JPH0814829B2 - 乗算回路 - Google Patents
乗算回路Info
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- JPH0814829B2 JPH0814829B2 JP61309738A JP30973886A JPH0814829B2 JP H0814829 B2 JPH0814829 B2 JP H0814829B2 JP 61309738 A JP61309738 A JP 61309738A JP 30973886 A JP30973886 A JP 30973886A JP H0814829 B2 JPH0814829 B2 JP H0814829B2
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Description
【発明の詳細な説明】 以下の順序で本発明を説明する。
A 産業上の利用分野 B 発明の概要 C 従来の技術 D 発明が解決しようとする問題点 E 問題点を解決するための手段(第1図A) F 作用 G 実施例 G1 第1の原理的実施例の系統図(第1図A) G2 第1の実施例(第4図) G3 第2の実施例(第5図) G4 第2の原理的実施例の系統図(第7図A) G5 第3の実施例(第9図) G6 第4の実施例(第11図) H 発明の効果 A 産業上の利用分野 本発明は、変調回路、復調回路、周波数変換回路、あ
るいは位相検波回路に用いて好適な乗算回路に関する。
るいは位相検波回路に用いて好適な乗算回路に関する。
B 発明の概要 本発明は乗算回路に関し、被乗算信号に重み付けされ
た複数の信号を所定の位相差を以て繰り返し選択される
スイッチ手段でスイッチングすることで、このスイッチ
ング手段出力から積信号出力を得るようにしたことによ
り、所望次数の高調波成分を抑圧し且つオフセット成分
の発生を低減せしめたものである。
た複数の信号を所定の位相差を以て繰り返し選択される
スイッチ手段でスイッチングすることで、このスイッチ
ング手段出力から積信号出力を得るようにしたことによ
り、所望次数の高調波成分を抑圧し且つオフセット成分
の発生を低減せしめたものである。
C 従来の技術 従来から2つの入力信号を乗算回路に入力し、その周
波数の和または差の周波数の信号を得る手段は、変調回
路、復調回路、周波数変換回路、あるいは、位相検波回
路として広範な信号処理回路に応用されている。
波数の和または差の周波数の信号を得る手段は、変調回
路、復調回路、周波数変換回路、あるいは、位相検波回
路として広範な信号処理回路に応用されている。
第12図は、モノリシックICにおいて広く用いられてい
る乗算回路である。図において、(1)は電源端子、
(2a),(2b)は第1の入力端子、(3)はこれに供給
される第1の入力信号である。第1の入力信号(3)
は、エミッタに夫々帰還抵抗器REを持つ2個のトランジ
スタQ1,Q2から成る差動トランジスタ対(4)のベース
間に印加される。(5)はその差動トランジスタ対
(4)の共通電流源である。(6a),(6b)は第2の入
力端子で、これに第2の入力信号(7)が印加される。
第2の入力端子(6a),(6b)は各々トランジスタQ3,Q
4及びQ5,Q6から構成されるエミッタ共通差動トランジス
タ対(8a)及び(8b)のベース間に接続される。トラン
ジスタQ3〜Q6のコレクタは交差接続され、負荷抵抗器RL
を通じて電源端子(1)及び出力端子(9a),(9b)に
接続される。
る乗算回路である。図において、(1)は電源端子、
(2a),(2b)は第1の入力端子、(3)はこれに供給
される第1の入力信号である。第1の入力信号(3)
は、エミッタに夫々帰還抵抗器REを持つ2個のトランジ
スタQ1,Q2から成る差動トランジスタ対(4)のベース
間に印加される。(5)はその差動トランジスタ対
(4)の共通電流源である。(6a),(6b)は第2の入
力端子で、これに第2の入力信号(7)が印加される。
第2の入力端子(6a),(6b)は各々トランジスタQ3,Q
4及びQ5,Q6から構成されるエミッタ共通差動トランジス
タ対(8a)及び(8b)のベース間に接続される。トラン
ジスタQ3〜Q6のコレクタは交差接続され、負荷抵抗器RL
を通じて電源端子(1)及び出力端子(9a),(9b)に
接続される。
次にこの従来技術の応用について簡単に説明する。こ
の乗算回路(10)は、基本的には第1の入力信号(3)
と第2の入力信号(7)を乗算した出力を発生する訳で
あるが、理想的な乗算出力が得られる訳ではない。第1
の入力信号(3)に対し、この乗算回路(10)はほとん
ど線型な動作をする。それはエミッタ帰還抵抗REの効果
である。一方第2の入力信号(7)に対して、この乗算
回路(10)の線型動作領域は極端に狭く通常スイッチン
グ動作に近い条件で使う。この乗算回路(10)を変調回
路や復調回路として用いる場合、第1の入力端子(2
a),(2b)に変調信号あるいは被変調信号を入力し、
第2の入力端子(6a),(6b)に搬送波を供給し、搬送
波に対しては、スイッチングに近いような入力レベルを
設定するのが通常の使用法である。
の乗算回路(10)は、基本的には第1の入力信号(3)
と第2の入力信号(7)を乗算した出力を発生する訳で
あるが、理想的な乗算出力が得られる訳ではない。第1
の入力信号(3)に対し、この乗算回路(10)はほとん
ど線型な動作をする。それはエミッタ帰還抵抗REの効果
である。一方第2の入力信号(7)に対して、この乗算
回路(10)の線型動作領域は極端に狭く通常スイッチン
グ動作に近い条件で使う。この乗算回路(10)を変調回
路や復調回路として用いる場合、第1の入力端子(2
a),(2b)に変調信号あるいは被変調信号を入力し、
第2の入力端子(6a),(6b)に搬送波を供給し、搬送
波に対しては、スイッチングに近いような入力レベルを
設定するのが通常の使用法である。
D 発明が解決しようとする問題点 叙上の従来構成によると、次の如き問題が生ずる。
(イ)第2の入力端子(6a),(6b)に加えた信号に高
調波成分が発生する。
調波成分が発生する。
(ロ)出力のオフセット成分が大きい。
前述したように第2の入力信号(7)に対するこの乗
算回路(10)の線形領域は非常に狭く、概略50mVp-p程
度である。従って通常スイッチングに近い動作レベルに
設定される。第2の入力信号(7)がスイッチング領域
にあるので、必然的に奇数次の高調波成分を含むことに
なる。第2の入力信号(7)のレベルを乗算回路(10)
の線型動作領域内に設定することにより、高調波成分を
抑圧することも可能であるが、出力オフセット電圧が、
相対的に(信号成分が小さくなるので)大きくなる。利
得が第2の信号レベル(7)に依存し、かつ温度特性を
持つといった新たな問題を生ずる。
算回路(10)の線形領域は非常に狭く、概略50mVp-p程
度である。従って通常スイッチングに近い動作レベルに
設定される。第2の入力信号(7)がスイッチング領域
にあるので、必然的に奇数次の高調波成分を含むことに
なる。第2の入力信号(7)のレベルを乗算回路(10)
の線型動作領域内に設定することにより、高調波成分を
抑圧することも可能であるが、出力オフセット電圧が、
相対的に(信号成分が小さくなるので)大きくなる。利
得が第2の信号レベル(7)に依存し、かつ温度特性を
持つといった新たな問題を生ずる。
この乗算回路のオフセット電圧は次式のように表現さ
れる。
れる。
V0=f(V1+V0ff1)・g(V2+V0ff2)+V0……(1)
V1,V2,V0は各々第1の入力信号(3)、第2の入力信号
(7)及び出力信号であり、voff1,voff2,v0は各々第1
の入力オフセット電圧、第2の入力オフセット電圧及び
出力オフセット電圧である。第1の入力オフセット電圧
が発生する主原因は、差動トランジスタ対(4)を構成
するトランジスタQ1,Q2のベース・エミッタ間電圧の不
整合及び2つの帰還抵抗器REの不整合である。第2の入
力オフセット電圧は主に差動トランジスタ対(8a),
(8b)を構成するトランジスタQ3,Q4及びQ5,Q6のベース
エミッタ間電圧の不整合に起因する。出力オフセット電
圧は、主に2つの負荷抵抗器RLの不整合に起因して発生
する。
V1,V2,V0は各々第1の入力信号(3)、第2の入力信号
(7)及び出力信号であり、voff1,voff2,v0は各々第1
の入力オフセット電圧、第2の入力オフセット電圧及び
出力オフセット電圧である。第1の入力オフセット電圧
が発生する主原因は、差動トランジスタ対(4)を構成
するトランジスタQ1,Q2のベース・エミッタ間電圧の不
整合及び2つの帰還抵抗器REの不整合である。第2の入
力オフセット電圧は主に差動トランジスタ対(8a),
(8b)を構成するトランジスタQ3,Q4及びQ5,Q6のベース
エミッタ間電圧の不整合に起因する。出力オフセット電
圧は、主に2つの負荷抵抗器RLの不整合に起因して発生
する。
以上説明した従来技術の問題点は乗算回路をどのよう
な用途及び目的に応用するかによって、全く問題となら
ない場合もあるし、致命的な欠点となる場合もある。以
下従来技術の問題点が、システム構成上不都合を招く例
として、米国の音声多重TV放送復調システムを取り上
げ、本発明に致った背景を説明する。
な用途及び目的に応用するかによって、全く問題となら
ない場合もあるし、致命的な欠点となる場合もある。以
下従来技術の問題点が、システム構成上不都合を招く例
として、米国の音声多重TV放送復調システムを取り上
げ、本発明に致った背景を説明する。
第13図は米国音声多重TV放送システムの周波数スペク
トラムを示す。周波数は水平同期周波数fHを単位として
定められている。(11)はステレオ信号、L(左)チャ
ンネル、R(右)チャンネルの和信号である。差信号
(12)は2fHを搬送波としてDSB(両側帯波)変調されて
送られる。(13)は水平同期周波数と同じ周波数のパイ
ロット信号で、差信号(12)を復調する際に2fHの搬送
波を復元するために用いられる。(14)はFM変調された
第2音声信号である。この方式の、例えば日本の音声多
重TV放送システムと比較しての特色は、ステレオ放送
に、第2音声信号とが同時に放送可能な点である。(1
5)はテレメトリと呼ばれるもうひとつの信号で、これ
は局間の信号として用いられ、TV受像回路において復元
する必要はない。
トラムを示す。周波数は水平同期周波数fHを単位として
定められている。(11)はステレオ信号、L(左)チャ
ンネル、R(右)チャンネルの和信号である。差信号
(12)は2fHを搬送波としてDSB(両側帯波)変調されて
送られる。(13)は水平同期周波数と同じ周波数のパイ
ロット信号で、差信号(12)を復調する際に2fHの搬送
波を復元するために用いられる。(14)はFM変調された
第2音声信号である。この方式の、例えば日本の音声多
重TV放送システムと比較しての特色は、ステレオ放送
に、第2音声信号とが同時に放送可能な点である。(1
5)はテレメトリと呼ばれるもうひとつの信号で、これ
は局間の信号として用いられ、TV受像回路において復元
する必要はない。
第14図は、米国音声多重TV放送システムのステレオ信
号の復調回路部を示す。図において(21)は多重信号の
入力端子、(22)はローパスフィルタで、FM変調された
第2音声信号(14)を抑圧する。破線(23)はPLL(フ
ェイズ・ロックド・ループ)回路で、(24)が位相比較
回路、(25)がループフィルタ、(26)がVCO(電圧制
御発振回路)である。PLL(23)はDSB変調されたステレ
オの差信号(12)を復調するための2fHの周波数の副搬
送波を再生するためのもので、VCO(26)は2fHで発振
し、(27)の点に再生された副搬送波が得られる。(2
8)は1/2分周回路であり、2fHの副搬送波をfHの信号に
分周し、パイロット信号(13)と位相比較することによ
り副搬送波を所定の位相に保つ。
号の復調回路部を示す。図において(21)は多重信号の
入力端子、(22)はローパスフィルタで、FM変調された
第2音声信号(14)を抑圧する。破線(23)はPLL(フ
ェイズ・ロックド・ループ)回路で、(24)が位相比較
回路、(25)がループフィルタ、(26)がVCO(電圧制
御発振回路)である。PLL(23)はDSB変調されたステレ
オの差信号(12)を復調するための2fHの周波数の副搬
送波を再生するためのもので、VCO(26)は2fHで発振
し、(27)の点に再生された副搬送波が得られる。(2
8)は1/2分周回路であり、2fHの副搬送波をfHの信号に
分周し、パイロット信号(13)と位相比較することによ
り副搬送波を所定の位相に保つ。
(29)はDSB変調された差信号(12)と再生された副
搬送波を乗算することにより、差信号を復調するための
乗算回路である。(30)は、その復調過程で発生する高
域成分を抑圧するためのローパスフィルタである。この
高域成分には、2fHの副搬送波とベースバンドの和信号
(11)との積の成分や、副搬送波が正弦波でないために
2・nfH(nは整数)の信号を搬送波として発生する差
信号の成分等を含む。(31)はノイズリダクション装置
のデコード回路で、米国音声多重TV放送システムでは、
弱電界状態での受信時のS/N比の悪化を軽減するため、
例えばdbx-TVノイズリダクション方式と称する装置によ
って差信号をエンコードしたものをデコードする装置で
ある。(32)は、(30)と同一特性を有するローパスフ
ィルタで、DSB変調された差信号成分を抑圧するととも
に、和信号と差信号の位相を同一に保ち、チャンネル分
離度の低下を防ぐ。(33)は75μsの時定数を有するデ
ィエンファシス回路で、高域雑音を抑圧する目的で施さ
れた送信側のエンファシス特性を補償する。(34)はマ
トリクス回路で、この回路は、和信号、差信号を加減算
し、元の左チャンネル及び右チャンネルの信号を復元す
る。(35),(36)は各々のチャンネルの出力端子であ
る。
搬送波を乗算することにより、差信号を復調するための
乗算回路である。(30)は、その復調過程で発生する高
域成分を抑圧するためのローパスフィルタである。この
高域成分には、2fHの副搬送波とベースバンドの和信号
(11)との積の成分や、副搬送波が正弦波でないために
2・nfH(nは整数)の信号を搬送波として発生する差
信号の成分等を含む。(31)はノイズリダクション装置
のデコード回路で、米国音声多重TV放送システムでは、
弱電界状態での受信時のS/N比の悪化を軽減するため、
例えばdbx-TVノイズリダクション方式と称する装置によ
って差信号をエンコードしたものをデコードする装置で
ある。(32)は、(30)と同一特性を有するローパスフ
ィルタで、DSB変調された差信号成分を抑圧するととも
に、和信号と差信号の位相を同一に保ち、チャンネル分
離度の低下を防ぐ。(33)は75μsの時定数を有するデ
ィエンファシス回路で、高域雑音を抑圧する目的で施さ
れた送信側のエンファシス特性を補償する。(34)はマ
トリクス回路で、この回路は、和信号、差信号を加減算
し、元の左チャンネル及び右チャンネルの信号を復元す
る。(35),(36)は各々のチャンネルの出力端子であ
る。
このシステムにおいて、本発明の適用の対象となる乗
算回路は、位相比較回路(24)と復調回路(29)であ
る。まず、復調回路(29)について、第12図に示した従
来の乗算回路(10)を用いた場合の問題点について説明
する。この場合の問題点は、再生された2・fHの副搬送
波信号の3次高調波である。それは6・fHの周波数に対
応する。第13図から明らかなように、6fHの近傍には、
第2音声信号(14)とテレメトリ(15)が存在する。復
調された信号には副搬送波の3次高調波とこれらの信号
の積の成分も含まれ、それは可聴帯域内の信号となるの
でフィルタで除去することが出来ず、結局ノイズとな
る。それを防止するため、従来は14図のローパスフィル
タ(22)によって第2音声信号(14)及びテレメトリ信
号(15)を充分減衰させてから復調回路である乗算回路
(29)に入力していた。
算回路は、位相比較回路(24)と復調回路(29)であ
る。まず、復調回路(29)について、第12図に示した従
来の乗算回路(10)を用いた場合の問題点について説明
する。この場合の問題点は、再生された2・fHの副搬送
波信号の3次高調波である。それは6・fHの周波数に対
応する。第13図から明らかなように、6fHの近傍には、
第2音声信号(14)とテレメトリ(15)が存在する。復
調された信号には副搬送波の3次高調波とこれらの信号
の積の成分も含まれ、それは可聴帯域内の信号となるの
でフィルタで除去することが出来ず、結局ノイズとな
る。それを防止するため、従来は14図のローパスフィル
タ(22)によって第2音声信号(14)及びテレメトリ信
号(15)を充分減衰させてから復調回路である乗算回路
(29)に入力していた。
次に位相比較回路(24)において発生する問題点につ
いて説明する。この位相比較回路においても前記同様高
調波成分が問題となる。位相検波器の一方の入力は、VC
Oの出力を1/2分周したfHの信号で、これには3次高調網
(3fH)や5次高調波(5fH)が含まれる。3次高調波
は、ループフィルタ(25)の帯域を狭くしておけば問題
ない。一方5次高調波は、第2音声信号(14)の搬送波
と一致するので、帯域を狭くしてもその影響を取り除く
ことは出来ない。結局ローパスフィルタ(22)によって
充分減衰させておくことが不可欠な訳である。
いて説明する。この位相比較回路においても前記同様高
調波成分が問題となる。位相検波器の一方の入力は、VC
Oの出力を1/2分周したfHの信号で、これには3次高調網
(3fH)や5次高調波(5fH)が含まれる。3次高調波
は、ループフィルタ(25)の帯域を狭くしておけば問題
ない。一方5次高調波は、第2音声信号(14)の搬送波
と一致するので、帯域を狭くしてもその影響を取り除く
ことは出来ない。結局ローパスフィルタ(22)によって
充分減衰させておくことが不可欠な訳である。
位相比較回路(24)におけるもうひとつの重要な問題
はオフセット電圧である。第13図からも明らかなように
パイロット信号(13)は、他の信号に対し極めて微弱で
ある。この微弱なレベルのパイロット信号(13)に対し
PLL(23)は正確に位相ロックし正しい位相の副搬送波
を発生できることが要求される。位相検波回路(24)に
オフセット電圧が発生しなければ、VCO(26)の分周出
力と、パイロット信号(13)は90°の位相差でロックす
る。ところがオフセット電圧が発生すると、位相ロック
した状態で定常位相誤差を発生する。極端な場合には位
相ロックできなくなる。
はオフセット電圧である。第13図からも明らかなように
パイロット信号(13)は、他の信号に対し極めて微弱で
ある。この微弱なレベルのパイロット信号(13)に対し
PLL(23)は正確に位相ロックし正しい位相の副搬送波
を発生できることが要求される。位相検波回路(24)に
オフセット電圧が発生しなければ、VCO(26)の分周出
力と、パイロット信号(13)は90°の位相差でロックす
る。ところがオフセット電圧が発生すると、位相ロック
した状態で定常位相誤差を発生する。極端な場合には位
相ロックできなくなる。
位相ロックできない状態は極端にしても、定常位相誤
差が発生すると、再生された副搬送波とパイロット信号
の位相が狂い、検波感度が低下する。また通常オフセッ
ト電圧が発生すると、温度依存性を持つことから、差信
号の検波感度が変化し、分離度が低下する欠点が生ず
る。本発明は叙上の欠点に鑑みなされたもので、所望次
数の高調波の発生を抑圧し、且つオフセット成分の発生
を低減せしめた乗算回路を提案しようとするものであ
る。
差が発生すると、再生された副搬送波とパイロット信号
の位相が狂い、検波感度が低下する。また通常オフセッ
ト電圧が発生すると、温度依存性を持つことから、差信
号の検波感度が変化し、分離度が低下する欠点が生ず
る。本発明は叙上の欠点に鑑みなされたもので、所望次
数の高調波の発生を抑圧し、且つオフセット成分の発生
を低減せしめた乗算回路を提案しようとするものであ
る。
E 問題点を解決するための手段 本発明による乗算回路は、第1の入力端子(41)に供
給される被乗算信号Viと、第2の入力端子(119)(119
a)(120)(120a)に供給される乗算信号V1及びV2との
積を出力する乗算回路に於いて、被乗算信号Viを複数の
信号に重み付けする重み付け手段(103)〜(106)と、
複数の信号が所定の位相差を以て繰り返し高調波を含む
上記乗算信号で切り換え選択するスイッチ手段(101)
とを具備し、このスイッチング手段(101)から積信号
出力を得るようにしたものである。
給される被乗算信号Viと、第2の入力端子(119)(119
a)(120)(120a)に供給される乗算信号V1及びV2との
積を出力する乗算回路に於いて、被乗算信号Viを複数の
信号に重み付けする重み付け手段(103)〜(106)と、
複数の信号が所定の位相差を以て繰り返し高調波を含む
上記乗算信号で切り換え選択するスイッチ手段(101)
とを具備し、このスイッチング手段(101)から積信号
出力を得るようにしたものである。
F 作用 かかる本発明によれば、被乗算信号を重み付け手段を
介して重み付けされた複数の信号を得、この複数の重み
付けされた信号を所定の位相差を以て繰り返しスイッチ
ング手段で切換えることでこのスイッチング手段出力よ
り積の出力を取り出す様に成される。
介して重み付けされた複数の信号を得、この複数の重み
付けされた信号を所定の位相差を以て繰り返しスイッチ
ング手段で切換えることでこのスイッチング手段出力よ
り積の出力を取り出す様に成される。
G 実施例 以下、本発明の乗算回路を第1図乃至第11図について
詳記する。
詳記する。
G1 第1の原理的実施例の系統図 第1図Aは、本発明の乗算回路の原理的な構成を示す
ための系統図である。第1図Aに於いて(41)は入力端
子であり、これに被乗算入力信号が加えられる。(40)
は、被乗算入力信号に1,0,−1の係数を掛けた信号を発
生する信号発生手段である。(42)は単位利得の反転増
幅器で、被乗算入力信号をviとすると、その出力信号は
−viとなる。(43),(44)は各々第1及び第2のスイ
ッチで、これらのスイッチをオン/オフすることによっ
て等価的に乗算を行なう。(45)は抵抗器(46)は出力
端子である。第1図Bの(47),(48)は、各々第1及
び第2のスイッチ(43),(44)の制御を時間の関数と
して示したものである。この乗算回路は、第2図に示す
ような3つの状態を有する信号(49)を入力信号viに乗
じているのと等価である。即ち第1図Aにおいて、第1
のスイッチ(43)が閉じている状態では、乗算係数1を
与え、第2のスイッチ(44)が閉じている状態では乗算
係数−1を与え、第1及び第2のスイッチ(43),(4
4)が共に開いている状態では乗算係数0を与える。等
価的な乗算係数を第2図に示すように繰り返し周期t0と
し、第1及び第2のスイッチ(43),(44)が各々に閉
じている時間をτ/2とすると、この関数の基本波成分及
び高調波成分をフーリエ解析によって調べると次の結果
を得る。
ための系統図である。第1図Aに於いて(41)は入力端
子であり、これに被乗算入力信号が加えられる。(40)
は、被乗算入力信号に1,0,−1の係数を掛けた信号を発
生する信号発生手段である。(42)は単位利得の反転増
幅器で、被乗算入力信号をviとすると、その出力信号は
−viとなる。(43),(44)は各々第1及び第2のスイ
ッチで、これらのスイッチをオン/オフすることによっ
て等価的に乗算を行なう。(45)は抵抗器(46)は出力
端子である。第1図Bの(47),(48)は、各々第1及
び第2のスイッチ(43),(44)の制御を時間の関数と
して示したものである。この乗算回路は、第2図に示す
ような3つの状態を有する信号(49)を入力信号viに乗
じているのと等価である。即ち第1図Aにおいて、第1
のスイッチ(43)が閉じている状態では、乗算係数1を
与え、第2のスイッチ(44)が閉じている状態では乗算
係数−1を与え、第1及び第2のスイッチ(43),(4
4)が共に開いている状態では乗算係数0を与える。等
価的な乗算係数を第2図に示すように繰り返し周期t0と
し、第1及び第2のスイッチ(43),(44)が各々に閉
じている時間をτ/2とすると、この関数の基本波成分及
び高調波成分をフーリエ解析によって調べると次の結果
を得る。
S(n)=(4/n・π)・sin(n・π・τ/2・t0)……
(2) ここでS(n)はn次の調波の大きさ、nは1,3,5,7…
…の奇数で、1が基本波、3以降が奇数次の高調波成分
を表わす。第3図は、τ/t0と各調波の振幅(Sn)の関
係を示したもで、曲線(51)が基本波成分、曲線(52)
が3次高調波成分、曲線(53)が5次高調波成分の大き
さを示している。式(2)及び第3図は、τ/t0=(n
−1)/nを満たす条件においてn次高調波が発生しない
ことを示している。
(2) ここでS(n)はn次の調波の大きさ、nは1,3,5,7…
…の奇数で、1が基本波、3以降が奇数次の高調波成分
を表わす。第3図は、τ/t0と各調波の振幅(Sn)の関
係を示したもで、曲線(51)が基本波成分、曲線(52)
が3次高調波成分、曲線(53)が5次高調波成分の大き
さを示している。式(2)及び第3図は、τ/t0=(n
−1)/nを満たす条件においてn次高調波が発生しない
ことを示している。
τ/t0を適当に選ぶことによって、任意の高調波成分
を抑圧できるという性質を、第14図に示した米国音声多
重TV放送システムのステレオ信号復調回路へ応用した場
合の利点について説明する。まずDSB変調された差信号
の復調回路としての乗算回路(29)については、τ/t0
=2/3=0.67と選ぶことにより、再生された副搬送波か
ら3次高調波成分が除去され、3次高調波成分(6fH)
と第13図の第2音声信号(14)及びテレメトリ信号(1
5)の積の成分が音声帯域内に発生するのを防止するた
めに必要であったローパスフィルタ(22)を不要とする
ことが可能となる。またPLL回路(23)における位相比
較回路(24)においては、分周回路(28)からの出力を
τ/t0=4/5=0.8に選び5次高調波成分(5fH)を抑圧
する。それによってローパスフィルタ(22)によって第
2音声信号(14)を抑圧することなしにその影響を回避
することが可能となる。
を抑圧できるという性質を、第14図に示した米国音声多
重TV放送システムのステレオ信号復調回路へ応用した場
合の利点について説明する。まずDSB変調された差信号
の復調回路としての乗算回路(29)については、τ/t0
=2/3=0.67と選ぶことにより、再生された副搬送波か
ら3次高調波成分が除去され、3次高調波成分(6fH)
と第13図の第2音声信号(14)及びテレメトリ信号(1
5)の積の成分が音声帯域内に発生するのを防止するた
めに必要であったローパスフィルタ(22)を不要とする
ことが可能となる。またPLL回路(23)における位相比
較回路(24)においては、分周回路(28)からの出力を
τ/t0=4/5=0.8に選び5次高調波成分(5fH)を抑圧
する。それによってローパスフィルタ(22)によって第
2音声信号(14)を抑圧することなしにその影響を回避
することが可能となる。
ローパスフィルタ(22)を省略できるということは以
下のような利点を生む。
下のような利点を生む。
(イ)回路構成が簡潔になる。
(ロ)ローパスフィルタ(22)の位相歪み(群遅延特
性)に起因する特性劣化を防げる。
性)に起因する特性劣化を防げる。
(ハ)ローパスフィルタ(22)によるS/Nの比の劣化を
防げる。
防げる。
次に本発明の第2の特長であるオフセット成分の発生
が少ないことについて説明する。第12図に示した従来の
乗算回路において、オフセット成分の発生については、
前述した。(1)式の各オフセット電圧の成分のうち、
通常出力オフセット電圧v0が最も問題となり、その主原
因は2つの負荷抵抗器RLの抵抗値の相対精度のバラツキ
である。仮にI0=2mA,負荷抵抗器RLの抵抗値を2KΩとし
2つの負荷抵抗器RL同志の抵抗値の相対精度のバラツキ
を2%とすると出力のオフセット電圧は約40mVとなる。
負荷抵抗器RLの抵抗値や電流I0を増やすと出力の信号成
分も増えるが、オフセット電圧も増えるので、相対的な
オフセット成分は変化しない。一方第1図の本発明の乗
算回路については、オフセット成分は、反転増幅器(4
2)と第1及び第2のスイッチ(43),(44)において
発生する。これらのオフセット電圧は主にトランジスタ
のベース・エミッタ間電圧のバラツキに起因し、良好に
設計されていれば各々2〜3mV程度に納まり、全て総合
しても典型的には5mV程度に納めることは充分可能であ
る。
が少ないことについて説明する。第12図に示した従来の
乗算回路において、オフセット成分の発生については、
前述した。(1)式の各オフセット電圧の成分のうち、
通常出力オフセット電圧v0が最も問題となり、その主原
因は2つの負荷抵抗器RLの抵抗値の相対精度のバラツキ
である。仮にI0=2mA,負荷抵抗器RLの抵抗値を2KΩとし
2つの負荷抵抗器RL同志の抵抗値の相対精度のバラツキ
を2%とすると出力のオフセット電圧は約40mVとなる。
負荷抵抗器RLの抵抗値や電流I0を増やすと出力の信号成
分も増えるが、オフセット電圧も増えるので、相対的な
オフセット成分は変化しない。一方第1図の本発明の乗
算回路については、オフセット成分は、反転増幅器(4
2)と第1及び第2のスイッチ(43),(44)において
発生する。これらのオフセット電圧は主にトランジスタ
のベース・エミッタ間電圧のバラツキに起因し、良好に
設計されていれば各々2〜3mV程度に納まり、全て総合
しても典型的には5mV程度に納めることは充分可能であ
る。
また本発明におけるオフセット電圧は、入出力の信号
レベルとは無関係なので、信号レベルを大きく設定すれ
ば相対的にオフセット成分を減ずることが可能である。
レベルとは無関係なので、信号レベルを大きく設定すれ
ば相対的にオフセット成分を減ずることが可能である。
G2 第1の実施例 第4図は本発明の乗算回路の具体例を示すもので、図
に於いて、トランジスタQ7〜Q12で構成された差動トラ
ンジスタ対(61),(62),(63)のトランジスタQ7,Q
9,Q11のコレクタ及びトランジスタQ8,Q10,Q12のコレク
タは夫々共通接続される。カレントミラー回路(64)を
構成する一方のトランジスタ(ダイオード接続)Q16の
コレクタはトランジスタQ7,Q9,Q11の共通コレクタに接
続される。カレントミラー回路(64)を構成する他方の
トランジスタQ17のコレクタは、エミッタフォロワ回路
(65)を構成するトランジスタQ18のベースと、トラン
ジスタQ8,Q10,Q12の共通コレクタに接続されている。カ
レントミラー回路(64)のトランジスタQ16,Q17はエミ
ッタを共通接続して電源端子(1)に接続されている。
又、エミッタフォロワ回路(65)のトランジスタQ18の
コレクタは電源端子(1)に接続され、エミッタは出力
端子(46)と電流源(5b)に接続され、電流源(5b)の
一端は接地されている。トランジスタQ8,Q10,Q12のベー
スは出力端子(46)に接続され、トランジスタQ11のベ
ースは接地されている。トランジスタQ7のベースには入
力端子(41)からの被乗算入力信号viが供給される。ト
ランジスタQ9のベースには、入力端子(41)からの被乗
算入力信号−viが反転増幅器(42)で反転された信号が
供給される。乗算信号(47),(48)が加えられる端子
(70),(71)はトランジスタQ13,Q14のベースに接続
され、トランジスタQ15のベースは一端を接地したバイ
アス電圧源(69)に接続されている。トランジスタQ13,
Q14,Q15のコレクタは差動トランジスタ対(61),(6
2),(63)の共通エミッタに夫々接続され、トランジ
スタQ13,Q14,Q15のエミッタは共通接続されて電流源(5
a)に接続され、電流源(5a)の一端は接地されてい
る。
に於いて、トランジスタQ7〜Q12で構成された差動トラ
ンジスタ対(61),(62),(63)のトランジスタQ7,Q
9,Q11のコレクタ及びトランジスタQ8,Q10,Q12のコレク
タは夫々共通接続される。カレントミラー回路(64)を
構成する一方のトランジスタ(ダイオード接続)Q16の
コレクタはトランジスタQ7,Q9,Q11の共通コレクタに接
続される。カレントミラー回路(64)を構成する他方の
トランジスタQ17のコレクタは、エミッタフォロワ回路
(65)を構成するトランジスタQ18のベースと、トラン
ジスタQ8,Q10,Q12の共通コレクタに接続されている。カ
レントミラー回路(64)のトランジスタQ16,Q17はエミ
ッタを共通接続して電源端子(1)に接続されている。
又、エミッタフォロワ回路(65)のトランジスタQ18の
コレクタは電源端子(1)に接続され、エミッタは出力
端子(46)と電流源(5b)に接続され、電流源(5b)の
一端は接地されている。トランジスタQ8,Q10,Q12のベー
スは出力端子(46)に接続され、トランジスタQ11のベ
ースは接地されている。トランジスタQ7のベースには入
力端子(41)からの被乗算入力信号viが供給される。ト
ランジスタQ9のベースには、入力端子(41)からの被乗
算入力信号−viが反転増幅器(42)で反転された信号が
供給される。乗算信号(47),(48)が加えられる端子
(70),(71)はトランジスタQ13,Q14のベースに接続
され、トランジスタQ15のベースは一端を接地したバイ
アス電圧源(69)に接続されている。トランジスタQ13,
Q14,Q15のコレクタは差動トランジスタ対(61),(6
2),(63)の共通エミッタに夫々接続され、トランジ
スタQ13,Q14,Q15のエミッタは共通接続されて電流源(5
a)に接続され、電流源(5a)の一端は接地されてい
る。
上述の構成に於いて、差動トランジスタ対(61),
(62),(63)は、これらの共通コレクタに接続したカ
レントミラー回路(64)及びエミッタフォロワ回路(6
5)と共に電圧フォロワを形成し、差動トランジスタ対
(61),(62),(63)のいずれが電圧フォロワの入力
として選択されるかは、スイッチング回路(66),(6
7),(68)を構成するトランジスタQ13〜Q15のいずれ
に電流が流れるかによって決まる。乗算信号(47)及び
(48)がともに低レベルであった場合、差動トランジス
タ対(63)が能動状態となり、出力端子(46)の出力は
ゼロとなる。次に乗算信号(47)が高レベルとなると差
動トランジスタ対(61)が能動状態となり、出力端子
(46)には入力端子(41)の被乗算信号viが現われる。
乗算信号(48)が高レベルとなると、差動トランジスタ
(62)が能動となり被乗算信号viを反転増幅器(42)に
よって反転した信号−viが出力端子(46)に現われるこ
とによって乗算が成される。
(62),(63)は、これらの共通コレクタに接続したカ
レントミラー回路(64)及びエミッタフォロワ回路(6
5)と共に電圧フォロワを形成し、差動トランジスタ対
(61),(62),(63)のいずれが電圧フォロワの入力
として選択されるかは、スイッチング回路(66),(6
7),(68)を構成するトランジスタQ13〜Q15のいずれ
に電流が流れるかによって決まる。乗算信号(47)及び
(48)がともに低レベルであった場合、差動トランジス
タ対(63)が能動状態となり、出力端子(46)の出力は
ゼロとなる。次に乗算信号(47)が高レベルとなると差
動トランジスタ対(61)が能動状態となり、出力端子
(46)には入力端子(41)の被乗算信号viが現われる。
乗算信号(48)が高レベルとなると、差動トランジスタ
(62)が能動となり被乗算信号viを反転増幅器(42)に
よって反転した信号−viが出力端子(46)に現われるこ
とによって乗算が成される。
G3 第2の実施例 第5図は、本発明の乗算回路の他の実施例である。こ
の実施例では、第4図における反転増幅器(42)が省略
されている。即ち、差動トランジスタ対(66)が能動の
場合、この回路は電圧フォロワとして機能し、被乗算信
号viを出力端子(46)に伝える。一方差動トランジスタ
対(62)が能動の場合には、被乗算信号viは抵抗器(8
1)を介して加わり、一方抵抗器(82)を介して帰還が
かかる。抵抗器(81)及び(82)が等しければこの回路
は単位利得の反転増幅器を構成し、出力端子(46)には
−viが現われる。この実施例は、反転増幅器とスイッチ
ング回路を兼用した実施例であり、回路構成を簡略化で
きる利点を有する。その反面、周波数特性を考えると、
第4図の実施例の如く、電圧フォロワとしてスイッチン
グ回路を構成する方がスイッチング速度が速いので、周
波数が高い場合には、第4図の実施例のように、反転増
幅器(42)とスイッチング回路を分離した方が特性は優
れている。次にスイッチ回路を制御するスイッチング信
号(47),(48)の発生手段について説明する。最も簡
単な方法のひとつは、VCOをn倍の周波数で発振させて
おき、それを分周し、その出力からロジック回路により
任意のパルス幅の信号を取り出す方法である。この方法
は精度に優れる反面回路構成は複雑となる。第6図はア
ナログ的なスイッチング信号発生手段を示す。(91)は
入力信号としての三角波で、入力端子(92)に印加され
る。(93),(94)は比較器、(95),(96)はその閾
電圧V,−Vの電源である。(97),(98)は各々の比較
器の出力信号で、各々、V,−Vを越えた区間がスイッチ
ングパルスとして出力される。この手段は精度は若干劣
るが、構成が簡単で、パルス幅(τ/t0)の選択が任意
なことが特徴である。
の実施例では、第4図における反転増幅器(42)が省略
されている。即ち、差動トランジスタ対(66)が能動の
場合、この回路は電圧フォロワとして機能し、被乗算信
号viを出力端子(46)に伝える。一方差動トランジスタ
対(62)が能動の場合には、被乗算信号viは抵抗器(8
1)を介して加わり、一方抵抗器(82)を介して帰還が
かかる。抵抗器(81)及び(82)が等しければこの回路
は単位利得の反転増幅器を構成し、出力端子(46)には
−viが現われる。この実施例は、反転増幅器とスイッチ
ング回路を兼用した実施例であり、回路構成を簡略化で
きる利点を有する。その反面、周波数特性を考えると、
第4図の実施例の如く、電圧フォロワとしてスイッチン
グ回路を構成する方がスイッチング速度が速いので、周
波数が高い場合には、第4図の実施例のように、反転増
幅器(42)とスイッチング回路を分離した方が特性は優
れている。次にスイッチ回路を制御するスイッチング信
号(47),(48)の発生手段について説明する。最も簡
単な方法のひとつは、VCOをn倍の周波数で発振させて
おき、それを分周し、その出力からロジック回路により
任意のパルス幅の信号を取り出す方法である。この方法
は精度に優れる反面回路構成は複雑となる。第6図はア
ナログ的なスイッチング信号発生手段を示す。(91)は
入力信号としての三角波で、入力端子(92)に印加され
る。(93),(94)は比較器、(95),(96)はその閾
電圧V,−Vの電源である。(97),(98)は各々の比較
器の出力信号で、各々、V,−Vを越えた区間がスイッチ
ングパルスとして出力される。この手段は精度は若干劣
るが、構成が簡単で、パルス幅(τ/t0)の選択が任意
なことが特徴である。
G4 第2の原理的実施例の系統図 上述の各実施例に於ては3状態のスイッチ回路によっ
て3段階の正弦波近似を行なうことで、第3又は第5次
高調波成分のどちらか1つを抑圧した場合を述べたが、
4状態のスイッチ回路によって4段階に正弦波近似を行
なって第3次高調波と第5次高調波を同時に抑圧する場
合の実施例を以下に説明する。第7図Aは本発明の乗算
回路の第2の原理的実施例を示すための回路図である。
図で第1図と同一部分には同一符号を付して重複説明を
省略する。(40)は被乗算信号viに1,a,−a,−1の係数
を掛けた信号を発生する信号発生手段である。入力端子
(41)は抵抗値が(1−a)Rの抵抗器(103)及び抵
抗値がaRの抵抗器(104)の直列回路を通じて接地され
る。反転増幅器(42)の出力端は抵抗値が(1−a)R
の抵抗器(106)及び抵抗値がaRの抵抗器(105)の直列
回路を通じて接地される。入力端子(41)に加えられる
被乗算信号viは、スイッチ(101)の第1の接点aと、
抵抗値が(1−a)Rの抵抗器(103)を介して第2の
接点bとに供給される。抵抗値が(1−a)Rの抵抗器
(103)と抵抗値がaRの抵抗器(104)は直列接続され、
抵抗値がaRの抵抗器(104)の一端は接地される。一
方、入力端子(41)に加えられた被乗算信号viは、反転
増幅器(42)によって反転され、その反転された信号−
viがスイッチ(101)の第4の接点dと、抵抗値が(1
−a)Rの抵抗器(106)を介して第3の接点cとに供
給される。抵抗値が(1−a)Rの抵抗器(106)と抵
抗値がaRの抵抗値(105)は直列接続され、抵抗値がaR
の抵抗器(105)の一端は接地される。スイッチ(101)
の可動接片eは出力端子(46)に接続されている。上述
のように抵抗器(103)〜(106)の抵抗値の比が設定さ
れているから、接点a,b,c,dにはvi,avi,−avi,−viの電
圧が加えられることになる。
て3段階の正弦波近似を行なうことで、第3又は第5次
高調波成分のどちらか1つを抑圧した場合を述べたが、
4状態のスイッチ回路によって4段階に正弦波近似を行
なって第3次高調波と第5次高調波を同時に抑圧する場
合の実施例を以下に説明する。第7図Aは本発明の乗算
回路の第2の原理的実施例を示すための回路図である。
図で第1図と同一部分には同一符号を付して重複説明を
省略する。(40)は被乗算信号viに1,a,−a,−1の係数
を掛けた信号を発生する信号発生手段である。入力端子
(41)は抵抗値が(1−a)Rの抵抗器(103)及び抵
抗値がaRの抵抗器(104)の直列回路を通じて接地され
る。反転増幅器(42)の出力端は抵抗値が(1−a)R
の抵抗器(106)及び抵抗値がaRの抵抗器(105)の直列
回路を通じて接地される。入力端子(41)に加えられる
被乗算信号viは、スイッチ(101)の第1の接点aと、
抵抗値が(1−a)Rの抵抗器(103)を介して第2の
接点bとに供給される。抵抗値が(1−a)Rの抵抗器
(103)と抵抗値がaRの抵抗器(104)は直列接続され、
抵抗値がaRの抵抗器(104)の一端は接地される。一
方、入力端子(41)に加えられた被乗算信号viは、反転
増幅器(42)によって反転され、その反転された信号−
viがスイッチ(101)の第4の接点dと、抵抗値が(1
−a)Rの抵抗器(106)を介して第3の接点cとに供
給される。抵抗値が(1−a)Rの抵抗器(106)と抵
抗値がaRの抵抗値(105)は直列接続され、抵抗値がaR
の抵抗器(105)の一端は接地される。スイッチ(101)
の可動接片eは出力端子(46)に接続されている。上述
のように抵抗器(103)〜(106)の抵抗値の比が設定さ
れているから、接点a,b,c,dにはvi,avi,−avi,−viの電
圧が加えられることになる。
第7図Bの(102)はスイッチ(101)の切換状態を時
間の関数として示したもので、b-a-b-c-d-cを1周期t0
として繰り返す。この第7図Aの回路は、被乗算信号vi
に、第8図に示すような4つの状態を有する波形を乗算
したことと等価である。同図に示したように、繰り返し
周期をt0、乗算係数1、または−1をとる区間をτ/2,
その間において乗算係数のa,−aを取る区間を各々(t0
−τ)/4とする。この状態において、この関数の基本波
成分及び高調波成分をフーリエ解析によって求めると、
次の結果が得られる。
間の関数として示したもので、b-a-b-c-d-cを1周期t0
として繰り返す。この第7図Aの回路は、被乗算信号vi
に、第8図に示すような4つの状態を有する波形を乗算
したことと等価である。同図に示したように、繰り返し
周期をt0、乗算係数1、または−1をとる区間をτ/2,
その間において乗算係数のa,−aを取る区間を各々(t0
−τ)/4とする。この状態において、この関数の基本波
成分及び高調波成分をフーリエ解析によって求めると、
次の結果が得られる。
S(n)=(4/n・π)・〔a・(-1)(n-1)/2+a・sin
(n・π・τ/2・t0)〕 ……(3) ここでS(n)は(2)式と同じn次(n=1,3,5,7)
の調波の大きさであり、τ/t0は1/2に選ぶことが最も
利用価値が高い。その理由は、第1に と選ぶことにより、第3次及び第5次高調波成分を同時
に発生しないようにできるからであり、第2にτ/t0=
1/2の条件は、それに必要な信号を簡単な論理回路によ
って、容易に発生できるからである。
(n・π・τ/2・t0)〕 ……(3) ここでS(n)は(2)式と同じn次(n=1,3,5,7)
の調波の大きさであり、τ/t0は1/2に選ぶことが最も
利用価値が高い。その理由は、第1に と選ぶことにより、第3次及び第5次高調波成分を同時
に発生しないようにできるからであり、第2にτ/t0=
1/2の条件は、それに必要な信号を簡単な論理回路によ
って、容易に発生できるからである。
次にτ/t0及びaを適当に設定することにより、任意
の高調波成分を抑圧できるという特徴を第14図に示した
米国音声多重TV放送システムのステレオ信号復調回路へ
応用した場合、まずDSB変調された差信号の復調回路と
しての乗算回路(29)においては、再生された副搬送波
に3次高調波6fHが含まれなければ、第13図の第2音声
信号(14)及びテレメトリ信号(15)と6fHの積の成分
が、音声帯域内に発生することを考慮することが不要と
なり、ローパスフィルタ(22)が必要なくなる。またPL
L回路(23)においては、分周回路(28)の出力(fH)
に含まれる5次高調波と第2音声信号の干渉が問題であ
り、ローパスフィルタ(22)を必要としたが、5次高調
波が含まれなければローパスフィルタ(22)は不要とな
る。更にオフセットについても(1)式の出力オフセッ
ト電V0が最も問題となる、第7図Aに示した本発明の乗
算回路では、反転増幅器(42)とスイッチ(101)がオ
フセット電圧を発生するが第1の実施例で説明したと同
様の理由でオフセットを少くすることが可能である。
の高調波成分を抑圧できるという特徴を第14図に示した
米国音声多重TV放送システムのステレオ信号復調回路へ
応用した場合、まずDSB変調された差信号の復調回路と
しての乗算回路(29)においては、再生された副搬送波
に3次高調波6fHが含まれなければ、第13図の第2音声
信号(14)及びテレメトリ信号(15)と6fHの積の成分
が、音声帯域内に発生することを考慮することが不要と
なり、ローパスフィルタ(22)が必要なくなる。またPL
L回路(23)においては、分周回路(28)の出力(fH)
に含まれる5次高調波と第2音声信号の干渉が問題であ
り、ローパスフィルタ(22)を必要としたが、5次高調
波が含まれなければローパスフィルタ(22)は不要とな
る。更にオフセットについても(1)式の出力オフセッ
ト電V0が最も問題となる、第7図Aに示した本発明の乗
算回路では、反転増幅器(42)とスイッチ(101)がオ
フセット電圧を発生するが第1の実施例で説明したと同
様の理由でオフセットを少くすることが可能である。
G5 第3の実施例 第9図は本発明の乗算回路の他の実施例を示す回路図
である。図で、(110),(111),(112),(113)は
トランジスタQ20,Q21,Q22,Q23,Q24,Q25,Q26,Q27からな
る差動トランジスタ対であり、トランジスタ(ダイオー
ド接続)Q28及びトランジスタQ29で構成されたカレント
ミラー回路(114)と、トランジスタQ30で構成されたエ
ミッタフォロワ回路(115)とで、4スイッチ回路とし
て機能する電圧フォロワ回路を形成している。差動トラ
ンジスタ(110)〜(113)を構成する一方のトランジス
タQ20,Q22,Q24,Q26のコレクタは共通接続されてカレン
トミラー回路(114)用のトランジスタQ28のコレクタ及
びベース並びにトランジスタQ29のベースに接続されて
いる。差動トランジスタ対(110)〜(113)を構成する
他方のトランジスタQ21,Q23,Q25,Q27のコレクタは共通
接続され、カレントミラー回路(114)用のトランジス
タQ29のコレクタとエミッタフォロワ回路(115)を構成
するトランジスタQ30のベースに接続され、エミッタフ
ォロワ回路(115)用トランジスタQ30とカレントミラー
回路(114)用のトランジスタQ28,Q29のコレクタは共通
接続されて電源端子(1)に接続されている。差動トラ
ンジスタ対(110)〜(113)の入力となるトランジスタ
Q20,Q22,Q24,Q26の各ベースには、入力端子(41)に加
えられる被乗算信号viが供給される。即ち、トランジス
タQ20のベースには被乗算信号viが直接供給される入力
端子(41)と直接接続され、トランジスタQ22のベース
は抵抗値(1−a)Rの抵抗器(103)を介して入力端
子(41)と接続され、トランジスタQ26のベースは反転
増幅器(42)を介して被乗算信号viを反転して加える様
に接続され、更に、トランジスタQ24のベースは反転増
幅器(42)と抵抗値(1−a)Rの抵抗器(106)を介
して入力端子(41)と接続されて、各々1,a,−a,−1の
係数によって重み付けが与えられた被乗算信号viが夫々
トランジスタQ20,Q22,Q24,Q26の各ベースに付与される
様になされる。トランジスタQ21,Q23,Q25,Q27のベース
は共通接続され、出力端子(46)と電流源(5b)に接続
され、エミッタフォロワ回路(115)を構成するトラン
ジスタQ30のエミッタは出力端子(46)と電流源(5b)
に接続されている。差動トランジスタ対(110),(11
1),(112),(113)を構成するトランジスタQ20,Q21
とQ22,Q23と、Q24,Q25とQ26,Q27の4組のエミッタは夫
々共通接続されて、差動トランジスタ対(116),(11
7)を構成しているトランジスタQa,Qb・Qc,Qdのコレク
タに接続される。トランジスタQa,QbとQc,Qdのベースは
共通接続されて乗算入力端子(119),(119a)に接続
されて、この入力端子にv2の乗算入力が印加される。ト
ランジスタQa,Qb及びQc,Qdの2組のエミッタは共通接続
され、差動トランジスタ対(118)を構成するトランジ
スタQe,Qfのコレクタに接続され、トランジスタQe,Qfの
エミッタは共通接続されて一端が接地された定電流源
(5a)に接続される。トランジスタQe,Qfのベースは乗
算入力端子(120),(120a)に接続され、乗算入力端
子(120),(120a)にはv1の乗算入力が供給されてい
る。定電流源(5a)に流れる電流は、第1の乗算入力v1
によってスイッチングされ、更に第2の乗算入力v2によ
ってもスイッチングされるので、ある時間においては、
トランジスタQa,Qb,Qc,Qdのうちひとつにのみ電流が流
れ、それが接続された差動トランジスタ対のみが能動と
なる。即ちある瞬時においては、差動トランジスタ対
(110),(111),(112),(113)のうち1回路のみ
が動作しており、その入力が出力端子(46)に現われ
る。
である。図で、(110),(111),(112),(113)は
トランジスタQ20,Q21,Q22,Q23,Q24,Q25,Q26,Q27からな
る差動トランジスタ対であり、トランジスタ(ダイオー
ド接続)Q28及びトランジスタQ29で構成されたカレント
ミラー回路(114)と、トランジスタQ30で構成されたエ
ミッタフォロワ回路(115)とで、4スイッチ回路とし
て機能する電圧フォロワ回路を形成している。差動トラ
ンジスタ(110)〜(113)を構成する一方のトランジス
タQ20,Q22,Q24,Q26のコレクタは共通接続されてカレン
トミラー回路(114)用のトランジスタQ28のコレクタ及
びベース並びにトランジスタQ29のベースに接続されて
いる。差動トランジスタ対(110)〜(113)を構成する
他方のトランジスタQ21,Q23,Q25,Q27のコレクタは共通
接続され、カレントミラー回路(114)用のトランジス
タQ29のコレクタとエミッタフォロワ回路(115)を構成
するトランジスタQ30のベースに接続され、エミッタフ
ォロワ回路(115)用トランジスタQ30とカレントミラー
回路(114)用のトランジスタQ28,Q29のコレクタは共通
接続されて電源端子(1)に接続されている。差動トラ
ンジスタ対(110)〜(113)の入力となるトランジスタ
Q20,Q22,Q24,Q26の各ベースには、入力端子(41)に加
えられる被乗算信号viが供給される。即ち、トランジス
タQ20のベースには被乗算信号viが直接供給される入力
端子(41)と直接接続され、トランジスタQ22のベース
は抵抗値(1−a)Rの抵抗器(103)を介して入力端
子(41)と接続され、トランジスタQ26のベースは反転
増幅器(42)を介して被乗算信号viを反転して加える様
に接続され、更に、トランジスタQ24のベースは反転増
幅器(42)と抵抗値(1−a)Rの抵抗器(106)を介
して入力端子(41)と接続されて、各々1,a,−a,−1の
係数によって重み付けが与えられた被乗算信号viが夫々
トランジスタQ20,Q22,Q24,Q26の各ベースに付与される
様になされる。トランジスタQ21,Q23,Q25,Q27のベース
は共通接続され、出力端子(46)と電流源(5b)に接続
され、エミッタフォロワ回路(115)を構成するトラン
ジスタQ30のエミッタは出力端子(46)と電流源(5b)
に接続されている。差動トランジスタ対(110),(11
1),(112),(113)を構成するトランジスタQ20,Q21
とQ22,Q23と、Q24,Q25とQ26,Q27の4組のエミッタは夫
々共通接続されて、差動トランジスタ対(116),(11
7)を構成しているトランジスタQa,Qb・Qc,Qdのコレク
タに接続される。トランジスタQa,QbとQc,Qdのベースは
共通接続されて乗算入力端子(119),(119a)に接続
されて、この入力端子にv2の乗算入力が印加される。ト
ランジスタQa,Qb及びQc,Qdの2組のエミッタは共通接続
され、差動トランジスタ対(118)を構成するトランジ
スタQe,Qfのコレクタに接続され、トランジスタQe,Qfの
エミッタは共通接続されて一端が接地された定電流源
(5a)に接続される。トランジスタQe,Qfのベースは乗
算入力端子(120),(120a)に接続され、乗算入力端
子(120),(120a)にはv1の乗算入力が供給されてい
る。定電流源(5a)に流れる電流は、第1の乗算入力v1
によってスイッチングされ、更に第2の乗算入力v2によ
ってもスイッチングされるので、ある時間においては、
トランジスタQa,Qb,Qc,Qdのうちひとつにのみ電流が流
れ、それが接続された差動トランジスタ対のみが能動と
なる。即ちある瞬時においては、差動トランジスタ対
(110),(111),(112),(113)のうち1回路のみ
が動作しており、その入力が出力端子(46)に現われ
る。
第10図A〜Gは、この実施例の動作を説明するための
波形図である。第10図A,Bは第1及び第2の乗算入力v1,
v2で、第10図C〜FのIQa,IQb,IQc,IQdはトランジスタQ
a,Qb,Qc,Qdのコレクタ電流を示している。第7図Gは、
その結果として得られる乗算係数を示している。
波形図である。第10図A,Bは第1及び第2の乗算入力v1,
v2で、第10図C〜FのIQa,IQb,IQc,IQdはトランジスタQ
a,Qb,Qc,Qdのコレクタ電流を示している。第7図Gは、
その結果として得られる乗算係数を示している。
G6 第4の実施例 第11図に本発明の更に他の実施例を示す乗算回路であ
り、この実施例では反転増幅器(42)を省略し、差動ト
ランジスタ対(112),(113)を反転増幅器として用い
スイッチング回路と兼用している。このために、入力端
子(41)の被乗算入力viを差動トランジスタ対(110)
のトランジスタQ20のベースに直接加える様に接続する
と共に、トランジスタ対(111)のトランジスタQ22のベ
ースには抵抗値が(1−a)Rの抵抗器(103)を通じ
て加える様に接続し、この抵抗器(103)に直列に抵抗
値がRの抵抗器(104)を接続し、抵抗器(104)の一端
は接地する。一方、差動トランジスタ対(112),(11
3)のトランジスタQ24,Q26のベースを接地し、トランジ
スタQ25のベースには被乗算入力信号viを抵抗値がRの
抵抗器(121)を通して供給し、トランジスタQ27のベー
スには抵抗器(121)と抵抗値が(1−a)R/(1+
a)の抵抗器(123)の直列回路を通じて印加する様に
接続する。更に抵抗器(122)と直列に抵抗値が2aR/
(1+a)の抵抗器(123)を接続して、エミッタフォ
ロワ回路(115)のエミッタと電流源(5b)並に出力端
子(46)の接続点に接続されている以外は第9図と同一
構成である。第11図の回路構成によれば回路が簡略化出
来る反面、周波数特性を考慮すると第9図の実施例のよ
うに電圧フォロワとしてスイッチング回路を構成する方
が、スイッチング速度が速いので、周波数が高い場合に
は第11図はやや不適である。
り、この実施例では反転増幅器(42)を省略し、差動ト
ランジスタ対(112),(113)を反転増幅器として用い
スイッチング回路と兼用している。このために、入力端
子(41)の被乗算入力viを差動トランジスタ対(110)
のトランジスタQ20のベースに直接加える様に接続する
と共に、トランジスタ対(111)のトランジスタQ22のベ
ースには抵抗値が(1−a)Rの抵抗器(103)を通じ
て加える様に接続し、この抵抗器(103)に直列に抵抗
値がRの抵抗器(104)を接続し、抵抗器(104)の一端
は接地する。一方、差動トランジスタ対(112),(11
3)のトランジスタQ24,Q26のベースを接地し、トランジ
スタQ25のベースには被乗算入力信号viを抵抗値がRの
抵抗器(121)を通して供給し、トランジスタQ27のベー
スには抵抗器(121)と抵抗値が(1−a)R/(1+
a)の抵抗器(123)の直列回路を通じて印加する様に
接続する。更に抵抗器(122)と直列に抵抗値が2aR/
(1+a)の抵抗器(123)を接続して、エミッタフォ
ロワ回路(115)のエミッタと電流源(5b)並に出力端
子(46)の接続点に接続されている以外は第9図と同一
構成である。第11図の回路構成によれば回路が簡略化出
来る反面、周波数特性を考慮すると第9図の実施例のよ
うに電圧フォロワとしてスイッチング回路を構成する方
が、スイッチング速度が速いので、周波数が高い場合に
は第11図はやや不適である。
次に第10図,Bのv1,v2に示した乗算信号の発生方法に
ついて簡単に説明する。前述したように、本発明ではτ
/t0は1/2に選ぶことが最も利点が大きい。この場合、
第10図に示すようにf及び2f(f=1/t0)のデューティ
比50%の信号をπ/4の位相差を持たせて用意する。この
ようなことは、原信号を4fまたは2fとして用意し、分周
回路により分周することによって簡単に発生可能であ
る。もちろんアナログ的な手法によっても発生可能であ
る。上述の第7図乃至第11図によればパルス形状τ/t0
=1/2と係数 に選ぶことにより、3次高調波、5次高調波を同時に抑
圧できる。
ついて簡単に説明する。前述したように、本発明ではτ
/t0は1/2に選ぶことが最も利点が大きい。この場合、
第10図に示すようにf及び2f(f=1/t0)のデューティ
比50%の信号をπ/4の位相差を持たせて用意する。この
ようなことは、原信号を4fまたは2fとして用意し、分周
回路により分周することによって簡単に発生可能であ
る。もちろんアナログ的な手法によっても発生可能であ
る。上述の第7図乃至第11図によればパルス形状τ/t0
=1/2と係数 に選ぶことにより、3次高調波、5次高調波を同時に抑
圧できる。
上述せる乗算回路によれば下記2項の効果が得られ
る。
る。
(イ)パルスの形状(τ/t0)を適当に選ぶことによ
り、任意の次数の高調波成分を抑圧することができ、変
復調回路、周波数変換回路、位相比較回路へ応用するこ
とにより、前後のフィルタ処理を簡略化ないし省略で
き、特に米国音声多重TV放送のような複雑に多重化され
たスペクトルの信号の信号処理回路への応用に適する。
り、任意の次数の高調波成分を抑圧することができ、変
復調回路、周波数変換回路、位相比較回路へ応用するこ
とにより、前後のフィルタ処理を簡略化ないし省略で
き、特に米国音声多重TV放送のような複雑に多重化され
たスペクトルの信号の信号処理回路への応用に適する。
(ロ)オフセット成分の発生が少ないので、例えば、米
国音声多重TV放送システムの復調回路の副搬送波再生の
ためのPLL回路の位相比較回路に適し、微弱なパイロッ
ト信号に対しても安定な副搬送波の再生を可能にする。
また、搬送波漏れの少ない平衡変調回路としても好適で
ある。
国音声多重TV放送システムの復調回路の副搬送波再生の
ためのPLL回路の位相比較回路に適し、微弱なパイロッ
ト信号に対しても安定な副搬送波の再生を可能にする。
また、搬送波漏れの少ない平衡変調回路としても好適で
ある。
H 発明の効果 上述せる本発明によれば、所望次数の高調波成分を抑
圧し且つオフセット成分の発生を低減せしめることので
きる乗算回路を得ることができる。
圧し且つオフセット成分の発生を低減せしめることので
きる乗算回路を得ることができる。
第1図Aは本発明乗算回路の第1の原理的実施例の構成
を示す系統図、第1図Bは第1図Aの波形図、第2図は
本発明の波形説明図、第3図は本発明のパルス形状(τ
/t0)と高調波振幅の関係を示す特性図、第4図は本発
明の一実施例の乗算回路を示す回路図、第5図は本発明
の他の実施例を示す乗算回路の回路図、第6図は本発明
に用いるスイッチング信号発生回路図、第7図Aは本発
明の乗算回路の第2の原理的実施例の構成を示す系統
図、第7図Bは波形図、第8図は本発明の波形説明図、
第9図及び第11図は本発明の更に他の実施例を示す乗算
回路の回路図、第10図は本発明の乗算回路を説明するた
めの波形図、第12図は従来の乗算回路の回路図、第13図
は周波数スペクトラム図、第14図は従来の復調回路部の
系統図である。 (40)は信号発生手段、(41)は入力端子、(42)は反
転増幅器、(43),(44),(101)はスイッチ、(4
6)は出力端子である。
を示す系統図、第1図Bは第1図Aの波形図、第2図は
本発明の波形説明図、第3図は本発明のパルス形状(τ
/t0)と高調波振幅の関係を示す特性図、第4図は本発
明の一実施例の乗算回路を示す回路図、第5図は本発明
の他の実施例を示す乗算回路の回路図、第6図は本発明
に用いるスイッチング信号発生回路図、第7図Aは本発
明の乗算回路の第2の原理的実施例の構成を示す系統
図、第7図Bは波形図、第8図は本発明の波形説明図、
第9図及び第11図は本発明の更に他の実施例を示す乗算
回路の回路図、第10図は本発明の乗算回路を説明するた
めの波形図、第12図は従来の乗算回路の回路図、第13図
は周波数スペクトラム図、第14図は従来の復調回路部の
系統図である。 (40)は信号発生手段、(41)は入力端子、(42)は反
転増幅器、(43),(44),(101)はスイッチ、(4
6)は出力端子である。
Claims (3)
- 【請求項1】第1の入力端子に供給される被乗算信号
と、第2の入力端子に供給される乗算信号との積を出力
する乗算回路に於いて、 上記被乗算信号を複数の信号に重み付けする重み付け手
段と、 上記複数の信号が所定の位相差を以て繰り返し高調波を
含む上記乗算信号で切り換え選択するスイッチ手段とを
具備し、 上記スイッチング手段から上記積信号出力を得るように
したことを特徴とする乗算回路。 - 【請求項2】前記被乗算信号に正又は負の係数を乗じた
二つの被乗算信号とするために2分した該被乗算信号の
1方を位相反転手段に供給した後に前記重み付け手段で
複数の信号に成したことを特徴とする特許請求の範囲第
1項記載の乗算回路。 - 【請求項3】前記位相反転手段を前記スイッチング手段
に兼用して成ることを特徴とする特許請求の範囲第2項
記載の乗算回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61309738A JPH0814829B2 (ja) | 1986-12-27 | 1986-12-27 | 乗算回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61309738A JPH0814829B2 (ja) | 1986-12-27 | 1986-12-27 | 乗算回路 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63165978A JPS63165978A (ja) | 1988-07-09 |
| JPH0814829B2 true JPH0814829B2 (ja) | 1996-02-14 |
Family
ID=17996705
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61309738A Expired - Fee Related JPH0814829B2 (ja) | 1986-12-27 | 1986-12-27 | 乗算回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0814829B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4161913B2 (ja) | 2004-02-16 | 2008-10-08 | ソニー株式会社 | 正弦波乗算回路及び正弦波乗算方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS593054B2 (ja) * | 1978-06-30 | 1984-01-21 | パイオニア株式会社 | ステレオ復調回路 |
-
1986
- 1986-12-27 JP JP61309738A patent/JPH0814829B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63165978A (ja) | 1988-07-09 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |