JPH08165280A - 3,4−置換−2,3−シクロヘプテノピリジンーnーオキシド類の製造法 - Google Patents

3,4−置換−2,3−シクロヘプテノピリジンーnーオキシド類の製造法

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JPH08165280A
JPH08165280A JP6332214A JP33221494A JPH08165280A JP H08165280 A JPH08165280 A JP H08165280A JP 6332214 A JP6332214 A JP 6332214A JP 33221494 A JP33221494 A JP 33221494A JP H08165280 A JPH08165280 A JP H08165280A
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JP
Japan
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cycloheptenopyridine
compound
molybdenum
nitric acid
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JP6332214A
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Inventor
Takao Goto
隆雄 後藤
Shigeru Suzuki
滋 鈴木
Yoshiichi Onami
芳一 大波
Hideyuki Hata
英之 畑
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Toa Eiyo Ltd
Original Assignee
Toa Eiyo Ltd
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Publication date
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    • Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
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    • Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】医薬品製造中間体として有用で、安全性が高く
連続的操作による反応も可能であり、合成収率も従来の
方法より大幅に向上し得る、3,4−置換−2,3−シ
クロヘプテノピリジン−N−オキシド類の製造法の提
供。 【構成】3−置換−2,3−シクロヘプテノピリジン
(I)を、水中でモリブデンまたはモリブデン化合物触
媒の存在下に過酸化水素と反応させ、ついで、硝酸単独
で4位をニトロ化後、求核試薬との置換反応で該ニトロ
基をR1基に置換することによる、3,4−置換−2,
3−シクロヘプテノピリジン−N−オキシド類(II)
の製造法。 [式中、Rは水素原子またはメチル基、R1は、低級ア
ルコキシ基、低級シクロアルコキシ基、低級アルケニル
オキシ基または低級アルキルチオ基を示す]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、胃または十二指腸潰瘍
の治療剤として有用なシクロヘプテノピリジン誘導体の
合成中間体の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】シクロヘプテノピリジン誘導体(3)
は、胃小包帯ベシクル内での塩酸産生に関与するカリウ
ムイオン依存性アデノシントリポスファタ−ゼ[(H+
+K+)ATPア−ゼ]に対して阻害作用を有し、誘導
体のあるものは胃腸細胞保護作用をも併せ持つことが知
られており、新規な抗潰瘍剤として注目されている[特
開平3−218372号公報]。
【化7】 これらの誘導体(3)は、シクロヘプテノピリジン環を
有することが特徴であり、その重要中間体である9−ヒ
ドロキシ−3,4−置換−2,3−シクロヘプテノピリ
ジ(2)は、3,4−置換−2,3−シクロヘプテノピ
リジンン−N−オキシド類(II)を無水酢酸中で転移反
応を行い、アセテート体(1)とした後加水分解して得
ることができる。しかしながら、3,4−置換−2,3
−シクロヘプテノピリジンン−N−オキシド類(II)の
製造法に関しては、経済性および安全性の点で必ずしも
工業的には適切な方法とは言えず、これらを改良した効
率的な製造法の開発が望まれていた。
【0003】2,3−シクロヘプテノピリジン−N−オ
キシド類の4位に各種置換基を導入する方法の例として
は、特開平3−218372号公報に記載されているの
みである。当該方法は、商業的に入手可能であるかまた
は文献記載の方法(石黒武雄等,薬学雑誌 78 268 (1
975);E.Godarand等,J.AM.CHEM.SOC.,79, 402(195
7).;Gurnos Jones等,J.C.S.,Perkin Trans1,1973
(9),968.)により合成可能な3−置換または無置換の
2,3−シクロヘプテノピリジンを通常の方法、すなわ
ち、酢酸中過酸化水素水または有機過酸化物で酸化後、
得られたN−オキシド化合物を混酸(硝酸−硫酸)中で
ニトロ化し、ついで、目的に応じて直接置換反応を行う
か或いは一旦4−ハロゲン置換体に誘導した後、4位に
各種置換基を導入し、3,4−置換−2,3−シクロヘ
プテノピリジン−N−オキシド類を得ている。
【0004】しかし、これらの条件で行う反応は、ニト
ロ化収率が40%以下と低収率であり、それ故に精製操
作が煩雑となるばかりでなく、この種のニトロ化合物は
一般的には変異原性を有する場合が多く、精製操作に伴
うニトロ化合物の人体暴露は作業の安全上好ましいもの
ではなかった。また、精製が充分でない粗ニトロ化合物
を用いる求核置換反応では、得られる4−置換−2,3
−シクロヘプテノピリジン−N−オキシド類の収率は低
収率であり、経済性の面で問題があった。さらに、N−
オキシド体を得るための酸化反応では爆発性の高い過酢
酸が生成し、ニトロ化反応においては、強酸性の濃硫酸
を多量に使用する過激な反応条件で行なわれるなど危険
性があり、工業的製造においては、安全性確保の点で適
当な方法とは言い難いものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の欠点を
克服し、しかも、収率の向上並びに安全性が高くかつ連
続的操作による反応が可能で、工業的実用性に優れた
3,4−置換−2,3−シクロヘプテノピリジン−N−
オキシド類の製造方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式(I)
【化8】 (式中、Rは水素原子またはメチル基を示す)で表され
る化合物を水溶液中でモリブデンまたはモリブデン化合
物を触媒として用い過酸化水素と反応させて酸化し、次
いで得られたN−オキシド化合物を硝酸を用いてニトロ
化した後、一般式R1 H(式中R1 は後記の意味を有す
る)で表される求核試薬で置換反応を行うことによる、
一般式(II)
【化9】 (式中、Rは水素原子またはメチル基、R1は、置換基
として低級アルコキシ基、低級シクロアルキル基、フェ
ノキシ基、フェニル基、ベンジルオキシ基またはハロゲ
ン原子を含んでもよい低級アルコキシ基、分岐状の低級
アルコキシ基、低級シクロアルコキシ基、低級アルケニ
ルオキシ基または低級アルキルチオ基を示す)で表され
る化合物の製造方法である。本発明の方法は、各反応工
程における反応成績体に対して特別な単離精製操作を施
すことなく、単に抽出操作を行うことにより、得られる
反応生成物を直接次の反応に用いることができ、連続的
操作による効率的製造が可能な工業的に優れた経済性の
高い3,4−置換−2,3−シクロヘプテノピリジン−
N−オキシド類の製造法である。
【0007】また、本発明は、一般式(III)
【化10】 (式中、Rは前記と同じ)で表されるN−オキシド化合
物を硝酸を用いてニトロ化することによる一般式(IV)
【化11】 (式中、Rは前記と同じ)で表されるニトロ化合物の製
造法である。本発明は、さらに一般式(I)で表される
化合物を水溶液中で触媒としてモリブデンまたはモリブ
デン化合物を用い過酸化水素で酸化することによる一般
式(III)で表されるN−オキシド化合物の製造法であ
る。
【0008】化合物(I)の酸化反応に用いるモリブデ
ン化合物としては、三酸化モリブデン、モリブデン酸ナ
トリウム、モリブデン酸カリウム、モリブデン酸リチウ
ム、モリブデン酸アンモニウム、式MoXn(XはC
l、Br、F:n=2〜6)のハロゲン化モリブデン等
があげられる。モリブデンまたはモリブデン化合物の使
用量は、2,3−シクロヘプテノピリジン(I)1モル
に対し0.2〜0.02モル,好ましくは0.1〜0.
05モルである。2,3−シクロヘプテノピリジン
(I)と過酸化水素のモル比は1:1〜10であり、好
ましくは1:1.5〜3である。反応温度は室温ないし
100℃、好ましくは55〜85℃である。化合物(II
I)のニトロ化反応は、化合物(III)に対し5〜10重量
倍の発煙硝酸または90〜85%硝酸を用いて行なわれ
る。本反応によれば定量的にニトロ化体(IV) が得られ
る。反応温度は40〜85℃、好ましくは50〜75℃
である。
【0009】ここで得られたニトロ化合物(IV)のニト
ロ基に対する求核置換反応は、たとえば塩基の存在下、
ニトロ化合物(IV)と化合物R1 Hを反応させることに
より行われる。化合物R1 Hとしてはメタノール,エタ
ノール,1−プロパノール,2−プロパノール,n−ブ
タノール,アリルアルコール,シクロプロピルメチルア
ルコール,シクロヘキサノール,3−フェニル−1−プ
ロパノール,2−ベンジルオキシエタノール,2,2,
2−トリフロロエタノール,2,2,3,3−テトラフ
ロロプロパノール,2,2,3,3,3−ペンタフロロ
プロパノール,2−フェノキシエタノール,ベンジルア
ルコール,2−メトキシエタノール,3−メトキシプロ
パノールなどのアルコール類および1−プロパンチオー
ル,1−ブタンチオールなどのチオール類があげられ
る。本反応によれば、3,4−置換−2,3−シクロヘ
プテノピリジン−N−オキシド類(II)を高収率で得る
ことができる。
【0010】本反応の反応溶媒としては、テトラヒドロ
フラン,ジオキサン,アセトン,アセトニトリル,N,
N−ジメチルホルムアミド,ヘキサメチルリン酸トリア
ミドなどの有機溶媒が用いられる。求核試薬そのものを
溶媒として用いてもよい。反応は、塩基の存在下、室温
ないし溶媒の沸点までの温度、好ましくは25〜50℃
で行われる。
【0011】本反応に用いられる塩基としては、例えば
ナトリウム、カリウム、リチウムなどのアルカリ金属、
水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化リチウムな
どの水素化アルカリ金属、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水酸化リチウムなどのアルカリ金属水酸化物お
よび炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属重炭酸塩また
はアルカリ金属炭酸塩が挙げられる。
【0012】本発明の酸化反応およびニトロ化反応にお
ける反応成績体は通常の精製法、例えば再結晶などによ
り高純度の化合物を得ることが可能であるが、これらの
反応の後、pH調整、抽出および溶媒留去などの簡便な
操作によっても純度の高い成績体を得ることが可能であ
るため、特別の精製操作を施すこと無く次の反応に用い
るかとができる。斯くして、本発明の完成により、工業
的生産における危険性の軽減、生物学的に安全性に問題
のある化合物の人体暴露のない安全な連続的合成法によ
る製造が可能となった。また、化合物IIの合成収率もこ
れまでの20%程度から約80%まで収率が向上し、従
来の製造法に比べ大幅に改良されたことから、実用性に
富んだ経済性の高い効率的な3,4−置換−2,3−シ
クロヘプテノピリジン−N−オキシド類の製造法を提供
することが可能となった。
【0013】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明を具
体的かつ詳細に説明する。 比較例1:2,3−シクロヘプテノピリジン−N−オキ
シド (1)2,3−シクロヘプテノピリジン147.2g
(1モル)をジクロロメタン1500mlに溶解し氷冷
攪拌下に80%m−クロル過安息香酸215.7g(1
モル)を少量ずつ加え、同温度で3時間攪拌する。反応
後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液150mlを加えジ
クロロメタンで抽出する。ジクロロメタン層を飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で十分洗浄した
のち、無水硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を減圧留去す
る。得られる固形の残渣をエーテル−n−ヘキサンから
再結晶すると融点107〜109℃の柱状晶として2,
3−シクロヘプテノピリジン−N−オキシド141.3
g(86.6%)が得られる。
【0014】IRνmax(KBr):3080,2924,1
610,1432,1268,1246,810c
m-2. NMR(CDCl3)δ:1.09−2.03(6H,
m),2.57−2.91(2H,m),3.18−
3.50(2H,m),6.68−7.03(2H,
m),7.92−8.23(1H,m).
【0015】(2)2,3−シクロヘプテノピリジン1
47.2g(1モル)を酢酸1000lに溶解したのち
30%過酸化水素水133mlを加え100℃で8時間
加熱攪拌する。さらに、30%過酸化水素水74mlを
加え8時間加熱攪拌した後溶媒を減圧留去する。得られ
る残渣をクロロホロムで抽出し、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液および飽和食塩水で十分洗浄したのち、無水硫
酸マグネシウムで乾燥し溶媒を減圧留去後、酢酸エチル
から再結晶すると2,3−シクロヘプテノピリジン−N
−オキシド132.5g(81.2%)が得られる。
【0016】比較例2:3−メチル−2,3−シクロヘ
プテノピリジン−N−オキシド 3−メチル−2,3−シクロヘプテノピリジン8.06
g(0.05モル)を酢酸60mlに溶解したのち30
%過酸化水素水8mlを加え100℃で8時間加熱攪拌
する。反応後、酢酸を減圧留去し、得られる残渣をクロ
ロホロムで抽出する。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液および飽和食塩水で十分洗浄したのち、無水硫酸
マグネシウムで乾燥しシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにより精製すると帯黄色油状物として3−メチル−
2,3−シクロヘプテノピリジン−N−オキシド6.5
6g(74.1%)が得られる。 IRνmax(neat):3400,2911,1483,1
340,1291,1203,1041cm-2. NMR(CDCl3)δ:1.48−1.98(6H,
m),2.20(3H,s),2.60−2.86(2
H,m),3.20−3.48(2H,m),6.80
(1H,s),7.97(1H,s).
【0017】比較例3:4−ニトロ−2,3−シクロヘ
プテノピリジン−N−オキシド 2,3−シクロヘプテノピリジン−N−オキシド392
g(2.4モル)氷冷下に硫酸1500mlに溶解し、
ついで発煙硝酸1300mlを滴下し加え85〜90℃
で2時間加熱攪拌する。反応後、氷水に注加し、40%
水酸化ナトリウム水溶液で中和後ジクロロメタンで抽出
する。ジクロロメタン層を飽和食塩水で洗浄後無水硫酸
マグネシウムで乾燥する。次いで溶媒を減圧留去しシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで分離精製後、酢酸エ
チルで再結晶すると融点118〜120℃の帯黄色結晶
として4−ニトロ−2,3−シクロヘプテノピリジン−
N−オキシド198.4g(39.7%)が得られる。 IRνmax(KBr):3110,2928,2852,15
29,1570,1516,1422,1340,12
72,1144,828,700cm-2. NMR(CDCl3)δ:1.54−2.08(6H,
m),2.85−3.17(2H,m),3.27−
3.63(2H,m),7.46(1H,d,J=8H
z),8.11(1H,d,J=8Hz).
【0018】比較例4:3−メチル−4−ニトロ−2,
3−シクロヘプテノピリジン−N−オキシド 3−メチル−2,3−シクロヘプテノピリジン−N−オ
キシド3.54g(0.02モル)氷冷下に硫酸15m
lに溶解し、ついで発煙硝酸15mlを滴下し加え85
〜90℃で2時間加熱攪拌する。次いで、比較例3と同
様に処理すると融点111〜112℃の帯黄色結晶とし
て3−メチル−4−ニトロ−2,3−シクロヘプテノピ
リジン−N−オキシド1.41g(31.7%)が得ら
れる。 IRνmax(KBr):3020,2955,2851,15
37,1442,1361,1340,1299,12
35,1200,640cm-2. NMR(CDCl3)δ:1.51−1.98(6H,
m),2.20(3H,s,),2.56−2.77
(2H,m),3.25−3.48(2H,m),8.
01(1H,s).
【0019】実施例1:2,3−シクロヘプテノピリジ
ン−N−オキシド (1)2,3−シクロヘプテノピリジン147.2g
(1モル)および三酸化モリブデン7.36g(0.0
51モル)を精製水440mlに懸濁したのち、内温8
0℃に加熱撹拌下、30%過酸化水素水265mlを1
時間で滴下し加え、同温度で3時間加熱攪拌する。放冷
後、過剰の過酸化水素を水酸化ナトリウムでアルカリ分
解し水を減圧留去する。得られる油状の残渣をクロロホ
ルムで抽出し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽
和食塩水で洗浄したのち、無水硫酸マグネシウムで乾燥
する。溶媒を減圧留去後、酢酸エチルから再結晶すると
無色柱状晶として2,3−シクロヘプテノピリジン−N
−オキシド197.2g(94.7%)が得られる。
【0020】(2)2,3−シクロヘプテノピリジン1
4.7g(0.1モル)および五塩化モリブデン2.7
3g(0.005モル)を精製水30mlに懸濁したの
ち、内温80℃に加熱撹拌下、30%過酸化水素水3
9.5mlを40分間で滴下し加え同温度で5時間加熱
攪拌する。放冷後、同様に処理すると2,3−シクロヘ
プテノピリジン−N−オキシド14.1g(86.2
%)が得られる。
【0021】(3)2,3−シクロヘプテノピリジン1
4.7g(0.1モル)およびモリブデン酸アンモニウ
ム6.18g(0.005モル)を精製水30mlに懸
濁したのち、内温80℃に加熱撹拌下、30%過酸化水
素水30mlを30分間で滴下し加え同温度で2時間加
熱攪拌する。放冷後、同様に処理すると2,3−シクロ
ヘプテノピリジン−N−オキシド15.2g(93.1
%)が得られる。
【0022】(4)2,3−シクロヘプテノピリジン1
4.7g(0.1モル)およびモリブデン0.96g
(0.01モル)を精製水30mlに懸濁したのち、内
温80℃に加熱撹拌下、30%過酸化水素水26.5m
lを30分間で滴下し加え同温度で1時間加熱攪拌す
る。放冷後、同様に処理すると2,3−シクロヘプテノ
ピリジン−N−オキシド14.84g(91.0%)が
得られる。
【0023】実施例2:3−メチル−2,3−シクロヘ
プテノピリジン−N−オキシド 3−メチル−2,3−シクロヘプテノピリジン16.2
g(0.1モル)および三酸化モリブデン1.1g
(0.008モル)を精製水50mlに懸濁したのち、
内温80℃に加熱撹拌下、30%過酸化水素水45ml
を40分間で滴下し加え同温度で5時間加熱攪拌する。
放冷後、実施例1と同様に処理すると3−メチル−2,
3−シクロヘプテノピリジン−N−オキシド16.4g
(92.3%)が得られる。
【0024】実施例3:4−ニトロ−2,3−シクロヘ
プテノピリジン−N−オキシド (1)2,3−シクロヘプテノピリジン−N−オキシド
392g(2.4モル)に、氷冷下、発煙硝酸2.57
l(3.9kg)を滴下して加え撹拌溶解させ、つい
で、65〜75℃で3時間加熱還流する。反応後、冷飽
和食塩水に注加し、40%水酸化ナトリウム水溶液で中
和後クロロホルムで抽出する。クロロホルム層を5%ア
ンモニア水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し溶
媒を留去すると純度98%以上の4−ニトロ−2,3−
シクロヘプテノピリジン−N−オキシド442.3g
(88.5%)が帯黄色結晶として得られる。
【0025】(2)2,3−シクロヘプテノピリジン−
N−オキシド392g(2.4モル)に、氷冷下に90
%硝酸1.8l(2.7kg)を滴下して加え撹拌溶解
させ、ついで、75〜85℃で5時間加熱還流する。反
応後、同様に処理すると純度98%以上の4−ニトロ−
2,3−シクロヘプテノピリジン−N−オキシド45
9.8g(92.0%)が得られる。
【0026】(3)2,3−シクロヘプテノピリジン−
N−オキシド392g(2.4モル)に、氷冷下、85
%硝酸1.88l(2.76kg)を滴下して加え溶解
させ、ついで、65〜75℃で3時間加熱還流する。反
応後、硝酸を減圧下に留去し、残渣に10%食塩水を注
加し、40%水酸化ナトリウム水溶液で中和後、ジクロ
ロメタンで抽出する。ジクロロメタン層を5%アンモニ
ア水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を
留去すると純度98%以上の4−ニトロ−2,3−シク
ロヘプテノピリジン−N−オキシド398.7g(7
9.8%)が得られる。
【0027】実施例4:3−メチル−4−ニトロ−2,
3−シクロヘプテノピリジン−N−オキシド 3−メチル−2,3−シクロヘプテノピリジン−N−オ
キシド8.86g(0.05モル)に氷冷撹拌下、発煙
硝酸36mlを滴下して加え溶解させ、ついで、65〜
75℃で3時間加熱還流する。反応後、冷飽和食塩水に
注加し、40%水酸化ナトリウム水溶液で中和後でジク
ロロメタン抽出する。ジクロロメタン層を5%アンモニ
ア水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を留
去すると純度98%以上の3−メチル−4−ニトロ−
2,3−シクロヘプテノピリジン−N−オキシド10.
17g(91.6%)が帯黄色結晶として得られる。
【0028】実施例5:4−メトキシ−2,3−シクロ
ヘプテノピリジン−N−オキシド メタノール5lに水50mlを加えたのち、水酸化ナト
リウム111gを溶解し、室温撹拌下に4−ニトロ−
2,3−シクロヘプテノピリジン−N−オキシド523
g(2.51モル)を加え30℃で15時間撹拌する。
反応後メタノールを減圧下に留去し、残渣に飽和食塩水
を加え塩化メチレンで抽出する。抽出液を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、溶媒を留去すると4−メトキシ−
2,3−シクロヘプテノピリジン−N−オキシドが固形
物としてほぼ定量的に得られる。この4−メトキシ−
2,3−シクロヘプテノピリジン−N−オキシドは再結
晶により再精製すると融点148〜149℃の帯黄色プ
リズム状晶として456.0g(94.0%)が得られ
る。 IRνmax(KBr):3075,2916,2848,16
15,1570,1460,1428,1344,12
84,1242,1188,1034,828,746
cm-2. NMR(CDCl3)δ:1.43−2.04(6H,
m),2.65−2.97(2H,m),3.20−
3.54(2H,m),3.83(3H,s),6.5
7(1H,d,J=8Hz),8.08(1H,d,J
=8Hz).
【0029】実施例6:4−ベンジルオキシ−2,3−
シクロヘプテノピリジン−N−オキシド 4−ニトロ−2,3−シクロヘプテノピリジン−N−オ
キシド208.4g(1モル)にベンジルアルコール8
00mlを加え撹拌溶解後、水冷却下に水酸化ナトリウ
ム63.3gを加え25〜35℃で3時間撹拌する。つ
いで、反応混合物を氷水に注加し塩化メチレンで抽出す
る。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減
圧下に留去し、エーテル−n−ヘキサン(1:2)可溶
部を除去後、得られる残渣をアルミナカラムクロマトグ
ラフィーで精製することにより、赤色飴状物として4−
ベンジルオキシ−2,3−シクロヘプテノピリジン−N
−オキシド157.8g(58.4%)が得られる。 IRνmax(neat):2928,1446,1288,1
242,1026,748cm-2. NMR(CDCl3)δ:1.45−2.30(6H,
m),2,72−3.06(2H,m),3.21−
3.53(2H,m)5.06(2H,s),6.65
(1H,d,J=6Hz),7.36(5H,s),
8.04(1H,d,j=6Hz).
【0030】実施例7(連続的合成法):4−メトキシ
−2,3−シクロヘプテノピリジン−N−オキシド 2,3−シクロヘプテノピリジン5kg(33.96モ
ル)および三酸化モリブデン250g(1.737モ
ル)を精製水10lに懸濁したのち、内温80℃加熱撹
拌下に30%過酸化水素水9lを1.5時間で滴下し加
え、同温度で1時間加熱攪拌する(反応比率:99.1
%)。放冷後、40%水酸化ナトリウム270mlを加
えPH8〜9に調整し、水を減圧留去する。得られる油
状の残渣にジクロロメタンを加えて抽出し、抽出液を飽
和食塩水で洗浄したのち溶媒を減圧留去する。次いで、
定量的に得られる固形の残渣(HPLC純度:98%以
上)を、冷却下に発煙硝酸20l(32kg)を滴下し
加え溶解後、75℃で3時間加熱撹拌する。冷後、水流
ポンプ減圧下に過剰の硝酸を留去し、得られる残渣に水
6lを加え、40%水酸化ナトリウムおよび5%アンモ
ニア水でpH8〜9に調整後、ジクロロメタンで抽出し
減圧留去する。得られる固形の粗ニトロ体(HPLC純
度:97〜8%)6.40kgに、メタノール64lお
よび水0.6lに溶解した水酸化ナトリウム1.40k
gの溶液を水冷却下に注加し、30℃で8時間撹拌す
る。反応後、反応液を10%塩酸でpH5.0〜5.5
に調整後、メタノールを減圧留去する。得られる残渣に
飽和食塩水25lを加えて溶解し、ジクロロメタンで抽
出後飽和食塩水で洗浄する。ジクロロメタン溶液を無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去すると粗4−メ
トキシ−2,3−シクロヘプテノピリジン−N−オキシ
ド5.90kg(89.9%)が結晶として得られる。
ここで得られる粗結晶はそのまま原料として用いられる
が、酢酸エチルで再結晶すると融点148〜149℃の
帯黄色プリズム状晶として4.91kg(74.9%)
が得られる。
【0031】実施例8(連続的合成法):4−(2−メ
トキシエトキシ)−2,3−シクロヘプテノピリジン−
N−オキシド 2,3−シクロヘプテノピリジン44.2g(0.3モ
ル)およびモリブデン酸アンモニウム22.2g(0.
018モル)を精製水110mlに懸濁したのち、内温
80℃加熱撹拌下に30%過酸化水素水120mlを1
時間で滴下し加え、同温度で3時間加熱攪拌する。放冷
後、40%水酸化ナトリウムを加えて中和し、水を減圧
留去する。得られる残渣にジクロロメタンを加えて抽出
し、抽出液を飽和食塩水で洗浄したのち、溶媒を減圧留
去する。得られる固形の残渣に、冷却下、85%硝酸2
40mlを滴下し加え溶解後、80℃で7時間加熱撹拌
する。冷後、得られる残渣に水を加え、40%水酸化ナ
トリウムでpH8〜9に調整後、食塩を加えをジクロロ
メタンで抽出し溶媒を留去すると、固形の粗ニトロ体
(HPLC純度:97〜8%)45.3gが得られる。
ついで、テトラヒドロフラン200mlに溶解後、2−
メトキシエタノール230mlおよび水酸化カリウム1
8.3gを加え70℃で1.5時間加熱撹拌する。冷
後、実施例5と同様に処理すると、融点71〜3℃の無
色柱状晶として4−(2−メトキシエトキシ)−2,3
−シクロヘプテノピリジン−N−オキシド38.7g
(54.4%)が得られる。この場合の求核置換は、
1,4−ジオキサンおよびN,N−ジメチルホルムアミ
ドを溶媒として用いても同様の収率で得られる。 IRνmax(KBr):3016,2980,2920,28
72,2852,1454,1292,1240,12
02,1190,1136cm-2. NMR(CDCl3)δ:1.41−2.00(6H,
m),2,66−3.03(2H,m),3.41(5
H,bs),3.58−3.86(2H,m),3.9
6−4.03(2H,m),6.57(1H,d,J=
8Hz),8.03(1H,d,j=8Hz).実施例
7および8と同様にして下記の化合物が得られる。
【0032】実施例9 R=H,R1 =−OCH2CH2CH2OCH3、性状:帯黄色飴状
物、化合物Iからの収率:67.4% 実施例10 R=H,R1 =−OCH2CH2OPh、性状:黄色粉末、融点:
149−152℃、化合物Iからの収率:63.7% 実施例11 R=H,R1 =−OCH2CH2CH2Ph、性状:帯黄色飴状物、
化合物Iからの収率:42.8% 実施例12 R=H,R1 =−O(CH2)2OCH2Ph 、性状:淡褐色油状物 化合物Iからの収率:86.9%
【0033】実施例13 R=H,R1 =−OCH2CH3 、性状:帯黄色プリズム状
晶、融点:148−150℃、化合物Iからの収率:7
8.6% 実施例14 R=H,R1 =−OCH2(CH3)2、性状:黄色プリズム状
晶、融点:101−103℃、化合物Iからの収率:7
3.2% 実施例15 R=H,R1 =−OCH2CH2CH2OCH3、性状:黄色プリズム
状晶、融点:80−82℃、化合物Iからの収率:8
0.4% 実施例16 R=H,R1 =−OCH2CH=CH2 、性状:帯黄色粉末、融
点:149−150℃、化合物Iからの収率:72.4
%
【0034】実施例17 R=H,R1 =−OCH2CF3 、性状:無色針状晶、融点:
166−169℃、化合物Iからの収率:53.9% 実施例18 R=H,R1 =−OCH2CF2CF3、性状:無色プリズム状
晶、融点:135−138℃、化合物Iからの収率:6
5.9% 実施例19 R=H,R1 =−OCH2CF2CHF2 、性状:帯黄色粉末、融
点:107−108℃、化合物Iからの収率:54.3
% 実施例20 R=H,R1 =−OCH2C3H5(cyclopropyl) 、性状:帯黄
色針状晶、融点:129−131℃ 化合物Iからの収率:74.6%
【0035】実施例21 R=H,R1 =−OC6H11(cyclohexyl)、性状:帯黄色粉
末、融点:125−128℃、化合物Iからの収率:2
8.9% 実施例22 R=H,R1 =−SCH2CH2CH3、性状:黄色針状晶、融
点:83−85℃、化合物Iからの収率:73.8% 実施例23 R=−CH3 ,R1 =−OCH3、性状:黄色粉末、融点:1
08−109℃、化合物Iからの収率:72.6% 実施例24 R=−CH3 ,R1 =−OCH2CH3 、性状:黄色粉末、融
点:107−108℃、化合物Iからの収率:64.4
% 実施例25 R=−CH3 ,R1 =−SCH2CH2CH3、性状:黄色アモルフ
ァス状物、化合物Iからの収率:59.6%
【0036】実施例9〜25の化合物のIR値及びNM
R値を表1〜4に示す。
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】
【表4】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、Rは水素原子またはメチル基を示す)で表され
    る化合物を水溶液中でモリブデンまたはモリブデン化合
    物を触媒として用い過酸化水素で酸化し、これを硝酸を
    用いてニトロ化した後、一般式R1 H(式中、R1 は後
    記の意味を有する)で表される求核試薬を用いて置換反
    応を行うことを特徴とする、一般式(II) 【化2】 (式中、Rは水素原子またはメチル基、R1は、置換基
    として低級アルコキシ基、低級シクロアルキル基、フェ
    ノキシ基、フェニル基、ベンジルオキシ基またはハロゲ
    ン原子を含んでもよい低級アルコキシ基、分岐状の低級
    アルコキシ基、低級シクロアルコキシ基、低級アルケニ
    ルオキシ基または低級アルキルチオ基を示す)で表され
    る化合物の製造法。
  2. 【請求項2】一般式(III) 【化3】 硝酸を用い、40〜85℃の温度でニトロ化することを
    特徴とする、一般式(IV) 【化4】 (式中、Rは前記と同じ)で表されるニトロ化合物の製
    造法。
  3. 【請求項3】一般式(I) 【化5】 (式中、Rは水素原子またはメチル基を示す)で表され
    る化合物を水溶液中でモリブデンまたはモリブデン化合
    物を触媒として用い過酸化水素で酸化することを特徴と
    する、一般式(III) 【化6】 (式中、Rは前記と同じ)で表されるN−オキシド化合
    物の製造法。
  4. 【請求項4】 硝酸が発煙硝酸または90%〜85%硝
    酸であり、基質に対して3〜10重量倍量を用いる請求
    項1又は請求項2記載の方法。
  5. 【請求項5】 モリブデン化合物が三酸化モリブデン、
    モリブデン酸アルカリ金属、モリブデン酸アンモニウム
    またはハロゲン化モリブデンであり、基質に対して0.
    2〜0.02モル比の量を用いる請求項1又は請求項3
    記載の方法。
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