JPH0733528A - セラミック複合焼結体及びその製法、並びにそれを用いた半導体製造用治具 - Google Patents
セラミック複合焼結体及びその製法、並びにそれを用いた半導体製造用治具Info
- Publication number
- JPH0733528A JPH0733528A JP5156747A JP15674793A JPH0733528A JP H0733528 A JPH0733528 A JP H0733528A JP 5156747 A JP5156747 A JP 5156747A JP 15674793 A JP15674793 A JP 15674793A JP H0733528 A JPH0733528 A JP H0733528A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sintered body
- silicon carbide
- amount
- silicon nitride
- ppm
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Ceramic Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】炭化珪素粉末を所定の形状に成形し、その成形
体を窒素雰囲気中で熱処理して炭化珪素を窒化させて、
炭化珪素、窒化珪素および遊離炭素からなる高純度、高
強度の焼結体を得る。また、窒化処理前に所定の条件で
仮焼処理することにより成形体中の陽イオン不純物量を
さらに低減することができ、半導体製造用治具などに適
した焼結体を得ることができる。 【効果】助剤などを全く添加することなく、高強度化、
高純度化を達成でき、半導体素子製造用の治具などに適
用することができる。
体を窒素雰囲気中で熱処理して炭化珪素を窒化させて、
炭化珪素、窒化珪素および遊離炭素からなる高純度、高
強度の焼結体を得る。また、窒化処理前に所定の条件で
仮焼処理することにより成形体中の陽イオン不純物量を
さらに低減することができ、半導体製造用治具などに適
した焼結体を得ることができる。 【効果】助剤などを全く添加することなく、高強度化、
高純度化を達成でき、半導体素子製造用の治具などに適
用することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体製造用の高純度
の治具に適したセラミック複合焼結体およびその製法に
関する。
の治具に適したセラミック複合焼結体およびその製法に
関する。
【0002】
【従来技術】高純度の炭化珪素焼結体は、半導体素子な
どを製造する際に使用する治具用の材料として注目さ
れ、その実用化が進められている。一般に、高純度炭化
珪素焼結体は、炭化珪素の焼結助剤として知られるホウ
素や周期律表第3a族元素酸化物あるいはAl2 O3 な
どを全く添加せずに高密度化したものであり、通常は、
反応焼結法により作製される。
どを製造する際に使用する治具用の材料として注目さ
れ、その実用化が進められている。一般に、高純度炭化
珪素焼結体は、炭化珪素の焼結助剤として知られるホウ
素や周期律表第3a族元素酸化物あるいはAl2 O3 な
どを全く添加せずに高密度化したものであり、通常は、
反応焼結法により作製される。
【0003】反応焼結法とは、高純度の炭化珪素粉末に
炭素粉末を添加し成形した後、この成形体を1200℃
以下の温度で熱処理して多孔質体を作製し、さらにこの
多孔質体を溶融金属珪素と接触させて毛細管現象で多孔
質体内部に金属珪素を浸透させた後、1450〜170
0℃程度で反応焼結して炭素粉末を珪化処理して多孔質
体の空隙部に炭化珪素を生成させることにより、炭化珪
素のみ、あるいは炭化珪素と金属ケイ素からなる焼結体
を得るものである。
炭素粉末を添加し成形した後、この成形体を1200℃
以下の温度で熱処理して多孔質体を作製し、さらにこの
多孔質体を溶融金属珪素と接触させて毛細管現象で多孔
質体内部に金属珪素を浸透させた後、1450〜170
0℃程度で反応焼結して炭素粉末を珪化処理して多孔質
体の空隙部に炭化珪素を生成させることにより、炭化珪
素のみ、あるいは炭化珪素と金属ケイ素からなる焼結体
を得るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、上述
したような反応焼結法によれば、過剰の金属ケイ素を含
むため耐食性が著しく低下し、また高温での強度劣化が
生じるという問題がある。しかも、半導体製造用治具に
おいては熱サイクルに対する耐久性が要求されるもの
の、従来の焼結体は不均一なために熱サイクルによりク
ラックが生じるなどの問題があった。
したような反応焼結法によれば、過剰の金属ケイ素を含
むため耐食性が著しく低下し、また高温での強度劣化が
生じるという問題がある。しかも、半導体製造用治具に
おいては熱サイクルに対する耐久性が要求されるもの
の、従来の焼結体は不均一なために熱サイクルによりク
ラックが生じるなどの問題があった。
【0005】また、炭化珪素と炭素からなる多孔質体の
強度が非常に弱いために炭素の珪化処理の際の発熱反応
による炭化珪素の生成により焼結体にクラックが生じる
という問題があった。
強度が非常に弱いために炭素の珪化処理の際の発熱反応
による炭化珪素の生成により焼結体にクラックが生じる
という問題があった。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明者らは上記の問
題点に対して検討を重ねた結果、炭化珪素を窒化すると
窒化珪素と炭素が生成されることに着目し、炭化珪素の
みからなる成形体を窒化処理することにより窒化珪素の
生成とともに遊離炭素が均一に生成され、しかも、窒化
珪素の生成により高密度化、高強度化が達成されるとと
もに、Si以外の陽イオン金属量の少ない高純度の焼結
体が得られることを知見し、本発明に至った。
題点に対して検討を重ねた結果、炭化珪素を窒化すると
窒化珪素と炭素が生成されることに着目し、炭化珪素の
みからなる成形体を窒化処理することにより窒化珪素の
生成とともに遊離炭素が均一に生成され、しかも、窒化
珪素の生成により高密度化、高強度化が達成されるとと
もに、Si以外の陽イオン金属量の少ない高純度の焼結
体が得られることを知見し、本発明に至った。
【0007】即ち、本発明のセラミック複合焼結体は、
炭化珪素、窒化珪素および遊離炭素からなる焼結体であ
って、該窒化珪素および該遊離炭素が焼結体中に実質的
に均一に存在するとともに、Si以外の陽イオン金属量
が100ppm以下であり、且つ相対密度が70%以上
であることを特徴とし、炭化珪素と窒化珪素の複合体よ
り3次元網状構造の骨格が形成されるもので、かかるセ
ラミック複合焼結体の製法として、Si以外の陽イオン
金属量が200ppm以下の炭化珪素粉末からなる成形
体を窒素雰囲気中で熱処理することにより前記炭化珪素
の一部を窒化して窒化珪素と炭素を生成させて、Si以
外の陽イオン金属量が100ppm以下、相対密度が7
0%以上の焼結体を得るか、あるいは上記成形体を仮焼
処理した後、該成形体を窒素雰囲気中で熱処理して前記
炭化珪素の一部を窒化して窒化珪素と炭素を生成させて
Si以外の陽イオン金属量が50ppm以下、相対密度
が70%以上の焼結体を得ることを特徴とするものであ
る。これにより、上記のセラミック複合焼結体を半導体
製造用治具に用いることを特徴とする。
炭化珪素、窒化珪素および遊離炭素からなる焼結体であ
って、該窒化珪素および該遊離炭素が焼結体中に実質的
に均一に存在するとともに、Si以外の陽イオン金属量
が100ppm以下であり、且つ相対密度が70%以上
であることを特徴とし、炭化珪素と窒化珪素の複合体よ
り3次元網状構造の骨格が形成されるもので、かかるセ
ラミック複合焼結体の製法として、Si以外の陽イオン
金属量が200ppm以下の炭化珪素粉末からなる成形
体を窒素雰囲気中で熱処理することにより前記炭化珪素
の一部を窒化して窒化珪素と炭素を生成させて、Si以
外の陽イオン金属量が100ppm以下、相対密度が7
0%以上の焼結体を得るか、あるいは上記成形体を仮焼
処理した後、該成形体を窒素雰囲気中で熱処理して前記
炭化珪素の一部を窒化して窒化珪素と炭素を生成させて
Si以外の陽イオン金属量が50ppm以下、相対密度
が70%以上の焼結体を得ることを特徴とするものであ
る。これにより、上記のセラミック複合焼結体を半導体
製造用治具に用いることを特徴とする。
【0008】以下、本発明を実施例をもとに説明する。
通常、窒化珪素焼結体や炭化珪素焼結体では、ある程度
の緻密化を達成するためには各種の焼結助剤を必要とす
る。しかしながら、焼結体の高密度化を達成するととも
に高純度化を達成する場合には、焼結助剤は添加するこ
とは極力避ける必要がある。
通常、窒化珪素焼結体や炭化珪素焼結体では、ある程度
の緻密化を達成するためには各種の焼結助剤を必要とす
る。しかしながら、焼結体の高密度化を達成するととも
に高純度化を達成する場合には、焼結助剤は添加するこ
とは極力避ける必要がある。
【0009】本発明は、炭化珪素の窒化反応により焼結
助剤を全く添加することなしに高密度化を達成するもの
である。この炭化珪素の窒化反応によれば、窒化珪素と
遊離炭素が生成されると同時に、密度も高めることがで
きる。この時の窒化条件を制御することにより、炭化珪
素、窒化珪素および遊離炭素の均一体の焼結体となる。
また、かかる反応により焼結体中には炭化珪素と窒化珪
素が複雑に絡み合った3次元網状構造の骨格が形成され
る。よって、本発明の焼結体では、焼結助剤などの添加
がないため、Si以外の陽イオン金属量が100ppm
以下、特に80ppm以下に制御され、しかも相対密度
が70%以上、特に80%以上の高密度体が得られる。
助剤を全く添加することなしに高密度化を達成するもの
である。この炭化珪素の窒化反応によれば、窒化珪素と
遊離炭素が生成されると同時に、密度も高めることがで
きる。この時の窒化条件を制御することにより、炭化珪
素、窒化珪素および遊離炭素の均一体の焼結体となる。
また、かかる反応により焼結体中には炭化珪素と窒化珪
素が複雑に絡み合った3次元網状構造の骨格が形成され
る。よって、本発明の焼結体では、焼結助剤などの添加
がないため、Si以外の陽イオン金属量が100ppm
以下、特に80ppm以下に制御され、しかも相対密度
が70%以上、特に80%以上の高密度体が得られる。
【0010】本発明において、Si以外の陽イオン金属
量を上記範囲に制御したのは、例えば半導体素子製造用
の治具などに用いた時の素子への影響を極力抑えるため
であり、相対密度を前記範囲に設定したのは、治具とし
て必要な機械的強度を付与するためである。
量を上記範囲に制御したのは、例えば半導体素子製造用
の治具などに用いた時の素子への影響を極力抑えるため
であり、相対密度を前記範囲に設定したのは、治具とし
て必要な機械的強度を付与するためである。
【0011】次に、本発明の焼結体を製造する方法につ
いて説明すると、まず、出発原料として炭化珪素粉末を
用いる。用いる炭化珪素粉末は、α型、β型のいずれで
も使用することができ、その粒径は、その後の窒化反応
を促進させるために、平均粒径0.5〜10μmの粒子
が望ましい。また、原料粉末中におけるSi以外の金属
不純物量は極力少ないことが必要であり、陽イオン金属
量が200ppm以下、特に150ppm以下であるこ
とが必要である。これは、原料中の不純物量が200p
pmを越えると製造過程での高純度化が不充分となり、
最終焼結体として高純度のものが得られないためであ
る。
いて説明すると、まず、出発原料として炭化珪素粉末を
用いる。用いる炭化珪素粉末は、α型、β型のいずれで
も使用することができ、その粒径は、その後の窒化反応
を促進させるために、平均粒径0.5〜10μmの粒子
が望ましい。また、原料粉末中におけるSi以外の金属
不純物量は極力少ないことが必要であり、陽イオン金属
量が200ppm以下、特に150ppm以下であるこ
とが必要である。これは、原料中の不純物量が200p
pmを越えると製造過程での高純度化が不充分となり、
最終焼結体として高純度のものが得られないためであ
る。
【0012】上記炭化珪素粉末は、プレス成形、押出成
形、射出成形、鋳込み成形、冷間静水圧成形などの周知
の成形方法に基づき、所望により有機バインダーや分散
剤などを添加し、所望の形状に成形する。そして、この
成形体を有機バインダーを熱処理により分解除去する。
この時の成形体の気孔率はおよそ30〜56%程度であ
る。
形、射出成形、鋳込み成形、冷間静水圧成形などの周知
の成形方法に基づき、所望により有機バインダーや分散
剤などを添加し、所望の形状に成形する。そして、この
成形体を有機バインダーを熱処理により分解除去する。
この時の成形体の気孔率はおよそ30〜56%程度であ
る。
【0013】次に、この成形体を窒化処理する。窒化処
理は、10〜1000atmの窒素分圧中で1500〜
1950℃の温度で行われる。この窒化処理により成形
体中の炭化珪素は窒素と反応し窒化珪素と炭素が生成さ
れ、炭化珪素粒子は生成された窒化珪素により強固に結
合されて3次元網状構造の骨格が形成される。また、炭
化珪素から窒化珪素への変換時に体積膨張することによ
り全体として緻密化も進行し気孔率が10〜30%(相
対密度70〜90%)程度の焼結体が形成される。この
時の窒化反応は成形体全体で生じるために、成形体内に
均一に窒化珪素と炭素が生成される。ただし、窒化珪素
と炭素の生成にあたり、表面部と内部において濃度差が
生じる場合があるため、望ましくは窒化処理時の窒素分
圧を10〜500atm、窒化温度を1550〜195
0℃に設定することがよい。
理は、10〜1000atmの窒素分圧中で1500〜
1950℃の温度で行われる。この窒化処理により成形
体中の炭化珪素は窒素と反応し窒化珪素と炭素が生成さ
れ、炭化珪素粒子は生成された窒化珪素により強固に結
合されて3次元網状構造の骨格が形成される。また、炭
化珪素から窒化珪素への変換時に体積膨張することによ
り全体として緻密化も進行し気孔率が10〜30%(相
対密度70〜90%)程度の焼結体が形成される。この
時の窒化反応は成形体全体で生じるために、成形体内に
均一に窒化珪素と炭素が生成される。ただし、窒化珪素
と炭素の生成にあたり、表面部と内部において濃度差が
生じる場合があるため、望ましくは窒化処理時の窒素分
圧を10〜500atm、窒化温度を1550〜195
0℃に設定することがよい。
【0014】上記のように窒化処理後の焼結体中には、
炭化珪素と窒化珪素および遊離炭素が存在するが、本発
明によれば、窒化珪素が28重量%以上、遊離炭素7重
量%以上の量になるように窒化時間を制御することが望
ましい。これは、窒化が不十分で炭素量が7重量%より
少ないと焼結体の密度を高められず、高密度体を得るこ
とができないためである。なお、炭化珪素の窒化によれ
ば、生成される遊離炭素は21重量%を越えることはな
い。また、上記窒化処理によれば、成形体中の陽イオン
不純物量を低減することができ、窒化条件を制御するこ
とにより100ppm以下にまで低減することができ
る。
炭化珪素と窒化珪素および遊離炭素が存在するが、本発
明によれば、窒化珪素が28重量%以上、遊離炭素7重
量%以上の量になるように窒化時間を制御することが望
ましい。これは、窒化が不十分で炭素量が7重量%より
少ないと焼結体の密度を高められず、高密度体を得るこ
とができないためである。なお、炭化珪素の窒化によれ
ば、生成される遊離炭素は21重量%を越えることはな
い。また、上記窒化処理によれば、成形体中の陽イオン
不純物量を低減することができ、窒化条件を制御するこ
とにより100ppm以下にまで低減することができ
る。
【0015】また、本発明によれば、上記製造過程にお
いて、窒化前の成形体を1600〜2100℃、特に1
700〜2000℃の10torr以下の減圧下で仮焼
処理することにより、さらに成形体中の陽イオン不純物
量を低減でき、この仮焼処理がその処理時間が長いほど
純度が向上する傾向にあるが、実用的には0.5〜12
時間が適当である。この仮焼処理によれば、成形体中の
陽イオン金属量を処理前よりも大幅に減少させることが
できる。出発原料中の陽イオン不純物量が200ppm
以下である場合、最終焼結体中の陽イオン金属量を50
ppm以下、さらに後述する実施例のように仮焼条件お
よび窒化条件を制御することにより10ppm以下にま
で低減することができる。
いて、窒化前の成形体を1600〜2100℃、特に1
700〜2000℃の10torr以下の減圧下で仮焼
処理することにより、さらに成形体中の陽イオン不純物
量を低減でき、この仮焼処理がその処理時間が長いほど
純度が向上する傾向にあるが、実用的には0.5〜12
時間が適当である。この仮焼処理によれば、成形体中の
陽イオン金属量を処理前よりも大幅に減少させることが
できる。出発原料中の陽イオン不純物量が200ppm
以下である場合、最終焼結体中の陽イオン金属量を50
ppm以下、さらに後述する実施例のように仮焼条件お
よび窒化条件を制御することにより10ppm以下にま
で低減することができる。
【0016】なお、高純度化のための他の方法として
は、上記仮焼処理ほどの効果はないが、窒化処理後の焼
結体を王水などに浸漬し成形体の表面に存在する不純物
成分を溶解除去し、その後純水で洗浄したり、成形体を
塩酸ガスと少量の水蒸気からなる800〜1200℃の
高温雰囲気に曝すことによっても純度を高めることがで
きる。
は、上記仮焼処理ほどの効果はないが、窒化処理後の焼
結体を王水などに浸漬し成形体の表面に存在する不純物
成分を溶解除去し、その後純水で洗浄したり、成形体を
塩酸ガスと少量の水蒸気からなる800〜1200℃の
高温雰囲気に曝すことによっても純度を高めることがで
きる。
【0017】
【作用】本発明のセラミック複合焼結体は、助剤成分な
どを全く含有せず、しかも遊離珪素などを含むこともな
く、炭化珪素と窒化珪素との複合体により3次元の網状
構造の骨格を有しているために、従来の反応焼結法によ
る炭化珪素焼結体に比較して高い強度を有する。しか
も、助剤などを全く添加せずに高密度化が達成され、し
かも陽イオン金属不純物量が非常に少ないことから、特
に半導体素子製造用の治具をはじめとして不純物の混入
を避ける必要のある各種の製造用治具や部品などに適用
することができる。
どを全く含有せず、しかも遊離珪素などを含むこともな
く、炭化珪素と窒化珪素との複合体により3次元の網状
構造の骨格を有しているために、従来の反応焼結法によ
る炭化珪素焼結体に比較して高い強度を有する。しか
も、助剤などを全く添加せずに高密度化が達成され、し
かも陽イオン金属不純物量が非常に少ないことから、特
に半導体素子製造用の治具をはじめとして不純物の混入
を避ける必要のある各種の製造用治具や部品などに適用
することができる。
【0018】また、窒化前の成形体を仮焼処理すること
により成形体中の陽イオン不純物量を大幅に低減するこ
とができ、焼結体中の純度を高めることができ、半導体
製造用治具としての用途に対して特に有用である。ま
た、窒化後の焼結体は、炭化珪素結晶粒子が窒化珪素に
より結合された三次元網状の骨格により形成されている
ために骨格自体の強度が高い。
により成形体中の陽イオン不純物量を大幅に低減するこ
とができ、焼結体中の純度を高めることができ、半導体
製造用治具としての用途に対して特に有用である。ま
た、窒化後の焼結体は、炭化珪素結晶粒子が窒化珪素に
より結合された三次元網状の骨格により形成されている
ために骨格自体の強度が高い。
【0019】さらに、従来の反応焼結法では高純度の炭
化珪素粉末を用いる必要があるが、本発明の方法によれ
ば、製造過程で高純度化が達成できるために、出発原料
として格別に高純度の原料を用いる必要がなく原料コス
トを低減できる。
化珪素粉末を用いる必要があるが、本発明の方法によれ
ば、製造過程で高純度化が達成できるために、出発原料
として格別に高純度の原料を用いる必要がなく原料コス
トを低減できる。
【0020】
実施例1 α型炭化珪素粉末(平均粒径0.5μm、金属不純物量
180ppm)を純水を溶媒としてゴムライニングポッ
トおよびウレタンボールを用いて十分に混合し、成形用
バインダーとしてPVAを添加し乾燥造粒を行った。
180ppm)を純水を溶媒としてゴムライニングポッ
トおよびウレタンボールを用いて十分に混合し、成形用
バインダーとしてPVAを添加し乾燥造粒を行った。
【0021】得られた造粒粉を1000kg/cm2 の
圧力で金型プレスし、外径60mm厚さ20mmの成形
体を得、該成形体を真空中で加熱し、バインダーを分解
除去した。この時の成形体の相対密度をアルキメデス法
により測定したところ、60%であった。
圧力で金型プレスし、外径60mm厚さ20mmの成形
体を得、該成形体を真空中で加熱し、バインダーを分解
除去した。この時の成形体の相対密度をアルキメデス法
により測定したところ、60%であった。
【0022】次に、この成形体を表1に示す条件で窒化
処理した。得られた焼結体に対してアルキメデス法によ
り相対密度を測定するとともに、X線回折測定により結
晶相の同定を行った。さらに、焼結体表層部と焼結体内
部より切り出した試料を粉砕し、窒素酸素同時分析装置
(LECO社製)で全炭素量、全窒素量および遊離炭素
量を測定し、窒素は窒化珪素として計算し、全炭素量と
遊離炭素量との差により炭化珪素として存在する結合炭
素を求め、炭化珪素、窒化珪素および遊離炭素量を定量
した。また不純物量についてはICP発光分光分析によ
り測定した。
処理した。得られた焼結体に対してアルキメデス法によ
り相対密度を測定するとともに、X線回折測定により結
晶相の同定を行った。さらに、焼結体表層部と焼結体内
部より切り出した試料を粉砕し、窒素酸素同時分析装置
(LECO社製)で全炭素量、全窒素量および遊離炭素
量を測定し、窒素は窒化珪素として計算し、全炭素量と
遊離炭素量との差により炭化珪素として存在する結合炭
素を求め、炭化珪素、窒化珪素および遊離炭素量を定量
した。また不純物量についてはICP発光分光分析によ
り測定した。
【0023】さらに、焼結体の機械的特性評価として、
JISR1601に基づき、4点曲げ強度を測定した。
また、ヒートサイクルテストとして、N2 雰囲気中で室
温から1500℃の出し入れを10回行った後、クラッ
クの有無を観察した。測定結果は表1に示した。
JISR1601に基づき、4点曲げ強度を測定した。
また、ヒートサイクルテストとして、N2 雰囲気中で室
温から1500℃の出し入れを10回行った後、クラッ
クの有無を観察した。測定結果は表1に示した。
【0024】
【表1】
【0025】表1によれば、窒化処理時のN2 圧が10
atmより低い試料No.1、窒化温度が1500℃より
低い試料No.3は、いずれも窒化が生じない。また、窒
化が生じる条件であって、N2 圧が高い試料No.10や
試料No.11では、表面から内部まで窒化は進行する
が、炭素量に内外差が生じた。それにより熱サイクルで
クラックが生じるため、繰り返し特性の点からは、窒化
条件をN2 圧10〜500atm、窒化温度1550〜
1950℃に設定し、炭素量の内外差を20%以内に抑
制することが望ましいことがわかる。
atmより低い試料No.1、窒化温度が1500℃より
低い試料No.3は、いずれも窒化が生じない。また、窒
化が生じる条件であって、N2 圧が高い試料No.10や
試料No.11では、表面から内部まで窒化は進行する
が、炭素量に内外差が生じた。それにより熱サイクルで
クラックが生じるため、繰り返し特性の点からは、窒化
条件をN2 圧10〜500atm、窒化温度1550〜
1950℃に設定し、炭素量の内外差を20%以内に抑
制することが望ましいことがわかる。
【0026】実施例2 実施例1と同様にして得た成形体に対して、表2に示す
ような条件で仮焼処理および窒化処理を行った。なお、
試料No.12〜17は、窒化条件を一定にし仮焼条件を
変えたもの、試料No.18〜27は表1の試料No.1〜
No.10の条件に対して1800℃、8時間の仮焼処理
工程を付加したものである。得られた各焼結体に対して
実施例1と同様にして特性の評価を行った。
ような条件で仮焼処理および窒化処理を行った。なお、
試料No.12〜17は、窒化条件を一定にし仮焼条件を
変えたもの、試料No.18〜27は表1の試料No.1〜
No.10の条件に対して1800℃、8時間の仮焼処理
工程を付加したものである。得られた各焼結体に対して
実施例1と同様にして特性の評価を行った。
【0027】
【表2】
【0028】表2において、試料No.12〜17によれ
ば、仮焼処理温度が1600℃より低い試料No.12で
は不純物の除去効果が顕著でなく、2300℃を越える
と炭化珪素の分解が生じた。また、試料No.18〜27
は、最終焼結体中の陽イオン不純物量について表1の試
料No.1〜10と比較すると陽イオン不純物量が仮焼処
理により格段に減少することがわかる。
ば、仮焼処理温度が1600℃より低い試料No.12で
は不純物の除去効果が顕著でなく、2300℃を越える
と炭化珪素の分解が生じた。また、試料No.18〜27
は、最終焼結体中の陽イオン不純物量について表1の試
料No.1〜10と比較すると陽イオン不純物量が仮焼処
理により格段に減少することがわかる。
【0029】比較例1 実施例1で用いた炭化珪素粉末90重量部と、炭素粉末
(平均粒径2μm)10重量部とをメタノール溶媒を用
いて振動ミルにより混合し、成形用バインダーとしてP
VAを添加し、乾燥造粒を行った。この顆粒を金型プレ
スを用いて成形圧1000kg/cm2 で外径40m
m、厚み5mmの円板上成形体を得た。
(平均粒径2μm)10重量部とをメタノール溶媒を用
いて振動ミルにより混合し、成形用バインダーとしてP
VAを添加し、乾燥造粒を行った。この顆粒を金型プレ
スを用いて成形圧1000kg/cm2 で外径40m
m、厚み5mmの円板上成形体を得た。
【0030】この成形体を窒素5気圧中で1800℃で
1時間処理し、気孔率48%の多孔質体を形成した。こ
の多孔質体を真空下で1600℃の溶融金属珪素に接触
させて、多孔質体の空隙部に金属珪素を充填させるとと
もに炭素をケイ化処理した。その結果、炭素は消失して
おり、新たにβ型炭化珪素の生成が認められた。
1時間処理し、気孔率48%の多孔質体を形成した。こ
の多孔質体を真空下で1600℃の溶融金属珪素に接触
させて、多孔質体の空隙部に金属珪素を充填させるとと
もに炭素をケイ化処理した。その結果、炭素は消失して
おり、新たにβ型炭化珪素の生成が認められた。
【0031】この焼結体の嵩比重は2.82g/c
m3 、開気孔率8%、抗折強度は20kg/mm2 であ
り、本発明の実施例1〜3と比較して密度が低く、強度
も低いものであった。さらに、この焼結体の表面には金
属珪素が付着していたが、非常に強固に固着しており、
研磨しないと除去することができなかった。さらに陽イ
オン不純物量を測定したところ、168ppmであり、
原料中の不純物量がそのまま反映され製造工程では低減
されないことがわかった。
m3 、開気孔率8%、抗折強度は20kg/mm2 であ
り、本発明の実施例1〜3と比較して密度が低く、強度
も低いものであった。さらに、この焼結体の表面には金
属珪素が付着していたが、非常に強固に固着しており、
研磨しないと除去することができなかった。さらに陽イ
オン不純物量を測定したところ、168ppmであり、
原料中の不純物量がそのまま反映され製造工程では低減
されないことがわかった。
【0032】比較例2 炭化珪素粉末(平均粒径0.5μm)22重量%、窒化
珪素粉末(平均粒径0.6μm)62重量%、炭素粉末
16重量%をメタノールを溶媒として振動ミルで混合し
成形用バインダーとしてPVAを添加し乾燥造粒を行っ
た。この顆粒を金型プレスを用いて成形圧1000kg
/cm2 で外径60mm、厚み20mmの円板状成形体
を得た。この成形体中の陽イオン不純物量は173pp
mであった。
珪素粉末(平均粒径0.6μm)62重量%、炭素粉末
16重量%をメタノールを溶媒として振動ミルで混合し
成形用バインダーとしてPVAを添加し乾燥造粒を行っ
た。この顆粒を金型プレスを用いて成形圧1000kg
/cm2 で外径60mm、厚み20mmの円板状成形体
を得た。この成形体中の陽イオン不純物量は173pp
mであった。
【0033】この成形体を窒素5気圧中、1800度で
1時間焼成した。この焼成では、十分な緻密化ができ
ず、得られた焼結体の密度は相対密度で60%であり、
その強度も70MPaと低いものであった。また、陽イ
オン不純物が170ppmと多く、出発原料中の不純物
量を低減することができなかった。
1時間焼成した。この焼成では、十分な緻密化ができ
ず、得られた焼結体の密度は相対密度で60%であり、
その強度も70MPaと低いものであった。また、陽イ
オン不純物が170ppmと多く、出発原料中の不純物
量を低減することができなかった。
【0034】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、助
剤などを全く添加することなく高密度化が達成され、し
かも従来の反応焼結法による炭化珪素焼結体に比較して
高い強度を有するとともに、高純度化をも達成できる。
これにより半導体素子製造用の治具をはじめとする不純
物の混入を避ける必要のある各種の製造用治具や部品な
どに適用することができる。
剤などを全く添加することなく高密度化が達成され、し
かも従来の反応焼結法による炭化珪素焼結体に比較して
高い強度を有するとともに、高純度化をも達成できる。
これにより半導体素子製造用の治具をはじめとする不純
物の混入を避ける必要のある各種の製造用治具や部品な
どに適用することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】炭化珪素、窒化珪素および遊離炭素からな
る焼結体であって、該窒化珪素および該遊離炭素が焼結
体中に実質的に均一に存在するとともに、Si以外の陽
イオン金属量が100ppm以下であり、且つ相対密度
が70%以上であることを特徴とするセラミック複合焼
結体。 - 【請求項2】Si以外の陽イオン金属量が200ppm
以下の炭化珪素粉末からなる成形体を窒素雰囲気中で熱
処理することにより前記炭化珪素の一部を窒化して窒化
珪素と炭素を生成させて、Si以外の陽イオン金属量が
100ppm以下、相対密度が70%以上の焼結体を得
ることを特徴とするセラミック複合焼結体の製法。 - 【請求項3】Si以外の陽イオン金属量が200ppm
以下の炭化珪素粉末からなる成形体を仮焼処理した後、
該成形体を窒素雰囲気中で熱処理して前記炭化珪素の一
部を窒化して窒化珪素と炭素を生成させてSi以外の陽
イオン金属量が50ppm以下、相対密度が70%以上
の焼結体を得ることを特徴とするセラミック複合焼結体
の製法。 - 【請求項4】炭化珪素、窒化珪素および遊離炭素からな
る焼結体であって、該窒化珪素および該遊離炭素が焼結
体中に実質的に均一に存在するとともに、Si以外の陽
イオン金属量が100ppm以下であり、且つ相対密度
が70%以上のセラミック複合焼結体からなる半導体製
造用治具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5156747A JPH0733528A (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | セラミック複合焼結体及びその製法、並びにそれを用いた半導体製造用治具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5156747A JPH0733528A (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | セラミック複合焼結体及びその製法、並びにそれを用いた半導体製造用治具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0733528A true JPH0733528A (ja) | 1995-02-03 |
Family
ID=15634437
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5156747A Pending JPH0733528A (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | セラミック複合焼結体及びその製法、並びにそれを用いた半導体製造用治具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0733528A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001270780A (ja) * | 2000-03-27 | 2001-10-02 | Ibiden Co Ltd | 半導体製造用治具 |
| WO2015199099A1 (ja) * | 2014-06-27 | 2015-12-30 | 三井金属鉱業株式会社 | 焼成治具および焼成治具の製造方法 |
| CN116573940A (zh) * | 2023-04-28 | 2023-08-11 | 合肥陶陶新材料科技有限公司 | 一种高韧性碳化硅陶瓷材料及其制备方法 |
| CN117586019A (zh) * | 2023-11-09 | 2024-02-23 | 华中科技大学 | 一种高超声速飞行器热端构件及其制备方法与应用 |
-
1993
- 1993-06-28 JP JP5156747A patent/JPH0733528A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001270780A (ja) * | 2000-03-27 | 2001-10-02 | Ibiden Co Ltd | 半導体製造用治具 |
| WO2015199099A1 (ja) * | 2014-06-27 | 2015-12-30 | 三井金属鉱業株式会社 | 焼成治具および焼成治具の製造方法 |
| TWI609162B (zh) * | 2014-06-27 | 2017-12-21 | 三井金屬鑛業股份有限公司 | 燒製輔助具及燒製輔助具的製造方法 |
| CN116573940A (zh) * | 2023-04-28 | 2023-08-11 | 合肥陶陶新材料科技有限公司 | 一种高韧性碳化硅陶瓷材料及其制备方法 |
| CN117586019A (zh) * | 2023-11-09 | 2024-02-23 | 华中科技大学 | 一种高超声速飞行器热端构件及其制备方法与应用 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5942455A (en) | Synthesis of 312 phases and composites thereof | |
| US4564601A (en) | Shaped polycrystalline silicon carbide articles and isostatic hot-pressing process | |
| JP3214890B2 (ja) | 窒化アルミニウム焼結体およびその製法、並びにそれを用いた焼成用治具 | |
| JP3667121B2 (ja) | 炭化ホウ素焼結体およびその製造方法 | |
| US5281564A (en) | Crystallization of grain boundary phases in SiC ceramics through catalytic deoxygenation | |
| JP3297547B2 (ja) | 炭化珪素質焼結体の製造方法 | |
| JP3270798B2 (ja) | 炭化珪素質焼結体の製造方法 | |
| JPS6041634B2 (ja) | 高密度窒化珪素反応焼結体の製造方法 | |
| JPS6212663A (ja) | B4c質複合体およびその製造方法 | |
| JP2801821B2 (ja) | セラミック複合焼結体およびその製造方法 | |
| JPH06279124A (ja) | 窒化ケイ素焼結体の製造方法 | |
| JP3141505B2 (ja) | 窒化アルミニウム焼結体およびその製造方法 | |
| JP3124866B2 (ja) | 窒化珪素質焼結体の製造方法 | |
| JP2004091243A (ja) | 窒化珪素質焼結体の製造方法および窒化珪素質焼結体 | |
| JPS6389462A (ja) | 窒化珪素質焼結体の製造方法 | |
| Yuan et al. | Reaction‐Formed Processes for AlN/Al Ceramic Composites | |
| JP3241215B2 (ja) | 窒化珪素質焼結体の製造方法 | |
| JP2747627B2 (ja) | 窒化珪素系焼結体及びその製造方法 | |
| JPH08169765A (ja) | 窒化珪素焼結体の製造方法 | |
| JP2890849B2 (ja) | 窒化珪素焼結体の製造方法 | |
| JP2975490B2 (ja) | 高熱伝導性β型炭化珪素質焼結体の製造方法 | |
| JPH05213673A (ja) | 高熱伝導性炭化珪素質焼結体の製法 | |
| JPH05330917A (ja) | 高熱伝導性炭化珪素焼結体の製造方法 | |
| JPH0812437A (ja) | 高純度炭化珪素質焼結体の製造方法 | |
| JP2003292377A (ja) | 半導体装置用セラミックス部材 |