JPH08150862A - 車輌用シート - Google Patents

車輌用シート

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JPH08150862A
JPH08150862A JP32167894A JP32167894A JPH08150862A JP H08150862 A JPH08150862 A JP H08150862A JP 32167894 A JP32167894 A JP 32167894A JP 32167894 A JP32167894 A JP 32167894A JP H08150862 A JPH08150862 A JP H08150862A
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JP
Japan
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seat
plate
vehicle
vehicle seat
operating
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JP32167894A
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English (en)
Inventor
Kenichiro Kuroishi
石 賢 一 郎 黒
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NHK Spring Co Ltd
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NHK Spring Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄道車軸用の運転席の様に狭い空間に配設さ
れる車輌用シートで座席シート背面と車輌の仕切壁との
空間を乗降時に確保出来る機能を付加する。 【構成】 座席シート20の下端に配設した回転装置部
30とシートアジャスタ部40との間にウォークインス
プリング214を介在させシートアジャスタ部40の後
方に突出して設けたウォークインハンドル210を操作
することでシート10を前方に移動させ、シートバック
11と車輌の仕切壁との空間を歩行し易い様に確保す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車輌用シートの改良に係
り、特に、鉄道用車輌の運転席のように狭い空間に配設
される車輌用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、鉄道用車輌等の電車の運転室
内の空間は極めて狭い上に車輌の乗り降り用の扉は図7
のように内開きとなっている。
【0003】図は鉄道車輌の乗務員室の要部の配置を示
すもので、車輌1の前部に配された乗務員室3と客室2
との間の仕切壁4には中心位置6に連絡扉5が設けら
れ、この連絡扉5も乗務員室3側に内開きとなるように
なされている。また、車輌外壁7の左右に配設された乗
務員の乗降扉8も乗務員室5側に内開きとなっている。
【0004】更に、運転席のシート10は、車輌外壁7
の中心位置6に対し車輌の進行方向の左側にかたよって
配置され、前部には運転に必要な制御盤及び運転操作盤
12を有し、車輌外壁7の左側の乗務扉8と制御盤及び
運転操作盤12との間には扉開閉用に選択スイッチボッ
クス9が配置されているために乗務員が乗り降りする場
合には乗降扉8はシートを自動車等に用いているような
高級なシートとするとシートバック11あるいはシート
10を前後に移動するためのスライダ等に当たってしま
い仕切壁4とシートバック11との空間をあまり広くと
れない構造となってしまう問題があった。
【0005】即ち、乗降扉8を内開きにした状態では運
転席のシート10と完全に干渉してしまうために、この
限られた空間内に配置出来る運転席用のシートは折畳み
型、くくりつけ型、あるいは収納型、丸型の回転シート
等の簡便な構造のものを選択しなければならなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のごとき従来の運
転席のシートは運転時の運転者の長い時間の運転に対す
る「つかれ」等を全く考慮しない空間的制約から来る機
能的な設計となされているため窮屈で座り心地も極めて
悪いものであった。近時、鉄道車輌のハイテク化や車輌
のグレードアップに併せ、運転室環境の向上は安全運転
を第1とする鉄道車輌の目的から不可欠の要素となる。
即ち、運転に際しては運転に最適な姿勢がとれ、無理な
く楽な状態で運転出来ることが必要となるが、従来のシ
ートではこれを満たすことが出来ない、また、緊急時に
離席して車外へ移動するときもシートの処理を行ってか
らでないと仕切り壁4とシート10との狭い空間を通っ
て外に出にくいなどの問題があった。
【0007】本発明は叙上の問題点を解消した車輌用シ
ートを提供するにあり、その目的とするところは運転手
の離席時にシート後部に設けられた操作レバーを操作す
ることでシートが占めるシート背面の空間を最大にする
ように前方(制御盤及び運転操作盤12の方向)に移動
し、シート後方の通路を十分に確保出来るようにし、運
転時にはシートを上下,前後,回転可能にし最適な運転
姿勢で運転可能な車輌用シートを得るにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の車輌用シート
は、その例が図1に示されているように上昇及び降下手
段50、前後移動手段40並びに回転手段30を有し、
比較的狭い空間に配設される車輌シートにおいて、前後
移動手段40にはシート10のバックシート11の背面
空間を確保する際に操作するための操作手段210を有
し、この操作手段210を操作することで所定の前方位
置まで上記シート10を移動可能なシート背面空間確保
手段を具備してなるものである。
【0009】
【作用】本発明の車輌用シートは、シートからの離席時
にシート背面空間確保手段の操作手段を操作するだけで
シートは前方に配された制御盤及び運転操作盤12を傷
めないように自動的に前進してシートバック11と車輌
の仕切り壁4間に乗務員が通行可能な空間を確保するこ
とが出来る。
【0010】
【実施例】以下、本発明を鉄道車輌用のように比較的狭
い空間内に配設されるシートの一実施例について、図1
乃至図6により詳記する。
【0011】図1は本発明のシートの分解斜視図を示す
ものである。図で10はシートであり、該シート10の
左右側に設けたL型金具19,19でシートバック11
がシート10に対し略直交するように取付けられて座席
シート20を構成している。
【0012】本例のシートは軽量化、コスト低減のため
座り心地はある程度犠牲にしてシート内のバネが廃止さ
れ、クッション材と表皮及びフレームのみで構成され、
後述する上下調整装置部に用いられる気体バネをシート
のバネに兼用するようになっている。従って、シートバ
ネを廃止しても座り心地はそれほど低下しない。
【0013】本例の座席用シート20はシート10の下
端に配設された回転装置部30と、シートアジャスタ部
40並びに上下調整装置部50で構成されていて、座席
シート20は回動、前後摺動、上下動可能となされて体
格差をなくして座り心地の向上を図っている。
【0014】以下、これら各部を図1乃至図4と共に先
ず上下調整装置部50から説明する。この上下調整装置
部50は図1に示すように固定ベース部100,昇降体
111並びにガススプリングの気体スプリング117よ
り構成される。
【0015】固定ベース部100は略長方形状のアンカ
プレート101より構成され、このアンカプレート10
1の短辺側の真中で且つ長辺側の後方に偏位した位置に
外筒102を植立し、アンカプレート101の4隅には
車輌の床にこのアンカプレート101を固定させるため
の透孔103が穿たれている。104はアンカプレート
101上に外筒102を強固に固定させるための補強板
である。
【0016】外筒102の上端には断面が略々U字状と
成されたハンドル受け部105が溶接等で固定され、こ
のハンドル受け部105にL字状に折り曲げられたハン
ドル106が回動自在に枢着されている。
【0017】ハンドル受け部105の下端にはピン10
8に巻回したバネ109を有し、ピン108の先端は外
筒102に穿った透孔110及び内筒に穿った透孔に挿
通される様にバネ109で偏倚されている。
【0018】外筒102に穿った透孔110より90度
回転した円周位置には雌螺子が穿設され、この雌螺子に
は段付ボルト119が螺合し、その先端は円筒113に
形成した長孔114内に挿入されている。
【0019】昇降体111は4隅に透孔120を有する
長方形状に形成された昇降板112と、この長方形状の
昇降板112の短辺側の略々中央位置で且つ長辺側の偏
位した位置に植立された円筒113を有し、内筒113
は昇降板112の下端に補強板124を介して溶接等で
強固に固定されている。また、内筒113が植立されて
いる昇降板112の円筒中心位置に穿った透孔121に
気体スプリング117が挿通されている。この気体スプ
リング117は円筒状のシリンダ内にピストンを有し、
ガスがシリンダ内に充填されてダンパー力が付与され、
且つ内筒113内に挿入されている。円筒113には上
記した段付ボルト119の先端が挿通される長孔114
が内筒113の長手方向に形成されると共に、この長孔
114と90度の回転した内筒外周位置に長手方向に3
個の長孔115が穿設され、この3個のいずれか1個に
前記したピン108の先端が挿通されて係止される様に
成され、図2Bでハンドル106を上動(時計方向)に
回動することでバネ109を押圧して、ピン108の先
端を長孔115内から脱出させる様に成されている。
【0020】又、気体スプリング117は昇降板112
とアンカプレート101間にシリンダ部とピストン部が
介在されて、夫々の先端が昇降板112とアンカプレー
ト101に固定されている。
【0021】又、昇降体111の内筒113は固定ベー
ス部100の外筒102の内径内に上下動摺動可能に挿
入されている。気体スプリング117は昇降体111を
全体として押し上げようとする偏倚力が与えられている
ため、ハンドル106を時計方向、即ち上動させる様に
持ち上げれば内筒113に穿った長孔115からピン1
08の先端が外れ、昇降体111は上昇し、取付ボルト
119が内筒113の長孔114の最下端位置まで上動
した位置に係止される。ハンドル106を上動させたま
ま昇降板112に下向きの体重等を掛けながら内筒11
3に穿設した3個の長孔114位置でハンドル106を
離せば、その位置の3個の長孔114の1つにピン10
8の先端が挿入されて所定の高さ位置に昇降体111を
保持する様に成されている。
【0022】次にシートアジャスタ40を図1乃至図3
によって詳記する。シートアジャスタ40は、シートを
前後に移動させる機能を有すると共に乗降頻度が多いの
で着座の都度に調整するのでなく、ウォークイン位置を
一定にした上でウォークイン前の位置に復帰する様に構
成される。
【0023】シートアジャスタ40は断面が略々C状と
成され、その長手方向の側面側に複数のロックホールが
形成された左右一対のローアレール200を有し、この
左右一対のローアレール200の両端には下方に向って
植立した4つの雄螺子201を有し該雄螺子201が昇
降体111の昇降板112に穿った透孔120に挿通さ
れてナット等を介して昇降位置112上に螺着される。
【0024】ローアレール200の断面C型とされた開
口側から挿入された断面凸状の下側ミドルレール202
はローアレール200の長手方向に対し摺動自在と成さ
れている。この一方の下側ミドルレール202にはスラ
イドハンドル203及びストライカAが組み込まれ第1
のスライダ205が形成される。尚ストライカAとスラ
イドハンドル203間にはバネが介在されている。
【0025】アッパレール207及び上側ミドルレール
208は、上記したローアレール200及び下側ミドル
レール202と同様の構成と成されるが、アッパレール
207にはリアモスト時(リアに最も後退した時)のみ
に挿入される唯一個のロックホールを有している。又、
一方の上側ミドルレール208にはウォークインハンド
ル210とストライカBが組み込まれ、第2のスライダ
212が形成されている。
【0026】上側ミドルレール208と下側ミドルレー
ル202間には板状のL字状と成されたコネクタ213
が架橋され、上下左右はリベット等で一体化され、略々
コ字状に組み立てられている。尚左右のアッパレール2
07には、その両端に4個の雄螺子209が植立され、
この雄螺子は図1に示す様に回転装置部30の固定板3
00に穿った透孔に挿通固定される。コネクタ213に
はウォークインスプリング214の一端を係止する透孔
215が穿たれている。
【0027】上述のシートアジャスタ部40の構成によ
ると、第1のスライダ205に後方に突出したウォーク
ハンドルを操作することで、シート背後の通路を確保出
来る構成とするためにウォークインスプリング214が
コネクタ213に穿った透孔215と後述する回転装置
部30の固定板300との間に介在されて、座席シート
20を所定位置まで復帰させる機能が付加されて、シー
トバック11と運転席を仕切る仕切板壁4間の狭隘な空
間を楽に歩ける様な背面空間確保手段を構成している。
【0028】上述のシートアジャスタ部40の構成によ
れば、第1のスライドハンドル203の操作によって、
上側ミドルレール208の上方にあるアッパレール20
7より上にある部品は前後方向に摺動自在と成され、ウ
ォークインハンドル210を操作すると、アッパレール
207に嵌っていたストライカBが外れてアッパレール
207が摺動自在となりウォークインスプリング214
によって前方(制御盤及び運転操作盤12)方向に移動
する。
【0029】この移動は上記した上下調整装置部50の
昇降板112に設けたストッパ116と、後述する回転
装置部30の固定板300に設けたストッパ301とが
当接したときに停止する。従って第1のスライダ205
がどの位置にあってもウォークインハンドル210操作
後のアッパレール207(及びアッパレール207の上
に取り付けられたシート等の部品)は一定の位置に係止
される。次にウォークインスプリング214の偏倚力に
逆らって、座席シート20を後方に押圧すると、ストラ
イカBがアッパーレール207に設けた、ただ1つのロ
ックホールに嵌まるまで後退し、座席はウォークイン前
の位置に戻る様に成される。
【0030】次にシート10に着席又はシート10から
離席するときを考えると、座席シート20としては回転
操作用のハンドル等を設けずに回転自在とすることが好
ましいが、離席時に自動的にシート10が前向きになる
回転装置部30の構成を図1、図2及び図4によって説
明する。
【0031】回転装置部30は固定板300と回転板3
13とより構成されている。固定板300は略々馬蹄形
と成され、その中心部に形成された中心孔302を有
し、該中心孔302を中心として所定半径上に6等分す
る位置に穿設された第1の透孔303と、該第1の透孔
303が形成された所定半径より大きい径上に穿設され
た3個の第2の透孔304を固定板300に有する。
【0032】固定板300の中心孔302にはセンタシ
ャフト305の下端小径部が嵌合し、該固定板300の
透孔303にはスライダ306の小径部が嵌合されてい
る。更に固定板300に穿った透孔304には段付取付
ピン308が嵌着され、この段付ピンの上端には円弧状
の板付の両端が前方に突出したガイドプレート309が
カシメ付けられて固定されている。
【0033】固定板300の後方には下方に植立された
ピン310を有し、このピン310にはウォークインス
プリング214の一端が係止される。又固定板300の
中心孔302近傍にはリターンスプリング311の一端
が係止されるピン312が上方に向って植立され、更
に、シートアジャスタ40のアッパレール207上に植
立した4つの雄螺子209に嵌合する取付孔332が固
定板300に穿たれている。
【0034】更に回転板313は板材を略々馬蹄型に形
成し、その4隅にはシート10の底面に回転板313を
固定されるための取付孔314が穿たれている。又、こ
の回転板313の略々中心位置にはセンターホール31
5が穿たれ、その前方には図4に示す様に透孔316が
穿設されフランジ部を下方に成した段付ピン317がカ
シメ付けられている。又、センタホール315の近傍に
は回転板313の下方向にピン318が植立され、この
ピン318にリターンスプリング311の一端が係止さ
れる様に成されている。
【0035】回転板313のセンタホール315にはセ
ンタシャフト305の上端部に形成した段部が嵌挿され
て、センタシャフト305の外側に挿入されたリターン
スプリング311は固定板300に対し、回転板313
上に載置固定した座席シート20を所定回転方向の例え
ば反時計方向にリターンさせる構成と成され、センタシ
ャフト305は上方座金320及び下方座金321を介
し、ボルト322をセンタシャフト305の中心孔を通
じて挿通し、ナット323で締付け、固定板300に対
し、回転板313を6個のスライダ306上を摺接する
様にセンタシャフト305を中心に回転自在に枢着され
ている。
【0036】回転板313の下方に植立させた段付ピン
317のフランジ部324(図4参照)とカシメ付部間
の段部は、固定板300にカシメ付けられたガイドプレ
ート309の両端に前方に突出する様に形成させたスト
ッパ部325に係止して回転の規制が成される。リター
ンスプリング311の偏倚力に逆らって時計方向に回転
させると略々90°回転した位置で他方のストッパー部
325に当接して回転が規制される。
【0037】上記した回転装置部30の構成によればセ
ンタシャフト305の周りに回転板313は回転自在と
成され、該回転板313上に固定された座席シート20
も回動自在と成される。そして、回転板313の前面下
部に植立した段付ピン317が固定板300にカシメ付
けられたガイドプレート309の両端に成形したストッ
パ部325で係止されて回動規制が成され、リターンス
プリング311は図1でシート10を常に前向き(制御
盤及び運転操作盤方向)に向ける様な偏倚力が付与され
ている。従って、乗務員が運転席に付く場合はシート1
0を手で時計方向に回転させれば略々90°回転し着座
し易い位置にシート10を持ち来たすことが出来、且手
を離せばリターンスプリング311によって正面方向に
自動的に復帰する。通常、着座時負荷における垂直力
は、回転板313からセンタシャフト305,スライダ
306及びボルト322を経由して、また、水平力はセ
ンタシャフト305を経由して固定板300に伝達され
る。さらに、着座状態で背ずり後方負荷では、後部のス
ライダ306,ボルト322を経由して伝達される。衝
突等の様に大きな力が背ずり(シートバック)に後向き
に掛ると通常時は隙間のある段付ピン317のフランジ
部324とガイドプレート308間は回転板313の前
方が持ち上ることにより対接し、力の伝達が発生して強
度が増大する様に成る。
【0038】上述の上下調整装置部50を構成する固定
ベース100と昇降体111の昇降板112上に図2の
組立状態側面図に示す様にシートアジャスタ部40を載
置し、昇降板112の4隅に穿った透孔120内にロー
アレール200に植立した4個の雄螺子を挿通し、ナッ
ト81でシートアジャスタ部40を昇降体111に螺着
させる。
【0039】更に、シートアジャスタ部40上に回転装
置部30を載置し、アッパレール207上に植立した雄
螺子209を回転装置部30の固定板300の4隅に穿
った取付孔312に挿通して螺着し、更に回転装置部3
0上に座席シート20を載せて回転板313に穿った取
付孔314を介してボルト83で螺着し、シートアジャ
スタ部40のコネクタ213に穿った透孔215と回転
装置部30の固定板300に下方に植立したピン310
間にはウォークインスプリング214が架橋されて上記
両者を縮める方向の偏倚力が付与されて、本例の車輌用
シートが完成する。
【0040】図3で上下調整装置部50のハンドル10
6を上下動させることで矢印Aで示す昇降部位以上の部
材が上下動し、この上下調整装置部50の固定ベース部
100と昇降板112間に介在させたガススプリングの
如く緩衝体により、シート10を薄型座布団としても着
座時の衝撃緩和した構成と成すことが可能となる。
【0041】又、シートアジャスタ部40と回転装置部
50間に介在させたウォークインスプリンク214によ
って、狭隘な空間側に突出したウォークインハンドル2
10を操作することで座席シート20は前方の運転操作
盤側に自動的に前進し、仕切壁4とシートバック11間
に通行に充分なスペースを確保出来ると共にダッシュボ
ードや運転操作盤のハンドル等にシート前面が当らない
様に一定位置に停止可能な構成とすることが出来る。
【0042】次に回転装置部30による回転部位は図3
でBで示す矢印以上の各部品が回転するが、シートの回
転中心に置かれたリターンスプリング311の偏倚力に
抗して、時計方向に手動で又は腰戻しで回動させた座席
シート20は90°回転し、シートバック11が右側に
持ち来たされ、乗務員が左側から離着席するに適した座
位となされる。この時、段付ピン317はガイドプレー
ト309の左側のストッパ部に当接してシートを90°
回転位置に保持し、次に乗務員が離席した時にはリター
ンスプリング311のリターン力で図7位置に復帰す
る。この時、段付ピン317はガイドプレート309の
右側のストッパ部325に当接して停止する。従って、
緊急時の脱出に効果的な座席シートとなり離席後はオー
トリターンされ、整然とした乗務員室が提供出来る。
【0043】上述の車輌用シートに適用可能な上下調整
装置部及び回転装置部の他の構成を図5及び図6で説明
する。
【0044】図5は他の構成例を示す上下調整装置部で
あり、図1及び図2との対応部分には同一符号を付して
重複説明を省略する。本例に用いられる外筒102Aは
上端部段部102Bが構成され、この段部に高さ調整体
150が覆せられ、段部102Bに対し回動自在と成さ
れている。即ち、高さ調整体150はスリーブ状と成さ
れ、外周に沿って螺旋溝151が形成されている。ま
た、高さ調整体150の上側にはキャップ152が外筒
102Aの段部102Bに固着されて高さ調整体150
の抜け止めと成されている。
【0045】外筒102Aの段部102Bにはその軸方
向に沿って長孔154が形成され、ピン153は内筒1
13に固定され、その長手方向は外筒102Aの長孔1
54及び高さ調整体150に形成した螺旋溝151を貫
通している。上記構成でピン153の直径と長孔154
の溝幅によって水平方向に移動が規制され、長孔154
の長さだけ上下に昇降可能となる。この高さ調整体を回
転させる様な外力を加えればピン153が長孔154内
を上下動して昇降板112を上下動させる。この構成で
は、特に上下動用のハンドル106等の不用な上下調整
装置部が得られる。
【0046】次に図6によって、回転装置部の他の構成
を説明する。図6で図1乃至図4との対応部分には同一
符号を付して重複説明を省略する。図6は平面図を示す
ものであり、本例では回転板313への回転力付与手段
として中心位置に配設したコイルスプリングよりなるリ
ターンスプリングを用いることなく、回転板313と固
定板300にピン350及び351を植立させ、この間
は回転板313と固定板300間に巻回したコイル部3
53を介在させ、その巻始め及び巻終り端354をピン
350及び351に係止し、これらピン350及び35
1間を常に遠ざける様に付勢する様なコイル部を配置し
て、座席シート20を前向き又は横向きに付勢する様に
成したものである。この構成では座席向は乗降(略横
向)角を保持するので着座時に方向変換を行う必要のな
い回転装置部が得られる。
【0047】
【発明の効果】以上説明の通り、本発明によれば、座席
シートが回転可能と成されているため、着座、離席が容
易であり、特に、回転の度の操作ハンドルを設けなくて
も、離席後は所定の前向き位置に復帰し、緊急時に脱出
が容易で離席後は整然とした乗務員室を提供出来る。
又、前後、上下に調整が可能なので運転者の体格に合せ
た各自の好みの運転姿勢をとることが出来、且つウォー
クインレバーの操作で調整セットされた位置から所定の
前方位位置までシートを自動的に戻すことで離席、着座
に伴う背後通路のスペースが確保出来、乗り降りが容易
な構成の車輌シートが提供出来る。又扉との干渉も避け
られウォークインレバーがシート後方に突出しているこ
とで狭路確保の際の操作性や使い勝手の良いものが得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車輌用シートの分解斜視図である。
【図2】本発明の車輌用シートの組立状態を示す側面図
である。
【図3】本発明の車輌用シートの背面図である。
【図4】本発明の車輌用シートに用いられる回転装置部
の部分断面図である。
【図5】本発明の車輌用シートの上下調整装置の他の構
成図である。
【図6】本発明の車輌用シートの回転装置部の他の構成
図である。
【図7】従来の車輌用シートの説明図である。
【符号の説明】
1 車輌 10 シート 20 座席シート 30 回転装置部 40 シートアジャスタ部 50 上下調整装置部 117 気体スプリング 210 ウォークインハンドル 214 ウォークインスプリング 309 ガイドプレート 311 リターンスプリング 317 段付ピン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上昇及び降下手段、前後移動手段並びに
    回転手段を有し、比較的狭い空間に配設される車輌シー
    トにおいて、 上記前後移動手段には上記シートのバックシートの背面
    空間を確保する際に操作するための操作手段を有し、該
    操作手段を操作することで所定の前方位置まで上記シー
    トを移動可能なシート背面空間確保手段を具備してなる
    ことを特徴とする車輌用シート。
  2. 【請求項2】 前記上昇及び降下手段は前記シートのク
    ッション用スプリングに兼用した上下動調整用の気体発
    条を有してなることを特徴とする請求項1記載の車輌用
    シート。
  3. 【請求項3】 前記前後移動手段はシート背面空間確保
    手段の操作手段の他に運転時に最適位置に前後に前記シ
    ート位置を調整可能な第2の操作手段を有してなること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の車輌用シー
    ト。
  4. 【請求項4】 前記回転手段の回転によるシート回転時
    に前後左右の空間に配設された機器との接触を避けるた
    めに回転範囲を所定の回動範囲内に規制する回転規制手
    段を有してなることを特徴とする請求項1、請求項2及
    び請求項3記載の車輌用シート。
JP32167894A 1994-11-30 1994-11-30 車輌用シート Pending JPH08150862A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011012459A (ja) * 2009-07-02 2011-01-20 Tcm Corp 産業車両のセーフティバー調整機構
JP2020199960A (ja) * 2019-06-12 2020-12-17 トヨタ紡織株式会社 移動体用シート、及び移動体用シートセット
CN113173529A (zh) * 2021-06-14 2021-07-27 合肥搬易通科技发展有限公司 车辆座椅组件及叉车

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JP2020199960A (ja) * 2019-06-12 2020-12-17 トヨタ紡織株式会社 移動体用シート、及び移動体用シートセット
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