JPH0815535A - イメージファイバー - Google Patents

イメージファイバー

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JPH0815535A
JPH0815535A JP6151121A JP15112194A JPH0815535A JP H0815535 A JPH0815535 A JP H0815535A JP 6151121 A JP6151121 A JP 6151121A JP 15112194 A JP15112194 A JP 15112194A JP H0815535 A JPH0815535 A JP H0815535A
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fiber
core
image
mode
graph
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JP6151121A
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English (en)
Inventor
Masaru Shiraiwa
勝 白岩
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】イメージファイバーにおける伝送光のクロスト
ークを軽減させる。 【構成】複数のコアがクラッドを共有してなる、コア間
距離が4.0μm以下で、長さが10m以下のイメージ
ファイバーに於いて、コア直径をaμm,コア間距離を
dμm,開口数を (nはコアの屈折率,n2 はクラッドの屈折率)とした
とき、式 を満足する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医療用,工業用等で用
いられる内視鏡,マイクロマシン等に適用される高画質
で細径のイメージファイバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のイメージファイバーを
用いた医療用の内視鏡としては、従来から、例えば、図
1に見られる装置構成をしたものが用いられている。
【0003】即ち、図1に示す内視鏡装置11の構成に
おいて、図示省略した照明光学系によって照明された被
観察対象物体Tの像(T)は、対物レンズ群12を介し
て複数本の光ファイバーを束ねて構成したイメージファ
イバー13の入射端面13aに結像されると共に、この
結像された観察像(T)が、そのイメージファイバー1
3を経て伝送され、且つ出射端面13bから出射され
て、接眼レンズ14を介して観察される。
【0004】このような内視鏡装置においては、近年そ
の外径の細径化が進み、最近では、例えば、血管等の内
部をも観察し得るように外径が1mm以下にまで細径化
されたものが作られている。これに伴い、上記内視鏡装
置に適用されるイメージファイバーについて細径化が望
まれている。また、画素の高密度化も望まれており、こ
のために、上記イメージファイバーを構成する個々の各
光ファイバーのコア径がより細く、且つクラッドの厚さ
が薄くなる傾向にある。
【0005】また、近年では、マイクロマシン等の画像
入力または伝送用として、上記コア径が更に細径化され
たイメージファイバーが期待されている。このような極
細径のイメージファイバーは、通常の場合、上記イメー
ジファイバーを構成する個々の各光ファイバーを束ねて
構成するようなことはせずに、これらのコアがクラッド
を共有するようにした、所謂、ファイバーコンジットと
呼ばれる構造のものが主に用いられている。
【0006】図2は、前記ファイバーコンジットの断面
構造を模式的に示しており、ファイバーコンジット15
は、共通のクラッド16の内部に相互に離間して配置さ
れた複数の各コア17を備えて構成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらのイメ
ージファイバーは、上記のように高画素化が望まれてお
り、コア径を小さくすると共にコア相互間のクラッドの
厚さを薄くする必要がある。このため、上記ファイバー
のコア径,クラッドの厚さが光の波長の数倍以下となる
ので、コア間のモード結合によってクロストークが発生
し易くなり、伝送画像の画質を著しく低下させる結果と
なる。
【0008】そこで、上記クロストークを減少させて良
好な画質を確保するためには、コアの形状や配列をラン
ダムに構成するようにした、所謂、ランダムイメージフ
ァイバーの技術が知られているが、このような構造では
画素の明るさや各コア間のクロストークが不均一となり
画像が見づらいと言う欠点を有する。
【0009】他方、同径のコアを等間隔に並べた通常の
イメージファイバーにおいては、クロストークを減少さ
せ良好な画質を確保するためには、クラッドの厚さをあ
る程度厚くする必要があるが、そうすると、今度は、フ
ァイバー束の断面における単位面積当たりの各々のコア
の占有率が減少するため、充分な伝送光量を確保するこ
とができず、併せて、低解像のものになってしまってい
た。
【0010】また、従来これらのファイバーに適用され
るガラス材として石英系のものが用いられているが、石
英系のイメージファイバーは、材質の特性上開口数を大
きくすることができないため、上記クロストークの発生
量が大きくなってしまう。
【0011】即ち、石英系のイメージファイバーでは、
上記したように開口数を大きくすることができないの
で、コア径が非常に小さくなると、コア内を伝搬する伝
搬モードの数が減少するため、比較的大きな光量を伝搬
する伝搬モードのカットオフ波長が観察波長域に存在
し、そのモードの放射や、クロストークが増大する。こ
れらの放射モード光やコアからしみ出た光は、そのファ
イバー束の外周部を取り囲むジャケット層で吸収または
放射されるので、伝送される画像の色バランスが崩れ、
画質が著しく劣化する。
【0012】本発明は、上記した従来技術の問題点を解
消するためになされたもので、その目的とするところ
は、上記の如く高画素,極細のイメージガイドに於いて
問題となるクロストークの少ないイメージファイバーを
提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するために、本発明は、複数のコアがクラッドを共有し
てなる、コア間距離が4.0μm以下で、長さが10m
以下のイメージファイバーに於いて、コア直径をaμ
m,コア間距離をdμm,開口数を (n1 はコアの屈折率,n2 はクラッドの屈折率)とし
たとき、次式(1) を満たすことを特徴とするものである。
【0014】また、本発明は、使用波長の最大波長をλ
μmとしたとき、次式(2) を満たすことを特徴とするものである。
【0015】更に、本発明は、複数のコアがクラッドを
共有してなる、コア間距離が4.0μm以下,コア直径
が2.0μm以下の多成分系ガラスファイバーに於い
て、コア直径をaμm,コア間距離をdμm,開口数を (n1 はコアの屈折率,n2 はクラッドの屈折率)とし
たとき、次式(3) を満たし、且つ、次式(4) を満たすことを特徴とするものである。
【0016】前記に述べたイメージファイバーに於ける
クロストークの現象については、論文「イメージファイ
バーの伝送特性」(電気通信学会誌 '83.11vol.J66-C
No.11 )の中で解析されている。そして、論文内に示さ
れている数式を用いることによってクロストークの様子
を推察することができる。
【0017】伝送画像の画質の良し悪し即ちクロストー
クの大小は、上記論文中に示されているクロストークパ
ラメータ(論文内では漏話パラメータと言う。このクロ
ストークパラメータを以下Bと記すことにする。)と言
う値で代表できる。このB値が大きいほどクロストーク
が大きく画質が悪い。他方、このB値が小さいほどクロ
ストークが小さく画質がよい。
【0018】しかるに、伝搬モードがLP01モードであ
る場合のイメージファイバーのB値は、具体的には次式
(5)で表すことができる。 0 ,K1 はそれぞれ0次,1次の第2種変形ベッセル
関数、u01,w01は各々LP01モードの固有値、aはフ
ァイバーのコア直径、dはファイバーの繊維間隔、zは
ファイバーの長さ、β01は、LP01モードの伝搬定数で
ある。vは正規化周波数で次式(6)で示される値であ
る。 ここでn1 ,n2 はそれぞれコアとクラッドの屈折率で
あり、λはファイバー内を伝搬する光の波長を表す。
【0019】また、LP01モード以外の高次の伝搬モー
ドについても、上記論文中に記されている考え方に基づ
いてB値を計算することができる。上記の計算式によ
り、波長を変化させた場合のB値の変化を、計算した結
果を図4のグラフ(以下、グラフ1という)に示す。グ
ラフ1からB値の対数は波長の逆数に比例することが分
かる。
【0020】ところで、イメージファイバーのクロスト
ークは各モードのクロストークの線形結合である。これ
はファイバーで伝送される光は各モードの線形結合であ
るという考え方に基づいており、ファイバーで伝送され
る光量をEtotal とするとこの値は次式(7)で表され
る。
【0021】ここでAmlは入射光により励振される各モ
ード電磁界の振幅の比を表し、Emlは各モードの電界分
布関数(モード関数)である。このAmlはファイバーの
端面に入射する光の電解分布に依存し、次式(8)で求
めることができる。 ここでO(r,θ)はファイバー端面に入射する光の電
解分布、r,θはコアの中心を原点とするコアの入射面
上の点の極座標である。
【0022】内視鏡に於いては、一般に収斂レンズ系を
対物光学系として、ファイバー端面に像を結像させてい
る。従って、ここで入射される光の電解分布O(r,
θ)として点光源をレンズで結像させた場合の点像振幅
分布を考えることができる。点像振幅分布は一般に次式
(9)で与えられる。 λは波長、Fno.は入射光学系の開口、J1 は1次の
第1種ベッセル関数である。
【0023】また、モード関数は具体的には次式(1
0)で与えられる。 m ,Km はそれぞれm次の第1種ベッセル関数,m次
の第2種変形ベッセル関数、uml,wmlは各々LPml
ードの固有値、aはコアの直径である。
【0024】また、各モードの振幅比を表すAmlの2乗
は各モードの強度比を表す。これを各モードのウェイト
と呼ぶことにする。
【0025】以上被写体が点光源の場合について述べた
が、実際の被写体は、ある広がりを持っている。この場
合結像した像の分布は、点像の集合であると考えられ
る。また観察に用いる光源自体はインコヒーレントであ
ると考えられるので、トータルのウェイト(=Weight
m1とする)は以下式(11)で表される。 ここでAmlは式(8)で示される各モードの振幅比であ
り、sは像の広がりの範囲である。
【0026】式(8),(9),(10),(11)を
用いて、ファイバー内で励振される各モードのパワーを
図5のグラフ(以下、グラフ2という)に示す。このグ
ラフ2には、開口数(NA)が0.5のファイバーに対
して、入射光学系のFno.1.4の光を入射させた場
合にそのファイバー内で励振される各モード〔LP01
ード(イ),LP11モード(ロ),LP21モード
(ハ),LP02モード(ニ),LP12モード(ホ)〕の
エネルギー比を、画素ピッチ(コア間距離)を一定
(3.68μm)にし、コア径を変化させて計算した結
果が示されている。グラフ2において、縦軸はファイバ
ー内で励振される各モードのエネルギーの比率を任意ス
ケールで表している。また、横軸はコアの直径を表して
いる。グラフ2から明らかなように、基本モード〔LP
01モード(イ)〕に近いLP m1モード〔LP11モード
(ロ)及びLP21モード(ハ)〕は、LPml(l>1)
モードに比べて比較的大きなエネルギーが励振されるこ
とが分かる。
【0027】また、表1はコア直径2.22μm,コア
間距離3.73μm,NA0.5のファイバーによって
伝送される各モードのエネルギー比の測定値を示したも
のである。
【表1】コア径2.2μm,開口数0.5のとき、ファ
イバー全体で伝搬される光量を1.0に規格化したとき
の、各モードが伝搬する光量の比を示す。 但し、全エネルギーを1に規格化してある。グラフ2に
示した計算値が定性的に正しいことが、この表1から読
み取ることができる。
【0028】このように、基本モードに近いLPm1モー
ドは、比較的大きなエネルギーが励振されるが、このよ
うな関係は入射光の電解分布形状により多少変動し、一
般にファイバー内で励振されるエネルギー量は、入射光
学系のFno.が小さくなるほど、高次のLPm1モード
の方が大きくなることが検討により分かった。
【0029】以上説明したように、基本モードに近いL
m1モードは、比較的大きなエネルギーを有するので、
イメージファイバーのクロストークが各モードのクロス
トークを上記ウェイトの割合で線形結合したものである
ことを考えると、LPm1モードのB値が小さいイメージ
フェイバーほど、クロストークが少なく画質の良いイメ
ージファイバーであるといえる。
【0030】そこで図6のグラフ(以下、グラフ3とい
う)に、イメージファイバーの画素ピッチを一定にし、
コア径を変化させたときの上記LP01モードの任意波長
に於けるB値を示す。グラフ3の横軸は、コア径を表
し、縦軸は、B値の絶対値の対数を表している。
【0031】また、図7のグラフ(以下、グラフ4とい
う)に上記と同様の計算をしたLP 11モードの任意波長
に於けるB値を示す。グラフ4の横軸は、コア径を表
し、縦軸は、B値の絶対値の対数を表している。
【0032】グラフ3,4から明らかなように、画素ピ
ッチが一定のときLPm1モードのB値が最小になるコア
径が存在することが分かる。即ち解像力が一定のとき
に、クロストークを最小にするコア径が存在することに
なる。
【0033】従って、クロストークを実用上最小にする
には、LPm1モードのB値が最小になるコア径を設定す
れば良い(このコア径を、以下コア径の最適値と呼
ぶ)。
【0034】また、グラフ3,4から明らかなように、
伝搬モードの波長が長波長になるに従って、コア径の最
適値が大きい方にシフトすることが分かる。同様に伝搬
モードの次数が高いほど(mが大きいほど)コア径の最
適値が大きい方にシフトしていることが分かる。
【0035】更に、グラフ1を示して前述したことから
分かるように、波長が長くなると指数関数的にB値は増
大する。即ち、長波長域ではクロストークが非常に増大
し、画質を著しく劣化させる。従って、上記コア径の最
適値は、長波長側で最適となるような設定を行う方が望
ましい。
【0036】これらを考慮し、クロストークが問題とな
るコア間距離4.0μm以下のイメージファイバーにつ
いて、使用波長を可視域と考えたときに、上記コア径の
最適値を検討した結果、コア径の最適値の範囲と、画素
ピッチ,開口数の関係は次式(1)で表されることが分
かった。
【0037】ここで、aはコア直径(μm)を,dはコ
ア間距離(μm), (nはコアの屈折率,n2 はクラッドの屈折率)を示
す。従って、この式(1)を満たすことで、クロストー
クが少なく、高画質のイメージファイバーが実現でき
る。
【0038】この関係は、異なるコア径,または異なる
屈折率のコアが、クラッドを共有してなるイメージファ
イバーに於いても成り立ち、その際は式(1)に於ける
d,またはa,またはNAの値を、そのファイバーの平
均値を用いて計算すれば良い。このようなファイバー
は、同一のコアを整列させたイメージファイバーに比べ
ると、最適値を設定した効果は非常に大きくなる。しか
し、前述の如く、個々のコアの構造,または配列を大き
く変えると、個々のコアの明るさや各コア間のクロスト
ークが不均一となり画像が見づらくなってしまう。
【0039】次に、イメージファイバーに於ける伝送画
像の色バランスについて考えてみる。一般に、コア径が
非常に小さくなると、コア内を伝搬する伝搬モードの数
が減少する。特に石英系のイメージファイバーでは、比
屈折率差を大きくできないため、コア径が非常に小さく
なると、コア内を伝搬する伝搬モードの数が数個まで減
少する。
【0040】前述したように基本モードに近いLPm1
ードは比較的大きなエネルギー量で励振される。そのた
め、伝搬モードの数が非常に少ないと、基本モードに近
いLPm1モードのカットオフ波長が観察波長域に存在
し、そのモードの放射や、クロストークが増大する。こ
れらは、ファイバーバンドル外周のジャケット層で吸収
または放射されるため、伝送される画像の色バランスが
崩れ、画質が著しく劣化する。従って、色のバランスを
確保するためには、基本モードに近いLPm1モードのカ
ットオフ周波数に対し、使用波長の最大波長に於けるフ
ァイバーの正規化周波数をある程度大きな値とする必要
がある。
【0041】また、図8のグラフ(以下、グラフ5とい
う)に、あるスペックのイメージファイバーに於ける、
使用波長に対する光量損失の様子を概念図で示す。グラ
フ5の縦軸は損失,横軸は使用波長である。グラフ5中
の矢印,, .. はそれぞれLPm1モードのカット
オフ波長を示している。
【0042】グラフ5に示すように、光量の損失は、カ
ットオフ波長より数十nm短波長側で最大となり、カッ
トオフ波長より僅かに長波長側で最小となる。
【0043】前記の如く、基本モードに近いLPm1モー
ドは比較的大きなエネルギー量で励振されるが、一般に
使用されている入射光学系のFno.に於いては、グラ
フ2からも分かるように、およそLP21モードまでが比
較的大きなエネルギー量となる。また、上記の如く各L
m1モードのカットオフ波長近傍(数十nm短波長側)
で、LPm1モードの光量の損失が最大となるので、特に
クロストークの絶対量が非常に大きい観察波長域の最大
波長付近に、LP21モードのカットオフ波長が存在する
と伝送画像の色バランスが崩れ、画質が著しく劣化す
る。
【0044】従って、LP21モードのカットオフ波長
が、使用波長の最大波長より数十nm以上離れるように
ファイバーの構造を決めれば、LP21モードの光量の損
失による伝送される画像の色バランスの崩れが低減され
る。
【0045】使用波長の最大波長をλμm,コア直径を
aμm,開口数をNAとしたとき、上記の条件を数式に
より表すと次式(2)で表すことができる。
【0046】従って、式(1)と式(2)を満たす構造
とすることで、伝送される画像の色バランスが良好で、
且つクロストークが少ない、高画質のイメージファイバ
ーを実現することができる。
【0047】またここで、入射光学系でファイバー入射
端面上に結像される像のエネルギー総量に対する、ファ
イバー内で励振されるエネルギー総量の割合を考えてみ
る。前出のグラフ2から明らかなように、コア径が小さ
くなるほど、その値は小さくなることが分かる。特にL
11,LP21モードが比較的大きなエネルギーで励振さ
れるため、LP21モードが遮断状態となるようなコア径
より小さなコアのファイバーでは、変換効率は非常に小
さくなる。従って、そのような状態では、伝送される画
像が暗くなり望ましくない。
【0048】このことを考えると、LP21モードのカッ
トオフ波長が、観察波長域の最大波長より数十nm以上
長波長になるような条件を用いれば、伝送画像が明る
く、且つ色バランスの良い画像が得られる。具体的には
次式(12)で示す条件となる。
【0049】式(12)において、使用波長に可視域を
想定すると、λはおよそ0.7μmとなる。例えばこの
ときコア径を3μm以下と考えると、式(12)から開
口数(NA)が0.28以上必要になることが分かる。
またコア径が2μm以下のような非常に細いファイバー
になると、開口数(NA)が0.42以上であることが
望ましい。よって、可視領域でコア径2.0μm以下の
条件で、式(1)を次式(4)に書き直すことができ
る。
【0050】更に、近年では、マイクロマシン等の画像
入力または伝送用として更に細いイメージファイバーが
期待されており、そのような場合はコア径は非常に小さ
く、例えば1.5μm以下を想定すると式(12)よ
り、ファイバーの開口数は0.56以上必要である。よ
って、NA0.56以上,コア径1.5μm以下の条件
で、式(1)を次式(13)に書き直すことができる。
【0051】従って、NA0.56以上,コア径1.5
μm以下で式(13)を満たすことで、伝送される画像
の色バランスが良好で、且つクロストークが少ない、高
画質の極細ファイバーを実現することができる。但し、
コア径が0.85μm以下となると、式(12)を満た
すNAはほぼ1.0となり、そのようなファイバーは実
現困難である。
【0052】従来、細径ファイバーに使用されていた石
英系ガラス材を適用したファイバーに於いては、開口数
が大きなものが作られるようになったが、0.1〜0.
45程度である。多成分系ガラス材を適用したイメージ
ファイバーに於いては、開口数はおよそ0.2〜0.8
程度までのものが作られている。従ってコア径が1.5
μm以下の極細ファイバーに於いては、多成分系のガラ
ス材を適用することにより開口数0.56以上とするこ
とで、伝送される画像の色バランスの崩れが低減され
る。
【0053】但し、多成分系のガラス材は開口数を大き
くして屈折率を上げると、短波長側の透過率が低下す
る。従って、伝搬距離が非常に長くなると、伝送される
画像が黄色く着色されてしまう。
【0054】これらを軽減するために、NAが0.4以
上のイメージファイバーでは、長さが10m以下である
ことが望ましく、NAが0.6以上のイメージファイバ
ーでは、長さが8.5m以下であることが望ましい。更
にNAが0.8以上の、高NAイメージファイバーで
は、長さが7m以下であることが望ましい。
【0055】以上説明したように本発明による構造をと
ることで、クロストークの少ない画質の良好なイメージ
ファイバーを提供することができる。
【0056】
【実施例】以下、本発明を適用したイメージファイバー
の実施例につき、表2,図3,及び図9〜13を参照し
て説明する。表2は本発明の実施例1〜6のイメージフ
ァイバーのスペックと前記式(1)の値を示したもので
ある。
【表2】 以下に各々の実施例について説明する。
【0057】実施例1はバンドル径0.3mm,長さ3.
5m,NAが0.5のイメージファイバーである。ファ
イバーのスペック表から、前記式(1),(2)を満た
すことが分かる。このイメージファイバーの任意の1つ
のコアに光を入れたときの、クロストークの様子を図9
のグラフ(以下、グラフ6という)に示す。グラフ6の
横軸の数値はコアの番号を表し、光を入れたコアを0と
している。図3にコアの番号の詳細を示す。またグラフ
の縦軸は、入射した光量を1としたときのファイバーの
射出端面におけるコアの光量比である(以下、実施例2
〜5で用いるグラフは同様の表示法で示したものであ
る)。グラフ6から明らかなように実施例1のファイバ
ーは、クロストークが少なく画質が良好であることが分
かる。
【0058】実施例2はバンドル径0.24mmと細いフ
ァイバーで、長さ3m,NAが0.624のイメージフ
ァイバーである。実施例1同様、前記式(1),(2)
を満たしている。このイメージファイバーの任意の1つ
のコアに光を入れたときの、クロストークの様子を図1
0のグラフ(以下、グラフ7という)に示す。グラフ7
から明らかなように実施例2のファイバーは、非常に細
いファイバーでありながら、クロストークが少なく画質
が良好であることが分かる。
【0059】実施例3はバンドル径0.6mmと若干大き
いが、コア間距離が小さく、解像力が非常に優れたファ
イバーで、長さ3m,NAが0.718のイメージファ
イバーである。実施例1同様、前記式(1),(2)を
満たしている。このイメージファイバーの任意の1つの
コアに光を入れたときの、クロストークの様子を図11
のグラフ(以下、グラフ8という)に示す。グラフ8か
ら明らかなように実施例3のファイバーは、クロストー
クが少なく画質が良好で、且つ非常に高解像であること
が分かる。
【0060】実施例4はバンドル径0.8mm,長さ5m
で、NAが0.45と比較的低NAで、長尺のイメージ
ファイバーである。実施例1同様、前記式(1),
(2)を満たしている。このイメージファイバーの任意
の1つのコアに光を入れたときの、クロストークの様子
を図12のグラフ(以下、グラフ9という)に示す。グ
ラフ9から明らかなように実施例4のファイバーは、ク
ロストークが少なく画質が良好であることが分かる。ま
た、低NAのため、多成分系の長尺ファイバーで問題と
なる短波長側の透過率の低下を少なく抑えることができ
る。従って、ファイバー長は5mと長いが、伝送画像の
透過率特性は特に問題ない。
【0061】実施例5はバンドル径0.2mm,長さ0.
5mで、NAが0.806と高NAで、非常に細いイメ
ージファイバーである。実施例1同様、前記式(1),
(2)を満たしている。このイメージファイバーの任意
の1つのコアに光を入れたときの、クロストークの様子
を図13のグラフ(以下、グラフ10という)に示す。
グラフ10から明らかなように実施例5のファイバー
は、非常に極細のファイバーであるにも拘らず、クロス
トークが少なく、画質が良好であることが分かる。ま
た、ファイバー長が0.5mと短いため、多成分系で高
NAのファイバーにおいて問題となる短波長側の透過率
の低下を少なく抑えることができる。従って、伝送画像
の透過率特性は特に問題ない。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば解像
力が高くかつクロストークの少ない高画質のイメージフ
ァイバーを提供することができる。
【0063】
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なイメージファイバーを用いた内視鏡の
概要を模式的に示す配置構成図である。
【図2】同内視鏡に適用されるイメージファイバーのフ
ァイバーコンジットの断面構造を模式的に示す斜視図で
ある。
【図3】イメージファイバーの任意の1つのコアに光を
入射したときの各コアの番号の詳細を示す図である。
【図4】波長を変化させた場合のクロストークパラメー
タの変化を計算した結果を示すグラフ(グラフ1)であ
る。
【図5】ファイバー内で励振される各モードのパワーを
示すグラフ(グラフ2)である。
【図6】イメージファイバーの画素ピッチを一定にし、
コア系を変化させたときのLP 01モードの任意波長にお
けるクロストークパラメータを示すグラフ(グラフ3)
である。
【図7】イメージファイバーの画素ピッチを一定にし、
コア系を変化させたときのLP 11モードの任意波長にお
けるクロストークパラメータを示すグラフ(グラフ4)
である。
【図8】あるスペックのイメージファイバーに於ける、
使用波長に対する光量損失の様子を概念図で示すグラフ
(グラフ5)である。
【図9】実施例1のイメージファイバーの任意の1つの
コアに光を入射したときのクロストークの様子を示すグ
ラフ(グラフ6)である。
【図10】実施例2のイメージファイバーの任意の1つ
のコアに光を入射したときのクロストークの様子を示す
グラフ(グラフ7)である。
【図11】実施例3のイメージファイバーの任意の1つ
のコアに光を入射したときのクロストークの様子を示す
グラフ(グラフ8)である。
【図12】実施例4のイメージファイバーの任意の1つ
のコアに光を入射したときのクロストークの様子を示す
グラフ(グラフ9)である。
【図13】実施例5のイメージファイバーの任意の1つ
のコアに光を入射したときのクロストークの様子を示す
グラフ(グラフ10)である。
【符号の説明】
11 内視鏡装置 13 イメージファイバー 16 クラッド 17 コア

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のコアがクラッドを共有してなる、
    コア間距離が4.0μm以下で、長さが10m以下のイ
    メージファイバーに於いて、 コア直径をaμm,コア間距離をdμm,開口数を (n1 はコアの屈折率,n2 はクラッドの屈折率)とし
    たとき、式(1) を満たすことを特徴とするマルチモードイメージファイ
    バー。
  2. 【請求項2】 使用波長の最大波長をλμmとしたと
    き、式(2) を満たすことを特徴とする特許請求の範囲第1項のイメ
    ージファイバー。
  3. 【請求項3】 複数のコアがクラッドを共有してなる、
    コア間距離が4.0μm以下,コア直径が2.0μm以
    下の多成分系ガラスファイバーに於いて、 コア直径をaμm,コア間距離をdμm,開口数を (n1 はコアの屈折率,n2 はクラッドの屈折率)とし
    たとき、式(3) を満たし、且つ、式(4) を満たすことを特徴としたイメージファイバー。
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