JPH081442A - ワイヤ放電加工用電極線 - Google Patents

ワイヤ放電加工用電極線

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JPH081442A
JPH081442A JP13582294A JP13582294A JPH081442A JP H081442 A JPH081442 A JP H081442A JP 13582294 A JP13582294 A JP 13582294A JP 13582294 A JP13582294 A JP 13582294A JP H081442 A JPH081442 A JP H081442A
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Taichiro Nishikawa
太一郎 西川
Shigeo Ezaki
繁男 江崎
Toshihiro Kume
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた伸線加工特性を有する材料からなるワ
イヤ放電加工用電極線であって、ワイヤ放電加工時にお
いて、優れた放電加工速度や、被加工体への付着が少な
く、かつ優れた高温強度を有するワイヤ放電加工用電極
線を提供する。 【構成】 Znを34重量%以上50重量%以下と、添
加元素として、Siを0.01重量%以上1.0重量%
以下と、B、In、Ge、Sn、Ti、Mn、Fe、N
i、Mg、P、Sbからなる群より選択される少なくと
も1種の元素を0.005重量%以上4.0重量%以下
とを、添加元素の合計として、0.05重量%以上5.
00重量%以下の範囲を満足するように含有し、残部が
Cuおよび不可避的不純物からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤ放電加工用電極
線に関し、特に、放電加工速度の向上した、かつ被加工
体への付着量が少ない等、優れた特性を有するワイヤ放
電加工用電極線に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤ放電加工は、被加工体と線状の加
工電極(ワイヤ放電加工用電極線と称する)との間に、
水、油等の加工液を介し、間欠的に放電を起こさせなが
ら、被加工体をワイヤ放電加工用電極線に対して相対的
に移動させることにより、被加工体を所望の形状に溶融
切断する方法である。
【0003】一般に、ワイヤ放電加工においては、以下
に示すような放電加工特性が要求される。
【0004】(1) 被加工体の仕上り精度、加工精度
および仕上り表面状態が良好なことが要求される。
【0005】(2) ワイヤ放電加工用電極線からの飛
散物が、被加工体に付着しないことが要求される。
【0006】(3) 放電加工時間が短いことが要求さ
れる。 (4) ワイヤ放電加工時に、ワイヤ放電加工用電極線
が断線しにくいことが要求される。
【0007】(5) ワイヤ放電加工時に、ワイヤ放電
加工用電極線が断線したとしても、自動結線性が良いこ
とが要求される。
【0008】また、ワイヤ放電加工用電極線の材料とし
ては、以下に示すような特性が要求される。
【0009】(6) ワイヤ放電加工用電極線を製造す
る際に、より詳しくは、線材化する工程において、該材
料が、高い伸線加工特性を有することが要求される。
【0010】従来、ワイヤ放電加工用電極線の材料とし
ては、黄銅がもっぱら使用されている。これは、黄銅
は、比較的、伸線加工性に優れており、ワイヤ放電加工
用電極線を製造するのが比較的容易であり、また、黄銅
からなるワイヤ放電加工用電極線は、ワイヤ放電加工時
に、比較的、引張り強度が高いからである。
【0011】黄銅からなるワイヤ放電加工用電極線で
は、Znの含有量を増せば増すほど放電加工速度が向上
することは経験的に知られており、ワイヤ放電加工用電
極線としては、Znの含有量の多い、7/3黄銅線、6
5/35黄銅線、63/37黄銅線が主として用いられ
ている。さらにZnの含有量を増せば放電加工速度の向
上が期待されるものの、Znの含有量が40重量%を超
える黄銅(Cu−Zn合金)は、伸線加工特性が悪く、
ワイヤ放電加工用電極線を製造する際に、焼鈍回数を増
さねばならず、そのために、ワイヤ放電加工用電極線の
製造コストが高くなるという問題がある。より具体的に
は、Znの含有量が40重量%を超える黄銅(Cu−Z
n合金)を、直径が0.2mm程度の線材(ワイヤ放電
加工用電極線)に伸線加工するのは、甚だ困難であると
いう問題がある。
【0012】現在、もっぱら使用されている65/35
黄銅線は、放電加工速度が劣り、被加工体への付着量も
多く、かつ、高温強度が不足しているため、放電加工用
電極線の負荷張力を高くして、放電加工すると断線しや
すいという問題がある。
【0013】かかる問題を解決する技術として、黄銅
に、添加元素として、Al、Si、または、AlとSi
を添加したワイヤ放電加工用電極線が種々提案されてい
る。
【0014】たとえば、特開昭57−41134号公報
には、Znを5重量%以上40重量%以下と、添加元素
として、Alを0.1重量%以上4重量%以下を含有
し、残部がCuからなるワイヤ放電加工用電極線が開示
されている。
【0015】また、たとえば、特開昭59−22547
号公報には、Znを20重量%以上40重量%以下と、
添加元素として、Siを0.1重量%以上5重量%以下
を含有し、残部がCuからなるワイヤ放電加工用電極線
が開示されている。
【0016】また、たとえば、特開昭59−19639
号公報には、Znを26重量%以上38重量%以下と、
添加元素として、Alを0.2重量%以上1.5重量%
以下と、Siを0.2重量%以上1.0重量%以下とを
含有し、残部がCuからなるワイヤ放電加工用電極線が
開示されている。
【0017】また、たとえば、特開昭63−20752
3号公報には、Znを25重量%以上40重量%以下
と、添加元素として、Alを0.5重量%以上2.0重
量%以下と、Siを0.01重量%以上0.19重量%
以下とを含有し、残部がCuからなるワイヤ放電加工用
電極線が開示されている。
【0018】上記した、特開昭59−41134号公
報、特開昭59−22547号公報、特開昭59−19
039号公報または特開昭63−207523号公報に
記載されるワイヤ放電加工用電極線は、いずれも、Zn
の含有量を増加させることなく、添加元素として、Al
および/またはSiを添加することにより、ワイヤ放電
加工用電極線の製造の際の伸線加工特性の劣化を防止す
るとともに、ワイヤ放電加工時において、加工速度の向
上を図るものである。
【0019】また、特開昭56−90943号公報に
は、Znを1重量%以上40重量%以下と、Mn、M
g、希土類元素のいずれか1種または2種以上を、添加
元素の合計として、0.1重量%以上3重量%以下の範
囲を満足するように含有し、残部がCuおよび不可避的
不純物からなるワイヤ放電加工用電極線が開示されてい
る。
【0020】特開昭56−90943号公報に記載され
るワイヤ放電加工用電極線も、Znの含有量を増加させ
ることなく、添加元素として、Mn、Mgおよび/また
は希土類元素を少なくとも1種添加することにより、ワ
イヤ放電加工用電極線の製造の際の伸線加工特性の劣化
を防止するとともに、ワイヤ放電加工時において、加工
速度の向上を図るものである。
【0021】また、本発明者らは、特開平5−2954
72号公報において、Znを0.1重量%以上45重量
%以下と、Niを0.1重量%以上50重量%以下とを
含有し、残部がCuからなるワイヤ放電加工用電極線を
開示している。
【0022】この発明は、Niを添加することにより、
放電加工特性等の向上を図るものである。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の、65/35黄銅線等の黄銅からなるワイヤ放電加工
用電極線は、ワイヤ放電加工時における放電加工速度が
十分でないという問題があった。
【0024】そして、放電加工速度の向上を図るため、
Znの含有量を増加させただけの黄銅(Cu−Zn合
金)からなるワイヤ放電加工用電極線は、放電加工速度
の向上がなお十分でないという問題があり、しかも、ワ
イヤ放電加工用電極線の製造の際の伸線加工特性が著し
く悪くなるという問題があった。
【0025】また、上述した、黄銅に、Al、Si、A
lとSi、または、Niを添加したワイヤ放電加工用電
極線や、黄銅に、Mn、Mg、希土類元素を添加したワ
イヤ放電加工用電極線は、黄銅線に比べ、放電加工性が
ある程度向上するものの、なお放電加工特性が十分満足
されているとは言えない。
【0026】すなわち、最近では、ワイヤ放電加工機の
加工電源の改良進歩に伴い、加工電源として、高電圧
で、かつ短時間のパルス電圧を付与することのできるワ
イヤ放電加工機が開発されている。
【0027】しかしながら、上述した、従来のワイヤ放
電加工用電極線は、いずれも、十分に速い放電加工速度
を得ることができないという問題があった。
【0028】また、上述した、黄銅に、Al、Si、A
lとSi、または、Niを添加したワイヤ放電加工用電
極線や、黄銅に、Mn、Mg、希土類元素を添加したワ
イヤ放電加工用電極線は、黄銅線に比べ、ワイヤ放電加
工時に、ワイヤ放電加工用電極線の断線が生じるという
問題はある程度は解決されるものの、なお断線する場合
があり、また、そのようにワイヤ放電加工用電極線に断
線が生じた場合、自動結線性がなお十分でないという問
題があった。
【0029】また、ワイヤ放電加工用電極線の材料とし
て、上述した、黄銅に、添加元素として、Al、Si、
AlとSi、または、Niを添加した材料や、黄銅に、
添加元素として、Mn、Mg、または、希土類元素を添
加した材料を用いれば、黄銅に比べ、ワイヤ放電加工用
電極線の製造時、特に伸線工程において、ある程度の伸
線加工特性の向上が見られるものの、なお、伸線工程に
おいて、断線が生じやすく、そのため、伸線工程におい
て、焼鈍回数を増さねばならず、そのような工程の増加
によって、ワイヤ放電加工用電極線の製造コストが高く
なるという問題が十分解決されるには至っていないとい
う問題がある。
【0030】上述したように、ワイヤ放電加工技術の分
野においては、放電加工時間の短縮による加工コストの
低減の要望や、ワイヤ放電加工用電極線の製造コストの
低減の要望には際限がなく、より優れた放電加工特性を
有し、しかも安価なワイヤ放電加工用電極線が長年望ま
れていた。
【0031】本発明は、以上ような問題を解決するため
になされたものであって、放電加工速度を向上させ、被
加工体への付着物が少なく、かつ高温強度を持つワイヤ
放電加工用電極線であって、ワイヤ放電加工用電極線を
製造する際に、優れた伸線加工特性を示す材料からな
る、ワイヤ放電加工用電極線を提供することを目的とす
る。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、長年、よ
り優れた放電加工特性と、より優れた伸線加工特性とを
併せ持つ、ワイヤ放電加工用電極線の材料について研究
を続けてきた。
【0033】より詳しくは、本発明者らは、放電加工特
性の向上と、伸線加工特性の向上に寄与する元素は、A
l、Si、Ni、Mn、Mg、希土類元素には限られな
いのではないかと考え、以下に示す基準に基づいて、黄
銅に添加する添加元素のスクリーニングを行なってき
た。
【0034】(1) 放電加工特性の向上と、伸線加工
特性の向上に寄与する元素であること。
【0035】(2) 毒性が低い元素であること。この
基準によれば、毒性の強い、ベリリウム(Be)等が除
外される。
【0036】(3) 合金となり易い材料であること。
この基準によれば、合金を形成しにくい、カルシウム
(Ca)等が除外される。
【0037】その結果、黄銅に、B、In、Ge、S
n、Ti、Fe、PまたはSbを添加すると、放電加工
特性の向上と、伸線加工特性の向上が見られることを知
見し、第1の発明を完成するに至った。
【0038】すなわち、第1の発明に従うワイヤ放電加
工用電極線は、Znを34重量%以上50重量%以下
と、添加元素として、B、In、Ge、Sn、Ti、F
e、P、Sbからなる群より選択される少なくとも1種
の元素を、添加元素の合計として、0.005重量%以
上5.00重量%以下の範囲を満足するように含有し、
残部が、Cuおよび不可避的不純物からなる。
【0039】第1の発明に従うワイヤ放電加工用電極線
は、好ましくは、添加元素が、Feにより構成されるこ
とを特徴とする。
【0040】また、本発明者らは、黄銅に、Alを添加
した材料に、さらに、B、In、Ge、Sn、Ti、M
n、Fe、Ni、Mg、PまたはSbを添加すれば、黄
銅にAlを添加しただけの材料に比べ、放電加工特性の
向上と、伸線加工特性の向上が得られることを知見し、
第2の発明を完成するに至った。
【0041】すなわち、第2の発明に従うワイヤ放電加
工用電極線は、Znを34重量%以上50重量%以下
と、Alを0.01重量%以上1.0重量%以下と、
B、In、Ge、Sn、Ti、Mn、Fe、Ni、M
g、P、Sbからなる群より選択される少なくとも1種
の元素を0.005重量%以上4.0重量%以下とを、
添加元素の合計として、0.05重量%以上5.00重
量%以下の範囲を満足するように含有し、残部がCuお
よび不可避的不純物からなる。
【0042】第2の発明に従うワイヤ放電加工用電極線
は、好ましくは、Al以外の添加元素が、Bと、In、
Feと、Niと、Mgと、Pと、Sbとにより構成され
ることを特徴とする。
【0043】さらに好ましくは、Bは0.005重量%
以上1.0重量%以下であり、Inは0.005重量%
以上1.0重量%以下であり、Feは0.005重量%
以上0.5重量%以下であり、Niは0.01重量%以
上0.5重量%以下であり、Mgは0.01重量%以上
4.0重量%以下であり、Pは0.005重量%以上
0.5重量%以下であり、Sbは0.01重量%以上
1.0重量%以下であることを特徴する。
【0044】また、第2の発明に従うワイヤ放電加工用
電極線は、好ましくは、Al以外の添加元素が、Mgに
より構成されることを特徴とする。
【0045】さらに好ましくは、Mgは0.01重量%
以上4.0重量%以下であることを特徴とする。
【0046】また、第2の発明に従うワイヤ放電加工用
電極線は、好ましくは、Al以外の添加元素が、Feに
より構成されることを特徴とする。
【0047】さらに好ましくは、Feは0.005重量
%以上0.5重量%以下であることを特徴とする。
【0048】さらに、本発明者らは、黄銅に、Siを添
加した材料に、さらに、B、In、Ge、Sn、Ti、
Mn、Fe、Ni、Mg、PまたはSbを添加すれば、
黄銅にSiを添加しただけの材料に比べ、放電加工特性
の向上と、伸線加工特性の向上が得られることを知見
し、第3の発明を完成するに至った。
【0049】すなわち、第3の発明に従うワイヤ放電加
工用電極線は、Znを34重量%以上50重量%以下
と、添加元素として、Siを0.01重量%以上1.0
重量%以下と、B、In、Ge、Sn、Ti、Mn、F
e、Ni、Mg、P、Sbからなる群より選択される少
なくとも1種の元素を0.005重量%以上4.0重量
%以下とを、添加元素の合計として、0.05重量%以
上5.00重量%以下の範囲を満足するように含有し、
残部がCuおよび不可避的不純物からなる。
【0050】第3の発明に従うワイヤ放電加工用電極線
は、好ましくは、Si以外の添加元素が、Bと、Ti
と、Mgとにより構成されることを特徴とする。
【0051】さらに好ましくは、Bは0.005重量%
以上1.0重量%以下であり、Tiは0.01重量%以
上1.0重量%以下であり、Mgは0.01重量%以上
4.0重量%以下であることを特徴とする。
【0052】また、第3の発明に従うワイヤ放電加工用
電極線は、好ましくは、Si以外の添加元素が、Niに
より構成されることを特徴とする。
【0053】さらに好ましくは、Niは0.04重量%
以上4.0重量%以下であることを特徴とする。
【0054】また、本発明者らは、黄銅に、AlとSi
とを添加した材料に、さらに、B、In、Ge、Sn、
Ti、Mn、Fe、Ni、Mg、PまたはSbを添加す
れば、黄銅に、AlとSiとを添加しただけの材料に比
べ、放電加工特性の向上と、伸線加工特性の向上が得ら
れることを知見し、第4の発明を完成するに至った。
【0055】すなわち、第4の発明に従うワイヤ放電加
工用電極線は、Znを34重量%以上50重量%以下
と、添加元素として、Alを0.01重量%以上1.0
重量%以下と、Siを0.01重量%以上1.0重量%
以下と、B、In、Ge、Sn、Ti、Mn、Fe、N
i、Mg、P、Sbからなる群より選択される少なくと
も1種の元素を0.005重量%以上4.0重量%以下
とを、添加元素の合計として、0.05重量%以上5.
00重量%以下の範囲を満足するように含有し、残部が
Cuおよび不可避的不純物からなる。
【0056】第4の発明に従うワイヤ放電加工用電極線
は、好ましくは、AlとSi以外の添加元素が、Niに
より構成されることを特徴とする。
【0057】さらに好ましくは、Niは0.04重量%
以上4.0重量%以下であることを特徴とする。
【0058】また、第4の発明に従うワイヤ放電加工用
電極線は、好ましくは、AlとSi以外の添加元素が、
Inと、Geと、Snと、Feと、Niと、Mgと、S
bとにより構成されることを特徴とする。
【0059】さらに好ましくは、Inは0.005重量
%以上1.0重量%以下であり、Geは0.005重量
%以上0.5重量%以下であり、Snは0.01重量%
以上2.0重量%以下であり、Feは0.005重量%
以上0.5重量%以下であり、Siは0.01重量%以
上0.5重量%以下であり、Mgは0.01重量%以上
4.0重量%以下であり、Sbは0.01重量%以上
1.0重量%以下であることを特徴とする。
【0060】また、本発明者らは、黄銅に、Niを添加
した材料に、さらに、B、Al、In、Si、Ge、S
n、Ti、Mn、Fe、Mg、PまたはSbを添加すれ
ば、黄銅に、Niを添加しただけの材料に比べ、放電加
工特性の向上と、伸線加工特性の向上が得られることを
知見し、第5の発明を完成するに至った。
【0061】すなわち、第5の発明に従うワイヤ放電加
工用電極線は、Znを34重量%以上50重量%以下
と、添加元素として、Niを0.01重量%以上2.0
重量%以下と、B、Al、In、Si、Ge、Sn、T
i、Mn、Fe、Mg、P、Sbからなる群より選択さ
れる少なくとも1種の元素を0.005重量%以上4.
0重量%以下とを、添加元素の合計として、0.05重
量%以上5.00重量%以下の範囲を満足するように含
有し、残部がCuおよび不可避的不純物からなる。
【0062】第5の発明に従うワイヤ放電加工用電極線
は、好ましくは、Ni以外の添加元素が、Tiにより構
成されることを特徴とする。
【0063】さらに好ましくは、Tiは0.01重量%
以上2.0重量%以下であることを特徴とする。
【0064】また、第5の発明に従うワイヤ放電加工用
電極線は、好ましくは、Ni以外の添加元素が、In
と、Mgとにより構成されることを特徴とする。
【0065】さらに好ましくは、Inは0.005重量
%以上1.0重量%以下であり、Mgは0.01重量%
以上4.0重量%以下であることを特徴とする。
【0066】また、本発明者らは、黄銅に、Mnを添加
した材料に、さらに、B、Al、In、Si、Ge、S
n、Ti、Fe、Ni、PまたはSbを添加すれば、黄
銅に、Mnを添加しただけの材料に比べ、放電加工特性
の向上と、伸線加工特性の向上が得られることを知見
し、第6の発明を完成するに至った。
【0067】すなわち、第6の発明に従うワイヤ放電加
工用電極線は、Znを34重量%以上50重量%以下
と、Mnを0.01重量%以上1.0重量%以下と、
B、Al、In、Si、Ge、Sn、Ti、Fe、N
i、P、Sbからなる群より選択される少なくとも1種
の元素を0.005重量%以上3.0重量%以下とを、
添加元素の合計として、0.02重量%以上4.0重量
%以下の範囲を満足するように含有し、残部がCuおよ
び不可避的不純物からなる。
【0068】また、第6の発明に従うワイヤ放電加工用
電極線は、好ましくは、Ni以外の添加元素が、Geに
より構成されることを特徴とする。
【0069】さらに好ましくは、Geは0.005重量
%以上0.5重量%以下であることを特徴とする。
【0070】また、本発明者らは、黄銅に、Mgを添加
した材料に、さらに、B、Al、In、Si、Ge、S
n、Ti、Fe、Ni、PまたはSbを添加すれば、黄
銅に、Mgを添加しただけの材料に比べ、放電加工特性
の向上と、伸線加工特性の向上が得られることを知見
し、第7の発明を完成するに至った。
【0071】すなわち、第7の発明に従うワイヤ放電加
工用電極線は、Znを34重量%以上50重量%以下
と、添加元素として、Mgを0.05重量%以上4.5
重量%以下と、B、Al、In、Si、Ge、Sn、T
i、Fe、Ni、P、Sbからなる群より選択される少
なくとも1種の元素を0.005重量%以上3.0重量
%以下とを、添加元素の合計として、0.05重量%以
上5.0重量%以下の範囲を満足するように含有し、残
部がCuおよび不可避的不純物からなる。
【0072】また、本発明者らは、黄銅に、MnとMg
とを添加した材料に、さらに、B、Al、In、Si、
Ge、Sn、Ti、Fe、Ni、PまたはSbを添加す
れば、黄銅に、MnとMgを添加しただけの材料に比
べ、放電加工特性の向上と、伸線加工特性の向上が得ら
れることを知見し、第8の発明を完成するに至った。
【0073】すなわち、第8の発明に従うワイヤ放電加
工用電極線は、Znを34重量%以上50重量%以下
と、添加元素として、Mnを0.01重量%以上1.0
重量%以下と、Mgを0.05重量%以上4.5重量%
以下と、B、Al、In、Si、Ge、Sn、Ti、F
e、Ni、P、Sbからなる群より選択される少なくと
も1種の元素を0.005重量%以上3.0重量%以下
とを、添加元素の合計として、0.1重量%以上5.0
重量%以下の範囲を満足するように含有し、残部がCu
および不可避的不純物からなる。
【0074】第8の発明に従うワイヤ放電加工用電極線
は、好ましくは、MnとMg以外の添加元素が、Ge
と、Snと、Pとにより構成されることを特徴とする。
【0075】さらに好ましくは、Geは0.005重量
%以上0.5重量%以下であり、Snは0.01重量%
以上2.0重量%以下であり、Pは0.005重量%以
上0.5重量%以下であることを特徴とする。
【0076】また、第1ないし第8の発明に従うワイヤ
放電加工用電極線は、好ましくは、添加元素の一部を構
成要素とする金属間化合物を含むことを特徴とする。
【0077】また、本発明者らは、黄銅に、添加元素と
して、B、Al、In、Si、Ge、Sn、Ti、M
n、Fe、Ni、Mg、P、Sbからなる群より選択さ
れる少なくとも2種の元素を添加した場合、添加した元
素の少なくとも2種以上の元素の一部が金属間化合物の
微細析出物を形成すると、特に、放電加工特性が著しく
向上することを見出し、第9の発明を完成するに至っ
た。
【0078】すなわち、第9の発明に従うワイヤ放電加
工用電極線は、Znを34重量%以上50重量%以下
と、添加元素として、B、Al、In、Si、Ge、S
n、Ti、Mn、Fe、Ni、Mg、P、Sbからなる
群より選択される少なくとも2種の元素を、添加元素の
合計として、0.05重量%以上5.00重量%以下の
範囲を満足するように含有し、かつ、少なくとも2種の
元素の一部を構成要素とする金属間化合物を含み、残部
がCuおよび不可避的不純物からなる。
【0079】また、本発明の従うワイヤ放電加工用電極
線は、好ましくは、金属間化合物の融点が、500℃以
上3000℃以下であることを特徴とする。
【0080】また、本発明に従うワイヤ放電加工用電極
線は、好ましくは、200℃における強度比((200
℃における引張り強さ)/(室温における引張り強さ)
×100)%)が、40%以上、より具体的には、40
%以上90%以下であることを特徴とする。
【0081】また、本発明に従うワイヤ放電加工用電極
線は、より好ましくは、Znを40重量%を超え45重
量%以下にしたことを特徴とする。
【0082】
【作用】第1の発明は、Cuに、Znの他に、さらに、
B、In、Ge、Sn、Ti、Fe、P、Sbからなる
群より選択される少なくとも1種の元素を共存させると
いう構成により、特に、ワイヤ放電加工用電極線として
のワイヤ放電加工時における放電加工特性を著しく向上
させると同時に、ワイヤ放電加工用電極線の製造の際に
おける伸線加工特性を著しく向上させたものである。
【0083】また、第2の発明は、Cuに、Znおよび
Alの他に、さらに、B、In、Ge、Sn、Ti、M
n、Fe、Ni、Mg、P、Sbからなる群より選択さ
れる少なくとも1種の元素を共存させるという構成によ
り、特に、ワイヤ放電加工用電極線としてのワイヤ放電
加工時における放電加工特性を著しく向上させると同時
に、ワイヤ放電加工用電極線の製造の際における伸線加
工特性を著しく向上させたものである。
【0084】また、第3の発明は、Cuに、Znおよび
Siの他に、さらに、B、In、Ge、Sn、Ti、M
n、Fe、Ni、Mg、P、Sbからなる群より選択さ
れる少なくとも1種の元素を共存させるという構成によ
り、特に、ワイヤ放電加工用電極線としてのワイヤ放電
加工時における放電加工特性を著しく向上させると同時
に、ワイヤ放電加工用電極線の製造の際における伸線加
工特性を著しく向上させたものである。
【0085】また、第4の発明は、Cuに、Zn、Al
およびSiの他に、さらに、B、In、Ge、Sn、T
i、Mn、Fe、Ni、Mg、P、Sbからなる群より
選択される少なくとも1種の元素を共存させるという構
成により、特に、ワイヤ放電加工用電極線としてのワイ
ヤ放電加工時における放電加工特性を著しく向上させる
と同時に、ワイヤ放電加工用電極線の製造の際における
伸線加工特性を著しく向上させたものである。
【0086】また、第5の発明は、Cuに、Znおよび
Niの他に、さらに、B、Al、In、Si、Ge、S
n、Ti、Mn、Fe、Mg、P、Sbからなる群より
選択される少なくとも1種の元素を共存させるという構
成により、特に、ワイヤ放電加工用電極線としてのワイ
ヤ放電加工時における放電加工特性を著しく向上させる
と同時に、ワイヤ放電加工用電極線の製造の際における
伸線加工特性を著しく向上させたものである。
【0087】また、第6の発明は、Cuに、Znおよび
Mnの他に、さらに、B、Al、In、Si、Ge、S
n、Ti、Fe、Ni、P、Sbからなる群より選択さ
れる少なくとも1種の元素を共存させるという構成によ
り、特に、ワイヤ放電加工用電極線としてのワイヤ放電
加工時における放電加工特性を著しく向上させると同時
に、ワイヤ放電加工用電極線の製造の際における伸線加
工特性を著しく向上させたものである。
【0088】また、第7の発明は、Cuに、Znおよび
Mgの他に、さらに、B、Al、In、Si、Ge、S
n、Ti、Fe、Ni、P、Sbからなる群より選択さ
れる少なくとも1種の元素を共存させるという構成によ
り、特に、ワイヤ放電加工用電極線としてのワイヤ放電
加工時における放電加工特性を著しく向上させると同時
に、ワイヤ放電加工用電極線の製造の際における伸線加
工特性を著しく向上させたものである。
【0089】また、第8の発明は、Cuに、Zn、Mn
およびMgの他に、さらに、B、Al、In、Si、G
e、Sn、Ti、Fe、Ni、P、Sbからなる群より
選択される少なくとも1種の元素を共存させるという構
成により、特に、ワイヤ放電加工用電極線としてのワイ
ヤ放電加工時における放電加工特性を著しく向上させる
と同時に、ワイヤ放電加工用電極線の製造の際における
伸線加工特性を著しく向上させたものである。
【0090】次に、第1ないし第9の発明において、Z
nの含有量を限定した理由について述べる。
【0091】第1ないし第9の発明において、Znの含
有量を、34重量%以上50重量%以下としたのは、Z
nの含有量が34重量%未満では、従来のワイヤ放電加
工用電極線と比較して、ワイヤ放電加工時における放電
加工速度に画期的な向上が見られなく、一方、Znの含
有量が50重量%を超えると、ワイヤ放電加工用電極線
の製造の際の伸線加工特性が低下して、ワイヤ放電加工
用電極線を製造するのが困難となるためである。
【0092】第1ないし第9の発明において、Znの含
有量は、より好ましくは、40重量%を超え50重量%
以下であり、さらに好ましくは、40重量%を超え45
重量%以下である。
【0093】第1ないし第9の発明において、Znの含
有量が、40重量%を超える範囲が好ましいとしたの
は、従来のZnの含有量が40重量%を超えるワイヤ放
電加工用電極線、より特定的にはZnの含有量が40重
量%を超える黄銅(Cu−Zn合金)線と比較して、ワ
イヤ放電加工用電極線の製造の際の伸線加工特性に画期
的な向上が認められるからである。
【0094】また、第1ないし第9の発明において、Z
nの含有量が40重量%を超えている場合は、ワイヤ放
電加工用電極線として、ワイヤ放電加工時において、優
れた放電加工特性を示すからである。
【0095】また、第1ないし第9の発明において、添
加元素の含有量をそれぞれ限定したのは、添加元素の含
有量が、第1ないし第9の発明において規定する含有量
の範囲内にあれば、従来のワイヤ放電加工用電極線と比
較して、ワイヤ放電加工用電極線としてのワイヤ放電加
工時における放電加工特性に画期的な向上が認められ、
かつ、ワイヤ放電加工用電極線の製造の際の伸線加工特
性に画期的な向上が認められるからである。
【0096】また、第1ないし第8の発明において、添
加元素の一部を構成要素とする金属間化合物を含む場合
には、従来のワイヤ放電加工用電極線と比較して、ワイ
ヤ放電加工用電極線としてのワイヤ放電加工時における
放電加工特性に画期的な向上が認められる。
【0097】なお、本明細書において用いる用語「添加
元素の一部を構成要素とする金属間化合物」は、より具
体的には、CuZn金属間化合物以外の、たとえば、C
uと添加元素との金属間化合物、Znと添加元素との金
属間化合物、添加元素同士の金属間化合物、または、C
uとZnと添加元素との金属間化合物を意味する。
【0098】また、第9の発明において、Cuに、Zn
の他に、B、Al、In、Si、Ge、Sn、Ti、M
n、Fe、Ni、Mg、P、Sbからなる群より選択さ
れる少なくとも2種の元素を共存させ、かつ、当該2種
の元素の一部を構成要素とする金属間加工物を含む場合
には、従来のワイヤ放電加工用電極線と比較して、ワイ
ヤ放電加工用電極線としてのワイヤ放電加工時における
放電加工特性に画期的な向上が認められる。
【0099】なお、本明細書において用いる用語「少な
くとも2種の元素の一部を構成要素とする金属間化合
物」は、より具体的には、CuZn金属間化合物以外
の、たとえば、当該少なくとも2種の添加元素同士の金
属間化合物、Cuと当該少なくとも2種の添加元素との
金属間化合物、Znと当該少なくとも2種の添加元素と
の金属間化合物、または、CuとZnと当該少なくとも
2種の添加元素との金属間化合物を意味する。
【0100】
【実施例】以下、好適な実施例について説明するが、本
発明は、以下の実施例によって何ら限定されることはな
い。
【0101】まず、黒鉛ルツボを用いて、Cu(純度9
9.99%)を融解し、Zn(純度99.99%)を添
加し、続いて、B、Al、Si、Ge、Sn、Ti、M
n、Fe、Ni、Mg、P、Sbの少なくとも1種の元
素を添加して、表1〜表2に記載される種々の組成を有
する鋳塊(合金材)を作製した。なお、鋳塊(合金材)
を作製する際には、溶湯の表面は、木炭粉末で被覆され
ていることが好ましい。また、それぞれの鋳塊(合金
材)の大きさは、直径40mmφ、長さ400mmであ
った。
【0102】次に、それぞれの鋳塊(合金材)を熱間押
出により、直径8mmの粗引き線にした後、伸線加工と
熱処理(焼鈍し)を繰り返し行ない、直径0.2mmの
ワイヤ放電加工用電極線を製造した。
【0103】また、線癖をなくすため、伸線工程の最終
段階で、軽く、通電・熱処理を行なった。
【0104】なお、ワイヤ放電加工用電極線の製造工程
における、それぞれの合金材の伸線加工特性を評価し
た。
【0105】より詳しくは、それぞれの合金材の伸線加
工特性は、直径8mmの線を、所望の線径、より特定的
には、直径0.2mmの線材に伸線する際に必要な熱処
理(焼鈍し)の回数(加工性(回))により評価した。
また、直径0.2mmの線材の表面に欠陥が多く、ま
た、伸線工程において、断線が多く、結果として、直径
0.2mmの線材ができなかったものを、加工不可とし
て示した。
【0106】合金材の伸線加工特性は、熱処理(焼鈍
し)の回数が少ないほど、良いということになる。
【0107】結果を表4に示す。次に、以上の工程によ
り得られたワイヤ放電加工用電極線を、ワイヤ放電加工
機に取付け、下記の条件で、ワイヤ放電加工を行なっ
た。
【0108】ワイヤ放電加工の条件: 被加工体:SKD−11(熱処理材)50mm厚 ワイヤ放電加工用電極線の直径:0.2mm ワイヤ放電加工時における、ワイヤ放電加工用電極線の
放電加工特性を、評価した。
【0109】より詳しくは、ワイヤ放電加工用電極線の
放電加工特性は、放電加工速度、被加工体への電極線か
らの飛散物の付着量、被加工体の表面性状、ワイヤ放電
加工用電極線のワイヤ放電加工時における断線状況、お
よび、断線後のワイヤ放電加工用電極線の自動結線性に
より評価した。
【0110】なお、本明細書で用いる用語「放電加工速
度」は、単位時間当り加工断面積(加工送り速度と被加
工体の厚さとの積)を意味する。そして、本実施例で
は、放電加工速度は、従来の合金材(表3中、No.3
7に示される合金材)からなる、従来のワイヤ放電加工
用電極線の放電加工速度を1としたときの、それぞれの
ワイヤ放電加工用電極線の放電加工速度を比(加工速度
比)として示している。
【0111】また、被加工体への電極線からの飛散物の
付着量については、従来の合金材(表3中、No.37
に示される合金材)からなる、従来のワイヤ放電加工用
電極線からの飛散物の付着量を100としたときの、そ
れぞれのワイヤ放電加工用電極線からの飛散物の付着量
を相対的な比率として示す。
【0112】また、被加工体の表面性状は、被加工体の
加工後の表面が、非常に滑らかで厚さ方向での寸法差が
なく、非常に良好である場合をAで、表面が滑らかで厚
さ方向の寸法差がほとんどなく良好なものをBで、表面
がやや粗く、厚さ方向の寸法差がやや見られるものをC
で、表面が粗く、厚さ方向の中部で、タイコ状の形状を
示したものをDで示した。
【0113】また、ワイヤ放電加工用電極線の200℃
における強度比((200℃における引張り強さ)/
(室温(20℃)における引張り強さ)×100
(%))を測定した。
【0114】以上の結果を、表4および表5に示す。 従来例 実施例と同様にして、表3に記載される組成を有する、
従来の合金材を作製した後、実施例と同様にして、従来
のワイヤ放電加工用電極線を作製した。
【0115】これらの従来のワイヤ放電加工用電極線の
製造工程における、それぞれの合金材の伸線加工の難易
度を、実施例と同様の方法により評価した。
【0116】次に、従来のワイヤ放電加工用電極線をワ
イヤ放電加工機に取付け、実施例と同一条件で放電加工
を行ない、放電特性、より詳しくは、放電加工速度、被
加工体への電極線からの飛散物の付着量、被加工体の表
面性状、放電加工時における、ワイヤ放電加工用電極線
の断線状況、および、断線後の自動結線性について評価
した。
【0117】結果を表6に示す。
【0118】
【表1】
【0119】
【表2】
【0120】
【表3】
【0121】
【表4】
【0122】
【表5】
【0123】
【表6】
【0124】表1〜表6を参照して、表1に記載される
合金材No.1〜No.12から製造されるワイヤ放電
加工用電極線は、表3に記載される従来の合金材No.
37〜No.41から製造される従来のワイヤ放電加工
用電極線に比べ、ワイヤ放電加工時における放電加工特
性が著しく向上している。
【0125】より具体的には、表1に記載される合金材
No,1〜No.12から製造されるワイヤ放電加工用
電極線は、従来の合金材No.37〜No.41から製
造されるワイヤ放電加工用電極線に比べ、放電加工速度
比が著しく向上し、被加工体へのワイヤ放電加工用電極
線からの飛散物の付着量が著しく減少し、被加工体の加
工後の表面形状が著しく向上し、また、放電加工時にお
けるワイヤ放電加工用電極線の断線回数が著しく減少
し、また、ワイヤ放電加工用電極線の断線後の自動結線
性についても問題がないことがわかる。
【0126】さらに、特筆すべきことは、合金材No.
1〜No.12は、Znの含有量を、37重量%以上、
好ましくは、40重量%以上50重量%以下、さらに好
ましくは、40重量%以上45重量%以下としても、直
径0.2mmの線材まで、伸線加工が可能な点にある。
【0127】すなわち、本発明は、Znの含有量が37
重量%以上、より好ましくは、40重量%以上さらに好
ましくは、40重量%を超えるワイヤ放電加工用電極電
極線を提供することができる点にある。
【0128】また、表2に記載される合金材No.13
〜No.36は、比較例としての合金材を示しており、
より具体的には、添加元素の含有量の臨界値、または、
Znの含有量の臨界値を示すものである。
【0129】より詳しくは、表2中、合金材No.13
〜No.24に示す合金材は、添加元素の含有量の臨界
値を示す合金材の例を示す。
【0130】すなわち、合金材No.22を参照して、
添加元素の含有量が、合計で、0.004重量%以下の
合金材は、伸線加工特性が、従来例(表3中、No.3
7、No.38、No.39またはNo.40に示す合
金材)と同様であり、また、添加元素の含有量が、0.
004重量%以下の合金材から製造されるワイヤ放電加
工用電極線は、従来の合金材(表3中、No.37〜N
o.41に示す合金材)から製造されるワイヤ放電加工
用電極線に比べ、放電加工特性の向上があまり見られな
い。
【0131】他方、表2中、合金材No.16、合金材
No.19、または、合金材No.23を参照して、添
加元素の含有量が、合計で、6重量%以上の合金材で
は、伸線加工特性に問題がある。
【0132】また、表2中、合金材No.25〜No.
36に記載される合金材は、Znの含有量の臨界値を示
す合金材の例を示す。
【0133】表2中、合金材No.26、合金材No.
28、合金材No.30、合金材No.31または合金
材No.33を参照して、Znの含有量が、50重量%
以上の合金材では、伸線加工特性に問題がある。
【0134】他方、表2中、合金材No.32を参照し
て、Znの含有量が、34重量%程度の合金材では、伸
線加工特性には問題がないものの、Znの含有量が、3
4重量%程度の合金材から製造されるワイヤ放電加工用
電極線は、従来の合金材(表3中、No.37〜No.
41に示される合金材)から製造される、従来のワイヤ
放電加工用電極線に比べ、放電加工特性が向上している
とは言えない。
【0135】以上の事実から、本発明に従うワイヤ放電
加工用電極線のZnの含有量は、特に、以下の場合に限
定されるものではないが、34重量%以上であることが
好ましいと言える。
【0136】なお、本実施例では、第1の発明に従うワ
イヤ放電加工用電極線として、合金材No.10から製
造されるワイヤ放電加工用電極線の例を示したが、第1
の発明に従うワイヤ放電加工用電極線は、合金材No.
10から製造されるワイヤ放電加工用電極線に限定され
るものではないことは言うまでもない。
【0137】すなわち、第1の発明に従うワイヤ放電加
工用電極線は、Znを34重量%以上50重量%以下
と、添加元素として、B、In、Ge、Sn、Ti、F
e、P、Sbからなる群より選択される少なくとも1種
の元素を、添加元素の合計として、0.05重量%以上
5.00重量%以下の範囲を満足するように含有し、残
部がCuおよび不可避的不純物からなる限りにおいて、
実施例と同様の効果を奏することを付記しておく。ま
た、B、In、Ge、Sn、Ti、Fe、P、Sbは、
単独で用いても、2種以上を組合わせて用いてもよい。
【0138】また、本実施例では、第2の発明に従うワ
イヤ放電加工用電極線として、合金材No.4、合金材
No.5、合金材No.9から製造されるワイヤ放電加
工用電極線の例を示したが、第2の発明に従うワイヤ放
電加工用電極線は、これらの合金材から製造されるワイ
ヤ放電加工用電極線に限定されるものではないことを付
記しておく。
【0139】すなわち、第2の発明に従うワイヤ放電加
工用電極線は、Znを34重量%以上50重量%以下
と、添加元素として、Alを0.01重量%以上1.0
重量%以下と、B、In、Ge、Sn、Ti、Mn、F
e、Ni、Mg、p、Sbからなる群より選択される少
なくとも1種の元素を0.005重量%以上4.0重量
%以下とを、添加元素の合計として、0.05重量%以
上5.00重量%以下の範囲を満足するように含有し、
残部がCuおよび不可避的不純物からなる限りにおい
て、実施例と同様の効果を奏することを付記しておく。
【0140】また、本実施例では、第3の発明に従うワ
イヤ放電加工用電極線として、合金材No.7から製造
されるワイヤ放電加工用電極線の例を示したが、第3の
発明に従うワイヤ放電加工用電極線は、合金材No.7
から製造されるワイヤ放電加工用電極線に限定されるも
のではないことは言うまでもない。
【0141】すなわち、第3の発明に従うワイヤ放電加
工用電極線は、Znを34重量%以上50重量%以下
と、添加元素として、Siを0.01重量%以上1.0
重量%以下と、B、In、Ge、Sn、Ti、Mn、F
e、Ni、Mg、P、Sbからなる群より選択される少
なくとも1種の元素を0.005重量%以上4.0重量
%以下とを、添加元素の合計として、0.05重量%以
上5.00重量%以下の範囲を満足するように含有し、
残部がCuおよび不可避的不純物からなる限りにおい
て、実施例と同様の効果を奏することを付記しておく。
【0142】また、本実施例では、第4の発明に従うワ
イヤ放電加工用電極線として、合金材No.2、合金材
No.11から製造されるワイヤ放電加工用電極線の例
を示したが、第4の発明に従うワイヤ放電加工用電極線
は、これらの合金材から製造されるワイヤ放電加工用電
極線に限定されるものではないことは言うまでもない。
【0143】すなわち、第4の発明に従うワイヤ放電加
工用電極線は、Znを34重量%以上50重量%以下
と、添加元素として、Alを0.01重量%以上1.0
重量%以下と、Siを0.01重量%以上1.0重量%
以下と、B、In、Ge、Sn、Ti、Mn、Fe、N
i、Mg、P、Sbからなる群より選択される少なくと
も1種の元素を0.005重量%以上4.0重量%以下
とを、添加元素の合計として、0.05重量%以上5.
00重量%以下の範囲を満足するように含有し、残部が
Cuおよび不可避的不純物からなる限りにおいて、実施
例と同様の効果を奏することを付記しておく。
【0144】また、本実施例では、第5の発明に従うワ
イヤ放電加工用電極線として、合金材No.1、合金材
No.2、合金材No.4、合金材No.6、合金材N
o.8、合金材No.11、または、合金材No.12
から製造されるワイヤ放電加工用電極線の例を示した
が、第5の発明に従うワイヤ放電加工用電極線は、これ
らの合金材から製造されるワイヤ放電加工用電極線に限
定されるものではないことは言うまでもない。
【0145】すなわち、第5の発明に従うワイヤ放電加
工用電極線は、Znを34重量%以上50重量%以下
と、添加元素として、Niを0.01重量%以上2.0
重量%以下と、B、Al、In、Si、Ge、Sn、T
i、Mn、Fe、Mg、P、Sbからなる群より選択さ
れる少なくとも1種の元素を0.05重量%以上4.0
重量%以下とを、添加元素の合計として、0.05重量
%以上5.00重量%以下の範囲を満足するように含有
し、残部がCuおよび不可避的不純物からなる限りにお
いて、実施例と同様の効果を奏することを付記してお
く。
【0146】また、本実施例では、第7の発明に従うワ
イヤ放電加工用電極線として、合金材No.4、合金材
No.5、合金材No.7、合金材No.8、または、
合金材No.9から製造されるワイヤ放電加工用電極線
の例を示したが、第7の発明に従うワイヤ放電加工用電
極線は、これらの合金材から製造されるワイヤ放電加工
用電極線に限定されるものではないことは言うまでもな
い。
【0147】すなわち、第7の発明に従うワイヤ放電加
工用電極線は、Znを34重量%以上50重量%以下
と、添加元素として、Mgを0.05重量%以上4.5
重量%以下と、B、Al、In、Si、Ge、Sn、T
i、Fe、Ni、P、Sbからなる群より選択される少
なくとも1種の元素を0.005重量%以上3.0重量
%以下とを、添加元素の合計として、0.05重量%以
上5.0重量%以下の範囲を満足するように含有し、残
部がCuおよび不可避的不純物からなる限りにおいて、
実施例と同様の効果を相することを付記しておく。ま
た、本実施例では、第8の発明に従うワイヤ放電加工用
電極線として、合金材No.3から製造されるワイヤ放
電加工用電極線の例を示したが、第8の発明のに従うワ
イヤ放電加工用電極線は、合金材No.3から製造され
るワイヤ放電加工用電極線に限定されるものではないこ
とは言うまでもない。
【0148】すなわち、第8の発明に従うワイヤ放電加
工用電極線は、Znを34重量%以上50重量%以下
と、添加元素として、Mnを0.01重量%以上1.0
重量%以下とMgを0.05重量%以上4.5重量%以
下と、B、Al、In、Si、Ge、Sn、Ti、F
e、Ni、P、Sbからなる群より選択される少なくと
も1種の元素を0.005重量%以上3.0重量%以下
とを、添加元素の合計として、0.1重量%以上5.0
重量%以下の範囲を満足するように含有し、残部がCu
および不可避的不純物からなる限りにおいて、実施例と
同様の効果を奏することを付記しておく。
【0149】なお、本実施例では、第6の発明に従うワ
イヤ放電加工用電極線の例を特に示さなかったが、第6
の発明に従うワイヤ放電加工用電極線の例として、合金
材No.1のTiをMnに変える以外は、実施例と同様
にして、ワイヤ放電加工用電極線を作製したところ、こ
の合金材は合金材No.1と同様の伸線加工特性を示
し、また、この合金材から製造されるワイヤ放電加工用
電極線は、合金材No.1から製造されるワイヤ放電加
工用電極線と同様の効果を奏したことを付記しておく。
【0150】また、第6の発明に従うワイヤ放電加工用
電極線は、Znを34重量%以上50重量%以下と、添
加元素として、Mnを0.01重量%以上1.0重量%
以下と、B、Al、In、Si、Ge、Sn、Ti、F
e、Ni、P、Sbからなる群より選択される少なくと
も1種の元素を0.005重量%以上3.0重量%以下
とを、添加元素の合計として、0.02重量%以上4.
0重量%以下の範囲を満足するように含有し、残部がC
uおよび不可避的不純物からなる限りにおいて、実施例
と同様の効果を奏することを付記しておく。
【0151】さらに、本発明者らは、第1ないし第8の
発明に従うワイヤ放電加工用電極線の組織を、透過電子
顕微鏡により観察・分析した結果、ワイヤ放電加工用電
極線中に、添加元素の一部を構成要素とする金属間化合
物からなる微細結晶物がまんべんなく形成されている電
極線において、放電加工特性が著しく向上していること
を知見するに至った。
【0152】より具体的には、たとえば、合金材No.
10から製造されるワイヤ放電加工用電極線において、
ワイヤ放電加工用電極線の組織中に、α相、β相、Cu
Znの金属間化合物の他に、CuとFeとを構成要素と
する金属間化合物、FeとZnとを構成要素とする金属
間化合物および/またはCuとFeとZnとを構成要素
とするCuFeZn等の金属間化合物がある場合におい
て、放電加工特性が著しく向上していることを知見する
に至った。
【0153】また、合金材No.1から製造されるワイ
ヤ放電加工用電極線において、ワイヤ放電加工用電極線
の組織中に、α相、β相、CuZnの金属間化合物の他
に、TiNi等の金属間化合物がある場合において、放
電加工特性が著しく向上していることを知見するに至っ
た。
【0154】また、合金材No.2〜合金材No.9、
合金材No.11、または合金材No.12から製造さ
れるワイヤ放電加工用電極線において、ワイヤ放電加工
用電極線の組織中に、α相、β相、CuZnの金属間化
合物の他に、添加元素として、添加した、添加元素の一
部を構成要素とする金属間化合物がある場合において、
放電加工特性の著しい向上が見られることを知見するに
至った。
【0155】また、本実施例では、第9の発明に従うワ
イヤ放電加工用電極線として、合金材No.1〜合金材
No.9、合金材No.11、または、合金材No.1
2から製造されるワイヤ放電加工用電極線の例を示した
が、これらの合金材から製造されるワイヤ放電加工用電
極線のうち、添加元素として添加した、少なくとも2種
の元素の一部を構成要素とする金属間化合物が形成され
ている場合、より詳しくは、ワイヤ放電加工用電極線中
に、添加元素の少なくとも2種の元素の一部を構成要素
とする金属間化合物からなる微細結晶物がまんべんなく
分散・形成されている場合において、放電加工特性の著
しい向上が見られることを知見するに至った。
【0156】より具体的には、たとえば、合金材No.
2から製造されるワイヤ放電加工用電極線の組織におい
て、α相、β相、CuZnの金属間化合物の他に、たと
えば、AlとSiとを構成要素とするシリサイド、Ni
とSiとを構成要素とするシリサイド、AlとSiとN
iとを構成要素とするシリサイド、AlとNiとを構成
要素とする金属間化合物がある場合において、放電加工
特性の著しい向上が見られることを知見するに至った。
【0157】また、第1ないし第9の発明に従うワイヤ
放電加工用電極線中に形成された微細析出物の融点を測
定したところ、微細析出物(金属間化合物)の融点は、
いずれも、500℃以上3000℃以下であることを知
見するに至った。
【0158】また、合金材No.1〜合金材No.12
から製造されるワイヤ放電加工用電極線の200℃にお
ける強度比((200℃における引張り強さ)/(室温
における引張り強さ)×100)%)を測定したとこ
ろ、いずれも、40%以上90%以下、より特定的に
は、50%以上90%以下であることがわかった。
【0159】表2中、合金材No.15、または、合金
材No.17を参照して、これらの合金材から製造され
るワイヤ放電加工用電極線は、200℃における強度比
が40%未満であり、表2により明らかなように、被加
工体の加工後の表面性状が悪く、ワイヤ放電加工時にお
けるワイヤ放電加工用電極線の断線回数が多く、さらに
は、断線後のワイヤ放電加工用電極線の自動結線性が劣
っている。
【0160】また、本発明者らが実施したワイヤ放電加
工用電極線において、200℃における強度比が90%
を超えるものは、製造することができなかった。
【0161】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、第1ない
し第9の発明に従うワイヤ放電加工用電極線は、上記し
た構成を有する結果、以下の効果を奏する。
【0162】(1) 放電加工時において、本発明に従
うワイヤ放電加工用電極線を用いることにより、被加工
体の加工後の表面性状が良好となる。
【0163】(2) 本発明に従うワイヤ放電加工用電
極線は、ワイヤ放電加工用電極線からの飛散物が、被加
工体に付着しにくい。
【0164】(3) 本発明に従うワイヤ放電加工用電
極線を用いれば、従来のワイヤ放電加工用電極線に比
べ、放電加工速度が向上する。すなわち、放電加工時間
を短くすることができる。
【0165】(4) ワイヤ放電加工時に、本発明に従
うワイヤ放電加工用電極線は、断線が生じにくい。すな
わち、本発明に従うワイヤ放電加工用電極線は、高温強
度が高いものである。
【0166】(5) ワイヤ放電加工時に、ワイヤ放電
加工用電極線が断線したとしても、本発明に従うワイヤ
放電加工用電極線は、自動結線性に優れているため、使
用時のトラブルが非常に少ない。
【0167】(6) 本発明に従うワイヤ放電加工用電
極線の材料は、ワイヤ放電加工用電極線の材料は、ワイ
ヤ放電加工用電極線を製造する際に、より詳しくは、線
材化する工程において、該材料が、高い伸線加工特性を
有する。
【0168】特に、実施例を参照して、本発明に従うワ
イヤ放電加工用電極線の材料は、Znの含有量を34重
量%以上、より好ましくは、37重量%以上、さらに好
ましくは、40重量%以上としても、伸線加工特性があ
まり劣化しない。
【0169】すなわち、本発明は、上記した構成を有す
る結果、従来は、実用化が不可能とされた、Znの含有
量が40重量%を超える含有量の、直径0.2mm程度
のワイヤ放電加工用電極線を提供することができるとい
う効果がある。
【0170】また、本発明に、従うワイヤ放電加工用電
極線は、ワイヤ放電加工用電極線の材料が、毒性の低い
材料で構成される結果、ワイヤ放電加工時の作業安全性
に優れ、また、被加工体の加工後の表面の安全性も優れ
ている。
【0171】また、本発明に従うワイヤ放電加工用電極
線は、該電極線の材料が、いずれも、合金を形成しやす
い材料で構成される結果、ワイヤ放電加工用電極線の製
造コストを低く抑えることができるという効果も有す
る。
【0172】上述したように、本発明に従うワイヤ放電
加工用電極線は、ワイヤ放電加工技術の分野において、
放電加工時間の短縮による加工コストの低減の要望や、
ワイヤ放電加工用電極線の製造コストの低減の要望等に
応えるものであり、産業上極めて有用なワイヤ放電加工
用電極線である。
フロントページの続き (72)発明者 西川 太一郎 大阪市此花区島屋一丁目1番3号 住友電 気工業株式会社大阪製作所内 (72)発明者 江崎 繁男 大阪市此花区島屋一丁目1番3号 住友電 気工業株式会社大阪製作所内 (72)発明者 久米 敏弘 大阪市此花区島屋一丁目1番3号 住友電 気工業株式会社大阪製作所内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Znを34重量%以上50重量%以下
    と、 添加元素として、 B、In、Ge、Sn、Ti、Fe、P、Sbからなる
    群より選択される少なくとも1種の元素を、添加元素の
    合計として、0.005重量%以上5.00重量%以下
    の範囲を満足するように含有し、 残部がCuおよび不可避的不純物からなる、ワイヤ放電
    加工用電極線。
  2. 【請求項2】 Znを34重量%以上50重量%以下
    と、 添加元素として、 Alを0.01重量%以上1.0重量%以下と、 B、In、Ge、Sn、Ti、Mn、Fe、Ni、M
    g、P、Sbからなる群より選択される少なくとも1種
    の元素を0.005重量%以上4.0重量%以下とを、 添加元素の合計として、0.05重量%以上5.00重
    量%以下の範囲を満足するように含有し、 残部がCuおよび不可避的不純物からなる、ワイヤ放電
    加工用電極線。
  3. 【請求項3】 Znを34重量%以上50重量%以下
    と、 添加元素として、 Siを0.01重量%以上1.0重量%以下と、 B、In、Ge、Sn、Ti、Mn、Fe、Ni、M
    g、P、Sbからなる群より選択される少なくとも1種
    の元素を0.005重量%以上4.0重量%以下とを、 添加元素の合計として、0.05重量%以上5.00重
    量%以下の範囲を満足するように含有し、 残部がCuおよび不可避的不純物からなる、ワイヤ放電
    加工用電極線。
  4. 【請求項4】 Znを34重量%以上50重量%以下
    と、 添加元素として、 Alを0.01重量%以上1.0重量%以下と、 Siを0.01重量%以上1.0重量%以下と、 B、In、Ge、Sn、Ti、Mn、Fe、Ni、M
    g、P、Sbからなる群より選択される少なくとも1種
    の元素を0.005重量%以上4.0重量%以下とを、 添加元素の合計として、0.05重量%以上5.00重
    量%以下の範囲を満足するように含有し、 残部がCuおよび不可避的不純物からなる、ワイヤ放電
    加工用電極線。
  5. 【請求項5】 Znを34重量%以上50重量%以下
    と、 添加元素として、 Niを0.01重量%以上2.0重量%以下と、 B、Al、In、Si、Ge、Sn、Ti、Mn、F
    e、Mg、P、Sbからなる群より選択される少なくと
    も1種の元素を0.005重量%以上4.0重量%以下
    とを、 添加元素の合計として、0.05重量%以上5.00重
    量%以下の範囲を満足するように含有し、 残部がCuおよび不可避的不純物からなる、ワイヤ放電
    加工用電極線。
  6. 【請求項6】 Znを34重量%以上50重量%以下
    と、 添加元素として、 Mnを0.01重量%以上1.0重量%以下と、 B、Al、In、Si、Ge、Sn、Ti、Fe、N
    i、P、Sbからなる群より選択される少なくとも1種
    の元素を0.005重量%以上3.0重量%以下とを、 添加元素の合計として、0.02重量%以上4.0重量
    %以下の範囲を満足するように含有し、 残部がCuおよび不可避的不純物からなる、ワイヤ放電
    加工用電極線。
  7. 【請求項7】 Znを34重量%以上50重量%以下
    と、 添加元素として、 Mgを0.05重量%以上4.5重量%以下と、 B、Al、In、Si、Ge、Sn、Ti、Fe、N
    i、P、Sbからなる群より選択される少なくとも1種
    の元素を0.005重量%以上3.0重量%以下とを、 添加元素の合計として、0.05重量%以上5.0重量
    %以下の範囲を満足するように含有し、 残部がCuおよび不可避的不純物からなる、ワイヤ放電
    加工用電極線。
  8. 【請求項8】 Znを34重量%以上50重量%以下
    と、 添加元素として、 Mnを0.01重量%以上1.0重量%以下と、 Mgを0.05重量%以上4.5重量%以下と、 B、Al、In、Si、Ge、Sn、Ti、Fe、N
    i、P、Sbからなる群より選択される少なくとも1種
    の元素を0.005重量%以上3.0重量%以下とを、 添加元素の合計として、0.1重量%以上5.0重量%
    以下の範囲を満足するように含有し、 残部がCuおよび不可避的不純物からなる、ワイヤ放電
    加工用電極線。
  9. 【請求項9】 前記添加元素の一部を構成要素とする金
    属間化合物を含むことを特徴とする、請求項1ないし8
    に記載のワイヤ放電加工用電極線。
  10. 【請求項10】 Znを34重量%以上50重量%以下
    と、 添加元素として、 B、Al、In、Si、Ge、Sn、Ti、Mn、F
    e、Ni、Mg、P、Sbからなる群より選択される少
    なくとも2種の元素を、 添加元素の合計として、0.05重量%以上5.00重
    量%以下の範囲を満足するように含有し、かつ、 前記少なくとも2種の元素の一部を構成要素とする金属
    間化合物を含み、 残部がCuおよび不可避的不純物からなる、ワイヤ放電
    加工用電極線。
  11. 【請求項11】 前記金属間化合物の融点が、500℃
    以上3000℃以下であることを特徴とする、請求項8
    または10に記載のワイヤ放電加工用電極線。
  12. 【請求項12】 200℃における強度比((200℃
    における引張り強さ)/(室温における引張り強さ)×
    100)%)が、40%以上であることを特徴とする、
    請求項1ないし11に記載のワイヤ放電加工用電極線。
  13. 【請求項13】 前記Znを40重量%を超え45重量
    %以下にしたことを特徴とする、請求項1ないし11に
    記載のワイヤ放電加工用電極線。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014032635A1 (de) * 2012-08-28 2014-03-06 Heinrich Stamm Gmbh Drahtelektrode zum funkenerosiven schneiden von gegenständen

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