JPH08161058A - 構造物の制振装置 - Google Patents

構造物の制振装置

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JPH08161058A
JPH08161058A JP30205794A JP30205794A JPH08161058A JP H08161058 A JPH08161058 A JP H08161058A JP 30205794 A JP30205794 A JP 30205794A JP 30205794 A JP30205794 A JP 30205794A JP H08161058 A JPH08161058 A JP H08161058A
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vibration
control
control gain
gimbal
magnitude
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JP30205794A
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Yukihiko Kazao
幸彦 風尾
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、頻度の高い通常の振動に対しても、
また頻度が著しく低い通常の振動よりはるかに大きい振
動に対しても、装置の能力を最大限に発揮して十分な制
振効果を得るを提供することを最も主要な目的としてい
る。 【構成】本発明は、構造物の振動を検出する振動検出手
段と、ジンバル機構の振り角を検出するジンバル角度検
出手段と、振動検出手段とジンバル角度検出手段からの
各検出信号を基に制御演算を行ない、かつ制御演算結果
である速度指令によりジンバル機構駆動用電動機の回転
速度を制御してジンバル機構に構造物の振動に同調した
歳差運動を与えると共に、ジンバル機構の歳差の中心を
原点に復帰させるように制御を行なう制御演算手段と、
振動検出手段とジンバル角度検出手段からの各検出信号
の大きさに応じて、制御演算手段での制御演算に用いる
制御ゲインの大きさを複数段階に切り換え設定する制御
ゲイン選択手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速回転体の回転軸を
電動機で駆動されるジンバル機構により歳差させること
によって発生するジャイロモーメントを、構造物の揺れ
(以下、振動と称する)の大きさに対応して能動的に発
生させ、構造物の振動を打ち消す方向に作用させて構造
物の振動を抑制するジャイロ制振装置に係り、特に頻度
の高い通常の振動に対しても、また頻度が著しく低い通
常の振動よりはるかに大きい振動に対しても、装置の能
力を最大限に発揮して十分な制振効果が得られるように
した構造物の制振装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、構造物の振動を抑制する制振装置
としては、例えば“特開平1−244001号公報”に
記載されているように、高速回転体の回転軸を電動機で
駆動されるジンバル機構により歳差させることによって
発生するジャイロモーメントを、構造物の振動の大きさ
に対応して能動的に発生させ、構造物の振動を打ち消す
方向に作用させて構造物の振動を抑制するものが提案さ
れてきている。このようなジャイロモーメントによる制
振装置(以下、ジャイロ制振装置と称する)は、例えば
タワー等の構造物の風振動を制振するために設置されて
いるものである。
【0003】図6は、この種のジャイロ制振装置の具体
的な構成例を示す概要図であり、同図(a)はその正面
図、同図(b)はその側面図をそれぞれ示している。図
6において、構造物1上には、制振装置本体2が設置さ
れている。この制振装置本体2は、高速で回転する高速
回転体であるフライホイール3と、フライホイール3を
フライホイール軸受4,5を介して回転自在に支持する
ジンバル6と、ジンバル6を回転自在に支持するジンバ
ル軸受7,8とからジンバル機構が構成されており、フ
ライホイール3はフライホイール駆動用の電動機9によ
り駆動されるようになっている。また、ジンバル6は、
サーボモータ10により減速機11を介して歳差運動可
能に構成されている。
【0004】さて、かかる構成のジャイロ制振装置にお
いて、いま、フライホイール3の回転軸周りの回転慣性
モーメントをJ、回転角速度をΩ、ジンバル6の歳差角
をθ(t)とすると、このジンバル機構により、図示y
軸およびz軸の周りにそれぞれモーメントTy ,Tz
発生する。
【0005】Ty =J・Ω・(dθ/dt)・COSθ Tz =J・Ω・(dθ/dt)・SINθ ここで、dθ/dtは角度θの時間微分であり、ジンバ
ル6の歳差角速度を表わす。
【0006】このモーメントTy ,Tz は、それぞれジ
ンバル軸受7,8を介して構造物1に伝わる。すなわ
ち、モーメントTy は構造物1に曲げ変形を与え、モー
メントTz は構造物1にねじり変形を与える方向にそれ
ぞれ作用する。
【0007】そして、本発明の対象とするジャイロ制振
装置は、構造物1の振動を検出する振動センサを備え、
この振動センサより検出した信号に基づいて制御演算を
行ない、サーボドライバに制御信号を与えてサーボモー
タ10を駆動し、ジンバル6に構造物1の振動に同調し
た歳差運動を与えることにより、制振装置からモーメン
トTy を出力させて、構造物1の振動を相殺するもので
ある。
【0008】ところで、このようなジャイロ制振装置に
おける制御演算は、例えばフィードバック制御演算によ
り実現されるが、その制御ゲインは一定の定数であり、
入力信号の大きさに比例した出力を送出することにな
る。
【0009】しかるに、上記のようなジャイロ制振装置
を実運用するに当たっては、次のような問題点がある。
すなわち、既に“特開平1−244001号公報”に記
載されている通りであるが、例えば図7に示すように、
通常の風振動の他、希に発生する強風や台風による暴
風、地震による大きな振動も起こり得る。
【0010】そして、この場合、ジャイロ制振装置での
制御演算に用いる制御ゲインの大きさを、通常の風振動
等に対応させて設定すると、これらの大きな振動に対し
て制振装置のジンバル6の動きが過大となり、あらかじ
め設定したストロークを超えてしまう。一方、逆に、当
該制御ゲインの大きさを、滅多に発生しない過大な振動
に対応させて制御ゲインを設定すると、通常の振動に対
してほとんど制振効果を得られなくなってしまう。
【0011】このように、ジャイロ制振装置を構造物1
に適用する場合に、滅多にない過大な振動に対応させて
十分な制振効果を出せるように、制御ゲインの大きさを
決めておくと、通常の振動に対しては十分な制振効果が
得られないことになり、また逆に、通常の振動に対応さ
せて十分な制振効果を出せるように、制御ゲインの大き
さを決めると、万一の場合の過大な振動に対して、制振
装置が過大に反応し、制振装置が機械的に損傷を受けた
り、また制振装置の衝突による衝撃によって、構造物1
に損傷を与えたりする可能性がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
構造物の制振装置においては、制御演算に用いる制御ゲ
インの大きさが一定であることから、通常の振動および
過大な振動の両方に対して、同等に十分な制振効果を得
ることができないという問題があった。
【0013】本発明の目的は、頻度の高い通常の振動に
対しても、また頻度が著しく低い通常の振動よりはるか
に大きい振動に対しても、装置の能力を最大限に発揮し
て十分な制振効果を得ることが可能な構造物の制振装置
を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、高速回転体の回転軸を電動機で駆動されるジンバ
ル機構により歳差させることによって発生するジャイロ
モーメントを、構造物の揺れの大きさに対応して能動的
に発生させ、構造物の振動を打ち消す方向に作用させて
構造物の振動を抑制するようにしたジャイロ制振装置に
おいて、まず、請求項1に係る発明では、構造物の振動
を検出する振動検出手段と、振動検出手段からの検出信
号に基づいて制御演算を行ない、かつ当該制御演算結果
である速度指令により電動機の回転速度を制御してジン
バル機構に構造物の振動に同調した歳差運動を与える制
御演算手段と、振動検出手段からの検出信号の大きさに
応じて、制御演算手段での制御演算に用いる制御ゲイン
の大きさを複数段階に切り換え設定する制御ゲイン選択
手段とを備えて成る。
【0015】また、請求項2に係る発明では、構造物の
振動を検出する振動検出手段と、ジンバル機構の振り角
を検出するジンバル角度検出手段と、振動検出手段およ
びジンバル角度検出手段からの各検出信号に基づいて制
御演算を行ない、かつ当該制御演算結果である速度指令
により電動機の回転速度を制御してジンバル機構に構造
物の振動に同調した歳差運動を与えると共に、ジンバル
機構の歳差の中心を原点に復帰させるように制御を行な
う制御演算手段と、振動検出手段およびジンバル角度検
出手段からの各検出信号の大きさに応じて、制御演算手
段での制御演算に用いる制御ゲインの大きさを複数段階
に切り換え設定する制御ゲイン選択手段とを備えて成
る。
【0016】ここで、上記複数の制御ゲインは、それぞ
れ等比の間隔で設定することが望ましい。また、上記複
数の制御ゲインとしては、等比の間隔で設定された複数
の制御ゲインに加えて、制御ゲイン0を設け、これをジ
ンバル機構の原点復帰以外の制御ゲインを0とすること
が望ましい。
【0017】さらに、上記制御ゲイン選択手段として
は、現在時間から常に一定時間以前の間における構造物
の振動の絶対値の最大値を求める手段と、当該最大値を
用いて制御ゲインを選択する手段とからなることが望ま
しい。
【0018】一方、上記等比の間隔で設定された複数の
制御ゲインを選択するために設けられた、構造物の振動
の大きさによる領域分けにおいて、各制御ゲインを設定
する振動の領域内の最大値とその時の制御ゲインとの積
が、いずれの制御ゲインにおいても一定となるように領
域を決定することが望ましい。
【0019】また、上記制御ゲインの切り換え設定は、
あらかじめ設定した時間間隔内で連続的に行なうことが
望ましい。さらに、上記ジンバル角度検出手段からの検
出信号の大きさもしくはその予測値が、あらかじめ設定
した第1の限界値を超えた場合には制御ゲインを低次の
制御ゲインに、さらに第1の限界値よりも大きな第2の
限界値を超えた場合には制御ゲインを制御ゲイン0に切
り換えるように、制御ゲインを切り換え設定することが
望ましい。
【0020】
【作用】従って、本発明の構造物の制振装置において
は、構造物の振動の大きさに応じて、制御演算に用いる
制御ゲインの大きさを複数段階に切り換え設定すること
により、構造物の振動の大きさに関わらず、いつでもジ
ンバルの振り角を最大限近くまで制振装置に定められた
能力の範囲内で異常なく運転することが可能となるた
め、構造物の振動の大きさによらず、通常の振動に対し
ても、過大な振動に対しても、制振効果を最大限に発揮
することができる。
【0021】また、請求項2に係る発明の構造物の制振
装置においては、構造物の振動およびジンバル機構の振
り角の大きさに応じて、制御演算に用いる制御ゲインの
大きさを複数段階に切り換え設定する、とりわけジンバ
ル機構の振り角の大きさが、第1の限界値を超えた場合
には制御ゲインを低次の制御ゲインに低下させ、またこ
れにも関わらず第1の限界値よりも大きな第2の限界値
を超えた場合には制御ゲインを制御ゲイン0に切り換え
設定することにより、上記と同様の作用が得られる他、
速やかにジンバル機構の歳差の中心を原点に復帰させる
ことができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して詳細に説明する。図1は、本発明による構造物のジ
ャイロ制振装置における制御方法を実現するためのシス
テム構成例を示すブロック図であり、図6と同一要素に
は同一符号を付して示している。
【0023】すなわち、本実施例の制御システムは、図
1に示すように、振動センサ12と、制御演算器13
と、サーボドライバ14と、ジンバル角度センサ15
と、制御ゲイン選択部16とから構成している。
【0024】ここで、振動センサ12は、前記構造物1
の振動を検出するためのものである。また、サーボドラ
イバ14は、前記サーボモータ10を駆動するためのも
のである。
【0025】さらに、ジンバル角度センサ15は、前記
ジンバル6の振り角を検出するためのものである。一
方、制御演算器13は、振動センサ12およびジンバル
角度センサ15からの各検出信号に基づいて制御演算
(例えば、フィードバック制御演算)を行ない、かつこ
の制御演算結果を速度指令としてサーボドライバ14に
出力することにより、サーボモータ10の回転速度を制
御してジンバル6に構造物の振動に同調した歳差運動を
与えると共に、ジンバル6の歳差の中心を原点に復帰さ
せるように制御を行なうためのものである。
【0026】また、制御ゲイン選択部16は、振動セン
サ12およびジンバル角度センサ15からの各検出信号
の大きさに応じて、制御演算器13での制御演算に用い
る制御ゲインの大きさを複数段階に切り換え設定するた
めのものである。
【0027】特に、本実施例では、制御ゲイン選択部1
6は、複数の制御ゲインを、それぞれ等比の間隔で設定
するようにし、また制御ゲインの切り換え設定は、あら
かじめ設定した時間間隔内で連続的に行なうようにして
いる。
【0028】また、この場合、ジンバル角度センサ15
からの検出信号の大きさもしくはその予測値が、あらか
じめ設定した第1の限界値を超えた場合には制御ゲイン
を低次の制御ゲインに、さらにこの第1の限界値よりも
大きな第2の限界値を超えた場合には制御ゲインを制御
ゲイン0に切り換えるように、制御ゲインを切り換え設
定するようにしている。
【0029】次に、以上のように構成した本実施例のジ
ャイロ制振装置の作用について、図2乃至図5を用いて
説明する。図1において、振動センサ12で検出した構
造物1の振動は、制御演算器13に取り込まれ、フィー
ドバック制御演算した結果がサーボドライバ14に速度
指令として出力される。すると、サーボドライバ14
は、この速度指令を受けてサーボモータ10を駆動し、
これによりジンバル6に歳差運動が与えられる。これに
より、構造物1には、前述の式にしたがって制振モーメ
ントが作用し、構造物1の振動が抑制される。一方、こ
の時、ジンバル角度センサ15で検出したジンバル6の
振り角も、回転角度信号として制御演算器13に取り込
まれる。
【0030】このようにすることにより、制御演算器1
3では、構造物1の振動を抑制するようにジンバル6を
動かす制御と共に、ジンバル6の歳差の中心を原点に復
帰させるように制御が行なわれる。
【0031】また、この時、ジンバル角度センサ15で
検出したジンバル6の振り角の信号と、振動センサ12
で検出した構造物1の振動の信号を用いて、制御ゲイン
選択部16により、制御演算器13での制御演算に用い
る制御ゲインが、段階的に切り換えられる。
【0032】すなわち、構造物1の風振動低減を目的と
した制振装置の場合、通常の風振動の他、台風による暴
風、地震による振動がある。そして、制振装置は、いか
なる振動に対しても、最大限の制振効果を発揮させるこ
とが望ましいので、制御ゲインを段階的に選択するよう
にする。
【0033】これは、以下のような方法により実施され
る。まず、制振装置が、制御上の不安定現象(制振装置
が逆に振動を拡大してしまう動きをすること。一般に
は、制御ゲインを高くし過ぎるとこの現象が起こる)を
起こさない最大限の制御ゲインを、シミュレーション解
析(構造物1と制振装置の動的特性および制御演算を含
めた)もしくは実験によりあらかじめ求めておく。
【0034】次に、その最大の制御ゲインに対して、最
小となる制御ゲインを決め、制御ゲインを何段階に変化
させるかを決める。例えば、最大制御ゲインをGmax
最小制御ゲインをGmin とし、これをN段階に分ける。
【0035】ここで、各段階(各レベル)の制御ゲイン
の比率は全て同じ(等比)とする。すなわち、この比率
をaとすると、 a(N-1) =Gmax /Gmin の関係があるから、比率aは、 a=(Gmax /Gmin1/(N-1) で求められる。
【0036】この点について、具体的な数値例で述べる
と、例えば最大制御ゲインを1、最小制御ゲインを0.
1とし、これを5段階に分割するものとすると、各段階
の制御ゲインの比率は、101/4 =1.78となるか
ら、各ゲインレベルは、 とする(全て1.78倍となる)ことになる。
【0037】次に、振動センサ12にて検出した構造物
1の振動の信号をv(t) (t:時間)とすると、v(t)
を用いて次の評価関数V(t) が、図2に示すように定義
される。
【0038】 V(t) =max[|v(t−τ)|,|v(t) |] :関数|v(t) |の連続区間t−τ≦t≦tにおける最
大値 ここで、τはある決まった時間幅を示す。
【0039】すなわち、振動センサ12の出力v(t) の
絶対値の最大値を、現在時刻よりもτだけ前の時刻より
現在までの間で調べ、これをV(t) とする。いま、構造
物1が風等で揺らされる場合、主にその1次の固有振動
数で振動するから、この振動数による正弦波の振動のみ
を考えると、振動センサ12の出力v(t) の振幅とジン
バル6の振り角θの振幅との間には、制御ゲインが一定
の場合に比例関係が成立する。
【0040】そこで、各制御ゲインレベルにおいて、そ
の最大ジンバル振り角がある一定の振り角を超えないよ
うに、ゲイン選定の評価関数V(t) を用いて、以下のよ
うな方法により制御ゲインを選定するものとする。
【0041】 ゲインレベル5(ゲイン 1.0 ): V(t) ≦V0 4( 0.562): V0 <V(t) ≦1.78V0 3( 0.316):1.78V0 <V(t) ≦3.16V0 2( 0.178):3.16V0 <V(t) ≦5.62V0 1( 0.1 ):5.62V0 <V(t) ≦10.0V0 0( 0.0 ): V(t) >10.0V0 すなわち、各ゲインレベルにおける評価関数V(t) の最
大値は、その時の制御ゲインとの積がほぼ一定となるよ
うに領域が決定される。
【0042】上記の例においては、 0.562×1.78*0.316×3.16*0.1
78×5.62*×0.1×10.0*1.0(一定) の関係がある。
【0043】ただし、V0 は最大ゲインレベルにおい
て、ジンバル6の振り角があらかじめ定められた限界値
に達する入力信号の大きさである。また、ここでは、5
段階の制御ゲインレベルに加えて、ゲインレベル0を設
けている。このゲインレベル0とは、ジンバル6の振り
角が原点復帰以外の制御ゲインを0とすること、すなわ
ち制振運転を停止してジンバル6を原点に復帰させるこ
とを意味する。
【0044】そして、ジンバル6の原点復帰が終了した
ら、直ちに制振運転が再開(ゲインレベルを0以外に選
択)される。このゲインレベル0は、入力信号の大きさ
が、予測範囲を超えた場合(上記の例では、V0 の10
倍を超えた場合)に選択される。
【0045】以上のように制御することにより、いずれ
のゲインレベルにおいても、制振装置の能力を最大限有
効に発揮させて運転することができる。なお、各制御ゲ
インレベルの切り換えに当たっては、急激な変化は衝撃
力となって制振装置から発生してしまう可能性があるの
で、これを回避するために、ゲインレベル変化は急激に
行なわず、図3に示すように、連続的に変化させていく
ことが望ましい。図3(a)は直線的に、また図3
(b)は曲線的に、それぞれゲインレベルを変化させる
場合の例である。
【0046】以上のような方法により、構造物1の固有
振動数による正弦波状の振動に対しては、滑らかな制振
装置の運転をすることが可能となる。しかしながら、現
実の風振動や地震のように不規則な振動の場合には、前
述したようなゲインレベル変化の手法だけでは、制振装
置のジンバル6の振り角があらかじめ決められた限界値
を超えてしまう可能性がある。
【0047】そこで、前述のような制御方法に加えて、
ジンバル角度センサ15で検出したジンバル6の振り角
を、制御ゲイン選択部16により常に監視しておき、そ
の振り角もしくはその予測値があらかじめ決められた第
1の限界値を超えた場合には、速やかに制御演算器13
の制御ゲインを1段下げるようにする。
【0048】ここで、本実施例では、ジンバル6の振り
角が30度を第1の限界値として、この振り角が30度
を超えたならば、無条件に制御ゲインを1段低いレベル
に低下させる。
【0049】また、これにも関わらず、ジンバル6の振
り角が、この第1の限界値よりも大きな第2の限界値を
そのまま超えた場合、本実施例では、35度を超えたな
らば、制御演算器13の制御ゲインとしてゲインレベル
0を選択し、速やかにジンバル6を原点復帰させるよう
にする。
【0050】図4は、本実施例のジャイロ制振装置にお
ける制御方法により得られた実際の運転パターンの一例
を示す波形図である。なお、ここでは、本実施例のジャ
イロ制振装置における制御方法の確認実験のため、構造
物1の振動センサ12の出力に代えて、信号発生器によ
る信号を入力している。
【0051】図4において、構造物1の振動とあるの
は、振動に相当する信号をオープンループで与えたこと
を意味する。すなわち、図4では、一様に増加する信号
を与えた。その時のゲインレベルは、前述したような本
実施例の制御方法によって自動的に選択され、ジンバル
6を駆動させている。
【0052】すなわち、図4から、入力信号の大きさに
応じて、ゲインレベルが最大の5から1まで滑らかに切
り換えられている様子がわかる。また、ジンバル6の振
り角も、各ゲインレベルにおいて、最大振り角が30度
になるように運転されている。
【0053】また、図5は、同様に、構造物1の振動に
相当する信号を本実施例のジャイロ制振装置に入力して
いる場合の例を示す波形図であるが、ここで用いた信号
は、実際の構造物(高さ100mの鉄骨タワー)1の風
振動データである。
【0054】すなわち、図5から、ゲインレベルが、入
力された信号(構造物1の振動)の大きさに対応して切
り換わっており、入力信号(構造物1の振動)の大きさ
によらず、ジンバル6の振り角を大きく振るように制御
されている様子がわかる。
【0055】上述したように、本実施例では、高速回転
体であるフライホイール3の回転軸をサーボモータ10
で駆動されるジンバル6により歳差させることによって
発生するジャイロモーメントを、構造物1の振動の大き
さに対応して能動的に発生させ、構造物1の振動を打ち
消す方向に作用させて構造物1の振動を抑制するジャイ
ロ制振装置において、構造物1の振動を検出する振動セ
ンサ12と、サーボモータ10を駆動するサーボドライ
バ14と、ジンバル6の振り角を検出するジンバル角度
センサ15と、振動センサ12およびジンバル角度セン
サ15からの各検出信号に基づいて制御演算(フィード
バック制御演算)を行ない、かつこの制御演算結果を速
度指令としてサーボドライバ14に出力することによ
り、サーボモータ10の回転速度を制御してジンバル6
に構造物の振動に同調した歳差運動を与えると共に、ジ
ンバル6の歳差の中心を原点に復帰させるように制御を
行なう制御演算器13と、振動センサ12およびジンバ
ル角度センサ15からの各検出信号の大きさに応じて、
制御演算器13での制御演算に用いる制御ゲインの大き
さを、複数段階に等比の間隔でかつあらかじめ設定した
時間間隔内で連続的に切り換え設定、特にジンバル角度
センサ15からの検出信号の大きさもしくはその予測値
が、あらかじめ設定した第1の限界値を超えた場合には
制御ゲインを低次の制御ゲインに、さらにこの第1の限
界値よりも大きな第2の限界値を超えた場合には制御ゲ
インを制御ゲイン0に切り換えるように、制御ゲインを
切り換え設定する制御ゲイン選択部16とから構成した
ものである。
【0056】従って、構造物1の振動の大きさに応じ
て、制御演算器13での制御演算に用いる制御ゲインの
大きさを複数段階に切り換え設定するようにしているの
で、構造物1の振動の大きさに関わらず、いつでもジン
バル6の振り角を最大限近くまで制振装置に定められた
能力の範囲内で異常なく運転することができるため、構
造物1の振動の大きさによらず、通常の振動に対して
も、過大な振動に対しても、制振効果を最大限に発揮す
ることが可能となる。
【0057】また、ジンバル6の振り角の大きさが、第
1の限界値を超えた場合には制御ゲインを低次の制御ゲ
インに低下させ、またこれにも関わらず第1の限界値よ
りも大きな第2の限界値を超えた場合には制御ゲインを
制御ゲイン0に切り換え設定するようにしているので、
速やかにジンバル6の歳差の中心を原点に復帰させるこ
とが可能となる。
【0058】尚、上記実施例では、ジンバル6の振り角
を検出するためのジンバル角度センサ15を備えて、こ
のジンバル角度センサ15からの検出信号を、制御演算
器13、および制御ゲイン選択部16にそれぞれ入力し
て制御を行なう場合について説明したが、このジンバル
角度センサ15は本発明に必要不可欠な要素ではなく、
必要に応じて備えればよいものであり、振動センサ12
からの検出信号のみを、制御演算器13、および制御ゲ
イン選択部16にそれぞれ入力して制御を行なうように
してもよい。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、高
速回転体の回転軸を電動機で駆動されるジンバル機構に
より歳差させることによって発生するジャイロモーメン
トを、構造物の揺れの大きさに対応して能動的に発生さ
せ、構造物の振動を打ち消す方向に作用させて構造物の
振動を抑制するようにしたジャイロ制振装置において、
構造物の振動を検出する振動検出手段と、振動検出手段
からの検出信号に基づいて制御演算を行ない、かつ当該
制御演算結果である速度指令により電動機の回転速度を
制御してジンバル機構に構造物の振動に同調した歳差運
動を与える制御演算手段と、振動検出手段からの検出信
号の大きさに応じて、制御演算手段での制御演算に用い
る制御ゲインの大きさを複数段階に切り換え設定する制
御ゲイン選択手段とを備えるか、あるいは構造物の振動
を検出する振動検出手段と、ジンバル機構の振り角を検
出するジンバル角度検出手段と、振動検出手段およびジ
ンバル角度検出手段からの各検出信号に基づいて制御演
算を行ない、かつ当該制御演算結果である速度指令によ
り電動機の回転速度を制御してジンバル機構に構造物の
振動に同調した歳差運動を与えると共に、ジンバル機構
の歳差の中心を原点に復帰させるように制御を行なう制
御演算手段と、振動検出手段およびジンバル角度検出手
段からの各検出信号の大きさに応じて、制御演算手段で
の制御演算に用いる制御ゲインの大きさを複数段階に切
り換え設定する制御ゲイン選択手段とを備えるようにし
たので、頻度の高い通常の振動に対しても、また頻度が
著しく低い通常の振動よりはるかに大きい振動に対して
も、装置の能力を最大限に発揮して十分な制振効果を得
ることが可能な構造物の制振装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による構造物のジャイロ制振装置の一実
施例を示すブロック図。
【図2】同実施例のジャイロ制振装置における検出した
構造物の振動により定義される評価関数の一例を示す
図。
【図3】同実施例のジャイロ制振装置における制御ゲイ
ンの切り換え方法を説明するための概念図。
【図4】同実施例のジャイロ制振装置における制御方法
により得られる運転パターンの一例を示す波形図。
【図5】同実施例のジャイロ制振装置における制御方法
により得られる運転パターンの他の例を示す波形図。
【図6】本発明に係わるジャイロ制振装置の具体的な構
成例を示す概要図。
【図7】一般的な構造物の振動の様子の一例を示す波形
図。
【符号の説明】
1…構造物、 2…制振装置本体、 3…フライホイール、 4…フライホイール軸受、 5…フライホイール軸受、 6…ジンバル、 7…ジンバル軸受、 8…ジンバル軸受、 9…フライホイール駆動用電動機、 10…サーボモータ、 11…減速機、 12…振動センサ、 13…制御演算器、 14…サーボドライバ、 15…ジンバル角度センサ、 16…制御ゲイン選択部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05D 13/62 E

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高速回転体の回転軸を電動機で駆動され
    るジンバル機構により歳差させることによって発生する
    ジャイロモーメントを、構造物の揺れの大きさに対応し
    て能動的に発生させ、前記構造物の振動を打ち消す方向
    に作用させて構造物の振動を抑制するようにしたジャイ
    ロ制振装置において、 前記構造物の振動を検出する振動検出手段と、 前記振動検出手段からの検出信号に基づいて制御演算を
    行ない、かつ当該制御演算結果である速度指令により前
    記電動機の回転速度を制御して前記ジンバル機構に構造
    物の振動に同調した歳差運動を与える制御演算手段と、 前記振動検出手段からの検出信号の大きさに応じて、前
    記制御演算手段での制御演算に用いる制御ゲインの大き
    さを複数段階に切り換え設定する制御ゲイン選択手段
    と、 を備えて成ることを特徴とする構造物の制振装置。
  2. 【請求項2】 高速回転体の回転軸を電動機で駆動され
    るジンバル機構により歳差させることによって発生する
    ジャイロモーメントを、構造物の揺れの大きさに対応し
    て能動的に発生させ、前記構造物の振動を打ち消す方向
    に作用させて構造物の振動を抑制するようにしたジャイ
    ロ制振装置において、 前記構造物の振動を検出する振動検出手段と、 前記ジンバル機構の振り角を検出するジンバル角度検出
    手段と、 前記振動検出手段およびジンバル角度検出手段からの各
    検出信号に基づいて制御演算を行ない、かつ当該制御演
    算結果である速度指令により前記電動機の回転速度を制
    御して前記ジンバル機構に構造物の振動に同調した歳差
    運動を与えると共に、前記ジンバル機構の歳差の中心を
    原点に復帰させるように制御を行なう制御演算手段と、 前記振動検出手段およびジンバル角度検出手段からの各
    検出信号の大きさに応じて、前記制御演算手段での制御
    演算に用いる制御ゲインの大きさを複数段階に切り換え
    設定する制御ゲイン選択手段と、 を備えて成ることを特徴とする構造物の制振装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の制御ゲインは、それぞれ等比
    の間隔で設定するようにしたことを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載の構造物の制振装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の制御ゲインとしては、前記等
    比の間隔で設定された複数の制御ゲインに加えて、制御
    ゲイン0を設け、これをジンバル機構の原点復帰以外の
    制御ゲインを0とするようにしたことを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載の構造物の制振装置。
  5. 【請求項5】 前記制御ゲイン選択手段としては、現在
    時間から常に一定時間以前の間における構造物の振動の
    絶対値の最大値を求める手段と、当該最大値を用いて制
    御ゲインを選択する手段とからなることを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載の構造物の制振装置。
  6. 【請求項6】 前記等比の間隔で設定された複数の制御
    ゲインを選択するために設けられた、構造物の振動の大
    きさによる領域分けにおいて、各制御ゲインを設定する
    振動の領域内の最大値とその時の制御ゲインとの積が、
    いずれの制御ゲインにおいても一定となるように領域を
    決定するようにしたことを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の構造物の制振装置。
  7. 【請求項7】 前記制御ゲインの切り換え設定は、あら
    かじめ設定した時間間隔内で連続的に行なうようにした
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の構造
    物の制振装置。
  8. 【請求項8】 前記ジンバル角度検出手段からの検出信
    号の大きさもしくはその予測値が、あらかじめ設定した
    第1の限界値を超えた場合には制御ゲインを低次の制御
    ゲインに、さらに前記第1の限界値よりも大きな第2の
    限界値を超えた場合には制御ゲインを制御ゲイン0に切
    り換えるように、制御ゲインを切り換え設定するように
    したことを特徴とする請求項2に記載の構造物の制振装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009525418A (ja) * 2006-02-02 2009-07-09 ノースロップ グルマン リテフ ゲーエムベーハー 機械的構造物における負荷/損傷を特定する方法
JP2010285122A (ja) * 2009-06-15 2010-12-24 Beat Sonic:Kk 車載用電源アダプタスイッチ
KR101451179B1 (ko) * 2014-02-21 2014-10-15 김석문 부유식 방파제, 부유식 방파제 구조물, 및 부유식 방파제의 제어방법
CN105388762A (zh) * 2015-12-11 2016-03-09 河海大学常州校区 基于lmi线性不等式的微陀螺仪h无穷控制方法

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