JPH08165302A - D−グルカン蛋白複合体、その分離方法、該d−グルカン蛋白複合体を有効成分とする肝機能改善剤及び食欲亢進剤、並びに該d−グルカン蛋白複合体を含有する飲食品 - Google Patents
D−グルカン蛋白複合体、その分離方法、該d−グルカン蛋白複合体を有効成分とする肝機能改善剤及び食欲亢進剤、並びに該d−グルカン蛋白複合体を含有する飲食品Info
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- JPH08165302A JPH08165302A JP6333460A JP33346094A JPH08165302A JP H08165302 A JPH08165302 A JP H08165302A JP 6333460 A JP6333460 A JP 6333460A JP 33346094 A JP33346094 A JP 33346094A JP H08165302 A JPH08165302 A JP H08165302A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、経口投与によっても優れた肝機能改
善作用及び食欲亢進作用を示す新規のD−グルカン蛋白
複合体、その分離方法、該D−グルカン蛋白複合体を有
効成分とする肝機能改善剤及び食欲亢進剤、並びに該D
−グルカン蛋白複合体を含有する飲食品を提供するもの
である。 【構成】本発明のD−グルカン蛋白複合体は特定のβ−
(1→6):β−(1→3)−D−グルカン蛋白複合体
から成ることを特徴としている。
善作用及び食欲亢進作用を示す新規のD−グルカン蛋白
複合体、その分離方法、該D−グルカン蛋白複合体を有
効成分とする肝機能改善剤及び食欲亢進剤、並びに該D
−グルカン蛋白複合体を含有する飲食品を提供するもの
である。 【構成】本発明のD−グルカン蛋白複合体は特定のβ−
(1→6):β−(1→3)−D−グルカン蛋白複合体
から成ることを特徴としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハラタケ属( Agaricu
s )のキノコであるカワリハラタケ( Agaricus blazei
)、通称ヒメマツタケの子実体から分離される特定の
D−グルカン蛋白複合体、その分離方法、該D−グルカ
ン蛋白複合体を有効成分とする肝機能改善剤及び食欲亢
進剤、並びに該D−グルカン蛋白複合体を含有する飲食
品に関する。
s )のキノコであるカワリハラタケ( Agaricus blazei
)、通称ヒメマツタケの子実体から分離される特定の
D−グルカン蛋白複合体、その分離方法、該D−グルカ
ン蛋白複合体を有効成分とする肝機能改善剤及び食欲亢
進剤、並びに該D−グルカン蛋白複合体を含有する飲食
品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各種食用きのこの子実体から分離
される物質にそれぞれ特有の薬理効果があることが報告
されている。カワリハラタケについても、その子実体を
熱水抽出処理して得られる抽出物に肝機能改善効果及び
食欲亢進効果のあることが報告されている(特開平2−
124829、特開平6−239761)。ところが、
カワリハラタケについての上記従来の報告には、得られ
る抽出物が所謂粗製物であり、肝機能改善効果及び食欲
亢進効果を発揮する物質の本体が不明であって、相応に
かかる効果の発現程度が低いという欠点がある。
される物質にそれぞれ特有の薬理効果があることが報告
されている。カワリハラタケについても、その子実体を
熱水抽出処理して得られる抽出物に肝機能改善効果及び
食欲亢進効果のあることが報告されている(特開平2−
124829、特開平6−239761)。ところが、
カワリハラタケについての上記従来の報告には、得られ
る抽出物が所謂粗製物であり、肝機能改善効果及び食欲
亢進効果を発揮する物質の本体が不明であって、相応に
かかる効果の発現程度が低いという欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、カワリハラタケについての従来の報告で
は、得られる抽出物が所謂粗製物であり、肝機能改善効
果及び食欲亢進効果を発揮する物質の本体が不明であっ
て、相応にかかる効果の発現程度が低いという点であ
る。
する課題は、カワリハラタケについての従来の報告で
は、得られる抽出物が所謂粗製物であり、肝機能改善効
果及び食欲亢進効果を発揮する物質の本体が不明であっ
て、相応にかかる効果の発現程度が低いという点であ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、カワ
リハラタケの子実体若しくは菌糸体、これらの破砕物又
はこれらの乾燥物から分離されるβ−(1→6):β−
(1→3)−D−グルカン蛋白複合体(以下、単にD−
グルカン蛋白複合体という)、その分離方法、該D−グ
ルカン蛋白複合体を有効成分とする肝機能改善剤及び食
欲亢進剤、並びに該D−グルカン蛋白複合体を含有する
飲食品に係る。
リハラタケの子実体若しくは菌糸体、これらの破砕物又
はこれらの乾燥物から分離されるβ−(1→6):β−
(1→3)−D−グルカン蛋白複合体(以下、単にD−
グルカン蛋白複合体という)、その分離方法、該D−グ
ルカン蛋白複合体を有効成分とする肝機能改善剤及び食
欲亢進剤、並びに該D−グルカン蛋白複合体を含有する
飲食品に係る。
【0005】本発明のD−グルカン蛋白複合体は下記の
第1工程、第2工程及び第3工程を経ることにより得ら
れる。 第1工程;カワリハラタケの子実体若しくは菌糸体、こ
れらの破砕物又はこれらの乾燥物を熱水抽出処理して、
その抽出物を得る工程 第2工程;上記抽出物を極性有機溶媒で沈澱処理して、
その沈澱物を得る工程 第3工程;上記沈澱物を陰イオン交換処理して、その水
溶出液中にβ−(1→6):β−(1→3)−D−グル
カン蛋白複合体を得る工程
第1工程、第2工程及び第3工程を経ることにより得ら
れる。 第1工程;カワリハラタケの子実体若しくは菌糸体、こ
れらの破砕物又はこれらの乾燥物を熱水抽出処理して、
その抽出物を得る工程 第2工程;上記抽出物を極性有機溶媒で沈澱処理して、
その沈澱物を得る工程 第3工程;上記沈澱物を陰イオン交換処理して、その水
溶出液中にβ−(1→6):β−(1→3)−D−グル
カン蛋白複合体を得る工程
【0006】第1工程では、カワリハラタケの子実体若
しくは菌糸体、これらの破砕物又はこれらの乾燥物を熱
水抽出処理して、その抽出物を得る。通常、カワリハラ
タケの子実体若しくは菌糸体の乾燥粉砕物に10倍量程
度の熱水を加え、煮沸撹拌下に数時間、熱水抽出処理し
た後、濾過又は遠心分離して、抽出液を得る。
しくは菌糸体、これらの破砕物又はこれらの乾燥物を熱
水抽出処理して、その抽出物を得る。通常、カワリハラ
タケの子実体若しくは菌糸体の乾燥粉砕物に10倍量程
度の熱水を加え、煮沸撹拌下に数時間、熱水抽出処理し
た後、濾過又は遠心分離して、抽出液を得る。
【0007】第2工程では、第1工程で得た抽出物を極
性有機溶媒で沈澱処理して、その沈澱物を得る。極性有
機溶媒としては、メチルアルコール、エチルアルコー
ル、アセトン等を用いることができるが、その性質上、
エチルアルコールを用いるのが好ましい。通常、第1工
程で得た抽出液に、その濃度が80重量%以上となるよ
うエチルアルコールを加えて沈澱処理した後、濾過又は
遠心分離して、沈澱物を得る。得られた沈澱物は、例え
ば流水中で、透析処理するのが好ましい。
性有機溶媒で沈澱処理して、その沈澱物を得る。極性有
機溶媒としては、メチルアルコール、エチルアルコー
ル、アセトン等を用いることができるが、その性質上、
エチルアルコールを用いるのが好ましい。通常、第1工
程で得た抽出液に、その濃度が80重量%以上となるよ
うエチルアルコールを加えて沈澱処理した後、濾過又は
遠心分離して、沈澱物を得る。得られた沈澱物は、例え
ば流水中で、透析処理するのが好ましい。
【0008】第3工程では、第2工程で得た沈澱物を陰
イオン交換処理して、その水溶出液中に本発明のD−グ
ルカン蛋白複合体を得る。陰イオン交換処理には、各種
の陰イオン交換樹脂や陰イオン交換膜等を用いることが
できるが、その精製度合からして、DEAE(ジエチル
アミノエチル)セルロースを用いるのが好ましい。通
常、第2工程で得た沈澱物を、DEAEセルロース(C
l-)を充填したカラムに供し、水で溶出して、非吸着
画分である水溶出液を得た後、該水溶出液を凍結乾燥し
て、本発明のD−グルカン蛋白複合体を得る。
イオン交換処理して、その水溶出液中に本発明のD−グ
ルカン蛋白複合体を得る。陰イオン交換処理には、各種
の陰イオン交換樹脂や陰イオン交換膜等を用いることが
できるが、その精製度合からして、DEAE(ジエチル
アミノエチル)セルロースを用いるのが好ましい。通
常、第2工程で得た沈澱物を、DEAEセルロース(C
l-)を充填したカラムに供し、水で溶出して、非吸着
画分である水溶出液を得た後、該水溶出液を凍結乾燥し
て、本発明のD−グルカン蛋白複合体を得る。
【0009】かくして得られる本発明のD−グルカン蛋
白複合体は下記の特性値を有する。 1)平均分子量;ゲル濾過法によるデキストラン換算の
平均分子量は30000〜50000である。 2)糖含量;フェノール硫酸法によるグルコース換算の
糖含量は60.2±10.9重量%である。 3)糖組成;硫酸で加熱下に加水分解し、生成した構成
糖をアルジトールアセテートに誘導した後、ガスクロマ
トグラフィーに供すると、グルコース100重量部に対
して、ガラクトース5.2±2.5重量部、マンノース
4.1±1.5重量部の割合で含有しており、これらの
他に痕跡量のフコース、キシロース、アラビノース及び
リボースを隨伴する。 4)β−(1→6)−D−グルカンとβ−(1→3)−
D−グルカンとの割合;KBr法による赤外線吸収スペ
クトル(図1)で、890−910cm-1近辺にβ−グル
コシド結合を示す吸収が認められ、β−D−グルカンで
あることを確認した。また13C−NMRスペクトル(図
2)δ(PPM)で、4.91にH−1−β−(1,
3)結合を示すバンド1、4.49−4.51にH−1
−β−(1,6)結合を示すバンド2、3.90−3.
92にH−6−β−(1,3)結合を示すバンド3、
3.82−3.88にH−6−β−(1,6)結合を示
すバンド4及び3.25−3.27にH−2−β−
(1,3);(1,6)結合を示すバンド5が認めら
れ、これらの結果から、β−(1→6)−D−グルカン
及びβ−(1→3)−D−グルカンの双方を含む蛋白複
合体であることを確認した。更に各バンドの高さと面積
の比率より換算して、β−(1→6)−D−グルカン1
00重量部に対してβ−(1→3)−D−グルカン20
±5重量部の割合で含有することが判明した。 5)蛋白含量;ロウリー( Lowry )法による牛血清ア
ルブミン換算の蛋白含量は35.8±5.6重量%であ
る。 6)灰分;2〜5重量%である。 7)その他;色は白色乃至灰白色を呈する。溶解性は、
水、DMSO(ジメチルスルホキシド)、稀アルコール
に可溶であるが、メチルアルコール、エチルアルコー
ル、アセトン、ジエチルエーテル等の有機溶媒には不溶
である。pHは6.5前後を示す。ナトリウムのD線に
対する24℃における比旋光度は+41.0前後であ
る。
白複合体は下記の特性値を有する。 1)平均分子量;ゲル濾過法によるデキストラン換算の
平均分子量は30000〜50000である。 2)糖含量;フェノール硫酸法によるグルコース換算の
糖含量は60.2±10.9重量%である。 3)糖組成;硫酸で加熱下に加水分解し、生成した構成
糖をアルジトールアセテートに誘導した後、ガスクロマ
トグラフィーに供すると、グルコース100重量部に対
して、ガラクトース5.2±2.5重量部、マンノース
4.1±1.5重量部の割合で含有しており、これらの
他に痕跡量のフコース、キシロース、アラビノース及び
リボースを隨伴する。 4)β−(1→6)−D−グルカンとβ−(1→3)−
D−グルカンとの割合;KBr法による赤外線吸収スペ
クトル(図1)で、890−910cm-1近辺にβ−グル
コシド結合を示す吸収が認められ、β−D−グルカンで
あることを確認した。また13C−NMRスペクトル(図
2)δ(PPM)で、4.91にH−1−β−(1,
3)結合を示すバンド1、4.49−4.51にH−1
−β−(1,6)結合を示すバンド2、3.90−3.
92にH−6−β−(1,3)結合を示すバンド3、
3.82−3.88にH−6−β−(1,6)結合を示
すバンド4及び3.25−3.27にH−2−β−
(1,3);(1,6)結合を示すバンド5が認めら
れ、これらの結果から、β−(1→6)−D−グルカン
及びβ−(1→3)−D−グルカンの双方を含む蛋白複
合体であることを確認した。更に各バンドの高さと面積
の比率より換算して、β−(1→6)−D−グルカン1
00重量部に対してβ−(1→3)−D−グルカン20
±5重量部の割合で含有することが判明した。 5)蛋白含量;ロウリー( Lowry )法による牛血清ア
ルブミン換算の蛋白含量は35.8±5.6重量%であ
る。 6)灰分;2〜5重量%である。 7)その他;色は白色乃至灰白色を呈する。溶解性は、
水、DMSO(ジメチルスルホキシド)、稀アルコール
に可溶であるが、メチルアルコール、エチルアルコー
ル、アセトン、ジエチルエーテル等の有機溶媒には不溶
である。pHは6.5前後を示す。ナトリウムのD線に
対する24℃における比旋光度は+41.0前後であ
る。
【0010】本発明のD−グルカン蛋白複合体は、肝機
能改善剤として有効であり、長期間投与しても副作用を
示さないという特長を有する。また本発明のD−グルカ
ン蛋白複合体は、食欲亢進剤として有効であり、小腸の
運動には殆ど影響を与えないで胃及びとりわけ大腸の運
動それ自体を亢進するという特長を有する。そして本発
明のD−グルカン蛋白複合体は、経口投与でも、また非
経口投与でも、所望の肝機能改善効果及び食欲亢進効果
を発揮する。いずれもラットを使用した実験において、
その有効投与量は通常、経口投与で10〜1000mg/
kg、また非経口投与(腹控内投与)で1〜10mg/kgの
範囲である。
能改善剤として有効であり、長期間投与しても副作用を
示さないという特長を有する。また本発明のD−グルカ
ン蛋白複合体は、食欲亢進剤として有効であり、小腸の
運動には殆ど影響を与えないで胃及びとりわけ大腸の運
動それ自体を亢進するという特長を有する。そして本発
明のD−グルカン蛋白複合体は、経口投与でも、また非
経口投与でも、所望の肝機能改善効果及び食欲亢進効果
を発揮する。いずれもラットを使用した実験において、
その有効投与量は通常、経口投与で10〜1000mg/
kg、また非経口投与(腹控内投与)で1〜10mg/kgの
範囲である。
【0011】本発明のD−グルカン蛋白複合体を食欲亢
進作用を有する経口投与剤として供する最も簡便な方法
は該D−グルカン蛋白複合体を飲食品として供する方法
であり、これには下記のように各種の方法がある。 1)本発明のD−グルカン蛋白複合体それ自体を使用す
る方法 2)本発明のD−グルカン蛋白複合体を水に溶解して使
用する方法 3)本発明のD−グルカン蛋白複合体に糖類、酸類、塩
類及び香料類を調合して使用する方法 4)本発明のD−グルカン蛋白複合体を、ベイク品、発
酵品、練り製品、乳製品、油脂製品、調味料、菓子等の
食品、又はコーヒー、ココア、茶、果実ジュース、野菜
ジュース、発酵飲料、清涼飲料等の飲料の製造工程で添
加して使用する方法
進作用を有する経口投与剤として供する最も簡便な方法
は該D−グルカン蛋白複合体を飲食品として供する方法
であり、これには下記のように各種の方法がある。 1)本発明のD−グルカン蛋白複合体それ自体を使用す
る方法 2)本発明のD−グルカン蛋白複合体を水に溶解して使
用する方法 3)本発明のD−グルカン蛋白複合体に糖類、酸類、塩
類及び香料類を調合して使用する方法 4)本発明のD−グルカン蛋白複合体を、ベイク品、発
酵品、練り製品、乳製品、油脂製品、調味料、菓子等の
食品、又はコーヒー、ココア、茶、果実ジュース、野菜
ジュース、発酵飲料、清涼飲料等の飲料の製造工程で添
加して使用する方法
【0012】本発明のD−グルカン蛋白複合体は極めて
安定であり、定温放置では少なくとも3年間は安定であ
って、120℃×20分間の滅菌処理を行なっても活性
の低下は見られない。したがって、その取扱いが誠に容
易であって、錠剤、散剤、注射液等を調製する場合、飲
食品に含有させる場合に誠に便利である。
安定であり、定温放置では少なくとも3年間は安定であ
って、120℃×20分間の滅菌処理を行なっても活性
の低下は見られない。したがって、その取扱いが誠に容
易であって、錠剤、散剤、注射液等を調製する場合、飲
食品に含有させる場合に誠に便利である。
【0013】
試験区分1(D−グルカン蛋白複合体の分離) カワリハラタケの子実体を破砕し、乾燥した後、粉砕し
て、その粉砕物1000gに熱水10リットルを加え、
煮沸条件下で緩やかに撹拌しながら3時間、熱水抽出処
理した。熱水抽出処理した後、遠心分離して、その分離
液を得た。分離液に5倍量の99%エチルアルコールを
加えて、沈澱処理した後、遠心分離して、沈澱物を得
た。沈澱物を流水中で透析処理した後、凍結乾燥して、
粗製物40gを得た(以下、この粗製物を試料Rとい
う)。
て、その粉砕物1000gに熱水10リットルを加え、
煮沸条件下で緩やかに撹拌しながら3時間、熱水抽出処
理した。熱水抽出処理した後、遠心分離して、その分離
液を得た。分離液に5倍量の99%エチルアルコールを
加えて、沈澱処理した後、遠心分離して、沈澱物を得
た。沈澱物を流水中で透析処理した後、凍結乾燥して、
粗製物40gを得た(以下、この粗製物を試料Rとい
う)。
【0014】試料Rを、DEAEセルロース(Cl-)
を充填したカラムに供し、水で溶出させて、陰イオン交
換処理した。非吸着画分として得られる水溶出液を凍結
乾燥して、本発明のD−グルカン蛋白複合体30gを得
た(以下、このD−グルカン蛋白複合体を試料Pとい
う)。試料PをトヨパールHW−65Fカラムを用いた
ゲル濾過法により、食塩水溶液で濃度勾配溶出させる
と、3種のD−グルカン蛋白複合体に分割されたが、こ
れらはいずれも、後述する肝機能改善試験及び食欲亢進
試験において、試料Pと同等の効果を有していた。試料
Pを分析したところ、前述したような特性値を有するも
のであった。
を充填したカラムに供し、水で溶出させて、陰イオン交
換処理した。非吸着画分として得られる水溶出液を凍結
乾燥して、本発明のD−グルカン蛋白複合体30gを得
た(以下、このD−グルカン蛋白複合体を試料Pとい
う)。試料PをトヨパールHW−65Fカラムを用いた
ゲル濾過法により、食塩水溶液で濃度勾配溶出させる
と、3種のD−グルカン蛋白複合体に分割されたが、こ
れらはいずれも、後述する肝機能改善試験及び食欲亢進
試験において、試料Pと同等の効果を有していた。試料
Pを分析したところ、前述したような特性値を有するも
のであった。
【0015】試験区分2(肝機能改善試験) 各実験群で、ウイスター系ラットを5匹づつ用い(いず
れも雄)、次の実験群1〜実験群4の試験を行なった。 実験群1;オリーブ油を5ml/kgの割合で腹控内に投与
した。 実験群2;中毒性肝障害惹起物質である四塩化炭素をオ
リーブに溶解し、その溶液を四塩化炭素として0.25
ml/kgの割合で腹控内に投与した。 実験群3;試料Rを100mg/kgの割合で7日間、経口
投与した後、8日目に実験群2と同様にして四塩化炭素
を腹控内に投与し、更に3日間に亘り試料Rを100ml
/kgの割合で経口投与した。 実験群4;試料Pを50mg/kgの割合で7日間、経口投
与した後、8日目に実験群2と同様にして四塩化炭素を
腹控内に投与し、更に3日間に亘り試料Pを50mg/kg
の割合で経口投与した。
れも雄)、次の実験群1〜実験群4の試験を行なった。 実験群1;オリーブ油を5ml/kgの割合で腹控内に投与
した。 実験群2;中毒性肝障害惹起物質である四塩化炭素をオ
リーブに溶解し、その溶液を四塩化炭素として0.25
ml/kgの割合で腹控内に投与した。 実験群3;試料Rを100mg/kgの割合で7日間、経口
投与した後、8日目に実験群2と同様にして四塩化炭素
を腹控内に投与し、更に3日間に亘り試料Rを100ml
/kgの割合で経口投与した。 実験群4;試料Pを50mg/kgの割合で7日間、経口投
与した後、8日目に実験群2と同様にして四塩化炭素を
腹控内に投与し、更に3日間に亘り試料Pを50mg/kg
の割合で経口投与した。
【0016】各実験群のウイスター系ラットについて、
投与終了24時間後に、血清中のGOT(グルタミン酸
−オキサロ酢酸トランスアミナーゼ)及びGPT(グル
タミン酸−ピルビン酸トランスアミナーゼ)を測定し、
また摘出した肝臓中のTG(トリグリセリド)を測定し
て、結果を平均値±標準誤差で表1に示した。GOT及
びGPTは、ボエリンゲルマンハイム( Boehringer Ma
nnheim )社製のGOT及びGPTカラーテストを用い
た比色法で測定し、カルメン( Karmenn )単位/mlで
示した。またTGは、ファンハンデル( van Handell
)らの方法で測定し、湿重量(mg/g)で示した。
投与終了24時間後に、血清中のGOT(グルタミン酸
−オキサロ酢酸トランスアミナーゼ)及びGPT(グル
タミン酸−ピルビン酸トランスアミナーゼ)を測定し、
また摘出した肝臓中のTG(トリグリセリド)を測定し
て、結果を平均値±標準誤差で表1に示した。GOT及
びGPTは、ボエリンゲルマンハイム( Boehringer Ma
nnheim )社製のGOT及びGPTカラーテストを用い
た比色法で測定し、カルメン( Karmenn )単位/mlで
示した。またTGは、ファンハンデル( van Handell
)らの方法で測定し、湿重量(mg/g)で示した。
【0017】
【表1】
【0018】測定結果を検定したところ、GOT、GP
T及びTGのいずれについても、実験群3及び実験群4
は実験群2に対し危険率0.05%で有意であり、また
実験群4は実験群3に対し危険率0.05%で有意であ
った。
T及びTGのいずれについても、実験群3及び実験群4
は実験群2に対し危険率0.05%で有意であり、また
実験群4は実験群3に対し危険率0.05%で有意であ
った。
【0019】試験区分3(食欲亢進試験) 各実験群で、ICR系マウスを10匹づつ用い(雄5
匹、雌5匹)、次の実験群5〜7の試験を行なった。 実験群5;標準飼育試料粉末であるMF(商品名、オリ
エンタル酵母社製)で2週間予備飼育した後、温度23
±2℃、相対湿度55±5%の環境下で、水道水を自由
に摂取させつつ、引き続きMFを自由に摂取させた。 実験群6;実験群5と同様にして予備飼育した後、実験
群5と同様の環境下で、水道水を自由に摂取させつつ、
試料Rを10重量%添加したMFを自由に摂取させた。 実験群7;実験群5と同様にして予備飼育した後、実験
群5と同様の環境下で、水道水を自由に摂取させつつ、
試料Pを10重量%添加したMFを自由に摂取させた。
匹、雌5匹)、次の実験群5〜7の試験を行なった。 実験群5;標準飼育試料粉末であるMF(商品名、オリ
エンタル酵母社製)で2週間予備飼育した後、温度23
±2℃、相対湿度55±5%の環境下で、水道水を自由
に摂取させつつ、引き続きMFを自由に摂取させた。 実験群6;実験群5と同様にして予備飼育した後、実験
群5と同様の環境下で、水道水を自由に摂取させつつ、
試料Rを10重量%添加したMFを自由に摂取させた。 実験群7;実験群5と同様にして予備飼育した後、実験
群5と同様の環境下で、水道水を自由に摂取させつつ、
試料Pを10重量%添加したMFを自由に摂取させた。
【0020】各実験群のICR系マウスについて、予備
飼育を含め合計10週間飼育し、予備飼育後の1週間毎
に体重値(g)及び週間飼料摂取量(g)を測定して、
これらの平均値を算出した。結果を表2及び表3に示し
た。
飼育を含め合計10週間飼育し、予備飼育後の1週間毎
に体重値(g)及び週間飼料摂取量(g)を測定して、
これらの平均値を算出した。結果を表2及び表3に示し
た。
【0021】
【表2】
【0022】
【表3】
【0023】同時に、各実験群のICR系マウスから採
取した5週後、7週後及び9週後の新鮮尿について、p
H、蛋白質、ブドウ糖、ケトン体、潜血反応、ウロビリ
ノーゲン及びビリルビンを測定し、併せてNa、K、C
a、Pを測定したが、各実験群の間に顕著な差異は認め
られなかった。また10週後に、各実験群のICR系マ
ウスから採血した後、全個体を解剖して各個体の諸臓器
の湿重量を測定し、併せて病理組織学的検査を行なった
が、各実験群いずれも異常は認められなかった。
取した5週後、7週後及び9週後の新鮮尿について、p
H、蛋白質、ブドウ糖、ケトン体、潜血反応、ウロビリ
ノーゲン及びビリルビンを測定し、併せてNa、K、C
a、Pを測定したが、各実験群の間に顕著な差異は認め
られなかった。また10週後に、各実験群のICR系マ
ウスから採血した後、全個体を解剖して各個体の諸臓器
の湿重量を測定し、併せて病理組織学的検査を行なった
が、各実験群いずれも異常は認められなかった。
【0024】別に、担癌マウス、抗癌剤としてマイトマ
イシンCを0.5mg/kgの割合で投与したマウス及びX
線を300Rで全身照射したマウスを用い、前述した実
験群5〜7と同様にして食欲亢進試験を行なったとこ
ろ、実験群5〜7とほぼ同様の結果が得られた。
イシンCを0.5mg/kgの割合で投与したマウス及びX
線を300Rで全身照射したマウスを用い、前述した実
験群5〜7と同様にして食欲亢進試験を行なったとこ
ろ、実験群5〜7とほぼ同様の結果が得られた。
【0025】更に別に、試料Pの経口投与による急性毒
性試験を行なったが、マウスに対するLD50は300
0mg/kg超であり、ラットに対するLD50は2500
mg/kg超であって、またラットに対する亜急性毒性試験
結果及びウサギに対する一般薬理試験結果からも、本発
明のD−グルカン蛋白複合体は毒性に関する問題点を有
しなかった。
性試験を行なったが、マウスに対するLD50は300
0mg/kg超であり、ラットに対するLD50は2500
mg/kg超であって、またラットに対する亜急性毒性試験
結果及びウサギに対する一般薬理試験結果からも、本発
明のD−グルカン蛋白複合体は毒性に関する問題点を有
しなかった。
【0026】試験区分4(飲食品の製造) 砂糖100g、蜂蜜15g、カラメル5g、アスコルビ
ン酸0.75g、クエン酸0.3g、レモン香料0.2
g及び試料P10gを調合して、健康飲料を製造した。
ン酸0.75g、クエン酸0.3g、レモン香料0.2
g及び試料P10gを調合して、健康飲料を製造した。
【0027】リンゴ搾汁液2kg、アスコルビン酸0.5
及び試料P10gを調合してリンゴジュースを製造し
た。
及び試料P10gを調合してリンゴジュースを製造し
た。
【0028】
【発明の効果】既に明らかなように、以上説明した本発
明には、優れた肝機能改善作用及び食欲亢進作用を示
し、かかる作用は経口投与によっても充分に発現される
ので、その具体的使用に際して誠に簡便であるという効
果がある。
明には、優れた肝機能改善作用及び食欲亢進作用を示
し、かかる作用は経口投与によっても充分に発現される
ので、その具体的使用に際して誠に簡便であるという効
果がある。
【図1】本発明のD−グルカン蛋白複合体の赤外線吸収
スペクトル図。
スペクトル図。
【図2】本発明のD−グルカン蛋白複合体の13C−NM
Rスペクトル図。
Rスペクトル図。
1〜5・・・バンド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07K 1/18 8318−4H 1/30 8318−4H 14/375 8318−4H
Claims (9)
- 【請求項1】 カワリハラタケ( Agaricus blazei )
の子実体若しくは菌糸体、これらの破砕物又はこれらの
乾燥物から分離される、下記1)〜6)の特性値を有す
るβ−(1→6):β−(1→3)−D−グルカン蛋白
複合体。 1)平均分子量(ゲル濾過法、デキストラン換算);3
0000〜50000 2)糖含量(フェノール硫酸法、グルコース換算);6
0.2±10.9重量% 3)糖組成;グルコース100重量部に対して、ガラク
トース5.2±2.5重量部、マンノース4.1±1.
5重量部、並びにフコース、キシロース、アラビノース
及びリボースを痕跡量 4)β−(1→6)−D−グルカンとβ−(1→3)−
D−グルカンとの割合;β−(1→6)−D−グルカン
100重量部に対して、β−(1→3)−D−グルカン
20±5重量部 5)蛋白含量(ロウリー法、牛血清アルブミン換算);
35.8±5.6重量% 6)灰分;2〜5重量% - 【請求項2】 請求項1記載のβ−(1→6):β−
(1→3)−D−グルカン蛋白複合体の分離方法であっ
て、下記の第1工程、第2工程及び第3工程を経ること
を特徴とする分離方法。 第1工程;カワリハラタケ( Agaricus blazei )の子
実体若しくは菌糸体、これらの破砕物又はこれらの乾燥
物を熱水抽出処理して、その抽出物を得る工程 第2工程;上記抽出物を極性有機溶媒で沈澱処理して、
その沈澱物を得る工程 第3工程;上記沈澱物を陰イオン交換処理して、その水
溶出液中にβ−(1→6):β−(1→3)−D−グル
カン蛋白複合体を得る工程 - 【請求項3】 エチルアルコールで沈澱処理する請求項
2記載の分離方法。 - 【請求項4】 DEAEセルロースで陰イオン交換処理
する請求項2又は3記載の分離方法。 - 【請求項5】 請求項1記載のβ−(1→6):β−
(1→3)−D−グルカン蛋白複合体を有効成分とする
ことを特徴とする肝機能改善剤。 - 【請求項6】 経口投与剤である請求項5記載の肝機能
改善剤。 - 【請求項7】 請求項1記載のβ−(1→6):β−
(1→3)−D−グルカン蛋白複合体を有効成分とする
ことを特徴とする食欲亢進剤。 - 【請求項8】 経口投与剤である請求項7記載の食欲亢
進剤。 - 【請求項9】 請求項1記載のβ−(1→6):β−
(1→3)−D−グルカン蛋白複合体を含有することを
特徴とする飲食品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6333460A JPH08165302A (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | D−グルカン蛋白複合体、その分離方法、該d−グルカン蛋白複合体を有効成分とする肝機能改善剤及び食欲亢進剤、並びに該d−グルカン蛋白複合体を含有する飲食品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6333460A JPH08165302A (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | D−グルカン蛋白複合体、その分離方法、該d−グルカン蛋白複合体を有効成分とする肝機能改善剤及び食欲亢進剤、並びに該d−グルカン蛋白複合体を含有する飲食品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08165302A true JPH08165302A (ja) | 1996-06-25 |
Family
ID=18266334
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6333460A Pending JPH08165302A (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | D−グルカン蛋白複合体、その分離方法、該d−グルカン蛋白複合体を有効成分とする肝機能改善剤及び食欲亢進剤、並びに該d−グルカン蛋白複合体を含有する飲食品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08165302A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998027992A1 (fr) * | 1996-12-20 | 1998-07-02 | Sumitomo Forestry Co., Ltd. | Substances actives antitumorales |
| US8018605B2 (en) | 2000-11-25 | 2011-09-13 | Silverbrook Research Pty Ltd | Document copier printing a copy of an input sheet by retrieving an electronic document containing content of the input sheet |
| WO2013006656A3 (en) * | 2011-07-05 | 2013-06-20 | The Regents Of The University Of California | Appetite stimulating protein |
-
1994
- 1994-12-14 JP JP6333460A patent/JPH08165302A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998027992A1 (fr) * | 1996-12-20 | 1998-07-02 | Sumitomo Forestry Co., Ltd. | Substances actives antitumorales |
| US6093694A (en) * | 1996-12-20 | 2000-07-25 | Sumitomo Forestry Co., Ltd. | Antitumor active substances |
| US8018605B2 (en) | 2000-11-25 | 2011-09-13 | Silverbrook Research Pty Ltd | Document copier printing a copy of an input sheet by retrieving an electronic document containing content of the input sheet |
| WO2013006656A3 (en) * | 2011-07-05 | 2013-06-20 | The Regents Of The University Of California | Appetite stimulating protein |
| US9394343B2 (en) | 2011-07-05 | 2016-07-19 | The Regents Of The University Of California | Appetite stimulating protein |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
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