JPH08149792A - 発進装置 - Google Patents
発進装置Info
- Publication number
- JPH08149792A JPH08149792A JP28829494A JP28829494A JPH08149792A JP H08149792 A JPH08149792 A JP H08149792A JP 28829494 A JP28829494 A JP 28829494A JP 28829494 A JP28829494 A JP 28829494A JP H08149792 A JPH08149792 A JP H08149792A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- secondary conductive
- clutch
- conductive material
- torque
- engine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Dynamo-Electric Clutches, Dynamo-Electric Brakes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】カップリング容量を、回転数が低い領域におい
ては小さく、回転数が高い領域においては大きくする。 【構成】磁気カップリングと、係合時にエンジンの回転
を磁気カップリングを介して受けて変速装置に伝達する
発進クラッチ部材と、係合時にエンジンの回転を直接受
けて変速装置に伝達する変速クラッチ部材とを有する。
そして、前記磁気カップリングは、環状の永久磁石32
と、わずかな隙間を置いて前記永久磁石32と対向させ
て配設された環状の被駆動部材33から成る。また、該
被駆動部材33は、環状に配設された二次導電材部材8
6と、該二次導電部材86の背面に配設された環状の鉄
板85とから成る。さらに、前記二次導電部材86は、
第1の二次導電材と、前記第1の二次導電材と接触自在
に配設された第2の二次導電材とから成る。
ては小さく、回転数が高い領域においては大きくする。 【構成】磁気カップリングと、係合時にエンジンの回転
を磁気カップリングを介して受けて変速装置に伝達する
発進クラッチ部材と、係合時にエンジンの回転を直接受
けて変速装置に伝達する変速クラッチ部材とを有する。
そして、前記磁気カップリングは、環状の永久磁石32
と、わずかな隙間を置いて前記永久磁石32と対向させ
て配設された環状の被駆動部材33から成る。また、該
被駆動部材33は、環状に配設された二次導電材部材8
6と、該二次導電部材86の背面に配設された環状の鉄
板85とから成る。さらに、前記二次導電部材86は、
第1の二次導電材と、前記第1の二次導電材と接触自在
に配設された第2の二次導電材とから成る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発進装置に関するもの
である。
である。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用の手動変速機においては、
エンジンと変速装置との間に発進装置が配設され、該発
進装置によってエンジンと変速装置とを断続させること
によりトルクを選択的に変速装置に伝達することができ
るようになっている。この場合、前記発進装置において
は、トルクが伝達されるフライホイールと圧力板との間
に乾式単板のクラッチ板が配設され、該クラッチ板に摩
擦板が配設される。そして、前記フライホイール及び圧
力板によりクラッチ板を選択的に挟むことによって、フ
ライホイールと圧力板とを係脱するようになっている。
エンジンと変速装置との間に発進装置が配設され、該発
進装置によってエンジンと変速装置とを断続させること
によりトルクを選択的に変速装置に伝達することができ
るようになっている。この場合、前記発進装置において
は、トルクが伝達されるフライホイールと圧力板との間
に乾式単板のクラッチ板が配設され、該クラッチ板に摩
擦板が配設される。そして、前記フライホイール及び圧
力板によりクラッチ板を選択的に挟むことによって、フ
ライホイールと圧力板とを係脱するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の発進装置においては、摩擦板として摩擦係数の高い
ものを使用すると、該摩擦板を滑らせながらクラッチ板
と圧力板とを係合させることができない。したがって、
発進装置によってエンジンと変速装置とを接続したとき
に、エンジン回転数と変速装置の入力側の回転数とが瞬
間的に等しくなり、ショックが発生してしまう。
来の発進装置においては、摩擦板として摩擦係数の高い
ものを使用すると、該摩擦板を滑らせながらクラッチ板
と圧力板とを係合させることができない。したがって、
発進装置によってエンジンと変速装置とを接続したとき
に、エンジン回転数と変速装置の入力側の回転数とが瞬
間的に等しくなり、ショックが発生してしまう。
【0004】これに対して、摩擦板として摩擦係数の低
いものを使用すると、該摩擦板を滑らせながらクラッチ
板と圧力板とを係合させることができるので、発進装置
によってエンジンと変速装置とを接続したときにショッ
クが発生することはない。ところが、発進装置における
トルク容量が小さくなってしまうので、摩擦板を複数配
設して多板化する必要がある。その結果、発進装置の重
量が増加して変速装置の入力側の慣性が大きくなり、変
速装置の同期機構に加わる負担が大きくなって変速装置
が同期するまでの時間が長くなってしまう。
いものを使用すると、該摩擦板を滑らせながらクラッチ
板と圧力板とを係合させることができるので、発進装置
によってエンジンと変速装置とを接続したときにショッ
クが発生することはない。ところが、発進装置における
トルク容量が小さくなってしまうので、摩擦板を複数配
設して多板化する必要がある。その結果、発進装置の重
量が増加して変速装置の入力側の慣性が大きくなり、変
速装置の同期機構に加わる負担が大きくなって変速装置
が同期するまでの時間が長くなってしまう。
【0005】そこで、エンジンと変速装置とを接続した
ときにショックが発生することがなく、変速装置の同期
機構に加わる負担を小さくして、変速装置が同期するま
での時間を短くすることができる発進装置が提供されて
いる(特願平5−355299号参照)。該発進装置に
おいては、変速装置の入力軸と変速クラッチ部材とを連
結し、かつ、エンジンの出力軸と発進クラッチ部材とを
連結し、前記変速クラッチ部材と発進クラッチ部材との
間にトルク伝達部材を回転自在に配設し、変速クラッチ
部材と発進クラッチ部材とを係脱自在にするようにして
いる。また、前記エンジンの回転に伴う磁気的抗力によ
って、前記トルク伝達部材を回転させることができるよ
うになっている。
ときにショックが発生することがなく、変速装置の同期
機構に加わる負担を小さくして、変速装置が同期するま
での時間を短くすることができる発進装置が提供されて
いる(特願平5−355299号参照)。該発進装置に
おいては、変速装置の入力軸と変速クラッチ部材とを連
結し、かつ、エンジンの出力軸と発進クラッチ部材とを
連結し、前記変速クラッチ部材と発進クラッチ部材との
間にトルク伝達部材を回転自在に配設し、変速クラッチ
部材と発進クラッチ部材とを係脱自在にするようにして
いる。また、前記エンジンの回転に伴う磁気的抗力によ
って、前記トルク伝達部材を回転させることができるよ
うになっている。
【0006】この場合、例えば、クラッチペダルをわず
かに踏み込んだ状態を維持して変速クラッチ部材とトル
ク伝達部材とを係合させると、エンジンのトルクが磁気
的抗力によってトルク伝達部材に伝達され、半クラッチ
状態が形成される。また、前記クラッチペダルを元に戻
して発進クラッチ部材及び変速クラッチ部材とトルク伝
達部材とを係合させると、エンジンのトルクがそのまま
変速装置の入力軸に伝達され、クラッチ係合状態が形成
される。
かに踏み込んだ状態を維持して変速クラッチ部材とトル
ク伝達部材とを係合させると、エンジンのトルクが磁気
的抗力によってトルク伝達部材に伝達され、半クラッチ
状態が形成される。また、前記クラッチペダルを元に戻
して発進クラッチ部材及び変速クラッチ部材とトルク伝
達部材とを係合させると、エンジンのトルクがそのまま
変速装置の入力軸に伝達され、クラッチ係合状態が形成
される。
【0007】この種の発進装置においては、前記磁気的
抗力を発生させるために磁気カップリングを使用してい
る。該磁気カップリングは、エンジンの出力軸側に取り
付けられた永久磁石と、トルク伝達部材側に取り付けら
れ、二次導電材及び該二次導電材の背面に配設されたコ
ア材を備えた被駆動部材とから成る。また、わずかな隙
間(すきま)を置いて永久磁石と二次導電材とを対向さ
せ、前記永久磁石によって発生させられた磁束が二次導
電材を鎖交するようにしている。そして、エンジンから
の回転を伝達して永久磁石を回転させると、前記二次導
電材を鎖交する磁束の量が変化し、該磁束の変化量に対
応して二次導電材に電磁誘導によるうず電流が流れる。
その結果、該うず電流と磁束との相互作用によって磁気
的抗力が発生させられ、二次導電材が回転させられる。
抗力を発生させるために磁気カップリングを使用してい
る。該磁気カップリングは、エンジンの出力軸側に取り
付けられた永久磁石と、トルク伝達部材側に取り付けら
れ、二次導電材及び該二次導電材の背面に配設されたコ
ア材を備えた被駆動部材とから成る。また、わずかな隙
間(すきま)を置いて永久磁石と二次導電材とを対向さ
せ、前記永久磁石によって発生させられた磁束が二次導
電材を鎖交するようにしている。そして、エンジンから
の回転を伝達して永久磁石を回転させると、前記二次導
電材を鎖交する磁束の量が変化し、該磁束の変化量に対
応して二次導電材に電磁誘導によるうず電流が流れる。
その結果、該うず電流と磁束との相互作用によって磁気
的抗力が発生させられ、二次導電材が回転させられる。
【0008】なお、前記磁気カップリングを、エンジン
の出力軸側に取り付けられた駆動部材と、トルク伝達部
材側に取り付けられた永久磁石とによって構成すること
もできる。ところで、電磁誘導を利用して伝達される回
転の回転数とトルクとは対数関数的に変化する。したが
って、エンジンがアイドリング状態にあるときに変速ク
ラッチ部材を係合させると、前記カップリングによって
伝達することができるトルク(以下「カップリング容
量」という。)がエンジンのトルク容量より大きくな
り、エンストを起こすことがある。
の出力軸側に取り付けられた駆動部材と、トルク伝達部
材側に取り付けられた永久磁石とによって構成すること
もできる。ところで、電磁誘導を利用して伝達される回
転の回転数とトルクとは対数関数的に変化する。したが
って、エンジンがアイドリング状態にあるときに変速ク
ラッチ部材を係合させると、前記カップリングによって
伝達することができるトルク(以下「カップリング容
量」という。)がエンジンのトルク容量より大きくな
り、エンストを起こすことがある。
【0009】本発明は、前記従来の発進装置の問題点を
解決して、回転数が低い領域においてはカップリング容
量が小さく、回転数が高い領域においてはカップリング
容量が大きいトルク伝達特性を有する発進装置を提供す
ることを目的とする。
解決して、回転数が低い領域においてはカップリング容
量が小さく、回転数が高い領域においてはカップリング
容量が大きいトルク伝達特性を有する発進装置を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の発
進装置においては、磁気的抗力によってトルクを伝達す
る磁気カップリングと、係脱自在に配設され、係合時に
エンジンの回転を前記磁気カップリングを介して受けて
変速装置に伝達する発進クラッチ部材と、係脱自在に配
設され、係合時にエンジンの回転を直接受けて変速装置
に伝達する変速クラッチ部材とを有する。
進装置においては、磁気的抗力によってトルクを伝達す
る磁気カップリングと、係脱自在に配設され、係合時に
エンジンの回転を前記磁気カップリングを介して受けて
変速装置に伝達する発進クラッチ部材と、係脱自在に配
設され、係合時にエンジンの回転を直接受けて変速装置
に伝達する変速クラッチ部材とを有する。
【0011】そして、前記磁気カップリングは、互いに
異なる磁極を交互に配設することによって形成された環
状の永久磁石と、わずかな隙間を置いて前記永久磁石と
対向させて配設された環状の被駆動部材とから成る。ま
た、該被駆動部材は、環状に配設された二次導電部材
と、該二次導電部材の背面に配設された環状の鉄板とか
ら成る。
異なる磁極を交互に配設することによって形成された環
状の永久磁石と、わずかな隙間を置いて前記永久磁石と
対向させて配設された環状の被駆動部材とから成る。ま
た、該被駆動部材は、環状に配設された二次導電部材
と、該二次導電部材の背面に配設された環状の鉄板とか
ら成る。
【0012】さらに、前記二次導電部材は、第1の二次
導電材と、該第1の二次導電材に生じたジュール熱によ
る熱膨張によって、前記第1の二次導電材と接触自在に
配設された第2の二次導電材とから成る。
導電材と、該第1の二次導電材に生じたジュール熱によ
る熱膨張によって、前記第1の二次導電材と接触自在に
配設された第2の二次導電材とから成る。
【0013】
【作用及び発明の効果】本発明によれば、前記のように
発進装置においては、磁気的抗力によってトルクを伝達
する磁気カップリングと、係脱自在に配設され、係合時
にエンジンの回転を前記磁気カップリングを介して受け
て変速装置に伝達する発進クラッチ部材と、係脱自在に
配設され、係合時にエンジンの回転を直接受けて変速装
置に伝達する変速クラッチ部材とを有する。
発進装置においては、磁気的抗力によってトルクを伝達
する磁気カップリングと、係脱自在に配設され、係合時
にエンジンの回転を前記磁気カップリングを介して受け
て変速装置に伝達する発進クラッチ部材と、係脱自在に
配設され、係合時にエンジンの回転を直接受けて変速装
置に伝達する変速クラッチ部材とを有する。
【0014】そして、前記磁気カップリングは、互いに
異なる磁極を交互に配設することによって形成された環
状の永久磁石と、わずかな隙間を置いて前記永久磁石と
対向させて配設された環状の被駆動部材とから成る。ま
た、該被駆動部材は、環状の二次導電部材と、該二次導
電部材の背面に配設された環状の鉄板とから成る。さら
に、前記二次導電部材は、第1の二次導電材と、該第1
の二次導電材に生じたジュール熱による熱膨張によっ
て、前記第1の二次導電材と接触自在に配設された第2
の二次導電材とから成る。
異なる磁極を交互に配設することによって形成された環
状の永久磁石と、わずかな隙間を置いて前記永久磁石と
対向させて配設された環状の被駆動部材とから成る。ま
た、該被駆動部材は、環状の二次導電部材と、該二次導
電部材の背面に配設された環状の鉄板とから成る。さら
に、前記二次導電部材は、第1の二次導電材と、該第1
の二次導電材に生じたジュール熱による熱膨張によっ
て、前記第1の二次導電材と接触自在に配設された第2
の二次導電材とから成る。
【0015】この場合、クラッチペダルを踏み込むと、
発進クラッチ部材及び変速クラッチ部材とトルク伝達部
材とは解放され、クラッチ解放状態が形成される。次
に、クラッチペダルを徐々に戻すと、前記変速クラッチ
部材とトルク伝達部材との係合が開始され、半クラッチ
状態が形成される。このとき、磁気的抗力によってエン
ジンのトルクが変速装置に伝達される。
発進クラッチ部材及び変速クラッチ部材とトルク伝達部
材とは解放され、クラッチ解放状態が形成される。次
に、クラッチペダルを徐々に戻すと、前記変速クラッチ
部材とトルク伝達部材との係合が開始され、半クラッチ
状態が形成される。このとき、磁気的抗力によってエン
ジンのトルクが変速装置に伝達される。
【0016】続いて、前記変速クラッチ部材の係合が終
了すると、発進クラッチ部材の係合が開始され、該発進
クラッチ部材の係合が終了すると、クラッチ係合状態が
形成される。ところで、半クラッチ状態が形成されてい
る間において、エンジン回転数が低いと、永久磁石によ
って発生させられた磁束は、第1の二次導電材を鎖交し
てうず電流を発生させる。
了すると、発進クラッチ部材の係合が開始され、該発進
クラッチ部材の係合が終了すると、クラッチ係合状態が
形成される。ところで、半クラッチ状態が形成されてい
る間において、エンジン回転数が低いと、永久磁石によ
って発生させられた磁束は、第1の二次導電材を鎖交し
てうず電流を発生させる。
【0017】このとき、前記永久磁石によって発生させ
られた磁束の一部は、前記第2の二次導電材を鎖交する
が、該第2の二次導電材と第1の二次導電材との間に隙
間が形成されているので、前記第2の二次導電材には十
分な量のうず電流は流れない。したがって、二次導電部
材の全体において発生させられるうず電流は比較的小さ
く、伝達することができるトルクがその分小さくなる。
られた磁束の一部は、前記第2の二次導電材を鎖交する
が、該第2の二次導電材と第1の二次導電材との間に隙
間が形成されているので、前記第2の二次導電材には十
分な量のうず電流は流れない。したがって、二次導電部
材の全体において発生させられるうず電流は比較的小さ
く、伝達することができるトルクがその分小さくなる。
【0018】その結果、エンジンから伝達されるアイド
リングトルクは、カップリング容量より大きくなるの
で、エンストを起こしてしまうことはない。次に、運転
者がアクセルペダルを踏み込んでエンジン回転数を高く
していくと、永久磁石の回転数と駆動部材の回転数との
差が大きくなり、前記第1の二次導電材に発生させられ
るうず電流が大きくなり、該うず電流によって生じるジ
ュール熱が次第に多くなる。
リングトルクは、カップリング容量より大きくなるの
で、エンストを起こしてしまうことはない。次に、運転
者がアクセルペダルを踏み込んでエンジン回転数を高く
していくと、永久磁石の回転数と駆動部材の回転数との
差が大きくなり、前記第1の二次導電材に発生させられ
るうず電流が大きくなり、該うず電流によって生じるジ
ュール熱が次第に多くなる。
【0019】そして、前記第1の二次導電材が前記ジュ
ール熱によって膨張し、前記第1の二次導電材と第2の
二次導電材との間の隙間がなくなり、前記第1の二次導
電材及び第2の二次導電材が一体構成になる。この場
合、隙間が形成されていないので、前記二次導電部材の
全体にわたってうず電流が流れるようになる。そして、
該うず電流は前記第1の二次導電材だけに流れるうず電
流より大きく、カップリング容量がその分大きくなる。
ール熱によって膨張し、前記第1の二次導電材と第2の
二次導電材との間の隙間がなくなり、前記第1の二次導
電材及び第2の二次導電材が一体構成になる。この場
合、隙間が形成されていないので、前記二次導電部材の
全体にわたってうず電流が流れるようになる。そして、
該うず電流は前記第1の二次導電材だけに流れるうず電
流より大きく、カップリング容量がその分大きくなる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図2は本発明の第1の実施例に
おける発進装置の断面図である。図に示すように、発進
装置は図示しないエンジンの出力軸(クランクシャフ
ト)11と図示しない変速装置の入力軸10との間に配
設され、指令信号に対応してエンジンと変速装置とを断
続させる。前記エンジンの回転は発進装置を介して変速
装置に伝達され、該変速装置において変速させられ、図
示しない差動装置において差動されて左右の図示しない
駆動輪に伝達される。前記変速装置においては、二つの
並列な軸の上に配設された歯数比が異なる複数のギヤセ
ットを選択することによって、特定のギヤ比を設定する
ことができる。
ながら詳細に説明する。図2は本発明の第1の実施例に
おける発進装置の断面図である。図に示すように、発進
装置は図示しないエンジンの出力軸(クランクシャフ
ト)11と図示しない変速装置の入力軸10との間に配
設され、指令信号に対応してエンジンと変速装置とを断
続させる。前記エンジンの回転は発進装置を介して変速
装置に伝達され、該変速装置において変速させられ、図
示しない差動装置において差動されて左右の図示しない
駆動輪に伝達される。前記変速装置においては、二つの
並列な軸の上に配設された歯数比が異なる複数のギヤセ
ットを選択することによって、特定のギヤ比を設定する
ことができる。
【0021】前記発進装置においては、前記出力軸11
に円板状のフライホイール12を介して発進クラッチ部
材14が接続される。該発進クラッチ部材14は、ボル
ト16によって前記フライホイール12と共に出力軸1
1の端面に固定されたクラッチハブ18、該クラッチハ
ブ18の外周に固定された板ばね19、及び該板ばね1
9の両面に固定された摩擦板21から成る。そして、前
記フライホイール12のボス部22の外周にはベアリン
グ24が配設され、該ベアリング24によってトルク伝
達部材26が出力軸11に対して相対回転自在に支持さ
れる。なお、前記板ばね19は両摩擦板21を互いに離
れる方向に付勢して圧縮代を形成する。
に円板状のフライホイール12を介して発進クラッチ部
材14が接続される。該発進クラッチ部材14は、ボル
ト16によって前記フライホイール12と共に出力軸1
1の端面に固定されたクラッチハブ18、該クラッチハ
ブ18の外周に固定された板ばね19、及び該板ばね1
9の両面に固定された摩擦板21から成る。そして、前
記フライホイール12のボス部22の外周にはベアリン
グ24が配設され、該ベアリング24によってトルク伝
達部材26が出力軸11に対して相対回転自在に支持さ
れる。なお、前記板ばね19は両摩擦板21を互いに離
れる方向に付勢して圧縮代を形成する。
【0022】前記トルク伝達部材26は、前記ベアリン
グ24の径方向外方において前記フライホイール12と
対向させて配設されたクラッチホイール27、該クラッ
チホイール27の外周縁部に配設された環状のアウタリ
ング29、ボルト30によってアウタリング29と共に
クラッチホイール27に固定されたクラッチカバー3
1、前記アウタリング29の径方向内方においてクラッ
チホイール27と共に前記発進クラッチ部材14を挟ん
で配設され、アウタリング29とリターンスプリング3
6とを介して連結された金属製の中間圧力板35、及び
前記クラッチカバー31の径方向内方において中間圧力
板35と共に変速クラッチ部材15を挟んで配設された
圧力板37から成る。前記リターンスプリング36は中
間圧力板35とクラッチホイール27とを互いに離れる
方向に付勢し、発進クラッチ部材14とトルク伝達部材
26とを解放する。
グ24の径方向外方において前記フライホイール12と
対向させて配設されたクラッチホイール27、該クラッ
チホイール27の外周縁部に配設された環状のアウタリ
ング29、ボルト30によってアウタリング29と共に
クラッチホイール27に固定されたクラッチカバー3
1、前記アウタリング29の径方向内方においてクラッ
チホイール27と共に前記発進クラッチ部材14を挟ん
で配設され、アウタリング29とリターンスプリング3
6とを介して連結された金属製の中間圧力板35、及び
前記クラッチカバー31の径方向内方において中間圧力
板35と共に変速クラッチ部材15を挟んで配設された
圧力板37から成る。前記リターンスプリング36は中
間圧力板35とクラッチホイール27とを互いに離れる
方向に付勢し、発進クラッチ部材14とトルク伝達部材
26とを解放する。
【0023】なお、本実施例においては、ベアリング2
4によってトルク伝達部材26を出力軸11に対して相
対回転自在に支持しているが、図示しないベアリングに
よってトルク伝達部材26を発進装置ケーシング23に
回転自在に支持するようにしてもよい。また、前記フラ
イホイール12は強磁性体としての性質を有する。該フ
ライホイール12におけるクラッチホイール27と対向
する面には、複数対の永久磁石32が嵌入(かんにゅ
う)される。その結果、永久磁石32が発生させた磁束
が被駆動部材33を鎖交する。前記永久磁石32は、フ
ライホイール12の円周方向に配列され、S極、N極、
S極、N極、…のように互いに異なる磁極が隣接させら
れる。なお、前記永久磁石32としては、フェライト磁
石、耐熱性の高いサマリウムコバルト磁石等を使用する
こともできる。
4によってトルク伝達部材26を出力軸11に対して相
対回転自在に支持しているが、図示しないベアリングに
よってトルク伝達部材26を発進装置ケーシング23に
回転自在に支持するようにしてもよい。また、前記フラ
イホイール12は強磁性体としての性質を有する。該フ
ライホイール12におけるクラッチホイール27と対向
する面には、複数対の永久磁石32が嵌入(かんにゅ
う)される。その結果、永久磁石32が発生させた磁束
が被駆動部材33を鎖交する。前記永久磁石32は、フ
ライホイール12の円周方向に配列され、S極、N極、
S極、N極、…のように互いに異なる磁極が隣接させら
れる。なお、前記永久磁石32としては、フェライト磁
石、耐熱性の高いサマリウムコバルト磁石等を使用する
こともできる。
【0024】一方、クラッチホイール27におけるフラ
イホイール12と対向する面には、環状の被駆動部材3
3が嵌入される。該被駆動部材33は、非磁性の第1の
二次導電材及び第2の二次導電材並びに磁性体から成
り、前記第1の二次導電材及び第2の二次導電材として
は、銅、アルミニウム等を使用することができる。そし
て、前記永久磁石32及び被駆動部材33によって磁気
カップリングが構成される。
イホイール12と対向する面には、環状の被駆動部材3
3が嵌入される。該被駆動部材33は、非磁性の第1の
二次導電材及び第2の二次導電材並びに磁性体から成
り、前記第1の二次導電材及び第2の二次導電材として
は、銅、アルミニウム等を使用することができる。そし
て、前記永久磁石32及び被駆動部材33によって磁気
カップリングが構成される。
【0025】ところで、アイドリング状態にある場合等
において、前記エンジンが低速で回転すると、被駆動部
材33を鎖交する磁束の量が変化し、該磁束の変化量に
対応して被駆動部材33に電磁誘導によるうず電流が流
れる。したがって、該うず電流と永久磁石32の磁束と
の相互作用によって、トルク伝達部材26とフライホイ
ール12との間に磁気的抗力が発生させられ、被駆動部
材33が回転させられる。
において、前記エンジンが低速で回転すると、被駆動部
材33を鎖交する磁束の量が変化し、該磁束の変化量に
対応して被駆動部材33に電磁誘導によるうず電流が流
れる。したがって、該うず電流と永久磁石32の磁束と
の相互作用によって、トルク伝達部材26とフライホイ
ール12との間に磁気的抗力が発生させられ、被駆動部
材33が回転させられる。
【0026】なお、前記磁気的抗力は、トルク伝達部材
26の回転数とフライホイール12の回転数との差に対
応して変化する。この場合、両者間の回転数の差が所定
以上に大きくなると磁気的抗力は小さくなる。また、前
記変速装置の入力軸10の端部に、ダンパ41を介して
前記変速クラッチ部材15が配設され、中間圧力板35
と対向させられる。前記ダンパ41は、前記入力軸10
とスプライン連結されたダンパハブ45に固定される。
前記ダンパ41は前記発進クラッチ部材14と変速クラ
ッチ部材15とを介して入力軸10に伝達されるトルク
の変動を平滑化するためのものであり、変速クラッチ部
材15と連結され、該変速クラッチ部材15を介してト
ルクが伝達される第1部材42、ダンパハブ45と連結
された第2部材43、及び第1部材42と第2部材43
との間に配設されたダンパスプリング44から成る。前
記トルクは発進クラッチ部材14、変速クラッチ部材1
5及びダンパ41を介して入力軸10に伝達され、トル
クの変動に対応してダンパ41のダンパスプリング44
が伸縮する。
26の回転数とフライホイール12の回転数との差に対
応して変化する。この場合、両者間の回転数の差が所定
以上に大きくなると磁気的抗力は小さくなる。また、前
記変速装置の入力軸10の端部に、ダンパ41を介して
前記変速クラッチ部材15が配設され、中間圧力板35
と対向させられる。前記ダンパ41は、前記入力軸10
とスプライン連結されたダンパハブ45に固定される。
前記ダンパ41は前記発進クラッチ部材14と変速クラ
ッチ部材15とを介して入力軸10に伝達されるトルク
の変動を平滑化するためのものであり、変速クラッチ部
材15と連結され、該変速クラッチ部材15を介してト
ルクが伝達される第1部材42、ダンパハブ45と連結
された第2部材43、及び第1部材42と第2部材43
との間に配設されたダンパスプリング44から成る。前
記トルクは発進クラッチ部材14、変速クラッチ部材1
5及びダンパ41を介して入力軸10に伝達され、トル
クの変動に対応してダンパ41のダンパスプリング44
が伸縮する。
【0027】また、前記変速クラッチ部材15は前記第
1部材42の外周に固定された板47、及び該板47の
両面に固定された摩擦板49から成る。そして、前記圧
力板37は、その外周縁に形成された突出部50におい
て、ストラップ51を介してクラッチカバー31と連結
される。該クラッチカバー31は図示しない変速装置側
の端面に支持部55を有し、該支持部55によってダイ
ヤフラムスプリング57が挟持され保持される。該ダイ
ヤフラムスプリング57は環状体から成り、外周縁が前
記圧力板37と当接され、内周縁がレリーズベアリング
58と当接される。なお、59はボルト60によって前
記圧力板37に固定され、前記ダイヤフラムスプリング
57の外周縁を前記圧力板37に押圧するための保持ス
プリングである。
1部材42の外周に固定された板47、及び該板47の
両面に固定された摩擦板49から成る。そして、前記圧
力板37は、その外周縁に形成された突出部50におい
て、ストラップ51を介してクラッチカバー31と連結
される。該クラッチカバー31は図示しない変速装置側
の端面に支持部55を有し、該支持部55によってダイ
ヤフラムスプリング57が挟持され保持される。該ダイ
ヤフラムスプリング57は環状体から成り、外周縁が前
記圧力板37と当接され、内周縁がレリーズベアリング
58と当接される。なお、59はボルト60によって前
記圧力板37に固定され、前記ダイヤフラムスプリング
57の外周縁を前記圧力板37に押圧するための保持ス
プリングである。
【0028】したがって、前記レリーズベアリング58
が軸方向に移動するのに伴ってダイヤフラムスプリング
57の外周縁も軸方向に移動することができるので、圧
力板37によって変速クラッチ部材15とトルク伝達部
材26とを係脱したり、発進クラッチ部材14及び変速
クラッチ部材15とトルク伝達部材26とを係脱したり
することができる。
が軸方向に移動するのに伴ってダイヤフラムスプリング
57の外周縁も軸方向に移動することができるので、圧
力板37によって変速クラッチ部材15とトルク伝達部
材26とを係脱したり、発進クラッチ部材14及び変速
クラッチ部材15とトルク伝達部材26とを係脱したり
することができる。
【0029】前記レリーズベアリング58は、入力軸1
0を包囲して前記発進装置ケーシング23に固定された
スリーブ63に対して摺動(しゅうどう)自在に配設さ
れ、該スリーブ63の外周と摺動させられる摺動部材6
4、及びベアリング本体65から成り、該ベアリング本
体65のインナレースが軸方向のエンジン側に突出して
前記ダイヤフラムスプリング57の内周縁と当接させら
れる。
0を包囲して前記発進装置ケーシング23に固定された
スリーブ63に対して摺動(しゅうどう)自在に配設さ
れ、該スリーブ63の外周と摺動させられる摺動部材6
4、及びベアリング本体65から成り、該ベアリング本
体65のインナレースが軸方向のエンジン側に突出して
前記ダイヤフラムスプリング57の内周縁と当接させら
れる。
【0030】また、前記レリーズベアリング58を軸方
向に移動させるためにレリーズフォーク68が配設され
る。該レリーズフォーク68の内端は前記レリーズベア
リング58の変速装置側の端面と対向させられ、外端は
入力軸10と垂直の方向に延びて発進装置ケーシング2
3を貫通し、該発進装置ケーシング23の外部において
レリーズシリンダ70のロッド71と対向させられる。
なお、前記レリーズフォーク68は図示しない線状のリ
ターンスプリングを有する。
向に移動させるためにレリーズフォーク68が配設され
る。該レリーズフォーク68の内端は前記レリーズベア
リング58の変速装置側の端面と対向させられ、外端は
入力軸10と垂直の方向に延びて発進装置ケーシング2
3を貫通し、該発進装置ケーシング23の外部において
レリーズシリンダ70のロッド71と対向させられる。
なお、前記レリーズフォーク68は図示しない線状のリ
ターンスプリングを有する。
【0031】前記レリーズシリンダ70はリターンスプ
リング75、ピストン76及びロッド71から成り、油
圧によってピストン76を作動させ、ロッド71によっ
てレリーズフォーク68の外端を移動させる。前記レリ
ーズシリンダ70は、油路によって図示しないマスター
シリンダと連結される。そして、該マスターシリンダ
は、図示しないクラッチペダルと更に連結される。運転
者が該クラッチペダルを踏み込むと、マスターシリンダ
が作動させられ、該マスターシリンダによって発生させ
られた油圧を前記レリーズシリンダ70に供給し、ロッ
ド71を前進(図における左方向に移動)させることが
できる。これに対して、クラッチペダルを戻すと、前記
レリーズシリンダ70内の油圧をマスターシリンダに供
給し、ロッド71を後退(図における右方向に移動)さ
せることができる。
リング75、ピストン76及びロッド71から成り、油
圧によってピストン76を作動させ、ロッド71によっ
てレリーズフォーク68の外端を移動させる。前記レリ
ーズシリンダ70は、油路によって図示しないマスター
シリンダと連結される。そして、該マスターシリンダ
は、図示しないクラッチペダルと更に連結される。運転
者が該クラッチペダルを踏み込むと、マスターシリンダ
が作動させられ、該マスターシリンダによって発生させ
られた油圧を前記レリーズシリンダ70に供給し、ロッ
ド71を前進(図における左方向に移動)させることが
できる。これに対して、クラッチペダルを戻すと、前記
レリーズシリンダ70内の油圧をマスターシリンダに供
給し、ロッド71を後退(図における右方向に移動)さ
せることができる。
【0032】ところで、前記ダイヤフラムスプリング5
7が圧力板37に加える付勢力は、発進クラッチ部材1
4及び変速クラッチ部材15とトルク伝達部材26とを
係合させて、前記エンジンの出力軸11と変速装置の入
力軸10との間において十分にトルクを伝達することが
できるだけの力に対応させられる。また、前記レリーズ
ベアリング58には、レリーズフォーク68の内端を包
囲する係止部材82が取り付けられ、該係止部材82を
介してレリーズベアリング58の内端とレリーズフォー
ク68とが係止される。
7が圧力板37に加える付勢力は、発進クラッチ部材1
4及び変速クラッチ部材15とトルク伝達部材26とを
係合させて、前記エンジンの出力軸11と変速装置の入
力軸10との間において十分にトルクを伝達することが
できるだけの力に対応させられる。また、前記レリーズ
ベアリング58には、レリーズフォーク68の内端を包
囲する係止部材82が取り付けられ、該係止部材82を
介してレリーズベアリング58の内端とレリーズフォー
ク68とが係止される。
【0033】そして、該レリーズフォーク68の外端が
前記ロッド71の前進によって図における左方向に押さ
れると、レリーズフォーク68は支持部材73を支点と
して揺動し、梃子(てこ)の原理によって押圧力及びス
トロークが調整され、レリーズフォーク68の内端を図
における右方向に移動させ、ダイヤフラムスプリング5
7の付勢力に打ち勝ちながらレリーズベアリング58を
押す。
前記ロッド71の前進によって図における左方向に押さ
れると、レリーズフォーク68は支持部材73を支点と
して揺動し、梃子(てこ)の原理によって押圧力及びス
トロークが調整され、レリーズフォーク68の内端を図
における右方向に移動させ、ダイヤフラムスプリング5
7の付勢力に打ち勝ちながらレリーズベアリング58を
押す。
【0034】該レリーズベアリング58の移動によって
ダイヤフラムスプリング57の内周縁を同方向に移動さ
せ、該ダイヤフラムスプリング57を揺動させて外周縁
を図における左方向に移動させる。その結果、ダイヤフ
ラムスプリング57の圧力板37への付勢力は軽減され
又は解除されるとともに、圧力板37は図における左方
向に移動させられる。
ダイヤフラムスプリング57の内周縁を同方向に移動さ
せ、該ダイヤフラムスプリング57を揺動させて外周縁
を図における左方向に移動させる。その結果、ダイヤフ
ラムスプリング57の圧力板37への付勢力は軽減され
又は解除されるとともに、圧力板37は図における左方
向に移動させられる。
【0035】一方、レリーズフォーク68は、外端が図
における右方向に戻されると、支持部材73を支点とし
て揺動し、内端を図における左方向に移動させる。この
とき、前記ダイヤフラムスプリング57の付勢力によっ
てレリーズベアリング58は図における左方向に移動さ
せられ、ダイヤフラムスプリング57の外周縁が圧力板
37を押圧する。そして、押圧力が大きくなるに従っ
て、圧力板37は、まず、変速クラッチ部材15とトル
ク伝達部材26とを係合させ、続いて、発進クラッチ部
材14及び変速クラッチ部材15とトルク伝達部材26
とを係合させる。
における右方向に戻されると、支持部材73を支点とし
て揺動し、内端を図における左方向に移動させる。この
とき、前記ダイヤフラムスプリング57の付勢力によっ
てレリーズベアリング58は図における左方向に移動さ
せられ、ダイヤフラムスプリング57の外周縁が圧力板
37を押圧する。そして、押圧力が大きくなるに従っ
て、圧力板37は、まず、変速クラッチ部材15とトル
ク伝達部材26とを係合させ、続いて、発進クラッチ部
材14及び変速クラッチ部材15とトルク伝達部材26
とを係合させる。
【0036】次に、前記構成の発進装置の動作について
図3から7までを併用して説明する。図3は本発明の第
1の実施例におけるクラッチ解放状態図、図4は本発明
の第1の実施例における半クラッチ状態図、図5は本発
明の第1の実施例におけるクラッチ係合状態図、図6は
本発明の第1の実施例における発進装置のトルク容量特
性図、図7は本発明の第1の実施例における発進装置の
押付け荷重特性図である。なお、図6において、横軸に
レリーズストロークを、縦軸にトルク容量を採ってあ
る。また、図7において、横軸にレリーズストローク
を、縦軸に押付け荷重を採ってある。
図3から7までを併用して説明する。図3は本発明の第
1の実施例におけるクラッチ解放状態図、図4は本発明
の第1の実施例における半クラッチ状態図、図5は本発
明の第1の実施例におけるクラッチ係合状態図、図6は
本発明の第1の実施例における発進装置のトルク容量特
性図、図7は本発明の第1の実施例における発進装置の
押付け荷重特性図である。なお、図6において、横軸に
レリーズストロークを、縦軸にトルク容量を採ってあ
る。また、図7において、横軸にレリーズストローク
を、縦軸に押付け荷重を採ってある。
【0037】クラッチ解放状態においては、クラッチペ
ダルが踏み込まれ、図3に示すように、圧力板37が図
における左方向に移動させられ、発進クラッチ部材14
及び変速クラッチ部材15とトルク伝達部材26とは解
放される。このとき、変速クラッチ部材15の摩擦板4
9は圧力板37とも中間圧力板35とも接触しない。ま
た、発進クラッチ部材14の摩擦板21は中間圧力板3
5ともクラッチホイール27とも接触しない。このと
き、図6に示すように、発進装置のトルク容量は“0”
である。
ダルが踏み込まれ、図3に示すように、圧力板37が図
における左方向に移動させられ、発進クラッチ部材14
及び変速クラッチ部材15とトルク伝達部材26とは解
放される。このとき、変速クラッチ部材15の摩擦板4
9は圧力板37とも中間圧力板35とも接触しない。ま
た、発進クラッチ部材14の摩擦板21は中間圧力板3
5ともクラッチホイール27とも接触しない。このと
き、図6に示すように、発進装置のトルク容量は“0”
である。
【0038】なお、12はフライホイール、19は板ば
ね、32は永久磁石、33は被駆動部材、36はリター
ンスプリングである。次に、クラッチペダルを徐々に戻
し、図4に示すように、摩擦板49と圧力板37とが、
また、摩擦板49と中間圧力板35とが接触すると、前
記変速クラッチ部材15とトルク伝達部材26との係合
が開始され、半クラッチ状態が形成される。このとき、
図示しないエンジンはアイドリング状態にあり、フライ
ホイール12が低速で回転させられているので、磁気的
抗力によってフライホイール12からクラッチホイール
27にトルクが伝達される。この場合、該クラッチホイ
ール27はフライホイール12より回転速度が低い。こ
のように、クラッチホイール27に伝達されたトルクは
変速クラッチ部材15を介して図示しない変速装置に伝
達される。
ね、32は永久磁石、33は被駆動部材、36はリター
ンスプリングである。次に、クラッチペダルを徐々に戻
し、図4に示すように、摩擦板49と圧力板37とが、
また、摩擦板49と中間圧力板35とが接触すると、前
記変速クラッチ部材15とトルク伝達部材26との係合
が開始され、半クラッチ状態が形成される。このとき、
図示しないエンジンはアイドリング状態にあり、フライ
ホイール12が低速で回転させられているので、磁気的
抗力によってフライホイール12からクラッチホイール
27にトルクが伝達される。この場合、該クラッチホイ
ール27はフライホイール12より回転速度が低い。こ
のように、クラッチホイール27に伝達されたトルクは
変速クラッチ部材15を介して図示しない変速装置に伝
達される。
【0039】また、このとき、レリーズストロークを小
さくしているので、ダイヤフラムスプリング57(図
2)が圧力板37と摩擦板49とを、また、摩擦板49
と中間圧力板35とを滑らせながらクラッチホイール2
7側に移動し、その後、前記変速クラッチ部材15とト
ルク伝達部材26との係合を終了する。この間、トルク
容量は大きくなり、図6の点P1 の値から点P2 の値に
なる。また、押付け荷重も大きくなり、図7のリターン
スプリング荷重線L1に沿って点Q1 の値から点Q2 の
値になる。
さくしているので、ダイヤフラムスプリング57(図
2)が圧力板37と摩擦板49とを、また、摩擦板49
と中間圧力板35とを滑らせながらクラッチホイール2
7側に移動し、その後、前記変速クラッチ部材15とト
ルク伝達部材26との係合を終了する。この間、トルク
容量は大きくなり、図6の点P1 の値から点P2 の値に
なる。また、押付け荷重も大きくなり、図7のリターン
スプリング荷重線L1に沿って点Q1 の値から点Q2 の
値になる。
【0040】次に、レリーズストロークを更に小さくす
ると、リターンスプリング36の付勢力に抗して中間圧
力板35がクラッチホイール27側に移動し、摩擦板2
1と中間圧力板35とが、また、摩擦板21とクラッチ
ホイール27とが接触し、トルク伝達部材26と発進ク
ラッチ部材14との係合が開始される。その間、磁気カ
ップリングによって伝達されるトルクは変化しないの
で、トルク容量は一定であり、図6の点P2 の値と点P
3 の値とは等しい。一方、押付け荷重はリターンスプリ
ング36が収縮するので大きくなり、図7のリターンス
プリング荷重線L1に沿って点Q2 の値から点Q3 の値
になる。
ると、リターンスプリング36の付勢力に抗して中間圧
力板35がクラッチホイール27側に移動し、摩擦板2
1と中間圧力板35とが、また、摩擦板21とクラッチ
ホイール27とが接触し、トルク伝達部材26と発進ク
ラッチ部材14との係合が開始される。その間、磁気カ
ップリングによって伝達されるトルクは変化しないの
で、トルク容量は一定であり、図6の点P2 の値と点P
3 の値とは等しい。一方、押付け荷重はリターンスプリ
ング36が収縮するので大きくなり、図7のリターンス
プリング荷重線L1に沿って点Q2 の値から点Q3 の値
になる。
【0041】このように、制御範囲Aにおいては、トル
ク容量を一定にすることができる。したがって、前記変
速装置を前進1速(前進時において最もギヤ比が大きい
変速段)に設定しておくと、トルクを変速装置に伝達し
て車両を発進させることができる。なお、前記クラッチ
ホイール27とフライホイール12とは直接連結されな
いので、半クラッチ状態が形成される際に変速クラッチ
部材15及びクラッチホイール27が停止させられてい
ても、エンストを起こしてしまうことはない。
ク容量を一定にすることができる。したがって、前記変
速装置を前進1速(前進時において最もギヤ比が大きい
変速段)に設定しておくと、トルクを変速装置に伝達し
て車両を発進させることができる。なお、前記クラッチ
ホイール27とフライホイール12とは直接連結されな
いので、半クラッチ状態が形成される際に変速クラッチ
部材15及びクラッチホイール27が停止させられてい
ても、エンストを起こしてしまうことはない。
【0042】また、半クラッチ状態においては、前記磁
気的抗力に対応させられたトルクを変速装置に伝達する
ことができる。したがって、変速装置に伝達されたトル
クによって車両をクリープさせることができるので、登
坂路における発進を容易にすることができる。次に、レ
リーズストロークを更に小さくすると、中間圧力板35
がリターンスプリング36の付勢力に抗して摩擦板21
と中間圧力板35とを、また、摩擦板21とクラッチホ
イール27とを滑らせながらクラッチホイール27側に
更に移動する。そして、図5に示すように、板ばね19
の圧縮代がなくなり、トルク伝達部材26と発進クラッ
チ部材14との係合が終了される。その間、トルク容量
は大きくなり、図6の点P3 の値から点P4 の値にな
る。また、押付け荷重も大きくなり、図7の変速クラッ
チ荷重線L2に沿って点Q3 の値から点Q4 の値にな
る。このとき、クラッチ係合状態が形成される。なお、
L3は発進クラッチ荷重線である。
気的抗力に対応させられたトルクを変速装置に伝達する
ことができる。したがって、変速装置に伝達されたトル
クによって車両をクリープさせることができるので、登
坂路における発進を容易にすることができる。次に、レ
リーズストロークを更に小さくすると、中間圧力板35
がリターンスプリング36の付勢力に抗して摩擦板21
と中間圧力板35とを、また、摩擦板21とクラッチホ
イール27とを滑らせながらクラッチホイール27側に
更に移動する。そして、図5に示すように、板ばね19
の圧縮代がなくなり、トルク伝達部材26と発進クラッ
チ部材14との係合が終了される。その間、トルク容量
は大きくなり、図6の点P3 の値から点P4 の値にな
る。また、押付け荷重も大きくなり、図7の変速クラッ
チ荷重線L2に沿って点Q3 の値から点Q4 の値にな
る。このとき、クラッチ係合状態が形成される。なお、
L3は発進クラッチ荷重線である。
【0043】そして、前記クラッチ係合状態において
は、変速クラッチ部材15及び発進クラッチ部材14と
トルク伝達部材26とが係合し、フライホイール12の
回転は発進クラッチ部材14を介してトルク伝達部材2
6に直接伝達される。したがって、クラッチホイール2
7の回転速度とフライホイール12の回転速度との間に
差はなく、前記磁気的抗力は発生しない。
は、変速クラッチ部材15及び発進クラッチ部材14と
トルク伝達部材26とが係合し、フライホイール12の
回転は発進クラッチ部材14を介してトルク伝達部材2
6に直接伝達される。したがって、クラッチホイール2
7の回転速度とフライホイール12の回転速度との間に
差はなく、前記磁気的抗力は発生しない。
【0044】次に、変速時の発進装置の動作について説
明する。アップシフトを行う場合、変速後のエンジン回
転数は変速前のエンジン回転数より低くなり、ダウンシ
フトを行う場合、変速後のエンジン回転数は変速前のエ
ンジン回転数より高くなる。そして、アップシフトを行
う場合は、まず、トルク伝達部材26と発進クラッチ部
材14とが解放され、次に、トルク伝達部材26と変速
クラッチ部材15とが解放される。そして、変速装置の
変速段が変更され、再び発進クラッチ部材14及び変速
クラッチ部材15とトルク伝達部材26とが係合させら
れる。このとき、前記永久磁石32と被駆動部材33と
の相互作用によって係合は円滑に行われる。
明する。アップシフトを行う場合、変速後のエンジン回
転数は変速前のエンジン回転数より低くなり、ダウンシ
フトを行う場合、変速後のエンジン回転数は変速前のエ
ンジン回転数より高くなる。そして、アップシフトを行
う場合は、まず、トルク伝達部材26と発進クラッチ部
材14とが解放され、次に、トルク伝達部材26と変速
クラッチ部材15とが解放される。そして、変速装置の
変速段が変更され、再び発進クラッチ部材14及び変速
クラッチ部材15とトルク伝達部材26とが係合させら
れる。このとき、前記永久磁石32と被駆動部材33と
の相互作用によって係合は円滑に行われる。
【0045】例えば、車速が一定で、変速前にエンジン
が毎分4000回転で回転していて、変速後に毎分25
50回転になる場合を想定すると、前記相互作用がない
ときは、トルク伝達部材26と変速クラッチ部材15と
を係合させられていた時点、すなわち、変速前のエンジ
ン回転数(毎分4000回転)を慣性によって維持しよ
うとする。
が毎分4000回転で回転していて、変速後に毎分25
50回転になる場合を想定すると、前記相互作用がない
ときは、トルク伝達部材26と変速クラッチ部材15と
を係合させられていた時点、すなわち、変速前のエンジ
ン回転数(毎分4000回転)を慣性によって維持しよ
うとする。
【0046】そして、アップシフト時においては、普通
はアクセル開度が小さくなるので、エンジン回転数は低
下する。また、変速クラッチ部材15の回転数は変速後
に毎分2550回転になる。したがって、前記トルク伝
達部材26だけが高い回転数で回転することになるが、
前記相互作用によってトルク伝達部材26はエンジン回
転数に対応した回転数になるので、発進クラッチ部材1
4及び変速クラッチ部材15とトルク伝達部材26とが
円滑に係合させられる。
はアクセル開度が小さくなるので、エンジン回転数は低
下する。また、変速クラッチ部材15の回転数は変速後
に毎分2550回転になる。したがって、前記トルク伝
達部材26だけが高い回転数で回転することになるが、
前記相互作用によってトルク伝達部材26はエンジン回
転数に対応した回転数になるので、発進クラッチ部材1
4及び変速クラッチ部材15とトルク伝達部材26とが
円滑に係合させられる。
【0047】また、ダウンシフトを行う場合も同様に、
発進クラッチ部材14及び変速クラッチ部材15とトル
ク伝達部材26とが円滑に係合させられる。ところで、
電磁誘導を利用して伝達される回転の回転数とトルクと
は対数関数的に変化し、カップリング容量は、回転数が
低い領域においては比較的大きく、回転数が高い領域に
おいては比較的小さくなる。
発進クラッチ部材14及び変速クラッチ部材15とトル
ク伝達部材26とが円滑に係合させられる。ところで、
電磁誘導を利用して伝達される回転の回転数とトルクと
は対数関数的に変化し、カップリング容量は、回転数が
低い領域においては比較的大きく、回転数が高い領域に
おいては比較的小さくなる。
【0048】そこで、本実施例においては、前記カップ
リング容量を回転数が低い領域においては比較的小さ
く、回転数が高い領域においては比較的大きくするよう
にしている。図1は本発明の第1の実施例における磁気
カップリングの概念図、図8は本発明の第1の実施例に
おける磁気カップリングの第1の状態図、図9は本発明
の第1の実施例における磁気カップリングの第2の状態
図である。なお、図1の(a)は磁気カップリングの正
面図、(b)は磁気カップリングの断面図である。
リング容量を回転数が低い領域においては比較的小さ
く、回転数が高い領域においては比較的大きくするよう
にしている。図1は本発明の第1の実施例における磁気
カップリングの概念図、図8は本発明の第1の実施例に
おける磁気カップリングの第1の状態図、図9は本発明
の第1の実施例における磁気カップリングの第2の状態
図である。なお、図1の(a)は磁気カップリングの正
面図、(b)は磁気カップリングの断面図である。
【0049】図において、32は環状の永久磁石、33
は該永久磁石32と対向させて配設された環状の被駆動
部材である。前記永久磁石32においては、図に示すよ
うに、S極、N極、S極、N極、…のように互いに異な
る磁極が隣接させられる。前記被駆動部材33は、透磁
率の高い強磁性体から成り、コア材を形成する環状の鉄
板85、及び該鉄板85における永久磁石32と対向す
る面に固定された二次導電部材86を有する。
は該永久磁石32と対向させて配設された環状の被駆動
部材である。前記永久磁石32においては、図に示すよ
うに、S極、N極、S極、N極、…のように互いに異な
る磁極が隣接させられる。前記被駆動部材33は、透磁
率の高い強磁性体から成り、コア材を形成する環状の鉄
板85、及び該鉄板85における永久磁石32と対向す
る面に固定された二次導電部材86を有する。
【0050】前記鉄板85と二次導電部材86とは同じ
外径及び内径を有し、両者は接着、溶着、溶接等の固定
手段によって互いに固定される。また、前記二次導電部
材86と永久磁石32との間には、わずかな隙間が形成
される。そして、前記二次導電部材86は、透磁率の低
い非磁性体から成り、第1の二次導電材を構成する環状
の銅板91、及び透磁率の低い非磁性体から成り、前記
銅板91より外周側において第2の二次導電材を構成す
る環状の銅板93を有する。この場合、前記銅板91の
径方向の幅は前記永久磁石32の幅よりわずかに広く設
定され、一方、前記銅板93の径方向の幅は前記銅板9
1の径方向の幅より狭くされる。
外径及び内径を有し、両者は接着、溶着、溶接等の固定
手段によって互いに固定される。また、前記二次導電部
材86と永久磁石32との間には、わずかな隙間が形成
される。そして、前記二次導電部材86は、透磁率の低
い非磁性体から成り、第1の二次導電材を構成する環状
の銅板91、及び透磁率の低い非磁性体から成り、前記
銅板91より外周側において第2の二次導電材を構成す
る環状の銅板93を有する。この場合、前記銅板91の
径方向の幅は前記永久磁石32の幅よりわずかに広く設
定され、一方、前記銅板93の径方向の幅は前記銅板9
1の径方向の幅より狭くされる。
【0051】また、前記第1の二次導電材及び第2の二
次導電材を環状にすることなく、扇状にしたものを円周
方向に複数個並べるようにしてもよい。そして、前記銅
板91、93は、同一平面上において同心状に配設さ
れ、前記銅板91と銅板93との間に、常温時において
わずかな隙間CLが形成されるような寸法を有する。ま
た、前記銅板91は前記永久磁石32とほぼ対向する位
置に、前記銅板93は前記位置の外周側に配設される。
次導電材を環状にすることなく、扇状にしたものを円周
方向に複数個並べるようにしてもよい。そして、前記銅
板91、93は、同一平面上において同心状に配設さ
れ、前記銅板91と銅板93との間に、常温時において
わずかな隙間CLが形成されるような寸法を有する。ま
た、前記銅板91は前記永久磁石32とほぼ対向する位
置に、前記銅板93は前記位置の外周側に配設される。
【0052】ところで、車両の発進装置に前記磁気カッ
プリングを使用した場合、伝達されるトルクの大きさ
は、永久磁石32の回転に伴って二次導電部材86を鎖
交する磁束の変化量に伴って変化し、変化量が多いほど
大きくなる。すなわち、トルクの大きさは二次導電部材
86の表面の磁束密度の2乗に比例する。そして、図示
しないエンジンがアイドリング状態にあるときのように
エンジン回転数が低い場合、永久磁石32によって発生
させられた磁束は、銅板91を鎖交してうず電流I1 を
発生させる。
プリングを使用した場合、伝達されるトルクの大きさ
は、永久磁石32の回転に伴って二次導電部材86を鎖
交する磁束の変化量に伴って変化し、変化量が多いほど
大きくなる。すなわち、トルクの大きさは二次導電部材
86の表面の磁束密度の2乗に比例する。そして、図示
しないエンジンがアイドリング状態にあるときのように
エンジン回転数が低い場合、永久磁石32によって発生
させられた磁束は、銅板91を鎖交してうず電流I1 を
発生させる。
【0053】一方、永久磁石32によって発生させられ
た磁束の一部は、前記銅板93を鎖交するが、該銅板9
3の径方向の幅が前記銅板91の径方向の幅より狭いだ
けでなく、銅板91との間に隙間CLが形成されている
ので、前記銅板93に十分な量のうず電流は流れない。
したがって、二次導電部材86の全体において発生させ
られるうず電流は比較的小さくなり、伝達することがで
きるトルクもその分小さくなる。
た磁束の一部は、前記銅板93を鎖交するが、該銅板9
3の径方向の幅が前記銅板91の径方向の幅より狭いだ
けでなく、銅板91との間に隙間CLが形成されている
ので、前記銅板93に十分な量のうず電流は流れない。
したがって、二次導電部材86の全体において発生させ
られるうず電流は比較的小さくなり、伝達することがで
きるトルクもその分小さくなる。
【0054】その結果、カップリング容量は、前記エン
ジンから伝達されるアイドリングトルクより小さくなる
ので、エンストを起こしてしまうことはない。次に、運
転者がアクセルペダルを踏み込んでエンジン回転数を高
くしていくと、永久磁石32の回転数と被駆動部材33
の回転数との差が大きくなり、前記銅板91に発生させ
られるうず電流I1 が大きくなり、該うず電流I1 によ
って生じるジュール熱が次第に多くなる。
ジンから伝達されるアイドリングトルクより小さくなる
ので、エンストを起こしてしまうことはない。次に、運
転者がアクセルペダルを踏み込んでエンジン回転数を高
くしていくと、永久磁石32の回転数と被駆動部材33
の回転数との差が大きくなり、前記銅板91に発生させ
られるうず電流I1 が大きくなり、該うず電流I1 によ
って生じるジュール熱が次第に多くなる。
【0055】そして、前記銅板91、93が前記ジュー
ル熱によって膨張し、前記銅板91と銅板93との間の
隙間CLがなくなり、前記銅板91、93が一体構成に
なる。この場合、隙間CLが形成されていないので、前
記二次導電部材86の全体にわたってうず電流I2 が流
れるようになる。そして、該うず電流I2 は前記銅板9
1だけに流れるうず電流I1 より大きくなり、カップリ
ング容量もその分大きくなる。
ル熱によって膨張し、前記銅板91と銅板93との間の
隙間CLがなくなり、前記銅板91、93が一体構成に
なる。この場合、隙間CLが形成されていないので、前
記二次導電部材86の全体にわたってうず電流I2 が流
れるようになる。そして、該うず電流I2 は前記銅板9
1だけに流れるうず電流I1 より大きくなり、カップリ
ング容量もその分大きくなる。
【0056】図10は本発明の第1の実施例における磁
気カップリングのトルク伝達特性図である。なお、図に
おいて、横軸に回転数を、縦軸に磁気カップリングによ
って伝達することができるトルクを採ってある。図にお
いて、L4は通常の電磁誘導におけるトルク伝達特性
線、L5は本実施例における磁気カップリングのトルク
伝達特性線である。また、Ni はアイドリング回転数、
Ti はアイドリングトルクである。
気カップリングのトルク伝達特性図である。なお、図に
おいて、横軸に回転数を、縦軸に磁気カップリングによ
って伝達することができるトルクを採ってある。図にお
いて、L4は通常の電磁誘導におけるトルク伝達特性
線、L5は本実施例における磁気カップリングのトルク
伝達特性線である。また、Ni はアイドリング回転数、
Ti はアイドリングトルクである。
【0057】トルク伝達特性線L5に示すように、永久
磁石32(図1)の回転数が低い場合は、カップリング
容量はトルク伝達特性線L4と比べて小さい。一方、永
久磁石32の回転数が高くなるほど、カップリング容量
はトルク伝達特性線L4に近い値を有するようになる。
ところで、図示しないエンジンがアイドリング状態にあ
り、アイドリング回転数の回転が永久磁石32に伝達さ
れるが、この状態において変速クラッチ部材15(図
2)を係合させると、磁気カップリングによってトルク
Tc が伝達される。一方、アイドリング状態においてエ
ンジンからアイドリングトルクTi が伝達されるが、ト
ルクTc はアイドリングトルクTi より小さい。
磁石32(図1)の回転数が低い場合は、カップリング
容量はトルク伝達特性線L4と比べて小さい。一方、永
久磁石32の回転数が高くなるほど、カップリング容量
はトルク伝達特性線L4に近い値を有するようになる。
ところで、図示しないエンジンがアイドリング状態にあ
り、アイドリング回転数の回転が永久磁石32に伝達さ
れるが、この状態において変速クラッチ部材15(図
2)を係合させると、磁気カップリングによってトルク
Tc が伝達される。一方、アイドリング状態においてエ
ンジンからアイドリングトルクTi が伝達されるが、ト
ルクTc はアイドリングトルクTi より小さい。
【0058】したがって、磁気カップリングによってト
ルクTc が伝達されることによりエンストを起こしてし
まうことはない。このように、電磁誘導を利用する磁気
カップリングにおいて、回転数が低い領域においてはカ
ップリング容量を小さく、回転数が高い領域においては
カップリング容量を大きくすることができる。
ルクTc が伝達されることによりエンストを起こしてし
まうことはない。このように、電磁誘導を利用する磁気
カップリングにおいて、回転数が低い領域においてはカ
ップリング容量を小さく、回転数が高い領域においては
カップリング容量を大きくすることができる。
【0059】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図11は本発明の第2の実施例におけるクラッチ
解放状態図である。図において、12はフライホイー
ル、14は発進クラッチ部材、15は変速クラッチ部
材、21、49は摩擦板、26はトルク伝達部材、27
はクラッチホイール、32は永久磁石、33は被駆動部
材、35は中間圧力板、36はリターンスプリング、3
7は圧力板、93は板スプリングである。
する。図11は本発明の第2の実施例におけるクラッチ
解放状態図である。図において、12はフライホイー
ル、14は発進クラッチ部材、15は変速クラッチ部
材、21、49は摩擦板、26はトルク伝達部材、27
はクラッチホイール、32は永久磁石、33は被駆動部
材、35は中間圧力板、36はリターンスプリング、3
7は圧力板、93は板スプリングである。
【0060】この場合、摩擦板49を板ばね19(図
5)によって中間圧力板35及び圧力板37に付勢する
ようになっているので、トルク容量が一定になる制御範
囲を図6の制御範囲Aより広くすることができ、また、
発進クラッチ荷重の最大値を図7のものより大きくする
ことができる。次に、本発明の第3の実施例について説
明する。
5)によって中間圧力板35及び圧力板37に付勢する
ようになっているので、トルク容量が一定になる制御範
囲を図6の制御範囲Aより広くすることができ、また、
発進クラッチ荷重の最大値を図7のものより大きくする
ことができる。次に、本発明の第3の実施例について説
明する。
【0061】図12は本発明の第3の実施例における発
進装置の概念図である。図において、101はエンジ
ン、102は変速装置、10は入力軸、11は出力軸、
14は発進クラッチ部材、15は変速クラッチ部材、3
2は永久磁石、33は被駆動部材である。また、108
は被駆動部材33に伝達された回転を変速クラッチ部材
15を介して入力軸10に伝達するトルク伝達部材であ
る。
進装置の概念図である。図において、101はエンジ
ン、102は変速装置、10は入力軸、11は出力軸、
14は発進クラッチ部材、15は変速クラッチ部材、3
2は永久磁石、33は被駆動部材である。また、108
は被駆動部材33に伝達された回転を変速クラッチ部材
15を介して入力軸10に伝達するトルク伝達部材であ
る。
【0062】この場合、磁気カップリング、トルク伝達
部材108及び変速クラッチ部材15から成る第1のト
ルク伝達系と、発進クラッチ部材14から成る第2のト
ルク伝達系とが並列に配設されているので、変速クラッ
チ部材15は半クラッチ状態を形成する際に係合させら
れるだけであるので、変速クラッチ部材15のトルク容
量を小さくすることができる。
部材108及び変速クラッチ部材15から成る第1のト
ルク伝達系と、発進クラッチ部材14から成る第2のト
ルク伝達系とが並列に配設されているので、変速クラッ
チ部材15は半クラッチ状態を形成する際に係合させら
れるだけであるので、変速クラッチ部材15のトルク容
量を小さくすることができる。
【図1】本発明の第1の実施例における磁気カップリン
グの概念図である。
グの概念図である。
【図2】本発明の第1の実施例における発進装置の断面
図である。
図である。
【図3】本発明の第1の実施例におけるクラッチ解放状
態図である。
態図である。
【図4】本発明の第1の実施例における半クラッチ状態
図である。
図である。
【図5】本発明の第1の実施例におけるクラッチ係合状
態図である。
態図である。
【図6】本発明の第1の実施例における発進装置のトル
ク容量特性図である。
ク容量特性図である。
【図7】本発明の第1の実施例における発進装置の押付
け荷重特性図である。
け荷重特性図である。
【図8】本発明の第1の実施例における磁気カップリン
グの第1の状態図である。
グの第1の状態図である。
【図9】本発明の第1の実施例における磁気カップリン
グの第2の状態図である。
グの第2の状態図である。
【図10】本発明の第1の実施例における磁気カップリ
ングのトルク伝達特性図である。
ングのトルク伝達特性図である。
【図11】本発明の第2の実施例におけるクラッチ解放
状態図である。
状態図である。
【図12】本発明の第3の実施例における発進装置の概
念図である。
念図である。
14 発進クラッチ部材 15 変速クラッチ部材 32 永久磁石 33 被駆動部材 85 鉄板 86 二次導電部材 91 銅板 93 板スプリング 101 エンジン 102 変速装置
Claims (1)
- 【請求項1】 磁気的抗力によってトルクを伝達する磁
気カップリングと、係脱自在に配設され、係合時にエン
ジンの回転を前記磁気カップリングを介して受けて変速
装置に伝達する発進クラッチ部材と、係脱自在に配設さ
れ、係合時にエンジンの回転を直接受けて変速装置に伝
達する変速クラッチ部材とを有するとともに、前記磁気
カップリングは、互いに異なる磁極を交互に配設するこ
とによって形成された環状の永久磁石と、わずかな隙間
を置いて前記永久磁石と対向させて配設された環状の被
駆動部材とから成り、該被駆動部材は、環状に配設され
た二次導電部材と、該二次導電部材の背面に配設された
環状の鉄板とから成り、前記二次導電部材は、第1の二
次導電材と、該第1の二次導電材に生じたジュール熱に
よる熱膨張によって、前記第1の二次導電材と接触自在
に配設された第2の二次導電材とから成ることを特徴と
する発進装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28829494A JPH08149792A (ja) | 1994-11-22 | 1994-11-22 | 発進装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28829494A JPH08149792A (ja) | 1994-11-22 | 1994-11-22 | 発進装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08149792A true JPH08149792A (ja) | 1996-06-07 |
Family
ID=17728301
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28829494A Pending JPH08149792A (ja) | 1994-11-22 | 1994-11-22 | 発進装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08149792A (ja) |
-
1994
- 1994-11-22 JP JP28829494A patent/JPH08149792A/ja active Pending
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