JPH08152364A - 高温白金測温抵抗素子 - Google Patents

高温白金測温抵抗素子

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JPH08152364A
JPH08152364A JP6296201A JP29620194A JPH08152364A JP H08152364 A JPH08152364 A JP H08152364A JP 6296201 A JP6296201 A JP 6296201A JP 29620194 A JP29620194 A JP 29620194A JP H08152364 A JPH08152364 A JP H08152364A
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platinum
high temperature
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temperature
outer cylinder
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Masaru Arai
優 新井
Tomosuke Imamura
友亮 今村
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NETSUSHIN KK
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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NETSUSHIN KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1000℃まで、高精度で温度測定できる工
業用の白金測温抵抗素子の実現化を目的とする。 【構成】 耐熱性多孔管に白金線の入った白金センサ2
を、高純度のアルミナ保護管3に封入し、これを約11
00℃でアニールを行い、中の空気を充分乾燥させる。
また、口出し線5の線間の封止材8等に溝7を入れて、
その線間の絶縁抵抗値を大きなものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高温領域に至るまでの広
い範囲の温度(0℃〜1000℃)を測定することがで
きる、工業用の高温用白金測温抵抗素子に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】白金測温抵抗体は、測温センサの中でも
代表的なものの一つである、JIS規格の中ではPt
00高温用測温抵抗体として、その使用温度を0℃〜6
50℃と規定している。
【0003】500℃以上で、使用される測温素子とし
ては、白金線の他にK熱電対が多く使用されているが、
K熱電対はコスト的に安価で使いやすい点がある反面、
互換性及び再現性に劣り、500℃〜1000℃の間の
測温精度も500℃で±3.75℃また1000℃では
±7.5℃(JISC−1602)と、白金測温抵抗体
より精度の低下する欠点があった。
【0004】白金測温抵抗体は、互換性、再現性におい
てK熱電対より優れているが、JIS℃1604−16
89より、650℃±3.55℃と定められており、こ
れほどの高精度の基準値を長期間にわたって維持するの
には困難があり、工業界から測温精度の向上と、その安
定性の維持が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】測温素子により高温領
域までの温度(0℃〜1000℃)を精度よく測定する
には、絶縁抵抗による精度低下は防げない問題であっ
た。工程の不備もあって、絶縁性を安定して維持できる
製品は少なかった。また素子自体にしても、絶縁性を満
足させる構造に欠けていた。
【0006】従来の測温センサとしての白金線は、空気
中の不純物質による汚染を防ぐために、石英の保護体で
覆うタイプのものもあったが、これでは環境に応じて使
用するのが困難であった。また、高温領域での使用に際
し、素線の純度を維持するのが困難であった。更に、従
来の白金線のタイプでは、口出し線側の封止には高温用
セメントを使用することで、口出し線(白金線)を接着
させていることもあり、口出し線の線間の絶縁性が高温
用セメントの中の不純物質により低下してしまうという
問題もあって、規定された精度を、安定して維持できる
ものはなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、多孔管に白金
線を入れた白金センサをアルミナ保護管に封入したこと
を特徴とする。本発明では、封入方法は一度一般空気中
で組立てて製作したものを、約1100℃でアニールを
行い、アルミナ保護管の中の空気を充分に乾燥させる。
こうして、アニールしたものを完成品とする。また、本
発明では、封止材での口出し線の線間の絶縁性を低下さ
せないように、封止材に溝を入れる。
【0008】
【作用】本発明では、測温素子はアニールしたものなの
で、封入空気が十分に乾燥されて、絶縁性が向上すると
ともに、白金線自体の歪もなくなって、温度特性が安定
化し、更に口出し線と口出し線との間で線間の封止材表
面部に溝を形成したこともあって、絶縁抵抗が一層増加
し、高温領域まででの温度を精度よく測定できる。
【0009】
【実施例】本発明の高温用白金測温抵抗素子1の構造を
図1に示す。
【0010】構造は、標準用と同じ99.9%の高純度
のアルミナ多孔管に白金素線を数回往復させた素造の素
子である白金センサ2を、一端が閉じた99.7%以上
の高純度のアルミナ保護管3に挿入させた構造を基本と
する。
【0011】アルミナ保護管3は、アニールの最中で
は、通気性を持つようになる。
【0012】アルミナ保護管3内の雰囲気には、アニー
ルで充分に乾燥させた空気4を使用している。
【0013】封入方法は、図1に示した通りの構造で、
一般空気中で組立てて製作したものを電気炉に入れ、約
1100℃でアニールを行い、アルミナ保護管3内部の
空気をも充分に乾燥させる。
【0014】アニールを行う時間については、12時間
程度が望ましいが、この時間に限らず、この時間より少
なくても、又は大きくても、本発明の効果が期待できる
範囲内であればアニール時間は、自由に選択できる。
【0015】アニールにより、絶縁性を低下させる原因
となる不純物質は、アルミナ保護管3に吸着されたりし
て、絶縁性が向上する。
【0016】長期間にわたり未使用状態で、素子の絶縁
性が落ちた場合でも、再びアニールすれば絶縁性は回復
する。口出し線5には、断線を防止させるためPt −R
h 3.0%の白金線を使用している。
【0017】本発明の白金線は、抵抗値を基本的に3Ω
又は5Ωとし、その他の抵抗値でも製作できるように設
計されている。
【0018】また、本発明では高温用白金測温抵抗素子
1は、大きさが最小のものでアルミナ保護管3の外径φ
3.0、長さ40mm程度のものが製作でき、外径又は
長さが、これ以上大きいものであれば製作可能である。
【0019】封止を要する部分では、高温用セメント6
で封止する。口出し線5の線間の封止材8の表面部には
溝7を形成させて、高温用セメント6の不純物混入によ
る絶縁抵抗の低下を補うようにしてある。
【0020】溝7を入れることによって、1000℃に
おける抵抗比(R1000/R0 )は、溝を入れないものと
大きな差のでることがわかった。
【0021】溝7を入れたものは、R1000/R0 が4.
37872〜4.38653であったのに対し、溝を入
れないものは、、R1000/R0 が4.34846〜4.
36796であり、特に高温領域において、感度特性が
落ちる傾向にあった。
【0022】これを温度に換算すると約4℃〜8℃の誤
差が生じていることになり、溝7を入れたことによる効
果が確認できた。
【0023】この結果から高温領域での温度測定に対し
て白金素線の純度を維持させ、絶縁抵抗による精度低下
の影響を防止させ、高精度で温度測定を行うのに高温セ
メント6で口出し線5を接着したところに溝7を入れる
ことは、効果的であることがわかる。
【0024】溝7の幅は、0.1mm〜0.2mm程
度、深さは1mm程度である。
【0025】幅及び深さは、この数値より大きければ問
題はない。
【0026】図2は、図1におけるB,B´線における
断面図である。(a)は2線式、(b)は3線式、
(c)は4線式に対応する構造である。導電形式による
溝7の掘り方が、(a),(b),(c)に示されてい
る。
【0027】溝7を入れるということは、口出し線同士
の絶縁性低下を防止するために行うもので、わざわざ溝
を入れなくても、高温用セメント6がお互いの口出し線
5に付着しなければいいことである。口出し線5の線間
が、高温用セメント6で短絡した形になっていなけれ
ば、溝を省略することができる。したがって、口出し線
5を一本一本接続した場合でも、溝7を入れた場合と同
様に絶縁性低下の影響は防止できる。
【0028】また、一般の巻線方式の白金測温抵抗素子
でも、口出し線と口出し線との間に溝を入れれば、IE
C規格で規定している850℃まで対応できる。このよ
うに、溝7の効果は大きい。高温用白金測温抵抗素子の
温度特性及び安全度を確認するため、安定度試験及び温
度特性試験は組立て後、全くアニールしていない状態か
らはじめ、その後、1000℃でアニールを行った結果
を図4、図5に示す。
【0029】アニール時間は、最初12時間ずつ6回、
続いて24時間ずつ14回、最後に48時間で1回行
い、各アニール毎に水の三重点(0.01℃)における
抵抗値を測定した。試験は3本行った。
【0030】アニールしていない状態から1回目のアニ
ール後の測定において一番大きな変化量は50mK程度
であった。その後は、アニール効果によって測定するた
びに抵抗値は減少を示したが、一連のアニールの間の総
変化量は一番大きなところで67mKであった。また、
温度特性(R100 /R0 )も常に1.39260を越え
ていたため標準用に近いものであった。
【0031】しかし、工業用においては、(R100 /R
0 )が1.39250を越えているものであれば問題な
い。
【0032】したがって、本発明のものは、工業用とし
て1000℃で100mK内の高精度を実証し、温度特
性も充分満足のいく値が得られた。
【0033】場合によっては、工業用の他に標準用とし
ても使用できる。
【0034】図3は、外筒の保護管9を含めた高温用白
金測温抵抗素子の断面を示すものである。
【0035】本発明のものは、形状も最小で外径φ3.
0、長さ40mmと小さいため、アルミナ保護管3の外
径より大きい外筒の保護管9φ4.0のなかに挿入する
ことができる。
【0036】外筒の保護管9は、金属、アルミナ、石英
ガラス等、何でも対応できる。
【0037】(a)に、アルミナ保護管3と外筒の保護
管9との間が空気10である例を示し、(b)に充填物
で充填した例を示す。
【0038】充填物としては、アルミナ粉とか、酸化マ
グネシア等がある。
【0039】この場合の本発明の大きな特徴は、高温域
において外筒の保護管9に金属管を使用できるという利
点があることである。
【0040】従来の高温用白金測温抵抗体は、素子の部
分の白金線が露出していたため、高純度石英ガラス管の
中に挿入させるものしか製作されなかった。金属管は6
00℃を超すあたりで金属蒸気が発生し、白金線を汚染
することが精度低下の最大の原因であった。
【0041】これに対し、本発明では、高温用白金測温
抵抗素子が一度アルミナの管のなかに挿入させる二重構
造のものであるため、金属蒸気が直接白金線を汚染する
ことがなくなり、より一層高温領域での精度を維持でき
る。したがって、一般工業用の高温用白金測温抵抗素子
として使用でき、場合によっては外筒の保護管の曲げ加
工にも対応可能である。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、製品として組立て完了
したものを、次の工程でアニールして完成させたので、
充填されたアルミナ保護管の中の空気は充分に乾燥した
ものとなり、高温領域での絶縁抵抗の低下の恐れはなく
なり、JISで規定される温度範囲の上限を拡大した。
また、JISで規定される精度以上を保障できる高温用
白金測温抵抗素子が実現できた。
【0043】本発明によれば、高温用白金測温抵抗素子
は、長期間未使用状態にあって絶縁性が低下したもので
も、再度アニールすれば精度は元に回復する。
【0044】本発明によれば、高温用白金測温抵抗素子
は、口出し線の封止部分の封止材の外部表面部に、線間
に溝を形成したものなので、その分絶縁抵抗値が高ま
り、精度が更に向上する。
【0045】本発明によれば、高温用白金測温抵抗素子
は、アルミナ保護管を外筒の保護管の中に挿入する二重
構造のため、濃度の高い汚染物質や金属蒸気が直接白金
線を汚染する度合いは極端に小さいものとなり、抵抗値
の安定が更に保障される。
【0046】本発明によれば、高温用白金測温抵抗素子
は、外筒の保護管に金属管を使用することができるもの
なので、曲げ加工にも対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す図である。
【図2】図1における、B,B´線における断面図であ
る。
【図3】外筒の保護管を示す図である。
【図4】本発明の高温用白金測温抵抗素子の抵抗値変化
を示す図である。
【図5】本発明の高温用白金測温抵抗素子の比抵抗変化
を示す図である。
【符号の説明】
1 高温用白金測温抵抗素子 2 耐熱性多孔管に白金線を入れた白金センサ 3 アルミナ保護管 4 乾燥空気 5 口出し線 6 高温用セメント 7 溝 8 封止材 9 外筒の保護管 10 空気
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今村 友亮 埼玉県入間郡三芳町上富2079−7 株式会 社ネツシン内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱性多孔管に白金線を入れた白金セン
    サと、それを封入するアルミナ保護管と、封止材と、封
    止材に接する他の部材との間を封じる高温用セメント
    と、口出し線とを含んでなる高温用白金測温抵抗素子で
    あって、前記素子全体を組立てた後に、抵抗値が安定す
    るように高温度でアニールを行い、内部の空気を乾燥状
    態とするようにしたことを特徴とする高温用白金測温抵
    抗素子。
  2. 【請求項2】 温度が約1100℃でアニールを行うこ
    とを特徴とする請求項1記載の高温用白金測温抵抗素
    子。
  3. 【請求項3】 封止材の口出し線側の表面部又は表層部
    において、複数本の口出し線の中の、一方の口出し線と
    他方の口出し線との間に溝を形成させたことを特徴とす
    る請求項1又は2記載の高温用白金測温抵抗素子。
  4. 【請求項4】 アルミナ保護菅の外側に外筒の保護管を
    設けたことを特徴とする請求項1,2又は3記載の高温
    用白金測温抵抗素子。
  5. 【請求項5】 外筒の保護管が高融点金属であることを
    特徴とする請求項4記載の高温用白金測温抵抗素子。
  6. 【請求項6】 アルミナ保護菅と外筒の保護管との間を
    充填物で充填したことを特徴とする請求項4記載の高温
    用白金測温抵抗素子。
  7. 【請求項7】 アルミナ保護菅と外筒の保護管との間に
    空気を介在させたことを特徴とする請求項4記載の高温
    用白金測温抵抗素子。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003254799A (ja) * 2002-03-01 2003-09-10 Yokogawa Electric Corp 渦流量計
JP2008175576A (ja) * 2007-01-16 2008-07-31 Chugoku Electric Power Co Inc:The 聴診具
CN106441611A (zh) * 2016-11-07 2017-02-22 宁波精丰测控技术有限公司 保护气氛封装陶瓷铠装高温热电偶及其制造方法

Cited By (3)

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JP2003254799A (ja) * 2002-03-01 2003-09-10 Yokogawa Electric Corp 渦流量計
JP2008175576A (ja) * 2007-01-16 2008-07-31 Chugoku Electric Power Co Inc:The 聴診具
CN106441611A (zh) * 2016-11-07 2017-02-22 宁波精丰测控技术有限公司 保护气氛封装陶瓷铠装高温热电偶及其制造方法

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