JPH08143864A - 土壌補強用異形断面短繊維、該短繊維を用いた土壌補強土および土壌補強土の施工方法 - Google Patents
土壌補強用異形断面短繊維、該短繊維を用いた土壌補強土および土壌補強土の施工方法Info
- Publication number
- JPH08143864A JPH08143864A JP31131694A JP31131694A JPH08143864A JP H08143864 A JPH08143864 A JP H08143864A JP 31131694 A JP31131694 A JP 31131694A JP 31131694 A JP31131694 A JP 31131694A JP H08143864 A JPH08143864 A JP H08143864A
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- Japan
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- soil
- fiber
- short fibers
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- Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
- Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 土壌中に容易に均一分散することができ、効
率的かつ経済的に土壌の補強効果が得られる土壌補強用
の繊維材料、これを用いた土壌補強土、さらに土壌補強
土の簡便な施工方法を提供する。 【構成】 単繊維繊度が0.5〜150デニール、繊維
長が10〜200mmの無捲縮短繊維であって、かつ該
繊維の横断面の異形度(ただし、異形度は、繊維横断面
の外接円直径Dと、同一繊度の中実真円繊維の直径dと
の比D/dである)が1.2〜3.0である壌補強用異
形断面短繊維、該短繊維を用いた土壌補強土、および土
壌補強土の施工方法。
率的かつ経済的に土壌の補強効果が得られる土壌補強用
の繊維材料、これを用いた土壌補強土、さらに土壌補強
土の簡便な施工方法を提供する。 【構成】 単繊維繊度が0.5〜150デニール、繊維
長が10〜200mmの無捲縮短繊維であって、かつ該
繊維の横断面の異形度(ただし、異形度は、繊維横断面
の外接円直径Dと、同一繊度の中実真円繊維の直径dと
の比D/dである)が1.2〜3.0である壌補強用異
形断面短繊維、該短繊維を用いた土壌補強土、および土
壌補強土の施工方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土壌補強用に適した異
形断面短繊維に関し、さらに詳細には土壌に混入して補
強土を製造する際に、土壌中に容易に分散・混合するこ
とができ、降雨などによる土壌の侵食を防ぎ、優れた補
強効果が得られる土壌補強用繊維材料に適した土壌補強
用異形断面短繊維に関する。
形断面短繊維に関し、さらに詳細には土壌に混入して補
強土を製造する際に、土壌中に容易に分散・混合するこ
とができ、降雨などによる土壌の侵食を防ぎ、優れた補
強効果が得られる土壌補強用繊維材料に適した土壌補強
用異形断面短繊維に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、合成繊維からなる織編布、不織
布、ネットなどのジオテキスタイルと呼ばれる材料で土
壌を補強する方法が開発され、広く適用されている。し
かしながら、これらの方法は、いずれも土壌を骨格構造
により補強しようとするものであり、用いられる補強材
料は、現場施工の手間を多く必要とし、また補強効果も
方向性を有し、位置により強度に差が生ずるという欠点
を有する。
布、ネットなどのジオテキスタイルと呼ばれる材料で土
壌を補強する方法が開発され、広く適用されている。し
かしながら、これらの方法は、いずれも土壌を骨格構造
により補強しようとするものであり、用いられる補強材
料は、現場施工の手間を多く必要とし、また補強効果も
方向性を有し、位置により強度に差が生ずるという欠点
を有する。
【0003】この欠点を改良する方法として、特開昭5
5−167170号公報、特開平2−88812号公報
(第3回ジオテキスタイル会議、E.ルフレーヴ等報告
「連続長繊維による土壌の補強」)などには、例えばポ
リエステル長繊維と土壌とを、施工面上で混合して逐次
締め固めを行い、長繊維を土壌中に三次元的にランダム
混入する方法が開示されている。しかしながら、これら
の方法は、長繊維の供給手段に高圧流体流を用いるた
め、施工装置が大掛かりとなり、エネルギーコストも高
くつくという問題がある。しかも、大量の土壌と長繊維
を効率よく均一に混合することも困難である。
5−167170号公報、特開平2−88812号公報
(第3回ジオテキスタイル会議、E.ルフレーヴ等報告
「連続長繊維による土壌の補強」)などには、例えばポ
リエステル長繊維と土壌とを、施工面上で混合して逐次
締め固めを行い、長繊維を土壌中に三次元的にランダム
混入する方法が開示されている。しかしながら、これら
の方法は、長繊維の供給手段に高圧流体流を用いるた
め、施工装置が大掛かりとなり、エネルギーコストも高
くつくという問題がある。しかも、大量の土壌と長繊維
を効率よく均一に混合することも困難である。
【0004】一方、特開昭57−100212号公報に
は、短線材を土壌中に不定方向に分散・混合する方法が
提案されている。しかしながら、具体的に提案されてい
る短線材は、厚さ0.05mm、巾1.0mmの断面長
方形の合成樹脂フィルム(ポリエチレンテレフタレート
繊維換算で、単繊維繊度が約640デニールに相当す
る)と極めて太いため、土壌中に一定重量混合した場合
の繊維の混合密度(本数)が少なくなって、補強効果が
低下するので、配合比を高くする必要がある。この欠点
を解決するために、短線材の太さを細くしようとすれ
ば、短線材が屈曲し易くなって土壌の補強効果が低下す
るという問題が発生する。
は、短線材を土壌中に不定方向に分散・混合する方法が
提案されている。しかしながら、具体的に提案されてい
る短線材は、厚さ0.05mm、巾1.0mmの断面長
方形の合成樹脂フィルム(ポリエチレンテレフタレート
繊維換算で、単繊維繊度が約640デニールに相当す
る)と極めて太いため、土壌中に一定重量混合した場合
の繊維の混合密度(本数)が少なくなって、補強効果が
低下するので、配合比を高くする必要がある。この欠点
を解決するために、短線材の太さを細くしようとすれ
ば、短線材が屈曲し易くなって土壌の補強効果が低下す
るという問題が発生する。
【0005】また、特開平2−55786号公報には、
短繊維材料と土壌とを特殊な混合装置を用いて均一に混
合することが開示されている。この方法によれば、繊維
の均一混合が容易で、かつ補強効果は向上するものの、
単繊維繊度が小さい場合には、前述と同様に屈曲し易
く、土壌の補強効果が低下するといった問題を解決する
ことができない。
短繊維材料と土壌とを特殊な混合装置を用いて均一に混
合することが開示されている。この方法によれば、繊維
の均一混合が容易で、かつ補強効果は向上するものの、
単繊維繊度が小さい場合には、前述と同様に屈曲し易
く、土壌の補強効果が低下するといった問題を解決する
ことができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の課題を背景になされたもので、土壌中に容易に均一
分散することができ、降雨による土壌の侵食を防ぎ、効
率的かつ経済的に土壌の補強効果が得られる土壌補強用
の繊維材料、これを用いた土壌補強土、さらに土壌補強
土の簡便な施工方法に関する。
術の課題を背景になされたもので、土壌中に容易に均一
分散することができ、降雨による土壌の侵食を防ぎ、効
率的かつ経済的に土壌の補強効果が得られる土壌補強用
の繊維材料、これを用いた土壌補強土、さらに土壌補強
土の簡便な施工方法に関する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、単繊維繊度が
0.5〜150デニール、繊維長が10〜200mmの
無捲縮短繊維であって、かつ該繊維の横断面の異形度
(ただし、異形度は、繊維横断面の最大外接円直径D
と、同一繊度の中実真円繊維の直径dとの比D/dであ
る)が1.2〜3.0であることを特徴とする土壌補強
用異形断面短繊維(以下「短繊維」と略記することがあ
る)である。また、本発明は、前記土壌補強用異形断面
短繊維を0.2〜0.4重量%含有し、土砂類がほぼ残
量であり、かつこれらが主体をなしていることを特徴と
する土壌補強土である。さらに、本発明は、前記土壌補
強用異形断面短繊維を、キャタピラ上の架台に載置した
開繊性シリンダで開繊したのち吹き出して土壌表面に散
布すると同時に、該キャタピラ後方に付設したスタビラ
イザにより土壌を巻き上げ、該短繊維と該土壌を混合す
る一連の操作を、キャタピラを一定方向に移動しながら
連続的に行うことを特徴とする土壌補強土の施工方法で
ある。
0.5〜150デニール、繊維長が10〜200mmの
無捲縮短繊維であって、かつ該繊維の横断面の異形度
(ただし、異形度は、繊維横断面の最大外接円直径D
と、同一繊度の中実真円繊維の直径dとの比D/dであ
る)が1.2〜3.0であることを特徴とする土壌補強
用異形断面短繊維(以下「短繊維」と略記することがあ
る)である。また、本発明は、前記土壌補強用異形断面
短繊維を0.2〜0.4重量%含有し、土砂類がほぼ残
量であり、かつこれらが主体をなしていることを特徴と
する土壌補強土である。さらに、本発明は、前記土壌補
強用異形断面短繊維を、キャタピラ上の架台に載置した
開繊性シリンダで開繊したのち吹き出して土壌表面に散
布すると同時に、該キャタピラ後方に付設したスタビラ
イザにより土壌を巻き上げ、該短繊維と該土壌を混合す
る一連の操作を、キャタピラを一定方向に移動しながら
連続的に行うことを特徴とする土壌補強土の施工方法で
ある。
【0008】本発明の土壌補強用異形断面短繊維は、土
壌に均一に分散・混合したときの補強効果の点から、そ
の単繊維繊度は0.5〜150デニール、好ましくは5
〜50デニール、さらに好ましくは10〜30デニール
である。単繊維繊度が0.5デニール未満では、短繊維
の力学的特性の絶対値が小さくなって、土壌中に混合し
た際に繊維の折れ曲がりが発生したり、短繊維どうしが
互いに交絡してファイバーボール状となったりして、補
強効果が低下する傾向があり好ましくない。一方、単繊
維繊度が150デニールを超える場合には、土壌中に混
合される繊維の本数が低下するため、土壌補強効果が低
下するという問題があり、これを補うためには、短繊維
の混合割合を増加させる必要があり、コスト高となり好
ましくなく、さらには繊維自重が重くなるため、土壌と
混合するに先立って行われる短繊維の開繊性も低下する
という問題がある。
壌に均一に分散・混合したときの補強効果の点から、そ
の単繊維繊度は0.5〜150デニール、好ましくは5
〜50デニール、さらに好ましくは10〜30デニール
である。単繊維繊度が0.5デニール未満では、短繊維
の力学的特性の絶対値が小さくなって、土壌中に混合し
た際に繊維の折れ曲がりが発生したり、短繊維どうしが
互いに交絡してファイバーボール状となったりして、補
強効果が低下する傾向があり好ましくない。一方、単繊
維繊度が150デニールを超える場合には、土壌中に混
合される繊維の本数が低下するため、土壌補強効果が低
下するという問題があり、これを補うためには、短繊維
の混合割合を増加させる必要があり、コスト高となり好
ましくなく、さらには繊維自重が重くなるため、土壌と
混合するに先立って行われる短繊維の開繊性も低下する
という問題がある。
【0009】また、この土壌補強用異形断面短繊維の繊
維長は、土壌中への混合・分散性の点からは短い方が好
ましく、一方土壌補強効果の点からは長い方が好まし
い。従って、これらのバランスを取る必要があり、かか
る短繊維の繊維長は、10〜200mm、好ましくは2
0〜100mm、さらに好ましくは30〜50mmであ
る。この繊維長が、10mm未満では土壌補強効果が不
充分となり、一方200mmを超えると土壌中への均一
分散が極めて困難となるので好ましくない。なお、単繊
維繊度が、上記範囲の低い方にある場合、単繊維として
の力学的特性の絶対値、特に曲げ弾性率が小さくなっ
て、短繊維どうしが交絡し易くなるので繊維長は上記範
囲で短い方の範囲とすることが望ましい。
維長は、土壌中への混合・分散性の点からは短い方が好
ましく、一方土壌補強効果の点からは長い方が好まし
い。従って、これらのバランスを取る必要があり、かか
る短繊維の繊維長は、10〜200mm、好ましくは2
0〜100mm、さらに好ましくは30〜50mmであ
る。この繊維長が、10mm未満では土壌補強効果が不
充分となり、一方200mmを超えると土壌中への均一
分散が極めて困難となるので好ましくない。なお、単繊
維繊度が、上記範囲の低い方にある場合、単繊維として
の力学的特性の絶対値、特に曲げ弾性率が小さくなっ
て、短繊維どうしが交絡し易くなるので繊維長は上記範
囲で短い方の範囲とすることが望ましい。
【0010】さらに、本発明の土壌補強用異形断面短繊
維は、捲縮を実質的に有していない無捲縮短繊維である
ことが必要である。実質的な捲縮を有する短繊維では、
繊維の開繊性が低下するため、土壌中に混合する際の混
合・分散性が低下して、充分な補強効果が得られなくな
る。なお、ここでいう捲縮を実質的に有していない「無
捲縮短繊維」とは、繊維を土壌中に分散・混合させる際
に開繊機により繊維の開繊が行える範囲内で捲縮を有し
ていてもよいことを意味し、繊維を構成する重合体の種
類、繊度によっても変わるが、通常は、3ケ/25mm
以下の捲縮を有していても構わない。
維は、捲縮を実質的に有していない無捲縮短繊維である
ことが必要である。実質的な捲縮を有する短繊維では、
繊維の開繊性が低下するため、土壌中に混合する際の混
合・分散性が低下して、充分な補強効果が得られなくな
る。なお、ここでいう捲縮を実質的に有していない「無
捲縮短繊維」とは、繊維を土壌中に分散・混合させる際
に開繊機により繊維の開繊が行える範囲内で捲縮を有し
ていてもよいことを意味し、繊維を構成する重合体の種
類、繊度によっても変わるが、通常は、3ケ/25mm
以下の捲縮を有していても構わない。
【0011】本発明においては、上記特性に加えて、繊
維横断面の異形度が1.2〜3.0、好ましくは1.5
〜2.5の範囲にあることが必要である。異形度が1.
2未満の場合には、土壌と短繊維との間に充分な摩擦抵
抗が発現し難くなるため、繊維の土壌中への分散性が低
下し、また曲げ弾性も低下して、土壌中で屈曲し易くな
り、補強効果が不充分となる。一方、異形度が3.0を
超えると、繊維横断面において厚さが薄くなり過ぎ、繊
維の曲げ弾性が低下して繊維が絡み易くなり、土壌中へ
の分散性が低下するため好ましくない。ここで、異形度
とは、繊維横断面の最大外接円直径Dと、該繊維と同一
繊度の中実真円繊維の直径dとの比D/dであり、この
値を上記範囲にするとき、単繊維繊度が150デニール
以下と細繊度であっても、繊維と土壌との摩擦が充分大
きいので、土壌中への繊維分散が均一になって、充分な
補強効果が得られるのである。
維横断面の異形度が1.2〜3.0、好ましくは1.5
〜2.5の範囲にあることが必要である。異形度が1.
2未満の場合には、土壌と短繊維との間に充分な摩擦抵
抗が発現し難くなるため、繊維の土壌中への分散性が低
下し、また曲げ弾性も低下して、土壌中で屈曲し易くな
り、補強効果が不充分となる。一方、異形度が3.0を
超えると、繊維横断面において厚さが薄くなり過ぎ、繊
維の曲げ弾性が低下して繊維が絡み易くなり、土壌中へ
の分散性が低下するため好ましくない。ここで、異形度
とは、繊維横断面の最大外接円直径Dと、該繊維と同一
繊度の中実真円繊維の直径dとの比D/dであり、この
値を上記範囲にするとき、単繊維繊度が150デニール
以下と細繊度であっても、繊維と土壌との摩擦が充分大
きいので、土壌中への繊維分散が均一になって、充分な
補強効果が得られるのである。
【0012】繊維の横断面形状は、異形度が上記範囲に
あれば、特に限定されるものではなく、H型、串団子
型、十字型、Y型、馬蹄型、多角形型、偏平型、偏平4
ツダンゴ型、中空型などの様々な形状から選ぶことがで
きる。なかでも、繊維横断面形状が、H型や串団子型、
十字型を有する短繊維は、繊維軸方向に連続した凹凸部
を有するため、繊維軸に垂直方向に作用する力に容易に
反応し、繊維を開繊する際の空気の作用を受けやすく、
開繊性が促進される。さらに、これらの断面形状を有す
る短繊維は、同一繊度の丸断面繊維と比較して、曲げ弾
性率が大きいので、土壌中での繊維の屈曲も少なくなっ
ており、これらの効果とあいまって土壌の補強効果が一
層向上する。
あれば、特に限定されるものではなく、H型、串団子
型、十字型、Y型、馬蹄型、多角形型、偏平型、偏平4
ツダンゴ型、中空型などの様々な形状から選ぶことがで
きる。なかでも、繊維横断面形状が、H型や串団子型、
十字型を有する短繊維は、繊維軸方向に連続した凹凸部
を有するため、繊維軸に垂直方向に作用する力に容易に
反応し、繊維を開繊する際の空気の作用を受けやすく、
開繊性が促進される。さらに、これらの断面形状を有す
る短繊維は、同一繊度の丸断面繊維と比較して、曲げ弾
性率が大きいので、土壌中での繊維の屈曲も少なくなっ
ており、これらの効果とあいまって土壌の補強効果が一
層向上する。
【0013】本発明の短繊維を構成する重合体として
は、繊維形成能のある重合体であれば特に限定されるも
のではなく、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリカプ
ロラクタム、ポリヘキサメチレンアジパミドなどのポリ
アミド、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレ
フィン、そのほかポリアクリルアミド、ポリ塩化ビニ
ル、アセチルセルロース、ビニロンなどが挙げられる。
なかでも、溶融紡糸可能な熱可塑性重合体は、上記異形
度の異形断面繊維を容易に得ることができるので特に好
ましい。
は、繊維形成能のある重合体であれば特に限定されるも
のではなく、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリカプ
ロラクタム、ポリヘキサメチレンアジパミドなどのポリ
アミド、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレ
フィン、そのほかポリアクリルアミド、ポリ塩化ビニ
ル、アセチルセルロース、ビニロンなどが挙げられる。
なかでも、溶融紡糸可能な熱可塑性重合体は、上記異形
度の異形断面繊維を容易に得ることができるので特に好
ましい。
【0014】土壌補強土を施工する操作は、任意の方法
を採用することができ、使用形態に応じて合理的な方法
を選択すればよい。例えば、開繊した短繊維をシャワ
ー状に散布すると同時に、土壌を開繊された短繊維に衝
突させて混合する方法、あるいは開繊した短繊維を施
工場所に散布したのち、土壌と攪拌混合する方法などが
挙げられる。また、請求項3記載の土壌補強土をあらか
じめ作成し、これを施工する方法もある。土壌補強土の
作成は、通常の混合機で使用して行うことができる。混
合機としては、特に制限されないが、例えば、繊維混合
セメントの場合に用いられるオムニミキサー、コンクリ
ートミキサー専用の混合機、複合リボンミキサーを使用
した混合機を用いることができる。得られる混合土(土
壌補強土)は、通常の土壌と同様に取り扱うことがで
き、またそのまま施工することができるので、施工作業
も、法面形成機械を用いて転圧被覆したり、ローラコン
パクダーなどで転圧したりするなど、通常の方法で行う
ことができる。
を採用することができ、使用形態に応じて合理的な方法
を選択すればよい。例えば、開繊した短繊維をシャワ
ー状に散布すると同時に、土壌を開繊された短繊維に衝
突させて混合する方法、あるいは開繊した短繊維を施
工場所に散布したのち、土壌と攪拌混合する方法などが
挙げられる。また、請求項3記載の土壌補強土をあらか
じめ作成し、これを施工する方法もある。土壌補強土の
作成は、通常の混合機で使用して行うことができる。混
合機としては、特に制限されないが、例えば、繊維混合
セメントの場合に用いられるオムニミキサー、コンクリ
ートミキサー専用の混合機、複合リボンミキサーを使用
した混合機を用いることができる。得られる混合土(土
壌補強土)は、通常の土壌と同様に取り扱うことがで
き、またそのまま施工することができるので、施工作業
も、法面形成機械を用いて転圧被覆したり、ローラコン
パクダーなどで転圧したりするなど、通常の方法で行う
ことができる。
【0015】短繊維の土壌への混合比率は、目的に応じ
て適宜変更すればよいが、通常は土壌に対して0.01
〜1.0重量%、好ましくは0.1〜0.5重量%、最
も好ましくは0.2〜0.4重量%の範囲である。0.
2〜0.4重量%とすることにより、施工した際、降雨
による土壌の流出を防ぐ効果に優れたものとなる。ま
た、この混合比率が0.01重量%未満の場合には、補
強効果が不充分であり、一方1.0重量%を超えると、
補強効果は充分であるものの、短繊維の均等分散が困難
となり、また経済的にも不利なものとなるので好ましく
ない。なお、本発明の短繊維が混合される対象となる土
壌としては、特に制限されるものではないが、日本統一
土壌分類によるGF(礫質土)、S(砂)、SF(砂質
土)、SM(砂質土)などが最適である。
て適宜変更すればよいが、通常は土壌に対して0.01
〜1.0重量%、好ましくは0.1〜0.5重量%、最
も好ましくは0.2〜0.4重量%の範囲である。0.
2〜0.4重量%とすることにより、施工した際、降雨
による土壌の流出を防ぐ効果に優れたものとなる。ま
た、この混合比率が0.01重量%未満の場合には、補
強効果が不充分であり、一方1.0重量%を超えると、
補強効果は充分であるものの、短繊維の均等分散が困難
となり、また経済的にも不利なものとなるので好ましく
ない。なお、本発明の短繊維が混合される対象となる土
壌としては、特に制限されるものではないが、日本統一
土壌分類によるGF(礫質土)、S(砂)、SF(砂質
土)、SM(砂質土)などが最適である。
【0016】次に、本発明の土壌補強土の施工方法を説
明する。図1は、本発明の短繊維と土壌とを分散・混合
する施工装置の概略図であり、キャタピラK上に図示し
ない架台を介してホッパ11、スパイクラチス12、ベ
ルトコンベア13、開繊性シリンダ14が載置されると
ともに、キャタピラKの後方にスタビライザ15が付設
されている。本発明の短繊維Fは、ホッパ11にあらか
じめ一定量貯留され、この短繊維Fはスパクラチス12
により一定量供給されて、ベルトコンベア13を経て開
繊性シリンダ14に供給され、該開繊性シリンダ14で
開繊されるとともに、回転する開繊性シリンダ14の空
気流により吹き出されて、シャワー状に土壌表面(地
面)に散布され、同時にスタビライザ15により巻き上
げられた土壌Sと混合されて、補強土FSが形成され、
補強土の施工が行われる。施工にともない、キャタピラ
Kは前方へ移動することにより、連続的に土壌の補強が
行われる。なお、図1は、スタビライザ15を図示しな
い土壌表面に設置した状態で、土壌Sに短繊維Fを同時
に分散・混合する事例であるが、スタビライザ15を土
壌表面よりも上に回動しておいて、まず短繊維Fのみを
土壌表面に散布するようにしてもよい。この場合には、
開繊性シリンダ14の空気流によって、まず短繊維Fの
みを開繊した状態で土壌表面にシャワー状に散布してお
き、次いで短繊維Fの散布を停止して、スタビライザ1
5を下方に回動して、土壌表面と接地させ、このスタビ
ライザ15により土壌表面に散布された短繊維Fと土壌
Sの混合を行って、補強土FSを形成させてもよい。
明する。図1は、本発明の短繊維と土壌とを分散・混合
する施工装置の概略図であり、キャタピラK上に図示し
ない架台を介してホッパ11、スパイクラチス12、ベ
ルトコンベア13、開繊性シリンダ14が載置されると
ともに、キャタピラKの後方にスタビライザ15が付設
されている。本発明の短繊維Fは、ホッパ11にあらか
じめ一定量貯留され、この短繊維Fはスパクラチス12
により一定量供給されて、ベルトコンベア13を経て開
繊性シリンダ14に供給され、該開繊性シリンダ14で
開繊されるとともに、回転する開繊性シリンダ14の空
気流により吹き出されて、シャワー状に土壌表面(地
面)に散布され、同時にスタビライザ15により巻き上
げられた土壌Sと混合されて、補強土FSが形成され、
補強土の施工が行われる。施工にともない、キャタピラ
Kは前方へ移動することにより、連続的に土壌の補強が
行われる。なお、図1は、スタビライザ15を図示しな
い土壌表面に設置した状態で、土壌Sに短繊維Fを同時
に分散・混合する事例であるが、スタビライザ15を土
壌表面よりも上に回動しておいて、まず短繊維Fのみを
土壌表面に散布するようにしてもよい。この場合には、
開繊性シリンダ14の空気流によって、まず短繊維Fの
みを開繊した状態で土壌表面にシャワー状に散布してお
き、次いで短繊維Fの散布を停止して、スタビライザ1
5を下方に回動して、土壌表面と接地させ、このスタビ
ライザ15により土壌表面に散布された短繊維Fと土壌
Sの混合を行って、補強土FSを形成させてもよい。
【0017】
【作用】本発明は、土壌中に繊維を三次元的に均一に混
合・分散させるためには、繊維自体の開繊性を高めると
ともに、土壌と繊維との間の摩擦を高めることが有効で
あるという知見に基づいてなされたものであり、単繊維
繊度、繊維長、繊維横断面の異形度が特定範囲内にある
無捲縮短繊維を採用することにより、開繊性、分散性お
よび土壌の補強効果を向上させた。また、土壌に短繊維
を混合することにより形成された土壌補強土は、短繊維
の混合割合を特定範囲内とすることにより、土壌補強効
果を向上させた。さらに、短繊維の開繊性、分散性の向
上に着目して、開繊性シリンダによる短繊維の散布と、
スタビライザによる土壌の巻き上げを組み合わせること
により、土壌補強土の作成と施工を同時に行い、作業の
効率化を図った。
合・分散させるためには、繊維自体の開繊性を高めると
ともに、土壌と繊維との間の摩擦を高めることが有効で
あるという知見に基づいてなされたものであり、単繊維
繊度、繊維長、繊維横断面の異形度が特定範囲内にある
無捲縮短繊維を採用することにより、開繊性、分散性お
よび土壌の補強効果を向上させた。また、土壌に短繊維
を混合することにより形成された土壌補強土は、短繊維
の混合割合を特定範囲内とすることにより、土壌補強効
果を向上させた。さらに、短繊維の開繊性、分散性の向
上に着目して、開繊性シリンダによる短繊維の散布と、
スタビライザによる土壌の巻き上げを組み合わせること
により、土壌補強土の作成と施工を同時に行い、作業の
効率化を図った。
【0018】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。実施例1 図1に示す施工装置を用い、表1〜2記載の断面形状、
異形度、繊度、繊維長および捲縮数を有するポリエチレ
ンテレフタレート短繊維Fをホッパ11に投入し、スパ
イクラチス12により供給速度を調整しながらベルトコ
ンベア13により搬送させて、開繊性シリンダ14にて
該短繊維Fを開繊したのち、上方に回動させて土壌表面
に接地させない状態で回転する開繊性シリンダ14の風
力により、該短繊維Fを土壌表面に散布し、次いでスタ
ビライザ15を下方に回動して土壌表面に接地させ、散
布された短繊維Fと土壌とを混合して混合土を作製し
た。なお、使用した土壌は、日本統一土質分類のSM
(砂質土)で、繊維混合比率は土壌に対して0.2重量
%とした。結果を表1〜2に示す。
説明する。実施例1 図1に示す施工装置を用い、表1〜2記載の断面形状、
異形度、繊度、繊維長および捲縮数を有するポリエチレ
ンテレフタレート短繊維Fをホッパ11に投入し、スパ
イクラチス12により供給速度を調整しながらベルトコ
ンベア13により搬送させて、開繊性シリンダ14にて
該短繊維Fを開繊したのち、上方に回動させて土壌表面
に接地させない状態で回転する開繊性シリンダ14の風
力により、該短繊維Fを土壌表面に散布し、次いでスタ
ビライザ15を下方に回動して土壌表面に接地させ、散
布された短繊維Fと土壌とを混合して混合土を作製し
た。なお、使用した土壌は、日本統一土質分類のSM
(砂質土)で、繊維混合比率は土壌に対して0.2重量
%とした。結果を表1〜2に示す。
【0019】ここで、実施例中の各評価項目は、下記の
方法に従って測定したものである。 土壌表面での繊維の開繊性 図1に示す施工装置を用いて、土壌表面に短繊維を散布
し目視により評価した。 ◎;極めて良好(土壌表面に単糸状に開繊され、均一に
散布されている。) ○;良好(土壌表面に単糸状に開繊されているものの、
若干の散布ムラがみられる。) △;やや不良(土壌表面に均一散布されてはいるが、局
部的に開繊不良がみられる。) ×;不良(土壌表面に開繊不良および散布ムラが局部的
にみられる。)
方法に従って測定したものである。 土壌表面での繊維の開繊性 図1に示す施工装置を用いて、土壌表面に短繊維を散布
し目視により評価した。 ◎;極めて良好(土壌表面に単糸状に開繊され、均一に
散布されている。) ○;良好(土壌表面に単糸状に開繊されているものの、
若干の散布ムラがみられる。) △;やや不良(土壌表面に均一散布されてはいるが、局
部的に開繊不良がみられる。) ×;不良(土壌表面に開繊不良および散布ムラが局部的
にみられる。)
【0020】土壌中での繊維の分散性 作製した混合土(補強土)から、テストピースをサンプ
リングし、テストピース中の繊維の分散性を目視により
定性評価した。 ◎;極めて良好(短繊維が土壌中に均一に分散・混合さ
れている。) ○;良好(短繊維が土壌中に均一に分散されているもの
の、若干の混合ムラがみられる。) △;やや不良(短繊維が土壌中に局部的に開繊不良を生
じ、また若干の混合ムラがみられる。) ×;不良(短繊維が土壌中に開繊不良および混合ムラが
多い状態で混合されている。) なお、前記開繊性および分散性において、開繊不良
とは、短繊維が10本程度まとまって存在している状態
をいう。
リングし、テストピース中の繊維の分散性を目視により
定性評価した。 ◎;極めて良好(短繊維が土壌中に均一に分散・混合さ
れている。) ○;良好(短繊維が土壌中に均一に分散されているもの
の、若干の混合ムラがみられる。) △;やや不良(短繊維が土壌中に局部的に開繊不良を生
じ、また若干の混合ムラがみられる。) ×;不良(短繊維が土壌中に開繊不良および混合ムラが
多い状態で混合されている。) なお、前記開繊性および分散性において、開繊不良
とは、短繊維が10本程度まとまって存在している状態
をいう。
【0021】 最大主応力差 作製した混合土から、三軸圧縮試験用テストピース(直
径10cm、高さ20cmの円柱体)をサンプリング
し、側圧1kg重/cm2 で3軸圧縮試験を実施し、応
力・歪み曲線を求め、最大主応力差を評価した。なお、
最大主応力差は、主応力差(σ1 −σ3 )・歪み曲線の
降伏点から求められる主応力差であり、繊維と土壌との
間に発生する摩擦力に対応し、補強効果を表す。 エローション抵抗性 作製した混合土を40cm×100cm×20cm(深
さ)の排水性のある木箱に詰め、締固めを行い表面を平
滑に成形した。これを図3に示すように、45°の勾配
をつけて設置し、上方約4m高の散水ノズルから降水強
度100mm/hrの人工降雨を約4時間与え、流出土
量を測定し、評価を行った。 ◎;極めて良好(流出土量;0〜10g/hr) ○;良好( 〃 ;11〜20g/hr) △;やや不良( 〃 ;21〜30g/hr) ×;不良( 〃 ;31g/hr以上)
径10cm、高さ20cmの円柱体)をサンプリング
し、側圧1kg重/cm2 で3軸圧縮試験を実施し、応
力・歪み曲線を求め、最大主応力差を評価した。なお、
最大主応力差は、主応力差(σ1 −σ3 )・歪み曲線の
降伏点から求められる主応力差であり、繊維と土壌との
間に発生する摩擦力に対応し、補強効果を表す。 エローション抵抗性 作製した混合土を40cm×100cm×20cm(深
さ)の排水性のある木箱に詰め、締固めを行い表面を平
滑に成形した。これを図3に示すように、45°の勾配
をつけて設置し、上方約4m高の散水ノズルから降水強
度100mm/hrの人工降雨を約4時間与え、流出土
量を測定し、評価を行った。 ◎;極めて良好(流出土量;0〜10g/hr) ○;良好( 〃 ;11〜20g/hr) △;やや不良( 〃 ;21〜30g/hr) ×;不良( 〃 ;31g/hr以上)
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】注)表1〜2中、*印は比較例を示す。表
1〜2から明らかなように、本発明の範囲内の短繊維
(実験No. 1〜5、8〜13、16〜20、23〜2
4)は、いずれも開繊性、分散性に優れ、最大主応力差
が大きく、エロージョン抵抗性も良好であったことか
ら、補強効果および耐降雨性に優れていることが分か
る。これに対し、実験No. 6は、異形度が高すぎるた
め、繊維横断面において厚さが薄すぎて、繊維の曲げ弾
性率が低下し、繊維が絡み易くなるため、開繊性、分散
性が劣り、最大主応力差も低く、エロージョン抵抗性も
良くない。実験No. 7は、単繊維繊度が小さすぎるた
め、繊維の力学的絶対値が小さくなり、開繊性、分散性
が劣り、最大主応力差も低く、エロージョン抵抗性も良
くない。実験No.14は、単繊維繊度が大きすぎて、繊
維の自重が重くなり、また土壌に混合する繊維本数も少
なくなるため、開繊性が非常に悪く、分散性にも劣り、
最大主応力差も低く、エロージョン抵抗性も良くない。
実験No. 15は、繊維長が短すぎるため、開繊性、分散
性は良好ではあるが、最大主応力差が低いことから明ら
かなように補強効果が不充分である。実験No. 21は、
繊維長が長すぎて、開繊性に劣り、分散性が非常に悪
く、最大主応力差も低いうえ、エロージョン抵抗性も良
くない。実験No. 22および実験No. 25は、短繊維に
実質的に捲縮がかかっているため、開繊性に劣り、分散
性が悪く、最大主応力差も低く、エロージョン抵抗性も
良くない。実験No. 26は、断面形状が真円であり、異
形度が低いため、曲げ弾性率が低く、かつ土壌と短繊維
との間に充分な摩擦抵抗が発現し難いので、分散性に劣
り、最大主応力差も低く、エロージョン抵抗性も良くな
い。実験No. 27は、断面形状が偏平すぎて異形度が高
く、かつ単繊維繊度も大きいため、最大主応力差が低
く、補強効果が不充分である。
1〜2から明らかなように、本発明の範囲内の短繊維
(実験No. 1〜5、8〜13、16〜20、23〜2
4)は、いずれも開繊性、分散性に優れ、最大主応力差
が大きく、エロージョン抵抗性も良好であったことか
ら、補強効果および耐降雨性に優れていることが分か
る。これに対し、実験No. 6は、異形度が高すぎるた
め、繊維横断面において厚さが薄すぎて、繊維の曲げ弾
性率が低下し、繊維が絡み易くなるため、開繊性、分散
性が劣り、最大主応力差も低く、エロージョン抵抗性も
良くない。実験No. 7は、単繊維繊度が小さすぎるた
め、繊維の力学的絶対値が小さくなり、開繊性、分散性
が劣り、最大主応力差も低く、エロージョン抵抗性も良
くない。実験No.14は、単繊維繊度が大きすぎて、繊
維の自重が重くなり、また土壌に混合する繊維本数も少
なくなるため、開繊性が非常に悪く、分散性にも劣り、
最大主応力差も低く、エロージョン抵抗性も良くない。
実験No. 15は、繊維長が短すぎるため、開繊性、分散
性は良好ではあるが、最大主応力差が低いことから明ら
かなように補強効果が不充分である。実験No. 21は、
繊維長が長すぎて、開繊性に劣り、分散性が非常に悪
く、最大主応力差も低いうえ、エロージョン抵抗性も良
くない。実験No. 22および実験No. 25は、短繊維に
実質的に捲縮がかかっているため、開繊性に劣り、分散
性が悪く、最大主応力差も低く、エロージョン抵抗性も
良くない。実験No. 26は、断面形状が真円であり、異
形度が低いため、曲げ弾性率が低く、かつ土壌と短繊維
との間に充分な摩擦抵抗が発現し難いので、分散性に劣
り、最大主応力差も低く、エロージョン抵抗性も良くな
い。実験No. 27は、断面形状が偏平すぎて異形度が高
く、かつ単繊維繊度も大きいため、最大主応力差が低
く、補強効果が不充分である。
【0025】実施例2 本発明の短繊維を土壌と混合して得た混合土を、図2に
おいてその断面を示す堤防21の片側斜面22に施工し
た。原料土は、次の土を用い、短繊維の種類および混合
の割合は、表3に示すとおりである。なお、短繊維は異
形度が1.2〜3.0の範囲内のものを使用した。 原料土1;含水比Wn(%)18.3、土粒子の密度ρ
s(g/cm3 ) 2.689 、レキ分(%)15.
3、砂分(%)67.0、シルト分(%)10.8 、
粘土分(%)6.9、統一分類(%)SFg、最適含水
比率Wopt(%)19.0、最大乾燥密度ρdmax
(g/cm3 ) 1.668 原料土1;含水比Wn(%)27.1、土粒子の密度ρ
s(g/cm3 ) 2.664 、レキ分(%)14.
6、砂分(%)54.8、シルト分(%)19.6 、
粘土分(%)11.0統一分類(%)SFg、最適含水
比率Wopt(%)22.6、最大乾燥密度ρdmax
(g/cm3 ) 1.571
おいてその断面を示す堤防21の片側斜面22に施工し
た。原料土は、次の土を用い、短繊維の種類および混合
の割合は、表3に示すとおりである。なお、短繊維は異
形度が1.2〜3.0の範囲内のものを使用した。 原料土1;含水比Wn(%)18.3、土粒子の密度ρ
s(g/cm3 ) 2.689 、レキ分(%)15.
3、砂分(%)67.0、シルト分(%)10.8 、
粘土分(%)6.9、統一分類(%)SFg、最適含水
比率Wopt(%)19.0、最大乾燥密度ρdmax
(g/cm3 ) 1.668 原料土1;含水比Wn(%)27.1、土粒子の密度ρ
s(g/cm3 ) 2.664 、レキ分(%)14.
6、砂分(%)54.8、シルト分(%)19.6 、
粘土分(%)11.0統一分類(%)SFg、最適含水
比率Wopt(%)22.6、最大乾燥密度ρdmax
(g/cm3 ) 1.571
【0026】混合土の作成は、発泡ビーズ混合用に開発
された容量約1.0m3 の複合リボンミキサーを容量約
1.2m3 のバックホウのバケット部に装着した、油圧
モーターにより駆動する混合機を用いて行った。その
際、繊維は充分にほぐした状態(見掛け密度0.01g
/cm3 )で、混合機に投入した。また、繊維をほぐさ
ずに加圧パック状態(見掛け密度0.1g/cm3 )で
も混合機に投入し、ほぐした場合と比較した。その後、
混合土を、ゴムクローラ型キャリア(4トン級)により
施工場所に運搬し、法面成形機械により転圧被覆した。
施工後の短繊維と土壌との混合状況を把握するため、繊
維の洗い出し計量を行い、短繊維の混入量を測定した。
1バッチにつき3個、実験No.1は5バッチ、実験No.
2〜5は9バッチの混合量の平均値を求めた。その結果
は表3に示したとおりであり、均質に混合していること
がわかった。また、混合機へ投入する際、繊維をほぐさ
ずに加圧パック状態でも、充分に混合できることがわか
った。さらに、繊維の混合によって容積が約5〜7%増
加していた。なお、本実施は、秋田県仙北郡神岡町地先
無番地の国有地において、平成3年10月〜11月の約
1か月の間行われたが、この場所は、守秘義務を有する
関係者のみ立入ることができる場所にある。
された容量約1.0m3 の複合リボンミキサーを容量約
1.2m3 のバックホウのバケット部に装着した、油圧
モーターにより駆動する混合機を用いて行った。その
際、繊維は充分にほぐした状態(見掛け密度0.01g
/cm3 )で、混合機に投入した。また、繊維をほぐさ
ずに加圧パック状態(見掛け密度0.1g/cm3 )で
も混合機に投入し、ほぐした場合と比較した。その後、
混合土を、ゴムクローラ型キャリア(4トン級)により
施工場所に運搬し、法面成形機械により転圧被覆した。
施工後の短繊維と土壌との混合状況を把握するため、繊
維の洗い出し計量を行い、短繊維の混入量を測定した。
1バッチにつき3個、実験No.1は5バッチ、実験No.
2〜5は9バッチの混合量の平均値を求めた。その結果
は表3に示したとおりであり、均質に混合していること
がわかった。また、混合機へ投入する際、繊維をほぐさ
ずに加圧パック状態でも、充分に混合できることがわか
った。さらに、繊維の混合によって容積が約5〜7%増
加していた。なお、本実施は、秋田県仙北郡神岡町地先
無番地の国有地において、平成3年10月〜11月の約
1か月の間行われたが、この場所は、守秘義務を有する
関係者のみ立入ることができる場所にある。
【0027】
【表3】
【0027】施工完了後、6ヵ月経過した短繊維混合土
の法面と、短繊維を混合せず原料土のみの法面を比較観
察した。当該実施場所は、冬期には1〜2mの積雪があ
るため、春期の融雪によって、凍結、融解のサイクルを
受けた。原料土のみの法面は、融雪水や雨水の流水によ
るリル侵食やガリ侵食の流水溝が発達しているのに対し
て、短繊維混合土の法面はいずれの箇所においてもわず
かなリルも生じていなかった。その後、種子吹付けを行
ったが、その際、原料土のみの法面は、原料土を追加し
法面成形機で再転圧作業を行う必要があったが、短繊維
混合土の法面には、その作業は不要であった。このこと
により、凍結、融解の繰り返しという悪条件の下でも、
短繊維の混合土は、優れた法面保護効果および耐降雨性
を示すことがわかる。
の法面と、短繊維を混合せず原料土のみの法面を比較観
察した。当該実施場所は、冬期には1〜2mの積雪があ
るため、春期の融雪によって、凍結、融解のサイクルを
受けた。原料土のみの法面は、融雪水や雨水の流水によ
るリル侵食やガリ侵食の流水溝が発達しているのに対し
て、短繊維混合土の法面はいずれの箇所においてもわず
かなリルも生じていなかった。その後、種子吹付けを行
ったが、その際、原料土のみの法面は、原料土を追加し
法面成形機で再転圧作業を行う必要があったが、短繊維
混合土の法面には、その作業は不要であった。このこと
により、凍結、融解の繰り返しという悪条件の下でも、
短繊維の混合土は、優れた法面保護効果および耐降雨性
を示すことがわかる。
【0028】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の土壌補強用異形
断面短繊維は、単繊維繊度が0.5〜150デニール、
繊維長が10〜200mmの無捲縮短繊維であって、か
つ異形度が1.2〜3.0であるため、土壌と該短繊維
との間に充分な摩擦抵抗を発現することができ、また土
壌と短繊維とを混合する際の混合・分散性が著しく向上
する。このため、土壌中で短繊維が三次元的にランダム
方向に配向され、土壌の力学的特性が向上するうえ、降
雨による土壌流出の防止効果にも優れる。特に、繊維横
断面形状が、H型や串団子型を有する請求項2記載の短
繊維は、繊維軸方向に連続した凹凸部を有するため、繊
維を開繊する際の空気の作用を受けやすく、開繊性が促
進される。さらに、これらの断面形状を有する短繊維
は、同一繊度の丸断面繊維と比較して、曲げ弾性率が大
きいので、土壌中での繊維の屈曲も少なくなっており、
これらの効果とあいまって土壌の補強効果が一層向上す
る。
断面短繊維は、単繊維繊度が0.5〜150デニール、
繊維長が10〜200mmの無捲縮短繊維であって、か
つ異形度が1.2〜3.0であるため、土壌と該短繊維
との間に充分な摩擦抵抗を発現することができ、また土
壌と短繊維とを混合する際の混合・分散性が著しく向上
する。このため、土壌中で短繊維が三次元的にランダム
方向に配向され、土壌の力学的特性が向上するうえ、降
雨による土壌流出の防止効果にも優れる。特に、繊維横
断面形状が、H型や串団子型を有する請求項2記載の短
繊維は、繊維軸方向に連続した凹凸部を有するため、繊
維を開繊する際の空気の作用を受けやすく、開繊性が促
進される。さらに、これらの断面形状を有する短繊維
は、同一繊度の丸断面繊維と比較して、曲げ弾性率が大
きいので、土壌中での繊維の屈曲も少なくなっており、
これらの効果とあいまって土壌の補強効果が一層向上す
る。
【0029】また、請求項3記載の土壌補強土は、短繊
維があらかじめ最適な割合で混入されているため、その
まま施工するだけで土壌の侵食を防止し、さらに、優れ
た土壌補強効果を発揮するので、施工現場の土壌の性質
に関わらず土壌を補強することができる。また、通常の
土壌と同様に扱うことができ、混合場所と施工現場とは
離れていてもよいため、運搬、施工などの利便性がよ
い。さらに、原料土選択の自由度が大きいため、施工の
し易さ、運搬上の便利性、経済性などの観点から適宜決
定すればよく、施工コストを低減することが可能であ
る。さらに、請求項4記載の施工方法により、広範な法
面に効率良く土壌補強を行うことができ、しかも、均質
に混合し施工することができる。
維があらかじめ最適な割合で混入されているため、その
まま施工するだけで土壌の侵食を防止し、さらに、優れ
た土壌補強効果を発揮するので、施工現場の土壌の性質
に関わらず土壌を補強することができる。また、通常の
土壌と同様に扱うことができ、混合場所と施工現場とは
離れていてもよいため、運搬、施工などの利便性がよ
い。さらに、原料土選択の自由度が大きいため、施工の
し易さ、運搬上の便利性、経済性などの観点から適宜決
定すればよく、施工コストを低減することが可能であ
る。さらに、請求項4記載の施工方法により、広範な法
面に効率良く土壌補強を行うことができ、しかも、均質
に混合し施工することができる。
【図1】本発明の土壌補強用異形断面短繊維を土壌に混
合・分散させるための施工装置の概略図である。
合・分散させるための施工装置の概略図である。
【図2】本発明の土壌補強土を施工した堤体の断面図で
ある。
ある。
【図3】実施例1のエロージョン抵抗性の試験装置の概
略図である。
略図である。
K キャタピラ F 土壌補強用異形断面短繊維 11 ホッパ 12 スパイクラチス 14 開繊性シリンダ 15 スタビライザ S 土壌 21 堤防 22 堤防の片側斜面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C09K 103:00 (71)出願人 000140292 株式会社奥村組 大阪府大阪市阿倍野区松崎町2丁目2番2 号 (71)出願人 000001317 株式会社熊谷組 福井県福井市中央2丁目6番8号 (71)出願人 390036515 株式会社鴻池組 大阪府大阪市此花区伝法4丁目3番55号 (71)出願人 391019740 三信建設工業株式会社 東京都文京区後楽1丁目2番7号 (71)出願人 000003160 東洋紡績株式会社 大阪府大阪市北区堂島浜2丁目2番8号 (71)出願人 000112093 ヒロセ株式会社 大阪府大阪市西淀川区中島2丁目3番87号 (71)出願人 000175021 三井石化産資株式会社 東京都文京区湯島3丁目39番10号 (71)出願人 000005968 三菱化学株式会社 東京都千代田区丸の内二丁目5番2号 (71)出願人 000176785 三菱建設株式会社 東京都中央区日本橋本町3丁目3番6号 (71)出願人 000003001 帝人株式会社 大阪府大阪市中央区南本町1丁目6番7号 (72)発明者 三木 博史 茨城県つくば市大字旭1番地 建設省土木 研究所内 (72)発明者 林 義之 茨城県つくば市大字旭1番地 建設省土木 研究所内 (72)発明者 福山 慎一 東京都台東区台東1丁目7番2号 財団法 人土木研究センター内 (72)発明者 堀内 晴生 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 (72)発明者 長坂 勇二 東京都台東区上野3丁目10番10号 株式会 社エスエルエス内 (72)発明者 岡村 康弘 大阪府大阪市中央区南本町1丁目6番7号 帝人株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 単繊維繊度が0.5〜150デニール、
繊維長が10〜200mmの無捲縮短繊維であって、か
つ該繊維の横断面の異形度(ただし、異形度は、繊維横
断面の最大外接円直径Dと、同一繊度の中実真円繊維の
直径dとの比D/dである)が1.2〜3.0であるこ
とを特徴とする土壌補強用異形断面短繊維。 - 【請求項2】 繊維横断面の形状が、H型あるいは串団
子型である請求項1記載の土壌補強用異形断面短繊維。 - 【請求項3】 請求項1記載の土壌補強用異形断面短繊
維を0.2〜0.4重量%含有し、土砂類がほぼ残量で
あり、かつこれらが主体をなしていることを特徴とする
土壌補強土。 - 【請求項4】 請求項1記載の土壌補強用異形断面短繊
維を、キャタピラ上の架台に載置した開繊性シリンダで
開繊したのち吹き出して土壌表面に散布すると同時に、
該キャタピラ後方に付設したスタビライザにより土壌を
巻き上げ、該短繊維と該土壌を混合する一連の操作を、
キャタピラを一定方向に移動しながら連続的に行うこと
を特徴とする土壌補強土の施工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31131694A JPH08143864A (ja) | 1994-11-22 | 1994-11-22 | 土壌補強用異形断面短繊維、該短繊維を用いた土壌補強土および土壌補強土の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31131694A JPH08143864A (ja) | 1994-11-22 | 1994-11-22 | 土壌補強用異形断面短繊維、該短繊維を用いた土壌補強土および土壌補強土の施工方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08143864A true JPH08143864A (ja) | 1996-06-04 |
Family
ID=18015673
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31131694A Pending JPH08143864A (ja) | 1994-11-22 | 1994-11-22 | 土壌補強用異形断面短繊維、該短繊維を用いた土壌補強土および土壌補強土の施工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08143864A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6206358B1 (en) | 1997-08-04 | 2001-03-27 | Horizon International Inc. | Book binding system |
| JP2012120956A (ja) * | 2010-12-07 | 2012-06-28 | Jdc Corp | 処理対象物の処理方法と処理装置 |
-
1994
- 1994-11-22 JP JP31131694A patent/JPH08143864A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6206358B1 (en) | 1997-08-04 | 2001-03-27 | Horizon International Inc. | Book binding system |
| JP2012120956A (ja) * | 2010-12-07 | 2012-06-28 | Jdc Corp | 処理対象物の処理方法と処理装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20031104 |