JPH08164496A - Sn−Zn系、Sn−Zn−Bi系はんだ及びその表面処理方法並びにそれを用いた実装品 - Google Patents
Sn−Zn系、Sn−Zn−Bi系はんだ及びその表面処理方法並びにそれを用いた実装品Info
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- JPH08164496A JPH08164496A JP26117195A JP26117195A JPH08164496A JP H08164496 A JPH08164496 A JP H08164496A JP 26117195 A JP26117195 A JP 26117195A JP 26117195 A JP26117195 A JP 26117195A JP H08164496 A JPH08164496 A JP H08164496A
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- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K3/00—Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
- H05K3/30—Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistors
- H05K3/32—Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistors electrically connecting electric components or wires to printed circuits
- H05K3/34—Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistors electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
- H05K3/3465—Application of solder
- H05K3/3478—Application of solder preforms; Transferring prefabricated solder patterns
Landscapes
- Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【解決手段】Sn−Zn、もしくはSn−Zn−Bi、
もしくはこれらにIn、Ag、Sb、Cuのいずれか一
つ、もしくは二つ以上含むはんだの表面に、Au、Sn
もしくはSn合金、NiもしくはCu、Pd、Agのい
ずれかを被覆した、Sn−Zn系はんだもしくはSn−
Zn−Bi系はんだ及びその表面処理方法及びそれを用
いた実装品。Sn−Zn系はんだもしくはSn−Zn−
Bi系はんだは、溶融時にZnが瞬時に酸化されるため
にぬれが悪いという欠点があったが、本発明を用いるこ
とによって、溶融時のZnの酸化を防ぐことができ、ぬ
れ性を改善できる。このため、通常の電子機器用フラッ
クスでも容易に配線基板のはんだ付けを行うことができ
る。これらの技術は、通常のはんだ付け用のはんだペー
スト用のはんだボール、BGA用のはんだボール、端子
表面の被覆等に用いることができ、人体に対して毒性の
あるPbを含まないはんだを用いたプリント配線基板の
はんだ付けの高信頼化に寄与できる。
もしくはこれらにIn、Ag、Sb、Cuのいずれか一
つ、もしくは二つ以上含むはんだの表面に、Au、Sn
もしくはSn合金、NiもしくはCu、Pd、Agのい
ずれかを被覆した、Sn−Zn系はんだもしくはSn−
Zn−Bi系はんだ及びその表面処理方法及びそれを用
いた実装品。Sn−Zn系はんだもしくはSn−Zn−
Bi系はんだは、溶融時にZnが瞬時に酸化されるため
にぬれが悪いという欠点があったが、本発明を用いるこ
とによって、溶融時のZnの酸化を防ぐことができ、ぬ
れ性を改善できる。このため、通常の電子機器用フラッ
クスでも容易に配線基板のはんだ付けを行うことができ
る。これらの技術は、通常のはんだ付け用のはんだペー
スト用のはんだボール、BGA用のはんだボール、端子
表面の被覆等に用いることができ、人体に対して毒性の
あるPbを含まないはんだを用いたプリント配線基板の
はんだ付けの高信頼化に寄与できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビ、ビデオ、
パ−ソナルコンピュ−タ、ワ−クステ−ション等の電子
機器一般の基板もしくは部品にSn、ZnあるいはS
n、Zn、Biからなるはんだ合金を用いた接続に関す
る。これらは、例えば、はんだペースト中のはんだボー
ル、BGA(ボールグリッドアレイ)用のはんだボー
ル、及び各種電子部品、基板の端子表面の被覆に用いる
ことができ、人体に対して有害なPbを含まないはんだ
を用いた電子回路基板のはんだ付けの高信頼化に寄与で
きる。
パ−ソナルコンピュ−タ、ワ−クステ−ション等の電子
機器一般の基板もしくは部品にSn、ZnあるいはS
n、Zn、Biからなるはんだ合金を用いた接続に関す
る。これらは、例えば、はんだペースト中のはんだボー
ル、BGA(ボールグリッドアレイ)用のはんだボー
ル、及び各種電子部品、基板の端子表面の被覆に用いる
ことができ、人体に対して有害なPbを含まないはんだ
を用いた電子回路基板のはんだ付けの高信頼化に寄与で
きる。
【0002】
【従来の技術】従来の電子機器の配線基板の接続に用い
られるはんだは、Sn、Pbからなるものが古くから知
られている(以下Sn−Pb系はんだとする)。しか
し、これに含まれるPbは、人体に対して毒性が強いと
いう問題があった。Pbが含まれず、環境に悪影響を及
ぼさないはんだ材料の1つに、SnとZnあるいはSn
とZnとBiを含むはんだがある(以下Sn−Zn系は
んだ、Sn−Zn−Bi系はんだとする)。Sn−Zn
共晶はんだの融点は199℃で、従来のはんだ付け接続
に最もよく使われているSn−Pb共晶はんだの融点
(183℃)と近いため、該Sn−Zn系はんだは該S
n−Pb系はんだの代替材料の有力な候補である。更に
Sn−Zn−Bi系はんだは、Sn−Zn共晶はんだよ
り更に融点が下がり、Sn−Pb共晶はんだの代替材料
として最有力候補である。しかし、ジェイオ−エム、ジ
ュライ(1993年)第36項(JOM,July 1993,p.
36)に記載の通り、Sn−Zn系はんだは、溶融時にZ
nが酸化されやすいため、従来のSn−Pbはんだと比
較してぬれが著しく悪いという欠点があった。同様に、
Sn−Zn−Bi系はんだもSn−Pb共晶と比較して
ぬれ性が悪い。また、別元素の添加により該Sn−Zn
系もしくはSn−Zn−Bi系はんだのぬれ性を改善す
る試みもなされているが、該Sn−Pb系はんだと同等
のぬれ性を得ることは難しく、まだ実用化には至ってい
ない。このため該Sn−Zn系、Sn−Zn−Bi系は
んだを該Sn−Pb系はんだと同じ条件で、配線基板等
のはんだ付けに用いることができなかった。活性の強い
フラックスを用いてはんだ付けを行い、ぬれ性を改善す
ることも考えられるが、はんだ付け後の洗浄問題、フラ
ックス残渣による腐食の問題があり、接続後の信頼性に
問題が生じる恐れがある。
られるはんだは、Sn、Pbからなるものが古くから知
られている(以下Sn−Pb系はんだとする)。しか
し、これに含まれるPbは、人体に対して毒性が強いと
いう問題があった。Pbが含まれず、環境に悪影響を及
ぼさないはんだ材料の1つに、SnとZnあるいはSn
とZnとBiを含むはんだがある(以下Sn−Zn系は
んだ、Sn−Zn−Bi系はんだとする)。Sn−Zn
共晶はんだの融点は199℃で、従来のはんだ付け接続
に最もよく使われているSn−Pb共晶はんだの融点
(183℃)と近いため、該Sn−Zn系はんだは該S
n−Pb系はんだの代替材料の有力な候補である。更に
Sn−Zn−Bi系はんだは、Sn−Zn共晶はんだよ
り更に融点が下がり、Sn−Pb共晶はんだの代替材料
として最有力候補である。しかし、ジェイオ−エム、ジ
ュライ(1993年)第36項(JOM,July 1993,p.
36)に記載の通り、Sn−Zn系はんだは、溶融時にZ
nが酸化されやすいため、従来のSn−Pbはんだと比
較してぬれが著しく悪いという欠点があった。同様に、
Sn−Zn−Bi系はんだもSn−Pb共晶と比較して
ぬれ性が悪い。また、別元素の添加により該Sn−Zn
系もしくはSn−Zn−Bi系はんだのぬれ性を改善す
る試みもなされているが、該Sn−Pb系はんだと同等
のぬれ性を得ることは難しく、まだ実用化には至ってい
ない。このため該Sn−Zn系、Sn−Zn−Bi系は
んだを該Sn−Pb系はんだと同じ条件で、配線基板等
のはんだ付けに用いることができなかった。活性の強い
フラックスを用いてはんだ付けを行い、ぬれ性を改善す
ることも考えられるが、はんだ付け後の洗浄問題、フラ
ックス残渣による腐食の問題があり、接続後の信頼性に
問題が生じる恐れがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】Sn−Zn系、Sn−
Zn−Bi系はんだの、Cu、もしくははんだめっき上
へのぬれ性は、強固なZnの酸化膜のために、従来のS
n−Pb系はんだと異なって極端に悪い。本発明は、S
n−Zn系もしくはSn−Zn−Bi系はんだを用いた
はんだ付けにおいて、溶融時の該はんだに含まれるZn
の酸化を防ぐことにより、ぬれ性を確保して、活性の弱
い通常の電子機器用フラックスでも容易に配線基板のは
んだ付けを行うことができる該Sn−Zn系もしくはS
n−Zn−Bi系はんだの表面処理、及び、実装品を提
供するものである。
Zn−Bi系はんだの、Cu、もしくははんだめっき上
へのぬれ性は、強固なZnの酸化膜のために、従来のS
n−Pb系はんだと異なって極端に悪い。本発明は、S
n−Zn系もしくはSn−Zn−Bi系はんだを用いた
はんだ付けにおいて、溶融時の該はんだに含まれるZn
の酸化を防ぐことにより、ぬれ性を確保して、活性の弱
い通常の電子機器用フラックスでも容易に配線基板のは
んだ付けを行うことができる該Sn−Zn系もしくはS
n−Zn−Bi系はんだの表面処理、及び、実装品を提
供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明はSn−Zn系、Sn−Zn−Bi系はんだ
の表面に耐酸化性の強い金属、もしくは酸化されても通
常の電子機器用フラックスで容易に還元される別の金属
を被覆するものである。はんだとしては、Sn−Zn、
Sn−Zn−Bi、もしくはこれらに、In、Ag、S
b、Cuのいずれか一つ、もしくは二つ以上を含むSn
−Zn系、Sn−Zn−Bi系はんだが考えられる。
に、本発明はSn−Zn系、Sn−Zn−Bi系はんだ
の表面に耐酸化性の強い金属、もしくは酸化されても通
常の電子機器用フラックスで容易に還元される別の金属
を被覆するものである。はんだとしては、Sn−Zn、
Sn−Zn−Bi、もしくはこれらに、In、Ag、S
b、Cuのいずれか一つ、もしくは二つ以上を含むSn
−Zn系、Sn−Zn−Bi系はんだが考えられる。
【0005】表面処理については、Sn−Zn系、Sn
−Zn−Bi系はんだに 1)Auを0.01μm以上、 2)SnもしくはSn合金を2μm以上、 3)NiもしくはCuを0.01μm以上、 4)Pdを0.01μm以上、 5)Agを0.01μm以上、 を被覆、もしくは上記3)〜5)の、NiもしくはC
u、Pd、Ag被覆層上にSnもしくはSn合金を更に
2μm以上被覆するものである。被覆は、蒸着、めっ
き、浸漬等の方法によって行う。
−Zn−Bi系はんだに 1)Auを0.01μm以上、 2)SnもしくはSn合金を2μm以上、 3)NiもしくはCuを0.01μm以上、 4)Pdを0.01μm以上、 5)Agを0.01μm以上、 を被覆、もしくは上記3)〜5)の、NiもしくはC
u、Pd、Ag被覆層上にSnもしくはSn合金を更に
2μm以上被覆するものである。被覆は、蒸着、めっ
き、浸漬等の方法によって行う。
【0006】Sn−Zn、Sn−Zn−Bi、もしくは
これらにIn、Ag、Sb、Cuのいずれか一つ、もし
くは二つ以上を含むSn−Zn系もしくはSn−Zn−
Bi系はんだ表面に、上記金属を被覆することにより、
該Sn−Zn系、Sn−Zn−Bi系はんだが溶融した
時に、該はんだは直接大気に触れることがないので、従
来の様にぬれ性に特に問題となるZnの酸化が起こらな
い。また、表面の金属の被覆層が薄いために、溶融時の
Sn−Zn系、Sn−Zn−Bi系はんだの体積膨張に
よって被覆層は簡単に亀裂が生じ、表面が酸化されてい
ない清浄なSn−Zn系、Sn−Zn−Bi系はんだと
下地金属が接触してぬれが行なわれる。また、被覆層が
薄いので、被覆層の金属の量は少なく、溶融しているS
n−Zn系、Sn−Zn−Bi系はんだ中に被覆層の金
属は完全に溶け込んで、これらの金属による被覆がはん
だ付けの接続強度に問題を起こすことはない。このよう
に、表面に別の金属を被覆することにより、Sn−Zn
系、Sn−Zn−Bi系はんだでも十分にぬれ性を確保
し、強いフラックスを用いず、通常の電子機器用フラッ
クスではんだ付けを行うことができる。
これらにIn、Ag、Sb、Cuのいずれか一つ、もし
くは二つ以上を含むSn−Zn系もしくはSn−Zn−
Bi系はんだ表面に、上記金属を被覆することにより、
該Sn−Zn系、Sn−Zn−Bi系はんだが溶融した
時に、該はんだは直接大気に触れることがないので、従
来の様にぬれ性に特に問題となるZnの酸化が起こらな
い。また、表面の金属の被覆層が薄いために、溶融時の
Sn−Zn系、Sn−Zn−Bi系はんだの体積膨張に
よって被覆層は簡単に亀裂が生じ、表面が酸化されてい
ない清浄なSn−Zn系、Sn−Zn−Bi系はんだと
下地金属が接触してぬれが行なわれる。また、被覆層が
薄いので、被覆層の金属の量は少なく、溶融しているS
n−Zn系、Sn−Zn−Bi系はんだ中に被覆層の金
属は完全に溶け込んで、これらの金属による被覆がはん
だ付けの接続強度に問題を起こすことはない。このよう
に、表面に別の金属を被覆することにより、Sn−Zn
系、Sn−Zn−Bi系はんだでも十分にぬれ性を確保
し、強いフラックスを用いず、通常の電子機器用フラッ
クスではんだ付けを行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
例を説明する。
例を説明する。
【0008】(実施例1)図1は本発明の実施例のはん
だボ−ルを示す図である。このはんだボール3は、中心
のSn−Zn共晶はんだ1と、その表面のAuの被覆層
2によって構成されている。このAu層の厚みは0.5
μmである。
だボ−ルを示す図である。このはんだボール3は、中心
のSn−Zn共晶はんだ1と、その表面のAuの被覆層
2によって構成されている。このAu層の厚みは0.5
μmである。
【0009】このような構造のはんだボール3の作成方
法を、次に説明する。図2に、このはんだボール3の作
成のプロセスフローを示した。
法を、次に説明する。図2に、このはんだボール3の作
成のプロセスフローを示した。
【0010】予めSn−Zn共晶はんだボール1を用意
しておく。次に、メタケイ酸ナトリウム30g,オルソ
ケイ酸ナトリウム20g,界面活性剤1gを1lの水に
溶かした溶液を70℃に加熱して、この溶液に上記Sn
−Zn共晶はんだボール1を10分間浸漬して、アルカ
リ脱脂を行った。その後水洗し、5%硫酸中に1分間浸
漬して表面の酸化層をとり除いた。その後水洗し、Pd
Cl2 0.2g、HCl 100mlを1lの水に溶か
した溶液に1分間浸漬して、Pd活性化処理を行った。
その後水洗し、65℃に温めた半光沢Niめっき液に3
分間浸漬し、Niめっきした。その後水洗、5%硫酸中
に1分間浸漬、水洗を行い、90℃に温めたAuめっき
液に5分間浸漬して、Auめっきを行った。水洗した
後、乾燥させ、図1に示したはんだボール3を得た。こ
の方法によると、Sn−Zn共晶はんだ1とAu層2の
間に薄いNi層が残るが、このNi層は薄いため表面の
Au層の役割を妨たげず、問題とならない。また今回
は、Sn−Zn共晶はんだを例にとり、上記のような無
電解めっき法によって図1のはんだボール3を作成した
が、Sn−Zn−Bi系はんだにおいても適用でき、こ
の方法に限るものではない。
しておく。次に、メタケイ酸ナトリウム30g,オルソ
ケイ酸ナトリウム20g,界面活性剤1gを1lの水に
溶かした溶液を70℃に加熱して、この溶液に上記Sn
−Zn共晶はんだボール1を10分間浸漬して、アルカ
リ脱脂を行った。その後水洗し、5%硫酸中に1分間浸
漬して表面の酸化層をとり除いた。その後水洗し、Pd
Cl2 0.2g、HCl 100mlを1lの水に溶か
した溶液に1分間浸漬して、Pd活性化処理を行った。
その後水洗し、65℃に温めた半光沢Niめっき液に3
分間浸漬し、Niめっきした。その後水洗、5%硫酸中
に1分間浸漬、水洗を行い、90℃に温めたAuめっき
液に5分間浸漬して、Auめっきを行った。水洗した
後、乾燥させ、図1に示したはんだボール3を得た。こ
の方法によると、Sn−Zn共晶はんだ1とAu層2の
間に薄いNi層が残るが、このNi層は薄いため表面の
Au層の役割を妨たげず、問題とならない。また今回
は、Sn−Zn共晶はんだを例にとり、上記のような無
電解めっき法によって図1のはんだボール3を作成した
が、Sn−Zn−Bi系はんだにおいても適用でき、こ
の方法に限るものではない。
【0011】このような構造のはんだボールは、加熱さ
れて温度が上昇し、Sn−Zn共晶はんだの融点に達し
て溶融した時に、表面にAuが0.5μmの厚みで存在す
るために、酸素を含む大気に直接接することがなく、該
はんだに含まれるZnが酸化することがない。また、A
uによる表面被覆層が0.5μmと薄いために、Sn−Z
n共晶はんだの融解時の体積膨張により、簡単に亀裂が
生じ、表面が酸化されていない清浄なSn−Zn共晶は
んだと下地金属が接触してぬれが行われる。また、Au
の量が少ないために、AuはSn−Zn共晶はんだ中に
溶け込み、表面の被覆層がはんだ付け強度等の機械的性
質を劣化させることもない。このように、Sn−Zn共
晶はんだの表面に、Auを0.5μm被覆することによ
り、Sn−Zn系はんだの欠点であるぬれ性を改善した
はんだボールを得ることができる。
れて温度が上昇し、Sn−Zn共晶はんだの融点に達し
て溶融した時に、表面にAuが0.5μmの厚みで存在す
るために、酸素を含む大気に直接接することがなく、該
はんだに含まれるZnが酸化することがない。また、A
uによる表面被覆層が0.5μmと薄いために、Sn−Z
n共晶はんだの融解時の体積膨張により、簡単に亀裂が
生じ、表面が酸化されていない清浄なSn−Zn共晶は
んだと下地金属が接触してぬれが行われる。また、Au
の量が少ないために、AuはSn−Zn共晶はんだ中に
溶け込み、表面の被覆層がはんだ付け強度等の機械的性
質を劣化させることもない。このように、Sn−Zn共
晶はんだの表面に、Auを0.5μm被覆することによ
り、Sn−Zn系はんだの欠点であるぬれ性を改善した
はんだボールを得ることができる。
【0012】この例では、Auを0.5μmの厚みで被覆
を施した例を示したが、Auの厚みはこの厚みに限るも
のではなく、0.01μm以上の厚みであれば良い。また、
Auの他に、SnもしくはSn合金、NiもしくはC
u、Pd、Agによって被覆を行い、あるいは、これら
のNi、Cu、Pd、Agの上にSnもしくはSn合金
を更に被覆し、ぬれ性を改善することも可能である。
を施した例を示したが、Auの厚みはこの厚みに限るも
のではなく、0.01μm以上の厚みであれば良い。また、
Auの他に、SnもしくはSn合金、NiもしくはC
u、Pd、Agによって被覆を行い、あるいは、これら
のNi、Cu、Pd、Agの上にSnもしくはSn合金
を更に被覆し、ぬれ性を改善することも可能である。
【0013】中心のはんだの材質は、上記例では、Sn
−Zn共晶はんだであるが、Sn−Zn−Bi、もしく
はSn−Zn、Sn−Zn−BiはんだにIn、Ag、
Sb、Cuのいずれか一つ、もしくは二つ以上含むSn
−Zn系もしくはSn−Zn−Bi系はんだであって
も、上記の構成の表面処理によってぬれ性を改善するこ
とができる。
−Zn共晶はんだであるが、Sn−Zn−Bi、もしく
はSn−Zn、Sn−Zn−BiはんだにIn、Ag、
Sb、Cuのいずれか一つ、もしくは二つ以上含むSn
−Zn系もしくはSn−Zn−Bi系はんだであって
も、上記の構成の表面処理によってぬれ性を改善するこ
とができる。
【0014】Sn−Zn−Bi系はんだについて、Pb
−Sn共晶はんだ代替用として可能性のある組成域を検
討し、表1にはんだ組成と融点を示す。
−Sn共晶はんだ代替用として可能性のある組成域を検
討し、表1にはんだ組成と融点を示す。
【0015】
【表1】
【0016】この組成域は4mass%≦Zn≦6mass%、1
2mass%≦Bi≦19mass%、残Snで表現できる。上記
組成のSn−Zn−Biはんだは、表1のように液相温
度が200℃以下、固相温度が160℃以上であるた
め、Sn−Pb共晶はんだの融点と近い。このため、ガ
ラスエポキシ基板の耐熱温度以下である220〜230
℃でリフローが可能であり、且つ125℃程度の高温で
の信頼性を保証することもできる。他の、Pbを含まな
いPbフリーはんだとしては、Sn−Ag共晶付近のは
んだや、Sn−AgにBiを加えたSn−Ag−Biは
んだがあるが、Sn−Ag共晶付近のはんだは固相線が
220℃付近であり、またSn−Ag−Biはんだは液
相温度を200℃以下に下げると固相温度が140℃以
下に下がり、逆に固相温度を150℃以上に上げると液
相温度は200℃以上に上がるため、ガラスエポキシ基
板へ220〜230℃でリフロー可能、及び高温での信
頼性の保証の両条件を満たすことが難しい。従って上記
組成のSn−Zn−BiはんだがSn−Pb共晶はんだ
の代替材料として適している。しかしながら、上記組成
のSn−Zn−Biはんだは、Sn−Pb共晶と比較し
てぬれ性が悪い。このためこの組成のはんだについて、
ぬれ性を向上させるために表面処理を行うことは有効で
ある。
2mass%≦Bi≦19mass%、残Snで表現できる。上記
組成のSn−Zn−Biはんだは、表1のように液相温
度が200℃以下、固相温度が160℃以上であるた
め、Sn−Pb共晶はんだの融点と近い。このため、ガ
ラスエポキシ基板の耐熱温度以下である220〜230
℃でリフローが可能であり、且つ125℃程度の高温で
の信頼性を保証することもできる。他の、Pbを含まな
いPbフリーはんだとしては、Sn−Ag共晶付近のは
んだや、Sn−AgにBiを加えたSn−Ag−Biは
んだがあるが、Sn−Ag共晶付近のはんだは固相線が
220℃付近であり、またSn−Ag−Biはんだは液
相温度を200℃以下に下げると固相温度が140℃以
下に下がり、逆に固相温度を150℃以上に上げると液
相温度は200℃以上に上がるため、ガラスエポキシ基
板へ220〜230℃でリフロー可能、及び高温での信
頼性の保証の両条件を満たすことが難しい。従って上記
組成のSn−Zn−BiはんだがSn−Pb共晶はんだ
の代替材料として適している。しかしながら、上記組成
のSn−Zn−Biはんだは、Sn−Pb共晶と比較し
てぬれ性が悪い。このためこの組成のはんだについて、
ぬれ性を向上させるために表面処理を行うことは有効で
ある。
【0017】(実施例2)実施例2では、実施例1に示
したはんだボールと同じ構成のはんだボール3を用いて
BGA(ボールグリッドアレイ)を作成した例を示す。
図3にBGA作成のプロセスフローを示した。まず、図
3の(a)の様に、チップが内部の基板に搭載されてい
て、BGA本体4上にはCu端子5が存在し、Cu端子
間5にはソルダーレジスト6が存在しているBGA本体
4を用意した。次に、このBGA本体4のCu端子5上
にフラックス7を図3(b)の様に印刷した。このフラ
ックス7上にSn−Zn共晶はんだ1の表面にAu2を
被覆したはんだボール3を、図3(c)の様に搭載し、
リフローし、その後洗浄した。上記の様な工程を経るこ
とによって、Sn−Zn共晶はんだ1中の成分とCu端
子5のCuとが反応して、接続が起こり、バンプ8が形
成されて、図3(d)の様なBGA9を作成することが
できた。
したはんだボールと同じ構成のはんだボール3を用いて
BGA(ボールグリッドアレイ)を作成した例を示す。
図3にBGA作成のプロセスフローを示した。まず、図
3の(a)の様に、チップが内部の基板に搭載されてい
て、BGA本体4上にはCu端子5が存在し、Cu端子
間5にはソルダーレジスト6が存在しているBGA本体
4を用意した。次に、このBGA本体4のCu端子5上
にフラックス7を図3(b)の様に印刷した。このフラ
ックス7上にSn−Zn共晶はんだ1の表面にAu2を
被覆したはんだボール3を、図3(c)の様に搭載し、
リフローし、その後洗浄した。上記の様な工程を経るこ
とによって、Sn−Zn共晶はんだ1中の成分とCu端
子5のCuとが反応して、接続が起こり、バンプ8が形
成されて、図3(d)の様なBGA9を作成することが
できた。
【0018】ここで、このBGA9では、毒性のあるP
bを含まないSn−Zn共晶はんだを用いているため、
人体に影響を及ぼすことはない。また、Sn−Zn共晶
はんだ1の表面は、Au2によって被覆されているた
め、Cu端子5との接続が容易である。
bを含まないSn−Zn共晶はんだを用いているため、
人体に影響を及ぼすことはない。また、Sn−Zn共晶
はんだ1の表面は、Au2によって被覆されているた
め、Cu端子5との接続が容易である。
【0019】ここで、Auを被覆したはんだボール3を
用いたBGAの例を示したが、Au以外にも、Snもし
くはSn合金、NiもしくはCu,Pd,Agの被覆層
を施した、Sn−Zn系もしくはSn−Zn−Bi系は
んだボールでも同様な結果を得ることができる。
用いたBGAの例を示したが、Au以外にも、Snもし
くはSn合金、NiもしくはCu,Pd,Agの被覆層
を施した、Sn−Zn系もしくはSn−Zn−Bi系は
んだボールでも同様な結果を得ることができる。
【0020】(実施例3)実施例3では、Snを被覆し
たはんだボールを用いたはんだペーストの例を示す。図
4に本発明のはんだペーストの拡大図を示した。Sn−
Zn共晶はんだボール10の表面には3μmの厚みのS
n層11が被覆してあり、このはんだボール12の間に
は、有機溶剤、活性剤等を含むフラックス成分13が存
在している。このはんだペースト14は、ペースト中の
Sn−Zn共晶はんだボール10が溶融した時、Sn層
11の存在によりZnの酸化が防げられるため、Sn層
11のないSn−Zn系はんだボールのみを用いた場合
より、ぬれ性が優れている。このため、プリント配線基
板等のはんだ付けの高信頼化に寄与することができる。
上記はんだペーストを融点的にSn−Pb共晶はんだに
近い80mass%Sn−15mass%Bi−5mass%Znの組
成のはんだ(以下Sn−15Bi−5Znと略す)にS
nを3μm被覆したはんだボールを用いて同様に作成し
た。はんだボール間には、フラックス成分が存在してい
る。フラックス成分は上記のSn−Zn共晶はんだに用
いたものと違うものを用いた。このはんだペーストも、
加熱されて、Sn−15Bi−5Znはんだが190℃
付近で溶融した時、該はんだの表面はSnが被覆されて
いるため、Znの酸化の問題がなく、ぬれ性が優れてい
る。被覆層のSnは溶融しいるSn−15Bi−5Zn
はんだ中に溶け込み、酸化膜のない清浄な表面をもつ該
はんだは、容易に部品や基板の電極にぬれて、接続さ
れ、また、はんだボール同志も、容易に凝集が起こり、
はんだボールの発生も少ない。このためプリント基板等
のはんだ付けに適している。
たはんだボールを用いたはんだペーストの例を示す。図
4に本発明のはんだペーストの拡大図を示した。Sn−
Zn共晶はんだボール10の表面には3μmの厚みのS
n層11が被覆してあり、このはんだボール12の間に
は、有機溶剤、活性剤等を含むフラックス成分13が存
在している。このはんだペースト14は、ペースト中の
Sn−Zn共晶はんだボール10が溶融した時、Sn層
11の存在によりZnの酸化が防げられるため、Sn層
11のないSn−Zn系はんだボールのみを用いた場合
より、ぬれ性が優れている。このため、プリント配線基
板等のはんだ付けの高信頼化に寄与することができる。
上記はんだペーストを融点的にSn−Pb共晶はんだに
近い80mass%Sn−15mass%Bi−5mass%Znの組
成のはんだ(以下Sn−15Bi−5Znと略す)にS
nを3μm被覆したはんだボールを用いて同様に作成し
た。はんだボール間には、フラックス成分が存在してい
る。フラックス成分は上記のSn−Zn共晶はんだに用
いたものと違うものを用いた。このはんだペーストも、
加熱されて、Sn−15Bi−5Znはんだが190℃
付近で溶融した時、該はんだの表面はSnが被覆されて
いるため、Znの酸化の問題がなく、ぬれ性が優れてい
る。被覆層のSnは溶融しいるSn−15Bi−5Zn
はんだ中に溶け込み、酸化膜のない清浄な表面をもつ該
はんだは、容易に部品や基板の電極にぬれて、接続さ
れ、また、はんだボール同志も、容易に凝集が起こり、
はんだボールの発生も少ない。このためプリント基板等
のはんだ付けに適している。
【0021】(実施例4)図5には本発明の表面処理を
用いた接続端子の例を示した。Cuリード15表面には
約10μmの厚みでSn−Znはんだ層16が被覆して
あり、この表面にAg層17が1μm被覆してある。こ
のような構成の接続端子18を用いることにより、はん
だペーストを用いた表面実装、または、フローはんだ付
けにおいて、Sn−Znはんだ層16中のZnの酸化を
防ぐことができ、配線基板と良好な接続を得ることがで
きる。
用いた接続端子の例を示した。Cuリード15表面には
約10μmの厚みでSn−Znはんだ層16が被覆して
あり、この表面にAg層17が1μm被覆してある。こ
のような構成の接続端子18を用いることにより、はん
だペーストを用いた表面実装、または、フローはんだ付
けにおいて、Sn−Znはんだ層16中のZnの酸化を
防ぐことができ、配線基板と良好な接続を得ることがで
きる。
【0022】(実施例5)実施例5では、Au、Sn、
Ni、Cu、Pd、Agによって表面を被覆されたSn
−Zn共晶はんだボールのぬれ性が、被覆を施さなかっ
たはんだボールのぬれ性に比べて、改善された結果を示
す。
Ni、Cu、Pd、Agによって表面を被覆されたSn
−Zn共晶はんだボールのぬれ性が、被覆を施さなかっ
たはんだボールのぬれ性に比べて、改善された結果を示
す。
【0023】Sn−Zn共晶はんだボールの表面に、表
2に示した材質、厚みの被覆を施したNo1〜No7ま
での7種類のはんだボールを作成し、はんだのぬれ性の
評価を行った。
2に示した材質、厚みの被覆を施したNo1〜No7ま
での7種類のはんだボールを作成し、はんだのぬれ性の
評価を行った。
【0024】
【表2】
【0025】はんだのぬれ性の評価は以下の手順で行っ
た。Cu板上に表2に示したはんだボールをそれぞれ1
つずつ載せ、その上に弱活性化ロジンフラックスを一定
量塗布した。このCu板を、230℃に設定されたホッ
トプレート上に置いて加熱し、該はんだボールが溶けて
から10秒後にCu板をホットプレートからおろした。
加熱は大気中で行った。はんだが固まった後、有機溶剤
で洗浄した後、それぞれのはんだボールがCu板上をぬ
れ拡がった面積(以下、拡がり面積とする)を測定し
た。上記のはんだぬれ性評価を、No.1〜No.7ま
での7種類のはんだボールについて各5回ずつ行い、そ
の平均を求めて、表3に示した。
た。Cu板上に表2に示したはんだボールをそれぞれ1
つずつ載せ、その上に弱活性化ロジンフラックスを一定
量塗布した。このCu板を、230℃に設定されたホッ
トプレート上に置いて加熱し、該はんだボールが溶けて
から10秒後にCu板をホットプレートからおろした。
加熱は大気中で行った。はんだが固まった後、有機溶剤
で洗浄した後、それぞれのはんだボールがCu板上をぬ
れ拡がった面積(以下、拡がり面積とする)を測定し
た。上記のはんだぬれ性評価を、No.1〜No.7ま
での7種類のはんだボールについて各5回ずつ行い、そ
の平均を求めて、表3に示した。
【0026】
【表3】
【0027】この結果から、表面に被覆を施さなかった
Sn−Zn共晶はんだボールは、Cu板上をぬれ拡がら
なかったが、表面に被覆を施したNo.1〜No.6ま
でのはんだボールはすべてCu板上をぬれ拡がり、ぬれ
が改善されることがわかった。No.1〜No.6まで
のはんだボールのうち、最もぬれが改善されたのは、表
面にSnを3μm被覆したはんだボールであった。上記
の様に、SnーZn共晶はんだボールの表面に表1のN
o.1〜No.6に示した被覆を施すことによって、ぬ
れ性を改善できることがわかった。
Sn−Zn共晶はんだボールは、Cu板上をぬれ拡がら
なかったが、表面に被覆を施したNo.1〜No.6ま
でのはんだボールはすべてCu板上をぬれ拡がり、ぬれ
が改善されることがわかった。No.1〜No.6まで
のはんだボールのうち、最もぬれが改善されたのは、表
面にSnを3μm被覆したはんだボールであった。上記
の様に、SnーZn共晶はんだボールの表面に表1のN
o.1〜No.6に示した被覆を施すことによって、ぬ
れ性を改善できることがわかった。
【0028】上記実験結果は、Sn−Zn共晶はんだの
表面に被覆を施したはんだボールを用いて実験した結果
であるが、Sn−Zn−Bi、もしくはSn−Zn、S
n−Zn−BiにIn、Ag、Sb、Cuのいずれか一
つ、もしくは二つ以上含むSn−Zn系はんだの場合で
も、上記の被覆を行うことにより、ぬれ性が改善できる
ことが同様の実験からわかった。
表面に被覆を施したはんだボールを用いて実験した結果
であるが、Sn−Zn−Bi、もしくはSn−Zn、S
n−Zn−BiにIn、Ag、Sb、Cuのいずれか一
つ、もしくは二つ以上含むSn−Zn系はんだの場合で
も、上記の被覆を行うことにより、ぬれ性が改善できる
ことが同様の実験からわかった。
【0029】Sn−Zn−Bi系はんだの実施例につい
て以下に示す。表1からも分かるように、76mass%S
n−5mass%Zn−19mass%Biの組成のはんだ(以下
Sn−5Zn−19Biと略す)は液相温度186℃、
固相温度165℃であり、Pb−Sn共晶はんだと液相
温度が近いため、同一の炉でリフローし、通常の電子機
器用フラックスを使用し、ほぼ同一のプロセスで接続が
可能である。固相温度165℃と低いが、125℃での
高温強度は保証できる。このはんだボール表面に3μm
のSnを被覆しても溶融後に若干Sn量は増すが、融点
はあまり変わらない。このSnを被覆したはんだボール
について、被覆を施さなかったSn−5Zn−19Bi
はんだボールとはんだぬれ性の比較を行った。この実験
ではホットプレート温度は220℃とした。この結果、
Snを被覆したSn−5Zn−19Biはんだボ−ルは
被覆を施さなかったSn−5Zn−19Biはんだボ−
ルよりもCu板上を大きく拡がり、ぬれ性が改善できた
ことがわかった。同様に82mass%Sn−5mass%Zn−
13mass%Biの組成のはんだ(以下Sn−5Zn−1
3Biと略す)についてもSnを3μm被覆し、ぬれ性
を測定したが、被覆をしなかったSn−5Zn−13B
iよりも被覆を施したSn−5Zn−13Biはんだの
方が拡がり面積が大きく、ぬれ性を向上できることがわ
かった。
て以下に示す。表1からも分かるように、76mass%S
n−5mass%Zn−19mass%Biの組成のはんだ(以下
Sn−5Zn−19Biと略す)は液相温度186℃、
固相温度165℃であり、Pb−Sn共晶はんだと液相
温度が近いため、同一の炉でリフローし、通常の電子機
器用フラックスを使用し、ほぼ同一のプロセスで接続が
可能である。固相温度165℃と低いが、125℃での
高温強度は保証できる。このはんだボール表面に3μm
のSnを被覆しても溶融後に若干Sn量は増すが、融点
はあまり変わらない。このSnを被覆したはんだボール
について、被覆を施さなかったSn−5Zn−19Bi
はんだボールとはんだぬれ性の比較を行った。この実験
ではホットプレート温度は220℃とした。この結果、
Snを被覆したSn−5Zn−19Biはんだボ−ルは
被覆を施さなかったSn−5Zn−19Biはんだボ−
ルよりもCu板上を大きく拡がり、ぬれ性が改善できた
ことがわかった。同様に82mass%Sn−5mass%Zn−
13mass%Biの組成のはんだ(以下Sn−5Zn−1
3Biと略す)についてもSnを3μm被覆し、ぬれ性
を測定したが、被覆をしなかったSn−5Zn−13B
iよりも被覆を施したSn−5Zn−13Biはんだの
方が拡がり面積が大きく、ぬれ性を向上できることがわ
かった。
【0030】
【発明の効果】Sn−Zn系もしくはSn−Zn−Bi
系はんだの表面に、Au、SnもしくはSn合金、Ni
もしくはCu、Pd、Agのどれかを被覆する本発明を
用いることにより、溶融時にZnが酸化されるためにぬ
れが悪いというSn−Zn系はんだの欠点を改善でき、
活性度の弱い通常の電子機器用のフラックスで容易には
んだ付けすることができる。これらの技術は、通常のは
んだ付け用のはんだペースト用のはんだボール、BGA
用のはんだボール、接続端子表面の被覆等に用いること
ができ、人体に対して毒性のあるPbを含まないはんだ
を用いたプリント配線基板のはんだ付けの高信頼化に寄
与できる。
系はんだの表面に、Au、SnもしくはSn合金、Ni
もしくはCu、Pd、Agのどれかを被覆する本発明を
用いることにより、溶融時にZnが酸化されるためにぬ
れが悪いというSn−Zn系はんだの欠点を改善でき、
活性度の弱い通常の電子機器用のフラックスで容易には
んだ付けすることができる。これらの技術は、通常のは
んだ付け用のはんだペースト用のはんだボール、BGA
用のはんだボール、接続端子表面の被覆等に用いること
ができ、人体に対して毒性のあるPbを含まないはんだ
を用いたプリント配線基板のはんだ付けの高信頼化に寄
与できる。
【図1】本発明の実施例のはんだボールを示す。
【図2】本発明のはんだボール作成のプロセスフローを
示す。
示す。
【図3】本発明のはんだボールを用いたBGAの作成方
法を示す。
法を示す。
【図4】本発明の表面被覆を施したはんだボールを用い
たはんだペーストを示す。
たはんだペーストを示す。
【図5】本発明の表面被覆を施したCu系導体の接続端
子を示す。
子を示す。
1 … Sn−Zn共晶はんだ、 2 … Au層 3 … はんだボール、 4 … BGA本
体 5 … Cu端子、 6 … ソルダー
レジスト 7 … フラックス、 8 … バンプ 9 … BGA、 10 … Sn−Z
n共晶はんだ 11 … Sn層、 12 … はんだ
ボール 13 … フラックス成分、 14 … はんだ
ペースト 15 … Cuリード、 16 … Sn−
Znはんだ層 17 … Ag層、 18 … 接続端
子
体 5 … Cu端子、 6 … ソルダー
レジスト 7 … フラックス、 8 … バンプ 9 … BGA、 10 … Sn−Z
n共晶はんだ 11 … Sn層、 12 … はんだ
ボール 13 … フラックス成分、 14 … はんだ
ペースト 15 … Cuリード、 16 … Sn−
Znはんだ層 17 … Ag層、 18 … 接続端
子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 寿治 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 山本 健一 東京都小平市上水本町五丁目20番1号株式 会社日立製作所半導体事業部内
Claims (19)
- 【請求項1】Sn−Zn、もしくはSn−Zn−Bi、
もしくはこれらにIn、Ag、Sb、Cuのいずれか一
つもしくは二つ以上を含むはんだの表面に金属層を有す
ることを特徴とするSn−Zn系もしくはSn−Zn−
Bi系はんだ。 - 【請求項2】Sn−Zn、もしくはSn−Zn−Bi、
もしくはこれらにIn、Ag、Sb、Cuのいずれか一
つもしくは二つ以上を含むはんだの表面に、Auの0.
01μm以上の被覆層を有することを特徴とするSn−
Zn系もしくはSn−Zn−Bi系はんだ。 - 【請求項3】Sn−Zn、もしくはSn−Zn−Bi、
もしくはこれらにIn、Ag、Sb、Cuのいずれか一
つもしくは二つ以上を含むはんだの表面に、Snもしく
はSn−Bi等のSn合金の2μm以上の被覆層を有す
ることを特徴とするSn−Zn系もしくはSn−Zn−
Bi系はんだ。 - 【請求項4】Sn−Zn、もしくはSn−Zn−Bi、
もしくはこれらにIn、Ag、Sb、Cuのいずれか一
つもしくは二つ以上を含むはんだの表面に、Niもしく
はCuの0.01μm以上の被覆層を有することを特徴
とするSn−Zn系もしくはSn−Zn−Bi系はん
だ。 - 【請求項5】Sn−Zn、もしくはSn−Zn−Bi、
もしくはこれらにIn、Ag、Sb、Cuのいずれか一
つもしくは二つ以上を含むはんだの表面に、Pdの0.
01μm以上の被覆層を有することを特徴とするSn−
Zn系もしくはSn−Zn−Bi系はんだ。 - 【請求項6】Sn−Zn、もしくはSn−Zn−Bi、
もしくはこれらにIn、Ag、Sb、Cuのいずれか一
つもしくは二つ以上を含むはんだの表面に、Agの0.
01μm以上の被覆層を有することを特徴とするSn−
Zn系もしくはSn−Zn−Bi系はんだ。 - 【請求項7】Sn−Zn、もしくはSn−Zn−Bi、
もしくはこれらにIn、Ag、Sb、Cuのいずれか一
つもしくは二つ以上を含むはんだの表面に、金属被覆工
程を有することを特徴とするSn−Zn系もしくはSn
−Zn−Bi系はんだの表面処理方法。 - 【請求項8】Sn−Zn、もしくはSn−Zn−Bi、
もしくはこれらにIn、Ag、Sb、Cuのいずれか一
つもしくは二つ以上を含むはんだの表面に、Auを0.
01μm以上被覆する工程を有することを特徴とするS
n−Zn系もしくはSn−Zn−Bi系はんだの表面処
理方法。 - 【請求項9】Sn−Zn、もしくはSn−Zn−Bi、
もしくはこれらにIn、Ag、Sb、Cuのいずれか一
つもしくは二つ以上を含むはんだの表面に、Snもしく
はSn−Bi等のSn合金を2μm以上被覆する工程を
有することを特徴とするSn−Zn系もしくはSn−Z
n−Bi系はんだの表面処理方法。 - 【請求項10】Sn−Zn、もしくはSn−Zn−B
i、もしくはこれらにIn、Ag、Sb、Cuのいずれ
か一つもしくは二つ以上を含むはんだの表面に、Niも
しくはCuを0.01μm以上被覆する工程を有するこ
とを特徴とするSn−Zn系もしくはSn−Zn−Bi
系はんだの表面処理方法。 - 【請求項11】Sn−Zn、もしくはSn−Zn−B
i、もしくはこれらにIn、Ag、Sb、Cuのいずれ
か一つもしくは二つ以上を含むはんだの表面に、Pdを
0.01μm以上被覆する工程を有することを特徴とす
るSn−Zn系もしくはSn−Zn−Bi系はんだの表
面処理方法。 - 【請求項12】Sn−Zn、もしくはSn−Zn−B
i、もしくはこれらにIn、Ag、Sb、Cuのいずれ
か一つもしくは二つ以上を含むはんだの表面に、Agを
0.01μm以上被覆する工程を有することを特徴とす
るSn−Zn系もしくはSn−Zn−Bi系はんだの表
面処理方法。 - 【請求項13】請求項1乃至6いずれかに記載のはんだ
がはんだ線であることを特徴とするSn−Zn系もしく
はSn−Zn−Bi系はんだ線及びこれを用いた実装
品。 - 【請求項14】請求項1乃至6いずれかに記載のはんだ
が球状であることを特徴とするSn−Zn系、もしくは
Sn−Zn−Bi系はんだボール。 - 【請求項15】請求項14記載のSn−Zn系もしくは
Sn−Zn−Bi系はんだボールを用いたことを特徴と
するはんだペースト及びこれを用いた実装品。 - 【請求項16】請求項14記載のSn−Zn系もしくは
Sn−Zn−Bi系はんだボールを電気的接続部材とし
て用いたことを特徴とするBGA(ボールグリッドアレ
イ)。 - 【請求項17】請求項14記載のSn−Zn系もしくは
Sn−Zn−Bi系はんだボールを電子部品に配置し、
これを回路基板に接続したことを特徴とする実装品。 - 【請求項18】電子部品、基板の接続端子部のCuもし
くはNi等の導体表面にSn−Zn系もしくはSn−Z
n−Bi系はんだを被覆し、該表面に請求項8乃至12
記載の表面処理を行った該電子部品、基板を用いたこと
を特徴とする実装方法。 - 【請求項19】請求項1乃至18記載のSn−Zn−B
i系はんだにおいて、組成が4mass%≦Zn≦6mass%、
12mass%≦Bi≦19mass%、残りSnであることを特
徴とするSn−Zn−Biはんだ及び、その表面処理方
法並びにそれを用いた実装品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26117195A JPH08164496A (ja) | 1994-10-11 | 1995-10-09 | Sn−Zn系、Sn−Zn−Bi系はんだ及びその表面処理方法並びにそれを用いた実装品 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6-245047 | 1994-10-11 | ||
| JP24504794 | 1994-10-11 | ||
| JP26117195A JPH08164496A (ja) | 1994-10-11 | 1995-10-09 | Sn−Zn系、Sn−Zn−Bi系はんだ及びその表面処理方法並びにそれを用いた実装品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08164496A true JPH08164496A (ja) | 1996-06-25 |
Family
ID=26537024
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26117195A Pending JPH08164496A (ja) | 1994-10-11 | 1995-10-09 | Sn−Zn系、Sn−Zn−Bi系はんだ及びその表面処理方法並びにそれを用いた実装品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08164496A (ja) |
Cited By (18)
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-
1995
- 1995-10-09 JP JP26117195A patent/JPH08164496A/ja active Pending
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