JPH08151426A - エポキシ樹脂組成物およびその製造方法ならびにプリプレグ - Google Patents
エポキシ樹脂組成物およびその製造方法ならびにプリプレグInfo
- Publication number
- JPH08151426A JPH08151426A JP29272494A JP29272494A JPH08151426A JP H08151426 A JPH08151426 A JP H08151426A JP 29272494 A JP29272494 A JP 29272494A JP 29272494 A JP29272494 A JP 29272494A JP H08151426 A JPH08151426 A JP H08151426A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- epoxy resin
- resin composition
- prepreg
- reactive group
- butadiene rubber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Epoxy Resins (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】エポキシ樹脂、硬化剤、および樹脂組成物全量
当り含有量が3〜10重量%である反応性基含有固形ア
クリロニトリルブタジエンゴムからなる組成物であっ
て、エポキシ樹脂組成物の80℃での粘度と、反応性基
含有固形アクリロニトリルブタジエンゴムの樹脂組成物
全量当り含有量が特定関係式を満たすことを特徴とする
エポキシ樹脂組成物およびその製造方法ならびにそのエ
ポキシ樹脂組成物を用いたプリプレグ。 【効果】粘着性および柔軟性が良好であり、かつボイド
含有量が小さいプリプレグを与えることができるととも
に、そのプリプレグにより得られる複合材料はにはボイ
ドがほとんど発生しない。
当り含有量が3〜10重量%である反応性基含有固形ア
クリロニトリルブタジエンゴムからなる組成物であっ
て、エポキシ樹脂組成物の80℃での粘度と、反応性基
含有固形アクリロニトリルブタジエンゴムの樹脂組成物
全量当り含有量が特定関係式を満たすことを特徴とする
エポキシ樹脂組成物およびその製造方法ならびにそのエ
ポキシ樹脂組成物を用いたプリプレグ。 【効果】粘着性および柔軟性が良好であり、かつボイド
含有量が小さいプリプレグを与えることができるととも
に、そのプリプレグにより得られる複合材料はにはボイ
ドがほとんど発生しない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エポキシ樹脂組成物お
よびその製造方法ならびにプリプレグに関する。更に詳
しくは、航空機構造材料やプレミアムスポーツ材料など
として好適な優れた力学物性と耐久性を有する先進複合
材料を得るに好適なエポキシ樹脂組成物およびその製造
方法ならびにプリプレグに関する。
よびその製造方法ならびにプリプレグに関する。更に詳
しくは、航空機構造材料やプレミアムスポーツ材料など
として好適な優れた力学物性と耐久性を有する先進複合
材料を得るに好適なエポキシ樹脂組成物およびその製造
方法ならびにプリプレグに関する。
【0002】
【従来の技術】強化繊維とエポキシ樹脂組成物とからな
る繊維強化複合材料は、その優れた力学特性などを生か
して、航空機・自動車等の構造材料に広く使われてい
る。近年、繊維強化複合材料が航空機一次構造材料やプ
レミアムスポーツ材料などの先進複合材料に適用される
に至って、繊維強化複合材料に対する要求特性はますま
す厳しくなってきている。
る繊維強化複合材料は、その優れた力学特性などを生か
して、航空機・自動車等の構造材料に広く使われてい
る。近年、繊維強化複合材料が航空機一次構造材料やプ
レミアムスポーツ材料などの先進複合材料に適用される
に至って、繊維強化複合材料に対する要求特性はますま
す厳しくなってきている。
【0003】かかる要求に応えるためには、繊維強化複
合材料の優れた力学物性や耐久性を十分に引き出すこと
が必要であるが、このためには良好な粘着性や柔軟性を
有しハンドリング性に優れるとともに含浸性の良好なプ
リプレグを使用して、繊維強化複合材料内部に存在する
ボイドなどを出来るだけ少なくすることが重要である。
合材料の優れた力学物性や耐久性を十分に引き出すこと
が必要であるが、このためには良好な粘着性や柔軟性を
有しハンドリング性に優れるとともに含浸性の良好なプ
リプレグを使用して、繊維強化複合材料内部に存在する
ボイドなどを出来るだけ少なくすることが重要である。
【0004】プリプレグの粘着性や柔軟性を向上させる
ために、例えば特願平4−80522に提案されている
ように、固形のアクリロニトリルブタジエンゴムを含有
するエポキシ樹脂を使用することが有効である。しか
し、この様な固形のゴムをエポキシ樹脂に配合するため
には、加圧式のニーダーを使用して高剪断の下で長時間
混練する必要が有り、このためゴムの反応性基とエポキ
シ樹脂とが反応して樹脂粘度が上昇し強化繊維への含浸
が困難になるという問題があった。
ために、例えば特願平4−80522に提案されている
ように、固形のアクリロニトリルブタジエンゴムを含有
するエポキシ樹脂を使用することが有効である。しか
し、この様な固形のゴムをエポキシ樹脂に配合するため
には、加圧式のニーダーを使用して高剪断の下で長時間
混練する必要が有り、このためゴムの反応性基とエポキ
シ樹脂とが反応して樹脂粘度が上昇し強化繊維への含浸
が困難になるという問題があった。
【0005】高粘度のエポキシ樹脂組成物でも、プリプ
レグを作製する際の温度や圧力を極端に高くすれば、強
化繊維に十分に含浸させることはできるが、かかる方法
では温度、圧力を極めて厳密に制御しないと、熱硬化性
であるエポキシ樹脂組成物の硬化反応が起こり、得られ
るプリプレグの粘着性や柔軟性が低下して、実用特性が
損なわれるという問題があった。
レグを作製する際の温度や圧力を極端に高くすれば、強
化繊維に十分に含浸させることはできるが、かかる方法
では温度、圧力を極めて厳密に制御しないと、熱硬化性
であるエポキシ樹脂組成物の硬化反応が起こり、得られ
るプリプレグの粘着性や柔軟性が低下して、実用特性が
損なわれるという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的の1つ
は、粘着性および柔軟性が良好であり、かつボイド含量
が小さいプリプレグを与え得るエポキシ樹脂組成物およ
びその製造方法を提供することにある。また、本発明の
他の目的は、粘着性および柔軟性が良好であり、かつボ
イド含量が小さく、複合材料としたときに優れた力学物
性と耐久性とを与え得るプリプレグを提供することにあ
る。
は、粘着性および柔軟性が良好であり、かつボイド含量
が小さいプリプレグを与え得るエポキシ樹脂組成物およ
びその製造方法を提供することにある。また、本発明の
他の目的は、粘着性および柔軟性が良好であり、かつボ
イド含量が小さく、複合材料としたときに優れた力学物
性と耐久性とを与え得るプリプレグを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のエポキシ樹脂組
成物は、前記課題を解決するために、次の構成を有す
る。すなわち、エポキシ樹脂、硬化剤、および樹脂組成
物全量当り含有量が3〜10重量%である反応性基含有
固形アクリロニトリルブタジエンゴムからなる組成物で
あって、エポキシ樹脂組成物の80℃での粘度P(ポア
ズ)と、反応性基含有固形アクリロニトリルブタジエン
ゴムの樹脂組成物全量当り含有量W(重量%)が次式を
満たすことを特徴とするエポキシ樹脂組成物である。
成物は、前記課題を解決するために、次の構成を有す
る。すなわち、エポキシ樹脂、硬化剤、および樹脂組成
物全量当り含有量が3〜10重量%である反応性基含有
固形アクリロニトリルブタジエンゴムからなる組成物で
あって、エポキシ樹脂組成物の80℃での粘度P(ポア
ズ)と、反応性基含有固形アクリロニトリルブタジエン
ゴムの樹脂組成物全量当り含有量W(重量%)が次式を
満たすことを特徴とするエポキシ樹脂組成物である。
【0008】P≦11.80×exp(0.52×W) また、本発明のエポキシ樹脂組成物の製造方法は、前記
課題を解決するために、次の構成を有する。すなわち、
反応性基含有固形アクリロニトリルブタジエンゴムとエ
ポキシ樹脂を有機溶剤に溶解した溶液から、薄膜式蒸発
機を用いて該溶剤を除去して得られる反応性基含有固形
アクリロニトリルブタジエンゴムとエポキシ樹脂との混
合物に、硬化剤を添加することを特徴とするエポキシ樹
脂組成物の製造方法である。
課題を解決するために、次の構成を有する。すなわち、
反応性基含有固形アクリロニトリルブタジエンゴムとエ
ポキシ樹脂を有機溶剤に溶解した溶液から、薄膜式蒸発
機を用いて該溶剤を除去して得られる反応性基含有固形
アクリロニトリルブタジエンゴムとエポキシ樹脂との混
合物に、硬化剤を添加することを特徴とするエポキシ樹
脂組成物の製造方法である。
【0009】また、本発明のプリプレグは、前記課題を
解決するために、次の構成を有する。すなわち、上記し
たエポキシ樹脂組成物と強化繊維からなるプリプレグで
ある。
解決するために、次の構成を有する。すなわち、上記し
たエポキシ樹脂組成物と強化繊維からなるプリプレグで
ある。
【0010】以下、詳細に本発明について説明する。
【0011】本発明に適したエポキシ樹脂としては、特
に、アミン類、フェノール類、炭素炭素二重結合を有す
る化合物を前駆体とするエポキシ樹脂が好ましい。具体
的には、アミン類を前駆体とするグリシジルアミン型エ
ポキシ樹脂として、テトラグリシジルジアミノジフェニ
ルメタン、トリグリシジル−p−アミノフェノール、ト
リグリシジル−m−アミノフェノール、トリグリシジル
アミノクレゾ−ルの各種異性体が挙げられる。テトラグ
リシジルジアミノジフェニルメタンは航空機構造材とし
ての複合材料用樹脂として耐熱性に優れるため好まし
い。
に、アミン類、フェノール類、炭素炭素二重結合を有す
る化合物を前駆体とするエポキシ樹脂が好ましい。具体
的には、アミン類を前駆体とするグリシジルアミン型エ
ポキシ樹脂として、テトラグリシジルジアミノジフェニ
ルメタン、トリグリシジル−p−アミノフェノール、ト
リグリシジル−m−アミノフェノール、トリグリシジル
アミノクレゾ−ルの各種異性体が挙げられる。テトラグ
リシジルジアミノジフェニルメタンは航空機構造材とし
ての複合材料用樹脂として耐熱性に優れるため好まし
い。
【0012】フェノール類を前駆体とするエポキシ樹脂
として、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノ
ールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹
脂などのビスフェノール型エポキシ樹脂や、フェノール
ノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エ
ポキシ樹脂などのノボラック型エポキシ樹脂や、レゾル
シノール型エポキシ樹脂が挙げられる。液状のビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ
樹脂は低粘度であるために、他のエポキシ樹脂に添加剤
として配合するのが好ましい。
として、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノ
ールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹
脂などのビスフェノール型エポキシ樹脂や、フェノール
ノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エ
ポキシ樹脂などのノボラック型エポキシ樹脂や、レゾル
シノール型エポキシ樹脂が挙げられる。液状のビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ
樹脂は低粘度であるために、他のエポキシ樹脂に添加剤
として配合するのが好ましい。
【0013】また、これらのエポキシ樹脂は、単独で用
いてもよいが、適宜配合して用いるのがよい。グリシジ
ルアミン型エポキシ樹脂とグリシジルエーテル型エポキ
シ樹脂の組み合わせは、耐熱性、耐水性および作業性を
併せ持つため好ましい。特に、グリシジルアミン型エポ
キシ樹脂を30〜80重量部、ビスフェノール型エポキ
シ樹脂を20〜60重量部およびノボラック型エポキシ
樹脂を10〜40重量部を混合して用いるのが最も好ま
しい。
いてもよいが、適宜配合して用いるのがよい。グリシジ
ルアミン型エポキシ樹脂とグリシジルエーテル型エポキ
シ樹脂の組み合わせは、耐熱性、耐水性および作業性を
併せ持つため好ましい。特に、グリシジルアミン型エポ
キシ樹脂を30〜80重量部、ビスフェノール型エポキ
シ樹脂を20〜60重量部およびノボラック型エポキシ
樹脂を10〜40重量部を混合して用いるのが最も好ま
しい。
【0014】本発明のエポキシ樹脂組成物は、上記のエ
ポキシ樹脂に加えて反応性基含有固形アクリロニトリル
ブタジエンゴムを含有する。反応性基含有固形アクリロ
ニトリルブタジエンゴムは、室温で流動性を持たない高
粘度のゴムであり、より具体的には、好ましくは、JI
S K6300により測定される100℃におけるムー
ニー粘度が20〜100の範囲にあるゴムである。これ
を添加したエポキシ樹脂組成物は、粘着性と柔軟性の良
好なプリプレグを得るに好適なマトリックス樹脂とな
る。かかるゴムの100℃におけるムーニー粘度が小さ
過ぎると、得られるプリプレグの粘着性や柔軟性が十分
とはならない場合があり、大き過ぎるとエポキシ樹脂組
成物の粘度が大きくなってプリプレグ化する際に強化繊
維への含浸性が損われる場合がある。
ポキシ樹脂に加えて反応性基含有固形アクリロニトリル
ブタジエンゴムを含有する。反応性基含有固形アクリロ
ニトリルブタジエンゴムは、室温で流動性を持たない高
粘度のゴムであり、より具体的には、好ましくは、JI
S K6300により測定される100℃におけるムー
ニー粘度が20〜100の範囲にあるゴムである。これ
を添加したエポキシ樹脂組成物は、粘着性と柔軟性の良
好なプリプレグを得るに好適なマトリックス樹脂とな
る。かかるゴムの100℃におけるムーニー粘度が小さ
過ぎると、得られるプリプレグの粘着性や柔軟性が十分
とはならない場合があり、大き過ぎるとエポキシ樹脂組
成物の粘度が大きくなってプリプレグ化する際に強化繊
維への含浸性が損われる場合がある。
【0015】反応性基としては、カルボキシル基、アミ
ノ基、エポキシ基などを例示することが出来る。反応性
基を有していないならば、硬化した樹脂相とその中に島
状に微分散したゴム相との接着性が低いために、硬化後
のマトリックス樹脂の力学物性を向上させることが出来
ない。特に、エポキシ基との反応性が高いカルボキシル
基またはアミノ基を有していることが好ましい。反応性
基を有する固形アクリロニトリルブタジエンゴムとして
は、日本ゼオン(株)社製のニッポール(登録商標)1
072などの市販品を用いることも出来る。ニッポール
1072の100℃でのムーニー粘度は45である。
ノ基、エポキシ基などを例示することが出来る。反応性
基を有していないならば、硬化した樹脂相とその中に島
状に微分散したゴム相との接着性が低いために、硬化後
のマトリックス樹脂の力学物性を向上させることが出来
ない。特に、エポキシ基との反応性が高いカルボキシル
基またはアミノ基を有していることが好ましい。反応性
基を有する固形アクリロニトリルブタジエンゴムとして
は、日本ゼオン(株)社製のニッポール(登録商標)1
072などの市販品を用いることも出来る。ニッポール
1072の100℃でのムーニー粘度は45である。
【0016】反応性基含有固形アクリロニトリルブタジ
エンゴムの配合量は、樹脂組成物全体に対して、3〜1
0重量%であることが必要である。配合量が3重量%よ
り少ないと、得られるプリプレグの粘着性や柔軟性が劣
ったものとなる。一方、配合量が10重量%より多い
と、樹脂粘度が大きくなりすぎてプリプレグ化する場合
の強化繊維への含浸性が損われてしまう。
エンゴムの配合量は、樹脂組成物全体に対して、3〜1
0重量%であることが必要である。配合量が3重量%よ
り少ないと、得られるプリプレグの粘着性や柔軟性が劣
ったものとなる。一方、配合量が10重量%より多い
と、樹脂粘度が大きくなりすぎてプリプレグ化する場合
の強化繊維への含浸性が損われてしまう。
【0017】また、これらのエポキシ樹脂組成物中にポ
リエーテルスルホン、ポリエーテルイミド、ポリビニル
ホルマールなどの熱可塑性樹脂を配合して使用すること
も可能である。
リエーテルスルホン、ポリエーテルイミド、ポリビニル
ホルマールなどの熱可塑性樹脂を配合して使用すること
も可能である。
【0018】これらのエポキシ樹脂組成物に使用される
硬化剤としては、エポキシ基と反応し得る活性基を有す
る化合物であれば、これを用いることができる。好まし
くは、アミノ基、酸無水物基、アジド基を有する化合物
が適している。例えば、ジシアンジアミド、ジアミノジ
フェニルスルフォン、ジアミノジフェニルメタン、それ
らの各種異性体、アミノ安息香酸エステル類、各種酸無
水物、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラッ
ク樹脂が挙げられる。
硬化剤としては、エポキシ基と反応し得る活性基を有す
る化合物であれば、これを用いることができる。好まし
くは、アミノ基、酸無水物基、アジド基を有する化合物
が適している。例えば、ジシアンジアミド、ジアミノジ
フェニルスルフォン、ジアミノジフェニルメタン、それ
らの各種異性体、アミノ安息香酸エステル類、各種酸無
水物、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラッ
ク樹脂が挙げられる。
【0019】芳香族ジアミンを硬化剤として用いると、
耐熱性の良好な硬化物が得られる。特に、ジアミノジフ
ェニルスルフォンやその各種異性体は、より耐熱性の良
好な硬化物が得られるので本発明には最も適している。
芳香族ジアミンを硬化剤として用いる場合には、その添
加量は、エポキシ樹脂のエポキシ基に対してジアミノジ
フェニルスルホンの活性水素の量が0.4〜1.6当量
の範囲とするのが適当であり、化学量論的にほぼ当量と
することがより好ましい。
耐熱性の良好な硬化物が得られる。特に、ジアミノジフ
ェニルスルフォンやその各種異性体は、より耐熱性の良
好な硬化物が得られるので本発明には最も適している。
芳香族ジアミンを硬化剤として用いる場合には、その添
加量は、エポキシ樹脂のエポキシ基に対してジアミノジ
フェニルスルホンの活性水素の量が0.4〜1.6当量
の範囲とするのが適当であり、化学量論的にほぼ当量と
することがより好ましい。
【0020】ジシアンジアミドは、プリプレグの保存性
をより求められる場合に特に好ましく用いられ、その添
加量は樹脂組成物全量当り0.5〜10.0重量%が適
当である。
をより求められる場合に特に好ましく用いられ、その添
加量は樹脂組成物全量当り0.5〜10.0重量%が適
当である。
【0021】また、硬化促進剤として、例えば3−
(3、4−ジクロロフェニル)−1、1−ジメチルウレ
ア(以下DCMU)、3−(3−クロロフェニル)−
1、1−ジメチルウレアなどの尿素誘導体や、イミダゾ
ール化合物、3級アミン化合物などを併用することがで
きる。特に、保存安定性に優れるDCMUが好ましい。
(3、4−ジクロロフェニル)−1、1−ジメチルウレ
ア(以下DCMU)、3−(3−クロロフェニル)−
1、1−ジメチルウレアなどの尿素誘導体や、イミダゾ
ール化合物、3級アミン化合物などを併用することがで
きる。特に、保存安定性に優れるDCMUが好ましい。
【0022】本発明のエポキシ樹脂組成物は、80℃で
の粘度P(ポアズ)と、反応性基含有固形アクリロニト
リルブタジエンゴムの樹脂組成物全量当り含有量W(重
量%)が下式を満足するものである。
の粘度P(ポアズ)と、反応性基含有固形アクリロニト
リルブタジエンゴムの樹脂組成物全量当り含有量W(重
量%)が下式を満足するものである。
【0023】P≦11.80×exp(0.52×W) Pの値が上式を満足しないと、強化繊維への樹脂の含浸
が極めて困難となる。
が極めて困難となる。
【0024】Pの下限について、特に限定するものでは
ないが、あまりに小さすぎてもプリプレグ成形中のエポ
キシ樹脂組成物の流動性が大きくなり過ぎ、エポキシ樹
脂組成物が絞り出されてしまい、複合材料の樹脂含有率
を所望のものとできない場合もあるので、好ましくは1
0ポアズ以上、より好ましくは15ポアズ以上であるの
がよい。
ないが、あまりに小さすぎてもプリプレグ成形中のエポ
キシ樹脂組成物の流動性が大きくなり過ぎ、エポキシ樹
脂組成物が絞り出されてしまい、複合材料の樹脂含有率
を所望のものとできない場合もあるので、好ましくは1
0ポアズ以上、より好ましくは15ポアズ以上であるの
がよい。
【0025】特に、硬化剤としてジシアンジアミドを用
いた場合には、PとWは下式を満足するのが好ましい。
いた場合には、PとWは下式を満足するのが好ましい。
【0026】P≦6.01×exp(0.352×W) ここで、エポキシ樹脂組成物の80℃での粘度Pは次の
ようにして測定したものである。
ようにして測定したものである。
【0027】エポキシ樹脂組成物をレオメトリックス社
製RDA−II型装置を用いて、以下の条件で温度を変化
させながら粘度測定を行ない、温度が80℃での粘度を
求めるのである。
製RDA−II型装置を用いて、以下の条件で温度を変化
させながら粘度測定を行ない、温度が80℃での粘度を
求めるのである。
【0028】操作モード :ダイナミックモード 振動数3.14ラジアン/秒 昇温速度 :1.5℃/分 プレート構成:平行板(半径25mm) ギャップ0.83mm 本発明のエポキシ樹脂組成物は、次のようにして製造す
ることができる。
ることができる。
【0029】本発明のエポキシ樹脂組成物は、反応性基
含有固形アクリロニトリルブタジエンゴムの含有量の割
りには80℃での粘度が小さいものであるため、単に従
来の加圧式のニーダーを用いて混練しただけでは製造す
るのが困難であることが多い。
含有固形アクリロニトリルブタジエンゴムの含有量の割
りには80℃での粘度が小さいものであるため、単に従
来の加圧式のニーダーを用いて混練しただけでは製造す
るのが困難であることが多い。
【0030】本発明のエポキシ樹脂組成物を得るために
は、反応性基含有固形アクリロニトリルブタジエンゴム
をエポキシ樹脂に配合する段階で剪断発熱を抑制する手
段を講じることが有効である。例えば、反応性基含有固
形アクリロニトリルブタジエンゴムとエポキシ樹脂を溶
剤に溶解した溶液を、薄膜式蒸発機を使用して剪断発熱
を抑制し、しかも短時間で溶剤を除去または揮発させる
方法がある。
は、反応性基含有固形アクリロニトリルブタジエンゴム
をエポキシ樹脂に配合する段階で剪断発熱を抑制する手
段を講じることが有効である。例えば、反応性基含有固
形アクリロニトリルブタジエンゴムとエポキシ樹脂を溶
剤に溶解した溶液を、薄膜式蒸発機を使用して剪断発熱
を抑制し、しかも短時間で溶剤を除去または揮発させる
方法がある。
【0031】ここで使用する薄膜式蒸発機は、中心縦軸
線のまわりに円形の減圧可能な密閉式容器本体の内周面
を加熱蒸発面とし、容器本体内に供給された揮発性成分
を含む高粘度の液体材料を、中心縦軸線のまわりに回転
する薄膜化ユニットの撹拌翼により加熱蒸発面上に薄膜
状に展開させて揮発性成分の蒸発の促進を図り、かつ下
方へ強制移送し、蒸発処理液を溶液下部の処理液取り出
し口から排出するようにしたものである。この様な薄膜
式蒸発機の例としては、神鋼パンテック(株)社製のエ
クセバ(登録商標)を挙げることが出来る。かかる薄膜
式蒸発機を使用することによって、反応性基含有固形ア
クリロニトリルブタジエンゴムとエポキシ樹脂の低沸点
溶液を揮発させる際に、大きな剪断発熱を伴うことなく
短時間で処理することが出来るので、低粘度のエポキシ
樹脂組成物を製造することが出来る。特に、ジアミノジ
フェニルスルフォンを硬化剤として用いた場合には、従
来の加圧式ニーダー方式で製造されたエポキシ樹脂組成
物の80℃での粘度が前記範囲を越えて高くなることが
多いので、本発明の製造方法がより好ましく適用され
る。
線のまわりに円形の減圧可能な密閉式容器本体の内周面
を加熱蒸発面とし、容器本体内に供給された揮発性成分
を含む高粘度の液体材料を、中心縦軸線のまわりに回転
する薄膜化ユニットの撹拌翼により加熱蒸発面上に薄膜
状に展開させて揮発性成分の蒸発の促進を図り、かつ下
方へ強制移送し、蒸発処理液を溶液下部の処理液取り出
し口から排出するようにしたものである。この様な薄膜
式蒸発機の例としては、神鋼パンテック(株)社製のエ
クセバ(登録商標)を挙げることが出来る。かかる薄膜
式蒸発機を使用することによって、反応性基含有固形ア
クリロニトリルブタジエンゴムとエポキシ樹脂の低沸点
溶液を揮発させる際に、大きな剪断発熱を伴うことなく
短時間で処理することが出来るので、低粘度のエポキシ
樹脂組成物を製造することが出来る。特に、ジアミノジ
フェニルスルフォンを硬化剤として用いた場合には、従
来の加圧式ニーダー方式で製造されたエポキシ樹脂組成
物の80℃での粘度が前記範囲を越えて高くなることが
多いので、本発明の製造方法がより好ましく適用され
る。
【0032】本発明のエポキシ樹脂組成物は強化繊維と
組合せてプリプレグとなされる。
組合せてプリプレグとなされる。
【0033】強化繊維としては、一定方向に配列された
テープ、シート状物、マット状物、織物など、どのよう
な形態の炭素繊維、ガラス繊維、ボロン繊維、有機繊維
など、通常、繊維強化複合材料の強化繊維として用いら
れるものはすべて使用できる。特に、炭素繊維は、航空
・宇宙、プレミアムスポーツなどの先進分野において更
に好ましく使用される。
テープ、シート状物、マット状物、織物など、どのよう
な形態の炭素繊維、ガラス繊維、ボロン繊維、有機繊維
など、通常、繊維強化複合材料の強化繊維として用いら
れるものはすべて使用できる。特に、炭素繊維は、航空
・宇宙、プレミアムスポーツなどの先進分野において更
に好ましく使用される。
【0034】プリプレグの製造方法としては、離型紙な
どの基材にマトリックス樹脂を均一に塗布してなる樹脂
フィルムで強化繊維を挟み込んだ後、加熱・加圧する方
法が一般的に用いられる。この時、低樹脂含有量の一次
プリプレグを一旦作製し、これに樹脂フィルムをコーテ
ィングして所定の樹脂含有量を有する複合プリプレグの
場合、プリプレグの粘着性および含浸性を改善できる利
点がある。この理由は、複合プリプレグの場合には、一
次プリプレグ作製時に樹脂を強化繊維に含浸させた後
に、表面部分に粘着性の樹脂層を形成することができる
からである。
どの基材にマトリックス樹脂を均一に塗布してなる樹脂
フィルムで強化繊維を挟み込んだ後、加熱・加圧する方
法が一般的に用いられる。この時、低樹脂含有量の一次
プリプレグを一旦作製し、これに樹脂フィルムをコーテ
ィングして所定の樹脂含有量を有する複合プリプレグの
場合、プリプレグの粘着性および含浸性を改善できる利
点がある。この理由は、複合プリプレグの場合には、一
次プリプレグ作製時に樹脂を強化繊維に含浸させた後
に、表面部分に粘着性の樹脂層を形成することができる
からである。
【0035】このようにして、そのプリプレグ中のボイ
ド含有率が好ましくは5.0%以下、より好ましくは
3.0%以下、さらに好ましくは1.5%以下である、
エポキシ樹脂組成物が適切に含浸されたプリプレグで、
かつ粘着性、柔軟性に優れたプリプレグとすることがで
きる。このようなプリプレグから得られる複合材料は、
その中のポロシティが極めて少なく、そのため優れた力
学物性と耐久性とを与え得るのである。
ド含有率が好ましくは5.0%以下、より好ましくは
3.0%以下、さらに好ましくは1.5%以下である、
エポキシ樹脂組成物が適切に含浸されたプリプレグで、
かつ粘着性、柔軟性に優れたプリプレグとすることがで
きる。このようなプリプレグから得られる複合材料は、
その中のポロシティが極めて少なく、そのため優れた力
学物性と耐久性とを与え得るのである。
【0036】ここで、プリプレグ中のボイド含有率と
は、次の方法で測定した値をいう。
は、次の方法で測定した値をいう。
【0037】マトリックス樹脂が硬化反応中に実質的に
流動しない条件でプリプレグを硬化させた後に、硬化し
たプリプレグの研磨断面を光学顕微鏡によって観察する
と、プリプレグ中の未含浸部分は、マトリックス樹脂が
欠落した空隙(ボイド)として観察される。写真撮影し
た顕微鏡像中の任意の領域の面積に対する、この領域中
に存在する空隙部分が占める面積の割合の百分率をもっ
て、ボイド含有率とした。なお、プリプレグの断面を観
察して、未含浸部分と含浸部分とを明確に区分するに
は、その断面を研磨処理しなくてはならない。このため
には、プリプレグを加熱して硬化する場合に注意が必要
である。すなわち、熱硬化性マトリックス樹脂を加熱し
ていくと、その粘度は、温度上昇につれて一旦低下し、
樹脂の流動が見られるようになる。硬化過程で樹脂が流
動すると、プリプレグ内に当初から存在していた未含浸
部分に樹脂が入り込むことになり、得られたプリプレグ
中のボイド含有率の値は硬化前のものと異なったものと
なってしまう。従って、プリプレグの硬化においては、
樹脂の反応による粘度上昇分が、温度上昇による樹脂の
粘度低下分を上回る必要がある。それには、徐々に温度
を上昇することによって硬化させればよく、例えば、グ
リシジルアミン型エポキシ樹脂とビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂の混合物に対して、当量のジアミノジフェニ
ルスルフォンを硬化剤として加えた樹脂配合物の場合で
は、好ましい昇温速度は1℃/時間以下である。
流動しない条件でプリプレグを硬化させた後に、硬化し
たプリプレグの研磨断面を光学顕微鏡によって観察する
と、プリプレグ中の未含浸部分は、マトリックス樹脂が
欠落した空隙(ボイド)として観察される。写真撮影し
た顕微鏡像中の任意の領域の面積に対する、この領域中
に存在する空隙部分が占める面積の割合の百分率をもっ
て、ボイド含有率とした。なお、プリプレグの断面を観
察して、未含浸部分と含浸部分とを明確に区分するに
は、その断面を研磨処理しなくてはならない。このため
には、プリプレグを加熱して硬化する場合に注意が必要
である。すなわち、熱硬化性マトリックス樹脂を加熱し
ていくと、その粘度は、温度上昇につれて一旦低下し、
樹脂の流動が見られるようになる。硬化過程で樹脂が流
動すると、プリプレグ内に当初から存在していた未含浸
部分に樹脂が入り込むことになり、得られたプリプレグ
中のボイド含有率の値は硬化前のものと異なったものと
なってしまう。従って、プリプレグの硬化においては、
樹脂の反応による粘度上昇分が、温度上昇による樹脂の
粘度低下分を上回る必要がある。それには、徐々に温度
を上昇することによって硬化させればよく、例えば、グ
リシジルアミン型エポキシ樹脂とビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂の混合物に対して、当量のジアミノジフェニ
ルスルフォンを硬化剤として加えた樹脂配合物の場合で
は、好ましい昇温速度は1℃/時間以下である。
【0038】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに詳細に
説明する。
説明する。
【0039】(実施例1)下記のエポキシ樹脂と反応性
基含有固形アクリロニトリルブタジエンゴムとをメチル
エチルケトン(MEK)に溶解させて15重量%の溶液
を調製した。
基含有固形アクリロニトリルブタジエンゴムとをメチル
エチルケトン(MEK)に溶解させて15重量%の溶液
を調製した。
【0040】 <エポキシ樹脂> ELM434(テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン) 40.0重量部 EP828 (ビスフェノールA型エポキシ樹脂) 40.0重量部 ESCN220 (フェノールノボラック型エポキシ樹脂) 20.0重量部 <反応性基含有固形アクリロニトリルブタジエンゴム> 日本ゼオン(株)社製“ニッポール1072”(カルボキシル基末端アクリロニ トリルブタジエンゴム) 14.8重量部(12.9重量%) この樹脂溶液を神鋼パンテック(株)社製の薄膜式蒸発
装置“エクセバ”EX−2型を用いて、加熱温度100
℃、真空度30Torr. の条件で脱溶剤処理を行なった。
装置内に樹脂が滞留している時間は約15分であった。
このようにしてエポキシ樹脂と反応性基含有固形アクリ
ロニトリルブタジエンゴムとが混合したマスターバッチ
を得た。
装置“エクセバ”EX−2型を用いて、加熱温度100
℃、真空度30Torr. の条件で脱溶剤処理を行なった。
装置内に樹脂が滞留している時間は約15分であった。
このようにしてエポキシ樹脂と反応性基含有固形アクリ
ロニトリルブタジエンゴムとが混合したマスターバッチ
を得た。
【0041】次いで、このマスターバッチを上記エポキ
シ樹脂の混合物で希釈し、更にエポキシ樹脂に対して当
量のジアミノジフェニルスルホンを添加して、反応性基
含有固形アクリロニトリルブタジエンゴムの樹脂組成物
全量当りの含有量Wが7.0重量%であるエポキシ樹脂
組成物を作製した。このエポキシ樹脂組成物の80℃で
の粘度Pは250ポアズであった。また、11.80×
exp(0.52×W)の値は、449.5であった。
シ樹脂の混合物で希釈し、更にエポキシ樹脂に対して当
量のジアミノジフェニルスルホンを添加して、反応性基
含有固形アクリロニトリルブタジエンゴムの樹脂組成物
全量当りの含有量Wが7.0重量%であるエポキシ樹脂
組成物を作製した。このエポキシ樹脂組成物の80℃で
の粘度Pは250ポアズであった。また、11.80×
exp(0.52×W)の値は、449.5であった。
【0042】このエポキシ樹脂組成物を80℃で短時間
加熱し、離型紙にコーティングして樹脂フィルムとし
た。得られた樹脂フィルムをプリプレグマシンにセット
し、炭素繊維織物である東レ(株)製“トレカ”CO7
373Zの両面から樹脂含浸を行なった。この時の含浸
温度は100℃、含浸圧力は4kgf/cm2 であり、樹脂含
有率40%の粘着性、柔軟性に優れた織物プリプレグが
得られた。このプリプレグの研磨断面を光学顕微鏡によ
って観察すると、プリプレグ中のボイド含有率は0.8
%であった。
加熱し、離型紙にコーティングして樹脂フィルムとし
た。得られた樹脂フィルムをプリプレグマシンにセット
し、炭素繊維織物である東レ(株)製“トレカ”CO7
373Zの両面から樹脂含浸を行なった。この時の含浸
温度は100℃、含浸圧力は4kgf/cm2 であり、樹脂含
有率40%の粘着性、柔軟性に優れた織物プリプレグが
得られた。このプリプレグの研磨断面を光学顕微鏡によ
って観察すると、プリプレグ中のボイド含有率は0.8
%であった。
【0043】(比較例1)実施例1で用いたものと同様
のエポキシ樹脂と反応性基含有固形アクリロニトリルブ
タジエンゴムとを森山製作所製加圧ニーダー型番を用い
て混練しマスターバッチを得た。樹脂内温は80℃にま
で上昇し、混練に要した時間は5時間であった。このマ
スターバッチに実施例1と同様にエポキシ樹脂混合物と
硬化剤を加えて反応性基含有固形アクリロニトリルブタ
ジエンゴムの樹脂組成物全量当りの含有量Wが7.0重
量%であるエポキシ樹脂組成物を作製した。このエポキ
シ樹脂組成物の80℃での粘度Pは600ポアズであっ
た。また、11.80×exp(0.52×W)の値
は、449.5であった。
のエポキシ樹脂と反応性基含有固形アクリロニトリルブ
タジエンゴムとを森山製作所製加圧ニーダー型番を用い
て混練しマスターバッチを得た。樹脂内温は80℃にま
で上昇し、混練に要した時間は5時間であった。このマ
スターバッチに実施例1と同様にエポキシ樹脂混合物と
硬化剤を加えて反応性基含有固形アクリロニトリルブタ
ジエンゴムの樹脂組成物全量当りの含有量Wが7.0重
量%であるエポキシ樹脂組成物を作製した。このエポキ
シ樹脂組成物の80℃での粘度Pは600ポアズであっ
た。また、11.80×exp(0.52×W)の値
は、449.5であった。
【0044】このエポキシ樹脂組成物を用いて実施例1
と同様にしてプリプレグを作製したところ、プリプレグ
の粘着性、柔軟性は共に良好であったが、プリプレグ中
のボイド含有率は5.0%であった。
と同様にしてプリプレグを作製したところ、プリプレグ
の粘着性、柔軟性は共に良好であったが、プリプレグ中
のボイド含有率は5.0%であった。
【0045】(実施例2)実施例1で得たマスターバッ
チに実施例1と同様にエポキシ樹脂混合物と硬化剤を加
えて反応性基含有固形アクリロニトリルブタジエンゴム
の樹脂組成物全量当りの含有量Wが5.0重量%である
エポキシ樹脂組成物を作製した。このエポキシ樹脂組成
物の80℃での粘度Pは120ポアズであった。また、
11.80×exp(0.52×W)の値は、158.
9であった。
チに実施例1と同様にエポキシ樹脂混合物と硬化剤を加
えて反応性基含有固形アクリロニトリルブタジエンゴム
の樹脂組成物全量当りの含有量Wが5.0重量%である
エポキシ樹脂組成物を作製した。このエポキシ樹脂組成
物の80℃での粘度Pは120ポアズであった。また、
11.80×exp(0.52×W)の値は、158.
9であった。
【0046】このエポキシ樹脂組成物を用いて実施例1
と同様にしてプリプレグを作製したところ、プリプレグ
の粘着性、柔軟性は共に良好であり、プリプレグ中のボ
イド含有率は0.5%であった。
と同様にしてプリプレグを作製したところ、プリプレグ
の粘着性、柔軟性は共に良好であり、プリプレグ中のボ
イド含有率は0.5%であった。
【0047】(比較例2)比較例1で作製したマスター
バッチに実施例1と同様にエポキシ樹脂混合物と硬化剤
を加えて反応性基含有固形アクリロニトリルブタジエン
ゴムの樹脂組成物全量当りの含有量Wが5.0重量%で
あるエポキシ樹脂組成物を作製した。このエポキシ樹脂
組成物の80℃での粘度Pは350ポアズであった。ま
た、11.80×exp(0.52×W)の値は、15
8.9であった。
バッチに実施例1と同様にエポキシ樹脂混合物と硬化剤
を加えて反応性基含有固形アクリロニトリルブタジエン
ゴムの樹脂組成物全量当りの含有量Wが5.0重量%で
あるエポキシ樹脂組成物を作製した。このエポキシ樹脂
組成物の80℃での粘度Pは350ポアズであった。ま
た、11.80×exp(0.52×W)の値は、15
8.9であった。
【0048】このエポキシ樹脂組成物を用いて実施例1
と同様にしてプリプレグを作製したところ、プリプレグ
の粘着性、柔軟性は共に良好であったが、プリプレグ中
のボイド含有率は2.0%であった。
と同様にしてプリプレグを作製したところ、プリプレグ
の粘着性、柔軟性は共に良好であったが、プリプレグ中
のボイド含有率は2.0%であった。
【0049】(実施例3)実施例1で得たマスターバッ
チに実施例1と同様にエポキシ樹脂混合物と硬化剤を加
えて反応性基含有固形アクリロニトリルブタジエンゴム
の樹脂組成物全量当りの含有量Wが8.5重量%である
エポキシ樹脂組成物を作製した。このエポキシ樹脂組成
物の80℃での粘度Pは300ポアズであった。また、
11.80×exp(0.52×W)の値は、980.
5であった。
チに実施例1と同様にエポキシ樹脂混合物と硬化剤を加
えて反応性基含有固形アクリロニトリルブタジエンゴム
の樹脂組成物全量当りの含有量Wが8.5重量%である
エポキシ樹脂組成物を作製した。このエポキシ樹脂組成
物の80℃での粘度Pは300ポアズであった。また、
11.80×exp(0.52×W)の値は、980.
5であった。
【0050】このエポキシ樹脂組成物を用いて実施例1
と同様にしてプリプレグを作製したところ、プリプレグ
の粘着性、柔軟性は共に良好であり、プリプレグ中のボ
イド含有率は1.2%であった。
と同様にしてプリプレグを作製したところ、プリプレグ
の粘着性、柔軟性は共に良好であり、プリプレグ中のボ
イド含有率は1.2%であった。
【0051】(比較例3)比較例1で作製したマスター
バッチに実施例1と同様にエポキシ樹脂混合物と硬化剤
を加えて反応性基含有固形アクリロニトリルブタジエン
ゴムの樹脂組成物全量当りの含有量Wが8.5重量%で
あるエポキシ樹脂組成物を作製した。このエポキシ樹脂
組成物の80℃での粘度Pは1100ポアズであった。
また、11.80×exp(0.52×W)の値は、9
80.5であった。
バッチに実施例1と同様にエポキシ樹脂混合物と硬化剤
を加えて反応性基含有固形アクリロニトリルブタジエン
ゴムの樹脂組成物全量当りの含有量Wが8.5重量%で
あるエポキシ樹脂組成物を作製した。このエポキシ樹脂
組成物の80℃での粘度Pは1100ポアズであった。
また、11.80×exp(0.52×W)の値は、9
80.5であった。
【0052】このエポキシ樹脂組成物を用いて実施例1
と同様にしてプリプレグを作製したところ、プリプレグ
の粘着性、柔軟性は共に良好であったが、プリプレグ中
のボイド含有率は7.5%であった。
と同様にしてプリプレグを作製したところ、プリプレグ
の粘着性、柔軟性は共に良好であったが、プリプレグ中
のボイド含有率は7.5%であった。
【0053】(実施例4)当量のジアミノジフェニルス
ルホンを添加する代りに、ジシアンジアミドとDCMU
をいずれも5.0重量部添加した他は実施例1と同様に
して反応性基含有固形アクリロニトリルブタジエンゴム
の樹脂組成物全量当りの含有量Wが7.0重量%である
エポキシ樹脂組成物を作製した。このエポキシ樹脂組成
物の80℃での粘度Pは220ポアズであった。また、
11.80×exp(0.52×W)の値は449.5
であり、6.01×exp(0.352×W)の値は7
0.6であった。
ルホンを添加する代りに、ジシアンジアミドとDCMU
をいずれも5.0重量部添加した他は実施例1と同様に
して反応性基含有固形アクリロニトリルブタジエンゴム
の樹脂組成物全量当りの含有量Wが7.0重量%である
エポキシ樹脂組成物を作製した。このエポキシ樹脂組成
物の80℃での粘度Pは220ポアズであった。また、
11.80×exp(0.52×W)の値は449.5
であり、6.01×exp(0.352×W)の値は7
0.6であった。
【0054】このエポキシ樹脂組成物を用いて実施例1
と同様にしてプリプレグを作製したところ、プリプレグ
の粘着性、柔軟性は共に良好であり、プリプレグ中のボ
イド含有率は0.1%以下であった。
と同様にしてプリプレグを作製したところ、プリプレグ
の粘着性、柔軟性は共に良好であり、プリプレグ中のボ
イド含有率は0.1%以下であった。
【0055】(実施例5)当量のジアミノジフェニルス
ルホンを添加する代りに、ジシアンジアミドとDCMU
をいずれも5.0重量部添加した他は比較例1と同様に
して反応性基含有固形アクリロニトリルブタジエンゴム
の樹脂組成物全量当りの含有量Wが7.0重量%である
エポキシ樹脂組成物を作製した。このエポキシ樹脂組成
物の80℃での粘度Pは110ポアズであった。また、
11.80×exp(0.52×W)の値は449.5
であり、6.01×exp(0.352×W)の値は7
0.6であった。
ルホンを添加する代りに、ジシアンジアミドとDCMU
をいずれも5.0重量部添加した他は比較例1と同様に
して反応性基含有固形アクリロニトリルブタジエンゴム
の樹脂組成物全量当りの含有量Wが7.0重量%である
エポキシ樹脂組成物を作製した。このエポキシ樹脂組成
物の80℃での粘度Pは110ポアズであった。また、
11.80×exp(0.52×W)の値は449.5
であり、6.01×exp(0.352×W)の値は7
0.6であった。
【0056】このエポキシ樹脂組成物を用いて実施例1
と同様にしてプリプレグを作製したところ、プリプレグ
の粘着性、柔軟性は共に良好であったが、プリプレグ中
のボイド含有率は0.5%であった。
と同様にしてプリプレグを作製したところ、プリプレグ
の粘着性、柔軟性は共に良好であったが、プリプレグ中
のボイド含有率は0.5%であった。
【0057】
【発明の効果】本発明のエポキシ樹脂組成物は、粘着性
および柔軟性が良好であり、かつボイド含有量が小さい
プリプレグを与えることができる。このようなエポキシ
樹脂組成物は本発明の製造方法により簡便に製造するこ
とができる。また、本発明のエポキシ樹脂組成物を用い
たプリプレグは、前記特徴に加えて、得られる複合材料
はその中にボイドがほとんど存在しないことにより優れ
た力学物性と耐久性とを有する。
および柔軟性が良好であり、かつボイド含有量が小さい
プリプレグを与えることができる。このようなエポキシ
樹脂組成物は本発明の製造方法により簡便に製造するこ
とができる。また、本発明のエポキシ樹脂組成物を用い
たプリプレグは、前記特徴に加えて、得られる複合材料
はその中にボイドがほとんど存在しないことにより優れ
た力学物性と耐久性とを有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野田 俊作 愛媛県伊予郡松前町大字筒井1515番地 東 レ株式会社愛媛工場内
Claims (5)
- 【請求項1】エポキシ樹脂、硬化剤、および樹脂組成物
全量当り含有量が3〜10重量%である反応性基含有固
形アクリロニトリルブタジエンゴムからなる組成物であ
って、エポキシ樹脂組成物の80℃での粘度P(ポア
ズ)と、反応性基含有固形アクリロニトリルブタジエン
ゴムの樹脂組成物全量当り含有量W(重量%)が次式を
満たすことを特徴とするエポキシ樹脂組成物。 P≦11.80×exp(0.52×W) - 【請求項2】硬化剤が芳香族ジアミンであることを特徴
とする請求項1記載のエポキシ樹脂組成物。 - 【請求項3】エポキシ樹脂が、グリシジルアミン型エポ
キシ樹脂を30〜80重量部、ビスフェノール型エポキ
シ樹脂を20〜60重量部およびノボラック型エポキシ
樹脂を10〜40重量部を混合したものであることを特
徴とする請求項1記載のエポキシ樹脂組成物。 - 【請求項4】反応性基含有固形アクリロニトリルブタジ
エンゴムとエポキシ樹脂を有機溶剤に溶解した溶液か
ら、薄膜式蒸発機を用いて該溶剤を除去して得られる反
応性基含有固形アクリロニトリルブタジエンゴムとエポ
キシ樹脂との混合物に、硬化剤を添加することを特徴と
するエポキシ樹脂組成物の製造方法。 - 【請求項5】請求項1記載のエポキシ樹脂組成物と、強
化繊維からなるプリプレグ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29272494A JPH08151426A (ja) | 1994-11-28 | 1994-11-28 | エポキシ樹脂組成物およびその製造方法ならびにプリプレグ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29272494A JPH08151426A (ja) | 1994-11-28 | 1994-11-28 | エポキシ樹脂組成物およびその製造方法ならびにプリプレグ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08151426A true JPH08151426A (ja) | 1996-06-11 |
Family
ID=17785503
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29272494A Pending JPH08151426A (ja) | 1994-11-28 | 1994-11-28 | エポキシ樹脂組成物およびその製造方法ならびにプリプレグ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08151426A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006241401A (ja) * | 2005-03-07 | 2006-09-14 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 自己接着型プリプレグ用樹脂組成物の製造方法 |
| JP2018141143A (ja) * | 2017-02-27 | 2018-09-13 | 株式会社Adeka | 繊維強化プラスチック用樹脂組成物、その硬化物、及び該硬化物を含有する繊維強化プラスチック |
-
1994
- 1994-11-28 JP JP29272494A patent/JPH08151426A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006241401A (ja) * | 2005-03-07 | 2006-09-14 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 自己接着型プリプレグ用樹脂組成物の製造方法 |
| JP2018141143A (ja) * | 2017-02-27 | 2018-09-13 | 株式会社Adeka | 繊維強化プラスチック用樹脂組成物、その硬化物、及び該硬化物を含有する繊維強化プラスチック |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN102076735B (zh) | 环氧树脂组合物以及使用该组合物的预浸料坯 | |
| EP1454936B1 (en) | Epoxy resin compositions for fiber-reinforced composite materials, process for production of the materials and fiber-reinforced composite materials | |
| JP3796176B2 (ja) | エポキシ樹脂組成物及び該エポキシ樹脂組成物を使用したプリプレグ | |
| CN1112142A (zh) | 微胶囊型固化剂,其制备方法,热固性树脂组合物,预浸渍物及纤维增强的复合材料 | |
| EP2148907B1 (en) | Adhesion promoting layer for composite assemblies | |
| CN111902469A (zh) | 预浸料坯及纤维增强复合材料 | |
| JP7247888B2 (ja) | 繊維強化複合材料用エポキシ樹脂組成物、および繊維強化複合材料ならびにその製造方法 | |
| JP3653906B2 (ja) | エポキシ樹脂組成物、プリプレグ及び繊維強化複合材料 | |
| JP2012149237A (ja) | 熱硬化性樹脂組成物、プリプレグ、および繊維強化複合材料 | |
| WO2023176935A1 (ja) | Rtm用エポキシ樹脂組成物、樹脂硬化物、繊維強化複合材料およびその製造方法 | |
| JPS585925B2 (ja) | 炭素繊維プリプレグ用エポキシ樹脂組成物 | |
| JPH02151623A (ja) | エポキシ樹脂組成物及びプリプレグ | |
| JPH04249544A (ja) | プリプレグ及びその製造方法 | |
| JP2002363253A (ja) | エポキシ樹脂組成物、プリプレグおよび繊維強化複合材料 | |
| JP2002145986A (ja) | エポキシ樹脂組成物及び該エポキシ樹脂組成物を使用したプリプレグ | |
| JPH05239317A (ja) | エポキシ樹脂組成物、プリプレグおよびプリプレグの製造法 | |
| CN110352207A (zh) | 环氧树脂组合物、预浸料坯以及纤维增强复合材料 | |
| US20040039120A1 (en) | Process for producing a prepreg resin composition | |
| JPH0643508B2 (ja) | プリプレグ及びその製造方法 | |
| JP2004292594A (ja) | エポキシ樹脂組成物、プリプレグおよび繊維強化複合材料 | |
| JPH0778138B2 (ja) | 繊維強化プリプレグ用樹脂組成物 | |
| JPS59207920A (ja) | 耐熱性エポキシ樹脂組成物 | |
| JP2007284545A (ja) | 繊維強化複合材料用エポキシ樹脂組成物 | |
| JPH1143534A (ja) | 繊維強化複合材料用樹脂組成物の製造方法 | |
| JPH0873631A (ja) | プリプレグおよびその製造方法 |