JPH081492Y2 - オゾン濃度測定用電極装置 - Google Patents

オゾン濃度測定用電極装置

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JPH081492Y2
JPH081492Y2 JP1992047087U JP4708792U JPH081492Y2 JP H081492 Y2 JPH081492 Y2 JP H081492Y2 JP 1992047087 U JP1992047087 U JP 1992047087U JP 4708792 U JP4708792 U JP 4708792U JP H081492 Y2 JPH081492 Y2 JP H081492Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はオゾン濃度測定用電極装
置とオゾン濃度測定装置に係り、特に、電極部の測定電
極の感度を安定した状態で保持できるように工夫したも
のに関するとともに、それらをコンパクトに組み込んだ
ものに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、上水・下水設備は勿論のこと、
各種食品工業、プール等においては、例えば、滅菌を目
的として塩素や次亜塩素酸ナトリウム等が処理水に注入
される。これに対して、昨今、水の安全性を考慮してオ
ゾン(O3 )を滅菌剤として使用することが考えられて
いる。この場合には、オゾンを注入した後処理水のオゾ
ン濃度を測定して、それをフィードバックして注入量を
調整し、処理水のオゾン濃度が予め設定された濃度にな
るように制御することになる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の構成による
と次のような問題があった。すなわち、処理水のオゾン
濃度を長期にわたって安定した状態で測定するための装
置が実現されていないという問題があった。すなわち、
オゾン濃度を測定する手段としては、電気化学測定法、
沃素滴定法、紫外線吸光法等があるが、それを測定装置
として構成して高い信頼性でオゾン濃度の測定を可能に
するようなものは少なかった。
【0004】本考案はこのような点に基づいてなされた
ものでその目的とするところは、処理水中のオゾン濃度
を高い精度で長期にわたって安定した状態で測定するこ
とを可能にするオゾン濃度測定用電極装置を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべく
本願考案によるオゾン濃度測定用電極装置は、電極室を
備えた電極部本体と、上記電極室内に電極部本体の一端
側より挿入・配置され先端部に測定電極を有する電極プ
ローブと、上記電極室内であって上記測定電極に対向す
る位置に配置され反測定電極側の一端を検水導入口とし
測定電極側の他端を検水導出口とするとともに上記検水
導入口の周囲に吸引口を備えるノズルと、上記電極部本
体の他端側に取付けられその中空部を介して検水を上記
ノズルの検水導入口に導入するとともに上記中空部にお
いてノズル側の内径を絞ったインジェクタスロートと、
上記電極室内に収容された複数個の研磨体と、を具備
し、検水をインジェクタスロート及びノズルを介して電
極室内に導入するとともにその際上記インジェクタスロ
ートの内径の絞りによってノズルの吸引口においてイン
ジェクション作用を発揮させ、ノズルの吸引口を介して
電極室内の研磨体を吸引して検水と共に電極プローブに
衝突させるようにしたことを特徴とするものである。
【0006】
【0007】
【作用】すなわち、本願発明によるオゾン濃度測定用電
極装置の場合には、まず、検水がインジェクタスロート
及びノズルを介して電極室内に導入される。その際、上
記インジェクタスロートの中空部の内径の絞りによって
検水の流速が早まり、それによって、ノズルの吸引口に
おいてインジェクション作用(真空吸引作用)が発揮さ
れる。このインジェクション作用によって、ノズルの吸
引口を介して電極室内の研磨体が吸引され、検水と共に
ノズル内を通って電極プローブに衝突することになる。
それによって、検水のオゾン濃度の測定がなされるとと
もに、研磨体による電極プローブの研磨がなされる。研
磨体はその後自重によって落下していく。以下、同様の
作用を繰り返すことになる。
【0008】
【0009】
【実施例】以下、図1乃至図9を参照して本考案の一実
施例を説明する。図1は本実施例によるオゾン濃度測定
装置の正面図、図2は同上の背面図、図3は同上の側面
図である。まず、装置本体としてのフレーム1があり、
このフレーム1は、例えば、SUS304等のオーステ
ナイト系ステンレス鋼製の角管を組立てることにより構
成されたものである。上記フレーム1の上下方向略中間
位置の前面側にはオゾン濃度測定部3が設置されてい
る。又、上記オゾン濃度測定部3の上方位置のフレーム
1の前面側には演算処理部5が設置されているととも
に、下方位置のフレーム1には緩衝溶液供給部7が設置
されている。又、フレーム1の上部であって背面側には
零調整用検水供給部9が設置されており、又、フレーム
1の略中間位置の背面側には端子箱11が設置されてい
る。さらに、フレーム1の下部であって背面側には排水
槽13が設置されている。以上が本実施例によるオゾン
濃度測定装置の概略的な構成である。
【0010】上記演算処理部5は、電極測定還元電流の
増幅や対極加電圧を作り出す電子回路基板、信号変換
器、アナログホールド機能を付加したアイソレータ、零
調整用の脱オゾン水を作り出す際の時間管理を行なうタ
イマ、測定値を表示するディジタル指示計等から構成さ
れている。これを図4の系統図に示す。前置増幅器1
5、一次遅れ関数器17、アナログメモリ19、ホール
ドスイッチ21、指示計23、直流電源25、DC/D
C変換器27、安定化回路29、エアポンプスイッチ3
1、エアポンプタイマ33、洗浄水タイマ35が設置さ
れている。尚、これらの機器の一部は端子箱11に設置
されているものである。
【0011】又、緩衝溶液供給部7は次のような構成に
なっている。まず、緩衝溶液貯留槽37が設置されてい
て、この緩衝溶液貯留槽37内には緩衝溶液(本実施例
の場合には燐酸系緩衝溶液、PH6.5、添加量0.3 乃至
0.5ml/分)39が貯留されている。又、緩衝溶液貯留槽
37としては、例えば、20リットル入りの白色ポリエ
チレン容器が使用される。又、上記緩衝溶液貯留槽37
の上方位置には緩衝溶液ポンプ41が設置されている。
この緩衝溶液ポンプ41としては、例えば、チューブを
ロールによって扱くことにより緩衝溶液39を送り出す
いわゆる「チューブポンプ」を使用している。上記緩衝
溶液ポンプ41の吸込側と緩衝溶液貯留槽37との間に
は吸込チューブ43が配設されており、又、緩衝溶液ポ
ンプ41の吐出側とオゾン濃度測定部3との間には吐出
チューブ45が配設されている。そして、緩衝溶液貯留
槽37内の緩衝溶液39を吸込チューブ43を介して緩
衝溶液ポンプ41によって吸引・加圧し、これを吐出チ
ューブ45を介してオゾン濃度測定部3に供給するもの
である。
【0012】ところで、緩衝溶液供給部7を設けてオゾ
ン濃度測定部3に緩衝溶液を供給するのは次のような理
由からである。オゾンの場合には残留塩素の濃度測定の
場合に比べてその測定が困難であるという事情がある。
これは、オゾンの自己分解性の速度が大きいからであ
る。すなわち、オゾンは次の式(I)及び(II)に示
すような反応を起こして自己分解してしまう。 O3 →O2 +O--- (I) 2O→O2 ------- (II) この種の自己分解性は検水が中性からアルカリ性に移行
するとより顕著になることが知られている。又、水中オ
ゾンの酸化に関する機構については、HO、HO2 等の
フリーラジカルと称されるものが大きな働きをすると言
われているとともに、高PHでは特にHOの酸化力が主
となる等と言われている。このような理由から、オゾン
濃度を測定するに際しては、測定時の電極表面での反応
の安定性の確保、換言すれば、常に一定の水質条件を保
持することが必要になってくる。そこで、既に説明した
緩衝溶液供給部7を設けて、検水に緩衝溶液39を供給
することにより検水の水質を一定に保持するものであ
る。
【0013】又、零調整用検水供給部9は次のような構
成になっている。まず、曝気槽47があり、この曝気槽
47は透明メタクリル製の円筒でその内容積は800ml で
ある。又、曝気用エアーポンプ49が設置されていて、
この曝気用エアーポンプ49はプラスチックス製細管5
1を介して上記曝気槽47に接続されている。又、上記
曝気用エアーポンプ49の上方には活性炭槽53が設置
されている。そして、上記曝気用エアーポンプ49によ
り活性炭槽53を介して空気を吸引して曝気槽47内に
供給する。それによって、曝気槽47内のオゾン水を曝
気して脱オゾン水とするものである。上記曝気用エアー
ポンプ49の仕様は6000ml/ 分程度であり、又その作動
時間は前述したエアーポンプスイッチ31と、エアーポ
ンプタイマ33とによって制御される。又、曝気槽47
には図4に示すように、給水チューブ53が接続されて
いて適宜給水されるようになっている。又、曝気槽47
の下端部にはオゾン濃度測定部3につながるチューブ5
5が接続されており、このチューブ55には開閉弁57
が介挿されている。この開閉弁57を開放することによ
り、曝気された脱オゾン水をオゾン濃度測定部3に供給
し、それに伴って指示較正や零調整を行なう。又、曝気
槽47の上部には排気弁59を介挿したチューブ61が
接続されている。
【0014】又、オゾン濃度測定部3の構成について説
明する。本実施例によるオゾン濃度測定部3は、いわゆ
る電気化学測定法に基づくポーラログラフ法によるもの
であり、この電気化学測定法の場合には、紫外線吸光法
等のような複雑な光学機構やデリケートな光透過部がな
く、簡単な電極構造で保守・点検が容易であるという利
点がある。さて、オゾン濃度測定部3は図5及び図6に
示すような構成になっている。まず、濃度測定部本体7
1があり、この濃度測定部本体71の上部にはオーバー
フロー槽73が取付けられているとともに、濃度測定部
本体71の下部には、電極部75が取付けられている。
上記オーバーフロー槽73には、給水チューブ77が接
続されている。この給水チューブ77よりオーバーフロ
ー槽73内に供給された水は、気泡分離部(エアーセパ
レータ)79を通って、チューブ80を介して電極部7
5に供給される。上記気泡分離部79は気泡分離槽脱気
管81を備えていて、この気泡分離槽脱気管81を介し
て分離した気泡を排出する。又、気泡分離部79には既
に説明した緩衝溶液ポンプ41の吐出チューブ45が接
続されていて、緩衝溶液39はこの位置より検水中に供
給されることになる。
【0015】又、オーバーフロー槽73内にはオーバー
フロー管83が配置されていて、オーバーフロー槽73
内においては、常時オーバーフロー管83を介して検水
が越流しており、オーバーフロー槽73内の水位ひいて
は圧力を一定に保持している。それによって、電極部7
5側への検水の供給圧力が一定になるようにしている。
オーバーフロー管83には排水弁85及び排水管87が
接続されていて、オーバーフロー管83を介して越流し
た検水は排水弁85及び排水管87を介して排水され
る。尚、本実施例の場合の検水供給量は200ml/分程度で
ある。又、濃度測定部本体71の前面側にはカバー88
が開閉自在に取付けられている。このカバー88は、ア
クリル板に着色して(この実施例では紫色)半透明の状
態にしたものであり、紫外線を遮断して紫外線が測定精
度に与える影響を軽減させる機能を有するものである。
【0016】次に、電極部75の構成について説明す
る。この電極部75は固定プローブ型電極構造をなすも
のであり、回転部がないので回転による磨耗や欠損とい
った懸念はないものであり、又、隔膜構造の場合のよう
に隔膜を定期的に交換するといった煩雑な作業を要する
こともないものである。さて、電極部75は図7及び図
8に示すような構成になっている。まず、透明なアクリ
ル製の電極部本体91があり、この電極部本体91の内
部には中空部が形成されていて電極室93となってい
る。この電極室93内には、上方より電極プローブ95
が挿入・配置されている。この電極プローブ95の電極
構成は(Au-Pt )であって、測定電極は金合金のスポッ
ト電極97であり、対極は白金リボン99を螺旋状に巻
回したものである。尚、これらスポット電極97と白金
リボン99は、樹脂性の支持基材100に取付けられて
いる。又、電極室93の下部にはノズル101が取付け
られている。このノズル101は下端部に検水を導入す
る検水導入口103を備えているとともに、上端部に検
水を上記スポット電極97に向けて導出させる検水導出
口105を備えている。
【0017】上記電極室93の下端部には研磨体として
の複数個のガラスビーズ107が収容されている。これ
らガラスビーズ107によってスポット電極97を研磨
してその感度を保持するものである。すなわち、上記複
数個のガラスビーズ107は、検水の流れがない場合に
はノズル101の下端部外周位置に堆積した状態にあ
る。これに対して、検水の供給が開始されると、図に示
すように循環してスポット電極97に下方より衝突して
これを研磨して落下する。すなわち、ノズル101の検
水導入口103の外周部に設けられた複数個の吸引口1
09を介してノズル101内に吸引される。吸引された
ガラスビーズ107は、検水の流れによってノズル10
1内を上昇し、ノズル101の検水導出口105よりス
ポット電極97に向けて排出される。排出されたガラス
ビーズ107はスポット電極97に衝突してこれを研磨
する。仕事をしたガラスビーズ107は自重により落下
していき、以下、同様のサイクルで循環する。それによ
って、スポット電極97ひいては電極部75の感度を保
持するものである。上記ガラスビーズ107の外径は、
例えば、0.5 乃至0.6mm 程度のものであり、その個数は
30乃至50個程度である。又、吸引口109の径とし
ては、上記ガラズビーズ107の外径の2倍以上の適当
な値となっている。尚、電極部75における電圧である
が、これは、検水中の共存物質(例えば、残留塩素)の
妨害を受けにくい値になっている。
【0018】ここで、ノズル101及びその近傍の構成
についてさらに詳細に説明してみる。ノズル101の下
端部であって検水導入口103の二次側には、既に述べ
たように一対の吸引口109、109が180°の位置
に形成されている。又、このノズル101は図7及び図
8に示すように、インジェクタスロート102に連結さ
れている。このインジェクタスロート102の中空部1
04はその内径が絞られていて、例えば、内径D1 が3
mmで、内径D2 が1.5mmになっている。このように内
径を絞ることにより検水の流速を早めて上記吸引口10
9におけるインジェクション作用を発揮させるものであ
る。
【0019】又、図1乃至図4に示すように、給水ユニ
ット111が設置されていて、この給水ユニット111
は給水弁113を備えているとともに、この給水弁11
3の二次側は3本に分岐されていて、既に述べた給水チ
ューブ53、77と、洗浄用の給水チューブ115にな
っている。上記給水チューブ53、77、115には、
それぞれ、曝気槽給水弁117、定水位槽給水弁11
9、洗浄水弁121が介挿されている。又、上記給水チ
ューブ115にはピンチバルブ123が介挿されてい
る。又、既に述べた排水用チューブ87、113は排水
槽13に接続されている。又、図5中符号125は電極
プローブ95に接続された電極ケーブルである。又、上
記したような構成をなす本実施例によるオゾン濃度測定
装置の仕様は例えば、次のようなものである。 測定範囲 :0乃至1、又は0乃至2mg/l 測定対象水:オゾンのみ又はオゾンと塩素の共存した上水、食品処理水、プール 水等 測定条件 :PH6乃至PH7.5、水温0乃至30℃ 緩衝溶液 :燐酸系緩衝溶液、PH6.5、添加量0.3 乃至0.5ml/分 給水量 :最小0.5ml/ 分
【0020】以上の構成を基にその作用を説明する。ま
ず、オゾン濃度測定を行なっていない場合には、図7及
び図8において、電極部75における検水の流通はない
ので、複数個のガラスビーズ107は電極室93内の下
端部に堆積した状態になっている。次に、オゾン濃度測
定を開始する場合には、まず、オーバーフロー槽73よ
り電極部75に検水が供給される。このとき、オーバー
フロー槽73の作用によって、検水は一定の圧力で供給
されることになる。供給された検水はインジェクタスロ
ート102を介して電極室93内に下端部より流入す
る。流入した検水はノズル101の検水導入口103を
介してノズル101内に流入し、ノズル101内を通っ
て検水導出口105を介してスポット電極97に衝突す
るようにして流出する。それによって、検水のオゾン濃
度が測定される。検水はそのまま電極室93内を上昇し
て、排水口111及び排水チューブ113を介して排水
される。又、上記検水中には緩衝溶液供給部7より緩衝
溶液39が供給されていて、その水質は一定に保持され
ている。
【0021】上記検水の流通により、電極室93内では
複数個のガラスビーズ107が循環する。すなわち、図
7及び図8に示すように、複数個のガラスビーズ107
は、検水の流通によるインジェクション作用(負圧作
用)によって、ノズル101の吸引口109を介してノ
ズル101内に吸引され、検水の流れによってノズル1
01内を上昇する。上昇したガラスビーズ107はノズ
ル101の検水導出口105を介して導出され、スポッ
ト電極97に衝突する。このガラスビーズ107の衝突
によってスポット電極97は研磨されその感度が保持さ
れることになる。仕事をした複数個のガラスビーズ10
7は、その自重によって落下していき、吸引口109を
介して再度ノズル101内に吸引され、以下、同様のサ
イクルで循環しながら、スポット電極97を繰り返し研
磨する。これによって、スポット電極97の感度が安定
した状態で保持されることになり、オゾン濃度を高い精
度で測定することが可能となる。
【0022】尚、測定例を図12及び図13に示す。ま
ず、図12は、検水として活性炭によって脱塩素した水
にオゾンを吹き込んだものを使用しており、希釈或いは
曝気によってオゾン濃度を順次変化させていって、その
時のオゾン濃度と本実施例による電極部75の電極出力
特性との関係を示す図である。この図12より明らかな
ように、オゾン濃度と測定電極電流とは略リニアな関係
にあり、高い精度で測定が行なわれることを示してい
る。又、図13は、検水として活性炭によって脱塩素し
た水にオゾンを吹き込んだものを使用しており、希釈或
いは曝気によってオゾン濃度を順次変化させていって、
その時のオゾン濃度と指示計23の指示値との関係を示
したものである。尚、排水のPHは6.75乃至6.81、検水
のPHは4.3 乃至5.71、水温は15.6乃至16.7℃である。
図13の特性図より明らかなように、実際のオゾン濃度
と指示計23による指示とは殆どリニアの関係にあり、
高い精度でオゾン濃度の測定が行なわれていることがわ
かる。又、別の試験としてオゾンと残留塩素の選択性、
すなわち、残留塩素に反応するか否かについて試験を行
なってみた。その結果、残留塩素には全く反応しないこ
とがわかった。
【0023】次に、零調整を行なう場合について説明す
る。この場合には零調整用検水供給部9においてオゾン
水に曝気を施して脱オゾン検水を製造する。この脱オゾ
ン検水をチューブ55を介してオーバーフロー槽73に
供給し、そこから電極部75に供給する。その状態で零
調整を行なうものである。
【0024】以上本実施例によると次のような効果を奏
することができる。まず、複数個のガラスビーズ107
によって電極プローブ95のスポット電極97を常時研
磨してその感度を保持するようにしているので、オゾン
濃度を長期にわたって安定した状態で測定することがで
きる。又、ガラスビーズ107の外径や個数について
は、ガラスビーズ107の循環性等を考慮して最適な寸
法や個数になっているので、上記研磨作用が損なわれる
ようなことはなく、信頼性の高い研磨作用を提供するこ
とができる。又、ノズル101の吸引口109の外径は
ガラスビーズ107の外径の二倍以上の最適な寸法にな
っているので、その部分でガラスビーズ107が詰まっ
てしまうようなこともなく、又、ガラスビーズ107を
吸引する力が低下してしまうようなこともなく、ガラス
ビーズ107の循環を円滑なものとすることができる。
【0025】又、本実施例によるオゾン濃度測定装置
は、フレーム1にオゾン濃度測定部3、演算表示部5、
緩衝溶液供給部7、零調整用検水供給部9等をコンパク
トに組み込んで構成しており、今までにない新規なオゾ
ン濃度測定装置を提供するものであり、その使いがって
も極めて良好である。
【0026】尚、本考案は前記一実施例に限定されるも
のではない。まず、ノズルの形状、大きさについては他
の要因、例えば、検水の供給量等を考慮して最適な値に
設定すればよい。又、研磨対としては最も好ましいもの
としてガラスビーズを示したが、それに限定されるもの
ではなく、他の材質のものを使用してもよい。又、研磨
体の形状、大きさ、個数についても任意に設定すればよ
い。その他、各部の構成は図示したものに限定されるも
のではない。
【0027】
【考案の効果】以上詳述したうよに本考案によるオゾン
濃度測定用電極装置によると、複数個の研磨体を検水の
流れによって循環させることにより、電極プローブの測
定電極に衝突させてこれを研磨するようにしているの
で、測定電極ひいてはオゾン濃度測定用電極装置として
の感度を安定した状態で保持することができる。特に、
ノズルを設けることにより、研磨体の循環経路が明確な
ものとなるとともに、インジェクタスロート及びノズル
によって効果的なインジェクション作用を発揮させるこ
とができるので、研磨体をノズルの吸引口を介して確実
に吸引して、これをノズル内を通して、電極プローブの
測定電極に確実に衝突させることができる。よって、上
記効果もより高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す図でオゾン濃度測定装
置の正面図である。
【図2】本考案の一実施例を示す図でオゾン濃度測定装
置の背面図である。
【図3】本考案の一実施例を示す図でオゾン濃度測定装
置の側面図である。
【図4】本考案の一実施例を示す図でオゾン濃度測定装
置の作用を示す系統図である。
【図5】本考案の一実施例を示す図で濃度測定部の正面
図である。
【図6】本考案の一実施例を示す図で濃度測定部の側面
図である。
【図7】本考案の一実施例を示す図で電極部の断面図で
ある。
【図8】本考案の一実施例を示す図で電極部の要部の構
成を示す断面図である。
【図9】本考案の一実施例を示す図でノズルの正面図で
ある。
【図10】本考案の一実施例を示す図でノズルの断面図
である。
【図11】本考案の一実施例を示す図で図9のXI-XI 断
面図である。
【図12】本考案の一実施例を示す図で濃度測定精度を
示す特性図である。
【図13】本考案の一実施例を示す図で濃度測定精度を
示す特性図である。
【符号の説明】
1 フレーム(装置本体) 3 オゾン濃度測定部 5 指示増幅部(演算表示部) 7 緩衝溶液供給部 9 零調整用検水供給部 75 電極部 93 電極室 95 電極プローブ 97 スポット電極(測定電極) 101 ノズル 103 検水導入口 105 検水導出口 107 ガラスビーズ(研磨体) 109 吸引口

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極室を備えた電極部本体と、上記電極
    室内に電極部本体の一端側より挿入・配置され先端部に
    測定電極を有する電極プローブと、上記電極室内であっ
    て上記測定電極に対向する位置に配置され反測定電極側
    の一端を検水導入口とし測定電極側の他端を検水導出口
    とするとともに上記検水導入口の周囲に吸引口を備える
    ノズルと、上記電極部本体の他端側に取付けられその中
    空部を介して検水を上記ノズルの検水導入口に導入する
    とともに上記中空部においてノズル側の内径を絞ったイ
    ンジェクタスロートと、上記電極室内に収容された複数
    個の研磨体と、を具備し、 検水をインジェクタスロート及びノズルを介して電極室
    内に導入するとともにその際上記インジェクタスロート
    の内径の絞りによってノズルの吸引口においてインジェ
    クション作用を発揮させ、ノズルの吸引口を介して電極
    室内の研磨体を吸引して検水と共に電極プローブに衝突
    させるようにしたことを特徴とするオゾン濃度測定用電
    極装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のオゾン濃度測定用電極装
    置において、電極室内であって測定電極に対向する位置
    には一端を検水導入口とし他端を検水導出口とするノズ
    ルが設置されており、検水はこのノズルを介して測定電
    極に向かって流通し、複数個の研磨体は上記ノズルに形
    成された吸引口を介して吸引され、ノズル内を通って検
    水導出口を介して測定電極に衝突し、その後、自重によ
    り落下して循環するように構成されていることを特徴と
    するオゾン濃度測定用電極装置。
  3. 【請求項3】 装置本体と、上記装置本体に取付けられ
    請求項1又は請求項2記載のオゾン濃度測定用電極装置
    を備えたオゾン濃度測定部と、上記装置本体に取付けら
    れ上記オゾン濃度測定部に緩衝溶液を供給する緩衝溶液
    供給部と、上記装置本体に取付けられ上記オゾン濃度測
    定部により測定されたオゾン濃度を指示する演算表示部
    と、を具備したことを特徴とするオゾン濃度測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のオゾン濃度測定装置にお
    いて、装置本体には、曝気作用によりオゾン濃度が零の
    検水を製造してオゾン濃度測定部に供給する零調整用検
    水供給部が取付けられていることを特徴とするオゾン濃
    度測定装置。
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