JPH08167872A - 移動無線通信システムおよび電力制御方法 - Google Patents

移動無線通信システムおよび電力制御方法

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JPH08167872A
JPH08167872A JP6310191A JP31019194A JPH08167872A JP H08167872 A JPH08167872 A JP H08167872A JP 6310191 A JP6310191 A JP 6310191A JP 31019194 A JP31019194 A JP 31019194A JP H08167872 A JPH08167872 A JP H08167872A
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JP
Japan
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electric field
field strength
mobile device
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base station
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JP6310191A
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Masaru Takahashi
賢 高橋
Arata Nakakoshi
新 中越
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • Y02D—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00—Reducing energy consumption in communication networks
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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 無線通信システムにおける移動機の消費電力
を低減することを目的とする。 【構成】 移動機200対応に、受信電界強度の代表値
yと変動値σを計算するための回路1と、上記計算値に
基づいて補正された電界強度zを求めるための補正回路
2を有し、受信電界強度の変動が大きい区間では送信出
力マージンが大となり、受信電界強度の変動が小さい区
間では送信出力マージンを小となるように送信電力を制
御する。 【効果】 移動機の消費電力が低減され、携帯用無線機
の使用可能時間を延ばすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は移動無線通信システムに
関し、更に詳しくは、自動車電話あるいは携帯電話等の
移動機のための電力制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】移動無線通信システムでは、移動機と基
地局と位置関係によって相互の受信電力が変化するた
め、安定した通信を行うために送信電力制御が必要とな
る。移動機の送信電力制御に関する従来技術として、例
えば、財団法人電波システム開発センタ発行の「デジタ
ル方式自動車電話システム標準規格」RCR STD−
27(平成3年4月30日発行)の第84頁には、通信
状態にある移動機の送信電力を基地局の指令によって制
御する方式が開示されている。
【0003】図9は、上記文献に示された移動機の電力
制御に関する部分をブロック図として具体化して示した
ものであり、100は基地局、200は移動機を示す。
移動機200において、空中線202にから受信した基
地局の電波は、1つの空中線を送受信機で共用するため
に設けられた送受信分波器204を介して、受信機20
6に入力される。208は、受信機で受信された基地局
電波の電界強度を検出する電界強度検出回路であり、検
出された電界強度は平均値計算回路218に入力され
る。平均値計算回路218は、複数スロット分の受信電
界強度の平均値を算出する。電界強度の平均値を示す情
報は、符号器210によって符号化され、送信機212
で移動機識別情報と共に搬送波に乗せられ、送受信分波
器204を経由して空中線202から基地局100に送
信される。
【0004】基地局100では、空中線102からの受
信電波を送受信分波器104を介して受信機106に入
力する。受信機106の入力信号のうち、移動機200
が送信した上記電界強度情報は、復号器108により復
号され、送信電力決定回路110に入力される。送信電
力決定回路110は、受信電界強度情報に応じて該当移
動機の送信電力を決定し、電力制御データを移動機識別
情報と共に電力制御回路114と符号器に出力する。電
力制御回路114は、上記電力制御データに応じて、送
信機116における上記移動機用の送信出力を制御す
る。符号器112は、移動機200に対する電力制御信
号を生成し、この電力制御信号は、送信機116によっ
て搬送波に乗せられ、送受信分波器104、空中線10
2を介して移動機200に送出される。
【0005】移動機200は、基地局が送信した上記電
力制御信号を受信すると、これを受信機206から復号
器214に入力する。復号器214で復号された電力御
情報は、電力制御回路216に入力され、これによって
送信機212の送信出力が制御される。
【0006】上記文献では、基地局100における送信
電力決定回路110の具体的な構成や、送信出力制御特
性に関して詳述されていないが、上記送信電力決定回路
110は、移動機からの受信電界強度が高ければ、移動
機の送信出力が小さくなるように、また、受信電界強度
が低ければ、移動機の送信出力が大きくなるように電力
制御信号を発生する必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】移動無線通信システム
においては、移動機の環境によって移動機の移動に伴っ
てフェージングが発生し、受信電界強度が大きく変動す
る。上述した従来の電力制御方式においても、所謂フェ
ージングマージンを設けることによって、移動機と基地
局との間の無線チャネルを常に通信可能な状態に保つこ
とができる。例えば、基地局100において、移動機か
ら受信した受信電界強度情報に基づいて理論的に算出さ
れる送信電力制御量に、フェージングによる低下分を補
うためのマージンを与えておくことによって、基地局と
移動機の送信電力が常時高めに設定されるようにすれば
よい。
【0008】しかしながら、送信電力を常に高めに設定
すると、移動機の移動量が少なく、フェージングが発生
しない状態において、フェージングマージンに相当した
必要以上の送信電力が消費される結果、移動機の電源寿
命が短かくなるという問題がある。
【0009】上記フェージングマージンを設ける代わり
に、フェージング周期よりも短い周期で移動機から基地
局に電力制御信号を送信し、こまめに電力制御する方式
も考えられるが、この方式は各種の制約から実現が困難
である。例えば、現在の日本のデジタル自動車電話シス
テムにおいては、基地局からの電力制御信号は、ハウス
キーピング信号として送信される。フルレート方式の場
合、上記電力制御信号がスーパフレーム毎に送出される
ため、送出周期は720ms(約1.4Hz)となる
(前記「デジタル方式自動車電話システム標準規格」の
第34頁)。移動機側も、電界強度情報に送信にハウス
キーピング信号を用いるため、約0.7Hz程度のフェ
ージングであれば、それに追従した電力制御が可能であ
る。
【0010】しかしながら、デジタル方式の自動車電話
システムで用いられる送信周波数のうち1.5GHz帯
を使用した場合、移動機の移動速度が50km/hにな
ると、フェージング周波数は約70Hzとなってしまう
ため、上記ハウスキーピング信号を用いた電力制御方式
ではフェージングに充分に追従することができない。以
上の理由から、移動機が高速移動した場合にも安定した
通信を保証するためには、前述のフェージングマージン
を設ける方式の方が実用的である。図2は、基地局10
0で観測される移動機200からの送信電波の受信電界
強度(300、302)と、受信電界強度が最低許容レ
ベル(最低受信可能電界強度)304との関係を示す。
フェージングマージンを設ける方式では、図2に示すよ
うに、フェージングが生じた場合でも、受信電界強度が
常に最低受信可能電界強度304よりも高くなるように
送信電力を設定する。フェージングの深さは周囲の状況
によって異なるため、送信電力は、細い曲線300で示
すように深いフェージングが発生した場合でも、受信電
界強度が最低許容レベル304を大きく下回らないよう
にマージンを与えておく必要がある。
【0011】従来の制御方式によれば、フェージングの
大小に関係なく、送信電力に与えるマージンが一定にな
っていたため、太い曲線302に示すようにフェージン
グが浅い場合には、結果的に、最低許容レベル304よ
りも必要以上に高い送信電力で通信が行われている。こ
のため、特に、電池を電源とする移動機200側での無
駄な電力消費が問題になる。なお、図2に示したフェー
ジング時の受信電界強度と最低許容レベルとの関係は、
移動機側にも共通する現象である。
【0012】本発明の目的は、移動無線通信システムに
おける移動機の消費電力低減効果の大きい電力制御方法
を提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、深いフェージングが
発生した場合でも安定に通信でき、フェージングが浅い
ときには消費電力を低減できる無線通信システム、およ
びその構成機器を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の移動無線通信システムおよび電力制御方法
では、移動機毎の受信電波の電界強度とフェージング量
とに応じて各移動機の送信電力を制御するようにしたこ
とを特徴とする。更に詳述すると、本発明は、基地局と
少なくと1つの移動機とからなる移動無線通信システム
において、移動機における受信電波の電界強度と変動量
とを測定し、上記変動量に応じて補正した電界強度の値
に基づいて、移動機の送信電力を制御するようにしたこ
とを特徴とする。
【0015】上記受信電波の電界強度と変動量の測定と
前記電界強度値の補正は、例えば、移動機側で行い、補
正された電界強度値を移動機から基地局に通知し、基地
局が、上記補正された電界強度値に応じて、上記移動機
と通信するための送信電力制御および上記移動機に対す
る電力制御信号の送信動作を行い、移動機が上記基地局
から受信した電力制御信号に従って送信電力を制御する
ようにすればよい。また、上記受信電波の電界強度と変
動量の測定を移動機側で行い、これらの値を移動機から
基地局に通知し、基地局が、移動機から受信した上記電
界強度と変動量の値に基づいて電界強度値の補正を行
い、該補正された電界強度値に応じて、上記移動機と通
信するための送信電力制御および上記移動機に対する電
力制御信号の送信動作を行い、移動機が上記基地局から
受信した電力制御信号に従って送信電力を制御するよう
にしてもよい。更に他の変形例として、基地局が、移動
機対応に受信電波の電界強度と変動量とを測定し、上記
変動量に応じて補正した電界強度の値に基づいて各移動
機に送信電力制御指令を与えるようにしてもよい。
【0016】上記電界強度の補正は、受信電波の電界強
度が同じ場合、その変動量(フェージング)が小さくな
るに従って送信電力が低下するように行われる。また、
上記受信電波の電界強度は、例えば、所定期間内の電界
強度の平均値、上記変動量は、例えば、上記期間内にお
ける電界強度の標準偏差を適用できる。上記受信電波の
電界強度として、所定期間内に測定された電界強度の最
大値と最小値とから求まる平均値を適用し、上記変動量
として、上記最大値と最小値との差を適用してもよい。
【0017】
【作用】本発明によれば、受信電波電界強度の他に、電
界強度に変動量を考慮して送信電力制御を行うようにし
ているため、受信電界強度の平均値が略同一であって
も、フェージング量の大小によって送信電力を変えるこ
とができる。例えば、受信電界強度の変動量が所定値よ
り大きい場合、つまり、フェージングによる受信電界強
度の変動量が所定のフェージングマージンを超えた場合
は、移動機の送信出力が大きくなるように制御し、受信
電界強度の変動が小さい場合は、移動機の送信出力が小
さくなるように制御することによって、移動機における
消費電力を低減できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳述
する。図3は、本発明による電力制御を実施した場合の
受信電界強度とフェージングとの関係を示す。本発明で
は、深いフェージングが発生して受信電波の電界強度が
大きく変動する期間中は、送信出力に所定のフェージン
グマージンを与えることによって、細い曲線300で示
すように受信電界強度の平均レベルを上げ、フェージン
グの谷に相当する受信電界強度が、破線304で示す最
低許容レベル(最低受信可能電界強度)以下になること
が稀になるようにする。
【0019】また、フェージングが浅く、受信電界強度
の変動が小さい期間では、フェージングマージンを少な
くすることによって、太い曲線302で示すように受信
電界強度の平均レベルを下げ、最低許容レベル304に
近いレベルで受信動作が行われるようにする。基地局側
における受信電波がこのように変化するように移動機の
送信電力を制御することによって、フェージングが浅い
期間中の移動機の電力消費を抑え、電源の寿命を伸ばす
ことが可能となる。
【0020】図4の(A)は基地局と移動機との間の回
線利得の時間的変化、(B)はフェージングに応じて変
化する移動機送信電力の時間的変化、(C)は基地局で
観測される受信電界強度の時間的変化を示す。図(A)
の曲線306で示すように、基地局と移動機の間の回線
利得の時間的変化が、期間308では高い利得が高い状
態で比較的安定し(フェージングが浅い状態)、期間3
10で深いフェージングを起こし、期間312では低い
利得で再び比較的安定したと仮定する。
【0021】従来の制御方式では、移動機の送信電力の
値は、専ら平均的回線利得に追従して制御されており、
図(B)に細い線316で示すように、フェージングが
浅い状態(期間308)から深い状態(期間310)に
推移した場合でも、回線利得の平均的なレベルが変わら
なければ、送信電力は一定に保たれている。これに対し
て、本発明では、図(B)に太い曲線318で示すよう
に、移動機の送信電力は、回線利得が大きい期間30
8、310では回線利得が小さい期間312より低く、
且つ、回線利得が同程度であっても、フェージングの浅
い期間308では、フェージングの深い期間310より
も電力が更に低くなるように制御している。すなわち、
本発明では、回線利得の平均的な値とその安定性(フェ
ージングの状態)に応じて送信電力が変化するよう制御
されている。
【0022】上述した移動機の送信電力変化を基地局側
の受信電界強度で見ると、本発明では、図(C)に太い
曲線324で示すように、フェージングの浅い期間30
8、312では、受信電界強度の平均レベルが最低許容
レベル(最低受信可能電界強度)326に近い(マージ
ンの少ない)状態に保たれ、フェージングの深い期間3
10では、フェージングの谷における受信電界強度が最
低許容レベル326となるように受信電界強度の平均レ
ベルを高くし、最低許容レベルに対するマージンを大き
くしある。従来の制御方式では、細い曲線322で示す
ように、回線利得が安定した期間308、312におい
て、フェージングに関係なく本発明よりも大きなマージ
ンをとっている。
【0023】図1は、本発明による無線通信システムに
おける基地局100と移動機200の主要部分の構成の
1例を示す。ここでは、簡単化のために、送信電力制御
に関わる部分のみを図示し、音声等の送受信データの処
理回路部分は、図面から省略してある。
【0024】移動機200において、基地局からの電波
は空中線202で受信され、送受信分波器204を介し
て受信機206に入力される。受信電波の電界強度x
(t)(tはスロット毎に割り当てられる整数)が電界
強度検出回路208によって検出され、検出された電界
強度の値が代表値/変動値計算回路1に入力される。
【0025】計算回路1は、新たな電界強度値の入力の
都度、これを含む過去複数スロット分の受信電界強度の
値から電界強度の代表値y(例えば平均値、y=Σx
(t)/n、t=1、2、…n)と、変動値σ(例えば
標準偏差、σ=√{(x(1)−y)2+(x(2)−
y)2+……+(x(n)−y)2}/n)とを求め、そ
れらの値を電界強度補正回路2に与える。
【0026】補正回路2は、上記変動値σから定数値β
を減じた値に正の実数αを掛けた値(α(σ−β))を
上記代表値yから減算する。これによって補正された代
表値z=y−α(σ−β)が得られ、この値zが、符号
器210によって符号化された後、移動機200で検出
した受信電界強度を示す制御情報として、送信機21
2、送受信分波器204、空中線202を介して基地局
100に送信される。
【0027】基地局100側では、空中線102で受信
した移動機からの送信電波が、送受信分波器104を介
して受信機106に入力される。受信機106で復調さ
れた受信信号のうち、移動機の受信電界強度zを示す制
御情報は、復号器108で復号され、送信電力決定回路
110に与えられる。送信電力決定回路110では、復
号器108から入力された電界強度制御情報に応じて、
各移動機と通信するための送信電力を決定し、電力制御
回路114に制御信号を与えて基地局側の送信電力を制
御すると共に、符号器112に移動機送信電力制御デー
タを出力する。上記送信電力制御データは、符号器11
2によって符号化された後、送信機116、送受信分波
器104、空中線102を介して移動機に送信される。
【0028】移動機200の受信機206は、上記送信
電力制御データを受信すると、これを復号器214に出
力する。復号器214で復号された送信電力制御データ
は、電力制御回路216に与えられ、これによって送信
機212の出力電力が制御される。上述したように、移
動機からの受信電力の代表値(平均値)と変動値とに基
づいて送信電力制御データを生成することによって、移
動機が移動しているとき(フェージングが大きいとき)
には、許容電界強度に関して移動機と基地局の送信出力
に比較的大きなマージンを与え、移動機が静止している
とき(フェージングが小さいとき)には、マージンを下
げて必要最小限の送信出力となるように電力制御が行わ
れる。
【0029】図5は、図1に示した無線通信システムの
変形例として、電界強度補正回路2を基地局100側に
設けた構成を示す。移動機200では、図1と同様に、
基地局からの受信電波の電界強度(x)を電界強度検出
回路208によって検出し、代表値/変動値計算回路1
によって、受信電界強度の代表値yと変動値σを求め
る。本実施例では、これらの代表値yと変動値σを含む
制御情報が、符号器220により符号化され、送信機2
12、送受信分波器204、空中線202を介して、基
地局に送信される。基地局100では、移動動機から送
信された上記受信電界強度代表値yと変動値σとを含む
制御情報を受信機106で復調し、復号器118で復号
した後、電界強度補正回路2によって、図1で説明した
補正回路2の場合と同様に、補正された代表値z=y−
α(σ−β)を算出する。上記代表値は送信電力決定回
路110に入力され、電力制御回路114に与えるべき
制御信号と、符号器112に与えるべき移動機電力制御
データとが生成される。
【0030】図6は、基地局100で各移動機200の
受信電界強度を検出し、移動機の送信出力制御量を決定
するようにした本発明の他の実施例を示す。基地局10
0において、空中線102で受信した移動機からの電波
は、送受信分波器104を介して受信機106に入力さ
れ、移動機200から送信された電波の受信電界強度x
が、電界強度検出回路120により検出される。代表値
/変動値計算回路1は、各移動機対応に、過去所定期間
内の受信電界強度を示す複数の標本値xから代表値yと
変動値σを求め、これらの値を電界強度補正回路2に与
える。電界強度補正回路2は、これらの代表値と変動値
とを用いて第1実施例と同様の補正された代表値zを算
出し、その値を受信電界強度として出力する。
【0031】送信電力決定回路110は、上記受信電界
強度zに応じて、通信に必要な最小限の送信電力を決定
し、電力制御回路114によって基地局100の送信電
力を制御しりと共に、移動機の送信電力制御データを符
号器112に与える。上記送信電力制御データは、符号
器112で符号化され、送信機116、送受信分波器1
04、空中線102を介して移動機に送出される。
【0032】移動機200側では、空中線202から入
力された上記電力制御データを送受信分波器204介し
て受信機206で受信し、復号器214で復号する。電
力制御回路216は、復号器214から出力された電力
制御信号に応じて、基地局が指定した送信電力となるよ
うに送信機212の送信出力を制御する。
【0033】図7は、変動情報として平均値と標準偏差
を用いる代表値/変動値計算回路1の1実施例を示す。
代表値/変動値計算回路1は、入力された受信電界強度
xを移動機対応のシフトレジスタ回路400に順次に書
き込み、過去複数スロット分の受信電界強度x(t)
(t=1、2、…、n)を保持する。402は、これら
の受信電界強度の値から、平均値(y=Σx(t)/
n:t=1,2,…,n)を計算する平均値計算回路で
あり、404は、平均値計算回路402の演算結果と、
上記シフトレジスタに蓄積された受信電界強度とから、
標準偏差(σ=√((x(1)−y)2+(x(2)−
y)2+…+(x(n)−y)2)/n)を求めるための
標準偏差計算回路である。電界強度補正回路2は、代表
値/平均値計算回路1から出力される標準偏差σと平均
値yを用い、標準偏差σの値から所定値βを減じ、これ
に正の実数αを掛けた値(α(σ−β))を上記平均値
yから減算することによって、補正された受信電界強度
の値zを求める。
【0034】上記実施例では、電界強度の変動(フェー
ジング)を検出するために、平均値と標準偏差を求めた
が、電界強度変動情報として、中央値や分散など、他の
尺度を用いてもよい。例えば、代表値/変動値計算回路
1が、シフトレジスタに記憶しておいた受信電界強度の
過去の複数の標本値の中から最大値と最小値を選択し、
これらの値を用いて代表値yと変動値σを演算するよう
にしてもよい。
【0035】図9は、上述した最大値と最小値を用いて
受信電界強度zを求める回路構成の1例を示す。406
は、所定期間内に得られた受信電界強度の標本値の中か
ら最大値(max)と最小値(min)を選択し、これ
らの値を保持する最大/最小値保持回路、408は、最
大値と最小値の和の半分((max+min)/2)を
代表値yとし、最大値と最小値の差に正の実数(γ)を
掛けたもの(γ(max−min))を変動値σとして
出力する中央値/変位計算回路である。電界強度補正回
路2が、変動値σから所定値βを減じたものに正の実数
を掛けた値を代表値yから減算し、この値を受信電界強
度の値zとして出力するようにしてもよい。
【0036】こうして求めた代表値と変動値を用いて、
先に示した電界強度補正回路2により変動を考慮した受
信電界強度を得る。このようにすることにより、平均や
標準偏差を求める手法に比べて計算量を大幅に削減する
ことができる。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、基地局と移動機との間の無線区間における平
均的な回線利得の状態およびフェージングの状態に応じ
て移動機の送信電力を制御するようになっているため、
移動機における消費電力を低減できる。従って、電池を
電源とする携帯用無線機においては、電池寿命が延び、
一回の充電で可能な機器の使用時間を延長できる。ま
た、同一周波数を複数の移動機で共用する形式の移動無
線システムに本発明を適用した場合、各移動機の送信電
力が低減されたことによって、他局への影響が少なくな
り、システム全体としての周波数利用効率が向上すると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による無線通信システムの1実施例を示
すブロック図。
【図2】従来の電力制御方式における受信電界強度と許
容電界強度との関係を説明するための図。
【図3】本発明の電力制御方式における受信電界強度と
許容電界強度との関係を説明するための図。
【図4】基地局と移動機の間の回線利得が(A)のよう
に変化した場合に、本発明(太線)と従来(細線)の電
力制御方式による移動機送信電力の変化(B)と、基地
局受信電界強度の変化(C)の関係を説明するための
図。
【図5】本発明による無線通信システムの第2の実施例
を示すブロック図。
【図6】本発明による無線通信システムの第3の実施例
を示すブロック図。
【図7】代表値/平均値計算回路1の1実施例を示すブ
ロック図。
【図8】代表値/平均値計算回路1の他の実施例を示す
ブロック図。
【図9】従来の電力制御方式を適用した無線通信システ
ムの1例を示すブロック図。
【符号の説明】
1…平均値/変動値計算回路、2…電界強度補正回路、
100…基地局、102…空中線、104…送受信分波
器、106…受信機、108…復号器、110…送信電
力決定回路、112…符号器、114…電力制御回路、
116…送信機、118…復号器、200…移動機、2
02…空中線、204…送受信分波器、206…受信
機、208…電界強度検出回路、210…符号器、21
2…送信機、214…復号器、216…電力制御回路、
218…平均値計算回路、220…符号器、300…深
いフェージング発生時の受信電界強度、302…浅いフ
ェージング発生時の受信電界強度、304…最低受信可
能電界強度、306…回線利得、308…回線利得が高
く安定している区間、310…回線利得が高く深いフェ
ージングが発生している区間、312…回線利得が低く
安定している区間、316…従来法による移動機送信電
力、318…本発明による移動機送信電力、322…従
来法による基地局受信電界強度、324…本発明による
基地局受信電界強度、326…最低受信可能電界強度。

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基地局と少なくと1つの移動機とからなる
    移動無線通信システムにおける移動機の電力制御方法で
    あって、 移動機毎の受信電波の電界強度とフェージング量とに応
    じて各移動機の送信電力を制御するようにしたことを特
    徴とする電力制御方法。
  2. 【請求項2】基地局と少なくと1つの移動機とからなる
    移動無線通信システムにおける移動機の電力制御方法で
    あって、 移動機毎の受信電波の電界強度とフェージング量とを測
    定し、該測定値に応じて各移動機の送信電力および基地
    局における各移動機対応の送信電力を制御するようにし
    たことを特徴とする電力制御方法。
  3. 【請求項3】基地局と少なくと1つの移動機とからなる
    移動無線通信システムにおける移動機の電力制御方法で
    あって、 移動機における受信電波の電界強度と変動量とを測定
    し、上記変動量に応じて補正した電界強度の値に基づい
    て、移動機の送信電力を制御するようにしたことを特徴
    とする電力制御方法。
  4. 【請求項4】前記受信電波の電界強度と変動量の測定
    と、前記電界強度値の補正とを移動機側で行い、該補正
    された電界強度値を移動機から基地局に通知し、基地局
    が、上記補正された電界強度値に応じて、上記移動機と
    通信するための送信電力制御および上記移動機に対する
    電力制御信号の送信動作を行い、移動機が上記基地局か
    ら受信した電力制御信号に従って送信電力を制御するこ
    とを特徴とする請求項3に記載の電力制御方法。
  5. 【請求項5】前記受信電波の電界強度と変動量の測定を
    移動機側で行い、これらの値を移動機から基地局に通知
    し、基地局が、移動機から受信した上記電界強度と変動
    量の値に基づいて電界強度値の補正を行い、該補正され
    た電界強度値に応じて、上記移動機と通信するための送
    信電力制御および上記移動機に対する電力制御信号の送
    信動作を行い、移動機が上記基地局から受信した電力制
    御信号に従って送信電力を制御することを特徴とする請
    求項3に記載の電力制御方法。
  6. 【請求項6】前記電界強度の補正は、前記受信電波の電
    界強度が同じ場合、その変動量が小さくなるに従って送
    信電力が低下するように行われることを特徴とする請求
    項3〜請求項5の何れかに記載の電力制御方法。
  7. 【請求項7】前記受信電波の電界強度が所定期間内の電
    界強度の平均値を示し、前記変動量が上記期間内におけ
    る電界強度の標準偏差を示すことを特徴とする請求項3
    〜請求項5の何れかに記載の電力制御方法。
  8. 【請求項8】前記受信電波の電界強度が、所定期間内に
    測定された電界強度の最大値と最小値とから求まる平均
    値であり、前記変動量が上記最大値と最小値との差であ
    ることを特徴とする請求項3〜請求項5の何れかに記載
    の電力制御方法。
  9. 【請求項9】基地局と少なくと1つの移動機とからなる
    移動無線通信システムにおける移動機の電力制御方法で
    あって、 基地局が、移動機対応に受信電波の電界強度と変動量と
    を測定し、上記変動量に応じて補正した電界強度の値に
    基づいて各移動機に送信電力制御指令を与えることを特
    徴とする電力制御方法。
  10. 【請求項10】前記基地局が、所定期間内に得られる複
    数の電界強度測定値から電界強度の代表値を求め、該代
    表値を上記期間内における電界強度変動量に応じて補正
    し、該補正された電界強度の代表値に基づいて、前記移
    動機に与えるべき送信電力制御指令を決定することを特
    徴とする請求項9に記載の電力制御方法。
  11. 【請求項11】前記基地局が、所定期間内に得られる複
    数の電界強度測定値の平均値を電界強度代表値とし、該
    代表値を上記期間内における電界強度の変動量に応じて
    補正し、該補正された電界強度の代表値に基づいて、前
    記移動機に与えるべき送信電力制御指令を決定すること
    を特徴とする請求項10に記載の電力制御方法。
  12. 【請求項12】前記基地局が、前記所定期間内に得られ
    る複数の電界強度測定値の標準偏差を前記電界強度の変
    動量として、前記補正された電界強度の代表値を求める
    ことを特徴とする請求項11に記載の電力制御方法。
  13. 【請求項13】前記基地局が、所定期間内に得られる複
    数の電界強度測定値のうちの最大値と最小値から求めた
    平均値を前記電界強度の代表値とし、該代表値を上記最
    大値と最小値の差に応じて補正し、該補正された電界強
    度の代表値に基づいて、前記移動機に与えるべき送信電
    力制御指令を決定することを特徴とする請求項10に記
    載の電力制御方法。
  14. 【請求項14】無線回線を介して基地局と交信する無線
    通信システムの移動機であって、 基地局からの受信電波の電界強度を測定し、電界強度の
    代表値と変動量を求めるための第1手段と、 上記電界強度の代表値を上記変動量に応じて補正し、補
    正された電界強度の値を基地局に送信するための第2手
    段と、 基地局から受信した電力制御信号に応じて送信電力を制
    御するための第3手段とを備えたことを特徴とする移動
    機。
  15. 【請求項15】前記第1手段が、所定期間内に計測され
    た複数の電界強度測定値の平均値および該期間内におけ
    る電界強度の変動量を前記電界強度の代表値および変動
    量とすることを特徴とする請求項14に記載の移動機。
  16. 【請求項16】前記第1手段が、前記所定期間内に得ら
    れる電界強度測定値の標準偏差を前記電界強度の変動量
    とすることを特徴とする請求項15に記載の移動機。
  17. 【請求項17】前記第1手段が、所定期間内に計測され
    た複数の電界強度測定値のうちの最大値と最小値から求
    めた平均値を前記電界強度の代表値とし、上記最大値と
    最小値の差を前記変動量とすることを特徴とする請求項
    14に記載の移動機。
  18. 【請求項18】無線回線を介して基地局と交信する無線
    通信システムの移動機であって、 基地局からの受信電波の電界強度を測定し、電界強度の
    代表値と変動量を求めるための第1手段と、 上記第1手段で求めた電界強度の代表値と変動量を基地
    局に送信するための第2手段と、 基地局から受信した電力制御信号に応じて送信電力を制
    御するための第3手段とを備えたことを特徴とする移動
    機。
  19. 【請求項19】前記第1手段が、所定期間内に計測され
    た複数の電界強度測定値の平均値および該期間内におけ
    る電界強度の変動量を前記電界強度の代表値および変動
    量とすることを特徴とする請求項18に記載の移動機。
  20. 【請求項20】前記第1手段が、前記所定期間内に得ら
    れる電界強度測定値の標準偏差を前記電界強度の変動量
    とすることを特徴とする請求項18に記載の移動機。
  21. 【請求項21】前記第1手段が、所定期間内に計測され
    た複数の電界強度測定値のうちの最大値と最小値から求
    めた平均値を前記電界強度の代表値とし、上記最大値と
    最小値の差を前記変動量とすることを特徴とする請求項
    18に記載の移動機。
  22. 【請求項22】無線回線を介して移動機と交信する無線
    通信システムの基地局であって、 移動機から通知された該移動機における受信電波の電界
    強度の代表値と変動量に基づいて、該移動機に送出すべ
    き送信電力制御信号を生成するための第1手段と、 上記送信電力制御信号を移動機宛に送信するための第2
    手段とを備えたことを特徴とする基地局。
  23. 【請求項23】前記第1手段が、移動機から通知された
    前記電界強度の代表値を前記変動量に応じて補正し、該
    補正値と予め定められた許容受信レベルとの関係に応じ
    て、前記移動機に送出すべき送信電力制御信号を生成す
    ることを特徴とする請求項22に記載の基地局。
  24. 【請求項24】無線回線を介して移動機と交信する無線
    通信システムの基地局であって、 移動機対応に、所定期間内での移動機からの受信電波の
    電界強度を測定し、電界強度の代表値と変動量を求める
    ための第1手段と、 上記電界強度の代表値を上記変動量に応じて補正し、補
    正された電界強度の値に応じて、各移動機毎の送信電力
    制御信号を生成するための第2手段と、 上記送信電力制御信号を移動機宛に送信するための第3
    手段とを備えたことを特徴とする基地局。
  25. 【請求項25】前記第1手段が、所定期間内に計測され
    た複数の電界強度測定値の平均値および該期間内におけ
    る電界強度の変動量を前記電界強度の代表値および変動
    量とすることを特徴とする請求項24に記載の移動機。
  26. 【請求項26】前記第1手段が、前記所定期間内に得ら
    れる電界強度測定値の標準偏差を前記電界強度の変動量
    とすることを特徴とする請求項25に記載の移動機。
  27. 【請求項27】前記第1手段が、所定期間内に計測され
    た複数の電界強度測定値のうちの最大値と最小値から求
    めた平均値を前記電界強度の代表値とし、上記最大値と
    最小値の差を前記変動量とすることを特徴とする請求項
    24に記載の移動機。
  28. 【請求項28】無線回線を介して移動機と交信する無線
    通信システムの基地局であって、 移動機対応に、移動機からの受信電波の電界強度を示す
    電界強度代表値とフェージングの量を求めるための手段
    と、 上記電界強度の代表値と上記フェージング量に応じて、
    各移動機毎の送信電力制御信号を生成するための手段
    と、 上記送信電力制御信号を移動機宛に送信するための手段
    とを備えたことを特徴とする基地局。
  29. 【請求項29】基地局と少なくとも1つの移動機からな
    る移動無線通信システムにおいて、 移動機または基地局の何れかに、移動機の移動の伴って
    変化する受信電波の電界強度とフェージング量とを求め
    るための手段を有し、 基地局が、移動機対応の受信電波の電界強度と上記フェ
    ージング量に応じて、各移動機毎の送信電力制御信号を
    生成するための手段を有し、 移動機が、基地局から受信した上記送信電力制御信号に
    基づいて送信電力を制御するようにしたことを特徴とす
    る移動無線通信システム。
  30. 【請求項30】基地局と少なくとも1つの移動機からな
    る移動無線通信システムにおいて、 移動機が、受信電波の電界強度の値をフェージング量に
    応じて補正した形で基地局に通知するための手段を有
    し、 基地局が、移動機から通知された上記補正された電界強
    度の値に応じて、各移動機毎の送信電力制御信号を生成
    するための手段を有し、 移動機が、基地局から受信した上記送信電力制御信号に
    基づいて送信電力を制御するようにしたことを特徴とす
    る移動無線通信システム。
  31. 【請求項31】無線チャネルを介して通信する基地局と
    移動機とからなる移動無線通信システムにおいて、 移動機対応に無線チャネルの回線利得の状態とフェージ
    ングの程度を検出するための手段と、 上記回線利得の状態とフェージングの程度に応じて許容
    受信レベルに対するマージンの値を変えて、各移動機毎
    の送信電力を制御するための手段とを有することを特徴
    とする移動無線通信システム。
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