JPH08169709A - シリカプロパノールゾルの製造法 - Google Patents
シリカプロパノールゾルの製造法Info
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Abstract
で置換する方法において、粘度の増加を抑制して、低水
分のシリカプロパノールゾルを得る方法を提供するこ
と。 【解決手段】酸性水性シリカゾルの水性媒体をプロパノ
ールで蒸留置換することによるシリカプロパノールゾル
の製造方法において、上記置換中のゾルの媒体が15〜0.
5 重量%の水分を含有する間中ずっとゾル中 5〜50重量
%のSiO2濃度とゾルの媒体中1〜85重量%のメタノール
濃度を維持させるために、当該媒体の置換中又は前の酸
性水性シリカゾルにメタノールを添加すること、そして
この置換を10〜50重量%のSiO2濃度を含有し、かつその
残余として90重量%以上のプロパノールと上記濃度SiO2
分に対し 7.5重量%以下の水分とからなる媒体とを含有
するシリカプロパノールゾルが得られるまで行うことを
特徴とする。
Description
ルの水性媒体をプロパノールで置換することによるシリ
カプロパノールゾルの製造法の改良に関する。
0.5〜8.5 の水性シリカゾルを調製後、プロピルアルコ
ールのような水溶性有機溶媒を添加することよりなるオ
ルガノ−水性シリカゾルの製造法が開示されている。又
この明細書には水の沸点より低い沸点を有する水溶性有
機溶媒を水性シリカゾルに添加後、定沸点三成分混合媒
体を形成させるために、ベンゼンを添加し、その添加混
合物より全部もしくは部分的に水を蒸留するシリカオル
ガノゾルの製造法が開示されている。
カブチルアルコールゾル又はシリカ酢酸ブチルゾルのよ
うな安定な、ほとんど無水のオルガノゾルの製造法が開
示されている。この製造法は、最初にプロピルアルコー
ルゾルを調製し、ブチルアルコール又は酢酸ブチルを添
加し、最後に、プロピルアルコールを蒸留にて除くこと
よりなる。この原料であるプロピルアルコールゾルの調
製法は、溶解した無機塩を含有した水性ゾルを調製後、
塩を析出させるために、プロピルアルコールを添加後、
蒸留で水を除くことにより、析出した塩を除去し、最後
に蒸留により完全に水を除去することよりなる。
メタノール置換において、Meを一価の陽イオンとした場
合、SiO2/Me2Oモル比が 300以上である水性シリカゾル
にメタノールを添加し、添加したメタノールと水とを蒸
留して、ゾル中のSiO21モルに対して、水が0.35モル以
下のメタノールゾルを得る方法が開示されている。特開
昭59−8614号公報には、例としてイソプロピルアルコー
ルのような有機溶媒と水性シリカゾルを混合し、限外濾
過法にて、水を除去して、SiO2濃度が20.3重量%、水分
が1.8 重量%(SiO2分に対して約9重量%と算出され
る)であるシリカイソプロピルアルコールゾルを形成さ
せるシリカオルガノゾルの製造法が開示されている。
シリカゾル中の水をイソプロピルアルコールで置換する
方法は、20〜30重量%のSiO2濃度と約3重量%の水分を
含有するイソプロピルアルコールゾルを得るには驚くべ
きほど長時間を要する。その原因は、ゾル中の水分が5
重量%に低下すると、ゾルの粘度が増加し、限外濾過速
度が著しく低下するためである。
ソプロピルアルコールで置換すると、ゾル中の水分が約
10重量%以下となると、粘度の増加が起こり、その上し
ばしばシリカの凝集物やゲル状物ができて、製品の品質
を悪化させることが起こる。限外濾過法や蒸留法で、水
性シリカゾル中の水をプロパノールで置換する方法はゾ
ル中の水分が低下すると、粘度が増加して、生産効率が
低下し、そして品質を悪化させるので、水分がSiO2分に
対して7.5 重量%以下のような低水分のシリカプロパノ
ールゾルを製造することは困難であった。
フイルムやプレートのような合成樹脂成型体の表面に形
成させるハードコート膜や薄膜のマイクロフィラーとし
て使用できる。しかし、コート剤を調製する際、水分の
高いシリカプロパノールゾルを使用すると、調合条件が
制限されるために、コート剤は特定の用途にしか使用で
きず、低水分のシリカプロパノールゾルが望まれてい
た。
まず、10〜50重量%のSiO2濃度のシリカと、かつその残
余として90重量%以上のプロパノールと上記濃度のSiO2
分に対して7.5 重量%以下の水分とからなる媒体とを含
有するシリカの安定なプロパノールゾルの効率的な製造
法を提供しようとするものである。
ールゾルの製造法は、5〜50重量%のSiO2濃度のシリカ
と、15重量%以上の水分を含有する媒体とからなる酸性
水性シリカゾルに、プロパノールを添加し、そしてこの
プロパノールが添加された酸性水性シリカゾルを蒸留す
ることにより、酸性水性シリカゾルの水性媒体をプロパ
ノールで置換すること、この置換によってゾル中の媒体
が15〜0.5 重量%の水分を含有する間中ずっとゾル中5
〜50重量%のSiO2濃度とゾルの媒体中1〜85重量%のメ
タノール濃度を維持させるために、当該水性媒体の置換
中又は前の酸性水性シリカゾルにメタノールを添加する
こと、そしてこの置換を、25〜550 m2 /gの比表面積
を有するシリカをSiO2として10〜50重量%含有し、かつ
その残余として90重量%以上のプロパノールと上記濃度
のSiO2分に対し7.5 重量%以下の水分とからなる媒体と
を含有するシリカの安定なプロパノールゾルが得られる
まで行うことを特徴とする。
としては、n-プロピルアルコール、イソプロピルアルコ
ール又はこれらの混合物でよい。
定形シリカのコロイド状粒子の形態を有し、その形状は
当該技術分野で知られているいずれでもよい。本発明で
使用するコロイド状シリカの粒子は比表面積として25〜
550 m2 /gを有する。コロイド状シリカの球状粒子に
ついては、粒径はD=2720/Sの計算式で計算する。こ
こでSは窒素ガス吸着法いわゆるBET法で測定された
比表面積(m2/g)であり、Dは粒子の直径(nm)で
ある。
については、参考文献として米国特許第 5,221,497号明
細書より引用すると、粒子は5〜40nmの均一な太さと、
動的光散乱法で測定される40〜500 nmの直径D1 と、細
長さの度合として、5〜30のD1 /D2 比とを有する。
ここではD2 は、D2 =2720/Sの計算式で計算した直
径(nm)であり、Sは粒子の比表面積(m2 /g)であ
る。
〜50重量%のSiO2濃度のコロイド状シリカを含む。その
水性媒体は、水分が15重量%以上あり、水のみか、もし
くはメタノールとプロパノールの一種又は二種の溶媒と
水との混合物からなる。メタノールとプロパノールから
なる一種又は二種の溶媒と水との混合物を媒体とするゾ
ルは、水のみを媒体とする酸性水性シリカゾルにメタノ
ールとプロパノールの一種又は二種からなる溶媒と水と
の混合物を添加するか、もしくは蒸留法又は限外濾過法
により、水のみを媒体とする酸性水性シリカゾルの水を
これらアルコール類に置換することにより得られる。
O21モルに対して、0.0004〜0.003モルが含有されるコ
ロイド状シリカのゾルが好ましい。
イオンを実質的に含まず、そして2〜4のpHを有する。
酸性水性シリカゾル中、塩化物イオン、硝酸イオン、も
しくはその混合物の含有量は50重量ppm 以下が好まし
く、20重量ppm 以下がより好ましい。よって、好ましい
酸性水性シリカゾルとしてはアルカリ性または酸性の水
性シリカゾルを陽イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂と
で脱イオン処理したものが挙げられる。
れているいずれの方法でも調製することができ、又市販
品を使用することも可能である。
能である。例えば、Al2O3 を含有した水ガラスを原料と
して、イオン交換法にてコロイド状シリカを製造する
か、あるいは特開昭63−123807号公報の記載のように、
イオン交換法によるコロイド状シリカの製造において、
粒子成長工程中、コロイド状シリカにアルミニウム化合
物を添加する方法で製造する。又特開平6-199515号公報
の記載のように、粒子成長が終了したコロイド状シリカ
にアルミニウム化合物を添加し、Al2O3 を含有したコロ
イド状シリカを製造する。
法は、酸性水性シリカゾルの水性媒体をプロパノールで
置換することにより行われる。この置換において、酸性
水性シリカゾルにプロパノールを添加することにより、
その媒体は低下した水分と、5〜50重量%のSiO2濃度を
有するゾルを形成する。水性媒体は、形成されたゾルか
ら添加したプロパノールの一部と一緒に除去される。形
成されたゾルの媒体が15重量%以上の水分を含有する限
り、プロパノールの一部と水性媒体の除去は、蒸留法又
は限外濾過法によって行うことができる。形成されたゾ
ルから、水性媒体を留出させながらプロパノールを添加
することができる。
濾過法によりプロパノールの一部と一緒に水性媒体の除
去を続けると、形成されたゾルは5〜50重量%のSiO2濃
度と、約15重量%の水分を含有する媒体とからなるゾル
に到達する。そして形成されたゾルの媒体中の水分が15
〜0.5 重量%となった時は、形成されたゾルの媒体中の
メタノール濃度を1〜85重量%に維持しながら、形成さ
れたゾルに更にプロパノールを添加して、形成されたゾ
ルよりプロパノールの一部とメタノールの一部とを水と
一緒に留出させることを続けて、形成されたゾルとし
て、SiO2濃度が10〜50重量%、そして媒体組成は水分が
SiO2分に対して7.5 重量%以下であって、プロパノール
濃度が90重量%以上となるまで行う。媒体のメタノール
濃度の維持は、媒体中このメタノール濃度を保つに必要
なメタノールを新たに添加することにより行う。媒体に
添加するメタノールとプロパノールは液状又はガス状で
よい。
ては、メタノールを新たに添加する方法の代わりに、例
えば酸性水性シリカゾルの媒体をメタノールで前もって
置換することによって、媒体中に70重量%以上の濃度で
含有される大量のメタノールを利用することによっても
行うことができる。従って、(a)工程とそれに続く
(b)工程よりなる製造方法も行うことができる。この
(a)工程では、酸性水性シリカゾルの水をメタノール
で置換することにより、SiO2濃度が5〜50重量%であっ
て、メタノール濃度が70重量%以上、残余水分からなる
媒体のゾル、すなわちメタノールゾルを調製する。そし
て(b)工程では、(a)工程で得られたメタノールゾ
ルにプロパノールを添加することにより、メタノール、
プロパノール及び水の三成分を媒体とする三成分ゾルを
形成させ、この三成分ゾルからプロパノールの一部とメ
タノールの一部と一緒に水を留出させ、三成分ゾルの水
分が15〜0.5 重量%である時はずっと、三成分ゾルのSi
O2濃度を5〜50重量%及び三成分ゾルの媒体中メタノー
ル濃度を1重量%以上に維持し、更にこの留出を続ける
ことにより、10〜50重量%のSiO2濃度のシリカと、その
残余として90重量%以上のプロパノールと上記SiO2分に
対し7.5 濃度%以下の水分とからなる媒体とを含有する
シリカプロパノールゾルを形成させる。
下であれば、形成されたゾル又は三成分ゾルの濃縮が起
こってもよい。
酸として、硫酸、リン酸、シュウ酸、酒石酸又はクエン
酸、好ましくは硫酸又はシュウ酸を最終形成されたゾル
のSiO2重量基準で 0.002〜0.7 重量%量を最終形成され
たゾルに添加するか、或いは形成されたゾルの溶媒の水
分が5重量%以下となった形成されたゾルに添加して、
形成されたゾル中前述のようなメタノール濃度を保ちな
がら、プロパノールで水性媒体を置換する。それによっ
て、シリカの凝集物やゲル状物を含まず、25〜550 m2
/gの比表面積を有するシリカをSiO2として10〜50重量
%を含有し、かつその残余として90重量%以上のプロパ
ノールと上記濃度のSiO2分に対し7.5 重量%以下の水分
とからなる媒体を含有するシリカの安定なプロパノール
シリカゾルが得られる。
ックス30、日産化学工業(株)製)を、陽イオン交換樹
脂カラムの通液にて脱陽イオン処理し、次にその脱陽イ
オンゾルを陰イオン交換樹脂カラムの通液にて脱陰イオ
ン処理し、そしてその脱陰イオンゾルを限外濾過法で濃
縮することにより、酸性水性シリカゾル(pH 2.9、SiO2
濃度31.2重量%、Al2O3 /SiO2モル比0.0014、粘度(25
℃) 2.9mPa・s 、粒子形状は球状、比表面積 227m2 /
gから計算した粒径12nm)を調製した。
2箇を備えた内容積2リットルのガラス製反応器に、上
記pH 2.9の水性シリカゾル1000gを投入した。オイルバ
スにて、このガラス製反応器内の水性シリカゾルを沸点
まで加熱し、次にイソプロピルアルコールと水とを留出
させるために、反応器内液体の沸騰を維持しながら、ボ
イラーで発生させたイソプロピルアルコールの蒸気を反
応器内のシリカゾル中に連続的に吹き込んだ。反応器内
で蒸発した蒸気はコンデンサーへ導入して凝縮液として
回収した。
を開始してから 180分の時点で、反応器内液温は80.6℃
を示し、反応器外に回収された凝縮液総量は 2.4リット
ルであった。
水分17重量%、イソプロピルアルコール分83重量%であ
った。
に投入して、反応器内シリカゾルの媒体中メタノール濃
度を2〜5重量%に維持しながら反応器内液体中へイソ
プロピルアルコールの蒸気を連続的に吹き込んだ。
は反応器の液温が79.5℃となるまで行った。反応器内液
体の増粘も、反応器壁面のシリカの沈着も全く観察され
なかった。
ゾル(SiO2濃度36.0重量%、水分 0.4重量%、メタノー
ル分 2.2重量%、粘度(20℃) 9.5mPa・s 、ゾルを同重
量の水で希釈して測定したときのpH 3.6) 865gを得
た。回収凝縮液と最終のゾルの水分はカールフィッシャ
ー法で分析した。ゾル中のメタノール濃度はガスクロマ
トグラフィーで分析した。
った以外は実施例1と同様にして、シリカゾルの水をイ
ソプロピルアルコールで置換した。イソプロピルアルコ
ールの蒸気の吹き込みは反応器内の液温が80.4℃とな
り、凝縮液の総回収量が2.8 リットルとなるまで 210分
の間行った。イソプロピルアルコールの吹き込みを開始
してから、 210分の時点で、反応器内液体は増粘し始
め、それに続いてこの液体と接する反応器壁面のところ
どころにシリカのゲル状物が析出した。この増粘し始め
た時の凝縮液数滴を採取した。この凝縮液は水分14重量
%、イソプロピルアルコール分86重量%であった。イソ
プロピルアルコールの蒸気の吹き込みはこの時点で停止
した。最終的に、ゾル(SiO2濃度32重量%、水分 8.8重
量%、粘度(20℃)270mPa・s、ゾルを同重量の水で希釈
して測定したときのpH 3.6) 920gを得た。このゾル中
の水分は、ゾルのSiO2分に対して、27.5重量%と算出さ
れる。
程にて、メタノールで一部置換し、次に(b)工程に
て、イソプロピルアルコールで更に置換した。
計及び注入口1箇を備えた内容積2リットルのガラス製
反応器に、実施例1で使用したものと同じpH 2.9の水性
シリカゾル1000gを投入した。
シリカゾルを沸点まで加熱し、次にメタノールと水とを
一緒に留出させるために反応器内液体の沸騰を維持しな
がら、ボイラーで発生させたメタノールの蒸気を反応器
内のシリカゾル中に連続的に吹き込んだ。反応器内で蒸
発した蒸気は、コンデンサーへ導入して凝縮液として回
収した。
ら 330分の時点で、反応器内の液温は68.5℃となり、メ
タノールの蒸気の吹き込みを停止した。反応器外に凝縮
液総量3.3 リットルが回収されて、SiO2濃度35重量%の
ゾルが形成され、ゾルの媒体は水分16重量%、メタノー
ル分84重量%であった。
されたゾルに、イソプロピルアルコールの一部と一緒に
ゾル中の水とメタノールとを留出させるために、ゾル中
にイソプロピルアルコールの蒸気を連続的に吹き込み、
反応器内で蒸発した蒸気は、コンデンサーに導き回収し
た。
は、反応器内の液温が80℃となり、凝縮液総量1.5 リッ
トルが回収されるまで行った。この工程の間ずっと、反
応器内シリカゾルの媒体中のメタノール濃度は新たにメ
タノールを添加せずとも、84〜1重量%に維持された。
そして、液の増粘も、反応器壁面にはシリカの析出も起
きなかった。
ゾル(SiO2濃度32.6重量%、メタノール分0.76重量%、
水分0.81重量%、粘度(20℃)10.6mPa・s 、ゾルを同重
量の水で希釈して測定したときのpH 3.5)を得た。
メタノールの蒸気の吹き込みは、ゾルのSiO2濃度34重量
%、媒体は水分 2.5重量%、メタノール分97.5重量%と
なるまで行った。次いで上記(b)工程の変法として、
上記形成されたゾルの水とメタノールはイソプロピルア
ルコールで置換したところ、シリカイソプロピルアルコ
ールゾル(SiO2濃度33.0重量%、メタノール分 1.5重量
%、水分0.72重量%、粘度(20℃)9.0mPa・s、ゾルを同
重量の水で希釈して測定したときのpH 3.4)が得られ
た。
(a2), (a3), (a4)及び(a5)を調製した。実施例2
で得たSiO2濃度32.6重量%のシリカイソプロピルアルコ
ールゾルにイソプロピルアルコールを添加して、SiO2濃
度30.2重量%のシリカイソプロピルアルコールゾルを調
製した。
て、0.05重量%の水溶液 (a1)を、SiO2濃度30.2重量%
のシリカイソプロピルアルコールゾルへ添加して、酸で
変性したゾルを調製した。この酸変性ゾルの粘度( 20
℃) とpHの測定値は表1に記載する。ゾルのpHはゾルを
同重量の水で希釈した後測定した。
に、水溶液 (a2), (a3), (a4)及び (a5)を使用し
て、酸変性ゾルを調製した。これら酸変性ゾルの粘度
(20℃)とpHの測定値は表1に記載する。対照として、
酸水溶液の代りに純水で、上記と同様にして変性ゾルを
調製した。この対照ゾルの粘度(20℃)とpHの測定値も
表1に記載する。
(a4)の例では、シリカイソプロピルアルコールゾルの
粘度を低下させることを示し、一方、塩酸水溶液 (a1)
又は硝酸水溶液 (a2)は、シリカイソプロピルアルコー
ルゾルの粘度を増加させ、そして酢酸水溶液 (a5)で
は、シリカイソプロピルアルコールゾルの粘度を低下さ
せるに十分でなかった。
イソプロピルアルコールゾルを調製した。市販品のアル
カリ性水性シリカゾル(商品名:スノーテックス50、日
産化学工業(株)製)を、陽イオン交換樹脂カラムの通
液にて脱陽イオン処理し、次にこの脱陽イオンゾルを陰
イオン交換樹脂カラムの通液にて脱陰イオン処理して、
酸性水性シリカゾル(pH 3.0、SiO2濃度33.3重量%、Al
2O3 /SiO2モル比0.0017、比表面積 133m2 /gから計
算した粒径20.5nm)を調製した。
1箇を備えた内容積2リットルのガラス製反応器に、上
記pH 3.0の水性シリカゾル1000gを投入した。
にして、反応器内の形成されたゾルの媒体中の水分が16
重量%となるまで、ゾル中の水性媒体を最初にメタノー
ルで置換し、次にこのゾルに、その中の水とメタノール
を蒸留にてイソプロピルアルコールと置換するために、
イソプロピルアルコールの蒸気を吹き込んだ。反応器内
の液体は、増粘も、反応器壁面にはシリカの析出も起き
なかった。
ゾル(SiO2濃度35重量%、水分 0.6重量%、メタノール
分 0.8重量%、粘度(20℃)8.0mPa・s、ゾルを同重量の
純水で希釈して測定したときのpH 3.2)を得た。
ルを調製した。市販品のアルカリ性水性シリカゾル(商
品名:スノーテックスZL、日産化学工業(株)製)
を、陽イオン交換樹脂カラムの通液にて脱陽イオン処理
し、次に密閉反応器中でこの陽イオン処理ゾルを、85℃
で3時間加熱し、この加熱処理ゾルを、陰イオン交換樹
脂カラムの通液にて脱陰イオン処理して、そして最後
に、この脱陰イオン処理ゾルを、陽イオン交換樹脂カラ
ムの通液にて再度脱陽イオン処理して、酸性水性シリカ
ゾル(pH2.68、粘度(25℃)2.5mPa・s、SiO2濃度28.1重
量%、Al2O3 /SiO2モル比0.0016、比表面積32.4m2 /
gから計算した粒径84nm)を調製した。
1箇を備えた内容積2リットルのガラス製反応器に、上
記pH2.68の水性シリカゾル1000gを投入した。
にして、反応器内に形成されたゾルの水性媒体の水分が
22重量%となるまで、ゾル中の水性媒体を最初にメタノ
ールで置換した。次にゾル中の水とメタノールを蒸留に
てイソプロピルアルコールと置換するために、ゾル中に
イソプロピルアルコールの蒸気を吹き込んだ。反応器内
の液体は、増粘も、反応器壁面にはシリカの析出も起き
なかった。反応器内の液温が81℃となったとき、イソプ
ロピルアルコールの蒸気の吹き込みを停止した。
ゾル(SiO2濃度40重量%、水分0.31重量%、メタノール
分 0.3重量%、粘度(20℃)4.0mPa・s、ゾルを同重量の
水で希釈して測定したときのpH 3.4) 695gを得た。
コールゾルを調製した。市販品の酸性水性シリカゾル
(商品名:スノーテックスOUP、日産化学工業(株)
製)を、先ず密閉反応器内で、85℃で3時間加熱し、次
にこの加熱処理ゾルを、脱陽イオン処理し、そして最後
に蒸発器中で濃縮することにより、酸性水性シリカゾル
(pH 2.3、粘度(25℃)8.4mPa・s、SiO2濃度15.6重量
%、Al2O3 /SiO2モル比0.0012、シリカ粒子の太さ10.5
nm、動的光散乱法で測定された粒径D1 58nm、比表面積
259 m2 /gから計算した粒径D2 10.5nm、細長さの度
合D1/D2 比 5.5)を調製した。
1箇を備えた内容積2リットルのガラス製反応器に、上
記pH 2.3の水性シリカゾル1000gを投入した。
にして、反応器内に形成されたゾルの水性媒体の水分が
1.8重量%となるまで、ゾル中の水性媒体を最初にメタ
ノールで置換した。次にゾル中の水とメタノールを蒸留
にてイソプロピルアルコールと置換するために、ゾル中
にイソプロピルアルコールの蒸気を吹き込んだ。反応器
内の液体は、増粘も、反応器壁面にはシリカの析出も起
きなかった。反応器内の液温が80.5℃となったとき、イ
ソプロピルアルコールの蒸気の吹き込みを停止した。
ゾル(SiO2濃度15.5重量%、水分0.12重量%、メタノー
ル分 1.0重量%、粘度(20℃)8.5mPa・s、ゾルを同重量
の純水で希釈して測定したときのpH3.54)1000gを得
た。
カゾルの水性媒体をイソプロピルアルコールで置換し
た。実施例1で得た酸性水性シリカゾル(pH 2.9、SiO2
濃度31.2重量%)1000gに5重量%水酸化ナトリウム水
溶液 1.6gを添加して、酸性水性シリカゾル(pH 4.2、
SiO2濃度31.1重量%、Al2O3 /SiO2モル比0.0014、粘度
(25℃)3.0mPa・s、比表面積 227m2 /gから計算した
粒径12nm)を調製した。
1箇を備えた内容積2リットルのガラス製反応器に、上
記pH 4.2の水性シリカゾル1000gを投入した。実施例2
の(a)工程と同様にして、反応器内に形成されたゾル
がSiO2濃度32重量%、媒体組成が水分16重量%、メタノ
ール分84重量%となるまで、ゾル中の水性媒体を最初に
メタノールで置換した。
されたゾルの媒体をイソプロピルアルコールで置換した
ところ、この置換中、反応器内の液体はかなり増粘し、
それに続いて反応器壁面にシリカのゲル状物が析出し
た。反応器内の液温が79.4℃となり、凝縮液の総回収量
は1.3 リットルとなった時点で、反応器内液体中へのイ
ソプロピルアルコールの蒸気の吹き込みを停止した。
ゾル(SiO2濃度32重量%、水分 6.5重量%、メタノール
分5.4 重量%、粘度(20℃)53mPa・s、ゾルを同重量の
純水で希釈して測定したときのpH 4.5) 951gを得た。
カゾルの水をプロパノールで置換する方法で製造されて
きた。なぜならば、アルカリ性水性シリカゾルの水をプ
ロパノールで置換する方法で、置換時、ゾルの水分が減
少すると、ゾルのゲル化現象が起きるためである。
ム又はアンモニウム等のような遊離の陽イオンがある程
度含まれると、水とプロパノールの置換の進行につれ
て、ゾルの水中の陽イオン濃度が増加して、ゾルの粘度
の増加やゾル中にゲル状物が生成する。酸性水性シリカ
ゾルに塩化物イオンや硝酸イオンが含まれると、水とプ
ロパノールの置換の進行につれて、ゾルの粘度は増加し
易い。
ン、硝酸イオンもしくはその混合物の含有量は50重量pp
m 以下であるものが好ましく、20重量ppm 以下のものが
より好ましい。更にゾル中の水分が50重量%以下であっ
て、pHが2〜4を示めすゾルが好ましい。
り高い方がよい。なぜならば水性媒体の置換に要するプ
ロパノールの使用量を減らすことができるためである。
しかし、SiO2濃度が50重量%を越える程に高いと、ゾル
の不安定化を引き起こす。ゾル中のコロイド状シリカの
比表面積が 550m2 /gより大きくなると、ゾルは満足
できるような安定性を示さない傾向がある。ゾル中の、
コロイド状シリカの比表面積が25m2 /gより小さくな
ると、コロイド状シリカは沈降しやすくなって、ゾルの
均一性に欠けることとなる。
イオンを捕捉するサイトとして機能するアルミノシリケ
ートの形態で存在し、シリカゾルをゲル化させないで安
定化させる。しかしながらコロイド状シリカ中、Al2O3
がSiO21モルに対して0.0004モル以下ではゾルの安定化
には不十分である。そして、コロイド状シリカ中、Al2O
3 がSiO21モルに対して0.003 モルを超えると、媒体の
置換の進行につれて、ゾルの粘度の増加やゾルのゲル化
が起こる。
含有した酸性水性シリカゾルの水をプロパノールで置換
したところ、この置換中にゾルは増粘を起こさず、ゾル
の容器の壁面にシリカゲル状物の付着も起こらなかった
ことを先ず発見し、続いて、ゾル中の媒体の水分を約15
重量%以下まで減少させて、ゾル中の水をプロパノール
置換をする際、粘度の増加とシリカゲル状物の析出がさ
けられるゾルの媒体組成についてより詳細に研究した知
見に基づいている。
パノールの置換が更に進行する際メタノールはコロイド
状シリカのゲル化を防止する安定化剤として作用してい
ると考える。上記の置換の際に、形成されたゾルの溶媒
中のメタノール濃度が1重量%以下では、媒体中の水分
が15〜0.5 重量%の形成されたゾルの粘度の増加を防止
するには不十分である。ところが形成されたゾルの媒体
のメタノール濃度が1重量%以上、好ましくは1〜85重
量%である限り、媒体中の水分が15〜0.5 重量%である
形成されたゾルの水を更にプロパノールで置換する際、
粘度の増加は起きない。
すると、ゾルの粘度が低下することを見いだした。多塩
基酸は、シリカのコロイド状粒子の表面に吸着し、粒子
の表面の負の電荷量を増加させて、コロイド状粒子間の
反発力を高め、それにより粒子の凝集が防止されるため
と考えられる。しかしながらゾルの媒体中の水分が5重
量%以上である段階で多塩基酸を添加すると、蒸留中、
ゾルの粘度は増加する傾向がある。
下の量の多塩基酸は、低水分ゾルの粘度の低下効果はな
い。そしてゾルのSiO2重量に対して、0.7 重量%以上の
量の多塩基酸は、その効果を増大させない。
ロパノールゾルは低粘度である。なぜならば、水性シリ
カゾルの水をプロパノールで置換する工程において、ゾ
ルの粘度の増加を防ぎ、そして多塩基酸の添加によりゾ
ルの粘度の低下を行っているからである。シリカプロパ
ノールゾルはシリカの凝集物やゲル状物を含まず、SiO2
濃度は50重量%まで高めることができ、50重量%以下の
SiO2濃度領域では安定である。そしてシリカプロパノー
ルゾルはかなり低水分とすることができ、あらゆる分野
で利用することができる。
トのような合成樹脂成型体の表面にハードコート膜や薄
膜を形成するコート剤の原料として大変に有用と考え
る。この用途ではゾル中のコロイド状シリカはハードコ
ート膜や薄膜において、マイクロフィラーとして機能す
る。アクリル樹脂、シリコーン樹脂などの合成高分子と
ゾルとを含むコート剤は鉄鋼のような金属材料の表面に
利用すると、コート剤塗布乾燥を経て、防蝕保護膜が得
られると考える。このゾルを含んだコート剤より造膜し
た膜はゾル中にゲル状物を含まないため高い透明性を示
す。
Claims (3)
- 【請求項1】 5〜50重量%のSiO2濃度のシリカと、15
重量%以上の水分を含有する媒体とからなる酸性水性シ
リカゾルに、プロパノールを添加し、そしてこのプロパ
ノールが添加された酸性水性シリカゾルを蒸留すること
により、酸性水性シリカゾルの水性媒体をプロパノール
で置換すること、この置換によってゾル中の媒体が15〜
0.5 重量%の水分を含有する間中ずっとゾル中5〜50重
量%のSiO2濃度とゾルの媒体中1〜85重量%のメタノー
ル濃度を維持させるために、当該水性媒体の置換中又は
前の酸性水性シリカゾルにメタノールを添加すること、
そしてこの置換を、25〜550 m2 /gの比表面積を有す
るシリカをSiO2として10〜50重量%含有し、かつその残
余として90重量%以上のプロパノールと上記濃度のSiO2
分に対し7.5 重量%以下の水分とからなる媒体とを含有
するシリカの安定なプロパノールゾルが得られるまで行
うことからなる、当該シリカの安定なプロパノールゾル
の製造法。 - 【請求項2】 プロパノールの添加は、25〜550 m2 /
gの比表面積を有するシリカの酸性水性シリカゾルであ
って遊離の陽イオンを実質的に含まないゾルにプロパノ
ールを加えることにより水分濃度が低下したゾルを形成
させることからなり、蒸留は、10〜50重量%のSiO2濃度
のシリカとその残余として90重量%以上のプロパノール
と上記濃度のSiO2分に対し7.5 重量%以下の水分とから
なる媒体とを含有するプロパノールゾルが得られるま
で、上記形成されたゾルからプロパノールの一部と一緒
に水を留出させることからなり、そして上記蒸留中、上
記形成されたゾルの媒体中1〜85重量%のメタノール濃
度と上記形成されたゾル中5〜50重量%のSiO2濃度を維
持させるに十分な量のメタノールを、上記形成されたゾ
ルの媒体が15〜0.5 重量%の水を含有するときに添加す
ることからなる請求項1に記載のシリカの安定なプロパ
ノールゾルの製造法。 - 【請求項3】 遊離の陽イオンを実質的に含まず、かつ
5〜50重量%のSiO2濃度のシリカと残余水分とからなる
酸性水性ゾルにメタノールを添加し、そして蒸留又は限
外濾過の方法で当該酸性ゾルの水をメタノールで置換す
ることにより、25〜550 m2 /gの比表面積を有するシ
リカを5〜50重量%のSiO2濃度含有し、かつ1〜30重量
%の水分とその残余量のメタノールとからなる媒体を含
有する上記酸性ゾルを形成させることからなり、プロパ
ノールの添加は、上記形成された酸性ゾルに添加して水
とメタノールとプロパノールを含有する三成分ゾルを形
成させ、そしてこの三成分ゾルからメタノールの一部と
プロパノールの一部と一緒に水を留出させながら行うこ
とからなり、そしてこの三成分ゾルの媒体が15〜0.5 重
量%の水を含有する間中ずっと、三成分ゾル中5〜50重
量%のSiO2濃度とこの三成分ゾルの媒体中1重量%以上
の残存メタノール量を維持することからなる請求項1に
記載のシリカの安定なプロパノールゾルの製造法。
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