JPH08168961A - ダイヤモンドの平滑加工方法及びその装置 - Google Patents
ダイヤモンドの平滑加工方法及びその装置Info
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Abstract
子塊を生成し、加速し、加速した前記粒子塊を減圧雰囲
気中でダイヤモンドに照射することにより、ダイヤモン
ドに損傷を与えることなく、容易に効率よく、かつ選択
的に表層の凹凸を軽減し、平滑化する方法及びその装置
を提供する。 【構成】 粒子塊生成(4)、イオン化(5)、質量分離
(6)、加速(7)などの工程をへて生成された粒子塊1は、
所定のエネルギーを持った状態で照射工程(8)でダイヤ
モンド2に照射される。照射された粒子塊1はダイヤモ
ンド2と衝突すると同時に個々の分子または原子に分解
し、その運動量(方向・速さ)やエネルギーを変え、ダ
イヤモンドの表面を平滑化する。ダイヤモンドは効率よ
く、かつ選択的にその表面の凹凸が平滑化される。
Description
イヤモンド表面を平滑加工する方法及びその装置に関す
るものである。
光透過域を持つため、部材のコーティング材としてや光
透過窓材としての応用が検討されている。またワイドバ
ンドギャップ半導体としての性質を有するダイヤモンド
は、高温動作が可能な電子素子材料としても注目されて
いる。このような用途に対して人工的にダイヤモンドを
形成するための手法としては、比較的大面積でかつ様々
な基板素材上に形成が可能な化学気相合成法(CVD
法)が主に用いられている。CVD法は原料となる気体
を低圧下で分解・反応させて膜を堆積するもので、原料
ガスに不純物元素を含むガスを添加することにより、ド
ーピングも可能である。この方法によると、基板素材に
単結晶ダイヤモンドや窒化ホウ素(c-BN)を用いた場
合、成長表面が平滑な単結晶ダイヤモンド膜がホモ・エ
ピタキシャル成長するが、それ以外の基板素材では成長
表面に凹凸を有する多結晶膜しか得られていないのが現
状である。そのため、基板素材上に大面積に形成された
CVD多結晶ダイヤモンドを様々な応用に対して用いる
場合、一般に表面の平滑性を高めるために、ダイヤモン
ド形成後、研磨処理等を行なっていた。
れたダイヤモンド膜が単結晶膜の場合にはその成長表面
は平滑であるが、基板素材として用いる単結晶ダイヤモ
ンドやc−BNは非常に高価であると共に、小さな面積
のものしか形成することはできない。すなわち、工業的
に広く活用することは非常に困難であった。
VD法で得られるダイヤモンド膜は多結晶状であるが、
その成長表面には個々の結晶粒による凹凸が存在し、そ
の制御も困難であった。従って、多結晶ダイヤモンド膜
を平滑にするためには、膜形成後、ダイヤモンド膜の表
面を研磨処理する必要があった。
ヤモンドは非常に硬いため、機械的な研磨処理は困難で
ある。またダイヤモンドは化学的にも安定な物質である
ため、エッチングなどによる化学的な処理も困難であ
る。従って、従来の方法では、大面積でかつ表面が平滑
なダイヤモンドを容易に生産することは困難であった。
め、凹凸のあるダイヤモンド膜の表面を効率良く合理的
に平滑化する加工方法及びその装置を提供することを目
的とする。
め、本発明の第1番目のダイヤモンドの平滑加工方法
は、複数個の分子または原子を構成粒子とした粒子塊を
生成し、前記粒子塊を加速し、前記加速した粒子塊を減
圧雰囲気中でダイヤモンドに照射することを特徴とす
る。
滑加工方法は、ダイヤモンド表面を平滑加工する方法で
あって、複数個の分子または原子を構成粒子とした粒子
塊を生成し、前記粒子塊を質量で選別し、前記選別され
た所定の質量を有する粒子塊を加速し、前記加速した粒
子塊を減圧雰囲気中でダイヤモンドに照射することを特
徴とする。
塊の状態が、イオンであることが好ましい。また前記第
1〜2番目の発明においては、粒子塊の構成分子または
原子の数が、10個以上10000個以下であることが
好ましい。さらに好ましくは粒子塊の構成分子または原
子の数が、100個以上5000個以下である。
粒子塊を構成する分子または原子の組成が、少なくとも
酸素元素を含むことが好ましい。また前記第1〜2番目
の発明においては、粒子塊を構成する分子が、二酸化炭
素(CO2 )分子であることが好ましい。
粒子塊を構成する分子が、酸素(O 2 )分子であること
が好ましい。また前記第1〜2番目の発明においては、
加速された粒子塊のエネルギーが、50keV以下であ
ることが好ましい。さらに好ましい下限値は、粒子塊の
構成分子または原子の数が、100個以上5000個以
下の場合、約10keV以上である。
加速された粒子塊を照射する際、ダイヤモンドを650
℃以下の温度に加熱することが好ましい。さらに好まし
い下限値は、約400℃以上である。
粒子塊をダイヤモンドに照射する雰囲気が、少なくとも
酸素元素を構成元素として有する分子で構成される気体
を含んだ減圧雰囲気であることが好ましい。
粒子塊を構成する分子が、希ガス分子であることが好ま
しい。また前記第1〜2番目の発明においては、粒子塊
を構成する分子が、アルゴン(Ar)分子であることが
好ましい。
は、供給ガスを導入し、複数個の分子または原子を構成
粒子とした粒子塊に生成するための粒子塊生成手段と、
前記粒子塊をイオン化するためのイオン化手段と、前記
粒子塊を構成する分子または原子を所定の個数に選別す
るための質量分離手段と、前記粒子塊を加速するための
加速手段、及びダイヤモンドの表面に粒子塊ビームを照
射するための照射手段とを備えたことを特徴とする。
滑加工方法によれば、複数個の分子または原子を構成粒
子とした粒子塊を生成し、前記粒子塊を加速し、前記加
速した粒子塊を減圧雰囲気中でダイヤモンドに照射する
ことにより、凹凸のあるダイヤモンド膜の表面を効率良
く合理的に平滑化することができる。
滑加工方法によれば、複数個の分子または原子を構成粒
子とした粒子塊を生成し、前記粒子塊を質量で選別し、
前記選別された所定の質量を有する粒子塊を加速し、前
記加速した粒子塊を減圧雰囲気中でダイヤモンドに照射
することにより、凹凸のあるダイヤモンド膜の表面を効
率良く合理的に平滑化することができる。
ギーを有する粒子を照射した場合、スパッタリング作用
により物質の表層は物理的にエッチングされる。それ故
にこの現象を利用して、ダイヤモンドに加速した粒子を
照射することにより、上記の多結晶ダイヤモンド層表面
(成長表面)に存在する凹凸をエッチングし、平滑化す
ることが可能となる。しかしながら通常のイオンのよう
な単独で構成される粒子を多結晶ダイヤモンドに入射し
てエッチングを行なった場合、ダイヤモンド中に入射イ
オンが注入されてしまったり、ダイヤモンドに損傷を与
えてしまう。とりわけダイヤモンドの場合、導入された
損傷に起因してグラファイト化が起こり易くなるため、
損傷の回復は困難である。加えてエネルギーを有するイ
オンの入射方向には強い方向性があるため、ダイヤモン
ド表層の凹凸のみを軽減することは困難である。以上の
ように、単独粒子を照射することによってダイヤモンド
を加工することは適していない。
子)で構成される粒子塊をダイヤモンドに入射した場合
は、単独粒子と同じエネルギーを持って入射した場合に
おいても、個々の粒子一つ一つでみると等価的に低エネ
ルギーであり、全体としてエッチング効果は変化しない
ままでダイヤモンドの損傷を防止することができる。加
えて、入射粒子塊とダイヤモンドとの相互作用において
多体衝突効果が生じるため実際にはスパッタ効率が向上
し、エッチング速度を大きくすることができる。また入
射粒子塊がダイヤモンドに衝突すると同時に、個々の分
子または原子に分解し、その運動量(方向・速さ)やエ
ネルギーを変えて散乱する効果ため、入射方向に対して
横方向のスパッタ効果が顕著になる。それ故に、加速さ
れた粒子塊を多結晶ダイヤモンドに入射することによ
り、選択的に表層の凹凸を軽減し、平滑化させることが
できる。
で選別し、所定の質量を持った粒子塊のみを入射する
と、より精度良くダイヤモンド表面の平滑化を行なうこ
とが可能となる。
と、粒子塊の加速や粒子塊流の方向制御または粒子塊の
質量選別等が容易になる。また粒子塊の構成分子または
原子の数が、10個以上10000個以下であると、よ
り効率的に粒子塊の生成とダイヤモンド表面の平滑化を
行なうことが可能となる。
成が、少なくとも酸素元素を含むと、物理的なエッチン
グのみならず化学的な効果により、ダイヤモンド表面の
平滑化効率が向上する。
(CO2 )分子または酸素(O2 )分子であると、容易
に加工に適した粒子塊を形成することが可能になる。ま
た加速された粒子塊のエネルギーが、50keV以下で
あると、ダイヤモンドにほとんど損傷を与えず、ダイヤ
モンド表面の平滑化することが可能となる。
ヤモンドを650℃以下の温度に加熱すると、効率的に
ダイヤモンド表面を平滑化することが可能となる。また
粒子塊をダイヤモンドに照射する雰囲気が、少なくとも
酸素元素を構成元素として有する分子で構成される気体
を含んだ減圧雰囲気であると、効率的にダイヤモンド表
面を平滑化することが可能となる。
子、例えばアルゴン(Ar)分子であると、容易に加工
に適した粒子塊を形成することが可能になる。次に本発
明のダイヤモンドの平滑加工装置によれば、供給ガスを
導入し、複数個の分子または原子を構成粒子とした粒子
塊に生成するための粒子塊生成手段と、前記粒子塊をイ
オン化するためのイオン化手段と、前記粒子塊を構成す
る分子または原子を所定の個数に選別するための質量分
離手段と、前記粒子塊を加速するための加速手段、及び
ダイヤモンドの表面に粒子塊ビームを照射するための照
射手段とを備えたことにより、ダイヤモンドの平滑化を
効率よく合理的に行うことができる。
解を容易にするため、その好適な各実施例を詳細に説明
する。
的な構成を図1を用いて説明する。図1において、粒子
塊生成部4に導入されたガスより粒子塊が生成され、イ
オン化部5で前記粒子塊はイオン化され、次に質量分離
部6で粒子塊を構成する分子または原子を所定の個数に
選別し、次に加速部7で加速して、照射部8でダイヤモ
ンド2の表面に粒子塊ビーム1を照射する。
いても良いが、一般的には気体原料を用いて、気体の構
成原子または分子による粒子塊を生成するガスクラスタ
ー法が容易であるため最適である。本実施例では、図1
の粒子塊生成部4の真空容器9の壁にノズル11を設
け、ノズル11のガス導入口10に外部からガスを導入
するる。すなわち、2気圧以上の圧力で供給されたガス
を超音速で噴射させ、排気ポンプ13を用いて1×10
-4〜1×10-6Torrの範囲の減圧雰囲気に保たれた容器
中に断熱膨張させる。その結果、凝集して得られた粒子
塊ビームの形を成形するスキマーからなるガスクラスタ
ー源を用いた。ノズル11はたとえば石英ガラスで形成
されており、その断面図は図2に示す通りである。図2
において、21はガス供給口、22はくびれ部、23は
ガス排出口(噴射口)である。ガス供給口21の開口直
径aは約8mm、長さdは約20mm、くびれ部22の
開口直径bは約0.1mm、ガス排出口(噴射口)23
の開口直径cは約3mm、長さeは約30mmである。
この方法で得られた粒子塊を構成する分子・原子はファ
ン・デル・ワールス力のような力で互いに弱く結合して
いる。一般的に得られる粒子塊のサイズ(構成粒子の
数)は、供給する原料ガスの圧力またはノズルに設けら
れた孔の大きさ(直径:0.1mm程度以下)によって制御す
ることが可能である。この様なガスクラスター源では、
Arなどの希ガスやCO2 、O2 などの分子性ガス・化
合物ガスなどから粒子塊ビームを容易に発生させること
ができる。また使用目的に応じてその混合ガスなどを用
いることもできる。粒子塊は図1に示すスキマー12を
通過してイオン化部5に送られる。
速の制御を容易にするために個々の粒子塊に電子衝撃や
その他の方法で電荷を与えるもので、粒子塊を構成する
分子・原子のうちの一個に1価の電荷が与えるものであ
る。すなわち、数十個から数千個の分子・原子の集団の
うちの一個をイオン化させるので、あたかも個々の粒子
塊は数十倍から数千倍の質量を持った一価のイオンとし
て作用する。たとえばイオン化の方法は、イオナイザー
15より放出された熱電子による電子衝撃法によって行
うことができる。この方法の具体的な条件としては、W
(タングステン)でできたフィラメントに150Vのイ
オン化電子電圧を印加して熱電子を引き出し、粒子塊の
イオン化を行った。なおイオン化部5は、排気ポンプ1
4を用いて1×10-5Torr以下の範囲の減圧雰囲気に保
った。
16などを用いて、生成された粒子塊をその質量で選別
する。すなわち、粒子塊を構成する分子または原子を所
定の個数に選別するためのもので、この操作により、均
質な粒子塊ビームを得ることができる。質量分離を行な
う方法としては特に限定はしないが、電界によって分離
する減速電界法や電界レンズの収差による方法、磁場を
利用したE×B(イー・クロス・ビーフィルター、また
はウィーン・フィルター)法などが考えられる。中でも
減速電界法による質量分離の場合には、加速電極の後段
に減速電極を設けることで質量分離を行なうため、質量
分離部が直線状になると共に装置構成が簡易になる。ま
た電界レンズの収差を用いる場合には、ビームを集束さ
せる電界レンズの後段に所望のイオン種が通過できる開
口部を設けることで質量分離を行なうため、質量分離部
が直線状になるとともに装置構成が簡易になる。本実施
例では減速電界法を用い、0〜300V程度の減速電界
電圧を印加することにより行った。
いて1×10-5Torr以下の範囲の減圧雰囲気に保った。
以上の様な工程をへた粒子塊ビームは、加速部7でアク
セレーター18を用いて、電界をかけることによって、
所定の加速エネルギーまで(50keV以下)まで加速
され、照射部8へ送られる。照射部8では、デフレクタ
ー19を用いてビームを偏向し、所定の照射部分にビー
ムを導いた後、適切な条件で粒子塊ビームをダイヤモン
ド2に照射する。照射される粒子塊ビームは、個々の粒
子塊がN個の分子・原子で構成されているとすると、単
一の原子・分子による照射がなされた場合と比較して、
その分子・原子1個あたりのエネルギーはN分の1、ビ
ーム電流はN倍、電荷質量比もN分の1になるので等価
的に低エネルギー、大電流のビームであるといえる。な
おこのときの加速電圧としては、イオンの引き出しや輸
送・レンズ系の効率などから、1keV以上であること
が好ましい。また照射する粒子塊を構成する原子または
分子の数としては、より横方向のスパッタ効果を得るた
めには、少なくとも100個以上であることが好まし
く、さらに粒子塊の生成効率の点では5000個以下で
あることが好ましい。
20を用いて1×10-4Torr以下、望ましくは1×10
-6Torr以下の範囲の減圧雰囲気に保つ。なお、前記装置
の各部分はそれぞれの実施例に適した構成に変更するこ
とも可能である。
照射の様子を示した模式図である。粒子塊生成、イオン
化、質量分離、加速などの工程をへて生成された粒子塊
1は、所定のエネルギーを有してダイヤモンド2に照射
される。照射された粒子塊1はダイヤモンド2と衝突す
ると同時に個々の分子または原子に分解し、その運動量
(方向・速さ)やエネルギーを変え、ダイヤモンドの表
面をスパッタリングする。その結果、ダイヤモンドは効
率よく、かつ選択的にその表面の凹凸を軽減化するよう
にエッチングされる。3はシリコン等の基板素材であ
る。
mのシリコン(Si)基板上にマイクロ波プラズマCV
D法を用いて多結晶ダイヤモンド層を形成した。マイク
ロ波プラズマCVD法は、原料ガスにマイクロ波を印加
することによってプラズマ化し、ダイヤモンドを形成す
るものである。本実施例では、原料ガスとして水素で2
〜10vol.%程度に希釈された一酸化炭素ガスを用
いた。形成されたダイヤモンド層の膜厚は15μmであ
った。得られたダイヤモンド層の表面(成長表面)を観
察したところ、数μm程度(1〜2μm程度)の凹凸が
存在していた。
イヤモンド薄膜をダイヤモンド加工装置の粒子塊ビ−ム
照射部に設置して、装置内部を真空に引いた後、粒子塊
を照射した。照射した粒子塊は、原料ガスとして二酸化
炭素(CO2 )を1〜3気圧の外部圧力で供給すること
により、CO2 分子による粒子塊を形成した。このよう
な条件のもと得られた個々の粒子塊の構成分子数は、2
00〜3000個の範囲で制御することが可能であっ
た。本実施例では原料ガスの供給圧力を3気圧として、
CO2 粒子塊を生成し、次にその粒子塊をイオン化した
後、30kVの加速電圧で加速して、1×1017 ions/
cm2 だけダイヤモンドに照射した。すなわち、粒子塊全
体としては30keVのエネルギーで、単位面積あたり
に1×10 17個のCO2 粒子塊を照射したが、等価的に
は単独のCO2 分子を〜30eVのエネルギーで〜1×10
20個程度照射したことになる。その結果、ダイヤモンド
表面の凹凸の大きさは、百分の一以下(10nm程度)
となり、表面の平滑化がなされた。同様の処理を照射エ
ネルギーなどの照射条件を変化させて行なった場合や他
のガス例えば酸素を用いて行なった場合においても同様
の結果が得られた。
ヤモンドにCO2 粒子塊の照射する際、ダイヤモンドの
加熱を行なった。加熱温度は600℃とした。その結
果、ダイヤモンド表面の粗さは10nm以下となり、実
施例1の場合よりも小さくなり、より高精度なダイヤモ
ンドの加工がなされた。同様の処理を照射エネルギーな
どの照射条件を変化させて行なった場合や他のガス例え
ば酸素、アルゴンを用いて行なった場合においても、同
様の結果が得られた。
0×0.5mmのシリコン(Si)基板上に形成された
多結晶ダイヤモンドを準備し、ガスクラスター源より生
成されたCO2 粒子塊を照射した。本実施例では照射す
るCO2 粒子塊を質量で選別し、単一の粒子数を有する
粒子塊のみを照射した。照射条件は粒子数:1000個
のCO2 粒子塊をイオン化し、30kVの電圧で加速し
て、1×1016 ions/cm2 だけダイヤモンドに照射し
た。その結果、ダイヤモンド表面の粗さは10nm以下
となり、実施例1の場合よりもさらに小さくなり、より
高精度なダイヤモンドの加工がなされた。同様の処理を
照射エネルギーなどの照射条件を変化させて行なった場
合や他のガス例えば酸素、アルゴンを用いて行なった場
合においても、同様の結果が得られた。
0×0.5mmのシリコン(Si)基板上に形成された
多結晶ダイヤモンドを準備し、5×10-5Torrの圧力の
酸素が含まれた減圧雰囲気中でCO2 粒子塊を照射し
た。照射条件は、原料ガスの供給圧力を3気圧として、
CO2 粒子塊を生成し、そしてその粒子塊をイオン化し
た後、30kVの加速電圧で加速して、1×1017 ion
s/cm2 だけダイヤモンドに照射した。その結果、ダイヤ
モンド表面の粗さは10nm以下となり、実施例1の場
合よりも小さくなり、より高精度なダイヤモンドの加工
がなされた。同様の処理を照射エネルギーなどの照射条
件を変化させて行なった場合や他のガス例えば酸素、ア
ルゴンを用いて行なった場合においても、同様の結果が
得られた。
0×0.5mmのシリコン(Si)基板上に形成された
多結晶ダイヤモンドを準備し、ガスクラスター源より生
成されたAr粒子塊を照射した。照射条件は、粒子数:
約3000個のAr粒子塊をイオン化し、20kVの電
圧で加速して、1×1017 ions/cm2 だけダイヤモンド
に照射した。その結果、ダイヤモンド表面の凹凸は軽減
され、表面粗さが100オングストローム(10nm)
程度に平滑化された。
件を変化させて行なった場合や他の希ガス例えばキセノ
ンを用いて行なった場合においても、同様の結果が得ら
れた。また粒子照射の際、ダイヤモンドを加熱した場合
や照射粒子を質量で選別した場合、あるいは酸素が含ま
れた減圧雰囲気中で粒子を照射した場合においても同様
の結果が得られた。
の分子または原子を構成粒子とした粒子塊を生成し、前
記粒子塊を加速し、加速した前記粒子塊を減圧雰囲気中
でダイヤモンドに照射することにより、ダイヤモンドに
損傷を与えることなく、容易に効率よく、かつ選択的に
表層の凹凸を軽減し、平滑化させることができる。
原子を構成粒子とした粒子塊を生成し、前記粒子塊を質
量で選別し、選別された所定の質量を有する粒子塊を加
速し、加速した前記粒子塊を減圧雰囲気中でダイヤモン
ドに照射することにより、より精度良く表面の平滑化を
行なうことが可能となる。
ることより、粒子塊の加速や粒子塊流の方向制御または
粒子塊の質量選別等を容易にすることが可能となる。さ
らに粒子塊の構成分子または原子の数を10個以上10
000個以下にすることにより、より効率的に粒子塊の
生成とダイヤモンド表面の平滑化を行うことが可能とな
る。
組成を少なくとも酸素元素を含むようにすることによ
り、物理的なエッチングのみならず化学的な効果によ
り、ダイヤモンド表面の平滑化効率が向上する。
(CO2 )分子、酸素(O2 )分子とすることにより、
容易に加工に適した粒子塊を形成することが可能にな
る。さらに加速された粒子塊のエネルギーを50keV
以下とすることにより、ダイヤモンドにほとんど損傷を
与えず、ダイヤモンド表面を平滑化することが可能とな
る。
イヤモンドを650℃以下の温度に加熱することによ
り、効率的にダイヤモンド表面を平滑化することが可能
となる。
囲気を少なくとも酸素元素を構成元素として有する分子
で構成される気体を含んだ減圧雰囲気とすることによ
り、効率的にダイヤモンド表面を平滑化することが可能
となる。
子、例えばアルゴン(Ar)分子とすることにより、容
易に加工に適した粒子塊を形成することが可能になる。
次に本発明のダイヤモンドの平滑加工装置によれば、供
給ガスを導入し、複数個の分子または原子を構成粒子と
した粒子塊に生成するための粒子塊生成手段と、前記粒
子塊をイオン化するためのイオン化手段と、前記粒子塊
を構成する分子または原子を所定の個数に選別するため
の質量分離手段と、前記粒子塊を加速するための加速手
段、及びダイヤモンドの表面に粒子塊ビームを照射する
ための照射手段とを備えたことにより、ダイヤモンドの
平滑化を効率よく合理的に行うことができる。
化を行うための処理装置の工程を示す図。
子を示した模式図。
Claims (13)
- 【請求項1】 ダイヤモンド表面を平滑加工する方法で
あって、複数個の分子または原子を構成粒子とした粒子
塊を生成し、前記粒子塊を加速し、前記加速した粒子塊
を減圧雰囲気中でダイヤモンドに照射することを特徴と
するダイヤモンドの平滑加工方法。 - 【請求項2】 ダイヤモンド表面を平滑加工する方法で
あって、複数個の分子または原子を構成粒子とした粒子
塊を生成し、前記粒子塊を質量で選別し、前記選別され
た所定の質量を有する粒子塊を加速し、前記加速した粒
子塊を減圧雰囲気中でダイヤモンドに照射することを特
徴とするダイヤモンドの平滑加工方法。 - 【請求項3】 粒子塊の状態が、イオンである請求項1
または2に記載のダイヤモンドの平滑加工方法。 - 【請求項4】 粒子塊の構成分子または原子の数が、1
0個以上10000個以下である請求項1または2に記
載のダイヤモンドの平滑加工方法。 - 【請求項5】 粒子塊を構成する分子または原子の組成
が、少なくとも酸素元素を含む請求項1または2に記載
のダイヤモンドの平滑加工方法。 - 【請求項6】 粒子塊を構成する分子が、二酸化炭素
(CO2 )分子である請求項1または2に記載のダイヤ
モンドの平滑加工方法。 - 【請求項7】 粒子塊を構成する分子が、酸素(O2 )
分子である請求項1または2に記載のダイヤモンドの平
滑加工方法。 - 【請求項8】 加速された粒子塊のエネルギーが、50
keV以下である請求項1または2に記載のダイヤモン
ドの平滑加工方法。 - 【請求項9】 加速された粒子塊を照射する際、ダイヤ
モンドを650℃以下の温度に加熱する請求項1または
2に記載のダイヤモンドの平滑加工方法。 - 【請求項10】 粒子塊をダイヤモンドに照射する雰囲
気が、少なくとも酸素元素を構成元素として有する分子
で構成される気体を含んだ減圧雰囲気である請求項1ま
たは2に記載のダイヤモンドの平滑加工方法。 - 【請求項11】 粒子塊を構成する分子が、希ガス分子
である請求項1または2に記載のダイヤモンドの平滑加
工方法。 - 【請求項12】 粒子塊を構成する分子が、アルゴン
(Ar)分子である請求項1または2に記載のダイヤモ
ンドの平滑加工方法。 - 【請求項13】 ダイヤモンド表面を平滑加工する装置
であって、供給ガスを導入し、複数個の分子または原子
を構成粒子とした粒子塊に生成するための粒子塊生成手
段と、前記粒子塊をイオン化するためのイオン化手段
と、前記粒子塊を構成する分子または原子を所定の個数
に選別するための質量分離手段と、前記粒子塊を加速す
るための加速手段、及びダイヤモンドの表面に粒子塊ビ
ームを照射するための照射手段とを備えたことを特徴と
するダイヤモンドの平滑加工装置。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06994395A JP3582885B2 (ja) | 1994-10-20 | 1995-03-28 | ダイヤモンドの平滑加工方法及びその装置 |
| US08/542,008 US5814194A (en) | 1994-10-20 | 1995-10-12 | Substrate surface treatment method |
| US08/996,762 US6207282B1 (en) | 1994-10-20 | 1997-12-22 | Substrate surface treatment method |
Applications Claiming Priority (3)
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| JP25402494 | 1994-10-20 | ||
| JP06994395A JP3582885B2 (ja) | 1994-10-20 | 1995-03-28 | ダイヤモンドの平滑加工方法及びその装置 |
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|---|---|
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Family
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP06994395A Expired - Lifetime JP3582885B2 (ja) | 1994-10-20 | 1995-03-28 | ダイヤモンドの平滑加工方法及びその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3582885B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH1066721A (ja) * | 1996-08-28 | 1998-03-10 | Showa Gomme Kk | ガスクラスターイオンビームによる医療用物品の表面 処理方法 |
| JP2003521812A (ja) * | 1999-12-06 | 2003-07-15 | エピオン コーポレイション | ガスクラスターイオンビーム・スムーザー装置 |
| JP2022176179A (ja) * | 2021-05-14 | 2022-11-25 | 株式会社Iipt | 接合基板の製造方法及び接合基板の製造装置 |
| CN115401621A (zh) * | 2022-08-17 | 2022-11-29 | 武汉船用机械有限责任公司 | 一种通过电场加速的喷丸处理装置 |
-
1995
- 1995-03-28 JP JP06994395A patent/JP3582885B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH1066721A (ja) * | 1996-08-28 | 1998-03-10 | Showa Gomme Kk | ガスクラスターイオンビームによる医療用物品の表面 処理方法 |
| JP2003521812A (ja) * | 1999-12-06 | 2003-07-15 | エピオン コーポレイション | ガスクラスターイオンビーム・スムーザー装置 |
| JP2022176179A (ja) * | 2021-05-14 | 2022-11-25 | 株式会社Iipt | 接合基板の製造方法及び接合基板の製造装置 |
| CN115401621A (zh) * | 2022-08-17 | 2022-11-29 | 武汉船用机械有限责任公司 | 一种通过电场加速的喷丸处理装置 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3582885B2 (ja) | 2004-10-27 |
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