JPH08165490A - 工作機械の水溶性加工油剤の性能改善剤及び性能改善方法 - Google Patents
工作機械の水溶性加工油剤の性能改善剤及び性能改善方法Info
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- JPH08165490A JPH08165490A JP33353194A JP33353194A JPH08165490A JP H08165490 A JPH08165490 A JP H08165490A JP 33353194 A JP33353194 A JP 33353194A JP 33353194 A JP33353194 A JP 33353194A JP H08165490 A JPH08165490 A JP H08165490A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 工作機械に使用される水溶性加工油剤の性質
を改善し、水溶性加工油剤に腐敗防止効果を持たせ、工
具、砥石などへの冷却性を向上させ、潤滑性向上により
工具、砥石の寿命延長、加工精度向上、加工能率向上が
図れ、油の劣化を抑制して潤滑液の寿命延長によるコス
ト削減を図れる水溶性加工油剤の性質改善剤及び改善方
法を提供する。 【構成】 粒径30μm以下のトルマリンの微粉末を5
〜40%含有し、アルミナ・シリカ等セラミックス、カ
ーボン、ダイオード等の微粉末と混合して造粒してなる
力率が20%以上のトルマリン混合物、及び、花崗岩、
石灰石等の石材の細石表面に、銀、銅等の金属イオンを
担持した殺菌性金属イオン剤からなる工作機械の水溶性
加工油剤の性能改善剤。
を改善し、水溶性加工油剤に腐敗防止効果を持たせ、工
具、砥石などへの冷却性を向上させ、潤滑性向上により
工具、砥石の寿命延長、加工精度向上、加工能率向上が
図れ、油の劣化を抑制して潤滑液の寿命延長によるコス
ト削減を図れる水溶性加工油剤の性質改善剤及び改善方
法を提供する。 【構成】 粒径30μm以下のトルマリンの微粉末を5
〜40%含有し、アルミナ・シリカ等セラミックス、カ
ーボン、ダイオード等の微粉末と混合して造粒してなる
力率が20%以上のトルマリン混合物、及び、花崗岩、
石灰石等の石材の細石表面に、銀、銅等の金属イオンを
担持した殺菌性金属イオン剤からなる工作機械の水溶性
加工油剤の性能改善剤。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械に使用される
水溶性加工油剤の性質改善方法及び性質改善剤に関す
る。
水溶性加工油剤の性質改善方法及び性質改善剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、金属あるいは他の素材を一定
形状にするために各種工作機械が使用されているが、工
作機械で加工するためには潤滑性のある油などを水で希
釈した水溶性加工油剤が用いられている。
形状にするために各種工作機械が使用されているが、工
作機械で加工するためには潤滑性のある油などを水で希
釈した水溶性加工油剤が用いられている。
【0003】水溶性加工油剤は、難燃焼性であるため安
全性が高く、加工のための工具や砥石などの冷却性も良
く、使用上の管理が比較的簡便であるなどの理由から広
範囲で使用され、その使用量もますます増加している。
全性が高く、加工のための工具や砥石などの冷却性も良
く、使用上の管理が比較的簡便であるなどの理由から広
範囲で使用され、その使用量もますます増加している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、水溶性加工油
剤は、水分を使用するために空気中あるいはその他から
バクテリアの混入を避けることが非常に難しく、バクテ
リアの繁殖による腐敗の弊害が定常的になっている。
剤は、水分を使用するために空気中あるいはその他から
バクテリアの混入を避けることが非常に難しく、バクテ
リアの繁殖による腐敗の弊害が定常的になっている。
【0005】水溶性加工油剤が腐敗すると、液の劣化が
進行し、液の汚れ、酸性化による装置および加工物の汚
染や、発錆などによる品質低下の原因となり、悪臭、液
の飛散による環境の悪化等の弊害を招き、比較的短期間
に水溶性加工油剤の交換廃棄が必要となり経済的損失も
大きくなる欠点がある。
進行し、液の汚れ、酸性化による装置および加工物の汚
染や、発錆などによる品質低下の原因となり、悪臭、液
の飛散による環境の悪化等の弊害を招き、比較的短期間
に水溶性加工油剤の交換廃棄が必要となり経済的損失も
大きくなる欠点がある。
【0006】このため、水溶性加工油剤に防腐剤を混合
・投入したり、オゾン、紫外線などを利用してバクテリ
アの繁殖防止や抑制を図るなど各種の方法が実施されて
いるが、これら従来の方法は、技術的に未完成であった
り、コスト的に不利であるため、より一層の改善が要望
されている。
・投入したり、オゾン、紫外線などを利用してバクテリ
アの繁殖防止や抑制を図るなど各種の方法が実施されて
いるが、これら従来の方法は、技術的に未完成であった
り、コスト的に不利であるため、より一層の改善が要望
されている。
【0007】本発明は、工作機械に使用される水溶性加
工油剤の性質を改善し、水溶性加工油剤に腐敗防止効果
を持たせ、工具、砥石などへの冷却性を向上させ、潤滑
性向上により工具、砥石の寿命延長、加工精度向上、加
工能率向上が図れ、油の劣化を抑制して潤滑液の寿命延
長によるコスト削減を図れる水溶性加工油剤の性質改善
剤及び改善方法を提供することを目的とする。
工油剤の性質を改善し、水溶性加工油剤に腐敗防止効果
を持たせ、工具、砥石などへの冷却性を向上させ、潤滑
性向上により工具、砥石の寿命延長、加工精度向上、加
工能率向上が図れ、油の劣化を抑制して潤滑液の寿命延
長によるコスト削減を図れる水溶性加工油剤の性質改善
剤及び改善方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者は前記
課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、水溶性加工
油剤を使用する工作機械の槽或は循環経路など装置の中
に、トルマリン混合物、殺菌性金属イオン剤、または、
殺菌性金属イオン剤とトルマリン混合物からなる混合物
が前記課題を解決できるとの知見を得て本発明を完成し
た。
課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、水溶性加工
油剤を使用する工作機械の槽或は循環経路など装置の中
に、トルマリン混合物、殺菌性金属イオン剤、または、
殺菌性金属イオン剤とトルマリン混合物からなる混合物
が前記課題を解決できるとの知見を得て本発明を完成し
た。
【0009】本発明で使用するトルマリン(Tourm
aline)は、通称「電気石」と呼ばれ天然に存在す
る結晶鉱物で、硼素を含む珪酸塩化物で、三方または六
方異極反面像族に属し、上下非対象の異極像を示し、そ
の代表的なものの化学式は、3{NaX3Al6(B
O3)3Si6O18(OH)4} で示され、式中、XはM
g、Fe、Li、Al等を示し、鉄電気石、マグネシウ
ム(苦土)電気石、リチウム電気石等が示される。トル
マリンは、圧力や加熱により電気を帯びる圧電現象、焦
電現象があり、磁石における「永久磁石」に相応する
「永久電極」を持っものである。
aline)は、通称「電気石」と呼ばれ天然に存在す
る結晶鉱物で、硼素を含む珪酸塩化物で、三方または六
方異極反面像族に属し、上下非対象の異極像を示し、そ
の代表的なものの化学式は、3{NaX3Al6(B
O3)3Si6O18(OH)4} で示され、式中、XはM
g、Fe、Li、Al等を示し、鉄電気石、マグネシウ
ム(苦土)電気石、リチウム電気石等が示される。トル
マリンは、圧力や加熱により電気を帯びる圧電現象、焦
電現象があり、磁石における「永久磁石」に相応する
「永久電極」を持っものである。
【0010】本発明においては、トルマリン(電気石)
を一定以上含有する電気石母岩を選別、粉砕して微粉末
とし、このトルマリンの微粉末を、同程度の平均粒度の
アルミナ・シリカ等セラミックス、カーボン、ダイオー
ド等の微粉末と混合し、アクリル系または酢酸ビニル系
バインダーで練り、1〜5mm程度の粒状にし、乾燥、
焼結、造粒させトルマリン混合物として表面に無数の微
小電極を持たせたセラミックス球状体又はトルマリン塗
料体として使用する。
を一定以上含有する電気石母岩を選別、粉砕して微粉末
とし、このトルマリンの微粉末を、同程度の平均粒度の
アルミナ・シリカ等セラミックス、カーボン、ダイオー
ド等の微粉末と混合し、アクリル系または酢酸ビニル系
バインダーで練り、1〜5mm程度の粒状にし、乾燥、
焼結、造粒させトルマリン混合物として表面に無数の微
小電極を持たせたセラミックス球状体又はトルマリン塗
料体として使用する。
【0011】トルマリン混合物は、粒径30ミクロンメ
ートル以下のトルマリン微粉末を5〜40%分有させて
造粒、燒結、乾燥のいずれか、またはこれらを組み合わ
せて製造する。またこのとき、トルマリン混合物の粒状
物は、粒状物の表面をできるだけ平滑にし、またトルマ
リンが表面に露出するように構成することが好ましい
が、トルマリンには透過性もあり内包して用いることも
できる。また、トルマリン混合物の電導度の低下率(力
率)は、20%以上であることが好ましい。
ートル以下のトルマリン微粉末を5〜40%分有させて
造粒、燒結、乾燥のいずれか、またはこれらを組み合わ
せて製造する。またこのとき、トルマリン混合物の粒状
物は、粒状物の表面をできるだけ平滑にし、またトルマ
リンが表面に露出するように構成することが好ましい
が、トルマリンには透過性もあり内包して用いることも
できる。また、トルマリン混合物の電導度の低下率(力
率)は、20%以上であることが好ましい。
【0012】殺菌性金属イオン剤としては、花崗岩、石
灰石等の石材の細石表面に、銀、銅等の金属イオンを担
持したものを用いる。石材として大谷石等はくずれやす
く、また、ゼオライトのような多孔質のものは目詰りす
るため好ましくない。
灰石等の石材の細石表面に、銀、銅等の金属イオンを担
持したものを用いる。石材として大谷石等はくずれやす
く、また、ゼオライトのような多孔質のものは目詰りす
るため好ましくない。
【0013】殺菌性金属イオン剤の製法としては、銀、
銅等の金属イオンをアクリル系、酢酸ビニル系の有機系
または無機系のバインダーに混合し、金属イオンの被担
持材として、花崗岩、石灰石等の石材の細石にディピン
グ、スプレー等によりコーティングし、バインダーの種
類によって適宜ドライヤー乾燥、熱風乾燥、自然乾燥等
により乾燥する。このようにして製造される殺菌性金属
イオン剤は、化学的に安定性が高く、pH5以上の水溶
液に対して安定で、また耐熱性は250〜600℃であ
る。本発明で使用される殺菌性金属イオン剤は、水と接
触することにより微量の金属イオンを溶出させ殺菌効果
を出す。従って、粒径は、保持具から水溶性加工液中に
漏れ出ることのない限り水との接触効率が良いようにで
きるだけ粒径の細かいものが好ましい。
銅等の金属イオンをアクリル系、酢酸ビニル系の有機系
または無機系のバインダーに混合し、金属イオンの被担
持材として、花崗岩、石灰石等の石材の細石にディピン
グ、スプレー等によりコーティングし、バインダーの種
類によって適宜ドライヤー乾燥、熱風乾燥、自然乾燥等
により乾燥する。このようにして製造される殺菌性金属
イオン剤は、化学的に安定性が高く、pH5以上の水溶
液に対して安定で、また耐熱性は250〜600℃であ
る。本発明で使用される殺菌性金属イオン剤は、水と接
触することにより微量の金属イオンを溶出させ殺菌効果
を出す。従って、粒径は、保持具から水溶性加工液中に
漏れ出ることのない限り水との接触効率が良いようにで
きるだけ粒径の細かいものが好ましい。
【0014】本発明は、殺菌性金属イオン剤、トルマリ
ン混合物のみでも優れた効果を得るが、トルマリン混合
物と殺菌性金属イオン剤を混合することにより、より一
層優れた相乗効果を得ることができる。殺菌性金属イオ
ン剤とトルマリン混合物を混合するときは、トルマリン
混合物の力率が20%以上のものが特に殺菌剤との顕著
な殺菌性の併用効果が認められ好ましい。また、この混
合割合は、殺菌性金属イオン剤:トルマリン混合物、9
7:3〜80:20が好ましい。
ン混合物のみでも優れた効果を得るが、トルマリン混合
物と殺菌性金属イオン剤を混合することにより、より一
層優れた相乗効果を得ることができる。殺菌性金属イオ
ン剤とトルマリン混合物を混合するときは、トルマリン
混合物の力率が20%以上のものが特に殺菌剤との顕著
な殺菌性の併用効果が認められ好ましい。また、この混
合割合は、殺菌性金属イオン剤:トルマリン混合物、9
7:3〜80:20が好ましい。
【0015】トルマリン混合物及び殺菌性金属イオン剤
の水中での水への作用は次の通りと考えられる。水中で
水分子の一部が解離してできた水素イオンH+は、トル
マリン、殺菌性金属イオン剤のマイナス極に引きつけら
れ、電子ε-を貰って活性水素となり近くの仲間と反応
して水素ガスH2となって水中から放出される。このと
き、水素イオンH+が減少するので水のpHは上昇する
ことになる。
の水中での水への作用は次の通りと考えられる。水中で
水分子の一部が解離してできた水素イオンH+は、トル
マリン、殺菌性金属イオン剤のマイナス極に引きつけら
れ、電子ε-を貰って活性水素となり近くの仲間と反応
して水素ガスH2となって水中から放出される。このと
き、水素イオンH+が減少するので水のpHは上昇する
ことになる。
【0016】一方、水酸化イオンOH-はプラス極に引
きつけられ、水分子と反応してヒドロキシルイオンH3
O2 -を生成する。このヒドロキシルイオンH3O2 -が、
水に界面活性効果を与える。
きつけられ、水分子と反応してヒドロキシルイオンH3
O2 -を生成する。このヒドロキシルイオンH3O2 -が、
水に界面活性効果を与える。
【0017】本来、水H2Oは、水分子が単独で存在す
るのではなく、水素イオンH+と水酸化イオンOH-の結
合と分離を繰り返して振動しているが、異イオンが存在
するとその振動が阻害される。トルマリン混合物、殺菌
性金属イオン剤が存在すると、異イオンがトルマリン電
極や殺菌性金属イオン剤の電極に引き寄せられるために
正常な振動に戻り、本来持っている水の活性力が復帰さ
れる。トルマリン混合物、殺菌性金属イオン剤の存在に
よって水は理論的な純水の物性値に近づき、通常の水の
表面張力が下がり、界面活性性が出る作用を有する。こ
のことは、水のクラスター値が下がると表現する場合も
ある。
るのではなく、水素イオンH+と水酸化イオンOH-の結
合と分離を繰り返して振動しているが、異イオンが存在
するとその振動が阻害される。トルマリン混合物、殺菌
性金属イオン剤が存在すると、異イオンがトルマリン電
極や殺菌性金属イオン剤の電極に引き寄せられるために
正常な振動に戻り、本来持っている水の活性力が復帰さ
れる。トルマリン混合物、殺菌性金属イオン剤の存在に
よって水は理論的な純水の物性値に近づき、通常の水の
表面張力が下がり、界面活性性が出る作用を有する。こ
のことは、水のクラスター値が下がると表現する場合も
ある。
【0018】また一般に油性物質は空気中の酸素でラジ
カル結合し、酸化、過酸化重合が進行し劣化していく
が、トルマリン電極や殺菌性金属イオン剤の存在によっ
てそのラジカル結合が切断されバージンな油に還元さ
れ、水中や油中にあって水や油を活性化させる。
カル結合し、酸化、過酸化重合が進行し劣化していく
が、トルマリン電極や殺菌性金属イオン剤の存在によっ
てそのラジカル結合が切断されバージンな油に還元さ
れ、水中や油中にあって水や油を活性化させる。
【0019】本発明は、このようなトルマリン混合物及
び殺菌性金属イオン剤の特性を利用して、従来実施され
ている水溶性加工油剤の腐敗を防止し、水のクラスター
を小さくすることによる水の表面張力減少により、水、
油の親和性を強化させ、乳化性増大の結果、工具、砥石
などの冷却効率増大、潤滑性増大により寿命延長、加工
精度向上、加工効率向上、さらに装置のバクテリアによ
る汚染を防止することおよび油のバージン化による劣化
の進行を抑制することができる。
び殺菌性金属イオン剤の特性を利用して、従来実施され
ている水溶性加工油剤の腐敗を防止し、水のクラスター
を小さくすることによる水の表面張力減少により、水、
油の親和性を強化させ、乳化性増大の結果、工具、砥石
などの冷却効率増大、潤滑性増大により寿命延長、加工
精度向上、加工効率向上、さらに装置のバクテリアによ
る汚染を防止することおよび油のバージン化による劣化
の進行を抑制することができる。
【0020】本発明は、殺菌性金属イオン剤単独、また
は殺菌性金属イオン剤とトルマリン混合物との混合物に
よって優れた効果を生むものであるが、トルマリン混合
物表面に殺菌性金属イオン剤の構成要素である銀、銅等
の(重)金属イオンを担持して用いることもできる。
は殺菌性金属イオン剤とトルマリン混合物との混合物に
よって優れた効果を生むものであるが、トルマリン混合
物表面に殺菌性金属イオン剤の構成要素である銀、銅等
の(重)金属イオンを担持して用いることもできる。
【0021】本発明は、殺菌性に優れた殺菌性金属イオ
ン剤、トルマリン混合物を見出したものであるが、水溶
性加工油剤を使用する工作機械の槽或は循環経路など装
置の中に殺菌性金属イオン剤、トルマリン混合物のいず
れか、またはこれらを組み合わせたものを用いることに
よって、従来の工作機械の水溶性加工油剤がバクテリア
の繁殖によって様々な経済的損失を負っていたものを改
善することを知見し、殺菌性金属イオン剤、トルマリン
混合物の新たな使用方法をも見出したものである。
ン剤、トルマリン混合物を見出したものであるが、水溶
性加工油剤を使用する工作機械の槽或は循環経路など装
置の中に殺菌性金属イオン剤、トルマリン混合物のいず
れか、またはこれらを組み合わせたものを用いることに
よって、従来の工作機械の水溶性加工油剤がバクテリア
の繁殖によって様々な経済的損失を負っていたものを改
善することを知見し、殺菌性金属イオン剤、トルマリン
混合物の新たな使用方法をも見出したものである。
【0022】そして、水溶性加工油剤を使用する工作機
械の槽あるいは循環経路等の装置の中に、従来からある
防腐剤を投入して用いたものや、オゾン、紫外線を利用
した殺菌装置、または、公知の殺菌剤と併用して使用す
ることによって、殺菌性も相乗効果を生み工作機械の水
溶性加工油剤の性能を著しく改善できるものである。こ
のとき、トルマリン混合物としては、粒径30ミクロン
メートル以下のトルマリン微粉末を5〜40%含有さ
せ、力率が20%以上のものが好ましい。
械の槽あるいは循環経路等の装置の中に、従来からある
防腐剤を投入して用いたものや、オゾン、紫外線を利用
した殺菌装置、または、公知の殺菌剤と併用して使用す
ることによって、殺菌性も相乗効果を生み工作機械の水
溶性加工油剤の性能を著しく改善できるものである。こ
のとき、トルマリン混合物としては、粒径30ミクロン
メートル以下のトルマリン微粉末を5〜40%含有さ
せ、力率が20%以上のものが好ましい。
【0023】さらに、本発明は、トルマリン混合物を塗
料体に混合し、漕の内側等に塗布することにより本発明
の効果を得ることができる。つまり、トルマリンは、い
くつかの組成のものがあるが基本的には硼素を含む珪酸
塩鉱物であり、比重は3.1〜3.2である。このため
トルマリン微粉末を適当なバインダーに分散させて塗料
体として使用することは比重が大きく沈殿し、分散性が
悪くて塗料体とし用いることは困難であった。そこで、
中空状セラミックスの中空部にトルマリンを内包等によ
り取り込んで見かけ比重を下げたトルマリン体を作製
し、このトルマリン体を分散させた塗料を用いれば、本
発明の効果をあらゆる方面に応用することができる。
料体に混合し、漕の内側等に塗布することにより本発明
の効果を得ることができる。つまり、トルマリンは、い
くつかの組成のものがあるが基本的には硼素を含む珪酸
塩鉱物であり、比重は3.1〜3.2である。このため
トルマリン微粉末を適当なバインダーに分散させて塗料
体として使用することは比重が大きく沈殿し、分散性が
悪くて塗料体とし用いることは困難であった。そこで、
中空状セラミックスの中空部にトルマリンを内包等によ
り取り込んで見かけ比重を下げたトルマリン体を作製
し、このトルマリン体を分散させた塗料を用いれば、本
発明の効果をあらゆる方面に応用することができる。
【0024】具体的には、トルマリン微粉末に被酸化性
微粉末物質をコーティングし、さらにアルミナ、ムライ
ト等低比重セラミックスをコーティングして、高温の酸
化気流中で処理して被酸化性微粉末物質を燃焼ガスとし
て除去して、中空部にトルマリンを内包したトルマリン
内包シリカ等を得、これを塗料体に混合することによっ
て、トルマリン混合塗料を得ることができる。
微粉末物質をコーティングし、さらにアルミナ、ムライ
ト等低比重セラミックスをコーティングして、高温の酸
化気流中で処理して被酸化性微粉末物質を燃焼ガスとし
て除去して、中空部にトルマリンを内包したトルマリン
内包シリカ等を得、これを塗料体に混合することによっ
て、トルマリン混合塗料を得ることができる。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、腐敗防止効果を目的と
した添加剤、装置を使用した水溶性加工油剤の効果を増
大させ、水への活性化により表面張力が低下し、水、油
の乳化効果が増大し、水溶性加工油剤の油粒子が微細均
一化され、工具、砥石などへの冷却性向上、潤滑性向上
により工具、砥石の寿命延長、加工精度向上、加工能率
向上が図れる。また、油の劣化を抑制することにより潤
滑液の寿命延長が図れるための経済的効果が大きい。さ
らに、塗料に均一に混合することにより漕に塗布するだ
けで容易に効果を得ることができる。
した添加剤、装置を使用した水溶性加工油剤の効果を増
大させ、水への活性化により表面張力が低下し、水、油
の乳化効果が増大し、水溶性加工油剤の油粒子が微細均
一化され、工具、砥石などへの冷却性向上、潤滑性向上
により工具、砥石の寿命延長、加工精度向上、加工能率
向上が図れる。また、油の劣化を抑制することにより潤
滑液の寿命延長が図れるための経済的効果が大きい。さ
らに、塗料に均一に混合することにより漕に塗布するだ
けで容易に効果を得ることができる。
【0026】実施例1 トルマリン混合物の作成は、トルマリンの原石を各々
1、3、5、10、25、40、50、100ミクロン
メートルの平均粒度とした各微粉末に、相手材として同
程度の平均粒度のアルミナ・シリカセラミックス、カー
ボン、ダイオードの各微粉末をそれぞれ混合し、アクリ
ル系または酢酸ビニル系バインダーで練って3mm程度
の粒状にし、予備乾燥、本乾燥後、900〜1100℃
で焼成して得た。
1、3、5、10、25、40、50、100ミクロン
メートルの平均粒度とした各微粉末に、相手材として同
程度の平均粒度のアルミナ・シリカセラミックス、カー
ボン、ダイオードの各微粉末をそれぞれ混合し、アクリ
ル系または酢酸ビニル系バインダーで練って3mm程度
の粒状にし、予備乾燥、本乾燥後、900〜1100℃
で焼成して得た。
【0027】水道水5リットルに、水の電導度の低下率
(力率と呼ぶ)の異なるアルミナ・シリカセラミックス
のトルマリン混合物を水が十分に通過できる粗目の筒状
のステンレ製金網に入れ、連続して攪拌した。その後時
間経過による水の表面張力の変化をジュヌーイの輪環法
を用いて測定した。試験方法として、サンプルを表1に
示す力率と投入量で区分し、投入量50グラムのものを
サンプル1、25グラムのものをサンプル2とし、投入
後1時間、6時間、12時間、24時間、48時間、7
2時間経過した時の水の表面張力を測定した。その結果
を表2に示す。なお、水を「対照」として比較した。
(力率と呼ぶ)の異なるアルミナ・シリカセラミックス
のトルマリン混合物を水が十分に通過できる粗目の筒状
のステンレ製金網に入れ、連続して攪拌した。その後時
間経過による水の表面張力の変化をジュヌーイの輪環法
を用いて測定した。試験方法として、サンプルを表1に
示す力率と投入量で区分し、投入量50グラムのものを
サンプル1、25グラムのものをサンプル2とし、投入
後1時間、6時間、12時間、24時間、48時間、7
2時間経過した時の水の表面張力を測定した。その結果
を表2に示す。なお、水を「対照」として比較した。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】水道水にトルマリン混合物を浸漬して攪拌
することにより、3日間で20%前後の表面張力の低下
が、力率20%以上のトルマリン混合物で可能であるこ
とが判明した。水道水だけで表面張力が20%低下する
事実は、水利用の広範な応用に寄与できることが期待さ
れる。
することにより、3日間で20%前後の表面張力の低下
が、力率20%以上のトルマリン混合物で可能であるこ
とが判明した。水道水だけで表面張力が20%低下する
事実は、水利用の広範な応用に寄与できることが期待さ
れる。
【0031】実施例2 (トルマリン混合物組成特定) 実施例1で得たトルマリン混合物の性能の評価方法とし
て、トルマリン微粉末の粒径と配合割合と電導度の低下
率(力率)との関係につき試験を行った。
て、トルマリン微粉末の粒径と配合割合と電導度の低下
率(力率)との関係につき試験を行った。
【0032】また、力率の測定方法は、5リットルのイ
オン交換水を塩酸でpH3に調整し、100グラムの前
記のアルミナ・シリカセラミックス、カーボン、ダイオ
ードの各トルマリン混合物を入れて攪拌した。攪拌開始
時と30分経過後の電導度を電導度計で測定し、低下率
(力率)を算出した。その結果を表3〜5に示す。
オン交換水を塩酸でpH3に調整し、100グラムの前
記のアルミナ・シリカセラミックス、カーボン、ダイオ
ードの各トルマリン混合物を入れて攪拌した。攪拌開始
時と30分経過後の電導度を電導度計で測定し、低下率
(力率)を算出した。その結果を表3〜5に示す。
【0033】
【表3】
【表4】
【表5】
【0034】実験の結果、トルマリン混合物は、トルマ
リンの原石がもつ電気的な特性を利用するわけである
が、微粉末化して表面積を多くすることによりその特性
を最大限に発揮するように設計する必要がある。トルマ
リン混合物の作成に当たっては、トルマリン及び相手材
の選定、粒度、配合割合、焼成条件等によりでき上がっ
たトルマリン混合物の性能が異なるが、上記実験の結果
から好ましいトルマリン混合物とは、実施例1よりその
力率20%以上が必要と判断されることから、トルマリ
ン粒度30ミクロンメートル以下、トルマリン微粉末の
配合割合は5〜40%が好ましい組成であるものと考え
られる。
リンの原石がもつ電気的な特性を利用するわけである
が、微粉末化して表面積を多くすることによりその特性
を最大限に発揮するように設計する必要がある。トルマ
リン混合物の作成に当たっては、トルマリン及び相手材
の選定、粒度、配合割合、焼成条件等によりでき上がっ
たトルマリン混合物の性能が異なるが、上記実験の結果
から好ましいトルマリン混合物とは、実施例1よりその
力率20%以上が必要と判断されることから、トルマリ
ン粒度30ミクロンメートル以下、トルマリン微粉末の
配合割合は5〜40%が好ましい組成であるものと考え
られる。
【0035】実施例3 市販の水溶性加工油剤(ユシロ化学工業(株)製MIC
2200AA)を水で30倍に希釈し、表6に示す組合
せで得たサンプル液を投入して腐敗菌の殺菌効果を腐敗
菌数及び腐敗菌より発生する硫化水素の量によって確認
した。
2200AA)を水で30倍に希釈し、表6に示す組合
せで得たサンプル液を投入して腐敗菌の殺菌効果を腐敗
菌数及び腐敗菌より発生する硫化水素の量によって確認
した。
【0036】
【表6】
【0037】殺菌性金属イオンA剤:銀イオンをわずか
に(0.01μmg/l)溶出させるようにするため
に、銀イオン化合物を酢酸ビニル系のバインダーに混合
し、粒径1〜2mmの細かい石材(寒水石)にスプレー
によりコーティングし、熱風乾燥によって殺菌性金属イ
オンA剤を得る。得られた殺菌性銀イオン剤を10g/
lの割合で水溶性加工油剤に投入した。
に(0.01μmg/l)溶出させるようにするため
に、銀イオン化合物を酢酸ビニル系のバインダーに混合
し、粒径1〜2mmの細かい石材(寒水石)にスプレー
によりコーティングし、熱風乾燥によって殺菌性金属イ
オンA剤を得る。得られた殺菌性銀イオン剤を10g/
lの割合で水溶性加工油剤に投入した。
【0038】殺菌性金属イオンB剤:殺菌性金属イオン
A剤において、銀イオンの替わりに、銅イオンを用い
て、銅イオンをわずかに(0.01μmg/l)溶出さ
せるように粒径1〜2mmの細かい石材(寒水石)に銅
イオン化合物をコーティングした殺菌性銅イオン剤を1
0g/lの割合で水溶性加工油剤に投入した。
A剤において、銀イオンの替わりに、銅イオンを用い
て、銅イオンをわずかに(0.01μmg/l)溶出さ
せるように粒径1〜2mmの細かい石材(寒水石)に銅
イオン化合物をコーティングした殺菌性銅イオン剤を1
0g/lの割合で水溶性加工油剤に投入した。
【0039】腐敗菌:硫酸還元菌であるデスルフォビブ
リオ菌を水溶性加工油剤に107個/100g個相当分
投入した。
リオ菌を水溶性加工油剤に107個/100g個相当分
投入した。
【0040】テスト方法:各サンプル液1000mlを
開放容器に調整し、調整時、24時間放置後、及び48
時間放置後の生菌数、硫化水素濃度及び臭気を確認し
た。生菌数は、イージーカルト法、硫化水素濃度は、ガ
スクロマトグラフ法、臭気は、悪臭防止法の6段階表示
法による官能区分試験で行った。その試験結果を表7に
示す。
開放容器に調整し、調整時、24時間放置後、及び48
時間放置後の生菌数、硫化水素濃度及び臭気を確認し
た。生菌数は、イージーカルト法、硫化水素濃度は、ガ
スクロマトグラフ法、臭気は、悪臭防止法の6段階表示
法による官能区分試験で行った。その試験結果を表7に
示す。
【0041】
【表7】
【0042】水溶性加工油剤に本発明の殺菌性金属イオ
ン剤を投入することにより、水溶性加工油剤の腐敗防
止、消臭に効果があることがわかった。また、腐敗防
止、消臭のためには殺菌性の金属イオンのほか、紫外
線、オゾンのような殺菌材の併用も当然として効果が期
待できる。
ン剤を投入することにより、水溶性加工油剤の腐敗防
止、消臭に効果があることがわかった。また、腐敗防
止、消臭のためには殺菌性の金属イオンのほか、紫外
線、オゾンのような殺菌材の併用も当然として効果が期
待できる。
【0043】実施例4 実施例3に準じて、表8に示すサンプル液の腐敗菌の殺
菌効果を実施例3に準じて測定し、その結果を表9に示
す。なお、トルマリン混合物は、実施例1に準じて製造
した力率20%以上、粒度30μm以下、トルマリン微
粉末を25%配合するアルミナ・シリカセラミックスの
ものを50g用いた。
菌効果を実施例3に準じて測定し、その結果を表9に示
す。なお、トルマリン混合物は、実施例1に準じて製造
した力率20%以上、粒度30μm以下、トルマリン微
粉末を25%配合するアルミナ・シリカセラミックスの
ものを50g用いた。
【0044】
【表8】
【0045】
【表9】
【0046】サンプル液5及び6の結果、24時間後の
生菌数、硫化水素、官能区分の値が実施例3に比較して
下がっていることから、腐敗防止、消臭効果が上昇して
いることがわかった。このことより、トルマリン混合物
の存在が殺菌性金属イオン剤の効果を相乗的に増長させ
ていることがわかる。
生菌数、硫化水素、官能区分の値が実施例3に比較して
下がっていることから、腐敗防止、消臭効果が上昇して
いることがわかった。このことより、トルマリン混合物
の存在が殺菌性金属イオン剤の効果を相乗的に増長させ
ていることがわかる。
【0047】実施例5 トルマリン混合物に接触した水は、O/W型の乳化作用
が生ずるが、水溶性加工油剤の希釈水にこのトルマリン
混合物に接触した水を使用した場合の性状を調べるため
に、この水で稀釈した水溶性加工油剤の油滴径の分布状
態を試験した。試験には、市販の水溶性加工油剤を水で
30倍に希釈して用意し、表10に示す各種の方法で攪
拌した油剤の油滴径を200倍の顕微鏡で観察し、面積
法によるコンピューターグラフィクス処理をして分布度
を算出し、その結果を表11に示す。なお、トルマリン
混合物は、実施例4で用いたものを用いた。
が生ずるが、水溶性加工油剤の希釈水にこのトルマリン
混合物に接触した水を使用した場合の性状を調べるため
に、この水で稀釈した水溶性加工油剤の油滴径の分布状
態を試験した。試験には、市販の水溶性加工油剤を水で
30倍に希釈して用意し、表10に示す各種の方法で攪
拌した油剤の油滴径を200倍の顕微鏡で観察し、面積
法によるコンピューターグラフィクス処理をして分布度
を算出し、その結果を表11に示す。なお、トルマリン
混合物は、実施例4で用いたものを用いた。
【0048】
【表10】
【0049】
【表11】
【0050】水溶性加工油剤の希釈水にトルマリン混合
物に接触させた水を使用することで、水溶性加工油剤の
油剤の油滴径が細かく分布させることが分かった。一般
に、工作機械の加工に際して水溶性加工油剤は、切削又
は研削により発生する熱を吸収させ、さらに潤滑性の改
善、加工精度の向上が図られおり、水溶性加工油剤には
いろいろな添加剤を配合しているが、主たる目的は冷却
性、潤滑性、耐腐敗性、防錆性等の向上である。油滴の
微細化には、別にミキシング装置などを取りつける場合
があるが、経済的な理由でまだ一般的ではない。本発明
によればこれらの特別な装置の必要がなく、水溶性加工
油剤の性能の向上のための油滴の微細化が簡便に達成で
きるのである。
物に接触させた水を使用することで、水溶性加工油剤の
油剤の油滴径が細かく分布させることが分かった。一般
に、工作機械の加工に際して水溶性加工油剤は、切削又
は研削により発生する熱を吸収させ、さらに潤滑性の改
善、加工精度の向上が図られおり、水溶性加工油剤には
いろいろな添加剤を配合しているが、主たる目的は冷却
性、潤滑性、耐腐敗性、防錆性等の向上である。油滴の
微細化には、別にミキシング装置などを取りつける場合
があるが、経済的な理由でまだ一般的ではない。本発明
によればこれらの特別な装置の必要がなく、水溶性加工
油剤の性能の向上のための油滴の微細化が簡便に達成で
きるのである。
【0051】実施例6 水溶性加工油剤は、加工に際して工具、砥石等表面が高
温にさらされるため、加工油剤も高温にさらされ、油分
が酸化及び過酸化され劣化する。そこで、水溶性加工油
剤にトルマリン混合物を投入することにより、湯分の酸
価度及び過酸化物価度の影響をテストした。
温にさらされるため、加工油剤も高温にさらされ、油分
が酸化及び過酸化され劣化する。そこで、水溶性加工油
剤にトルマリン混合物を投入することにより、湯分の酸
価度及び過酸化物価度の影響をテストした。
【0052】試験方法としては、油分が酸化及び過酸化
され劣化する期間は緩慢に進行するため、実施例4に用
いたものと同様のトルマリン混合物単体を油が充分に通
過できる粗目の筒状ステンレス製金網で包み、表12に
示すサンプル油に投入し、3ヶ月使用した後の油分につ
いて分析した。
され劣化する期間は緩慢に進行するため、実施例4に用
いたものと同様のトルマリン混合物単体を油が充分に通
過できる粗目の筒状ステンレス製金網で包み、表12に
示すサンプル油に投入し、3ヶ月使用した後の油分につ
いて分析した。
【0053】
【表12】
【0054】分析方法としては、継続して常時180℃
に保持された新しい油で、毎日昼間はテンプラを揚げ、
夜間は温度保持をして所定月経過した油を採取して下記
の方法で分析した。なお、酸価は、KOH(水酸化カリ
ウム)添加し、中和にいたる添加量を検定し、過酸化物
価は、ヨウ化カリウムを添加し、酸素を還元除去し、そ
の消費量で検定した。その結果を表13に示す。
に保持された新しい油で、毎日昼間はテンプラを揚げ、
夜間は温度保持をして所定月経過した油を採取して下記
の方法で分析した。なお、酸価は、KOH(水酸化カリ
ウム)添加し、中和にいたる添加量を検定し、過酸化物
価は、ヨウ化カリウムを添加し、酸素を還元除去し、そ
の消費量で検定した。その結果を表13に示す。
【0055】
【表13】
【0056】サンプル油1については、1ヶ月経過時点
で使用に堪えられないほど劣化が進行してしまった。ト
ルマリン混合物を入れたサンプル油2及び3について
は、酸価値、過酸化物価値ともに油の劣化が少なかっ
た。また、水溶性加工油剤に使用されている油分は、主
として鉱物油で使用温度も100℃以下である。今回の
テストで使用した食用油は、使用条件が鉱物油に比較し
て圧倒的に過酷であり、このテストの良好な結果は、水
溶性加工油剤に使われる油分に対する性状劣化防止効果
の大きさが計り知れないものと判断される。
で使用に堪えられないほど劣化が進行してしまった。ト
ルマリン混合物を入れたサンプル油2及び3について
は、酸価値、過酸化物価値ともに油の劣化が少なかっ
た。また、水溶性加工油剤に使用されている油分は、主
として鉱物油で使用温度も100℃以下である。今回の
テストで使用した食用油は、使用条件が鉱物油に比較し
て圧倒的に過酷であり、このテストの良好な結果は、水
溶性加工油剤に使われる油分に対する性状劣化防止効果
の大きさが計り知れないものと判断される。
【0057】実施例7 マシニングセンターのクーラントタンク(容量150リ
ットル)の循環ポンプ(0.4pH)の吐出部側配管パ
イプ内に、実施例3に用いたと同様な殺菌性金属イオン
A剤及び実施例4に用いたと同様なトルマリン混合物を
表14に示す組合せで設置し、所定期間経過後のサンプ
ル液を採取して実施例3に準じて腐敗菌の殺菌効果を確
認した。なお、水溶性加工油剤はユシロ化学工業(株)
製MIC2200Aを水で30倍に希釈したものを用
い、殺菌性金属イオンA剤は400グラムをステンレス
製金網に包み込みんだものを用い、また、トルマリン混
合物は、粒径3mmで力率が14%、21%と異なるも
のをそれぞれ200グラム、ステンレス金網で包み込
み、配管パイプ内に設置して用いた。
ットル)の循環ポンプ(0.4pH)の吐出部側配管パ
イプ内に、実施例3に用いたと同様な殺菌性金属イオン
A剤及び実施例4に用いたと同様なトルマリン混合物を
表14に示す組合せで設置し、所定期間経過後のサンプ
ル液を採取して実施例3に準じて腐敗菌の殺菌効果を確
認した。なお、水溶性加工油剤はユシロ化学工業(株)
製MIC2200Aを水で30倍に希釈したものを用
い、殺菌性金属イオンA剤は400グラムをステンレス
製金網に包み込みんだものを用い、また、トルマリン混
合物は、粒径3mmで力率が14%、21%と異なるも
のをそれぞれ200グラム、ステンレス金網で包み込
み、配管パイプ内に設置して用いた。
【0058】
【表14】
【0059】テスト方法:循環経路に設置後、3日間、
2週間、1ヶ月経過して採取したサンプル液の生菌数、
硫化水素濃度及び臭気を確認した。生菌数は、イージー
カルト法、硫化水素濃度は、ガスクロマトグラ法、臭気
は、悪臭防止法の6段階表示法による官能区分試験で行
った。また、判定基準は、生菌数104以下、硫化水素
濃度検出限界以下、官能区分0とした。その結果を表1
5に示す。
2週間、1ヶ月経過して採取したサンプル液の生菌数、
硫化水素濃度及び臭気を確認した。生菌数は、イージー
カルト法、硫化水素濃度は、ガスクロマトグラ法、臭気
は、悪臭防止法の6段階表示法による官能区分試験で行
った。また、判定基準は、生菌数104以下、硫化水素
濃度検出限界以下、官能区分0とした。その結果を表1
5に示す。
【0060】
【表15】
【0061】クーラントタンクの循環ポンプの吐出部側
配管パイプ内に殺菌剤を設置することにより、腐敗防
止、消臭の効果があることがわかった。また、殺菌剤に
トルマリン混合物を併用すると、殺菌剤のみに比べて生
菌数及び官能区分で明らかに効果の現われる期間が短く
なった。また、トルマリン混合物は、力率21%のもの
は効果が顕著であったが、力率が14%のものは、金属
性殺菌剤との明らかな併用効果が認められなかった。
配管パイプ内に殺菌剤を設置することにより、腐敗防
止、消臭の効果があることがわかった。また、殺菌剤に
トルマリン混合物を併用すると、殺菌剤のみに比べて生
菌数及び官能区分で明らかに効果の現われる期間が短く
なった。また、トルマリン混合物は、力率21%のもの
は効果が顕著であったが、力率が14%のものは、金属
性殺菌剤との明らかな併用効果が認められなかった。
【0062】実施例8 トルマリン微粉末(平均粒径2μm)に被酸化性微粉末
物質(平均粒径0.6μm)をコーティングし、さらに
シリカ微粉末(平均粒径0.3μm)をコーティングし
て、高温の酸化気流中で処理して被酸化性微粉末物質を
燃焼ガスとして除去した。その結果、中空シリカの中空
部にトルマリンを内包したトルマリン内包シリカを得
た。
物質(平均粒径0.6μm)をコーティングし、さらに
シリカ微粉末(平均粒径0.3μm)をコーティングし
て、高温の酸化気流中で処理して被酸化性微粉末物質を
燃焼ガスとして除去した。その結果、中空シリカの中空
部にトルマリンを内包したトルマリン内包シリカを得
た。
【0063】このトルマリン内包シリカの粒径5ミクロ
ンメートルのものを酢酸ビニル系バインダーに3%量分
散させ、横2cm、縦5cm、厚み5mmの鉄板に塗布
し、熱風乾燥した(以下、トルマリン板と呼ぶ)。
ンメートルのものを酢酸ビニル系バインダーに3%量分
散させ、横2cm、縦5cm、厚み5mmの鉄板に塗布
し、熱風乾燥した(以下、トルマリン板と呼ぶ)。
【0064】ついで、水道水5リットルに片側に穴をあ
けたトルマリン板を互いに接触しないように吊り下げて
投入し、連続して攪拌し。吊り下げ枚数10枚のものを
サンプル1、吊り下げ枚数5枚のものをサンプル2と
し、投入後1時間、6時間、12時間、24時間、48
時間、72時間経過した水の表面張力の変化をジュヌー
イの輪環法を用いて測定した。その結果を表16に示
す。なお、水を「対照」として比較した。
けたトルマリン板を互いに接触しないように吊り下げて
投入し、連続して攪拌し。吊り下げ枚数10枚のものを
サンプル1、吊り下げ枚数5枚のものをサンプル2と
し、投入後1時間、6時間、12時間、24時間、48
時間、72時間経過した水の表面張力の変化をジュヌー
イの輪環法を用いて測定した。その結果を表16に示
す。なお、水を「対照」として比較した。
【0065】
【表16】
【0066】水道水にトルマリン板を浸漬して攪拌する
ことにより、3日間で20%前後の表面張力の低下が認
められた。なお、サンプル1及び2の力率は、実施例2
と同様の測定でそれぞれ24%、21%であった。この
ことからトルマリン内包シリカを使った塗料体の塗布し
た素材で、トルマリン混合物と同等の効果が確認され
た。
ことにより、3日間で20%前後の表面張力の低下が認
められた。なお、サンプル1及び2の力率は、実施例2
と同様の測定でそれぞれ24%、21%であった。この
ことからトルマリン内包シリカを使った塗料体の塗布し
た素材で、トルマリン混合物と同等の効果が確認され
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 125:10) C10N 10:02 10:04 10:06 10:16 20:06 A Z 30:16 40:22
Claims (9)
- 【請求項1】 トルマリンの微粉末をアルミナ・シリカ
等セラミックス、カーボン、ダイオード等の微粉末と混
合して造粒してなる工作機械の水溶性加工油剤の性能改
善剤。 - 【請求項2】 花崗岩、石灰石等の石材の細石表面に、
銀、銅等の金属イオンを担持した殺菌性金属イオン剤か
らなる工作機械の水溶性加工油剤の性能改善剤。 - 【請求項3】 トルマリンの微粉末をアルミナ・シリカ
等セラミックス、カーボン、ダイオード等の微粉末と混
合して造粒してなるトルマリン混合物、及び、花崗岩、
石灰石等の石材の細石表面に、銀、銅等の金属イオンを
担持した殺菌性金属イオン剤からなる工作機械の水溶性
加工油剤の性能改善剤。 - 【請求項4】 トルマリンの微粉末をアルミナ・シリカ
等セラミックス、カーボン、ダイオード等と混合して造
粒してなるトルマリン混合物に銀、銅等の金属イオンを
担持してなる工作機械の水溶性加工油剤の性能改善剤。 - 【請求項5】 トルマリン微粉末に被酸化性微粉末物
質、及びアルミナ、ムライト等低比重セラミックスをコ
ーティングして得たトルマリン内包セラミックスを塗料
体に混合してなる水溶性加工油剤用の性能改善塗料。 - 【請求項6】 トルマリンが式 3{NaX3Al6(B
O3)3Si6O18(OH)4}(式中、XはMg、Fe、
Li、Alを示す)で示されることを特徴とする請求項
1、3、または4記載の工作機械の水溶性加工油剤の性
能改善剤。 - 【請求項7】 トルマリンが、粒径30μm以下の微粉
末を5〜40%含有し、力率が20%以上であることを
特徴とする請求項1、3、4、または6記載の工作機械
の水溶性加工油剤の性能改善剤。 - 【請求項8】 水溶性加工油剤を使用する工作機械の槽
或は循環経路など装置の中に殺菌性金属イオン剤、トル
マリン混合物のいずれか、またはこれらを組み合わせた
ものを用いることを特徴とする工作機械の水溶性加工油
剤の性質改善方法。 - 【請求項9】 水溶性加工油剤を使用する工作機械の槽
或は循環経路など装置の中に殺菌性金属イオン剤、トル
マリン混合物のいずれか、またはこれらを組み合わせた
ものを設置し、オゾン、紫外線による殺菌装置、また
は、殺菌剤と併用して使用することを特徴とする工作機
械の水溶性加工油剤の性質改善方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33353194A JPH08165490A (ja) | 1994-12-15 | 1994-12-15 | 工作機械の水溶性加工油剤の性能改善剤及び性能改善方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33353194A JPH08165490A (ja) | 1994-12-15 | 1994-12-15 | 工作機械の水溶性加工油剤の性能改善剤及び性能改善方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08165490A true JPH08165490A (ja) | 1996-06-25 |
Family
ID=18267091
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33353194A Pending JPH08165490A (ja) | 1994-12-15 | 1994-12-15 | 工作機械の水溶性加工油剤の性能改善剤及び性能改善方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08165490A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10102005A (ja) * | 1996-09-27 | 1998-04-21 | Tsutomu Mori | 塗装面処理剤 |
| KR100771190B1 (ko) * | 2006-04-28 | 2007-10-29 | 주식회사 에스엘티테크놀리지 | 차량 엔진의 냉각수용 첨가제 |
| KR101154192B1 (ko) * | 2009-10-29 | 2012-06-18 | 송인표 | 액상 음이온 물질에 의한 내연기관의 연소 촉진 시스템 |
-
1994
- 1994-12-15 JP JP33353194A patent/JPH08165490A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10102005A (ja) * | 1996-09-27 | 1998-04-21 | Tsutomu Mori | 塗装面処理剤 |
| KR100771190B1 (ko) * | 2006-04-28 | 2007-10-29 | 주식회사 에스엘티테크놀리지 | 차량 엔진의 냉각수용 첨가제 |
| KR101154192B1 (ko) * | 2009-10-29 | 2012-06-18 | 송인표 | 액상 음이온 물질에 의한 내연기관의 연소 촉진 시스템 |
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