JPH08169778A - アルミナ系セラミックス−アルミニウム合金の接合用ろう合金及び接合体 - Google Patents

アルミナ系セラミックス−アルミニウム合金の接合用ろう合金及び接合体

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JPH08169778A
JPH08169778A JP33239594A JP33239594A JPH08169778A JP H08169778 A JPH08169778 A JP H08169778A JP 33239594 A JP33239594 A JP 33239594A JP 33239594 A JP33239594 A JP 33239594A JP H08169778 A JPH08169778 A JP H08169778A
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慎二 斉藤
Takashi Kayamoto
隆司 茅本
Junichi Miyahara
淳一 宮原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アルミナ系セラミックスとアルミニウム合金
とをなんらの前処理なしに金属的に接合することがで
き、高強度、高安定性、高耐熱性、高熱伝導性の接合を
得る。 【構成】 5〜45wt%のGe、5〜15wt%のS
i、2〜10wt%のMg、残部Alからなるアルミナ
系セラミックス−アルミニウム合金の接合用ろう合金及
びこれを用いた接合体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルミナ系セラミックス
とアルミニウム合金とのろう付に用いられるろう合金及
びアルミナ系セラミックス−アルミニウム合金の接合体
に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】従来、本発明の対象となっ
ているアルミナ系セラミックスとアルミニウム合金との
接合技術に関しては、以下のような近接する技術が知ら
れている。
【0003】まず、アルミナ系セラミックスと金属とを
接合する技術としては、下記の示すように(1)活性金
属ろうによるろう付、及び(2)メタライズ法が知られ
ている。
【0004】(1)の活性金属ろうによるろう付は、セ
ラミックスと化学的に反応するTi、Zrなどの金属
(活性金属)を含有するろう(活性金属ろう)によりセ
ラミックスと金属とをろう付する方法である。この方法
で用いられる活性金属ろうの基本はAg−Cuろうであ
り、ろう付温度は800〜1000℃である。
【0005】(2)のメタライズ法は、接合しようとす
るセラミックス表面にMo、Wなどの高融点金属を含む
表面層(メタライズ層)を設け、さらに表面層をNiな
どの金属でメッキした後、メッキ層と相手金属部材とを
ろう付する方法である。
【0006】一方、アルミニウム合金を他種の材料と接
合するのに有効な方法としては、(3)接着剤を用いて
接合する方法しか知られていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以下に示すよ
うに、上述した従来技術のどの方法でもアルミナ系セラ
ミックスとアルミニウム合金とを接合するには不適当で
ある。
【0008】(1)の方法はアルミニウム合金とセラミ
ックスとの接合に適用することができない。これは、こ
の方法による処理温度がアルミニウム合金の融点(一般
的に600℃以下)よりも高いことから、接合しようと
するアルミニウム合金部材自体が溶融してしまうためで
ある。
【0009】(2)の方法では、セラミックス表面にメ
タライズ層及びメッキ層を設けた状態で、アルミニウム
合金用のろうを用いればろう付が可能である。しかし、
ろう付の前にメタライズ処理及びメッキ処理という2段
階の前処理が必要となるので生産性が悪い。
【0010】(3)のように接着剤を用いる方法では、
高強度、高安定性、高耐熱性、高熱伝導性の接合を得る
ことができない。
【0011】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであり、アルミナ系セラミックスとアルミニウ
ム合金とをなんらの前処理なしに金属的に接合すること
ができ、高強度、高安定性、高耐熱性、高熱伝導性の接
合を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の接合用ろう合金
は、アルミナ系セラミックスとアルミニウム合金との接
合に用いられるろう合金であって、5〜45wt%のG
e、5〜15wt%のSi、2〜10wt%のMg、残
部Alからなることを特徴とするものである。
【0013】また、本発明の接合体は、アルミナ系セラ
ミックスとアルミニウム合金とをろう合金により接合し
た接合体であって、前記ろう合金が、5〜45wt%の
Ge、5〜15wt%のSi、2〜10wt%のMg、
残部Alからなることを特徴とするものである。
【0014】本発明において、アルミナ系セラミックス
とはアルミナ、アルミナを含有するガラス、アルミナを
含有するセラミック−ガラス複合材を含み、特に限定さ
れない。また、アルミニウム合金に関してもその構成成
分及び組成は特に限定されない。本発明の接合体は様々
な分野で利用され、その用途は特に限定されない。
【0015】本発明において、ろう合金の組成を上記の
ように限定した理由を説明する。
【0016】Mgはアルミナ系セラミックスと反応し、
良好な接合を形成する作用を有するとともに、アルミニ
ウム表面の酸化膜を還元分解してろうによる濡れを良好
にする作用を有する。Mgが10wt%を超えると雰囲
気中の酸素による酸化が激しくなり、ろう付性が悪化し
て接合部にボイドなどの欠陥が発生する。Mgが2wt
%未満ではアルミナ系セラミックスとの反応、及びアル
ミニウム合金表面の酸化物の分解とも不十分となり、上
記の効果が得られない。
【0017】Ge及びSiはろうの融点を降下させる作
用を有する。ただし、GeとSiとの合計が10wt%
未満ではろうの融点を600℃以下に降下させることが
できず、接合しようとするアルミニウム合金の融点以上
又は融点近くの温度でろう付する必要が生じるため、接
合が不可能になったり、アルミニウム合金の劣化を招
く。Siの含有量が15wt%を超えた場合にもろうの
融点が上昇するため、上記と同様の問題が生じる。Ge
の含有量が45wt%を超えると、ろう自体が脆化して
実用的でなくなるとともに、ろう付後の接合部にも脆化
が起こるために接合強度が低下する。
【0018】
【作用】本発明のろう合金は融点がアルミニウム合金の
融点よりも低いので、アルミナ系セラミックスとアルミ
ニウム合金とを直接接合することができる。このろう付
に際しては、アルミナ系セラミックスにメタライズ処
理、化学研磨、メッキなどの前処理を施す必要がなく、
アルミニウム合金表面の酸化物を除去するためにフラッ
クスを用いる必要もないので、生産性が向上する。ま
た、本発明のろう合金を用いて得られる接合体は金属ろ
うにより接合されているため、接着剤を用いて接合され
たものと比較して、強度が高く、熱伝導性・耐熱性・気
密性にも優れている。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0020】実施例1〜5及び比較例1〜5 25wt%Ge、12wt%Si、6wt%Mg、残部
Alからなるろう合金を調製した。このろう合金を用
い、アルミナセラミックスとA1050アルミニウム合
金とを、温度550℃、5×10-4torrの真空中で
ろう付した。
【0021】得られたアルミナセラミックス−アルミニ
ウム合金の接合体の接合界面の金属組織を示す電子顕微
鏡写真を図1及び図2に示す。なお、図2は図1の拡大
写真である。これらの図に示されるように接合界面には
ボイドなどの欠陥は見られない。また得られた接合体に
ついて、接合面に平行にせん断荷重をかけたところ、ア
ルミナ部材が破断するまで接合面の破断は起こらなかっ
た。
【0022】上記と同様に表1に示す種々の組成のろう
合金を調製して、ろう付によりアルミナセラミックス−
アルミニウム合金の接合体を作製し、そのろう付性能を
調べた結果を表1に併記する。
【0023】
【表1】 実施例6 30wt%Ge、10wt%Si、5wt%Mg、残部
Alからなるろう合金を調製した。図3に示すように、
このろう合金を用い、アルミナパイプ1とA6061ア
ルミニウム合金製の円盤2とをろう付して真空機器用絶
縁フランジを作製した。
【0024】この真空機器用絶縁フランジは、絶縁部材
がセラミックスであるため電気絶縁性が良好である。ま
た、締結部がアルミニウム合金であるため十分な機械的
信頼性を有する。更に、接合部の気密性が高いため、内
部を高真空にしてもリークが起こらない。
【0025】実施例7 25wt%Ge、8wt%Si、3wt%Mg、残部A
lからなるろう合金を調製した。図4に示すように、こ
のろう合金を用い、アルミナ基板11上にA1050ア
ルミニウム合金製のブロック12をろう付して電子素子
用ヒートシンクを作製した。
【0026】このヒートシンクは、接合部がアルミニウ
ムを主体とする金属質であるため、熱伝導性に優れてい
る。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の接合用ろう
合金を用いればアルミナ系セラミックスとアルミニウム
合金とを直接に高い生産性で接合することができる。ま
た、このろう合金を用いて得られる本発明の接合体は強
度が高く、熱伝導性・耐熱性・気密性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1で得られたアルミナセラミッ
クス−アルミニウム合金の接合体の接合界面の金属組織
を示す電子顕微鏡写真。
【図2】本発明の実施例1で得られたアルミナセラミッ
クス−アルミニウム合金の接合体の接合界面の金属組織
を示し、図1を拡大した電子顕微鏡写真。
【図3】本発明の実施例6で作製された真空機器用絶縁
フランジの分解斜視図。
【図4】本発明の実施例7で作製された電子素子用ヒー
トシンクの分解斜視図。
【符号の説明】
1…アルミナパイプ、2…アルミニウム合金製の円盤、
11…アルミナ基板、12…アルミニウム合金製のブロ
ック。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミナ系セラミックスとアルミニウム
    合金との接合に用いられるろう合金であって、5〜45
    wt%のGe、5〜15wt%のSi、2〜10wt%
    のMg、残部Alからなることを特徴とする接合用ろう
    合金。
  2. 【請求項2】 アルミナ系セラミックスとアルミニウム
    合金とをろう合金により接合した接合体であって、前記
    ろう合金が、5〜45wt%のGe、5〜15wt%の
    Si、2〜10wt%のMg、残部Alからなることを
    特徴とする接合体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001168482A (ja) * 1999-09-28 2001-06-22 Toshiba Corp セラミックス回路基板
JP2003320452A (ja) * 2002-04-30 2003-11-11 Taiheiyo Cement Corp 金属−セラミックス複合材料同士の接合方法
JP2006045040A (ja) * 2004-08-09 2006-02-16 Nhk Spring Co Ltd Si系セラミックスを有す複合材およびその製造方法。

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