JPH08142859A - 磁石ベルト - Google Patents
磁石ベルトInfo
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- JPH08142859A JPH08142859A JP29251494A JP29251494A JPH08142859A JP H08142859 A JPH08142859 A JP H08142859A JP 29251494 A JP29251494 A JP 29251494A JP 29251494 A JP29251494 A JP 29251494A JP H08142859 A JPH08142859 A JP H08142859A
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Landscapes
- Non-Mechanical Conveyors (AREA)
- Dynamo-Electric Clutches, Dynamo-Electric Brakes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 輸送需要の比較的小さな箇所に適する輸送シ
ステムとして、磁石を応用したシステム構成がシンプル
な磁石ベルト輸送システム(BTM)において、磁石ベ
ルトの幅に対して充分な磁石長さを確保して吸着力を大
きくし、磁石ユニットとベルトの高い固定力を有する磁
石ベルトを提供できる。 【構成】 車両に設けられ、地上に固定されたレールに
吸着しながら回転することにより車両に推力を与える磁
石ベルトにおいて、一対の駆動部材の周囲に設けられ、
駆動部材との係合面である裏面断面が凹凸状に形成さ
れ、かつ凸部に複数個の段付き貫通穴を配設するベルト
と、前記ベルトの段付き貫通穴に対応する位置に座ぐり
穴付き貫通穴を形成するヨークと、前記ベルトの段付き
部に装着し、かつ座ぐり穴付き貫通穴を有する取付金具
と、前記ヨークの座ぐり穴付き貫通穴と前記ベルトの段
付き貫通穴と取付金具の座ぐり穴付き貫通穴に挿入して
両端を溶接で固定するピン部材と、前記ヨークに固着さ
れた永久磁石とを有することを特徴とする磁石ベルト。
ステムとして、磁石を応用したシステム構成がシンプル
な磁石ベルト輸送システム(BTM)において、磁石ベ
ルトの幅に対して充分な磁石長さを確保して吸着力を大
きくし、磁石ユニットとベルトの高い固定力を有する磁
石ベルトを提供できる。 【構成】 車両に設けられ、地上に固定されたレールに
吸着しながら回転することにより車両に推力を与える磁
石ベルトにおいて、一対の駆動部材の周囲に設けられ、
駆動部材との係合面である裏面断面が凹凸状に形成さ
れ、かつ凸部に複数個の段付き貫通穴を配設するベルト
と、前記ベルトの段付き貫通穴に対応する位置に座ぐり
穴付き貫通穴を形成するヨークと、前記ベルトの段付き
部に装着し、かつ座ぐり穴付き貫通穴を有する取付金具
と、前記ヨークの座ぐり穴付き貫通穴と前記ベルトの段
付き貫通穴と取付金具の座ぐり穴付き貫通穴に挿入して
両端を溶接で固定するピン部材と、前記ヨークに固着さ
れた永久磁石とを有することを特徴とする磁石ベルト。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁石ベルト輸送システ
ム(BTM:Belt type Transit System byMagnets)に
使われる磁石ベルトに関する。
ム(BTM:Belt type Transit System byMagnets)に
使われる磁石ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、輸送需要の比較的小さな箇所に適
する輸送システムとして、磁石を応用したシステム構成
がシンプルな磁石ベルト輸送システム(BTM)の開発
が進められている。BTMは、車上に動力を持たせ、磁
石ベルトとレールの吸着力を利用して車両に推進力を与
えて駆動するものである(磁石とレールが吸着した時に
発生する大きな磁気摩擦力を利用する)。ここで、従来
の磁石ベルトの構成を図5に示す。磁石ベルト3を構成
する抗張体(例えばグラスファイバー、ケブラー、テト
ロン、スチールコードなど)を心線として中心に成形さ
れている弾性体(例えばクロロプレンやポリウレタン)
からなるベルト30の表面には、複数個の磁石ユニット
100が取り付けられており、この磁石ユニット100
は、ヨーク7と、ヨーク7に固着された磁石8とで構成
されている。この磁石は厚さ方向に磁化されている。磁
石ベルト3の裏面は、駆動部材(図示せず)と係合する
ように、凹凸状に形成されている。そして、この駆動部
材を回転させれば、磁石ベルト3の裏面の凹凸部(30
a、30b)と駆動部材とが噛み合って、磁石ベルト3
が一定方向に回転する。このようにして、磁石ベルト3
が回転すると、大きな磁気摩擦力が発生し、車両が推力
を得てレールに沿って走行する。
する輸送システムとして、磁石を応用したシステム構成
がシンプルな磁石ベルト輸送システム(BTM)の開発
が進められている。BTMは、車上に動力を持たせ、磁
石ベルトとレールの吸着力を利用して車両に推進力を与
えて駆動するものである(磁石とレールが吸着した時に
発生する大きな磁気摩擦力を利用する)。ここで、従来
の磁石ベルトの構成を図5に示す。磁石ベルト3を構成
する抗張体(例えばグラスファイバー、ケブラー、テト
ロン、スチールコードなど)を心線として中心に成形さ
れている弾性体(例えばクロロプレンやポリウレタン)
からなるベルト30の表面には、複数個の磁石ユニット
100が取り付けられており、この磁石ユニット100
は、ヨーク7と、ヨーク7に固着された磁石8とで構成
されている。この磁石は厚さ方向に磁化されている。磁
石ベルト3の裏面は、駆動部材(図示せず)と係合する
ように、凹凸状に形成されている。そして、この駆動部
材を回転させれば、磁石ベルト3の裏面の凹凸部(30
a、30b)と駆動部材とが噛み合って、磁石ベルト3
が一定方向に回転する。このようにして、磁石ベルト3
が回転すると、大きな磁気摩擦力が発生し、車両が推力
を得てレールに沿って走行する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の磁石ベルトで
は、磁石ユニット100は、ベルト30の表面にボルト
・ナット34により固定部材35を介して機械的に固定
されていた。また、このように磁石ユニットをボルトと
ナットにより固定するのではなく、図6に示すように、
磁石ユニット100を例えば特開昭60−223708
号公報に開示されたポリウレタン等からなるプロフィル
36を介してベルト30の表面に融着により固定するこ
とも考えられる。しかし、磁石ユニットのベルトへの固
定を、ボルトとナットにより行う方法では、ヨークをベ
ルトにボルトとナットで締め付けるための平面部がベル
ト裏面の両端に必要であるために磁石長さが小さくな
り、延いては吸着力が小さくなる。プロフィルを介して
上記固定を行う方法においても、ヨーク外周部にポリウ
レタンを設ける構造のため、磁石長さが小さくなり、所
望の吸着力を確保できない。
は、磁石ユニット100は、ベルト30の表面にボルト
・ナット34により固定部材35を介して機械的に固定
されていた。また、このように磁石ユニットをボルトと
ナットにより固定するのではなく、図6に示すように、
磁石ユニット100を例えば特開昭60−223708
号公報に開示されたポリウレタン等からなるプロフィル
36を介してベルト30の表面に融着により固定するこ
とも考えられる。しかし、磁石ユニットのベルトへの固
定を、ボルトとナットにより行う方法では、ヨークをベ
ルトにボルトとナットで締め付けるための平面部がベル
ト裏面の両端に必要であるために磁石長さが小さくな
り、延いては吸着力が小さくなる。プロフィルを介して
上記固定を行う方法においても、ヨーク外周部にポリウ
レタンを設ける構造のため、磁石長さが小さくなり、所
望の吸着力を確保できない。
【0004】そこで、本発明では、前記従来技術の問題
点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
磁石ベルトの幅に対して充分な磁石長さを確保して吸着
力を大きくし、かつ磁石ユニットとベルトの結合力の高
い、十分に信頼性のある安全な磁石ベルトを提供するこ
とにある。
点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
磁石ベルトの幅に対して充分な磁石長さを確保して吸着
力を大きくし、かつ磁石ユニットとベルトの結合力の高
い、十分に信頼性のある安全な磁石ベルトを提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、車両に設けられ、地上に固定されたレ
ールに吸着しながら回転することにより車両に推力を与
える磁石ベルトにおいて、一対の駆動部材の周囲に設け
られ、駆動部材との係合面である裏面断面が凹凸状に形
成され、かつ凸部に複数個の段付き貫通穴を配設するベ
ルトと、前記ベルトの段付き貫通穴に対応する位置に座
ぐり穴付き貫通穴を形成するヨークと、前記ベルトの段
付き部に装着し、かつ座ぐり穴付き貫通穴を有する取付
金具と、前記ヨークの座ぐり穴付き貫通穴と前記ベルト
の段付き貫通穴と前記取付金具の座ぐり穴付き貫通穴に
挿入して両端を溶接で固定するピン部材と、前記ヨーク
に固着された永久磁石とを有する、という技術的手段を
採用した。さらに、本発明においては、前記取付金具と
前記ピン部材をネジまたは溶接の内、一方または両者で
固定する、という技術的手段を採用してもよい。
に、本発明では、車両に設けられ、地上に固定されたレ
ールに吸着しながら回転することにより車両に推力を与
える磁石ベルトにおいて、一対の駆動部材の周囲に設け
られ、駆動部材との係合面である裏面断面が凹凸状に形
成され、かつ凸部に複数個の段付き貫通穴を配設するベ
ルトと、前記ベルトの段付き貫通穴に対応する位置に座
ぐり穴付き貫通穴を形成するヨークと、前記ベルトの段
付き部に装着し、かつ座ぐり穴付き貫通穴を有する取付
金具と、前記ヨークの座ぐり穴付き貫通穴と前記ベルト
の段付き貫通穴と前記取付金具の座ぐり穴付き貫通穴に
挿入して両端を溶接で固定するピン部材と、前記ヨーク
に固着された永久磁石とを有する、という技術的手段を
採用した。さらに、本発明においては、前記取付金具と
前記ピン部材をネジまたは溶接の内、一方または両者で
固定する、という技術的手段を採用してもよい。
【0006】
【作用】上記のような構成にすることにより、ヨークを
ベルト表面に配置し、ピン部材をヨークの座ぐり穴付き
貫通穴とベルトの段付き貫通穴と取付金具の座ぐり穴付
き貫通穴に挿入して両端を溶接で固定する。これによ
り、長さの長い磁石をヨーク貫通穴の上のヨーク底面全
体に固着することができ、吸着力を大きくすることが可
能となる。また、ピン部材をベルトの端面より中心側に
配置することができるため、ベルト端部の強度を確保す
ることができ、より安全となる。さらに、ベルト裏面の
凸部に複数個の段付き貫通穴を配設し、ピン部材および
ベルト裏面の凸部の段付き部の底面の幅と取付金具のベ
ルトに密着する面の幅とほぼ等しくなるような取付金具
を介して磁石ユニットをベルトに固定することにより、
ベルト裏面の凸部段付きの底面と取付金具との密着面の
有効幅をベルト凸部段付き部の幅にすることができる。
このことにより、ベルトの曲げ強度の信頼性を向上させ
ることができる。
ベルト表面に配置し、ピン部材をヨークの座ぐり穴付き
貫通穴とベルトの段付き貫通穴と取付金具の座ぐり穴付
き貫通穴に挿入して両端を溶接で固定する。これによ
り、長さの長い磁石をヨーク貫通穴の上のヨーク底面全
体に固着することができ、吸着力を大きくすることが可
能となる。また、ピン部材をベルトの端面より中心側に
配置することができるため、ベルト端部の強度を確保す
ることができ、より安全となる。さらに、ベルト裏面の
凸部に複数個の段付き貫通穴を配設し、ピン部材および
ベルト裏面の凸部の段付き部の底面の幅と取付金具のベ
ルトに密着する面の幅とほぼ等しくなるような取付金具
を介して磁石ユニットをベルトに固定することにより、
ベルト裏面の凸部段付きの底面と取付金具との密着面の
有効幅をベルト凸部段付き部の幅にすることができる。
このことにより、ベルトの曲げ強度の信頼性を向上させ
ることができる。
【0007】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。まず、本発明の磁石ベルトを使用した車両の全体
構成を図3に示す。車両1は、地上に固定された鉄製の
レール2に沿って走行する。この車両1には、磁石ベル
ト3が取り付けられている。この磁石ベルト3の両端に
は、駆動部材であるプーリー4がそれぞれ設けられてい
る。このプーリー4は、図4に示すように、モーター5
によって駆動される。このプーリー4がモーター5によ
って駆動されることにより、磁石ベルト3が回転するよ
うになっている。
する。まず、本発明の磁石ベルトを使用した車両の全体
構成を図3に示す。車両1は、地上に固定された鉄製の
レール2に沿って走行する。この車両1には、磁石ベル
ト3が取り付けられている。この磁石ベルト3の両端に
は、駆動部材であるプーリー4がそれぞれ設けられてい
る。このプーリー4は、図4に示すように、モーター5
によって駆動される。このプーリー4がモーター5によ
って駆動されることにより、磁石ベルト3が回転するよ
うになっている。
【0008】磁石ベルト3は、レール2の側面2aに配
置される。この際、磁石ベルト3をレール2の片面にの
み配置(片面吸着)してもよいし、両面に配置(両面吸
着)してもよい。そして、磁石ベルト3がレール2に吸
着し、磁石ベルト3がモーター5の駆動により回転する
と、大きな磁気摩擦力が発生し、車両1が推力を得てレ
ール2に沿って走行する。なお、車両1の下部には、レ
ールの側面2aを転動する案内車輪6aとレールの上面
2bを転動する支持車輪6bが設けられている。
置される。この際、磁石ベルト3をレール2の片面にの
み配置(片面吸着)してもよいし、両面に配置(両面吸
着)してもよい。そして、磁石ベルト3がレール2に吸
着し、磁石ベルト3がモーター5の駆動により回転する
と、大きな磁気摩擦力が発生し、車両1が推力を得てレ
ール2に沿って走行する。なお、車両1の下部には、レ
ールの側面2aを転動する案内車輪6aとレールの上面
2bを転動する支持車輪6bが設けられている。
【0009】次に、本発明の一実施例である磁石ベルト
3の構成を図1により説明する。ここで、(a)は平面
図であり、(b)は正面図であり、(c)は(b)のA
−A矢視断面図である。磁石ベルト3を構成するベルト
30の裏面の断面は凹凸状に形成されている。そして、
ベルト30の裏面の凹凸部30a、30bがプーリー4
(図3および図4参照)の側面(凹凸状に形成)と係合
する。この状態でプーリー4を回転させれば、磁石ベル
ト3の裏面の凹凸部30a、30bとプーリー4の側面
とが噛み合って、磁石ベルト3が一定方向に回転する。
なお、ベルト30は、中心部に抗張体(例えばグラスフ
ァイバー、ケブラー、テトロン、スチールコード)とし
て心線を含むような弾性体(例えば、クロロクレンやポ
リウレタン)で形成することが好ましい。
3の構成を図1により説明する。ここで、(a)は平面
図であり、(b)は正面図であり、(c)は(b)のA
−A矢視断面図である。磁石ベルト3を構成するベルト
30の裏面の断面は凹凸状に形成されている。そして、
ベルト30の裏面の凹凸部30a、30bがプーリー4
(図3および図4参照)の側面(凹凸状に形成)と係合
する。この状態でプーリー4を回転させれば、磁石ベル
ト3の裏面の凹凸部30a、30bとプーリー4の側面
とが噛み合って、磁石ベルト3が一定方向に回転する。
なお、ベルト30は、中心部に抗張体(例えばグラスフ
ァイバー、ケブラー、テトロン、スチールコード)とし
て心線を含むような弾性体(例えば、クロロクレンやポ
リウレタン)で形成することが好ましい。
【0010】ベルト30の裏面の凸部30bには、段付
き貫通穴30cが形成されている。なお、段付き貫通穴
の個数は図示した2個に限らず複数個であればよい。そ
して、この凸部30bに対応するベルト30の表面位置
には磁石ユニット100が配置されている。磁石ユニッ
ト100は、鉄、鋼等の磁性体からなりかつ断面略コの
字型のヨーク7と、このヨーク7に固着された永久磁石
8とで構成されている。磁石8は、ヨーク7上にエポキ
シ系の接着剤などにより固着し、さらに磁石8とヨーク
7の隙間上に非磁性体(例えばエポキシ系接着剤または
プラスチック材料)9を充填する。磁石8としては、例
えば、R−Fe−B系の永久磁石(R:Nd、Pr等の
希土類元素の1種以上)が使用され、必要に応じ磁石表
面に金属メッキまたは樹脂コーティングが処理される。
また、ヨーク7は腐食環境で使用されることを考慮し
て、必要に応じ防錆処理を施すことが望ましい。
き貫通穴30cが形成されている。なお、段付き貫通穴
の個数は図示した2個に限らず複数個であればよい。そ
して、この凸部30bに対応するベルト30の表面位置
には磁石ユニット100が配置されている。磁石ユニッ
ト100は、鉄、鋼等の磁性体からなりかつ断面略コの
字型のヨーク7と、このヨーク7に固着された永久磁石
8とで構成されている。磁石8は、ヨーク7上にエポキ
シ系の接着剤などにより固着し、さらに磁石8とヨーク
7の隙間上に非磁性体(例えばエポキシ系接着剤または
プラスチック材料)9を充填する。磁石8としては、例
えば、R−Fe−B系の永久磁石(R:Nd、Pr等の
希土類元素の1種以上)が使用され、必要に応じ磁石表
面に金属メッキまたは樹脂コーティングが処理される。
また、ヨーク7は腐食環境で使用されることを考慮し
て、必要に応じ防錆処理を施すことが望ましい。
【0011】また、ヨーク7には、ベルト30の段付き
貫通穴30cに対応する位置にテーパー形座ぐり穴付き
貫通穴7aが形成されている。また取付金具には、ベル
トに接しない面にテーパー形座ぐり穴(10a)を有す
る貫通穴が設けられている。次いで、ベルト30の段付
き貫通穴30cおよびヨーク7のテーパー形座ぐり穴付
き貫通穴7aに取付金具10を介して両端部平面の丸棒
状ピン部材11を挿入し、ピン部材11の両端を溶接し
て、これらを固定する。
貫通穴30cに対応する位置にテーパー形座ぐり穴付き
貫通穴7aが形成されている。また取付金具には、ベル
トに接しない面にテーパー形座ぐり穴(10a)を有す
る貫通穴が設けられている。次いで、ベルト30の段付
き貫通穴30cおよびヨーク7のテーパー形座ぐり穴付
き貫通穴7aに取付金具10を介して両端部平面の丸棒
状ピン部材11を挿入し、ピン部材11の両端を溶接し
て、これらを固定する。
【0012】溶接は、例えばAr流量5l/分、タング
ステン電極径1mm、電流30A(電極マイナス)および
溶接棒径0.5mmでのいわゆるアルゴンガスアーク溶接
(TIG溶接)で、ピン部材の外周全周を行う方法で良
い。アーク放電において電極(陰極)の表面からは電子
が放出され、アーク放電空間すなわちプラズマを経てヨ
ーク7やピン部材11の母材(陽極)に向かう(図示せ
ず)。アークプラズマは電気的に高温度(TIGアーク
の場合は1万度程度)に熱せられたガス空間であって、
このなかではアルゴンガスの一部は陽イオンと電子とに
熱電離され、陽イオンは陰極に向かって、電子はさきに
陰極から放出された1次電子とともに陽極に向かって、
それぞれ逆方向に移動する。このような正負の電荷の移
動によってアーク電流が運ばれるわけである。タングス
テン電極は3000℃を越すような高温度に熱せられる
が、このような高温金属の表面からは電子放出が極めて
容易に行われるので、陰極物質として都合がよい。これ
に対しタングステンあるいは一般金属が陽極として働く
場合には、前述のようにプラズマ空間から移動してきた
電子によって多量のエネルギーが運ばれて、これが陽極
面で放出される。通常の溶接目的にはこのような陽極の
発熱効果は大きければ大きいほど有利ではあるが、TI
G溶接の場合にはタングステン電極表面上で多量の発熱
があると電極が溶融して落下するので電極消耗の点から
も、母材汚染の点からも好ましくない。幸いにもタング
ステンを陰極として使用する場合には発熱効果が少ない
という特性があり、電極の消耗が少なく長寿命化に繋が
り、材料的には多少高価ではあるが、総合的な経済性に
おいては優れている。また、ピン部材11の材質は、金
属材料であれば鉄鋼材料またはAl、Cuの非鉄材料の
いずれでもよいが、溶接性の良好な低炭素鋼(例えばS
10C、S15Cなど)が好ましい。なお、本実施例で
はヨークおよび取付金具の座ぐり穴付き貫通穴はテーパ
ー形状としたが、図1(d)に示すように座ぐり穴底面
が平面形状となるような座ぐり穴にしてもよい。
ステン電極径1mm、電流30A(電極マイナス)および
溶接棒径0.5mmでのいわゆるアルゴンガスアーク溶接
(TIG溶接)で、ピン部材の外周全周を行う方法で良
い。アーク放電において電極(陰極)の表面からは電子
が放出され、アーク放電空間すなわちプラズマを経てヨ
ーク7やピン部材11の母材(陽極)に向かう(図示せ
ず)。アークプラズマは電気的に高温度(TIGアーク
の場合は1万度程度)に熱せられたガス空間であって、
このなかではアルゴンガスの一部は陽イオンと電子とに
熱電離され、陽イオンは陰極に向かって、電子はさきに
陰極から放出された1次電子とともに陽極に向かって、
それぞれ逆方向に移動する。このような正負の電荷の移
動によってアーク電流が運ばれるわけである。タングス
テン電極は3000℃を越すような高温度に熱せられる
が、このような高温金属の表面からは電子放出が極めて
容易に行われるので、陰極物質として都合がよい。これ
に対しタングステンあるいは一般金属が陽極として働く
場合には、前述のようにプラズマ空間から移動してきた
電子によって多量のエネルギーが運ばれて、これが陽極
面で放出される。通常の溶接目的にはこのような陽極の
発熱効果は大きければ大きいほど有利ではあるが、TI
G溶接の場合にはタングステン電極表面上で多量の発熱
があると電極が溶融して落下するので電極消耗の点から
も、母材汚染の点からも好ましくない。幸いにもタング
ステンを陰極として使用する場合には発熱効果が少ない
という特性があり、電極の消耗が少なく長寿命化に繋が
り、材料的には多少高価ではあるが、総合的な経済性に
おいては優れている。また、ピン部材11の材質は、金
属材料であれば鉄鋼材料またはAl、Cuの非鉄材料の
いずれでもよいが、溶接性の良好な低炭素鋼(例えばS
10C、S15Cなど)が好ましい。なお、本実施例で
はヨークおよび取付金具の座ぐり穴付き貫通穴はテーパ
ー形状としたが、図1(d)に示すように座ぐり穴底面
が平面形状となるような座ぐり穴にしてもよい。
【0013】上述の溶接を施した後、図1に示されるよ
うに、具体的には、ヨーク底面7bから突出したピン部
材の頭部(図示せず)は溶接後のビード等を機械加工に
より除去するため、ピン部材11の頭部11aがヨーク
底面7bから盛り上がることはない。これにより、ベル
ト幅L2に近い長さの長い寸法L1の磁石をヨーク穴部の
上のヨーク底面7b全体に固着することができる。ま
た、ピン部材のベルトへの取付け位置をベルト端面よ
り、より内側に配置することができるため、ベルト端部
の強度を向上させることができる。なお、d2(ベルト
部に位置するピン直径)をd1(ヨーク部に位置するピ
ン最小直径)より大きくすることにより、ヨーク7とピ
ン部材11の結合力を高めることも可能である。
うに、具体的には、ヨーク底面7bから突出したピン部
材の頭部(図示せず)は溶接後のビード等を機械加工に
より除去するため、ピン部材11の頭部11aがヨーク
底面7bから盛り上がることはない。これにより、ベル
ト幅L2に近い長さの長い寸法L1の磁石をヨーク穴部の
上のヨーク底面7b全体に固着することができる。ま
た、ピン部材のベルトへの取付け位置をベルト端面よ
り、より内側に配置することができるため、ベルト端部
の強度を向上させることができる。なお、d2(ベルト
部に位置するピン直径)をd1(ヨーク部に位置するピ
ン最小直径)より大きくすることにより、ヨーク7とピ
ン部材11の結合力を高めることも可能である。
【0014】また、図2(a)に本発明の他の実施例に
係る磁石ベルトの平面図を示し、図2(b)は正面図を
示し、図2(c)は図2(b)のB−B矢視断面図を示
す。なお、図1と同一部分は、同一の参照符号で示す。
ピン部材11と取付金具10との固定をネジで実施する
ほかは、図1の実施例と同様である。
係る磁石ベルトの平面図を示し、図2(b)は正面図を
示し、図2(c)は図2(b)のB−B矢視断面図を示
す。なお、図1と同一部分は、同一の参照符号で示す。
ピン部材11と取付金具10との固定をネジで実施する
ほかは、図1の実施例と同様である。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、ヨークをベルト表面に
配置し、ピン部材をヨークの座ぐり穴(テーパー形、ま
たは平面形)付き貫通穴とベルトの段付き貫通穴と取付
金具の座ぐり穴付き貫通穴に挿入してピン部材の両端を
溶接で固定する。その結果、長さの長い磁石をヨーク貫
通穴の上のヨーク底面全体に固着することができ、延い
ては、磁石ユニットの吸着力を大きくできる。また、ピ
ン部材のベルトへの取付け位置をベルト端面より、より
内側に配置することができるため、ベルト端部の強度を
高めることができる。さらに、ベルト裏面の凸部に複数
個の段付き貫通穴を配設し、ピン部材および取付金具を
介してヨークをベルトに固定することにより、ベルト裏
面の凸部段付き底面と取付金具との密着面の有効幅をベ
ルト凸部段付き部の幅にすることができ、ベルトの曲げ
強度および磁石ユニットの抜け強度の信頼性を向上させ
ることができる。この際、ヨークはピン部材によりベル
ト表面に固定されるので、従来のようにボルトとナット
を使用する場合あるいはプロフィルによる融着固定の場
合に比べて高い吸着力を付与することが可能になる。
配置し、ピン部材をヨークの座ぐり穴(テーパー形、ま
たは平面形)付き貫通穴とベルトの段付き貫通穴と取付
金具の座ぐり穴付き貫通穴に挿入してピン部材の両端を
溶接で固定する。その結果、長さの長い磁石をヨーク貫
通穴の上のヨーク底面全体に固着することができ、延い
ては、磁石ユニットの吸着力を大きくできる。また、ピ
ン部材のベルトへの取付け位置をベルト端面より、より
内側に配置することができるため、ベルト端部の強度を
高めることができる。さらに、ベルト裏面の凸部に複数
個の段付き貫通穴を配設し、ピン部材および取付金具を
介してヨークをベルトに固定することにより、ベルト裏
面の凸部段付き底面と取付金具との密着面の有効幅をベ
ルト凸部段付き部の幅にすることができ、ベルトの曲げ
強度および磁石ユニットの抜け強度の信頼性を向上させ
ることができる。この際、ヨークはピン部材によりベル
ト表面に固定されるので、従来のようにボルトとナット
を使用する場合あるいはプロフィルによる融着固定の場
合に比べて高い吸着力を付与することが可能になる。
【図1】本発明の一実施例に係る磁石ベルトの平面図
(a)、同正面図(b)、および正面図(b)における
テーパー形座ぐり穴の場合のA−A矢視断面図(c)で
あり、平面形座ぐり穴の場合の断面図(d)である。
(a)、同正面図(b)、および正面図(b)における
テーパー形座ぐり穴の場合のA−A矢視断面図(c)で
あり、平面形座ぐり穴の場合の断面図(d)である。
【図2】本発明の他の実施例に係る磁石ベルトの平面図
(a)、同正面図(b)、および正面図(b)における
B−B矢視断面図(c)である。
(a)、同正面図(b)、および正面図(b)における
B−B矢視断面図(c)である。
【図3】本発明が適用される車両の全体構成を示す図で
ある。
ある。
【図4】磁石ベルトの駆動方法を説明するための図であ
る。
る。
【図5】従来の磁石ベルトの構成を示す斜視図である。
【図6】本発明の磁石ベルトと対比される磁石ベルトの
構成を示す斜視図である。
構成を示す斜視図である。
1 車両、2 レール、3 磁石ベルト、4 プーリ
ー、5 モーター、6a案内車輪、6b 支持車輪、7
ヨーク、7a ヨークのテーパー形座ぐり穴付き貫通
穴、7b ヨーク底面、7c ヨーク窪み部、8 磁
石、9 非磁性体、10 取付金具、11 ピン部材、
11a ピン部材の頭部、30a ベルト裏面の凹部、
30b ベルト裏面の凸部、30c ベルトの段付き貫
通穴、34ボルト・ナット、35 固定部材、36 プ
ロフィル、100 磁石ユニット
ー、5 モーター、6a案内車輪、6b 支持車輪、7
ヨーク、7a ヨークのテーパー形座ぐり穴付き貫通
穴、7b ヨーク底面、7c ヨーク窪み部、8 磁
石、9 非磁性体、10 取付金具、11 ピン部材、
11a ピン部材の頭部、30a ベルト裏面の凹部、
30b ベルト裏面の凸部、30c ベルトの段付き貫
通穴、34ボルト・ナット、35 固定部材、36 プ
ロフィル、100 磁石ユニット
Claims (2)
- 【請求項1】 車両に設けられ、地上に固定されたレー
ルに吸着しながら回転することにより車両に推力を与え
る磁石ベルトにおいて、一対の駆動部材の周囲に設けら
れ、駆動部材との係合面である裏面断面が凹凸状に形成
され、かつ凸部に複数個の段付き貫通穴を配設するベル
トと、前記ベルトの段付き貫通穴に対応する位置に座ぐ
り穴付き貫通穴を形成するヨークと、前記ベルトの段付
き部に装着し、かつ座ぐり穴付き貫通穴を有する取付金
具と、前記ヨークの座ぐり穴付き貫通穴と前記ベルトの
段付き貫通穴と前記取付金具の座ぐり穴付き貫通穴に挿
入して両端を溶接で固定するピン部材と、前記ヨークに
固着された永久磁石とを有することを特徴とする磁石ベ
ルト。 - 【請求項2】 前記取付金具と前記ピン部材をネジまた
は溶接の内、一方または両者で固定することを特徴とす
る請求項1記載の磁石ベルト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29251494A JPH08142859A (ja) | 1994-11-28 | 1994-11-28 | 磁石ベルト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29251494A JPH08142859A (ja) | 1994-11-28 | 1994-11-28 | 磁石ベルト |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08142859A true JPH08142859A (ja) | 1996-06-04 |
Family
ID=17782804
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29251494A Pending JPH08142859A (ja) | 1994-11-28 | 1994-11-28 | 磁石ベルト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08142859A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2018161247A1 (en) * | 2017-03-07 | 2018-09-13 | Abb Schweiz Ag | Magnetic rack, conveying truck and corresponding conveyor |
-
1994
- 1994-11-28 JP JP29251494A patent/JPH08142859A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2018161247A1 (en) * | 2017-03-07 | 2018-09-13 | Abb Schweiz Ag | Magnetic rack, conveying truck and corresponding conveyor |
| CN110300720A (zh) * | 2017-03-07 | 2019-10-01 | Abb瑞士股份有限公司 | 磁齿条、输送车辆和对应的输送机 |
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