JPH08153201A - 画像領域抽出方法 - Google Patents

画像領域抽出方法

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JPH08153201A
JPH08153201A JP6321533A JP32153394A JPH08153201A JP H08153201 A JPH08153201 A JP H08153201A JP 6321533 A JP6321533 A JP 6321533A JP 32153394 A JP32153394 A JP 32153394A JP H08153201 A JPH08153201 A JP H08153201A
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Japan
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image
color
shape
ellipsoidal
ellipsoid
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JP6321533A
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English (en)
Inventor
Tomoo Mitsunaga
知生 光永
Takushi Totsuka
卓志 戸塚
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、画像領域抽出方法について、クロマ
キー処理の精度を格段的に向上させる。 【構成】色情報を3次元状に配した色空間上に画像中の
所定単位毎の画素データの色情報を配して得られる色分
布を任意個数の3次元楕円体面で近似し、当該楕円体面
を用いて色空間を分割する。これにより、クロマキー処
理の精度を格段的に向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 作用 実施例 (1)本発明の原理(図1〜図6) (2)クロマキー処理への適用(図7〜図15) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は画像領域抽出方法に関
し、例えば映像制作に関する作業のうち画像合成処理を
行うときに必要となるキー信号(マスク画像)を生成す
る際に適用し得る。
【0003】
【従来の技術】従来、色情報を3次元状に配した色空間
上の空間分割によつて各画素を分類する画像領域分割方
法は、画像合成技術の1つであるクロマキーなどに応用
される技術である。一般にこのクロマキー処理は、色差
信号に注目した方法であり、色空間という観点からいえ
ば、輝度軸に垂直な面に投影した色分布をその面上の扇
形で分割しているに等しい。
【0004】このクロマキーを用いた場合の利点は、第
1に、本来物体の色分布は輝度方向に広がる性質を有す
るので、輝度方向を投影することによつて色分布の形状
を単純かつコンパクトにできることである。第2に、扇
形のような単純な分割形状であれば、色分布が与えられ
たとき、これを囲むに十分な大きさ、位置をもつ形状を
自動的に計算できることである。
【0005】またクロマキー処理は予め合成を目的とし
た均一な背景で撮影された画像に対して用いられ、予め
わかつている均一な背景の画素とそれ以外の画素とに分
類する。従つてこのような背景の均一性を仮定できる場
合に使用するという使用目的では、色空間の分割形状は
特に多様性、精度を追究する必要はなかつた。
【0006】またクロマキー処理においても、背景色の
写り込み、背景色のばらつきを問題とする場合では、色
差信号だけでは対応できない輝度方向の差異を考慮する
必要がある。このためRGB空間上の多面体形状による
分割を行う方法が考案されている(「多面体スライスを
用いたクロマキーのソフトウエア」三島也寸志、NICOGR
RAPH論文集、1992年)この方法では、多面体の頂点数を
多くするほど色分布形状の多様性に対応できる。ここで
RGB空間とは、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色
の強度によつて色を表現する空間を言う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで種々の画像す
なわち任意背景の画像にクロマキーを適用するために
は、背景色と対象物色の多様な組合せに対応できる空間
分割方法を用いる必要がある。ところが従来のクロマキ
ーの空間分割方法では、色分布の3次元形状に合致しな
い形状に色空間を分割するため、輝度方向を無視するこ
とになり同系色で輝度差のある色の物体同士を分離する
ことができないという問題があつた。このような色の組
合せは、任意背景の画像では、同系色物体の重なり、写
り込みや影等で出現するので無視することはできない。
【0008】また上述のようにRGB空間上の多面体形
状による分割方法を用いると、同系色で輝度差のある色
分布を分離することはできるが、多面体の頂点数が多
く、多面体形状を決定するパラメータである頂点座標を
色分布より一意に決めることが困難であるため、多面体
形状の決定が煩雑になるという問題があつた。さらに多
数の平面についてこれらの平面が多面体の内側か外側か
を判別しなければならず、この判別処理が煩雑であると
いう問題があつた。
【0009】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、クロマキー処理の精度を向上し得る画像領域抽出方
法を提案しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、画像中より所望の領域を抽出する
画像領域抽出方法において、色情報を3次元状に配した
色空間上に画像中の所定単位毎の画素データの色情報を
配して得られる色分布を任意個数の3次元楕円体面で近
似し、当該楕円体面を用いて色空間を分割することによ
り所望の領域を抽出する。
【0011】
【作用】色情報を3次元状に配した色空間上に画像中の
所定単位毎の画素データの色情報を配して得られる色分
布を任意個数の3次元楕円体面で近似し、当該楕円体面
を用いて色空間を分割することにより所望の領域を抽出
する。これにより、クロマキー処理の精度を格段的に向
上させることができる。
【0012】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0013】(1)本発明の原理 本発明による画像領域抽出方法においては、色分布形状
を楕円体で近似し、この楕円体形状を分割形状として用
いて色空間を分割することにより、クロマキー処理の精
度を向上させるようになされている。以下、物体の色分
布形状が楕円体で近似できる形状であることを示し、次
に色分布情報より楕円体形状を決定するための計算方法
について説明する。
【0014】まずRGB空間における物体の色分布例を
図1(参考図面1に対応)に示す。一般に単色の物体
は、輝度方向に延びる棒状の分布又は高輝度になるに従
つて屈曲するバナナ状の分布をなしている。次に物体の
部分領域の色分布例を図2(参考図面2に対応)に示
す。これらの分布形状は、楕円体で近似できるようなほ
ぼ真つ直ぐの棒状か又は小塊状である。図1及び図2
(参考図面1及び参考図面2)より、物体全体の色分布
はバナナ状に屈曲する場合があるが、物体を画像中で部
分領域に分割すれば楕円体で近似できる分布形状になる
ことがわかる。従つて楕円体の組合せで色分布を近似す
る方法は有効である。
【0015】以下、画像中の与えられた領域の画素デー
タより楕円体形状を決定する方法について説明する。R
GB空間における楕円体面を図3に示す。楕円体面は次
式(1)及び(2)
【数1】
【数2】 によつて表すことができる。図3において、x、y、z
は楕円体の軸に平行な座標値、cは楕円体の中心であ
る。またα、β、γは楕円体の3つの径の大きさの比率
を表し、ρは径の大きさを決める係数(以下スケール係
数と言う)である。
【0016】(1)式及び(2)式より、楕円体の形状
を決定するには16個のパラメータを決定する必要がある
ことがわかる。このうち、スケール係数ρを除く15個の
パラメータの決定方法を図4に示す。まずステツプSP
1より開始して、ステツプSP2において、与えられた
領域の画素(画素数N)を用いて、3つの変数r、g、
bのそれぞれの平均値μと分散共分散行列とを作成す
る。
【0017】次にステツプSP3において、ステツプS
P2で得られた分散共分散行列の3つの固有値λと固有
ベクトルl、m、nを計算し、ステツプSP4におい
て、求めた値を次式(3)、(4)
【数3】
【数4】 のように当てはめて、ステツプSP5において処理を終
了する。ここでスケール係数ρ=3として、楕円体を決
定した例を図5(参考図面3に対応)に示す。図5にお
いて、ワイヤーフレームのダイヤモンド形状(参考図面
3において黄色で示す)が楕円体の軸の向きと各径の大
きさを示している。
【0018】次に上述のようにして決定された楕円体の
形状を目的に応じて調節する楕円体形状の調節方法につ
いて説明する。楕円体面は2次曲面なので、画素が楕円
体の内側の領域に存在するか外側の領域に存在するかの
判別は(1)式を不等式にして、不等号の向きを判別す
ることにより行う。この判別を利用して、与えられた領
域中の楕円体の内側にあるべき画素と外側にあるべき画
素とを分離する楕円体面の決定方法について図6に示
す。
【0019】まずステツプSP1より開始して、ステツ
プSP2において、画像中の与えられた領域において、
楕円体の内側にあるべき画素と外側にあるべき画素とを
それぞれ指定し、指定した全画素について内側にあるべ
き確率pを与える。次にステツプSP3において、内側
にあるべき画素を用いて、図2で説明したパラメータ決
定方法によつてスケール係数ρ以外のパラメータを決定
する。次にステツプSP4において、スケール係数ρの
値を変化させながら、次式(5)
【数5】 の評価式で求められるσを計算し、判別の結果をq(内
側の場合はq=1、外側の場合はq=0)とする。ステ
ツプSP5において、σが最小となるスケール係数ρを
選択し、楕円体の大きさを決定する。
【0020】(2)クロマキー処理への適用 図7に示すように、入力画像中の対象物領域を色によつ
て抽出するクロマキー処理において、上述のように決定
される楕円体形状を用いて色空間を分割し、マスク画像
を得る。この実施例では、楕円体形状を決定するために
参照画像の入力を必要とする。参照画像より、背景の色
分布情報、対象物の色分布情報又は背景及び対象物の両
方の色分布情報を得て、上述の方法を用いて楕円体形状
を決定する。
【0021】ここで参照画像としては、入力画像に近い
色分布を示す画像を用いる。具体的には、(1)入力画
像そのもの、(2)入力画像に時間的に近い画像、
(3)入力画像の背景のみの画像、(4)入力画像の対
象物のみの画像を用いる。入力画像の背景のみの画像、
入力画像の対象物のみの画像を参照画像とする場合に
は、参照画像の全画素の色分布を背景又は対象物の色分
布として楕円体形状を決定し、入力画像において参照画
像にない色の画素を判別する従来のクロマキー処理に近
い処理方法を用いる。
【0022】また入力画像そのもの、入力画像に時間的
に近い画像を参照画像とする場合には、参照画像中の背
景と対象物の領域とを指定することによつて、背景と対
象物とを最も適切に分離する楕円体形状を決定すること
ができる。この処理については後述する。
【0023】この実施例で得られる出力画像は、対象物
領域を示す2値(マスク)画像である。出力画像は、画
素毎に対象物領域か否かの判別による画像領域分割処理
で得る。画素毎の判別は、(1)式を不等式にしたとき
の不等号の向きで判別することができる。(1)式を得
るために本発明を用いる。
【0024】楕円体形状の決定処理の全体の流れを図8
に示す。図8に示すように、楕円体の形状は、色情報の
取得及び色分布の主成分分析による楕円体概形の決定
と、σ最小化によるスケール係数ρの決定との2つの処
理によつて決定される。ここでこの実施例では、楕円体
概形の決定とスケール係数ρの決定との2つの処理を自
動的に行うために、参照画像中の対象物領域を示すマス
ク画像を用いる。
【0025】まず色情報の取得及び色分布の主成分分析
による楕円体概形の決定手順の概略的な流れを図9に示
す。図9に示すように、楕円体概形はデータ配列の生成
処理、平均値の算出及び分散共分散行列の作成、固有値
及び固有ベクトルの算出より決定される。ここで入力デ
ータは、参照画像中の画素の位置(x,y)における
R、G、Bの値R(x,y)、G(x,y)、B(x,
y)、参照画像中の画素の位置(x,y)に対応するマ
スク画像中の画素の位置mask(x,y)、フラグflag
(0又は1)、参照画像のx軸及びy軸における大きさ
xsize、ysizeとする。
【0026】まずデータ配列生成の処理手順を図10に
示す。ステツプSP1より開始して、ステツプSP2に
おいて、カウント数iを「0」に設定し、ステツプSP
3において座標(x,y)を(0,0)に設定する。次
にステツプSP4において、座標(x,y)が(xsize
−1、ysize−1)であるか否かを判定する。
【0027】「真」である場合には、ステツプSP5に
進んで参照画像中の画素の位置(x,y)に対応するマ
スク画像の画素の位置mask(x,y)にフラグが立つか
否か(「1」か「0」か)を判定する。「真」すなわち
フラグが立つ場合には、ステツプSP6に進んで、現在
注目している画素についてのR(x,y)、G(x,
y)、B(x,y)をそれぞれr[i]、g[i]、b
[i]に代入し、カウント数iをインクリメントしてス
テツプSP7に進む。ステツプSP5において「偽」す
なわちフラグが立たない場合には直接ステツプSP7に
進む。
【0028】ステツプSP7において、画素の位置
(x,y)を次の位置(x,y)に設定した後ステツプ
SP4に戻る。このように参照画像の全ての画素につい
てステツプSP4からステツプSP7までの処理ループ
が終了すると、参照画像中のフラグが立つた画素の数す
なわちiの数が分かり、このiの数をステツプSP8に
おいてデータ数datanum とし、ステツプSP9において
処理を終了する。この結果得られる出力データはデータ
の数datanum (i個)、i個の画素についてのR、G、
Bの値r[i]、g[i]、b[i]となる。
【0029】続いてデータ配列生成処理で得られたr
[i]、g[i]、b[i]のそれぞれの平均値μと分
散共分散行列ベクトルVとを求める。平均値μ及び分散
共分散行列ベクトルVの計算手順を図11に示す。まず
ステツプSP1より開始して、ステツプSP2におい
て、i個の画素より得られたR、G、Bの値r[i]、
b[i]、g[i]のそれぞれの平均値ベクトルμr、
μg、μbを求める。
【0030】次にステツプSP3において、ステツプS
P2で得られた平均値ベクトルμr、μg、μbと、r
[i]、g[i]、b[i]、データ数datanum とに基
づいて分散共分散行列ベクトルVを求め、ステツプSP
4において処理を終了する。ここで例えば分散共分散行
列ベクトルVの成分Vrgは図11のステツプSP3に示
す式によつて求めることができ、他の成分についても同
様である。
【0031】続いて分散共分散行列ベクトルVの固有値
の計算手順を図12に示す。この実施例では、ヤコビ法
(Jacobi's method )を用いて固有値を算出する。まず
ステツプSP1より開始して、ステツプSP2におい
て、ヤコビ法を用いて分散共分散行列ベクトルVの固有
値λ1、λ2、λ3を求めると共に、固有ベクトルl、
m、nを求め、ステツプSP3において処理を終了す
る。
【0032】以上のようにして楕円体の概形が決定する
と、次にスケール係数ρを決定する。このスケール係数
ρは(5)式で得られるσが最小となるときのスケール
係数ρに決定する。スケール係数ρの算出手順を図13
に示す。ここで図8に示すようにマスク画像を楕円体の
内側にあるべき確率値を与える入力とし、この確率値を
用いてσ最小化を計算する。入力データは、上述の楕円
体概形の決定手順で求められたr[i]、g[i]、b
[i]、平均値ベクトルμr、μg、μb、分散共分散
行列ベクトルV、固有値λ1、λ2、λ3、固有ベクト
ルl、m、n、データ数datanum である。
【0033】まずステツプSP1より開始して、ステツ
プSP2において、スケール係数ρの最大値 maxρを計
算する。ここでスケール係数ρの最大値 maxρの算出手
順を図14に示す。まずステツプSP1より開始して、
ステツプSP2において、カウント数iを「0」に設定
し、ステツプSP3においてスケール係数ρを「0」に
設定する。次にステツプSP4において、カウント数i
がデータ数datanum より少ないか否かを判定する。
【0034】「真」である場合には、ステツプSP5に
進んで(4)式を用いてi番目の画素について座標値
x、y、zを求め、この座標値x、y、zを(3)式に
代入して一時的な変数としてのスケール係数 tmpρを求
める。次にステツプSP6に進んでスケール係数 tmpρ
がステツプSP3で設定されたスケール係数ρより大き
いか否かを判定する。「真」である場合にはステツプS
P7に進み、スケール係数ρにこの tmpρの値を代入す
る。次にステツプSP8においてカウント数iをインク
リメントし、ステツプSP4に戻る。このようにステツ
プSP4からステツプSP8までの処理ループを、カウ
ント数iがデータ数datanum に達するまで実行する。
【0035】この結果i個のスケール係数ρのうちスケ
ール係数ρが最大となるスケール係数 maxρが求まり、
ステツプSP9においてスケール係数ρの最大値 maxρ
の平方根をスケール係数ρの最大値 maxρとして、ステ
ツプSP10において処理を終了する。
【0036】図13に戻り、ステツプSP2においてス
ケール係数ρの最大値 maxρが得られると、ステツプS
P3に進んで tmpρにスケール係数ρの最大値 maxρを
代入する。次にステツプSP4において、 tmpρがスケ
ール係数ρの最小値 minρよりも大きいか否かを判定す
る。「真」である場合には、ステツプSP5に進んでσ
を計算する。ここでσの計算手順を図15に示す。入力
データは、固有値λ1、λ2、λ3、固有値ベクトル
l、m、n、平均値ベクトルμr、μg、μb、R
(x,y)、G(x,y)、B(x,y)、mask(x,
y)、xsise、ysiseである。
【0037】まずステツプSP1より開始して、ステツ
プSP2において、誤差の合計sumerrorを「0」に設定
し、ステツプSP3に進んで位置(x,y)を(0,
0)に設定する。次にステツプSP4に進み、位置
(x,y)が(xsise−1、ysise−1)であるか否か
を判定する。「真」である場合には、ステツプSP5に
進み、位置(x,y)におけるR、G、Bの値を(4)
式に代入して得られる座標値u、v、wを求める。次に
ステツプSP6に進んで、 tmpρが、ステツプSP5で
求められた座標値u、v、wを(3)式のx、y、zに
代入して得られるスケール係数ρより大きいか否かを判
定する。
【0038】「真」である場合にはステツプSP7に進
んでqを「1」に設定し、「偽」である場合にはステツ
プSP8に進んでqを「0」に設定する。次にステツプ
SP9において誤差の合計sumerrorに、参照画像とマス
ク画像の位置(x,y)の画素における誤差を2乗した
値を加算する。次にステツプSP10に進んで画素の位
置(x,y)を次の位置(x,y)に設定した後ステツ
プSP4に戻る。このようにステツプSP4からステツ
プSP10までの処理ループを実行することにより、参
照画像とマスク画像の対応する全ての画素についてそれ
ぞれ求められる誤差を2乗した値の合計sumerrorが求ま
る。
【0039】このようにして全ての画素についての誤差
の合計sumerrorが求まると、ステツプSP11に進み、
誤差の合計sumerrorを画素数Nで除した値の平方根を求
める。すなわち(5)式よりσを求めてステツプSP1
2で処理を終了する。
【0040】このようにしてσが求まると、図13のス
テツプSP6に進んでステツプSP5で求められたσが
σの最小値 minσより小さいか否かを判定する。「真」
である場合には、ステツプSP7に進んでσの最小値 m
inσにステツプSP5で求められたσを代入すると共
に、スケール係数ρに tmpρを代入してステツプSP8
に進む。ステツプSP6において「偽」となつた場合に
は直接ステツプSP8に進む。
【0041】ステツプSP8において tmpρをΔρだけ
減らした後、ステツプSP4に戻る。このように tmpρ
がスケール係数ρの最小値 minσ以下になるまでステツ
プSP4からステツプSP8までの処理ループを実行
し、 tmpρがスケール係数ρの最小値 minσ以下になつ
たときのスケール係数ρを得てステツプSP9において
処理を終了する。
【0042】以上のように求められたσが最小となつと
きのスケール係数ρを選択して、図9で求められた楕円
体の概形の大きさを決定する。この決定した楕円体形状
を分割形状としてクロマキー処理に適用することによ
り、クロマキー処理の精度を向上させることができる。
【0043】以上の構成によれば、RGB空間における
物体部分領域の示す色分布が棒状をなすことを利用して
これを内包する楕円体面を求め、この楕円体面によつて
色空間を分割したことにより、クロマキー処理の精度を
一段と向上させることができる。また上述の構成によれ
ば、色空間を分割する分割形状として2次曲面である楕
円体面を用いたことにより、1つの楕円体の判別計算を
格段的に簡素化することができる。
【0044】また上述の構成によれば、色空間を分割す
る分割形状として、形状を決定するパラメータが16個の
楕円体を用い、またこれらのパラメータを画素値を分析
することにより一意に決定したことにより、楕円体の形
状を簡易に決定し得る。
【0045】また上述の構成によれば、各画素について
楕円体の内側又は外側に存在すべき画素であるか否かの
情報を与えることによつて計算できる評価値によつて各
軸方向の径の比率に乗じるスケール係数を調節したこと
により、楕円体の形状を目的に応じて調節することがで
きる。
【0046】なお上述の実施例においては、入力画像そ
のもの、入力画像に時間的に近い画像を参照画像として
用いた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
入力画像の背景のみの画像、入力画像の対象物のみの画
像を参照画像として用いてもよい。この場合、参照画像
の全画素の色分布を背景又は対象物の色分布として楕円
体形状を決定する。
【0047】また上述の実施例においては、分散共分散
行列の固有値をジヤコビ法を用いて求めた場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、他の方法で分散共分
散行列の固有値を求めるようにしてもよい。
【0048】また上述の実施例においては、参照画像中
の対象物領域を示すマスク画像を用いた場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、参照画像中の背景領域
又は対象物領域と背景領域の双方を示すマスク画像を用
いてもよい。
【0049】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、色情報を
3次元状に配してなる色空間上に画像中の所定単位毎の
画素データの色情報を配して得られる色分布を任意個数
の3次元楕円体面で近似し、当該楕円体面を用いて色空
間を分割して所望の領域を抽出することにより、クロマ
キー処理の精度を格段的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】RGB空間における物体の色分布を示す略線図
である。
【図2】RGB空間における物体の部分領域の色分布を
示す略線図である。
【図3】RGB空間における楕円体の形状を示す略線図
である。
【図4】楕円体形状の決定手順を示すフローチヤートで
ある。
【図5】本発明による画像領域抽出方法で求めた色分布
形状に合致した楕円体の軸方向と径の大きさをダイヤモ
ンド形で示す略線図である。
【図6】楕円体形状の調節方法の処理手順を示すフロー
チヤートである。
【図7】本発明の画像領域抽出方法により得られる楕円
体形状をクロマキー処理に用いた場合の処理の流れを示
すブロツク図である。
【図8】実施例における楕円体形状決定処理の説明に供
するブロツク図である。
【図9】色分布情報の取得から主成分分析までの処理手
順を示すフローチヤートである。
【図10】データ配列生成の処理手順を示すフローチヤ
ートである。
【図11】分散共分散行列の算出手順を示すフローチヤ
ートである。
【図12】固有値の算出手順を示すフローチヤートであ
る。
【図13】σ最小化の算出手順を示すフローチヤートで
ある。
【図14】ρの最大値 maxρの算出手順を示すフローチ
ヤートである。
【図15】σの算出手順を示すフローチヤートである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年4月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】RGB空間における物体の色分布を示す写真で
ある
【図2】RGB空間における物体の部分領域の色分布を
示す写真である。
【図3】RGB空間における楕円体の形状を示す略線図
である。
【図4】楕円体形状の決定手順を示すフローチヤートで
ある。
【図5】本発明による画像領域抽出方法で求めた色分布
形状に合致した楕円体の軸方向と径の大きさをダイヤモ
ンド形で示す写真である。
【図6】楕円体形状の調節方法の処理手順を示すフロー
チヤートである。
【図7】本発明の画像領域抽出方法により得られる楕円
体形状をクロマキー処理に用いた場合の処理の流れを示
すブロツク図である。
【図8】実施例における楕円体形状決定処理の説明に供
するブロツク図である。
【図9】色分布情報の取得から主成分分析までの処理手
順を示すフローチヤートである。
【図10】データ配列生成の処理手順を示すフローチヤ
ートである。
【図11】分散共分散行列の算出手順を示すフローチヤ
ートである。
【図12】固有値の算出手順を示すフローチヤートであ
る。
【図13】σ最小化の算出手順を示すフローチヤートで
ある。
【図14】ρの最大値maxρの算出手順を示すフロー
チヤートである。
【図15】σの算出手順を示すフローチヤートである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像中より所望の領域を抽出する画像領域
    抽出方法において、 色情報を3次元状に配した色空間上に上記画像中の所定
    単位毎の画素データの色情報を配して得られる色分布を
    任意個数の3次元楕円体面で近似し、当該楕円体面を用
    いて上記色空間を分割することにより上記所望の領域を
    抽出することを特徴とする画像領域抽出方法。
  2. 【請求項2】上記楕円体面の形状を、上記画像中の所定
    単位を構成する画素データの上記色情報のそれぞれの平
    均値と分散共分散行列とを求めると共に、当該得られた
    分散共分散行列の固有値と固有ベクトルとを求めること
    により決定するようにしたことを特徴とする請求項1に
    記載の画像領域抽出方法。
  3. 【請求項3】上記楕円体面の径の大きさを決定する係数
    は、当該係数を変化させながら上記画素データについて
    上記楕円体面の内側に存在するか又は外側に存在するか
    を判定することによつて決定することを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載の画像領域抽出方法。
JP6321533A 1994-11-29 1994-11-29 画像領域抽出方法 Pending JPH08153201A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998037702A1 (fr) * 1997-02-20 1998-08-27 Sony Corporation Dispositif et procede de traitement de signaux video, dispositif synthetiseur d'images, et dispositif d'edition
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