JPH0816193A - 音声信号デコーダ - Google Patents
音声信号デコーダInfo
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- JPH0816193A JPH0816193A JP6173401A JP17340194A JPH0816193A JP H0816193 A JPH0816193 A JP H0816193A JP 6173401 A JP6173401 A JP 6173401A JP 17340194 A JP17340194 A JP 17340194A JP H0816193 A JPH0816193 A JP H0816193A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- audio signal
- signal
- control signal
- subband
- divided
- Prior art date
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- Pending
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- Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
- Television Receiver Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 音声の高さを変えることなくテンポを変化さ
せるようにする処理を簡単に行うことができるようにす
る。 【構成】 メモリ1に格納されているサブバンド分割さ
れた音声信号を、入力される制御信号s1に応じたタイ
ミングで読み出す読み取り器2と、上記メモリ1に格納
されている音声信号を符号化時に設定された時間間隔と
異なる時間間隔で読み出すようにするための制御信号s
1を発生させる制御信号生成器9とを設け、上記制御信
号生成器9で生成される制御信号s1に応じて、サブバ
ンド分割されたときの時間間隔とは異なる間隔で音声信
号をメモリ1から取り出すことができるようにすること
により、元の音声信号の波形を維持したままサブバンド
分割されたときの設定テンポとは異なるテンポで音声信
号の合成を行うことができるようにして、元の音声信号
の波形を解析するための複雑な処理を行わなくても、再
生音声の高さを変えないでテンポだけを変えることがで
きるようにする。
せるようにする処理を簡単に行うことができるようにす
る。 【構成】 メモリ1に格納されているサブバンド分割さ
れた音声信号を、入力される制御信号s1に応じたタイ
ミングで読み出す読み取り器2と、上記メモリ1に格納
されている音声信号を符号化時に設定された時間間隔と
異なる時間間隔で読み出すようにするための制御信号s
1を発生させる制御信号生成器9とを設け、上記制御信
号生成器9で生成される制御信号s1に応じて、サブバ
ンド分割されたときの時間間隔とは異なる間隔で音声信
号をメモリ1から取り出すことができるようにすること
により、元の音声信号の波形を維持したままサブバンド
分割されたときの設定テンポとは異なるテンポで音声信
号の合成を行うことができるようにして、元の音声信号
の波形を解析するための複雑な処理を行わなくても、再
生音声の高さを変えないでテンポだけを変えることがで
きるようにする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は音声信号デコーダに関
し、特に、サブバンド分割された音声信号を復号するよ
うになされた音声信号デコーダに用いて好適なものであ
る。
し、特に、サブバンド分割された音声信号を復号するよ
うになされた音声信号デコーダに用いて好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、このようなディジタル音声信号の
圧縮技術の1つとして、MPEGと称される技術が開発
されてきている。このMPEGによる音声信号の圧縮技
術は、ISO/IEC(国際標準化機構/国際電気標準
会議)によって規格化されたものであり、MPEG1と
MPEG2との両方を含む。以下、これらを合わせてM
PEG規格という。
圧縮技術の1つとして、MPEGと称される技術が開発
されてきている。このMPEGによる音声信号の圧縮技
術は、ISO/IEC(国際標準化機構/国際電気標準
会議)によって規格化されたものであり、MPEG1と
MPEG2との両方を含む。以下、これらを合わせてM
PEG規格という。
【0003】以下に、MPEG規格で採用されている音
声信号の圧縮の原理を説明する。例えば、384サンプ
ル単位でなる1フレーム分のディジタル音声信号は、サ
ブバンドフィルタにより32のサブバンドに分割され、
各サブバンド毎に12サンプルの値を得る。そして、こ
の各サブバンドの最大振幅からスケールファクタ(SF)
が求められ、各データはそのサブバンドのスケールファ
クタ(SF)により正規化される。また、伝送レート、サ
ンプリングレートから上記1フレーム当りのビット量が
計算される。
声信号の圧縮の原理を説明する。例えば、384サンプ
ル単位でなる1フレーム分のディジタル音声信号は、サ
ブバンドフィルタにより32のサブバンドに分割され、
各サブバンド毎に12サンプルの値を得る。そして、こ
の各サブバンドの最大振幅からスケールファクタ(SF)
が求められ、各データはそのサブバンドのスケールファ
クタ(SF)により正規化される。また、伝送レート、サ
ンプリングレートから上記1フレーム当りのビット量が
計算される。
【0004】元のサンプリングデータをサブバンド分割
したものに対し、人の聴覚心理学モデルによる最小下限
聴特性やマスキング特性(前者は人の聴覚が低周波や高
周波の領域ではあまり敏感でないという特性、後者はあ
る周波数スペクトルのピーク近傍の周波数では聴感度が
低下するという特性)等に基づいて、上記1フレームの
ビット量と合致するように各サブバンドの量子化レベル
(Allocation)が設定される。
したものに対し、人の聴覚心理学モデルによる最小下限
聴特性やマスキング特性(前者は人の聴覚が低周波や高
周波の領域ではあまり敏感でないという特性、後者はあ
る周波数スペクトルのピーク近傍の周波数では聴感度が
低下するという特性)等に基づいて、上記1フレームの
ビット量と合致するように各サブバンドの量子化レベル
(Allocation)が設定される。
【0005】次に、こうして設定された量子化レベル
(Allocation)に従って、上記正規化された各サブバン
ド毎のサンプルが量子化および符号化され、量子化デー
タ(Sample)が求められる。そして、この量子化データ
(Sample)は、上述のスケールファクタ(SF)および量
子化レベル(Allocation)とともに1つのデータストリ
ームにされて、圧縮音声信号が生成される。
(Allocation)に従って、上記正規化された各サブバン
ド毎のサンプルが量子化および符号化され、量子化デー
タ(Sample)が求められる。そして、この量子化データ
(Sample)は、上述のスケールファクタ(SF)および量
子化レベル(Allocation)とともに1つのデータストリ
ームにされて、圧縮音声信号が生成される。
【0006】ここで、上述の量子化レベル(Allocatio
n)は、復号時において逆量子化演算を行うときに用い
られるデータであり、1つのサブバンド中に含まれる各
サンプルに何ビットが割り当てられているかを表すもの
である。
n)は、復号時において逆量子化演算を行うときに用い
られるデータであり、1つのサブバンド中に含まれる各
サンプルに何ビットが割り当てられているかを表すもの
である。
【0007】また、スケールファクタ(SF)は、復号時
において逆スケーリング演算を行うときに用いられるデ
ータであり、おおよその出力レベルを与えるものであ
る。例えば、電子計算機で使用する浮動小数点数の指数
部に相当する。
において逆スケーリング演算を行うときに用いられるデ
ータであり、おおよその出力レベルを与えるものであ
る。例えば、電子計算機で使用する浮動小数点数の指数
部に相当する。
【0008】さらに、量子化データ(Sample)は、復号
時における逆量子化演算に用いられるデータであり、出
力データの細かい値を与えるものである。例えば、電子
計算機で使用する浮動小数点数の仮数部に相当する。
時における逆量子化演算に用いられるデータであり、出
力データの細かい値を与えるものである。例えば、電子
計算機で使用する浮動小数点数の仮数部に相当する。
【0009】以上のようにして圧縮され符号化されたデ
ータの復号は、この圧縮・符号化とは逆の操作によって
行われる。この復号の原理を、図8に示す従来の音声信
号デコーダの構成図を参照しながら説明する。なお、採
用するサンプリング周波数は、44.1KHzであると
する。
ータの復号は、この圧縮・符号化とは逆の操作によって
行われる。この復号の原理を、図8に示す従来の音声信
号デコーダの構成図を参照しながら説明する。なお、採
用するサンプリング周波数は、44.1KHzであると
する。
【0010】図8において、まず、データ解析器81に
より、対象となる圧縮音声信号のデータストリームDS
から量子化レベル(Allocation)、スケールファクタ
(SF)および量子化データ(Sample)が分解して抽出さ
れる。
より、対象となる圧縮音声信号のデータストリームDS
から量子化レベル(Allocation)、スケールファクタ
(SF)および量子化データ(Sample)が分解して抽出さ
れる。
【0011】上記データ解析器81により抽出された量
子化レベル(Allocation)および量子化データ(Sampl
e)は逆量子化器82に与えられる。そして、この逆量
子化器82により、上記抽出された量子化データ(Samp
le)が、同様に抽出された量子化レベル(Allocation)
によって逆量子化される。
子化レベル(Allocation)および量子化データ(Sampl
e)は逆量子化器82に与えられる。そして、この逆量
子化器82により、上記抽出された量子化データ(Samp
le)が、同様に抽出された量子化レベル(Allocation)
によって逆量子化される。
【0012】この逆量子化演算によって得られる逆量子
化データSample-Valueは、次段の逆スケーリング器83
の一方の入力端子に与えられる。そして、データ解析器
81から他方の入力端子に入力されるスケールファクタ
(SF)によって上記逆量子化データSample-Valueが逆ス
ケーリングされて、サブバンド情報Sj (jは0〜31
の値で、32個のサブバンド番号を示す)が求められ
る。
化データSample-Valueは、次段の逆スケーリング器83
の一方の入力端子に与えられる。そして、データ解析器
81から他方の入力端子に入力されるスケールファクタ
(SF)によって上記逆量子化データSample-Valueが逆ス
ケーリングされて、サブバンド情報Sj (jは0〜31
の値で、32個のサブバンド番号を示す)が求められ
る。
【0013】次に、シンセサイザ合成器84により、以
上の逆量子化演算および逆スケーリング演算で得られた
サブバンド情報Sj に対してシンセサイザ合成の処理が
施される。これにより、各サブバンドの周波数と対象時
刻の位相とから、(式1)で示されるシンセサイザ合成
波の波形情報Vikが求められる。
上の逆量子化演算および逆スケーリング演算で得られた
サブバンド情報Sj に対してシンセサイザ合成の処理が
施される。これにより、各サブバンドの周波数と対象時
刻の位相とから、(式1)で示されるシンセサイザ合成
波の波形情報Vikが求められる。
【0014】
【数1】
【0015】なお、(式1)において、iは時間軸方向
のパラメータ(サンプル番号)を示し、0〜63の値を
とる。また、kは次段のポリフェーズフィルタ85で合
成すべきシンセサイザ合成データの番号を示し、0〜1
5の値をとる。
のパラメータ(サンプル番号)を示し、0〜63の値を
とる。また、kは次段のポリフェーズフィルタ85で合
成すべきシンセサイザ合成データの番号を示し、0〜1
5の値をとる。
【0016】すなわち、シンセサイザ合成器84では、
まず、上記逆スケーリング器83から与えられるサブバ
ンド情報Sj に対して余弦関数cos((16+i)×(2j+1)π/6
4)の値が乗ぜられる。次に、上記のようにして求められ
た各サブバンド毎の乗算値が全て加算されて波形情報V
ikが求められる。
まず、上記逆スケーリング器83から与えられるサブバ
ンド情報Sj に対して余弦関数cos((16+i)×(2j+1)π/6
4)の値が乗ぜられる。次に、上記のようにして求められ
た各サブバンド毎の乗算値が全て加算されて波形情報V
ikが求められる。
【0017】この波形情報Vikの値は、128サンプル
で1サイクルとなるシンセサイザ合成波の1/2波長
分、すなわち64サンプル分の値に相当するが、この値
は後段のポリフェーズフィルタ85で正負反転して合成
されるため、1波長分、すなわち128サンプル分の値
に相当する。したがって、ここで合成されるデータの周
期fは、 f=44.1K/128≒345Hz となる。
で1サイクルとなるシンセサイザ合成波の1/2波長
分、すなわち64サンプル分の値に相当するが、この値
は後段のポリフェーズフィルタ85で正負反転して合成
されるため、1波長分、すなわち128サンプル分の値
に相当する。したがって、ここで合成されるデータの周
期fは、 f=44.1K/128≒345Hz となる。
【0018】上記シンセサイザ合成器84にて求められ
た波形情報Vikは、ポリフェーズフィルタ85に与えら
れる。そして、所定のフィルタ関数PF(k,l) を用いて
(式2)に示すようなフィルタ処理が施されて、信号の
不連続点が抑制されるとともに、時間が前後にずれた1
6個のシンセサイザ合成波が加算されて、PCM音声信
号Xl (l=0〜31)として次段の処理回路(図示せ
ず)出力される。
た波形情報Vikは、ポリフェーズフィルタ85に与えら
れる。そして、所定のフィルタ関数PF(k,l) を用いて
(式2)に示すようなフィルタ処理が施されて、信号の
不連続点が抑制されるとともに、時間が前後にずれた1
6個のシンセサイザ合成波が加算されて、PCM音声信
号Xl (l=0〜31)として次段の処理回路(図示せ
ず)出力される。
【0019】
【数2】
【0020】この場合、時間が前後にずれた各シンセサ
イザ合成波の時間差Δtは、サブバンド分割された各サ
ブバンドに含まれるサンプル数が32個である場合に
は、 Δt=32/44.1K≒726μsec である。
イザ合成波の時間差Δtは、サブバンド分割された各サ
ブバンドに含まれるサンプル数が32個である場合に
は、 Δt=32/44.1K≒726μsec である。
【0021】ところで、音声信号を再生する際に、再生
する音声のピッチを変えて再生速度を自由に変化させた
いと考える場合がある。例えば、カラオケの分野では、
歌い手の好みに合わせて演奏速度を自由に変えられるよ
うにすることが望まれる。
する音声のピッチを変えて再生速度を自由に変化させた
いと考える場合がある。例えば、カラオケの分野では、
歌い手の好みに合わせて演奏速度を自由に変えられるよ
うにすることが望まれる。
【0022】また、再生される音声が人の会話であるよ
うな場合において、再生速度を遅くすることによって会
話を聞きやすくしたり、再生速度を速くすることによっ
て全体の再生時間を短くしたりすることができれば便利
である。そこで、従来、対象となる音声の再生スピード
を変えられるようにした音声再生装置が提案されてい
る。
うな場合において、再生速度を遅くすることによって会
話を聞きやすくしたり、再生速度を速くすることによっ
て全体の再生時間を短くしたりすることができれば便利
である。そこで、従来、対象となる音声の再生スピード
を変えられるようにした音声再生装置が提案されてい
る。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
音声再生装置では、再生する音声のテンポを変えようと
すると、それに対応して音の高さも変わってしまうとい
う問題があった。すなわち、再生音声のテンポを遅くす
ると音高が低くなってしまい、逆に、テンポを速くする
と音高が高くなってしまうということがあった。
音声再生装置では、再生する音声のテンポを変えようと
すると、それに対応して音の高さも変わってしまうとい
う問題があった。すなわち、再生音声のテンポを遅くす
ると音高が低くなってしまい、逆に、テンポを速くする
と音高が高くなってしまうということがあった。
【0024】このような問題を解決するために、従来
は、再生スピードの変更を行う際に、元の音声信号の波
形の一部をコピーあるいは削除する等して全体としての
再生時間を調整することが行われていた。
は、再生スピードの変更を行う際に、元の音声信号の波
形の一部をコピーあるいは削除する等して全体としての
再生時間を調整することが行われていた。
【0025】ところが、このような方法では、波形の一
部をコピーしたり削除したりするために、元の音声信号
の波形を解析し、その波長などを調べなければならなか
った。このため、処理が非常に複雑となり、処理コスト
も高くなるという問題があった。また、波形の一部をコ
ピー等することによって、再生される音声信号が元の音
声信号の波形とは異なったものとなるため、音質が劣化
してしまうという問題もあった。
部をコピーしたり削除したりするために、元の音声信号
の波形を解析し、その波長などを調べなければならなか
った。このため、処理が非常に複雑となり、処理コスト
も高くなるという問題があった。また、波形の一部をコ
ピー等することによって、再生される音声信号が元の音
声信号の波形とは異なったものとなるため、音質が劣化
してしまうという問題もあった。
【0026】本発明は、このような問題を解決するため
に成されたものであり、音声の高さを変えることなくテ
ンポを変化させるようにする処理を簡単に行うことがで
きるようにすることを目的としている。
に成されたものであり、音声の高さを変えることなくテ
ンポを変化させるようにする処理を簡単に行うことがで
きるようにすることを目的としている。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明の音声信号デコー
ダは、複数の設定周波数にサブバンド分割された音声信
号を復号する音声信号デコーダにおいて、入力された上
記音声信号を、入力される制御信号に応じたタイミング
で取り込む信号取込手段と、上記信号取込手段に対して
上記音声信号が符号化時に設定された時間間隔と異なる
時間間隔で上記音声信号を取り込むように上記制御信号
を発生し、上記信号取込手段に供給する制御信号生成手
段と、上記信号取込手段によって取り込まれた上記サブ
バンド分割された音声信号を複数の周期関数から合成し
て出力する可変タイミング合成手段とを備え、上記サブ
バンド分割された音声信号の時間間隔を変更してデコー
ドすることができようにしたものである。
ダは、複数の設定周波数にサブバンド分割された音声信
号を復号する音声信号デコーダにおいて、入力された上
記音声信号を、入力される制御信号に応じたタイミング
で取り込む信号取込手段と、上記信号取込手段に対して
上記音声信号が符号化時に設定された時間間隔と異なる
時間間隔で上記音声信号を取り込むように上記制御信号
を発生し、上記信号取込手段に供給する制御信号生成手
段と、上記信号取込手段によって取り込まれた上記サブ
バンド分割された音声信号を複数の周期関数から合成し
て出力する可変タイミング合成手段とを備え、上記サブ
バンド分割された音声信号の時間間隔を変更してデコー
ドすることができようにしたものである。
【0028】本発明の他の特徴とするところは、複数の
設定周波数にサブバンド分割された音声信号を復号する
音声信号デコーダにおいて、入力された上記音声信号
を、入力される第1の制御信号に応じたタイミングで取
り込む信号取込手段と、上記信号取込手段によって取り
込まれた上記サブバンド分割された音声信号を、入力さ
れる第2の制御信号に応じた周期関数に従って合成して
出力する可変タイミング合成手段と、上記信号取込手段
に対して上記音声信号が符号化時に設定された時間間隔
と異なる時間間隔で上記音声信号を取り込むように上記
第1の制御信号を発生し、上記信号取込手段に供給する
とともに、上記音声信号がサブバンド分割されたときの
サンプリング周波数と異なる周波数に従って上記音声信
号をデコードするようにする第2の制御信号を発生し、
上記可変タイミング合成手段に供給する制御信号生成手
段とを備え、上記サブバンド分割された音声信号の時間
間隔を変更してデコードすることができようにするとと
もに、上記サブバンド分割されたときの設定周波数と異
なる周波数の周期関数に従って上記音声信号をデコード
することができるようにしたものである。
設定周波数にサブバンド分割された音声信号を復号する
音声信号デコーダにおいて、入力された上記音声信号
を、入力される第1の制御信号に応じたタイミングで取
り込む信号取込手段と、上記信号取込手段によって取り
込まれた上記サブバンド分割された音声信号を、入力さ
れる第2の制御信号に応じた周期関数に従って合成して
出力する可変タイミング合成手段と、上記信号取込手段
に対して上記音声信号が符号化時に設定された時間間隔
と異なる時間間隔で上記音声信号を取り込むように上記
第1の制御信号を発生し、上記信号取込手段に供給する
とともに、上記音声信号がサブバンド分割されたときの
サンプリング周波数と異なる周波数に従って上記音声信
号をデコードするようにする第2の制御信号を発生し、
上記可変タイミング合成手段に供給する制御信号生成手
段とを備え、上記サブバンド分割された音声信号の時間
間隔を変更してデコードすることができようにするとと
もに、上記サブバンド分割されたときの設定周波数と異
なる周波数の周期関数に従って上記音声信号をデコード
することができるようにしたものである。
【0029】本発明の更に他の特徴とするところは、上
記可変タイミング合成手段により得られる音声信号に対
して所定の窓関数を用いて窓処理を行う窓処理手段を設
け、上記窓処理手段で行われる窓処理を上記制御信号生
成手段で生成される所定の制御信号に応じて変更するよ
うにしたものである。
記可変タイミング合成手段により得られる音声信号に対
して所定の窓関数を用いて窓処理を行う窓処理手段を設
け、上記窓処理手段で行われる窓処理を上記制御信号生
成手段で生成される所定の制御信号に応じて変更するよ
うにしたものである。
【0030】
【作用】上記のように構成した本発明によれば、複数の
周波数にサブバンド分割された音声信号を取り込むタイ
ミングを、制御信号生成手段により生成される制御信号
に従って任意に変えられるようになり、上記サブバンド
分割された音声信号が、その周波数成分が変えられるこ
となく符号化時における設定テンポとは異なるテンポで
合成されることとなるので、従来は再生される音声の高
さを変えないでテンポだけを変えることができるように
するために必要であった波形解析の処理を行う必要がな
くなる。
周波数にサブバンド分割された音声信号を取り込むタイ
ミングを、制御信号生成手段により生成される制御信号
に従って任意に変えられるようになり、上記サブバンド
分割された音声信号が、その周波数成分が変えられるこ
となく符号化時における設定テンポとは異なるテンポで
合成されることとなるので、従来は再生される音声の高
さを変えないでテンポだけを変えることができるように
するために必要であった波形解析の処理を行う必要がな
くなる。
【0031】また、本発明の他の特徴によれば、複数の
設定周波数にサブバンド分割された音声信号を可変タイ
ミング合成手段で合成する際の周波数を、制御信号生成
手段により生成される第2の制御信号に従って任意に変
えられるようになるので、この変更した周波数の周期関
数に従って音声信号の合成を行うことができるようにな
り、サブバンド分割されたときの設定周波数とは異なる
周波数で音声信号の合成を行うことが可能となる。
設定周波数にサブバンド分割された音声信号を可変タイ
ミング合成手段で合成する際の周波数を、制御信号生成
手段により生成される第2の制御信号に従って任意に変
えられるようになるので、この変更した周波数の周期関
数に従って音声信号の合成を行うことができるようにな
り、サブバンド分割されたときの設定周波数とは異なる
周波数で音声信号の合成を行うことが可能となる。
【0032】本発明の更に他の特徴によれば、制御信号
生成手段により生成される所定の制御信号に応じて窓関
数が変更され、最適な窓関数が常に得られるようにな
り、この変更された窓関数に従って所定の窓処理が行わ
れることにより、可変タイミング合成手段により得られ
る音声信号の不連続点によるノイズや、可変タイミング
合成手段での合成周波数の変更あるいは音声信号の取り
込み周期の変更による音質劣化が抑制されるようにな
る。
生成手段により生成される所定の制御信号に応じて窓関
数が変更され、最適な窓関数が常に得られるようにな
り、この変更された窓関数に従って所定の窓処理が行わ
れることにより、可変タイミング合成手段により得られ
る音声信号の不連続点によるノイズや、可変タイミング
合成手段での合成周波数の変更あるいは音声信号の取り
込み周期の変更による音質劣化が抑制されるようにな
る。
【0033】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は音声信号デコーダを示し、この音声信号
デコーダは、MPEG規格に基づく音声信号の圧縮およ
び復号技術を応用して構成したものである。
明する。図1は音声信号デコーダを示し、この音声信号
デコーダは、MPEG規格に基づく音声信号の圧縮およ
び復号技術を応用して構成したものである。
【0034】MPEG規格では、音声信号を複数のサブ
バンドに分割して圧縮および復号するところに特徴があ
る。例えば、図2(a)に示すような波形を持つ音声信
号を符号化する場合には、まず、t=t1 ,t=t2 ,
t=t3 の各時刻の音声信号を切り出して、図2(b)
のような波形の音声信号を複数得る。
バンドに分割して圧縮および復号するところに特徴があ
る。例えば、図2(a)に示すような波形を持つ音声信
号を符号化する場合には、まず、t=t1 ,t=t2 ,
t=t3 の各時刻の音声信号を切り出して、図2(b)
のような波形の音声信号を複数得る。
【0035】このようにするのは、符号化時におけるサ
ブバンド分割処理で−∞から+∞までの全ての領域につ
いて計算をするのは実用的でないことから、解析する信
号のある一定の区間を切り出して、その信号が無限に続
いているものとして以降の処理をするためである。
ブバンド分割処理で−∞から+∞までの全ての領域につ
いて計算をするのは実用的でないことから、解析する信
号のある一定の区間を切り出して、その信号が無限に続
いているものとして以降の処理をするためである。
【0036】しかし、図2(b)に示したように、各時
刻ごとに切り出したそれぞれの音声信号は、その区間の
端点において必ずしも連続になるとは限らない。そこ
で、各時刻ごとの音声信号に対して、図2(c)に例示
するような形状の窓関数をかけて端点を所定レベルに収
束させるようにして上述のような不連続点を抑制し、図
2(d)のような波形の各時刻における音声信号を得る
ことにより、解析結果にノイズが生じることを軽減する
ようにしている。
刻ごとに切り出したそれぞれの音声信号は、その区間の
端点において必ずしも連続になるとは限らない。そこ
で、各時刻ごとの音声信号に対して、図2(c)に例示
するような形状の窓関数をかけて端点を所定レベルに収
束させるようにして上述のような不連続点を抑制し、図
2(d)のような波形の各時刻における音声信号を得る
ことにより、解析結果にノイズが生じることを軽減する
ようにしている。
【0037】次いで、上述の窓処理後の各時刻における
音声信号を周波数解析してサブバンド分割することによ
り、図2(e)に示すような各時刻における周波数成分
情報を得る。以上のようにして、t=t1 ,t2 ,
t3 ,…の各時刻における周波数成分情報をそれぞれ得
ることにより、図2(f)のような各時刻におけるサブ
バンド分割された音声信号情報を得る。この音声信号情
報は、設定された周波数分解能および時間間隔の下で符
号化した周波数軸と時間軸との2つの軸を持つ2次元マ
トリクス情報である。
音声信号を周波数解析してサブバンド分割することによ
り、図2(e)に示すような各時刻における周波数成分
情報を得る。以上のようにして、t=t1 ,t2 ,
t3 ,…の各時刻における周波数成分情報をそれぞれ得
ることにより、図2(f)のような各時刻におけるサブ
バンド分割された音声信号情報を得る。この音声信号情
報は、設定された周波数分解能および時間間隔の下で符
号化した周波数軸と時間軸との2つの軸を持つ2次元マ
トリクス情報である。
【0038】次に、上述のようにして符号化したサブバ
ンドごとの音声信号を復号する場合の動作について、図
1に示す音声信号デコーダを用いて説明する。最初に、
テンポを変えないで音声信号を再生する場合、すなわ
ち、通常の音声復号方式による復号動作を、図3の波形
図とともに以下に説明する。
ンドごとの音声信号を復号する場合の動作について、図
1に示す音声信号デコーダを用いて説明する。最初に、
テンポを変えないで音声信号を再生する場合、すなわ
ち、通常の音声復号方式による復号動作を、図3の波形
図とともに以下に説明する。
【0039】図1において、まず、図8に示したものと
同じ機能を持つデータ解析器81、逆量子化器82およ
び逆スケーリング器83により、対象となる圧縮音声信
号に対して逆量子化および逆スケーリングの処理を行っ
て、図3(a)に示すようなサブバンド分割された音声
信号情報を得る。なお、この音声信号情報は、図2
(f)に示したものと同じ2次元マトリクス情報であ
る。
同じ機能を持つデータ解析器81、逆量子化器82およ
び逆スケーリング器83により、対象となる圧縮音声信
号に対して逆量子化および逆スケーリングの処理を行っ
て、図3(a)に示すようなサブバンド分割された音声
信号情報を得る。なお、この音声信号情報は、図2
(f)に示したものと同じ2次元マトリクス情報であ
る。
【0040】こうしてサブバンド毎の音声信号情報(各
時刻における周波数成分情報)が得られると、メモリ制
御器10に書込要求信号s3が与えられる。そして、こ
の書込要求信号s3に応じて、メモリ制御器10からメ
モリ1に所定の書込制御信号s5が与えられ、上述のM
PEGデータの解析によって得られたサブバンド毎の音
声信号情報がメモリ1に与えられて記憶される。
時刻における周波数成分情報)が得られると、メモリ制
御器10に書込要求信号s3が与えられる。そして、こ
の書込要求信号s3に応じて、メモリ制御器10からメ
モリ1に所定の書込制御信号s5が与えられ、上述のM
PEGデータの解析によって得られたサブバンド毎の音
声信号情報がメモリ1に与えられて記憶される。
【0041】このメモリ1に記憶された周波数成分情報
(サブバンド情報Sj )は、可変タイミングの周波数成
分読み取り器2によって読み出され、固定周期のシンセ
サイザ合成器3に与えられる(図3(b)参照)。
(サブバンド情報Sj )は、可変タイミングの周波数成
分読み取り器2によって読み出され、固定周期のシンセ
サイザ合成器3に与えられる(図3(b)参照)。
【0042】この周波数成分情報の読み出しに際して
は、タイミングジェネレータ8から可変タイミングの周
波数成分読み取り器2に任意の設定周期で出力されるサ
ブバンド情報読み取り信号s1に従って、読込要求信号
s4がメモリ制御器10に与えられる。
は、タイミングジェネレータ8から可変タイミングの周
波数成分読み取り器2に任意の設定周期で出力されるサ
ブバンド情報読み取り信号s1に従って、読込要求信号
s4がメモリ制御器10に与えられる。
【0043】そして、この読込要求信号s4に応じて、
メモリ制御器10からメモリ1に所定の読込制御信号s
6が与えられることにより、上記周波数成分情報がメモ
リ1から読み出される。通常の音声復号方式では、上記
サブバンド情報読み取り信号s1の周期は、符号化時に
設定された時間間隔と同じ間隔(例えば、44.1KH
zの周期)である。
メモリ制御器10からメモリ1に所定の読込制御信号s
6が与えられることにより、上記周波数成分情報がメモ
リ1から読み出される。通常の音声復号方式では、上記
サブバンド情報読み取り信号s1の周期は、符号化時に
設定された時間間隔と同じ間隔(例えば、44.1KH
zの周期)である。
【0044】次に、上記可変タイミングの周波数成分読
み取り器2により読み出されたサブバンド情報Sj は、
信号解析器11に与えられてその信号成分が解析され
る。これにより得られる解析情報は、シンセサイザ制御
器12および窓制御器13に与えられ、この解析情報に
基づいて固定周期のシンセサイザ合成器3および可変窓
関数の窓処理器5の動作が制御される。これにより、以
下に述べるような周波数成分情報に応じた合成制御が行
われる。
み取り器2により読み出されたサブバンド情報Sj は、
信号解析器11に与えられてその信号成分が解析され
る。これにより得られる解析情報は、シンセサイザ制御
器12および窓制御器13に与えられ、この解析情報に
基づいて固定周期のシンセサイザ合成器3および可変窓
関数の窓処理器5の動作が制御される。これにより、以
下に述べるような周波数成分情報に応じた合成制御が行
われる。
【0045】すなわち、固定周期のシンセサイザ合成器
3では、上記可変タイミングの周波数成分読み取り器2
により読み出されたサブバンド情報Sj がシンセサイザ
合成され、波形情報Vikが求められる。この波形情報V
ikは、次の(式3)で示される演算式によって求められ
る。
3では、上記可変タイミングの周波数成分読み取り器2
により読み出されたサブバンド情報Sj がシンセサイザ
合成され、波形情報Vikが求められる。この波形情報V
ikは、次の(式3)で示される演算式によって求められ
る。
【0046】
【数3】
【0047】なお、通常の音声復号方式の下では、上記
(式3)中におけるM,Nの値は、それぞれ標準値とし
てのM=16,N=64であり、余弦関数 cos((M+i)×
(2j+1)π/N) の1サイクル中に含まれるサンプル数は、
上記した(式1)の場合と同様に2N=128個であ
る。
(式3)中におけるM,Nの値は、それぞれ標準値とし
てのM=16,N=64であり、余弦関数 cos((M+i)×
(2j+1)π/N) の1サイクル中に含まれるサンプル数は、
上記した(式1)の場合と同様に2N=128個であ
る。
【0048】つまり、音声信号の符号化時に設定された
周波数間隔(周波数分解能)と同じ周波数間隔の周期関
数により、上記可変タイミングの周波数成分読み取り器
2により読み出された周波数成分情報で重み付けが実行
されて波形情報Vikが合成される。この場合、上記波形
情報Vikで示されるシンセサイザ合成波は、図3(c)
のようになる。
周波数間隔(周波数分解能)と同じ周波数間隔の周期関
数により、上記可変タイミングの周波数成分読み取り器
2により読み出された周波数成分情報で重み付けが実行
されて波形情報Vikが合成される。この場合、上記波形
情報Vikで示されるシンセサイザ合成波は、図3(c)
のようになる。
【0049】このようにして固定周期のシンセサイザ合
成器3にて求められた波形情報Vikは、ポリフェーズフ
ィルタ4を構成する可変窓関数の窓処理器5に与えられ
る。そして、図3(d)に例示する形状の窓関数WIN
(k,l) を用いて(式4)に示すような演算式により窓処
理が施される。これにより、図3(c)に示した信号の
不連続点が抑制され、図3(e)のような波形を持つ窓
処理情報Wklが得られる。 Wkl=Vik×WIN(k,l) …(式4)
成器3にて求められた波形情報Vikは、ポリフェーズフ
ィルタ4を構成する可変窓関数の窓処理器5に与えられ
る。そして、図3(d)に例示する形状の窓関数WIN
(k,l) を用いて(式4)に示すような演算式により窓処
理が施される。これにより、図3(c)に示した信号の
不連続点が抑制され、図3(e)のような波形を持つ窓
処理情報Wklが得られる。 Wkl=Vik×WIN(k,l) …(式4)
【0050】なお、通常の音声復号方式の下では、上記
(式4)で用いられる窓関数WIN(k,l) は、符号化時
に用いられたフィルタ関数PF(k,l) に等く、図2
(c)に示したものと同じ形状を有している。
(式4)で用いられる窓関数WIN(k,l) は、符号化時
に用いられたフィルタ関数PF(k,l) に等く、図2
(c)に示したものと同じ形状を有している。
【0051】次に、可変タイミングの合成器6では、次
の(式5)に基づいて、時間が前後にずれた16個の窓
処理情報Wklが合成されて、PCM音声信号Xl が求め
られる。そして、このPCM音声信号Xl は、クロック
ジェネレータ7から出力されるD/A出力タイミング信
号s2に基づくサンプリング周期に従って次段の処理回
路(図示せず)に出力される。
の(式5)に基づいて、時間が前後にずれた16個の窓
処理情報Wklが合成されて、PCM音声信号Xl が求め
られる。そして、このPCM音声信号Xl は、クロック
ジェネレータ7から出力されるD/A出力タイミング信
号s2に基づくサンプリング周期に従って次段の処理回
路(図示せず)に出力される。
【0052】
【数4】
【0053】これにより、図3(f)に示すように、上
記可変窓関数の窓処理器5までで得られた各時刻ごとに
離散した窓処理情報Wklが、時間軸で連続した音声信号
Xlとして出力されるようになる。このように、通常の
音声復号方式では、符号化時とは全く逆の操作をするこ
とにより、元の音声信号が再現される。
記可変窓関数の窓処理器5までで得られた各時刻ごとに
離散した窓処理情報Wklが、時間軸で連続した音声信号
Xlとして出力されるようになる。このように、通常の
音声復号方式では、符号化時とは全く逆の操作をするこ
とにより、元の音声信号が再現される。
【0054】なお、上述のメモリ制御器10、固定周期
のシンセサイザ合成器3、可変窓関数の窓処理器5およ
び可変タイミングの合成器6の動作は、制御信号生成器
9の構成要素であるクロックジェネレータ7から出力さ
れるD/A出力タイミング信号s2に従って制御され
る。
のシンセサイザ合成器3、可変窓関数の窓処理器5およ
び可変タイミングの合成器6の動作は、制御信号生成器
9の構成要素であるクロックジェネレータ7から出力さ
れるD/A出力タイミング信号s2に従って制御され
る。
【0055】また、上記D/A出力タイミング信号s2
は、上記制御信号生成器9の他の構成要素であるタイミ
ングジェネレータ8にも与えられる。タイミングジェネ
レータ8では、上記D/A出力タイミング信号s2の周
波数を1/N1 に分周することにより、サブバンド情報
読み取り信号s1を生成する。
は、上記制御信号生成器9の他の構成要素であるタイミ
ングジェネレータ8にも与えられる。タイミングジェネ
レータ8では、上記D/A出力タイミング信号s2の周
波数を1/N1 に分周することにより、サブバンド情報
読み取り信号s1を生成する。
【0056】次に、テンポコントロールを行って音声信
号を再生する場合の復号動作を以下に説明する。本実施
例では、ポリフェーズフィルタ4において合成される時
間的に前後した16個のシンセサイザ合成波の時間間隔
を変えることにより、再生音声のテンポを自由に変える
ことができるようにしている。
号を再生する場合の復号動作を以下に説明する。本実施
例では、ポリフェーズフィルタ4において合成される時
間的に前後した16個のシンセサイザ合成波の時間間隔
を変えることにより、再生音声のテンポを自由に変える
ことができるようにしている。
【0057】シンセサイザ合成波の時間間隔を変更する
には、タイミングジェネレータ8で生成するサブバンド
情報読み取り信号s1の周期を変えて、各サブバンドに
含まれるサンプル数を変更する方法と、クロックジェネ
レータ7で生成されるD/A出力タイミング信号s2の
周期を変更する方法との2つの方法がある。後者の場
合、上記(式3)中のNの値は、再生音声信号の周波数
が固定となるように変更される。
には、タイミングジェネレータ8で生成するサブバンド
情報読み取り信号s1の周期を変えて、各サブバンドに
含まれるサンプル数を変更する方法と、クロックジェネ
レータ7で生成されるD/A出力タイミング信号s2の
周期を変更する方法との2つの方法がある。後者の場
合、上記(式3)中のNの値は、再生音声信号の周波数
が固定となるように変更される。
【0058】テンポコントロール後の音声が元の音声の
何倍の速度で再生されるかを表すテンポコントロール係
数Tx は、次の(式6)で与えられる。ただし、N1 お
よび〔s2〕は、各サブバンドに含まれるサンプル数お
よびD/A出力タイミング信号s2の周期の標準値をそ
れぞれ示す。すなわち、N1 =32,〔s2〕=44.
1KHzである。また、N1'および〔s2’〕は、上記
N1 および〔s2〕の標準値を、テンポコントロールを
行うために変更した任意の値を示す。
何倍の速度で再生されるかを表すテンポコントロール係
数Tx は、次の(式6)で与えられる。ただし、N1 お
よび〔s2〕は、各サブバンドに含まれるサンプル数お
よびD/A出力タイミング信号s2の周期の標準値をそ
れぞれ示す。すなわち、N1 =32,〔s2〕=44.
1KHzである。また、N1'および〔s2’〕は、上記
N1 および〔s2〕の標準値を、テンポコントロールを
行うために変更した任意の値を示す。
【0059】
【数5】
【0060】例えば、通常の音声復号方式ではサンプル
数がN1 =32であるのをN1'=16に変更すると、前
後にずれた各シンセサイザ合成波の時間間隔Δt’は、 Δt’=16/44.1K≒363μsec となり、通常の時間差Δt≒726μsecからΔt’
≒363μsecに変えられる。
数がN1 =32であるのをN1'=16に変更すると、前
後にずれた各シンセサイザ合成波の時間間隔Δt’は、 Δt’=16/44.1K≒363μsec となり、通常の時間差Δt≒726μsecからΔt’
≒363μsecに変えられる。
【0061】また、通常の音声復号方式ではD/A出力
タイミング信号s2の周期が44.1KHzであるのを
32KHzに変更すると、前後にずれた各シンセサイザ
合成波の時間間隔Δt’は、 Δt’=32/32K=1000μsec となり、通常の時間差Δt≒726μsecからΔt’
=1000μsecに変えられる。
タイミング信号s2の周期が44.1KHzであるのを
32KHzに変更すると、前後にずれた各シンセサイザ
合成波の時間間隔Δt’は、 Δt’=32/32K=1000μsec となり、通常の時間差Δt≒726μsecからΔt’
=1000μsecに変えられる。
【0062】以上のようなテンポコントロールを伴う場
合の復号動作を図1および図4に基づいて説明すると、
以下のようになる。すなわち、図1において、各サブバ
ンド毎の周波数成分情報がメモリ1に記憶されるところ
までは、通常の音声復号方式の場合と同じである。した
がって、図4(a)に示す音声信号情報は、図3(a)
に示したものと同じである。
合の復号動作を図1および図4に基づいて説明すると、
以下のようになる。すなわち、図1において、各サブバ
ンド毎の周波数成分情報がメモリ1に記憶されるところ
までは、通常の音声復号方式の場合と同じである。した
がって、図4(a)に示す音声信号情報は、図3(a)
に示したものと同じである。
【0063】上記メモリ1に記憶された周波数成分情報
は、可変タイミングの周波数成分読み取り器2により、
タイミングジェネレータ8から出力されるサブバンド情
報読み取り信号s1に従って読み出される。このサブバ
ンド情報読み取り信号s1の周期は、上述のようにして
各サブバンドに含まれるサンプル数N1 の値またはD/
A出力タイミング信号s2の周期を変更することによ
り、任意の周期に設定されている。
は、可変タイミングの周波数成分読み取り器2により、
タイミングジェネレータ8から出力されるサブバンド情
報読み取り信号s1に従って読み出される。このサブバ
ンド情報読み取り信号s1の周期は、上述のようにして
各サブバンドに含まれるサンプル数N1 の値またはD/
A出力タイミング信号s2の周期を変更することによ
り、任意の周期に設定されている。
【0064】これにより、上記メモリ1に記憶された周
波数成分情報は、符号化時に設定された時間間隔とは異
なる間隔で読み出される。この結果、得られる周波数成
分情報は、図4(b)に示すように、元のテンポt=t
1 ,t2 ,t3 ,…とは異なるテンポt=t1',t2',
t3',…を持つ情報となる。
波数成分情報は、符号化時に設定された時間間隔とは異
なる間隔で読み出される。この結果、得られる周波数成
分情報は、図4(b)に示すように、元のテンポt=t
1 ,t2 ,t3 ,…とは異なるテンポt=t1',t2',
t3',…を持つ情報となる。
【0065】次に、固定周期のシンセサイザ合成器3で
は、(式3)で示される演算式に基づいて、符号化時に
設定された周波数間隔と同じ周波数の周期関数に従って
シンセサイザ合成が行われ、図4(c)のような波形の
シンセサイザ合成波が求められる。なお、上述のように
周波数成分情報の読み取り周期を変更して求めたシンセ
サイザ合成波の波形情報をVik’で表す。
は、(式3)で示される演算式に基づいて、符号化時に
設定された周波数間隔と同じ周波数の周期関数に従って
シンセサイザ合成が行われ、図4(c)のような波形の
シンセサイザ合成波が求められる。なお、上述のように
周波数成分情報の読み取り周期を変更して求めたシンセ
サイザ合成波の波形情報をVik’で表す。
【0066】なお、上記(式3)において、各サブバン
ドに含まれるサンプル数N1 の値を変えてテンポコント
ロールを行う場合は、上記周期関数の周期を表すNの値
は固定であってN=64である。一方、D/A出力タイ
ミング信号s2の周期を変えてテンポコントロールを行
う場合は、ピッチの変更も同時に行われるため、Nの値
を適当に変えてやればテンポコントロールだけを行うこ
とができる。
ドに含まれるサンプル数N1 の値を変えてテンポコント
ロールを行う場合は、上記周期関数の周期を表すNの値
は固定であってN=64である。一方、D/A出力タイ
ミング信号s2の周期を変えてテンポコントロールを行
う場合は、ピッチの変更も同時に行われるため、Nの値
を適当に変えてやればテンポコントロールだけを行うこ
とができる。
【0067】図4(c)から明らかなように、上記波形
情報Vik’で示されるシンセサイザ合成波は、圧縮時に
おける音声のピッチの変更を受けることなくテンポだけ
が変えられた波形になっている。
情報Vik’で示されるシンセサイザ合成波は、圧縮時に
おける音声のピッチの変更を受けることなくテンポだけ
が変えられた波形になっている。
【0068】上記固定周期のシンセサイザ合成器3で求
められた波形情報Vik’は、次に、可変窓関数の窓処理
器5に与えられ、図4(d)に例示する形状の窓関数W
IN(k,l)'に従って窓処理が施される。この窓処理で用
いられる窓関数WIN(k,l)'は、任意に変更された周波
数成分情報の読み取り周期に対応して変えられるもので
あり、上記(式3)で示される演算式中のMの値を変更
することによりその形状が変更されるようになってい
る。
められた波形情報Vik’は、次に、可変窓関数の窓処理
器5に与えられ、図4(d)に例示する形状の窓関数W
IN(k,l)'に従って窓処理が施される。この窓処理で用
いられる窓関数WIN(k,l)'は、任意に変更された周波
数成分情報の読み取り周期に対応して変えられるもので
あり、上記(式3)で示される演算式中のMの値を変更
することによりその形状が変更されるようになってい
る。
【0069】このように、可変窓関数の窓処理器5で所
定の窓処理を施すと、図4(e)のような波形の窓処理
情報Wkl’が得られる。これにより、上記固定周期のシ
ンサイザ合成器3により生成された窓処理情報Wkl’の
不連続点によるノイズと、テンポの変更による音質の劣
化とが抑制されるようになる。その後、可変タイミング
の合成器6により、時間が前後にずれた16個の窓処理
情報Wkl’が合成されて、PCM音声信号Xl ’として
次段の処理回路(図示せず)に出力される。
定の窓処理を施すと、図4(e)のような波形の窓処理
情報Wkl’が得られる。これにより、上記固定周期のシ
ンサイザ合成器3により生成された窓処理情報Wkl’の
不連続点によるノイズと、テンポの変更による音質の劣
化とが抑制されるようになる。その後、可変タイミング
の合成器6により、時間が前後にずれた16個の窓処理
情報Wkl’が合成されて、PCM音声信号Xl ’として
次段の処理回路(図示せず)に出力される。
【0070】以上のように、本実施例によれば、制御信
号生成器9で生成した制御信号(サブバンド情報読み取
り信号s1やD/A出力タイミング信号s2)を用いて
周波数成分情報を読み出すタイミングを変えるだけで、
再生音声の高さを変えないでテンポだけを変えることが
できる。したがって、複雑な処理を行わなくても再生す
る音声のテンポを同一の音高で自由に変えることがで
き、しかも音質が劣化しないようにすることもできる。
号生成器9で生成した制御信号(サブバンド情報読み取
り信号s1やD/A出力タイミング信号s2)を用いて
周波数成分情報を読み出すタイミングを変えるだけで、
再生音声の高さを変えないでテンポだけを変えることが
できる。したがって、複雑な処理を行わなくても再生す
る音声のテンポを同一の音高で自由に変えることがで
き、しかも音質が劣化しないようにすることもできる。
【0071】次に、他の実施例について、図5〜図7を
用いて説明する。図5は本実施例による音声信号デコー
ダの構成を示すブロック図、図6は上記音声信号デコー
ダの構成要素である可変周期のシンセサイザ合成器の具
体的な構成を示す図、図7は本実施例の音声信号デコー
ダで行われる音声復号方式の動作を説明するための波形
図である。
用いて説明する。図5は本実施例による音声信号デコー
ダの構成を示すブロック図、図6は上記音声信号デコー
ダの構成要素である可変周期のシンセサイザ合成器の具
体的な構成を示す図、図7は本実施例の音声信号デコー
ダで行われる音声復号方式の動作を説明するための波形
図である。
【0072】図5から明らかなように、本実施例では、
図1の音声信号デコーダで用いていた固定周期のシンセ
サイザ合成器3を、シンセサイザ合成する際の周波数を
任意に変更することが可能な可変周期のシンセサイザ合
成器23に変えている。
図1の音声信号デコーダで用いていた固定周期のシンセ
サイザ合成器3を、シンセサイザ合成する際の周波数を
任意に変更することが可能な可変周期のシンセサイザ合
成器23に変えている。
【0073】この可変周期のシンセサイザ合成器23
は、図6のように複数の要素信号発生器30,31,32,…
と、1つの加算器31とにより構成されている。すなわ
ち、可変タイミングの周波数成分読み取り器2から与え
られるサブバンド番号0〜31のサブバンド情報Sj に
対して、それぞれ対応して設けられている要素信号発生
器30,31,32,…により余弦関数 cos((M+i)×(2j+1)π
/N) の値が乗ぜられる。次に、このようにして求められ
た各サブバンド毎の要素信号が加算器31で全て加算さ
れて波形情報Vikが求められる。
は、図6のように複数の要素信号発生器30,31,32,…
と、1つの加算器31とにより構成されている。すなわ
ち、可変タイミングの周波数成分読み取り器2から与え
られるサブバンド番号0〜31のサブバンド情報Sj に
対して、それぞれ対応して設けられている要素信号発生
器30,31,32,…により余弦関数 cos((M+i)×(2j+1)π
/N) の値が乗ぜられる。次に、このようにして求められ
た各サブバンド毎の要素信号が加算器31で全て加算さ
れて波形情報Vikが求められる。
【0074】このように、可変周期のシンセサイザ合成
器23でシンセサイザ合成する周波数を変えてピッチコ
ントロールを行うことにより、再生される音声の高さを
自由に変えることができるようにしている。
器23でシンセサイザ合成する周波数を変えてピッチコ
ントロールを行うことにより、再生される音声の高さを
自由に変えることができるようにしている。
【0075】シンセサイザ合成する周波数を変更するに
は、可変周期のシンセサイザ合成器23の各要素信号発
生器30,31,32,…の基本周期(余弦関数 cos((M+i)×
(2j+1)π/N) 中におけるNの値を用いて2Nで表され
る)を変更する方法と、クロックジェネレータ7で生成
されるD/A出力タイミング信号s2の周期を変更する
方法との2つの方法がある。
は、可変周期のシンセサイザ合成器23の各要素信号発
生器30,31,32,…の基本周期(余弦関数 cos((M+i)×
(2j+1)π/N) 中におけるNの値を用いて2Nで表され
る)を変更する方法と、クロックジェネレータ7で生成
されるD/A出力タイミング信号s2の周期を変更する
方法との2つの方法がある。
【0076】ピッチコントロール後の音声が元の音声の
何倍の音程で再生されるかを表すピッチコントロール係
数Px は、次の(式7)で与えられる。ただし、(式
7)中のNおよび〔s2〕は、各要素信号発生器30,3
1,32,…の1/2周期を表す値およびD/A出力タイミ
ング信号s2の周期の標準値をそれぞれ示す。すなわ
ち、N=64,〔s2〕=44.1KHzである。ま
た、N’および〔s2’〕は、上記Nおよび〔s2〕の
標準値を、ピッチコントロールを行うために変更した任
意の値をそれぞれ示す。
何倍の音程で再生されるかを表すピッチコントロール係
数Px は、次の(式7)で与えられる。ただし、(式
7)中のNおよび〔s2〕は、各要素信号発生器30,3
1,32,…の1/2周期を表す値およびD/A出力タイミ
ング信号s2の周期の標準値をそれぞれ示す。すなわ
ち、N=64,〔s2〕=44.1KHzである。ま
た、N’および〔s2’〕は、上記Nおよび〔s2〕の
標準値を、ピッチコントロールを行うために変更した任
意の値をそれぞれ示す。
【0077】
【数6】
【0078】例えば、通常の音声復号方式ではN=64
であるのを、N’=32に変更すると、可変周期のシン
セサイザ合成器23によって合成されるシンセサイザ合
成波の周期f’は、 f’=44.1K/64≒689Hz となり、通常の周期f≒345Hzからf’≒689H
zに変えられる。
であるのを、N’=32に変更すると、可変周期のシン
セサイザ合成器23によって合成されるシンセサイザ合
成波の周期f’は、 f’=44.1K/64≒689Hz となり、通常の周期f≒345Hzからf’≒689H
zに変えられる。
【0079】また、通常の音声復号方式ではD/A出力
タイミング信号s2の周期(サンプリング周波数)が4
4.1KHzであるのを32KHzに変更すると、可変
周期のシンセサイザ合成器23で合成されるシンセサイ
ザ合成波の周期f’は、 f’=32K/128≒250Hz となり、通常の周期f≒345Hzからf’≒250H
zに変えられる。
タイミング信号s2の周期(サンプリング周波数)が4
4.1KHzであるのを32KHzに変更すると、可変
周期のシンセサイザ合成器23で合成されるシンセサイ
ザ合成波の周期f’は、 f’=32K/128≒250Hz となり、通常の周期f≒345Hzからf’≒250H
zに変えられる。
【0080】ここで、テンポコントールおよびピッチコ
ントロールを伴う場合の復号動作を図5および図7に基
づいて説明すると、以下のようになる。すなわち、図5
において、各サブバンド毎の周波数成分情報が可変タイ
ミングの周波数成分読み取り器2により読み出されると
ころまでは、テンポコントロールだけを行う場合の音声
復号方式と同様である。これにより、図7(a)(b)
に示すような音声信号情報および周波数成分情報が得ら
れる。
ントロールを伴う場合の復号動作を図5および図7に基
づいて説明すると、以下のようになる。すなわち、図5
において、各サブバンド毎の周波数成分情報が可変タイ
ミングの周波数成分読み取り器2により読み出されると
ころまでは、テンポコントロールだけを行う場合の音声
復号方式と同様である。これにより、図7(a)(b)
に示すような音声信号情報および周波数成分情報が得ら
れる。
【0081】次に、上記可変タイミングの周波数成分読
み取り器2により読み出された周波数成分情報(サブバ
ンド情報Sj )は、可変周期のシンセサイザ合成器23
に与えられてシンセサイザ合成される。
み取り器2により読み出された周波数成分情報(サブバ
ンド情報Sj )は、可変周期のシンセサイザ合成器23
に与えられてシンセサイザ合成される。
【0082】すなわち、可変周期のシンセサイザ合成器
23では、(式3)で示される演算式中のNの値を任意
の値に変更することにより、符号化時に設定された周波
数間隔とは異なる周波数の周期関数が生成される。そし
て、この周期関数に基づいてシンセサイザ合成が行わ
れ、図7(c)のような波形のシンセサイザ合成波の波
形情報Vik''が求められる。このシンセサイザ合成波
は、圧縮時における音声のテンポが変えられるととも
に、ピッチの変更を受けた波形になっている。
23では、(式3)で示される演算式中のNの値を任意
の値に変更することにより、符号化時に設定された周波
数間隔とは異なる周波数の周期関数が生成される。そし
て、この周期関数に基づいてシンセサイザ合成が行わ
れ、図7(c)のような波形のシンセサイザ合成波の波
形情報Vik''が求められる。このシンセサイザ合成波
は、圧縮時における音声のテンポが変えられるととも
に、ピッチの変更を受けた波形になっている。
【0083】そして、上記可変周期のシンセサイザ合成
器23で求められた波形情報Vik''は、可変窓関数の窓
処理器5に与えられ、図7(d)に例示する形状の窓関
数WIN(k,l)'' に従って窓処理が施される。この窓処
理で用いられる窓関数WIN(k,l)'' は、上記(式3)
で示される演算式中のMの値を変更することによりその
形状が変更される。
器23で求められた波形情報Vik''は、可変窓関数の窓
処理器5に与えられ、図7(d)に例示する形状の窓関
数WIN(k,l)'' に従って窓処理が施される。この窓処
理で用いられる窓関数WIN(k,l)'' は、上記(式3)
で示される演算式中のMの値を変更することによりその
形状が変更される。
【0084】このように可変窓関数の窓処理器5で所定
の窓処理を施すと、図7(e)のような波形の窓処理情
報Wkl''が得られる。これにより、上記可変周期のシン
セサイザ合成器23により生成された窓処理情報Wkl''
の不連続点の影響によるノイズと、テンポおよびピッチ
の変更による音質の劣化とが抑制されるようになる。そ
の後、可変タイミングの合成器6により、時間が前後に
ずれた16個の窓処理情報Wkl''が合成されて、図7
(f)のような波形を持つPCM音声信号Xl ''として
次段の処理回路(図示せず)に出力される。
の窓処理を施すと、図7(e)のような波形の窓処理情
報Wkl''が得られる。これにより、上記可変周期のシン
セサイザ合成器23により生成された窓処理情報Wkl''
の不連続点の影響によるノイズと、テンポおよびピッチ
の変更による音質の劣化とが抑制されるようになる。そ
の後、可変タイミングの合成器6により、時間が前後に
ずれた16個の窓処理情報Wkl''が合成されて、図7
(f)のような波形を持つPCM音声信号Xl ''として
次段の処理回路(図示せず)に出力される。
【0085】以上のように、本実施例によれば、制御信
号生成器9で生成した制御信号(サブバンド情報読み取
り信号s1およびD/A出力タイミング信号s2)を用
いて、各シンセサイザ合成波の時間間隔およびシンセサ
イザ合成する周波数を変えるだけで、再生音声のテンポ
とピッチとを自由に変えることができる。したがって、
複雑な処理を行わなくても再生する音声のテンポとピッ
チとを自由に変えることができ、しかも音質が劣化しな
いようにすることもできる。
号生成器9で生成した制御信号(サブバンド情報読み取
り信号s1およびD/A出力タイミング信号s2)を用
いて、各シンセサイザ合成波の時間間隔およびシンセサ
イザ合成する周波数を変えるだけで、再生音声のテンポ
とピッチとを自由に変えることができる。したがって、
複雑な処理を行わなくても再生する音声のテンポとピッ
チとを自由に変えることができ、しかも音質が劣化しな
いようにすることもできる。
【0086】また、テンポとピッチの変更をそれぞれ独
立して制御することもできるので、再生音声のテンポと
ピッチとの組み合わせを自由に選ぶことができる。例え
ば、音声を低音で再生するにもかかわらずテンポを速く
したり、音声を高音で再生するにもかかわらずテンポを
遅くしたりすることができる。このことは、従来の音声
再生装置では行うことができなかったことである。
立して制御することもできるので、再生音声のテンポと
ピッチとの組み合わせを自由に選ぶことができる。例え
ば、音声を低音で再生するにもかかわらずテンポを速く
したり、音声を高音で再生するにもかかわらずテンポを
遅くしたりすることができる。このことは、従来の音声
再生装置では行うことができなかったことである。
【0087】上述したように、テンポコントロールおよ
びピッチコントロールのパラメータとしては、N,s
2,N1 の3つがある。そして、テンポコントロール
は、サブバンド情報読み取り信号s1(=〔s2〕
N1 )を変更することによって行うことができる。ま
た、ピッチコントロールは、D/A出力タイミング信号
s2または各サブバンドに含まれるサンプル数Nの値を
変更することによって行うことができる。
びピッチコントロールのパラメータとしては、N,s
2,N1 の3つがある。そして、テンポコントロール
は、サブバンド情報読み取り信号s1(=〔s2〕
N1 )を変更することによって行うことができる。ま
た、ピッチコントロールは、D/A出力タイミング信号
s2または各サブバンドに含まれるサンプル数Nの値を
変更することによって行うことができる。
【0088】以下に、通常の音声復号方式、テンポを変
えた場合の音声復号方式およびテンポ・ピッチを変えた
場合の音声復号方式のそれぞれにおいて用いられる上述
の3つのパラメータの例を、参考のために次の表1およ
び表2にまとめておく。
えた場合の音声復号方式およびテンポ・ピッチを変えた
場合の音声復号方式のそれぞれにおいて用いられる上述
の3つのパラメータの例を、参考のために次の表1およ
び表2にまとめておく。
【0089】
【表1】
【0090】
【表2】
【0091】以上の実施例では、音声信号デコーダとし
てMPEG規格のものを用いた場合について説明した
が、それ以外にも、音声信号がサブバンド分割される方
式を採用する装置であれば他の規格のデコーダにも本発
明を適用することができる。また、サブバンド分割の方
式を採用していない装置であっても、音声信号をサブバ
ンド分割する仕組みを採り入れれば、同様に本発明を適
用することができる。
てMPEG規格のものを用いた場合について説明した
が、それ以外にも、音声信号がサブバンド分割される方
式を採用する装置であれば他の規格のデコーダにも本発
明を適用することができる。また、サブバンド分割の方
式を採用していない装置であっても、音声信号をサブバ
ンド分割する仕組みを採り入れれば、同様に本発明を適
用することができる。
【0092】なお、本文では音の高さをピッチ、再生ス
ピードをテンポとして記述しているが、これはカラオケ
等で通常用いられている。
ピードをテンポとして記述しているが、これはカラオケ
等で通常用いられている。
【0093】
【発明の効果】本発明は上述したように、入力された音
声信号を入力される制御信号に応じたタイミングで取り
込む信号取込手段と、上記信号取込手段に対して上記音
声信号が符号化時に設定された時間間隔と異なる時間間
隔で上記音声信号を取り込むように上記制御信号を発生
して上記信号取込手段に供給する制御信号生成手段とを
設け、上記制御信号生成手段で生成される制御信号に応
じて、サブバンド分割された音声信号の時間間隔を任意
に変更して合成することができるようにしたので、符号
化時における設定テンポとは異なるテンポで、サブバン
ド分割された音声信号を合成することができるととも
に、その周波数成分が変わらないようにすることがで
き、元の音声信号の波形を解析するための複雑な処理を
行わなくても、再生音声の高さを変えないでテンポだけ
を変えることができる。しかも、上述のように、元の波
形を維持したまま音声信号の合成をすることができるの
で、再生音声信号の音質劣化を軽減することもできる。
声信号を入力される制御信号に応じたタイミングで取り
込む信号取込手段と、上記信号取込手段に対して上記音
声信号が符号化時に設定された時間間隔と異なる時間間
隔で上記音声信号を取り込むように上記制御信号を発生
して上記信号取込手段に供給する制御信号生成手段とを
設け、上記制御信号生成手段で生成される制御信号に応
じて、サブバンド分割された音声信号の時間間隔を任意
に変更して合成することができるようにしたので、符号
化時における設定テンポとは異なるテンポで、サブバン
ド分割された音声信号を合成することができるととも
に、その周波数成分が変わらないようにすることがで
き、元の音声信号の波形を解析するための複雑な処理を
行わなくても、再生音声の高さを変えないでテンポだけ
を変えることができる。しかも、上述のように、元の波
形を維持したまま音声信号の合成をすることができるの
で、再生音声信号の音質劣化を軽減することもできる。
【0094】本発明の他の特徴によれば、サブバンド分
割されたときの設定周波数と異なる周波数を有する制御
信号をも生成するように上記制御信号生成手段を構成
し、サブバンド分割されたときの設定周波数とは異なる
任意の周波数で音声信号を合成することができるように
したので、上記設定周波数とは異なる周波数成分を持つ
音声信号を得ることができ、再生音声信号の音の高さを
自由に変えることができる。
割されたときの設定周波数と異なる周波数を有する制御
信号をも生成するように上記制御信号生成手段を構成
し、サブバンド分割されたときの設定周波数とは異なる
任意の周波数で音声信号を合成することができるように
したので、上記設定周波数とは異なる周波数成分を持つ
音声信号を得ることができ、再生音声信号の音の高さを
自由に変えることができる。
【0095】本発明の更に他の特徴によれば、上記可変
タイミング合成手段により得られる音声信号に対して所
定の窓関数を用いて窓処理を行う窓処理手段を設け、上
記窓処理手段で行われる窓処理を上記制御信号生成手段
で生成される所定の制御信号に応じて変更するようにし
たので、常に最適な窓関数を用いて窓処理を行うように
することができ、合成手段により得られる音声信号の不
連続点によるノイズや、合成手段での合成周波数の変更
あるいは音声信号の取り込み周期の変更による音質劣化
を十分に抑制することができる。
タイミング合成手段により得られる音声信号に対して所
定の窓関数を用いて窓処理を行う窓処理手段を設け、上
記窓処理手段で行われる窓処理を上記制御信号生成手段
で生成される所定の制御信号に応じて変更するようにし
たので、常に最適な窓関数を用いて窓処理を行うように
することができ、合成手段により得られる音声信号の不
連続点によるノイズや、合成手段での合成周波数の変更
あるいは音声信号の取り込み周期の変更による音質劣化
を十分に抑制することができる。
【図1】本発明の一実施例である音声信号デコーダの構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図2】サブバンド分割された音声信号を生成する手順
を説明するための信号波形図である。
を説明するための信号波形図である。
【図3】通常の音声復号方式の動作を説明するための信
号波形図である。
号波形図である。
【図4】テンポコントロールした場合の音声復号方式の
動作を説明するための信号波形図である。
動作を説明するための信号波形図である。
【図5】他の実施例による音声信号デコーダの構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図6】可変周期のシンセサイザ合成器の具体的な構成
を示す図である。
を示す図である。
【図7】テンポ・ピッチを変更した場合の音声復号方式
の動作を説明するための信号波形図である。
の動作を説明するための信号波形図である。
【図8】従来の音声信号デコーダの構成を示すブロック
図である。
図である。
1 メモリ 2 可変タイミングの周波数成分読み取り器 3 固定周期のシンセサイザ合成器 30,31,32,33 要素信号発生器 4 ポリフェーズフィルタ 5 可変窓関数の窓処理器 6 可変タイミングの合成器 7 クロックジェネレータ 8 タイミングジェネレータ 9 制御信号生成器 10 メモリ制御器 11 信号解析器 12 シンセサイザ制御器 13 窓制御器 23 可変周期のシンセサイザ合成器
Claims (8)
- 【請求項1】 複数の設定周波数にサブバンド分割され
た音声信号を復号する音声信号デコーダにおいて、 入力された上記音声信号を、入力される制御信号に応じ
たタイミングで取り込む信号取込手段と、 上記信号取込手段に対して上記音声信号が符号化時に設
定された時間間隔と異なる時間間隔で上記音声信号を取
り込むように上記制御信号を発生し、上記信号取込手段
に供給する制御信号生成手段と、 上記信号取込手段によって取り込まれた上記サブバンド
分割された音声信号を複数の周期関数から合成して出力
する可変タイミング合成手段とを備え、 上記サブバンド分割された音声信号の時間間隔を変更し
てデコードすることができようにしたことを特徴とする
音声信号デコーダ。 - 【請求項2】 請求項1記載の音声信号デコーダにおい
て、 上記信号取込手段の前段にバッファメモリを設け、上記
信号取込手段は上記バッファメモリに一時記憶された上
記音声信号を上記制御信号に従って読み出し、上記可変
タイミング合成手段に供給することを特徴とする音声信
号デコーダ。 - 【請求項3】 複数の設定周波数にサブバンド分割され
た音声信号を復号する音声信号デコーダにおいて、 上記サブバンド分割された音声信号に基づいて合成され
た合成波を、入力される制御信号に応じたサンプリング
周波数に従って合成して出力する可変タイミング合成手
段と、 上記音声信号がサブバンド分割されたときのサンプリン
グ周波数と異なる周波数の制御信号を発生させて上記可
変タイミング合成手段に導出する制御信号生成手段とを
具備し、 上記サブバンド分割された音声信号の時間間隔を変更し
てデコードすることができようにしたことを特徴とする
音声信号デコーダ。 - 【請求項4】 複数の設定周波数にサブバンド分割され
た音声信号を復号する音声信号デコーダにおいて、 入力された上記音声信号を、入力される第1の制御信号
に応じたタイミングで取り込む信号取込手段と、 上記信号取込手段によって取り込まれた上記サブバンド
分割された音声信号を、入力される第2の制御信号に応
じた周期関数に従って合成して出力する可変タイミング
合成手段と、 上記信号取込手段に対して上記音声信号が符号化時に設
定された時間間隔と異なる時間間隔で上記音声信号を取
り込むように上記第1の制御信号を発生し、上記信号取
込手段に供給するとともに、上記音声信号がサブバンド
分割されたときのサンプリング周波数と異なる周波数に
従って上記音声信号をデコードするようにする第2の制
御信号を発生し、上記可変タイミング合成手段に供給す
る制御信号生成手段とを備え、 上記サブバンド分割された音声信号の時間間隔を変更し
てデコードすることができようにするとともに、上記サ
ブバンド分割されたときの設定周波数と異なる周波数の
周期関数に従って上記音声信号をデコードすることがで
きるようにしたことを特徴とする音声信号デコーダ。 - 【請求項5】 請求項4記載の音声信号デコーダにおい
て、 上記信号取込手段の前段にバッファメモリを設け、上記
信号取込手段は上記バッファメモリに一時記憶された上
記音声信号を上記第1の制御信号に従って読み出し、上
記可変タイミング合成手段に供給することを特徴とする
音声信号デコーダ。 - 【請求項6】 上記可変タイミング合成手段は、所定の
合成演算式に基づいてシンセサイザ合成を行う合成手段
を具備しており、 上記合成手段に入力される第2の制御信号に応じて上記
合成演算式を変えることにより、サブバンド分割された
ときの設定周波数と異なる周波数に従って上記音声信号
をデコードすることができるようにしたことを特徴とす
る請求項3、4または5記載の音声信号デコーダ。 - 【請求項7】 上記可変タイミング合成手段により得ら
れる音声信号に対して所定の窓関数を用いて窓処理を行
う窓処理手段を設け、 上記窓処理手段で行われる窓処理を上記制御信号生成手
段で生成される制御信号に応じて変更するようにしたこ
とを特徴とする請求項1、2または3記載の音声信号デ
コーダ。 - 【請求項8】 上記可変タイミング合成手段により得ら
れる音声信号に対して所定の窓関数を用いて窓処理を行
う窓処理手段を設け、 上記窓処理手段で行われる窓処理を上記制御信号生成手
段で生成される第1の制御信号および第2の制御信号に
応じて変更するようにしたことを特徴とする請求項4、
5または6記載の音声信号デコーダ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6173401A JPH0816193A (ja) | 1994-07-01 | 1994-07-01 | 音声信号デコーダ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6173401A JPH0816193A (ja) | 1994-07-01 | 1994-07-01 | 音声信号デコーダ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0816193A true JPH0816193A (ja) | 1996-01-19 |
Family
ID=15959740
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6173401A Pending JPH0816193A (ja) | 1994-07-01 | 1994-07-01 | 音声信号デコーダ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0816193A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2025528736A (ja) * | 2022-07-27 | 2025-09-02 | 華為技術有限公司 | オーディオ信号処理方法及び装置、記憶媒体、並びにコンピュータプログラムプロダクト |
-
1994
- 1994-07-01 JP JP6173401A patent/JPH0816193A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2025528736A (ja) * | 2022-07-27 | 2025-09-02 | 華為技術有限公司 | オーディオ信号処理方法及び装置、記憶媒体、並びにコンピュータプログラムプロダクト |
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