JPH0814856A - ワーク識別方法 - Google Patents

ワーク識別方法

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JPH0814856A
JPH0814856A JP6149345A JP14934594A JPH0814856A JP H0814856 A JPH0814856 A JP H0814856A JP 6149345 A JP6149345 A JP 6149345A JP 14934594 A JP14934594 A JP 14934594A JP H0814856 A JPH0814856 A JP H0814856A
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Junji Matsuura
潤二 松浦
Kazutoshi Sukigara
和俊 鋤柄
Hiroshi Moribe
弘 森部
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Toyota Central R&D Labs Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の形状データによっては識別できなかっ
た複数種類のワークを識別可能にする。 【構成】 アルミホイール30B又は30Cの画像デー
タから、その中心Oを中心とする2本の同心円35及び
36に沿って濃淡パターンを取り出し、取り出した2種
類の濃淡パターン同士の比較により、又は取り出した2
種類の濃淡パターンと対応する参照パターンとの相互相
関係数の比較により、同心円35及び36と交差してい
る意匠穴(図中のすみ塗り)の傾きを検出する。意匠穴
の形状、面積等が同一で傾きのみが異なる類似したアル
ミホイール同士(例えば30Bと30C)を識別でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばアルミホイー
ル、タイヤ等のワークの種類をその表面形状パターンに
基き識別する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばアルミホイールは外観等の要請に
応じ一般に複数の意匠穴を備えている。意匠穴の形状や
配置はアルミホイールの種類毎に異なる。従って、アル
ミホイールの表面形状を撮影し、撮影により得られた画
像から形状データを抽出し、その形状データを既知の参
照データと比較することにより、撮影されたアルミホイ
ールがどの種類かを知ることができる。その際に使用で
きる形状データとしては、例えば、アルミホイールの外
径、意匠穴の個数、面積、ピッチ等がある(特開平3−
225568号を参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種の形状
データを使用するのみではアルミホイールの種類を識別
できない場合がある。例えば図5(a)に示されるアル
ミホイール30Bと図5(b)に示されるアルミホイー
ル30Cは、外形、意匠穴の個数、面積、ピッチのいず
れをとってもほぼ等しく、これらの形状データによる識
別は困難乃至不可能である。
【0004】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、アルミホイール等
のワークの識別に当たって新たな指標を導入することに
より、類似した形状を有し従来は識別できなかったワー
ク種類間の識別を可能にすることを目的とする。また、
本発明は、この識別をより正確に、より簡便に行うこと
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明のワーク識別方法は、要素形状を含む
表面形状パターンを備えるワークを撮影するステップ
と、撮影により得られた画像上に、複数本の検出線を要
素形状と交差するように設定し、各検出線に沿い要素形
状の画像パターンを抽出するステップと、抽出された各
検出線に沿う画像パターンの比較により、ワークの表面
形状パターンのもつ特徴量を算出するステップと、得ら
れた前記特徴量に基づいて、異なる表面形状パターンの
複数種のワークを識別するステップと、を有することを
特徴とする。
【0006】本発明は、また、複数種のワーク表面形状
の画像パターンの1つを上記複数の検出線に沿って抽出
する要素形状の画像パターンを参照パターンとして設定
しておくステップと、抽出された各画像パターンと参照
パターンとの相関を求めるステップと、相関によって得
られる各画像パターンごとの評価量を比較することによ
り、特徴量を算出するステップを有することを特徴とす
る。
【0007】本発明は、さらに、上記複数種類のワーク
を撮影し検出線と交差する交差検出線に沿い抽出した場
合に得られるべき要素形状の画像パターンを、それぞれ
予め交差参照パターンとして設定しておき、交差検出線
に沿い要素形状の画像パターンを抽出し、交差検出線に
沿い抽出した要素形状の画像パターンと各交差参照パタ
ーンとの相関を求め、求めた相関が所定程度以上である
ワークのみを、検出線に沿い要素形状の画像パターンを
抽出する対象とすることを特徴とする。
【0008】本発明は、前記特徴量が各画像パターンの
位相差であることを特徴とする。
【0009】本発明は、そして、検出線に沿い要素形状
の画像パターンを抽出するのに先立ち、要素形状又はそ
の配置順序が異なるワークを当該抽出の対象から除外す
ることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明においては、まずワークの表面形状パタ
ーンが撮影され、複数本の検出線が、得られた画像上に
要素形状と交差するよう設定される。検出線が設定され
ると、各検出線に沿い要素形状の画像パターンが抽出さ
れ、同一ワークについて各検出線に沿い抽出された複数
の画像パターンの比較により表面形状パターンの特徴量
が算出される。すなわち、要素形状及びその配置順序が
同一でかつその特徴量が互いに異なる複数種類のワーク
を考えた場合、各種類における要素形状の特徴量の相違
は、検出線と要素形状の交差する位置の複数の検出線の
間での関係として現れるから、この関係に着目し要素形
状の特徴量を知ることができる。このようにして得られ
た特徴量は、ワークの種類の識別に使用できる。従っ
て、本発明においては、従来は識別できなかった類似ワ
ーク間の識別が可能になる。
【0011】本発明においては、また、予め参照パター
ンが設定される。この参照パターンは、識別の対象とさ
れる複数種類のワークのうち1種類を撮影し上記複数本
の検出線に沿い抽出した場合に得られるべき要素形状の
画像パターンである。さらに、撮影の対象とされている
ワークについて各検出線に沿い抽出された画像パターン
と、この参照パターンとの相関が求められる。求められ
た相関を撮影に係るワーク上の複数の検出線同士で比較
した結果は、参照パターンに係る種類に対して撮影に係
るワークが、検出線上の画像パターンで見てどの程度一
致乃至類似しているのか、すなわち検出線と要素形状の
位置関係がどの程度類似しているのかを示している。従
って、比較の結果を用いてワークの種類を識別すること
ができる。また、相関演算により、撮影の際の照度等の
影響を排除できるから、ワークの種類識別がより正確に
なる。
【0012】本発明においては、検出線に沿い要素形状
の画像パターンを抽出するのに先立ち、複数種類の交差
参照パターンが設定される。各交差参照パターンは、そ
れぞれ、識別の対象となる複数種類のワークのいずれか
を撮影し交差検出線に沿い抽出した場合に得られるべき
要素形状の画像パターンである。また、交差検出線は、
検出線と交差するよう設定される。撮影に係るワークに
ついては、この交差検出線に沿い要素形状の画像パター
ンが抽出され、この画像パターンと各交差参照パターン
との相関演算が行われる。求めた相関が所定程度以上と
なった場合、撮影に係るワークと、交差参照パターンに
係る種類とが、少なくとも交差検出線上の特徴において
類似していると見なすことができ、所定程度以上となら
なかった場合類似していないと見なすことができる。従
って、求めた相関が所定程度以上となったワークのみ
を、検出線に沿い要素形状の画像パターンを抽出する対
象とすることにより、検出線に沿った画像パターンの抽
出等の処理の頻度を低減でき、識別が簡便な処理により
実現される。
【0013】本発明においては、ワークの種類が、各画
像パターンの位相差に基づき識別される。特に、識別す
べきワークの種類が少数である場合にはその符号を用い
ることにより処理が迅速簡便になる。
【0014】本発明においては、検出線に沿い要素形状
の画像パターンを抽出するのに先立ち、要素形状又はそ
の配置順序が異なるワークが、例えば従来公知の形状デ
ータを用いた識別処理により、当該抽出の対象から除外
される。これにより、本発明の特徴に係る指標を用いた
識別の頻度が抑制され、処理負担が軽減される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について図面に
基づき説明する。
【0016】図1には、本発明の一実施例に係るワーク
識別方法の実施環境が示されている。この図に示される
ように、本実施例は、画像処理装置1、CCDカメラ2
0、モニタ21及び照明装置22から構成されるシステ
ムにおいて実施することができる。照明装置22は、識
別すべきワークであるアルミホイール30上を照明し、
CCDカメラ20はこのアルミホイール30を撮影す
る。画像処理装置1は、CCDカメラ20によって撮影
された画像を画像信号として入力し、入力した画像信号
に基づき所定の処理を行い、アルミホイール30の種類
を識別してその結果をモニタ21の画面上に出力する。
モニタ21の画面上には、必要に応じ、アルミホイール
30の撮影により得られる画像や、画像処理装置1の処
理経過において得られる画像等が表示される。
【0017】図2には、この実施例における画像処理装
置1の機能構成が示されている。この図に示される構成
のうち、A/D変換部2はCCDカメラ20によって得
られる画像信号をディジタルの画像データに変換する手
段であり、画像データ記憶部3はこの画像データを記憶
する手段である。形状データ計測部4、形状データ比較
部6及び形状データ記憶部11は、画像データ記憶部3
上に記憶されている画像データから撮影されたアルミホ
イール30の形状データを導出し、導出した形状データ
に基づくアルミホイール30の種類識別を行う手段であ
る。濃淡パターン抽出部5、相互相関計算部7、濃淡パ
ターン記憶部12、位相差計算部8及び位相差記憶部1
3は、画像データ記憶部3上の画像データから所定の検
出線に沿って濃淡パターンを抽出し、抽出した濃淡パタ
ーンについて相互相関係数を演算し、得られた相互相関
係数に基づきアルミホイール30の種類を識別する手段
である。ホイール種類判別部9は、形状データに基づく
処理の結果や濃淡パターンに基づく処理の結果を総合
し、その結果得られるアルミホイール30の種類を例え
ばモニタ21の画面上に出力する手段である。形状デー
タ記憶部11、濃淡パターン記憶部12及び位相差記憶
部13は、いずれも、識別の対象となる複数種類のアル
ミホイールについての情報を記憶する手段であり、ホイ
ールデータ記憶部10を構成している。
【0018】次に、この画像処理装置1の機能につい
て、図3に示されるフローチャートを参照しながら説明
する。
【0019】この図に示されるように、まず、画像処理
装置1は、撮影されたアルミホイール30の画像を画像
信号として入力し、A/D変換部2によりディジタルデ
ータに変換したうえで画像データ記憶部3上に記憶させ
る(ステップ1)。形状データ計測部4は、画像データ
記憶部3上に記憶されている画像データから輪郭線画像
を抽出し(ステップ2)、抽出した輪郭線に基づきアル
ミホイール30の中心を求める(ステップ3)。例え
ば、撮影されているアルミホイール30が図4(a)に
示されるような形状を有するアルミホイール30Aであ
った場合、ステップ2の処理によりホイール外周31が
検出され、ステップ2の処理によりハブ穴32の中心O
が検出される。図中、33はアルミホイール30を取り
付けるための取付穴であり、34はアルミホイール30
の表面に形成された意匠穴である。
【0020】形状データ計測部4は、このようにして求
めた輪郭線(ホイール外周31)及び中心Oに基づき、
アルミホイール30の外径、意匠穴34の個数、面積及
びピッチ等の形状データを求める(ステップ4)。形状
データ比較部6は、形状データ計測部4によって求めら
れた各形状データを、形状データ記憶部11上に参照デ
ータとして記憶されている形状データと比較する(ステ
ップ5)。形状データ記憶部11は、識別の対象となる
複数処理のアルミホイールについて、それぞれ形状デー
タを記憶している。形状データ比較部6は、形状データ
計測部4によって得られる形状データを形状データ記憶
部11上に記憶されている各種類の形状データと逐一比
較することにより、形状データ計測部4によって得られ
た形状データに該当する形状データが形状データ記憶部
11上に記憶されているかどうかを調べる。その結果、
該当する形状データが形状データ記憶部11上に記憶さ
れていないことが判明した場合、形状データ比較部6
は、その旨をホイール種類判別部9に報知する(ステッ
プ6)。ホイール種類判別部9は、この報知に応じ、撮
影されたアルミホイール30に該当するデータがホイー
ルデータ記憶部10上に存在していないと見なし(ステ
ップ16)、その旨を例えばモニタ21の画面上に出力
する(ステップ15)。
【0021】形状データ計測部4によって得られた形状
データに該当する形状データが形状データ記憶部11上
に存在していることが判明した場合、形状データ比較部
6は、該当する形状データに係るホイールの種類が1種
類であるのかそれとも2種類以上であるのかを判別する
(ステップ7)。この判別の結果、1種類であるとされ
た場合には、形状データ比較部6はその旨をホイール種
類判別部9に報知する。ホイール種類判別部9は、この
報知に応じ、撮影されたアルミホイール30の種類を決
定し(ステップ14)、その結果を例えばモニタ21の
画面上に出力する(ステップ15)。
【0022】形状データ比較部6は、ステップ7におけ
る判別の結果、該当する形状データに係るアルミホイー
ルの種類が2種類以上であるとされた場合、ステップ8
以降の処理を実行する。ステップ8においては、まず、
濃淡パターン抽出部5により画像データ記憶部3上の画
像データから径方向の濃淡パターンが抽出される。例え
ば、図4(b)に示される例では、アルミホイール30
Aの中心Oと意匠穴34の重心Gを結ぶ破線37に沿っ
て濃淡パターンが抽出される。一方、濃淡パターン記憶
部12上には、破線37に沿った 淡パターンが、識別
の対象となる各種類のアルミホイール30について参照
パターンとして記憶されている。相互相関計算部7は、
続くステップ9において、濃淡パターン記憶部12上に
参照パターンとして記憶されている破線37に沿った濃
淡パターンを順次読み出し、これを濃淡パターン抽出部
5によって抽出された破線37に沿う濃淡パターンと比
較する。すなわち、両者の相互相関係数R(j)を求め
る。ここに、jは画像パターンを構成するN個のデータ
に付せられた番号であり、相互相関係数R(j)は次の
式によって計算することができる。
【0023】
【数1】 このようにして得られた相互相関係数R(j)は、画像
データ記憶部3から得られた破線37上の濃淡パターン
が濃淡パターン記憶部12上に記憶されている径方向の
参照パターンと類似している度合いを示している。すな
わち、求められた相互相関係数R(j)が良好な相関を
示している場合、画像データ記憶部3上に画像データと
して記憶されているアルミホイール30が、参照パター
ンに係るアルミホイールに該当している可能性があると
みなすことができる。なお破線37は一義的に決定され
るため、相互相関係数R(j)の演算はj=0の場合の
みあるいはj=0の近傍のみを行えばよい(ホイール中
心Oをj=0とし、中心Oから離れる方向にj=0,
1,1,…N−1とする)。相互相関計算部7は、そこ
で、この相互相関係数R(j)に基づき、以後の処理に
おいて識別の対象とするアルミホイール30の種類を絞
る。
【0024】次に、濃淡パターン抽出部5は、画像デー
タ記憶部3上に記憶されている画像データからホイール
の中心Oを中心とする同心円35及び36上の濃淡パタ
ーンを抽出する(ステップ10)。図4(b)に示され
るように、この際に使用される破線のうち35はアルミ
ホイール30Aの中心Oを中心とする半径r1の円であ
り、破線36は半径r2の円である。このようにして抽
出される2種類の濃淡パターンは、図4(a)及び
(b)に示されるアルミホイール30Aの場合、図6
(a)に示されるような濃度階調変化を示すパターンと
なる。
【0025】すなわち、図4(a)及び(b)に示され
るように、意匠穴34の長手方向が径方向を示す破線と
ほぼ一致しているようなアルミホイール30Aの場合、
破線35上の濃淡パターンの濃度階調変化と、破線36
上の濃度階調変化は、角度θに沿って見た場合ほとんど
同一の角度で生じる。これに対し、図5(a)に示され
るように、意匠穴34が傾いているアルミホイール30
Bを考えた場合、破線35上の濃度階調の変化と破線3
6上の濃度階調の変化の間には図7(a)に示されるよ
うに位相差が生じる。この位相差は、識別の対象となる
複数種類のアルミホイールのうちいずれかについて破線
35及び36上で得られる画像パターンを予め参照パタ
ーンとして濃淡パターン記憶部12に記憶しておき、こ
の参照パターンと濃淡パターン抽出部5によって抽出さ
れる濃淡パターンとの相互相関係数を演算することによ
り、正確に、すなわちアルミホイール30の照度変化の
影響を受けることなく検出することができる。そこで、
相互相関計算部7は、ステップ10において2種類の濃
淡パターンを抽出した後、濃淡パターン記憶部12上に
記憶されているやはり2種類の参照パターン、例えば図
4(a)及び(b)についての濃淡パターンを取り出
し、濃淡パターン抽出部5によって得られる濃淡パター
ンと濃淡パターン記憶部12から読み出した濃淡パター
ンの相互相関係数を、前述の式に従って計算する(ステ
ップ11)。
【0026】位相差計算部8は、このようにして得た2
種類の相互相関係数、すなわち破線35上の濃淡パター
ンについての相互相関係数と破線36上の濃淡パターン
についての相互相関係数とを比較する。具体的には、両
相互相関係数がピークを迎える角度がどの程度の位相差
を有しているかを求める(ステップ12)。例えば図4
(a)及び(b)に係る濃淡パターンを参照パターンと
しかつアルミホイール30Aを撮影の対象とした場合に
は、図6(b)に示されるように、相互相関係数がピー
クを迎える角度は破線35と36の間で一致している。
これに対し、図4(a)及び(b)に示されるアルミホ
イール30Aに係る濃淡パターンを参照パターンとしか
つ図5(a)に示されるアルミホイール30Bを撮影の
対象とした場合には、図7(b)に示されるように、破
線35に係る相互相関係数のピークと破線36に係る相
互相関係数のピークの位相差αが生じる。また、この位
相差αの現われかたは、意匠穴34の傾きに応じ異な
る。すなわち、図5(a)に示されるアルミホイール3
0Bと図5(b)に示されるアルミホイール50Cとを
比較した場合、位相差αの符号が逆となる。
【0027】また、位相差記憶部13には、濃淡パター
ン記憶部12において参照パターンとして記憶されてい
る破線35及び36上の濃淡パターンに対し、識別の対
象となるアルミホイールの各種類のそれがどの程度の位
相差を有しているかを記憶している。ホイール種類判別
部9は、位相差計算部8により計算された位相差、すな
わち参照パターンに対する撮影されたアルミホイール3
0の位相差αと、位相差記憶部13上に各種類毎に記憶
されている位相差とを比較し、計算された位相差αに該
当する種類についてのデータが位相差記憶部13上に記
憶されているか否かを判定する(ステップ13)。該当
する種類のデータが存在していない場合、ホイール種類
判別部9は該当する種類がないとみなし(ステップ1
6)、その旨をモニタ21の画面等に出力する(ステッ
プ15)。逆に、該当する種類が存在している場合に
は、ホイール種類判別部9は、当該該当する種類を決定
し(ステップ14)、その結果をモニタ21の画面等に
出力する(ステップ15)。
【0028】従って、本実施例によれば、図4(a)及
び(b)に示されるアルミホイール30Aと図5(a)
に示されるアルミホイール30Bと図5(b)に示され
るアルミホイール30Cとを、好適に識別することがで
きる。すなわち、このようなアルミホイール30A、3
0B及び30Cは、従来から知られている形状データの
比較によっては識別することができないが、破線35及
び36に沿った濃淡パターンを使用することにより、図
6及び図7に示される原理で識別を行うことができる。
また、この識別に当たって図6(b)及び図7(b)に
示されるような相互相関係数を用いているため、撮影の
際の照度等の影響を排除することができる。ただし、相
互相関係数に関する処理を行わない場合であっても、図
6(a)及び図7(a)に示されるように濃淡パターン
間にも位相差が現れているから、これを使用して識別を
行うこともできる。すなわち、濃淡パターンの立ち上り
部分又は立ち下り部分を、例えばその変曲点や微分曲線
等から検出し、これを用いて位相差を求めてもよい。
【0029】さらに、本実施例によれば、撮影されるア
ルミホイール30がどのような姿勢で配置されていて
も、好適にかつ迅速に識別を行うことができる。すなわ
ち、図4又は図5に示されるアルミホイール30A、3
0B及び30Cにおいては、それぞれ4個の意匠穴34
がπ/2間隔で形成されている。従って、破線35及び
36に沿いこれらのアルミホイール30A、30B及び
30Cを撮影して得られる濃淡パターンは、図6
(a)、図7(a)に示されるように、π/2を周期と
して諧調が変化するパターンとなり、また相互相関係数
は図6(b)、図7(b)に示されるようにπ/2毎に
ピークをむかえる。従って、相互相関係数の演算に当た
って参照パターンをθ方向に2π回転させる必要は無
く、最大でもπ/2回転させるのみで足りるから、本実
施例によれば、アルミホイール30A、30B、30C
等の形状の規則性に依拠して処理を迅速化することがで
きる。なお、図6(b)及び図7(b)に示されるθ
は、参照パターンを回転させる角度、すなわち撮影され
たアルミホイール30の姿勢の偏りである。
【0030】なお、以上の説明においては、アルミホイ
ール30を識別の対象としていたが、本実施例において
識別の対象とするワークはアルミホイールに限定される
ものではない。例えばその表面に形成された溝のパター
ンを利用することにより複数種類のタイヤの識別を行う
こともできる。この場合には、濃淡パターンを抽出する
線は、本実施例のように破線35及び36の同心円とす
るのではなく、例えばタイヤの接地面に交差する2本の
直線とすればよい。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、要素形状と交差するよ
う設定された並行する複数本の検出線に沿い要素形状の
画像パターンを抽出し、同一ワークについて各検出線に
沿い抽出された複数の画像パターンに基づき検出線に対
する要素形状の傾きを検出するようにしたため、要素形
状及びその配置順序が同一でかつその傾きが互いに異な
る複数種類のワークを好適に識別できる。
【0032】また、本発明によれば、予めいずれかの種
類を示す参照パターンを設定しておき、撮影の対象とさ
れているワークについて各検出線に沿い抽出された画像
パターンと、この参照パターンとの相関を求め、求めた
相関を撮影に係るワーク上の複数の検出線同士で比較し
て傾きの検出を行うようにしたため、撮影の際の照度等
の影響を排除でき、ワークの種類識別がより正確にな
る。
【0033】本発明によれば、検出線に沿い要素形状の
画像パターンを抽出するのに先立ち、検出線と交差する
交差検出線に沿った複数種類の交差参照パターンを設定
し、撮影に係るワークから交差検出線に沿い抽出された
要素形状の画像パターンと各交差参照パターンとの相関
演算を求め、求めた相関が所定程度以上となった場合に
のみ検出線に沿い要素形状の画像パターンを抽出するよ
うにしたため、検出線に沿った画像パターンの抽出等の
処理を一部省略でき、より簡便な処理により識別を実現
できる。
【0034】本発明によれば、ワークの種類を傾きの符
号又は値に基づき識別するようにしたため、処理を迅速
簡便にすることが可能になる。
【0035】そして、本発明によれば、検出線に沿い要
素形状の画像パターンを抽出するのに先立ち、要素形状
又はその配置順序が異なるワークを、例えば従来公知の
形状データを用いた識別処理により抽出の対象から除外
するようにしたため、本発明の特徴に係る指標を用いた
識別の頻度を抑制でき、処理負担を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るワーク識別方法の実施
環境を示すブロック図である。
【図2】この実施例における画像処理装置の構成を示す
ブロック図である。
【図3】この実施例における画像処理装置の動作の流れ
を示すフローチャートである。
【図4】この実施例において識別の対象及び参照パター
ンの設定に用いられるアルミホイールを示す図であり、
図4(a)はこのアルミホイールの表面形状を、図4
(b)はこのアルミホイールにおける濃淡パターン検出
線の設定を、それぞれ示す図である。
【図5】図5(a)及び(b)はそれぞれ本実施例によ
って識別可能なアルミホイールの一例を示す図である。
【図6】図6(a)は図4に示されるアルミホイールの
画像データから破線35及び36に沿って取り出した濃
淡パターンを、図6(b)はこの濃淡パターンと参照パ
ターンとの相互相関係数を、それぞれ示す図である。
【図7】図7(a)は図5(a)のアルミホイールの画
像データから抽出した濃淡パターンを、図7(b)はこ
の濃淡パターンと参照パターンとの相互相関係数を、そ
れぞれ示す図である。
【符号の説明】
1 画像処理装置 4 形状データ計測部 5 濃淡パターン抽出部 6 形状データ比較部 7 相互相関計算部 8 位相差計算部 9 ホイール種類判別部 10 ホイールデータ記憶部 11 形状データ記憶部 12 濃淡パターン記憶部 13 位相差記憶部 20 CCDカメラ 21 モニタ 22 照明装置 30,30A,30B,30C アルミホイール 31 ホイール外周 34 意匠穴 35〜37 濃淡パターンを抽出する線 O ホイールの中心 G 意匠穴の重心 r1 破線35の半径 r2 破線36の半径 α 位相差
フロントページの続き (72)発明者 鋤柄 和俊 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 森部 弘 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 要素形状を含む表面形状パターンを備え
    るワークを撮影するステップと、 撮影により得られた画像上に、複数本の検出線を要素形
    状と交差するように設定し、各検出線に沿い要素形状の
    画像パターンを抽出するステップと、 抽出された各検出線に沿う画像パターンの比較により、
    ワークの表面形状パターンのもつ特徴量を算出するステ
    ップと、 得られた前記特徴量に基づいて、異なる表面形状パター
    ンの複数種のワークを識別するステップと、 を有することを特徴とするワーク識別方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のワーク識別方法におい
    て、 複数種のワーク表面形状の画像パターンの1つを上記複
    数の検出線に沿って抽出する要素形状の画像パターンを
    参照パターンとして設定しておくステップと、 抽出された各画像パターンと参照パターンとの相関を求
    めるステップと、 相関によって得られる各画像パターンごとの評価量を比
    較することにより、特徴量を算出するステップを有する
    ことを特徴とするワーク識別方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のワーク識別方法に
    おいて、 上記複数種類のワークを撮影し検出線と交差する交差検
    出線に沿い抽出した場合に得られるべき要素形状の画像
    パターンを、それぞれ予め交差参照パターンとして設定
    しておき、 交差検出線に沿い要素形状の画像パターンを抽出し、交
    差検出線に沿い抽出した要素形状の画像パターンと各交
    差参照パターンとの相関を求め、求めた相関が所定程度
    以上であるワークのみを、検出線に沿い要素形状の画像
    パターンを抽出する対象とすることを特徴とするワーク
    識別方法。
  4. 【請求項4】 前記特徴量は各画像パターンの位相差で
    ある請求項1〜3記載のワーク識別方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4記載のワーク識別方法に
    おいて、 検出線に沿い要素形状の画像パターンを抽出するのに先
    立ち、要素形状又はその配置順序が異なるワークを当該
    抽出の対象から除外することを特徴とするワーク識別方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6107729A (en) * 1997-03-31 2000-08-22 Nec Corporation Narrow neck CRT with slot type shadow mask
KR100923532B1 (ko) * 2007-10-11 2009-10-27 한양대학교 산학협력단 알루미늄 휠의 분류 방법
CN116310609A (zh) * 2022-09-07 2023-06-23 东风汽车有限公司东风日产乘用车公司 工件圆孔识别方法、装置、设备及存储介质

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