JPH08151268A - 炭化珪素質焼結体の製造方法 - Google Patents
炭化珪素質焼結体の製造方法Info
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- JPH08151268A JPH08151268A JP6294257A JP29425794A JPH08151268A JP H08151268 A JPH08151268 A JP H08151268A JP 6294257 A JP6294257 A JP 6294257A JP 29425794 A JP29425794 A JP 29425794A JP H08151268 A JPH08151268 A JP H08151268A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】珪化処理後の焼結体表面への遊離珪素の残留を
抑制し、加工性に優れ、炭素と珪素の反応による発熱、
急激な体積膨張をおさえることができ、クラックのない
炭化珪素質焼結体を得る。 【構成】炭化珪素と炭素からなる成形体に対して、珪素
の融点以上の温度で金属珪素を含浸し、炭素を珪化する
炭化珪素質焼結体の製造方法であって、珪化処理におけ
る昇温過程の1200℃以上から珪化温度までの温度領
域で、5℃/min以下の昇温速度で、且つ炭素を含有
する雰囲気中で行う徐昇温工程を具備することを特徴と
する。
抑制し、加工性に優れ、炭素と珪素の反応による発熱、
急激な体積膨張をおさえることができ、クラックのない
炭化珪素質焼結体を得る。 【構成】炭化珪素と炭素からなる成形体に対して、珪素
の融点以上の温度で金属珪素を含浸し、炭素を珪化する
炭化珪素質焼結体の製造方法であって、珪化処理におけ
る昇温過程の1200℃以上から珪化温度までの温度領
域で、5℃/min以下の昇温速度で、且つ炭素を含有
する雰囲気中で行う徐昇温工程を具備することを特徴と
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、構造部品用あるいは半
導体製造用治具などに適した炭化珪素質焼結体の製造方
法に関する。
導体製造用治具などに適した炭化珪素質焼結体の製造方
法に関する。
【0002】
【従来技術】炭化珪素質焼結体は、ガスタービン用部品
等の構造部品や半導体素子などを製造する際に使用する
プロセスチューブ、ライナーチューブ、ウエハーボート
などの治具用の材料として注目され、その実用化が進め
られている。
等の構造部品や半導体素子などを製造する際に使用する
プロセスチューブ、ライナーチューブ、ウエハーボート
などの治具用の材料として注目され、その実用化が進め
られている。
【0003】一般に、炭化珪素質焼結体を製造する方法
としては、炭化珪素の焼結助剤として知られるホウ素、
炭素、周期律表第3a族元素酸化物あるいはAl2 O3
などを添加しこれを焼成して高密度化した助剤添加系、
あるいは炭化珪素と炭素からなる成形体に珪素を溶融含
浸させ、炭素と珪素を反応させ新たに炭化珪素を生成さ
せる反応焼結法が知られている。
としては、炭化珪素の焼結助剤として知られるホウ素、
炭素、周期律表第3a族元素酸化物あるいはAl2 O3
などを添加しこれを焼成して高密度化した助剤添加系、
あるいは炭化珪素と炭素からなる成形体に珪素を溶融含
浸させ、炭素と珪素を反応させ新たに炭化珪素を生成さ
せる反応焼結法が知られている。
【0004】また、助剤添加焼結法は、1900〜23
00℃の高温で焼結させるのに対して、反応焼結法は、
1450〜1700℃の低温で焼結させることができ
る。また、助剤添加焼結法は焼結時に15〜20%の寸
法収縮を伴うのに対して、反応焼結法では焼結時の寸法
収縮が1〜2%以下である。このため反応焼結法は複雑
形状の大型焼結体を得る方法として注目されている。ま
た、反応焼結法によれば、高純度が要求される半導体製
造用の焼結体としても多用されている。
00℃の高温で焼結させるのに対して、反応焼結法は、
1450〜1700℃の低温で焼結させることができ
る。また、助剤添加焼結法は焼結時に15〜20%の寸
法収縮を伴うのに対して、反応焼結法では焼結時の寸法
収縮が1〜2%以下である。このため反応焼結法は複雑
形状の大型焼結体を得る方法として注目されている。ま
た、反応焼結法によれば、高純度が要求される半導体製
造用の焼結体としても多用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、上述
した2つの製造方法によれば、いずれも製品にするため
には焼結後加工が必要なことから多額な加工費用が必要
となる。特に、反応焼結法で得られた焼結体は焼結後に
遊離珪素が残留するためにその遊離珪素の除去のために
加工に時間を要する。
した2つの製造方法によれば、いずれも製品にするため
には焼結後加工が必要なことから多額な加工費用が必要
となる。特に、反応焼結法で得られた焼結体は焼結後に
遊離珪素が残留するためにその遊離珪素の除去のために
加工に時間を要する。
【0006】また、この炭化珪素質焼結体を半導体製造
用の治具として使用する場合は、高純度が要求されるた
め加工により不純物が混入すると製品として使用できな
いという問題があるために加工の方法が特殊な方法に制
限されるといった問題もあった。
用の治具として使用する場合は、高純度が要求されるた
め加工により不純物が混入すると製品として使用できな
いという問題があるために加工の方法が特殊な方法に制
限されるといった問題もあった。
【0007】さらに、反応焼結法では、炭素と珪素の反
応による発熱、体積膨張により焼結体にクラックが生じ
るという問題があり、特に、大型形状になった場合、ク
ラックの発生は顕著となる。
応による発熱、体積膨張により焼結体にクラックが生じ
るという問題があり、特に、大型形状になった場合、ク
ラックの発生は顕著となる。
【0008】
【問題を解決するための手段】本発明者等は、上記問題
点を解決すべく検討を重ねた結果、炭化珪素と炭素から
なる成形体に珪素を溶融含浸させ、炭素を珪化させる工
程において、1200℃以上から珪化温度までの温度領
域で、5℃/min以下の昇温速度で且つ炭素を含有す
る雰囲気中で行う、徐昇温工程を具備することにより、
遊離珪素が残留せず、しかも炭素と珪素の反応による発
熱、急激な体積膨張量を抑えることができるために、ク
ラックのない焼結体が得られることを見いだしたもので
ある。
点を解決すべく検討を重ねた結果、炭化珪素と炭素から
なる成形体に珪素を溶融含浸させ、炭素を珪化させる工
程において、1200℃以上から珪化温度までの温度領
域で、5℃/min以下の昇温速度で且つ炭素を含有す
る雰囲気中で行う、徐昇温工程を具備することにより、
遊離珪素が残留せず、しかも炭素と珪素の反応による発
熱、急激な体積膨張量を抑えることができるために、ク
ラックのない焼結体が得られることを見いだしたもので
ある。
【0009】以下本発明を詳述する。本発明の炭化珪素
質焼結体を製造するために、まず原料粉末として炭化珪
素粉末を準備する。炭化珪素粉末としてはα型、β型の
いずれかまたは混合して使用することもできる。炭化珪
素粉末の平均粒径としてはサブミクロンから数百μmま
でのいずれでもよいが、焼結体の機械的特性を考慮する
と5μm以下とするのが望ましい。
質焼結体を製造するために、まず原料粉末として炭化珪
素粉末を準備する。炭化珪素粉末としてはα型、β型の
いずれかまたは混合して使用することもできる。炭化珪
素粉末の平均粒径としてはサブミクロンから数百μmま
でのいずれでもよいが、焼結体の機械的特性を考慮する
と5μm以下とするのが望ましい。
【0010】そして、上記粉末を公知の成形方法、たと
えば、プレス成形、押し出し成形、鋳込み成形、冷間静
水圧成形等により所望の形状に成形する。また、得られ
た成形体に対しては、800〜2000℃の非酸化性雰
囲気中で熱処理して保形性を付与することもできる。
えば、プレス成形、押し出し成形、鋳込み成形、冷間静
水圧成形等により所望の形状に成形する。また、得られ
た成形体に対しては、800〜2000℃の非酸化性雰
囲気中で熱処理して保形性を付与することもできる。
【0011】その後、上記の成形体あるいは仮焼体に対
して炭素を導入する。炭素を導入する方法としては、ま
ず、熱分解したときに残炭するような樹脂、たとえば、
フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、メラミ
ン樹脂等を溶媒に溶解させ、この溶液中に成形体あるい
は仮焼体を浸漬または塗布する。樹脂成分は溶媒に溶解
させているため成形体または仮焼体の細孔中に均一に導
入される。そしてこの処理後の成形体または仮焼体を8
00〜2000℃の非酸化性雰囲気中で熱処理して熱分
解させて炭化させることにより炭素を均一に導入するこ
とができる。
して炭素を導入する。炭素を導入する方法としては、ま
ず、熱分解したときに残炭するような樹脂、たとえば、
フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、メラミ
ン樹脂等を溶媒に溶解させ、この溶液中に成形体あるい
は仮焼体を浸漬または塗布する。樹脂成分は溶媒に溶解
させているため成形体または仮焼体の細孔中に均一に導
入される。そしてこの処理後の成形体または仮焼体を8
00〜2000℃の非酸化性雰囲気中で熱処理して熱分
解させて炭化させることにより炭素を均一に導入するこ
とができる。
【0012】炭素の導入方法としては、上記のほかに出
発組成において、炭化珪素粉末と炭素粉末、または熱分
解により残炭するような前述した樹脂を予め混合し、上
記と同様にこの混合粉末を公知の成形方法により所望の
形状に成形してもよい。
発組成において、炭化珪素粉末と炭素粉末、または熱分
解により残炭するような前述した樹脂を予め混合し、上
記と同様にこの混合粉末を公知の成形方法により所望の
形状に成形してもよい。
【0013】これら炭素の導入にあたり、炭素の導入量
としては炭化珪素と炭素の合量に対して、炭素が2〜5
0重量%となるように制御することが望ましい。これ
は、炭素量がこれより多いと未反応カーボンが残留する
ためであり、これより少ないと試料内部まで完全にSi
を含浸させることが困難となるためである。
としては炭化珪素と炭素の合量に対して、炭素が2〜5
0重量%となるように制御することが望ましい。これ
は、炭素量がこれより多いと未反応カーボンが残留する
ためであり、これより少ないと試料内部まで完全にSi
を含浸させることが困難となるためである。
【0014】次に、炭素が導入された成形体あるいは仮
焼体を溶融珪素と接触させることにより、導入された炭
素を珪化処理する。この珪化処理の方法としては、珪素
粉末と有機溶媒および有機バインダーとを混合して調製
された珪素ペーストを成形体あるいは仮焼体の表面に塗
布し、これを珪素の融点以上、即ち、1414℃以上の
温度に加熱する。この加熱により溶融珪素が成形体ある
いは仮焼体中に浸透し、炭素成分と接触させ炭素の珪化
により新たに炭化珪素が生成される。
焼体を溶融珪素と接触させることにより、導入された炭
素を珪化処理する。この珪化処理の方法としては、珪素
粉末と有機溶媒および有機バインダーとを混合して調製
された珪素ペーストを成形体あるいは仮焼体の表面に塗
布し、これを珪素の融点以上、即ち、1414℃以上の
温度に加熱する。この加熱により溶融珪素が成形体ある
いは仮焼体中に浸透し、炭素成分と接触させ炭素の珪化
により新たに炭化珪素が生成される。
【0015】この炭素の珪化処理による炭化珪素の生成
に伴い体積膨張が生じるために成形体および仮焼体の緻
密化が進行する。また、新たに生成された炭化珪素によ
り細孔がすべて充填されない場合も、残存した細孔中を
金属珪素が埋めるために完全な緻密体を得ることができ
る。
に伴い体積膨張が生じるために成形体および仮焼体の緻
密化が進行する。また、新たに生成された炭化珪素によ
り細孔がすべて充填されない場合も、残存した細孔中を
金属珪素が埋めるために完全な緻密体を得ることができ
る。
【0016】本発明によれば、この珪化処理の際、室温
から珪化温度までの昇温過程の1200℃から珪化温度
までの温度領域において、昇温速度を5℃/min以
下、特に3℃/min以下、且つ炭素含有雰囲気で処理
する、いわゆる徐昇温工程を具備することが重要であ
る。炭素含有雰囲気としては珪化処理を炭素製の鉢内で
行ったり、炭素粉末中に成形体あるいは仮焼体を埋めて
処理したり、あるいは炉内の雰囲気中に一酸化炭素など
のガスを導入してもよい。この徐昇温工程での昇温速度
は、昇温速度0℃/min、即ち、1200℃から珪化
温度までのある一定の温度に所定時間保持する場合も含
まれる。この徐昇温工程による処理時間は、温度とその
昇温速度によりだいたい30分から3000分の間で変
わる。
から珪化温度までの昇温過程の1200℃から珪化温度
までの温度領域において、昇温速度を5℃/min以
下、特に3℃/min以下、且つ炭素含有雰囲気で処理
する、いわゆる徐昇温工程を具備することが重要であ
る。炭素含有雰囲気としては珪化処理を炭素製の鉢内で
行ったり、炭素粉末中に成形体あるいは仮焼体を埋めて
処理したり、あるいは炉内の雰囲気中に一酸化炭素など
のガスを導入してもよい。この徐昇温工程での昇温速度
は、昇温速度0℃/min、即ち、1200℃から珪化
温度までのある一定の温度に所定時間保持する場合も含
まれる。この徐昇温工程による処理時間は、温度とその
昇温速度によりだいたい30分から3000分の間で変
わる。
【0017】そして、珪化温度に達した後は、雰囲気は
真空またはアルゴン等の非酸化性雰囲気とし炭素の珪化
が完全に進行するまで処理を行った後、室温まで冷却す
る。
真空またはアルゴン等の非酸化性雰囲気とし炭素の珪化
が完全に進行するまで処理を行った後、室温まで冷却す
る。
【0018】なお、珪化温度での保持時間はおよそ0.
5〜10時間が適当である。
5〜10時間が適当である。
【0019】
【作用】本発明によれば、炭素の珪化処理における昇温
時の1200℃から珪化温度までの温度領域内で、昇温
速度を5℃/min以下の炭素含有雰囲気で処理する徐
昇温工程を具備する。この徐昇温工程は、珪化処理にお
いて、成形体あるいは仮焼体の表面に存在する珪素を雰
囲気中の炭素あるいは一酸化炭素と反応させて、炭化珪
素を生成させるためである。この炭化珪素の膜は簡単に
取り除くことができるため、珪化処理後の表面への遊離
珪素の付着を防止することができる。これにより、珪化
処理後の遊離珪素の除去を必要とせず、加工を容易に行
うことができる。なお、1200℃以上での昇温速度が
5℃/minよりも速いと塗布した珪素と炭素あるいは
一酸化炭素との反応が進まないために炭化珪素の膜が得
られず、珪化処理後の焼結体表面には遊離珪素が付着し
てしまい、遊離珪素の除去および加工が難しくなる。
時の1200℃から珪化温度までの温度領域内で、昇温
速度を5℃/min以下の炭素含有雰囲気で処理する徐
昇温工程を具備する。この徐昇温工程は、珪化処理にお
いて、成形体あるいは仮焼体の表面に存在する珪素を雰
囲気中の炭素あるいは一酸化炭素と反応させて、炭化珪
素を生成させるためである。この炭化珪素の膜は簡単に
取り除くことができるため、珪化処理後の表面への遊離
珪素の付着を防止することができる。これにより、珪化
処理後の遊離珪素の除去を必要とせず、加工を容易に行
うことができる。なお、1200℃以上での昇温速度が
5℃/minよりも速いと塗布した珪素と炭素あるいは
一酸化炭素との反応が進まないために炭化珪素の膜が得
られず、珪化処理後の焼結体表面には遊離珪素が付着し
てしまい、遊離珪素の除去および加工が難しくなる。
【0020】また、1200℃以上の温度で5℃/mi
n以下とすることにより炭素と珪素の反応による発熱
量、急激な体積膨張を抑えることができるため、クラッ
クのない焼結体を得ることができる。これは、炭素と珪
素の反応は1200℃付近から始まり、5℃/minで
昇温を行うことによりその反応速度を穏やかに制御でき
るためである。
n以下とすることにより炭素と珪素の反応による発熱
量、急激な体積膨張を抑えることができるため、クラッ
クのない焼結体を得ることができる。これは、炭素と珪
素の反応は1200℃付近から始まり、5℃/minで
昇温を行うことによりその反応速度を穏やかに制御でき
るためである。
【0021】
比較例1、2、実施例1〜10、 平均粒径1.5μmの炭化珪素粉末にフェノール樹脂を
熱分解した時の残炭量が2重量%となるように添加し、
これを混練乾燥後、篩を通して成形用顆粒を得た。これ
ら顆粒を金型プレスにより成形し、50×60×7mm
の成形体を作製した。得られた成形体の気孔率は40%
であった。そしてこの成形体をフェノール樹脂を溶解し
た溶液中に含浸してフェノール樹脂を導入した。これに
よる全炭素導入量は4%であった。
熱分解した時の残炭量が2重量%となるように添加し、
これを混練乾燥後、篩を通して成形用顆粒を得た。これ
ら顆粒を金型プレスにより成形し、50×60×7mm
の成形体を作製した。得られた成形体の気孔率は40%
であった。そしてこの成形体をフェノール樹脂を溶解し
た溶液中に含浸してフェノール樹脂を導入した。これに
よる全炭素導入量は4%であった。
【0022】その後、成形体の表面に珪素ペーストを塗
布し、試料をカーボン炉内に収容して1450℃の温度
で0.5時間加熱して珪化処理を行った。この時、表1
に示す温度範囲を0.1〜10℃/minの昇温速度で
行った。なお、表1の温度範囲に到達するまでは10℃
/minの昇温速度で昇温した。そして、珪化処理した
試料の表面性状を観察後、研磨しクラックを観察した。
布し、試料をカーボン炉内に収容して1450℃の温度
で0.5時間加熱して珪化処理を行った。この時、表1
に示す温度範囲を0.1〜10℃/minの昇温速度で
行った。なお、表1の温度範囲に到達するまでは10℃
/minの昇温速度で昇温した。そして、珪化処理した
試料の表面性状を観察後、研磨しクラックを観察した。
【0023】実施例11 実施例1〜10における珪化処理で、1200℃から珪
化温度(1450℃)までを0.5℃/minの昇温速
度とするとともに、成形体を炭素粉末に埋めて珪化処理
した。そして、珪化処理した試料の表面性状を観察後、
研磨しクラックを観察した。
化温度(1450℃)までを0.5℃/minの昇温速
度とするとともに、成形体を炭素粉末に埋めて珪化処理
した。そして、珪化処理した試料の表面性状を観察後、
研磨しクラックを観察した。
【0024】比較例3 実施例1〜10における珪化処理で、1200℃から珪
化温度までを0.5℃/minとし、タングステン炉を
用いて真空中で処理し、同様に試料の表面性状を観察
後、研磨しクラックを観察した。
化温度までを0.5℃/minとし、タングステン炉を
用いて真空中で処理し、同様に試料の表面性状を観察
後、研磨しクラックを観察した。
【0025】比較例4、実施例12〜15 実施例1〜10における珪化処理で、試料をカーボン炉
に収容し、表1に示す温度にて一次的に保持(昇温速度
0℃/min)として処理を行った。その一次温度保持
前後の昇温過程は、10℃/minの昇温速度に設定し
た。そして、同様に試料の表面性状を観察後、研磨しク
ラックを観察した。
に収容し、表1に示す温度にて一次的に保持(昇温速度
0℃/min)として処理を行った。その一次温度保持
前後の昇温過程は、10℃/minの昇温速度に設定し
た。そして、同様に試料の表面性状を観察後、研磨しク
ラックを観察した。
【0026】
【表1】
【0027】表1によれば、1200℃以上の温度で昇
温速度を0〜5℃/min以下、かつ炭素含有雰囲気中
で珪化処理したものは、遊離珪素がなく、存在してもご
くわずかであって、またその表面に炭化珪素膜が形成さ
れており、その炭化珪素膜も容易に剥がすことができる
ものであった。しかも、焼結体においてクラックの発生
は何ら認められなかった。
温速度を0〜5℃/min以下、かつ炭素含有雰囲気中
で珪化処理したものは、遊離珪素がなく、存在してもご
くわずかであって、またその表面に炭化珪素膜が形成さ
れており、その炭化珪素膜も容易に剥がすことができる
ものであった。しかも、焼結体においてクラックの発生
は何ら認められなかった。
【0028】これに対して、昇温速度が5℃/minを
越える比較例1、2、保持温度が1200℃より低い比
較例4では遊離珪素がその表面に多量に付着しており、
珪素を研削加工でしかこれを除去することはできなかっ
た。しかも焼結体中にはクラックが発生していた。ま
た、昇温速度が5℃/min以下であっても炭素を含ま
ないタングステン炉で行った比較例3では、クラックの
発生はなかったが、遊離珪素が多量に付着しており、炭
化珪素膜の生成は認められなかった。
越える比較例1、2、保持温度が1200℃より低い比
較例4では遊離珪素がその表面に多量に付着しており、
珪素を研削加工でしかこれを除去することはできなかっ
た。しかも焼結体中にはクラックが発生していた。ま
た、昇温速度が5℃/min以下であっても炭素を含ま
ないタングステン炉で行った比較例3では、クラックの
発生はなかったが、遊離珪素が多量に付着しており、炭
化珪素膜の生成は認められなかった。
【0029】この結果から、本発明の方法によれば、遊
離珪素の表面への付着を抑制できるために加工性が顕著
に向上すると共に、珪化によるクラックの発生を防止で
きることがわかった。
離珪素の表面への付着を抑制できるために加工性が顕著
に向上すると共に、珪化によるクラックの発生を防止で
きることがわかった。
【0030】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、珪
化処理後の焼結体表面への遊離珪素の残留を抑制し、加
工性に優れた炭化珪素質焼結体を得ることができる。ま
た、同時に炭素と珪素の反応による発熱、急激な体積膨
張をおさえることができ、クラックのない焼結体が得ら
れる。
化処理後の焼結体表面への遊離珪素の残留を抑制し、加
工性に優れた炭化珪素質焼結体を得ることができる。ま
た、同時に炭素と珪素の反応による発熱、急激な体積膨
張をおさえることができ、クラックのない焼結体が得ら
れる。
Claims (1)
- 【請求項1】炭化珪素と炭素からなる成形体に対して、
珪素の融点以上の温度で金属珪素を含浸させ、前記炭素
を珪化する炭化珪素質焼結体の製造方法であって、前記
炭素を珪化する工程における昇温過程の1200℃以上
から珪化温度までの温度領域で、5℃/min以下の昇
温速度で、且つ炭素を含有する雰囲気中で行う工程を具
備することを特徴とする炭化珪素質焼結体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29425794A JP3297547B2 (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 炭化珪素質焼結体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29425794A JP3297547B2 (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 炭化珪素質焼結体の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08151268A true JPH08151268A (ja) | 1996-06-11 |
| JP3297547B2 JP3297547B2 (ja) | 2002-07-02 |
Family
ID=17805382
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29425794A Expired - Fee Related JP3297547B2 (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 炭化珪素質焼結体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3297547B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003033434A1 (en) * | 2001-10-16 | 2003-04-24 | Bridgestone Corporation | Process for producing silicon carbide sinter and silicon carbide sinter obtained by the process |
| WO2004007401A1 (ja) | 2002-06-18 | 2004-01-22 | Kabushiki Kaisha Toshiba | 炭化ケイ素基複合材料とその製造方法、および炭化ケイ素基複合材料部品の製造方法 |
| JP2008024531A (ja) * | 2006-07-18 | 2008-02-07 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | セラミック構造体及びその製造方法 |
| JP2016204244A (ja) * | 2014-09-18 | 2016-12-08 | Toto株式会社 | 反応焼結炭化ケイ素部材の製造方法 |
-
1994
- 1994-11-29 JP JP29425794A patent/JP3297547B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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