JPH08143358A - アルミナ質焼結体 - Google Patents
アルミナ質焼結体Info
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- JPH08143358A JPH08143358A JP6284930A JP28493094A JPH08143358A JP H08143358 A JPH08143358 A JP H08143358A JP 6284930 A JP6284930 A JP 6284930A JP 28493094 A JP28493094 A JP 28493094A JP H08143358 A JPH08143358 A JP H08143358A
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- Japan
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- sintered body
- alumina
- dielectric loss
- grain boundary
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Inorganic Insulating Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】誘電損失を1×10-4以下とすることができる
とともに、生産性を向上することができるアルミナ質焼
結体を提供する。 【構成】アルミナを主体とするアルミナ質焼結体であ
り、波長λ=1.5418ÅのCuKα線により粒界相
をX線回折測定した場合、Naを含む結晶相のピークが
実質的に存在しないものである。また、波長λ=1.5
418ÅのCuKα線により粒界相をX線回折測定した
場合、結晶相としてMgAl2 O4 のみが存在すること
が望ましい。さらに、測定周波数14GHzにおける誘
電損失tanδが1×10-4以下のものである。
とともに、生産性を向上することができるアルミナ質焼
結体を提供する。 【構成】アルミナを主体とするアルミナ質焼結体であ
り、波長λ=1.5418ÅのCuKα線により粒界相
をX線回折測定した場合、Naを含む結晶相のピークが
実質的に存在しないものである。また、波長λ=1.5
418ÅのCuKα線により粒界相をX線回折測定した
場合、結晶相としてMgAl2 O4 のみが存在すること
が望ましい。さらに、測定周波数14GHzにおける誘
電損失tanδが1×10-4以下のものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミナ質焼結体に関
するものであり、特に、例えば、通信用MIC基板やM
ICパッケージ、マイクロ波コンデンサ、マイクロ波通
信装置用部品、高エネルギー粒子加速装置のマイクロ波
透過窓等に用いることができる高周波低損失性のアルミ
ナ質焼結体に関する。
するものであり、特に、例えば、通信用MIC基板やM
ICパッケージ、マイクロ波コンデンサ、マイクロ波通
信装置用部品、高エネルギー粒子加速装置のマイクロ波
透過窓等に用いることができる高周波低損失性のアルミ
ナ質焼結体に関する。
【0002】
【従来技術】従来、例えば、通信用MIC基板やMIC
パッケージ、マイクロ波コンデンサ、高エネルギー粒子
加速装置のマイクロ波透過窓に用いられるアルミナ質焼
結体では、誘電損失は10GHz程度のマイクロ波帯に
おいて1×10-4以下であることが求められている。
パッケージ、マイクロ波コンデンサ、高エネルギー粒子
加速装置のマイクロ波透過窓に用いられるアルミナ質焼
結体では、誘電損失は10GHz程度のマイクロ波帯に
おいて1×10-4以下であることが求められている。
【0003】このようなアルミナ質焼結体としては、従
来、誘電損失を1×10-4以下にするために、不純物の
含有量を元素基準のppm 単位でSiを80ppm以下、
Mgを60ppm以下、Si/Mgを1〜5、且つ他の
金属やアルカリ成分等を総量70ppm以下とした組成
が知られている(特開平1−213910号公報参
照)。
来、誘電損失を1×10-4以下にするために、不純物の
含有量を元素基準のppm 単位でSiを80ppm以下、
Mgを60ppm以下、Si/Mgを1〜5、且つ他の
金属やアルカリ成分等を総量70ppm以下とした組成
が知られている(特開平1−213910号公報参
照)。
【0004】また、特開平4−356922号公報で
は、マイクロ波透過窓として、マイクロ波を透過させる
性質を持たせるため、含有しているアルカリ金属(Na
2 O、K2 O)の総量を150ppm以下に抑制し、マ
イクロ波帯の誘電損失を1×10-3以下としたアルミナ
質焼結体が開示されている。
は、マイクロ波透過窓として、マイクロ波を透過させる
性質を持たせるため、含有しているアルカリ金属(Na
2 O、K2 O)の総量を150ppm以下に抑制し、マ
イクロ波帯の誘電損失を1×10-3以下としたアルミナ
質焼結体が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】一般に、アルミナ質
焼結体の誘電損失の増加に粒界相のガラス質が大きく寄
与していると言われている。このため、低損失磁器を得
るためには、粒界相の生成を制御する必要がある。一般
に粒界相の生成を極力さける目的で、生成原因となる不
純物を避けるため高純度な原料を用いて不純物の総量を
規制している。その中でも、ガラス相を形成しやすいア
ルカリ成分は極力避ける必要がある。
焼結体の誘電損失の増加に粒界相のガラス質が大きく寄
与していると言われている。このため、低損失磁器を得
るためには、粒界相の生成を制御する必要がある。一般
に粒界相の生成を極力さける目的で、生成原因となる不
純物を避けるため高純度な原料を用いて不純物の総量を
規制している。その中でも、ガラス相を形成しやすいア
ルカリ成分は極力避ける必要がある。
【0006】しかしながら、実際には高純度のアルミナ
原料(純度99.999%程度)を用いても、必ずしも誘電損
失が1×10-4以下にならないという問題があった。
原料(純度99.999%程度)を用いても、必ずしも誘電損
失が1×10-4以下にならないという問題があった。
【0007】また、特開平1−213910号公報に開
示されるアルミナ質焼結体では、アルカリ金属酸化物以
外の不純物含有量も減少させ、全体的に磁器を高純度化
させる必要があるため、生産性が低下するという問題が
あった。
示されるアルミナ質焼結体では、アルカリ金属酸化物以
外の不純物含有量も減少させ、全体的に磁器を高純度化
させる必要があるため、生産性が低下するという問題が
あった。
【0008】さらに、特開平4−356922号公報に
開示されるアルミナ質焼結体では、低誘電損失化させる
ためアルカリ金属(Na2 O、K2 O)総量を抑制して
いるが、この場合でも必ずしも1×10-4以下の誘電損
失を達成できるとは限らないという問題があった。
開示されるアルミナ質焼結体では、低誘電損失化させる
ためアルカリ金属(Na2 O、K2 O)総量を抑制して
いるが、この場合でも必ずしも1×10-4以下の誘電損
失を達成できるとは限らないという問題があった。
【0009】本発明は、確実に誘電損失を1×10-4以
下とすることができるとともに、生産性を向上すること
ができるアルミナ質焼結体を提供することを目的とす
る。
下とすることができるとともに、生産性を向上すること
ができるアルミナ質焼結体を提供することを目的とす
る。
【0010】
【問題点を解決するための手段】本発明者は、上記問題
点を解決すべく鋭意検討した結果、アルミナ質焼結体中
に生成する粒界相には様々な結晶相があり、そのすべて
が誘電損失を増加させているわけではなく、粒界相中の
析出結晶相のうち、アルカリ金属に関係する結晶相がア
ルミナ質焼結体の誘電損失を増加させることを見出し、
本発明に至った。
点を解決すべく鋭意検討した結果、アルミナ質焼結体中
に生成する粒界相には様々な結晶相があり、そのすべて
が誘電損失を増加させているわけではなく、粒界相中の
析出結晶相のうち、アルカリ金属に関係する結晶相がア
ルミナ質焼結体の誘電損失を増加させることを見出し、
本発明に至った。
【0011】そして、アルミナ質焼結体の誘電損失を低
下させるためには、Naを含む結晶相さえ析出させなけ
れば良く、このために、例えば、アルミナ質焼結体中に
Mgを含有せしめMgAl2 O4 の結晶を生成させると
ともに、Na量をNa2 O換算で100ppm以下とす
ることにより、誘電損失が1×10-4以下のアルミナ質
焼結体が得られることを見出し、本発明に至った。
下させるためには、Naを含む結晶相さえ析出させなけ
れば良く、このために、例えば、アルミナ質焼結体中に
Mgを含有せしめMgAl2 O4 の結晶を生成させると
ともに、Na量をNa2 O換算で100ppm以下とす
ることにより、誘電損失が1×10-4以下のアルミナ質
焼結体が得られることを見出し、本発明に至った。
【0012】即ち、本発明のアルミナ質焼結体は、アル
ミナを主体とするアルミナ質焼結体であり、波長λ=
1.5418ÅのCuKα線により粒界相をX線回折測
定した場合、Naを含む結晶相のピークが実質的に存在
しないことを特徴とする。また、本発明のアルミナ質焼
結体は、波長λ=1.5418ÅのCuKα線により粒
界相をX線回折測定した場合、結晶相としてMgAl2
O4 のみを存在させることが望ましい。さらに、測定周
波数14GHzにおける誘電損失tanδが1×10-4
以下であることが望ましい。
ミナを主体とするアルミナ質焼結体であり、波長λ=
1.5418ÅのCuKα線により粒界相をX線回折測
定した場合、Naを含む結晶相のピークが実質的に存在
しないことを特徴とする。また、本発明のアルミナ質焼
結体は、波長λ=1.5418ÅのCuKα線により粒
界相をX線回折測定した場合、結晶相としてMgAl2
O4 のみを存在させることが望ましい。さらに、測定周
波数14GHzにおける誘電損失tanδが1×10-4
以下であることが望ましい。
【0013】Naを含む結晶相のピークとしては、Na
Al11O17,NaMg2 Al15O25,Na2 MgAl10
O17,その他Naを含む結晶相のピークを表す2θ=5.
42、6.12、7.94、10.24 、10.98 、12.12 、14.24 、1
5.94 、16.56 、18.06 、19.88 、21.12 、21.70 、22.
74 、24.40 、25.28 、26.18 、26.80 、27.16 、27.92
、28.20 、30.78 、31.86 、32.14 、32.48 、33.62
、34.52 、34.80 、35.80 、37.80 、38.80 、39.40
、40.14 、40.42 、41.12 、41.64 、42.12 、44.44
、44.86 、46.10 、46.76 、47.30 、47.82 、48.66
、49.36 、49.62 、50.80 、51.62 、52.34 、52.80
、53.62 のピークがある。
Al11O17,NaMg2 Al15O25,Na2 MgAl10
O17,その他Naを含む結晶相のピークを表す2θ=5.
42、6.12、7.94、10.24 、10.98 、12.12 、14.24 、1
5.94 、16.56 、18.06 、19.88 、21.12 、21.70 、22.
74 、24.40 、25.28 、26.18 、26.80 、27.16 、27.92
、28.20 、30.78 、31.86 、32.14 、32.48 、33.62
、34.52 、34.80 、35.80 、37.80 、38.80 、39.40
、40.14 、40.42 、41.12 、41.64 、42.12 、44.44
、44.86 、46.10 、46.76 、47.30 、47.82 、48.66
、49.36 、49.62 、50.80 、51.62 、52.34 、52.80
、53.62 のピークがある。
【0014】波長λ=1.5418ÅのCuKα線によ
り粒界相をX線回折測定した場合、粒界相の結晶相とし
てMgAl2 O4 のみが存在することが望ましいが、こ
のような結晶相とするためには、焼結体中に、MgをM
gO換算で0.01〜10重量%含有させることが望ま
しい。
り粒界相をX線回折測定した場合、粒界相の結晶相とし
てMgAl2 O4 のみが存在することが望ましいが、こ
のような結晶相とするためには、焼結体中に、MgをM
gO換算で0.01〜10重量%含有させることが望ま
しい。
【0015】本発明のアルミナ質焼結体は以下のように
して作製される。例えば、高純度アルミナ粉末と、純水
に溶かした硝酸ナトリウム、硝酸第2鉄、酢酸マグネシ
ウム、及びイソプロピルアルコール(IPA)に溶かし
た珪酸エチルを所定の割合となるように配合混合し、ス
ラリーにする。
して作製される。例えば、高純度アルミナ粉末と、純水
に溶かした硝酸ナトリウム、硝酸第2鉄、酢酸マグネシ
ウム、及びイソプロピルアルコール(IPA)に溶かし
た珪酸エチルを所定の割合となるように配合混合し、ス
ラリーにする。
【0016】このスラリーを乾燥し、仮焼して得られた
粉末を、例えば、金型プレスで成形し、焼結助剤によっ
て異なるが、例えば、大気中において1500〜180
0℃で0.5〜4.0時間焼成することにより、本発明
のアルミナ質焼結体が得られる。焼成温度は特には16
50〜1750℃が好ましい。
粉末を、例えば、金型プレスで成形し、焼結助剤によっ
て異なるが、例えば、大気中において1500〜180
0℃で0.5〜4.0時間焼成することにより、本発明
のアルミナ質焼結体が得られる。焼成温度は特には16
50〜1750℃が好ましい。
【0017】本発明のアルミナ質焼結体では、波長λ=
1.5418ÅのCuKα線により粒界相をX線回折測
定した場合、Naを含む結晶相のピークが実質的に存在
しない場合には、測定周波数14GHzにおける誘電損
失tanδを1×10-4以下とすることができるが、こ
のようにNaを含む結晶相のピークを実質的に存在させ
ない手段として、例えば、焼結体中のNa量をNa2 O
換算で100ppm以下とするとともに、粒界相の結晶
相としてMgAl2 O4 を生成させる手段がある。Na
量はNa2 O換算で、特に70ppm以下であることが
望ましく、さらには50ppm以下であることが望まし
い。
1.5418ÅのCuKα線により粒界相をX線回折測
定した場合、Naを含む結晶相のピークが実質的に存在
しない場合には、測定周波数14GHzにおける誘電損
失tanδを1×10-4以下とすることができるが、こ
のようにNaを含む結晶相のピークを実質的に存在させ
ない手段として、例えば、焼結体中のNa量をNa2 O
換算で100ppm以下とするとともに、粒界相の結晶
相としてMgAl2 O4 を生成させる手段がある。Na
量はNa2 O換算で、特に70ppm以下であることが
望ましく、さらには50ppm以下であることが望まし
い。
【0018】
【作用】本発明のアルミナ質焼結体は、波長λ=1.5
418ÅのCuKα線により粒界相をX線回折測定した
場合、Naを含む結晶相のピークが実質的に存在しない
ため、測定周波数14GHzにおける誘電損失tanδ
が1×10-4以下とすることができる。即ち、例えば、
焼結体中のNa量をNa2 O換算で100ppm以下に
制御するとともに、焼結体中にMgAl2 O4 を生成さ
せ、Naを含む結晶相のピークをなくし、これによりt
anδを1×10-4以下とすることができるのである。
418ÅのCuKα線により粒界相をX線回折測定した
場合、Naを含む結晶相のピークが実質的に存在しない
ため、測定周波数14GHzにおける誘電損失tanδ
が1×10-4以下とすることができる。即ち、例えば、
焼結体中のNa量をNa2 O換算で100ppm以下に
制御するとともに、焼結体中にMgAl2 O4 を生成さ
せ、Naを含む結晶相のピークをなくし、これによりt
anδを1×10-4以下とすることができるのである。
【0019】また、必ずしも高純度なアルミナ原料を用
いる必要がなく、例えば、アルミナ純度99.9%の原
料を用いても誘電損失tanδを1×10-4以下とする
ことができ、生産性を向上することができる。
いる必要がなく、例えば、アルミナ純度99.9%の原
料を用いても誘電損失tanδを1×10-4以下とする
ことができ、生産性を向上することができる。
【0020】
実施例1 超高純度アルミナ粉末(純度99.999%)と、純水
に溶かした硝酸ナトリウム、硝酸第2鉄、酢酸マグネシ
ウム、及びイソプロピルアルコール(IPA)に溶かし
た珪酸エチルを、Al2 O3 とSiO2 、Fe2 O3 、
MgO、Na2Oが表1に示す割合となるように配合
し、混合してスラリーにする。このスラリーをロータリ
ーエバポレーターにより乾燥し、大気中700℃で2時
間仮焼して評価粉末を得た。この粉末を1000kg/
cm3 の金型プレスで、直径12mm、厚み7mmに予
備成形し、その後2000kg/cm3 、200回の繰
り返し冷間静水圧成形(CIP)を行って成形し、大気
中1750℃、2時間で焼成した。焼結体は、直径10
mm、高さ5mmに研磨加工した。これらの試料の誘電
損失を測定周波数14GHzで測定した。また、X線回
折測定(XRD)により焼結体中の結晶相を同定した。
その結果を表1に示す。
に溶かした硝酸ナトリウム、硝酸第2鉄、酢酸マグネシ
ウム、及びイソプロピルアルコール(IPA)に溶かし
た珪酸エチルを、Al2 O3 とSiO2 、Fe2 O3 、
MgO、Na2Oが表1に示す割合となるように配合
し、混合してスラリーにする。このスラリーをロータリ
ーエバポレーターにより乾燥し、大気中700℃で2時
間仮焼して評価粉末を得た。この粉末を1000kg/
cm3 の金型プレスで、直径12mm、厚み7mmに予
備成形し、その後2000kg/cm3 、200回の繰
り返し冷間静水圧成形(CIP)を行って成形し、大気
中1750℃、2時間で焼成した。焼結体は、直径10
mm、高さ5mmに研磨加工した。これらの試料の誘電
損失を測定周波数14GHzで測定した。また、X線回
折測定(XRD)により焼結体中の結晶相を同定した。
その結果を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】この表1より、試料の誘電損失tanδ
は、Na2 O添加量の減少と共に低下し(試料No.1〜
5)、結晶相がα−Al2 O3 とMgAl2 O4 からな
り、かつ、Na2 O含有量が70ppm以下の場合(試
料No.1〜3)に誘電損失は1×10-4以下となること
が判る。
は、Na2 O添加量の減少と共に低下し(試料No.1〜
5)、結晶相がα−Al2 O3 とMgAl2 O4 からな
り、かつ、Na2 O含有量が70ppm以下の場合(試
料No.1〜3)に誘電損失は1×10-4以下となること
が判る。
【0023】また、誘電損失が1×10-4より大きい試
料(試料No.4,5)の結晶相には、α−Al2 O3 、
MgAl2 O4 の他に、NaAl11O17が検出されるこ
とが判る。
料(試料No.4,5)の結晶相には、α−Al2 O3 、
MgAl2 O4 の他に、NaAl11O17が検出されるこ
とが判る。
【0024】本発明者は、表1の試料No.1〜5の焼結
体中において、析出結晶相をもっと明確に観察するた
め、焼結体の粒界相を作製し、本発明の効果を確認する
実験を行った。
体中において、析出結晶相をもっと明確に観察するた
め、焼結体の粒界相を作製し、本発明の効果を確認する
実験を行った。
【0025】実験1 アルミナ原料(純度99.9%)、硝酸ナトリウム、酸
化第2鉄、シリカ、水酸化マグネシウムの粉末を、Al
2 O3 ,SiO2 ,Fe2 O3 ,MgO,Na2 Oが表
2に示す割合となるように配合し、これとIPAと混合
し、大気中80℃で乾燥して得た粉末を大気中1400
℃、2時間で仮焼し評価粉末を得た。この粉末を、17
00℃、30分のホットプレスにて焼成して粒界組成の
評価試料を得た。試料は、直径20mm、厚み1mmの
研磨加工し、誘電損失を測定周波数14GHzで測定し
た。また、X線回折測定(XRD)により焼結体中の結
晶相を同定した。その結果を表2に示す。尚、表1中の
試料No.1〜5の粒界相が、表2の試料No.6〜10に
それぞれ対応する。
化第2鉄、シリカ、水酸化マグネシウムの粉末を、Al
2 O3 ,SiO2 ,Fe2 O3 ,MgO,Na2 Oが表
2に示す割合となるように配合し、これとIPAと混合
し、大気中80℃で乾燥して得た粉末を大気中1400
℃、2時間で仮焼し評価粉末を得た。この粉末を、17
00℃、30分のホットプレスにて焼成して粒界組成の
評価試料を得た。試料は、直径20mm、厚み1mmの
研磨加工し、誘電損失を測定周波数14GHzで測定し
た。また、X線回折測定(XRD)により焼結体中の結
晶相を同定した。その結果を表2に示す。尚、表1中の
試料No.1〜5の粒界相が、表2の試料No.6〜10に
それぞれ対応する。
【0026】
【表2】
【0027】この表2より、誘電損失が大きい焼結体
(表1の試料No.4,5の粒界相に対応)においては、
析出結晶相として、NaAl11O17のようなNaを含む
結晶相が析出している(試料No.9,10)。試料No.
9のX線回折チャート図を図1に示す。誘電損失が小さ
い焼結体(表1の試料No.1,2,3の粒界相に対応)
に析出する結晶相はMgAl2 O4 のみであり、Naを
含む結晶相は見られなかった(試料No.6〜8)。試料
No.8のX線回折チャート図を図2に示す。
(表1の試料No.4,5の粒界相に対応)においては、
析出結晶相として、NaAl11O17のようなNaを含む
結晶相が析出している(試料No.9,10)。試料No.
9のX線回折チャート図を図1に示す。誘電損失が小さ
い焼結体(表1の試料No.1,2,3の粒界相に対応)
に析出する結晶相はMgAl2 O4 のみであり、Naを
含む結晶相は見られなかった(試料No.6〜8)。試料
No.8のX線回折チャート図を図2に示す。
【0028】実施例2 MgをMgO換算で0、3、10重量%含有するMg
(OH)2 と、表3に示す割合のFe2 O3 およびSi
O2 と、残部がNa2 O含有量100ppmのアルミナ
粉末(純度99.9%)とからなる原料粉末を、純度9
9.9%のアルミナボール、イソプロピルアルコール
(IPA)と共に1リットルのポリポットに投入し、4
2時間回転ミル台にて混合した。混合後のスラリーにバ
インダーとしてパラフィンワックスを6重量%加え混合
攪拌した。このスラリーを80℃大気中にて乾燥し、評
価粉末を得た。
(OH)2 と、表3に示す割合のFe2 O3 およびSi
O2 と、残部がNa2 O含有量100ppmのアルミナ
粉末(純度99.9%)とからなる原料粉末を、純度9
9.9%のアルミナボール、イソプロピルアルコール
(IPA)と共に1リットルのポリポットに投入し、4
2時間回転ミル台にて混合した。混合後のスラリーにバ
インダーとしてパラフィンワックスを6重量%加え混合
攪拌した。このスラリーを80℃大気中にて乾燥し、評
価粉末を得た。
【0029】この粉末を1000kg/cm3 の金型プ
レスにて直径60mm、厚み2mmに成形した。成形体
は、大気中にて400℃、2時間で脱脂を行い、その後
大気中にて表3に示す温度で2時間で焼成した。焼結体
は、直径55mm、厚み1mmに加工研磨した。これら
の試料について、実施例1と同様にして高周波誘電損失
および結晶相を測定し、結果を表3に示す(試料No.1
1〜13)。
レスにて直径60mm、厚み2mmに成形した。成形体
は、大気中にて400℃、2時間で脱脂を行い、その後
大気中にて表3に示す温度で2時間で焼成した。焼結体
は、直径55mm、厚み1mmに加工研磨した。これら
の試料について、実施例1と同様にして高周波誘電損失
および結晶相を測定し、結果を表3に示す(試料No.1
1〜13)。
【0030】
【表3】
【0031】この表3より、Na2 O量が100ppm
以下でMgAl2 O4 相が粒界相に存在する場合は、N
aを含む結晶相が粒界相に存在せず、誘電損失も1×1
0-4以下であることが判る。
以下でMgAl2 O4 相が粒界相に存在する場合は、N
aを含む結晶相が粒界相に存在せず、誘電損失も1×1
0-4以下であることが判る。
【0032】本発明者は、これらの焼結体中において、
析出結晶相をもっと明確に観察するため、焼結体の粒界
相を作製し、本発明の効果を確認する実験を、上記実施
例1と同様にして行った。この結果を表4に示す。表3
における試料No.11〜13の粒界相は、それぞれ、表
4における試料No.14〜16に対応する。
析出結晶相をもっと明確に観察するため、焼結体の粒界
相を作製し、本発明の効果を確認する実験を、上記実施
例1と同様にして行った。この結果を表4に示す。表3
における試料No.11〜13の粒界相は、それぞれ、表
4における試料No.14〜16に対応する。
【0033】
【表4】
【0034】低誘電損失の焼結体の粒界相中には(試料
No.15,16)、表4に示すようにNaを含む結晶相
は析出せず、MgAl2 O4 のみが析出した。粒界相が
MgAl2 O4 のみのアルミナ焼結体(試料No.12,
13)の誘電損失は、表3に示されるように低誘電損失
(5×10-5)を示す。また、焼成温度も1650℃と
低下した。そして、この実施例では、Mgを添加し、M
gAl2 O4 の生成を促進することにより、Naを含む
結晶相が粒界相に存在せず、Na2 O含有量が100p
pmの場合でも低誘電損失を示すことが判る。
No.15,16)、表4に示すようにNaを含む結晶相
は析出せず、MgAl2 O4 のみが析出した。粒界相が
MgAl2 O4 のみのアルミナ焼結体(試料No.12,
13)の誘電損失は、表3に示されるように低誘電損失
(5×10-5)を示す。また、焼成温度も1650℃と
低下した。そして、この実施例では、Mgを添加し、M
gAl2 O4 の生成を促進することにより、Naを含む
結晶相が粒界相に存在せず、Na2 O含有量が100p
pmの場合でも低誘電損失を示すことが判る。
【0035】
【発明の効果】以上の様に、粒界相にNaを含む結晶相
が析出したアルミナ焼結体の誘電損失が4〜8.8×1
0-4であるのに対して、粒界相にNaを含む結晶相が存
在しない本発明のアルミナ質焼結体組成物では、誘電損
失を1×10-4以下とすることができる。また、アルミ
ナ純度が90〜97%程度の原料粉末を用いて、低誘電
損失のアルミナ質焼結体を得ることができるため、生産
性を大幅に向上することができる。
が析出したアルミナ焼結体の誘電損失が4〜8.8×1
0-4であるのに対して、粒界相にNaを含む結晶相が存
在しない本発明のアルミナ質焼結体組成物では、誘電損
失を1×10-4以下とすることができる。また、アルミ
ナ純度が90〜97%程度の原料粉末を用いて、低誘電
損失のアルミナ質焼結体を得ることができるため、生産
性を大幅に向上することができる。
【図1】比較例の試料No.9のX線回折チャート図を示
す。
す。
【図2】本発明の試料No.8のX線回折チャート図を示
す。
す。
Claims (3)
- 【請求項1】アルミナを主体とするアルミナ質焼結体で
あり、波長λ=1.5418ÅのCuKα線により粒界
相をX線回折測定した場合、Naを含む結晶相のピーク
が実質的に存在しないことを特徴とするアルミナ質焼結
体。 - 【請求項2】波長λ=1.5418ÅのCuKα線によ
り粒界相をX線回折測定した場合、結晶相としてMgA
l2 O4 のみが存在することを特徴とする請求項1記載
のアルミナ質焼結体。 - 【請求項3】測定周波数14GHzにおける誘電損失t
anδが1×10-4以下であることを特徴とする請求項
1または2記載のアルミナ質焼結体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6284930A JPH08143358A (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | アルミナ質焼結体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6284930A JPH08143358A (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | アルミナ質焼結体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08143358A true JPH08143358A (ja) | 1996-06-04 |
Family
ID=17684903
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6284930A Pending JPH08143358A (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | アルミナ質焼結体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08143358A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009029705A (ja) * | 2008-09-08 | 2009-02-12 | Kyocera Corp | 放電用電極部材およびこれを用いたオゾン発生器 |
| JP2015163569A (ja) * | 2014-01-30 | 2015-09-10 | 京セラ株式会社 | アルミナ質焼結体および半導体製造装置用部材ならびに液晶パネル製造装置用部材 |
| WO2019069939A1 (ja) * | 2017-10-05 | 2019-04-11 | クアーズテック株式会社 | アルミナ質焼結体及びその製造方法 |
| JP2019069889A (ja) * | 2017-10-05 | 2019-05-09 | クアーズテック株式会社 | アルミナ質焼結体及びその製造方法 |
| JP2020050536A (ja) * | 2018-09-26 | 2020-04-02 | クアーズテック株式会社 | アルミナ質焼結体 |
| CN111201208A (zh) * | 2017-10-05 | 2020-05-26 | 阔斯泰公司 | 氧化铝质烧结体及其制造方法 |
| KR20230100627A (ko) | 2021-12-28 | 2023-07-05 | 쿠어스택 가부시키가이샤 | 알루미나 소결체 및 그 제조 방법 |
| JP2023098596A (ja) * | 2021-12-28 | 2023-07-10 | クアーズテック株式会社 | アルミナ焼結体及びその製造方法 |
| JP2024066076A (ja) * | 2022-11-01 | 2024-05-15 | クアーズテック合同会社 | アルミナ焼結体部材 |
-
1994
- 1994-11-18 JP JP6284930A patent/JPH08143358A/ja active Pending
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| WO2019069939A1 (ja) * | 2017-10-05 | 2019-04-11 | クアーズテック株式会社 | アルミナ質焼結体及びその製造方法 |
| TWI763933B (zh) * | 2017-10-05 | 2022-05-11 | 日商闊斯泰股份有限公司 | 氧化鋁質燒結體及其製造方法 |
| US11760694B2 (en) | 2017-10-05 | 2023-09-19 | Coorstek Kk | Alumina sintered body and manufacturing method therefor |
| JP2020050536A (ja) * | 2018-09-26 | 2020-04-02 | クアーズテック株式会社 | アルミナ質焼結体 |
| KR20230100627A (ko) | 2021-12-28 | 2023-07-05 | 쿠어스택 가부시키가이샤 | 알루미나 소결체 및 그 제조 방법 |
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| US11998986B2 (en) | 2021-12-28 | 2024-06-04 | Coorstek Gk | Alumina sintered body and method for manufacturing the same |
| JP2024066076A (ja) * | 2022-11-01 | 2024-05-15 | クアーズテック合同会社 | アルミナ焼結体部材 |
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