JPH081445A - 穴を形成するための棒材 - Google Patents

穴を形成するための棒材

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JPH081445A
JPH081445A JP14184094A JP14184094A JPH081445A JP H081445 A JPH081445 A JP H081445A JP 14184094 A JP14184094 A JP 14184094A JP 14184094 A JP14184094 A JP 14184094A JP H081445 A JPH081445 A JP H081445A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
hardness
center
bending
bar material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14184094A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiro Hirai
芳郎 平居
Kazuo Saito
和男 斉藤
Nobuyuki Takahashi
伸幸 高橋
Hisao Ono
久男 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Publication date
Application filed by Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Watch Co Ltd
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Publication of JPH081445A publication Critical patent/JPH081445A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 穴曲がりの少ない穴加工を行うことのできる
棒材を得ること。 【構成】 棒材の断面中心の硬さに対し外周部に向かっ
て同心円に硬さが低下していることを特徴とし、最適に
は断面中心硬さHv350〜390、外周部までの低下
分Hv15〜25の範囲とするのが良い。 【効果】 外周部に向かって硬度が減少しているので穴
曲がりの少ない穴加工を施すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、棒材の中心部に穴を形
成する棒材に関し、特に自動盤により連続的に棒材に穴
明け加工を施して管状部品を製造するのに適した被自動
盤加工材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】棒材の中心部に穴明け加工を行うには、
一般的には旋盤が用いられる。この際工具径が数mm以上
のものでの穴明け加工を行う場合には、工具(ドリル)
が充分の強度を有するため加工条件にあまり影響される
ことなく、比較的正確な穴明け加工、特に中心に対して
穴曲がりのほとんど無い穴加工を行うことができる。し
かし、非常に細い径の穴明けを行う場合、工具(ドリ
ル)の径も小さくなり、強度が無いため加工条件によっ
て穴明けの初期位置がずれ、いわゆる穴曲がり現象が発
生する。以下、特に時計部品のような小径の棒材に穴加
工する場合について述べる。
【0003】時計用自動盤部品(ドリルロッド)は加工
精度が要求される。昭和61年3月工業技術院機械技術
研究所マイクロ製造技術によると、特に時計用自動盤部
品への穴加工部品の加工区分は微細深穴加工区分に属
し、穴径に対し11倍の長さの部品もある。更に穴の中
心の棒材軸心に対する精度、所謂穴の曲がり精度も25
ミクロン以下を要求される為に、時計用自動盤ドリルロ
ッドはその加工精度を得るために切削性歯割(歯車歯の
切削)性の良いHv320〜390のSK材の材料を使
用している。
【0004】以下時計用自動盤部品として時計の筒カナ
を例にとり説明する。図4において、筒カナ1は中心に
秒針が係合した4番車が挿入される穴2を有し、外周に
日の裏車と噛合うカナ3及び歯車嵌合部4が形成されて
いる。
【0005】このような構造であるから穴2はカナ3及
び嵌合部4に対しその中心に精度よく形成されているこ
とが必要である。
【0006】図5は穴曲がりを示しており、穴2が棒材
1に対し偏心して明けられている。穴曲がり量は片寄り
量A、Bの差、A−Bで表される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図5の如く穴曲がりが
あると、穴2に嵌合する4番車の回転が偏心し、秒針と
時刻表示符号に対する位置に狂いが生ずる。すなわち、
0秒の位置で秒針と表示符号の位置を合わせても15
秒、30秒と進むにつれ、位置がしだいにくるってく
る。これは1秒運針の時計においては、かなり見苦しく
なる。
【0008】穴曲がりとしては、上記のような棒材端面
における軸心に対する穴の中心の偏心の他に、穴加工の
途中における偏心もある。この加工途中における穴曲が
りに関しては従来から加工中にキリが異物に遭遇すると
キリが曲げられ必然的に穴が曲がる。又、硬さが不均一
だと軟らかい方にキリが曲がりこれも必然的に穴が曲が
ると報告されている。では材料の硬さが均一ならば曲が
らないかというとそうではない。
【0009】図7は、A、B、C三種の棒材の中心より
180、360、540(μ)の各点の硬さ(Hv)を
示すもので、之等の材料は均一な硬さを有している。図
6は之等A、B、Cの材料に穴加工を施したときの穴曲
がりを示すもので記号A、B、Cが各々対応している。
振れが10乃至16のものはかなりの割合を占め、また
広い範囲の振れが認められる。即ち硬さが均一でも穴が
曲がるのである。
【0010】自動盤加工中のキリ刃の局部局部が受ける
抵抗は、キリ刃の局部局部の磨耗程度の違いや、加工熱
によって刃先に構成刃先が付着したり、この構成刃先が
切削抵抗によって脱落したりすることによって、自動盤
の無人連続加工中に刻々と変化していると推測される。
これらの加工中の変化によりキリが曲げられ穴曲がりす
るものと考えられる。
【0011】この加工中の変化は全く均一な硬度の材料
が得られるのであれば少なくなるであろう。しかしその
ような材料は単結晶の材料に限られるのであって、実際
は加工後の浸炭や焼入れの為にカーボンが含有されてい
たり、製品としての耐磨耗性を必要とする為にそのカー
ボンがセメンタイトの状態で存在している材料となって
おり、全く均一な硬度とは言えない。又、切削性を向上
させる為に快削成分である鉛や硫黄を含有させた材料で
は同様に曲がりに対して十分均一な材料組織のものを得
ることはできない。
【0012】図9は0.9%カーボンのドリルロッドに
セメンタイトが存在している材料の例を示し、表1は快
削成分を有する材料の成分の一例を示す。図9において
黒い部分がセメンタイトで白い所は地である。
【0013】
【表1】
【0014】本発明の目的は、均一な材料組織でない材
料でも穴加工を行う際穴曲がりの少ない棒材を提供する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明による棒材は断面
中心の硬さが中心より外周部に向かうに従い、徐々に低
下していることを特徴とする。
【0016】更に本発明のよる棒材は断面中心の硬さH
v350〜390を有し外周部に向かって同心円に硬さ
を低下し、外周部までの低下分がHv15〜25となっ
ていることを特徴とする。
【0017】
【作用】この様な棒材を使用することにより、全く均一
でない硬度の材料で、又、十分均一でない材料組織の材
料でも曲がり量の少ない穴加工が行える。
【0018】
【実施例】以下図により本発明の実施例を説明する。図
1は本発明の一実施例である棒材の断面硬さを表してい
る。図1より明らかなように、本発明による材料D、E
及びFは中心が硬く外周に行くに従って硬度を減じた断
面硬度を有している。材料Dは中心硬度380(Hv)
から外周硬度368へ、Eでは375から360へ、F
では355から330へ夫々減少している。
【0019】図2はその材料における曲がり量を測定し
た結果をヒストグラムで表したもので、記号D、E、F
が各々対応している。図で明らかなように振れの範囲は
狭く、図6に示した断面硬度が均一な材料に比べて穴曲
がり量は大幅に少なくなっていることが認められる。
【0020】図8は図7に示した従来例のA材料につい
て中心から等距離で同一円周上のXとY方向の硬さ分布
を表し、図3は図1に示した本発明例のD材料について
上記A材料と同様にXとY方向の硬さ分布を表してい
る。両者を比較すると曲がりの少ないD材料は材料断面
中心から外周に行くに従って硬度を減じると同時にほぼ
同一円周上は同一硬さになっていることが分かる。一方
曲がりの大きいA材料は中心部も外周部もほぼ似た硬さ
になっているが同一円周上の硬さは多少異なった硬さに
なっていて、図3のようなきれいな四角形を描いていな
いことが分かる。
【0021】図10は、微細深穴加工(a)及び太穴加
工(b)を同一外周切削速度にした場合の各々中心まで
の速度勾配を示し、図11は、図12の平刃により穴加
工した場合の切削抵抗を示し、cは本発明の材料、dは
従来の材料を示す。
【0022】図10より明らかように、微細深穴加工
は、太穴加工に比べ、加工穴の外周部と中心部との、切
削速度差(速度勾配)が非常に大きく、切削現象への影
響、即ち、切削熱の蓄積、加工変質層の発生、工具熱変
形、工具磨耗、構成刃先の発生、等を受けやすいが、外
周部に向かって硬度を下げることによって、これを減じ
る方向に作用している。即ち、平刃の先端チゼル5の接
触点であるセンタ−から外周部に向かって切削抵抗が徐
々に減じることにより平刃の耐挫屈性及び耐曲がり性が
向上する為に異物等の影響を受けにくいものとなる。
【0023】
【発明の効果】上記の如く本発明によれば、一般にドリ
ルロッドと称されるカーボン、イオウ、鉛を含有した材
料でも、工業的に必要とされる十分曲がりの少ない材料
にすることが可能である。また、本発明の材料を使用す
ることによって、曲がりに対するロット不合格率が減り
同時に不合格品の選別も無くすることが可能になり設備
費コスト面からも極めて効果の高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である材料の棒材断面硬さを
示す図表
【図2】本発明による材料における曲がり量を測定した
結果をヒストグラム
【図3】本発明による材料について中心から等距離で同
一円周上のXとY方向の硬さ分布を表す図
【図4】本発明の棒材を加工して作られた時計部品を示
す図
【図5】曲がり量の測定方法を示す図
【図6】従来の材料に穴加工を施したときの穴曲がり量
を測定した結果をヒストグラム
【図7】従来の棒材の断面の硬さを示す図表
【図8】従来の材料についての図3と同様な図
【図9】0.9%カーボンのドリルロッドにセメンタイ
トが存在している材料の例を示す図
【図10】穴加工の切削速度差を示す図
【図11】切削抵抗を示す図
【図12】平刃を示す斜視図
【符号の説明】
1 筒カナ 2 穴 3 カナ部 4 歯車係合部 5 チゼル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 久男 東京都田無市本町6丁目1番12号 シチズ ン時計株式会社田無製造所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心部に穴加工を行う棒材において、該
    棒材の断面中心より外周部に向かって硬さが徐々に低下
    していることを特徴とする穴を形成するための棒材。
  2. 【請求項2】 中心部に穴加工を行う棒材において、該
    棒材は円形断面を有し、その断面中心の硬さはHv35
    0〜390であって、前記断面の外周部に向かって同心
    円状に硬さが低下し、外周部までの低下分がHv15〜
    25の範囲となっていることを特徴とする穴を形成する
    ための棒材。
JP14184094A 1994-06-23 1994-06-23 穴を形成するための棒材 Pending JPH081445A (ja)

Priority Applications (1)

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JP14184094A JPH081445A (ja) 1994-06-23 1994-06-23 穴を形成するための棒材

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JP14184094A JPH081445A (ja) 1994-06-23 1994-06-23 穴を形成するための棒材

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JPH081445A true JPH081445A (ja) 1996-01-09

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JP14184094A Pending JPH081445A (ja) 1994-06-23 1994-06-23 穴を形成するための棒材

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JP (1) JPH081445A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU759784B2 (en) * 1999-07-05 2003-05-01 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Engine start/stop device of vehicle

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU759784B2 (en) * 1999-07-05 2003-05-01 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Engine start/stop device of vehicle

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