JPH08158954A - 内燃機関のegr制御装置 - Google Patents

内燃機関のegr制御装置

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JPH08158954A
JPH08158954A JP6302295A JP30229594A JPH08158954A JP H08158954 A JPH08158954 A JP H08158954A JP 6302295 A JP6302295 A JP 6302295A JP 30229594 A JP30229594 A JP 30229594A JP H08158954 A JPH08158954 A JP H08158954A
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valve
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Tadashi Nomura
正 野村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】内燃機関の吸・排気弁リフト特性切換時のEG
R性能を改善する。 【構成】吸気弁の弁リフト特性の切換時、該切換作動遅
れ時間TD2 (TD4) とEGR弁の作動遅れ時間TD
3 (TD5)との差分TD1だけEGR弁の作動開始を
遅らせ、かつ、EGR弁の開度を徐々に変化させて変化
する外部EGR量と弁リフト特性切換により変化する内
部EGR量との合計値が略一定に保持されるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機関運転状態に応じて
吸・排気弁のリフト特性を切り換えるようにした内燃機
関のEGR制御装置に関し、特に、弁リフト特性切換時
のEGR制御に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用内燃機関においては、周知のよう
にNOx排出量低減のため排気の一部を吸気系に還流す
るEGR装置を備えたものがある。一方、内燃機関の吸
・排気弁の弁リフト特性 (開閉タイミングやリフト量の
特性) を機関運転状態に応じて切り換えることにより、
例えば常用速度域での運転性能を維持しつつアイドル時
の安定性、高速時の出力向上を図るようにした弁リフト
特性切換装置を備えたものが知られている。
【0003】前記EGR装置と弁リフト特性切換装置を
共に備えた内燃機関においては、弁リフト特性の切換時
にEGRの有無を同時に切り換えると弁リフト特性の切
換によるトルク変化とEGRの切換によるトルク変化と
が重なって大きなトルク変化を発生することとなる。そ
のため、例えば特開平5−163970号公報に開示されるも
のでは、低速用弁リフト特性で且つEGRを行う状態か
ら、高速用弁リフト特性で且つEGRを停止する状態へ
切り換える間に、低速用弁リフト特性で且つEGRを停
止する状態を挟んでトルク変化を抑制することを図って
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の切換方式では本来EGRを行うべき低速用
弁リフト特性でEGRを停止しているためNOxの排出
量が増大し、他の領域と比較して格差が大きくなり、排
気エミッション低減のための空燃比制御も困難となる。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
なされたもので、弁リフト特性の切換時にEGR率が滑
らかに変化するようにして、トルク変化とNOx排出量
の変化とを共に抑制できるようにした内燃機関のEGR
制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1の発
明は、図1に示すように、運転状態検出手段によって検
出される機関運転状態に応じて吸・排気弁のリフト特性
を切り換える弁リフト特性切換手段を備えた内燃機関に
おいて、排気系と吸気系とを結ぶEGR通路に介装され
て排気系から吸気系に還流される排気の流量を制御する
EGR手段と、前記運転状態検出手段によって検出され
る機関運転状態に応じて前記EGR手段の目標制御量を
設定する目標EGR制御量設定手段と、前記弁リフト特
性切換手段によって吸・排気弁の弁リフト特性が切換ら
れたときに前記目標制御量設定手段で設定される目標制
御量の切換前の値から切換後の値に徐々に変化させるよ
うにEGR手段の制御量を補正するEGR制御量補正手
段と、前記吸・排気弁の弁リフト特性切換時に補正され
た制御量に基づいて前記EGR手段を制御する弁リフト
特性切換時EGR制御手段と、を含んで構成したことを
特徴とする。
【0007】また、請求項2の発明では、前記弁リフト
特性切換手段は、機関の回転速度と負荷とに応じて吸・
排気弁の弁リフト特性を切り換えることを特徴とする。
また、請求項3の発明では、前記目標制御量設定手段
は、機関の回転速度と負荷とに応じてEGR手段の目標
制御量を設定することを特徴とする。また、請求項4の
発明では、図1に鎖線で示すように前記弁リフト切換手
段の作動切換に要する時間が前記EGR手段の制御切換
に要する時間より大きい分だけ、EGR手段の作動開始
を遅延させるEGR遅延手段を含んで構成したことを特
徴とする。
【0008】
【作用】請求項1の発明によれば、弁リフト特性手段に
より吸・排気弁の弁リフト特性が切り換えられると、目
標制御量設定手段により設定される目標制御量が弁リフ
ト特性の切換に応じて変化する。例えば、低速用の弁リ
フト特性から高速用の弁リフト特性に切り換えるとバル
ブオーバーラップ量が増大してシリンダ残留排気量つま
り所謂内部EGR量が増大する。したがって、前記EG
R手段によるEGR量 (外部EGR量) は前記内部EG
R量の増大に見合って減少するように目標制御量が設定
されており、それによって切換前後で内部EGR量と外
部EGR量とを合計した総EGR量が変化しないように
設定されている。
【0009】しかし、弁リフト特性切換手段の切換が開
始されても駆動用の油圧等の変化等作動に遅れを生じる
ので内部EGR量が徐々に切り換えられるので、外部E
GR量を瞬時に切り換えると、切換途中で総EGR量ひ
いてはEGR率が大きく変化してしまう。そこで、弁リ
フト特性の切換時には、EGR手段の目標制御量を切換
前に設定された値から切換後に設定された値に徐々に変
化させるように制御量を補正することにより、前記内部
EGR量の切換時の変化に対応するように外部EGR量
を変化させ、切換途中においても総EGR量、したがっ
てEGR率の変化を抑制することができ、排気エミッシ
ョン低減のための空燃比制御も容易となる。
【0010】また、請求項2の発明によれば、吸・排気
弁の弁リフト特性を機関の回転速度と負荷とで定まる運
転状態に良好に対応させて切り換えることができる。ま
た、請求項3の発明によれば、EGR手段の目標制御量
を機関の回転速度と負荷とで定まる運転状態に良好に対
応させて設定することができる。また、請求項4の発明
によれば、前記弁リフト切換手段の作動切換に要する時
間が前記EGR手段の制御切換に要する時間より大きい
分だけ、EGR手段の作動開始を遅延させるため、弁リ
フト切換手段とEGR手段との切換が略同時に終了して
EGR率を切換後の目標値に収束させることができ、E
GR率を高精度に制御することができる。
【0011】
【実施例】以下に本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図2は、本発明の一実施例を示す。図において、内
燃機関1の吸気通路2にはスロットル弁3が介装され、
該吸気通路2のスロットル弁3下流側と排気通路4とを
結んでEGR通路5が配設されている。該EGR通路5
には、EGR流量を制御するEGR手段としてのEGR
弁6が介装されている。該EGR弁6はステップモータ
によって駆動され、コントロールユニット7からの制御
信号によって開度をリニアに制御できるようになってい
る。
【0012】また、各気筒の吸気弁8の弁リフト特性を
機関運転状態に応じて切り換える弁リフト特性切換手段
9を備えている。該弁リフト特性切換手段9の構成につ
いては後述する。前記コントロールユニット7には、バ
ッテリ電圧VB 、水温センサ10により検出される冷却水
温度TW 、クランク角センサ11により検出される機関回
転速度N、エアフローメータ12により検出される吸入空
気流量Q、アクセル開度センサ13により検出されるアク
セル開度、ブーストセンサ14により検出されるブースト
圧(吸気圧) 、イグニッションスイッチ (IGN/SW)
15のON・OFF、スタータスイッチ16のON・OF
Fの各信号が入力され、コントロールユニット7はこれ
ら各検出信号に基づいて求められる機関運転状態に応じ
て、前記弁リフト特性切換手段9の切換制御、EGR弁
6の制御、その他燃料噴射制御、点火時期制御を行う。
【0013】前記弁リフト特性切換手段9のとしては、
例えば、特開平6−123207号公報に示されるよう
なものを採用することができる。このものの概要を図3
〜図8に基づいて説明する。図3,図4において、各気
筒には吸気弁8に対応してメインロッカアーム41が各気
筒に共通なメインロッカシャフト43を介してシリンダヘ
ッドに揺動自在に支持されている。また、メインロッカ
アーム41にはシャフト46にローラ48が回転自在に連結さ
れ、このローラ48に低速用カム49を転接させるようにな
っている。また、メインロッカアーム41にはローラ48と
並んでサブロッカアーム42が設けられ、このサブロッカ
アーム42の基端はサブロッカシャフト50を介してメイン
ロッカアーム41に相対回転可能に連結されている。
【0014】サブロッカアーム42は吸気弁8に当接する
部位を持たず、その先端に高速用カム53に摺接するカム
フォロア部54が形成され、その下側にはこのカムフォロ
ア部54を高速用カム53に押し付けるロストモーションス
プリング39が介装される。また、図5,図6に示すよう
に、サブロッカアーム42にはプランジャ55を摺動自在に
嵌合させる孔56が形成され、メインロッカアーム41には
プランジャ57,58を摺動自在に嵌合させる孔59,60がそ
れぞれ形成され、プランジャ57の背後に油室61が画成さ
れる一方、プランジャ58の背後にリターンスプリング62
が介装される。
【0015】各孔56,59,60は所定位置で互いに同軸方
向に連続し、かつ同一径で形成される。そして、油室61
にオイルポンプより導入される作動油が、後述するカム
切換弁70を介して高速運転時に導かれ、前記低速用カム
49と高速用カム53との切換を円滑に行うようになってい
る。尚、プランジャ58の嵌合する孔60の一端には栓体63
が圧入され、栓体63には空気抜き孔64が開口している。
【0016】そして、図6に示すように、油室61に導か
れる作動油圧によりプランジャ57が孔59,56に、プラン
ジャ55が孔56,60に渡ってそれぞれ嵌合することによ
り、メインロッカアーム41とサブロッカアーム42が一体
化する。また、図5に示すように、リターンスプリング
62の付勢力によりプランジャ57が孔59の端壁に当接した
状態では、各プランジャ55,57,58が各孔56,59,60に
それぞれ収まって、メインロッカアーム41の揺動を拘束
しないようになっている。
【0017】低速用カム49とこれに隣接する高速用カム
53は、それぞれ共通のカムシャフトに一体に形成され、
機関の低回転時と高回転時において要求される弁リフト
特性を満足するように異なる形状(大きさが異なる相似
形も含む)に形成されている。ここで高速用カム53は低
速用カム49と比べ、弁リフト量を大きくするプロフィー
ルを有しており、高速用カム53及び低速用カム49による
吸気弁5の弁揚程曲線は、各々図7及び図8に示すよう
になっている。
【0018】次に、以上の構成による作用を説明する。
機関の所定運転状態において、メインロッカアーム41は
低速用カム49のプロフィールに従って揺動し、各吸気弁
及び排気弁を開閉駆動する。このとき、サブロッカアー
ム42は高速用カム53によって揺動されるものの、リター
ンスプリング62の付勢力により各プランジャ57,55,58
が各孔59,56,60にそれぞれ収まって、メインロッカア
ーム41の動きを妨げることはない。
【0019】これに対して、作動油圧が油室61に導かれ
ると、各プランジャ57,55,58はリターンスプリング62
に抗して移動し、プランジャ57が各孔59,56に渡って嵌
合するとともに、プランジャ58が各孔56,60に渡って嵌
合することにより、2つのロッカアーム41,42が一体と
なって揺動する。ここに、高速用カム53は低速用カム49
に比較して、リフト量が大きくなるように形成されてい
るから、サブロッカアーム42と一体化した揺動時は、メ
インロッカアーム41のローラ48が低速用カム49から浮き
上がり、各吸気弁及び排気弁は高速用カム53のプロフィ
ールに従って開閉駆動され、リフト量が大きくなる。
【0020】次に、コントロールユニット7による吸・
排気弁の弁リフト特性切換制御とEGR制御を図9〜図
11のフローチャートに従い、図12のタイムチャートを参
照して説明する。ステップ (図ではSと記す。以下同
様) 1では、スタータスイッチ16がオンであるか否かを
判定し、オンであるクランキング時は吸気弁が低速用カ
ムに係合して低速用の弁リフト特性が選択されているの
で、ステップ2で高速用の弁リフト特性に切り換えられ
たときに0にリセットされるフラグF1を1にセット
し、ステップ3では各種計測用のタイマーTDを0にリ
セットし、ステップ4では後述するようにして設定され
る弁リフト特性切換に対するEGRの作動遅れ時間TD
1を0にリセットした後、ステップ5へ進み、前記ステ
ップ1でスタータスイッチ16がオフと判定されたとき
は、前記ステップ2〜ステップ4をジャンプしてステッ
プ5へ進む。
【0021】ステップ5〜ステップ7では弁リフト特性
の切換条件の判別を行う。即ち、ステップ5で水温Tw
がTw1<Tw<Tw2の範囲内にあり、機関回転速度
NがN1<N<N2の範囲内にあり、機関負荷を表す基
本燃料噴射量TP がTP >T P 1である全ての条件が満
たされたときは、ステップ8へ進んで弁リフト特性を高
速用にセットし、ステップ9で前記フラグF1を0にセ
ットする。また、前記各条件の少なくとも1つが満たさ
れないときは、ステップ10へ進んで弁リフト特性を低速
用にセットし、ステップ11で前記フラグF1を1にセッ
トする。
【0022】ステップ12では、前記フラグF1の値が反
転したか否かを判定する。そして、反転したと判定され
たときはステップ13へ進んで前記タイマーTDを0にリ
セットし、ステップ14で前記フラグF1の値を判別す
る。フラグF1の値が0と判定されたとき、つまり弁リ
フト特性が低速用から高速用に切り換えられたと判定さ
れたときはステップ15へ進んで弁リフト特性の低速用か
ら高速用への切換信号が発せられてから切換が完了する
までの作動遅れ時間TD2を、該作動遅れ時間TD2を
決定する機関回転速度Nに対して予め求められたマップ
から検索して読み込み、また、該弁リフト特性の低速用
から高速用への切換に対応して開度を増大制御されるE
GR弁16の開度切換信号が発生されてから制御が完了す
るまでの作動遅れ時間TD3を、該作動遅れ時間TD3
を決定する基本燃料噴射量TP に対して予め求められた
マップから検索して読み込む。尚、作動遅れ時間TD2
が機関回転速度Nによって決定されるのは、カムの切換
速度が機関回転速度Nに比例的であるからであり、一
方、作動遅れ時間TD3が機関の負荷である基本燃料噴
射量TP によって決定されるのは、EGR弁16の作動速
度はステップモータの使用により略一定でありEGR弁
16の開度減少量が弁リフト特性の低速用から高速用への
切換により増大する内部EGR量の増大量に見合って設
定され、該内部EGR量の増大量はシリンダ吸入空気量
に対して比例的つまり基本燃料噴射量TPに対して比例
的であるためである。
【0023】次いでステップ16へ進んで前記弁リフト特
性切換の作動遅れ時間TD2から前記EGR弁16の作動
遅れ時間TD3を減算した値を、EGR弁16の作動開始
を遅らせる作動開始ディレイ時間TD1としてセットす
る。一方、ステップ14でフラグF1の値が1と判定され
たとき、つまり弁リフト特性が高速用から低速用に切り
換えられたと判定されたときも同様にしてステップ17で
弁リフト特性の高速用から低速用への切換に要する作動
遅れ時間TD4と、該弁リフト特性の高速用から低速用
への切換に対応して開度を増大制御されるEGR弁16の
制御完了までの作動遅れ時間TD5とを、各マップから
検索して読み込んだ後、ステップ18でTD4からTD5
を減少した値をEGR弁16の作動開始ディレイ時間TD
1としてセットする。
【0024】このようにしてステップ16又はステップ18
で作動開始ディレイ時間TD1を設定した後、ステップ
19へ進み現在のEGR弁16の目標ステップ位置 (目標制
御量に相当する) EGSTPDを、EGSTPD0とし
てセットしてからステップ21へ進む。また、ステップ12
でフラグF1の値が反転していないと判定されたとき、
つまり弁リフト特性の切換信号が発せられた直後でない
ときは、ステップ20でTD>TD1となったかを判定
し、なった後にステップ21’でTD1を0にリセットし
てからステップ21へ進む。
【0025】ステップ21では、弁リフト特性切換信号発
生後の経過時間を計測するタイマTDの値が、前記作動
開始ディレイ時間TD1に達したか否かを判定し、達す
る前はステップ22へ進んで、当該ルーチンの実行周期D
Tを加算して計測を行い、ステップ23でステップモータ
の目標ステップ位置EGSTPDをEGSTPD0にセ
ットする。即ち、この間はEGR弁16を動かすことなく
弁リフト特性切換前の開度に維持して待機させるように
する。
【0026】ステップ24では、設定された目標ステップ
位置EGSTPDに一致するようにステップモータに駆
動信号が出力される。その後、タイマTDの計測値が前
記EGR弁16の作動開始ディレイ時間TD1に達する
と、ステップ25へ進んでEGRを停止する条件か否かを
判定し、停止条件でないときは直ちにステップ27へ進む
が、EGR停止条件と判定されたときはステップ26で後
述するEGR弁16の目標開口面積EGRARの演算に使
用されるEGRダンパ係数EGRDMPを0とした後、
ステップ27へ進む。
【0027】ステップ27では、前記EGR弁16の目標開
口面積EGRARを次式により演算する。 EGRAR=EGRQ0+ (EGRQ×KPB−EGR
Q0) ×EGRDMP ここで、EGRQは目標EGR流量であり、機関回転速
度Nと基本燃料噴射量TP (負荷相当値でありK・Q/
Nとして算出される) とに基づいて、これらN,TP
区分された運転領域毎に設定されたマップから検索す
る。これは、前記運転領域毎に適切なEGR率 (EGR
流量/吸入空気流量Q) が得られるような値に設定され
ている。また、KPBは差圧補正係数であり、機関回転
速度Nとスロットル弁開度TVOとに基づいてマップか
らの検索した値を補間演算して求める。高負荷時は吸入
空気流量Qの増大に伴い要求EGR流量も増大するが、
高負荷時はスロットル弁開度の増大により排気圧と吸気
圧 (ブースト圧) との差圧が減少するため、要求EGR
流量に比例的に開口面積を設定するとEGR流量は差圧
の減少により不足する。そこで、該差圧の減少を補正す
べく差圧補正係数KPBが設定されている。また、EG
Rダンパ係数EGRDMPは、0から1まで時間経過と
共に増大するように設定されており、これにより、目標
開口面積EGRARは切換開始時の値EGRQ0から切
換終了時の値EGRQ×KPBに徐々に変化する。
【0028】ステップ28では、EGR弁16の目標開口面
積EGRARを得るためのEGR弁16駆動用のステップ
モータの目標ステップ位置EGSTPDをEGSTPD
−EGRAR変換テーブルにより変換して求め、ステッ
プ24へ進んでステップモータが駆動されて該目標ステッ
プ位置EGSTPDに制御される。かかる構成とすれ
ば、吸・排気弁の弁リフト特性の切換時は、切換前後で
変化する内部EGR量の変化に応じてEGR弁の開度を
制御して外部EGR量を徐々に変化させるようにしたた
め、図13に示すように切換途中での総EGR量したがっ
てEGR率の変動を抑制でき、そのこと自体でNOx排
出量の増大を抑制できると共に、排気エミッション低減
のための空燃比制御も容易となり、NOxの他CO,H
Cを含めて総合的に排気エミッションを効果的に低減す
ることができる。
【0029】また、弁リフト特性の切換に要する時間と
EGR弁の切換に要する時間との差分だけEGR弁の作
動開始を遅延させて、切換終了を同期させる構成とした
ため切換終了に略同期してEGR率を切換後の目標値に
収束させることができ、EGR率を高精度に制御するこ
とができる。尚、本実施例では、吸気弁の弁リフト特性
のみを切り換えるものについて示したが、排気弁の弁リ
フト特性を切り換えるものにも適用でき、吸気弁と排気
弁の弁リフト特性を共に切り換えるものにも適用できる
ことは勿論であり、また、本実施例はVVL (リフト可
変) のものであるが、リフト固定でタイミング (位相)
を変えるもの (VTC) でも適用可能である。
【0030】
【発明の効果】請求項1の発明では、弁リフト特性の切
換時には、EGR手段の目標制御量を切換前に設定され
た値から切換後に設定された値に徐々に変化させるよう
に制御量を補正することにより、切換途中においても総
EGR量、したがってEGR率の変化を抑制することが
でき、排気エミッション低減のための空燃比制御も容易
となる。
【0031】請求項2の発明では、吸・排気弁の弁リフ
ト特性を機関の回転速度と負荷とで定まる運転状態に良
好に対応させて切り換えることができる。請求項3の発
明では、EGR手段の目標制御量を機関の回転速度と負
荷とで定まる運転状態に良好に対応させて設定すること
ができる。請求項4の発明では、弁リフト切換手段とE
GR手段との切換が略同時に終了してEGR率を切換後
の目標値に収束させることができ、EGR率を高精度に
制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成・機能を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施例のシステム構成を示す図。
【図3】同上実施例の弁リフト特性切換手段の縦断面
図。
【図4】同上の弁リフト特性切換手段の別の位置での縦
断面図。
【図5】同上の弁リフト特性切換手段の弁リフト特性切
換に関わる部分の横断面図。
【図6】同上の弁リフト特性切換に関わる部分の別の状
態での横断面図。
【図7】同上弁リフト特性切換手段による低速用弁リフ
ト特性を示す線図。
【図8】同じく高速用弁リフト特性を示す線図。
【図9】同上実施例弁リフト特性切換制御及びEGR制
御の前段部分を示すフローチャート。
【図10】同じく中段部分を示すフローチャート。
【図11】同じく後段部分を示すフローチャート。
【図12】同上実施例の弁リフト特性切換時のタイムチャ
ート。
【図13】同上実施例の弁リフト特性切換時のEGR率の
特性を示す線図。
【符号の説明】
1 内燃機関 2 吸気通路 4 排気通路 5 EGR通路 6 EGR弁 7 コントロールユニット 8 吸気弁 9 弁リフト特性切換手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 43/00 301 N Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】運転状態検出手段によって検出される機関
    運転状態に応じて吸・排気弁のリフト特性を切り換える
    弁リフト特性切換手段を備えた内燃機関において、 排気系と吸気系とを結ぶEGR通路に介装されて排気系
    から吸気系に還流される排気の流量を制御するEGR手
    段と、 前記運転状態検出手段によって検出される機関運転状態
    に応じて前記EGR手段の目標制御量を設定する目標制
    御量設定手段と、 前記弁リフト特性切換手段によって吸・排気弁の弁リフ
    ト特性が切換られたときに前記目標制御量設定手段で設
    定される目標制御量の切換前の値から切換後の値に徐々
    に変化させるようにEGR手段の制御量を補正するEG
    R制御量補正手段と、 前記吸・排気弁の弁リフト特性切換時に補正された制御
    量に基づいて前記EGR手段を制御する弁リフト特性切
    換時EGR制御手段と、 を含んで構成したことを特徴とする内燃機関のEGR制
    御装置。
  2. 【請求項2】前記弁リフト特性切換手段は、機関の回転
    速度と負荷とに応じて吸・排気弁の弁リフト特性を切り
    換えることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のE
    GR制御装置。
  3. 【請求項3】前記目標制御量設定手段は、機関の回転速
    度と負荷とに応じてEGR手段の目標制御量を設定する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内燃機
    関のEGR制御装置。
  4. 【請求項4】前記弁リフト切換手段の作動切換に要する
    時間が前記EGR手段の制御切換に要する時間より大き
    い分だけ、EGR手段の作動開始を遅延させるEGR遅
    延手段を含んで構成したことを特徴とする請求項1〜請
    求項3のいずれか1つに記載の内燃機関のEGR制御装
    置。
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