が優れていた。
【0053】さらに、実施例1〜17のゴルフボール
は、コアのカバーの被覆がアイオノマーカバーなどと同
様の成形方法で行うことができ、バラタカバーのような
長時間架橋を要せず、生産性が優れていた。
【0054】これに対して、比較例1のゴルフボール
は、引張強さが低いため、耐久性が悪く、比較例2のゴ
ルフボールは、アイオノマーを単独で基材ポリマーとし
て用いているため、衝撃力が大きくて、打球感が悪く、
比較例3のゴルフボールは、弾性率が低いため、飛距離
が小さく、また耐久性も悪く、比較例4のゴルフボール
は、弾性率が高すぎるため、衝撃力が大きくなり、打球
感が悪く、耐久性も悪かった。また、比較例5のゴルフ
ボールは、弾性率が低いため、飛距離が小さく、また耐
久性も悪く、比較例6のゴルフボールは、耐久性が悪
く、また衝撃力が大いため、打球感が悪く、比較例7の
ゴルフボールは、ガラス転移温度が低すぎるため、耐久
性が悪く、比較例8のゴルフボールは、ガラス転移温度
が高いため、耐久性が悪かった。そして、比較例9のゴ
ルフボールは、標準的なバラタカバーを用いた比較の基
準となるゴルフボールであるが、実施例1〜17のゴル
フボールに比べて、耐久性が悪く、また長時間架橋を必
要とするなど、生産性が低いという問題を有していた。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
バラタカバーと同等の優れた打球感を有し、かつ耐久性
および生産性が向上したゴルフボールが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るゴルフボールの一例を模式的に示
す断面図である。
【符号の説明】
1 コア 1a センター 1b 糸ゴム 2 カバー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアと該コアを被覆するカバーを有する
    ゴルフボールにおいて、上記カバーの基材ポリマーとし
    て、動的粘弾性測定による23℃の弾性率が1000〜
    25000kgf/cm2 である熱可塑性樹脂と、動的
    粘弾性測定によるガラス転移温度であって23℃以下で
    最も高温にあるガラス転移温度が−90℃〜0℃である
    ジエン系ゴムとを重量比95:5〜30:70で混合し
    てなり、動的粘弾性測定による23℃の弾性率が100
    0〜10000kgf/cm2で、かつ動的粘弾性測定
    によるガラス転移温度であって23℃以下で最も高温に
    あるガラス転移温度が−90℃〜0℃である熱可塑性エ
    ラストマー組成物を用いたことを特徴とするゴルフボー
    ル。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂の動的粘弾性測定による2
    3℃の弾性率が2000〜10000kgf/cm
    2 で、ジエン系ゴムの動的粘弾性測定によるガラス転移
    温度であって23℃以下で最も高温にあるガラス転移温
    度が−80℃〜−20℃であり、熱可塑性エラストマー
    組成物の動的粘弾性測定による23℃の弾性率が150
    0〜5000kgf/cmで、かつ動的粘弾性測定によ
    るガラス転移温度であって23℃以下で最も高温にある
    ガラス転移温度が−60℃〜−20℃である請求項1記
    載のゴルフボール。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6114453A (en) * 1996-06-18 2000-09-05 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Covering material composition for golf ball and process for producing the same
US6130295A (en) * 1996-06-26 2000-10-10 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Golf ball
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JP2006218049A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Asics Corp グラウンドゴルフ・パークゴルフ用のボール
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