JPH08154691A - アミド化合物の製造方法 - Google Patents
アミド化合物の製造方法Info
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- JPH08154691A JPH08154691A JP29939394A JP29939394A JPH08154691A JP H08154691 A JPH08154691 A JP H08154691A JP 29939394 A JP29939394 A JP 29939394A JP 29939394 A JP29939394 A JP 29939394A JP H08154691 A JPH08154691 A JP H08154691A
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- phosphate buffer
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】ニトリル化合物に、ニトリル化合物をアミド化
合物に変換させる水和活性を有する微生物を固定化して
得られる固定化微生物を作用させ、該ニトリル化合物を
アミド化合物に変換させる方法において、該固定化微生
物をニトリル化合物に作用させる前に、該固定化微生物
を直径250μmから1000μmに粒子化し、得られ
る微粒子を終濃度0.2重量%から1.0重量%の水溶
性ジアルデヒドで処理する工程を含むことを特徴とする
アミド化合物の製造方法、及び、ニトリル化合物をアミ
ド化合物に変換させる水和活性の安定性向上方法、によ
ってニトリル化合物をアミド化合物に変換させる水和活
性の安定性が向上された固定化微生物。 【効果】アミド化合物を反応液中に高濃度蓄積させる場
合にも、より安定したアミド化合物の製造が可能にな
る。
合物に変換させる水和活性を有する微生物を固定化して
得られる固定化微生物を作用させ、該ニトリル化合物を
アミド化合物に変換させる方法において、該固定化微生
物をニトリル化合物に作用させる前に、該固定化微生物
を直径250μmから1000μmに粒子化し、得られ
る微粒子を終濃度0.2重量%から1.0重量%の水溶
性ジアルデヒドで処理する工程を含むことを特徴とする
アミド化合物の製造方法、及び、ニトリル化合物をアミ
ド化合物に変換させる水和活性の安定性向上方法、によ
ってニトリル化合物をアミド化合物に変換させる水和活
性の安定性が向上された固定化微生物。 【効果】アミド化合物を反応液中に高濃度蓄積させる場
合にも、より安定したアミド化合物の製造が可能にな
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ニトリル化合物に、ニ
トリル化合物をアミド化合物に変換させる水和活性を有
する微生物を固定化して得られる固定化微生物を作用さ
せ、該ニトリル化合物をアミド化合物に変換させる方法
に関する。
トリル化合物をアミド化合物に変換させる水和活性を有
する微生物を固定化して得られる固定化微生物を作用さ
せ、該ニトリル化合物をアミド化合物に変換させる方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ニトリル化合物からアミド化合物
を製造する方法としては硫酸法、銅触媒法などによる化
学法が工業的に行われてきたが、最近では、ニトリル化
合物をアミド化合物に変換させる水和活性を有する微生
物、たとえば、バチルス(Bacillus)属、ブレ
ビバクテリウム(Brevibacterium)属
(米国特許第4001081号)、シュードモナス(P
seudomonas)属(米国特許第4555487
号)、アグロバクテリウム(Agrobacteriu
m)属(特開平6−14786号公報)等を用いる方法
も検討され、これら微生物のうち、一部の微生物はニト
リル化合物からのアミド化合物の工業的生産にも使用さ
れている。このような微生物を用いる方法では、微生物
の菌体をそのまま反応に使用することもできるが、工業
的にはポリアクリルアミドゲル等で固定化した固定化微
生物を反応に用いることによって、上記の水和活性を安
定させている。
を製造する方法としては硫酸法、銅触媒法などによる化
学法が工業的に行われてきたが、最近では、ニトリル化
合物をアミド化合物に変換させる水和活性を有する微生
物、たとえば、バチルス(Bacillus)属、ブレ
ビバクテリウム(Brevibacterium)属
(米国特許第4001081号)、シュードモナス(P
seudomonas)属(米国特許第4555487
号)、アグロバクテリウム(Agrobacteriu
m)属(特開平6−14786号公報)等を用いる方法
も検討され、これら微生物のうち、一部の微生物はニト
リル化合物からのアミド化合物の工業的生産にも使用さ
れている。このような微生物を用いる方法では、微生物
の菌体をそのまま反応に使用することもできるが、工業
的にはポリアクリルアミドゲル等で固定化した固定化微
生物を反応に用いることによって、上記の水和活性を安
定させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アミド
化合物を反応液中に高濃度蓄積させる場合には、上記固
定化微生物が有する水和活性が失活または低下すること
があり、上記方法だけでは、安定してアミド化合物を製
造することが必ずしも容易ではなかった。このために反
応液中における水和活性をより安定させる方法が望まれ
ていた。
化合物を反応液中に高濃度蓄積させる場合には、上記固
定化微生物が有する水和活性が失活または低下すること
があり、上記方法だけでは、安定してアミド化合物を製
造することが必ずしも容易ではなかった。このために反
応液中における水和活性をより安定させる方法が望まれ
ていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような状況下、本発
明者らは鋭意検討を行った結果、微生物を固定化した後
に、該固定化微生物をあらかじめ塊状から小粒子に粉砕
し、得られた微粒子を特定な濃度の水溶性ジアルデヒド
で処理することによって、固定化微生物が有する、ニト
リル化合物をアミド化合物に変換させる水和活性の安定
性を向上させることができることを見い出し、本発明を
完成した。すなわち、本発明は、ニトリル化合物に、ニ
トリル化合物をアミド化合物に変換させる水和活性を有
する微生物を固定化して得られる固定化微生物を作用さ
せ、該ニトリル化合物をアミド化合物に変換させる方法
において、該固定化微生物をニトリル化合物に作用させ
る前に、該固定化微生物を直径250μmから1000
μmに粒子化し、得られる微粒子を終濃度0.2重量%
から1.0重量%の水溶性ジアルデヒドで処理する工程
を含むことを特徴とするアミド化合物の製造方法(以
下、本発明製造方法と記す。)、ニトリル化合物に、ニ
トリル化合物をアミド化合物に変換させる水和活性を有
する微生物を固定化して得られる固定化微生物を作用さ
せ、該ニトリル化合物をアミド化合物に変換させる方法
において、該固定化微生物をニトリル化合物に作用させ
る前に、該固定化微生物を直径250μmから1000
μmに粒子化し、得られる微粒子を終濃度0.2重量%
から1.0重量%の水溶性ジアルデヒドで処理すること
を特徴とする固定化微生物が有する、ニトリル化合物を
アミド化合物に変換させる水和活性の安定性向上方法
(以下、本発明活性向上方法と記す。)、及び該活性向
上方法によってニトリル化合物をアミド化合物に変換さ
せる水和活性の安定性が向上された固定化微生物を提供
するものである。
明者らは鋭意検討を行った結果、微生物を固定化した後
に、該固定化微生物をあらかじめ塊状から小粒子に粉砕
し、得られた微粒子を特定な濃度の水溶性ジアルデヒド
で処理することによって、固定化微生物が有する、ニト
リル化合物をアミド化合物に変換させる水和活性の安定
性を向上させることができることを見い出し、本発明を
完成した。すなわち、本発明は、ニトリル化合物に、ニ
トリル化合物をアミド化合物に変換させる水和活性を有
する微生物を固定化して得られる固定化微生物を作用さ
せ、該ニトリル化合物をアミド化合物に変換させる方法
において、該固定化微生物をニトリル化合物に作用させ
る前に、該固定化微生物を直径250μmから1000
μmに粒子化し、得られる微粒子を終濃度0.2重量%
から1.0重量%の水溶性ジアルデヒドで処理する工程
を含むことを特徴とするアミド化合物の製造方法(以
下、本発明製造方法と記す。)、ニトリル化合物に、ニ
トリル化合物をアミド化合物に変換させる水和活性を有
する微生物を固定化して得られる固定化微生物を作用さ
せ、該ニトリル化合物をアミド化合物に変換させる方法
において、該固定化微生物をニトリル化合物に作用させ
る前に、該固定化微生物を直径250μmから1000
μmに粒子化し、得られる微粒子を終濃度0.2重量%
から1.0重量%の水溶性ジアルデヒドで処理すること
を特徴とする固定化微生物が有する、ニトリル化合物を
アミド化合物に変換させる水和活性の安定性向上方法
(以下、本発明活性向上方法と記す。)、及び該活性向
上方法によってニトリル化合物をアミド化合物に変換さ
せる水和活性の安定性が向上された固定化微生物を提供
するものである。
【0005】以下、詳細に本発明を説明する。
【0006】本発明におけるニトリル化合物としては、
例えば、n−ブチロニトリル、n−バレロニトリル、イ
ソブチロニトリル、アセトニトリル、ピバロニトリル等
の脂肪族ニトリル化合物、2−クロロプロピオニトリル
等のハロゲン原子を含むニトリル化合物、アクリロニト
リル、クロトノニトリル、メタクリロニトリル等の不飽
和結合を含む脂肪族ニトリル化合物、ラクトニトリル、
マンデロニトリル等のヒドロキシニトリル化合物、2−
フェニルグリシノニトリル等のアミノニトリル化合物、
ベンゾニトリル、シアノピリジン等の芳香族ニトリル化
合物、マロノニトリル、スクシノニトリル、アジポニト
リル等のジニトリル化合物等が挙げられる。好ましく
は、n−ブチロニトリル、n−バレロニトリル、イソブ
チロニトリル、アセトニトリル、ピバロニトリル、2−
クロロプロピオニトリル、アクリロニトリル、クロトノ
ニトリル、メタクリロニトリル、ベンゾニトリル、2−
シアノピリジン、3−シアノピリジン、4−シアノピリ
ジン、マロノニトリル、スクシノニトリルまたはアジポ
ニトリルを挙げることができる。また上記のニトリル化
合物から生成されるアミド化合物は、上記の各ニトリル
化合物に対応するアミド化合物、すなわちn−ブチロニ
トリルからはn−ブチルアミドが、n−バレロニトリル
からはn−バレルアミドが、イソブチロニトリルからは
イソブチルアミドが、アクリロニトリルからはアクリル
アミドが生成される。
例えば、n−ブチロニトリル、n−バレロニトリル、イ
ソブチロニトリル、アセトニトリル、ピバロニトリル等
の脂肪族ニトリル化合物、2−クロロプロピオニトリル
等のハロゲン原子を含むニトリル化合物、アクリロニト
リル、クロトノニトリル、メタクリロニトリル等の不飽
和結合を含む脂肪族ニトリル化合物、ラクトニトリル、
マンデロニトリル等のヒドロキシニトリル化合物、2−
フェニルグリシノニトリル等のアミノニトリル化合物、
ベンゾニトリル、シアノピリジン等の芳香族ニトリル化
合物、マロノニトリル、スクシノニトリル、アジポニト
リル等のジニトリル化合物等が挙げられる。好ましく
は、n−ブチロニトリル、n−バレロニトリル、イソブ
チロニトリル、アセトニトリル、ピバロニトリル、2−
クロロプロピオニトリル、アクリロニトリル、クロトノ
ニトリル、メタクリロニトリル、ベンゾニトリル、2−
シアノピリジン、3−シアノピリジン、4−シアノピリ
ジン、マロノニトリル、スクシノニトリルまたはアジポ
ニトリルを挙げることができる。また上記のニトリル化
合物から生成されるアミド化合物は、上記の各ニトリル
化合物に対応するアミド化合物、すなわちn−ブチロニ
トリルからはn−ブチルアミドが、n−バレロニトリル
からはn−バレルアミドが、イソブチロニトリルからは
イソブチルアミドが、アクリロニトリルからはアクリル
アミドが生成される。
【0007】本発明において使用される微生物は、ニト
リル化合物をアミド化合物に変換させる水和活性を有す
る微生物であり、例えば、バチルス(Bacillu
s)属、ブレビバクテリウム(Brevibacter
ium)属、シュードモナス(Pseudomona
s)属、アグロバクテリウム(Agrobacteri
um)属に属する細菌を挙げることができる。その好ま
しい例として、アグロバクテリウムに属する微生物を挙
げることができる。本発明に使用される微生物の培養
は、一般微生物における通常の培養に使用される炭素
源、窒素源、有機ないし無機塩等を適宜含む各種の培地
を使用することができる。炭素源としてはグルコース、
グリセリン、デキストリン、シュークロース、動植物
油、糖蜜等が挙げられる。窒素源としては、肉エキス、
ペプトン、酵母エキス、麦芽エキス、大豆粉、コーン・
スティープ・リカー(corn steep liqu
or)、綿実粉、乾燥酵母、カザミノ酸、塩化アンモニ
ウム、硫酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、尿素等の
有機または無機窒素源等が挙げられる。有機ないし無機
塩としては、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、
鉄、マンガン、コバルト、亜鉛等の塩化物、硫酸塩類、
酢酸塩類、炭酸塩類およびリン酸塩類、具体的には塩化
カリウム、塩化ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸第
一鉄、硫酸マンガン、塩化コバルト、硫酸亜鉛、硫酸
銅、酢酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸カルシウ
ム、リン酸水素一カリウム、リン酸水素二カリウム、リ
ン酸水素一ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム等を挙
げることができる。これらの培地のpHは、使用される
微生物によって適宜変更できるが、例えば、5〜10程
度である。培養温度は微生物が生育する範囲で適宜変更
できる。培養時間は、種々の条件によって異なるが、通
常1〜7日間程度が好ましい。培養方法は、一般微生物
における通常の培養方法に準じて行われ、好気的条件
下、液体培地による振とう培養を行うのが好ましい。ま
た、微生物の種類によって異なるが、目的の酵素を誘導
するための誘導剤を添加するのが効果があり、好まし
い。例えば、アグロバクテリウム・ラジオバクター(A
grobacterium radiobacter)
の場合、誘導剤としてはイソバレロニトリル、クロトノ
ニトリル等のニトリル化合物、クロトンアミド等のアミ
ド化合物をあげることができ、該アミド化合物を培地に
対して約0.01〜1重量%添加するとよい。
リル化合物をアミド化合物に変換させる水和活性を有す
る微生物であり、例えば、バチルス(Bacillu
s)属、ブレビバクテリウム(Brevibacter
ium)属、シュードモナス(Pseudomona
s)属、アグロバクテリウム(Agrobacteri
um)属に属する細菌を挙げることができる。その好ま
しい例として、アグロバクテリウムに属する微生物を挙
げることができる。本発明に使用される微生物の培養
は、一般微生物における通常の培養に使用される炭素
源、窒素源、有機ないし無機塩等を適宜含む各種の培地
を使用することができる。炭素源としてはグルコース、
グリセリン、デキストリン、シュークロース、動植物
油、糖蜜等が挙げられる。窒素源としては、肉エキス、
ペプトン、酵母エキス、麦芽エキス、大豆粉、コーン・
スティープ・リカー(corn steep liqu
or)、綿実粉、乾燥酵母、カザミノ酸、塩化アンモニ
ウム、硫酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、尿素等の
有機または無機窒素源等が挙げられる。有機ないし無機
塩としては、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、
鉄、マンガン、コバルト、亜鉛等の塩化物、硫酸塩類、
酢酸塩類、炭酸塩類およびリン酸塩類、具体的には塩化
カリウム、塩化ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸第
一鉄、硫酸マンガン、塩化コバルト、硫酸亜鉛、硫酸
銅、酢酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸カルシウ
ム、リン酸水素一カリウム、リン酸水素二カリウム、リ
ン酸水素一ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム等を挙
げることができる。これらの培地のpHは、使用される
微生物によって適宜変更できるが、例えば、5〜10程
度である。培養温度は微生物が生育する範囲で適宜変更
できる。培養時間は、種々の条件によって異なるが、通
常1〜7日間程度が好ましい。培養方法は、一般微生物
における通常の培養方法に準じて行われ、好気的条件
下、液体培地による振とう培養を行うのが好ましい。ま
た、微生物の種類によって異なるが、目的の酵素を誘導
するための誘導剤を添加するのが効果があり、好まし
い。例えば、アグロバクテリウム・ラジオバクター(A
grobacterium radiobacter)
の場合、誘導剤としてはイソバレロニトリル、クロトノ
ニトリル等のニトリル化合物、クロトンアミド等のアミ
ド化合物をあげることができ、該アミド化合物を培地に
対して約0.01〜1重量%添加するとよい。
【0008】上記のように微生物を培養し、例えば、そ
の培養液から菌体を遠心分離等により集め、水、生理食
塩水、リン酸緩衝液等で洗浄した後、得られた微生物を
固定化することによって固定化微生物を得る。微生物を
固定化する方法は、例えば、アクリルアミド系重合物に
よる包括固定化方法等の方法をあげることができる。こ
こで、アクリルアミド系重合物による包括固定化方法と
は、主成分としてアクリルアミド、メタクリルアミドを
用い、必要に応じ他のエチレン性不飽和単量体を共重合
させたアクリルアミド系重合物による包括型の固定化方
法のことである。アクリルアミド系重合物による包括固
定化方法では、例えば、前記微生物またはその懸濁液を
アクリルアミドなどの水溶性不飽和単量体およびN,
N’−メチレンビスアクリルアミドなどの水溶性多官能
不飽和単量体を含む水溶液に懸濁させ、重合開始剤を添
加して、温度約0〜40℃、好ましくは約0〜20℃で
重合させる溶液重合法、あるいは疎水性液体中に懸濁液
を分散させ、重合開始剤を添加して、温度約0〜40
℃、好ましくは約0〜20℃で重合させる懸濁重合法等
により固定化することができる。重合ゲル中の微生物の
含有量は微生物の種類、使用方法等によるが、通常、約
0.1〜50重量%、好ましくは約5〜40重量%であ
る。重合に用いる水溶性不飽和単量体の量は、懸濁液
中、約5〜35重量%、好ましくは約10〜20重量%
である。水溶性多官能不飽和単量体の量は、水溶性不飽
和単量体の量に対し、約1〜50重量%、好ましくは約
3〜20重量%である。重合開始剤としては過硫酸カリ
ウム、過硫酸アンモニウム等を用いることができる。ま
た、重合促進剤として、3−(ジメチルアミノ)プロピ
オニトリル、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレ
ンジアミン等を用いるのが好ましい。懸濁重合を行う際
の疎水性液体としては疎水性の有機溶剤ならばどの有機
溶剤でも使用可能であるが、微生物に対する影響の少な
い有機溶剤、例えばn−ヘキサン、n−ヘプタン、n−
オクタン等を用いるのが好ましい。また、これらの有機
溶媒は単独でも、二種以上を混合しても用いることがで
きる。さらに、懸濁重合においては適当な分散剤を用い
るのが好ましい。必要に応じて後述する固定化−微粒子
化工程後の水溶性ジアルデヒド処理とは別に、あらかじ
め微生物を固定化する前に培養液から遠心分離・洗浄す
ることによって得られる微生物を水溶性ジアルデヒド処
理しておく方法を併用(水溶性ジアルデヒドによる2段
階処理)することもできる。この場合、固定化前の水溶
性ジアルデヒド処理としては、たとえば、微生物菌体を
pH約5〜約10、好ましくは約6〜約8、約0.01
〜0.5Mのリン酸緩衝液等に懸濁させた後、水溶性ジ
アルデヒドを処理液の終濃度約0.1〜5.0重量%、
好ましくは約0.2〜2.0重量%添加し、温度約0〜
40℃、好ましくは約0〜20℃で約0.5〜6時間反
応させる方法をあげることができる。このように固定化
する前に水溶性ジアルデヒド処理された微生物を、通
常、遠心分離等によって水、生理食塩水、リン酸緩衝液
等で洗浄した後、前記のように固定化する。
の培養液から菌体を遠心分離等により集め、水、生理食
塩水、リン酸緩衝液等で洗浄した後、得られた微生物を
固定化することによって固定化微生物を得る。微生物を
固定化する方法は、例えば、アクリルアミド系重合物に
よる包括固定化方法等の方法をあげることができる。こ
こで、アクリルアミド系重合物による包括固定化方法と
は、主成分としてアクリルアミド、メタクリルアミドを
用い、必要に応じ他のエチレン性不飽和単量体を共重合
させたアクリルアミド系重合物による包括型の固定化方
法のことである。アクリルアミド系重合物による包括固
定化方法では、例えば、前記微生物またはその懸濁液を
アクリルアミドなどの水溶性不飽和単量体およびN,
N’−メチレンビスアクリルアミドなどの水溶性多官能
不飽和単量体を含む水溶液に懸濁させ、重合開始剤を添
加して、温度約0〜40℃、好ましくは約0〜20℃で
重合させる溶液重合法、あるいは疎水性液体中に懸濁液
を分散させ、重合開始剤を添加して、温度約0〜40
℃、好ましくは約0〜20℃で重合させる懸濁重合法等
により固定化することができる。重合ゲル中の微生物の
含有量は微生物の種類、使用方法等によるが、通常、約
0.1〜50重量%、好ましくは約5〜40重量%であ
る。重合に用いる水溶性不飽和単量体の量は、懸濁液
中、約5〜35重量%、好ましくは約10〜20重量%
である。水溶性多官能不飽和単量体の量は、水溶性不飽
和単量体の量に対し、約1〜50重量%、好ましくは約
3〜20重量%である。重合開始剤としては過硫酸カリ
ウム、過硫酸アンモニウム等を用いることができる。ま
た、重合促進剤として、3−(ジメチルアミノ)プロピ
オニトリル、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレ
ンジアミン等を用いるのが好ましい。懸濁重合を行う際
の疎水性液体としては疎水性の有機溶剤ならばどの有機
溶剤でも使用可能であるが、微生物に対する影響の少な
い有機溶剤、例えばn−ヘキサン、n−ヘプタン、n−
オクタン等を用いるのが好ましい。また、これらの有機
溶媒は単独でも、二種以上を混合しても用いることがで
きる。さらに、懸濁重合においては適当な分散剤を用い
るのが好ましい。必要に応じて後述する固定化−微粒子
化工程後の水溶性ジアルデヒド処理とは別に、あらかじ
め微生物を固定化する前に培養液から遠心分離・洗浄す
ることによって得られる微生物を水溶性ジアルデヒド処
理しておく方法を併用(水溶性ジアルデヒドによる2段
階処理)することもできる。この場合、固定化前の水溶
性ジアルデヒド処理としては、たとえば、微生物菌体を
pH約5〜約10、好ましくは約6〜約8、約0.01
〜0.5Mのリン酸緩衝液等に懸濁させた後、水溶性ジ
アルデヒドを処理液の終濃度約0.1〜5.0重量%、
好ましくは約0.2〜2.0重量%添加し、温度約0〜
40℃、好ましくは約0〜20℃で約0.5〜6時間反
応させる方法をあげることができる。このように固定化
する前に水溶性ジアルデヒド処理された微生物を、通
常、遠心分離等によって水、生理食塩水、リン酸緩衝液
等で洗浄した後、前記のように固定化する。
【0009】このように固定化して得られる固定化微生
物をニトリル化合物に作用させる前に、該固定化微生物
を直径250μmから1000μmに粒子化し、得られ
る微粒子を終濃度0.2重量%から1.0重量%の水溶
性ジアルデヒドで処理する工程を行うことが本発明では
必須である。固定化微生物を直径250μmから100
0μmに粒子化するには、ブレンダー等の装置による粉
砕方法を用いることができる。つぎに得られる微粒子を
終濃度0.2重量%から1.0重量%の水溶性ジアルデ
ヒドで処理する。具体的には、上記の微粒子を約0.0
1〜0.5Mのリン酸緩衝液(pH約5〜約10、好ま
しくは約6〜約8)等に浸漬した後、該溶液に終濃度が
0.2重量%から1.0重量%になるように水溶性ジア
ルデヒドを添加し、これを温度約0〜40℃、好ましく
は約0〜20℃で、約0.5〜30時間、好ましくは約
1〜24時間インキュベートする。そして水溶性ジアル
デヒド処理を終了した後、得られる固定化微生物を、
水、生理食塩水、リン酸緩衝液等で洗浄する。本発明に
用いる水溶性ジアルデヒドとしては、グルタルアルデヒ
ド、グリオキサール等をあげることができるが、特に好
ましくはグルタルアルデヒドがあげられる。
物をニトリル化合物に作用させる前に、該固定化微生物
を直径250μmから1000μmに粒子化し、得られ
る微粒子を終濃度0.2重量%から1.0重量%の水溶
性ジアルデヒドで処理する工程を行うことが本発明では
必須である。固定化微生物を直径250μmから100
0μmに粒子化するには、ブレンダー等の装置による粉
砕方法を用いることができる。つぎに得られる微粒子を
終濃度0.2重量%から1.0重量%の水溶性ジアルデ
ヒドで処理する。具体的には、上記の微粒子を約0.0
1〜0.5Mのリン酸緩衝液(pH約5〜約10、好ま
しくは約6〜約8)等に浸漬した後、該溶液に終濃度が
0.2重量%から1.0重量%になるように水溶性ジア
ルデヒドを添加し、これを温度約0〜40℃、好ましく
は約0〜20℃で、約0.5〜30時間、好ましくは約
1〜24時間インキュベートする。そして水溶性ジアル
デヒド処理を終了した後、得られる固定化微生物を、
水、生理食塩水、リン酸緩衝液等で洗浄する。本発明に
用いる水溶性ジアルデヒドとしては、グルタルアルデヒ
ド、グリオキサール等をあげることができるが、特に好
ましくはグルタルアルデヒドがあげられる。
【0010】このように調製された水溶性ジアルデヒド
処理済み粒子化固定化微生物(以下、水溶性ジアルデヒ
ド処理した固定化微生物微粒子とも記す。)を作用さ
せ、該ニトリル化合物をアミド化合物に変換させるに
は、たとえば、該固定化微生物をカラム内に充填または
反応釜に入れて、原料であるニトリル化合物の水溶液を
供給し、例えば、約0〜20℃で反応させる。以下、実
施例により詳細に説明するが、本発明はこれに限定され
るものではない。
処理済み粒子化固定化微生物(以下、水溶性ジアルデヒ
ド処理した固定化微生物微粒子とも記す。)を作用さ
せ、該ニトリル化合物をアミド化合物に変換させるに
は、たとえば、該固定化微生物をカラム内に充填または
反応釜に入れて、原料であるニトリル化合物の水溶液を
供給し、例えば、約0〜20℃で反応させる。以下、実
施例により詳細に説明するが、本発明はこれに限定され
るものではない。
【0011】
【実施例1】グリセロール1.0重量%、ポリペプトン
0.5重量%、酵母エキス0.3重量%、マルトエキス
0.3重量%、イソバレロニトリル0.1重量%および
硫酸第一鉄、塩化コバルト、硫酸亜鉛、硫酸マンガンを
それぞれ0.001重量%からなる殺菌済み培地(pH
7.2)により、30℃、2日間、好気的に培養して得
たアグロバクテリウム・ラジオバクター(Agroba
cterium radiobacter)SC−C1
5−1株〔FERM BP−3843〕の菌体を遠心分
離(12,000xg,20min,4℃)により回収した。回収した菌
体を50mMリン酸カリウムバッファー(pH7.7)
で洗浄した後、遠心分離(12,000xg,20min,4℃)によっ
て菌体を回収し、洗浄菌体(含水率77%)を得た。得
られた洗浄菌体228gを50mMリン酸カリウムバッ
ファー(pH7.7)60gで懸濁した後、該微生物懸
濁液に分散剤として2.5%(w/w)アクリルアミド
ポリマー水溶液(ナカライテスク試薬 重合度10,0
00、10%水溶液を希釈)12gを加え、十分に混合
した。さらに、該混合物にあらかじめ減圧脱気しておい
たアクリルアミド単量体水溶液(アクリルアミド81
g、N,N’−メチレンビスアクリルアミド9g,水1
26g)と重合促進剤である5%(w/w)の3−(ジ
メチルアミノ)プロピオニトリル水溶液30gを加えた
後、十分に混合することによって微生物懸濁単量体水溶
液を得た。次に2Lのセパラブル丸底フラスコに1本の
ファウドラー型撹拌棒と1本の邪魔棒を設置した装置
に、n−ヘプタン616g(900ml)を仕込み、該
装置をウオーターバスで5℃に保った。セパラブル丸底
フラスコ内を窒素置換し、その後も窒素雰囲気下を保つ
ために必要な窒素ガス量をセパラブル丸底フラスコ内に
吹き込んだ。つぎに、前記の微生物懸濁単量体水溶液
(600ml)を400rpmで撹拌しながら上記のセ
パラブル丸底フラスコ中に投入した。15分間撹拌を続
け、温度が5℃になった段階でセパラブル丸底フラスコ
中に重合開始剤である2.5%(w/w)過硫酸カリウ
ム水溶液を60g加えた。重合は重合開始剤を加えると
数分後に始まったが、この状態で1時間撹拌を続け、重
合を続けた。セパラブル丸底フラスコ系内の温度は重合
熱のため、最高10℃まで上昇したが、その後冷却され
た。重合終了後、得られた固定化微生物をブレンダーを
用いて粉砕した。粉砕された固定化微生物を50mMリ
ン酸カリウムバッファー(pH7.7)で洗浄し、ふる
い(16から60メッシュ)でふるい分けを行い、直径
250μmから1000μmの球状粒子(以下、固定化
微生物微粒子と記す。)を回収した。次に回収された固
定化微生物微粒子(含水率88%)20gと0.6重量
%のグルタルアルデヒド−50mMリン酸カリウムバッ
ファー(pH7.7)水溶液20gを混合し、該混合物
を2℃で4時間反応させた(グルタルアルデヒド終濃度
は0.3重量%である)。反応終了後、反応物を50m
Mリン酸カリウムバッファー(pH7.7)で十分に洗
浄した。グルタルアルデヒド処理した固定化微生物微粒
子を用いて下記の酵素安定性試験を行った。まず、固定
化微生物微粒子を30%(w/v)アクリルアミド−5
0mMリン酸カリウムバッファー(pH7.7)水溶液
に、2℃、17時間、浸漬した後、該固定化微生物微粒
子を回収し、50mMリン酸カリウムバッファー(pH
7.7)で十分に洗浄した後、アクリロニトリルをアク
リルアミドに変換する活性を測定した。活性の測定は、
固定化微生物微粒子0.2gと50mMリン酸カリウム
バッファー(pH7.7)0.8gを混合し、該混合物
に9mlの2.78重量%のアクリルニトリルを含む5
0mMリン酸カリウムバッファー(pH7.7)を加え
て、反応温度10℃にて反応を開始した。10分間後、
1mlの2規定塩酸を加えることにより反応を停止し
た。反応液の一部をガスクロマトグラフィーにて分析
し、アクリルアミドの生成量から水和活性を算出した。 (ガスクロマトグラフィー分析条件) カラム :パックドカラム 担体:Porapak type Q(mesh 80-100) 長さ:1.1m カラム温度 :210℃ キャリアガス流量:50ml/min サンプル注入量 :2μl その結果、グルタルアルデヒド処理した固定化微生物微
粒子(含水率88%)における酵素安定性試験後の残存
活性(酵素安定性試験前に対する相対値)は47.0%
であった。すなわち、本発明には後述する比較例1およ
び2との比較から明らかなように約2.7から約3.7
倍のアクリルアミドに対する安定性向上が認められた。
0.5重量%、酵母エキス0.3重量%、マルトエキス
0.3重量%、イソバレロニトリル0.1重量%および
硫酸第一鉄、塩化コバルト、硫酸亜鉛、硫酸マンガンを
それぞれ0.001重量%からなる殺菌済み培地(pH
7.2)により、30℃、2日間、好気的に培養して得
たアグロバクテリウム・ラジオバクター(Agroba
cterium radiobacter)SC−C1
5−1株〔FERM BP−3843〕の菌体を遠心分
離(12,000xg,20min,4℃)により回収した。回収した菌
体を50mMリン酸カリウムバッファー(pH7.7)
で洗浄した後、遠心分離(12,000xg,20min,4℃)によっ
て菌体を回収し、洗浄菌体(含水率77%)を得た。得
られた洗浄菌体228gを50mMリン酸カリウムバッ
ファー(pH7.7)60gで懸濁した後、該微生物懸
濁液に分散剤として2.5%(w/w)アクリルアミド
ポリマー水溶液(ナカライテスク試薬 重合度10,0
00、10%水溶液を希釈)12gを加え、十分に混合
した。さらに、該混合物にあらかじめ減圧脱気しておい
たアクリルアミド単量体水溶液(アクリルアミド81
g、N,N’−メチレンビスアクリルアミド9g,水1
26g)と重合促進剤である5%(w/w)の3−(ジ
メチルアミノ)プロピオニトリル水溶液30gを加えた
後、十分に混合することによって微生物懸濁単量体水溶
液を得た。次に2Lのセパラブル丸底フラスコに1本の
ファウドラー型撹拌棒と1本の邪魔棒を設置した装置
に、n−ヘプタン616g(900ml)を仕込み、該
装置をウオーターバスで5℃に保った。セパラブル丸底
フラスコ内を窒素置換し、その後も窒素雰囲気下を保つ
ために必要な窒素ガス量をセパラブル丸底フラスコ内に
吹き込んだ。つぎに、前記の微生物懸濁単量体水溶液
(600ml)を400rpmで撹拌しながら上記のセ
パラブル丸底フラスコ中に投入した。15分間撹拌を続
け、温度が5℃になった段階でセパラブル丸底フラスコ
中に重合開始剤である2.5%(w/w)過硫酸カリウ
ム水溶液を60g加えた。重合は重合開始剤を加えると
数分後に始まったが、この状態で1時間撹拌を続け、重
合を続けた。セパラブル丸底フラスコ系内の温度は重合
熱のため、最高10℃まで上昇したが、その後冷却され
た。重合終了後、得られた固定化微生物をブレンダーを
用いて粉砕した。粉砕された固定化微生物を50mMリ
ン酸カリウムバッファー(pH7.7)で洗浄し、ふる
い(16から60メッシュ)でふるい分けを行い、直径
250μmから1000μmの球状粒子(以下、固定化
微生物微粒子と記す。)を回収した。次に回収された固
定化微生物微粒子(含水率88%)20gと0.6重量
%のグルタルアルデヒド−50mMリン酸カリウムバッ
ファー(pH7.7)水溶液20gを混合し、該混合物
を2℃で4時間反応させた(グルタルアルデヒド終濃度
は0.3重量%である)。反応終了後、反応物を50m
Mリン酸カリウムバッファー(pH7.7)で十分に洗
浄した。グルタルアルデヒド処理した固定化微生物微粒
子を用いて下記の酵素安定性試験を行った。まず、固定
化微生物微粒子を30%(w/v)アクリルアミド−5
0mMリン酸カリウムバッファー(pH7.7)水溶液
に、2℃、17時間、浸漬した後、該固定化微生物微粒
子を回収し、50mMリン酸カリウムバッファー(pH
7.7)で十分に洗浄した後、アクリロニトリルをアク
リルアミドに変換する活性を測定した。活性の測定は、
固定化微生物微粒子0.2gと50mMリン酸カリウム
バッファー(pH7.7)0.8gを混合し、該混合物
に9mlの2.78重量%のアクリルニトリルを含む5
0mMリン酸カリウムバッファー(pH7.7)を加え
て、反応温度10℃にて反応を開始した。10分間後、
1mlの2規定塩酸を加えることにより反応を停止し
た。反応液の一部をガスクロマトグラフィーにて分析
し、アクリルアミドの生成量から水和活性を算出した。 (ガスクロマトグラフィー分析条件) カラム :パックドカラム 担体:Porapak type Q(mesh 80-100) 長さ:1.1m カラム温度 :210℃ キャリアガス流量:50ml/min サンプル注入量 :2μl その結果、グルタルアルデヒド処理した固定化微生物微
粒子(含水率88%)における酵素安定性試験後の残存
活性(酵素安定性試験前に対する相対値)は47.0%
であった。すなわち、本発明には後述する比較例1およ
び2との比較から明らかなように約2.7から約3.7
倍のアクリルアミドに対する安定性向上が認められた。
【0012】
【実施例2】固定化微生物微粒子を実施例1と同様な方
法で得た。得られた固定化微生物微粒子(含水率88
%)20gと0.4重量%のグルタルアルデヒド−50
mMリン酸カリウムバッファー(pH7.7)水溶液2
0gを混合し、該混合物を2℃で4時間処理させた(グ
ルタルアルデヒド終濃度は0.2重量%である)。反応
終了後、反応物を50mMリン酸カリウムバッファー
(pH7.7)で十分に洗浄した。グルタルアルデヒド
処理した固定化微生物微粒子を用いて下記の酵素安定性
試験を行った。まず、固定化微生物微粒子を30%(w
/v)アクリルアミド−50mMリン酸カリウムバッフ
ァー(pH7.7)水溶液に、2℃、17時間、浸漬し
た後、該固定化微生物微粒子を回収し、50mMリン酸
カリウムバッファー(pH7.7)で十分に洗浄した
後、アクリロニトリルをアクリルアミドに変換する活性
を実施例1と同様な方法で測定した。その結果、グルタ
ルアルデヒド処理した固定化微生物微粒子(含水率88
%)における酵素安定性試験後の残存活性(酵素安定性
試験前に対する相対値)は34.7%であった。すなわ
ち、本発明には後述する比較例1および2との比較から
明らかなように約2.0から約2.7倍のアクリルアミ
ドに対する安定性向上が認められた。
法で得た。得られた固定化微生物微粒子(含水率88
%)20gと0.4重量%のグルタルアルデヒド−50
mMリン酸カリウムバッファー(pH7.7)水溶液2
0gを混合し、該混合物を2℃で4時間処理させた(グ
ルタルアルデヒド終濃度は0.2重量%である)。反応
終了後、反応物を50mMリン酸カリウムバッファー
(pH7.7)で十分に洗浄した。グルタルアルデヒド
処理した固定化微生物微粒子を用いて下記の酵素安定性
試験を行った。まず、固定化微生物微粒子を30%(w
/v)アクリルアミド−50mMリン酸カリウムバッフ
ァー(pH7.7)水溶液に、2℃、17時間、浸漬し
た後、該固定化微生物微粒子を回収し、50mMリン酸
カリウムバッファー(pH7.7)で十分に洗浄した
後、アクリロニトリルをアクリルアミドに変換する活性
を実施例1と同様な方法で測定した。その結果、グルタ
ルアルデヒド処理した固定化微生物微粒子(含水率88
%)における酵素安定性試験後の残存活性(酵素安定性
試験前に対する相対値)は34.7%であった。すなわ
ち、本発明には後述する比較例1および2との比較から
明らかなように約2.0から約2.7倍のアクリルアミ
ドに対する安定性向上が認められた。
【0013】
【比較例1】固定化微生物微粒子を実施例1と同様な方
法で得た。得られた固定化微生物微粒子(含水率88
%)20gと0.2重量%のグルタルアルデヒド−50
mMリン酸カリウムバッファー(pH7.7)水溶液2
0gを混合し、該混合物を2℃で4時間処理させた(グ
ルタルアルデヒド終濃度は0.1重量%である)。反応
終了後、反応物を50mMリン酸カリウムバッファー
(pH7.7)で十分に洗浄した。グルタルアルデヒド
処理した固定化微生物微粒子を用いて下記の酵素安定性
試験を行った。まず、固定化微生物微粒子を30%(w
/v)アクリルアミド−50mMリン酸カリウムバッフ
ァー(pH7.7)水溶液に、2℃、17時間、浸漬し
た後、該固定化微生物微粒子を回収し、50mMリン酸
カリウムバッファー(pH7.7)で十分に洗浄した
後、アクリロニトリルをアクリルアミドに変換する活性
を実施例1と同様な方法で測定した。その結果、グルタ
ルアルデヒド処理した固定化微生物微粒子(含水率88
%)における酵素安定性試験後の残存活性(酵素安定性
試験前に対する相対値)は17.7%であった。
法で得た。得られた固定化微生物微粒子(含水率88
%)20gと0.2重量%のグルタルアルデヒド−50
mMリン酸カリウムバッファー(pH7.7)水溶液2
0gを混合し、該混合物を2℃で4時間処理させた(グ
ルタルアルデヒド終濃度は0.1重量%である)。反応
終了後、反応物を50mMリン酸カリウムバッファー
(pH7.7)で十分に洗浄した。グルタルアルデヒド
処理した固定化微生物微粒子を用いて下記の酵素安定性
試験を行った。まず、固定化微生物微粒子を30%(w
/v)アクリルアミド−50mMリン酸カリウムバッフ
ァー(pH7.7)水溶液に、2℃、17時間、浸漬し
た後、該固定化微生物微粒子を回収し、50mMリン酸
カリウムバッファー(pH7.7)で十分に洗浄した
後、アクリロニトリルをアクリルアミドに変換する活性
を実施例1と同様な方法で測定した。その結果、グルタ
ルアルデヒド処理した固定化微生物微粒子(含水率88
%)における酵素安定性試験後の残存活性(酵素安定性
試験前に対する相対値)は17.7%であった。
【0014】
【比較例2】固定化微生物微粒子を実施例1と同様な方
法で得た。得られた固定化微生物微粒子(含水率88
%)を用いて下記の酵素安定性試験を行った。まず、固
定化微生物微粒子を30%(w/v)アクリルアミド−
50mMリン酸カリウムバッファー(pH7.7)水溶
液に、2℃、17時間、浸漬した後、該固定化微生物微
粒子を回収し、50mMリン酸カリウムバッファー(p
H7.7)で十分に洗浄した後、アクリロニトリルをア
クリルアミドに変換する活性を実施例1と同様な方法で
測定した。その結果、グルタルアルデヒド未処理の固定
化微生物微粒子(含水率88%)における酵素安定性試
験後の残存活性(酵素安定性試験前に対する相対値)は
12.7%であった。
法で得た。得られた固定化微生物微粒子(含水率88
%)を用いて下記の酵素安定性試験を行った。まず、固
定化微生物微粒子を30%(w/v)アクリルアミド−
50mMリン酸カリウムバッファー(pH7.7)水溶
液に、2℃、17時間、浸漬した後、該固定化微生物微
粒子を回収し、50mMリン酸カリウムバッファー(p
H7.7)で十分に洗浄した後、アクリロニトリルをア
クリルアミドに変換する活性を実施例1と同様な方法で
測定した。その結果、グルタルアルデヒド未処理の固定
化微生物微粒子(含水率88%)における酵素安定性試
験後の残存活性(酵素安定性試験前に対する相対値)は
12.7%であった。
【0015】
【実施例3】グリセロール1.0重量%、ポリペプトン
0.5重量%、酵母エキス0.3重量%、マルトエキス
0.3重量%、イソバレロニトリル0.1重量%および
硫酸第一鉄、塩化コバルト、硫酸亜鉛、硫酸マンガンを
それぞれ0.001重量%からなる殺菌済み培地(pH
7.2)により、30℃、2日間、好気的に培養して得
たアグロバクテリウム・ラジオバクター(Agroba
cterium radiobacter)SC−C1
5−1株〔FERM BP−3843〕の菌体を遠心分
離(12,000xg,20min,4℃) によって回収した。回収した
菌体を50mMリン酸カリウムバッファー(pH7.
7)で洗浄した後、遠心分離(12,000xg,20min,4℃) に
よって菌体を回収し、洗浄菌体(含水率77%)を得
た。得られた洗浄菌体230g、25%(w/w)グル
タルアルデヒド単量体水溶液8.28g、50mMリン
酸カリウムバッファー(pH7.7)55.5gおよび
水51.22gを十分に混合した後、該混合物を氷冷下
に1時間放置した(グルタルアルデヒド終濃度は0.6
重量%である)。該処理後、50mMリン酸カリウムバ
ッファー(pH7.7)で洗浄し、遠心分離(12,000xg,
20min,4℃)によって菌体を回収した。回収した菌体を
50mMリン酸カリウムバッファー(pH7.7)で懸
濁し、該微生物懸濁液の全量を300gに調製した。つ
ぎに、前記の微生物懸濁液288gに分散剤として2.
5%(w/w)アクリルアミドポリマー水溶液(ナカラ
イテスク試薬 重合度10,000、10%水溶液を希
釈)12gを加え、十分に混合した。さらに、該混合物
にあらかじめ減圧脱気しておいたアクリルアミド単量体
水溶液(アクリルアミド81g、N,N’−メチレンビ
スアクリルアミド9g,水126g)と重合促進剤であ
る5%(w/w)の3−(ジメチルアミノ)プロピオニ
トリル水溶液30gを加えた後、十分に混合することに
よって、微生物懸濁単量体水溶液を得た。次に2Lのセ
パラブル丸底フラスコに1本のファウドラー型撹拌棒と
1本の邪魔棒を設置した装置に、n−ヘプタン616g
(900ml)を仕込み、該装置をウオーターバスで5
℃に保った。セパラブル丸底フラスコ内を窒素置換し、
その後も窒素雰囲気下を保つために必要な窒素ガス量を
セパラブル丸底フラスコ内に吹き込んだ。つぎに、前記
の微生物懸濁単量体水溶液(600ml)を400rp
mで撹拌しながら上記のセパラブル丸底フラスコ中に投
入した。15分間撹拌を続け、温度が5℃になった段階
でセパラブル丸底フラスコ中に重合開始剤である2.5
%(w/w)過硫酸カリウム水溶液を60g加えた。重
合は重合開始剤を加えると数分後に始まったが、この状
態で1時間撹拌を続け、重合を続けた。セパラブル丸底
フラスコ系内の温度は重合熱のため、最高10℃まで上
昇したが、その後冷却された。重合終了後、得られた固
定化微生物をブレンダーを用いて粉砕した。粉砕された
固定化微生物を50mMリン酸カリウムバッファー(p
H7.7)で洗浄し、ふるい(16から60メッシュ)
でふるい分けを行い、直径250μmから1000μm
の球状粒子(以下、固定化微生物微粒子と記す。)を回
収した。次に回収された固定化微生物微粒子(含水率8
8%)20gと0.6重量%のグルタルアルデヒド−5
0mMリン酸カリウムバッファー(pH7.7)水溶液
20gを混合し、該混合物を2℃で4時間反応させた
(グルタルアルデヒド終濃度は0.3重量%である)。
反応終了後、反応物を50mMリン酸カリウムバッファ
ー(pH7.7)で十分に洗浄した。グルタルアルデヒ
ド処理した固定化微生物微粒子を用いて下記の酵素安定
性試験を行った。まず、固定化微生物微粒子を30%
(w/v)アクリルアミド−50mMリン酸カリウムバ
ッファー(pH7.7)水溶液に、2℃、17時間、浸
漬した後、該固定化微生物微粒子を回収し、50mMリ
ン酸カリウムバッファー(pH7.7)で十分に洗浄し
た後、アクリロニトリルをアクリルアミドに変換する活
性を実施例1と同様な方法で測定した。その結果、グル
タルアルデヒド処理した固定化微生物微粒子(含水率8
8%)における酵素安定性試験後の残存活性(酵素安定
性試験前に対する相対値)は48.1%であった。な
お、酵素安定性試験後の残存活性は、実施例1で得られ
たグルタルアルデヒド処理した固定化微生物微粒子の場
合に比較して本実施例で得られたグルタルアルデヒド処
理した固定化微生物微粒子の場合の方がよりすぐれた値
であった。
0.5重量%、酵母エキス0.3重量%、マルトエキス
0.3重量%、イソバレロニトリル0.1重量%および
硫酸第一鉄、塩化コバルト、硫酸亜鉛、硫酸マンガンを
それぞれ0.001重量%からなる殺菌済み培地(pH
7.2)により、30℃、2日間、好気的に培養して得
たアグロバクテリウム・ラジオバクター(Agroba
cterium radiobacter)SC−C1
5−1株〔FERM BP−3843〕の菌体を遠心分
離(12,000xg,20min,4℃) によって回収した。回収した
菌体を50mMリン酸カリウムバッファー(pH7.
7)で洗浄した後、遠心分離(12,000xg,20min,4℃) に
よって菌体を回収し、洗浄菌体(含水率77%)を得
た。得られた洗浄菌体230g、25%(w/w)グル
タルアルデヒド単量体水溶液8.28g、50mMリン
酸カリウムバッファー(pH7.7)55.5gおよび
水51.22gを十分に混合した後、該混合物を氷冷下
に1時間放置した(グルタルアルデヒド終濃度は0.6
重量%である)。該処理後、50mMリン酸カリウムバ
ッファー(pH7.7)で洗浄し、遠心分離(12,000xg,
20min,4℃)によって菌体を回収した。回収した菌体を
50mMリン酸カリウムバッファー(pH7.7)で懸
濁し、該微生物懸濁液の全量を300gに調製した。つ
ぎに、前記の微生物懸濁液288gに分散剤として2.
5%(w/w)アクリルアミドポリマー水溶液(ナカラ
イテスク試薬 重合度10,000、10%水溶液を希
釈)12gを加え、十分に混合した。さらに、該混合物
にあらかじめ減圧脱気しておいたアクリルアミド単量体
水溶液(アクリルアミド81g、N,N’−メチレンビ
スアクリルアミド9g,水126g)と重合促進剤であ
る5%(w/w)の3−(ジメチルアミノ)プロピオニ
トリル水溶液30gを加えた後、十分に混合することに
よって、微生物懸濁単量体水溶液を得た。次に2Lのセ
パラブル丸底フラスコに1本のファウドラー型撹拌棒と
1本の邪魔棒を設置した装置に、n−ヘプタン616g
(900ml)を仕込み、該装置をウオーターバスで5
℃に保った。セパラブル丸底フラスコ内を窒素置換し、
その後も窒素雰囲気下を保つために必要な窒素ガス量を
セパラブル丸底フラスコ内に吹き込んだ。つぎに、前記
の微生物懸濁単量体水溶液(600ml)を400rp
mで撹拌しながら上記のセパラブル丸底フラスコ中に投
入した。15分間撹拌を続け、温度が5℃になった段階
でセパラブル丸底フラスコ中に重合開始剤である2.5
%(w/w)過硫酸カリウム水溶液を60g加えた。重
合は重合開始剤を加えると数分後に始まったが、この状
態で1時間撹拌を続け、重合を続けた。セパラブル丸底
フラスコ系内の温度は重合熱のため、最高10℃まで上
昇したが、その後冷却された。重合終了後、得られた固
定化微生物をブレンダーを用いて粉砕した。粉砕された
固定化微生物を50mMリン酸カリウムバッファー(p
H7.7)で洗浄し、ふるい(16から60メッシュ)
でふるい分けを行い、直径250μmから1000μm
の球状粒子(以下、固定化微生物微粒子と記す。)を回
収した。次に回収された固定化微生物微粒子(含水率8
8%)20gと0.6重量%のグルタルアルデヒド−5
0mMリン酸カリウムバッファー(pH7.7)水溶液
20gを混合し、該混合物を2℃で4時間反応させた
(グルタルアルデヒド終濃度は0.3重量%である)。
反応終了後、反応物を50mMリン酸カリウムバッファ
ー(pH7.7)で十分に洗浄した。グルタルアルデヒ
ド処理した固定化微生物微粒子を用いて下記の酵素安定
性試験を行った。まず、固定化微生物微粒子を30%
(w/v)アクリルアミド−50mMリン酸カリウムバ
ッファー(pH7.7)水溶液に、2℃、17時間、浸
漬した後、該固定化微生物微粒子を回収し、50mMリ
ン酸カリウムバッファー(pH7.7)で十分に洗浄し
た後、アクリロニトリルをアクリルアミドに変換する活
性を実施例1と同様な方法で測定した。その結果、グル
タルアルデヒド処理した固定化微生物微粒子(含水率8
8%)における酵素安定性試験後の残存活性(酵素安定
性試験前に対する相対値)は48.1%であった。な
お、酵素安定性試験後の残存活性は、実施例1で得られ
たグルタルアルデヒド処理した固定化微生物微粒子の場
合に比較して本実施例で得られたグルタルアルデヒド処
理した固定化微生物微粒子の場合の方がよりすぐれた値
であった。
【0016】
【実施例4】グリセロール1.0重量%、ポリペプトン
0.5重量%、酵母エキス0.3重量%、マルトエキス
0.3重量%、イソバレロニトリル0.1重量%および
硫酸第一鉄、塩化コバルト、硫酸亜鉛、硫酸マンガンを
それぞれ0.001重量%からなる殺菌済み培地(pH
7.2)により、30℃、2日間、好気的に培養して得
たアグロバクテリウム・ラジオバクター(Agroba
cterium radiobacter)SC−C1
5−1株〔FERM BP−3843〕の菌体を遠心分
離(12,000xg,20min,4℃) によって回収した。回収した
菌体を50mMリン酸カリウムバッファー(pH7.
7)で洗浄した後、遠心分離(12,000xg,20min,4℃) に
よって菌体を回収し、洗浄菌体(含水率77%)を得
た。得られた洗浄菌体8gと50mMリン酸カリウムバ
ッファー(pH7.7)2gを50mlのビーカーに入
れ、十分に混合した。さらに、該混合物にあらかじめ減
圧脱気したアクリルアミド単量体水溶液(アクリルアミ
ド1.9g、N,N’−メチレンビスアクリルアミド
0.1g、水5g)を加え、スターラーを用いて、十分
に撹拌混合した後、撹拌しながら重合促進剤である5%
(w/w)の3−(ジメチルアミノ)プロピオニトリル
水溶液1gを加えることによって微生物懸濁単量体水溶
液を得た。該微生物懸濁単量体水溶液に重合開始剤であ
る2.5%(w/w)の過硫酸カリウム水溶液2.0g
を加えた。重合は重合開始剤を加えると数分後に始まっ
たが、この状態で1時間静置した。なお、これらの重合
操作はすべて窒素雰囲気下で行った。重合終了後、得ら
れた固定化微生物をブレンダーを用いて破砕した。破砕
された固定化微生物を、50mMリン酸カリウムバッフ
ァー(pH7.7)で洗浄し、ふるい(16から60メ
ッシュ)でふるい分けを行い、直径250μmから10
00μmの球状粒子(以下、固定化微生物微粒子と記
す。)を回収した。回収された固定化微生物微粒子(含
水率88%)20gと0.6重量%のグルタルアルデヒ
ド−50mMリン酸カリウムバッファー(pH7.7)
水溶液20gを混合し、該混合物を2℃で4時間反応さ
せた(グルタルアルデヒド終濃度は0.3重量%であ
る)。反応終了後、反応物を50mMリン酸カリウムバ
ッファー(pH7.7)で十分に洗浄した。グルタルア
ルデヒド処理した固定化微生物微粒子を用いて下記の酵
素安定性試験を行った。まず、固定化微生物微粒子を3
0%(w/v)アクリルアミド−50mMリン酸カリウ
ムバッファー(pH7.7)水溶液に、2℃、17時
間、浸漬した後、該固定化微生物微粒子を回収し、50
mMリン酸カリウムバッファー(pH7.7)で十分に
洗浄した後、アクリロニトリルをアクリルアミドに変換
する活性を実施例1と同様な方法で測定した。その結
果、グルタルアルデヒド処理した固定化微生物微粒子
(含水率88%)における酵素安定性試験後の残存活性
(酵素安定性試験前に対する相対値)は29.9%であ
った。すなわち、本発明には後述する比較例3との比較
から明らかなように約6.0倍のアクリルアミドに対す
る安定性向上が認められた。
0.5重量%、酵母エキス0.3重量%、マルトエキス
0.3重量%、イソバレロニトリル0.1重量%および
硫酸第一鉄、塩化コバルト、硫酸亜鉛、硫酸マンガンを
それぞれ0.001重量%からなる殺菌済み培地(pH
7.2)により、30℃、2日間、好気的に培養して得
たアグロバクテリウム・ラジオバクター(Agroba
cterium radiobacter)SC−C1
5−1株〔FERM BP−3843〕の菌体を遠心分
離(12,000xg,20min,4℃) によって回収した。回収した
菌体を50mMリン酸カリウムバッファー(pH7.
7)で洗浄した後、遠心分離(12,000xg,20min,4℃) に
よって菌体を回収し、洗浄菌体(含水率77%)を得
た。得られた洗浄菌体8gと50mMリン酸カリウムバ
ッファー(pH7.7)2gを50mlのビーカーに入
れ、十分に混合した。さらに、該混合物にあらかじめ減
圧脱気したアクリルアミド単量体水溶液(アクリルアミ
ド1.9g、N,N’−メチレンビスアクリルアミド
0.1g、水5g)を加え、スターラーを用いて、十分
に撹拌混合した後、撹拌しながら重合促進剤である5%
(w/w)の3−(ジメチルアミノ)プロピオニトリル
水溶液1gを加えることによって微生物懸濁単量体水溶
液を得た。該微生物懸濁単量体水溶液に重合開始剤であ
る2.5%(w/w)の過硫酸カリウム水溶液2.0g
を加えた。重合は重合開始剤を加えると数分後に始まっ
たが、この状態で1時間静置した。なお、これらの重合
操作はすべて窒素雰囲気下で行った。重合終了後、得ら
れた固定化微生物をブレンダーを用いて破砕した。破砕
された固定化微生物を、50mMリン酸カリウムバッフ
ァー(pH7.7)で洗浄し、ふるい(16から60メ
ッシュ)でふるい分けを行い、直径250μmから10
00μmの球状粒子(以下、固定化微生物微粒子と記
す。)を回収した。回収された固定化微生物微粒子(含
水率88%)20gと0.6重量%のグルタルアルデヒ
ド−50mMリン酸カリウムバッファー(pH7.7)
水溶液20gを混合し、該混合物を2℃で4時間反応さ
せた(グルタルアルデヒド終濃度は0.3重量%であ
る)。反応終了後、反応物を50mMリン酸カリウムバ
ッファー(pH7.7)で十分に洗浄した。グルタルア
ルデヒド処理した固定化微生物微粒子を用いて下記の酵
素安定性試験を行った。まず、固定化微生物微粒子を3
0%(w/v)アクリルアミド−50mMリン酸カリウ
ムバッファー(pH7.7)水溶液に、2℃、17時
間、浸漬した後、該固定化微生物微粒子を回収し、50
mMリン酸カリウムバッファー(pH7.7)で十分に
洗浄した後、アクリロニトリルをアクリルアミドに変換
する活性を実施例1と同様な方法で測定した。その結
果、グルタルアルデヒド処理した固定化微生物微粒子
(含水率88%)における酵素安定性試験後の残存活性
(酵素安定性試験前に対する相対値)は29.9%であ
った。すなわち、本発明には後述する比較例3との比較
から明らかなように約6.0倍のアクリルアミドに対す
る安定性向上が認められた。
【0017】
【比較例3】固定化微生物微粒子を実施例4と同様な方
法で得た。得られた固定化微生物微粒子を用いて下記の
酵素安定性試験を行った。まず、固定化微生物微粒子を
30%(w/v)アクリルアミド−50mMリン酸カリ
ウムバッファー(pH7.7)水溶液に、2℃、17時
間、浸漬した後、該固定化微生物微粒子を回収し、50
mMリン酸カリウムバッファー(pH7.7)で十分に
洗浄した後、アクリロニトリルをアクリルアミドに変換
する活性を実施例1と同様な方法で測定した。その結
果、グルタルアルデヒド未処理の固定化微生物微粒子
(含水率88%)における酵素安定性試験後の残存活性
(酵素安定性試験前に対する相対値)は5.0%であっ
た。
法で得た。得られた固定化微生物微粒子を用いて下記の
酵素安定性試験を行った。まず、固定化微生物微粒子を
30%(w/v)アクリルアミド−50mMリン酸カリ
ウムバッファー(pH7.7)水溶液に、2℃、17時
間、浸漬した後、該固定化微生物微粒子を回収し、50
mMリン酸カリウムバッファー(pH7.7)で十分に
洗浄した後、アクリロニトリルをアクリルアミドに変換
する活性を実施例1と同様な方法で測定した。その結
果、グルタルアルデヒド未処理の固定化微生物微粒子
(含水率88%)における酵素安定性試験後の残存活性
(酵素安定性試験前に対する相対値)は5.0%であっ
た。
【0018】
【実施例5】グリセロール1.0重量%、ポリペプトン
0.5重量%、酵母エキス0.3重量%、マルトエキス
0.3重量%、イソバレロニトリル0.1重量%および
硫酸第一鉄、塩化コバルト、硫酸亜鉛、硫酸マンガンを
それぞれ0.001重量%からなる殺菌済み培地(pH
7.2)により、30℃、2日間、好気的に培養して得
たアグロバクテリウム・ラジオバクター(Agroba
cterium radiobacter)SC−C1
5−1株の菌体〔FERM BP−3843〕を遠心分
離(12,000xg,20min,4℃) によって回収した。回収した
菌体を50mMリン酸カリウムバッファー(pH7.
7)で洗浄した後、遠心分離(12,000xg,20min,4℃) に
よって菌体を回収し、洗浄菌体(含水率77%)を得
た。得られた洗浄菌体8g、25%(w/w)グルタル
アルデヒド水溶液0.12gおよび50mMリン酸カリ
ウムバッファー1.88gを50mlのビーカーに入
れ、十分に混合した後、該混合物を氷冷下に1時間放置
した(グルタルアルデヒド終濃度は0.3重量%であ
る)。さらに、該混合物にあらかじめ減圧脱気したアク
リルアミド単量体水溶液(アクリルアミド1.9g、
N,N’−メチレンビスアクリルアミド0.1g、水5
g)を加え、スターラーを用いて、十分に撹拌混合した
後、撹拌しながら重合促進剤である5%(w/w)の3
−(ジメチルアミノ)プロピオニトリル水溶液1gを加
えることによって微生物懸濁単量体水溶液を得た。該微
生物懸濁単量体水溶液に重合開始剤である2.5%(w
/w)の過硫酸カリウム水溶液2.0gを加えた。重合
は重合開始剤を加えると数分後に始まったが、この状態
で1時間静置した。なお、これらの重合操作はすべて窒
素雰囲気下で行った。重合終了後、得られた固定化微生
物をブレンダーを用いて破砕した。破砕された固定化微
生物を50mMリン酸カリウムバッファー(pH7.
7)で洗浄し、ふるい(16から60メッシュ)でふる
い分けを行い、直径250μmから1000μmの球状
粒子(以下、固定化微生物微粒子と記す。)を回収し
た。回収された固定化微生物微粒子(含水率88%)2
0gと0.6重量%のグルタルアルデヒド−50mMリ
ン酸カリウムバッファー(pH7.7)水溶液20gを
混合し、該混合物を2℃で4時間反応させた(グルタル
アルデヒド終濃度は0.3重量%である)。反応終了
後、反応物を50mMリン酸カリウムバッファー(pH
7.7)で十分に洗浄した。グルタルアルデヒド処理し
た固定化微生物微粒子を用いて下記の酵素安定性試験を
行った。まず、固定化微生物微粒子を30%(w/v)
アクリルアミド−50mMリン酸カリウムバッファー
(pH7.7)水溶液に、2℃、17時間、浸漬した
後、該固定化微生物微粒子を回収し、50mMリン酸カ
リウムバッファー(pH7.7)で十分に洗浄した後、
アクリロニトリルをアクリルアミドに変換する活性を実
施例1と同様な方法で測定した。その結果、グルタルア
ルデヒド処理した固定化微生物微粒子(含水率88%)
における酵素安定性試験後の残存活性(酵素安定性試験
前に対する相対値)は32.5%であった。
0.5重量%、酵母エキス0.3重量%、マルトエキス
0.3重量%、イソバレロニトリル0.1重量%および
硫酸第一鉄、塩化コバルト、硫酸亜鉛、硫酸マンガンを
それぞれ0.001重量%からなる殺菌済み培地(pH
7.2)により、30℃、2日間、好気的に培養して得
たアグロバクテリウム・ラジオバクター(Agroba
cterium radiobacter)SC−C1
5−1株の菌体〔FERM BP−3843〕を遠心分
離(12,000xg,20min,4℃) によって回収した。回収した
菌体を50mMリン酸カリウムバッファー(pH7.
7)で洗浄した後、遠心分離(12,000xg,20min,4℃) に
よって菌体を回収し、洗浄菌体(含水率77%)を得
た。得られた洗浄菌体8g、25%(w/w)グルタル
アルデヒド水溶液0.12gおよび50mMリン酸カリ
ウムバッファー1.88gを50mlのビーカーに入
れ、十分に混合した後、該混合物を氷冷下に1時間放置
した(グルタルアルデヒド終濃度は0.3重量%であ
る)。さらに、該混合物にあらかじめ減圧脱気したアク
リルアミド単量体水溶液(アクリルアミド1.9g、
N,N’−メチレンビスアクリルアミド0.1g、水5
g)を加え、スターラーを用いて、十分に撹拌混合した
後、撹拌しながら重合促進剤である5%(w/w)の3
−(ジメチルアミノ)プロピオニトリル水溶液1gを加
えることによって微生物懸濁単量体水溶液を得た。該微
生物懸濁単量体水溶液に重合開始剤である2.5%(w
/w)の過硫酸カリウム水溶液2.0gを加えた。重合
は重合開始剤を加えると数分後に始まったが、この状態
で1時間静置した。なお、これらの重合操作はすべて窒
素雰囲気下で行った。重合終了後、得られた固定化微生
物をブレンダーを用いて破砕した。破砕された固定化微
生物を50mMリン酸カリウムバッファー(pH7.
7)で洗浄し、ふるい(16から60メッシュ)でふる
い分けを行い、直径250μmから1000μmの球状
粒子(以下、固定化微生物微粒子と記す。)を回収し
た。回収された固定化微生物微粒子(含水率88%)2
0gと0.6重量%のグルタルアルデヒド−50mMリ
ン酸カリウムバッファー(pH7.7)水溶液20gを
混合し、該混合物を2℃で4時間反応させた(グルタル
アルデヒド終濃度は0.3重量%である)。反応終了
後、反応物を50mMリン酸カリウムバッファー(pH
7.7)で十分に洗浄した。グルタルアルデヒド処理し
た固定化微生物微粒子を用いて下記の酵素安定性試験を
行った。まず、固定化微生物微粒子を30%(w/v)
アクリルアミド−50mMリン酸カリウムバッファー
(pH7.7)水溶液に、2℃、17時間、浸漬した
後、該固定化微生物微粒子を回収し、50mMリン酸カ
リウムバッファー(pH7.7)で十分に洗浄した後、
アクリロニトリルをアクリルアミドに変換する活性を実
施例1と同様な方法で測定した。その結果、グルタルア
ルデヒド処理した固定化微生物微粒子(含水率88%)
における酵素安定性試験後の残存活性(酵素安定性試験
前に対する相対値)は32.5%であった。
【0019】
【実施例6】シュークロース1.0重量%、ポリペプト
ン0.5重量%、酵母エキス0.3重量%、マルトエキ
ス0.3重量%、および硫酸第一鉄、塩化コバルト、硫
酸亜鉛、硫酸マンガンをそれぞれ0.001重量%から
なる殺菌済み培地(pH7.2)により、55℃で1日
間、好気的に培養して得たバチルス・スミシー(Bac
illus smithii)SC−J05−1〔FE
RM P−14037〕の菌体を遠心分離(12,000xg,20
min,4℃) によって回収した。回収した菌体を50mM
リン酸カリウムバッファー(pH7.0)で洗浄した
後、遠心分離(12,000xg,20min,4℃) によって菌体を回
収し、洗浄菌体(含水率77%)を得た。得られた洗浄
菌体8gと50mMリン酸カリウムバッファー(pH
7.0)2gを50mlのビーカーに入れ、十分に混合
した。さらに、該混合物にあらかじめ減圧脱気したアク
リルアミド単量体水溶液(アクリルアミド1.9g、
N,N’−メチレンビスアクリルアミド0.1g、水5
g)を加え、スターラーを用いて、十分に撹拌混合した
後、撹拌しながら重合促進剤である5%(w/w)の3
−(ジメチルアミノ)プロピオニトリル水溶液1gを加
えることによって微生物懸濁単量体水溶液を得た。該微
生物懸濁単量体水溶液に重合開始剤である2.5%(w
/w)の過硫酸カリウム水溶液2.0gを加えた。重合
は重合開始剤を加えると数分後に始まったが、この状態
で1時間静置した。なお、これらの重合操作はすべて窒
素雰囲気下で行った。重合終了後、得られた固定化微生
物をブレンダーを用いて破砕した。破砕された固定化微
生物を50mMリン酸カリウムバッファー(pH7.
0)で洗浄し、ふるい(16から60メッシュ)でふる
い分けを行って、直径250μmから1000μmの球
状粒子(以下、固定化微生物微粒子と記す。)を回収し
た。回収された固定化微生物微粒子(含水率88%)2
0gと0.6重量%のグルタルアルデヒド−50mMリ
ン酸カリウムバッファー(pH7.0)水溶液20gを
混合し、該混合物を2℃で4時間反応させた(グルタル
アルデヒド終濃度は0.3重量%である)。反応終了
後、反応物を50mMリン酸カリウムバッファー(pH
7.0)で十分に洗浄した。グルタルアルデヒド処理し
た固定化微生物微粒子を用いて下記の酵素安定性試験を
行った。まず、固定化微生物微粒子を30%(w/v)
アクリルアミド−50mMリン酸カリウムバッファー
(pH7.0)水溶液に、2℃、17時間、浸漬した
後、該固定化微生物微粒子を回収し、50mMリン酸カ
リウムバッファー(pH7.0)で十分に洗浄した後、
アクリロニトリルをアクリルアミドに変換する活性を実
施例1と同様な方法で測定した。その結果、グルタルア
ルデヒド処理した固定化微生物微粒子(含水率88%)
における酵素安定性試験後の残存活性(酵素安定性試験
前に対する相対値)は83.7%であった。すなわち、
本発明には後述する比較例4との比較から明らかなよう
に約6.7倍のアクリルアミドに対する安定性向上が認
められた。
ン0.5重量%、酵母エキス0.3重量%、マルトエキ
ス0.3重量%、および硫酸第一鉄、塩化コバルト、硫
酸亜鉛、硫酸マンガンをそれぞれ0.001重量%から
なる殺菌済み培地(pH7.2)により、55℃で1日
間、好気的に培養して得たバチルス・スミシー(Bac
illus smithii)SC−J05−1〔FE
RM P−14037〕の菌体を遠心分離(12,000xg,20
min,4℃) によって回収した。回収した菌体を50mM
リン酸カリウムバッファー(pH7.0)で洗浄した
後、遠心分離(12,000xg,20min,4℃) によって菌体を回
収し、洗浄菌体(含水率77%)を得た。得られた洗浄
菌体8gと50mMリン酸カリウムバッファー(pH
7.0)2gを50mlのビーカーに入れ、十分に混合
した。さらに、該混合物にあらかじめ減圧脱気したアク
リルアミド単量体水溶液(アクリルアミド1.9g、
N,N’−メチレンビスアクリルアミド0.1g、水5
g)を加え、スターラーを用いて、十分に撹拌混合した
後、撹拌しながら重合促進剤である5%(w/w)の3
−(ジメチルアミノ)プロピオニトリル水溶液1gを加
えることによって微生物懸濁単量体水溶液を得た。該微
生物懸濁単量体水溶液に重合開始剤である2.5%(w
/w)の過硫酸カリウム水溶液2.0gを加えた。重合
は重合開始剤を加えると数分後に始まったが、この状態
で1時間静置した。なお、これらの重合操作はすべて窒
素雰囲気下で行った。重合終了後、得られた固定化微生
物をブレンダーを用いて破砕した。破砕された固定化微
生物を50mMリン酸カリウムバッファー(pH7.
0)で洗浄し、ふるい(16から60メッシュ)でふる
い分けを行って、直径250μmから1000μmの球
状粒子(以下、固定化微生物微粒子と記す。)を回収し
た。回収された固定化微生物微粒子(含水率88%)2
0gと0.6重量%のグルタルアルデヒド−50mMリ
ン酸カリウムバッファー(pH7.0)水溶液20gを
混合し、該混合物を2℃で4時間反応させた(グルタル
アルデヒド終濃度は0.3重量%である)。反応終了
後、反応物を50mMリン酸カリウムバッファー(pH
7.0)で十分に洗浄した。グルタルアルデヒド処理し
た固定化微生物微粒子を用いて下記の酵素安定性試験を
行った。まず、固定化微生物微粒子を30%(w/v)
アクリルアミド−50mMリン酸カリウムバッファー
(pH7.0)水溶液に、2℃、17時間、浸漬した
後、該固定化微生物微粒子を回収し、50mMリン酸カ
リウムバッファー(pH7.0)で十分に洗浄した後、
アクリロニトリルをアクリルアミドに変換する活性を実
施例1と同様な方法で測定した。その結果、グルタルア
ルデヒド処理した固定化微生物微粒子(含水率88%)
における酵素安定性試験後の残存活性(酵素安定性試験
前に対する相対値)は83.7%であった。すなわち、
本発明には後述する比較例4との比較から明らかなよう
に約6.7倍のアクリルアミドに対する安定性向上が認
められた。
【0020】
【比較例4】固定化微生物微粒子を実施例6と同様な方
法で得た。得られた固定化微生物微粒子を用いて下記の
酵素安定性試験を行った。まず、固定化微生物微粒子を
30%(w/v)アクリルアミド−50mMリン酸カリ
ウムバッファー(pH7.0)水溶液に、2℃、17時
間、浸漬した後、該固定化微生物微粒子を回収し、50
mMリン酸カリウムバッファー(pH7.0)で十分に
洗浄した後、アクリロニトリルをアクリルアミドに変換
する活性を実施例1と同様な方法で測定した。その結
果、グルタルアルデヒド未処理の固定化微生物微粒子
(含水率88%)における酵素安定性試験後の残存活性
(酵素安定性試験前に対する相対値)は12.5%であ
った。
法で得た。得られた固定化微生物微粒子を用いて下記の
酵素安定性試験を行った。まず、固定化微生物微粒子を
30%(w/v)アクリルアミド−50mMリン酸カリ
ウムバッファー(pH7.0)水溶液に、2℃、17時
間、浸漬した後、該固定化微生物微粒子を回収し、50
mMリン酸カリウムバッファー(pH7.0)で十分に
洗浄した後、アクリロニトリルをアクリルアミドに変換
する活性を実施例1と同様な方法で測定した。その結
果、グルタルアルデヒド未処理の固定化微生物微粒子
(含水率88%)における酵素安定性試験後の残存活性
(酵素安定性試験前に対する相対値)は12.5%であ
った。
【0021】
【実施例7】シュークロース1.0重量%、ポリペプト
ン0.5重量%、酵母エキス0.3重量%、マルトエキ
ス0.3重量%、および硫酸第一鉄、塩化コバルト、硫
酸亜鉛、硫酸マンガンをそれぞれ0.001重量%から
なる殺菌済み培地(pH7.2)により、55℃で1日
間、好気的に培養して得たバチルス・スミシー(Bac
illus smithii)SC−J05−1〔FE
RM P−14037〕の菌体を遠心分離(12,000xg,20
min,4℃) によって回収した。回収した菌体を50mM
リン酸カリウムバッファー(pH7.0)で洗浄した
後、遠心分離(12,000xg,20min,4℃) によって菌体を回
収し、洗浄菌体(含水率77%)を得た。得られた洗浄
菌体8g、25%(w/w)グルタルアルデヒド水溶液
0.12gおよび50mMリン酸カリウムバッファー
(pH7.0)1.88gを50mlのビーカーに入
れ、十分に混合した後、該混合物を氷冷下に1時間放置
した(グルタルアルデヒド終濃度は0.3重量%であ
る)。さらに、該混合物にあらかじめ減圧脱気したアク
リルアミド単量体水溶液(アクリルアミド1.9g、
N,N’−メチレンビスアクリルアミド0.1g、水5
g)を加え、スターラーを用いて、十分に撹拌混合した
後、撹拌しながら重合促進剤である5%(w/w)の3
−(ジメチルアミノ)プロピオニトリル水溶液1gを加
えることによって微生物懸濁単量体水溶液を得た。該微
生物懸濁単量体水溶液に重合開始剤である2.5%(w
/w)の過硫酸カリウム水溶液2.0gを加えた。重合
は重合開始剤を加えると数分後に始まったが、この状態
で1時間静置した。なお、これらの重合操作はすべて窒
素雰囲気下で行った。重合終了後、得られた固定化微生
物をブレンダーにて破砕した。破砕された固定化微生物
を50mMリン酸カリウムバッファー(pH7.0)で
洗浄し、ふるい(16から60メッシュ)でふるい分け
を行い、直径250μmから1000μmの球状粒子
(以下、固定化微生物微粒子と記す。)を回収した。回
収された固定化微生物微粒子(含水率88%)20gと
0.6重量%のグルタルアルデヒド−50mMリン酸カ
リウムバッファー(pH7.0)水溶液20gを混合
し、該混合物を2℃で4時間反応させた(グルタルアル
デヒド終濃度は0.3重量%である)。反応終了後、反
応物を50mMリン酸カリウムバッファー(pH7.
0)で十分に洗浄した。グルタルアルデヒド処理した固
定化微生物微粒子を用いて下記の酵素安定性試験を行っ
た。まず、固定化微生物微粒子を30%(w/v)アク
リルアミド−50mMリン酸カリウムバッファー(pH
7.0)水溶液に、2℃、17時間、浸漬した後、該固
定化微生物微粒子を回収し、50mMリン酸カリウムバ
ッファー(pH7.0)で十分に洗浄した後、アクリロ
ニトリルをアクリルアミドに変換する活性を実施例1と
同様な方法で測定した。その結果、グルタルアルデヒド
処理した固定化微生物微粒子(含水率88%)における
酵素安定性試験後の残存活性(酵素安定性試験前に対す
る相対値)は87.1%であった。
ン0.5重量%、酵母エキス0.3重量%、マルトエキ
ス0.3重量%、および硫酸第一鉄、塩化コバルト、硫
酸亜鉛、硫酸マンガンをそれぞれ0.001重量%から
なる殺菌済み培地(pH7.2)により、55℃で1日
間、好気的に培養して得たバチルス・スミシー(Bac
illus smithii)SC−J05−1〔FE
RM P−14037〕の菌体を遠心分離(12,000xg,20
min,4℃) によって回収した。回収した菌体を50mM
リン酸カリウムバッファー(pH7.0)で洗浄した
後、遠心分離(12,000xg,20min,4℃) によって菌体を回
収し、洗浄菌体(含水率77%)を得た。得られた洗浄
菌体8g、25%(w/w)グルタルアルデヒド水溶液
0.12gおよび50mMリン酸カリウムバッファー
(pH7.0)1.88gを50mlのビーカーに入
れ、十分に混合した後、該混合物を氷冷下に1時間放置
した(グルタルアルデヒド終濃度は0.3重量%であ
る)。さらに、該混合物にあらかじめ減圧脱気したアク
リルアミド単量体水溶液(アクリルアミド1.9g、
N,N’−メチレンビスアクリルアミド0.1g、水5
g)を加え、スターラーを用いて、十分に撹拌混合した
後、撹拌しながら重合促進剤である5%(w/w)の3
−(ジメチルアミノ)プロピオニトリル水溶液1gを加
えることによって微生物懸濁単量体水溶液を得た。該微
生物懸濁単量体水溶液に重合開始剤である2.5%(w
/w)の過硫酸カリウム水溶液2.0gを加えた。重合
は重合開始剤を加えると数分後に始まったが、この状態
で1時間静置した。なお、これらの重合操作はすべて窒
素雰囲気下で行った。重合終了後、得られた固定化微生
物をブレンダーにて破砕した。破砕された固定化微生物
を50mMリン酸カリウムバッファー(pH7.0)で
洗浄し、ふるい(16から60メッシュ)でふるい分け
を行い、直径250μmから1000μmの球状粒子
(以下、固定化微生物微粒子と記す。)を回収した。回
収された固定化微生物微粒子(含水率88%)20gと
0.6重量%のグルタルアルデヒド−50mMリン酸カ
リウムバッファー(pH7.0)水溶液20gを混合
し、該混合物を2℃で4時間反応させた(グルタルアル
デヒド終濃度は0.3重量%である)。反応終了後、反
応物を50mMリン酸カリウムバッファー(pH7.
0)で十分に洗浄した。グルタルアルデヒド処理した固
定化微生物微粒子を用いて下記の酵素安定性試験を行っ
た。まず、固定化微生物微粒子を30%(w/v)アク
リルアミド−50mMリン酸カリウムバッファー(pH
7.0)水溶液に、2℃、17時間、浸漬した後、該固
定化微生物微粒子を回収し、50mMリン酸カリウムバ
ッファー(pH7.0)で十分に洗浄した後、アクリロ
ニトリルをアクリルアミドに変換する活性を実施例1と
同様な方法で測定した。その結果、グルタルアルデヒド
処理した固定化微生物微粒子(含水率88%)における
酵素安定性試験後の残存活性(酵素安定性試験前に対す
る相対値)は87.1%であった。
【0022】
【発明の効果】本発明により、固定化微生物が有する、
ニトリル化合物をアミド化合物に変換させる水和活性の
失活または低下を抑制し、該水和活性の安定性を向上さ
せることができた。このため、アミド化合物を反応液中
に高濃度蓄積させる場合にも、より安定したアミド化合
物の製造が可能になる。
ニトリル化合物をアミド化合物に変換させる水和活性の
失活または低下を抑制し、該水和活性の安定性を向上さ
せることができた。このため、アミド化合物を反応液中
に高濃度蓄積させる場合にも、より安定したアミド化合
物の製造が可能になる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 光田 賢 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友化 学工業株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】ニトリル化合物に、ニトリル化合物をアミ
ド化合物に変換させる水和活性を有する微生物を固定化
して得られる固定化微生物を作用させ、該ニトリル化合
物をアミド化合物に変換させる方法において、該固定化
微生物をニトリル化合物に作用させる前に、該固定化微
生物を直径250μmから1000μmに粒子化し、得
られる微粒子を終濃度0.2重量%から1.0重量%の
水溶性ジアルデヒドで処理する工程を含むことを特徴と
するアミド化合物の製造方法。 - 【請求項2】ニトリル化合物に、ニトリル化合物をアミ
ド化合物に変換させる水和活性を有する微生物を固定化
して得られる固定化微生物を作用させ、該ニトリル化合
物をアミド化合物に変換させる方法において、該固定化
微生物をニトリル化合物に作用させる前に、該固定化微
生物を直径250μmから1000μmに粒子化し、得
られる微粒子を終濃度0.2重量%から1.0重量%の
水溶性ジアルデヒドで処理することを特徴とする固定化
微生物が有する、ニトリル化合物をアミド化合物に変換
させる水和活性の安定性向上方法。 - 【請求項3】請求項2記載の方法によってニトリル化合
物をアミド化合物に変換させる水和活性の安定性が向上
された固定化微生物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29939394A JPH08154691A (ja) | 1994-12-02 | 1994-12-02 | アミド化合物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29939394A JPH08154691A (ja) | 1994-12-02 | 1994-12-02 | アミド化合物の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08154691A true JPH08154691A (ja) | 1996-06-18 |
Family
ID=17871980
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29939394A Withdrawn JPH08154691A (ja) | 1994-12-02 | 1994-12-02 | アミド化合物の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08154691A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7264951B1 (en) | 1992-02-20 | 2007-09-04 | Phyton, Inc. | Enhanced production of taxol and taxanes by cell cultures of Taxus species |
| US7531343B2 (en) | 2006-01-30 | 2009-05-12 | Georgia State University Research Foundation, Inc. | Induction and stabilization of enzymatic activity in microorganisms |
| JP2009142256A (ja) * | 2007-03-19 | 2009-07-02 | Sumitomo Chemical Co Ltd | D−乳酸の製造方法 |
| US7943549B2 (en) | 2007-04-02 | 2011-05-17 | Georgia State University Research Foundation, Inc. | Biological-based catalyst to delay plant development processes |
| US9993005B2 (en) | 2013-03-14 | 2018-06-12 | Georgia State University Research Foundation, Inc. | Preventing or delaying chill injury response in plants |
| US10300093B2 (en) | 2014-06-10 | 2019-05-28 | Georgia State University Research Foundation, Inc. | Inhibiting or reducing fungal infections |
-
1994
- 1994-12-02 JP JP29939394A patent/JPH08154691A/ja not_active Withdrawn
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7264951B1 (en) | 1992-02-20 | 2007-09-04 | Phyton, Inc. | Enhanced production of taxol and taxanes by cell cultures of Taxus species |
| US9605241B2 (en) | 2006-01-30 | 2017-03-28 | Georgia State University Research Foundation, Inc. | Induction and stabilization of enzymatic activity in microorganisms |
| US7531344B2 (en) | 2006-01-30 | 2009-05-12 | Georgia State University Research Foundation, Inc. | Induction and stabilization of enzymatic activity in microorganisms |
| US8323942B2 (en) | 2006-01-30 | 2012-12-04 | Georgia State University Research Foundation | Method for stabilizing activity of enzymes or microorganisms producing the enzymes |
| US7531343B2 (en) | 2006-01-30 | 2009-05-12 | Georgia State University Research Foundation, Inc. | Induction and stabilization of enzymatic activity in microorganisms |
| EP3399022A1 (en) | 2006-01-30 | 2018-11-07 | Georgia State University Research Foundation, Inc. | Induction and stabilization of enzymatic activity in microorganisms |
| JP2009142256A (ja) * | 2007-03-19 | 2009-07-02 | Sumitomo Chemical Co Ltd | D−乳酸の製造方法 |
| US7943549B2 (en) | 2007-04-02 | 2011-05-17 | Georgia State University Research Foundation, Inc. | Biological-based catalyst to delay plant development processes |
| EP2471369A1 (en) | 2007-04-02 | 2012-07-04 | Georgia State University Research Foundation, Inc. | Biological-based catalyst to delay plant development processes |
| US8389441B2 (en) | 2007-04-02 | 2013-03-05 | Georgia State University Research Foundation, Inc. | Biological-based catalyst to delay plant development processes |
| US9462813B2 (en) | 2007-04-02 | 2016-10-11 | Georgia State University Research Foundation, Inc. | Biological-based catalyst to delay plant development processes |
| US9993005B2 (en) | 2013-03-14 | 2018-06-12 | Georgia State University Research Foundation, Inc. | Preventing or delaying chill injury response in plants |
| US10300093B2 (en) | 2014-06-10 | 2019-05-28 | Georgia State University Research Foundation, Inc. | Inhibiting or reducing fungal infections |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20040716 |