JPH08146065A - 表面電位測定方法およびその測定装置 - Google Patents

表面電位測定方法およびその測定装置

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JPH08146065A
JPH08146065A JP6286192A JP28619294A JPH08146065A JP H08146065 A JPH08146065 A JP H08146065A JP 6286192 A JP6286192 A JP 6286192A JP 28619294 A JP28619294 A JP 28619294A JP H08146065 A JPH08146065 A JP H08146065A
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Japan
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surface potential
electrode
measured
output
measurement
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JP6286192A
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Mikio Ohashi
幹夫 大橋
Takashi Kimura
隆 木村
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、表面電位測定方法およびその測定
装置に関し、被測定体の表面電位の測定誤差を減少させ
ることができ、被測定体の表面電位を高精度に測定する
ことができる表面電位測定方法を提供することを目的と
している。 【構成】 信号検出部25、信号増幅部26、V1 、V2
知部27a、27bおよび信号補正部20の出力部に、これら
各出力部から出力される信号のノイズを複数のノイズフ
ィルタ28〜32によって除去するとともに、測定電極23を
被測定体22からの距離の異なる位置の間を大きく変動さ
せることにより、測定電極23の各々の位置での出力信号
を検知している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導電体あるいは絶縁体
等の被測定体の表面電位を非接触に設けられた測定電極
により測定する表面電位測定方法およびその測定装置に
関し、詳しくは、被測定体と測定電極との間の距離から
表面電位を正確に測定する表面電位測定方法およびその
測定装置に関する。例えば、複写機、ファックス、印刷
機、プリンター、プロッター等の感光体あるいは現像ロ
ーラ等の帯電電位の制御およびその装置に適用される。
【0002】
【従来の技術】従来、各種の分野において、導電体や絶
縁体等(被測定体)の表面電位を検出し測定する必要性
が多々あり、特に、電子写真複写機等の分野において
は、画質向上のために感光体上の表面電位を正確に検知
して、その表面電位を制御することが重要となってい
る。その表面電位を検知する手段としては、従来、被測
定体の電荷のリークが生じないよう非接触型の表面電位
計測手段(表面電位センサ)が用いられている。
【0003】非接触型の表面電位計測手段としては、電
気的な手段と機械的な手段とに大別できるが、電気的な
手段は特殊な機能材料を使用するため高価となり、ま
た、帯電吸着によるセンサ電極表面の汚染や使用する絶
縁物の分極により感度が低下してしまう。一方、機械的
な手段はセンサ電極の汚れによる感度変化が少なく、比
較的安価に作製できるという点で、現在、専ら用いられ
ている。
【0004】この機械的な手段による表面電位の測定に
は、センサ電極に入射する電気力線を周期的に遮断する
ことによりセンサ電極上に誘起される電荷の量を変化さ
せて交流信号を得るチョッパ型と、センサ電極を被測定
体からの電界方向に周期的に振動させることにより被測
定体とセンサ電極との間の静電容量を周期的に変化させ
その変化に応じて発生する交流信号を取り出す振動容量
型とがある。どちらの方式も比較的小型に作製でき、安
定した出力値が得られるものであるが、いずれの方式も
被測定体とセンサ電極との間の静電容量がその間の測定
距離の逆数に比例するため、得られる出力値が測定距離
に依存して大きく変化してしまう。そのため、例えば複
写機等の感光体ドラムのように動いている被測定体の表
面電位を測定する場合、出力値の変化が測定距離の変動
に因るものなのか、あるいは被測定体の表面電位分布に
因るものなのか判断できないという問題が生じ、被測定
体の表面電位を正確に得ることが困難であるという不具
合があった。
【0005】このような不具合を解消するため、現在、
測定距離が変動しても出力変動が極めて少ない測定距離
補正型の表面電位センサが種々考案されており、例えば
米国Trek社製の表面電位センサ(B.T.Williams et
al.:U.S.Patent 3,852,667(1974))が実用化されてい
る。この表面電位センサ(以降、第1従来例という)
は、出力信号を積分型の高圧発生器に入力して出力信号
に応じた高電圧を発生させ、それをセンサプローブのハ
ウジングにフィードバックすることにより、被測定体と
ハウジングとの電位を同電位にしてその間の静電容量を
打ち消して出力値が測定距離に依存しないようになって
いる。
【0006】また、特開昭62−118267号公報に
は、チョッパ型の表面電位センサに、一定の距離差で固
定された2個以上の測定電極を設け、電極間の交流出力
信号を利用して測定距離の変動を補正することにより、
被測定体の表面電位を正確に測定するもの(以降、第2
従来例という)が開示されている。ところが、第1従来
例にあっては、高圧発生器を使用するため装置が非常に
高価となり、また、フィードバック回路を設けるため装
置構成が複雑となってしまう。さらに、センサプローブ
が高電圧となるため取り扱いに注意を要する等の不具合
があった。
【0007】また、第2従来例にあっては、センサ電極
の前に入射する電気力線を遮断するためのチョッパ電極
等を設けるとともに、測定距離の補正を行うために測定
電極を2個以上設けるので、装置構成が複雑となり装置
全体の大きさが大型になってしまう。また、部品点数も
多くなるためコストアップの要因となる。さらに、チョ
ッパ型の表面電位センサでは、測定電極が常に静止して
いる状態にあるので、センサを長期間使用していると帯
電吸着等により測定電極上に塵埃が付着堆積し、センサ
電極表面が汚染されるために感度が低下して正確な測定
ができなくなるという不具合も生じる。これは、トナー
等を使用する粉塵の多い電子写真複写機の中で使用する
場合に特に問題となる。
【0008】このような種々の不具合を解消するため
に、本出願人は、先に特願平5ー246652号を提出
しており、図30のように示される。図30においては、P
ZTセラミック等の圧電材料単体には測定電極1が固設
されており、この測定電極1を導電体あるいは絶縁体等
の被測定体に対して測定距離L1 、L2 の間で変動させ
ることによって、被測定体と測定電極1との間の静電容
量を変化させ、被測定体の表面電位に対応して誘起され
静電容量の変化に伴い変化する測定電極1の測定距離L
1 、L2 に位置するときの電位を信号検出部2で検出し
た後、信号増幅部3で増幅し、この信号増幅部3によっ
て増幅された信号から出力値の異なる出力信号V1 、V
2 をV1信号検知部4およびV2信号検知部5で検知した
後、その出力信号V1 、V2 から信号補正部6によって
測定距離L1 、あるいはL2 を求め、その測定距離L1
あるいはL2 から出力信号V1 あるいはV2 の出力値を
補正してその出力値V0から被測定体の正確な表面電位
S を導出している。
【0009】このようにすれば、測定電極1を増やすこ
となく異なる出力値の出力信号V1、V2 を簡易に検知
することができ、正確な表面電位VS を導出することが
できる。また、測定電極1を変動させるので、粉塵等の
付着を抑えて汚染を少なくすることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先に出
願された特願平5ー246652号に記載されたものに
あっては、導電体あるいは絶縁体等の被測定体の表面電
位を非接触に設けられた測定電極1によりきわめて簡単
な構成で、正確かつ容易に測定することができるが、被
測定体の表面電位に対応して測定電極1に誘起される電
位を信号検出部2において検出する場合に、得られる電
位検出信号にはノイズ信号が含まれて出力されることか
ら、被測定体の正確な表面電位を検出することが困難で
あった。
【0011】また、V1信号検知部4およびV2信号検知
部5によって出力信号を検知する際、あるいは信号補正
部6により出力信号V1および出力信号V2から表面電位
Sに依存する出力値V0を演算出力する際にも各々の出
力信号にノイズが含まれて出力されるため、被測定体の
表面電位を誤差なく高精度に検出することが困難であ
り、未だ改良の余地がある。
【0012】また、特願平5ー246652号に記載さ
れたものにあっては、高精度に表面電位を検出するた
め、測定電極1の変動幅を大きくして被測定体と測定電
極1との間の静電容量を大きく変化させる必要がある
が、その静電容量を大きくするため、PZTセラミック
等の圧電材料単体に測定電極1を取り付けて、測定電極
1をPZTセラミック等の圧電材料単体によって変動さ
せている。しかしながら、このようにPZTセラミック
等の圧電材料単体によって被測定体1を変動させると、
機械的応力によって圧電材料にひび(クラック)が入った
り、割れたりすることがあるとともに、圧電材料に過電
圧を印加した場合には、分極が壊れたりすることがあ
る。
【0013】また、特願平5ー246652号に記載さ
れたものにあっては、静電容量を大きくするため、音叉
または振動片等の先端部分に測定電極を取り付け、それ
らに板状の圧電材料を張り付けたものも適用している
が、このようにした場合には、測定電極の変動幅を増大
させること自体困難であり、変動幅を大きくするために
機械的な共振点を利用した場合でも、測定電極1の変動
が音叉または振動片等の機械的振動に因るところが多く
なるため、変動幅が周囲環境(温度、湿度等)に影響され
て不安定となり、測定精度を十分に向上させることがで
きず、未だ改良の余地がある。
【0014】そこで、請求項1記載の発明は、測定電極
の電位検出信号、2つ以上の出力信号および被測定体の
表面電位を導くための信号に生じるノイズを除去するこ
とにより、被測定体の表面電位の測定誤差を減少させる
ことができ、被測定体の表面電位を高精度に測定するこ
とができる表面電位測定方法を提供することを目的とし
ている。
【0015】請求項2、3記載の発明は、測定電極を大
きく変動させて被測定体および測定電極の間の静電容量
を大きく変化させることにより、被測定体の表面電位を
測定精度を大幅に向上させることができる表面電位測定
方法を提供することを目的としている。請求項4記載の
発明は、電位検出手段、出力検知手段および表面電位導
出手段のそれぞれの出力部にノイズを除去するノイズフ
ィルタを設けることにより、簡単な構成で被測定体の表
面電位の測定誤差を減少させることができ、被測定体の
表面電位を高精度に測定することができる安価な表面電
位測定装置を提供することを目的としている請求項5記
載の発明は、電位検出手段、出力検知手段および表面電
位導出手段のそれぞれから出力される信号のうち必要な
信号のみを通過あるいは増幅させるノイズフィルタを設
けることにより、電位検出手段、出力検知手段および表
面電位導出手段から出力される信号に応じたノイズを効
果的に除去することができ、被測定体の表面電位をより
一層高精度に測定することができる安価な表面電位測定
装置を提供することを目的としている請求項6、7記載
の発明は、測定電極を大きく変動させて被測定体および
測定電極の間の静電容量を大きく変化させることによ
り、簡単な構成で被測定体の表面電位を測定精度を大幅
に向上させることができる表面電位測定装置を提供する
ことを目的としている。
【0016】請求項8記載の発明は、PZTセラミック
等の圧電材料単体に測定電極を固設したもののように変
動時に圧電材料にひび等が入って破損するのを防止しつ
つ測定電極を大きく変動できるようにして、簡単な構成
で被測定体の表面電位を測定精度を大幅に向上させるこ
とができる表面電位測定装置を提供することを目的とし
ている。
【0017】請求項9、10記載の発明は、測定電極を大
きく変動させることができる小型かつ安価な表面電位測
定装置を提供することを目的としている。請求項11記載
の発明は、測定電極を被測定体からの距離の異なる位置
の間を大きく変動させることができる小型かつ安価な表
面電位測定装置を提供することを目的としている。
【0018】請求項12、13記載の発明は、測定電極を大
きさの異なる変動幅で大きく変動させることができる小
型かつ安価な表面電位測定装置を提供することを目的と
している。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明は、被測定体から所定間隔を隔てた位
置に配設され該被測定体と電気的に独立した測定電極に
より被測定体の表面電位を測定する表面電位測定方法で
あって、前記被測定体と測定電極との間の静電容量を変
化させ、被測定体の表面電位に対応して誘起され該静電
容量の変化に伴い変化する測定電極の電位を検出し、次
いで、該検出信号から少なくとも出力値の異なる2つ以
上の出力信号を検知した後、該出力信号から被測定体の
表面電位を導き出すようにした表面電位測定方法におい
て、前記測定電極の電位検出信号、2つ以上の出力信号
および被測定体の表面電位を導くための信号に生じるノ
イズの少なくとも1つ以上を除去することを特徴として
いる。
【0020】上記目的達成のため、請求項2記載の発明
は、請求項1記載の発明において、前記検出信号から少
なくとも出力値の異なる2つ以上の出力信号を検知する
方法として、前記測定電極を被測定体からの距離の異な
る位置の間を大きく変動させて、被測定体と測定電極と
の間の静電容量を大きく変化させ、各々の位置での出力
信号を検知することを特徴としている。
【0021】上記目的達成のため、請求項3記載の発明
は、請求項1記載の発明において、前記検出信号から少
なくとも出力値の異なる2つ以上の出力信号を検知する
方法として、前記測定電極を大きさの異なる変動幅で大
きく変動させて、被測定体と測定電極との間の静電容量
を大きく変化させ、各々の変動幅での出力信号を検知す
ることを特徴としている。
【0022】上記目的達成のため、請求項4記載の発明
は、被測定体から所定間隔を隔てた位置に該被測定体と
電気的に独立した測定電極を配設した表面電位測定装置
であって、前記被測定体と測定電極との間の静電容量を
変化させる容量変化手段と、被測定体の表面電位に対応
して誘起され静電容量の変化に伴い変化する測定電極の
電位を検出する電位検出手段と、該検出信号から少なく
とも出力値の異なる2つ以上の出力信号を検知する出力
検知手段と、該出力信号から被測定体の表面電位を導き
出す表面電位導出手段と、を備えた表面電位測定装置に
おいて、前記電位検出手段、出力検知手段および表面電
位導出手段の出力部の少なくとも1つ以上にノイズを除
去するノイズフィルタを設けたことを特徴としている。
【0023】上記目的達成のため、請求項5記載の発明
は、請求項4記載の発明において、前記ノイズフィルタ
が、電位検出手段、出力検知手段および表面電位導出手
段のそれぞれから出力される信号のうち必要な信号のみ
を通過あるいは増幅させることを特徴としている。上記
目的達成のため、請求項6記載の発明は、請求項4また
は5記載の発明において、前記容量変化手段に、前記測
定電極を被測定体からの距離の異なる位置の間を大きく
変動させる電極変動手段を設け、該電極変動手段により
測定電極を被測定体からの距離の異なる位置の間を大き
く変動させて被測定体と測定電極との間の静電容量を大
きく変化させ、前記出力検知手段が、測定電極の異なる
それぞれの位置での電位検出手段による検出信号から出
力値の異なる2つ以上の出力信号を検知することを特徴
としている。
【0024】上記目的達成のため、請求項7記載の発明
は、請求項4または5記載の発明において、前記容量変
化手段に、前記測定電極を大きさの異なる変動幅で大き
く変動させる電極変動手段を設け、該電極変動手段によ
り測定電極を大きさの異なる変動幅で大きく変動させて
被測定体と測定電極との間の静電容量を大きく変化さ
せ、前記出力検知手段が、測定電極の異なるそれぞれの
変動幅での電位検出手段による検出信号から出力値の異
なる2つ以上の出力信号を検知することを特徴としてい
る。
【0025】上記目的達成のため、請求項8記載の発明
は、請求項6または7記載の発明において、前記電極変
動手段に、測定電極が固設されたユニモルフ型、あるい
はバイモルフ型圧電アクチュエータ、あるいは拡大機構
付積層型圧電アクチュエータ、あるいは電磁コイルを設
け、測定電極が固設されたユニモルフ型、あるいはバイ
モルフ型圧電アクチュエータ、あるいは拡大機構付積層
型圧電アクチュエータ、あるいは電磁コイルを駆動する
ことにより、測定電極を大きく変動させることを特徴と
している。
【0026】上記目的達成のため、請求項9記載の発明
は、請求項8記載の発明において、測定電極が固設され
たユニモルフ型、あるいはバイモルフ型圧電アクチュエ
ータ、あるいは拡大機構付積層型圧電アクチュエータ、
あるいは電磁コイルの駆動電圧として、直流電圧または
周期的に変化する電圧を印加することを特徴としてい
る。
【0027】上記目的達成のため、請求項10記載の発明
は、請求項8または9記載の発明において、前記ユニモ
ルフ型、あるいはバイモルフ型圧電アクチュエータの一
端側または両端側を支持したことを特徴としている。上
記目的達成のため、請求項11記載の発明は、請求項8記
載の発明において、前記ユニモルフ型、あるいはバイモ
ルフ型圧電アクチュエータ、あるいは拡大機構付積層型
圧電アクチュエータ、あるいは電磁コイルの駆動電圧と
して、前記測定電極を被測定体からの距離の異なる位置
の間を変動させる第1の電圧と、該異なる位置の間で変
動する被測定電極を振動させる第2の電圧と、が重畳さ
れた電圧を印加することを特徴としている。
【0028】上記目的達成のため、請求項12記載の発明
は、請求項8記載の発明において、測定電極が固設され
たユニモルフ型、あるいはバイモルフ型圧電アクチュエ
ータ、あるいは拡大機構付積層型圧電アクチュエータ、
あるいは電磁コイルの駆動電圧として、大きさの変動す
る電圧を印加したことを特徴としている。上記目的達成
のため、請求項13記載の発明は、請求項8記載の発明に
おいて、前記ユニモルフ型、あるいはバイモルフ型圧電
アクチュエータ、あるいは拡大機構付積層型圧電アクチ
ュエータ、あるいは電磁コイルの駆動電圧として、周波
数の変動する電圧を印加したことを特徴としている。
【0029】
【作用】請求項1記載の発明では、被測定体と測定電極
との間の静電容量を変化させ、被測定体の表面電位に対
応して誘起され該静電容量の変化に伴い変化する測定電
極の電位を検出し、次いで、該検出信号から少なくとも
出力値の異なる2つ以上の出力信号を検知した後、該出
力信号から被測定体の表面電位を導き出すようにしてい
る。このため、その出力信号から正確な測定距離を求め
ることができ、その測定距離から出力値を補正すること
によりその出力値から被測定体の表面電位が導き出され
る。したがって、測定電極を増やすことなく、正確な表
面電位が導出される。
【0030】さらに、前記測定電極の電位検出信号、2
つ以上の出力し信号および被測定体の表面電位を導くた
めの信号に生じるノイズの少なくとも1つ以上を除去し
ているので、被測定体の表面電位の測定誤差を減少させ
ることができ、被測定体の表面電位を高精度に測定する
ことができる。請求項2記載の発明では、検出信号から
少なくとも出力値の異なる2つ以上の出力信号を検知す
る方法として、測定電極を被測定体からの距離の異なる
位置の間を大きく変動させて、被測定体と測定電極との
間の静電容量を大きく変化させ、各々の位置での出力信
号を検知している。したがって、2つ以上の出力信号の
出力差を大きくすることができ、被測定体の表面電位を
測定精度を大幅に向上させることができる。
【0031】請求項3記載の発明では、検出信号から少
なくとも出力値の異なる2つ以上の出力信号を検知する
方法として、測定電極を大きさの異なる変動幅で大きく
変動させて、被測定体と測定電極との間の静電容量を大
きく変化させ、各々の変動幅での出力信号を検知するよ
うにしている。したがって、2つ以上の出力信号の出力
差を大きくすることができ、被測定体の表面電位を測定
精度を大幅に向上させることができる。
【0032】請求項4記載の発明では、被測定体と測定
電極との間の静電容量を変化させる容量変化手段と、被
測定体の表面電位に対応して誘起され静電容量の変化に
伴い変化する測定電極の電位を検出する電位検出手段
と、該検出信号から少なくとも出力値の異なる2つ以上
の出力信号を検知する出力検知手段と、該出力信号から
被測定体の表面電位を導き出す表面電位導出手段と、が
備えられる。したがって、その出力信号から正確な測定
距離を求めることができ、その測定距離から出力値を補
正することによりその出力値から被測定体の表面電位が
導き出される。したがって、測定電極を増やすことな
く、簡単かつ安価な構成で正確な表面電位が導出され
る。
【0033】そして、電位検出手段、出力検知手段およ
び表面電位導出手段のそれぞれの出力部の少なくとも1
つ以上にノイズを除去するノイズフィルタが設けられる
ので、被測定体の表面電位の測定誤差を減少させること
ができ、被測定体の表面電位を高精度に測定することが
できる。請求項5記載の発明では、ノイズフィルタが、
電位検出手段、出力検知手段および表面電位導出手段の
それぞれから出力される信号のうち必要な信号のみを通
過あるいは増幅させるようになっているので、容量変化
手段、電位検出手段および表面電位導出手段から出力さ
れる信号に応じたノイズのみを効果的に除去することが
でき、被測定体の表面電位を安価な構成でより一層高精
度に測定することができる。
【0034】請求項6記載の発明では、容量変化手段
に、測定電極を被測定体からの距離の異なる位置の間を
大きく変動させる電極変動手段を設け、該電極変動手段
により測定電極を被測定体からの距離の異なる位置の間
を大きく変動させて被測定体と測定電極との間の静電容
量を大きく変化させ、出力検知手段が、測定電極の異な
るそれぞれの位置での電位検出手段による検出信号から
出力値の異なる2つ以上の出力信号を検知するようにな
っている。したがって、2つ以上の出力信号の出力差を
大きくすることができ、被測定体の表面電位を測定精度
を大幅に向上させることができる。
【0035】請求項7記載の発明では、容量変化手段
に、測定電極を大きさの異なる変動幅で大きく変動させ
る電極変動手段を設け、該電極変動手段により測定電極
を異なる変動幅で変動させて被測定体と測定電極との間
の静電容量を大きく変化させ、出力検知手段が、測定電
極の所定値以上の異なるそれぞれの変動幅での電位検出
手段による検出信号から出力値の異なる2つ以上の出力
信号を検知するようになっている。したがって、2つ以
上の出力信号の出力差を大きくすることができ、被測定
体の表面電位を測定精度を大幅に向上させることができ
る。
【0036】請求項8記載の発明では、電極変動手段
に、測定電極が固設されたユニモルフ型、あるいはバイ
モルフ型圧電アクチュエータ、あるいは拡大機構付積層
型圧電アクチュエータ、あるいは電磁コイルが設けら
れ、測定電極が固設されたユニモルフ型、あるいはバイ
モルフ型圧電アクチュエータ、あるいは拡大機構付積層
型圧電アクチュエータ、あるいは電磁コイルを駆動する
ことにより、測定電極を大きく変動させるようにしてい
る。したがって、PZTセラミック等の圧電材料単体に
測定電極を固設した従来の電極変動手段のように変動時
に圧電材料にひび等が入って破損するのを防止すること
ができるとともに、測定電極を大きく変動させることが
可能となり、簡単な構成で被測定体の表面電位を測定精
度を大幅に向上させることができる。
【0037】請求項9記載の発明では、測定電極が固設
されたユニモルフ型、あるいはバイモルフ型圧電アクチ
ュエータ、あるいは拡大機構付積層型圧電アクチュエー
タ、あるいは電磁コイルの駆動電圧として、直流電圧ま
たは周期的に変化する電圧が印加されるようになってい
るので、小型な電極変動手段で測定電極を大きく変動さ
せることができる。
【0038】請求項10記載の発明では、ユニモルフ型、
あるいはバイモルフ型圧電アクチュエータの一端側また
は両端側が支持されるので、小型な電極変動手段で測定
電極を大きく変動させることができる。請求項11記載の
発明では、ユニモルフ型、あるいはバイモルフ型圧電ア
クチュエータ、あるいは拡大機構付積層型圧電アクチュ
エータ、あるいは電磁コイルの駆動電圧として、前記測
定電極を被測定体からの距離の異なる位置の間を変動さ
せる第1の電圧と、該異なる位置の間で変動する被測定
電極を振動させる第2の電圧と、が重畳された電圧が印
加されるので、測定電極が被測定体からの距離の異なる
位置の間を大きく変動するとともに、振動する。
【0039】請求項12記載の発明では、ユニモルフ型、
あるいはバイモルフ型圧電アクチュエータ、あるいは拡
大機構付積層型圧電アクチュエータ、あるいは電磁コイ
ルの駆動電圧として、大きさの変動する電圧を印加して
いるので、測定電極が大きさの異なる変動幅で大きく変
動する。請求項13記載の発明では、ユニモルフ型、ある
いはバイモルフ型圧電アクチュエータ、あるいは拡大機
構付積層型圧電アクチュエータ、あるいは電磁コイルの
駆動電圧として、周波数の変動する電圧を印加するよう
にしているので、測定電極が大きさの異なる変動幅で大
きく変動する。
【0040】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1〜図14は本発明に係る表面電位測定方法を実施するそ
の測定装置の第1実施例を示す図であり、本実施例は請
求項1、2、4〜6、8〜10の何れかに記載の発明に対
応している。
【0041】まず、構成を説明する。図1および図2に
おいて、21はチョッパ型の表面電位センサであり、表面
電位センサ21は被測定体22に所定間隔を隔てて対向し電
気的に独立するよう配設されるとともに被測定体22の表
面に対して鉛直方向に周期的に変動する測定電極23と、
振動して互いの間隔を開閉する一対のチョッパ電極24
と、信号検出部25(電位検出手段)と、信号増幅部26
と、信号増幅部26により増幅された検出信号から出力値
の異なる出力信号V1 、V2 を検知するV1 、V2 検知
部27a、27b(出力検知手段)と、V1 、V2検知部27
a、27bにより検知された出力信号V1 、V2から測定
距離Lを求め出力信号V1 または出力信号V2 を補正し
その出力値から被測定体22の表面電位VS に対応する出
力信号V0 を得る信号補正部20と、信号検出部25、信号
増幅部26、V1 、V2 検知部27a、27bおよび信号補正
部20の出力部に設けられ、これら各出力部から出力され
る信号のノイズを除去する複数のノイズフィルタ28〜32
と、により構成されている。
【0042】なお、このノイズフィルタ28〜32として
は、抵抗器、コンデンサ、コイル等の受動素子のみを利
用して構成されるものや、OPアンプ等の能動素子と受
動素子との組合せで構成されるフィルタ等を使用すれば
良い。また、その種類としては、低域(低い信号周波数)
通過型、高域(高い信号周波数)通過型、帯域(必要な中
心周波数)通過型等を使用して、その中から信号検出部2
5、信号増幅部26、V1、V2 検知部27a、27bおよび信
号補正部20から出力される信号に応じたものを選択すれ
ば良い。
【0043】表面電位センサ21の測定電極23は、図3に
示すように、板状に形成された例えば、PZT等からな
る一対の圧電材料33a、33bの中央付近に固設されてい
る。この一対の圧電材料33a、33bはその間に金属製の
板ばね34が挟持されており、両端側を固定部材35に固定
して両持ち梁状に支持されたバイモルフ型の圧電アクチ
ュエータを構成している。
【0044】また、圧電材料33は図示していない電圧供
給手段により周期的に変化する電圧を印加することによ
って駆動し、測定電極23を被測定体22の表面に対して近
接および離隔する鉛直方向に移動させ被測定体22からL
1 離隔した位置(図1に実線で示している)とL2 (L
1 +d)離隔した位置(図1に一点鎖線で示している)
の間を変動させるようになっている。すなわち、バイモ
ルフ型圧電アクチュエータは電極変動手段を構成してい
る。
【0045】また、表面電位センサ21は、チョッパ電極
24を正弦波状に振動させるとともに圧電材料33を駆動し
て測定電極23を被測定体22からL1 およびL2 離隔した
位置に変動させて測定電極23と被測定体22との間の静電
容量を変化させることによって、測定電極23のそれぞれ
の位置で信号検出部25により検出され信号増幅部26によ
り増幅された検出信号から、V1 検知部27aが被測定体
22からの距離L1 における出力信号V1 を、またV2
知部27bが被測定体22からの距離L2 における出力信号
2 を検知する。
【0046】この出力信号V1 、V2 の出力値は、測定
距離に依存して変動するため図4に示すように、測定電
極23の位置によりそれぞれ異なり、測定距離をL1 とL
2 との間(間隔d)で周期的あるいは非周期的に変動さ
せることにより、図5に示すように正弦波状に変動した
異なる出力値を有する信号が得られる。すなわち、チョ
ッパ電極24およびバイモルフ型圧電アクチュエータは容
量変化手段を構成している。なお、チョッパ電極24の振
動は正弦波状に限らず、矩形波状、台形波状、三角波
状、鋸波状、またはパルス波状等の周期的、あるいは非
周期的な振動を用いても表面電位の検出は可能である。
【0047】そして、信号補正部20は得られた出力信号
1 、V2 を用いて被測定体22の表面電位VS に依存せ
ずに測定距離L1 を一義的に求め、その測定距離L1
予め既知である測定距離に対する出力信号の出力値およ
び表面電位との関係から出力信号V1 または出力信号V
2 の出力値を補正してその出力値から被測定体22の表面
電位VS に対応する出力信号V0 を導出するようになっ
ている。すなわち、信号補正部20は出力信号から被測定
体の表面電位を導き出す表面電位導出手段を構成してい
る。
【0048】次に、本実施例の表面電位測定方法を説明
する。まず、従来の測定電極23を固定した場合の表面電
位の測定方法について簡単に説明する。チョッパ電極24
を図1に示す矢印方向に振動させることにより、被測定
体22から測定電極23に入射する電気力線を周期的に遮断
して、被測定体22と測定電極23との間に生じる静電容量
O を変化させて、その変化に応じて測定電極23上に誘
起される微小な電荷量の変化を信号検出部15において交
流信号として検出し、その検出信号を信号増幅部26にお
いて増幅することにより、被測定体22の表面電位VS
応じた出力信号V0 を得て予め既知である表面電位VS
と出力信号V0 との関係からその表面電位VS を導出す
るようになっている。
【0049】ここで、静電容量CO は、測定電極23の実
効面積をS、被測定体22と測定電極13との間の対向距離
をL、空気の誘電率をεair とすると、 CO =εair (S/L) ……(1) のように表され、実効面積Sを変化させてCO の値を変
化させている。そして、チョッパ電極24の周期的な機械
振動により生じる静電容量CO の変化量CC が CC =αO ・CO ・sinωt ……(2) で与えられるとする(但し、tは変化時間、ωは振動の
角周波数、αO は静電容量CO の変化率を表す。)と、
被測定体22のもつ表面電位VS により測定電極24上に誘
起される電荷QCは QC =CC ・VS ……(3) と表される。従って、測定電極23に生じる電流IC
(2)式および(3)式より、 IC =dQC /dt=αO ・ω・CO ・Vs ・cosωt ……(4) と表され、よって測定電極から得られる出力信号VO
は、近似的に、 VO =AO ・αO ・ω・CO ・VS ・cosωt ……(5) と表される。ただし、AO は増幅度に関する定数を表わ
す。
【0050】本実施例では、この測定電極23を距離L1
とL2の間で変動させることにより、被測定体22の表面
電位を検出するようにしている。すなわち、チョッパ電
極24を振動させるとともに測定電極23を被測定体22から
1 およびL2 離隔した位置に変動させて測定電極23と
被測定体22との間の静電容量CO を変化させ、信号検出
部25が検出する検出信号を信号増幅部26が増幅してその
検出信号からV1 検知部27aが被測定体22からの距離L
1 における出力信号V1 を、V2 検知部27bが被測定体
12からの距離L2 における出力信号V2 を検知する。こ
こで、チョッパ型の場合、測定電極23の実効面積の変化
分をΔSとすると、静電容量CO の変化率αO は、 αO =ΔS/S ……(6) と表され、測定電極23が被測定体22からL1 の距離にあ
る時の静電容量をC1 、L2 の距離にある時の静電容量
をC2 とすると、各出力信号V1 、V2 の出力式は、
(1)、(5)、(6)式を用いて、 V1 =AO ・αO ・ω・C1 ・VS ・cosωt =AO ・ω・εair ・(ΔS/L1 )・VS ・cosωt ……(7) V2 =A0 ・αO ・ω・C2 ・VS ・cosωt =AO ・ω・εair ・(ΔS/L2 )・VS ・cosωt ……(8) と表される。
【0051】また、L2 はL2 =L1 +dなので
(7)、(8)式より、測定距離L1 について逆に求め
ることができ、表面電位VS に依存せずにL1 を一義的
に求めるには、(7)、(8)式よりV1 、V2 の出力
比を求めればよい。例えば、出力比をV2 /V1 とした
場合、V2 /V1 は、 V2 /V1 =L1 /L2 =L1 /(L1 +d)=F(L1 ) ……(9) となり、L1 に関しての一次関数F(L1 )で表され
る。この時、L1 とV2 /V1 との関係は図6(a)の
ような関係曲線で表され、出力比V2 /V1 を求めれ
ば、表面電位VS に依存せずにL1 を一義的に求めるこ
とが可能となる。
【0052】あるいは、出力比をV1 /V2 とすればV
1 /V2 は、 V1 /V2 =L2 /L1 =(L1 +d)/L1 =F(L1 )’ ……(10) となり、同様にL1 に関しての一次関数F(L1 )’で
表され、この時、L1 とV1 /V2 との関係は図6
(b)のような関係曲線で表され、これも同様に出力比
1 /V2 を求めれば、表面電位VS に依存せずにL1
を一義的に求めることが可能となる。
【0053】このようにして信号補正部20は、出力信号
1 、V2 から一義的に測定距離L 1 を求めてそのL1
と予め既知である測定距離に対する出力信号の出力値と
の関係から出力信号V1または出力信号V2 の出力値を
補正し、被測定体22の表面電位VS に対応した出力値の
出力信号V0 を得る。そして、この出力信号V0 を、さ
らに予め既知である出力信号の出力値に対する表面電位
との関係から出力信号V0 の出力値に対応する表面電位
S を求め、被測定体22の表面電位VS を正確に導出す
ることができる。
【0054】また、得られた測定距離L1 を出力信号V
1 あるいは出力信号V2 の出力式である(7)あるいは
(8)式に代入し、VS について求めることにより、被
測定体22の表面電位VS を一義的に求めるようにしても
よい。一方、信号検出部25、信号増幅部26、V1 、V2
検知部27a、27bおよび信号補正部20の出力部から出力
される信号には何らかのノイズが含まれており、このノ
イズは被測定体22の表面電位を測定する際の測定誤差の
要因となる。
【0055】本実施例では、信号検出部25、信号増幅部
26、V1 、V2 検知部27a、27bおよび信号補正部20の
各出力部にノイズフィルタ28〜32を設け、このノイズフ
ィルタ28〜32によって出力信号のうち必要な信号を通過
あるいは増幅し、ノイズを除去する。例えば、測定電極
23から出力されたV1信号の測定誤差がノイズフィルタ2
8、29、30によって10%以下に改善されたものとする
と、その後段の信号補正部20によってV2/V1の演算処
理結果を示す信号が出力された場合にはノイズフィルタ
32によってさらに1%以下に改善されることになり、そ
の結果、V2/V1の値から一義的に求められる測定距離
の検出精度も10倍程度改善され、より正確な測定距離を
得ることができる。
【0056】したがって、その得られた測定距離を利用
して検出される被測定体22の表面電位の検出精度も10倍
程度改善され、被測定体22の表面電位をさらに高精度に
検出することができる。一方、本実施例では、圧電素子
33によって測定電極23を変動させるに際して、大きく変
動させるようにしている。これは被測定体22の表面電位
を検出するに際して、図6(a)(b)の関係曲線の傾
きを増大させると表面電位の測定精度を向上させること
ができるからである。
【0057】すなわち、出力信号V1、V2の各出力差を
大きくとり、曲線の傾きを大きくすることにより、測定
距離L1の検出精度が向上し、その検出された測定距離
から求められる表面電位の測定精度が向上することか
ら、その出力信号V1、V2の各出力の差を大きくとるた
めに、上記(9)(10)式から明らかなように、測定電
極23の変動幅、すなわち、測定距離L1とL2との間の間
隔dを増加させている。
【0058】図7は測定距離L=3mm、V2/V1の測定
誤差±0、3%のときにおけるL1とL2の間の間隔dと測
定距離L1の検出精度との関係を計算した結果である。
同図のようにL1とL2の間の距離dを0.2mmから1mmま
で増加させるに従い、測定距離L1の検出精度が向上す
ることが分かる。したがって、例えば、dを0.6mmにす
れば、測定距離L1を±2%以下の精度で検出すること
が可能となり、その検出された測定距離から求められる
被測定体22の表面電位もまた±2%以下の精度で検出す
ることが可能となる。さらに表面電位の測定精度を向上
させたい場合には、dの大きさを増加させれば良い。
【0059】このように本実施例によれば、チョッパ電
極24を開閉するよう振動させるとともに圧電材料33a、
33bの駆動によって測定電極23を被測定体からの測定距
離L 1 、L2 の間を変動させることによって、被測定体
22と測定電極23との間の静電容量C0 を変化させ、被測
定体22の表面電位VS に対応して誘起され静電容量C 0
の変化に伴い変化する測定電極23の測定距離L1 、L2
に位置するときの電位から出力値の異なる出力信号V
1 、V2 を検知することができ、その出力信号V 1 、V
2 から測定距離L1 、あるいはL2 を求め、その測定距
離L1 あるいはL 2 から出力信号V1 あるいはV2 の出
力値を補正してその出力値から被測定体22の正確な表面
電位VS を導出することができる。したがって、測定電
極23を増やすことなく異なる出力値の出力信号V1 、V
2 を簡易に検知することができ、正確な表面電位VS
導出することができる。また、測定電極23を変動させる
ので、粉塵等の付着を抑えて汚染を少なくすることがで
きる。
【0060】また、信号検出部25、信号増幅部26、V
1 、V2 検知部27a、27bおよび信号補正部20の出力部
に、これら各出力部から出力される信号のノイズを除去
する複数のノイズフィルタ28〜32を設けたので、被測定
体22の表面電位の測定誤差を減少させることができ、被
測定体22の表面電位を高精度に測定することができる。
また、検出信号から少なくとも出力値の異なる2つ以上
の出力信号L1、L2をを検知する際に、測定電極23を被
測定体22からの距離の異なる位置L1、L2の間を大きく
変動させて、被測定体22と測定電極23との間の静電容量
0を大きく変化させ、各々の位置L1、L2での出力信
号V1、V2を検知しているので、2つ以上の出力信号V
1、V2の出力差を大きくすることができ、被測定体22の
表面電位を測定精度を大幅に向上させることができる。
【0061】また、電極変動手段として、測定電極23が
固設され、板ばね34を挟んで対向する一対の圧電材料33
a、33bからなるバイモルフ型圧電アクチュエータを設
け、バイモルフ型圧電アクチュエータを駆動することに
より、測定電極23を大きく変動させるようにしているた
め、PZTセラミック等の圧電材料単体に測定電極を固
設した従来の電極変動手段のように変動時に圧電材料に
ひび等が入って破損するのを防止することができるとと
もに、測定電極を大きく変動させることが可能にするこ
とができ、簡単な構成で被測定体22の表面電位を測定精
度を大幅に向上させることができる。
【0062】また、バイモルフ型圧電アクチュエータの
駆動電圧として、周期的または非周期的に変化する電圧
を印加するようにしているので、小型なアクチュエータ
で測定電極23を大きく変動させることができる。また、
バイモルフ型圧電アクチュエータの両端側を固定部材35
によって支持しているので、小型なアクチュエータで測
定電極23を大きく変動させることができる。
【0063】なお、本実施例では、信号検出部25、信号
増幅部26、V1 、V2 検知部27a、27bおよび信号補正
部20の各出力部にノイズフィルタ28〜32を設けている
が、必要な測定精度、あるいは設置スペースあるいはコ
スト等に応じて何れかのノイズフィルタを除去しても良
い。好ましくは、信号検出部25あるいは信号増幅部26の
出力部側に1つ以上設ければ良く、また、要求精度によ
っては、複数個のノイズフィルタ組合せたものを所望の
出力部に設けても良い。
【0064】また、本実施例では、電極変動手段とし
て、両持ちのバイモルフ型の圧電アクチュエータを使用
しているが、これに限らず、図8に示すように、固定部
材37に一端側を片持ちで固定されたPZT等からなる圧
電材料36および金属製の板ばね38に測定電極23が固設さ
れたユニモルフ型圧電アクチュエータを用い、圧電材料
33に電圧を印加することにより、圧電材料36を変動させ
て測定電極23を測定距離L1 、L2 の位置の間を変動さ
せても良く、また、図9に示すように圧電材料36に代え
て測定電極23を電磁コイル39の磁石部分に取り付けて、
コイル39に時間的に変化する電流を流すことによりコイ
ル39中の磁石を変動させ、その変動に伴い測定電極23を
測定距離L1 、L2 の位置の間を変動させるようにして
も良い。さらに、図10に示すように、拡大機構40に取り
付けられた板ばね41を積層型圧電アクチュエータ42によ
り駆動することにより、拡大機構40により測定電極23を
測定距離L1 、L2 の位置の間を変動させるようにして
も良い。この何れの電極変動手段を用いても上述したも
のと同様の効果を得ることができる。なお、ユニモルフ
型あるいはバイモルフ型圧電アクチュエータは何れも片
持ちあるいは両持ちであっても良いことは言うまでもな
い。
【0065】また、本実施例では、測定電極23を正弦波
状(図5に示している)に測定距離L1 、L2 との間
(間隔d)で周期的あるいは非周期的に変動させること
により異なる出力値の出力信号V1 、V2 を得ている
が、正弦波状に限らず、矩形波状(図11)、三角波状
(図12)、鋸波状(図13)、あるいは台形波状(図14)
等に変動した異なる出力値を有する信号から得るように
してもよい。
【0066】図15〜図24は本発明に係る表面電位測定方
法を実施するその測定装置の第2実施例を示す図であ
り、本実施例は請求項1、2、4〜6、8〜11の何れか
に記載の発明に対応している。なお、本実施例では、上
述実施例と同様な構成には同一の符号を付してその説明
を省略する。まず、構成を説明する。
【0067】図15において、51は振動容量型の表面電位
センサであり、表面電位センサ51は被測定体22の表面に
対向して所定面積で開口する開口部52aを有し電気的に
遮蔽されたシールドケース52内に、シールドケース52の
開口部52aを介して被測定体22に所定間隔Lを隔てて対
向し電気的に独立するよう配設された測定電極53と、固
定部材54に一端側を片持ちに固定され他端側に測定電極
53が固設され、さらに、中央部が金属性の板ばね(図示
略)が介装された一対の圧電材55a、55bからなり、電
圧供給手段により電圧を印加されて駆動し、測定電極53
を被測定体22の表面に対して鉛直方向に周期的に振動し
つつ測定距離L1 、L2 の位置の間を変動させるバイモ
ルフ型圧電アクチュエータ(電極変動手段)56と、信号
検出部25と、が設けられており、また図示していないが
信号増幅部25、V1 、V2 検知部27a、27b、信号補正
部20と、ノイズフィルタ28〜32と、を備えている。
【0068】表面電位センサ51は、前記電圧供給手段に
よって正弦波状の図16(a)および図16(b)に示すよ
うな第1および第2の電圧を重畳させた図16(c)に示
す駆動電圧波形を圧電材料55a、55bに印加して駆動さ
せることにより図17に示すように、測定電極53を被測定
体22の表面に対して鉛直方向に周期的に振幅ΔLで振動
させつつ測定距離L1 、L2 の位置の間を変動させて測
定電極53と被測定体22との間の静電容量を変化させる。
【0069】そして、測定電極53の測定距離L1 、L2
のそれぞれの位置で信号検出部25により検出され信号増
幅部26により増幅された検出信号から、V1 、V2 検知
部27a、27bが出力値の異なる出力信号V1 、V2 を上
述した表面電位の測定原理(振動容量型)と同様の処理
を行なって検知する。すなわち、バイモルフ型圧電アク
チュエータ56は容量変化手段を構成している。
【0070】次に、本実施例の表面電位測定方法につい
て説明する。まず、圧電材料55a、55bに前記駆動電圧
波形を印加してΔLで振動させるとともに測定電極53を
被測定体22からL1 およびL2 離隔した位置に変動させ
て測定電極53と被測定体22との間の静電容量CO を変化
させ、信号検出部25が検出する検出信号を信号増幅部26
が増幅してその検出信号からV1 検知部27aが被測定体
22からの距離L1 における出力信号V1 を、またV2
知部27bが被測定体22からの距離L2 における出力信号
2 を検知する。このV1 、V2 検知部27a、27bが検
知する出力信号V1 、V2 の出力値は、測定距離に依存
して変動するため上述第1実施例で得られた図4に示す
1 、V2 に対応するような出力値の異なる各々の信号
が得られる。
【0071】次いで、振動容量型の場合、被測定体22と
測定電極53との間の静電容量CO の変化率αO は、測定
距離L1 、L2 に対し、 α1 =ΔL/(L1 −ΔL) ……(11) α2 =ΔL/(L2 −ΔL) ……(12) と表される。ここで、測定電極53が被測定体22からL1
の距離にある時の静電容量をC1 、L2 の距離にある時
の静電容量をC2 とすると、各出力信号V1 、V 2 の出
力式は、(1)、(5)、(11)、(12)式を用いて、 V1 =AO ・α1 ・ω・C1 ・VS ・cosωt =AO ・ΔL/(L1 −ΔL)・ω・εair ・(S/L1 ) ・VS ・cosωt ……(13) V2 =AO ・α2 ・ω・C2 ・VS ・cosωt =AO ・ΔL/(L2 −ΔL)・ω・εair ・(S/L2 ) ・VS ・cosωt ……(14) と表される。
【0072】また、L2 はL2 =L1 +dなので(1
3)、(14)式より、測定距離L1 について逆に求める
ことができ、表面電位VS に依存せずにL1 を一義的に
求めるには、(13)、(14)式よりV1 、V2 の出力比
を求めればよい。例えば、出力比をV2 /V1 とした場
合、V2 /V1 は、 V2 /V1 =L1 ・(L1 −ΔL)/〔L2 ・(L2 −ΔL)〕 =L1 ・(L1 −ΔL)/〔(L1 +d)・(L1 +d−ΔL)〕 =F(L1 2) ……(15) となり、L1 に関しての二次関数F(L1 2)で表され
る。この時、L1 とV2 /V1 との関係は上述第1実施
例と同様に図6(a)のような関係曲線で表され、出力
比V2 /V1 を求めれば、表面電位VS に依存せずにL
1 を一義的に求めることが可能となる。
【0073】あるいは、出力比をV1 /V2 とすればV
1 /V2 は、 V1 /V2 =L2 ・(L2 −ΔL)/〔L1 ・(L1 −ΔL)〕 =(L1 +d)・(L1 +d−ΔL)/〔L1 ・(L1 −ΔL)〕 =F(L1 2)’ ……(16) となり、同様にL1 に関しての二次関数F(L1 2)’で
表され、この時、L1 とV1 /V2 との関係は上述第1
実施例と同様に図6(b)のような関係曲線で表され、
これも同様に出力比V1 /V2 を求めれば、表面電位V
S に依存せずにL 1 を一義的に求めることが可能とな
る。
【0074】このようにして信号補正部20は、出力信号
1 、V2 から一義的に測定距離L 1 を求めてそのL1
と予め既知である測定距離に対する出力信号の出力値と
の関係から出力信号V1 または出力信号V2 の出力値を
補正し、被測定体22の表面電位VS に対応した出力値の
出力信号V0 を得る。そして、この出力信号V0 を、さ
らに予め既知である出力信号の出力値に対する表面電位
との関係から出力信号V0 の出力値に対応する表面電位
S を求め、被測定体22の表面電位VS を正確に導出す
ることができる。
【0075】また、得られた測定距離L1 を出力信号V
1 あるいは出力信号V2 の出力式である(13)あるいは
(14)式に代入し、VS について求めることにより、被
測定体22の表面電位VS を一義的に求めるようにしても
よい。本実施例にあっても、信号検出部25、信号増幅部
26、V1 、V2 検知部27a、27bおよび信号補正部20の
各出力部にノイズフィルタ28〜32が設けらているので、
このノイズフィルタ28〜32によって出力信号のうち必要
な信号が通過あるいは増幅されてノイズが除去され、被
測定体22の表面電位の測定誤差を減少させることがで
き、被測定体22の表面電位を高精度に測定することがで
きる。
【0076】一方、本実施例にあっても、圧電素子55
a、55bによって測定電極53を大きく変動させることに
より、図6(a)(b)の関係曲線の傾きを増大させて
表面電位の測定精度を向上させることができる。すなわ
ち、出力信号V1、V2の各出力差を大きくとり、曲線の
傾きを大きくすることにより、測定距離L1の検出精度
が向上し、その検出された測定距離から求められる表面
電位の測定精度を向上することができるため、その出力
信号V1、V2の各出力の差を大きくとるために、上記
(9)(10)式から明らかなように、測定電極23の変動
の変動幅ΔLあるいは、測定距離L1とL2との間の間隔
dを増加させている。
【0077】図18は測定距離L=3mm、V2/V1の測定
誤差±0、3%における測定電極53の変動幅ΔLと測定距
離L1の検出精度との関係、およびL1、L2との間の間
隔dと測定距離L1の検出精度との関係を計算した結果
である。図18(a)では、d=0、2mm一定とした場合で
ΔLを0mmから1mmまで増加させるに従って測定距離L
1の検出精度が向上していることが分る。
【0078】また図18(b)はΔL=0.1mm一定とした
場合で、dを0.2mmから1mmまで増加させるに従い、測
定距離L1の検出精度が向上している様子が分る。した
がって、この場合には、表面電位の測定精度を向上させ
る方法としては、ΔLあるいはdの大きさを増加させれ
ば良い。このように本実施例では、圧電材料55a、55b
に前記駆動電圧波形を印加して測定電極53を被測定体22
からL1 およびL2 離隔した位置に振動させつつ変動さ
せることによって、上述実施例の作用効果を得ることが
できる。
【0079】また、本実施例の他の態様としては、詳述
はしないが、上述第1実施例の図8に示したユニモルフ
型アクチュエータ、図9に示した電磁コイル39、あるい
は図10に示した拡大機構付積層型圧電アクチュエータ42
に図16(a)(b)に示す駆動電圧波形を重畳した図16
(c)に示す駆動波形を印加して測定電極53を振動させ
つつ被測定体22からL1 およびL2 離隔した位置に変動
させてもよい。
【0080】なお、この駆動波形は図16(a)(b)
(c)に示すような正弦波状の波形に限らず、矩形波状
(図11)、三角波状(図12)、鋸波状(図13)、あるい
は台形波状(図14)等の周期的あるいは非周期的に変動
する波形に従う印加電圧波形を加えても良い。また、図
19〜図24でに示すようなユニモルフ型圧電アクチュエー
タ、あるいはバイモルフ型圧電アクチュエータ、電磁コ
イルあるいは拡大機構付積層型圧電アクチュエータを適
宜組合せることにより、測定電極53を振動させつつ変動
させても良い。すなわち、図19(a)〜図21(b)に示
すように、測定電極53を固定部材54に両持ちあるいは片
持ちに支持されたバイモルフあるいはユニモルフ型の圧
電アクチュエータ61a〜61fの中央あるいは一端側に固
設し、そのバイモルフあるいはユニモルフ型の圧電アク
チュエータ61a〜61fを電磁コイル62a、62bまたは固
定部材60に両持ちあるいは片持ちに支持された圧電材料
63a〜63dに取り付けて、図16(a)または図16(b)
に示す一方の電圧を圧電材料61a〜61fに印加するとと
もに、他方の電圧を電磁コイル62a、62bまたは圧電材
料63a〜63dに印加することにより測定電極53を振動さ
せつつ測定距離L1 、L2 の位置の間を変動させるよう
にしてもよい。
【0081】また、図22(a)〜図23(b)に示すよう
に、測定電極53を電磁コイル62c〜62eに固設するとと
もに、この電磁コイル62c〜62eを両持ちあるいは片持
ちに支持されたバイモルフあるいはユニモルフ型の圧電
アクチュエータ61g、61hの中央あるいは一端側に固設
したり、電磁コイル64aに積層したり、さらには、拡大
機構付積層型圧電アクチュエータ65に測定電極を固設し
てこのアクチュエータ65を電磁コイル64bに積層しても
良く、また、図24(a)(b)に示すように、拡大機構
付積層型圧電アクチュエータ66a上に測定電極53が固設
された電磁コイル62fを積層したり、拡大機構付積層型
圧電アクチュエータ66bに測定電極53が固設されたバイ
モルフあるいはユニモルフ型の圧電アクチュエータ67を
片持ちで支持するようにし、図22(a)〜図23(b)に
示すものにあっては、図16(a)または図16(b)に示
す一方の電圧を電磁コイル62c〜62eあるいは拡大機構
付積層型圧電アクチュエータ65に印加するとともに、他
方の電圧を圧電アクチュエータ61g、61hあるいは電磁
コイル64a、64bに印加することにより測定電極53を振
動させつつ測定距離L1 、L2 の位置の間を変動させる
ようにしてもよく、図24(a)(b)にあっては、図16
(a)または図16(b)に示す一方の電圧を電磁コイル
62fあるいは圧電アクチュエータ67に印加するととも
に、他方の電圧を拡大機構付積層型圧電アクチュエータ
66a、66bに印加することにより測定電極53を振動させ
つつ測定距離L1 、L2 の位置の間を変動させるように
してもよい。
【0082】なお、本実施例では、測定電極53をシール
ドケース52に収納し、この測定電極53から検出された信
号を同じくシールドケース52に収納された信号検出部25
を介してシールドケース52外部の信号増幅部26で増幅し
てV1 、V2 検知部27a、27bおよび信号補正部20およ
びノイズフィルタ28〜32により上述した信号処理が施さ
れているため、被測定体22の表面電位をより高精度に検
出することが可能である。
【0083】また、上記第1実施例の表面電位測定装置
は、図1に示すようにチョッパ電極24によって測定電極
23の実効面積ΔSを変化させているが、第1実施例にあ
っても本実施例のようにチョッパ電極24と電極23をシー
ルドケース52内に収納して電気的にシールドするように
しても良い。次に、図25〜図29は本発明に係る表面電位
測定方法を実施するその測定装置の第3実施例を示す図
であり、本実施例は請求項1、3、4、5、7、10、1
2、13の何れかに記載の発明に対応している。なお、本
実施例では、上述実施例と同様な構成には同一の符号を
付してその説明を省略する。
【0084】まず、構成を説明する。図25において、71
は振動容量型の表面電位センサであり、表面電位センサ
71はシールドケース52内に、シールドケース52の開口部
52aを介して被測定体22に所定間隔Lを隔てて対向し電
気的に独立するよう配設された測定電極72と、電圧供給
手段により電圧を印加されて駆動し、測定電極72を被測
定体22の表面に対して鉛直方向に異なる変動幅ΔL1
よび変動幅ΔL2 で周期的に変動させる一対の圧電材料
73a、73bが図示しない金属性の板ばねを挟持するバイ
モルフ型圧電材料(電極変動手段)と、信号検出部25
と、が設けられており、また図示していないが信号増幅
部26、V1 、V2 検知部27a、27b、信号補正部20と、
ノイズフィルタ28〜32と、を備えている。
【0085】表面電位センサ71は、前記電圧供給手段に
よって正弦波状の図26(a)に示すような周期的に変動
する駆動電圧波形を圧電材料73a、73bに印加して駆動
させることにより図27に示すように、測定電極72を被測
定体22の表面に対して鉛直方向に異なる変動幅ΔL1
よび変動幅ΔL2 で周期的に変動させて測定電極72と被
測定体22との間の静電容量を変化させる。そして、測定
電極72の各々の変動幅ΔL1 、ΔL2 で信号検出部25に
より検出され信号増幅部26により増幅された検出信号か
らV1 、V2 検知部27a、27bが出力値の異なる出力信
号V1 、V2 を上述した表面電位の測定原理と同様の処
理を行なって検知する。すなわち、バイモルフ型圧電ア
クチュエータ74は容量変化手段を構成している。なお、
図26(b)に示すような周波数が周期的に大きく変動す
るあるいは大きさの大きく変動する電圧を圧電材料73
a、73bに印加して駆動させることによって測定電極72
を異なる変動幅ΔL1 および変動幅ΔL2 で変動させて
もよい。
【0086】次に、本実施例の表面電位測定方法につい
て説明する。まず、圧電材料73a、73bに前記駆動電圧
波形を印加して測定電極72を異なる変動幅ΔL1 および
変動幅ΔL2で変動させて測定電極72と被測定体22との
間の静電容量CO を変化させ、信号検出部25が検出する
検出信号を信号増幅部26により増幅してその検出信号か
らV1 検知部27aが変動幅ΔL1 における出力信号V 1
を、またV2 検知部27bが変動幅ΔL2 における出力信
号V2 を検知する。このV1 、V2 検知部27a、27bが
検知する出力信号V1 、V2 の出力値は、測定電極72の
変動の変化幅ΔL1 、ΔL2 にほぼ比例するため上述第
1実施例で得られた図4に示すV1 、V2 に対応するよ
うな出力値の異なる各々の信号が得られる。
【0087】次いで、振動容量型の場合、被測定体22と
測定電極72との間の静電容量CO の変化率αO は、測定
距離L1 、L2 に対し、 β1 =ΔL1 /(L−ΔL1 ) ……(17) β2 =ΔL2 /(L−ΔL2 ) ……(18) と表される。従って、各出力信号V1 、V2 の出力式
は、(1)、(5)、(17)、(18)式を用いて、 V1 =AO ・β1 ・ω・CO ・VS ・cosωt =AO ・ΔL1 /(L−ΔL1 )・ω・εair・(S/
L)・VS ・cosωt ……(19) V2 =AO ・β2 ・ω・CO ・VS ・cosωt =AO ・ΔL2 /(L−ΔL2 )・ω・εair・(S/
L)・VS ・cosωt ……(20) と表される。表面電位VS に依存せずにLを逆に一義的
に求めるには、(19)、(20)式よりV1 、V2 の出力
比を求めればよい。例えば、出力比をV2 /V1とした
場合、V2 /V1 は、 V2 /V1 =ΔL2 ・(L−ΔL1 )/〔ΔL1 ・(L−ΔL2 )〕 =F(L) ……(21) となり、Lに関しての一次関数F(L)で表される。こ
の時、LとV2 /V1 との関係は図27(a)のような関
係曲線で表され、出力比V2 /V1 を求めれば、表面電
位VS に依存せずにLを一義的に求めることが可能とな
る。
【0088】あるいは、出力比をV1 /V2 とすればV
1 /V2 は、 V1 /V2 =ΔL1 ・(L−ΔL2 )/〔ΔL2 ・(L−ΔL1 )〕 =F(L)’ ……(22) となり、同様にLに関しての一次関数F(L)’で表さ
れ、LとV1/V2 との関係は図27(b)のような関係
曲線で表される。従って、これも同様に出力比V 1 /V
2 を求めれば、表面電位VS に依存せずにLを一義的に
求めることが可能となる。
【0089】このようにして信号補正部20は、出力信号
1 、V2 から一義的に測定距離L 1 を求めてそのL1
と予め既知である測定距離に対する出力信号の出力値と
の関係から出力信号V1 または出力信号V2 の出力値を
補正し、被測定体22の表面電位VS に対応した出力値の
出力信号V0 を得る。そして、この出力信号V0 を、さ
らに予め既知である出力信号の出力値に対する表面電位
との関係から出力信号V0 の出力値に対応する表面電位
S を求め、被測定体22の表面電位VS を正確に導出す
ることができる。
【0090】また、得られた測定距離L1 を出力信号V
1 あるいは出力信号V2 の出力式である(19)あるいは
(20)式に代入し、VS について求めることにより、被
測定体22の表面電位VS を一義的に求めるようにしても
よい。本実施例にあっても、信号検出部25、信号増幅部
26、V1 、V2 検知部27a、27bおよび信号補正部20の
各出力部にノイズフィルタ28〜32が設けらているので、
このノイズフィルタ28〜32によって出力信号のうち必要
な信号が通過あるいは増幅されてノイズが除去され、被
測定体22の表面電位の測定誤差を減少させることがで
き、被測定体22の表面電位を高精度に測定することがで
きる。
【0091】また、本実施例にあっても、被測定体22の
表面電位を高精度に検出するために、表面電位の測定精
度を向上させるために、図28(a)の関係曲線の傾きを
増大させる。すなわち、出力信号V1、V2の各出力差を
大きく取り、曲線の傾きを増大させることにより、測定
距離L1の検出精度を向上させ、その検出された測定距
離から求められる表面電位の測定精度を向上させること
ができる。
【0092】出力信号V1、V2の各出力差を大きくする
方法としては、式(21)(22)から明らかなように、測
定電極72の変動の変化幅ΔL1、ΔL2を増加させその変
化幅を大きくすれば良い。図29(a)は測定距離L=3
mm、V2/V1の測定誤差±0、3%における測定電極72の
変動の変化幅ΔL1と測定距離Lの検出精度との関係、
同図(b)は測定距離L=3mm、V2/V1の測定誤差±
0、3%における測定電極72の変動の変化幅ΔL2と測定
距離Lの検出精度との関係を計算した結果である。
【0093】同図(a)から明らかなようにΔL2=0.7
mm一定とした場合で、ΔL1を0、3mmから0mmまで減少
させてΔL2の変化幅との差を大きくさせるに従い、測
定距離Lの検出精度が向上している様子がわかる。ま
た、同図(b)はΔL1=0.01mm一定とした場合で、Δ
2を0.2mmから1mmまで増加させるに従い、測定距離の
検出精度が向上している様子が分る。したがって、この
場合、表面電位の測定精度を向上させる方法としては、
ΔL1とΔL2の変化幅の差を大きく取ればよい。
【0094】また、図27に示すように、高精度に表面電
位を検出するために、測定電極72を被測定体22方向に周
期的に変動させ、かつ、その変動の変化幅を異ならせる
電極変動手段としては、図8〜10に示したユニモルフ型
圧電アクチュエータ、あるいは拡大機構付積層型圧電ア
クチュエータ、あるいは電磁コイルを用い、この各電圧
変動手段の駆動電圧として、図26(a)に示すような大
きさの変動する電圧を印加したり、図26(b)に示すよ
うに、駆動電圧の大きさを一定とし、駆動電圧波形の周
波数を異ならせた状態の電圧波形を印加することでも可
能である。あるいは、図26(a)(b)に示した各駆動
電圧波形において、駆動電圧の大きさと周波数とを同時
に異ならせた波形を電圧変動手段に印加しても良い。
【0095】なお、この印加電圧波形としては、図26
(a)(b)に示すような正弦波状の波形に限らず、測
定電極72を変動させるための波形(矩形波状、台形波
状、三角波状、鋸波状、パルス波状等の周期的、あるい
は非周期的に変動する波形)および測定電極72の変動の
変化幅を異ならせる波形(正弦波状(図5)、矩形波状
(図11)、三角波状(図12)、鋸波状(図13)、台形波
状(図14)等の周期的あるいは非周期的に変動する波
形)に従う印加電圧波形が適用可能である。
【0096】このように本実施例では、圧電材料73a、
73bに前記駆動電圧波形を印加して測定電極72を異なる
変動幅ΔL1、ΔL2で変動させることによって、上述実
施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0097】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、被測定体
と測定電極との間の静電容量を変化させ、被測定体の表
面電位に対応して誘起され該静電容量の変化に伴い変化
する測定電極の電位を検出し、次いで、該検出信号から
少なくとも出力値の異なる2つ以上の出力信号を検知し
た後、該出力信号から被測定体の表面電位を導き出すよ
うにしているので、その出力信号から正確な測定距離を
求めることができ、その測定距離から出力値を補正する
ことによりその出力値から被測定体の表面電位が導き出
すことができる。このため、、測定電極を増やすことな
く、正確な表面電位を導出することができる。
【0098】さらに、前記測定電極の電位検出信号、2
つ以上の出力し信号および被測定体の表面電位を導くた
めの信号に生じるノイズの少なくとも1つ以上を除去し
ているので、被測定体の表面電位の測定誤差を減少させ
ることができ、被測定体の表面電位を高精度に測定する
ことができる。請求項2記載の発明によれば、検出信号
から少なくとも出力値の異なる2つ以上の出力信号を検
知する方法として、測定電極を被測定体からの距離の異
なる位置の間を大きく変動させて、被測定体と測定電極
との間の静電容量を大きく変化させ、各々の位置での出
力信号を検知しているので、2つ以上の出力信号の出力
差を大きくすることができ、被測定体の表面電位を測定
精度を大幅に向上させることができる。
【0099】請求項3記載の発明によれば、検出信号か
ら少なくとも出力値の異なる2つ以上の出力信号を検知
する方法として、測定電極を大きさの異なる変動幅で大
きく変動させて、被測定体と測定電極との間の静電容量
を大きく変化させ、各々の変動幅での出力信号を検知す
るようにしているので、2つ以上の出力信号の出力差を
大きくすることができ、被測定体の表面電位を測定精度
を大幅に向上させることができる。
【0100】請求項4記載の発明によれば、被測定体と
測定電極との間の静電容量を変化させる容量変化手段
と、被測定体の表面電位に対応して誘起され静電容量の
変化に伴い変化する測定電極の電位を検出する電位検出
手段と、該検出信号から少なくとも出力値の異なる2つ
以上の出力信号を検知する出力検知手段と、該出力信号
から被測定体の表面電位を導き出す表面電位導出手段
と、を備えているので、その出力信号から正確な測定距
離を求めることができ、その測定距離から出力値を補正
することによりその出力値から被測定体の表面電位を導
き出すことができる。この結果、測定電極を増やすこと
なく、簡単かつ安価な構成で正確な表面電位を導出する
ことができる。
【0101】そして、電位検出手段、出力検知手段およ
び表面電位導出手段のそれぞれの出力部の少なくとも1
つ以上にノイズを除去するノイズフィルタを設けている
ので、被測定体の表面電位の測定誤差を減少させること
ができ、被測定体の表面電位を高精度に測定することが
できる。請求項5記載の発明によれば、ノイズフィルタ
により電位検出手段、出力検知手段および表面電位導出
手段のそれぞれから出力される信号のうち必要な信号の
みを通過あるいは増幅させるようにしているので、容量
変化手段、電位検出手段および表面電位導出手段から出
力される信号に応じたノイズのみを効果的に除去するこ
とができ、被測定体の表面電位を安価な構成でより一層
高精度に測定することができる。
【0102】請求項6記載の発明によれば、容量変化手
段に、測定電極を被測定体からの距離の異なる位置の間
を大きく変動させる電極変動手段を設け、該電極変動手
段により測定電極を被測定体からの距離の異なる位置の
間を大きく変動させて被測定体と測定電極との間の静電
容量を大きく変化させ、出力検知手段により、測定電極
の異なるそれぞれの位置での電位検出手段による検出信
号から出力値の異なる2つ以上の出力信号を検知するよ
うにしているので、2つ以上の出力信号の出力差を大き
くすることができ、被測定体の表面電位を測定精度を大
幅に向上させることができる。
【0103】請求項7記載の発明によれば、容量変化手
段に、測定電極を大きさの異なる変動幅で大きく変動さ
せる電極変動手段を設け、該電極変動手段により測定電
極を異なる変動幅で変動させて被測定体と測定電極との
間の静電容量を大きく変化させ、出力検知手段が、測定
電極の所定値以上の異なるそれぞれの変動幅での電位検
出手段による検出信号から出力値の異なる2つ以上の出
力信号を検知するようにしているので、2つ以上の出力
信号の出力差を大きくすることができ、被測定体の表面
電位を測定精度を大幅に向上させることができる。
【0104】請求項8記載の発明によれば、電極変動手
段に、測定電極が固設されたユニモルフ型、あるいはバ
イモルフ型圧電アクチュエータ、あるいは拡大機構付積
層型圧電アクチュエータ、あるいは電磁コイルを設け、
測定電極が固設されたユニモルフ型、あるいはバイモル
フ型圧電アクチュエータ、あるいは拡大機構付積層型圧
電アクチュエータ、あるいは電磁コイルを駆動すること
により、測定電極を大きく変動させるようにしているの
で、PZTセラミック等の圧電材料単体に測定電極を固
設した従来の電極変動手段のように変動時に圧電材料に
ひび等が入って破損するのを防止することができるとと
もに、測定電極を大きく変動させることが可能となり、
簡単な構成で被測定体の表面電位を測定精度を大幅に向
上させることができる。
【0105】請求項9記載の発明によれば、測定電極が
固設されたユニモルフ型、あるいはバイモルフ型圧電圧
電アクチュエータ、あるいは拡大機構付積層型圧電アク
チュエータ、あるいは電磁コイルの駆動電圧として、直
流電圧または周期的に変化する電圧が印加されるように
なっているので、小型な電極変動手段で測定電極を大き
く変動させることができる。
【0106】請求項10記載の発明によれば、ユニモルフ
型、あるいはバイモルフ型圧電アクチュエータの一端側
または両端側を支持しているので、小型な電極変動手段
で測定電極を大きく変動させることができる。請求項11
記載の発明によれば、ユニモルフ型、あるいはバイモル
フ型圧電アクチュエータ、あるいは拡大機構付積層型圧
電アクチュエータ、あるいは電磁コイルの駆動電圧とし
て、前記測定電極を被測定体からの距離の異なる位置の
間を変動させる第1の電圧と、該異なる位置の間で変動
する被測定電極を振動させる第2の電圧と、を重畳した
電圧を印加しているので、測定電極が被測定体からの距
離の異なる位置の間を大きく変動させることができると
ともに、振動させることができる。
【0107】請求項12記載の発明によれば、ユニモルフ
型、あるいはバイモルフ型圧電アクチュエータ、あるい
は拡大機構付積層型圧電アクチュエータ、あるいは電磁
コイルの駆動電圧として、大きさの変動する電圧を印加
しているので、測定電極を大きさの異なる変動幅で大き
く変動させることができる。請求項13記載の発明によれ
ば、ユニモルフ型、あるいはバイモルフ型圧電アクチュ
エータ、あるいは拡大機構付積層型圧電アクチュエー
タ、あるいは電磁コイルの駆動電圧として、周波数の変
動する電圧を印加しているので、測定電極を大きさの異
なる変動幅で大きく変動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表面電位測定方法を実施するその
測定装置の第1実施例を示す概念図である。
【図2】その全体構成を示すブロック図である。
【図3】(a)はそのバイモルフ型圧電アクチュエータ
と被測定体の要部構成図、(b)はその圧電材料の要部
構成図である。
【図4】その測定電極の検出信号の異なる位置での各々
の出力値を示す図である。
【図5】その正弦波状に変動した異なる出力値を有する
検出信号を示す図である。
【図6】その測定距離と出力比との関係を示す図であ
り、(a)および(b)は出力比の取り方を変えたとき
の図である。
【図7】測定距離L=3mm、V2/V1の測定誤差±0.3
%のときにおける表面電位の測定距離L1の検出精度と
測定電極の変動距離dとの関係を示す図である。
【図8】(a)は他の態様を示すそのユニモルフ型圧電
アクチュエータと被測定体の要部構成図、(b)はその
圧電材料の要部構成図である。
【図9】他の態様を示す電磁コイルの正面図である。
【図10】(a)は他の態様を示すその拡大機構積層型圧
電アクチュエータの上面図、(b)はその正面図であ
る。
【図11】図5と異なる矩形波状に変動させた場合の検出
信号を示す図である。
【図12】図5と異なる三角波状に変動させた場合の検出
信号を示す図である。
【図13】図5と異なる鋸波状に変動させた場合の検出信
号を示す図である。
【図14】図5と異なる台形波状に変動させた場合の検出
信号を示す図である。
【図15】本発明に係る表面電位測定方法を実施するその
測定装置の第2実施例を示す全体構成図である。
【図16】その圧電材料に印加する駆動電圧波形を示す図
であり、(a)は測定電極を変動させるための電圧波
形、(b)は測定電極を変動させるための電圧波形、
(c)は(a)および(b)に示す電圧を重畳させた電
圧波形を示す図である。
【図17】その測定電極の変動を説明する説明図である。
【図18】(a)は測定距離L=3mm、V2/V1の測定誤
差±0.3%のときにおける測定電極の変動幅ΔLと測定
距離L1の検出精度の関係を示す図、(b)はそのとき
の測定距離L1の検出精度と測定電極の変動距離dとの
関係を示す図である。
【図19】その他の態様を示す図であり、(a)および
(b)は圧電材料と電磁コイルとの組み合せた場合の一
例である。
【図20】その他の態様を示す図であり、(a)および
(b)は圧電材料を組み合せ支持方法を変えた場合の一
例である。
【図21】その他の態様を示す図であり、(a)および
(b)は圧電材料を組み合せ支持方法を変えた場合の一
例である。
【図22】その他の態様を示す図であり、(a)および
(b)は電磁コイルと圧電材料を組み合せ支持方法を変
えた場合の一例である。
【図23】その他の態様を示す図であり、(a)は電磁コ
イル同士を組み合せた場合の一例、(b)は電磁コイル
と拡大機構付積層型圧電アクチュエータを組み合せた場
合の一例である。
【図24】その他の態様を示す図であり、(a)は電磁コ
イルと拡大機構付積層型圧電アクチュエータを組み合せ
た場合の一例であり、(b)は圧電材料と拡大機構付積
層型圧電アクチュエータを組み合せた場合の一例であ
る。
【図25】本発明に係る表面電位測定方法を実施するその
測定装置の第3実施例を示す全体構成図である。
【図26】その圧電材料に印加する駆動電圧波形を示す図
であり、(a)は電圧の大きさを変動させた場合の電圧
波形、(b)は周波数を変動させた場合の電圧波形を示
す図である。
【図27】その測定電極の変動を説明する説明図である。
【図28】その測定距離と出力比との関係を示す図であ
り、(a)および(b)は出力比の取り方を変えたとき
の図である。
【図29】(a)は測定距離L=3mm、V2/V1の測定誤
差±0.3%のときにおける測定電極の変動幅ΔL1と測定
距離L1の検出精度の関係を示す図、(b)はそのとき
の測定電極の変動の変化幅ΔL2と測定距離Lとの検出
精度の関係を示す図である。
【図30】本出願人が先に提案した表面電位測定装置の概
念図である。
【符号の説明】
20 信号補正部(表面電位導出手段) 21、51、71 表面電位センサ 22 被測定体 23、53、72 測定電極 24 チョッパ電極(容量変化手段) 25 信号検出部(電位検出手段) 26 信号増幅部 27a V1 検知部(出力検知手段) 27b V2 検知部(出力検知手段) 28〜32 ノイズフィルタ 33a、33b、36、55a、55b 圧電材料(電極変動手
段、容量変化手段) 61a〜61h、63a〜63d、67、73a、73b 圧電アク
チュエータ(電極変動手段、容量変化手段) 39、62a〜62f、64a、64b 電磁コイル(電極変動
手段、容量変化手段) 42 拡大機構付積層型圧電アクチュエータ 56、74 バイモルフ型圧電アクチュエータ V0 、V1 、V2 出力信号 L、L1 、L2 測定距離 ΔL1 、ΔL2 変動幅

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定体から所定間隔を隔てた位置に配設
    され該被測定体と電気的に独立した測定電極により被測
    定体の表面電位を測定する表面電位測定方法であって、 前記被測定体と測定電極との間の静電容量を変化させ、
    被測定体の表面電位に対応して誘起され該静電容量の変
    化に伴い変化する測定電極の電位を検出し、次いで、該
    検出信号から少なくとも出力値の異なる2つ以上の出力
    信号を検知した後、該出力信号から被測定体の表面電位
    を導き出すようにした表面電位測定方法において、 前記測定電極の電位検出信号、2つ以上の出力信号およ
    び被測定体の表面電位を導くための信号に生じるノイズ
    の少なくとも1つ以上を除去することを特徴とする表面
    電位測定方法。
  2. 【請求項2】前記検出信号から少なくとも出力値の異な
    る2つ以上の出力信号を検知する方法として、前記測定
    電極を被測定体からの距離の異なる位置の間を大きく変
    動させて、被測定体と測定電極との間の静電容量を大き
    く変化させ、各々の位置での出力信号を検知することを
    特徴とする請求項1記載の表面電位測定方法。
  3. 【請求項3】前記検出信号から少なくとも出力値の異な
    る2つ以上の出力信号を検知する方法として、前記測定
    電極を大きさの異なる変動幅で大きく変動させて、被測
    定体と測定電極との間の静電容量を大きく変化させ、各
    々の変動幅での出力信号を検知することを特徴とする請
    求項1記載の表面電位測定方法。
  4. 【請求項4】被測定体から所定間隔を隔てた位置に該被
    測定体と電気的に独立した測定電極を配設した表面電位
    測定装置であって、 前記被測定体と測定電極との間の静電容量を変化させる
    容量変化手段と、被測定体の表面電位に対応して誘起さ
    れ静電容量の変化に伴い変化する測定電極の電位を検出
    する電位検出手段と、該検出信号から少なくとも出力値
    の異なる2つ以上の出力信号を検知する出力検知手段
    と、該出力信号から被測定体の表面電位を導き出す表面
    電位導出手段と、を備えた表面電位測定装置において、 前記電位検出手段、出力検知手段および表面電位導出手
    段の出力部の少なくとも1つ以上にノイズを除去するノ
    イズフィルタを設けたことを特徴とする表面電位測定装
    置。
  5. 【請求項5】前記ノイズフィルタが、電位検出手段、出
    力検知手段および表面電位導出手段のそれぞれから出力
    される信号のうち必要な信号のみを通過あるいは増幅さ
    せることを特徴とする請求項4記載の表面電位測定装
    置。
  6. 【請求項6】前記容量変化手段に、前記測定電極を被測
    定体からの距離の異なる位置の間を大きく変動させる電
    極変動手段を設け、 該電極変動手段により測定電極を被測定体からの距離の
    異なる位置の間を大きく変動させて被測定体と測定電極
    との間の静電容量を大きく変化させ、 前記出力検知手段が、測定電極の異なるそれぞれの位置
    での電位検出手段による検出信号から出力値の異なる2
    つ以上の出力信号を検知することを特徴とする請求項4
    または5記載の表面電位測定装置。
  7. 【請求項7】前記容量変化手段に、前記測定電極を大き
    さの異なる変動幅で大きく変動させる電極変動手段を設
    け、 該電極変動手段により測定電極を大きさの異なる大きな
    変動幅で変動させて被測定体と測定電極との間の静電容
    量を大きく変化させ、 前記出力検知手段が、測定電極の異なるそれぞれの変動
    幅での電位検出手段による検出信号から出力値の異なる
    2つ以上の出力信号を検知することを特徴とする請求項
    4または5記載の表面電位測定装置。
  8. 【請求項8】前記電極変動手段に、測定電極が固設され
    たユニモルフ型、あるいはバイモルフ型圧電アクチュエ
    ータ、あるいは拡大機構付積層型圧電アクチュエータ、
    あるいは電磁コイルを設け、測定電極が固設されたユニ
    モルフ型、あるいはバイモルフ型圧電アクチュエータ、
    あるいは拡大機構付積層型圧電アクチュエータ、あるい
    は電磁コイルを駆動することにより、測定電極を大きく
    変動させることを特徴とする請求項6または7記載の表
    面電位測定装置。
  9. 【請求項9】測定電極が固設されたユニモルフ型、ある
    いはバイモルフ型圧電アクチュエータ、あるいは拡大機
    構付積層型圧電アクチュエータ、あるいは電磁コイルの
    駆動電圧として、直流電圧または周期的に変化する電圧
    を印加することを特徴とする請求項8記載の表面電位測
    定装置。
  10. 【請求項10】前記ユニモルフ型、あるいはバイモルフ型
    圧電アクチュエータの一端側または両端側を支持したこ
    とを特徴とする請求項8または9記載の表面電位測定装
    置。
  11. 【請求項11】前記ユニモルフ型、あるいはバイモルフ型
    圧電アクチュエータ、あるいは拡大機構付積層型圧電ア
    クチュエータ、あるいは電磁コイルの駆動電圧として、
    前記測定電極を被測定体からの距離の異なる位置の間を
    変動させる第1の電圧と、該異なる位置の間で変動する
    被測定電極を振動させる第2の電圧と、が重畳された電
    圧を印加することを特徴とする請求項8記載の表面電位
    測定装置。
  12. 【請求項12】測定電極が固設されたユニモルフ型、ある
    いはバイモルフ型圧電アクチュエータ、あるいは拡大機
    構付積層型圧電アクチュエータ、あるいは電磁コイルの
    駆動電圧として、大きさの変動する電圧を印加したこと
    を特徴とする請求項8記載の表面電位測定装置。
  13. 【請求項13】前記ユニモルフ型、あるいはバイモルフ型
    圧電アクチュエータ、あるいは拡大機構付積層型圧電ア
    クチュエータ、あるいは電磁コイルの駆動電圧として、
    周波数の変動する電圧を印加したことを特徴とする請求
    項8記載の表面電位測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020161595A (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置及び載置台の除電方法

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